1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:43:48.07 ID:KFMl/aQTP

紬「最近斎藤の横暴が目に余るわ」

菫「お姉ちゃん……」

紬「菫に『お嬢様と呼べ』と命令するなんて」

菫「……」

紬「それだけならまだしも、『あんまり馴れ馴れしくするな』だなんてあんまりよ…」

菫「でも仕方ないよ。お姉ちゃんと私は…」

紬「姉妹、でしょ」

菫「……うん!」

紬「菫、こうなったら例の計画を実行するしかないわ」

菫「例の計画って……駆け落ち!?」

紬「ええ。さっそく荷物をまとめて>>4に行きましょう」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:47:25.58 ID:/Z9y455R0

北海道



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:55:24.58 ID:KFMl/aQTP

紬「駆け落ちと言えば北ね」

菫「そ、そうかな?」

菫(そういえばお姉ちゃんに読ませた漫画にそんなシーンがあったような…)

紬「目指すは北海道! そうと決まったら駅に行かなきゃ」

菫「電車で行くの?」

紬「もちろん。駆け落ちといったら電車!」


>東京駅
紬「人でいっぱいね」

菫「うん。でも標識があるからどこへ行けばいいのかわかるね」

紬「切符はあそこで買えばいいのね」


菫(北海道かー。でも家にバレたらどうなっちゃうんだろう)

菫(家にメールしとこう)

菫『お姉ちゃんと二人で旅行に行ってきます。心配しなくても大丈夫』ポチポチ



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:03:24.91 ID:KFMl/aQTP

>電車内
紬「これが東北新幹線なのね!」

菫「『はやて』っていうらしいよ」

紬「さっそく駅弁を買いましょう」

菫「え、もう?」

紬「……駄目?」

菫「駄目じゃないけど、さっき食べたばかりだよ」

紬「このお弁当二つお願いします」

客室乗務員「はい。2000円になります」

紬「お金はこれで」


紬「私、新幹線のなかで妹と駅弁食べるのが夢だったの!」

菫(お姉ちゃん楽しそう…)

>>9「あれ、今の声どこかで聞いたような」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:05:49.26 ID:i7H5kuEf0

さわ子



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:13:40.67 ID:KFMl/aQTP

さわ子「あれ、ムギちゃんじゃない」

紬「先生!」

さわ子「奇遇ねぇ」

菫「あの、この方は?」

紬「この人はさわ子先生。私の担任であり、軽音楽部の顧問でもあるのよ」

菫「は…はじめまして、斎藤菫と申します。」

さわ子「ムギちゃんの友達?」

菫「あ、えーっと……」

紬「私の妹よ」

さわ子「へー」(何かありそうだし、苗字については触れないでおこうかな)

紬「ところで先生はどうして東北新幹線に?」

さわ子「私は>>12



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:15:57.02 ID:/Z9y455R0

夜逃げよ



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:21:32.03 ID:KFMl/aQTP

紬「夜逃げ……ですか?」

さわ子「ええ。ちょっとお金を借りすぎちゃってね」

紬「その……いくらぐらい借金してしまったのですか」

さわ子「>>15円よ」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:22:05.55 ID:xGHkBgJ60

15円



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:27:31.84 ID:KFMl/aQTP

紬「……庶民って15円で夜逃げするものなのかしら」コソコソ

菫「さ、流石にそれはないと思うよ」コソコソ


さわ子「なにこそこそ喋ってるのよ」

紬「あのっ! 15円なら貸してあげられますから」

さわ子「本当!」

紬「はい」つ⑮

さわ子「やった。これで家に帰れるわ。じゃあ私次の駅で降りるから。ムギちゃんありがとう」


菫(15円の借金に悩む人が、どうやって新幹線に乗ったんだろう)

菫(どうやって駅から家まで帰るんだろう……)

菫(こまかいことは考えなくてもいいか)



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:29:32.69 ID:KFMl/aQTP

>新青森駅
紬「やっと着いたわ」

菫「でももう真っ暗だね」

紬「今日は>>19に泊まりましょう」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:29:59.37 ID:i7H5kuEf0

近くの別荘



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:36:45.98 ID:KFMl/aQTP

菫「そういえば青森にも別荘あったね」

紬「ええ、鍵も持ってきてるし。タクシーで行きましょう」


>別荘

紬「とうちゃくっ!」

菫「琴吹家で12番めに大きな別荘だね」

紬「ええ、でも二人で使うには大きすぎるぐらいよ」

菫「途中スーパによってもらって、>>23の材料も買ったね」

紬「ええ。さっそく>>23を作りましょうか」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:37:37.21 ID:362P8vGl0

ビーフストロガノフ



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:46:56.37 ID:KFMl/aQTP

紬「ふっふんふー」

菫(お姉ちゃんの鼻歌なんてはじめてきいたかも。凄くごきげんだ)

紬「さぁ、さっそくビーフストロガノフを作りましょう」

菫「じゃあ私マッシュルーム切るからお姉ちゃんは玉ねぎ切って」

紬「ええ」

菫「……」ザシュ ザシュ

紬「……」ザンザン ザッザッザッザッ

菫「……」ザシュ ザシュ

紬「……」ザッザッザッザッザッザッ

菫「こうやって一緒に料理するのも久しぶりだね」

紬「最近は台所に立つのを許してもらえなかったものね」

菫「久しぶりのお姉ちゃんとの料理、楽しいよ」

紬「菫………」グスッ



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:50:54.45 ID:KFMl/aQTP

菫「お姉ちゃん、泣いてる?」

紬「玉ねぎが目に染みただけよ」グスグス

菫「もう、お姉ちゃんったら……」

紬「いつまでも子供のままでいられたら良かったのにね」グスグス

菫「……うん」

紬「うん。みじん切り終わったわ」グス

菫「こっとも終わったよ」

紬「じゃあバターで炒めて」

菫「スープを入れて」

紬「サワークリームをたっぷり添えて」

菫・紬「完成!」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:52:17.71 ID:KFMl/aQTP

菫「うん、美味しいね」

紬「菫と二人で作ったんだもの、不味いわけないわ」

菫「お姉ちゃん……」

紬「じゃあ次は>>31をしましょうか」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:53:07.01 ID:HLBTCuYQ0

麻雀



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:00:12.81 ID:KFMl/aQTP

菫「麻雀は四人いないと盛り上がらないよ」

紬「じゃあ誰か呼びましょうか」

菫「お姉ちゃん、青森に知り合いはいないよ…」

紬「困ったわ……」


トントン
>>34「すいません、誰かいますか」

>>35「ちょっと道を訪ねたいのですが」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:01:52.39 ID:tGSRfbQv0

ラオウ



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:01:57.52 ID:i7H5kuEf0

さわ子



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:12:38.84 ID:KFMl/aQTP

紬「さわ子先生! もう一人は……」

ラオウ「俺は世紀末覇者拳王ラオウ。うぬが琴吹紬であるか?」

紬「は、はい」

さわ子「実はお金がなくて帰るに帰れなかったところを、ラオウさんに拾われたのよ」

ラオウ「うむ」

紬「このおうまさんは?」キラキラ

黒王号「……」

ラオウ「黒王号である」

紬「乗ってもいいですか?」

ラオウ「落馬せぬように気をつけてな」

紬「私、黒馬に乗って駆けまわるのが夢だったの~」

菫「お、おねえちゃん! 危ないよ!!」

黒王号「………」パッパカパッパカ

ラオウ(黒王号が背を許すとは…)



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:18:47.82 ID:KFMl/aQTP

ラオウ「俺に麻雀の面子に入れと?」

菫「は……はい」(この人怖い……)

さわ子「私はいいわよ」

ラオウ「うむ。それなら俺も久しぶりに本気を出させてもらうとするか」

菫「お姉ちゃーん。そろそろ馬から降りてきて。麻雀はじめるよ」



さわ子「あれ、やけに薄い牌ね」

紬「じゃあはじめましょ。この四角い箱の中に牌を全部入れて……」

紬「えいっ」

紬「さぁ、始めましょう」

さわ子・ラオウ(麻雀崩しだと!!!!)



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:27:21.95 ID:KFMl/aQTP

ラオウ「北斗神拳奥義無想陰殺」シュン シュン

紬「なんて無駄ない指さばき」

菫「すごいスピードなのに全く音が立たない」

さわ子「あなた一体何ものなの」

ラオウ「世紀末覇者拳王ラオウである」




ラオウ「邪魔したな」

さわ子「じゃあそろそろ私たちは行くわね」

黒王号「ヒヒーン」



紬「ふぅ。麻雀楽しかったね。また黒王号さんに乗りたいな」

菫「うん。でもちょっと疲れちゃった」

紬「そう。じゃあそろそろ>>47



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:29:32.36 ID:o+RZa0KN0

寝る



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:35:58.44 ID:KFMl/aQTP

菫「うんそろそろ寝よ」

紬「一緒のベッドで寝る?」

菫「うん!」

紬「今日は楽しかったね」

菫「うん。お姉ちゃんと一緒にいろいろできて楽しかったよ」

紬「こんな生活がずっと続けばいいのにね」

菫「…‥それはたぶん無理だよ。いつかはお金だったなくなるし」

紬「そうだね…」

菫「ねぇ、お姉ちゃん。実はお爺ちゃんに『旅行に行きます』ってメール入れておいたんだ」

紬「……」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:39:09.84 ID:KFMl/aQTP

菫「数日で帰れば、旅行ってことで通せると思う」

紬「菫はそっちのほうがいいと思う?」

菫「うん。二人で駆け落ちしたってわかったら余計引き離されちゃうよ」

紬「……そうね」グス

菫「もう、お姉ちゃん泣かないで」

紬「だって……」グス

菫「私はずっとお姉ちゃんの妹だよ」

菫「『お嬢様』って呼ばなくちゃならないとしても、ずっとずっと妹だよ」

菫「もしお姉ちゃんが誰かと結婚したとしても、私はずっとついてくから」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:42:26.23 ID:KFMl/aQTP

菫「だから泣かないで、お姉ちゃん」

紬「菫っ!」グッ

菫「お姉ちゃん、そんなに強く抱きしめられちゃ苦しいよ」ナデナデ

紬「約束よっ! 菫はずっとずっと私の妹なんだからっ!!」

菫「うん。約束」



菫「ねぇ、お姉ちゃん。一週間ぐらいなら旅行ってことで通せると思うの?」

紬「えっ?」

菫「だから一緒に北海道見て回ろう?」

紬「……うん!」


おしまいっ!


元スレ
紬「安価で妹と駆け落ちする」