1043

雪美「……P」

モバP「おう」

雪美「P……私の目……しっかり……見てくれる……」

モバP「そうかな」

雪美「……ん」ドキドキ

モバP「意識してくれるなら嬉しいな」

モバP「人によって考え方や恥じらいもあるから、こうすべきと押しつけたりはしないが」

モバP「俺としては真面目な時ほどなるべく相手の目を見て話をしようと思っている」

雪美「……今は……真面目……?」 アア

雪美「でも……ずっとは……見ていられない……」

モバP「雪美の目だったらずっと見ていられる気がするよ」

雪美「……///」

モバP「というか目を見る癖をつけておかないと、相手の格好によっては太ももとか胸とかに視線が流れそうでな」


ちひろ「知らなくて良かった理由」



689: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:35:00 ID:g2PMxLJg

1044

モバP「やっほうペロ、元気そうだな」

ペロ「んぎゃ」パシッ

雪美「ハイタッチ……いいな……」

ちひろ「もうすっかり相棒みたいになって」

ちひろ「プロデューサーさんって普段はペロとどんな意思疎通をしているんですか?」

モバP「やだなあ、猫と意思疎通ができるなんてファンタジーじゃないんですから」

ちひろ「どの口で言う」

雪美「……私も……気になる……」

モバP「雪美はペロから聞いたりしないのか?」

雪美「……二人で……何をしているのか……私からは……聞かない……」

モバP「俺とペロに任せてくれているんだな」

モバP「でも、そうだな……人間の言葉いっぱい教えてニャ~、とか言われてよく教えるぞ」

モバP「その言葉が会話の変なタイミングで挟まってくるのがツボに入ることがある」


ちひろ「それペロじゃなくてトロじゃないですかね」



690: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:36:03 ID:g2PMxLJg

1045

モバP「せっかく晴れてもこの時期は暑いな」

晴「そーだなー」

モバP「外を出歩く時は熱中症に気を付けような」

晴「大丈夫だぜ、帽子被ってるからな」

モバP「晴と言えばそのスナップバックキャップだよな」

晴「へぇ、これってそんな名前なんだな」

モバP「ああ。俺も以前はそいつをいくつか持っていた」

モバP「手持ち無沙汰な時はその手軽にサイズを調整できるアジャスターを、意味も無く留めたり外したりしていたなあ」

晴「へぇ、これってそんな名前なんだな」

モバP「そんな名前なんよ。俺も知らなかったので今ちょちょいと調べたんだがな」

晴「仕入れたての新鮮な知識か」

モバP「その後ろ向きに被って穴からちょっと前髪を垂らす感じ……晴がやると似合うよな」

晴「そんなことは別にねーよ……たぶん」

モバP「しかし、こういう時は屋内複合スポーツ施設で快適に汗をかきたいな」



691: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:37:25 ID:g2PMxLJg

モバP「晴は以前やった射撃以外にも、スカッシュ、ボルダリング、アスレチック、バブルサッカーとかも楽しめるはずだ」

晴「バブルサッカーって透明なボールの中に入って遊ぶやつか。ラウンドワンにあったな」

晴「でもどうせなら屋内フットサルがいいな。人数集めて……」

晴「あ、そういえば、最近はエアサッカーってのが流行ってるらしいぜ」

モバP「架空のボールを如何に格好良く蹴るか的な?」

晴「エアギターじゃねーよ」

モバP「知っているよ。エアホッケーみたいになるやつだろ? いろんなものがあるよなあ」

ライラ「ユキミさん、どんどん転がしますですよー」キラキラ

雪美「ん……」キラキラ

晴「おっ、ライラと雪美が何かすげー楽しそうにボール遊びしてる。あれは何だろ?」

モバP「ああ」

モバP「あのボールは俺がライラにプレゼントした物だが、今までの何より喜んでくれたな」

晴「えっ、ライラがそんなに喜ぶボールって何だ?」

モバP「あれはアイスクリームボールといって、転がして遊ぶと中でアイスが出来るんだ」


晴「なんか納得」



692: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:39:16 ID:g2PMxLJg

1046

モバP「……お待たせ」

雪美「……P……検査……終わった……?」

モバP「ああ。無事異常なしだ」

雪美「良かった……。……外で待つの……不安……」

モバP「病院のような空間って患者も勿論だがそれに付き添うだけの人も結構心細いんだよな」

モバP「“手術中”の医療表示灯とか無駄に怖さを煽るというか」

雪美「……でも……絵が……飾ってあって……良かった……」

モバP「ああ、ホスピタルアートだな」

モバP「無機質な病院にこれがあるだけで結構気が紛れたり癒されたりする」

雪美「……これとか……すき……」

モバP「おお……これは何と言うか、ホスピタルアートとしては異質な、シンセウェーブな絵だな」

雪美「……夕闇の……紫色に……道路と……ヤシの木……」

モバP「こっちはエッシャーのようなトリックアートか……まるで画廊だが、院長の趣味かな?」


雪美「静かなのに……にぎやか……ふふっ」



693: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:40:11 ID:g2PMxLJg

1047

愛海「プロデュンヌ」

モバP「誰がプロデュンヌだ」

愛海「女装して?」

モバP「嫌です」

愛海「ダメ?」

モバP「何で俺が女装せなあかんのや」

愛海「前にやった時、似合ってたじゃん」

モバP「あれは魔が差しただけだ。それに山登りを本格的に俺で代用しようと考え始めるのはやめろ」

雪美「……P……最初は拒む……。でも……着せてしまうと……ノリノリ……」

愛海「良いこと聞いた」

モバP「俺にも男の尊厳というものがあるんだ。絶対に女装なんて――」

――

モバP(女装)「さあ、矢でも鉄砲でも持って来なさいな」


愛海「ちょろい。でもガードは堅い……」



694: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:41:52 ID:g2PMxLJg

1048

モバP「女子の制服のスカートって大抵ソックスを履きますよね」

ちひろ「或いは黒ストッキングですか」

モバP「それはもはやアイドルの衣装でも見慣れたものです」

雪美「……」 ←見慣れさせた一人

モバP「で、そんな私のメモリーにもあまり無い、更にレアなのが制服×素足」

ちひろ「レア……と言われたらレアなんですかね?」

雪美「……すべすべの……長い足……堪能……できる……」

ちひろ「制服でなくてもスカート、特にミニスカートの下が素足ってだけで何か艶めかしいです」

モバP「それ以上に、開放的で若いなって感心するんですよね」

ちひろ「私も高校までは平気で素足になれましたけど、今はちょっと抵抗感が強いですね」

雪美「……Pも……足……きれいだから……素足に……なろう……?」

モバP「雪美に綺麗だと言われると悪い気はしないが、スカートは穿かないぞ?」

雪美「……」


モバP「ああ分かった、穿けば良いんでしょ?」 イヤ、ハクナヨ



695: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:43:42 ID:g2PMxLJg

1049

モバP「今日の雪美は……ぶほぁっ!」

ちひろ「突然卒倒するのはやめてもらいます?」

雪美「P……大丈夫……?」

モバP「おう、やっぱり雪美は元が良いから少し変則的な着こなしをさせると血圧を上げるなあ」

モバP「ということで、左右の長さが違うソックスです」

雪美「……」キラキラ

ちひろ「アシンメトリー、非対称のファッションは良いものですね」

雪美「……似合う……?」

モバP「ああ。片方が隠れている分、もう片方の肌の出方が引き立つな」

モバP「両方膝下の短めのソックスならそこにソックスガーターを付けてみるとより通のお洒落さんになれそうだ」

ちひろ「ソックスガーターって北欧の少年とかが着けているイメージが強いですけど、女性向けもあるんですよね」

雪美「……Pは……アシンメトリー……お気に入り……」

モバP「だなあ。ファンタジーの防具の肩当てとかも片方だけってのが何か好きなんだよな」


雪美「……私の……ガーターベルトも……?」 プロデューサーサン?



696: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/12(土) 23:50:03 ID:g2PMxLJg

1050

モバP「最近食べないから忘れていたんだが、生のパイナップルを食べると舌が痺れてくるよな」

雪美「……うん……。本当は……毒がある……果物……?」

モバP「舌が痺れるのはブロメリンというたんぱく質分解酵素によるもので毒ではない」

モバP「これを利用したのが酢豚で、パインを入れることで肉を柔らかくするんだとか」

雪美「……良かった……毒じゃない……」

モバP「だが他の果物にはない特徴だな。生っている様はエキゾチックだし」

雪美「……パインは……黄色い……ドーナツ型や……扇型の……イメージ……」

モバP「芯を刳り貫いてカットするとそうなるんだよな。スイーツや缶詰とかの加工品に馴染むとそっちの方が当たり前になる」

杏「杏はさ、パインアメのあの形は芸術だと思うんだ」

モバP「いつの間にかスモモとかスイカとかいろんな種類が出ているが、パインがあっての形だよな」

ライラ「ライラさんは日本に住んで、パインそのままのアイスも好きになりましたですねー」

雪美「ただ……凍らせた……だけ……に見えて……おいしい……」 ハイー

菜々「ナナはにゃんたんのゲームブックでパインを食べるかバナナを食べるかで展開が変わったところが印象に残ってますね」


モバP・雪美・杏・ライラ「……??」 エッ? エッ?



698: ◆ORDERq/08U 2021/06/19(土) 23:15:18 ID:XYqJhJIc

1051

テキパキテキパキ

モバP「これはこれでヨシ! と」

ちひろ「労災が起きそうな指差し確認すな」

ちひろ「今日は特にハイペースにお仕事をこなしていますけど、少し休憩でもしますか?」

モバP「いえ、この後はシンデレラステーションのディレクターさんと会って、それから蘭子と飛鳥の取材と収録に行って、更にトレーナーさんたちとレッスンの打ち合わせも(手帳を見ながら)」

雪美「……」ウットリ

モバP「ふう……」パタン

モバP「雪美」

雪美「……?」

モバP「構ってあげられなくてごめんな。せっかくソファーに座って待ってもらっているのに」

雪美「……うん。……邪魔したら……悪い時は……こっちに……いる」

モバP「代わりに後で時間を作るよ。それでは行ってきます――Bye」チュッ

雪美「投げキッスは……似合わない……」 ソンナー


ちひろ「仕事中の凛々しさが全部砕け散るプロデューサーさん」



699: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:17:09 ID:XYqJhJIc

1052

こずえ「ぷろでゅーさー……おきろー……。こずえとあそぼー」

モバP「……んん……おう、こずえ」

モバP「ちょっと待って……システム起動に346秒くらい」

こずえ「……」ユサユサユサ

モバP「おおう待て待て、訓練されている俺だから良いが男の下腹部に跨ってそれは……うっ」

こずえ「つかれてるならげんきにしてあげるー……」ホワホワホワ

モバP「……こずえがやると何もかも元気(健全)になる気がするなあ」

モバP「逆充電ありがとう。さすがにこれ以上は過充電で暴発するかもしれないから起きるよ」

こずえ「ぷろでゅーさー……かでんせいひん……だったのー……?」 イキモノダヨ

モバP「しかし、こずえが最初だったが、最近は他の子も……主にヤングな子が仰向けに寝ている俺に割と平気で乗ってくるようになったな」

雪美「……」

モバP「横に座ってじっと顔を覗き込んでこられる方もいるが」

雪美「Pの寝顔……この方が……近くで……見ていられる……」


モバP「以前近すぎて黒髪のカーテンになったことがあったな」 ……///



700: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:23:31 ID:XYqJhJIc

1053

モバP「雪美さん」ガタッ

雪美「……?」

モバP「所用により少しの間だけ席を外す。机を守っておいてくれるか?」

雪美「……分かった……」

モバP「ありがとう」

バタバタバタ ガチャッ パタン

ちひろ「何用で勝手にどこかに行くんでしょうかね」

雪美「……どこかで……困ってる……誰かを……助けに……行ったのかも……」

ちひろ「授業を抜け出す在学中のヒーローじゃないんですから」

雪美「ベルトの……ボタン……押したら……変身……」

ちひろ「そんなことが出来たら光ちゃんが喜ぶことでしょうね」

雪美「……」キョロキョロ

雪美「……Pの机は……私が守る……」フンス

ちひろ「心配しなくてもそんな所を不法占拠する人はいないでしょう……あ、いました」



701: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:30:04 ID:XYqJhJIc

輝子「フヒ……Pがいない。表に出るなら今のうち」ノソノソ

乃々「やっと娑婆の空気が吸えるんですけど……」ノソノソ

ちひろ「おっかないこと言いますね」

まゆ「……あっ、プロデューサーさん、パソコンを付けっ放しで不用心ですねぇ」

雪美「Pの……個人情報……筒抜け……」

輝子「ちょっと見てしまおうか……?」

ちひろ「他の人の時にこういうの、勝手に覗いちゃダメですからね?」

乃々「プロデューサーさんなら良いんですか……」

雪美「……サイトに……おすすめ商品欄……出てる……」

ちひろ「検索や閲覧データを収集されていますね」

雪美「……ディッシャー……アイスクリームや……ポテトサラダを……丸く盛る……道具……」

輝子「スヌーピーのぬいぐるみ……集めてるのか?」

乃々「……花火セット……? 最近、ホームセンターでよく見かけますけど」

まゆ「そしてこれは……みかんの房の形の飴?」


ちひろ「そういうものなんでしょうけど、反応に困りますね。もっと性癖とか出るのかと」



702: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:32:12 ID:XYqJhJIc

1054

モバP「雪美のこの前の写真集はとても好評だったなぁ」

ちひろ「素敵でしたねえ。思わず手に取ってしまうような表紙も良くて」

雪美「……P……ちひろさん……ほめて……くれるの……? ……ありがとう……」

モバP「何だ雪美、嬉しそうじゃないかふふふふ」ナデナデ

雪美「……♪」ナデラレナデラレ

ちひろ「プロデューサーさんも自分のことのように嬉しそうですね」

モバP「はい。自分はもう実用分の他に保存用と観賞用と布教用と予備用で五冊も持っています」

ちひろ「それ、多すぎ。いつのオタク理論ですか」

モバP「ふっふっふ、これが数種類もある封入特典付きなら何十冊集めないといけないやら想像するだけで冷や汗が」

ちひろ「さらっと業界を皮肉る」

モバP「とにかく雪美、これは良いぞ? 改めて一緒に見てみないか?」

ちひろ「本人に布教するスタイルとは」

雪美「……でも……水着とかに……なったわけじゃ……ない……」

モバP「水着は水着の良さが確かにある。俺も見たいし」 ホンネカクセ



703: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:34:19 ID:XYqJhJIc

モバP「だがこの写真集のコンセプトは雪美さんを中心にしてポストカードみたいなお洒落な一枚を集める、だからな」

モバP「特に気に入っているのはこの写真だ」

雪美「……!」

ちひろ「見切れているのに可愛いですね」

モバP「窓から顔の上半分を覗かせて、外を見つめる雪美さん……」

雪美「……ふふっ……自分で見ても……ちょっと……面白い……」

モバP「ちょっとしたストーリーを読み取れて、優しい気持ちにさせてくれるんですね」

――

パタッ

モバP「……最後のページを閉じた後、満足感と名残惜しさが絶妙なブレンドで来るんだよなあ」

ちひろ「もっと見たい感じですか?」

モバP「はい。続きが欲しくなりますね」

モバP「また、こういう感動をしている時って、何か全く違うジャンルの物を見て、中和というか一旦落ち着きたくなるのもあります」


雪美「……箸休め……みたい……ね」



704: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:35:49 ID:XYqJhJIc

1055

ジリリリリリ

モバP「うっ、朝か……今日も仕事だ」

モバP「朝ご飯を食べて」モグモグ

モバP「身支度をして」キュッ

モバP「誰もいない家に、行ってきます、と」ガチャッ

モバP「………………」

モバP「何か、誰もいないや。寂しいな」

モバP「世界ってこんなに空虚で、好きな人を誰も思い出せないものだっただろうか」

ニャア

モバP「おや、黒猫だ。……えらく人懐こいな。よしよし」ナデナデ

??「あなた……猫と……仲良し……」

モバP「? フリルのある黒いロングワンピース……君は……あっ!」

モバP「――知っている。長い黒髪ぱっつんに赤い目、少し寡黙で、でも意外と情熱的で、ロリータ系の服がよく似合っていて、猫を飼っていて……この子の名前はペロだ!」


雪美「……P……おはよう……」ニコ オハヨウユキミ



705: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:38:21 ID:XYqJhJIc

1056

テレビ<センテ サンヨンフ

モバP・雪美「……」

ちひろ「将棋中継を一緒に真剣に見ているプロデューサーと小学生アイドルという絵面」

モバP「将棋、最近は若手ホープの台頭で盛り上がってきていますよ」

モバP「それに、テレビでは以前は無かったシステムが出てきて結構目を惹きますし」

ちひろ「システムですか」

モバP「はい。すっかりお馴染みになりつつある、AI勝率表示のことです」

ちひろ「画面上にどちらが優勢か、パーセントで出てくるものですね」

雪美「綱引き……みたい……」

モバP「レーティングのようなグラフをワイプで出すより、分かりやすくて良いなと思います」

ちひろ「こういう評価って何でもやがてAIがやってくれるようになるんですかね」

雪美「……それはそれで……心配……」

モバP「でも人間はたまにAIの予想を超えることをするからな。そこガ面白イ……あッ雪美サン、ちょっト頭のねじヲ締めテくれナイか?」 ワカッタ……


ちひろ「プロデューサーさんは何なんですかね」



706: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/19(土) 23:40:03 ID:XYqJhJIc

1057

モバP「雪美さん」

雪美「……?」

モバP「少し前髪を弄ってみても良いか」

雪美「……」

モバP「大したことはしない。ただヘアピンを付けてみるだけだ」

――

モバP「おお、なかなか新鮮な髪型の雪美さんだ」

雪美「……」キラキラ

ちひろ「前髪が落ちて来ないようにヘアピンを留める子、いますよね」

モバP「山風とか遠藤サヤがそうですね。あのくらい髪色に対して色が濃いとヘアピンの主張が強くなりますが、インパクトは出ます」

雪美「前髪……もっと長かったら……いつも……付けるかも……」

モバP「鏡とか見て自分で確認してみたりしないで良いのか?」

雪美「大丈夫……。Pの瞳が……鏡代わり……」


ちひろ「普段からよく見つめ合ってるのってそういう意味も……」



708: ◆ORDERq/08U 2021/06/26(土) 23:19:02 ID:pGrcthpg

1058

モバP「雪美」

雪美「……なに……?」

モバP「俺、雪美のことが昔から……雪美のことが好きだったんだよ!」

雪美「……!」

雪美「……私も……前から……あなたのことが……」

モバP「えっ、雪美も? 実は両想いだったってことか……」

モバP「これまで告白する勇気が出なかったが、それならもっと早く告白しておけば良かった」

雪美「……時間……かかった分……いっぱい……繋がろう……」ギシッ

モバP「あっ、雪美さん……いきなりそこは……いけませんわ……」ピクンッ

ちひろ「もしもし早苗さんですか」

モバP「というご都合主義的な展開、たまに見ますが嫌いじゃないです」

雪美「……むしろ……羨ましいくらい……理想……?」

モバP「成就しない恋はいくらでもありそうだからな。だが何かに恋をしている時というのは、モチベーションが上がるものだ」


ちひろ「私のモチベーションもたまには気遣ってくださいよ」



709: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:22:50 ID:pGrcthpg

1059

モバP「今日も良い天気だなあ」

雪美「……雨……降らない……」

モバP「水不足にならないか少し心配だな」

モバP「梅雨入りが思ったよりは遅かったし、雨も思ったより降らないし、手応えがないというか」

ちひろ「局地的には降っていますけどね」

モバP「それでも長雨というよりはスコールのような雨が多い気がします」

ちひろ「日本も熱帯気候になってきているんでしょうかねえ」

モバP「それでも本格的な夏と違って、まだ明け方なんかは涼しくて良いですが」

チリリリン

雪美「……風鈴……いい音……」

モバP「てるてる坊主ならともかくまだ風鈴を吊るすのは時期的に早い気がしなくもないな」

ちひろ「風鈴の音色って聞いていると不思議と感傷的になりますよね」

雪美「……うん……。少し……切なく……なる……」


モバP「お盆とかそういうイベントの演出に使われることが多いからかなあ」



710: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:24:57 ID:pGrcthpg

1060

志希「はぁ……はぁ……」

カツン カツン

モバP「どうした、早く逃げろよ」

志希「……」ゴクリ

モバP「……」

ドンッ!

志希「!」ビクッ

モバP「――志希」

モバP「捕まえた」ポン

志希「っ!」ゾクゾクッ

モバP「あっ、すまん。ちょっとやりすぎたかな」

志希「……! あー」

志希「んーん。こんなタイプの興奮をしたのは久しぶりだよー」

モバP「志希との鬼ごっこ、楽しかったよ」



711: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:27:58 ID:pGrcthpg

志希「キミ、真面目で柔らかくて優しいように見えて、サイコにもなりきれるんだねー」

モバP「容赦をしない鬼ごっこがやりたいと言ったのは志希だからな」

モバP「だから情けはかけずねっとりじわじわ追い詰めるプレイを」スッ

志希「あっ、ありがと」ギュッ

志希「よっと」

ニギニギ

モバP「……志希?」

志希「立ち上がるのに手を貸してくれたの、あたし的にポイント高かったよ」

モバP「そうか」

志希「ついでに匂いもいただいちゃおうかな~♪」バフッ ハスハス

モバP「おい、やりたい放題だな」

志希「むっ……キミ、少し体に異常の兆候があるね」スンスン

モバP「ご主人の潜在的な病気を匂いで探知してくれる犬の嗅覚か」

志希「どーかなー? とりあえずあたしのラボに検査入院してもらおっかー」 マジ?


雪美(ナース服)「……今なら……三食……おやつ付き……」 ナヤムワー



712: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:29:59 ID:pGrcthpg

1061

モバP「おはようございます、雪美さん」

雪美「! ……P……今日は……雰囲気……違う……」

モバP「そうですか?」

クラリス「これはプロデューサー様の贖罪ですわ」

雪美「……?」

モバP「私は昨日、クラリスさんと楓さん同席で喫茶店でコーヒーブレイクをしていたのですが」

モバP「隣に座っていた楓さんが突然渾身のダジャレを思いついて耳打ちしてきたものですから」

雪美「……あっ」

モバP「飲んでいたものを正面に座っていたクラリスさんの顔に思いきり吹いてしまいました」

モバP「神よ、今一度懺悔します。自らへの罰として今日一日クラリスさんモードで生活します」

クラリス「主は貴方をきっとお許しくださるでしょう」

雪美「……だから……今、糸目……なの……? ……違和感……ない……」

モバP「あの……クラリスさんは、もう怒っていませんか?」


クラリス「最初から怒っていませんよ?」



713: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:31:56 ID:pGrcthpg

1062

サッサッサー

比奈「こんなもんっスね。はい」

モバP「比奈は本当に絵が安定しているなあ」

比奈「再現性がなくてコマごとに顔が変わってたらダメっスからね」

モバP「歌って踊れて絵も描けて、ワープロも出来る、レスリングも」

比奈「レスリングはしたことないっス」

モバP「動画を見ていると上手な自作立ち絵とか差し込む人が時々いるが、そういう多才さには正直嫉妬する」

比奈「……私にも嫉妬、するんスか?」

モバP「ああ。俺は別に本格的に絵を描いているわけでもないのに、嫉妬しちゃうのよ」

比奈「えへへ……そうっスかぁ……。私は私でプロデューサーに結構嫉妬してるんスけど」

モバP「俺に? まあ俺は天才だからな。当然よね」

比奈「周りに嫉妬する割には自信家っスよねえ」

モバP「いくら恵まれていても上には上がいたり、隣の芝生は青く見える。人の欲は尽きないな」


雪美「……絵が上手い人……多い……」 ツイッタートカミテルトナ



714: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:33:21 ID:pGrcthpg

1063

モバP「田園風景が広がる道を通ると停まっていたりするトラクター」

雪美「時々……道路も……走ってる……」

モバP「車がそんなに多くない田舎道とかにな」

ちひろ「長閑な光景と言えるんでしょうかね」

モバP「そんなトラクター、タイヤをよく見るとフレンチクルーラーに見えてきません?」

ちひろ「腹ペコキャラか」

法子「プロデューサー、素質あるよ」

モバP「えっ、そうかなあ」テレテレ

ちひろ「そこ照れる所ですか」

雪美「でも……タイヤで……あの形は……何のため……?」

モバP「ああいうハイラグタイヤは土の上とか、悪路を走るのに適している形なんだってな」

法子「あんな大きさのドーナツ、頑張っていつか食べられるようになりたいな!」

モバP「俺もだよ法子くん。それが可能になるくらいビッグになろうじゃないか」


ちひろ「どこか間違ってるような感じのハングリー精神ですね」



715: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:40:26 ID:pGrcthpg

1064

菜々「夏だ! 海だ! ○○だ! って今でもよく使いますよね」

モバP「主にアニメの水着回のサブタイトルを連想します」

菜々「水着回、良いですよね。見ると泳ぎに行きたくなっちゃいます」

モバP「そうですね。もうそんなフレーズが頭を過ぎる季節ですか……」

雪美「海も良いけど……プールも……良い……」

モバP「まあな。海は冷たくて気持ち良いんだが、結構べたつくからなあ」

モバP「それと俺だけ何故かやたらとクラゲに刺されるし」

雪美「……クラゲに……好かれてるのかも……」

菜々「そういえば雪美ちゃん、今って学校ではもうプール開きが済んでいる頃ですよね?」

雪美「うん……授業も……ある……」

菜々「入る前にはやっぱり腰洗い槽に浸かって……」

雪美「……?」

モバP「腰洗い槽、20年前から撤廃が始まって今は素通りか、シャワーしかない学校もあるとかないとか」


菜々「えっ」ガーン



716: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 23:42:01 ID:pGrcthpg

1065

パクッ

ライラ「んんん……幸せですねー」

ライラ「さすがは魔法使いのスーパーカップでございます」

モバP「魔法使いのアイスって発想は好きだが、一応mageじゃなくてmeijiだからな」

モバP「うむ、こうやってのんびりライラとアイスを食べる時間、良いな」

雪美「うん……」

ライラ「プロデューサー殿とユキミさんはスーパーカップ、どんな味が好みでございますか?」

モバP「む? そうだな……クッキーバニラ、ですかね」

雪美「……イチゴショートケーキ……」

モバP「あれも好きだが、ちょっとお高いスイーツシリーズまで入れるといつものが不利になる」

雪美「確かに……一理ある……」

ライラ「ライラさんはですね……あっ、端が溶けてきていますので待ってくださいです」パクパク

モバP「ライラはカップアイスを周りから食べて行くタイプなんだな」ホッコリ


ちひろ「夏はアイスのように、楽しい時間もあっという間に溶けて行くものですね」



718: ◆ORDERq/08U 2021/07/03(土) 23:30:23 ID:Z3KoRIZw

1066

七海「~♪」

ちひろ「あら、七海ちゃんは上機嫌といった感じですね」

七海「プロデューサーと海に行って来たのれすよ~」

モバP「お仕事が海際のロケだったので空いた時間で」

雪美「……泳いで……きた……?」

モバP「海開きの7月だが、泳ぐのに適温になるのはもう少し後かな。その分、今は人が少なくて良いのかもしれないが」

モバP「それにしても七海のキス、美味しかったなあ。柔らかくて」

雪美「……!」ピクッ

七海「キスはちょろいのれす♪」

七海「……あ、違いますよ? 釣った鱚を天ぷらにして食べたのれすよ」

ちひろ「古典的も古典的なミスリードですね」

雪美「……私も……Pの……柔らかい……キス……欲しい……」

モバP「……雪美、ちょっと別室に行くぞ」グイッ キャー……


七海「このあと滅茶苦茶……って何のキスを貪る気れすか!」



719: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:37:03 ID:Z3KoRIZw

1067

パキッ ポリッポリッ

モバP「いやあ、やっぱり水でしっかり冷やしたキュウリをそのまま齧るのは良いな」

雪美「……トマトも……そのままでも……おいしい……」

ちひろ「ワイルドですね」

モバP「テレビで誰かが夏野菜をそのまま齧っているのを見ると真似したくなるのです」

ちひろ「キュウリは浅漬けか、甘めの酢の物にでもした方が美味しく食べられると思いますけど」

雪美「これ……庭の……もぎたて……。ちひろさんも……ぜひ……」

ちひろ「346プロってキュウリやトマトを栽培しているんですね……あとでいただきます」

雪美「大きい……オクラも……生る……」

ちひろ「ここの土地ってそんなに肥沃なんですかね?」

モバP「そりゃもう。346プロ緑化計画は順調に進行中です」

ちひろ「数年後、ビルがバーティカルフォレストになってたらどうしよう……」

モバP「それはそうと雪美、最近はトマトをよく食べるな」


雪美「今は……酸っぱいものが……食べたいから……」 マサカ……オメデタ……!? タイホデスネコレハ



720: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:40:56 ID:Z3KoRIZw

1068

モバP「夏、甘味処の座敷で食べたくなるちょっとした冷たい和菓子ってあるよな」

雪美「……あんみつ……」

モバP「そう餡蜜……響きからもう甘いですって感じに誘われる」

ちひろ「冷やしぜんざいやかき氷も良いですけどねえ」

雪美「かき氷……パフェみたいに……トッピング……見たことある……」

モバP「昔のようにただシロップをかけるだけじゃ若い子のハートは掴めないのかもな」

ちひろ「シロップをかけるだけじゃないと言えば練乳をかけた宇治金時」

雪美「抹茶シロップ……あんこに……白玉……練乳まで……」

モバP「他より渋いように見えて一段豪華という」

モバP「練乳を初めて食べた時は衝撃だったな、キャラメルくらい濃ゆい甘さで」

ちひろ「ただ融通が利かないんですよね。チューブ練乳とか買うと持て余します」

雪美「……かき氷……以外は……イチゴに……かける……くらい……」

モバP「ただイチゴも最近の改良が進んだ物だと練乳をかけなくても美味しいからな」

雪美「……その点……Pは……チューブから……そのまま、食べる……から……大丈夫……ね」



721: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:45:26 ID:Z3KoRIZw

モバP「おいおい、練乳だろうとマヨネーズだろうとチューブ直飲みはさすがにしないって」

ちひろ「一度はしたことがありそう」

モバP「さて、抹茶かき氷にパフェと言えば、緑基調の抹茶パフェなんかも甘味処で出ても違和感がないですね」

雪美「抹茶パフェ……そっちも……良い……」

ちひろ「抹茶アイスが盛られていたり、完全な和の甘味ではないですけど私は好きですね」

モバP「ファミレスに行ってメニューを開くと、パフェは大体3種類あるイメージです」

モバP「一つはイチゴ、一つはチョコバナナ或いはマンゴー、一つは宇治抹茶」

ちひろ「スイーツの味のバリエーションを赤・黄・緑に分けると大体緑って抹茶風味になりがちですね」

モバP「マスカットやメロンにすると高いからでしょうか。キウイはちょっとマイナーですし」

雪美「……あっ……このみつまめ……フルーツ大福……わらびもちも……おいしそう……」

モバP「どれどれ? ……本当だ。でも俺はこっちが良いかな」

ちひろ「夏柑糖ですか。こういう中身をくりぬいて皮を器に使うのって何か良いですよね」

雪美「……食べてみたい……ね」

モバP「ああ。食べたことがない物を人に贈るのって何か変な気がするからな」


ちひろ「……ところで何故私たちは中元ギフトカタログを見ているんでしたっけ?」



722: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:46:11 ID:Z3KoRIZw

1069

モバP「所属アイドルにドラマの出演依頼が来たら嬉しいものだ」

雪美「……Pも……嬉しい……?」

モバP「ああ。それだけ知名度が上がって、期待もされているんだなと分かるからな」

モバP「しかしそれがもし、『雪美に』『悪役の』オファーだったら……?」

ちひろ「来るんですかねそれ」

雪美「……悪役……難しそう……」

モバP「興味自体はある?」

雪美「……今は……何でも……やってみたい……」

モバP「今何でもするって」

ちひろ「何させる気ですか」

雪美「……///」

ちひろ「何させられると思ったんですか」

モバP「演技の幅を広げるのに様々な立場の役をやってみるのは良いと思う」

モバP「万能にはなれなくても、自分に合うもの合わないものが分かるだけで違ってくる」



723: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:50:13 ID:Z3KoRIZw

ちひろ「ただ、それを大手のドラマで試験させてもらえる機会なんて、そう都合良く貰えないものです」

モバP「それにたった一度の出演でも、今後の雪美の役者としてのイメージを決定づけてしまいかねませんし」

ちひろ「失敗しても簡単に黒歴史になんか出来ませんからねえ」

雪美「……もしかして……二人とも……経験者……?」

モバP「いんや。ただエキストラくらいは以前から何度か。何だったら現在でも撮影中に欠員が出た時は急遽入る」

ちひろ「この前、美優さん出演のドラマにプロデューサーさんが映ってたのはそれか」

雪美「……P……芸達者……ね」

モバP「それほどでも。あとは悪役以上に損な役として、死体役もやったことがあるが、あれも大変でね」

モバP「瞬きをしたり呼吸で胸を膨らませたり出来ないのがきつい」

ちひろ「例えば十何秒とかでも、微動だにせず目を開けっ放しに出来たら結構な技能ですよね」

雪美「……小梅……死体ごっこ……上手い……」

ちひろ「でも小中学生に死体役させるのはテレビじゃ放送できないでしょうね」

モバP「特撮とかの悪堕ちを想定して際どい衣装を着る練習くらいだったらここでも出来るんですがね」

モバP「ということで雪美さん、このハイレグのボディスーツとロングパンツの組み合わせなんていかがです?」 ……カッコイイ


ちひろ「着させませんよ? ……しかし悪コスって何でこうタイトなのが多いんでしょうかね?」



724: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:51:16 ID:Z3KoRIZw

1070

モバP「収集車を見かける度に思うが、ゴミ収集の作業員って大変そうだよなあ」

雪美「……うん」

モバP「いろんな所を回って家庭ごみを放り込んでプレスするわけだが、そこでもしゴミ袋が破裂したらと思うとさ」

雪美「……」

モバP「……」

雪美「……ばん!」

モバP「ひゅい!?」

雪美「……ふふっ」

ちひろ「河童のような悲鳴ですねプロデューサーさん」

モバP「で、可能性としては爆発物なんて入れる輩がいないとも限らないわけで」

ちひろ「さすがにそんなことを考えていたら作業員も仕事にならないでしょう」

ちひろ「それよりはステップ乗車の方が危ないですね。振り落とされたら怪我します」

モバP「戦後の買いだし列車のように外に掴まって立ち乗りするアレですね」


雪美「……曲芸……みたいな乗り方……気持ち良さそう……」 チョットソウオモウヨナ



725: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:53:40 ID:Z3KoRIZw

1071

モバP「今日の夕食はチャチャッと俺が作るわ」

雪美「ラーメンでも……作るの……?」

モバP「小麦粉製の何かが入るスープなのは当たっているかな」

――

モバP「というわけで、野菜とマカロニのコンソメスープです」

雪美「……!」

雪美「……これは……アルファベットの……マカロニ……」

モバP「学校給食でこれが入っているものはABCスープ、なんて呼ばれたりもするな」

雪美「……給食……以外で……見たの……初めて……」

モバP「なかなか一般流通しているとは言い難いからな」

雪美「……ん……。……おいしい」

モバP「よし、次回はミネストローネにも入れるとするか」

雪美「……ふふ……“P”……見つけた……♪」


モバP「じゃあ、俺もYUKIMIを探しながら食べるとするかな」



726: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/03(土) 23:54:40 ID:Z3KoRIZw

1072

モバP・法子「……」

雪美「……」

パクッ

雪美「……おいしい……」

法子「良かった! 雪美ちゃんのお墨付きは権威があるからねっ」

モバP「そんなことを俺は聞いたことがないぞ。まあ、ありそうだがな」

雪美「……あまり……ドーナツ……し過ぎてない……ね」

法子「あたしも最初はエンゼルクリームに似ているなって思ったこれ、マラサダって言うんだよ♪」

モバP「ハワイ名物のドーナツだってな。ブームになるまであまり聞いたことがなかった」

雪美「少し……飲み物が……欲しくなる……」チュー

雪美「……おお……こっちは……牛乳が……イチゴ味に……」

モバP「それはマラサダのついでに買って来たクイックミルクストロベリーフレーバーだな」

モバP「ミルメークと違って、ストローを通った分だけ味が変わる」


法子「これ、時子さんにも持って行ってあげよっ!」 トキコノカオガメニウカブ



728: ◆ORDERq/08U 2021/07/10(土) 23:39:02 ID:rDyrGh7E

1073

モバP「七夕が終わりましたね」

ちひろ「七夕いつも終わってんな」

モバP「気づいたら終わっているんですよね、七夕って」

ちひろ「同日は瑛梨華ちゃんとあずきちゃんの誕生日でもありますからね」

モバP「何か他のことに気を取られて七夕そのものはそんなに印象に残らずに過ぎて行くイベントという感じですねえ」

ちひろ「でも今年も短冊とか書いて飾ったじゃないですか」

モバP「描きましたね」

雪美「たくさん……描いた……」

ちひろ「ああ、今年は願い事を字ではなく絵で描いて表すなんて、お二人は本当にやることが自由ですよ」

モバP「そんなこともありましたね」

モバP「でも他には七夕ゼリーを作ってみんなで食べたくらいしかないですし」

雪美「マリンブルーの……ゼリー……、見た目も味も……清涼感……」

モバP「でも年一で学校給食で出てきたあの七夕ゼリーの美味さには敵わんのよなー」


ちひろ「充分楽しんでいるじゃないですか。織姫と彦星はそっちのけだとしても」



729: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:45:19 ID:rDyrGh7E

1074

雪美「……」チョコン

モバP「……」

雪美「……P」

モバP「ん?」

雪美「……元気……ない……?」

モバP「…………あー、いつも通りにしているようでも座り心地の微妙な変化で分かるかー」

ちひろ「膝上の座り心地って変わるんですかね?」

雪美「……疲れて……しまった……の……?」

モバP「やる気の高低を0から100までで表して平常値を50とすると最近は20の辺りで上下している感じだな」

ちひろ「平常時が随分高いんですね」

モバP「最近、例えるなら、見逃したくない放送が以前は30分だったのが3時間に拡大して、視聴を切るか他の時間を削らなきゃいけないジレンマに陥っているという感じです」

雪美「それは……私も……悩む……」

モバP「圧縮してどうにか一日のタイムスケジュールに収めているんですが、何か時間に追われているようで……どうして一日って34.6時間じゃないんでしょうね?」


ちひろ「例えが事実としてあと8時間近くは何に使うと言うんですか」



730: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:46:44 ID:rDyrGh7E

1075

パクッ

かな子「……どうです?」

モバP「ん……これは……美味いな」

雪美「……♪」モクモク

かな子「いつもよりヘルシーにと、シンプルなカップケーキにしてみたんですけど」

モバP「ペロリと平らげられてちょうど良いな。甘さも控えめで優しい」

雪美「……ママの……味……」

かな子「えっ」

モバP「母が自分のためにと焼いてくれたケーキの味は何物にも代え難いが」

雪美「そんな……味がする……」

かな子「///」ポッ

モバP「かな子のケーキは売り物では味わえない愛情と温かみがある」

かな子「えへへ……嬉しいなあ」

かな子「嬉しいから……私も食べようっと。いただきます」



731: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:48:14 ID:rDyrGh7E

パクッ

かな子「……うん、うん」

かな子「やっぱり褒めてもらったケーキは特別おいしく感じちゃいます」

モバP「かな子は作る側も食べる側も両方やれるから強いよな」

雪美「とても……おいしそうに……食べる……」

かな子「ほうれふか?」

雪美「……うん……素敵……」

モバP「今は夏バテで食欲がないって人も出てくる季節だが」

モバP「そういう時に見ているだけでも元気を貰えるのがかな子の食べっぷりかも」

かな子「ん……それでもちょっと、食べ過ぎが気になるんですよ」

モバP「だからいつもよりヘルシーに、か」

モバP「もし、のっぴきならない状況に追い込まれたと思ったら過酷なダイエットもやるのか?」

かな子「う~ん、考えたくはないですけど、何か口に入れさえできるなら……」

雪美「……干し椎茸……口に含んで……ぺっ……するとか……」


かな子「ボクサーの減量みたいなことはさすがにしないよ?」



732: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:49:53 ID:rDyrGh7E

1076

モバP「古くからあるお寺なんかに行ったり映像を見たりすると、長い木造の廊下が目に入りますよね?」

モバP「すると美しいとか趣があるとか思う前に、ここを雑巾がけしたらさぞ清々しいだろうなと思う自分は変でしょうか?」

ちひろ「プロデューサーさんだけではないと思いますよ?」

ちひろ「しかし雑巾がけってまた懐かしいですね」

雪美「学校では……やるのに……家では……フローリング……ワイパー……」

モバP「そうそう。学校を卒業すると床の雑巾がけをする場面にほとんど出くわすことがない」

ちひろ「床を吹くくらいならあるんですけど、日常であの姿勢で疾走することはないですね」

モバP「現役の雪美は学校では雑巾がけ、速い方か?」

雪美「……普通……。……箒……モップ……の方が……みんなに……人気……」

モバP「ああ、そうだ。そういうのが教室の後ろ端のロッカーに入っているんだよな」

モバP「小学生に戻って雪美と雑巾がけで競争してみたいなあ」

雪美「……Pには……負けない……」メラッ

モバP「それとついでに雪美と二人でロッカーに隠れてみたい」 ……ナニ……スルキ……?


ちひろ「そういうシチュエーション、実際やると掃除用具の臭いがきつそう」



733: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:52:14 ID:rDyrGh7E

1077

モバP「何か、7月前半は大雨というのが毎年のようになってきましたね」

ちひろ「本当ですね」

ちひろ「かと言って梅雨が短い年は酷暑になりますし、それもそれで辛いですけども」

モバP「2018年でしたっけ、とてつもなく暑い日が何日も続いたのは」

ちひろ「あの時は早く7月8月が過ぎ去ってほしいと思いましたね」

モバP「今年は7月に入っている割には暑さに関してはマシですが」

モバP「それも梅雨が明けて深夜の最低気温が25℃を下回らなくなってくるといよいよ終わりの見えない忍耐の日々の始まりです」

雪美「……逃げ場が……ない……」

ちひろ「熱帯夜ですね。何日も続けば熱は溜まりますし体感温度は30℃以上だったり」

雪美「……大切なものまで……溶け出しそう……」

モバP「羞恥心とかな」

ちひろ「羞恥心が溶け出すとどうなるんです?」

モバP「自宅にアイドルが来ていてもお構いなしに裸族化します。愛梨みたいに」


ちひろ「至急クーラーを入れてください」



734: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:53:24 ID:rDyrGh7E

1078

モバP「この時期に着るものではあまりないが、ふと雪美に似合うと思ったカジュアルな服がある」

雪美「……?」

モバP「パーカーだな。それも前開きのジップパーカーではなく、被るタイプの」

ちひろ「冬場の服という感じですね」

モバP「更にお腹の部分にカンガルーポケットが付いていたら……」

雪美「……カンガルー……ポケット……?」

モバP「実際のカンガルーのポケットと違って、こう左右から手を入れられるポケットだな」

モバP「これに両手を突っ込んで路地裏の壁に寄りかかって誰かを待っている雪美さん――」

雪美「……ちょっとダークな……かっこよさ……」

ちひろ「トンネルのように貫通しているポケットって案外他にないですよねえ」

雪美「……でも……夏なら……水着の上に、着る……薄いパーカーも……好き……」

モバP「それは同意だがそこはほら、俺が露骨に言うと変態みたいになっちゃうからな」

モバP「海が近い所に泊まって水着に軽くパーカーを羽織っただけの格好で街を出歩く若い女の子なんて夏の開放感全開でたまんねえなと思うがこれは誰にも言うつもりはない」


ちひろ「ばっちし言ってますけども」



735: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:55:44 ID:rDyrGh7E

1079

モバP「雪美の長い髪」ナデナデ

雪美「Pの……長くない髪……」ヨシヨシ

モバP・雪美「……いい……」

ちひろ「まーたイチャついてやがりますよ」

モバP「髪はボサボサでも撫で応えがあって良いし、フワフワでボリュームがあるものも良いが」

モバP「やっぱりこう、サラサラな雪美の髪は手触りが優しい」

雪美「……もっと……♪」

モバP「……でも、いつかボブにした雪美さんも見てみたい。収まりが良さそう」

雪美「Pも……もっと短くしても……良いかも……」

モバP「今より短く、って坊主寄りの短髪くらいか……」

ちひろ「お二人が親になった時は、それまでは髪を伸ばしてきたとしても短くするかもしれませんね」

ちひろ「私なんかはこのサイド編み込みを除くと最初から結構短めに見られる方ですけど」

モバP「……そこはちょっと髪を解いた差分などたまに入れてみては?」


ちひろ「嫌です。誰? とか言われそうですし」 イイマセンヨ



736: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/10(土) 23:57:33 ID:rDyrGh7E

1080

モバP「雪美の今日のお仕事は刺激が強くて参ったよ」

雪美「……?」

モバP「上は体育ジャージで下は制服スカートの場面があっただろう」

雪美「……うん。……小学校では……しない格好……」

モバP「そうだな。スポーツ部活動の女子マネとかが着る」

モバP「あの制服特有のプリーツスカートがジャージと妙にマッチするんだよな」

雪美「……不思議な……組み合わせ……」

モバP「俺にはどうしてマネージャーの雪美に“先輩、頑張ってください!”ってドリンクを渡される青春が無かったのか」

ちひろ「難易度高いですね……ジャージコーデはちょっとしたアンバランス感が良いですよね」

ちひろ「特に雪美ちゃんみたいなお嬢様系のルックスの子が着ていると目を惹きます」

モバP「スカートの下にジャージを履く埴輪ルックだとこれが一転、何だか芋な感じが出てしまうんですがね」

ちひろ「プロデューサーさんは単に生の腿、膝、脛とかを見たいだけなような」

雪美「芋ジャージ……結構……カラフルで……好き……」


モバP「でもこういう時の色って大抵臙脂を着させられるイメージ」



738: ◆ORDERq/08U 2021/07/17(土) 23:42:47 ID:oU8gAl/c

1081

モバP「……」カチャカチャカチャ

雪美「……P……待ち時間でも……お仕事……?」

モバP「事務所の外でも少し間がある時にやりたくなるんだよ」

雪美「……やらなくても……良い時に……?」

モバP「そう。気分的にやりたいからやる」

雪美「……気分……」

モバP「ビジネスバッグにノートパソコンを入れて持ち歩くことって少し憧れない?」

雪美「……私には……まだ……大きい……」

モバP「あ、まずそこか」

モバP「それにこういう場でやるのは正直見せびらかしの意識があるのかもしれないな」

雪美「……でも……Pだから……かっこよく……見える……」

モバP「雪美さんに格好良いと言われると自信になるよ」

雪美「……私も……となりで……手伝ったら……かっこよく……見える……?」


モバP「格好良いというよりはイチャイチャしているように見えると思うぞ」



739: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:43:55 ID:oU8gAl/c

1082

雪美「……こんにちは……」

モバP「……」モサッ

雪美「……さようなら……」

モバP「待ってくれ」

雪美「……P……いつの間に……おひげ……伸びた……?」

モバP「寝ている間に一気に」

雪美「……また……投薬実験……された……?」

モバP「冗談ですよ? これは付け髭です」

雪美「……良かった……少しだけ……知らない人に……見えた……」

モバP「反応を見たくて付け髭をしてみたとはいえ驚かせてごめんな」

モバP「髭を蓄えると人相なんて一変するから男ってのは怖い」

雪美「……もさもさ……ね」サワサワ

モバP「たまに無精髭のチクチク感が好きという人もいるが、雪美はこっち派か」 ……ウン


ちひろ「スポーツ選手みたいに験担ぎで本当に伸ばしたりはしないんですか?」 シマセンネ



740: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:44:37 ID:oU8gAl/c

1083

モバP「夏だね」

雪美「……うん」

モバP「雪美さんが薄着の私服姿を見せてくれる待望の季節だ」

雪美「……今日も……」

モバP「そんな格好で居られると気になってしまうな」

モバP「ノースリーブのブラウスにキュロットスカートときたか」

雪美「……」キラキラ

モバP「それを見せてくれるだけでなく、膝の上に乗って直に触れさせてくれるなんてな」

雪美「……いい……感じ……?」

モバP「ああ。デフォルトに無い雪美の姿を隅々まで味わえる」

ちひろ「……相手は女子小学生ですからね?」

モバP「またまた~、こんな美人さんがそうそう小学生4年生であろうはずがございません」

ちひろ「疑う余地もないと思うんですけど」

雪美「……実は……20歳……だったり……するかも……?」



741: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:45:52 ID:oU8gAl/c

ちひろ「もし雪美ちゃんが20歳だったとしたら私は一体何歳に見られてしまうことやら」

モバP「でも実際、雪美の年頃の小学生って、主に当時の男子目線で言いますと」

モバP「もっと欲望に正直で腕白盛りな奴ばかりだったと思うんですよね」

雪美「……そう……?」

モバP「今の子は全体的に大人びてきているようにも見えますが」

モバP「雪美くらい落ち着きのある輝きを放っている人物となるとそうはいません」

ちひろ「どうも宝石に使うような表現ですね」

雪美「……私……そんなに……落ち着いて……いる……?」

モバP「現にその服で俺の膝の上に座るような大胆さを持ち合わせていながら」

モバP「それをぎこちなく感じさせない所が小学生のレベルを超えたクールさを感じる」

雪美「……これは……Pにも……たくさん……おしゃれを……楽しんで、もらいたい……から……」

モバP「なるほどな。自宅では私服でご一緒することもあるが、仕事時は原則スーツだからな」

モバP「ここで雪美と一緒になることで服も一緒に着ている気分になってもらえればという粋な計らいなのか」

雪美「……うん……。もっと……いっしょに……着よう……」


モバP「……何か不覚にも興奮してきた」 ジチョウシナサイ



742: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:47:20 ID:oU8gAl/c

1084

モバP「クーラーの利いている空間は実に快適だねえ」

雪美「……中と外で……境目が……できる……」

モバP「外に出て行く時のあのもわっとした暖気に包まれる感じがな」

雪美「……思わず……振り返って……戻りそうに……なる……」

モバP「なるだけなら良いが、実際Uターンして帰ってくる人もいる」

ちひろ「しかもその間、何事もなかったかのように真顔」

モバP「勇ましく出陣していったのにすぐ退却してくるのは恥ずかしいですからね」

雪美「……暑いなら……仕方ない……」

ちひろ「最近はそんな外でも作業をしやすいような空調服とかあるんですってね」

モバP「両脇腹の部分とかに扇風機、もといファンが付いているんですよね」

雪美「……あれ……涼しいのか……気になる……」

モバP「デザインとしては近代的で好きだが、作業でないならハンディファンを持ち歩くくらいで充分な気はするな」

ちひろ「本当に暑い時って扇風機は意味がないですからねえ」

モバP「気化熱がどうこう以前の猛暑日昼間とかになると……想像するだけでおお、もう……」



743: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:50:16 ID:oU8gAl/c

雪美「……夏は……始まったばかり……」

ちひろ「そうですね」

モバP「任天堂の楽しみも始まったばかり」

ちひろ「何ですかそれは」

モバP「言葉の連想ですね。Anti Piracy Screenというスーパーマリオ64の創作ホラーです」

ちひろ「ああ、エラー画面で恐怖を煽る感じの」

雪美「……怖いもの……見ると……少し……涼しくなる……」

ちひろ「雪美ちゃんと見るホラーの空気が気になりますけど、とりあえずプロデューサーさんってそういう海外ミーム的なもの好きですね」

モバP「夏の在宅肝試しに良いですからね。海外は少し日本とはホラーの感性が違うので飽きません」

ちひろ「在宅肝試しという新ジャンル」

モバP「ただ、これに日本語の朗読が入っている物は怖さよりも先に気が抜ける感じが何とも」

雪美「……英語なら……英語だけ……なのが……怖さの……一つ……」

モバP「ゲームから外れるがLocal 58とか、日本語でもNNN臨時放送みたいなのは不気味で良いよな」

雪美「うん……。見た後……Pと……考察したら……怖く……なくなる……」


ちひろ「トラウマを残さないプロデューサーの鑑にしてそもそもそんなものを見せる屑」



744: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:52:39 ID:oU8gAl/c

1085

モバP「この前、夢に智絵里が出てきたんだ」

智絵里「私……ですか?」

モバP「まあ、内容を忘れたんだがな。ただとても目覚めの余韻は良かった」

智絵里「私も、素敵な夢を見ても、忘れちゃうことがあります……」

モバP「何となく“良い夢を見た”ということしか覚えていなくて残念なんだよな」

モバP「でも、少し幸せな気持ちになれる」

智絵里「はい。……誰が出てきたかくらいは、思い出したかったですけど……」

モバP「その人に会ったら急に思い出すこともあるからな」

智絵里「じゃあ、夢の主はPさんじゃないんでしょうか……。それもなんだか残念です……」

モバP「智絵里。それなら現実にて、久しぶりに四つ葉のクローバーでも探しに行かないか?」

智絵里「私に、夢の続きを見せてくれるんですか? 行きたいです」

モバP「よし、今日こそは四つ葉のクローバーの声を聞いてやろうぜ」

智絵里「そんな名人さん、どこかにいるらしいですね。ふふ」


雪美「こずえや……芳乃は……できそう……」 ソノリティアダカラネ



745: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:53:54 ID:oU8gAl/c

1086

モバP「家には来客用のカップが軽く100個以上はある」

雪美「……ほとんど……専用の……myカップ……」

モバP「雪美の黒いマグカップはなかなか目立つよな」

雪美「白い……線の……黒猫……好き……」

モバP「ただ他にも個性的なのが、ステンレス製や銅製のタンブラー」

雪美「……キラキラ……してる……」

モバP「陶器と違ってメタリックな光沢があるよな」

モバP「ステンレスはサーモスが有名になってアウトドアではお馴染み感あるが」

雪美「銅……」

モバP「新品の10円玉のような色だな」

雪美「……きれい……」

モバP「これで冷えたお酒とか飲むと美味しいんだろうなあ。だからってウチにまで持ち込むかという」

楓「copperなカップは“どう”でしょう? ……うふふふ」


雪美「……カッパ……?」 マズハブロンズトノチガイカラダナ……



746: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/17(土) 23:55:06 ID:oU8gAl/c

1087

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

ちひろ「これ、パウダーが思った以上に強いですね」

雪美「ぶどうの……わらびもち……自体は……とても……きれい……」

モバP「ちひろさん、パウダーは塗すのを少なくしたら良いと思いますよ」

ちひろ「普通のわらびもちのきな粉もそうですけど、つい使いきろうと思って付け過ぎちゃうんですよね」チョイチョイ

ちひろ「……あむ」

ちひろ「あっ、本当ですね。ちょうど良くなりました」

モバP「さて、今回ご紹介する雪着せはずばり、お祭りの華(?)、法被と褌です」

ちひろ「ゲホッ!」

雪美「ちひろさん……大丈夫……? 落ち着いて……食べて……」サスサス

ちひろ「は、はい……ちょっとプロデューサーさん、黙って聞いていれば何てことを」

モバP「まあ上はサラシ、下は半股引とかなら普通に良いと思うので問題は褌ですね」

ちひろ「その内、雪美ちゃんに失望されても知りませんよ?」


雪美「……P……そんなに……いっしょに……ふんどし……締めたいの……?」 イヤオレハベツニ オイ



751: ◆ORDERq/08U 2021/08/21(土) 23:15:13 ID:9Gf8/KIw

1088

モバP「よし、行ってきます」

ちひろ「これから出られるんですね」

雪美「行って……らっしゃい……」

モバP「はい、トライアドプリムスの苦労人を迎えに」

雪美「……?」

モバP「彼女は常識人枠というかツッコミ役というか、これまで苦労しているから」

ちひろ「一体誰のことですかね?」

モバP「クールな方です」

ちひろ「……」

雪美「……」

ちひろ「だから誰ですか」

雪美「……三人とも……クール……」

モバP「トラプリって奈緒がいじられキャラと思われがちですが、意外と似た者同士で、一転攻勢で凛や加蓮がいじられる方に回ったりもするから面白い」


ちひろ「だからってまさか区別がついていないことはないですよね?」



752: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:18:14 ID:9Gf8/KIw

1089

李衣菜「なつきちー。アイドルバンド結成しない?」

夏樹「バンドか。いいねぇ。メンバーは4人くらい欲しいな」

モバP「夏樹がギターで李衣菜はボーカルか?」

李衣菜「ボーカル! バンドの花形! でもギターもやりたい……」

モバP「ギターボーカルか。でも歌に専念するのも良いと思うぞ」

モバP「想像してみよう、マイク両手持ちでバラードをしっとり歌う李衣菜」

李衣菜「両手……ちょっとしっくり来ない」

夏樹「だりーのバラード、演奏にも熱が入るだろうな」

モバP「あとはベースとドラムに誰を誘うかだな」

雪美「……私が……頑張って……ドラム……叩く……」

モバP「雪美さんはまさかのドラム志望」

夏樹「ドラムは体力いるぞ? やってくれる子はなかなか少ないんだ」

モバP「重労働の割には光を浴びにくい、野球で言うキャッチャーみたいなポジションだな」


モバP「でもドラムの雪美、想像すると格好良すぎる」 ……ホントウ?



753: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:19:30 ID:9Gf8/KIw

1090

モバP「……うむむ」

ちひろ「どうしました?」

モバP「うむむむむ……」

モバP「ダメだ、やっぱり雪美分が無いとアイデアがまとまらない」

ちひろ「と言ってもまだ雪美ちゃん来ていませんけど」

ガチャ

雪美「P……新鮮な……私が……来た……」

モバP「おお! 早速頼む!」

雪美「今行く……」タタタッ

雪美「ほっ……」ピョンッ

ポスンッ

モバP「よし、元気百倍!」ジャキーン

雪美「……」(*゜-゜*)

ちひろ「焼き立ての新しい顔に差し替えてもらったアンパンマンかな?」



754: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:20:23 ID:9Gf8/KIw

モバP「♪」カタカタ

雪美「……♪」

モバP「♪」クリッククリック

雪美「……♪」

モバP「♪」タタタタターン

雪美「……♪」

ちひろ「凄い勢いで書類が仕上がっていく……」

モバP「いやあ、雪美さんに乗り込んでもらうと違うね」

雪美「……やっぱり……ここ(膝上)が……一番……」

モバP「しかし、雪美さんをここに座らせて仕事をしていると、体勢にもよりますが」

モバP「例えばスカートが短い時とかって、アンデスの定位置視点だと……」

ちひろ「パンツが見えるとかそういう話はやめましょう」

雪美「……あまり……足は……開かないように……してる……」

モバP「でもチラっと見えることもあるとすれば、少し羨ましく――いや、何でもないです」


ちひろ「足元で女の子が過ごしていても気にせず仕事をするのがそもそも」



755: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:21:28 ID:9Gf8/KIw

1091

モバP「エンドレスエイトな季節だね」

雪美「……ハレ晴れ……ユカイ……」

モバP「そうそう。雪美がこの前、菜々やりあむと歌ったあれのネタだな」

ちひろ「あの制服、似合っていましたね!」

モバP「コスプレにおいては第一人者のちひろさんも絶賛」

ちひろ「第一人者は言い過ぎですよ。私も着たことはありますけど」

雪美「……まだ……あるの……? ……見たい……」

ちひろ「着たのは高校生の頃ですからねえ。あれはさすがに若気の至りでした」

モバP「何を仰います、普段からコスプレをするのに抵抗があるならともかく」

ちひろ「失ってから分かるJKの価値ってあるんですよ。あの時と比べてしまうともう着れません」

雪美「……残念……」

モバP「一応、画像で顔を切り抜いて着せた風にするとこんな感じの雑コラになる」ピッ

雪美「……おお……ちひろさん……似合ってる……」


ちひろ「私の顔でチープフェイクやるな」



756: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:22:31 ID:9Gf8/KIw

1092

ガチャッ

モバP「ただいま」

モバP「……なーんて、家には誰も居ないのにな」

モバP「……」

雪美「……」

モバP「……まあ、隣に雪美はいるけれども」

雪美「……今日は……ゲスト……いない……」

モバP「ゲストって言うと何か高級な家って感じがするな」

モバP「普段、客間に困らない広い家だが、こうして静かなのもたまには悪くない」

雪美「……P……寂しがり……なのに……」

モバP「そこはさ、雪美がいてくれるし」

モバP「人間、独りの生活が続くと、たまに誰かと話す時間にとても充実感を得たりするものだ」

雪美「……私……今日は……早めに……帰る……よ……?」 エッ


モバP「今夜は俺、独りかぁ……」 デンワ……スル…… ソレハアリガタイ



757: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:25:54 ID:9Gf8/KIw

1093

みちる「はむっ」

みちる「美味い!」テーレッテレー

ちひろ「演出とSEが古すぎます」

モバP「ははは、今日のおやつはマリトッツォか」

みちる「はい! ふわっと溢れるようなクリームを皆さんもどうぞご賞味あれ」

雪美「……ん……少し……オレンジ……」

みちる「オレンジピールが入っていますからね。そこがまずはホイップサンドとの分かりやすい違いです」

モバP「しかしクリームのボリュームが凄いな。見た目からもう撮影映えするだろうなと容易に想像がつくが」

ちひろ「マリトッツォって、ハンバーガーのような、どうパクリといこうかという悩ましさがあるんですよね」

ちひろ「ええい、いきます」パクッ

ちひろ「……これ、美味しいですねえ。さすがはみちるちゃんチョイス」

モバP「……フィクションだとこういう物を食べると頬にクリームが付いて、それを拭いたり舐め取ってあげるシチュエーションが定番なんですが……付かないものですね」

雪美「何を……狙ってるの……。……ちょっと……待って……」


ちひろ「そこ、だからって付けようとしない」



758: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:28:00 ID:9Gf8/KIw

1094

モバP「……」

ポチッ

『イチゴ……食べたい……』

雪美「……?? ……私の……声……?」

モバP「雪美の声だな。少し過去の」

ちひろ「何かと思えばサウンドロップですか」

雪美「……見たこと……ある……」

モバP「卵みたいな形で、真ん中のボタンを押すと何種類かのボイスや効果音が流れる」

ちひろ「2000年代半ばから後半あたりにかけて大ヒットした商品ですね」

モバP「マリオのジャンプやコイン、1UPの音が出るやつが欲しくて探した記憶があります」

雪美「……」ポチッ

『もっと……魔法……教えて……。私……頑張る……』

雪美「……」キラキラ


モバP「自分の声が出るサウンドロップに出くわした気分ってどんなもんだろうな」



759: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:32:45 ID:9Gf8/KIw

1095

キーコキーコ

モバP「……あゝ、黄昏の公園。童心に返るってもんだ」

キーコキーコ

モバP「この独特の感覚と眺め……すっかり忘れていた」

モバP「こうしてブランコに乗るのも久しぶりだよ」

雪美「……スーツで……ブランコ……、……とても……哀愁……漂う……・」

モバP「疲れきった社会人みたいに見えるかもしれないな」

雪美「……P……疲れてる……?」

モバP「疲れている自覚はないんだが、でなければこんなことはしていない、かもなあ」

モバP「でもこうして雪美と、ブランコに座って語らうのは一度やってみたいと思っていた」

雪美「……P……何でも……やりたがり……ね」

モバP「しかしこの感覚を思い出したら、今度は絶景ブランコに乗りに行きたいという新たな目標ができた」

モバP「それと雪美にウェディングドレスを着せてガーデンブランコで撮影、というのも良いな」


雪美「……もう……気が早い……」



760: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:39:39 ID:9Gf8/KIw

1096

モバP「子どもの活動範囲は決して狭くは無い」

モバP「俺が雪美より少し下くらいの歳の頃は、公園なんて自分の足で遊びに行ける範囲でも10か所はあった気がする」

雪美「……すごい……公園巡り……できる……」

モバP「だが、ブランコや滑り台はあってもこれは何でどこにも無いんだって遊具も結構ある」

モバP「その一つがこのドーム型になっているものだ」

雪美「……中……涼しい……」

雪美「……Pと……二人きり……慣れてるのに……ドキドキ……する……」

モバP「ここは昼でも日陰で程よく暗く、隠れ家とか秘密基地に居る気分だな」

モバP「土管やトンネルの遊具も中で寛げなくもないが、若干狭い」

雪美「……ドーム……子どもの頃に……欲しかった……?」

モバP「そうだな。入り浸ったと思うよ」

雪美「……アウトドアなのに……インドア系……」クスッ

モバP「さて、雨は上がったがまた降り出すかもしれないし、この隙に急いで帰るか」 ……ウン


一方ちひろ「あの人たちはどこで雨宿りしているんでしょうね」



761: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:41:56 ID:9Gf8/KIw

1097

モバP「……ここは……こうかな」カチカチッ

雪美「……」ジーッ

モバP「――よし、こんなもんだろう。少し休憩」

雪美「……P」

モバP「ん? ……ほう、マウスに違和感がある?」

雪美「……」コク

モバP「これはな、左利きモードになっているんだよ」

ちひろ「何故そんな面倒なことを」

モバP「左クリックが利きにくくなってきたから、です」

モバP「マウスって大抵右か左のどちらかが壊れるんですよね」

ちひろ「それでよく使う方の左を右に持って来ているんですか」

ちひろ「いや、買い替えろよ」

モバP「ついでに左利きモードを使うことによって都合良く右脳が活性化したりしないかなと」


雪美「でも……マウスを……使ってるのは……右手……」



762: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:43:35 ID:9Gf8/KIw

1098

モバP「……最近は七海も露出が増えてきたなあ」

七海「プロデューサー。それは肌面積的な意味れすか?」

モバP「夏になるとな。それに脱ぐと結構色っぽいと評判だし」

雪美「……」コクコク

七海「七海は水属性なので、水着とかになるのは好きれすけど~、そんなに?」

モバP「ウェットスーツやパレオがあれだけ違和感なく様になる14歳は七海くらいだと思うぞ」

雪美「大人っぽい……」

モバP「しかも釣り番組ではフィッシングスーツ姿の七海が、本業で見せる水着姿」

モバP「この差に興奮せずにはいられないね」ムハー

七海「そんなこと言われたら今度から意識するじゃないれすか~」

雪美「……七海の……隣に……並ぶと……私も……水属性……」ススッ

雪美「……んっ……海の匂い……髪から……」フワッ

七海『あっ……雪美ちゃん、くすぐったいれす』

モバP(そんな二人の水属性的な絡みも興奮する)



763: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:45:17 ID:9Gf8/KIw

七海「何か今プロデューサーの妄想が差し込まれたような気が」

モバP「とりあえず今日のお仕事も無事に終わったようで何より」

七海「楽しかったれすよ~。プロデューサーに感謝れす」

モバP「船で太刀魚ジギングなんてなかなか機会が無いよな」

七海「そうれす! いっぱい釣れました~。これはお土産れす」

雪美「……クーラーボックス……」カパッ

雪美「! ……太刀魚……銀色で……キラキラ……きれい……」

モバP「名が体を表しているよな。日本刀のようだ」

雪美「……これ……おいしい……?」

モバP「ちょっと骨が多いが美味しい白身魚だと言える。塩焼きとか良いな」

雪美「……」ジーッ

七海「ちなみにこういうルアー、メタルジグで釣るんれすよ」

雪美「……おー……これも……太刀魚や……螺鈿細工……みたいに……きれい……」

モバP「七海は釣りドル枠にしては若い上に結構本格的なのが強みよな」


七海「でも雪美ちゃんが螺鈿を知ってることに驚きれす」 オレガオシエタ ヤッパリ



764: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:46:56 ID:9Gf8/KIw

1099

モバP「バケツに水を張ってそこに足を浸ける……暑い夏はそんなこともしたくなる」

雪美「……♪」チャプ

モバP「バケツじゃなくてビニールプールだが、足が気持ち良さそうだな」

雪美「……納涼……」

モバP「全身浸かりに行くとどうしても着替えたり片づけたり手間が増えるが、足だけなら楽というな」

雪美「……水着……見たかった……?」

モバP「雪美の水着はいつでも見たいが、何も家でまで水着になることもないよなって」

モバP「しかし物足りないのでちょっと彩りを追加しようと思う」

――

雪美「……おお……水風船……いっぱい……」

モバP「カラーボールでも浮かべようと思ったらちょうど切らしていたので、代わりにこれにした」

雪美「……夏祭りの……ヨーヨー釣り……みたい……」

モバP「ヨーヨーで遊ぶのに飽きたらお風呂に浮かべてみるのは誰しもやるはず……多分」


雪美「……あ……この色と模様……すき……」



765: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:49:16 ID:9Gf8/KIw

1100

モバP「このルームにぴったりな絵画を買ってきましたよ」

ちひろ「ご苦労様です。見せていただいても良いですか?」

モバP「はい」ガサッ

ちひろ「へぇ……これは、チャールズ・ファジーノですか」

モバP「はい。ポップアートの色使いで立体感のある街の表現が素敵だったので」

雪美「奥行きが……ある……絵……」

モバP「雪美はこういうの、好きかな?」

雪美「うん……」

雪美「……飛び出す絵本……思い出す……」

モバP「俺も最初に見た時、それは思った」

ちひろ「懐かしいですね。頁を開くとポップアップして完成するような仕掛けで」

モバP「大人向けだとお城とかが出来る大掛かりなものとかありますよね」

雪美「図書館に……よく……置いてある……」


ちひろ「でも、プロデューサーがファジーノを買って来る芸能事務所ってここだけな気がします」



766: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:50:48 ID:9Gf8/KIw

1101

モバP「……」クカーッ

ガチャッ

雪美「……P……仮眠室に……いると聞いて……」

雪美「……? ……まだ……寝ているの……?」

モバP「……んー」

雪美「……」ポスッ ←隣に座る

雪美「……!」 ←こずえみたいに跨って起こしてみようかと思いつく

雪美「……///」 ←やっぱりやめる

雪美「……」

雪美「戦士の……休息……ね」ナデナデ

モバP「……」スヤァ

雪美「いつも……ありがとう……P……。今だから……言える……」

雪美「……」

雪美「……Pの体……頑丈……」ペタペタ ←そして触りまくる



767: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:51:50 ID:9Gf8/KIw

モバP「……うーん……雪美ぃ……」

雪美「……? ……寝言……?」

モバP「……そんな、紐ビキニは、ダメだって……」

雪美「……」

モバP「……ああ、でも……雪美のへそ出し、そそるなぁ……」

モバP「……お腹、冷えそうだが……」

雪美「……」

モバP「……おお、チャイナドレスも、良いぞぉ……」

モバP「……でも、スリットが、大胆すぎる……」

モバP「――ふあっ!?」

雪美「あ……起きた……」

モバP「おう雪美、近くにいたんだな。おかげで凄い夢を見たよ」

モバP「全く、紐パンの紐をわざと見せるようなセクシー衣装は反則だ。起きても興奮が冷めん」

雪美「P……紐……好きなの……?」


ちひろ「そんなに紐が好きなら縛ったろか」



768: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/21(土) 23:54:59 ID:9Gf8/KIw

1102

雪美「……ペロ……」(つ゜-゜)つ

ペロ「にゃーん」

ヒョイ

雪美「……ふふっ」

モバP「……ペロを抱く雪美と、大人しく身を委ねるペロ」

モバP「まるで子を抱く母を思わせる」

ちひろ「小学生にバブみを感じてませんか?」

モバP「少女の然りげ無い仕草に母性を感じるくらいなら誰しもあることだと思うのでセーフです」

モバP「赤ちゃんプレイしたいと思い始めるようにまでなったら生活習慣の改善が必要でしょうが」

雪美「……Pも……ペロ……抱っこする……?」

モバP「良いのか? 何か俺がやるとどうもフォームが定まらないんだが」

ちひろ「たまに、初めてなのに赤ちゃんを抱っこするのが上手い女性っていますよね」

モバP「本能なんでしょうかね? つまり既に猫を抱くのが上手い雪美さんも母親の素質が充分と」


雪美「……ちひろさんは……もっと上手……」 ソウイエバソウダナ オモイダスナ



770: ◆ORDERq/08U 2021/08/28(土) 22:39:59 ID:bpB9sOCM

1103

モバP「こんにちは、バトルものでは守備型のキャラが渋いと感じて好きな僕です」

杏「守備ステって結構不遇だよね」

雪美「……私たちの……カードにも……言えること……」

モバP「そういえばカードも攻撃型、守備型、バランス型とかあったな」

モバP「俺はそれよりファイアーエムブレムのアーマーナイトとかをイメージして思う」

雪美「……アーマー……重そう……」

モバP「プレートアーマーなんて25kgくらいあると言われるからな」

杏「軽く杏一人分くらいか」

雪美「……P……攻めるより……守る方が……良いの……?」

モバP「そうとも言いきれないが、杏の言うように不遇な扱いが多いからな」

モバP「それにバトルは攻撃力と相性で押しきって勝つだけじゃつまらない」

杏「守りの人が地道に粘って制する戦いとかたまには良いよね」

モバP「その方が意外とベストバウトに選ばれたりするんだよな」


雪美「……じゃあ……今夜は……私が……攻める……」 ナンノハナシ?



771: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 22:42:44 ID:bpB9sOCM

1104

テレレレーン

モバP「……」

雪美「……」

モバP「……」

雪美「……」

“!”パァン!

ベシッ

モバP「くっ……俺が……負けた、だと?」

雪美「……」フンス

紗南「お、刹那の見斬りだ」

モバP「この歳で反射神経の衰えを実感することになるなんて」(´・ω・`)

紗南「あたしもあるよ? 物心つく前の方が上手かったと感じること――こんな難しいゲームをどうやってクリアしたり記録出したりしたんだ、って」

モバP「若くして昔の自分に勝てんって何か嫌だよなあ。雪美さん、もう一回お願いします」


雪美「……いつでも……来い……」



772: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 22:51:09 ID:bpB9sOCM

1105

モバP「森久保ォ!」

乃々「あの……その、呼び方は、心臓に悪いので、やめてほしいんですけど……」

モバP「あ、すまんな。つい心の中の森久保が」

乃々「もりくぼがもりくぼを呼ぶのはおかしいです……」

モバP「やっぱり乃々呼びが安定か」

乃々「乃々で、良いです……」

モバP「だが俺は森久保を信じている」

乃々「いぢめ、良くない……・」

モバP「そうそう、今日は乃々のために、プレゼントを持ってきたのよ」

乃々「もりくぼのため、ですか……?」

モバP「んー、自分で言って何だが“貴方のために”という言葉は押しつけがましくてあまり綺麗じゃないか」

乃々「そんなこと、ないですけど……」

モバP「それでな、昨日の8月27日(金)3時46分17秒の乃々の誕生日会にも軽いプレゼントを渡したが、こっちは渡し損ねてな」

乃々「そんな時間じゃなかったと思うんですけど」



773: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 22:54:46 ID:bpB9sOCM

モバP「それはともかく、はい」

乃々「これは……りんごですか」

モバP「何だか興味を惹くデザインだろう? りんごのリングケースだ。お店で見かけて乃々の顔を思い出したから買った」

乃々「ウールみたいな手触りです……」パカッ

乃々「! これは、指輪……えっ、つまり、そういう……」

モバP「以前練度が高くなったら指輪が欲しいみたいなことを言っていたからな」

乃々「! あ、そういう…………忘れられてなかったんですか」

モバP「これでお仕事やるくぼモードでまた頑張ってくれないかな、と」

乃々「うぅ……そうやって、逃げ道を無くすの、卑怯なんですけど……」

乃々「でも、ファンシーで、悪くないです……ありがとうございます」テレ

乃々「これ、高かったり……します? 本当はあとで代金請求されます?」

モバP「俺は鬼畜か。仮に鬼畜でも心配するような値打ちのものじゃないよ」

モバP「そのデザインでも一番低いグレードの物なら100均で売っていることもある。それよりはさすがにもう少し高いが」

乃々「あの、プロデューサーさん……指輪の効果を確かめるために、書類一式も……欲しいんですけど……」


雪美「書類……? ……鑑別書……かな……?」



774: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 22:56:58 ID:bpB9sOCM

1106

モバP「プロデューサー特権」

モバP「海での水着撮影の後に、そのまま自由時間に突入し、アイドルたちと一緒に遊ぶ」

ちひろ「そんなハーレムのような話、9割は嘘です」

モバP「時間停止モノのAVみたいな風に言わないでください」

ちひろ「雪美ちゃんを前にしてAVなんて言う」

雪美「AV……オーディオビジュアル……」

ちひろ「何もおかしくないですね(ヤケクソ)」

モバP「しかし残り1割側ですよね我々」

ちひろ「プール貸切で遊んだりもしていますしねえ。よく許可下りたもんです」

モバP「それで、撮影が終わるとみんな水着を着替えるじゃないですか」

ちひろ「自前のを持って来ていたりしますね」

モバP「その水着を無邪気に見せに来る子がいるんですが、何か自前の方が撮影用水着より露出度が高い――これって誘惑されているんでしょうかね? 主に雪美」

雪美「……うん。……誘惑……してる……。P……喜ぶと……思って……」


ちひろ「露出度上げるのはスカート省くくらいまでにしておいてくださいね?」



775: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 22:58:50 ID:bpB9sOCM

1107

モバP「雪美」

雪美「……?」クルッ

モバP「……ん?」

雪美「どうしたの……? P……」

モバP「何だろう、雰囲気が変わったな。青い瞳をしているというか」

雪美「……」

モバP「雪美って瞳の色を自在に変えられたっけ?」

雪美「そういうことも……ある……」

モバP「そうか。雪美はあまりカラーコンタクトとかを目に入れたがらないタイプだから、どうしたのかと思ったよ」

雪美「……P」

雪美「……私を……偽者だって……疑わないの……?」

モバP「こういう場合、本人なのに偽者だと疑われてしまうのと、本人じゃないのを見破れないのと、どちらが傷つくんだろうな」

モバP「とりあえず、本物が複数いたらダメなんてルールはないからな。君も雪美で本物さ、多分」


雪美「……ご都合主義……ね」 ソレハイウナッテ



776: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 23:00:57 ID:bpB9sOCM

1108

モバP「……」

スッ

パカッ サッサッ

パクッ

バリッバリッ

杏「プロデューサーってピルイーターなんだね」

モバP「一連の動きがちょっとクールでロックに見えるかなって」

杏「特に見えないね」

杏「まずそれ、ラムネ菓子じゃん。ジューCじゃん」

モバP「洋画みたいなノリでアスピリンを噛むわけにもいかないからな」

モバP「ピンキーみたいなサイズも良いが、やっぱりピルケースはジューCの細くて透明な筒型が好きだな」

モバP「そこにタブレット状の中身が乱れなく装填されているのも個人的にポイントが高い」

杏「割と変なこだわり多いよね、プロデューサー」


雪美「ラムネは……一錠ずつが……いい……」パリッパリッ



777: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 23:08:24 ID:bpB9sOCM

1109

雪美「……」カリカリ カリカリ

ちひろ「あら、雪美ちゃんは今日はテーブルで勉強ですか」

ちひろ「いつもならプロデューサーさんと接着しているのに」

モバP「夏休みの宿題に追われる時期ですからね」

モバP「まあ溜め込んでいたのではなく、単に今日の分をここでやるようです」

ちひろ「夏休みの宿題って最初の数日で片づける子と最後の数日で片づける子がいましたね」

ちひろ「プロデューサーさんはどっちでした?」

モバP「……日によって差はありましたが概ね一定のペースで毎日やっていましたよ?」

ちひろ「それが本当なら模範ですね。こういうのは勉強の習慣を付けてもらうために出すものでしょうから」

モバP「そして始業式に宿題を忘れるんですね。やったのになー残念だなー」

ちひろ「実はやってないでしょそれは」

ちひろ「しかし、鉛筆の音、良いですね。小学校ではシャープペンシルが禁止だったのが懐かしいです」

モバP「ですね。おかげでやっとシャープペンシルを使い始めた時は力加減が分からずに芯を何度も折りました」


雪美「……」 ←ちょっと難しい所をPに聞こうか悩んでいる



778: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 23:09:35 ID:bpB9sOCM

1110

モバP「パラオに旅行に行きたいな」

雪美「……クラゲ……見に行く……の……?」

ちひろ「パラオ=クラゲなんですか」

モバP「刺さないクラゲというだけで安心感が」

ちひろ「そんなにクラゲにトラウマがあるんですか」

モバP「まあ、実際刺さないにしてもあの黄色い大群に囲まれたら何らかの恐怖症を発症するかもしれませんが」

ちひろ「でも、ゴールデンジェリーフィッシュとムーンジェリーフィッシュ、身近で見てみたいですね」

雪美「……うん」

モバP「それにまず、パラオを象徴するあの独特の島の形状も良いですよね」

ちひろ「ロックアイランドと言いますね。石灰岩で出来ていて、世界遺産にもなっているそうで」

雪美「日本には……似た島は……ないの……?」

モバP「そうだなあ……長崎の九十九島とかは似てなくもないかな」

雪美「じゃあ……そこのクラゲも……刺さない……?」


ちひろ「ああいう地形だから刺さないんじゃないと思いますよ?」



779: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/08/28(土) 23:42:50 ID:bpB9sOCM

おまけ23

モバP「今気づいたんですが、自分の名前ってごく稀にモバになることがある」

ちひろ「Pが消えるんですね」

雪美「……レアな……現象……」

モバP「これはつまり猶予1Fで起きるP消失バグという新たなGlitchの可能性が」

ちひろ「不注意ですけどね」


おまけ24

ちひろ「プロデューサーさんって283プロで好きなアイドルって誰です?」

モバP「おや、同業他社からM社と呼ばれて一目置かれるウチが他所のアイドルの誰が好きかなんて」

モバP「杜野凛世ちゃんですね」

ちひろ「ああそういうアレですか」

モバP「何ですか」

ちひろ「青みのある黒髪に赤い瞳……その他省略」

モバP「別に雪美に重ね合わせているわけじゃないですよ」

雪美「……今度……話しかけて……みる……」



781: ◆ORDERq/08U 2021/09/04(土) 23:14:43 ID:CoFqRwRs

1111

モバP「不安な時、誰かに声をかけてもらうだけでも励ましになる」

モバP「ちひろさんやアイドルたちがいるって恵まれているな、と思う」

雪美「……♪」チョコン

モバP「特に雪美にはいつも、大いなる元気を貰っているなあ」

ちひろ「見ていて分かります」

モバP「言葉を交わしたり、手を繋いだり、膝の上に乗せたりと、一つ一つはちょっとしたことなんですがね」

ちひろ「現役アイドルを日常的に膝の上に乗せるのをちょっとしたことと言い張れる人」

モバP「……」

ちひろ「どうしました?」

モバP「よく考えたら膝の上に乗せるのは結構大それたことですかね……?」

ちひろ「今更気づいたんですか」

モバP「まあ、止めませんがね。互いに合意の上でやっていますし」

雪美「……誓約書も……ある」ピラッ


ちひろ「危険なアトラクションか何か?」



782: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:16:34 ID:CoFqRwRs

1112

~♪

モバP「夏の終わりに聴く6番目の駅はノスタルジーを感じるな」

雪美「……よく分からない……でも……すき……」

ちひろ「千と千尋の神隠しを見ずに聴いたとしても、良い雰囲気の曲ですよね」

モバP「幻想的で良いんですが、乗り過ごしたらきさらぎ駅みたいな所に着きそうで怖い」

ちひろ「そこまで行くとひぐらしのBGMとかが流れ始めそうですね」

モバP「……さて、9月に入ったらまだ暑くても何か気分はもう秋です」

モバP「そういえば今年は、夏野菜のカレーを一度も作らなかった……」

ちひろ「ナスとかカボチャとか入れてカレーを作るのは夏の風物詩ですね」

モバP「はい。普段はルウのパッケージ裏の作り方に忠実に、肉とメークインと玉ねぎと人参で作るんですが」

雪美「男爵より……荷崩れしにくい……メークイン……」

ちひろ「私は無理して作るくらいならスパイスカレーの店とかに食べに行くくらいでも良いと思いますけど」

モバP「それも検討ですかね。とりあえず夏らしいカレーを食べたい……気分はもう秋だと言いながら」


雪美「夏……もう少し……延長……ね」



783: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:18:49 ID:CoFqRwRs

1113

『コーヒーにスジャータを入れたくなりませんか? 凪はなりません』

『久川凪が何となく午後3時くらいをお知らせします。ぴっぴっぴっ……ぽーん』

ちひろ「おや、もう3時ですか」

モバP「アイドルたちの自由な時報ボイスが流れる事務所、良いですね」

ちひろ「セリフは全部アドリブですからね」

雪美「……ちひろさん……」

ちひろ「どうしました雪美ちゃん?」

雪美「これが……今日のおやつ……。……じゃーん……」

ちひろ「わぁ、綺麗ですねえ」

ちひろ「清涼感があって種類も豊富で……どこで買ったんです?」

雪美「……」フルフル

ちひろ「では、雪美ちゃんの手作りですか?」

雪美「……」コクコク

ちひろ「雪美ちゃんの手作りお菓子……これは早速いただきましょう」



784: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:20:31 ID:CoFqRwRs

――

ちひろ「美味しい……」

ちひろ「ちょうどフルーツが食べたいと思っていたところだったんですよ」

雪美「……これ……何て言うか……知ってる……?」

ちひろ「九龍球ですね」ドヤ

雪美「…………私が……言おうと……思ったのに……」

ちひろ「!?」

雪美「……冗談……。作り方……菲菲に……教えてもらった……」

ちひろ「あはは、冗談ですか……。これ、とても上手ですよ」

ちひろ「ビー玉みたいでありながらアイスじゃなくて柔らかい寒天ゼリーなのが良いですね」

モバP「“溶けないアイスキャンディー”なんかも葛や寒天で作ったりしますからね」

モバP「というか最近はフルーツサンドやフルーツ大福もですが、具材を中に閉じ込めて断面や透かしで美しく見せるスイーツが話題ですね」モグモグ

ちひろ「思えば多いですよね」

雪美「Pヘッドも……断面や……透明で……美しく……見える……?」


ちひろ「それはちょっとグロテスクかと」



785: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:21:56 ID:CoFqRwRs

1114

モバP「8月は終わったとはいえ、まだ通り雨ですごいのが降ったりするな」

雪美「傘は……欠かせない……」

モバP「しかしこういうアンブレラを持ち歩いているとついチャンバラ心が」

雪美「……アバンストラッシュ……?」

モバP「リメイクが放送されているとはいえ、ダイ大なんてよく知っているな」

雪美「……」ザッ

モバP「雪美さんの逆手持ちかっこいいです」

モバP「そうだ、アバンストラッシュって逆手持ちから斬りつける技なんだっけ」

モバP「ラッシュとあるからか、自分の中では何故か連続突きでずっとイメージされていてな」

奈緒「それは秋沙雨だろ」

モバP「なるほど、最初の“あ”しか合ってなかったか。他には……?」

雪美「牙突も……できる……」ザッ

奈緒「じゃああたしは九頭龍閃を……って出来るか!」


モバP「君たちは妙に古い所を突くよな」



786: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:26:15 ID:CoFqRwRs

1115

紗南「Pさんって結構クール系に一目惚れするタイプかな?」

モバP「えー? そうかぁ?」

雪美「……何の話……?」

モバP「あら雪美さん」

モバP「いやね、パワポケのヒロインで一番好きなのは誰かという話で」

モバP「神条紫杏と答えたんだが」

雪美「……生徒会長……キャラ……?」

モバP「というか、パワポケをそんなにやったことがないのでな」

モバP「よく知らない人でもこの子だけは知っているという代表的な存在のしあーんにした」

紗南「あたしの中でも好きなランキング上位だけどさ、言うほど紫杏知られてるかな?」

モバP「まあ結構偏見が入っているかもな……雪美もこっちにおいで。膝に座る?」

雪美「うん……」トコトコ ポフッ

モバP「雪美で思い出したが、見た目は若干千夜で属性はちょっぴり雪美な芹沢真央も好きだな」


紗南「クールにだいぶ毒されているねこれは」



787: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:30:42 ID:CoFqRwRs

1116

モバP「無邪気なとか子がよく口を開けている時に見える尖った一本の歯」

雪美「……よく見る……」

ちひろ「八重歯ですね」

モバP「八重歯……ふむ、癒しが欲しい時の検索ワードがまた増えた」

ちひろ「普段からどんなものに癒しを求めているんですか」

ちひろ「というかみちるちゃんやみくちゃんが八重歯じゃないですか?」

モバP「あっ、確かに。そういえばりあむもでした」

雪美「ユニット……作れそう……」

モバP「それも3人とも名前が平仮名じゃないか……。これは“346で名前が平仮名の子は八重歯”説が浮上しますね」

雪美「そこは……盲点……だった……」

ちひろ「私は八重歯じゃないです」

雪美「……あっ」

モバP「意外と早く沈んだなこの新説」

ちひろ「呼吸しに来ただけの鯨のようでしたね」



788: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:32:32 ID:CoFqRwRs

モバP「……本当はちひろさん、矯正しただけで本来は八重歯だったのでは……」

ちひろ「変なことを根拠にして疑うのはやめましょう」

雪美「……八重歯の……ちひろさん……。……良いかも……」

モバP「しかし八重歯を見ると、ちひろさんも雪美さんも、こうは思いませんか?」

ちひろ「何でしょう?」

モバP「――噛まれてみたい、と」

ちひろ「ちょうどよく尖っていますしね……思わんわ」

雪美「……P……私の歯は……八重歯……?」アーッ

モバP「いや、八重歯には見えないかな」

雪美「……」シュン

モバP「噛まれてみたい、より噛みたかったか」

雪美「……」コク

雪美「……Pの思い……私では……どうしても……叶えられないことも……ある……」

モバP「俺のために何でもしてくれようと……雪美さん、あなたという人は……」


ちひろ「そもそも雪美ちゃんはこんなもん噛んじゃいけませんよ?」



789: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/04(土) 23:36:50 ID:CoFqRwRs

1117

モバP「動物番組を見ているとたまに出て来る、青い海を優雅に泳ぐウミガメ」

雪美「いっしょに……泳ぎたく……なるね……」

モバP「なるなる。……実は泳いだことがあるんだがな」

雪美「……本当……?」

モバP「結構前だが、沖縄でスキューバダイビングをやった時にウミガメと泳いだよ」

雪美「……すごい……」キラキラ

モバP「ちなみにマリオに出て来るノコノコを亀と認識してしまうと稀に勘違いしたまま大人になるが」

モバP「亀の甲羅は体の一部だから、着脱はできないんだよな」

ちひろ「そんな人、世の中にどれだけいるんでしょうね」

ちひろ「あ、私もスキューバダイビングはやったことがあります」

雪美「……いいな……。……アイドルにも……経験者……意外と……多い……?」

モバP「そういう体験が出来る仕事がちょうどよく舞い込んで来れば良いが、アイドルで経験者はまだそう多くないと思うぞ」

雪美「……Pと……ちひろさん……、二人が……特に……活動的な……だけ……?」


モバP・ちひろ「言われてみるとそうですね」



791: ◆ORDERq/08U 2021/09/11(土) 22:51:18 ID:YX5/aDzo

1118

モバP「たまに点滴が欲しくなる時があります」

ちひろ「はい」

モバP「あの有効そうな成分の腕から体に染み渡る感覚」

ちひろ「はい」

モバP「あれを知ってしまうと本当に辛い時は飲み薬より注射の方が効くような気がしてきて」

ちひろ「はい次の方ー」

モバP「あれー?」

ちひろ「吸収効率的なものを考えれば点滴の方が確かに良いのかもしれませんけどね」

ちひろ「というか私にどうしろと? スタドリ点滴でも作ってほしいんですか?」

モバP「あったら利用するでしょうね。ただ点滴依存症になりそうです」

雪美「……」チョコン

モバP「こうして雪美さんを膝に乗せる、というのも充分なセラピー効果があるんですがね。しかも依存性がない」

ちひろ「要出典」


雪美「……P……個人の……感想……です……」 ※効果には個人差があります



792: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 22:52:31 ID:YX5/aDzo

1119

雪美「……P……夕食……できた……」

モバP「……それは、スパゲティ?」

雪美「……隅っこで……警戒してる……。どうしたの……?」

モバP「……もしかして、辛い? アラビアータ?」

雪美「大丈夫……辛くない……。……至って……普通の……ペスカトーレ……」

モバP「なら、安心だ」

雪美「……スパゲティに……トラウマ……?」

モバP「最近、山わさびのスパゲティソースを試したんだが、匂いの割に口に入れると結構ツンと来てな」

モバP「それで喉が受け付けず盛大にむせてしまって涙目になったくらいかな」

雪美「ふふ……P……わさび……苦手……? 私と……いっしょ……」

モバP「苦手は卒業したと思っていたのにな……それにしても、美味しそうだ」

雪美「……地中海料理は……お皿が……賑やか……」

モバP「ボンゴレロッソやボンゴレビアンコ、パエリアとかもだが、こうして貝を殻ごと盛り付けてあると不思議と食欲をそそられる」


雪美「さあ……いただきます……しよう……」 オカアサンミタイダ



793: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 22:54:43 ID:YX5/aDzo

1120

モバP「ふぅー……」チャプ

モバP「あぁぁ~……」

モバP「やっぱり家のお風呂の安心感は違うな」

雪美「……そんなに……気持ち良い……?」

モバP「ああ、ちょうど良いサイズだ」

雪美「広すぎても……ダメ……?」

モバP「例えばホテルの大浴場の大きな湯船なんかはな」

モバP「広くて足を伸ばせるがどうも浸かっていてふわふわするというか」

モバP「何だろう? 利用者気分になってしまって心からリラックスはしにくい」

雪美「……通い慣れたら……お家みたいに……感じられるかも……」

モバP「まあ、風呂は人間が裸という、ある意味一番無防備にされる空間だからな」

モバP「以前、友人の家や親戚の家に泊まりに行った時も、あまり落ち着かなかった」

モバP「独特なタイルの形だったり、足場の高さがいつもと違ったり、もっと言うとバスタブがステンレスだったり檜だったりすると違和感が凄くて」

雪美「檜だと……確かに……落ち着かないと……思う……」



794: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 23:00:42 ID:YX5/aDzo

モバP「雪美さんはこの家のお風呂にはもう慣れた様子だな」

雪美「……うん」

雪美「……まるで……いっしょに……入っている……みたい……」

モバP「実は一緒じゃないんだよな」

モバP「給湯器リモコンのインターホンで通話をしているだけという」

雪美「……湯加減……どう……?」

モバP「良い塩梅だよ。……この機能、結構前からあるが、便利だよな」

モバP「以前は入浴中の人と話をしようと思ったら一緒に入るか、でなければ脱衣所まで来てドア越しに話しかけるしかなかった」

雪美「……本当に……いっしょに……入ろうか……?」プツッ

モバP「えっ」

モバP「……」ドキドキ

モバP「……まさか、雪美さんが服を脱ぐ影がすりガラスに映……らない」

雪美「……冗談」

モバP「ちょっと期待してしまった自分の愚かさよ」


雪美「ご飯……できるから……そろそろ……上がっておいで……」 オカアサンミタイダ



795: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 23:04:30 ID:YX5/aDzo

1121

モバP「……」ゴロン

モバP「普段ベッドで寝ていると、たまに畳に布団を敷いて寝そべる感覚が恋しくなる」

雪美「……」トコトコ

モバP「雪美さん? スカートでそんな近くに来たら」

モバP「……みえ」

ポスン

雪美「……」ジッ

モバP「雪美さんの下目遣い、良いよね」

モバP「ダンスのポーズでたまに見られるが、それを直接見るにはこちらの視点を低くしないといけない」

モバP「それかボア・ハンコック並の上体反らしをしてもらうか」

雪美「……見下されるの……好き……?」

モバP「いつもの雪美と違う表情を見られるから好きかな」

雪美「……そう……。……ふふっ……」


モバP「人形じゃないが、角度が違うだけでより恍惚とした表情に見えてくるなあ」



796: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 23:15:07 ID:YX5/aDzo

1122

雪美「……」ジッ

モバP「……」ドキドキ

ちひろ「雪美ちゃんが膝上に乗ってプロデューサーさんとまた至近距離で見つめ合っている」

雪美「……P」

モバP「はい?」

クイッ

モバP「!」

雪美「……ん、今日も……いい顔……」

ちひろ「顎クイとはやりますね」

雪美「……奏の……得意技……教えてもらった……」

ちひろ「男性アイドルのバク転並にLiPPSではみんな得意そうですけども」

雪美「……P」

モバP「……え?」ポカーン


雪美「……さっきの反応……可愛かった……」b フツウハギャクジャナイカ?



797: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 23:17:54 ID:YX5/aDzo

1123

雪美「……そういえば……Pは……バク転……できる……?」

モバP「……バク転か。……側転よりかは得意かな」

ちひろ「たまにいますよね、マスターする順序がおかしい人」

モバP「舞空術が使えないのに超サイヤ人になれるみたいな」

モバP「とりあえずやり方を思い出すから体操ができる場所に行こうか」

――

モバP「すー、はー……よし、イメージではばっちし。行くぞ」

シュッ トッ タッ

モバP「――おお、割とすぐ出来た。自分でも意外だった」

雪美「……かっこいい……!」キラキラ

モバP「でも俺だけじゃなくて智香とかも出来るんだよな」

雪美「……もう一回……もう一回……!」キラキラ

モバP「えー、もうしょうがないなー」デレデレ


ちひろ「その後盛大に失敗しましたけど無事でした」



798: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 23:19:51 ID:YX5/aDzo

1124

モバP「小銭小銭……あっ、これじゃない」

ちひろ「それ、5セント硬貨じゃないですか?」

モバP「目敏いですねちひろさん」

ちひろ「ふふふ、渡米した記念に持ち歩いているとかですか?」

モバP「そんなところですね。あと、お守りになるかなと」

雪美「……お守り……」

モバP「雪美はお財布に何かお守りとか入れているのか?」

雪美「……入れてない……。……みんな……入れるの……?」

モバP「どうだろうな。人の財布の中身を調査する機会なんて無いから……入れるにしても薄くて小さいものでないと嵩張るからなあ」

モバP「ただ金運が上がることを信じて蛇の抜け殻とかコン……コンパチブルなゴムとか入れるという話は結構聞く」

ちひろ「……コンパチブル?」

雪美「……ゴム……? ……髪ゴム……?」

モバP「ああ、まあそういう物だな」(危ない、コンドームとか口に出さなくて良かった)


ちひろ(とか考えているんでしょうね)



799: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/11(土) 23:26:36 ID:YX5/aDzo

1125

モバP「テーブルの上に大皿が一つ」

モバP「そこに鎮座するのは一房数千円はするのが当たり前の高級ブドウ」

雪美「……シャインマスカット……」

モバP「こういうのは贈答品やふるさと納税の返礼品とかで貰えたりもするようだが」

モバP「値段が値段だけに食べるのを躊躇してしまうよな」

雪美「……うん」

雪美「イチゴでも……そういうこと……ある……」

モバP「ということで、これを今二人で一緒に食べてしまわないか雪美」

雪美「……良いの……?」

モバP「ああ。このままいつまでもまだその時ではないと避けていたら腐ってしまうし」

モバP「二人で食べれば罪の意識も半分になる……ならない?」

雪美「……それが……目的……?」

唯「あ、おいしそうなブドウ! 一粒貰ってもいーい? ありがとー☆」パクッ


モバP「唯は迷わず行くなぁ……さて、あと何粒ある?(貧乏性)」



802: ◆ORDERq/08U 2021/09/25(土) 23:18:36 ID:aO4vQuJE

1126

モバP「346プロは広い」

モバP「これだけ広いと蜂にも遭遇する」

雪美「どこかに……巣……ある……?」

ちひろ「蜂も種類によりけりですけど、刺されるかもと思うと怖いですね」

仁奈(着ぐるみ)「ミツバチの気持ちになるですよ!」

モバP「先ほど遭遇した蜂です」

ちひろ「これは安全な蜂ですね」

モバP「しかし、せっかく広い庭があるのでここで養蜂とかやってみたいと思うことはあります」

ちひろ「事務所で養蜂とな?」

モバP「都会のビルで屋上養蜂、なんて最近はよく耳にしますからね」

雪美「裏山とか……ないと……お花の蜜……集めるの……大変そう……」

ちひろ「花の蜜の代わりにこれだとどうなるんでしょうね」ハイ

仁奈「スタドリでやがりますか。ありがとうごぜーます!」ブーン


モバP「スタドリを凝縮して作ったハチミツ……食べてみたいな」



803: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:28:21 ID:aO4vQuJE

1127

リーリーリーリーリー

モバP「……」

雪美「……」

モバP「秋だねえ」

雪美「……良い声……」

モバP「ああ、何か作業をしていても思わず聞き入ってしまうな」

モバP「これはツヅレサセコオロギだな」

雪美「……ツヅレ……?」

モバP「ああ。エンマコオロギのヒヒヒヒヒみたいな音と比べると違いが分かる」

雪美「……ふふ、似てる……。Pも……良い声……」

モバP「それにコオロギの鳴き声のテンポは気温が高いと早くなり、低くなると遅くなるそうだ」

雪美「……コオロギ……小さくても……大きな声……出るね……」

モバP「静かな夜にしっかり響くくらいだからな。虫のポテンシャルは凄い」


雪美「……もう少し……ここで……耳を澄ませて……いよう……」



804: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:29:24 ID:aO4vQuJE

1128

雪美「……」チョコン

モバP「えへへ……雪美さんが膝の上に居るの、猫が乗って来る時みたいな嬉しさがある」

ちひろ「何をニヤニヤしているんですかねえ」

雪美「P……手……借りる……」スッ

モバP「お、何に使うんだ?」

ペタッ

モバP「っ!?」

ちひろ「雪美ちゃんのお腹を……」

雪美「……」モマセモマセ

モバP「ゆ、」雪美さん……?

ちひろ「動揺で変な所から声が出ていますよ」

雪美「……P……私……少し……太ったと……思う……?」

モバP「え? ……うーん……」モミモミ

モバP「いや、そんなことはないな」キリッ



805: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:31:02 ID:aO4vQuJE

ちひろ「自発的に確認するな」

モバP「すぐに手を退かそうと思ったのですが雪美の手が俺に催促するもので」

モバP「……しかしいつまでも触っていたくなる」

雪美「……んっ」

ちひろ「その辺にしといてもらいましょうか」

モバP「はい。……しかし気になってしまうものか?」

雪美「……ん」コク

雪美「……Pの膝……あまり……負担に……ならないように……したい……」

モバP「俺の膝を心配してのことか……感激だなあ」

ちひろ「プロデューサーさんは普段から力石でも乗せていれば良いと思います」

モバP「江戸時代の拷問か何かですかそれは」

モバP「あ、大丈夫だぞ? 俺の膝はそんなに柔じゃないさ」

雪美「……なら……いい……。……ちなみに……お腹……触ってみて……どうだった……?」

モバP「面妖な感触だった。雪美のそれは世に言うイカ腹にあたるのか気になるのでもう一回」


ちひろ「小学生のお腹の感触に夢中になるな」



806: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:33:45 ID:aO4vQuJE

1129

モバP「……Zzz」

ガチャッ

早苗「P君?」

雪美「……P……ここに……、……!」ビクッ

雪美「……」ジロジロ

雪美「……すごい」

早苗「これは……直立姿勢でうつ伏せ寝しているわね。いつも器用と言うか何と言うか」

雪美「……死んでいる……みたい……」

早苗「変死体ね」

早苗「でも、P君って疲れている時はたまにこういう寝方をするのよね。逆に疲れそうだわぁ」

雪美「……早苗……Pと……寝たこと……あるの……?」

早苗「ないわね。寝顔を見る機会なら何度かあったなー」

雪美「それは……心を許している……証……」


早苗「目の前で警戒なく寝られるってちょっぴり複雑なのよね」 ……ソウ?



807: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:37:42 ID:aO4vQuJE

1130

モバP「ちひろさんはピザとピッツァの違いって何だか分かります?」

ちひろ「ピザがアメリカ、ピッツァがイタリアって感じだったかと」

ちひろ「それも確か、イタリアの方は石窯で焼く」

モバP「よくご存じで」

雪美「……正解は……?」

モバP「ちひろさんのが模範解答だと思います。というかそれ以上は知りません」

ちひろ「知らんのかい」

モバP「でも石窯ピッツァ、本場の焼き立てを食べてみたいものです」

ちひろ「イタリア国旗と同じカラーリングのマルゲリータなんて、シンプルにして王道で良いと思いますね」

モバP「まあ自分はペパロニとかどっさり乗っているピザの方が好きですがね」

ちひろ「具材を楽しむのがアメリカ流、生地を楽しむのがイタリア流とも聞きますけど」

雪美「Pは……アメリカ派……」

モバP「いやいや。生地だって好きですよ? ただピザはコーラと一緒にメジャーリーグでも見ながら食べたいくらいで」


ちひろ「骨の髄までアメリカ」



808: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:47:18 ID:aO4vQuJE

1131

モバP「さて、今日も元気に出社ですよ」ウィーン

雪美「……止まりなさい……」

こずえ「とまれー……」

モバP「おや、雪美とこずえ。警察官みたいな格好だな。これは止まってよく見なければ」

雪美「……帽子……おススメ……」

こずえ「てじょうも、あるよー……」

モバP「うん、何だろう? この妙な色っぽさは」

こずえ「ぷろでゅーさー……あぶないものを、もちこもうとしてないか……けんさ、するよー……」

モバP「え、ボディチェックをするのか?」

雪美「……そう。……覚悟……して」

――

雪美「……異常……なし……」ツヤツヤ

こずえ「とおって、いいよー……」ツヤツヤ


モバP「……健全だったがよく考えたらボディチェックはおかしくないか?」



809: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:48:20 ID:aO4vQuJE

1132

グッグン

雪美「……」( ゜-゜)

グッグン

雪美「……」(゜-゜ )

雪美「……?」

雪美「……うん……ワイパー……見ていた……」

雪美「……」( ゜-゜)

雪美「雨……拭いても……拭いても……降ってくる……ね」

雪美「……」(゜-゜ )

雪美「…………運転……大変……?」

雪美「……」( ゜-゜)

雪美「……雨の日でも……車を出して……」

雪美「……」(゜-゜ )

雪美「……Pは……えらいね……」



810: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/09/25(土) 23:52:35 ID:aO4vQuJE

雪美「……」

雪美「……疲れた時は……言って……」

雪美「……うん」

雪美「……私に……運転は……代われない……。でも……」

雪美「……あっ」

雪美「雨……強く……なってきた……」

雪美「……」

雪美「……視界が……悪いね……」

雪美「……?」

雪美「……このままで……いい……」

雪美「……気が散ったり……しないなら……」

雪美「……私は……言葉で……Pを……助ける……」

雪美「……」

雪美「……ふふ……私も……テンション……上がってきた……」


グッグングッグン



812: ◆ORDERq/08U 2021/10/02(土) 23:26:28 ID:INDbsgLw

1133

ちひろ「プロデューサーさんってタバコは吸いませんよね」

モバP「すいません」ペコリ

ちひろ「吸わないんですね。何か謝られているような」

モバP「レトロなたばこ屋さんは消えゆく遺産として好きなんですがね」

雪美「……発券所……みたいなスペース……座っていたい……。落ち着きそう……」

ちひろ「吸わない割には本当、妙なものが好きですね」

モバP「もし子どもの頃に身近にいる好きな大人が愛煙家だったりしたら、プルースト現象で煙草好きに目覚めそうです」

雪美「Pは……そういうこと……なかったの……?」

モバP「俺の親は子どもが生まれたのをきっかけに禁煙してそのままらしいから、特にそういう匂いに思い出すものはないな」

雪美「……でも……お香や……お線香は……好き……ね……?」

モバP「それはおばあちゃん子だったからかなあ」

モバP「ちなみに誰に影響されたのかは覚えていませんが、レモンをかじるのも好きです」

雪美「……想像するだけで……酸っぱい……」


ちひろ「東野圭吾の分身みたく生き別れの双子でもいるんですか?」 イマセンシ



813: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:28:26 ID:INDbsgLw

1134

モバP「やっぱり俺はどうも昔から振り切れないタイプなんだよな」

小梅「そうかな……?」

モバP「人の理解を超えた奇跡はあると思うけど、完全には信じきれないというか」

小梅「じゃあ、幽霊の存在も……?」

モバP「そうだな。知覚できているわけではないし」 ゴソッ

モバP「ん、誰かいるのかな?」

モバP「……って誰もいない。気のせいかなあ」

小梅「……」

モバP「まあいいや。何か変な条件を満たして起きた未知の現象かもしれないしな」

小梅「適当だね……」

モバP「幽霊と言えば、幽霊と話が出来たら聞きたいことがあるんだが、幽霊の寿命が400年って本当なんだろうか」

小梅「最近の噂……かな。うーん……それなら思ったより、長いね……」

モバP「人よりは長いが、存在し続けられる時間には限りがある――って本当なら何だか夢がないというか現実を知らされるというか」


物陰の雪美(……Pに悟られず……接近するの……ドキドキする……)



814: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:30:35 ID:INDbsgLw

1135

ちひろ「9月28日は雪美ちゃんの誕生日でしたね」

モバP「いかにも」

雪美「たこにも……」

ちひろ「緩いな」

雪美「……ふふ……、今年は……私の……初めて……貰って……もらった……」

ちひろ「へぇ」

モバP「……」

雪美「……」

ちひろ「……」

ちひろ「……えっ」

モバP「何ですか?」

ちひろ「一体初めての何を貰ってもらったんです?」

モバP「それはバージンですよ」

ちひろ「だから何のバージン」



815: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:33:32 ID:INDbsgLw

モバP「いやだなぁ、比喩か何かで言っている訳じゃないですよ?」

ちひろ「比喩でなければ大問題なんですけど」

雪美「……お泊まりで……Pと……一つに……なった……///」

ちひろ「えぇ……いつかやると思わなくもなかったですけど本当にやるやつがありますか!」

モバP「雪美も20歳になったことですし、初めては……その、自分が良いと」

ちひろ「雪美ちゃんは10歳ですよ!?」

雪美「ちひろさん……どうしたの……? 私は……もう……成人……」

ちひろ「……悪い冗談はやめてくださいよ」

ちひろ「そりゃサービス開始から10年経っているかもしれませんけどそれはあくまで人間界の話で」

雪美「……身長……こんなに……伸びたのに……」ズオッ

ちひろ「うおっ! いつの間に姉帯豊音並に!?」

――

ちひろ「プロデューサーさん、私に悪夢を見せた責任を取ってドリンクを買ってください」

モバP「何で責任を取らなきゃいけないんですかね……」


雪美「……♪」 ←誕生日プレゼントにイチゴクッションを貰ってご機嫌



816: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:37:13 ID:INDbsgLw

1136

モバP「……いただきます」

モバP「……」

ハムッ

モバP「~~~っ!」

ちひろ「どうしました? 手作り弁当を食べるや否や凄い形相で」

モバP「うあぁ! やっぱり家で浸けた梅干しは酸っぱいわ」

ちひろ「は?」

雪美「P……家で……梅干し……作ってる……」

雪美「ちひろさんも……どう……? とても……酸っぱい……」

ちひろ「いえ、結構です。実家の梅干しってそんな感じですよね。容赦ないというか」

モバP「市販の小粒で上品で下手するとハチミツで甘くなっているような梅干しを食べるのが当たり前になっていると、効きますよーこれは」

ちひろ「というか雪美ちゃんも知っているような酸っぱさなんですか」

モバP「親から教わった作り方を持ち寄って一緒に作っていますからね」


雪美「……Pので……作った方が……酸っぱい……。でも……癖になる……」 ナカイイデスネホント



817: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:40:08 ID:INDbsgLw

1137

モバP「10月だというのにまだ暑いね」

雪美「……うん」

モバP「どうした? 今日はいつもの膝の上じゃなくて隣から俺の仕事を眺めて」

雪美「……」ジーッ

モバP「……?」

モバP「もしかして、これか?」

雪美「……」コク

ちひろ「雪美ちゃんは何に感動しているんです?」

モバP「ワイシャツの腕まくりが何か男っぽくてカッコいい、だそうです」

雪美「……///」コク

ちひろ「無言からよくそこまで読み取れますね」

モバP「半袖だと特にそうは思わないんだろうな? 前腕をわざと露出させるのが決め手と」

雪美「……私も……腕まくり……似合うように……なりたい……」


モバP「雪美さんの腕まくりか……次の仕事は決まったな」 ナニヲスルキダ



818: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:45:42 ID:INDbsgLw

1138

モバP「フンフーン♪」

ちひろ「プロデューサーさんが上機嫌ですね……どうしたんでしょう」

モバP「あ、ちひろさん! これ、良かったらどうぞ。お土産です」

ちひろ「? これ、昭栄堂の神戸のクッキーですね。いただいても良いんですか?」

モバP「どうぞどうぞ。今日はとても嬉しい気分なので」

ちひろ「何か祝い事でもありましたっけ?」

モバP「いえ、実は外で男性アイドル事務所からスカウトされまして」コトワリマシタガ

ちひろ「えっ?」

雪美「P……アイドルにならないかって……ね……?」トナリニ……イタ……

ちひろ「ええっ!?」

雪美「……Pの良さ……見抜いてもらえて……鼻が高い……」ムフー

ちひろ「一体どこのプロダクションですかねえ……名刺見せてください」

モバP「はい、ここです」つ□


ちひろ「……実は315のI川さんだったとかそういうオチじゃなくて良かった」



819: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:47:41 ID:INDbsgLw

1139

モバP「346プロに足りないものがあります」

ちひろ「足りないもの、ですか?」

モバP「はい。それはズバリ、小川ですね」

ちひろ「以前行った765プロが入っていたビルの居酒屋さんの店員さん」

モバP「その小川さんじゃないです」

ちひろ「無理ですよ」

モバP「無理でしょうか」

モバP「夏場の納涼スポット――川床を346に作るというか、再現してみたいんですよね」

雪美「……貴船の……川床……、京都の……名所……」

ちひろ「京都の奥座敷ですか。行ったことがありますけど緑に囲まれて気持ち良い所でしたね」

モバP「貴船神社も緑の中の鳥居の朱が映える良い場所です。というか木も足りないですね」

雪美「いっしょに……川のせせらぎ……聞きながら……流しそうめん……食べたい……」

モバP「こう言われちゃあ作りたくなりませんか?」


ちひろ「どう考えても再現するより直接行った方が早いです」



820: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/02(土) 23:51:47 ID:INDbsgLw

1140

モバP「雪美はドア・イン・ザ・フェイス・テクニックって知っているか?」

雪美「……知らない……。……壁ドン……みたいな……こと……?」

モバP「壁ドンか……今から例を実践するよ」

ドン

モバP「なあ雪美、俺と結婚してくれ」

ちひろ(壁ドンはするんですね)

雪美「! ……いきなり……それは……待って……」

モバP「じゃあまずは友達としてお付き合いから始めませんか」

雪美「…………うん……分かった……」

モバP「……というように最初に法外な要求をして断らせてからハードルを下げることで目的のOKを相手から引き出そうという交渉テクニックです」

雪美「……結婚は……法外……? 私……びっくりした……だけで……ダメとは……言ってない……」

モバP「えっ……いやあ、そう言われてしまってはこのテクニックも形無しですな」

モバP・雪美「……」テレテレ


ちひろ「お二人は好意の返報性の良い例でもある気がします」



822: ◆ORDERq/08U 2021/10/09(土) 23:25:44 ID:KF2Ys/vs

1141

雪美「……にゃー」

モバP「猫やなあ」

雪美「……にゃー」

モバP「……」 ナデナデ

雪美「……ん」

モバP「スイッチが入っていると本当に気持ち良さそうに撫でられるね」

モバP「それにしてもいつもより毛深い猫耳だな」

雪美「……ファー……素材……」

モバP「手が喜ぶ柔らかさだ」

モバP「……だが雪美のふさふさな髪の方もまた良い」

モバP「雪美は時々丸まって寝ていることがあるが、あれを見ると触りたくなる」

雪美「……髪を……?」

モバP「ああ。猫が丸まって毛玉化しているのを触りたくなる感覚に近いのかな」


ちひろ「胎児型の寝相は依存心が強く甘えん坊だと言われるそうな」



823: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:31:51 ID:KF2Ys/vs

1142

モバP「ラーメン屋やうどん屋で食事をするのが最近好きになりつつある僕です」

ちひろ「プロデューサーさんってそういう所にも結構行くんですね」

モバP「そんなに行かないイメージです?」

ちひろ「誰かの一緒の時はメニューにバリエーションがあるレストラン」

ちひろ「そうでない時はお腹を空かせながら隠れた良い店とかを探し歩いていると思っていました」

モバP「井之頭五郎みたいなことはしませんよ。憧れますがね」

雪美「P……ごぼ天うどん……好きね……」

モバP「ああ、あのサクサクなごぼうの天ぷらにちょっとつゆを染み込ませて食べるのとかな」

モバP「更にセットで頼むかしわおにぎりもちょうど良い甘さをしていてうどんと合う」

ちひろ「福岡の仕事でふらっと立ち寄った店で食べるようなメニューですね」

モバP「というかたまごふりかけでも塩むすびでも、とにかくおにぎりとのセットが好きでラーメン屋やうどん屋に行くまであります」

モバP「あの小皿に乗ってやってくるおにぎりが何であんなに美味しそうに見えるのか……。照明のせいかな?」

雪美「たまに……お漬物も……付いてる……。あれも……意外と……侮れない……」


ちひろ「サラリーマンみたいな会話」



824: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:33:15 ID:KF2Ys/vs

1143

ライラ「~♪」

モバP「おや、ちょうど良い所にライラさん」

ライラ「おやおやプロデューサー殿。わたくしに用事でございますか?」

モバP「用事というか、アイスでもいかが?」

ライラ「アイス……!」キュピーン

モバP「ほら、ちょうどチョコモナカジャンボとバニラモナカジャンボが一個ずつある」

ライラ「いただいても良いのですか?」

モバP「ああ、今日のお仕事で使う機会があってその余りがちょうどこの二つ」

モバP「せっかくなので保冷剤つきで貰ってきた」

雪美「この場には……三人……」

モバP「俺は良いから二人で食べてくれ」

雪美「……私に……一個は……多いから……Pと……分ける……」

ライラ「やさしさですねー」

モバP「雪美さんは時々優しすぎて甘えてしまう」



825: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:38:39 ID:KF2Ys/vs

モバP「それで、この二つ。どちらを食べるか選んでくれ」

ライラ「どちらか……迷いますですねー」

モバP「チョコが入っている分、チョコモナカジャンボにした方がお得だろうか?」

モバP「でも実はバニラモナカジャンボの方にもチョコレートが入っているんだよね」

ライラ「知ってますですよー。端に薄くホワイトチョコレートの層がございます」

雪美「……!」

雪美「……じゃあ……こっちも……本当は……チョコモナカジャンボ……だった……?」

モバP「知らないと、えっそうなの? という事実だな」

モバP「ついでにバニラの方はアイスクリーム、チョコの方はアイスミルクで乳固形分と乳脂肪分の含有率が違う」

ライラ「一度、食べ比べてみたら違いが分かるかもしれませんです。でも、そんな贅沢、なかなかできませんねー」

モバP「……お金のこともだが、アイスを食べたい気分でも一度に2個もとなると最後まで美味しく食べきれない感じだしな」

ライラ「これを半分を割って交換すれば、1つで2つ分の幸せになれますでしょうか」

雪美「……それ……良いアイデア……」

モバP「とりあえず早く食べないと溶け始めそうだな」


ちひろ「事務所に保冷剤がたくさん余ってますね……」



826: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:42:27 ID:KF2Ys/vs

1144

モバP「……」パタパタ

雪美「……」パタパタ

ちひろ「おや、扇子ですか」

モバP「センスあるでしょう?」

ちひろ「聞かなかったことにしてあげます」

雪美「……ふふっ」スッ

モバP「扇子で口元を隠す仕草がとても艶やかですねえ、はい」

モバP「これで扇いだからとそう涼しくなるわけじゃないんですが、少し雅やかな気持ちになれますね」

ちひろ「雪美ちゃんでもMy扇子を持っているって良いですね」

雪美「これ……Pと……買った……扇子……」

モバP「雪美はステージで扇子を持つことがありましたが、どうせなら普段から何か持つようにした方が馴染むかなと」

モバP「しかしどれか一つを選んで買おうとしたら、結構悩むんですよね」

雪美「……紗枝でも……悩むって……言ってたから……じっくり……悩んで……決めた……」


紗枝「大事なことどす」 ←悩みだすと結構長い方



827: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:44:03 ID:KF2Ys/vs

1145

モバP「ここにボールがあります」

雪美「……」ジーッ

モバP「これにカップを被せます」

雪美「……」ジーッ

モバP「他に二つ、逆さに置いた同じカップを用意します」

シュババババババ

モバP「はぁ……はぁ……さあ! どのカップの下にボールがあるか当ててみよ」

雪美「……右の……これ……」

モバP「……当たり」

モバP「当てずっぽう……ではないよな」

雪美「……うん……目で……追えた……」

モバP「大した動体視力だ。雪美さんはスリーシェルゲームでも負けないんですのね」パチパチ

雪美「Pだって……こういう……ミニゲーム……強い……」


モバP「意識して集中すればな。やる気がない時は全然ダメなタイプだ」 ワカリヤスイ……



828: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:46:31 ID:KF2Ys/vs

1146

モバP「こんな雪美さんはイヤじゃない」

モバP「異世界ファンタジー系コスプレをしつつ――」

雪美「……軽装……女騎士……」キラキラ

モバP「得物が大真面目にピコピコハンマー」

雪美「……」ドヤッ

ちひろ「えぇ……笑美ちゃんかな?」

モバP「こういう何か一ヶ所だけ場違いな感じがするものを装備しているとギャップで親しみが湧きません?」

雪美「……」ジーッ

ちひろ「湧きますね」

雪美「……♪」

モバP「こっちの世界ではお馴染みのピコピコハンマーというところがまたポイントを高くする」

ちひろ「可愛いんですけど、もう少し貫禄のあるお馴染みって無いんですかね?」

モバP「ピコピコハンマー、良いじゃありませんか。一部界隈では最強武器の呼び声も高い」

ちひろ「それはギャグでそうなってるだけな気がします」



829: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:50:24 ID:KF2Ys/vs

雪美「……普通の、ピコピコハンマーより……強そうに……見える……」

モバP「格好の補正もあるだろうな。ああ、黒タイツミニスカの騎士……実にあざとい!」

雪美「……」ピコッ

モバP「ぐはっ!」

雪美「……あざとくない……」

モバP「……とても似合っています、お嬢様」

雪美「……よし」

ちひろ「それで良いのか君たちは」

モバP「ちなみにこの……マジックハンドに持ち替えても良いかもしれない」

雪美「おお……かっこいい……」カションカション

ちひろ「もう玩具コレクションじゃないですか」

モバP「玩具と侮るなかれ、マジックハンドは通行券や駐車券を取るのにも役に立ちます」

ちひろ「車の窓からね……っていつの時代の発想ですか」

雪美「……マジックハンド……伸びる方だと……思ってた……」ビヨーン……ッテ


ちひろ「そっちの方が更に古いですね」



830: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/09(土) 23:53:54 ID:KF2Ys/vs

1147

モバP「今日の偏見『桃華の寝間着は透けてそう』」

桃華「うふふ、そう思いまして?」

モバP「着ていても違和感は無いなというか似合いそうだなという、世間知らずの妄想だがな」

桃華「残念ですけれど、透けてはいませんわ。……見たこともあるのではなくて?」

モバP「普段使いはそうでも、そうでない一人の時にだけこっそり着る用とか、別にあるのかなと」

桃華「さあ、どうかしら」

モバP「でも、シンプルなセパレートタイプだけでなくワンピースタイプも一着や二着は持っているだろう?」

桃華「そんなに見たいのでしたら……わたくしの家にこっそり忍び込んでみてもよろしくてよ?」

モバP「えー、ジョジョのスタンドみたいなBGが出てきそう」

桃華「Pちゃまはわたくしを何だと思っていますの? 程々に、手配しておきますわ」

モバP「桃華とランデブーするまでにちょっとした運動もさせてもらえるわけか。燃えてくるね」

桃華「……さて、ベビードールを出しておくよう家の者に連絡を――」

モバP「俺の前でそんな情報を漏らしていくな。サプライズにしろ、そこは」


雪美「Pと……桃華の……やりとり……、時々……本気か……冗談か……分からない……」



832: ◆ORDERq/08U 2021/10/16(土) 23:40:15 ID:j0yymIRY

1148

モバP「しぶとい高気圧が去って一気に気温が下がるようになってきたな」

雪美「ん……」スリ

こずえ「ふわぁ……」スリ

モバP「こうなると温もりが欲しい女性の皆様が寄ってくる」

ちひろ「女性(女子小学生)」

雪美「……Pは……みんな……レディーとして……扱って……くれる……」

こずえ「こずえもー……れいでぃー……。えへー」

モバP「しかしそんなに熱源として良い塩梅なんだろうか」

雪美「……Pの……スーツ……これが……良い……」

こずえ「くせに……なるねー……」

モバP「俺に寄って来ているのではなくスーツに寄って来ているのか」

雪美「……そうとも……言える……?」

モバP「そんな……まあオーダーメイドの特に良い一着だからな。仕方ないか」


ちひろ「アイドル寄せ効果があるなんて何で出来ているんですかねそのスーツ」



833: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:41:16 ID:j0yymIRY

1149

雪美「……のど……渇いた……」

モバP「よくお喋りしたからな。お茶でも飲むか?」

雪美「……」コク

モバP「少し待っていてな」

――

モバP「はい、お茶ですよ」

雪美「……ありがとう」スッ

モバP(湯呑を両手で受け取る仕草は良いものだ)

雪美「……」ゴクゴク

モバP「…………」

雪美「………………」

モバP(一頻り喋った後のこのクールダウン的な無言タイムも好きなんだよな)

雪美(……私も……)


ちひろ「急に静かになると調子が狂いますねえ」



834: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:42:36 ID:j0yymIRY

1150

モバP「藍子って髪を下ろすとゆるふわ度が上がるよな」

雪美「……」コク

藍子「そうですか?」

モバP「ああ、何と言うか普段は女の子として一回変身を残している感じだ」

藍子「その変身を見せること、あまりないですけどね」

パサッ

モバP「と言いつつすぐに見せてくれるサービス精神」

雪美「……かわいい」

藍子「特別ですよ? 代わりに、あとで結び直してくださいね」

モバP「任せろ。Youtubeを見て学習したヘアメイク技術が俺の手にはある」

藍子「元通りにするだけで良いですからね?」

雪美「……P……アレンジ……加えるの……好きだから……」

モバP「しないしない。しっかりデフォルトの藍子に戻すよ」

藍子「ふふっ」



835: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:43:58 ID:j0yymIRY

モバP「それにしても藍子、普段から髪を下ろしていても充分見映えするよな」

藍子「そうですか? これだと誰だか分からない女の子に見えませんか?」

モバP「そんなことはない。見る側としては新鮮でドキドキするがそれでもしっかり藍子だ」

モバP「オーソドックスな髪型だからって個性が消えるわけじゃないんだよな。むしろ増えるというか」

雪美「……」コクコク

モバP「あと、藍子の髪を下ろした姿は普段から結構想像できる方なんだよ」

モバP「ただ実際に見ると毎度想像以上で驚かされるんだがな」

雪美「……柔らかそう……」

藍子「嬉しいな……未央ちゃんとかからは触りたい髪だってよく言われます」

モバP「絶妙な加減にウェーブした髪が手を誘うのかな。あとは色も優しい」

モバP「だから緑や黄色の入った服や衣装や水着が馴染むのかもな」

雪美「黄色いビキニと……緑のパーカー……」

モバP「髪を下ろした状態でその水着姿を披露というのも……楽しみだな」

藍子「期待されてもそれはさすがにダメですよ? 持って来てないですから」


ちひろ「持って来ていれば着たのだろうか」



836: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:49:05 ID:j0yymIRY

1151

雪美「……何か……良い香りが……する……」

モバP「……本当だ」

モバP「これは金木犀じゃな?」

雪美「……詳しいの……?」

モバP「植物の知識は正直に言ってそんなにない。素人だ」

凛「またまた。謙遜するね」

夕美「金木犀の花言葉の一つだね、謙遜」

モバP「その辺の引き出しは凛や夕美につい頼ってしまうな」

モバP「以前、凛に貰った鉢のヘデラがゴールデンチャイルドとかいう名前だったのは覚えているんだが」

雪美「何それ……カッコいい……」

凛「当たり。しっかり名前を覚えておいてあげてね」

モバP「金木犀も、これだけ特徴的な匂いを出していると分かる。秋を感じさせる象徴みたいなものだからな」

夕美「それにしてもPさんにヘデラ、か。凛ちゃんらしいかも」


凛「プロデューサー、ちょっとした壁面緑化に憧れているらしくて」 アア、ソウイウ



837: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:50:18 ID:j0yymIRY

1152

モバP「生活情報番組でよく見かける納豆の効果的な食べ方」

モバP「食べる前に冷蔵庫から出してしばらく置く」

雪美「……」

モバP「タレやカラシはかき混ぜた後に入れる」

雪美「……」シャカシャカ

モバP「ナットウキナーゼが壊れるので熱いご飯の上には乗せない」

雪美「……」 ←元々乗せない派

モバP・雪美「……いただきます」

――

ちひろ「食べ方くらい好きにさせてと思いますけどね」

モバP「まあそうですが、順序次第で味や食感が変わると気分に合わせて使い分けられますから」

ちひろ「食パンにスプレッドを塗って焼くか、焼いてから塗るかみたいなものですか」

モバP「個人的には焼いてから塗った方が風味が出て好きですね」


雪美「……焼く前……パンが柔らかくて……塗りにくい……」



838: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:51:46 ID:j0yymIRY

1153

モバP「もう食パンはしばらく見たくないなあ」

ちひろ「何があったんです?」

モバP「アイドルたちとカフェで甘い物を食べに行こうという話になって」

雪美「……なった……」

モバP「それでとある有名な店に行って頼んだハニートーストが、多少大きいくらいなら行けるだろうという程度で胃を準備していたらそれよりも大きくてですね」

雪美「ブロック……サイズに……圧倒……!」

ちひろ「ああ、あの一斤ほとんどを使いましたみたいなのを勢いで頼んでしまったんですか」

モバP「はい。運ばれてきた時は盛り上がるんですが食べきるとなると大変です」

ちひろ「スライス一枚分でも結構カロリーがありそうなものですからね」

モバP「あれだけの量だとハチミツの香りも甘ったるくなります」

モバP「その後、これじゃいかんとカロリーを消費しようとなって、皆で入ったのが初めてのパセラ」

モバP「あの部屋に置いてあるメニュー……あれ……初めて見た時……なんていうか……その……満腹なんですが……フフ……グルトーに興味……湧いちゃいましてね」

ちひろ「グルトーはパセラくらいにしかないですから、それはそれでどうしても食べたかったんですね」


雪美「……無茶……しやがって……」 ホントダヨ



839: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:53:00 ID:j0yymIRY

1154

雪美「……P」

モバP「何だい? 雪美」

モバP「! それは……ウェイトレスの衣装か……!」

雪美「うん……」キラキラ

雪美「……私……コーヒー……淹れた……。飲んで……」

モバP「何、雪美の淹れたコーヒーだと? これは直ちに仕事を中断せざるを得ない」

雪美「……はい」コト

雪美「熱い内に……どうぞ……」

モバP「トレーを胸に抱えて控える雪美さんをじっくり見たいと思いつつも」

モバP「うーん、実に良い香りだ。……いただきます」ズズ

モバP「……見事だよ。雪美の気持ちがこもった一杯……一緒に喫茶店を開かないか?」

ちひろ「何言ってるんですか。……それにしてもこのカリタの陶器ドリッパーに三角形の耐熱ガラスサーバー、様になりますね」

モバP「いろいろ試すんですが、やっぱり自分でやるならこれで淹れるのが一番美味しく出来る気がします」


雪美「ハンドドリップ……やるの……楽しい……」



840: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/16(土) 23:55:48 ID:j0yymIRY

1155

モバP「事務所のアイドルのステージを一番後ろの通路に立って」

モバP「ああ、皆は俺が育てたんだな――と思いながら眺める優越感」

ちひろ「見てください雪美ちゃん、これが後方彼氏面というやつです」

雪美「なるほど……」

モバP「やってみせようとすると恥ずかしくなりますねこれ」

雪美「ふふ……Pは……前の方で……見るタイプ……ね」

モバP「純粋にお客さん側で見るとしたら前過ぎない前が良いかな」

雪美「……そう……?」

モバP「たまに客上げや客弄りがあったりするじゃない? あれに突然選ばれたらアガる自信があるので」

雪美「……それは……私も……緊張……する……」

ちひろ「プロデューサーさんは予期しないことが起こるとエラーを吐きますからね」

モバP「しかし後方彼氏面、ですか。前方後円墳、或いは前門の虎後門の狼なら知っていますが」

モバP「この用語を教えてくれたりあむって物知りなんだなと思うと俺も鼻が高いよ」


りあむ「Pサマ微妙に間違った使い方してる気がするけどまぁいっか」



842: ◆ORDERq/08U 2021/10/23(土) 23:30:21 ID:HWWcOf6k

1156

モバP「……」ホー

美世「Pさん、あたしの車に興味津々?」

モバP「ああ。このフロントグリルのデザインが、改めて見るとなかなか好みだ」

美世「おっ、分かるー?」

雪美「……フロントグリル……?」

モバP「ほら、車の正面を見てみよう」

雪美「……こうして……見ると……顔……みたい……」

モバP「ヘッドライトが目でな」

モバP「それはそうとここ、網目の隙間があるだろう? この部分がイカすんですわ」

雪美「……」ウーン

美世「雪美ちゃんの好きな車にもあるんじゃないかな?」

雪美「……私の……好き…………ルパン三世の……フィアット500……」

美世「先代か。あれはフロントグリルないなあ」


ちひろ「そういえば美世ちゃんもグリル、もといメッシュの衣装を着てましたね」



843: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:33:24 ID:HWWcOf6k

1157

モバP「まゆが着けているリボンのカチューシャがふと欲しくなる」

ちひろ「コレクターですか」

モバP「というか着けてみたいんですよね、あの手のカチューシャ」

ちひろ「えぇ……」

モバP「まゆがカチューシャを着けていない場面にそう出くわさないわけですが」

モバP「着け心地が良いからこそ着け続けられると思うんですよ」

雪美「……Pも……カチューシャ……着ける……?」ネコミミ……

モバP「雪美も頻度はそこそこだが着けるよな」

モバP「俺は頭を締め付けられるのはあまり好きじゃないので合うサイズ、ある?」

ちひろ「拘束具じゃないですけど、たまに締め付け感が苦手な人はいますよね」

雪美「はい……これなら……Pも……着けられる……」カポッ
Λ Λ
モバP「おお、なかなかゆったりとして良いフィット感だ」ニアウ? ……ウン
Λ Λ
モバP「でもご主人様に逆らうと自動で締め付けてイテテなことになるような特殊なカチューシャとかも世にはありそう」


ちひろ「カチューシャを緊箍児と一緒にするな」



844: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:34:28 ID:HWWcOf6k

1158

ズズ

モバP「ふぅ」

モバP「……食後の一杯がこんなに嬉しいとは」

雪美「……それ……イチゴの匂い……する……?」

モバP「ああ、強すぎない程度にフルーティーで好みだな」

雪美「……私も……飲もう……かな……?」

モバP「ミルクや砂糖は入れなくて良いかい?」

雪美「……一口は……そのまま……飲んでみる……」

雪美「……」オソルオソル

コク

雪美「……」

モバP「そのままのコーヒーの味はどうだ?」

雪美「……複雑……」

モバP「そうか。俺も実は気取って飲んでいるだけでミルクと砂糖を入れた方が飲みやすいとは思っているんだ」サーッ



845: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:35:56 ID:HWWcOf6k

雪美「……Pったら……ふふ……」サーッ

モバP「しかし香りはすごくイチゴです。よく見つけてきたな」

雪美「……パパから……貰った……」

モバP「へぇ……というかコーヒーを淹れるのが上手いのは」

雪美「……家で……パパとママに……淹れてあげる……から……」

モバP「それで心得があるんだな。コーヒードームを綺麗に作るしタイミングもばっちし」

雪美「……パパとママの……喜ぶ顔……好きだから……」

モバP「娘が上手に淹れてくれるコーヒーなんて喜ばない両親はいないな」

モバP「……今度パパさんに会ったら根掘り葉掘り詳しい話を聞いてみよう」

雪美「……私のこと……根掘り葉掘りは……ダメ……」

モバP「いや、根掘り葉掘りというのはコーヒー豆についてだが」

雪美「……いけず」

モバP「雪美のパパさんも時々混じる京言葉が色っぽいんだよな」

モバP「ええ手つきしてはりますな、とか、よろしおすな、とか、おおきに、とか」


雪美「……P……パパ……狙ってる……?」 ネラッテナイヨ!?



846: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:36:57 ID:HWWcOf6k

1159

モバP「雪美さん」

雪美「P……」

モバP「……いくよ?」

雪美「……来て」

モバP・雪美「……」ダキッ

ちひろ「……」

モバP・雪美「……」ギューッ

ちひろ「……」

モバP・雪美「……」ギューッ

ちひろ「いや、何をやっているんですかね」

モバP(これは競技です)

ちひろ(脳内ジャックしないでください)

ちひろ(……競技って何ですか)

モバP(ずばり、雪美さん抱き締め耐久! 何分照れずにいられるか! です)



847: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:46:51 ID:HWWcOf6k

ちひろ「……」

モバP(ちひろさんが受信拒否モードになった)

ちひろ(あら、また迷惑メールが)

モバP(馬鹿げているとお思いですか?)

ちひろ(一点の曇りもなく馬鹿げていると思います)

まゆ(プロデューサーさん、今日の夕飯はまゆが作りますけど、希望はありますか?)

モバP(お、そうだな……ハンバーグが良いな。パン粉ありのトマト煮込みで)

まゆ(了解です。それと……今度まゆにもしてくださいね? 見ていますから)

モバP(分かったよ。それとお風呂で待ち伏せはするなよ?)

ちひろ(普通にまゆちゃんが割り込んでくるという)

雪美(Pだけ……他のこと……考えているの……ずるい……。これは……一対一の……勝負……)

ちひろ(今度こそブロックしときましょう)

――

雪美「記録……3分46秒……自己ベスト……」ツヤツヤ


ちひろ「プロデューサーさんのコミュニケーションはいろいろとおかしいと思います。今更ですけど」



848: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:48:15 ID:HWWcOf6k

1160

モバP「街路樹の葉が落ちる秋」

雪美「……落ち葉のじゅうたん……もうすぐ……見られる……」

モバP「あれを見ると秋深まれりって感じがするよな」

ちひろ「公園なんかでそういう並木道を一人で歩いているとしみじみとしますね」

雪美「もうすぐ寒い……冬が来る……」

モバP「……」

ちひろ「……」

雪美「……?」

モバP「恋人が欲しいですか?」

ちひろ「何を言う」

モバP「まあ、物寂しさを紛らわせるわけじゃないですが、みんなで並んで、綺麗な並木道をドラマみたいに歩いてみたいですね」

雪美「……HERO……」

ちひろ「懐かしいですね」


モバP「BGMはGメン75が良いですね」 ソレハフルスギ



849: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:50:19 ID:HWWcOf6k

1161

モバP「麻婆豆腐が食べたい」

雪美「……いいね……」

モバP「だが麻婆茄子も捨てがたい」

雪美「ナスも……油に馴染んで……合う……」

モバP「さあどっちを作ろうか。どっちも作ろうか」

雪美「豆腐と……ナス……いっしょに……する……?」

モバP「一緒にしてしまうか。今日のおかずは豪華だ」

ちひろ「ついでに春雨とかまで入れるようになりそう」

モバP「麻婆茄子豆腐春雨なんて思いつくのは自分だけでなく、世の中には結構作る人がいるんですよね」

モバP「自分もものぐさで、一つ一つ別に作るよりまとめられる物はまとめて作っちゃえば良い、ってところはあります」

雪美「昨日も……一つのフライパンで……きんぴらごぼうと……レンコンのきんぴら……作っていた……」

ちひろ「美味しそうですね。私、きんぴらは結構好きですけどそれは特に邪道でもないと思います」

モバP「まあものぐさ過ぎて麻婆豆腐に片栗粉をそのまま投入して失敗したこともありますが」


ちひろ「良い子はちゃんと水で溶いてから入れましょう」



850: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/23(土) 23:53:14 ID:HWWcOf6k

1162

モバP「樹木葬……か」

ちひろ「おや、もう終活を考えておいでになるんです?」

モバP「しばらく死ぬ予定はないです」

ちひろ「その割には何か心に響くものでもありそうですけど」

モバP「石のお墓に入れて、ではなくて植物の根元に、というのが素敵だなと」

ちひろ「プロデューサーさんは自分をピラミッドや古墳のような所に葬ってほしいものかと思っていました」

モバP「王族じゃないんですから」

モバP「しかし自分の骨を埋めた地面にはどんな花が咲くんでしょうか」

ちひろ「予め何の花か樹かは決まった場所に埋められるんじゃないんですか?」

モバP「皮肉にも悪人の骨を埋めた土の方が綺麗な花が咲く、なんてことがあると面白いんですが」

ちひろ「蔵馬かな? 不気味でどこか毒々しいような美しさを湛えて咲きそうな気が」

雪美「……P……何の話……してるの……?」

モバP「転生するなら植物になるのも良いかなって話」


ちひろ「Floweyみたいなのが生まれそう」



852: ◆ORDERq/08U 2021/10/30(土) 23:30:46 ID:03tTWLNk

1163

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

奈緒「Pさんの性癖が窺い知れるやつだ」

モバP「たまには羽目を外したい時もあるんだ」

雪美「……この人……外し過ぎ……」ツンツン

モバP「それに後で実際に着せてみました、なんてことはやっていないんだから。想像するだけならフリーだよ」

モバP「奈緒だって例えばアニメ由来の、これはちょっと人前では見せられないって服を着てみたくなる時が全く無いわけではなかろう?」

奈緒「そりゃそうだけど、あくまで自分で着る場合だろ? 着せたい、しかもそれを面と向かって言うとなると話が変わってくるって」

雪美「大丈夫……慣れてる……。それで……今日は……何を……着せたいの……?」

モバP「今日は奈緒もいるし、アニメのキャラを名指しでいこうか」

モバP「ずばり、ジャヒー様」

奈緒「えっ、シャツ一枚かよ」

モバP「いや、それも良いんだが大人姿の方の格好。クロスストリングとショートパンツ的な」

奈緒「あの格好で深夜の良心みたいなコメディアニメやってるのはシュールだよな」


雪美「……そういう衣装……あったら……着てみたい……?」 Pサンノマエデハゼッタイニキナイ



853: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:33:07 ID:03tTWLNk

1164

モバP「デレぽは見ていて飽きないな」

雪美「うん……」

モバP「雪美も参加しているからな。あの空間に入れるのは少し羨ましい」

雪美「よく……お世話に……なる……」

ちひろ「やり取りを見ているだけで癒されますよね」

モバP「アイコンも名前も本人なので分かりやすいですよね」

モバP「今時一般のSNSだとプロフィール画像、アイコンを自分の顔にしている人なんてあまりいないですから」

ちひろ「ニックネームとかもですけど、その辺は自由で良いと何にするか結構センスが問われますよね」

雪美「……私だったら……ペロの画像に……するかも……」

モバP「ペロか……俺はやるならPヘッドにでもするかな」

雪美「……Pヘッドアイコン……既に……使われてそう……」

ちひろ「世にはアニメアイコンでいろいろ拗らせたことを言う人たちもいますけど、Pヘッドアイコン勢は大丈夫でしょうか」

モバP「ネットだけでなく我々のこうした世間話だって今は発言がしっかり記録として残りますからね」


ちひろ「誰に記録されているんですかね……」



854: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:34:45 ID:03tTWLNk

1165

モバP「ハロウィンって割とバレンタインデーやホワイトデー並にオサレなお菓子が多いな」

雪美「……」コク

モバP「ということでちひろさんにもお一つ」

ちひろ「ありがとうございます。これはラ・メゾン白金のタブレットショコラですか」

モバP「よくご存じで。それのハロウィン版ですね。ハロウィンタブレットです」

雪美「……お菓子に……見えない……。可愛い……」

モバP「こういうのは食べるのが勿体無くなるな」

雪美「……」パクッ

雪美「……ん……イチゴ味……おいしい……」

ちひろ「私のはピスタチオ……そういえばプロデューサーさんからはアルフォートのピスタチオも頂きましたね」

モバP「好きでしょう?」

ちひろ「いや、ピスタチオ味が好きだなんてことを言った覚えは特にないですよ?」

モバP「でも緑色ですし」

ちひろ「色の問題ですか」



855: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:39:00 ID:03tTWLNk

雪美「……」

雪美「……!」ピコン

モバP「さて、ブルーベリーとオレンジとマロンとパンプキンのどれにしようかな」

雪美「……P……」

モバP「ん?」

ハムッ

雪美「……」

モバP「雪美が何かを口に咥えている状態ってとてもそそるな」

雪美「……んー」

モバP「えっ、口移し? しょうがねぇなぁ」

パキッ

モバP「美味いじゃん。サンキュー」

雪美「……///」

ちひろ「少しは躊躇というものをですね……止める暇も無かった」


雪美「……ハッピー……ハロウィン……♪」



856: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:45:00 ID:03tTWLNk

1166

モバP「塩釜焼ってありますよね」

ちひろ「ありますね」

雪美「……あまり……見ない……」

モバP「それもそうだと思うんだ」

モバP「あれって冷静に考えると塩が勿体無いと感じませんか」

ちひろ「叩いて割って中身だけを食べるわけですからね」

雪美「塩……捨てる……?」

モバP「卵白とか混ざっていて再利用も考えにくいからな」

雪美「……勿体無い……ね」

ちひろ「ポットパイやパイの包み焼きなんかはどうです?」

モバP「あれも崩して中身をメインとして食べるもので、出された時の見た目は良いですが……」

ちひろ「でも、そんな頻繁に作る物でもないですし、特別な日の御馳走に、くらいなら良いんじゃないですか?」

モバP「そう言われてしまうと……それまでですよね」


ちひろ「……で、何か良い話のオチは見つかりました?」 ソウイワレテシマウト(ry



857: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:49:17 ID:03tTWLNk

1167

モバP「個性を出すのって難しいですね」

ちひろ「アイドルのプロデュースのことで悩んでいるんですか?」

モバP「いえ、自分の」

ちひろ「プロデューサーさんが個性を出すことに全力を挙げても仕方ないでしょう」

雪美「P……そもそも……個性……強すぎる……くらい……」

モバP「いや、もう少し分かりやすい、誰が見てもプロデューサーだという個性があった方が仕事にも活きませんかね?」

ちひろ「目立ち過ぎて仕事にならないと思いますよ?」

ちひろ「というかこれ以上個性を出すって、カラーリングを派手にでもするんですか? 金髪赤スーツとか」

モバP「誰の真似ですかそれは……特徴的な語尾でも付けるとかどうです?」

ちひろ「極めて初歩的ですね」

雪美「語尾……何を付ける……? ……なのだ……とか……?」

モバP「僕はプロデューサーなのだ」

ちひろ「ずんだもんかな?」


プロデューサー雪美「……とりあえず……今日一日……それで……行こう……」 ソッケツ!?



858: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:50:46 ID:03tTWLNk

1168

モバP「タイムトラベルものでよくあること」

モバP「今は亡き家族に会いに過去に行くが、その人にとって未来から来た自分は見知らぬ他人である」

雪美「……それは……とても……切ない……」

モバP「その時代にはその時代の自分がいて、愛を注がれるのはその時代の自分である」

ちひろ「私は未来から来たあなたの子どもですとか言ってもまず信じてもらうのが難しいでしょうね」

モバP「私は信じますがね」

雪美「……でないと……可哀想……」

モバP「しかし、もし未来から例えば未亡人で一児の母親の雪美さんがやってきたとして」

ちひろ「何故そんな設定を盛る」

モバP「その人に世話を焼いて親しくしたら雪美さん的には浮気になると思う?」

雪美「……私は……私……。みんな……平等に……愛してくれれば……良い……」

ちひろ「何を聞いているんですか。……でも、実際は過去を観測することはできても過去に干渉するのは人類には無理なんじゃないですかね」

モバP「宇宙に巨大な鏡を置いたら理論で過去を見ることは出来たとしてもそれはあくまで過去の映像ですからね」


ちひろ「まあ我々のいる世界は別のようですけど」



859: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:54:16 ID:03tTWLNk

1169

モバP「最近、階段の夢をよく見るんだ」

朋「どんな階段?」

モバP「身近な階段だな。そこが崩れていて通れなくなっている夢が多い」

朋「一般的な夢占いの見地では、それは人生の転機を表しているのかもしれないわね」

モバP「それと階段を登っていたと思ったらいつの間にか降りていた、というのもよくある」

朋「ポルナレフか」

雪美「騙し絵……みたいで……面白そう……」

モバP「ポップでシュールな世界観はあるな。やたら速かったりアクロバティックな角度のエスカレーターや歩く歩道も出てくる」

モバP「もしくは手すりがなくて幅が狭い空中歩道……自分視点だとやたら緊迫感があるよ」

朋「Pは寝ている時間も楽しそうね」

モバP「足元が不安な夢は嫌だよ。特に高所恐怖症なんだからそういうのは」

朋「と言いつつ怖いもの見たさでたまにそういう動画とか見ているの知ってるんだから。そりゃあ夢にも出るってもんでしょ」

モバP「うっ、確かに。……とりあえずまとめると、目的地、つまり目標に辿り着けないでやきもきしているような心理の表れかな」


朋「夢の中で困ったらあたしを呼んでみなさいよ。出てくるんじゃない?」 カモナ ワタシハ……ヨクデル



860: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/10/30(土) 23:55:31 ID:03tTWLNk

1170

モバP「こんな世の中、テレビで不意に見かけると安心する番組ってありますよね」

ちひろ「例えば?」

モバP「トムとジェリーですね」

ちひろ「ああ、最近は見かけませんね」

雪美「チキチキマシン猛レースも……」

ちひろ「なかなかハンナ・バーベラ好きですね?」

雪美「……ちひろさんも……?」

ちひろ「はい。以前はホテルとかのラウンジや修学旅行のバスなんかで流れているのを見ていました」

モバP「良いですね。自分は専ら家で、民放の再放送で見かけたら嬉しいタイプです」

ちひろ「カートゥーンネットワークのようなアニメ専門チャンネルでは今でもやるんでしょうけどね」

モバP「何せトムとジェリーは結構容赦ないコミカルな暴力が、日本では作られないテイストで面白いんですよね」

モバP「アウアウオッホホホホゥ! みたいな悲鳴でいつも笑ってしまう」

雪美「ふふふふふ……似てる……」


ちひろ「足の小指でもぶつけたら自然にそういう声が出るんでしょうかね?」 イタイデスカラネアレハ



862: ◆ORDERq/08U 2021/11/06(土) 23:35:24 ID:91/fQmqU

1171

雪美「……」チョコン

モバP(いつもの膝の上……)

雪美「……」

モバP(……いつも見える雪美の頭)

雪美「……」

モバP(俺、齢二十を超えて頭頂部フェチに目覚めるかもしれないな)

雪美「……顔……見えないの……不安……?」

モバP「へ? 顔?」

雪美「……P……私の頭……見てる……」

モバP「えっ、分かるのか? こっちに顔を向けてくれないかと訴えていたわけではなく、ただ見惚れていただけだが」

雪美「……ん……分かる……。……何となく」

モバP「それは凄い。まるで後ろに目があるかのようだ」

モバP「食わず女房や二口女のように後ろに口がある女性は知っているんだがな」


ちひろ「口が減らない奴め」



863: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:37:43 ID:91/fQmqU

1172

モバP「今日、近所のとある飲食店の近くを通りかかったんですが、照明が昼光色で何か珍しいなと思ってしまいました」

ちひろ「あまりないですよね。昼光色はオフィス向きだと思います」

雪美「……昼光色……?」

モバP「ああ、照明の色のことだな」

モバP「赤みのある電球色、オーソドックスな昼白色、青白い昼光色」

ちひろ「主にその三つですね」

モバP「電球色と昼白色の間に温白色というのもあるようですがね」

雪美「……ここは……昼光色……?」

ちひろ「中間寄りですかねえ」

モバP「事務所の照明が電球色じゃなくて良かったと思います。センチメンタルな気分になりそう」

ちひろ「そんな事務所もそう無いと思いますけどね」

雪美「赤い明かり……温かい……でも……少し……寂しい感じ……」

モバP「灯火に近いが少し暗めに感じるよな。そういえば以前、真っ暗が怖くて赤い豆球を点けて寝ていた時期があったなあ」


ちひろ「普段夜も明るい都会住みがたまに山の旅館とかに泊まると眠れなくなるやつですね」



864: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:39:14 ID:91/fQmqU

1173

チーン

モバP「おお、焼けた」

雪美「……開けるね……」

モバP「熱いから気を付けてな? このトースターは赤くならないから熱そうに見えないが」

雪美「……大丈夫……すぐ……お皿に取る……」

モバP「……」ハラハラ

雪美「……ほっ」

雪美「……はい……おいしそう……」

モバP「落ち着いているなあ。頼もしいや」

雪美「じゃこマヨトースト……いっしょに……いただきます」

モバP「いただきます。……事務所でいただく軽食としては何だか家庭的で良いな」

パクッ

モバP「これよこれ」

モバP「このこんがり焼けたちりめんじゃこのカリカリ感と、マヨネーズを乗せて焼くことでしっとりした食パン」



865: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:43:09 ID:91/fQmqU

雪美「……これが……好き……?」ハムハム

モバP「ああ。忙しい時に親がよく作ってくれて、簡単だから自分でもよく作るようになったのを思い出す」

モバP「でも興味が他に移ったのと、ちりめんじゃこの高騰でめっきり作らなくなった」

パクパク

モバP「……改めて食べたら美味しいや」

雪美「……」ハムハム

モバP(じゃこマヨトーストを食べる姿すらも絵になる雪美さんよ)

モバP「それにしてもせっかくこうして単なる給湯室じゃないオフィスキッチンがあるのだから、もっと本格的な料理を作るべきかな」

雪美「……例えば……?」

モバP「……ふわ玉キャベツトーストとか?」

みちる「いいですね! 是非作りましょう!」ヒョコッ

雪美「みちる……パンの匂いを……嗅ぎつけた……? ……フライパン……必要だね……」

みちる「フライパンが出てくると一気に本格的な料理っぽくなりますからね!」

モバP「あの薔薇のように綺麗な卵を見たら難しくても作りたくなるよなあ」


ちひろ「フライパンってそんな上級向け調理器具だったか、確信が持てない」



866: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:45:45 ID:91/fQmqU

1174

モバP「俺がどこにいても居場所を特定するまゆ」

モバP「俺の体に発信機みたいなものは付いていないんだが何故分かるのだろうか」

まゆ「運命の赤い糸が……プロデューサーさんと繋がってますから」

モバP「まゆはすごいなあ」

雪美「……赤い糸……そんなに……赤いの……?」

まゆ「そうですねぇ、とても赤いですよ。一目で心を奪われてしまうくらい強い赤です」

モバP「イメージとしては指と指で繋がっているどころではなく、こっちには常にリボンくらい太いのが体にぐるぐると巻き付いている感じかな?」

ちひろ「やたら因果が強そうな赤い糸、いえ、赤いリボンですね」

まゆ「プロデューサーさんに緊縛願望があってもまゆは付いていきますよぉ」

モバP「別にそういうわけじゃない。縛るなら緩めにしてくれ」

雪美「……赤いリボン……お風呂……入る時も……そのまま……?」

まゆ「プロデューサーさんの裸リボン……」ドキドキ

蘭子「赤は紅より出でて紅より赤し」


ちひろ「それはどっちが師匠でどっちが弟子なんでしょうかね?」



867: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:47:54 ID:91/fQmqU

1175

ガチャッ

モバP・雪美「……」

パタン

トコトコトコ

モバP「……今日は先客は誰もいないようだな」

ヒュウウウー

モバP「風が冷たいな。雪美は寒くないか?」

雪美「……平気……」

雪美「……それより……今は……二人きり……」ギュッ

モバP「あら雪美さん、積極的ですこと」

雪美「……今は……このままで……いたい……」

モバP「屋上での逢瀬は初めてじゃないのにいつも心が躍るな」

モバP「……普段から一緒にいるのに逢瀬か? とどこからかツッコミが飛んできそうだな」

雪美「ふふっ……」



868: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:49:58 ID:91/fQmqU

雪美「……もっと……そっちに行って……いい……?」

モバP「どうぞ」

雪美「……」ススッ

モバP「こんなに密着して、誰かに見られないですかね?」

雪美「大丈夫……。多少は……ね……」

モバP「何が多少なのか気になるな」

雪美「ここは……芳乃が……人避けの結界……張ってるから……何しても、見えない……」

モバP「よくあるご都合主義的な結界か。いや、そんなマジックミラー的なものがよくあっちゃいけないか」

モバP「……しかし、屋上に出られるって良いよな」

雪美「……?」

モバP「フィクションでよくある、学校の屋上で弁当を食べたり女の子と話したりなんかして、ささやかな青春を感じてみたいという夢があったんだが」

モバP「俺は小中高と、一度も屋上に行ったことがない。通じている階段さえどこにあるのか知らなかった。多分知っていても立ち入り禁止だっただろうがな」

雪美「……」

モバP「当時見ることの出来なかった景色が今、やっとここにある」キラキラ


雪美「……P……まだまだ……青春……ね」



869: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:52:45 ID:91/fQmqU

1176

モバP「……これ、なかなか良いな」

雪美「……そう……?」

ちひろ「おや、プロデューサーさん。それはネックピローですか?」

モバP「デスクワークにも良いと聞いたので適当に買ったのを試しに首に巻いてみています」

雪美「……ビーズ……」ツンツン

ちひろ「旅行の時には使う人もいるようですね」

モバP「なかなか快適ですよ、これ」

モバP「デスクにこう置いてうつ伏せ用枕にするのも良さそうですし」

ちひろ「ここで寝る気ですか。あ、カバーは紺色のポリエステルなんですね」

モバP「スクール水着やブルマの素材だと思うと何だか破廉恥なことをしている気分になります」

ちひろ「発想が……その内おしり型まくらとか持って来たりしないでくださいよ?」

モバP「学校にmy枕を持って行こうか本気で悩んでいた時期はありますがそれはさすがに」

ちひろ「そこまでして寝たいか」


雪美「……ちなみに……Pのおしり……枕にちょうどいい……」 ナニサセテンデスカ



870: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/06(土) 23:54:28 ID:91/fQmqU

1177

雪美「それで……ここも……いい……」

モバP「結構端の方だからこれをプランに組み込むと大変だが外したくないな」

ちひろ「真剣に何の話をしているんですか?」

モバP「雪美さんと京都旅行に行きたいのでどこを回ろうかという話をしているんですが」

雪美「……」コク

ちひろ「仕事しろ」

モバP「この時間に捌く仕事は先に終わらせました」 ……マシタ

ちひろ「プロデューサーさんっていつ仕事やってるんだろ……」

モバP「それでですね、これまで天橋立、伏見稲荷、保津峡、貴船神社などいろいろ出てきましたが」

モバP「これを忘れる所でしたよ、伊根の舟屋」

ちひろ「忘れる所って、ついさっき閃いたばかりなのでは?」

モバP「まあまあ。それでちひろさんも見に行きたくありませんか? 舟が乗り入れて停まる民家を」

ちひろ「私も連れて行く気ですか? ……ちょっと行きたいですね」


雪美「……旅行のしおりが……厚くなるね……」



872: ◆ORDERq/08U 2021/11/13(土) 23:30:29 ID:mhv47Jsg

1178

モバP「山頂レストランとか山頂カフェって良いよな」

雪美「うん……見晴らし……最高……」

奈緒「ロープウェイとセットのイメージだな」

奈緒「一度ロケで行った時は、けものフレンズのジャパリカフェを思い出したなあ」

モバP「懐かしいね。俺はルプ☆さらだの山頂レストランを思い出すよ」

奈緒「何歳だよアンタ」

モバP「けもフレもルプ☆さらだも、気圧の影響で水が低温沸騰するからコーヒーの淹れ方に気を付けないといけない、みたいな話があったのは覚えている」

奈緒「そういう話だったか?」

雪美「圧力鍋は……逆に……沸点が……上がる……」

モバP「というか登るのに一苦労な山の上に下界でも見かけるような大きめの人工建造物があるというのが良い意味で場違いかつロマンで良いよな。山小屋、自販機、展望台くらいならまだ自然だが」

奈緒「確かにな。よくそこに建てたなというか、建てようと考えたなって感心するよ」

雪美「私……いつか……マウナケア天文台群……行ってみたい……」

モバP「ハワイか。森林限界の開けた赤土の山肌の尾根に点々と建つ展望台が勇壮な佇まいだよな」


奈緒「雪美は目指す場所が高いなあ(4,205m)」



873: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:36:17 ID:mhv47Jsg

1179

泉「ウッサミンか……そんなHNのハッカーは私も知らないよ」

雪美「Pの名前まで……知ってたから……ちょっと……気になって……」

泉「心配することはないんじゃない? ライセンスは無事に取れたんだし良かったじゃない」

泉「この346プロ一帯はイントラネットだから、アイドルの誰かがイタズラでもしてるのかもね」

泉「でも、そんなことを気にするなんて雪美ちゃんらしくないような気がするけど……」

泉「いつもこうなの、P?」

→いつもは明るい 意外とセクシー
  結構クール 
  飄々としている 割と人妻属性

――

モバP「さて、ちひろさんならこういう風に聞かれたら何と答えます?」

ちひろ「後の二つは付け足してますね? ……いや、結構クール……なんじゃないですか?」

モバP「それだと氷結と呪殺魔法を主体に覚える雪美になりますね。俗にいう外れ選択肢」

ちひろ「外れ言うな。……明るいアギ雪美ちゃん、セクシーなジオ雪美ちゃん、飄々としたザン雪美ちゃん、人妻なテラ雪美ちゃん――」ゴクリ


雪美「何の話……してるの……」



874: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:38:08 ID:mhv47Jsg

1180

ちひろ「ごちそうさまでした」

雪美「……ごちそうさまでした」

モバP「お粗末様でした」

ちひろ「いや、出前ですけどね」

ちひろ「たまには店屋物で食事を取るのも良いものですね」

モバP「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

モバP「これ……良かったら如何ですか?」

ちひろ「取っ手の無い小さな陶器のコップに……ジュース?」

モバP「ちひろさんにはいつもドリンクをいただいていますから、今日はこちらから、雪美印のドリンクを」

ちひろ「雪印じゃなくて雪美ちゃん印なんですか?」

雪美「Pと……いっしょに……開発した……」

モバP「ネーミングライツは雪美さんにしています」

ちひろ「ネーミングライツって……いただきますね」



875: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:39:37 ID:mhv47Jsg

コクッ

ちひろ「あっ……おいしい」

雪美「……良かった……」

ちひろ「お二人のことなんで不真面目な物は出さないと思いましたけど、ミックスジュースですか」

モバP「食後の一杯的にはどうです?」

ちひろ「デザート的な感覚ですけど締めには良いですね。何だかすっきりします」

モバP「実は割烹千ひろのフルーツジュースに憧れて作ってみたんですよ」

ちひろ「ここで千ひろの名前を聞くとは……ちひろですけど。これはどちらかというと千成屋珈琲とかのミックスジュース寄りですね」

ちひろ「ほのかに感じられるバナナのまろやかでありつつもそれと分かる口当たりとか……」

雪美「バナナ……やっぱり……分かる……?」

モバP「ミキサーで作るとどうしてもバナナスムージーを作る時の癖でバナナを入れたくなっちゃうんだよな」

ちひろ「癖かい」

モバP「ミキサーや炭酸水メーカーって家庭の台所に必須ではないですけどあった方がこう、映えますよね」

雪美「……P……通販で……よく買うから……」


ちひろ「まさかの通販好きときたか」モウオナカイッパイデス



876: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:45:01 ID:mhv47Jsg

1181

モバP「……」

美優「あの、Pさん……どうしたんですか?」

モバP「! 美優さん」

モバP「いやあ、ノリで変なことをするもんじゃないなと反省している所で」

モバP「セクハラになるかもしれませんがこのカプセル、開けてみます?」

美優「これが何か……あっ……///」

モバP「見ての通り、マイクロビキニですね。立ち寄ったとあるオートレストランにあったクレーンキャッチャーで遊んでみたら一発で取れちゃいまして」

美優「……持って帰って来ちゃったんですか」

モバP「取れたプライズを店にそのまま捨てていくのもマナーとしてあんまりでしょうし」

美優「でも、このままPさんが持っていたらあらぬ誤解を受けそう……」

美優「これ……私が貰っても」ガチャッ ビクッ

雪美「……P……」

モバP「いや、これを君に着てほしいと言わんばかりに雪美にあげてしまったら、俺はその足でまっすぐ早苗さんに自首しに行かないといけなくなる」


ちひろ「堂々とデスクに置いて悩まずに隠しておけば良いと思うんですけど」 バレルデショ?



877: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:46:56 ID:mhv47Jsg

1182

モバP「いてっ」

雪美「P……?」

モバP「うわぁ、紙で指を切ってしまうなんて久々だよ」

雪美「……大丈夫……? 見せて……?」

モバP「えっ、見るの? ……はい」

雪美「……」アーン

モバP「ああストップストップ! 舐めなくて良い! 気持ちは嬉しいけど!」

雪美「消毒……」

モバP「雑菌が入るような怪我なら消毒液だし、こういう場合は少し水で洗って絆創膏で充分だ」

雪美「……嬉しいなら……やってあげたい……」

モバP(うぅ……雪美に指舐め……してほしい誘惑に駆られるがここは心を鬼にせねばなるまい)

モバP「傷を舐めるという行為はあまり良くないんだ。それは傷のない時にやろう! また今度、な?」

雪美「……」コク


ちひろ「傷のない時にやろうって何ですか」バンソウコウオイトキマスネ



878: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:50:24 ID:mhv47Jsg

1183

モバP「……幼い頃に見た戦闘シーンって結構その後の人格形成に影響しますよね」

ちひろ「戦闘シーンですか」

モバP「例えば服が破けたり、頬に傷が付いたり」

ちひろ「そういうのに興奮すると……なるほどなるほど」

雪美「頬に傷……」

モバP「装備を破壊されたり傷を負いながらも勝つってヒロイックじゃありませんか?」

ちひろ「痕が残るような傷がトレードマークになるキャラクターとかもいますけど、そこはプロデューサーさんと価値観が違う感じがしますね」

モバP「ただし男のキャラだから勲章でありカッコいいのであって、例えば服が破ける方の話になりますが、少年時に霧沢風子対藤丸戦とかを見たら性癖が歪むかなと」

ちひろ「それは存じませんけど詳しく言わないのはプロデューサーさんなりの配慮ですかね」

雪美「P……もし……私の頬に……傷……あったら……」

モバP「それでも雪美は雪美だよ。ただ、例えば今後事務所や仕事で事故に遭い、ずっと残るような傷を作ることになったなら……」

モバP「その時は俺は雪美のご両親に謝り倒して、何なら責任を取って嫁に……は元から貰うつもりだからいいが、そんな怪我をしないように気を付けてくれ」

雪美「……? ……うん……わかった」


ちひろ「聞き捨てならないことをさらっと言うな」



879: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:52:12 ID:mhv47Jsg

1184

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

ちひろ「はい」

モバP「ちなみにこれ、何回目か知っています?」

ちひろ「知りません」

モバP「自分もです」

ちひろ「適当だな」

モバP「それで今回もざっくりといきましょう。レオタード風バリアジャケット・ISスーツ」

雪美「……?」

ちひろ「ざっくりというかまとまってないというか……レオタード風バリアジャケットというとフェイト・テスタロッサの着ているアレとかですか?」

モバP「さいです。ISスーツはまあ、アメリカンスリーブな上部と旧スク水みたいな下部になっている……要はどちらもワンピースタイプの水着みたいな戦闘服ですね」

雪美「水着で……魔法やファンネル……撃ち合ったら……怪我しそう……」

モバP「軽装にしてももっと覆ってやる所があるだろうって感じのデザインですが、とりあえず雪美さんがこれらを着たら多分衝撃で三日はご飯が食べられないと思います」

雪美「……それは……本当なのか……検証してみたい……」


ちひろ「そんなことのために恥を捨てないでくださいね?」



880: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/13(土) 23:56:58 ID:mhv47Jsg

1185

モバP「……」モゴモゴ

杏「あっ、飴舐めてる。ずるい」

モバP「ん、杏? 欲しいのか?」

モバP「これは泉に貰ったボイスケアのど飴で、ボイストレーニングをするのに必要だと言うなら一個やるぞ」

杏「んじゃいいや」

モバP「諦め早いなオイ」

杏「杏はさっきの楽屋に置いてあったスターキャンディをいくつか貰ってきたからね」

モバP「ちゃっかりしてんな。しかしアクリルアイスみたいで綺麗だね。形は星たべよみたいに角に丸みがある」

杏「なかなか手に入らないんだよね、これ。大事に食べるよ」

杏「ところでプロデューサーは何で飴なんて舐めてるのさ。風邪気味?」

モバP「風邪気味で喉がやられているならのど飴じゃなくてトローチを転がしているよ」

杏「トローチ……最後にあれを舐めたのっていつだったかな」

モバP「健康そうで何よりだ。アイドルは声の仕事も多いから下手に風邪は引けんわな」


雪美「Pも……ボイスケア……するんだね……」 オレモコエデシゴトシテルヨウナモンダシ ソウナノ?



882: ◆ORDERq/08U 2021/11/20(土) 23:13:19 ID:/4qIE2K6

1186

千秋「きゅう……」

モバP「大丈夫か?」

千秋「くっ……負けたわ……」

ちひろ「プロデューサーさんが千秋ちゃんを膝枕してる……」

モバP「紙一重の勝負だった」

ちひろ「何をしたらそうなったんですか」

モバP「カメラマンになって雪美をモデルに、どちらがより良い絵を撮れるかで勝負したんですよ」

モバP「それで自分のとっておきの一枚がこれです」

ちひろ「……アウトではないですけど何か煽情的に見えるポーズ」

モバP「この、雪美が咥え髪留めしている姿を収めた写真を出したところ」

モバP「千秋がノックアウトされてしまいました」

千秋「雪美さんの……わき……良いわね……」

モバP「千秋の、腰に手を当ててエッヘンする雪美さんやシャフト角度の雪美さんも充分なんだがな」


雪美「……横になりながら……額に手を当てる千秋……かっこいい……」キラキラ



883: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:15:33 ID:/4qIE2K6

1187 

モバP「昔は若かった」

ちひろ「何を当たり前のことを」

モバP「青かったんです。性格とか発言とか思い返してみると、いろいろ意味不明だったな自分と思うことばかりで」

雪美「……」ウンウン

ちひろ「雪美ちゃんでもあるんですか?」 ……ウン

凛「どんなに若くても昨日の今日で反省や後悔だってある。それでも前を見て進まないといけないけど」

モバP「凛の場合はふーんアンタが的な?」

凛「やめて、思い出しちゃう。……今振り返ると生意気過ぎたよね」

モバP「いや、活きが良くて新鮮だなと思ったよ」

凛「七海が釣った魚みたいに言わないでよ」

モバP「ただ昔の発言を恥ずかしく思えるのは成長している証だ」

凛「だね」

雪美「蒼い歴史は……深い……」


ちひろ「昔は蒼かった、か」



884: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:17:27 ID:/4qIE2K6

1188

モバP「チーズとハチミツって結構相性良いですよね」

雪美「……Pと……私……みたい……?」

ちひろ「一見相容れなそうな組み合わせという意味ではそうかもしれませんね」

モバP「相容れなそうですか?」

ちひろ「結構奇天烈なコンビだと思いますよ」

ちひろ「お二人を嫌と言うほど身近で見てきて違和感が鈍っていますけどね」

モバP「年齢も身長も性別も異なりますからね」

雪美「……でも……あまり……そんな気……しないね……」

ちひろ「周りから見える以上に、お互いを近い存在として認識しているようで」

モバP「まあ、同じ地球内生命体であるのは確かです」

雪美「……ふふ……そうだね……」

ちひろ「この何とも鷹揚な所で波長が合っているんでしょうか」

ちひろ「……すいません、出だしから話の腰をサバオリくんしちゃいましたね」

雪美「ふふっ……サバオリくん……すき……」



885: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:26:40 ID:/4qIE2K6

モバP「ちなみに、私はアイドルに鯖折りされてみたい方です」

ちひろ「そんなことは聞いていません」

菜々「ちなみに、で始まる一言を聞くとトリビアの泉を思い出しますね」

雪美「……?」

ちひろ「私が悪かったです。話を戻しましょうか」

モバP「チーズとハチミツのピザ、菜々さんは食べたことあります?」

菜々「ありますよ。17年生きてきて初めて食べた時は、世界はまだ広いんだなって思ったのを鮮明に覚えています」

モバP「結構最近なんですね」

菜々「えっと……はい、割と最近ですねっ」

ちひろ「乳製品にハチミツは合いますけどチーズとハチミツだとピザのイメージですね」

雪美「クリームチーズに……甘いものは……合う……。それに……ピザなら……フルーツピザも……」

ちひろ「ただ普通のチーズにハチミツだと結構甘じょっぱくなりますね。好みが分かれそうです」

モバP「しかしハチミツって危険だから1歳未満に食べさせてはいけないという猛毒のような性質を持っていながら、他の人間にはその毒が効かないのだから面白い」

雪美「人間……すごい……。ウサミン星人は……毒……大丈夫……?」


菜々「偶然にもウサミン星人にもその毒は効かないんですよ」



886: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:31:27 ID:/4qIE2K6

1189

モバP「はい、出来たぞ輝子」

輝子「ん……貰っても、良いのか?」

モバP「ああ、あげる」

輝子「フヒ……そ、そうか……」

スッ

輝子「指に、ちょうどよくはまった……」

輝子「うれしいぞ……」ポワァ

モバP・雪美「……」

輝子「あ……ど、どうしたんだ……?」

モバP「いやあ、輝子の口調で幸せそうに笑いながら“うれしいぞ”は惚れるわ」

雪美「……」コクコク

輝子「だってうれしいからな。……リングくん……今日から友達だ……」

モバP「ビーズリングなんだがなあ」

雪美「それにしても……P……どうして……作ろうと……?」



887: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:35:19 ID:/4qIE2K6

モバP「どうしてかな……何かの記念にリングを特別に作ってもらえるってとても憧れないか?」

輝子「手作りは、良いな……世界に一つだけだって思うと、大事だ……」

モバP「これでも、本当はもっと良い物を作りたいんだ」

輝子「どんなリングを、作りたいんだ……?」

モバP「メジャーリーグでワールドチャンピオンになったチームのメンバーが記念に貰えるチャンピオンリングのような物を」

友紀「あの宝石で散りばめられたリングかー」

モバP「豪華だよな、あれ」

友紀「一番になれた時に、形に残る、価値のある物を貰えると嬉しいよね」

モバP「金メダルなんかも勿論名誉ではあるんだが、あのリングは量産をしないだろうからな」

雪美「P……そもそも……キラキラした……ジュエリー……好きね……」

モバP「トプカピの短剣なんかもあのデカいエメラルドが――それはともかく」

モバP「だがこうして輝子が喜んでくれるなら自分なりに工夫を凝らしたビーズリングも悪くないと思うのだ」

友紀「じゃあさ、あたしにも作ってよ? お金とか取らないんでしょ?」

モバP「ああ、構わんぞ? 無料だし……ただ予約10ヶ月待ちになります」


友紀「人気お取り寄せグルメか何か?」 フヒ……ナガカッタ……



888: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:40:51 ID:/4qIE2K6

1190

モバP「大きな駅の近くってペデストリアンデッキがありますよね」

ちひろ「ありますね」

モバP「あそこを歩くの楽しい……楽しくないですか?」

ちひろ「楽しい……ですかね?」

雪美「Pといっしょ……楽しい……」

モバP「雪美と一緒にノープランでこれから何をしようかどこに行こうか考えながら歩くペデストリアンデッキは言うまでもなく楽しいですが」

ちひろ「それはペデストリアンデッキ関係なく楽しいだけでしょう」

モバP「オープンスペースにも言えますが車道と接していない歩道って結構心理的安心要素ですよね」

ちひろ「それはあるかもしれませんね」

雪美「……今日も……ノープランで……歩こう……」

モバP「そうだな。あの長い道を端から端まで歩き尽くす勢いで行こう」

ちひろ「そんなに長いんですか? というかあまりそういう所に出没し過ぎるといくら変装していても話題になりますよ」

モバP「……じゃあ今日は346プロ内にしておくか」 ……ウン


ちひろ「あ、それでも別に良いんですね」



889: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:43:04 ID:/4qIE2K6

1191

雪美「P……」

モバP「ん?」

雪美「シンデレラガール……目指すのに……どんな目標……立てたら……いい……?」

モバP「目標かあ……そうだなあ……じゃあとりあえず大きめの紙を用意しましょう」

雪美「……うん」パサッ

モバP「その真ん中に3×3の9つの枠を作りましょう」

雪美「……」カキカキ

モバP「この更に中心の枠にシンデレラガールと書き込みます」

雪美「……こう?」

モバP「そして周りの8つの枠にシンデレラガールになるために必要だと思うことを書き込みます」

――

モバP「BINGO!」

雪美「やった……二列揃った……」


ちひろ「マンダラチャート作ってたんじゃないのか」



890: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/20(土) 23:50:16 ID:/4qIE2K6

1192

雪美「……」ポチッポチッポチッポチッ

ちひろ「雪美ちゃんが何か9つの光るボタンを押して遊んでいますね」

モバP「あれはゲームロボット50ですね。私物です」

ちひろ「私物か。昭和のおもちゃ屋さんでもギリギリ扱ってそうなくらい、今時ではなかなかレトロな玩具に見えます」

モバP「あのボタンのカラーチェッカー的な配色も惹かれるんですが、押せて光るボタンって好奇心を刺激されますよね」

ちひろ「感性がとても幼い気がするのは気のせいでしょうか」

モバP「というかパイロットランプなんかも好きです」

モバP「某知らない世界でパイロットランプの世界という企画を組んでほしいくらいです」

ちひろ「プロデューサーさんがプレゼンするんですか?」

モバP「いえ、見たいだけです」

ちひろ「人任せな」

雪美「……P……クリアした……」

モバP「さすが雪美、俺の代わりにクリアしてくれるなんてさすがは現役アイドル」


ちひろ「人任せだな!」



892: ◆ORDERq/08U 2021/11/27(土) 23:31:25 ID:Mke1tDmU

1193

モバP「……さて、雪美を膝に乗せつつ一仕事こなそうか」

雪美「……P……」

モバP「どうした?」

雪美「この上にある丸いの……何……?」

モバP「これか? これはパソコン内蔵カメラだな」

雪美「小さな……レンズ……」

モバP「スマホカメラなんかもそうだが、最近は何にでも付いていて目は小さくても綺麗な映像が出る」

モバP「これでアプリを起動すると……ほら、こんな風に画面いっぱいに俺と雪美が映る」カチ

雪美「……! ///」

モバP「恥ずかしがる姿もしっかり映る」

ちひろ「知らない内に誰かに覗き見されていたりして」

モバP「やだこわい」

モバP「使わない時はレンズカバーでも貼っておくのが良いんでしょうかね。バッテン絆創膏みたいな物で」


雪美「パソコン……お茶目になる……」



893: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:33:15 ID:Mke1tDmU

1194

モバP「良いものばかり食べているとたまにとても、ジャンキーかつ質素な物を食べたくなる」

モバP「今日は誰もいない……よし!」

――

モバP「出来た! いやあ、焦げ具合がちょうど良い!」

雪美「これは……?」

モバP「これは袋焼きそばを焼いたものにごま油と七味と刻みネギと味ポンをかけたものだ」

モバP「ポン酢と味ポンでは味が違うから買う時は注意」

雪美「……香りは……良い……」クンクン

モバP「だろう? 焼きそばと言うとソースか塩という概念が覆される」

モバP「……って、雪美!? 一体いつからそこに!?」

みく『Pチャンが貧乏学生みたいな食事してないか不安だにゃ』

雪美「……って……みくが……言ってたから……様子見に……」

モバP「誰が貧乏学生やねん。お歳暮に湯煎で出来るカレイの煮付け送ったろか……」


雪美「P……ちゃんと……野菜も……食べないと……」 ネギハヤサイダカラ……ダメ? ……ダメ



894: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:34:56 ID:Mke1tDmU

1195

モバP「宇宙探査機や人工衛星のデザインって地味に良いよな」

雪美「ソーラーパネルが……翼みたいになってるの……好き……」

ちひろ「太陽電池パドルのことですね。確かに」

モバP「あれが折り畳まれた状態から展開するところが、翼を広げる鳥のようでもあり、変形ロボットのようでもあり」

雪美「かっこいい……ね……」

ちひろ「宇宙に憧れですか」

モバP「地上にいても憧れはしますよ? 男の子の夢的な意味で」

モバP「ただ例えば車にそういう機能を付けるとなると場所を取るので邪魔になるでしょうが」

ちひろ「ガルウィングがそのまま横に広がるように展開したら車線をはみ出して大いに迷惑でしょうね」

モバP「しかしエネルギー供給や温暖化が危ぶまれる昨今、太陽光発電は普及していきそうです」

ちひろ「その結果メガソーラー事業で環境破壊といった問題も出て来ましたけどね」

モバP「ひとまずは建物の屋根に設置して自家発電、くらいが良いんですかね?」

ちひろ「自然災害で破損でもしたら台無しですし、使わない時に自動で、安全に収納出来たりすると良いんでしょうけど」

雪美「……ここにも……ソーラーパネル……ある……?」



895: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:40:38 ID:Mke1tDmU

ちひろ「小さいのでしたら今ここにありますよ」ハイ

雪美「これを……屋根に付けて……こう……雨の日は……ひっくり返るようにしたら……面白そう……」

モバP「忍者屋敷のどんでん返しみたいな仕掛けか。ユニークで良いな」

モバP「それか、もういっそ外で活動する人に直接ソーラーパネルを着けてしまうとかな」

ちひろ「直接……まあバイザー部分がソーラーパネルになっているキャップなんかはあるそうですね」

モバP「東急ハンズとかにありそうなアイデア商品って感じでそういうのは好きです」

モバP「自分も太陽光発電で充電して温まる電熱ジャケットなんてあったら冬場とか便利そうだなというアイデアの卵が」

ちひろ「肝心のこの時期にあまり温まらなさそうですね……」

雪美「……P……私も……充電……して良い……?」

モバP「ん、もうそんな時間か。良いぞ」

ヒョイ ポスン

雪美「……」ピカピカピカ テンテンテレレーン

モバP「おまちどうさまでした! お預かりした雪美はすっかり元気になりましたよ!」

ちひろ「いや、預けてない」


雪美「Pの充電は……早いから……便利……」 ハヤインデスカ



896: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:46:28 ID:Mke1tDmU

1196

モバP「あぁ、雪美の抱き心地はどうしてこうも気持ちが良いんだろう。ふかふかで弾力があって――」

ちひろ「気持ちが悪いこと言ってますね」

ちひろ「しかもそれ、雪美ちゃんじゃなくて大きなぴにゃこら太です」

モバP「なっ……!? 雪美は実はぴにゃこら太だったのか!?」

ちひろ「そっち疑うんですか?」

モバP「あ、ただのぴにゃこら太か……焦った。って、いつの間に入れ替わったんだろう」

ちひろ「私の目にはプロデューサーさんが好んでぴにゃこら太を抱えてるようにしか見えないです」

モバP「結構懐にフィットするんですよねこれ」クルッ

ぴにゃこら太「ぴにゃ」クルッ

ちひろ「一緒にこっち向かないでください。しかも腹話術始めない」

モバP「アイドルにやってみせると大抵馬鹿受けなんですがねえ」

モバP「しかし自分はともかく、幼い女の子が大きなぬいぐるみを抱えている様子って良いですよね。ロックマンゼロのアルエットとか」

ちひろ「カラーリングは違いますけど若干雪美ちゃんっぽい子ですか――って、プロデューサーさん、膝に」


雪美「……ただいま」 オヤ、オカエリ



897: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:49:40 ID:Mke1tDmU

1197

モバP「なぁ、輝子」

輝子「どうしたんだ? 親友……」

モバP「日本には4、5000種類のキノコが存在するらしいじゃないか」

輝子「ああ。かわいい子が、たくさんいるぞ……」

モバP「その中で食べても良いのは僅か100~200種類しかないという」

輝子「特にフレンドリーなヤツらだな……山に入って、何でも口にしてはいけない……(戒め)」

モバP「じゃあ、輝子は食べても良いキノコ?」

ちひろ「いかんでしょ」

輝子「私としては、いいぞ? 今、服を脱ぐから、美味しく召し上がれ……」

雪美「……」ドキドキ

ちひろ「雪美ちゃんの前で何をしようとしているんですか。ストップ!」

モバP「輝子はこの前もきのこの山でポッキーゲームを仕掛けてきたり、妙にアプローチが大胆だよな。そこが良いんだが」

ちひろ「良くない。というかきのこの山でポッキーゲームとか理解が追いつきません」


雪美「……かさ側か……柄の方かで……格差……ある……」 ソウイウモンダイデハナイ



898: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:50:56 ID:Mke1tDmU

1198

モバP「ほいっ」

スーッ パシッ

雪美「P……投げるの……上手……」

スーッ パシッ

モバP「雪美こそ丁寧に投げてくれるじゃないか。それも嬉しいが」

スーッ パシッ

モバP「俺は多少軌道が逸れてもキャッチするから遠慮せずに投げても良いぞ」

雪美「ふふ……その方が……やりがい……あるの……?」

モバP「さあ、早く早く!」

雪美「P……尻尾振ってる……みたい……。……いくよ……」ブンッ

モバP「おっと!」パシッ

雪美「……ジャンピングキャッチ……お見事……」

モバP「良いね。フリスビーはこうじゃなくちゃね」


ちひろ「相手のことを考えて投げることも大切ですけど、お二人が楽しいなら良いんでしょうか」



899: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:53:17 ID:Mke1tDmU

1199

モバP「最近アイドルと相打ちになったプロデューサーとは僕のことです」

ちひろ「何の白状ですか」

モバP「346の温水プールに泳ぎに行ったらまゆがいましてね」

モバP「あの清楚なまゆの競技用といった感じのタイトな競泳水着姿を初めて見たら、何か久々にしどろもどろになってしまって」

ちひろ「見たことなかったんですね。私もあまりイメージが湧きませんけど」

モバP「一方まゆもこっちの水着姿を見てしどろもどろになってしまったようで」

モバP「互いに恥ずかしくて目を合わせられずに突っ立ってしまうという失態を周りに見せてしまいました」

雪美「……P……結構……初々しい……」

モバP「雪美の競泳水着姿は見てもようやく取り乱さない程度にはなったが、今でもテンションはおかしくなる」

雪美「そんなに……?」

モバP「ああ。でも出会う機会は貴重なままが良い、あまり見慣れたくないって気持ちもある」

ちひろ「男心は複雑なのか、プロデューサーさんが変なのか」

まゆ「……プロデューサーさん、あの……えっと……///」 マッ、マユカ? ドド、ドウシタ?


雪美「……後遺症……残ってる……」 デスネ



900: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/11/27(土) 23:56:00 ID:Mke1tDmU

1200

紗南「Pさん、ゲームセンターに行こうよ」

モバP「お、良いね。今日はちょうど時間があるしちょっくら行くか。レトロ巡りじゃなくて最新鋭の所に」

紗南「やっぱりあの空間と興奮は定期的に味わいに行かないとね」

モバP「俺も346プロの空き広間に疑似的なゲームセンターを作ってはいるが」

紗南「どうもデパートのゲームコーナー感は否めないよね」

モバP「それだよ。どうしたらもっと楽市楽座みたいなカジノ感が出るんだろうな」

モバP「まああまりキラキラした夢のような雰囲気を出し過ぎても気後れするんだが」

紗南「前に、ゲームで昔の自分に勝てないことがあるみたいな話をしたけどさ」

紗南「逆に成長した今だからこそ上手くなるゲームってのもあるよね」

モバP「そうだな。そしてそういうのが意外とゲームセンターに行くと思いがけず見つかったりする」

モバP「ちなみに成長するとゲームのボリュームって当時と比較して短く感じられるって知っているか?」

紗南「そうなの? 言われてみればそれも確かにだよね」

モバP「まあ俺が今考えたんだがな。よし、行くか」 ナンダヨソレー アハハハ


雪美(ナレーション)「そうして……街の雑踏に……消えて行く、二人だった……。……第346部完……」



902: ◆ORDERq/08U 2021/12/04(土) 23:20:11 ID:mwQ0wFEA

1201

キュッキュッ

ハァ……ハァ……

モバP(雪美がダンスに打ち込んでいる)

ソロソロヤスム? ユキミチャン

ウウン……モウイチド……ヤル……

モバP(真剣な表情だ)

モバP(芯がしっかりしていて落ち着いていてあまり表情を変えないタイプに見えて)

モバP(情熱的なところもあるんだよなぁ)ウットリ

――

雪美「……P……見ていて……くれたの……?」

モバP「ああ。今日は特に気迫と集中力が凄かったな」

雪美「そう……? ……もう少しで……何かが……つかめそうな……気がしたから……」

モバP「そういう時って納得のいくまでやめたくないものだよな。それで、何か掴めたか?」


雪美「……」キラキラ ワカリヤスカッタナ



903: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:21:14 ID:mwQ0wFEA

1202

ちひろ「ただいま戻りました」 ……マシタ

モバP「……はぁ、こうなったらさすがにもう使えないよなあ」

モバP「……いいかげん、新しいパートナーを探さないといけないか」ブツブツ

ちひろ「……プロデューサーさん?」

モバP「あっ、ちひろさん! それに雪美も」

ちひろ「今の独り言が聞こえてしまったんですけど、どういう意味ですか?」

雪美「……新しい……パートナー……、……私……もう……いらないの……?」

モバP「え? いや、長年連れ添ったパートナーが複雑骨折で壊れてしまいましてね」

雪美「……!?」

ちひろ「誰ですか、大丈夫なんですかそれは?」

モバP「自分の傘のことなんですが」

ちひろ「新しいの買いましょう」 マギラワシイ…… デスヨネー

――


ちひろ「なお、それを聞きつけたアイドルたちから様々な傘を贈られ、買うことはなくなった模様」



904: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:22:49 ID:mwQ0wFEA

1203

モバP「小腹が空きました」

ちひろ「プロデューサーさんは腹ペコキャラなんですかね」

モバP「美人さんでそういうキャラだと味がありますが、自分はただの食いしん坊ですよ」

雪美「……Pも……美人さん……だと……思う……」

モバP「えっ、そ、そうかなあ……」サッ

ちひろ「何でそう自然に手鏡が出てくるんですかね」

モバP「アイドルたちと行動していると顔や外見、スタイルには自然と気を使うようになります」

モバP「自分だけ浮いているのは嫌ですし、みんなと並んで立つのに見合う人でありたい」

ちひろ「見てくれはともかくその独特の存在感はどうしても浮きそうな」

モバP「まずアイドルに囲まれていると何もしなくても自分も染まっていく感覚があります。りあむも言っていましたが」

ちひろ「プロデューサーさんはアイドルをやっているわけでも同じ生活をしているわけでもないんですけどね」

雪美「P……男……。……でも……時々……女の子らしく……見える……不思議……」

モバP「みんなが俺に女装とかさせるせいもあると思うが」

ちひろ「それをノリノリでやっているのはあなたでしょう」



905: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:24:27 ID:mwQ0wFEA

モバP「それはそうと、こんな時のために素早くチャージできるものがあるんです」ササッ

ちひろ「スタドリでも飲むんですか?」

モバP「いえ、市販のキウイスムージーです。ビタミン豊富でお肌にも良いんですよね」

ちひろ「えぇ……というか今度はどこから取り出したんです?」

モバP「デスクの下のここに、ほら。小さな1ドアの冷蔵庫があってですね、後払い式です」ハイ、オカネ

亜子「まいどー」ヒョコッ

ちひろ「何でオフィス内にホテルの部屋に置いてあるようなミニバーがあるんですかね。というかこれスタドリいらなくなるんじゃ……」

モバP「ミニバーから飲むジュースが美味しいので、ウチにも試験導入してみようと……それでは失礼して」ゴクゴク

雪美「……それ……おいしい……。知ってる……」

モバP「……雪美も一口、飲む?」

雪美「……いいの……?」

モバP「遠慮しなくて良いよ、ほら」

雪美「ん……」コクコク

亜子「美味しそうやなぁ。アタシも一本買おっかなー……って、ちひろさん?」


ちひろ「……」グスン ア、スタドリモホシイデス!



906: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:27:47 ID:mwQ0wFEA

1204

モバP「日常系のアニメや漫画でよく見る出来事」

モバP「“うつせば治る風邪回”」

ちひろ「看病役が入れ替わりで倒れる形勢逆転オチはよく見ますね」

モバP「ウイルスとしてはわざわざ次の宿主が来てくれる美味しいシチュエーションですね」

ちひろ「何でウイルス視点なんですか」

雪美「……でも……風邪……ひいたら……誰か……いてくれないと……心細い……」

モバP「体調が悪いと本当に、通常では考えられないくらい弱気になるからなあ」

モバP「ただ看病をする人は場合によっては仕事を休んだりその日の予定を取りやめたりしないといけなくなるのが……」

ちひろ「病人の立場としては申し訳なくなりますよね」

雪美「……」コク

モバP「ちなみに看病しに来た方がケロっとしていて病人が悪化するオチもありますよね」

ちひろ「創作は大抵何事もなく平凡に平和には終わらないものです」

雪美「……実際は……平和が一番……」


モバP「というか周りが誰も風邪を引かないから創作みたいな状況にならない」 ……ウン ソウデスネ



907: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:29:50 ID:mwQ0wFEA

1205

モバP「はぁ……」

颯「どうしたのPちゃん? 呼んだ?」

モバP「いや、ため息を吐いてみただけだ。俺の家を根城にするアイドルは多いなって」

凪「そのようで」

モバP「傍観者のように言うが凪もだぞ」

凪「今に始まったことではないのに何故今言うのか理解不能です」

雪美「……Pも……男の子だから……独りになりたい時……あるのかも……」

颯「なるほどね。男の子かあ……ふふっ」チラッ

モバP「えっ、今の流し目……一撃必殺並の威力ない?」

凪「む、はーちゃんの流し目を賜るとはピー助やりおるな」

モバP「誰がピー助じゃ。恐竜か俺は」

凪「ところで男の子だから独りになりたいとは、それはピー(隠語)をやるためですか」

モバP「こら、そこの14歳。ピーピーピーするぞ」

颯・雪美「……///」



908: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:31:06 ID:mwQ0wFEA

モバP「いや、二人が赤面するような種類の隠語は言ってないんですが……」

凪「ピピピー、セクハラですねP。退場――あっ、退場したら独りになれますね。やったね」

モバP「やかましいわ。……しかしはーとなーよ」

颯・凪「?」

モバP「双子メイド、実に似合っていると言っておこう」

颯「これ、可愛いでしょっ! Pちゃん!」キラキラ

モバP「ああ。これは貴重ですよ」

凪「これを自分の家で女の子に着せている時点でもう言い逃れが出来ませんね」キラキラ

モバP「いや、確かに衣装部屋にあったが、着てくれと頼んだ覚えはないんだが」

颯「……着ないでほしかった?」

モバP「着てくれて本当にありがとうございます」

颯「よろしい! あははっ」

雪美「……P……独りで何か……したい時……あっても……言ってくれれば……手伝う……」

雪美「今は……メイド……だから……何でも……」キラキラ


モバP「ん? ……いや、健全なご奉仕だけお願いするよ」



909: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:32:21 ID:mwQ0wFEA

1206

モバP「勝利の女神、膝神様に芳しき供物を捧げに参りました」

雪美「……?」

モバP「アルフォートミニストロベリーでございます」

雪美「……!」

モバP「では、どうぞお納めください」

雪美「……」

モバP「分かっておりますとも。では、お待ちを……」

モバP「はい、あーん」

雪美「……ん」サクッ

雪美「……♪」

ちひろ「他のイチゴ味のチョコレート菓子と比べると甘さ控えめに感じますね、これ」サクサク

モバP「ささ、膝神様、次をどうぞ」

雪美「……真名で……呼んでほしい……」 ハハッ、ユキミサマ


ちひろ「忙しいこの時期、何か願掛けでもしようとしているんでしょうかねえ」



910: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:36:15 ID:mwQ0wFEA

1207

モバP「こう寒くなってくると、温泉に入りに行きたくなるなあ」

雪美「……うん」

ちひろ「もう寒い師走ですからね。霧がかかったような湯気立ち込める露天風呂に浸かりたいものです」

モバP「ですねえ。仕事を少しの間忘れて極楽気分を味わいたい」

雪美「……いっしょに……入りたいね……」

モバP「そうだな」

ちひろ「そこはそうだなじゃない」

モバP「しかし、自分はヌーディストビーチや混浴温泉って作り話だとずっと思っていました」

ちひろ「行く機会が無いだけで在るんですよね」

モバP「というかよく考えたら露天風呂付きの客室や貸切風呂にカップルで入ればそれも混浴ですね」

雪美「……隣に座って……お風呂から……星を見られたら……最高……」

ちひろ「プロデューサーさんと雪美ちゃんの二人で裸の付き合いをしようとするのは作り話に止めておいてくださいよ」

モバP「大丈夫です。タオルは巻きますし破廉恥行為はしませんし、行くならみんなで行きたいですし」


ちひろ「余計に始末に負えんわ」



911: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:37:48 ID:mwQ0wFEA

1208

雪美「……」

モバP(雪美が夜の空を見上げている)

雪美「…………」

モバP(遠い故郷を思うかのような、憂いを帯びた横顔が、美しい)

モバP(次の瞬間、急にいなくなってしまうのではないかと不安になるくらいに)

モバP「……」

モバP「俺が動画編集をするならここで何のBGMを流すかな」

モバP「やっぱりファイナのテーマかな」

菜々「あっ、エターナルアルカディアですか」

モバP「菜々さんはレトロゲーに詳しいですよね。夜空を望む切なさに合った曲って他にもたくさんあるんでしょうが、僕は寡聞にしてよく存じません」

菜々「青春時代に楽しみましたよ。発売日がミレニアムの年で、懐かしいですねー……まだ生まれてませんけど」

雪美「……冷えてきたから……帰ろう……」クイッ

モバP「あれ? もしかして何か特に意味はなく空を見上げていた?」 アルト……オモッタ……?


菜々「というか曇っていて星も月も見えませんでしたからねえ」カエリマショウカ



912: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:39:57 ID:mwQ0wFEA

1209

モバP「~♪♪♪」

ちひろ「どうしたんですか、プロデューサーさん。発声練習なんてして」

モバP「忘年会のカラオケ大会でまた雪美とデュエットを披露することになりまして」

ちひろ「またですか。まあ、除夜の鐘みたいな風物詩になっていますからねえ」

モバP「除夜の鐘ですか……最初は一回だけのお遊びのつもりだったんですが、歳を重ねるごとに上手くなっている、なんて言われて止められず」

ちひろ「それで、今年の課題曲は何ですか?」

モバP「今年はマクロスFのライオンにしようかと」

ちひろ「微妙に懐かしい所を攻めるの好きですね」

モバP「懐かしいと同時に難しいんですが」

モバP「それで原曲キーで歌えるようにちょっと特殊なボイストレーニング中です」

ちひろ「高音ですね……楽しみにしてます」

モバP「あ、ちひろさんにもその後、星間飛行を振り付きでやってもらいますから」

ちひろ「何勝手に決めてるんですか。……そのくらいは出来ますけど」 デキルンカーイ


雪美「わたーしねーむーらーないー……♪(転調)」



913: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:42:38 ID:mwQ0wFEA

1210

モバP「……あっ、もう朝か」

モバP「うう……寒いな」

ンギャア

モバP「おや、ペロか。どうしてこんな所に」

モバP「ん……あ、この感じは――」ゾワッ

――

モバP(久しぶりに猫になっちまった)

ペロ(……P)

モバP(ペロ……どうした?)

ペロ(お別れの挨拶に来たんだ)

モバP(えっ)

ペロ(ぼくは以前、魔女とある取引をしてね)

モバP(魔女って、5月1日に行った……)

ペロ(それよりも前に一度行っているんだ。そこでPに干渉する能力を得た)



914: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:44:18 ID:mwQ0wFEA

モバP(たまに俺の体が黒猫になるのはそういう理由が?)

ペロ(うん。ヴァルプルギスの夜に行こうと誘ったのは、その魔女に報告をするためでもあったんだ)

モバP(それで、お別れって……その魔女の取引と関係があるのか)

ペロ(詳しくは言えないけど、ペロはそのまま残る。でも、今のぼくはぼくでなくなる)

モバP(どうしてそんな……冗談ならやめてくれよ)

ペロ(Pにはよく冗談を言ったね……ふふふ、あの日々は楽しかった)

ペロ(それに、Pになら、これからも雪美を任せられるって分かったから、充分だよ)

ペロ(ありがとう……さよなら。そして……おやすみ)

――

ちひろ「――プロデューサーさん、何をぼうっとしているんですか」

モバP「えっ」

雪美「P……白昼夢でも……見てたの……? ペロも……来てるのに……」 ンギャア

モバP「……」ポロッ

雪美「えっ……! P……泣いてるの……?」オロオロ


ちひろ「そういえば最近、プロデューサーさんは猫にならなくなりましたね」



915: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:47:06 ID:mwQ0wFEA

1211

モバP「……」ボーッ

雪美「……」チョコン

ちひろ「何か無気力感が漂っていますけど大丈夫ですか?」

モバP「……はい」

雪美「P……何か……引っかかってるみたい……。でも……教えてくれない……」

モバP「雪美に隠し事をしたいわけじゃないんだ。ただ、自分でも何が詰まっているのかよく分からなくて」

ちひろ「漠然とした不安でスランプ状態になるのは厄介ですね」

モバP「とりあえず最近、何故かショートヘアで半ズボンの、中性的な子が気になるようになって……」

ちひろ「至って問題ないいつものプロデューサーさんのように見えますけど」

雪美「……私……髪……切る……」

ちひろ「ストップ。雪美ちゃんがいきなり髪型をショートにしたら何事かとなります」

モバP「ショートヘアでそれと似合うサイドラインショートパンツのカジュアルな雪美が家にいたら、もう太ももが気になって仕方ないだろうなあ」

雪美「……Pが……望むなら……それで……昨日の夜、みたいに……いっぱい……繋がって……慰めるね……」


ちひろ「この人たちは何かにつけてイチャイチャしたいだけなのでは……?」



916: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:49:23 ID:mwQ0wFEA

1212

雪美「……」

ショリショリショリショリ

ガリガリガリガリ

ショーリショーリショーリ

モバP「雪美の大根おろしの音は緩急があって料理中のBGMに良いな」

雪美「……大根……どんな風に……おろしたら……一番……おいしい……?」

モバP「強くやると辛くなるし、優しくやると甘くなるなんて言うよな」

モバP「合わせる料理にもよるが俺は薬味と考えたら少し辛いくらいが好きかな」

雪美「……原理……よく分からない……ふしぎ……」

みく「大根はストレスがかかる冬より夏、葉の方より先端の方が辛いにゃ」

みく「それと優しくおろすと水っぽくなりやすいからそこもお好みだね」

モバP「さて、せっかくの大根おろしなんでやっぱり今日はサンマにしないか?」

みく「断る……あっ、Pチャン葉っぱ捨てちゃダメだにゃ! ちゃんと料理に使えるんだから」


雪美「……大根の葉……使える人……いい奥さん……」ショリショリ テレルニャ



917: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:52:54 ID:mwQ0wFEA

1213

モバP・雪美「……」ジックリ

ちひろ「仲良く新聞を読むプロデューサーとアイドルの図がここに」

モバP「最近、ほぼ鉄で出来たGJ346pという惑星が見つかったそうですね」

ちひろ「何がグッジョブ346プロデューサーですか。GJ367bでしょう?」

雪美「大きな……鉄の塊……」

ちひろ「結構前にはダイヤモンドで出来た惑星、蟹座55番星eも話題になりましたね」

雪美「ダイヤモンド……!」

モバP「鉄よりロマンはあるがダイヤモンドは地球内には割とありふれている炭素が元だからなあ」

モバP「宇宙資源として取りに行くにはあまりコスパは良くないのかもしれない」

ちひろ「まず宇宙に繰り出して小惑星の採掘が出来るようになるかどうか」

モバP「ミレニアム・ファルコン号みたいな宇宙船で資源ハンター、宇宙海賊稼業とかやる人がいる時代は来るんでしょうか……」

雪美「……どこかには……黄金で……出来た惑星も……ある……?」

モバP「理論上難しいと思うが、見てみたいよな。金で出来た輝く球体。……双子星だったりしてな」


モバP「……すいません、さらっと下ネタ言いました」 スナオデヨロシイ ……?



918: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:54:50 ID:mwQ0wFEA

1214

雪美「……」

モバP「雪美さんは寡黙である」

雪美「……」

モバP「言葉少なで本音を口に出さず、分かってほしい感じを出していた雪美さん」

雪美「……」

モバP「そんな以前よりも角が取れて、スローペースながらよく喋るようになった雪美さん」

雪美「……」

モバP「だが誰が何を言おうと雪美さんは寡黙なんだ……」

ちひろ「これが雪美ちゃんを寡黙だと思い込んでいる一般人ですか」

モバP「プロデューサーですらないというオチですか」

雪美「……」

モバP「にしても雪美さん大人しいな」

雪美「……☀♕♨……♬♡」


ちひろ「雪美ちゃんも雪美ちゃんじゃなかった」



919: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/04(土) 23:56:25 ID:mwQ0wFEA

1215

菜々「ちひろさんはバイクで行くぜってネタを知ってますか?」

ちひろ「えっ、菜々さんがバイク……あ、作文ネタですか」

菜々「小学校の頃、瞬間的に流行りましたよね? 今日のロケでそんな話題になったんですよ」

ちひろ「今日のロケですか……結構平均年齢高い出演者リストだったような――あ、いえ。こっちのことです」

ちひろ「知ってはいるんですけど、小学校の時に流行った記憶は……私の所ではないですね」

菜々「プロデューサーは分かります?」

モバP「自分はバイクじゃなくて、宿題を教えて? でしたね」

モバP「女の子が朝のホームルーム前に隣の席の子に、ここの問題が分からないから答え教えて? って尋ねたら、何であなたに教えなきゃいけないの? って返されて」

モバP「それをそのまま書き込んで提出したら先生から職員室に呼び出されたとかいう」

ちひろ「それは呼び出されますね」

モバP「菜々さんの言うものだと作文で三段階くらいあって、後で職員室に来なさい、と言われたトドメの返しがバイクで行くぜ、ですかね」

菜々「そうですそうです。初めてこれを聞いた時は本当、大笑いしましたねえ」

雪美「……P……ここにいた……。……面白い……作文の書き方……教えてほしい……」


モバP「……あ、後でね?」 コラコラ



921: ◆ORDERq/08U 2021/12/11(土) 22:51:38 ID:/rrC1meY

1216

モバP「ここが346プロか……」

雪美「……」

モバP「大きいなあ」

雪美「……いつも……見ているのに……今更……?」

モバP「改めて見るとな。それも何か日に日に高くなっている気がする」

雪美「……建設中の……ビル……?」

モバP「不躾なんで独り言だが、ここ、所得と家賃と固定資産税、どのくらいなんだろうな」

雪美「生々しい……話……」

モバP「そんなことを考えながら今日もこの地に足を踏み入れるのである」

モバP・雪美「……えいやっ」 ピピー!

早苗「こらそこ、何普通に手繋ぎ出社してるの」

モバP「昨日と同じ服だったら察するでしょうが、ご覧の通りお泊まりとかそういうやましいことはないです」


早苗「P君の家に着替えいくらでもあるからそれは通用しないのよねぇ」



922: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 22:53:34 ID:/rrC1meY

1217

モバP「えー、ちひろさんがちょっと遅い夏休みで休暇を取られたので」

早苗「常夏じゃないんだから。遅すぎてもう冬休みが近いのよね」

モバP「ちょうど良い時期を探していたらこうなったんです」

モバP「まあ今年は年末特番の収録が全体的に少し早かったのでこの時期にしては多少楽です」

モバP「――そんな訳で例によって、代わりに大人アイドルの方がアシスタントに入ってくれることになりました」

雪美「早苗……よろしく……」

早苗「はい、よろしくね!」

モバP「よろしくお願いします。いろいろご指導ご鞭撻を」

早苗「この立場だとこっちのセリフよ。まあ頼れるところはお姉さんに頼りなさい」

モバP「心強いです」

早苗「でもあたしなんかで良いの? 雪美ちゃんとイチャイチャしていたら取り締まるわよ?」

モバP「その方が張り合いがあるってもんです」

雪美「……障害があるほど……燃える……?」


早苗「なるほどなかなか問題児じゃない……!」



923: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:02:10 ID:/rrC1meY

1218

『Pくん! 深夜12時まではまだ早いけど、今日はあたしから魔法をかけちゃうよ!』

『ラブリーチカが午後3時くらいをお知らせします! ぴ、ぴ、ぴ、ぽーん!』

JOKE サーティーフォーポイントシックス シンデレラFM

ミシローラジオ(ミシローラジオ) チェッカー! フーローアー♪

モバP「時刻は午後3時を回りました。チェッカーフロアフライデー、DJは私、プロデューサーでお送りしております」

雪美「……佐城雪美です……」

早苗「34.6MHz帯のFMラジオって何なのよ。片桐早苗です」

早苗「P君って結構ラジオ好きよねー。ジングルまで用意して」

モバP「よく聴いていたのは結構前で最近はそんなでもないんですがね」

雪美「P……手元の……レバー……何……?」

モバP「これはカフボックスと言ってマイクのONとOFFを切り替えるんだ」

雪美「……! ……それなら……知ってる……」

モバP「アイドルのお仕事で触れたことがあったか。これは自作だがなかなか洒落てんでしょ?」

早苗「本格的にラジオだわこれ」



924: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:05:08 ID:/rrC1meY

早苗「それにしても架空だけど、チェッカーフロアって番組名、ちょっと一昔前のセンスって感じで良いわね」

モバP「何も思いつかないので目についた事務所の床の模様から着想を得ました」

雪美「白黒……市松模様……だからね……」

モバP「一昔前のラジオって電話リクエストとかありましたよね」

早苗「電リクね。あたしでもギリギリ知ってるわ」

モバP「それでDJが、出演リスナーやゲストなんかに、最初のお決まりの質問として、“今日のあなたのパンツは何色ですか?”って聞いたりして」

早苗「どこのラジオよそれ」

雪美「……グレー……」

早苗「確かにゲスト相手ならまだしも素人に聞くのはちょっとグレーだわね」

雪美「……違う……下着の……色のこと……」

モバP「ふんふん、雪美さんの下着はグレーか。なかなか大胆な……?」

モバP「……」ガチャッ

早苗「カフを切るの遅い。雪美ちゃんもそんなこと率先して答えちゃダメよー?」

モバP「雪美の歳の子の下着の色を聞くDJがいたらグレーじゃなくてもう黒ですね。……おっと、放送事故になる」ガチャッ


雪美「P……黒の方が……すき……?」 ガチャッ



925: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:06:48 ID:/rrC1meY

1219

ゴクゴクゴク

早苗「ぷはぁー♪」

早苗「うふふ……P君と久しぶりのサシ飲みね」

モバP「いつもは楓さんや瑞樹さんとトリオですからね」

早苗「今は離れ離れだけど、またいつか……」

モバP「いや、いつでも集まれるでしょうに」

モバP「でも、あの賑やかな空間の中にいると何だか安心するんですよね」

早苗「そう言ってもらえると、お姉さん嬉しいな!」

モバP「例えるなら親戚の集まりのような」

早苗「そういう意味の安心感なの!?」

モバP「あはは、半分冗談です」

早苗「あまり年上をからかっちゃダメよー? まあ、そんなに悪い気はしないけどね」

雪美似の店員「焼き鳥……お持ちしました……」


モバP・早苗「!?」



926: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:08:05 ID:/rrC1meY

1220

雪美「はーっ……」

モバP「白い息が見えるほどになると本格的な寒さだな」

雪美「……うん」

モバP「寒くないか?」

雪美「大丈夫……」キラキラモコモコ

モバP「防寒対策はばっちしか」

雪美「Pこそ……寒くない……?」

モバP「大丈夫だ。雪美を前にするとポカポカして暑いくらいだ」

モバP「今ならこの灰色の空の下、裸になって乾布摩擦だって出来そうだ」

雪美「……」

雪美「P……寒くて……おかしくなってる……?」

モバP「矛盾脱衣ちゃうわ」

モバP「乾布摩擦は大袈裟だったが、大丈夫。本当に寒かったら雪美に温めてもらうよ」

雪美「……うん」



927: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:12:18 ID:/rrC1meY

モバP「しかしさすがに山の方だけあるな」

雪美「……雪が……降ってきた……」

雪美「……あっ……手のひらに……」

モバP「雪って、いや、雪の結晶か。それって六角形なんだよな」

雪美「……雪……丸い……イメージなのに……丸くない……」

モバP「星は星型で描かれたりするのに実際は丸いのと逆だな」

モバP「実際にこうして本物の雪を見ると、少なくとも丸くはなくて結構ゴツゴツしていると分かるんだが」

雪美「……結晶の形……複雑……ね」

モバP「でもこういう自然が作り上げる整った形って見入るよな。ハニカム構造なんかもそうだが」

雪美「……蜂の巣……ゲルクッション……とても……丈夫……」

モバP「卵を落としても割れないあれか」

雪美「……あっ……もう……帰る時間……。あっという間……だったね……」

モバP「悪いな、こんなちょっとした時間にドライブに誘って、外で散歩まで」

雪美「……ありがとう。……Pと……初雪……見られて……うれしい……」


事務所の早苗「そういえばちひろさんがあの二人はよく突発デートやるって言ってたわねぇ」



928: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:14:55 ID:/rrC1meY

1221

モバP「雪美がポケモントレーナーだった時に使ってきそうなポケモンといえば」

紗南「何だろ、いろいろありそうだけど」

モバP「やっぱりクチートですかね」

紗南「クチート使ってきそうな人、他にも結構いない? 紗枝さんとか」

モバP「マーシュっぽいという意味で? それはまあね」

雪美「……P……クチート……好きなの……?」

モバP「ポケモンをそんなに知らない俺でも、あっ良いなと思うくらいには」

紗南「クチートって横髪とか目の色とか、ちょっと雪美ちゃんっぽいかもね」

モバP「雪美に懐いてコンビで息が合ったクチートとか見てみたい。尊そう」

紗南「でもどちらかというと雪美ちゃん、イメージに反して大きなポケモンを使ってきそう」

雪美「……Pみたいな……ポケモンなら……相棒に……したい……」

モバP「……雪美がトレーナーで俺がポケモンか」

雪美「Pの……Pは……ポケモンの……P……」


紗南「普段のイメージだね」 ソンナイメージナノ?



929: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:16:24 ID:/rrC1meY

1222

雪美「……おはよう……ございます……。ただいま……朝の……9時です……」ヒソ

雪美「……今日は……仮眠中の……Pの部屋に……こっそり……入りたいと……思います……」ヒソ

カメラ美嘉「良いよ~★」

雪美「……えっと……」

カメラ美嘉「はい、合鍵だよ」

雪美「……」ニコ

雪美「では……早速……」

早苗「こら、何寝起きドッキリやろうとしてるのよ。懐かしいわね」

雪美「……早苗も……いっしょに……やる……? 」

早苗「……まあ、そろそろ起こしてあげないとと思っていたからいっか」

雪美・早苗・美嘉「……突入」ガチャッ

モバP「まあ起きてるんですがね」

雪美・早苗・美嘉「」ズルッ


モバP「ふぅ、もう少し目が覚めるのが遅かったら歯ブラシを食べたり脱ぎ捨てた服の匂いを嗅いだりされていた」 シナイワヨ



930: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:18:17 ID:/rrC1meY

1223

雪美「……P」

モバP「ん?」

雪美「……ばーん」

モバP「ぐっ!? あっ……」

モバP「あっ……ああ……」フラッ

モバP「畜生……撃たれちまった……ぜ……」ガタッ

モバP「俺様が……こんな所で……息絶えるとは……」ドサッ

モバP「……あ……ゆ、き、み……」プルプル

モバP「」ガクッ

早苗「撃たれてから長いわね」

雪美「ペロだと……すぐ……パタッと倒れる……」

雪美「……でも……これはこれで……面白い……」

モバP「そういえば幼い頃、親が帰ってくる時間を見計らって死んだふりとかしていたなあ」


雪美「……いたずらっ子……ね……」



931: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:22:37 ID:/rrC1meY

1224

モバP「ダルい……」ヘタッ

雪美「Pが……虚ろな表情に……」

比奈「ベタ目な感じっスね。修羅場終わった後の顔っていうか」

モバP「雪美……? 比奈……?」

雪美「……何……?」

モバP「おんぶして……」

比奈「無理難題」

雪美「……P……こんな時ほど……イケメン? なの……ずるい……」

比奈「そうっスかね? ……あ、少し分かる気がする」

比奈「ともあれ何か処置を……でもちょうどドリンクが切れているんスよね」

雪美「……仕方ない……。ここにある干し肉を……口移しで……」

雪美「これは……Pを助けるため……。……頑張って……柔らかく……」

モバP「すいません悪ふざけが過ぎました」ムクッ


比奈「雪美ちゃんの脅し方は独特っスねえ……」



932: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:32:32 ID:/rrC1meY

1225

モバP「雪美さん、ちょうどレベルの高いコスプレ衣装が手に入ったんだが、着てみない?」

雪美「……」コク

――着替え中――

モバP「まず大きな帽子の魔女っ子、ファンタジーナイト」

雪美「……魔法使い……ファンタジックエアー……思い出す……」キラキラ

モバP「その時はミニスカートに生足だったが、今回は黒タイツだ」

――着替え中――

モバP「そしてカウガールをイメージさせる、ワイルドウエストキッド」

雪美「テンガロンハット……被らなくて……いいの……?」キラキラ

モバP「ああ。デニムのショートパンツに、チャップスの方は着けるのは初めてか。なかなか派手で良い」

――着替え中――

モバP「来ました。華やかなカラーのくノ一、ミラクルニンジャ」

雪美「これが……ニンジャマフラー……。マッポーの……アトモスフィア……ね」キラキラ

モバP「白のショートパンツが通常衣装と色合い的に対のようになっているのが面白い」



933: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:38:17 ID:/rrC1meY

――着替え中――

モバP「更に注目。アラビアンな雰囲気漂う、マジンダンサー」

雪美「ダンサーに……なった気分……。Pも……踊ろう……♪」キラキラ

モバP「ヘソ見せの腰回りが妖艶だな。魅了されるぜ」

――着替え中――

モバP「まだまだ行きます。チャイナドレス風なのは、ドラゴンカンフー」

雪美「……スリットじゃ……ないから……安心……?」キラキラ

モバP「雪美でスリットやニーソックススリットをやったら多分捕まりそう」

――着替え中――

モバP「極めつけはこれぞ魔法少女、ゲッチュマン」

雪美「ステージ衣装……みたい……。かわいい……」キラキラ

モバP「これも白タイツで下着は見せないので、際どいアングルで撮られても大丈夫」

――着替え中――

モバP「そして最後はサヤカの通常衣装か。やっぱりスパッツよ――」


早苗「スパッツが何だって? ちょっと教えてくれない?」 ダメデシタ? ダメヨ



934: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:40:15 ID:/rrC1meY

1226

コポコポコポ

フーッ フーッ

ズズッ

モバP「ふう……最近の水筒は保温性能が良いなあ」

雪美「水筒……夏場の……学校は……必需品……」

モバP「だな。俺は結構無計画にがぶ飲みするタイプでよく足りなくなっていたから、大きな水筒を持って行ったりしていたな」

雪美「……Pの家に……2リットル水筒……ある……」

モバP「あのくらいのサイズだな。ただでさえ教科書とかで重い荷物を更に重くして余計に喉が渇くという」

雪美「……だからこんなに……タフになったの……ね……」

モバP「どうだかな。それはそうと、今はプラスチックゴミなんかを削減するためにマイボトル推奨と給水スポット設置が進んでいるな」

モバP「修学旅行のホテルで水筒を預けると朝お茶を入れて渡してくれるサービスなんてあったが、それに時代が追いついて来た感」

雪美「給水……嬉しいね……。いってらっしゃいって……言われてる……気持ちになる……」

モバP「分かる。それと、サービスエリアのスナックコーナーにたまにある、お茶・お湯・水の出る無料給水機なんかもこれが無料サービスだと思うと何だか有り難く感じる」


早苗「そういえばここの寮の食堂も給水自由だって聞いたわね。……寮生活が懐かしいわぁ」



935: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:44:50 ID:/rrC1meY

1227

モバP「早苗さんに着せてはいけない服シリーズー」

早苗「えっ、あたし?」

モバP「雪美さんで意味もなく着せ替えをやりすぎて怒られてしまったので」

雪美「じゃあ……早苗なら……どうだろう……って……」

早苗「どうだろう、って着せてはいけない服なのよね?」

モバP「はい。例えばこういう服とかですね」シリョウヲドウゾ

早苗「何よこれ! こんなの着れ……なくもないか。でもあたしの身長だとねぇ」

モバP「某アズールレーンのシリアスが着ているチャイナドレスですが、これを割と着れそうとはさすがですね」

早苗「こんな資料をわざわざ印刷した紙が勿体無いわよ。シメようか?」

モバP「ちなみにもう一つ、早苗さんとペアでやってみたいのがこれです。青シャツに憧れる」シリョウデス

早苗「今度は何なの――って、警官の制服じゃない」

雪美「……これは……着せては……いけないの……?」

モバP「(軽犯罪法的に)着せてはいけないかもしれない。明らかに本職が着ないようなコスプレならセーフだろうが」


早苗「本職が着ないような(ギルティポリスなど)、ねぇ……」



936: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:49:21 ID:/rrC1meY

1228

モバP「……さて」ガサガサ

バリッ

モバP「ああ……何だろうこの……何とも言い難い……」クンクン

ナターリア「P、ニオイ嗅ぐの好きなノ?」

モバP「わっ!? って、ナターリア。どこに潜んでいたの」

ナターリア「お菓子の棚にPのバナナチップスがあったからナ!」

モバP「開けるのを待っていたのか。一緒に食べるか?」

ナターリア「ウン!」

モバP(食欲旺盛だった子どもの頃の自分やペットを思い出すなあ。袋の音でお菓子だ! って反応して)

ナターリア「ン! 美味しいゾ!」パリパリ

モバP「お腹には溜まるが、これを買うなら普通にバナナを買った方が安上がりだと思いながらも何故か買ってしまうんだよな」パリパリ

ナターリア「何でだろうナ?」パリパリ

雪美「それは……ココナッツオイルが……独特の香ばしさを……出していて……たまに……食べたくなる……味……だから……」パリパリ


モバP「割とその通りなんだが雪美さんも神出鬼没だな」パリパリ



937: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:51:57 ID:/rrC1meY

1229

テロレロリリ♪

雪美「……おお……ムーン……3UP」カチャカチャ

モバP「雪美さんは探索能力があるよなあ。ノーヒントで3UPを見つけるなんて」

モバP「というかこの歳になるまでそんな所にムーンがあるなんて知らなかったぞ……?」

雪美「……♪」

紗南「Pさんはこのスーパーマリオワールド、やりこんだことがあるの?」

モバP「子どもの頃にな。でもスターロードを使っての最短クリアルート以外のステージの記憶があまりない」

モバP「ただ魔王クッパの谷の砦は自力でクリア出来なかったことで軽くトラウマになっていて、今でも見るたびに思い出すな」

紗南「クッパ城の裏口に行くための難関だね。あたしでもあそこはきついくらいだよ」

モバP「凶悪なぶっといアレ(トゲこんぼう)が高速で上下してくるんだよな」

紗南「痛そうだよねー。あんなの突き刺された日には一発で逝っちゃうよ」

雪美「あっ……萎んじゃった……。キノコ……欲しい……」

杏「……何かあっちで危ない話をしているように聞こえるけど気のせいかな」


雪美「っと……ヨッシー……発見……」 デッテイウデシテー ……ナンダイマノ



938: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/11(土) 23:53:53 ID:/rrC1meY

1230

モバP「あっ、牛丼が食べたい」

モバP「……今、ちょうど時間は空いているな。よし」

モバP「すいません、外で少しだけ夜食を取ってきます」

――

モバP「――さて。えー、牛丼だ」 ホカホカ

モバP「店に入り注文をしてすぐ出てきて、さぁこの瞬間を待っていた――」

ちひろ「なぁにやってるんですかねぇ」

モバP「ムードから入りたいんですよ、お隣さん」

ちひろ「はいはい。……それにしてもこんな所で知人に出くわすとは」

モバP「いただきます」パンッ パキッ パクパクパク

ちひろ「意外と、ザ・普通の牛丼を頼むんですね」

モバP「……これが腹八分でちょうど良いんです。……」パクパクパク

ちひろ「鯖みそ定食も良いと思うんですけどね。……」パクパク


自宅の雪美「……Zzz」 ←早寝



940: ◆ORDERq/08U 2021/12/18(土) 22:48:52 ID:Sg9RIS1Y

1231

ちひろ「クリスマスが近づいてきましたね」

菜々「そうですね。街がキラキラしてます」

早苗「こういう時に聴こえてくるAll I Want for Christmas Is Youが独り身には応えるのよね」

美優「恋人たちのクリスマスですね……幸せそうな雰囲気を傍観するような」

菜々「私は好きですよ? この時期になると英語の先生が授業で流してくれたのを思い出します」

ちひろ「1995年の曲ですから26年もクリスマスの定番として君臨しているという」

早苗「季節ソングってシーズン以外は全然聴かないのに、シーズンになると毎年強い!」

美優「それだけ名曲というのも、あるんでしょうけど……」

モバP・雪美「……♪」

ちひろ「そんな傍らでお二人は仲良く何を聴いているんです?」

モバP「緊急取調室のメインテーマですね。サスペンスのクライマックスシーンのようなシリアスさが、サビで一気に来る感じが気持ち良くて」

早苗「そこはクリスマスソング聴きなさいよ」

モバP「この再生リストにはRobert Milesなんかも入っているので皆さんも聴いてみませんか?」


菜々「緊迫感のあるトランスは、年末のお仕事片づけなきゃって気にさせられますねぇ」 ウッ……!



941: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 22:51:02 ID:Sg9RIS1Y

1232

モバP「……」ボーッ

「……」

トトトッ ギュッ

モバP「っ! ……雪美か」

雪美「……つかまえた……」

モバP「……どうした?」

雪美「P……何だか……消えてしまいそう……だったから……」

モバP「華奢な美形とかならまだしも、これがそんなに儚く見えるものか?」

雪美「……うん……。そばに……いてあげたい……気持ちに……なった……」

モバP「俺は世話焼きな雪美お姉ちゃんから姉離れ出来ない弟になってしまいそうだ」

雪美「……私は……雪美だけど……もう……Pの……一部でも……ある……」

雪美「……いつも……私を……感じて……。覚えていて……」

モバP「例え死が二人を分とうとも、雪美さんの心はずっと一緒にいてくれそうだなあ」


ちひろ「そういえば年末はPヘッド電池交換の時期でしたっけ……」



942: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 22:57:59 ID:Sg9RIS1Y

1233

モバP「アイスのショーケースって良いですよね」

ちひろ「田舎の駄菓子屋さんの外に出してあるような?」

モバP「あの古いタイプも味があって夏場に見かけると嬉しくなりますが」

モバP「やっぱり31とかのショーケースですよ」

ちひろ「スクープやディッシャーで直接掬う系ですか」

モバP「あのカラフルマーブルなジェラートが容器それぞれに詰まっているのを見ると目がキラキラしてきます」

ちひろ「女の子ですか」

雪美「……Pは……女の子……」

モバP「男性はちょっと入りにくい先入観がありますよね、ああいうお店は」

雪美「……そう……?」

ちひろ「男性1人で入るのは気後れするかもしれませんね」

モバP「なのでアイドルを誘って一緒に入ってみたりして」

雪美「……よく誘うと……思ったら……自分が……食べたいから……だったの……」

モバP「てへへ……」



943: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:05:53 ID:Sg9RIS1Y

モバP「ちなみに自分はシャーベット・ソルベ系が好きです。特にオレンジ」

ちひろ「オレンジですか。雪美ちゃんはイチゴソルベが好きそうだなって分かりますけど」

雪美「……あれは……何度食べても……おいしい……」

モバP「生まれて初めて食べたジェラート系のコーンアイスがそれだったので、以来オレンジは忘れられなくなりましたね」

モバP「あのシャーベットの口当たりが好きなんですが、意外と氷菓やアイスクリームに比べて売っていない!」

ちひろ「アイスクリームはしっかりしていますし、氷菓は結構ジャリジャリしたりしますからね」

モバP「以前缶詰のシロップを凍らせて食べたことがありましたが、見事にコチコチのジャリッジャリになっていました」

モバP「かき氷系は調子に乗って食べると結構お腹が緩くなっていけない」

ライラ「シロップをシャーベットみたいに出来たら良いのですのにねー」

雪美「甘そう……」

モバP「ライラはこの前ロケで食べた市販のりんごシャーベットに感動していたな」

ライラ「はい、りんごの容器の中にりんごのシャーベットが入っているのでございます」

ライラ「あれは何とも……うまし! また食べさせてくださいませね、P殿」

モバP「あれ、どこの商品だったんだろうな……類似の物が全国にいくつかありそうだが」


ちひろ「……有名なのは井村屋ですかねえ?」



944: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:07:53 ID:Sg9RIS1Y

1234

ちひろ「今更ですけど、プロデューサーさんはオリンピックを見ていました?」

モバP「ああ、あの時期は忙しくてゆっくりと見られなかったですね」

ちひろ「私もです。せっかくの一生に二度あるかどうかの国内開催だったのに、今思うと勿体無いことをしたなという」

モバP「日中に競技をやると仕事と重なってしまうのが……やっぱりオリンピックは時差のある海外開催を、夜更かししながらテレビで見るのが良い」

ちひろ「それはそれで寝不足で仕事に身が入らなくなりそうですけどね」

モバP「あの約2週間分は丸々録画をしたので、いつか暇が出来たら記憶を消して全部見たいです」

ちひろ「任意で記憶を消せたら何度も楽しめるでしょうね……」

モバP「運命が決まっているイベントを一から見るのは楽しみが減りますからね。ハイライトやドキュメントなら良いんですが」

雪美「P……どの競技が……記憶に……残ってる……?」

モバP「女子飛び込みですかね」

ちひろ「スポーツを楽しむ目的じゃないなというのが何となく察せられます」

モバP「そんなことはないですよ。あの入場時のジャージを脱いで戦闘フォームに変身する所が」 オダマリナサイ

雪美「……私は……スケートボード……。私と……変わらないくらいで……金メダル……すごい……」


モバP「あったなあ。低年齢化の波を目の当たりにすると何か少し心配になるんだよな」 ナニヲイウ



945: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:09:46 ID:Sg9RIS1Y

1235

コツコツ ペリペリ ペロンッ

雪美「……」キラキラ

モバP「殻を剥いて薄皮を剥がしたゆで卵のツルツル感」

雪美「……すき……。……でも……上手く……剥けない……時がある……」

モバP「新鮮な卵より少し古い卵の方が茹でた時に殻に身がくっつかないし、美味しいと言うな」

モバP「一応、茹でた後に冷水に浸けたり、気室に穴を開けたりといったテクニックもあるが」

雪美「……せっかくなら……まぁるく……したいね……」

モバP「まあ、今日みたいにタルタルソースを作るために刻んでしまうなら、ある程度形が不格好になっても良いんだがな」

雪美「……それも……そう……かな……?」

モバP「しかし、スーパーに置いてあるパック卵はビタミンEが多いのとかDが多いのとか様々あるが」

モバP「どれが一番美味しいのか、どう調理するのが向いているのか……そういうことまでは俺にも分からん」

雪美「……分かったら……卵博士……ね……」

モバP「どこかにいるのかな、卵博士……ちなみに枝豆もつい薄皮を剥がしたくなるが、あれは食物繊維なので食べて良いらしい」 ホー……


友紀「あたし割と剥いてたなあ」ゴクゴク テツダエユッキ



946: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:11:51 ID:Sg9RIS1Y

1236

モバP「ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!」

雪美「あっ……おっ……あっ……激し……いっ……」

モバP「ラストスパート行くぞ、雪美!」

雪美「んっ……」

ちひろ「事案の響きがするんですけど」

モバP「あ、ちひろさん。……お恥ずかしい所を」

雪美「……P……止めるの……? もっと……」

モバP「この格好を見られるのはちょっとな……ごめんな」

ちひろ「上半身タンクトップで何をやっているんですか」

モバP「最近どうも体が鈍ってスムーズにアイドルを抱き上げられなくなってきた気がするので」

ちひろ「アイドルは抱き上げるものじゃないと思います」

モバP「それではいけないということで雪美を使って筋力トレーニングを」

雪美「……我慢……できなくなったら……いつでも……私を……使って……」

ちひろ「成人男性と女子小学生にあるまじき言葉のやりとりですね」



947: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:17:04 ID:Sg9RIS1Y

雪美「あ……P……また……筋肉……付いてきた……?」モミモミ

モバP「あまり膨れると窮屈なのでボディービルダーみたいにはしないがな」

ちひろ「窮屈というか暑苦しくなりますからね」

モバP「もしちひろさんのドリンクがプロテイン入りだったら今頃はどうなっていたか」

ちひろ「筆舌に尽くし難いクリーチャーが誕生してそうですね。飲んだ本数からすると」

雪美「ビスケット・オリバ……みたいな……?」キラキラ

ちひろ「目を輝かせないでください」

モバP「さて、この格好をジト目で見られると興奮いや恥ずかしいので、シャワーを浴びて着替えてきます」

雪美「……体……洗ったり……マッサージ……しなくて……いい……?」

モバP「ありがたいが今日は自分でやるよ。雪美は次のお仕事の準備を」

雪美「ん……了解……」

ちひろ「いつもはプロデューサーさんの体を洗ったりマッサージをしたりってそれもう……」

雪美「Pの……体を……管理する……。それも……私の……役目……」

ちひろ「どっちがプロデューサーだか分からないですね」


モバP「雪美は普段からよく膝に座るだけあって感触にこだわるんですよ」 ハヨイケ



948: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:24:39 ID:Sg9RIS1Y

1237

雪美「……Pは……何がすき……?」

モバP「……ロリ……は好きだな。甘い匂いがするし」

ありす「ロリが好き……!? 甘い匂い……!!?」

モバP「チョコリエール、バームロールと迷うがホワイトロリータはあの縞々の個包装を皿に詰むとリッチな感じがして」

ありす「あっ、お菓子の話ですか……って、ルマンド、エリーゼ、ルーベラはないんですか?」

モバP「その3つはちょっと一本が物足りない感じがするんだよな」

モバP「というかルーベラとエリーゼは場所によっては一緒に置いてなかったりするし――って、何の話だと思ったんだ」

ありす「それはもう、Pさんのことですから?」

雪美「……ちなみに……擬人化だと……?」 チョコリエールカナ……ッテオイ

モバP「しかしそれらも良いが、ブルボンの缶入りのあのクッキーみたいなのが定期的に食べたくなるな」

ありす「あのクッキー(皆さんご存知)ですか。……って何ですか」

モバP「シンプルなバタークッキーの方じゃなくて、チョコリエールを花形にしたようなのが5種類入っている方だ」 アレデスカ

モバP「中心の窪みにチョコレートクリームやジャムの詰まったクッキーって、お洒落な割に珍しいから手作りすると喜ばれるぞ? 主に俺に」


ありす「Pさんにですか……しょうがないですね、今度作ってあげます」 ……ヤサシイ



949: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:37:31 ID:Sg9RIS1Y

1238

モバP「ん……?」パチリ

モバP「いかん、真夜中に目が覚めてしまった……うぅ、布団の外は寒いな。今日は風も強いし雪か」

??「……」

モバP「誰だ」

??「……私は……雪……女……」ボソッ

モバP「お、雪美か。着崩した白装束の裾から覗く脛が婀娜っぽいな」

??「えっ……あっ……そう……?」

モバP「いや、上半身もなかなかこう、眼福だ。それに……結構背、伸びた?」ナデナデ

??「……///」

モバP「こんな雪美さんにだったら少しくらい精気を吸われても良いかも……ふわぁ……瞼が、重く……」 ……

――

モバP「今日はどうも倦怠感があるんですが、そんな夢でも見たせいでしょうか」

ちひろ「布団をしっかりかけずに寝落ちなんかしたらダメですよ? 雪美ちゃんは大丈夫ですよね?」


雪美「……うん。……いい夢……見られて……元気……」ツヤツヤ



950: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:39:46 ID:Sg9RIS1Y

1239

モバP「……これは」

雪美「……」キラキラ

モバP「ペンギンやーん!」

仁奈「仁奈がプロデュースした雪美ちゃん用のペンギン着ぐるみでごぜーますよ!」

ちひろ「プロデュース、手伝いました」

雪美「……着ました……」

モバP「ナイス役割分担! おお……!」

モバP「しかもこの黄色い飾り羽とツンツン毛……ミナミイワトビくんやん! これ大好き!」

仁奈「えへへ~。さあ、存分にモフりやがれください!」

雪美「……抱っこ……」(つ゜-゜)つ

ダキッ ポスン

モバP「そういえばイワトビは赤目なのか。雪美の瞳の色に合わせてこれに?」

仁奈「ですよ!」


雪美「……頭で……うりうり」 アッ クスグッタイ



951: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:41:41 ID:Sg9RIS1Y

1240

スマホ『もういいよー』

乃々「はい。じゃあ、探しますね……」トコトコ

乃々「……」トコトコ

乃々「あぅ……かくれんぼ、隠れるのは好きですけど、まさかオニになるなんて……」トコトコ

乃々「……」トコトコ

乃々「みんな、どこに隠れてるんでしょうか……。このまま帰るのは、人としてだめくぼです……」トコトコ

乃々「……」トコトコ

乃々「だったらもう、早めにギブアップ……それもみんなをがっかりさせてしまう……」トコトコ

乃々「……!」

【仮眠室】

ガチャッ トコトコ

モバP「……ぐぅ……ぐぅ……」

乃々「プロデューサーさん……ふふ、寝顔、笑ってる……」

乃々「今なら、しっかり、目を見て……」ガサッ



952: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:43:13 ID:Sg9RIS1Y

乃々「ひっ!? えっ……そういえば、お布団、不自然にこんもりしているような……」

乃々「あ、あの……見つけました……なんて」ボソッ

「……」

輝子「ば、バレたか……」ノソノソ

乃々「輝子ちゃん、そこに隠れるんですか……」

輝子「ふぅ……ドキドキしたぞ……/// 見つけてもらうの、嬉しいな……」ポーッ

乃々「……まだ、いますね? 分かってるので、出てきてほしいんですけど……(憶測)」

「「「「「……」」」」」

まゆ「バレましたねぇ……」ノソノソ

凛「さすがだね、乃々」ノソノソ

美玲「敢えて、同じ場所に隠れる――良いアイデアだと思ったんだけどなッ」ノソノソ

雪美「……あつい……」ノソノソ

乃々「えぇ……(困惑)」

モバP「女の子5人と同時に同衾なんて気が気じゃなかったわ」ムクッ


乃々「ま、待ってください。起きてたんですか……」アワアワ



953: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:44:32 ID:Sg9RIS1Y

1241

雪美「P……ただいま……」

モバP「おかえりー! 待ってたよー!」

ちひろ「犬のように飛びついて行きおった」

雪美「ふふっ……ただいま……。……はい……これ」

モバP「えっ、なになに? これは、角砂糖?」

雪美「そう……いい子にしていた……ご褒美」

モバP「嬉しい! ……えっ、手のひらから、直に?」

雪美「……」コク

モバP「少しはしたないが……口でいただくね」パクッ

モバP「ん、美味しい……」ボリボリ

ちひろ「犬じゃなかった。馬じゃん」

雪美「Pの……Pは……ポニーの……P……」

ちひろ「まず象徴のPヘッドが既に馬の頭っぽいですよね」


モバP「馬がこんなわけないじゃないですか? まあ調教師は雪美ですが」 ウマジャン



954: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:45:52 ID:Sg9RIS1Y

1242

ポイッポイッポイッポイッ ラッキー!

ポイッポイッポイッポイッ クリアー!

モバP「うーん……久しぶりにやったが下手になったなあ。潰されすぎた」

雪美「P……新しい……ゲーム……?」

モバP「おう雪美。俺がこれを遊んでいるのを見るのは初めてだったか?」

雪美「……」コク

モバP「これは新しくはない。初代は20年くらい前にでたアクションパズルゲームだ」

モバP「ついでに開発の親会社はウチと同じ系列だ。やってみるか?」

雪美「……」コク

杏「あ、それ、雪歩ちゃんが上手なやつだ」

モバP「ん、杏。それって765の……? ああ、ルミナスで親交を深めたか」

杏「そうそう。一見ゲームなんてしないように見えるんだけど、すごい掘るの速いよ」

モバP「パズル適性が高い人って思いがけない所に隠れていたりするよな」 ウン、ヨクカクレル


雪美「……あっ……」 ドウシタ? ッテ、カンオケ



955: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:49:52 ID:Sg9RIS1Y

1243

モバP「事務所の窓から見上げるお月様」

雪美「まだ……満月じゃ……ないね……」

モバP「ああ。今年の12月のコールドムーンは19日らしいからもう少しなんだが」

雪美「……6月の……ストロベリームーンは……梅雨で……なかなか……見られない……」

モバP「天気が崩れやすい季節の満月はなかなかレアだよなあ」

モバP「月って開けた所なら良いが、室内だとちょうど良い時期と時間と角度という条件が揃わないと見えない場所もあるからな」

雪美「……P……この、3/4くらいの……月……何て言うの……?」

モバP「十三夜月、下弦だと立待月とか居待月くらいの所だろうが、半月や三日月と比べると知られていないよな」

モバP「アニメやドラマとかでも月が映るシーンって多くは満月、あっても半月や三日月だ」

雪美「……十三夜月……。でも……これも……いい……」

雪美「……満月じゃ……なくても……何かが……起こりそうな夜……」

モバP「洞窟物語のつきのうたが聴きたくなってきた」

モバP「敵の多い険しい外壁を登る時のBGMなんだが、オルガーニャのほのぼのとしていながらも切ないメロディーが、足場にしがみ付いて遠い月を見つめる今の気分にマッチする」


ちひろ「上の階に大農園でもありそうですね」



956: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:51:26 ID:Sg9RIS1Y

1244

ピッ ピッ

モバP「ふぅむ……もう一週間と少しもするとテレビは年末年始特別編成か」

雪美「いつも見る……番組……お休み……」

ちひろ「事務所なのに自宅で寛ぐようにGガイド見てますね」

モバP「これがあると新聞の番組欄いらずですね」

菜々「便利な時代になったものですねぇ……ふう、お茶が美味しい」

雪美「休日は……スポーツ……多い……」

モバP「そうだな。ゴルフとか、F1とか……両方とも最終日の決勝だけ見がちだが、実はその前から予選をやっているという」

ちひろ「F1は結構前に地上波打ち切りでBSだけになりましたね」

菜々「そんなこともありましたよねー。テーマ曲もT-SQUAREのTRUTHじゃなくなってしまって」

モバP「菜々さんはF1も見ていたんですね」

菜々「小さい頃ですよ? ……そういえば家族でTIME OVERやるのも週末の楽しみでした!」

ちひろ「双方向クイズ番組ですか。15年前くらいでしたっけ」 ……ナナハジュウナナサイデスヨ?


雪美「リモコンが……コントローラーになるの……すき……」



957: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/18(土) 23:55:57 ID:Sg9RIS1Y

1245

雪美「P……ただいま……」

モバP「おかえりー! 待ってたよー!」

ちひろ「何か天丼が始まりましたね」

雪美「ふふっ……ただいま……。……はい……これ」

モバP「えっ、なになに? これは、源氏パイ?」

雪美「そう……Pといっしょに……食べたい……」

モバP「良いね、早速……あっ」

ちひろ「……パイが見事に割れていますね」

雪美「……」ショボン

モバP「……雪美」ピリッ

モバP「これ、持って。……これと、これ……ね、こうして合わせると」

雪美「ハートになった……」

モバP・雪美「……」モグモグ


ちひろ「急に二人とも素に戻らないでください」



960: ◆ORDERq/08U 2021/12/25(土) 23:16:00 ID:ajKeC.Zc

1246

モバP「外は冷えるね」

雪美「……」コク

モバP「どちらかと言えば暑い方が苦手な雪美もさすがにストーブに集う」

ペロ「ンギャア」

モバP「ペロもストーブに集う」

モバP「……しかし見ているとどうも石油ストーブの方が恋しくなる」

雪美「……電気より……温まる……?」

モバP「体感はな。電気は基本コンパクトで灯油を足さなくても良いから楽だが」

モバP「上にやかんを置いてお湯を沸かしたりスルメを焼いたり出来ないのがなあ」

雪美「……スルメ……近くで……焼けると……便利……ね」

ちひろ「酒飲みか。……災害時にも役に立つ石油ストーブですけど、使い方には気を付けないといけませんね」

モバP「不完全燃焼による一酸化炭素中毒なんて怖いですね」

モバP「幼い頃はタンクに灯油の代わりにサラダ油を入れても動くのかな? とか考えたことがありました。実行は勿論していませんが」


ちひろ「軽自動車に軽油を入れたりお米を研ぐのに洗剤を入れたりするような発想ですね」



961: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:17:45 ID:ajKeC.Zc

1247

ペロ「ンギャ」

モバP「あ、ペロ」

ピョン ボフッ

ペロ「……」

サッ サッ サッ

モバP「俺の膝座布団の上で毛繕いを始めたな」

雪美「……」ニコニコ

モバP「これは信頼されていると思って良いんだろうか」

雪美「……」コク

ペロ「……」チラッ

モバP「?」

ペロ「ンギャアア~」

モバP「今のは分かった。お前のことはいつでも殺せるぞ、か。それいいね♦」


ちひろ「信頼のセリフに聞こえないんですけど」



962: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:19:06 ID:ajKeC.Zc

1248

モバP「クリスマスと言えば!」

ちひろ「クリスマスと言えば?」

モバP「やっぱり人狼ですよね」

雪美「……」コク

ちひろ「いえ、聞いたことがないです」

モバP「期間限定、クリスマス人狼をご存じない?」

雪美「……夢の……コラボ……」

ちひろ「人狼もクリスマスVer.も人気はあるにはあるんでしょうけど」

ちひろ「クリスマスと言えば、でドドンと出すほどですか」

モバP「アイドルの間でオンライン人狼が今日流行っていまして、自分も今日、空き時間で遊んでみたんですが、楽しいですよ?」

ちひろ「今日って……Among Usか何かですか」

モバP「今ならサンタ貰えます」

ちひろ「サンタ貰ってどうするんですか」

雪美「……そんなことを……言いながら……クリスマスも……お仕事……」



963: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:20:32 ID:ajKeC.Zc

モバP「それにしても今日の膝上の雪美には特にドキドキとさせられますな」

雪美「……そう……?」チョコン キラキラ

モバP「何といってもミニスカサンタですから」

モバP「クリスマスと言えばミニスカサンタだね、うん」

ちひろ「言ってることがコロコロ変わるお方だ」

雪美「……衣装のとは……違うけど……良かった……?」

モバP「ああ。ミニスカサンタと言っても丈はいろいろあるが、今日のは長すぎず短すぎない具合だと思う」

モバP「更に色こそ赤だがあまり衣装っぽくないシンプルな普段着風に作ってあるのが良い」

雪美「……確かに……着心地……いい……」

モバP「ついでに黒タイツとの組み合わせもミスマッチなようでいてこれが不思議と上品に見える」

雪美「……これから……Pと……デートだから……気に入って……くれたなら……良かった……」

ちひろ「ミニスカサンタを膝に乗せて仕事なんて既にご褒美みたいなものなのに、デートもするんですか」

モバP「記念日ですからね。記念日を忘れる男はモテないぞ、と千夜先生も仰っている」

千夜「そんなことは言ってない。毎年あの日にブランコに乗るからと、別にお前を待っているわけではない」


ちひろ「記念日多くて大変そうですね」



964: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:22:12 ID:ajKeC.Zc

1249

モバP「12月24日9時に、女の子に“このあと時間ある?”なんて言ってみたい僕です」

ちひろ「言ったことないんですか?(無慈悲)」

モバP「この仕事を始めて性の6時間が暇だった時が無かったですからね」

ちひろ「はっきり言うな。というかそんなにクリスマスはいつも夜勤でしたっけ?」

モバP「でなくてもボランティアサンタをやったりイヴの手伝いをしたりありますから」

雪美「……P……せいの……6時間……って……?」

モバP「あっ、ええと……イイことをする時間かな。聖人になるための6時間というか」

雪美「……聖人……。Pは……違うの……?」

モバP「俺は聖人になれたことはないな」

ちひろ「でしょうね」

モバP「クリスマスって、1年間良い子にしていた子どもにはサンタクロースからプレゼントを貰えることがあるのに、大人には何もないと思うだろ?」

モバP「ところが大人だってそのたった6時間でイイことをするだけで、神様から子どもというプレゼントを授けてもらえることがある。ただし届くのは9ヶ月後くらいになるが」

ちひろ「何言ってんですか全く」


雪美「……私なら……Pを……6時間で……聖人に……できる……?」 シュウジンニナリマスヨ



965: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:24:00 ID:ajKeC.Zc

1250

モバP「業界からはよく、346プロには何でもある、と言われますよね」

ちひろ「自慢ではないですけど大きいですからね。ただ、何でもはありません」

モバP「そうです。例えばビルに煙突が無い」

雪美「……それに伴って……暖炉も……ない……」

ちひろ「ビルにそれっぽい煙突は難しいですね。一軒家ならともかく」

モバP「特にサンタが通り抜けられるような煉瓦の……」

ちひろ「そんな建物は日本にどれだけあるんでしょうかね」

モバP「小さい煙突だと入って来れないので、代わりにお賽銭やトレビの泉のような感じで金貨を投げ入れるしかない」

ちひろ「それはサンタの元ネタですね」

雪美「プレゼント……まさかの……現金……」

イヴ「コインは靴下に入れるにはちょうど良いですよ~」

ちひろ「入れたことあるんですね」

モバP「おや、イヴじゃないか。今年のクリスマスもお疲れ様」

イヴ「ふふ、ありがとうございます。ようやく終わりました~」



966: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:29:40 ID:ajKeC.Zc

モバP「ところでイヴは煙突内の昇り降りは得意なのか? 定期訓練があるそうじゃないか」

イヴ「……苦手とは言いませんけど、あまり速い方じゃないです~」 ヘェ

ちひろ「速さを競うんですか」

イヴ「過酷ですよ~。タラップが無い煙突ならロープやスパイダーウォークも駆使しないといけないですからね~」

モバP「道理で一緒にSASUKEを見ていた時はやけに食いつきが良かったんだな」

ちひろ「本場のサンタは消防隊の訓練みたいなことをやっているのか……意外と肉体派なイヴちゃん」

雪美「……すごい……(尊敬の眼差し)」

イヴ「でもそうして苦労して入ったお家に、おいしいミルクとクッキーが用意されていたら、とても嬉しいですねぇ~」

モバP「日本ではそんなに聞かないよな。お礼の印にミルクとクッキーって」

雪美「そういう……おもてなし……増えると……良いね……」

モバP「ああ。もし間違って勇者が入ってきても、それを見たら己の浅はかさを恥じて何も盗らずに帰ることだろう」

ちひろ「物取りのことを勇者行為と呼ぶのはやめましょう」

モバP「イヴにもう一つ聞きたいんだが、失敗して火が付いた暖炉に落ちたことはないのか? 俺だったらやりそうで」

イヴ「サンタの服は防火服なので大丈夫ですよ~」


ちひろ「本当かなぁ……」



967: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:31:06 ID:ajKeC.Zc

1251 

雪美「……Pと……お揃いの……衣装……着たい……」

ちひろ「それは、アイドルの衣装ですか」

雪美「……」コク

モバP「俺の性別が女性なら良かったんだろうがなあ。さすがに似合わないよ」

雪美「……それは……残念……」

モバP「……いつもパンツスーツ姿で色気のないプロデューサーが、どうしてもと頼まれてアイドルと同じ格好をする――」

モバP「それもなかなかグッとくるシチュエーションだが、女性だから成立するんだよな」

雪美「……想像したら……ドキドキ……」

ちひろ「そんなことを言いながらよく女装はしますよね」

モバP「ええ。スカートを穿くのにあまり抵抗感が無くなってしまいました」

モバP「でもあくまで自分は男である上で、こういう格好も一つのあり方としてはありよりのありかなと受け入れています」

ちひろ「女装というかスコットランドの男性がキルトを巻くような感覚でやってるんですかね」

雪美「……P……キルトも……似合う……」


ちひろ「もう既に手を出していたか」



968: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:34:02 ID:ajKeC.Zc

1252

モバP「早いもので、もう年末ですね」

ちひろ「そうですね」

モバP「もうすぐイチゴ大福を食べる時が来てしまうと思うと今からもう切ない」

ちひろ「最後の晩餐じゃないんですから」

モバP「ちひろさんは最後の晩餐があるとしたら、何を食べたいです?」

ちひろ「そうですね……急に一つに決めるのは難しいですね」

モバP「ではチョコパイとガトーショコラとエンゼルパイからどれかを選べ、だったら」

ちひろ「そこから選ばされるんですか」

モバP「ほぼケーキなので最後にしては贅沢な方だと思いますが」

ちひろ「プロデューサーさんの贅沢の価値観が下振れしているような……」

ちひろ「……じゃあ、エンゼルパイですかね」

モバP「えっ、エンゼルパイですか? あの賛否両論とされるマシュマロ入りの? 本当に?」

モバP「……やはりちひろさんは天使(エンゼル)か……!」 ナニガヤハリダ 


雪美「……あまおう苺ケーキが……ない……」



969: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:37:40 ID:ajKeC.Zc

1253

飛鳥「今セカイではクリスマスが持て囃されているけど、つい数日前は冬至だったことをみんな忘れてはいないだろうか」

モバP「一年で最も昼が短く夜が長いとされる日だな」

雪美「……確かに……今は……朝……暗い……」

モバP「ただ極圏の白夜のようなはっきりした変化はなく、徐々に変わり、そして戻っていく」

蘭子「……クックック、私は“極圏”の白夜。常世と狭間の世界を支配する者なり」

モバP「厨二かっこいい通称っぽいなと思ったな?」

雪美「……変化……少しずつだと……なかなか……気づけない……」

モバP「画像の一部が段々変化していくモーフィングクイズみたいだ。そして気づいた時には茹でガエルってわけだ」

モバP「それで雪美たちはゆず湯を食べたりカボチャに入ったりはしたか?」

雪美「……それ……逆……」

蘭子「一体どんな生贄の儀式なのだ……」

飛鳥「カボチャに入る、か……くり抜いて空っぽの空間を、ボクという存在で埋める、と」

モバP「すまないね言葉が縺れた。まあ、俺はどちらもしてないんだが」


雪美「……少し遅いけど……今日……する……?」 カボチャハケッコウデス



970: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:39:55 ID:ajKeC.Zc

1254

モバP「一人暮らしの人が入居するロフト付きの部屋」

モバP「あれ、テレビ番組とかで見かける度に思うんですが、ちょっと憧れません?」

雪美「……ロフト……」

ちひろ「日本的に言えば部屋の一部が二層式になっている住居ですね」

雪美「……二段ベッドを……一人で使う……感じ……?」

モバP「言ってしまえばそれに近い」

ちひろ「ワンルームと縁がない生活を送っているとプロデューサーさんが言うようなロフトには住む機会が無いでしょうね」

モバP「あの梯子を上がった先にある微妙に狭くて高い空間で寝転がって寝てみたいんですが」

雪美「……落ちそう……」

ちひろ「落ちはしないでしょうけど人によっては地に足が着いた気がしなくて落ち着かないかもしれませんね」

モバP「ついでに梯子が収納できたりすると忍者屋敷みたいで面白そうだなと」

雪美「……間違って……ハシゴ……落としたら……下りられなくなりそう……」

ちひろ「見下ろしはできないですけど、隠れ家的な部屋に住みたいなら地下室や屋根裏の方が良いんじゃないですか?」


モバP「そりゃあもう、白川郷の合掌造りの屋根裏みたいなのは好きですよ」 グタイテキ……



971: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:42:56 ID:ajKeC.Zc

1255

モバP「クリスマスと言えば!」

ちひろ「クリスマスと言えば?」

モバP「やっぱりオカルトと冒険ですよね」

雪美「……」コク

ちひろ「クリスマスとは一体……」

モバP「クリスマスにはホーム・アローンやダイ・ハードといった定番ものの雰囲気映画を見るのも良いですが」

モバP「例えばタンタンの冒険。または三つ目がとおる」

モバP「そんな世界、更には宇宙をも巡るような冒険ものを童心に帰って楽しみたい」

雪美「楽しかった……」

ちひろ「事後報告じゃないですか……しかしタンタンと三つ目がとおるってまた何というか……」

モバP「タンタンのオカルト回はそんなに多いわけではないですがね」

雪美「太陽の神殿……インディ・ジョーンズ……思い出す……」

ちひろ「雪美ちゃんがインディ・ジョーンズを普通に知識にしていることに驚きです」

モバP「前にむつみと一緒に見ていましたね。そういえばむつみ、13個集めると世界が滅ぶクリスタル・スカルを個人で2個所有しているとか」 エッナニソレハ



972: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:45:37 ID:ajKeC.Zc

モバP「話を戻しますが、タンタンシリーズって日本版の漫画は刊行の順番が海外版と違うんですよ」

ちひろ「ややこしいですね。番号順にすると時系列がバラバラになると聞いたことはありますけど」

モバP「昔図書館で読んだ時は素直にそれで読んだものですからもう訳ワカメでコンコンニャローのバーロー岬です」

雪美「……なんとナントの……難破船……ふふっ」

ちひろ「ハドック船長好きなんですね」

モバP「怖そうな容姿でいながら腕っぷしはタンタンの方が強いというのがまた」

雪美「でも……友だち思いで……やさしい……」

モバP「各々キャラが立っていてその後に同じエンデのクックとプッケシリーズを読むと、何かスケールが小さくてあまり印象に残らないという」

ちひろ「一方、三つ目がとおるは結構オカルトが強めですかね?」

雪美「……うん……不気味なのも……多い……」

モバP「そこに一服の清涼剤・良心として出てくる和登さんが良いんですよね」

モバP「長身でスタイルが良くてショートヘアでセーラー服ボクっ子で男前でサービスシーンもある……」

雪美「……幸子も……裸足で逃げ出す……個性の塊……」 イヤ、サチコモカナリノモンダガ

ちひろ「結構刺激が強いシーンもあったと思うんですけどそこは良いんですか?」


モバP「まあタンタンにしても、図書館に置いてくれるくらいですからセーフかなと」 キジュンソコ?



973: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:48:04 ID:ajKeC.Zc

1256

ちひろ「クリスマスも終わってみたらあっという間ですね」

雪美「……楽しいことは……早く過ぎる……」

ちひろ「ですね。その分、忙しくもありました」

モバP「……ダメだ、アウトプットが出て来ない。一休みしよう」

雪美「Pも……頑張った……ね」

ちひろ「プロデューサーさんはこの一ヶ月、仕事詰めでしたね。お疲れ様です」

モバP「いえいえ……でも嬉しいです。ちひろさんの半分は優しさでできているんだなって」

ちひろ「もう半分は何ですかね」

モバP「その優しさがプラシーボ効果でないことを祈りながら」 オイ

モバP「今年も忙しい中のスキマ時間を上手く使っていろんな無駄話に講じてきたわけですが」

雪美「……無駄話って……言わないの……」ユキミチョップ

モバP「お二人は今年、やり残したことはございませんか?」

雪美「……Pと……クリスマスも……過ごせたから……そんなに……ない……」


ちひろ「個人的にやり残したことなら来年やれば良いんですよ。仕事はそうもいきませんけど」 ツライナァ



974: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:51:36 ID:ajKeC.Zc

1257

モバP・雪美「……」ムー

ちひろ「お二人してどんな難題に首を捻っているんです?」

モバP「ちょうど良い所に。ちひろさんに知恵を貸していただけると心強い」

モバP「ここにあなたが定番だと思うホールタイプのケーキを5つ挙げてください、というアンケートがあるんですが」

ちひろ「そんなに真剣なアンケートじゃなさそうですけど」

モバP「5つって意外と難しくないですか? ショート、チョコレート、チーズ、モンブランあたりは良いとしてもう1つが」

ちひろ「フルーツ、レアチーズとかですかね。チョコレートでもガトーショコラとザッハトルテでは見た目が違いますし」

雪美「……他にも……キャラメル……タルト……ムース……ミルフィーユ……ティラミス……シフォン……。どれが……定番……?」

ちひろ「挙げだすとキリが無いので直感で思いつくのを5つ挙げれば良いのでは」

モバP「それにショートケーキと言いながらフルーツがどっさり乗っていたり、フルーツケーキでイメージされるのがパウンド型のバターケーキだったり」

モバP「そう考え出すと自分の回答が正しく受け止められるのか……しっかりどんなケーキと詳細に書くべきですかね?」

ちひろ「変な所で真面目ですねえ」

雪美「……四角いフルーツケーキ……すき……。赤と緑の……ドレンチェリー……」


モバP「あの宝石のような彩りは良いよなあ。アンケートは放って食べに行くか」 フマジメダッタ



975: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:53:04 ID:ajKeC.Zc

1258

ガチャッ

モバP「こんにちは、アップルパイとバニラアイスが合うと聞くのですが」

モバP「なかなか実践する勇気が出ないのは多分冬のせいだと思うプロデューサーです」

ちひろ「冬は関係ないと思います」

ちひろ「というかどんな入室の仕方ですかそれは」

雪美「……ちひろさん……こんにちは……」

ちひろ「あら、雪美ちゃんも一緒でしたか」

モバP「今日の収録ではそれまで番組のコーナーで作って来たいろはかるたで対決するという企画があったんですが」

モバP「雪美が大活躍でしてねえ」

雪美「……」フンス

ちひろ「よくやりました!」ナデナデ

雪美「……♪」

モバP「いやあ、競技かるたのような袴姿で美しく舞いながら札を取る雪美さんが……ユ゛ッ!」


ちひろ「全く、年の瀬にも来てあなたはまたそうやって変なボキャブラリーを新搭載する」



976: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:55:16 ID:ajKeC.Zc

1259

モバP「早苗さんが出演したドラマ、度々見直すんですが……格好良いですよねえ」

早苗「そんなに何度も見直されたらお姉さん恥ずかしいわ」

モバP「シューティンググラスを付けて拳銃を構える姿がとても様になっていて」

早苗「でもあれは清良ちゃんもやってたじゃない。あたしより精密よ~?」

モバP「ご謙遜を」

早苗「あたしは遠くの相手を射抜くより近くの相手を組み伏せる方が性に合ってるから」

モバP「火力支援より近接戦闘が得意なタイプですか」ススッ

早苗「引かないの」グイッ

モバP「早苗さん、リーチは長くないのに吸い込みの間合いが広いですね」

早苗「人をザンギエフみたいに言うわね」

モバP「いえそんな……あ、雪美だ。おーい」ノシ

シュバッ――!!

雪美「……」ダキッ


モバP「こっちは飛びつきのスピードが速いな」



977: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/12/25(土) 23:57:00 ID:ajKeC.Zc

1260

モバP「というわけでね、良いお年を」

ちひろ「何かいつもより早い気がするんですけどね」

雪美「……駆け足展開……」

モバP「それで、ちゃんと持って来たんだろうな? 例のブツは」 イイカタヨ

雪美「抜かりなく……。……これを」

モバP「おお……これが……丸ごとイチゴのホワイトチョコか。でかした」

ちひろ「大福ですらなくなってるじゃないですか」

モバP「イチゴ大福を食べてしまうと今年は終わりになってしまう……逆に考えれば、食べなければ終わらないのです」

ちひろ「その発想はおかしい」

雪美「……イチゴ大福も……持って来た……いっしょに……どうぞ……」

モバP「気が利くなぁ」クスン

雪美「……P……また来年……ね……?」

モバP「ああ、来年もこの事務所(へや)で会いましょう」


ちひろ「では、良いお年をお迎えください。……最後の不吉な挨拶は聞かなかったことにしますね」



979: ◆ORDERq/08U 2022/01/08(土) 21:15:45 ID:DeRyX3KY

1261

雪美「……あけまして……おめでとう……」

モバP「あけましておめでとうございます」

ちひろ「今年もよろしくお願いしますね」

雪美「……P……」(つ゜-゜)つ

モバP「ああ。じゃあいくぞ」

ヒョイッ ポスン

雪美「……♪」

モバP「神様がお帰りになった」

ちひろ「出雲にでも行っていたんですかね? 神無月は10月ですけど」

雪美「……私が……いない間……寂しく……なかった……?」

モバP「寂しかったよ。雪美様が帰られる日をペチュニアおばさん並に首を長くして待っておりました」 ハリー・ポッターカ

モバP「それまでは実家が地元とかでちょうど良く事務所に残っていた留守神のアイドルたちに、交替で膝を温めてもらっていた」

りあむ「ついにぼくも神になったよ! 女神じゃないよ!」 リアムモ……カミ……オメデトウ……


ちひろ「ここは神格の多い事務所ですね」



980: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 21:25:31 ID:DeRyX3KY

1262

モバP「さあ、ライブだ。景気良く行こうぜ、Y」

雪美「そうね……今日の私は……絶好調……」

雪美「……Pの方は……どう……? 付いて来れる……?」

モバP「外は生憎のバッドウェザーだが、この直前の高揚感は悪くない」

雪美「……よし……後ろは……任せた……」

モバP「ああ、Yのクールなパフォーマンスに期待しているぜ」

杏「……トレバーとマイケルみたいな呼び合い方してるなあ」

モバP「俺がPと呼ばれるなら雪美をYと呼んでも違和感はないのではないかと思って」

杏「というかさ、Pってイニシャルだったの?」

モバP「いや、プロデューサーのPだぞ。日本人で頭文字Pはいない……いないよな?」

杏「キラキラなネームならあり得るんじゃないかな」

雪美「P……実は……本名……Phoenix……だったり……する……?」キラキラ

モバP「当て字で不死鳥とでも書くのか、それとも外国系か……この顔でフェニックスは名前負けするわ」


杏「キラキラネームが嫌でPを名乗ってる疑惑」 ソンナンチャウワ



981: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 21:27:55 ID:DeRyX3KY

1263

モバP「雪美さん」

雪美「……なぁに……?」

モバP「お年玉をください」

雪美「……えっ」

ちひろ「雪美ちゃんにねだるな」

モバP「桃華ならセーフなんですかね」

ちひろ「桃華ちゃんにもですよ。あなた何歳ですか」

モバP「しかし桃華からは貰ってしまいましてね。これは他の子からも貰うのが筋なのかと思って」

ちひろ「えぇ……」

モバP「勿論、桃華にはこちらからくれとは言っていませんよ?」

ちひろ「桃華ちゃん、気前がいいですね……」

雪美「……私も……あげる……」

ちひろ「張り合わなくても良いんですよ?」

雪美「……元々……あげるつもりだった……。……はい」



982: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 21:35:06 ID:DeRyX3KY

モバP「おおきに。……あらまあ、素敵」

雪美「……このポチ袋……どう……?」

モバP「良いセンスだな。これは雪美のチョイスか?」

雪美「……」コク

モバP「こういうのは一人一人個性が出るな」

ちひろ「小学生が、渡すポチ袋を自分で選ぶってなかなかないと思いますけどね」

モバP「中身は何かな? おっ、これは……」

ちひろ「いくらですか? ちょっと見せてもらっても」

モバP「ダメです。こういうのは中身はおまけ――と言っては逆に失礼ですが、“ほんの気持ち”だから良いんです」

ちひろ「えー」

雪美「……ちひろさんの分も……ある……」ハイ

ちひろ「えっ、それは予想外です。良いんですか?」ドウモ

ちひろ「開けますね……。……!」

ちひろ「……いくらだなんて失礼でした。雪美ちゃん、ありがとうございます」 ……ドウイタシマシテ


モバP「お年玉は現金でなくてはいけない決まりはないですからね」 モウテンデシタ



983: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 21:38:03 ID:DeRyX3KY

1264

モバP「菜々さんとカラオケをすると困ることが一つ」

菜々「えっ、何ですか? まさか懐メロ、歌いすぎ……?」

モバP「それは今に始まったことではないので構わないのですが」

菜々「うぅ……もしかして呆れられています?」

モバP「いえ、最近の曲から懐かしい曲まで、レパートリーが幅広いなといつも感心しています」

雪美「知らない……良い曲……たくさん……知っている……」

菜々「そういえば何故だかよく物知りと言われますねぇ」

モバP「菜々さんをよく知らない人ですら、そういう印象を持っている人は意外と多いようですね」

菜々「私の雰囲気、そんなに物知りそうに見えます?」

モバP「不思議と見えるんですよね。街でやたらと声をかけられて道を聞かれる人っていますが、それと近い感じというか」

菜々「確かによく道も聞かれますね……あれっ?」

モバP「単に詳しそうというよりは親切そう、話しかけやすいオーラみたいなものをひっくるめて物知りのイメージがある感じです」

モバP「そんな菜々さんがカラオケで歌う“Wind Climbing ~風にあそばれて~”は何故か心に深く刺さってくるから困ります」


雪美「……歌に……深みが出る……感じ……?」 ソウソウ、セットクリョクガ チョッ、マッテクダサイ!



984: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 21:51:27 ID:DeRyX3KY

1265

ちひろ「一年の計は元旦にあり、と言いますね」

モバP「はい」

ちひろ「プロデューサーさんは今年の目標は立てましたか?」

モバP「現状維持ですね」

ちひろ「それ割と目標としては一番ダメなやつですよね」

モバP「では、問題には高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する――が目標で」

ちひろ「行き当たりばったりですね」

モバP「では、柔軟剤を使って優しい肌触りを目指す――とかは」

ちひろ「何に対する目標ですか」

雪美「P……目標……まだ……決めてないの……?」

モバP「おや、雪美さん。この寒い中でも元気そうで何より」

ちひろ「こんにちは、雪美ちゃん」

雪美「……今日も……Pと……ちひろさんに……会いに来た……」

モバP「直帰出来る時でもわざわざ来てくれるのがとても嬉しい」



985: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:13:03 ID:DeRyX3KY

雪美「……今日は……お仕事……上手くできた……」

雪美「私を……褒める……?(期待の眼差し)」

モバP「褒めます」ナデナデ

雪美「……♪」ムフー

ちひろ「褒めてほしそうにする雪美ちゃんも良いですね」

モバP「何か尻尾を振る子犬を連想しますね」

モバP「そういえば目標……一つは決めているんだよ」

雪美「……?」

モバP「雪美との一年の締めはイチゴ大福だから、一年の幕開けはイチゴ始めをやろうという」

ちひろ「一年の目標というかただ年始にやりたいことじゃないですかそれは」

モバP「まあまあ。ということで、こちらから用意させてもらったよ。はい」

雪美「……これは……幻の……白いイチゴ……淡雪……!」キラキラ

モバP「せっかくだから珍しい物をと思ってな。良かったら一緒に食べてみないか?」

雪美「うん……!」


ちひろ「早めに次の目標を考えることをお勧めしますよ」



986: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:20:17 ID:DeRyX3KY

1266

モバP「大晦日にPaのアイドルたちと一緒にアウトレイジでも見て盛り上がりたかった僕です」

ちひろ「アウトレイジはアイドルたちと見るべき映画じゃないと思いますよ」

モバP「もしくはバカンスで南の島に行きたかった」

ちひろ「アウトレイジかバカンスかだったらバカンス一択ですね」

モバP「実際はどちらも無理でした」

モバP「毎年、年末年始は休みを取ってハワイやセーシェルに行きます、なんて言う人が羨ましい」

ちひろ「バカンスって長期休暇ですからね。二泊三日くらいの旅行とは訳が違います」

雪美「……代わりに……事務所で……バカンス……」

ちひろ「まるで休暇を取っている気がしないでしょうね」

モバP「ああ、出社してルームの扉を開けたらそこだけ南国のリゾートビーチみたいに改装されていたりしないかなあ」

モバP「勿論、ちひろさんや雪美や他のアイドルたちは水着姿で過ごしていて……」

ちひろ「しないし着ない――はずなんですけど、何故かかき氷作ってる私がイメージ出来てしまうんですよねえ……」

雪美「……冬なのに……夏の砂浜セットで……過ごす……。考えたら……わくわく……」


モバP「でもそんなのを作ったらいよいよ仕事にならなくなりそうだ」 ゴモットモ



987: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:21:52 ID:DeRyX3KY

1267

雪美「……P……」

モバP「おう」

雪美「……今年は……お雑煮……食べた……?」

モバP「食べましたよ。自分で作ったシンプルな物をだがな」

ちひろ「プロデューサーさんは自分で作れますからね」

雪美「……作れるの……?」

モバP「ああ。年始は事務所だったからちひろさんの分とかも一緒に作ったな」

雪美「……私も……Pのお雑煮……食べたかった……」

モバP「そう言われたらまた作らざるを得ないな」

モバP「俺の方としても、佐城家の白味噌仕立ての雑煮は食べてみたいんだがなあ」

雪美「Pのは……おすまし……?」

モバP「そう。こっちは別に家の味というわけではなく、適当なレシピが元だ」

ちひろ「雪美ちゃんは食べなくて良かったかもしれませんよ? 何故かお餅が餡子入りでしたし」


モバP「そこはちょっと香川リスペクトでした」 カガワハシロミソデスヨ



988: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:24:39 ID:DeRyX3KY

1268

モバP「雪美さん、お餅が焼けましたよ」

雪美「……おお……お餅……」

モバP「鏡開きはもう少し後だが、正月の料理に使う餅がちょうど残っていた」

雪美「……Pも……いっしょに……食べよう……」

モバP「そうだな。きな粉で食べるか? それとも磯部にするか? 揚げて塩でってのも良いが」

雪美「……3つとも……食べてみたい……」

モバP「おっいくねぇー、欲張りセットか。食べきれるかな~?」

雪美「……少し……小さくして……」

モバP「了解。そういうちょっとわがままさを出してくれる雪美さんが好きだよ」

雪美「……迷惑……しない……?」

モバP「寧ろやる気が出る。……はいまずはきな粉餅一丁」

雪美「ありがとう……。……いただきます……」ハム

モバP(お餅を食べる雪美さんのもち肌ほっぺ……良いわぁ)ジーッ


雪美(……のどに、詰まらせないように……見守って、くれてる……のかな……?)ミョーン



989: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:28:14 ID:DeRyX3KY

1269

雪美「……♪」クルンッ フワッ

モバP「いやあ、お上手です」パチパチパチ

モバP「雪美さんはポールダンスも出来るんだなあ」

雪美「……撮影の時に……教えてもらった……」

雪美「まだ……アクロバティックな……ことはできない……けど……」

モバP「いや、突然予想を超えて曲芸みたいなレベルを披露されると却って怖いからこれで充分だ」

モバP「自分は心得があるわけじゃないが、既に足の動かし方は滑らかだし、遠心力も上手く味方にしていると思うよ」

雪美「Pも……やってみる……? 少しなら……教えられる……」

モバP「……でもここ、公園の登り棒なんだよなあ」

雪美「……登り棒……元々……好き……だから……」

モバP「なるほどな。俺は小学校の頃なんて登り棒に近寄ったこともなかった気がするから、馴染みもないわけだ」

モバP「体育館の肋木と壁の隙間に挟まって遊んでいたことはよくあったが」

雪美「ふふっ……、それ……想像すると……面白い……」


モバP「しかしこうなると雪美のポールダンス衣装を見たいような見たくないような葛藤が」



990: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:32:07 ID:DeRyX3KY

1270

モバP「……」パクパクムシャムシャ

ちひろ「プロデューサーさんは今日のお昼はハンバーガーですか」

モバP「ですね」

モバP「ハンバーガーと言っても具材は定番のパティじゃなくてファミチキ――フライドチキンですが」

雪美「紗南と……いっしょに……バーガーバーガー……プレイしてたら……」

ちひろ「食べたくなった、と」

モバP「プレイしたのは結構前ですが、それからよくハンバーガーが食べたくなりまして」

ちひろ「影響を受けやすいタイプですね」

雪美「でも……Pは……バンズと……具材……別々に買う……」

モバP「これもフライドチキンにハチミツをかけたバーガー、アボカドバーガー、ポテトサラダバーガーですからね」

ちひろ「バーガー多いですね。サラダはサラダで良いのでは……」

ちひろ「フライドチキンにハチミツは、コロンビア風の食べ方だとかで少し前に流行りましたね。でも今やるか? っていう」

モバP「今でしょ」

ちひろ「せやろか」



991: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:35:35 ID:DeRyX3KY

モバP「ご飯と惣菜を個別に買うより同じ量の弁当を買う方が大抵安くなるように、ハンバーガーもそのまま買う方がいくらか安上がりなんですが」

モバP「自分で好きな物を挟んで食べる、というのも楽しみ方だなと」

雪美「……それは……そう……」

ちひろ「いわゆるMとかMとかLとかはそんなに食べないんですか?」

モバP「Mが2つありますね……食べないですねえ。Sみたいなご当地バーガーは好きですが」

雪美「サイズの話……みたいになってる……」

モバP「Mと言ったらドナとモバで分かるから良いんですがね」

ちひろ「独特な略称を使いますね……それにSって何です」

雪美・モバP『佐世保バーガー』

ちひろ「颯ちゃんと凪ちゃんみたいに綺麗にハモりましたね」

モバP「まあフィッシュバーガーとフライドポテトという好物があるからドナも捨てがたいのですが」

法子「ドナドナドーナードーナーッツ♪ ドナと聞いて参上しました!」

ちひろ「ドーナツじゃないですよ?」

ちひろ「そういえば最近、ポテトは品薄による大きいサイズの販売休止で、加蓮ちゃんが嘆いていましたね」


モバP「代わりに芋けんぴを勧めたらとても悲しい顔をされました」 アタリマエデショ



992: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:41:23 ID:DeRyX3KY

1271

「ぴにゃ! ぼく、ぴにゃこら太!! 346プロは、今日も、いい天気!」

「もちろん、きのうも、いい天気だったよ!」

ピコッ

「ぴにゃ~、たたかないでよ~」

――

「ぴにゃにゃ~、ぼくは、ぴにゃこら太……だったかな?」

「なんだか、さいきん、ものわすれが、ひどくなったような気がするんだ」

「今日、あさごはん、たべたっけ?」

――

「ぴ~にゃにゃぴ~にゃ、にゃ~ぴにゃ~ぴにゃぴ~ん♪」

――

モバP「……幼い頃は無心で楽しめたモグラ叩きってさ、今思うと結構動物虐待の罪悪感が湧くな」

穂乃香「えっ、突然どうしたんですか? Pさん」


雪美「……コブロンは……叩けない……」 ソレナラ、グサァーッ! ユズチャン!?



993: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:47:05 ID:DeRyX3KY

1272

モバP「雪美さんに着せても良いよね? 服シリーズー」

ちひろ「いけないのか着せたいのかはっきりしてください」

モバP「今日は、プチ・マドモアゼルに近いかもしれません。ドリームクラブの魔璃の衣装です」

雪美「……(検索中)」カチカチ

雪美「おお……これが……」

ちひろ「仕事用のPCでギャルゲーの画像検索する膝上アイドルよ」

雪美「左目隠れ……」

モバP「美玲ほどパンクな感じではないが、いつもの感じに一手間を加えて、包帯なんかで目や、或いは頭や付け耳や片腕を装飾するのは好物だ」

雪美「包帯は……ライラが……ミイラで……やってた……ね」

モバP「あの裸包帯みたいなのもどっくーんと来るが、ドレスwith包帯も少し重厚でダークでニヒル」

雪美「……これなら……コスプレ……してみたい……」

ちひろ「まあ、良いんじゃないですか? 体型に結構差異がありますけど」

モバP「では、こっちのるい先生や理保やアイリみたいなスリット紐パンな方は着せても良いですかね?」


ちひろ「そっちが目当てか。許可すると思いますか?」 イイエ? ワカッテルナラキクナ



994: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:51:20 ID:DeRyX3KY

1273

モバP「自分がまだ野球のルールを知らなかった頃、親に尋ねたんだ」

モバP「サヨナラって何? と」

友紀「サヨナラはサヨナラだよ」

モバP「それが聞いても分からなくて、何? 選手が引退でもするのか? と思っていた」

雪美「それも……さよなら……」

モバP「まず攻守交替制を理解していないと何で9回表で試合が終わるのかも分からない」

友紀「あたしは物心がついた頃? いつの間にか分かってたなあ」

友紀「今となっては何で分からなかったのかが分からないね! あははは!」

モバP「勉強や仕事の“何が分からないのか分からない”状態みたいだな、それ」

瑞樹「アナウンサーの頃はそういうのは致命的だったわ。正しい知識が無いと説得力のある、わかる伝え方が出来ないもの」

モバP「分かります。野球中継の実況とか相当詳しくないと、もしやれと言われても完遂出来る気がしません」

瑞樹「そんな、わかる女を目指していたのが、アイドルになってからはわか(がえ)る女に」

雪美「……分かる……。瑞樹……どんどん……可愛く……なってる……」 ワカル?


ちひろ「何かよく分からない会話をしていますねえ」



995: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:53:27 ID:DeRyX3KY

1274

モバP「雪美さん、いつも俺に付いてきてくれてありがとう」

雪美「……?」

モバP「思えば雪美さんを、俺の一存で振り回してばかりだなと」

雪美「……いいの……」

雪美「あなたの……望み……私が……叶える……。そう、約束……した……」

モバP「それは雪美をトップアイドルにしたい、ということであって、個人的に雪美ともっと親密になりたい、とかそういうことまでは……」

雪美「それも……ひっくるめて……叶えたい……。変……?」

モバP「なら嬉しいんだが……良いのか? 雪美は俺の近くにばかりいることで本当に楽しいのか、時々心配になるんだ」

雪美「……きっと……私が……楽しくなかったら……P……分かる……はず」

雪美「それに……Pが……楽しいから……私も……楽しい……」

モバP「雪美……」

雪美「……Pは……今の……Pで……いて……」

モバP「……ああ! 改めてありがとう。俺はどうやらすっかり雪美の虜だ」 ……ウン


ちひろ「今までは何だったんですかね」



996: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 22:54:42 ID:DeRyX3KY

1275

モバP「雪美様がゆく――そんな時間も、あっという間でしたね」

雪美「私より……Pが……やりたい放題……だった……」

モバP「でも雪美といろんなことをやれて僕は幸せです」

雪美「Pが……幸せなら……それでよし……」

モバP「えへへ」

雪美「ふふふ……」

モバP「さて、新年早々ですがそろそろお別れとなります」

雪美「みんな……ありがとう……さようなら……」

   THANK YOU 346
       and
GOOD-BYE 346 WORLD!

  またどこかで会おうね

モバP「このお話の出演は、モバP、雪美、ちひろ……でした」テーテーテテッ テッ!

雪美「……おやすみなさい……」


ちひろ「民放時代のきかんしゃトーマスかな? というか勝手に346プロを終わらすな」



997: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 23:26:59 ID:DeRyX3KY

おまけ25

モバP「全然関係が無い話なんですが、初夢で橋をかける夢を見まして」

ちひろ「縁起が良さそうな夢ですね」

モバP「それでふと思い出したんですが、大工と鬼六という昔話がありましたよね」

ちひろ「大工にはとても橋をかけられそうにない急流の川に鬼が橋をかけてくれる話でしたっけ」

雪美「……本当の名前……当てないと……目……食べられる……」

モバP「そうです。あれ、途中で鬼の名前は鬼六だってネタバレの歌が聴こえてくるんですよね」

モバP「何というご都合主義で解決してしまうんだ、と子ども心に腑に落ちなかったのを思い出しまして」

雪美「……良い夢……見たのに……モヤモヤ……してるの……ね」


おまけ26

モバP「雪美さん、今日は何でも好きな物を食べさせてあげるよ」

雪美「……ほんま……?」

モバP「ホンマもホンマ、大間の本マグロよ」

雪美「ふふっ……じゃあ……マグロ……食べたい……」

ちひろ「そんな地口に釣られちゃうんですか?」



998: 以下、名無しが深夜にお送りします 2022/01/08(土) 23:28:12 ID:DeRyX3KY

今日はここまで
沈没船より愛を込めて



元スレ
SS深夜VIP:モバP「雪美様がゆく」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1585401402/