1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 21:56:05.16 ID:7y5rVYzUO
唯「うぅ~、今日は寒いね」
律「だよなあ、手がかじかんでスティック持てないって」
澪「ほーら、そんなこと言ってないで練習するぞ!」
紬「うふふ」
梓「どうしたんですか、ムギ先輩?顔がにやけてますよ?」
紬「え?そうかしら?」
唯「うん、ムギちゃんにやけてるよ~」
律「ムギ、何か良いことあったのか?」
紬「うーん、良いことってほどのことじゃないかもしんないけど……」
紬「もうすぐクリスマスだなあ、って思って」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:03:06.63 ID:7y5rVYzUO
唯「おぉ~!クリスマス!」
律「そうだな、もうすぐクリスマスだ!」
唯「クリスマス!クリスマス!」
律「クリスマス!クリスマス!」
紬「みんなはまだクリスマスプレゼントはもらってる?」
律「ううん、中学卒業してからはもらってないなあ」
梓「私もです」
唯澪「え!?」
律「な、何だよ2人して?」
唯「り、り、り、りっちゃんと……あ、あ、あ、あずにゃん!!」
澪「ふ、2人の所にはサンタさんはもう来てないのか!?」
律梓「え……?」
梓「唯先輩はともかく……澪先輩は冗談で言ってるんですよね?」
律「だ、だよな梓!唯はともかく、澪がサンタクロースがいるなんて信じてるわけないよな!」
唯「澪ちゃん……」
澪「ああ……そんなこと言ってるから2人はサンタさんに嫌われたんだな」
律梓(この2人本気で信じてるよ……)
唯「ムギちゃん!」
紬「?」
澪「ムギはサンタさんからプレゼントもらってるよな?」
梓「ムギ先輩!」
律「この2人に言ってやれ!サンタクロースなんて存在しないって!」
紬「私はもらってるわ」
澪「ほらやっぱり!」
紬「でも……お父さんからなのよね」
唯澪「え……」
律梓「ほら、やっぱり!」
紬「そ、それは置いといて!みんなは今欲しいものってあるのかしら?」
唯「欲しいもの?う~ん……」
律「私は新しいDSが欲しい!」
澪「ゲームかよ……」
律「クリスマスプレゼントって言ったらゲームだろ!そういう澪はどうなんだ?」
澪「な……なんでもいいだろ!」
梓「澪先輩、顔が赤くなってますよ?」
律「なんだ?澪が欲しいものは顔を真っ赤にするような恥ずかしいものなのか?」
澪「ち、違う!私の欲しいものは……」
唯律紬梓「欲しいものは?」
澪「く……くまちゃんの……ぬいぐるみ……」
唯律紬梓「……」
澪「だ、大体サンタさんが最新鋭のゲーム機なんてわかるわけないだろ!その点私のくまちゃ……」
律「梓は何が欲しいんだ?」
梓「私ですか?私はですね……」
澪「人の話を最後まで聞け!」
律「大丈夫大丈夫、澪にはサンタさんがでっかいくまちゃんをプレゼントしてくれるよ」
梓「澪先輩、安心して下さい」
澪「うぅ……2人して馬鹿にしてるだろ……」
律「で、梓の欲しいものって?」
梓「私はピックですね、この前お店でいいの見つけたんですよ」
唯「あずにゃんらしいねぇ~」
梓「唯先輩の欲しいものはなんですか?」
唯「私はね~、マフラーと手袋と耳当てと……」
律「複数かよ!!」
唯「えへへ~」
唯「ムギちゃん、ムギちゃんは何が欲しいの~?」
紬「私?私はね……ネックレスかしら」
唯「ネックレス!おぉ~、ムギちゃん大人だね~!」
律「しかもムギが欲しいネックレスだもんな、高そうだ」
紬「そんなことないわよ、この前みんなと買い物に行った時に見つけたやつなの」
澪「あぁ、あれか」
梓「あれなら確かにものすごく高いって感じではないですよね」
キーンコーンカーンコーン
紬「あら?もう下校時刻ね」
律「おーし!片付けて帰るぞー!」
澪「……結局練習しなかったな」
てくてく てくてく
律「なあ、今年のクリスマスはどうする?」
唯「また私の家でパーティーやろうよ~!」
澪「いいのか、今年も?」
唯「うん、今年もクリスマスは憂と2人っきりだし!みんなで過ごした方が楽しいよ~!」
唯「それに!去年はあずにゃんいなかったじゃん!だから、私の家でまたパーティーしようよ~!」
律「まあ、私も暇だし唯がいいって言うならいいけど……みんな大丈夫?」
澪「うん、大丈夫だ」
梓「私もです」
紬「あ、あのね……私イブの日はバイトがあるの」
唯「じゃあ25日にしよ~!」
律「よーし、じゃあそれで決まり!またプレゼント交換もしような!」
紬家
紬「澪ちゃんがぬいぐるみ、りっちゃんがDS、梓ちゃんはピックで、唯ちゃんは……たくさんあったわね」
紬「……唯ちゃんと澪ちゃんはもちろん、りっちゃんと梓ちゃんにもサンタさんを信じさせてあげないと」
紬「斉藤、ちょっと話があるの」
斉藤「なんでしょうか?」
紬「実はね……」
………
……
…
12月24日 梓家
梓「ふうー、さっぱりした」
梓「唯先輩の家でのパーティー、もう明日か……何着て行こうかな……」
梓「ってか、交換用のプレゼントあれで良かったのかな……うーん……」
梓「いいや、もう買っちゃったんだし……寝よ」
同日 澪家
澪「ふふふふーん……ふふふーんふん……ふふふーふふふーん……はあ、明日か」
澪「去年は先生の持ってきたプレゼントを引いたんだよな……あれは最悪だった」
澪「先生と律以外だったら誰の引いてもハズレはなさそうなんだけどな……そのどっちかを引きそうだ」
澪「あ……今日サンタさんからくまちゃん、もらえるのかな……?」
澪「……なんてな」
澪「本当は、私だってわかってるよ……」
澪「……もう寝よう」
同日 律家
律「あー、明日のパーティー楽しみだなー!」
律「私の買ったヒゲメガネ、誰が引くんだろうな?楽しみー!」
律「……」
律「聡ーっ!お風呂まだ空かないのかよー?」
聡「ま、まだだよ!入ってくんなよ!」
律「誰が入るかよ!あーあ、なんか眠くなってきた……」
律「お風呂、明日の朝でいっか!よーし、今日はもう寝る!」
同日 唯家
唯「う~い~、明日は早く起こしてね~!」
憂「わかってるよ、お姉ちゃん」
唯「はりきって準備するんだからね~!明日は忙しいぞ~!」
憂「うん、去年みたいな楽しいパーティーにしようね!お姉ちゃん!」
唯「うん!……ああ~!?もうこんな時間!?早く寝なきゃ~!」
唯「憂も早く寝るんだよ~、じゃなきゃサンタさんに怒られちゃうよ!じゃあ、おやすみ!」
憂「うん、おやすみお姉ちゃん」
………
……
…
梓「ん……寒っ……今何時だろう……?」
澪「……まだこんな時間か……寝ないと……あれ?」
律「カーテンが……開いてる……?……おっかしいなー、ちゃんと閉めたのに」
唯「道理で寒いわけだよ~、うぅ~……」
唯律澪梓「……あ」
しんしんしん
梓「雪……だ……」
しんしんしん
澪「綺麗……」
しんしんしん
律「ホワイトクリスマス……か」
しんしんしん
唯「積もんないかな~……」
しんしんしん
唯律澪梓「……あ」
しんしんしん
梓「嘘だ……」
しんしんしん
澪「信じられない……」
しんしんしん
律「夢……じゃないのか?」
しんしんしん
唯「さ、さ、さ、さ……」
しんしんしん
唯律澪梓「サンタさん……だ……」
斉藤「無事に成功しました、紬お嬢様」
紬「本当!?お疲れ様、斉藤」
紬「スープを作っといたからみんなで食べてちょうだい……本当にありがとう」
斉藤「わかりました、失礼します」
紬「……良かった、みんなにサンタさんを見せてあげられたのね」
紬「唯ちゃん、りっちゃん、澪ちゃん、梓ちゃん……」
紬「……メリークリスマス♪」
12月25日
ピンポーン
澪「はーい」
ガチャ
律「澪!た、た、大変だ!?」
澪「ど、どうしたんだよ律……?」
律「私サンタさん見た!それでDSもらった!!」
澪「え……律もなのか?」
律「律も、って……澪も見たのか!?」
澪「うん……それにくまちゃんのぬいぐるみもらった……」
律「マジかよ……あ、唯からメールだ」
澪「唯?なんだって?」
律「……唯もサンタさん見たって、しかもプレゼントも」
澪「……なあ、律?これって……」
律「うん……とりあえず唯と梓を呼ぼう!」
唯「りっちゃん~!澪ちゃん~!」
梓「律先輩!澪先輩!」
律「唯!梓!……よし、みんな揃ったな」
梓「律先輩、急に呼び出してどうしたんですか?それにみんなってまだムギ先輩が……」
澪「梓……お前のクリスマスプレゼント、ピックだったろ?」
梓「え……ど、どうしてわかったんですか!?」
律「……しかも、昨日の夜サンタさん見たろ?」
梓「ええっ!?ど、どうしてそれを……」
唯「うそぉ~!あずにゃんも見たの~!?すごいね~、みんなサンタさん見れたんだね~!」
梓「え、唯先輩も見たんですか!?ってか、みんなって……」
澪「ああ、私も律も見てる……それに、あの時言った欲しいものもみんなもらってる」
梓「あの時って……まさか!?」
唯「サンタさん、どこかで私たちの話聞いてたんだね!」
律「なわけあるかい!」
唯「え?違うの?」
澪「唯……なんでここにムギがいないと思う?」
唯「えっと、それは……ムギちゃんまだ寝てるとか!」
梓「……違いますよ、唯先輩」
律「唯……昨日のサンタさんもプレゼントも全部ムギの仕業なんだよ」
唯「……」
唯「ええーっ!?」
律澪梓(本当に気づいてなかったんだ……)
唯「む、ムギちゃん……サンタさんの知り合いだったんだ……!」
律「なわけあるかい!」
唯「え?それも違うの?」
梓「……唯先輩、昨日のサンタさんと今朝のプレゼントはムギ先輩からのプレゼントなんですよ」
唯「ムギちゃんからの!?……ムギちゃん、実はサンタさんだったのか……」
律「……もうツッコむ気も起きん」
澪「とにかく、私たちはムギからすごく素敵なクリスマスプレゼントをもらったんだ……そこでだ」
律「私たちからもムギに素敵なクリスマスプレゼントを渡してやろうぜ!」
唯「おぉ~!それいいね~!」
梓「でも、ムギ先輩に何をあげるんですか?」
澪「それはもちろん決まってるよ……2人ともちょっと来て」
………
……
…
唯家
ピンポーン
憂「はーい」
ガチャ
紬「憂ちゃん、こんにちは」
憂「紬さん、こんにちは!どうぞ上がって下さい」
紬「それじゃあ、お邪魔するわね……あれ?私が一番かしら?」
憂「はい、紬さんが一番ですよ!」
紬「ちょっと早く来すぎちゃったかしら?何か手伝うことはある?」
憂「いいえ、もうほとんど終わってるんで紬さんはくつろいでて下さい」
紬「そう?なら、そうさせてもらうわね」
紬「……」
紬「憂ちゃん?」
憂「どうかされました?」
紬「唯ちゃんはどうしたの?」
憂「お姉ちゃんにはおつかいに行ってもらってます」
紬「あら、そうなの」
憂「はい」
紬「……」
紬「う、憂ちゃん……やっぱりなにか手伝おう……」
トゥルルルルル
憂「あーっ!お姉ちゃん携帯持ってくの忘れてるーっ!うーん、どうしよう……」
紬「どうしたの、憂ちゃん?」
憂「いや、お姉ちゃんに買ってきてもらおうと思ったものがあったんで電話したんですけど……」
憂「お姉ちゃん、携帯持ってくの忘れたみたいで……」
紬「なら、私が……」
憂「紬さん、私買って来ちゃうんで留守番お願いしますね!」
紬「え……う、憂ちゃんちょっと……」
憂「じゃあ、行ってきまーす!」
バタンッ
紬「あっ……行っちゃった」
紬「……」
紬「1人になっちゃったわ……」
ジャンジャンジャン ジャーンジャジャンジャーン
紬「!」
ガララッ
紬「まあ……!」
唯「きーよーし こーのよーるー」
澪「ほーしーはー ひーかーりー」
唯「すーくいーの みーこーはー」
澪「まーぶねーへの なーかーにー」
唯澪「ねーむりーたもーうー いーとーやーすーくー」
ジャガジャン
律「ムギ!」
唯律澪梓「メリークリスマス!」
紬「みんな……!」
梓「ムギ先輩、あのサンタさんは感動しました!ピック、早速使わさせてもらってます!」
紬「梓ちゃん……」
澪「ムギ……昨日はいい夢を見させてくれてありがとう……くまちゃん大事にするから」
紬「澪ちゃん……」
律「ムギー!もうビビらせんなって!本当にサンタさんかと思っちゃったよ!」
紬「りっちゃん……」
唯「ムギちゃん!たくさんのプレゼントとサンタさん、本当に本当にありがとうね!」
紬「唯ちゃん……」
律「それから、これ!」
澪「私たちからムギへのクリスマスプレゼントだぞ」
梓「開けて下さい、ムギ先輩」
唯「早く早く~!」
紬「えへへ……わかった、開けるわね」
紬「これ……あのネックレス……!」
梓「ムギ先輩欲しいって言ってましたからね」
唯「4人で買ったんだ~!」
律「まあ、私たちがプレゼントに贈れたのはそれ1個買うのと即興のライブだけだったけどさ……」
澪「喜んでもらえたら嬉しいな」
紬「みんな……何言ってるのよ……」
紬「嬉しいに……決まってるじゃない……!」
唯「わあ~!ムギちゃん泣いてる~!嬉し泣きさせちゃった!」
澪「うぅ……なんか私も涙が……」
梓「私も……連れて……ちょっと潤んできました」
律「おいおい、泣くなって!楽しいパーティーにしようぜ!」
憂「皆さん、ジュース注いだんで持って下さーい!」
紬「憂ちゃん!?」
律「よーし!みんなグラス持ったかー?乾杯するぞー!せーの!」
『メリークリスマス!!』
おわり
読んで頂いてありがとうございました
クリスマスも近いし、なんかこう心の温まる話を書きたいなって思って書きました
ムギは女神です
元スレ
唯「おぉ~!クリスマス!」
律「そうだな、もうすぐクリスマスだ!」
唯「クリスマス!クリスマス!」
律「クリスマス!クリスマス!」
紬「みんなはまだクリスマスプレゼントはもらってる?」
律「ううん、中学卒業してからはもらってないなあ」
梓「私もです」
唯澪「え!?」
律「な、何だよ2人して?」
唯「り、り、り、りっちゃんと……あ、あ、あ、あずにゃん!!」
澪「ふ、2人の所にはサンタさんはもう来てないのか!?」
律梓「え……?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:14:54.37 ID:7y5rVYzUO
梓「唯先輩はともかく……澪先輩は冗談で言ってるんですよね?」
律「だ、だよな梓!唯はともかく、澪がサンタクロースがいるなんて信じてるわけないよな!」
唯「澪ちゃん……」
澪「ああ……そんなこと言ってるから2人はサンタさんに嫌われたんだな」
律梓(この2人本気で信じてるよ……)
唯「ムギちゃん!」
紬「?」
澪「ムギはサンタさんからプレゼントもらってるよな?」
梓「ムギ先輩!」
律「この2人に言ってやれ!サンタクロースなんて存在しないって!」
紬「私はもらってるわ」
澪「ほらやっぱり!」
紬「でも……お父さんからなのよね」
唯澪「え……」
律梓「ほら、やっぱり!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:22:42.12 ID:7y5rVYzUO
紬「そ、それは置いといて!みんなは今欲しいものってあるのかしら?」
唯「欲しいもの?う~ん……」
律「私は新しいDSが欲しい!」
澪「ゲームかよ……」
律「クリスマスプレゼントって言ったらゲームだろ!そういう澪はどうなんだ?」
澪「な……なんでもいいだろ!」
梓「澪先輩、顔が赤くなってますよ?」
律「なんだ?澪が欲しいものは顔を真っ赤にするような恥ずかしいものなのか?」
澪「ち、違う!私の欲しいものは……」
唯律紬梓「欲しいものは?」
澪「く……くまちゃんの……ぬいぐるみ……」
唯律紬梓「……」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:32:41.14 ID:7y5rVYzUO
澪「だ、大体サンタさんが最新鋭のゲーム機なんてわかるわけないだろ!その点私のくまちゃ……」
律「梓は何が欲しいんだ?」
梓「私ですか?私はですね……」
澪「人の話を最後まで聞け!」
律「大丈夫大丈夫、澪にはサンタさんがでっかいくまちゃんをプレゼントしてくれるよ」
梓「澪先輩、安心して下さい」
澪「うぅ……2人して馬鹿にしてるだろ……」
律「で、梓の欲しいものって?」
梓「私はピックですね、この前お店でいいの見つけたんですよ」
唯「あずにゃんらしいねぇ~」
梓「唯先輩の欲しいものはなんですか?」
唯「私はね~、マフラーと手袋と耳当てと……」
律「複数かよ!!」
唯「えへへ~」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:39:16.86 ID:7y5rVYzUO
唯「ムギちゃん、ムギちゃんは何が欲しいの~?」
紬「私?私はね……ネックレスかしら」
唯「ネックレス!おぉ~、ムギちゃん大人だね~!」
律「しかもムギが欲しいネックレスだもんな、高そうだ」
紬「そんなことないわよ、この前みんなと買い物に行った時に見つけたやつなの」
澪「あぁ、あれか」
梓「あれなら確かにものすごく高いって感じではないですよね」
キーンコーンカーンコーン
紬「あら?もう下校時刻ね」
律「おーし!片付けて帰るぞー!」
澪「……結局練習しなかったな」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:49:48.37 ID:7y5rVYzUO
てくてく てくてく
律「なあ、今年のクリスマスはどうする?」
唯「また私の家でパーティーやろうよ~!」
澪「いいのか、今年も?」
唯「うん、今年もクリスマスは憂と2人っきりだし!みんなで過ごした方が楽しいよ~!」
唯「それに!去年はあずにゃんいなかったじゃん!だから、私の家でまたパーティーしようよ~!」
律「まあ、私も暇だし唯がいいって言うならいいけど……みんな大丈夫?」
澪「うん、大丈夫だ」
梓「私もです」
紬「あ、あのね……私イブの日はバイトがあるの」
唯「じゃあ25日にしよ~!」
律「よーし、じゃあそれで決まり!またプレゼント交換もしような!」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:56:08.88 ID:7y5rVYzUO
紬家
紬「澪ちゃんがぬいぐるみ、りっちゃんがDS、梓ちゃんはピックで、唯ちゃんは……たくさんあったわね」
紬「……唯ちゃんと澪ちゃんはもちろん、りっちゃんと梓ちゃんにもサンタさんを信じさせてあげないと」
紬「斉藤、ちょっと話があるの」
斉藤「なんでしょうか?」
紬「実はね……」
………
……
…
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:03:53.47 ID:7y5rVYzUO
12月24日 梓家
梓「ふうー、さっぱりした」
梓「唯先輩の家でのパーティー、もう明日か……何着て行こうかな……」
梓「ってか、交換用のプレゼントあれで良かったのかな……うーん……」
梓「いいや、もう買っちゃったんだし……寝よ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:12:08.42 ID:7y5rVYzUO
同日 澪家
澪「ふふふふーん……ふふふーんふん……ふふふーふふふーん……はあ、明日か」
澪「去年は先生の持ってきたプレゼントを引いたんだよな……あれは最悪だった」
澪「先生と律以外だったら誰の引いてもハズレはなさそうなんだけどな……そのどっちかを引きそうだ」
澪「あ……今日サンタさんからくまちゃん、もらえるのかな……?」
澪「……なんてな」
澪「本当は、私だってわかってるよ……」
澪「……もう寝よう」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:22:07.82 ID:7y5rVYzUO
同日 律家
律「あー、明日のパーティー楽しみだなー!」
律「私の買ったヒゲメガネ、誰が引くんだろうな?楽しみー!」
律「……」
律「聡ーっ!お風呂まだ空かないのかよー?」
聡「ま、まだだよ!入ってくんなよ!」
律「誰が入るかよ!あーあ、なんか眠くなってきた……」
律「お風呂、明日の朝でいっか!よーし、今日はもう寝る!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:30:33.00 ID:7y5rVYzUO
同日 唯家
唯「う~い~、明日は早く起こしてね~!」
憂「わかってるよ、お姉ちゃん」
唯「はりきって準備するんだからね~!明日は忙しいぞ~!」
憂「うん、去年みたいな楽しいパーティーにしようね!お姉ちゃん!」
唯「うん!……ああ~!?もうこんな時間!?早く寝なきゃ~!」
唯「憂も早く寝るんだよ~、じゃなきゃサンタさんに怒られちゃうよ!じゃあ、おやすみ!」
憂「うん、おやすみお姉ちゃん」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:38:12.85 ID:7y5rVYzUO
………
……
…
梓「ん……寒っ……今何時だろう……?」
澪「……まだこんな時間か……寝ないと……あれ?」
律「カーテンが……開いてる……?……おっかしいなー、ちゃんと閉めたのに」
唯「道理で寒いわけだよ~、うぅ~……」
唯律澪梓「……あ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:42:05.87 ID:7y5rVYzUO
しんしんしん
梓「雪……だ……」
しんしんしん
澪「綺麗……」
しんしんしん
律「ホワイトクリスマス……か」
しんしんしん
唯「積もんないかな~……」
しんしんしん
唯律澪梓「……あ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:47:36.74 ID:7y5rVYzUO
しんしんしん
梓「嘘だ……」
しんしんしん
澪「信じられない……」
しんしんしん
律「夢……じゃないのか?」
しんしんしん
唯「さ、さ、さ、さ……」
しんしんしん
唯律澪梓「サンタさん……だ……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:54:56.12 ID:7y5rVYzUO
斉藤「無事に成功しました、紬お嬢様」
紬「本当!?お疲れ様、斉藤」
紬「スープを作っといたからみんなで食べてちょうだい……本当にありがとう」
斉藤「わかりました、失礼します」
紬「……良かった、みんなにサンタさんを見せてあげられたのね」
紬「唯ちゃん、りっちゃん、澪ちゃん、梓ちゃん……」
紬「……メリークリスマス♪」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:06:05.33 ID:y+w1BVgnO
12月25日
ピンポーン
澪「はーい」
ガチャ
律「澪!た、た、大変だ!?」
澪「ど、どうしたんだよ律……?」
律「私サンタさん見た!それでDSもらった!!」
澪「え……律もなのか?」
律「律も、って……澪も見たのか!?」
澪「うん……それにくまちゃんのぬいぐるみもらった……」
律「マジかよ……あ、唯からメールだ」
澪「唯?なんだって?」
律「……唯もサンタさん見たって、しかもプレゼントも」
澪「……なあ、律?これって……」
律「うん……とりあえず唯と梓を呼ぼう!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:19:22.43 ID:y+w1BVgnO
唯「りっちゃん~!澪ちゃん~!」
梓「律先輩!澪先輩!」
律「唯!梓!……よし、みんな揃ったな」
梓「律先輩、急に呼び出してどうしたんですか?それにみんなってまだムギ先輩が……」
澪「梓……お前のクリスマスプレゼント、ピックだったろ?」
梓「え……ど、どうしてわかったんですか!?」
律「……しかも、昨日の夜サンタさん見たろ?」
梓「ええっ!?ど、どうしてそれを……」
唯「うそぉ~!あずにゃんも見たの~!?すごいね~、みんなサンタさん見れたんだね~!」
梓「え、唯先輩も見たんですか!?ってか、みんなって……」
澪「ああ、私も律も見てる……それに、あの時言った欲しいものもみんなもらってる」
梓「あの時って……まさか!?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:29:36.63 ID:y+w1BVgnO
唯「サンタさん、どこかで私たちの話聞いてたんだね!」
律「なわけあるかい!」
唯「え?違うの?」
澪「唯……なんでここにムギがいないと思う?」
唯「えっと、それは……ムギちゃんまだ寝てるとか!」
梓「……違いますよ、唯先輩」
律「唯……昨日のサンタさんもプレゼントも全部ムギの仕業なんだよ」
唯「……」
唯「ええーっ!?」
律澪梓(本当に気づいてなかったんだ……)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:43:37.86 ID:y+w1BVgnO
唯「む、ムギちゃん……サンタさんの知り合いだったんだ……!」
律「なわけあるかい!」
唯「え?それも違うの?」
梓「……唯先輩、昨日のサンタさんと今朝のプレゼントはムギ先輩からのプレゼントなんですよ」
唯「ムギちゃんからの!?……ムギちゃん、実はサンタさんだったのか……」
律「……もうツッコむ気も起きん」
澪「とにかく、私たちはムギからすごく素敵なクリスマスプレゼントをもらったんだ……そこでだ」
律「私たちからもムギに素敵なクリスマスプレゼントを渡してやろうぜ!」
唯「おぉ~!それいいね~!」
梓「でも、ムギ先輩に何をあげるんですか?」
澪「それはもちろん決まってるよ……2人ともちょっと来て」
………
……
…
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:53:21.31 ID:y+w1BVgnO
唯家
ピンポーン
憂「はーい」
ガチャ
紬「憂ちゃん、こんにちは」
憂「紬さん、こんにちは!どうぞ上がって下さい」
紬「それじゃあ、お邪魔するわね……あれ?私が一番かしら?」
憂「はい、紬さんが一番ですよ!」
紬「ちょっと早く来すぎちゃったかしら?何か手伝うことはある?」
憂「いいえ、もうほとんど終わってるんで紬さんはくつろいでて下さい」
紬「そう?なら、そうさせてもらうわね」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:06:23.01 ID:y+w1BVgnO
紬「……」
紬「憂ちゃん?」
憂「どうかされました?」
紬「唯ちゃんはどうしたの?」
憂「お姉ちゃんにはおつかいに行ってもらってます」
紬「あら、そうなの」
憂「はい」
紬「……」
紬「う、憂ちゃん……やっぱりなにか手伝おう……」
トゥルルルルル
憂「あーっ!お姉ちゃん携帯持ってくの忘れてるーっ!うーん、どうしよう……」
紬「どうしたの、憂ちゃん?」
憂「いや、お姉ちゃんに買ってきてもらおうと思ったものがあったんで電話したんですけど……」
憂「お姉ちゃん、携帯持ってくの忘れたみたいで……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:12:42.60 ID:y+w1BVgnO
紬「なら、私が……」
憂「紬さん、私買って来ちゃうんで留守番お願いしますね!」
紬「え……う、憂ちゃんちょっと……」
憂「じゃあ、行ってきまーす!」
バタンッ
紬「あっ……行っちゃった」
紬「……」
紬「1人になっちゃったわ……」
ジャンジャンジャン ジャーンジャジャンジャーン
紬「!」
ガララッ
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:22:24.76 ID:y+w1BVgnO
紬「まあ……!」
唯「きーよーし こーのよーるー」
澪「ほーしーはー ひーかーりー」
唯「すーくいーの みーこーはー」
澪「まーぶねーへの なーかーにー」
唯澪「ねーむりーたもーうー いーとーやーすーくー」
ジャガジャン
律「ムギ!」
唯律澪梓「メリークリスマス!」
紬「みんな……!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:33:51.05 ID:y+w1BVgnO
梓「ムギ先輩、あのサンタさんは感動しました!ピック、早速使わさせてもらってます!」
紬「梓ちゃん……」
澪「ムギ……昨日はいい夢を見させてくれてありがとう……くまちゃん大事にするから」
紬「澪ちゃん……」
律「ムギー!もうビビらせんなって!本当にサンタさんかと思っちゃったよ!」
紬「りっちゃん……」
唯「ムギちゃん!たくさんのプレゼントとサンタさん、本当に本当にありがとうね!」
紬「唯ちゃん……」
律「それから、これ!」
澪「私たちからムギへのクリスマスプレゼントだぞ」
梓「開けて下さい、ムギ先輩」
唯「早く早く~!」
紬「えへへ……わかった、開けるわね」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:47:08.64 ID:y+w1BVgnO
紬「これ……あのネックレス……!」
梓「ムギ先輩欲しいって言ってましたからね」
唯「4人で買ったんだ~!」
律「まあ、私たちがプレゼントに贈れたのはそれ1個買うのと即興のライブだけだったけどさ……」
澪「喜んでもらえたら嬉しいな」
紬「みんな……何言ってるのよ……」
紬「嬉しいに……決まってるじゃない……!」
唯「わあ~!ムギちゃん泣いてる~!嬉し泣きさせちゃった!」
澪「うぅ……なんか私も涙が……」
梓「私も……連れて……ちょっと潤んできました」
律「おいおい、泣くなって!楽しいパーティーにしようぜ!」
憂「皆さん、ジュース注いだんで持って下さーい!」
紬「憂ちゃん!?」
律「よーし!みんなグラス持ったかー?乾杯するぞー!せーの!」
『メリークリスマス!!』
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:47:49.58 ID:y+w1BVgnO
おわり
66: ◆oN9kdl1Ft. 2009/12/03(木) 01:57:10.50 ID:y+w1BVgnO
読んで頂いてありがとうございました
クリスマスも近いし、なんかこう心の温まる話を書きたいなって思って書きました
ムギは女神です
紬「メリークリスマス♪」