SS速報VIP:【SideM】神谷幸広「アイドルになろうと思ったら東雲に止められた」
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1: ◆q2oAjQREXs 2014/09/07(日) 23:54:24.61 ID:hufpTt/I0

アイドルマスターSideMのCafe ParadeのSSです

http://download1.getuploader.com/g/imas_sidem01/819/cafe.jpg

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2: ◆q2oAjQREXs 2014/09/07(日) 23:55:02.72 ID:hufpTt/I0

咲「アイドルオーディション?」

神谷「ああ、二人とも興味あるか?」

巻緒「はい!受けましょうこれ!」

咲「そうだよ、やろうやろう!」

神谷「おお、二人とも乗り気だな。それじゃあ…」


東雲「駄目です」



3: ◆q2oAjQREXs 2014/09/07(日) 23:57:34.28 ID:hufpTt/I0

神谷「東雲?」

咲「えー、なんで?すごいじゃん、アイドルだよ!?」

巻緒「そうですよ!せっかく勧めてもらったのに!」

東雲「何でじゃありません。そんな怪しい誘いにホイホイ乗って、危ない目にあったらどうするんですか」

咲「大丈夫だよ!ほら、これちゃんとしたオーディションだし!」

東雲「そもそも水嶋さん、あなた男と女、どっちとして受けるつもりですか?」

咲「えっ!?そ、それは…」

東雲「性別を偽れば後々問題になるし、正直に男として受ければ、きっと奇異の目で見られます」

東雲「生半可な覚悟では、後で辛い思いをしますよ」

巻緒「東雲さん、そこまで言わなくても!」

東雲「巻緒さんは、どうしてそんなにオーディションを受けたいんですか」

巻緒「これで有名になれれば、ケーキのためのいい踏み台になるかなって」

東雲「やめなさい」



4: ◆q2oAjQREXs 2014/09/07(日) 23:58:56.74 ID:hufpTt/I0

神谷「まあまあ東雲、落ち着けって」

東雲「…何自分は関係ないような顔してはるんですか?」

神谷「え?」

東雲「どうせ自分も、二人と一緒のオーディション受けるつもりやったんでしょう?」

神谷「へえ、よくわかったな」

東雲「よくわかったなじゃないですわ!貴方がアイドルになったら、カフェはどうするんですか!」

神谷「そこはほら、皆で協力すればカフェもアイドルも両立できるかと…」

東雲「それで共倒れになったら、どう責任とるんですか?」

神谷「うっ…」



5: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:01:03.10 ID:r955Q5Nu0

東雲「いいですか、神谷。これは貴方だけの問題じゃないんですよ」

東雲「水嶋さんと巻緒さんはまだいいです。まだ学生なので、いくらでもやり直しがききます」

東雲「私も、例えここが駄目になっても、別の店でもやっていけるくらいの実力はあると自負しています」

東雲「神谷は自業自得なのでどうなろうと知ったこっちゃありません」

神谷「おいおい、ひどいな」

東雲「黙りなさい。でも…ここがなくなったら、アスランさんはどうするんですか」


アスラン「アーッハッハッハ!我を喚んだか、ソーイチロー!」

東雲「呼んでません…と言いたいところですが、貴方にも関係のある話なので、ここにいてください」

アスラン「へ?う、うむ…」



6: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:02:57.25 ID:r955Q5Nu0

東雲「神谷、アスランさんは料理の腕は確かです」

アスラン「当然だ!我の生み出す糧は至上の…」

東雲「ですが、例え確かな腕があっても、こんな面倒な人雇ってくれる店はそうそうないんですよ」

アスラン「面倒!?」

東雲「実際、ここに来る前は性格のせいで何軒も店を追い出されたらしいじゃないですか」

東雲「貴方、アスランさんを路頭に迷わせるつもりですか!拾ってきたなら、最後までちゃんと面倒見なさい!」

東雲「世の中、貴方みたいに聖人通り越して変人な人間ばかりだと思ったら、大間違いですよ!」

神谷「それなら大丈夫だ!もちろんアスランも一緒にアイドルに…」

東雲「だからアイドルになることが問題やって言うとるやろが!」



7: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:05:35.90 ID:r955Q5Nu0

神谷「なあ東雲、昔話した俺の夢のこと覚えてるか?」

東雲「覚えてますよ。世界中に幸せを届けたい…でしょう?」

東雲「こんな馬鹿みたいな真っ直ぐな夢、忘れられませんよ」

神谷「そうだ。俺は、その夢のためにCafe Paradeを開いたわけだが…」

神谷「もしアイドルになれてここもも続けられたら、もっとその夢に近づけると思わないか?」

東雲「そうですね。ですが、そのためにここにいる全員を巻き込むと?」

咲「巻き込むとかじゃないよ!」

東雲「水嶋さん?」

咲「ごめん、そーいちろー。そーいちろーがあたしを心配してくれてるのはわかるよ」

咲「でもあたしは、アイドルをやってみたい。もちろん、男として」

東雲「…嫌な思いを、たくさんするかもしれませんよ?」

咲「それでも、あたしはアイドルになって可愛い衣装で人前に立ってみたい!」

咲「もしそれができたら、あたしはあたしらしく生きられる気がするの!」



8: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:07:00.51 ID:r955Q5Nu0

巻緒「東雲さん、俺もやっぱりアイドルやってみたいです」

巻緒「さっきは踏み台とか言っちゃったけど、アイドル活動でケーキの素晴らしさをみんなに伝えたいのは本当なんです」

巻緒「それに、サキちゃんと一緒にアイドルって、すごく楽しそうだし!」

咲「ロール…」

アスラン「フフフ…ならば、我も力を貸そうぞ!」

咲「アスラン…!」

アスラン「我が名を世に轟かせれば、光の民は皆、我を求めるだろう!」

アスラン「その者たちに我が生み出しし糧を与え、我がシモベとするのだ!」

咲「(何言ってるのかよくわかんないけど)ありがとう、アスラン!」

東雲「まったく…これじゃあ私が悪者やないですか」

神谷「なあ、東雲」

東雲「なんですか」

神谷「前にメキシコで追い剥ぎに遭った話しただろ?」

東雲「その話、今関係あります?」



9: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:08:38.15 ID:r955Q5Nu0

神谷「俺はあの時、本気でもう駄目だと思ったんだ。俺の運もここまでか、ってね」

神谷「でも、おっさんに助けられてなんとかなった」

神谷「それで思ったんだ。人生、意外となんとかなるもんだってね」

東雲(これはツッコミ所なんやろか)

神谷「だからさ、そんな風にやる前から全部否定しないで、まずは一度やってみないか?」

神谷「もし駄目でも、みんなで協力し合えばきっとなんとかできるさ」

東雲「はあ…そういえば神谷は、昔から言い出したらきかん人でしたね」

神谷「それじゃあ!」

東雲「ええ、やるだけやってみなさい。カフェのことは、私も出来る限りサポートしますから」

咲「そーいちろー、ホントに!?」

巻緒「ありがとうございます、東雲さん!」

アスラン「やったな、カミヤ!」

神谷「ああ!それじゃあ五人で、オーディション合格目指して頑張ろう!」


東雲「はい?」



10: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:10:10.60 ID:r955Q5Nu0

東雲「神谷、今五人でって言いました?」

神谷「ああ、それがどうかしたのか?」

東雲「オーディションを受けるのは四人でやないんですか?ああ、私もサポートするって言ったから…」

神谷「何言ってるんだ、東雲も一緒に受けるんだろ?」

東雲「いや、私は受けるつもりはないですよ」

神谷「え?」

東雲「え?」



11: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:11:46.21 ID:r955Q5Nu0

咲「え、そーいちろー一緒にアイドルやらないの!?」

巻緒「俺もてっきり、東雲さんも一緒にやるものだとばっかり…」

東雲「いや、むしろなんで自然に私も数に入れてるんですか」

アスラン「ソーイチローも我ら漆黒の絆で結ばれた盟友の一員だからだ!」

東雲「そんなけったいなもので結ばれた覚えはありません」

神谷「でも俺たちにオーディションを勧めてくれた人も、ぜひ五人で一緒にって」

東雲「私がアイドルなんて、柄じゃないでしょう」

咲「そんなことないって!そーいちろー、ちょっと目細いけどイケメンだし!」

東雲「目が細くて悪かったですね」

神谷「東雲、前にメキシコで…」

東雲「その話はもうええわ!」



12: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:13:08.34 ID:r955Q5Nu0

東雲「はあ…わかりましたよ。一回だけですからね」

神谷「ありがとう、東雲!」

咲「やったあ!五人でなら、絶対合格できるよね!」

巻緒「うん、俺たちならできるよ!」

アスラン「世界に我らが名声を轟かせるのだ!」

東雲「いいですか。あくまでも水嶋さんと巻緒さんは学業、神谷とアスランさんはカフェが優先ですからね」

東雲(結局断れないあたり、私も甘いですね…)



13: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:14:43.80 ID:r955Q5Nu0

「それでは、アイドルを志望した理由を教えてください」


神谷「世界中に幸せを届けるため、とか言えば笑うかな?」

巻緒「ケーキの奥深さを、もっともっと、いろんな人に知ってほしいんです!」

咲「あたしがあたしらしく生きるため!…って言うとカッコつけすぎ?」

アスラン「飢えた子羊どもに我が糧を与え、肥やし続けるためだ!」


東雲「なりゆき、です。人生って本当、何が起こるかわかりませんね」



14: ◆q2oAjQREXs 2014/09/08(月) 00:16:51.31 ID:r955Q5Nu0

終わりです。
職場のオーナーがいきなりみんなでアイドルやろう!とか言い出したら普通は止めるよなって思って書きました
東雲さんの口調がつかめてなくてすみません
読んでくれた方、ありがとうございました


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