1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 17:17:25.17 ID:L4Q47tN7O

律「今日もおやすみってか?」

澪「律はウサちゃんっていうよりクマちゃんかな」

律「なんでだよ」

澪「んー…たまに手に負えなくなるとことか?」

律「でも抱いてたらウサちゃんみたいにフワフワだろ?」

澪「そうだなぁ、クマちゃんって言うには少しちっちゃいか」クスッ

律「むー」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 17:26:04.92 ID:L4Q47tN7O

澪「律、ご飯粒ついてるぞ」

律「んー?」モグモグ

澪「ほら、取ってやるからこっちこい」

律「んー」モグモグ

澪「はい取れた。やれやれ…」

紬「………」

唯「む、ムギちゃんの口周りについたご飯粒がサンタさんの髭みたいになってる…!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 17:32:51.19 ID:L4Q47tN7O

律「いっ!」グキ

澪「ん、大丈夫か?」

律「いてて…足挫いた…」ズキズキ

澪「歩けそう?」

律「澪おんぶ~」

澪「はやいな……やれやれ」

律「へへ、ありがと♪」

澪「痛み引いたら自分で歩けよな」

紬「………」

唯「む、ムギちゃんがなんかすごく変な歩き方してる…!」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 17:39:55.20 ID:L4Q47tN7O

澪「っ」スパ

律「うわ、血が出てんじゃん」

澪「…弦で指切っちゃった…」

律「ん」ペロ

澪「! 律っ!」

律「切り傷はこうするのが一番♪」

澪「……もうっ」

紬「………」

唯「ムギちゃんがすごい勢いでベース弾いてる…どうしたんだろ…!」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 17:56:38.06 ID:L4Q47tN7O

律「フジツボ…」ボソ

澪「…っ!」

律「膝の皿屋敷…」ボソ

澪「いやぁあああああ!」ダッ

律「あ、澪そっち行ったら足場フジツボだらけだぞ」

澪「いやぁあああああああ!」ダダダ ヒシッ

律「おっ…はは、澪は大胆だなぁ」ナデナデ

澪「うぅ……」

紬「………」

唯「む、ムギちゃんが部室にフジツボ撒いてる…!」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 18:03:14.47 ID:L4Q47tN7O

律「お、おいーっす…」ガチャ

澪「……ん、あれ、前髪下ろした?」

律「あ、ああ、イメチェンしてみたんだ…どう…かな?」

澪「へー。なんか新鮮で可愛いな」ベタベタ

律「あー!せっかくいい感じだったのに七三にすんなよー!」

澪「律のまえがみー☆」ベタベタ

律「やーめーろー!」ウガー!

紬「………」

唯「む、ムギちゃんの眉毛が左と右で7:3になってる…!」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 18:15:57.10 ID:L4Q47tN7O

律「……ん」サワッ

澪「? 何?」

律「ホコリ。髪についてたぞ」

澪「あれ、ありがと」

律「澪はせっかく綺麗な黒髪なんだから汚れにはもっと気をつけるべきだ」

澪「んー、一応気をつけてるつもりだけど、後ろはなぁ…」

紬「………」

唯「部室に羊さんがいると思ったらムギちゃんだった…!」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 18:22:44.13 ID:L4Q47tN7O

澪「私も唯みたいに楽器に名前つけてみたよ」

律「なんて名前なんだ?」

澪「ベー太」

律「……じゃあ私はドラ子!」

紬「………」

唯「え?ムギちゃんキーボードに名前つけたの?へぇー、なんて名前?」

唯「へぇ、キー子って言うんだ!可愛いねっ!……え?キー子は鍵盤の白い部分で、黒い方はキー美?そ、そっかぁ」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 18:30:23.01 ID:L4Q47tN7O

律「みおー♪」

澪「くっ、来るなぁっ!」

律「みーおー♪」

澪「セーターは静電気すごいんだから、私に触るなぁっ!」

律「パチパチしちゃうぞぉ~!」

澪「あっちいけー!」

紬「………」

唯「部室に羊さんがいると思ったらムギちゃんだった…!」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 18:37:01.94 ID:L4Q47tN7O

律「部屋から出ると、友人はこう言ったんだ…」

澪「聞こえない聞こえないっ…!」

律「お前の腰掛けてたベッドの下に包丁を持った男がいたんだ…って!」

澪「いやぁあああああああ!」

律「澪可愛い♪」

紬「………」

唯「みんなおいーっす!………ってあれ、ムギちゃんはまだ来てないの?」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 19:06:27.00 ID:L4Q47tN7O

律「澪ー、みてみてー」

澪「ん?」

律「じゃーん、ピアスー開けてみたよんっ☆」

澪「……バカ律!自分で体に傷つけるなんてっ…!」

律「ホントはイヤリングだけどっ☆」ポロッ

澪「なっ…!」

律「久しぶりに澪に叱ってもらおうと思ってさ♪」

澪「馬鹿っ!」

律「てへへっ♪」

紬「………」

唯「む、ムギちゃんの耳からフラフープがぶら下がってる…!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 19:23:11.67 ID:L4Q47tN7O

律「ああっ」

澪「ん、ここらへん?」コリッ

律「んあっ!」

澪「ここ、すごくかたくなってるな」コリコリ

律「んくっ…そこっ…いいよっ…!」

澪「もー、肩こりなら電動マッサージ機でも買ってやれよなー」

律「だってあれ使いにくいんだもん……ああいいっ!」

紬「………」

唯「あ、ムギちゃん電動マッサージ機持ってきてくれたんだー。わぁ、なんかマイクみたいで面白いねっ!」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 19:53:58.46 ID:L4Q47tN7O

律「澪ー、もっと右だぞー」

澪「右…右…」フラフラ…

律「そのまま真っ直ぐー」

澪「どこ…スイカどこ…」フラフラ…

律「真っ直ぐ真っ直ぐー」

澪「真っ直ぐ…真っ直ぐ………きゃっ!」ドン

律「澪可愛いっ♪」ギュー

澪「律!?お前なぁー!」ウガー!

律「わー!棒はなし!割れちゃうっ!私割れちゃうからっ!!」

紬「………」

唯「ムギちゃん、部室でスイカ割りはマズいよ…」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 20:21:12.83 ID:L4Q47tN7O

澪「ぽ、ポテトはいかが…ですか…?」

律「ダメダメー!もっと元気よくっ!『ポテトはいかがですかっ?☆』」

澪「あ…じゃあ一つください…」

律「なんで客なんだよっ!?」

澪「だ、だって…恥ずかしいもん…」カァァ

律「罰ゲームだろー、ほら、もう一回!『ポテトはいかがですかっ?』」

澪「あ、け、結構ですっ…」

紬「………」

唯「ムギちゃんおいーっす!…え、ポテト?食べる食べるー!」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 20:37:37.61 ID:L4Q47tN7O

律「麦とホップ」

紬「も、もう一声っ…!」

澪「麦とホップ」

紬「はぅっ…も…もう一声っ…!」

唯「ムギとホップー♪」

紬「~~~~っ!!」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 20:43:57.69 ID:L4Q47tN7O

澪「みんな、ありがと~!!」

パチパチパチパチ

澪「はっ…はっ……」クン

澪「ぅうわっ!?」ドテッ

律「み、澪!」

唯「澪ちゃん大丈夫!?」

ざわ……  ざわ……

澪「いったた…………ん…?」

丼だ…  しましまの丼…   丼が丸見え……

澪「い…………!」

ご飯食べたくなってきた……   私も……  丼……

澪「いやぁああああああああああ!!!」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 20:53:57.09 ID:L4Q47tN7O

唯「一人旅だなんて、澪ちゃんカッコいい!」

紬「澪ちゃんすごーい!」

律「それで、詩は書けたのか?」

澪「うん…結構いい感じのができたよ」ピラ

律「どれどれ?」

『ピンク色のバナナ』

紬「ん?」

律「で、詩は書けたのか?」

唯「澪ちゃんはやくはやくぅー!」

澪「…え?」

澪「ピンク色のバナナ、可愛くない…?」

律「ムギ、お茶にしよう」

紬「はいはーい♪」

唯「今日はチーズケーキかな!」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 21:16:00.78 ID:L4Q47tN7O

ヴィィィィィ

唯「…ん、律っちゃんからだ」カチ

唯「わぁ、動画メール!」

『おーっす唯ー、勉強がんばってるかー?』

『無事合格したらパーッとみんなで遊ぼうな!』

『いいか唯、数学のコツは……あっ、澪っ、今はダメ……あんっ』

唯「律っちゃん送る相手間違ってるよー」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 21:40:22.35 ID:L4Q47tN7O

澪「律のことが好き」

律「えっ…?」

澪「いつもいつも律のことを考えてる」

律「……澪…」

澪「私の気持ちはマシュマロみたいにふわふわ」

律「ああ、歌詞だったのか」

澪「とっても好き」

律「相変わらず変わったセンスの持ち主だな、澪は」

澪「大好き」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:08:18.34 ID:L4Q47tN7O

‐糸冬‐



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:24:27.67 ID:L4Q47tN7O

律「……ああ……ここは……」

唯「…うん……私たち……漂流しちゃったんだね………」

紬「……お腹……空きました……」

澪「…そうだな……もうかれこれ6時間…何も食べてなもんな……」

梓「牛丼、並盛りで」

店員「あいよっ、牛並一丁!」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:28:08.96 ID:L4Q47tN7O

唯「喉渇いた……」

律「我慢しろ唯……貴重な水だぞ……」

紬「…ああ…もう…だめ…」

澪「ムギ…!しっかりしろ……!」

梓「お味噌汁ください」

店員「あいよっ!豚汁一丁!」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:36:27.05 ID:L4Q47tN7O

唯「…私たち……ここで終わるのかな……」

律「…はは……武道館ライブどころか…こんなところで野垂れ死にか……」

紬「………」

澪「ムギ……!しっかりしろ……!がんばれ……死ぬなっ…!」

梓「………店長」

店長「おう、なんだいっ?」

梓「この人たちに牛丼並を、4人分」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:41:17.59 ID:L4Q47tN7O

唯「はふっ、ハフ!」

律「んぐんぐ」

紬「もぐもぐ」

澪「もぐもぐ」

唯「おかわりください!」

律「おかわりください!」

紬「もう一声~」

澪「おかわりください!」



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:44:42.91 ID:L4Q47tN7O

唯「おいしかったぁ」

律「うまかったぁ」

紬「はぁ~」

澪「ふぅ」

唯「豚汁…」

律「豚汁…」

紬「豚汁…」

澪「豚汁…」

梓「……」



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:47:34.14 ID:L4Q47tN7O

唯「はふっ、ハフ!」

律「ズズズッ」

紬「んく…んく…」

澪「もぐもぐ」

唯「ぷはぁ~!」

律「っはぁ~!」

紬「ふぅ…」フキフキ

澪「ん…」フキフキ

梓「………あの、みなさん、ちょっといいですか?」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:54:20.61 ID:L4Q47tN7O

梓「さっき、『武道館』って言ってましたよね……?」

唯「ごちそーさまでした!」

律「ごちそーさんっ!」

紬「おそまつさまでした」

澪「ごちそうさまでした」

ウィィィン

店長「またのご来店をお待ちしてますっ!」

梓「……あの」

店長「あいよ、お会計2500円になりますっ」

梓「……あ、2000円しかない…」

店長「それじゃ、今日も体で払ってくれるってことでいいかいっ?」

梓「………はい」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 22:55:14.54 ID:L4Q47tN7O

‐糸冬‐



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:04:02.02 ID:L4Q47tN7O

ふと目が覚めると、私は部室にいた。

あたりは薄暗く、今が何時なのかもよくわからない。

なぜか携帯は電源がつかなくなっていた。



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:05:47.02 ID:L4Q47tN7O

この暗さはとっくに閉門時間を過ぎているだろう。

私は部活動の最中に寝てしまったのだろうか…。

でもそれならみんなが起こしてくれるはず…。



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:12:40.89 ID:L4Q47tN7O

それにしても気味の悪い明るさだ。

太陽は完全に落ち、部室の電気は消えているというのに、真っ暗ではなく薄暗い。

はやくかえろう。

そう思ってふと窓から薄暗い外を見た。

ここから見えるのは玄関門の前だ。



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:15:36.29 ID:L4Q47tN7O

流し目で見た門前の景色


そこには。


彼女がいた。


いつも黄色いカチューシャをしている彼女が。



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:18:10.15 ID:L4Q47tN7O

何をしてるんだろう。

私は自分の置かれている状況を忘れ、ただただ彼女を見ていた。



動かない。



門前でただじっとうつむき立ち尽くしている。


ここからでは彼女の表情は見えない。



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:24:31.00 ID:L4Q47tN7O

そして窓を開け声をかけようとしたその時。


うつむいて動かなかった彼女はゆっくりと


錆びた機械が身をきしませながら動くようにゆっくりと首を持ち上げ



そして



「顔のない」彼女はこちらを向くと



ニィ…と笑い



そして校舎に向かって全速力で走り出した



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:30:22.17 ID:L4Q47tN7O

私はすぐに身を引き外から見えない位置へと移動した。


ばくんばくん。ばくんばくん。


心臓の音がその強いハクドウと共に耳に入ってくる。


ばくんばくん。ばくんばくん。


聞いたこともないような強い心臓の音。


……そうだ、この違和感の正体



目が覚めてから今までの間



この世界には音がなかった



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:33:46.60 ID:L4Q47tN7O

音がない


光もない


人もいない


…………気味が悪い。


はやく帰らなくては。


突然やってきた寒気に急いで部室の出口へと走り


ドアノブに手をかけようとした、その時








105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:37:44.84 ID:L4Q47tN7O

ガチャン…………



扉の向こうから、音が聞こえた



自分の足音と心音以外に初めて聞いた音



私以外人がいる気配なんて



………あった



なぜ忘れていたのだろう

先ほど窓の外に見たばかりなのに



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:40:51.46 ID:L4Q47tN7O

いや、私は無意識に『彼女』を




この世界の『人』として、認識していなかったのかもしれない




顔がないのに笑った彼女は




本当に『彼女』だったのだろうか



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:45:08.87 ID:L4Q47tN7O

カツ………カツ………



扉の向こうから音がする。


何の音かは考えるまでもない。


『彼女』だ。


『彼女』がこちらへ向かって歩いてきているのだ。


私は窓の外から私を見上げたあの表情を思い出す。





逃げなくては。



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/05(水) 23:52:17.04 ID:L4Q47tN7O

荷物を持とうとは思わなかった。


校舎の中はここと同じく真っ暗でないこともなんとなくわかった。



そして



今このドアを挟んだすぐ向こうに



『彼女』がいる、ということも








114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:03:45.66 ID:mTvRd6QKO

私はわかっていたんだ。



この世界で目が覚めたときから、私の運命は決まっていたのだと。



震えていた足はいつのまにか止まっていた。



………行こう。



私はゆっくりとドアノブを回し



そして






120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:16:25.09 ID:mTvRd6QKO

そこから先は覚えていない



ドアを開けてそこにいた『彼女』が何者だったのか



その後私はどうなったのか



知っている者は



誰も イナイ



~むおん!~  完


澪「……なにこれ」

律「私が考えたケータイ小説」

澪「……怖かった」グスッ

律「…よしよし、怖がらせてごめんな」ナデナデ



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:17:16.46 ID:mTvRd6QKO

‐糸冬‐



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:36:54.13 ID:mTvRd6QKO

私、平沢唯!

泣く子も黙るピカピカの高校一年生!

高校に入学して幸せの絶頂にいた私だったんだけど

入った部活がちょっとヤバかったんだ!

今回はそんなお話だよっ。



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:40:10.93 ID:mTvRd6QKO

私が入った部活は、卓球部。

アイキャンフライしてこの星の一等星になろうとする人たちが集まった、ちょっと変わった部活。

私はそこでマネージャーになったんだ。



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:42:23.86 ID:mTvRd6QKO

マネージャーの仕事は主に、壊れたピンポン球を縫って直したり、凹んだピンポン球をお湯で暖めて直したりすること。

運動が苦手な私でもできそうだなって思ったのが入部のきっかけだよ。



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:47:18.73 ID:mTvRd6QKO

卓球部は1年生しかいなくって、しかもたった3人だけだった。

まず一人は、田中井陸さん。
男の子みたいな名前だけど、胸以外は女の子な女の子。
頭につけてるカチューシャみたいなものがトレードマーク。



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 00:50:51.63 ID:mTvRd6QKO

二人目は、秋山三四さん。
ちょっと怖い感じの、大人のお姉さんタイプ。
口癖は、「必勝法を見つけた」



131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 01:00:35.62 ID:mTvRd6QKO

そして三人目が、琴麦剣さん。
物騒な名前の通り、触れるものみな傷つける危ない人。
とくに危険なのは、鋭い目の上に付いてるまるで眉毛のように見えるカミソリの刃。
眉毛だと思って触ってきた人の指を切るんだけど、剣さん本人は、この眉毛は生まれつきだ、と言ってきかない。
触りたいという誘惑に負けた先輩達は眉毛に触れ、ことごとくその指を落としていったらしい。
部員が少ないのはこの人のせいだった。



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 01:03:57.59 ID:mTvRd6QKO

とりあえず剣さんに近づくのは危ないなと思った私は、入部届けを出したその日に退部届けを提出して、たまたま目に入った軽音楽部に入部することにした。



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/06(木) 01:05:37.36 ID:mTvRd6QKO

‐糸冬‐


元スレ
律「お気に入りのウサちゃん抱いて」