1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:17:18.30 ID:syI2RNbt0
唯「……」ゴクリ
律「唯選手、注目の第一球!」
唯「あ!?」
律「おーっと唯選手どこに球を投げているー!?」
梓「それは失投」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:18:57.83 ID:syI2RNbt0
唯「あーずーにゃん!」ギュウ
梓「いやー!」
唯「気持ちええのう気持ちええのう」
梓「や、やめてください!」
唯「だって私はこうしたいんだもーん」
梓「自分勝手すぎます!」
澪「こら唯、嫌がってるだろ」
唯「ちぇー」
梓(澪先輩……)ジー
澪「ん?私の顔に何かついてるのか?」
梓「へ!?な、なななんでないでふ!」
澪「?」
梓「えへ、えへへ……」
紬「……」ニコニコ
唯「むぅ……」
その夜
唯「あずにゃん、澪ちゃんのことが好きなのかなー」
唯「私と澪ちゃんを見る時の目、全然違うしなぁ……」
唯「澪ちゃんにとられちゃうのかなぁ」
唯「……」
唯「ギー太に慰めてもらおう。よいしょっと」
唯「ギー太聞いてー、あずにゃんは澪ちゃんのことが好きなんだよー」
ギー太「……」
唯「私はあずにゃんを猫のように可愛がってるのにー」
ギー太「……」
唯「澪ちゃんにとられるぐらいなら、あずにゃんなんて本当に猫になっちゃえばいいのに!」プクー
ギー太「……」
唯「今日はギー太で猫ふんじゃった弾こうっと」
唯「嫉妬の気持ちを込めて弾きます。平沢唯の、猫ふんじゃった」キリッ
唯「猫ふんじゃった♪猫ふんじゃった♪猫ふんじゃーふんじゃーふんじゃった♪」
憂(猫ふんじゃったを歌ってるお姉ちゃんかわいい!)
憂「えっ私の出番これで終わり?」
憂「……」
翌日の部活
梓「こんにちはー……」ガチャ
律「おーっす」
唯「あ!あずにゃーん!」
澪「マスク?風邪でもひいたのか?」
梓「いえ……」
律「じゃあ花粉症?」
梓「違います……」
紬「なんでマスクをつけてるの?」
梓「それは……」
唯「隙あり!」バッ
梓「あっ!」
澪「え……?」
梓「……」ミョーン
唯「あずにゃんにネコヒゲが生えてる……」
梓「じ、じろじろ見ないでください!」
律「梓、まだハロウィンの時期じゃないぞ?」
梓「つけひげじゃないですー!」
唯「またまたー」グイ
梓「いたいです!」
澪「そんなばかな」グイグイ
梓「いだだだだだ!」
紬「……本物なのね」
律「梓がネコミミばっかりつけてるからだぞ」
梓「それ関係あるんですか!?」
唯「あずにゃん、猫に戻りつつあるんだね」
梓「戻りつつってなんですか!元から人間です!」
澪「いつからヒゲが生えたんだ?」
梓「今日朝起きたら生えてました」
律「病院には行ったのか?」
梓「こんなの恥ずかしくて行けませんよ……」
唯「でもひげにゃんもかわいいよー」
梓「ひげにゃんて……」
律「ひげにゃん……ぷぷっ」
唯「ほーらおひげナデナデー」
梓「ひゃ……ふぁ」
唯「ナデナデー」サワサワ
梓「やぁん……」
唯「……」ゴクリ
梓「そこは敏感なんだからぁっ……やめてください……んっ」
澪「な、なんていうか……すごくいやらしいぞ」
梓「そんなこといっても……体が反応しちゃうんですよ」
律「ムギ、鼻血鼻血」
紬「……唯ちゃん、梓ちゃんが可愛そうよ」
唯「はーい」
律「説得力ねー」
紬「りっちゃんひどい!」
律「ごめんごめん」
澪「梓、ヒゲの他に変化はある?」
梓「いえ、特には」
律「ま、チャームポイントが増えたと思えばいいじゃん?」
唯「ヒゲがあってもあずにゃんはあずにゃんだよ!」
澪「生活に支障はないしな」
梓「そんな他人事だからって……」
澪「いや、そんなつもりじゃないんだ!それに、かわいいぞ?」
梓「!……澪先輩がそういうなら……いいですけど」
唯「む……」
律「じゃあお茶にしようぜ!」
紬「はーい」
澪「でも梓、何かヒゲについて思い当たることはないのか?」
梓「昨日は特に何もしてないですけど……」
澪「うーん、じゃあ梓以外の人は?昨日の夜に何かした?」
律「私は昨日、弟とモンハンしてたしなー」
紬「私は茶道の勉強を……」
唯「ええと、私も別に……あ」
澪「どした?」
唯「いやー、関係ないと思うんだけど実は昨日……」
律「んー?」
唯「かくかくしかじか」
澪「ふーん……でもそれが原因とは」
紬「それが原因ね」
澪「えぇ!?」
律「そんな漫画みたいなことが」
紬「こまかいことはいいのよ!」
律「は、はい」
澪「で、唯は誰に嫉妬してるんだ?」
唯律紬梓「……」
澪「なんだよ私のことを見て……」
紬「いえ……」
唯「鈍感だねぇ……」
律「ま、澪は昔からそうなんだよなー」
梓「……はぁ」
澪「皆して何だよ!」
律「澪が鈍感なのは置いといて治す方法だな」
紬「唯ちゃんが嫉妬心が無くなればいいと思うの」
唯「えー……そんなの無理だよぉ」
律「唯は梓にゾッコンだからなー」
唯「えへへへ」
梓「そんな、困ります!」
律「誰かさんが梓の気持ちを受け止めてあげれば唯も諦めるんじゃないかー?誰かさんが」
澪「だな」
律「……」
翌日の部活
唯「りっちゃんりっちゃん」
律「んぁ?」
唯「ほりゃ」ペチ
律「え、何?」
唯「むー、今日のおデコは68点だね」
律「はい」
ガチャ
梓「こんにちは」
律「おいーす」
唯「あーずーにゃん!」ギュウ
梓「昨日やめてって言ったばっかじゃないですかー!」
唯「えーそうだっけー」
梓「もう……」
澪「あれ?なんで手袋してるんだ?」
梓「あ、いえ……冷え性なので」
唯「でもそのままじゃ練習できないよー?私もやったことあるもん」
梓「……わかりました」ヌギヌギ
紬「まぁ……」
律「今度は肉球ですか」
梓「です……」
唯「わーいプニプニー♪」プニプニ
梓「……」
澪「昨日の部活の時はなかったよね?」
梓「また今日の朝起きたらついてました」
唯「プニプニィー」
梓「やめてください!」
唯「あぅ、あずにゃんに怒られた」
梓「そりゃ怒りますよ」
紬「……梓ちゃん」
梓「なんですか?」
紬「髪の毛が逆立ってる……ツインテールごと」
律「あ、本当だ」
澪「ますます猫だな」
唯「スーパーサイヤあずにゃんだね」
律「ははは、クリリンのことかーっ!って言ってみ」
梓「笑い事じゃないですよ!」
律「ごめんごめん。でもこのままじゃどんどん梓が猫に……」
梓「ひぃぃぃ!」
唯「例えあずにゃんが猫になってもあずにゃんだからね!」
紬「……もしかして、梓ちゃんの猫化は唯ちゃんの嫉妬に比例してるのかも」
律「……ていうことは唯の嫉妬心が大きくなるにつれ、梓も猫に近づくってことか?」
紬「たぶん……」
澪「めちゃくちゃだな……」
梓「唯先輩、もう嫉妬しないでください!」
唯「……できるかなぁ」
梓「私が猫になってもいいんですか!」
唯「猫のあずにゃん……いいかもー」
澪「こら唯、梓が可愛そうだろ」
梓(澪先輩が庇ってくれた……)ジー
澪「え、何?」
唯「……」
律「だめじゃこりゃ」
律「可愛そうな梓……猫になって生きていくなんて」
紬「りっちゃん!」
律「わりぃわりぃ」
梓「澪先輩ぃぃぃ」ギュッ
澪「わ……だ、大丈夫だぞ梓」
梓「こわいです……」
澪「律が恐がらせるからだぞ!……よしよし」ナデナデ
梓「ふにゃあ」
律「ごめんなー梓」
唯「むぅぅ……」
紬(あらら……)
紬「お、お茶にしよっか!今日は梓ちゃんが好きなタイヤキよ!」
梓「タイヤキ!」
唯「わーいタイヤキ!私も大好き!」
紬「ふふ、よかった」
唯「おいひぃー」
梓「ひゅいふぇんはいはふぇふひへふ!」
律「日本語で喋れ」
梓「んぐ……唯先輩食べすぎです!」
唯「早いもの勝ち、この世の常でしょ」
律「なんか聞き覚えがあるような」
澪「梓、口の横に餡子がついてるぞ」ゴシゴシ
梓「ん……ありがとうございます」
唯「……」
律(おいおい……)
紬「ほら、唯ちゃんも」
唯「……」
紬「唯ちゃん?」
唯「ふぇ!?」
紬「口の横に餡子ついてるよ?」
唯「え、どこどこ?」
紬「ほらここ」ゴシゴシ
唯「んー、ありがとうムギちゃん!」
紬「いえいえ」
澪「じゃあそろそろ練習するか」
律「ええー」
澪「ええー、じゃない!軽音部だろ!」
律「わーったよ」
唯「今日もギー太のこと可愛がってあげ」
梓「あづぅぅ!」ブシャア
唯「る……」ポタポタ
律「き、きたねぇ……」
澪「何がおこった」
梓「すいません……紅茶がすごく熱くて」
律「猫舌……ね」
澪「ついに生活に支障が出てきたな」
唯「あの、誰か顔を拭いてください」
紬「よしよし」フキフキ
唯「んむぅ」
梓「唯先輩、ごめんなさいです」
唯「えへへ、いいよー。さ、練習しよっ
か!」
梓「はい!」
律「……明日はネコの耳生えたりしてな」
梓「やめてくださいよー」
律「そしてな行がにゃ行になってたり」
澪「律!」
律「なはは、冗談だよ冗談」
翌日の部活
梓「……こんにちは」ガチャ
律「梓、その帽子……もしかして」
梓「……」ヌギ
澪「ネ、ネコミミ……」
唯「かわいいー!」ギュウゥ
梓「や、やめてください!」バババッ
唯「あぁ、またスーパーサイヤあずにゃんに……」
紬「りっちゃんの言うとおりになっちゃったね……」
澪「律があんなこと言うから……」
律「うぇ!?私のせいかよ!」
梓「実は耳だけじゃにゃいんです」
紬「え?」
梓「にゃ行がにゃ行に」
澪「は?」
梓「だから、にゃ行がにゃ行に!」
律「……な行?」
梓「……」コクン
律「なにぬねの」
梓「にゃににゅねにょ」
律「なんじゃこりゃー」
梓「にゃんじゃこりゃー」
紬「シックスナイン」
梓「シックスニャイ……ってにゃに言わせようとしてるんですか!」
紬「うふふ」
梓「どうしよう……このままじゃ本当に私猫に……」ウル
唯「あずにゃんは猫になってもかわいいよー」
梓「唯先輩のせいですよ!うわぁぁぁん!」
唯「あぅ……ごめんねあずにゃん」ナデナデ
澪「そんなんで治まるわけ……」
梓「触らないでください!」
唯「ひっ」
澪「治まらなかった……」
律「これは重症だな」
紬「澪ちゃんが慰めるのよ」
澪「わ、私!?」
律(おいムギ、そんなことしたら唯がまた嫉妬して……)
紬(澪ちゃんと梓ちゃんがもーっと仲良くなれば、唯ちゃんも諦めると思うの)
律(なるへそ……)
律「澪、慰めてやれー」
澪「でも……」
紬「はやく!」
澪「わかった……」
梓「私なんて猫まんま食べてればいいんですぅぅぅ!うぇぇぇん!」
澪「……」ギュウ
梓「……澪先輩」
澪「よ、よしよし」ナデナデ
澪(こんなんで治まるわけ……)
梓「ふにゃ……」トローン
澪(治まったー!)
律「よかったな梓」
紬「うふふ」チラッ
唯「ふん……」
紬(……ごめんね唯ちゃん)
翌日
律「あー掃除長引いたなー」
唯「もうあずにゃん部室にいるかなー」
紬「澪ちゃんもいるかもね」
唯「そう……だね」
紬「……」
律「おーっす」ガチャ
梓「こんにちは」
紬「あれ、梓ちゃんだけなの……って」
律「なんじゃこりゃ……」
唯「うひゃーすごいね……」
律「壁一面がボロボロだな」
梓「どうしても爪が痒くて……」
律「つ、爪が?」
梓「これ……」スッ
唯「うわ、すごく鋭くなってる」
唯「かっこいい!」
梓「……」シャキン
律「うお、縮まった」
唯「ウルヴァリンみたいだね」
澪「ごめん遅くなった」ガチャ
唯「あ、澪ちゃーん」
澪「……なんだこれ」
律「えーと……あはは」
澪「ツメねぇ……」
梓「うぅ……」シャキンシャキン
律「ピックいらずだぞ!やったな梓!」
梓「……」
澪「空気読めバカ律!」ボカッ
律「わ、私なりに励まそうと……」
梓「……すいません、またムズムズしてきました」
律「え?」
梓「うあー!」ガリガリガリガリ
澪「あぁ、壁がボロボロに……」
律「さわちゃんにばれたらマズいなー」
「誰にばれたらまずいってー?」
澪「そ、その声は」
さわ子「やっほー」
律「ゴキブリみたいにいきなり現れるな」
さわ子「ひ、ひどい……」
さわ子「ってそんなことはどうでもいいのよ、何この壁は!」
澪「アレです」
梓「にゃにゃにゃにゃ」ガリガリガリガリ
さわ子「何?発情期?」
さわ子「……まっ別に壁はどうでもいいんだけどね」
律澪「いいんかい!」
律「って唯とムギは?」
澪「あそこでお茶飲んでのほほんとしてるぞ」
唯紬「のほほーん」
律「……で、さわちゃん何か用?」
さわ子「ちょっとー、私は顧問よ?用が無いときちゃいけないの?」
律「だってさわちゃん、理由がないと来ないじゃん」
さわ子「まぁ、来た理由はあるんだけどね。はいこれ」
律「なんだこの紙袋」ゴソゴソ
律「えーと、キャットフード、猫じゃらし、首輪……」
律「おい」
さわ子「梓ちゃんが猫化したっていうから色々もってきたのよ」
澪「いったいどこからそんな情報を……」
さわ子「ご都合主義よ」
律「ばっさりだー!」
唯「どうかしたの?」
紬「猫関連の物ばっかね」
律「……おもしろそうだな」
澪「り、律」
律「今の梓に試したらどうなるか興味ないか?」
澪「無い……わけでもないけど」
唯「じゃあまずは猫じゃらしー!」
澪「こ、こら!」
律「あ、ずりぃ!」
唯「あーずにゃん!」
梓「にゃにゃにゃ……にゃんですか唯先輩」
唯「ほーら猫じゃらしだよー」
梓「……へ?」
唯「ほれほれー」フリフリ
梓「あの、いくら見た目が猫ににゃったってそこまでは猫ににゃってませんよ…」
唯「あ、あれ」
さわ子「うーん、ちょっとレベルが足らなかったわね」
律「レベルて……」
唯「ちぇー、期待はずれだなー」
梓「どんにゃ期待をしてたんですか!」
唯「そりゃあずにゃんが猫じゃらしに必死になって飛び回る姿を」
梓「そんにゃことしません!」
律「でも明日になったら」
澪「りぃぃぃぃつぅぅぅぅぅ」
律「なんでもないです」
唯「あれ、この枝みたいなの何?」
さわ子「マタタビよ。梓ちゃんに使おうと
思ったけど効果なさそうね」
唯「へー、どうやって使うの?」
さわ子「さぁ?顔に近づければいいんじゃない」
唯「ふーん。ほら、あずにゃんマタタビだよー」
梓「ちょ、やめてください」
唯「ほれほれー」
梓「だからそこまで猫じゃ……」
梓「……ヒック」
唯「ん?」
紬「皆、お茶がはいったわよー」
唯「お菓子だ!いやっほーい」
律「お前はさっきまで茶飲んでただろ」
唯「ノーカンだよノーカン!」
紬「先生の分もありますよ。ミルクティーでいいんですよね?」
さわ子「ムギちゃんは私の天使よー!」
紬「うふふ」
梓「あにょ、ムギ先輩……」
紬「大丈夫、ちゃんと梓ちゃんのはぬるめにしといたから」
梓「……」ズズ
梓「……本当だ」
唯「あー!さわちゃんお菓子取りすぎだよ!」
さわ子「年上を敬いなさい」
律「太るぞさわちゃん!」
唯「デーブデーブ!」
さわ子「……てめぇら殺されたいらしいな」ガタッ
律「ムギー助けてくれー!」
紬「あらあら」
さわ子「な、ムギちゃんを盾にするなんて卑怯よ!」
澪「やれやれ……わぷ」
梓「澪せんぱーい……ヒック」トローン
澪「あ、梓?どうしたいきなり抱きついて」
梓「えへへへへ」
律「何だか梓の様子が……」
さわ子「まるで酔っ払ってるみたいね」
紬「あら?唯ちゃんの足元に何か落っこちてる」
唯「えっとね、これはマタタビっていうんだよ!」
紬「マ……」
律「マタタビ……」
澪「まさかそれを梓に近づけたり?」
唯「え?だめなの?」
さわ子「猫じゃらしが駄目でマタタビ効果があるなんて……」
律「でも猫の酔うってこういうことじゃない気がするんだけど」
紬「りっちゃん?」
律「なんでもないでーす!」
梓「澪先輩ぃぃ」スリスリ
澪「い、一旦離れろ梓」
梓「いーやーだー!」
澪「苦しい……」
梓「私は澪先輩が大好きにゃんです!愛してるんです!」
澪「え゛」
唯「あばばば」
律「大変だ!唯が狂った!」
さわ子「あーらら」
梓「いっつも思ってました!抱きついてくるにょが澪先輩だったらにゃーって」
梓「だからもう私から抱きついちゃいます!」ギュー
澪「ちょ、首がしまる……」
紬「ゆ、唯ちゃん大丈夫?」
唯「……」チーン
律「だめだ、魂が抜けてる」
梓「みーおーせーんぱーいー」
澪「な、なんだ」
梓「えへへへ、んー」チュッ
澪「ん!?んんー!」
紬「まぁ……」
唯「はふぅ……」バタリ
律「唯ぃぃぃぃ!」
さわ子(今のうち逃げとこう)コソコソ
梓「へへ、澪先輩とキスしちゃいましたー」
澪「私のファーストキスが……」
梓「顔真っ赤にしちゃってかわいいですねー」
律「おいさわちゃんのせいだろ何とかしろ……っていねぇし!」
紬「これはもっと酔わせたほうがいいんじゃ……」
律「ムギも自体を悪化させようとするなー!」
梓「ねぇ澪せんぱーい、もっといいことしましょうか」ズズイ
澪「あわわわわわ」
律「とにかく梓は離れろ!」
梓「フゥゥゥ!!」ガリガリ
律「いでぇ!こいつ引っ掻きやがった!」
梓「これで邪魔者はいなくなりました。さぁ澪先輩、私と気持ちのいいことしましょうよー」
澪「お、落ち着け梓!一時の気の迷いでそんなことはしゃいけないぞ!?」
梓「……気の迷いじゃ」
澪「……ん?」
梓「ひぐ……一時の気の迷いじゃ……ぐす……ないもん……」ポロポロ
律(今度は泣き上戸か)
梓「私ずっと澪先輩のことが好きだったんだもん!うわぁぁぁぁぁん!」
澪「ずっと!?えぇ!?」
梓「なのに澪先輩は鈍感だから私の気持ちに気づいてくれないからぁぁぁぁ!」
澪「え、じゃあ律とかは気づいてたの?」
紬「もちろん」
律「暇さえあれば梓は澪のこと見つめてたしな」
澪「全然知らなかった……」
梓「澪先輩なんて……澪先輩なんて殺してやるですぅぅぅぅ!」シャキン
澪「きゃあぁぁぁ!!!」
律「澪ぉぉぉぉ!」
紬「澪ちゃん!」
梓「おぇ」ゲロッ
澪「」ビチャッ
律「うわっ」
梓「うぁ……」バタリ
律「あ、梓?」
梓「すー……すー……」
紬「眠っちゃった……」
律「ていうか猫はマタタビで吐かないだろ」
紬「こまかいことは」
律「はい。気にしません」
澪「……」プーン
紬「……澪ちゃん大丈夫?」
澪「もういやぁ……」
唯「うぅん……」ムクリ
律「やっと起きたか」
唯「う!?何これゲロくさ!?」
澪「」
律「あちゃー……」
澪「もうお嫁にいけないぃぃぃ!うわぁぁぁぁん!」
唯「え?え?」
紬「唯ちゃんは悪くないわ……たぶん」
梓「むにゃ……澪せんぱぁい……」
律「幸せそうな顔してるだろ……ゲロ吐いたんだぜ、こいつ」
唯「ありゃりゃ……」
数十分後
梓「……う」
律「あ、起きた」
梓「ぅぅ……にゃんか頭が痛い」
梓「……あれ?澪先輩は?」
律「実はな……」
梓「ええ!?私がマタタビで酔って澪先輩に告白した後ゲロ吐いた!?」
唯「告白……」バタリ
紬「大変!また唯ちゃんが気絶したわ!」
律「もうめんどくさいから放っとけ」
澪「ただいま……」ガチャ
律「お、ジャージに着替えてきたか」
梓「澪先輩本当すいませんでした!」
澪「まぁ……わざとじゃないしな」
紬「それよりも言うことがあるんじゃない?」
梓「へ?……あ」
律「にくいねー、このこのー」
梓「その……酔ってる時に言ったらしいですけど……えーと」
澪「梓が私を好きだったとはなー」
梓「あぅぅ……」
律「で、澪はどうすんだ?」
澪「うーん……わかんない」
梓「へ?」
律「わかんないだぁ?」
澪「確かに梓は可愛いと思うけど、そういう気持ちで見たことなかったし……」
梓「……」
澪「かといってその気が無いっていうと嘘になるかなぁ」
梓「えっ」ドキ
澪「梓に好きって言われた時、ドキっとしちゃったしな。あはは」
梓「あ、あはは……」
律「んだよはっきりしないなぁ」
紬「それで?これからはどうするの?」
澪「これからはその……ひとまず仲良くしていこうかなー、と」
梓「ぐす……澪先輩ぃ……」
澪「え!?なんで泣くんだ!?」
梓「だっでぇ゛……」
律「泣ーかせた泣ーかせた」
澪「うるさいバカ律!ああもう梓も泣かないでくれぇ!ほらっ!」ギュウ
梓「うぐぅ」
澪「ずっと抱いてほしかったんだろ?好きなだけ抱いてやるから泣き止んでくれよ」
梓「ふぁい……」
紬「よかったわね梓ちゃん」
律「これにて一件落着、と」
唯「うぅん……」ムクリ
唯「み、澪ちゃんと梓ちゃんが、抱き合ってる……」フラッ
律「まてまて気絶するな唯。もう現実を受け入れるんだ」
唯「でも……もう梓ちゃん抱けないよぉぉぉぉ!うわぁぁぁん!」
律「あららら」
紬「唯ちゃん……よしよし」ムギュウ
律「そんなんで治まるわけが……」
唯「えへへ、ムギちゃんあったかぁい」ホワーン
律「治まったー!」
和「それからしばらくして……」
和「ってちょっと、なんでここにきて私がナレーターなのよ」
唯「しょうがない、私も梓ちゃんと澪ちゃんを応援するよ!」
澪「お、応援て……」
律「……あ、あれ」
澪「どうした?」
律「梓のネコミミがなくなってる……」
梓「え!?……ほんとだ!肉球も、爪も戻ってます!」
紬「唯ちゃんの梓ちゃんに対する嫉妬が無くなったからかな?」
澪「よかったな、梓」
梓「はい!」
紬「じゃあお茶にしましょうか」
唯「ムギちゃーん!今日のお菓子はー?」
紬「ショートケーキよ」
唯「ケーキの王様ショートケーキング!やったね!」
律「さすが!ムギのセンスはピカイチだな!」
紬「うふふ、ありがとう」
唯「おいひー!さすがショートケーキングだよ!」
梓「澪先輩、あーん」
唯律「ヒューヒュー!」
澪「……あのな梓、恋人同士になったわけじゃないんだし」
梓「仲良くしてくれるって言ったじゃないですかぁ……」ウルウル
澪「うぅ……あ、あーん」パク
梓「えへへ、おいしいですか?」
澪「お、おいしいよ」
律「それにしても唯は残念だなー」
唯「ムギちゃんがいるからいいもーん」ムギュウ
紬「あらあら、甘えん坊さんね」ナデナデ
律「あはは、私は一人かー」
唯「りっちゃんも大好きだよー!」
律「お、うれしいこと言ってくれるねー」
唯「えへへへ」
梓「あづぁぁぁぁ!」ブシャア
唯「へへ……」ポタポタ
澪「……あれ?」
律「ムギ、梓には熱い紅茶をあげたのか?」
紬「え、えぇ……もう猫舌は治ったのかと思って」
澪「どうやら中身はそのままっぽいな……」
紬「唯ちゃん大丈夫?」フキフキ
唯「ん……平気だよー」
梓「どうしよう……」
律「梓、なにぬねの」
梓「にゃににゅねにょ」
澪「これもそのままか……」
紬「澪先輩だーいすき!」
梓「澪先輩だーいすき!って関係にゃいですよ!」
澪「……」カーッ
律「澪の顔が真っ赤だぞー!」
澪「う、うるさい!」ボカッ
律「あいだー!」
律「でも中身はそのままでもいいんじゃないかー?」
梓「そんにゃー!」
律「なー澪?」
澪「……まぁ、可愛いと思うよ」
梓「じゃあ……いいですけど」
唯「あ!それじゃあおもしろそうだしもう一回マタタビ使ってみよっか!」
澪梓「それは絶対駄目!!」
唯「ご、ごめんなさい」
おわり
支援ありがとうございました。
唯梓もいいけど澪梓もいいよね。
あと猫のこと詳しくないけど許してね。
では。
元スレ
唯「あーずーにゃん!」ギュウ
梓「いやー!」
唯「気持ちええのう気持ちええのう」
梓「や、やめてください!」
唯「だって私はこうしたいんだもーん」
梓「自分勝手すぎます!」
澪「こら唯、嫌がってるだろ」
唯「ちぇー」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:20:09.59 ID:syI2RNbt0
梓(澪先輩……)ジー
澪「ん?私の顔に何かついてるのか?」
梓「へ!?な、なななんでないでふ!」
澪「?」
梓「えへ、えへへ……」
紬「……」ニコニコ
唯「むぅ……」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:22:25.49 ID:syI2RNbt0
その夜
唯「あずにゃん、澪ちゃんのことが好きなのかなー」
唯「私と澪ちゃんを見る時の目、全然違うしなぁ……」
唯「澪ちゃんにとられちゃうのかなぁ」
唯「……」
唯「ギー太に慰めてもらおう。よいしょっと」
唯「ギー太聞いてー、あずにゃんは澪ちゃんのことが好きなんだよー」
ギー太「……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:25:20.02 ID:syI2RNbt0
唯「私はあずにゃんを猫のように可愛がってるのにー」
ギー太「……」
唯「澪ちゃんにとられるぐらいなら、あずにゃんなんて本当に猫になっちゃえばいいのに!」プクー
ギー太「……」
唯「今日はギー太で猫ふんじゃった弾こうっと」
唯「嫉妬の気持ちを込めて弾きます。平沢唯の、猫ふんじゃった」キリッ
唯「猫ふんじゃった♪猫ふんじゃった♪猫ふんじゃーふんじゃーふんじゃった♪」
憂(猫ふんじゃったを歌ってるお姉ちゃんかわいい!)
憂「えっ私の出番これで終わり?」
憂「……」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:28:14.56 ID:syI2RNbt0
翌日の部活
梓「こんにちはー……」ガチャ
律「おーっす」
唯「あ!あずにゃーん!」
澪「マスク?風邪でもひいたのか?」
梓「いえ……」
律「じゃあ花粉症?」
梓「違います……」
紬「なんでマスクをつけてるの?」
梓「それは……」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:31:17.51 ID:syI2RNbt0
唯「隙あり!」バッ
梓「あっ!」
澪「え……?」
梓「……」ミョーン
唯「あずにゃんにネコヒゲが生えてる……」
梓「じ、じろじろ見ないでください!」
律「梓、まだハロウィンの時期じゃないぞ?」
梓「つけひげじゃないですー!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:34:30.64 ID:syI2RNbt0
唯「またまたー」グイ
梓「いたいです!」
澪「そんなばかな」グイグイ
梓「いだだだだだ!」
紬「……本物なのね」
律「梓がネコミミばっかりつけてるからだぞ」
梓「それ関係あるんですか!?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:36:23.46 ID:syI2RNbt0
唯「あずにゃん、猫に戻りつつあるんだね」
梓「戻りつつってなんですか!元から人間です!」
澪「いつからヒゲが生えたんだ?」
梓「今日朝起きたら生えてました」
律「病院には行ったのか?」
梓「こんなの恥ずかしくて行けませんよ……」
唯「でもひげにゃんもかわいいよー」
梓「ひげにゃんて……」
律「ひげにゃん……ぷぷっ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:40:05.99 ID:syI2RNbt0
唯「ほーらおひげナデナデー」
梓「ひゃ……ふぁ」
唯「ナデナデー」サワサワ
梓「やぁん……」
唯「……」ゴクリ
梓「そこは敏感なんだからぁっ……やめてください……んっ」
澪「な、なんていうか……すごくいやらしいぞ」
梓「そんなこといっても……体が反応しちゃうんですよ」
律「ムギ、鼻血鼻血」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:42:31.40 ID:syI2RNbt0
紬「……唯ちゃん、梓ちゃんが可愛そうよ」
唯「はーい」
律「説得力ねー」
紬「りっちゃんひどい!」
律「ごめんごめん」
澪「梓、ヒゲの他に変化はある?」
梓「いえ、特には」
律「ま、チャームポイントが増えたと思えばいいじゃん?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:46:29.90 ID:syI2RNbt0
唯「ヒゲがあってもあずにゃんはあずにゃんだよ!」
澪「生活に支障はないしな」
梓「そんな他人事だからって……」
澪「いや、そんなつもりじゃないんだ!それに、かわいいぞ?」
梓「!……澪先輩がそういうなら……いいですけど」
唯「む……」
律「じゃあお茶にしようぜ!」
紬「はーい」
澪「でも梓、何かヒゲについて思い当たることはないのか?」
梓「昨日は特に何もしてないですけど……」
澪「うーん、じゃあ梓以外の人は?昨日の夜に何かした?」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:49:11.08 ID:syI2RNbt0
律「私は昨日、弟とモンハンしてたしなー」
紬「私は茶道の勉強を……」
唯「ええと、私も別に……あ」
澪「どした?」
唯「いやー、関係ないと思うんだけど実は昨日……」
律「んー?」
唯「かくかくしかじか」
澪「ふーん……でもそれが原因とは」
紬「それが原因ね」
澪「えぇ!?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:52:43.25 ID:syI2RNbt0
律「そんな漫画みたいなことが」
紬「こまかいことはいいのよ!」
律「は、はい」
澪「で、唯は誰に嫉妬してるんだ?」
唯律紬梓「……」
澪「なんだよ私のことを見て……」
紬「いえ……」
唯「鈍感だねぇ……」
律「ま、澪は昔からそうなんだよなー」
梓「……はぁ」
澪「皆して何だよ!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:55:02.67 ID:syI2RNbt0
律「澪が鈍感なのは置いといて治す方法だな」
紬「唯ちゃんが嫉妬心が無くなればいいと思うの」
唯「えー……そんなの無理だよぉ」
律「唯は梓にゾッコンだからなー」
唯「えへへへ」
梓「そんな、困ります!」
律「誰かさんが梓の気持ちを受け止めてあげれば唯も諦めるんじゃないかー?誰かさんが」
澪「だな」
律「……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:57:45.65 ID:syI2RNbt0
翌日の部活
唯「りっちゃんりっちゃん」
律「んぁ?」
唯「ほりゃ」ペチ
律「え、何?」
唯「むー、今日のおデコは68点だね」
律「はい」
ガチャ
梓「こんにちは」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 18:59:25.21 ID:syI2RNbt0
律「おいーす」
唯「あーずーにゃん!」ギュウ
梓「昨日やめてって言ったばっかじゃないですかー!」
唯「えーそうだっけー」
梓「もう……」
澪「あれ?なんで手袋してるんだ?」
梓「あ、いえ……冷え性なので」
唯「でもそのままじゃ練習できないよー?私もやったことあるもん」
梓「……わかりました」ヌギヌギ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:01:05.29 ID:syI2RNbt0
紬「まぁ……」
律「今度は肉球ですか」
梓「です……」
唯「わーいプニプニー♪」プニプニ
梓「……」
澪「昨日の部活の時はなかったよね?」
梓「また今日の朝起きたらついてました」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:03:53.03 ID:syI2RNbt0
唯「プニプニィー」
梓「やめてください!」
唯「あぅ、あずにゃんに怒られた」
梓「そりゃ怒りますよ」
紬「……梓ちゃん」
梓「なんですか?」
紬「髪の毛が逆立ってる……ツインテールごと」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:06:19.87 ID:syI2RNbt0
律「あ、本当だ」
澪「ますます猫だな」
唯「スーパーサイヤあずにゃんだね」
律「ははは、クリリンのことかーっ!って言ってみ」
梓「笑い事じゃないですよ!」
律「ごめんごめん。でもこのままじゃどんどん梓が猫に……」
梓「ひぃぃぃ!」
唯「例えあずにゃんが猫になってもあずにゃんだからね!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:08:49.26 ID:syI2RNbt0
紬「……もしかして、梓ちゃんの猫化は唯ちゃんの嫉妬に比例してるのかも」
律「……ていうことは唯の嫉妬心が大きくなるにつれ、梓も猫に近づくってことか?」
紬「たぶん……」
澪「めちゃくちゃだな……」
梓「唯先輩、もう嫉妬しないでください!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:11:05.49 ID:syI2RNbt0
唯「……できるかなぁ」
梓「私が猫になってもいいんですか!」
唯「猫のあずにゃん……いいかもー」
澪「こら唯、梓が可愛そうだろ」
梓(澪先輩が庇ってくれた……)ジー
澪「え、何?」
唯「……」
律「だめじゃこりゃ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:14:12.24 ID:syI2RNbt0
律「可愛そうな梓……猫になって生きていくなんて」
紬「りっちゃん!」
律「わりぃわりぃ」
梓「澪先輩ぃぃぃ」ギュッ
澪「わ……だ、大丈夫だぞ梓」
梓「こわいです……」
澪「律が恐がらせるからだぞ!……よしよし」ナデナデ
梓「ふにゃあ」
律「ごめんなー梓」
唯「むぅぅ……」
紬(あらら……)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:16:10.31 ID:syI2RNbt0
紬「お、お茶にしよっか!今日は梓ちゃんが好きなタイヤキよ!」
梓「タイヤキ!」
唯「わーいタイヤキ!私も大好き!」
紬「ふふ、よかった」
唯「おいひぃー」
梓「ひゅいふぇんはいはふぇふひへふ!」
律「日本語で喋れ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:18:40.23 ID:syI2RNbt0
梓「んぐ……唯先輩食べすぎです!」
唯「早いもの勝ち、この世の常でしょ」
律「なんか聞き覚えがあるような」
澪「梓、口の横に餡子がついてるぞ」ゴシゴシ
梓「ん……ありがとうございます」
唯「……」
律(おいおい……)
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:20:25.83 ID:syI2RNbt0
紬「ほら、唯ちゃんも」
唯「……」
紬「唯ちゃん?」
唯「ふぇ!?」
紬「口の横に餡子ついてるよ?」
唯「え、どこどこ?」
紬「ほらここ」ゴシゴシ
唯「んー、ありがとうムギちゃん!」
紬「いえいえ」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:22:56.03 ID:syI2RNbt0
澪「じゃあそろそろ練習するか」
律「ええー」
澪「ええー、じゃない!軽音部だろ!」
律「わーったよ」
唯「今日もギー太のこと可愛がってあげ」
梓「あづぅぅ!」ブシャア
唯「る……」ポタポタ
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:24:58.50 ID:syI2RNbt0
律「き、きたねぇ……」
澪「何がおこった」
梓「すいません……紅茶がすごく熱くて」
律「猫舌……ね」
澪「ついに生活に支障が出てきたな」
唯「あの、誰か顔を拭いてください」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:27:56.20 ID:syI2RNbt0
紬「よしよし」フキフキ
唯「んむぅ」
梓「唯先輩、ごめんなさいです」
唯「えへへ、いいよー。さ、練習しよっ
か!」
梓「はい!」
律「……明日はネコの耳生えたりしてな」
梓「やめてくださいよー」
律「そしてな行がにゃ行になってたり」
澪「律!」
律「なはは、冗談だよ冗談」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:30:10.13 ID:syI2RNbt0
翌日の部活
梓「……こんにちは」ガチャ
律「梓、その帽子……もしかして」
梓「……」ヌギ
澪「ネ、ネコミミ……」
唯「かわいいー!」ギュウゥ
梓「や、やめてください!」バババッ
唯「あぁ、またスーパーサイヤあずにゃんに……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:32:18.00 ID:syI2RNbt0
紬「りっちゃんの言うとおりになっちゃったね……」
澪「律があんなこと言うから……」
律「うぇ!?私のせいかよ!」
梓「実は耳だけじゃにゃいんです」
紬「え?」
梓「にゃ行がにゃ行に」
澪「は?」
梓「だから、にゃ行がにゃ行に!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:34:26.06 ID:syI2RNbt0
律「……な行?」
梓「……」コクン
律「なにぬねの」
梓「にゃににゅねにょ」
律「なんじゃこりゃー」
梓「にゃんじゃこりゃー」
紬「シックスナイン」
梓「シックスニャイ……ってにゃに言わせようとしてるんですか!」
紬「うふふ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:37:39.46 ID:syI2RNbt0
梓「どうしよう……このままじゃ本当に私猫に……」ウル
唯「あずにゃんは猫になってもかわいいよー」
梓「唯先輩のせいですよ!うわぁぁぁん!」
唯「あぅ……ごめんねあずにゃん」ナデナデ
澪「そんなんで治まるわけ……」
梓「触らないでください!」
唯「ひっ」
澪「治まらなかった……」
律「これは重症だな」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:39:09.05 ID:syI2RNbt0
紬「澪ちゃんが慰めるのよ」
澪「わ、私!?」
律(おいムギ、そんなことしたら唯がまた嫉妬して……)
紬(澪ちゃんと梓ちゃんがもーっと仲良くなれば、唯ちゃんも諦めると思うの)
律(なるへそ……)
律「澪、慰めてやれー」
澪「でも……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:41:22.47 ID:syI2RNbt0
紬「はやく!」
澪「わかった……」
梓「私なんて猫まんま食べてればいいんですぅぅぅ!うぇぇぇん!」
澪「……」ギュウ
梓「……澪先輩」
澪「よ、よしよし」ナデナデ
澪(こんなんで治まるわけ……)
梓「ふにゃ……」トローン
澪(治まったー!)
律「よかったな梓」
紬「うふふ」チラッ
唯「ふん……」
紬(……ごめんね唯ちゃん)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:43:15.72 ID:syI2RNbt0
翌日
律「あー掃除長引いたなー」
唯「もうあずにゃん部室にいるかなー」
紬「澪ちゃんもいるかもね」
唯「そう……だね」
紬「……」
律「おーっす」ガチャ
梓「こんにちは」
紬「あれ、梓ちゃんだけなの……って」
律「なんじゃこりゃ……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:45:57.82 ID:syI2RNbt0
唯「うひゃーすごいね……」
律「壁一面がボロボロだな」
梓「どうしても爪が痒くて……」
律「つ、爪が?」
梓「これ……」スッ
唯「うわ、すごく鋭くなってる」
唯「かっこいい!」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:47:56.81 ID:syI2RNbt0
梓「……」シャキン
律「うお、縮まった」
唯「ウルヴァリンみたいだね」
澪「ごめん遅くなった」ガチャ
唯「あ、澪ちゃーん」
澪「……なんだこれ」
律「えーと……あはは」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:50:44.15 ID:syI2RNbt0
澪「ツメねぇ……」
梓「うぅ……」シャキンシャキン
律「ピックいらずだぞ!やったな梓!」
梓「……」
澪「空気読めバカ律!」ボカッ
律「わ、私なりに励まそうと……」
梓「……すいません、またムズムズしてきました」
律「え?」
梓「うあー!」ガリガリガリガリ
澪「あぁ、壁がボロボロに……」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:52:39.96 ID:syI2RNbt0
律「さわちゃんにばれたらマズいなー」
「誰にばれたらまずいってー?」
澪「そ、その声は」
さわ子「やっほー」
律「ゴキブリみたいにいきなり現れるな」
さわ子「ひ、ひどい……」
さわ子「ってそんなことはどうでもいいのよ、何この壁は!」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:55:54.12 ID:syI2RNbt0
澪「アレです」
梓「にゃにゃにゃにゃ」ガリガリガリガリ
さわ子「何?発情期?」
さわ子「……まっ別に壁はどうでもいいんだけどね」
律澪「いいんかい!」
律「って唯とムギは?」
澪「あそこでお茶飲んでのほほんとしてるぞ」
唯紬「のほほーん」
律「……で、さわちゃん何か用?」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 19:58:44.09 ID:syI2RNbt0
さわ子「ちょっとー、私は顧問よ?用が無いときちゃいけないの?」
律「だってさわちゃん、理由がないと来ないじゃん」
さわ子「まぁ、来た理由はあるんだけどね。はいこれ」
律「なんだこの紙袋」ゴソゴソ
律「えーと、キャットフード、猫じゃらし、首輪……」
律「おい」
さわ子「梓ちゃんが猫化したっていうから色々もってきたのよ」
澪「いったいどこからそんな情報を……」
さわ子「ご都合主義よ」
律「ばっさりだー!」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:02:39.31 ID:syI2RNbt0
唯「どうかしたの?」
紬「猫関連の物ばっかね」
律「……おもしろそうだな」
澪「り、律」
律「今の梓に試したらどうなるか興味ないか?」
澪「無い……わけでもないけど」
唯「じゃあまずは猫じゃらしー!」
澪「こ、こら!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:06:12.43 ID:syI2RNbt0
律「あ、ずりぃ!」
唯「あーずにゃん!」
梓「にゃにゃにゃ……にゃんですか唯先輩」
唯「ほーら猫じゃらしだよー」
梓「……へ?」
唯「ほれほれー」フリフリ
梓「あの、いくら見た目が猫ににゃったってそこまでは猫ににゃってませんよ…」
唯「あ、あれ」
さわ子「うーん、ちょっとレベルが足らなかったわね」
律「レベルて……」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:08:55.22 ID:syI2RNbt0
唯「ちぇー、期待はずれだなー」
梓「どんにゃ期待をしてたんですか!」
唯「そりゃあずにゃんが猫じゃらしに必死になって飛び回る姿を」
梓「そんにゃことしません!」
律「でも明日になったら」
澪「りぃぃぃぃつぅぅぅぅぅ」
律「なんでもないです」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:11:14.81 ID:syI2RNbt0
唯「あれ、この枝みたいなの何?」
さわ子「マタタビよ。梓ちゃんに使おうと
思ったけど効果なさそうね」
唯「へー、どうやって使うの?」
さわ子「さぁ?顔に近づければいいんじゃない」
唯「ふーん。ほら、あずにゃんマタタビだよー」
梓「ちょ、やめてください」
唯「ほれほれー」
梓「だからそこまで猫じゃ……」
梓「……ヒック」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:14:04.67 ID:syI2RNbt0
唯「ん?」
紬「皆、お茶がはいったわよー」
唯「お菓子だ!いやっほーい」
律「お前はさっきまで茶飲んでただろ」
唯「ノーカンだよノーカン!」
紬「先生の分もありますよ。ミルクティーでいいんですよね?」
さわ子「ムギちゃんは私の天使よー!」
紬「うふふ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:17:22.99 ID:syI2RNbt0
梓「あにょ、ムギ先輩……」
紬「大丈夫、ちゃんと梓ちゃんのはぬるめにしといたから」
梓「……」ズズ
梓「……本当だ」
唯「あー!さわちゃんお菓子取りすぎだよ!」
さわ子「年上を敬いなさい」
律「太るぞさわちゃん!」
唯「デーブデーブ!」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:20:38.53 ID:syI2RNbt0
さわ子「……てめぇら殺されたいらしいな」ガタッ
律「ムギー助けてくれー!」
紬「あらあら」
さわ子「な、ムギちゃんを盾にするなんて卑怯よ!」
澪「やれやれ……わぷ」
梓「澪せんぱーい……ヒック」トローン
澪「あ、梓?どうしたいきなり抱きついて」
梓「えへへへへ」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:22:27.05 ID:syI2RNbt0
律「何だか梓の様子が……」
さわ子「まるで酔っ払ってるみたいね」
紬「あら?唯ちゃんの足元に何か落っこちてる」
唯「えっとね、これはマタタビっていうんだよ!」
紬「マ……」
律「マタタビ……」
澪「まさかそれを梓に近づけたり?」
唯「え?だめなの?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:24:49.72 ID:syI2RNbt0
さわ子「猫じゃらしが駄目でマタタビ効果があるなんて……」
律「でも猫の酔うってこういうことじゃない気がするんだけど」
紬「りっちゃん?」
律「なんでもないでーす!」
梓「澪先輩ぃぃ」スリスリ
澪「い、一旦離れろ梓」
梓「いーやーだー!」
澪「苦しい……」
梓「私は澪先輩が大好きにゃんです!愛してるんです!」
澪「え゛」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:28:28.84 ID:syI2RNbt0
唯「あばばば」
律「大変だ!唯が狂った!」
さわ子「あーらら」
梓「いっつも思ってました!抱きついてくるにょが澪先輩だったらにゃーって」
梓「だからもう私から抱きついちゃいます!」ギュー
澪「ちょ、首がしまる……」
紬「ゆ、唯ちゃん大丈夫?」
唯「……」チーン
律「だめだ、魂が抜けてる」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:31:24.15 ID:syI2RNbt0
梓「みーおーせーんぱーいー」
澪「な、なんだ」
梓「えへへへ、んー」チュッ
澪「ん!?んんー!」
紬「まぁ……」
唯「はふぅ……」バタリ
律「唯ぃぃぃぃ!」
さわ子(今のうち逃げとこう)コソコソ
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:33:37.48 ID:syI2RNbt0
梓「へへ、澪先輩とキスしちゃいましたー」
澪「私のファーストキスが……」
梓「顔真っ赤にしちゃってかわいいですねー」
律「おいさわちゃんのせいだろ何とかしろ……っていねぇし!」
紬「これはもっと酔わせたほうがいいんじゃ……」
律「ムギも自体を悪化させようとするなー!」
梓「ねぇ澪せんぱーい、もっといいことしましょうか」ズズイ
澪「あわわわわわ」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:36:54.06 ID:syI2RNbt0
律「とにかく梓は離れろ!」
梓「フゥゥゥ!!」ガリガリ
律「いでぇ!こいつ引っ掻きやがった!」
梓「これで邪魔者はいなくなりました。さぁ澪先輩、私と気持ちのいいことしましょうよー」
澪「お、落ち着け梓!一時の気の迷いでそんなことはしゃいけないぞ!?」
梓「……気の迷いじゃ」
澪「……ん?」
梓「ひぐ……一時の気の迷いじゃ……ぐす……ないもん……」ポロポロ
律(今度は泣き上戸か)
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:39:09.25 ID:syI2RNbt0
梓「私ずっと澪先輩のことが好きだったんだもん!うわぁぁぁぁぁん!」
澪「ずっと!?えぇ!?」
梓「なのに澪先輩は鈍感だから私の気持ちに気づいてくれないからぁぁぁぁ!」
澪「え、じゃあ律とかは気づいてたの?」
紬「もちろん」
律「暇さえあれば梓は澪のこと見つめてたしな」
澪「全然知らなかった……」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:41:22.77 ID:syI2RNbt0
梓「澪先輩なんて……澪先輩なんて殺してやるですぅぅぅぅ!」シャキン
澪「きゃあぁぁぁ!!!」
律「澪ぉぉぉぉ!」
紬「澪ちゃん!」
梓「おぇ」ゲロッ
澪「」ビチャッ
律「うわっ」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:43:50.26 ID:syI2RNbt0
梓「うぁ……」バタリ
律「あ、梓?」
梓「すー……すー……」
紬「眠っちゃった……」
律「ていうか猫はマタタビで吐かないだろ」
紬「こまかいことは」
律「はい。気にしません」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:45:41.68 ID:syI2RNbt0
澪「……」プーン
紬「……澪ちゃん大丈夫?」
澪「もういやぁ……」
唯「うぅん……」ムクリ
律「やっと起きたか」
唯「う!?何これゲロくさ!?」
澪「」
律「あちゃー……」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:47:43.69 ID:syI2RNbt0
澪「もうお嫁にいけないぃぃぃ!うわぁぁぁぁん!」
唯「え?え?」
紬「唯ちゃんは悪くないわ……たぶん」
梓「むにゃ……澪せんぱぁい……」
律「幸せそうな顔してるだろ……ゲロ吐いたんだぜ、こいつ」
唯「ありゃりゃ……」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:50:03.80 ID:syI2RNbt0
数十分後
梓「……う」
律「あ、起きた」
梓「ぅぅ……にゃんか頭が痛い」
梓「……あれ?澪先輩は?」
律「実はな……」
梓「ええ!?私がマタタビで酔って澪先輩に告白した後ゲロ吐いた!?」
唯「告白……」バタリ
紬「大変!また唯ちゃんが気絶したわ!」
律「もうめんどくさいから放っとけ」
澪「ただいま……」ガチャ
律「お、ジャージに着替えてきたか」
梓「澪先輩本当すいませんでした!」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:52:53.89 ID:syI2RNbt0
澪「まぁ……わざとじゃないしな」
紬「それよりも言うことがあるんじゃない?」
梓「へ?……あ」
律「にくいねー、このこのー」
梓「その……酔ってる時に言ったらしいですけど……えーと」
澪「梓が私を好きだったとはなー」
梓「あぅぅ……」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:54:36.39 ID:syI2RNbt0
律「で、澪はどうすんだ?」
澪「うーん……わかんない」
梓「へ?」
律「わかんないだぁ?」
澪「確かに梓は可愛いと思うけど、そういう気持ちで見たことなかったし……」
梓「……」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:57:21.05 ID:syI2RNbt0
澪「かといってその気が無いっていうと嘘になるかなぁ」
梓「えっ」ドキ
澪「梓に好きって言われた時、ドキっとしちゃったしな。あはは」
梓「あ、あはは……」
律「んだよはっきりしないなぁ」
紬「それで?これからはどうするの?」
澪「これからはその……ひとまず仲良くしていこうかなー、と」
梓「ぐす……澪先輩ぃ……」
澪「え!?なんで泣くんだ!?」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 20:58:45.73 ID:syI2RNbt0
梓「だっでぇ゛……」
律「泣ーかせた泣ーかせた」
澪「うるさいバカ律!ああもう梓も泣かないでくれぇ!ほらっ!」ギュウ
梓「うぐぅ」
澪「ずっと抱いてほしかったんだろ?好きなだけ抱いてやるから泣き止んでくれよ」
梓「ふぁい……」
紬「よかったわね梓ちゃん」
律「これにて一件落着、と」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:00:24.79 ID:syI2RNbt0
唯「うぅん……」ムクリ
唯「み、澪ちゃんと梓ちゃんが、抱き合ってる……」フラッ
律「まてまて気絶するな唯。もう現実を受け入れるんだ」
唯「でも……もう梓ちゃん抱けないよぉぉぉぉ!うわぁぁぁん!」
律「あららら」
紬「唯ちゃん……よしよし」ムギュウ
律「そんなんで治まるわけが……」
唯「えへへ、ムギちゃんあったかぁい」ホワーン
律「治まったー!」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:03:30.72 ID:syI2RNbt0
和「それからしばらくして……」
和「ってちょっと、なんでここにきて私がナレーターなのよ」
唯「しょうがない、私も梓ちゃんと澪ちゃんを応援するよ!」
澪「お、応援て……」
律「……あ、あれ」
澪「どうした?」
律「梓のネコミミがなくなってる……」
梓「え!?……ほんとだ!肉球も、爪も戻ってます!」
紬「唯ちゃんの梓ちゃんに対する嫉妬が無くなったからかな?」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:05:36.98 ID:syI2RNbt0
澪「よかったな、梓」
梓「はい!」
紬「じゃあお茶にしましょうか」
唯「ムギちゃーん!今日のお菓子はー?」
紬「ショートケーキよ」
唯「ケーキの王様ショートケーキング!やったね!」
律「さすが!ムギのセンスはピカイチだな!」
紬「うふふ、ありがとう」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:08:13.28 ID:syI2RNbt0
唯「おいひー!さすがショートケーキングだよ!」
梓「澪先輩、あーん」
唯律「ヒューヒュー!」
澪「……あのな梓、恋人同士になったわけじゃないんだし」
梓「仲良くしてくれるって言ったじゃないですかぁ……」ウルウル
澪「うぅ……あ、あーん」パク
梓「えへへ、おいしいですか?」
澪「お、おいしいよ」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:10:37.47 ID:syI2RNbt0
律「それにしても唯は残念だなー」
唯「ムギちゃんがいるからいいもーん」ムギュウ
紬「あらあら、甘えん坊さんね」ナデナデ
律「あはは、私は一人かー」
唯「りっちゃんも大好きだよー!」
律「お、うれしいこと言ってくれるねー」
唯「えへへへ」
梓「あづぁぁぁぁ!」ブシャア
唯「へへ……」ポタポタ
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:12:36.03 ID:syI2RNbt0
澪「……あれ?」
律「ムギ、梓には熱い紅茶をあげたのか?」
紬「え、えぇ……もう猫舌は治ったのかと思って」
澪「どうやら中身はそのままっぽいな……」
紬「唯ちゃん大丈夫?」フキフキ
唯「ん……平気だよー」
梓「どうしよう……」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:16:12.08 ID:syI2RNbt0
律「梓、なにぬねの」
梓「にゃににゅねにょ」
澪「これもそのままか……」
紬「澪先輩だーいすき!」
梓「澪先輩だーいすき!って関係にゃいですよ!」
澪「……」カーッ
律「澪の顔が真っ赤だぞー!」
澪「う、うるさい!」ボカッ
律「あいだー!」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:19:38.11 ID:syI2RNbt0
律「でも中身はそのままでもいいんじゃないかー?」
梓「そんにゃー!」
律「なー澪?」
澪「……まぁ、可愛いと思うよ」
梓「じゃあ……いいですけど」
唯「あ!それじゃあおもしろそうだしもう一回マタタビ使ってみよっか!」
澪梓「それは絶対駄目!!」
唯「ご、ごめんなさい」
おわり
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/15(月) 21:21:31.94 ID:syI2RNbt0
支援ありがとうございました。
唯梓もいいけど澪梓もいいよね。
あと猫のこと詳しくないけど許してね。
では。
梓「嫉妬にゃんてしにゃいでください」