1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 12:38:07.18 ID:r3nG6Lmg0
律「澪、話って何?」
澪「あ、あのな……」
律「んー?どうした?深刻な顔して?」
澪「ま、真面目な相談なんだ…」
律「…そうか…乗るよ、相談っ」
澪「…」
律「…」
澪「…じ、実は、、、わたし、ゆ、唯のことが、、、、好きなんだ……」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 12:42:34.28 ID:r3nG6Lmg0
__________
最近、律が冷たい気がする…
この前だって、、、
__________
唯「りっちゃん!そのカチューシャ貸して!」
律「ダメだ!」
唯「え~、なんで~?」
律「これはわたしの魂だからだ!」
梓「魂って…」
紬「まあ、それはびっくりね」
澪「…」(あの2人、またいちゃついちゃってさ…)
唯「その魂、いただく!」ガシッ
律「ぅおい!取るな!」ガシッ
唯「い~じゃ~ん~」モミクチャ
律「ダ~メ~だ~」モミクチャ
澪「…」(何だよ、もっとわたしを、か、構ってくれてもいいじゃないかッ!)
律「おい、澪!唯にわたしとこのカチューシャが共に歩んだ半生を教えてやってくれ!」
澪「…知らないッ」プイッ
律「みおー、どうしたんだよー」
澪「…フンッ」
______________
________
______
______
唯とばっかりペタペタしちゃってさ、全く律は
それに、この前だって、、、
______________
プルルルル ピッ
澪「もしもし、律?新しい詞ができたんだ。今から律んち持ってっていい?」
律「きょ、今日かッ、、え、えっと、そ、そんなに急がなくてもいいんじゃないかッ!?」
澪「ん?律、今日は忙しいのか?」
律「そ、そそそんなことないよッ! (オーイ、リッ) 」
澪「ん?誰かいるのか?」
律「えっ! い、今のは、母ちゃんだって!」
澪「……なんか怪しいな…」
律「べ、べつに、怪しいことなんてないぞ!」
澪「…で、今から遊びに行ってもいいのか?」
律「ちょ、ちょっと今は、その、ダメ、かな…」
澪「そうか…」
律「ご、ごめんな、澪、詞はまた学校で、な?」
澪「…うん、わかったよ」(詞なんて、ただの口実なのに…)
律「じゃ、じゃーなーー!」
ガチャンッ ツーツー
_____________
_________
______
もちろん、突然電話したのはわたしだから、律が断ったのは仕方ない
でも、なんだか、よそよそしい気がする…
わたしは、ただ、会いたかっただけなのに…
______________
ほうかご!
音楽室!
唯「りっちゃんは、部長会議だか何だかで、お休みだって~」
澪「そうか、律の奴、ちゃんとやってればいいけど…」
紬「梓ちゃんもまだ来てないわね?」
澪「ちょっと遅れてるだけじゃないか?」
唯「あずにゃ~ん、はやく~~」
紬「ウフフ」
唯「ねえねえ」
澪紬「何?」
唯「あずにゃんは、わたしがべたべたするの嫌なのかな~?」
澪「ん?唯は嫌がられてると思うのか?」
唯「だって、『離れてください』とか『やめてください』って…」
澪(唯なりに気にしてたんだな)クスッ
紬「唯ちゃん、それはね、ただ照れてるだけよ」クスッ
唯「えっ!?ほんとに!?」
澪「ああ、間違いないよ。 少なくとも嫌がってはないと思うぞ」
唯「エヘヘ、あずにゃんは照れ屋さんなんだね!?」
紬「ええ、だからどんどん抱きついちゃっていいと思うわよ!」キラキラッ
唯「う~ん… でも、、、」
澪「どうした?」
唯「もっとあずにゃんに素直になってほしいよ~」
澪「素直?」
唯「うん!好きなら好き!抱きついて欲しいなら抱きついて!って言うべきだよ!」
澪「そ、そんな恥ずかしいこと、簡単に言えるかッ//!!」
唯「言えるよ! 澪ちゃん、大好き!」
ダキッ
澪「ゆ、唯っ//!、きゅ、急に抱きつくな//!!」
紬「あらあら」ウフフッ
唯「えへへ~、ほら、簡単でしょ!」
澪「…まったく唯は//」
紬「でも、唯ちゃん、澪ちゃんも梓ちゃんもそう簡単に唯ちゃんみたいになれないわ」
唯「う~、そうかな」
紬「そうよ、だからね、こういうときは…」
唯「こういうときは?」
紬「駆け引きよ!!!」
ガチャッ
梓「遅くなりました」
紬(ほら、唯ちゃん、さっそく!)
唯(わかった!駆け引きだね!)
澪(おいおい…)
唯「あずにゃ~~~ん!!待ってたよ~~~!!」
ダキッ
梓「! ゆ、唯先輩//!は、離れてくださいッ//!」
澪紬(あれっ?駆け引きは?)
唯「あずにゃ~~~ん!かわいい~~~!」
梓「や、やめてください//!」
唯「…わ、わかったよ、、、やめるよ………」シュンッ
梓(えっ!?)
唯「い、嫌なんだよね、、、」ウルウル
梓「ゆ、唯先輩、、と、突然どうしたんですか!?」
唯「あずにゃんは、わたしに抱きつかれるの、ずっと嫌だったんだよね…」ウルウル
梓「そ、それは、、べ、別に、嫌とか、、嫌じゃないとか、、」アワアワ
唯「嫌なんだよね、あずにゃん…」ウルウル
梓(そ、そんな上目遣いで見られたらッ//!)
梓「べ、別に、嫌とkj…//」カアァ
唯「聞こえないよ、あずにゃん…」ウルウル
梓「い、いい、嫌じゃありませんッ!!!」
唯「…ほ、ほんとに?」ウルウル
梓「えっ//、あ、その、なんていうか、、、その、、//」
唯「あずにゃん、はっきり、言ってよ、、、嫌なのか、好きなのか…」ウルウル
澪紬(ん?好き?)
梓「そ、そr、それは、////」
唯「…」ウルウル
梓「す、好きです////!!!!!」
唯「あずにゃ~~~~ん!!!!わたしも大好き~~~~!!!!」
ダキッ
梓「ううぅぅぅっぅぅぅ//////」カアァ
澪「…陥落したな」
紬「ええ、陥落ね♪」キラキラ
澪(というか、あれは駆け引きなのか? ほとんど強要に近いような…)
紬(それを、自然と天然でやっちゃう唯ちゃん、、、おそろしい娘ッ!!)
澪「…」
澪「…」
澪「…駆け引き、か………」
澪(でも、駆け引きってどうやったらいいのかな?)
______________
帰り道!
澪「じゃあ、また明日ね!」
一同「バイバーイ!」
澪(顔真っ赤にしてちっちゃくなってる梓、かわいかったな)クスッ
澪(…駆け引き、ね……)
澪(う、うまくやれば、律もあんな風になっちゃったりして//)
澪「えへへ//」
律「…何にやにやしてるんだよ」
澪「うわあああああああーーーッ!? り、り、りつうううううううううッ!!??」ビクッ
律「お、おい、驚きすぎだって…」
澪「り、律、びっくりさせるなよ!」
律「そんなつもりないわ! …で、何でニヤけてたんだよ?」ニヤニヤ
澪「べ、別に、、にやついてなんかないぞっ!」
律「ほらほら、そういわずに律お姉さんに話してみなさい♪」
澪「そ、そんなことより、どうしてここにいるんだッ!」
律「どうしてって、会議が終わって音楽室行ったら、みんないなくてさ、
急いで追いかけてきたんだよ」
澪「そ、そうか」
律「あー、そういや澪! 詞、できたんだろ? 見せてくれよ!」
澪「えっ、今持ってないぞ」
律「なんだよ、持って来てるんじゃなかったのかよ」
澪「あー、忘れてたよ」
律「じゃあ、明日の昼休みに見せてくれよ!」
澪「別にいいけど、、、なんで昼休みなんだ?」
律「それがさー、部長会議、明日もあるんだってよー、めんどくせー」
澪「意外と大変なんだな」
律「おおよ!部長はつらいんだぞー!」
澪「はいはい。 じゃあ、お弁当食べ終わったら音楽室に集合な」
律「うけたまわった!」
______________
つぎのひ!
昼休み
音楽室
ガチャッ
澪「律ー、いるかー?」
律「遅いぞ!澪!そんなことじゃあこの不景気を乗り切れないぞッ!」
澪「なんだよそれ…」
律「それでッ!詞は!?」
澪「あれっ?唯とムギはいないのか?」
律「あー、なんか唯がしゃっくりが止まんない~って大騒ぎしててさ、
教室でムギが介抱してるよ」アハハッ
澪「そうか… (じゃあ音楽室で律と2人っきりか、、なんか久しぶりだな//)」
律「だから、2人っきりだぜッ、澪!」クイックイッ
澪「! だ、だったら、なんだって言うんだ//」
律「なに照れてるんだよー」ニヤニヤ
澪「照れてない//!」プイッ
律「アハハッ」
澪(で、でも、これってチャンスなんじゃ…//)
澪(か、駆け引き… 律の気を引けるような駆け引き…… )
澪(……わかりません…)
澪(…で、でも、ちょっとがんばってみようかな……//)
澪「と、とりあえず、これ、詞なッ!」(ど、どうしよう…)
律「えーと、なになに、『はじm』」
澪「朗読するな//!恥ずかしいだろ//!」(駆け引き、なにか、なにか…)
律「へいへーい」
澪「…」(えーっと…)
律「…」
…
澪「…」(…沈黙が、、気まずい、、、せっかくのチャンスなのに…)
律「…」
澪「…そ、それでな、」(な、何かしゃべらないと!)
律「ん?」
澪「え、えーーと、読み終わったら、
その、は、話があるんです、けど、、、」(な、ないよ、律ッ!ないよ!)
律「ん?わかった、とりあえず、読んじゃうな」
澪(………ど、どうしよう!!)ウルウル
澪(なに勝手に追い詰められてるの! わ、わたしのバカっ!)ウルウル
澪(で、でも、せっかくのチャンスだし…)ウルウル
律「うん、まあ、澪らしくて、いいんじゃないか?」
澪「…あ、ありがとッ」ウルウル
律「…それで、」
律「澪、話って何?」
澪「あ、あのな……」(いっそこの流れのまま告白を…)ウルウル
律「んー?どうした?深刻な顔して?」
澪「ま、真面目な相談なんだ…」(だ、ダメだッ!そんなのムリだよ~ッ!)ウルウル
律「…そうか…乗るよ、相談っ」
澪(だ、大体それじゃ駆け引きにならないし…ど、どうしよう!でも何か言わなきゃッ!!)
律「…」
澪「…じ、実は、、、わたし、ゆ、唯のことが、、、、す、好きなんだ……」
澪(な、なな、な、何を言ってるんだわたしはああああああああああああ!!!!)
澪(なんでッ!なんでなのッ!)
澪(ご、ごめん、律!!!唯も!! こういうのよくないよね!)
澪(あ、謝らなきゃ!)
澪「り、律ッ! い、今のh」
律「い、いいんじゃないのか!」
澪(!)
律「そ、そりゃ、びっくりだけどさ、」
律「な、なんていうか、なあ?」
律「そ、その、唯も、よ、喜ぶと思うし!」
律「み、澪は、こんなに、か、かわいいんだし、」
律「な、なんていうか、が、がんばれよッ!」
律「うおッ!もう、こんな時間じゃないか!じゃ、じゃあな、先行ってるよ!」ダッ
バタンッ
澪「り、律…」
____________
____________
最近、澪が冷たい気がする…
この前だって、、、
__________
唯「りっちゃん!そのカチューシャ貸して!」
律「ダメだ!」
唯「え~、なんで~?」
律「これはわたしの魂だからだ!」
梓「魂って…」
紬「まあ、それはびっくりね」
澪「…」
唯「その魂、いただく!」ガシッ
律「ぅおい!取るな!」ガシッ
唯「い~じゃ~ん~」モミクチャ
律「ダ~メ~だ~」モミクチャ
紬(ジー)キラキラ
梓(く、くっつきすぎです!)
澪「…」
律「おい、澪!唯にわたしとこのカチューシャが共に歩んだ半生を教えてやってくれ!」
澪「…知らないッ」プイッ
紬(あらあら、拗ねちゃって)
律「みおー、どうしたんだよー」
澪「…フンッ」
______________
なんか、また怒らせちゃったのかな? わかんないけど…
まあ!、そのお詫びというわけではないけど、
わたしは澪のサプライズ誕生日パーティーを企画している!
この前みんなで計画たててるとき、電話でばれそうになったけどな!
_______________
プルルルル
律「あ、澪から電話だ」
唯「おお!ばれないようにね!」
梓「いつも通りな感じで」
紬(内容が気になるわ)キラキラ
律「ははっ、おまえら心配しすぎだって、 わたしを誰だと思ってるんだ?」
ピッ
澪「もしもし、律?新しい詞ができたんだ。今から律んち持ってっていい?」
律「きょ、今日かッ、、え、えっと、
そ、そんなに急がなくてもいいんじゃないかッ!?」(い、いきなりかよッ!)
澪「ん?律、今日は忙しいのか?」
律「そ、そそそんなことないよッ! (オーイ、リッ) 」(ばッ、唯、黙れ!!)
澪「ん?誰かいるのか?」
律「えっ! い、今のは、母ちゃんだって!」(ごまかせ!)
澪「……なんか怪しいな…」
律「べ、べつに、怪しいことなんてないぞ!」(やばい、なんか怪しまれてる!!)
澪「…で、今から遊びに行ってもいいのか?」
律「ちょ、ちょっと今は、その、ダメ、かな…」(ごめんな…)
澪「そうか…」
律「ご、ごめんな、澪、詞はまた学校で、な?」(でも、最高の誕生日にするからッ!)
澪「…うん、わかったよ」
律「じゃ、じゃーなーー!」(ふーー、危ない危ない!)
ピッ
唯「りっちゃ~ん、慌てすぎだよ~~」
律「そ、そうだったか?」
梓「アワアワしすぎです!ばれませんでしたか?」
律「大丈夫だって! っていうか唯!しゃべりかけんな!」
唯「えへへ~、ごめんね~~」
_____________
_________
______
______
そしたら、突然、、、唯のことが好き、、、、だもんな………
______________
______________
律「だから、2人っきりだぜッ、澪!」クイックイッ
澪「だ、だったら、なんだって言うんだ//」
律「なに照れてるんだよー」ニヤニヤ
澪「照れれない//!」プイッ
律「アハハッ」
律(澪の奴、照れちゃって、かわいいな//)
澪「と、とりあえず、これ、詞なッ!」
律「えーと、なになに、『はじm』」
澪「朗読するな//!恥ずかしいだろ//!」
律「へいへーい」(ハハッ、ホントかわいい生き物だな、澪は)
澪「…」
律「…」(相変わらず、あっまあまな詞ですなー)
…
澪「…」
律「…」(うぅ、むずがゆい゛~~~!うは~~~!)
澪「…そ、それでな、」
律「ん?」
澪「え、えと、読み終わったら、
その、は、話があるんです、けど、、、」
律「ん?わかった、とりあえず、読んじゃうな」
律(どうしたんだろ…)
律「うん、まあ、澪らしくて、いいんじゃないか?」(私には恥ずかしいけど、唯は喜びそうだ)
澪「…あ、ありがとッ」ウルウル
律「…それで、」
律「澪、話って何?」
澪「あ、あのな……」ウルウル
律「んー?どうした?深刻な顔して?」
澪「ま、真面目な相談なんだ…」ウルウル
律「…そうか…乗るよ、相談っ」(なんか涙目だし…)
澪「…」ウルウル
律「…」
澪「…じ、実は、、、わたし、ゆ、唯のことが、、、、す、好きなんだ……」
律(…)
律(…はっ?)
律(…今、なんて言った?)
律(…唯が、好き?)
律(嘘だろ、おい、、、、、なあ、澪)
律(…涙目でうつむいて、、、、本気なんだな、、、澪?)
澪「り、律ッ! い、今のh」
律「い、いいんじゃないのか!」
律「そ、そりゃ、びっくりだけどさ、」
律「な、なんていうか、なあ?」
律「そ、その、唯も、よ、喜ぶと思うし!」
律「み、澪は、こんなに、か、かわいいんだし、」
律「な、なんていうか、が、がんばれよッ!」
律「うおッ!もう、こんな時間じゃないか!じゃ、じゃあな、先行ってるよ!」ダッ
ガチャンッ
_______________
__________
______
______
ひどいよな、、、、わたし、ずっと、、澪のこと、、、好きだったんだぜ、、、、、
なのに………
__________
__________
次の日、わたしは学校を休んだ
一応、学校には、カゼってことにして連絡をいれた
正直、自分が1番びっくりしてる
こんなのキャラじゃない…
自分で言うのも変だけど、わたしは、元気が取り柄の明るくて活発なりっちゃんなんだ
そのりっちゃんが、えらく落ち込んでいる
昨日の親友の告白で、精神的に負ったダメージはどうやら大きかったようだ
律(………親友、、、、なんだよな、、結局)
律(親友なんだから、応援してやらないとな…)
律(親友なんだから…)
なんとなく、棚にしまってあるアルバムを引っ張り出してくる
なんだか開いちゃいけないような気がする
でも同時に、開かなきゃいけないような気もして、もうわけがわからない
わからないのが苦しい、だから、思い切って開いた
小学生の自分がピースをしながら笑いかけている
その隣には、恥ずかしそうにしているかわいい女の子がいる
… あー、痛い、、、、なんだかズキッっとした
ページを捲る
次のページにも、そのかわいい女の子がいた
次のページも、その次も…
ページを捲るたびに、ズキッと痛い
笑ってる澪、泣いてる澪、困ってる澪、、、
1枚1枚の
思い出がよみがえる
一気になだれ込んでくる
受け止めきれない
受け止め切れなくてあふれてしまう
…
気付いたら涙が頬をつたっていた
…
ピンポーンッ
律(ん!?)
________________
________________
わたしは何をしているんだろう…
こんなことをして、 何になるというんだ…
後悔と罪悪感で胸がいっぱいになる
律は、あの嘘を聞いてどう思ったんだろう?
それにどうして突然唯の名前を出してしまったんだろう?
…
後者の問いの答えはわかっている…
わたしは、心の奥深いところで、、、唯に嫉妬してたんだ…
わたしにとって、律の存在は何者にも代えがたいものだ
唯はかわいくて、魅力的だ
わたしは、そんな律をそんな唯に奪われてしまうことが怖かった
その潜在意識があったから、あんなことを言ってしまったんだろう
澪「最低だ、わたし…」
澪(とにかく、明日、朝一で律に謝ろう…)
深夜、ベッドにうつ伏せになりながら、そう誓う
その日は結局眠れなかった
______________
つぎのひ!
律の教室
澪 チラッ
澪(あれっ、まだ律来てないのかな? いつもならこの時間には来てるはずなんだけど…)
澪(ぎりぎりまで、待ってよ…)
…
紬「あらっ、澪ちゃん…?」
澪「お、おう、ムギ、おはよう」
紬「おはよう…」
澪「律、まだ来てないかな?」
紬「…わたしは見てないわ」
澪「そ、そうか… じゃ、じゃあ、また昼休みにでも来るよ!」
紬「…そう」
_________________
昼休み!
澪(謝らなきゃ、謝らなきゃ!)
澪 ソロー
唯「あっ!澪ちゃん!」
澪「ゆ、唯ッ!ご、ごめんなさい!」
唯「ほえ?どうしたの澪ちゃん?」
澪「えっ、あ、いや、、なんでもない…」
紬「…」
澪「…それで、律は?」
唯「りっちゃん、今日お休みなんだって~、カゼで」
澪(!)
唯「全く!りっちゃんはだらしないな!」
澪「は、はは、そうだな…」(もしかして、、)
紬「…」
澪(昨日のが原因…?)
澪(考えすぎかな、うぬぼれすぎかな、、、)
紬「…澪ちゃん、お話ししたいことがあるの」
澪「へっ!? あ、ああ、なに?」
紬「ここじゃちょっと… 音楽室行こう?」
唯「なになに!?わたしも行く!」
紬「唯ちゃん、次の授業、数学よ?」
唯「………はっ!!課題やってないッ!!ムギちゃん助けて~~!」アワアワ
紬「はい、ノート貸してあげるわ」
唯「ありがとうごぜぇます~ッ! うおッ!じ、時間がないッ!!!」
紬「じゃあ、唯ちゃん、急いで写しちゃってね」(ごめんね、唯ちゃん)
唯「うんッ!」
________________
________________
音楽室
澪「そ、それで…?」
紬「…ごめんなさい」
澪「?」
紬「わたし、聞いちゃったの!」
澪「え?」
_________________
【昨日の昼休み】
紬「唯ちゃん、しゃっくり止まった?」
唯「うんッ!だから、はやく澪ちゃんの詞を見に行こッ!」
紬「…」
唯「…ヒック」
紬「あら」クスッ
唯「ううううう、、、まあ、いいじゃん、行こう!」ヒック
紬「そうね、やっぱり行きましょう」
音楽室に唯ちゃんとおしゃべりしながら歩いているとき、
わたしは違うことをかんがえていた
紬(りっちゃんは、わたしたちが来ないと思ってるから、2人きりなことをいいことに、
愛の告白とかしちゃってたりして♪)
そんなこんなで音楽室に着く
なにか声が聞こえる…
澪「ジ、ジツハ、ワタシ、ユ、ユイノコトガ、、ス、スキナンダ」
紬「!!!」
唯「ヒック」
紬「…ゆ、唯ちゃん、、、、今の聞こえた?」
唯「ほえ?今のって何?」
紬(よかった、、、しゃっくりが役に立つなんて…)
紬「と、とりあえず、教室に戻りましょ!」
唯「へっ?なんで?音楽室は目の前だよ?」
紬「わ、忘れ物よ、ほら、唯ちゃん!戻ろう!」
唯「え~、よくわからないけど、、じゃあ戻ろっか~」
_________________
_________________
澪「そ、そう、だったんだ…」
紬「ええ、ごめんなさい…」
澪「いや、いいんだ…」
紬「それでね、、澪ちゃん、、、
わたしはずっと、澪ちゃんはりっちゃんのことが好きなんだと思ってたんだけど…」
澪「へっ//!!??」
紬「見てればわかるわ」
澪「ううう//」
紬「やっぱりそうよね、、じゃあ、昨日のは…?」
澪「…き、昨日のは、、、嘘なんだ…」
紬「…なんで、そんな…?」
澪「…か、駆け引きしようと思ったんだ」
紬「駆け引き?」(下手な入れ知恵したのはわたし、だったのね…)
澪「…最低だよね、、、律だけじゃなくて唯まで巻き込んで…」
紬「…今日りっちゃんが休んだ理由、わかるわよね?」
澪「…」
紬「カゼなわけないじゃない…ね?」
澪「わ、わたし、律を傷つけちゃったかな…?」
紬「………そう思うわ…」
澪「わ、わたし、、、」
澪「わたし、今すぐ、謝りに行ってくるッ!!!!!」 ダッ
紬「い、今すぐって、澪ちゃんッ!授業はッ!?」
澪「そ、そんなの知らないッ!!!」
ダッダッダッダッ
バタンッ
紬「…りっちゃんなら、許してくれるわよ、澪ちゃん……」
________________
________________
澪「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ、」
律ん家の目の前に来ていた
見慣れた家、何度も遊びに来た家、、、
そのはずなのに、扉が遠い
だけど…
ピンポーンッ
…
澪(わかってはいたけど、、返事はないか)
ガチャッ
澪「し、失礼します」(勝手に入るのはさすがに気が引けるけど…)
ドタガタドタンッ
澪(律の部屋から物音が…)
澪「り、律… いるんだよな? お、お邪魔するぞ…」
律の部屋のある2階に上がる
一歩一歩が重い
澪「わたしだ、澪だ、、、、は、入るぞ、」
ガチャッ
澪「きゅ、急に押しかけてごめん…」
律「…」
律はベッドの上で布団にくるまって寝ていた
わたしには背を向けてるから、顔が見えない
澪「り、律? 起きてる…?」
起きてるに決まってる、そんなことわかってるのにこんなことしか言えない自分にイラ立つ
なんとなく、テーブルに視線を向ける
澪(ん?なんだ?)
澪(…図鑑、かな? いや、違う、、、アルバムだ…)
澪(…)
澪(…ん? 何かアルバムの下から、はみでてる、、、手紙…?)
澪( 『誕生日おめでとう!!!』 )
澪(こ、これって、、 わたし、、もうすぐ誕生日だ、、、、)
澪「り、律… 」ジワッ
澪「り、り、、、、」
澪「り゛つ゛うううううううぅうう~、ごめ゛んね゛え゛ええぇええぇ~~ッ」 ブワッ
律「えっ!? み、澪ッ!? と、突然どうしたんだよッ!!」バサッ
澪「ごめんねえええええええ~~~ッッッ」 ウェーン
律「わ、分かった!わかったから!」アワアワ
澪「うわーーーん」ヒック
律「よ、よしよし、(なんで澪が泣いてるんだよ??)」
澪「うわーーーん」ヒック
_______________
_______________
律「…落ち着いたか?」
澪「…うん」ヒック
律「…それでっ? 今は授業中だと思うんだけど?」
澪「…り、律に謝らなくちゃいけないんだ、すぐに、、だから、、、、来ちゃった…」ウルウル
律(こいつかわいすぎだろ)
澪「…嘘なんだ」ウルウル
律「えっ?なに?」
澪「…嘘なんだ、昨日の、、嘘なの…」ウルウル
律「…昨日の? って、、、、、 えっ!!!!!!!」
澪「ホントにごめんなさい!」
律「」
澪「…」ウルウル
律「、、フッ」
澪「り、りつぅ?」ウルウル
律「フッ、ふッ、、、、ふざけんなあああああああああああ!!!!!!!!!」
澪「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs」
律「なんでだッ!!なんでッ!?」
澪「…じ、実は、、、その、、、、」
律「はっきり!!!」
澪「駆け引きですッ!!!」
律「…は?」
律「…駆け引きってなんだよー?」(駆け引きって…)
澪「え、えと…」(誠実に話さなきゃ… でも、な、なんて言えばいいのかな?)
澪「そ、その、、」(言えないよ、、、駆け引きしようとした理由だけは、、)
律「…」(駆け引きをしかけるってことは、、、)
澪「と、とにかくごめんなさいッ!」
律「…許さない、、」(ごめん澪、、ちょっと、強引だけど…)
澪「…り、りt」
律「絶対に許さない、、もし許して欲しければ、、その理由をちゃんと言えッ!」ドキドキ
___________________
さわこ「チョリース」
唯「あっ、さわちゃん!」
梓「あの~、さわこ先生… なんだか最悪のタイミングで出てきたと思います…」
紬「は、はやく続きをッ!続きを!!」
梓「お、落ち着いてください!ムギ先輩!」
___________________
___________________
澪「、、り、理由、を、言うのか…?」ドキッ!
律「そうだ! 理由を、澪の口から、聞きたいんだ」ドキドキ
澪「…………わかった…」ドキドキ
律「…」ドキドキ
澪「こ、こんな嘘をついたのは、な、、」ドキドキ
律「…」ドキドキ
澪「…り、律に、、、、、その、、なんていうか、、、」ドキドキ
律「…」ドキドキ
澪「、ふ、、振り向いて欲しかった、、んだ ////」カアァッ
律「!!!」ドキッ
澪「さ、最近、、律が冷たいような気がして… その、、さ、さびしかった…//」
澪「だ、だからどうにかして、、ふ、振り向かせようと、、あんなことを…」
澪「ごめん!ホントにごめんッ!
わたし不器用なくせにそんなこと考えたから、律を傷つけた!」
澪「ごめん…」ウルウル
律「…そ、そうか//」(ごめん澪、)
律「ハ、ハハッ、う、うれしいな//」(もうちょっとだけ、)
律「ま、まさか澪が、そんなこと…//」(いじめさせてくれ)
澪「ぅぅぅぅ」ウルウル
律「で、でも、振り向いて欲しいってのは、、、、その、どういうことなんだ?//」
澪「そ、それは…///」
律(ちょっと追い込みすぎかな…?なんか性格わるいかなわたし…)
律(で、でも、どうしても澪の口から聞きたい2文字があるんだ//)
澪「…り、r…のk…、、、、kら…//」
律「聞こえないぞ! もう一回!」
澪「…り、律のことが、、、、好きだからだッ////!!!!」
律「み、澪…////」(今なら死ねる…)
澪「////」ウルウル
律「わたしも好きだよ、澪//」
ダキッ
___________________
【数日後】
唯の家!
一同「澪(ちゃん)(さん)!お誕生日おめでとうッ!!!」パンッパンッ
澪「あ、ありがと//」
唯「りっちゃんがへまするから、サプライズじゃなくなっちゃたね~~」
梓「あれほど、気をつけるように言ったのに、何やってるですか!」
律「ウッ、め、めんぼくない!」
紬「まあまあ」ニコニコ
澪「い、いいんだ、、わたしは、今、とってもうれしいぞ//」
憂「さあ、みなさん、たくさん食べてくださいね!」
律「うはー、すげーー!」
唯(さすがわたしの憂!)
和「…唯は胸張らなくていいのよ」
さわこ「憂ちゃん、ビールある?」
憂「な、ないです…」
ワイワイガヤガヤ
律「えー、宴もたけなわですが、みなさんにご報告がありますッ!」
澪(!) ガタッ
唯「りっちゃん、たけなわって何?」
律「えっ?そういえば、、なんだろ?」
澪「り、律!! ダメだって言っただろ~ッ!」ウルウル
律「べつにいいじゃんよー」
澪「よくないッ!!!」ウルウル
律「えー、 …ほら、ムギが目を輝かしてるぞ」
紬(キラキラキラキラッ!)
澪「だめッ!」
律「わ、わかったよ、、ったく…」
梓「すごく気になるんですけど…」
唯「ねぇ、たけなわってなに~?」
_________________
_________________
別にみんなに知られて何か問題があるわけではない
でも、、、は、恥ずかしいじゃないか//
そんなこんなで、今日は、、デート、です、、//
律「わるい、待たせたか!?」
澪「いや、今来たとこだよ」
律「そんじゃ、さっそく行きますかッ!」
そうそう、恥ずかしいだけが理由じゃないんだ
わたしと律が恋人同士になったとしても、今までと何も変わらないから…
今までも、
これからも、
お互いを思いあっていくんだから…
おわり
元スレ
__________
最近、律が冷たい気がする…
この前だって、、、
__________
唯「りっちゃん!そのカチューシャ貸して!」
律「ダメだ!」
唯「え~、なんで~?」
律「これはわたしの魂だからだ!」
梓「魂って…」
紬「まあ、それはびっくりね」
澪「…」(あの2人、またいちゃついちゃってさ…)
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 12:47:12.82 ID:r3nG6Lmg0
唯「その魂、いただく!」ガシッ
律「ぅおい!取るな!」ガシッ
唯「い~じゃ~ん~」モミクチャ
律「ダ~メ~だ~」モミクチャ
澪「…」(何だよ、もっとわたしを、か、構ってくれてもいいじゃないかッ!)
律「おい、澪!唯にわたしとこのカチューシャが共に歩んだ半生を教えてやってくれ!」
澪「…知らないッ」プイッ
律「みおー、どうしたんだよー」
澪「…フンッ」
______________
________
______
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 12:54:58.89 ID:r3nG6Lmg0
______
唯とばっかりペタペタしちゃってさ、全く律は
それに、この前だって、、、
______________
プルルルル ピッ
澪「もしもし、律?新しい詞ができたんだ。今から律んち持ってっていい?」
律「きょ、今日かッ、、え、えっと、そ、そんなに急がなくてもいいんじゃないかッ!?」
澪「ん?律、今日は忙しいのか?」
律「そ、そそそんなことないよッ! (オーイ、リッ) 」
澪「ん?誰かいるのか?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:02:14.93 ID:r3nG6Lmg0
律「えっ! い、今のは、母ちゃんだって!」
澪「……なんか怪しいな…」
律「べ、べつに、怪しいことなんてないぞ!」
澪「…で、今から遊びに行ってもいいのか?」
律「ちょ、ちょっと今は、その、ダメ、かな…」
澪「そうか…」
律「ご、ごめんな、澪、詞はまた学校で、な?」
澪「…うん、わかったよ」(詞なんて、ただの口実なのに…)
律「じゃ、じゃーなーー!」
ガチャンッ ツーツー
_____________
_________
______
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:10:20.67 ID:r3nG6Lmg0
もちろん、突然電話したのはわたしだから、律が断ったのは仕方ない
でも、なんだか、よそよそしい気がする…
わたしは、ただ、会いたかっただけなのに…
______________
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:15:36.68 ID:r3nG6Lmg0
ほうかご!
音楽室!
唯「りっちゃんは、部長会議だか何だかで、お休みだって~」
澪「そうか、律の奴、ちゃんとやってればいいけど…」
紬「梓ちゃんもまだ来てないわね?」
澪「ちょっと遅れてるだけじゃないか?」
唯「あずにゃ~ん、はやく~~」
紬「ウフフ」
唯「ねえねえ」
澪紬「何?」
唯「あずにゃんは、わたしがべたべたするの嫌なのかな~?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:22:44.63 ID:r3nG6Lmg0
澪「ん?唯は嫌がられてると思うのか?」
唯「だって、『離れてください』とか『やめてください』って…」
澪(唯なりに気にしてたんだな)クスッ
紬「唯ちゃん、それはね、ただ照れてるだけよ」クスッ
唯「えっ!?ほんとに!?」
澪「ああ、間違いないよ。 少なくとも嫌がってはないと思うぞ」
唯「エヘヘ、あずにゃんは照れ屋さんなんだね!?」
紬「ええ、だからどんどん抱きついちゃっていいと思うわよ!」キラキラッ
唯「う~ん… でも、、、」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:24:40.53 ID:r3nG6Lmg0
澪「どうした?」
唯「もっとあずにゃんに素直になってほしいよ~」
澪「素直?」
唯「うん!好きなら好き!抱きついて欲しいなら抱きついて!って言うべきだよ!」
澪「そ、そんな恥ずかしいこと、簡単に言えるかッ//!!」
唯「言えるよ! 澪ちゃん、大好き!」
ダキッ
澪「ゆ、唯っ//!、きゅ、急に抱きつくな//!!」
紬「あらあら」ウフフッ
唯「えへへ~、ほら、簡単でしょ!」
澪「…まったく唯は//」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:26:35.15 ID:r3nG6Lmg0
紬「でも、唯ちゃん、澪ちゃんも梓ちゃんもそう簡単に唯ちゃんみたいになれないわ」
唯「う~、そうかな」
紬「そうよ、だからね、こういうときは…」
唯「こういうときは?」
紬「駆け引きよ!!!」
ガチャッ
梓「遅くなりました」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:36:47.56 ID:r3nG6Lmg0
紬(ほら、唯ちゃん、さっそく!)
唯(わかった!駆け引きだね!)
澪(おいおい…)
唯「あずにゃ~~~ん!!待ってたよ~~~!!」
ダキッ
梓「! ゆ、唯先輩//!は、離れてくださいッ//!」
澪紬(あれっ?駆け引きは?)
唯「あずにゃ~~~ん!かわいい~~~!」
梓「や、やめてください//!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 13:59:27.03 ID:r3nG6Lmg0
唯「…わ、わかったよ、、、やめるよ………」シュンッ
梓(えっ!?)
唯「い、嫌なんだよね、、、」ウルウル
梓「ゆ、唯先輩、、と、突然どうしたんですか!?」
唯「あずにゃんは、わたしに抱きつかれるの、ずっと嫌だったんだよね…」ウルウル
梓「そ、それは、、べ、別に、嫌とか、、嫌じゃないとか、、」アワアワ
唯「嫌なんだよね、あずにゃん…」ウルウル
梓(そ、そんな上目遣いで見られたらッ//!)
梓「べ、別に、嫌とkj…//」カアァ
唯「聞こえないよ、あずにゃん…」ウルウル
梓「い、いい、嫌じゃありませんッ!!!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:01:57.50 ID:r3nG6Lmg0
唯「…ほ、ほんとに?」ウルウル
梓「えっ//、あ、その、なんていうか、、、その、、//」
唯「あずにゃん、はっきり、言ってよ、、、嫌なのか、好きなのか…」ウルウル
澪紬(ん?好き?)
梓「そ、そr、それは、////」
唯「…」ウルウル
梓「す、好きです////!!!!!」
唯「あずにゃ~~~~ん!!!!わたしも大好き~~~~!!!!」
ダキッ
梓「ううぅぅぅっぅぅぅ//////」カアァ
澪「…陥落したな」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:09:29.50 ID:r3nG6Lmg0
紬「ええ、陥落ね♪」キラキラ
澪(というか、あれは駆け引きなのか? ほとんど強要に近いような…)
紬(それを、自然と天然でやっちゃう唯ちゃん、、、おそろしい娘ッ!!)
澪「…」
澪「…」
澪「…駆け引き、か………」
澪(でも、駆け引きってどうやったらいいのかな?)
______________
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:15:35.67 ID:r3nG6Lmg0
帰り道!
澪「じゃあ、また明日ね!」
一同「バイバーイ!」
澪(顔真っ赤にしてちっちゃくなってる梓、かわいかったな)クスッ
澪(…駆け引き、ね……)
澪(う、うまくやれば、律もあんな風になっちゃったりして//)
澪「えへへ//」
律「…何にやにやしてるんだよ」
澪「うわあああああああーーーッ!? り、り、りつうううううううううッ!!??」ビクッ
律「お、おい、驚きすぎだって…」
澪「り、律、びっくりさせるなよ!」
律「そんなつもりないわ! …で、何でニヤけてたんだよ?」ニヤニヤ
澪「べ、別に、、にやついてなんかないぞっ!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:22:37.69 ID:r3nG6Lmg0
律「ほらほら、そういわずに律お姉さんに話してみなさい♪」
澪「そ、そんなことより、どうしてここにいるんだッ!」
律「どうしてって、会議が終わって音楽室行ったら、みんないなくてさ、
急いで追いかけてきたんだよ」
澪「そ、そうか」
律「あー、そういや澪! 詞、できたんだろ? 見せてくれよ!」
澪「えっ、今持ってないぞ」
律「なんだよ、持って来てるんじゃなかったのかよ」
澪「あー、忘れてたよ」
律「じゃあ、明日の昼休みに見せてくれよ!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:24:17.09 ID:r3nG6Lmg0
澪「別にいいけど、、、なんで昼休みなんだ?」
律「それがさー、部長会議、明日もあるんだってよー、めんどくせー」
澪「意外と大変なんだな」
律「おおよ!部長はつらいんだぞー!」
澪「はいはい。 じゃあ、お弁当食べ終わったら音楽室に集合な」
律「うけたまわった!」
______________
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:32:12.44 ID:r3nG6Lmg0
つぎのひ!
昼休み
音楽室
ガチャッ
澪「律ー、いるかー?」
律「遅いぞ!澪!そんなことじゃあこの不景気を乗り切れないぞッ!」
澪「なんだよそれ…」
律「それでッ!詞は!?」
澪「あれっ?唯とムギはいないのか?」
律「あー、なんか唯がしゃっくりが止まんない~って大騒ぎしててさ、
教室でムギが介抱してるよ」アハハッ
澪「そうか… (じゃあ音楽室で律と2人っきりか、、なんか久しぶりだな//)」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 14:40:38.40 ID:r3nG6Lmg0
律「だから、2人っきりだぜッ、澪!」クイックイッ
澪「! だ、だったら、なんだって言うんだ//」
律「なに照れてるんだよー」ニヤニヤ
澪「照れてない//!」プイッ
律「アハハッ」
澪(で、でも、これってチャンスなんじゃ…//)
澪(か、駆け引き… 律の気を引けるような駆け引き…… )
澪(……わかりません…)
澪(…で、でも、ちょっとがんばってみようかな……//)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:14:19.58 ID:r3nG6Lmg0
澪「と、とりあえず、これ、詞なッ!」(ど、どうしよう…)
律「えーと、なになに、『はじm』」
澪「朗読するな//!恥ずかしいだろ//!」(駆け引き、なにか、なにか…)
律「へいへーい」
澪「…」(えーっと…)
律「…」
…
澪「…」(…沈黙が、、気まずい、、、せっかくのチャンスなのに…)
律「…」
澪「…そ、それでな、」(な、何かしゃべらないと!)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:19:06.67 ID:r3nG6Lmg0
律「ん?」
澪「え、えーーと、読み終わったら、
その、は、話があるんです、けど、、、」(な、ないよ、律ッ!ないよ!)
律「ん?わかった、とりあえず、読んじゃうな」
澪(………ど、どうしよう!!)ウルウル
澪(なに勝手に追い詰められてるの! わ、わたしのバカっ!)ウルウル
澪(で、でも、せっかくのチャンスだし…)ウルウル
律「うん、まあ、澪らしくて、いいんじゃないか?」
澪「…あ、ありがとッ」ウルウル
律「…それで、」
律「澪、話って何?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:23:45.52 ID:r3nG6Lmg0
澪「あ、あのな……」(いっそこの流れのまま告白を…)ウルウル
律「んー?どうした?深刻な顔して?」
澪「ま、真面目な相談なんだ…」(だ、ダメだッ!そんなのムリだよ~ッ!)ウルウル
律「…そうか…乗るよ、相談っ」
澪(だ、大体それじゃ駆け引きにならないし…ど、どうしよう!でも何か言わなきゃッ!!)
律「…」
澪「…じ、実は、、、わたし、ゆ、唯のことが、、、、す、好きなんだ……」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:25:10.95 ID:r3nG6Lmg0
澪(な、なな、な、何を言ってるんだわたしはああああああああああああ!!!!)
澪(なんでッ!なんでなのッ!)
澪(ご、ごめん、律!!!唯も!! こういうのよくないよね!)
澪(あ、謝らなきゃ!)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:33:11.13 ID:r3nG6Lmg0
澪「り、律ッ! い、今のh」
律「い、いいんじゃないのか!」
澪(!)
律「そ、そりゃ、びっくりだけどさ、」
律「な、なんていうか、なあ?」
律「そ、その、唯も、よ、喜ぶと思うし!」
律「み、澪は、こんなに、か、かわいいんだし、」
律「な、なんていうか、が、がんばれよッ!」
律「うおッ!もう、こんな時間じゃないか!じゃ、じゃあな、先行ってるよ!」ダッ
バタンッ
澪「り、律…」
____________
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:36:14.72 ID:r3nG6Lmg0
____________
最近、澪が冷たい気がする…
この前だって、、、
__________
唯「りっちゃん!そのカチューシャ貸して!」
律「ダメだ!」
唯「え~、なんで~?」
律「これはわたしの魂だからだ!」
梓「魂って…」
紬「まあ、それはびっくりね」
澪「…」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:37:14.41 ID:r3nG6Lmg0
唯「その魂、いただく!」ガシッ
律「ぅおい!取るな!」ガシッ
唯「い~じゃ~ん~」モミクチャ
律「ダ~メ~だ~」モミクチャ
紬(ジー)キラキラ
梓(く、くっつきすぎです!)
澪「…」
律「おい、澪!唯にわたしとこのカチューシャが共に歩んだ半生を教えてやってくれ!」
澪「…知らないッ」プイッ
紬(あらあら、拗ねちゃって)
律「みおー、どうしたんだよー」
澪「…フンッ」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:39:45.60 ID:r3nG6Lmg0
______________
なんか、また怒らせちゃったのかな? わかんないけど…
まあ!、そのお詫びというわけではないけど、
わたしは澪のサプライズ誕生日パーティーを企画している!
この前みんなで計画たててるとき、電話でばれそうになったけどな!
_______________
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:42:45.58 ID:r3nG6Lmg0
プルルルル
律「あ、澪から電話だ」
唯「おお!ばれないようにね!」
梓「いつも通りな感じで」
紬(内容が気になるわ)キラキラ
律「ははっ、おまえら心配しすぎだって、 わたしを誰だと思ってるんだ?」
ピッ
澪「もしもし、律?新しい詞ができたんだ。今から律んち持ってっていい?」
律「きょ、今日かッ、、え、えっと、
そ、そんなに急がなくてもいいんじゃないかッ!?」(い、いきなりかよッ!)
澪「ん?律、今日は忙しいのか?」
律「そ、そそそんなことないよッ! (オーイ、リッ) 」(ばッ、唯、黙れ!!)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:44:10.28 ID:r3nG6Lmg0
澪「ん?誰かいるのか?」
律「えっ! い、今のは、母ちゃんだって!」(ごまかせ!)
澪「……なんか怪しいな…」
律「べ、べつに、怪しいことなんてないぞ!」(やばい、なんか怪しまれてる!!)
澪「…で、今から遊びに行ってもいいのか?」
律「ちょ、ちょっと今は、その、ダメ、かな…」(ごめんな…)
澪「そうか…」
律「ご、ごめんな、澪、詞はまた学校で、な?」(でも、最高の誕生日にするからッ!)
澪「…うん、わかったよ」
律「じゃ、じゃーなーー!」(ふーー、危ない危ない!)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:46:33.09 ID:r3nG6Lmg0
ピッ
唯「りっちゃ~ん、慌てすぎだよ~~」
律「そ、そうだったか?」
梓「アワアワしすぎです!ばれませんでしたか?」
律「大丈夫だって! っていうか唯!しゃべりかけんな!」
唯「えへへ~、ごめんね~~」
_____________
_________
______
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:47:54.78 ID:r3nG6Lmg0
______
そしたら、突然、、、唯のことが好き、、、、だもんな………
______________
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:55:35.30 ID:r3nG6Lmg0
______________
律「だから、2人っきりだぜッ、澪!」クイックイッ
澪「だ、だったら、なんだって言うんだ//」
律「なに照れてるんだよー」ニヤニヤ
澪「照れれない//!」プイッ
律「アハハッ」
律(澪の奴、照れちゃって、かわいいな//)
澪「と、とりあえず、これ、詞なッ!」
律「えーと、なになに、『はじm』」
澪「朗読するな//!恥ずかしいだろ//!」
律「へいへーい」(ハハッ、ホントかわいい生き物だな、澪は)
澪「…」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:57:39.42 ID:r3nG6Lmg0
律「…」(相変わらず、あっまあまな詞ですなー)
…
澪「…」
律「…」(うぅ、むずがゆい゛~~~!うは~~~!)
澪「…そ、それでな、」
律「ん?」
澪「え、えと、読み終わったら、
その、は、話があるんです、けど、、、」
律「ん?わかった、とりあえず、読んじゃうな」
律(どうしたんだろ…)
律「うん、まあ、澪らしくて、いいんじゃないか?」(私には恥ずかしいけど、唯は喜びそうだ)
澪「…あ、ありがとッ」ウルウル
律「…それで、」
律「澪、話って何?」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 15:59:35.15 ID:r3nG6Lmg0
澪「あ、あのな……」ウルウル
律「んー?どうした?深刻な顔して?」
澪「ま、真面目な相談なんだ…」ウルウル
律「…そうか…乗るよ、相談っ」(なんか涙目だし…)
澪「…」ウルウル
律「…」
澪「…じ、実は、、、わたし、ゆ、唯のことが、、、、す、好きなんだ……」
律(…)
律(…はっ?)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:02:25.24 ID:r3nG6Lmg0
律(…今、なんて言った?)
律(…唯が、好き?)
律(嘘だろ、おい、、、、、なあ、澪)
律(…涙目でうつむいて、、、、本気なんだな、、、澪?)
澪「り、律ッ! い、今のh」
律「い、いいんじゃないのか!」
律「そ、そりゃ、びっくりだけどさ、」
律「な、なんていうか、なあ?」
律「そ、その、唯も、よ、喜ぶと思うし!」
律「み、澪は、こんなに、か、かわいいんだし、」
律「な、なんていうか、が、がんばれよッ!」
律「うおッ!もう、こんな時間じゃないか!じゃ、じゃあな、先行ってるよ!」ダッ
ガチャンッ
_______________
__________
______
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:08:01.61 ID:r3nG6Lmg0
______
ひどいよな、、、、わたし、ずっと、、澪のこと、、、好きだったんだぜ、、、、、
なのに………
__________
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:08:46.52 ID:r3nG6Lmg0
__________
次の日、わたしは学校を休んだ
一応、学校には、カゼってことにして連絡をいれた
正直、自分が1番びっくりしてる
こんなのキャラじゃない…
自分で言うのも変だけど、わたしは、元気が取り柄の明るくて活発なりっちゃんなんだ
そのりっちゃんが、えらく落ち込んでいる
昨日の親友の告白で、精神的に負ったダメージはどうやら大きかったようだ
律(………親友、、、、なんだよな、、結局)
律(親友なんだから、応援してやらないとな…)
律(親友なんだから…)
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:12:41.94 ID:r3nG6Lmg0
なんとなく、棚にしまってあるアルバムを引っ張り出してくる
なんだか開いちゃいけないような気がする
でも同時に、開かなきゃいけないような気もして、もうわけがわからない
わからないのが苦しい、だから、思い切って開いた
小学生の自分がピースをしながら笑いかけている
その隣には、恥ずかしそうにしているかわいい女の子がいる
… あー、痛い、、、、なんだかズキッっとした
ページを捲る
次のページにも、そのかわいい女の子がいた
次のページも、その次も…
ページを捲るたびに、ズキッと痛い
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:13:25.71 ID:r3nG6Lmg0
笑ってる澪、泣いてる澪、困ってる澪、、、
1枚1枚の
思い出がよみがえる
一気になだれ込んでくる
受け止めきれない
受け止め切れなくてあふれてしまう
…
気付いたら涙が頬をつたっていた
…
ピンポーンッ
律(ん!?)
________________
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:15:06.86 ID:r3nG6Lmg0
________________
わたしは何をしているんだろう…
こんなことをして、 何になるというんだ…
後悔と罪悪感で胸がいっぱいになる
律は、あの嘘を聞いてどう思ったんだろう?
それにどうして突然唯の名前を出してしまったんだろう?
…
後者の問いの答えはわかっている…
わたしは、心の奥深いところで、、、唯に嫉妬してたんだ…
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:16:02.17 ID:r3nG6Lmg0
わたしにとって、律の存在は何者にも代えがたいものだ
唯はかわいくて、魅力的だ
わたしは、そんな律をそんな唯に奪われてしまうことが怖かった
その潜在意識があったから、あんなことを言ってしまったんだろう
澪「最低だ、わたし…」
澪(とにかく、明日、朝一で律に謝ろう…)
深夜、ベッドにうつ伏せになりながら、そう誓う
その日は結局眠れなかった
______________
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:17:14.96 ID:r3nG6Lmg0
つぎのひ!
律の教室
澪 チラッ
澪(あれっ、まだ律来てないのかな? いつもならこの時間には来てるはずなんだけど…)
澪(ぎりぎりまで、待ってよ…)
…
紬「あらっ、澪ちゃん…?」
澪「お、おう、ムギ、おはよう」
紬「おはよう…」
澪「律、まだ来てないかな?」
紬「…わたしは見てないわ」
澪「そ、そうか… じゃ、じゃあ、また昼休みにでも来るよ!」
紬「…そう」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:31:12.49 ID:r3nG6Lmg0
_________________
昼休み!
澪(謝らなきゃ、謝らなきゃ!)
澪 ソロー
唯「あっ!澪ちゃん!」
澪「ゆ、唯ッ!ご、ごめんなさい!」
唯「ほえ?どうしたの澪ちゃん?」
澪「えっ、あ、いや、、なんでもない…」
紬「…」
澪「…それで、律は?」
唯「りっちゃん、今日お休みなんだって~、カゼで」
澪(!)
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:32:52.07 ID:r3nG6Lmg0
唯「全く!りっちゃんはだらしないな!」
澪「は、はは、そうだな…」(もしかして、、)
紬「…」
澪(昨日のが原因…?)
澪(考えすぎかな、うぬぼれすぎかな、、、)
紬「…澪ちゃん、お話ししたいことがあるの」
澪「へっ!? あ、ああ、なに?」
紬「ここじゃちょっと… 音楽室行こう?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:34:37.42 ID:r3nG6Lmg0
唯「なになに!?わたしも行く!」
紬「唯ちゃん、次の授業、数学よ?」
唯「………はっ!!課題やってないッ!!ムギちゃん助けて~~!」アワアワ
紬「はい、ノート貸してあげるわ」
唯「ありがとうごぜぇます~ッ! うおッ!じ、時間がないッ!!!」
紬「じゃあ、唯ちゃん、急いで写しちゃってね」(ごめんね、唯ちゃん)
唯「うんッ!」
________________
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:36:57.44 ID:r3nG6Lmg0
________________
音楽室
澪「そ、それで…?」
紬「…ごめんなさい」
澪「?」
紬「わたし、聞いちゃったの!」
澪「え?」
_________________
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:39:05.33 ID:r3nG6Lmg0
【昨日の昼休み】
紬「唯ちゃん、しゃっくり止まった?」
唯「うんッ!だから、はやく澪ちゃんの詞を見に行こッ!」
紬「…」
唯「…ヒック」
紬「あら」クスッ
唯「ううううう、、、まあ、いいじゃん、行こう!」ヒック
紬「そうね、やっぱり行きましょう」
音楽室に唯ちゃんとおしゃべりしながら歩いているとき、
わたしは違うことをかんがえていた
紬(りっちゃんは、わたしたちが来ないと思ってるから、2人きりなことをいいことに、
愛の告白とかしちゃってたりして♪)
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:40:52.33 ID:r3nG6Lmg0
そんなこんなで音楽室に着く
なにか声が聞こえる…
澪「ジ、ジツハ、ワタシ、ユ、ユイノコトガ、、ス、スキナンダ」
紬「!!!」
唯「ヒック」
紬「…ゆ、唯ちゃん、、、、今の聞こえた?」
唯「ほえ?今のって何?」
紬(よかった、、、しゃっくりが役に立つなんて…)
紬「と、とりあえず、教室に戻りましょ!」
唯「へっ?なんで?音楽室は目の前だよ?」
紬「わ、忘れ物よ、ほら、唯ちゃん!戻ろう!」
唯「え~、よくわからないけど、、じゃあ戻ろっか~」
_________________
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:43:46.48 ID:r3nG6Lmg0
_________________
澪「そ、そう、だったんだ…」
紬「ええ、ごめんなさい…」
澪「いや、いいんだ…」
紬「それでね、、澪ちゃん、、、
わたしはずっと、澪ちゃんはりっちゃんのことが好きなんだと思ってたんだけど…」
澪「へっ//!!??」
紬「見てればわかるわ」
澪「ううう//」
紬「やっぱりそうよね、、じゃあ、昨日のは…?」
澪「…き、昨日のは、、、嘘なんだ…」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:45:24.42 ID:r3nG6Lmg0
紬「…なんで、そんな…?」
澪「…か、駆け引きしようと思ったんだ」
紬「駆け引き?」(下手な入れ知恵したのはわたし、だったのね…)
澪「…最低だよね、、、律だけじゃなくて唯まで巻き込んで…」
紬「…今日りっちゃんが休んだ理由、わかるわよね?」
澪「…」
紬「カゼなわけないじゃない…ね?」
澪「わ、わたし、律を傷つけちゃったかな…?」
紬「………そう思うわ…」
澪「わ、わたし、、、」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 16:46:34.54 ID:r3nG6Lmg0
澪「わたし、今すぐ、謝りに行ってくるッ!!!!!」 ダッ
紬「い、今すぐって、澪ちゃんッ!授業はッ!?」
澪「そ、そんなの知らないッ!!!」
ダッダッダッダッ
バタンッ
紬「…りっちゃんなら、許してくれるわよ、澪ちゃん……」
________________
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:14:04.84 ID:5ItCLhf+0
________________
澪「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ、」
律ん家の目の前に来ていた
見慣れた家、何度も遊びに来た家、、、
そのはずなのに、扉が遠い
だけど…
ピンポーンッ
…
澪(わかってはいたけど、、返事はないか)
ガチャッ
澪「し、失礼します」(勝手に入るのはさすがに気が引けるけど…)
ドタガタドタンッ
澪(律の部屋から物音が…)
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:16:09.52 ID:5ItCLhf+0
澪「り、律… いるんだよな? お、お邪魔するぞ…」
律の部屋のある2階に上がる
一歩一歩が重い
澪「わたしだ、澪だ、、、、は、入るぞ、」
ガチャッ
澪「きゅ、急に押しかけてごめん…」
律「…」
律はベッドの上で布団にくるまって寝ていた
わたしには背を向けてるから、顔が見えない
澪「り、律? 起きてる…?」
起きてるに決まってる、そんなことわかってるのにこんなことしか言えない自分にイラ立つ
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:18:22.17 ID:5ItCLhf+0
なんとなく、テーブルに視線を向ける
澪(ん?なんだ?)
澪(…図鑑、かな? いや、違う、、、アルバムだ…)
澪(…)
澪(…ん? 何かアルバムの下から、はみでてる、、、手紙…?)
澪( 『誕生日おめでとう!!!』 )
澪(こ、これって、、 わたし、、もうすぐ誕生日だ、、、、)
澪「り、律… 」ジワッ
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:23:50.55 ID:5ItCLhf+0
澪「り、り、、、、」
澪「り゛つ゛うううううううぅうう~、ごめ゛んね゛え゛ええぇええぇ~~ッ」 ブワッ
律「えっ!? み、澪ッ!? と、突然どうしたんだよッ!!」バサッ
澪「ごめんねえええええええ~~~ッッッ」 ウェーン
律「わ、分かった!わかったから!」アワアワ
澪「うわーーーん」ヒック
律「よ、よしよし、(なんで澪が泣いてるんだよ??)」
澪「うわーーーん」ヒック
_______________
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:25:18.25 ID:5ItCLhf+0
_______________
律「…落ち着いたか?」
澪「…うん」ヒック
律「…それでっ? 今は授業中だと思うんだけど?」
澪「…り、律に謝らなくちゃいけないんだ、すぐに、、だから、、、、来ちゃった…」ウルウル
律(こいつかわいすぎだろ)
澪「…嘘なんだ」ウルウル
律「えっ?なに?」
澪「…嘘なんだ、昨日の、、嘘なの…」ウルウル
律「…昨日の? って、、、、、 えっ!!!!!!!」
澪「ホントにごめんなさい!」
律「」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:28:37.80 ID:5ItCLhf+0
澪「…」ウルウル
律「、、フッ」
澪「り、りつぅ?」ウルウル
律「フッ、ふッ、、、、ふざけんなあああああああああああ!!!!!!!!!」
澪「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs」
律「なんでだッ!!なんでッ!?」
澪「…じ、実は、、、その、、、、」
律「はっきり!!!」
澪「駆け引きですッ!!!」
律「…は?」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:29:41.96 ID:5ItCLhf+0
律「…駆け引きってなんだよー?」(駆け引きって…)
澪「え、えと…」(誠実に話さなきゃ… でも、な、なんて言えばいいのかな?)
澪「そ、その、、」(言えないよ、、、駆け引きしようとした理由だけは、、)
律「…」(駆け引きをしかけるってことは、、、)
澪「と、とにかくごめんなさいッ!」
律「…許さない、、」(ごめん澪、、ちょっと、強引だけど…)
澪「…り、りt」
律「絶対に許さない、、もし許して欲しければ、、その理由をちゃんと言えッ!」ドキドキ
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 21:37:39.48 ID:5ItCLhf+0
___________________
さわこ「チョリース」
唯「あっ、さわちゃん!」
梓「あの~、さわこ先生… なんだか最悪のタイミングで出てきたと思います…」
紬「は、はやく続きをッ!続きを!!」
梓「お、落ち着いてください!ムギ先輩!」
___________________
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:01:35.55 ID:5ItCLhf+0
___________________
澪「、、り、理由、を、言うのか…?」ドキッ!
律「そうだ! 理由を、澪の口から、聞きたいんだ」ドキドキ
澪「…………わかった…」ドキドキ
律「…」ドキドキ
澪「こ、こんな嘘をついたのは、な、、」ドキドキ
律「…」ドキドキ
澪「…り、律に、、、、、その、、なんていうか、、、」ドキドキ
律「…」ドキドキ
澪「、ふ、、振り向いて欲しかった、、んだ ////」カアァッ
律「!!!」ドキッ
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:03:53.77 ID:5ItCLhf+0
澪「さ、最近、、律が冷たいような気がして… その、、さ、さびしかった…//」
澪「だ、だからどうにかして、、ふ、振り向かせようと、、あんなことを…」
澪「ごめん!ホントにごめんッ!
わたし不器用なくせにそんなこと考えたから、律を傷つけた!」
澪「ごめん…」ウルウル
律「…そ、そうか//」(ごめん澪、)
律「ハ、ハハッ、う、うれしいな//」(もうちょっとだけ、)
律「ま、まさか澪が、そんなこと…//」(いじめさせてくれ)
澪「ぅぅぅぅ」ウルウル
律「で、でも、振り向いて欲しいってのは、、、、その、どういうことなんだ?//」
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:05:15.22 ID:5ItCLhf+0
澪「そ、それは…///」
律(ちょっと追い込みすぎかな…?なんか性格わるいかなわたし…)
律(で、でも、どうしても澪の口から聞きたい2文字があるんだ//)
澪「…り、r…のk…、、、、kら…//」
律「聞こえないぞ! もう一回!」
澪「…り、律のことが、、、、好きだからだッ////!!!!」
律「み、澪…////」(今なら死ねる…)
澪「////」ウルウル
律「わたしも好きだよ、澪//」
ダキッ
___________________
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:10:36.95 ID:5ItCLhf+0
【数日後】
唯の家!
一同「澪(ちゃん)(さん)!お誕生日おめでとうッ!!!」パンッパンッ
澪「あ、ありがと//」
唯「りっちゃんがへまするから、サプライズじゃなくなっちゃたね~~」
梓「あれほど、気をつけるように言ったのに、何やってるですか!」
律「ウッ、め、めんぼくない!」
紬「まあまあ」ニコニコ
澪「い、いいんだ、、わたしは、今、とってもうれしいぞ//」
憂「さあ、みなさん、たくさん食べてくださいね!」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:12:43.33 ID:5ItCLhf+0
律「うはー、すげーー!」
唯(さすがわたしの憂!)
和「…唯は胸張らなくていいのよ」
さわこ「憂ちゃん、ビールある?」
憂「な、ないです…」
ワイワイガヤガヤ
律「えー、宴もたけなわですが、みなさんにご報告がありますッ!」
澪(!) ガタッ
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:13:49.37 ID:5ItCLhf+0
唯「りっちゃん、たけなわって何?」
律「えっ?そういえば、、なんだろ?」
澪「り、律!! ダメだって言っただろ~ッ!」ウルウル
律「べつにいいじゃんよー」
澪「よくないッ!!!」ウルウル
律「えー、 …ほら、ムギが目を輝かしてるぞ」
紬(キラキラキラキラッ!)
澪「だめッ!」
律「わ、わかったよ、、ったく…」
梓「すごく気になるんですけど…」
唯「ねぇ、たけなわってなに~?」
_________________
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:15:02.16 ID:5ItCLhf+0
_________________
別にみんなに知られて何か問題があるわけではない
でも、、、は、恥ずかしいじゃないか//
そんなこんなで、今日は、、デート、です、、//
律「わるい、待たせたか!?」
澪「いや、今来たとこだよ」
律「そんじゃ、さっそく行きますかッ!」
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/06(土) 22:16:25.55 ID:5ItCLhf+0
そうそう、恥ずかしいだけが理由じゃないんだ
わたしと律が恋人同士になったとしても、今までと何も変わらないから…
今までも、
これからも、
お互いを思いあっていくんだから…
おわり
律「澪、話って何?」