1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 00:45:59.25 ID:0DTsbhsT0

梓「澪先輩、これ」

澪「なにこれ?」

梓「受け取って下さい」

澪「えーとなになに?『中野梓さんをあなたの妹にできる券』」

梓「……」

澪「……ん?」

梓「そういう訳ですので、これからよろしくお願いします」

澪「ちょっと待て…!からかってるのか?
どうして私が梓を妹にしないといけないんだよ」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 00:47:01.46 ID:0DTsbhsT0

梓「ダメですか?」

澪「ダメだよ、私全然しっかりしてないし…
  どう頑張っても梓のお姉ちゃんにはなれません」

梓「そんな事ないよ、お姉ちゃんはしっかりしてるよ」

澪「お姉ちゃんって呼ぶなっ!そうだ、律に頼んでみたらどうだ?
  実際お姉ちゃんやってるし」

梓「澪先輩じゃなきゃダメなんです…」

澪「……と、とにかく!この話はこれで終わり
  この券は梓にお返しするからなっ」

梓「あっ、澪先輩……」

梓「………」

梓「(澪先輩…私は諦めませんからね……)」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 00:50:34.23 ID:0DTsbhsT0

………

唯紬梓「じゃあまたね、お疲れ様ー」

澪律「またなー」

律「…そうそう、それでさっ」

澪「へー、そんな事があったのか」

律「だからさっ私も今度は絶対逆立ちしてやりたいんだよね」

澪「あんまりやりすぎると頭に血が上るぞ?」

梓「そうですよ、律先輩は特に危険です
いったんやり始めると歯止めがきかないんですから」

澪「その通り、だいたい律は」

澪「って梓?!…なんでいるんだ?」

梓「どうも」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 00:54:11.43 ID:0DTsbhsT0

律「梓の家はこっちじゃないだろ?さては寄り道かぁ?」

梓「違いますよ、今日澪先輩の家に泊まらせてもらう事になってるんです」

澪「えっ」

律「あ、そうなんだ、私の知らないうちにお二人さん…やりますねー」

梓「いえいえ、それほどでも…」

澪「(いやいやいや……聞いてない聞いてない聞いてない……)」

律「じゃ、後は若い人達に任せて、私はこの辺で」

梓「はい、今日も一日お疲れ様でした」

律「バイバーイ」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 00:57:37.48 ID:0DTsbhsT0

澪「えっ、ちょ……律!」

律「ん?」

澪「……」

律「……」

澪「…さよなら」

律「?…はい、さようなら」

バタン



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:00:25.10 ID:0DTsbhsT0

澪「……」

梓「ようやく二人きりになれましたねっ!」

澪「聞いてないぞ…梓…」

梓「突然すみません、澪先輩の家泊ってみたくて…」

澪「本当に突然すぎるよ」

梓「やっぱり…ダメですよね…」

澪「………」

澪「いいよもう、言っておくけどこういうのは今回だけだからな?」

梓「本当ですか?!ありがとうございますぅ!
  じゃあ一週間、一緒にお願いしますね」

澪「えっ、…え?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:05:07.83 ID:0DTsbhsT0

梓「やったぁ…!澪先輩と同棲……!」

澪「ちょっと待て梓!同棲とかいう単語はともかく一週間ってなに?」

梓「あっ、言ってませんでしたっけ?
  私の両親が一週間旅行に行ってまして…家には私1人しかいないんです」

澪「家の鍵持ってるでしょ?!家帰れるでしょ?」

梓「ダメなんです」

澪「なにがダメなの?」

梓「寂しいんです、澪先輩と一緒がいいんです」

澪「どういう事?」

梓「そのままの意味です、じゃあよろしくね!お姉ちゃん」

澪「だからお姉ちゃんって呼ぶなぁ!」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:08:04.28 ID:0DTsbhsT0

………

梓「ん…っと」

澪「ん?…梓?」

梓「はい?」

澪「なんで髪解くんだ?」

梓「この方がお姉ちゃんの妹っぽいと思ったので」

澪「どうしても姉妹になりたいらしいな…」

梓「ええ、もちろんです」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:10:38.49 ID:0DTsbhsT0

澪「まぁいいや…ちょっと私夕飯作ってくるからな」

梓「制服のままだと汚れちゃうかもしれないよ?お姉ちゃん」

澪「大丈夫」

梓「大丈夫じゃないよ、私が着替えさせてあげるね?」

澪「えっ…いや」

梓「ほら、脱ごう?」

澪「ちょ…!い、いいよ自分で脱ぐから!
  梓は私の部屋で大人しくしてる事!わかった?」

梓「お姉ちゃんがそう言うなら…」

澪「………」

バタン!

澪「(なんかもう頭痛くなってきた……なんでこんな事に…)」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:13:45.01 ID:0DTsbhsT0

梓「……」

梓「こ…ここがお姉ちゃんの部屋かぁ…
  初めて入ったよー、感動!」

梓「あれがお姉ちゃんの使ってるお布団…」

梓「せっかくだからあそこで大人しくしてよう」

モゾモゾ

梓「………」

梓「うわぁぁ…お姉ちゃんの香り…お姉ちゃんのニオイ…」クンカクンカ

梓「枕は特に良いニオイするなぁ…これはたまらないよぉ!」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:17:06.88 ID:0DTsbhsT0

梓「あっ…あれはまさか…」

梓「………」

梓「間違い無い…お姉ちゃんのパンツだ…」

梓「噂には聞いていたけど、まさか本当に部屋に脱ぎすててあるなんて…」

梓「もう…お姉ちゃんはだらしないなぁ…」ヒョイ

梓「………」

梓「………」

梓「(ちょ…ちょっとだけだからね…?いいよね?お姉ちゃん…)」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:19:32.24 ID:0DTsbhsT0

梓「………」クンクン

梓「こ…これは…」

梓「これがお姉ちゃんのニオイかぁ…!なんか酸っぱい感じ…
  あまり良いニオイじゃ…ないかも…」

梓「とりあえず洗濯機に入れておこう」

梓「洗濯機どこだろう?」

ガチャ



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:21:11.26 ID:0DTsbhsT0

梓「お姉ちゃん」

澪「どうした梓、今作ってるからもう少し待ってて」

梓「あのね」

澪「?(あっ、ヤバイ…お姉ちゃんって呼ばれたのにツッコミ入れるの忘れてた…)」

梓「洗濯機の場所知りたいんだけど…」

澪「洗濯機?なんで?お風呂の時に一緒に洗ってあげるよ?」

梓「ううん、私のじゃなくてお姉ちゃんのパンツ」

澪「なっ!!なんでそんなの持ってるんだよっ?!?!」

梓「部屋におってたから」

澪「もう!!返して!!」///

ブン

梓「あっ乱暴だなぁ」

澪「うるさいうるさいうるさい!」

タッタッタ

梓「お鍋点けたままだと危ないよ…もう……」カチ



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:23:31.16 ID:0DTsbhsT0

澪「うぅ…最悪だ…」

梓「元気出して?お姉ちゃん」

澪「うるさい…なんでエプロン着てるんだよ」

梓「私も暇だから手伝うね」

澪「まぁ…いいけど」

梓「何作ってるんですか?」

澪「カ…カレーだよ」

梓「王道ですね(なんかときどき敬語使っちゃうなぁ…やっぱり…)」

澪「梓はお味噌汁の方お願い」

梓「わかりました」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:25:13.40 ID:0DTsbhsT0

梓「お姉ちゃんそういえば」

澪「ん?」

梓「お父さんとお母さんは?」

澪「梓がお父さんとお母さんっていうな」

梓「パパとママは?」

澪「ば…馬鹿にするなっ!」///

梓「す…すみません、全然見ないので…」

澪「梓と一緒だよ、ウチの両親も旅行行ってるの」

梓「あぁ、なんてタイミング…でもお姉ちゃん良かったね」

澪「なにが?」

梓「お姉ちゃん怖がりだから私が居て良かったね、寂しくないね」

澪「一人の方が良かった」

梓「無理しちゃって」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:27:46.88 ID:0DTsbhsT0

澪「さぁ、できたぞ」

梓「お姉ちゃんのお皿可愛い、いつもこのお皿なの?」

澪「そうだけど…なに…?」

梓「ううん…盛るね?あはは…♪」

澪「………違うお皿にする!」///

梓「えっ、そんな、もう盛っちゃったよ?」

澪「あっ…もう!」

梓「このお皿使って?…ね?」

澪「し、しょうがないな…」

梓「(うさぎちゃん柄のお皿なんて可愛いなぁ)」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:30:33.35 ID:0DTsbhsT0

澪「律みたいにうまく作れないけど…どう?」

梓「とってもおいしい!」

澪「良かった」

梓「流石お姉ちゃん」

澪「なぁ梓、その…今日は本当にそのキャラなのか…?」

梓「そのキャラって?」

澪「私の事お姉ちゃんって」

梓「うん、私お姉ちゃんの妹だし」

澪「はぁ…もう……」

梓「なーに?嫌なの?」

澪「嫌…じゃないけど……」

梓「けど?」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:32:23.19 ID:0DTsbhsT0

澪「律達の前では普通にしてくれよ?」

梓「うん、わかった、お姉ちゃんに迷惑かかっちゃうもんね」

澪「そうそう、二人きりの時だけだからな?」

梓「ふふ、二人きりの時なら平気なんだね」

澪「なっ?!…揚げ足をとるなっ!」

梓「あはは♪ごめんなさい、お姉ちゃん」

澪「(まさか梓にこんな願望があるなんてな…
   私、どうすればいいんだよ……)」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:35:27.60 ID:0DTsbhsT0

梓「お姉ちゃんいいよ、私が洗い物するから」

澪「いいよ、もうすぐ終わるし、梓はお風呂入ってきなよ
  準備できてるから」

梓「でも…お姉ちゃん」

澪「遠慮しなくていいよ、ゆっくりどうぞ」

梓「あのね、着替える服が……」

澪「あ、そっか、ちょっと待ってて、私の部屋に…梓も一緒に来て」

梓「(お姉ちゃんの服…貸してもらえるんだ……)」///



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:38:04.79 ID:0DTsbhsT0

澪「えっと…」ゴソゴソ

梓「なんかすみません」

澪「いいよ、桜高のジャージで良い?」

梓「できればお姉ちゃんの普段着てる服がいい」

澪「えー…ジャージじゃダメなのか?」

梓「はい、違うやつがいいです」

澪「じゃあこれは?」

梓「それがいいなぁ」

澪「ちょっと大きいかもよ?」

梓「大丈夫です、ありがとうお姉ちゃん」

澪「どういたしまして」

梓「あとね…?」

澪「まだなにか?」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:40:59.50 ID:0DTsbhsT0

梓「下着も着替えたいなぁ」

澪「下着?!…持ってきてないのか?」

梓「うん、ごめんねお姉ちゃん」

澪「今から家戻ってとってきたらどうだ?私新品の下着なんて持ってないぞ?」

梓「お姉ちゃんのやつがいい」

澪「はい?」

梓「お姉ちゃんが使ったやつで大丈夫、貸してくれる?」

澪「(いやいやいや………)」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:43:37.16 ID:0DTsbhsT0

梓「やっぱり嫌だ?」

澪「嫌だというか…サイズとか違うから」

梓「バカにしてるんだ?」

澪「いや、そういう訳じゃなくて」

梓「そう聞こえる」

澪「普通他人の下着は使わないだろ?」

梓「洗って返すから…!」

澪「………」

梓「お願い!お姉ちゃん……!」

澪「そんな切望の眼差しで私を見つめるなよ…」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:45:54.47 ID:0DTsbhsT0

梓「………」ウルウル

澪「……しょうがないな」

梓「お姉ちゃん!」

澪「私が中一の時に使ってたもの貸してあげる」

梓「…なんかすごくバカにされた気がする」

澪「えーと、確かここに…あった」

梓「ありがとう!お姉ちゃん」

澪「これで満足だな?」

梓「うん!じゃあ一緒にお風呂入ろ?」

澪「………」

澪「はい?」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:48:51.86 ID:0DTsbhsT0

澪「いやいや…お風呂は一人で入りなよ」

梓「お姉ちゃんと一緒にに入りたい…ダメ?」

澪「いやー…それは…」

梓「律先輩とは一緒に入るクセに…」

澪「いや律は…昔から知ってるからな」

梓「律先輩とけっこうお風呂入るんだね!初めて知った」

澪「なっ!このっ…!」

梓「カマかけてみました♪」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:51:02.22 ID:0DTsbhsT0

梓「あーあ、残念だなぁ、お風呂場でできるとっておきのエクササイズ
  お姉ちゃんに教えてあげようと思ったのに…」

澪「余計なお世話だっ!」

梓「最近純が教えてくれたんだけど、憂と二人で今やってて
  確かにやってみるとふともも良い感じだねって話になってて」

澪「なにっ…?」

梓「お姉ちゃんが興味ないなら仕方ないよね」

澪「………」

梓「じゃあお姉ちゃん、お先に頂いちゃうね?」

澪「あの……」

梓「ん?」

澪「ちょっと待って」

梓「(ふふ…お姉ちゃん分かりやすいなぁ)」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:54:30.47 ID:0DTsbhsT0

梓「お姉ちゃん、髪結って?」

澪「えぇ…私が?」

梓「お姉ちゃんにやってもらいたいなぁ」

澪「まぁいいけど」

澪「………」

澪「これで良いか?」

梓「ふーん、お姉ちゃんはこうやって結ってるんだ」

澪「梓は違うのか?」

梓「うん、そうだ!お姉ちゃんの髪は私のやり方で結ってあげるね?」

澪「え、いいよ…自分でやるから」

梓「私がやるの!ピン借りるね?」

澪「えぇ…もう強引だなぁ」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 01:57:58.56 ID:0DTsbhsT0

梓「………」

梓「ここを巻いて、サイドからピンつけるの」

澪「へー、そのやり方は知らなかった」

梓「なんかお互い新しい発見があって楽しいね」

澪「うん、まぁ…」

澪「梓」

梓「ん?なーに?」

澪「その…例のエクササイズなんだけど」

梓「あっ、そうそう、教えてあげるね?まずはお手本を…」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:00:39.32 ID:0DTsbhsT0

澪「うん、是非」

梓「じゃあまずバスチェアに座って下さい」

澪「はい」

梓「石鹸で手を滑りやすくしてから……」

澪「うんうん」

梓「ふとももの裏を手のひらで包み込むように…」スリスリ

澪「ひゃっ…!あ…梓!」

梓「どうかした?お姉ちゃん」

澪「なんで私の触るんだよ!梓のやってるところ見れば分かるからっ!」

梓「お姉ちゃんのふとももでやらないとお手本にならないので」スリスリ

澪「も…もう……やだなぁ…」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:03:23.68 ID:0DTsbhsT0

梓「お姉ちゃんのふとももスベスベだね」

澪「そ…そうか?」

梓「思ったよりぷにぷにしてるけど」

澪「なっ…!?」ガーン

梓「あはは♪」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:07:21.56 ID:0DTsbhsT0

………

梓「思ったよりぶかぶかだ…」

澪「私の服だからな、仕方ないだろ」

梓「(お姉ちゃんの服…とっても良い匂いだぁ)」

澪「ちゃんと下着返すんだぞ?」

梓「わかりました」

梓「………」

梓「(うぅ…お姉ちゃんの中一の時に使ってた下着…哀しいぐらいにフィットしてるよ…)」

澪「ん、梓?髪乾かさないのか?」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:10:28.97 ID:0DTsbhsT0

梓「………」

澪「梓?」

梓「…お姉ちゃんのバカ」

澪「なんで?!」

………

澪「じゃあもう寝るぞ」

梓「おやすみ、お姉ちゃん」

澪「おやすみ」

梓「………」

澪「梓」

梓「はい?」

澪「なんで私の布団に入ってるんだよ、梓の布団用意してあげただろ?」

梓「細かいところは気にしないでください、一緒に寝よう?」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:13:45.77 ID:0DTsbhsT0

澪「……」

梓「ね?」

澪「はぁ…」

梓「お姉ちゃんお姉ちゃん」

澪「なに?」

梓「ひとつお願いがあるんだけど」

澪「聞けることなら」

梓「私の事…梓ちゃんって呼んで欲しいな」

澪「えぇ…今のままじゃダメなの?」

梓「ダメなの、お願いだから」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:17:01.57 ID:0DTsbhsT0

澪「……」

梓「呼んでみて?」

澪「ええ?」

梓「呼んでみせて?」

澪「あ…梓ちゃん」

梓「いい、すっごくいいよ」

澪「あっそう」

梓「お姉ちゃん大好き!」ぎゅ

澪「わっ、やめろっ」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:20:33.43 ID:0DTsbhsT0

梓「あれ、お姉ちゃん寝る時着けないの?」

澪「そ…そうだよ、別にいいだろ?」

梓「ダメだよ!形崩れるらしいよ」

澪「うるさいな、着けて寝ると苦しいの!梓には分から……なんでもない」

梓「見下してる?」

澪「見下してない」

梓「でも少しだけ見下したよね?」

澪「うん、少しだけ」

梓「もうやだ、お姉ちゃん嫌い」

澪「さっき好きって言ってた癖に…感情の起伏が激しい奴だな…」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:23:40.91 ID:0DTsbhsT0

………

梓「お姉ちゃんお姉ちゃん」

澪「ん…」

梓「朝だよ起きて」

澪「早いな…梓」

梓「梓ちゃんでしょ?…早く起きてよ、今日は楽器屋さん行こう?」

澪「なんで?」

梓「私、そろそろ弦買わないといけないんです、せっかくの休みだし一緒に行こう?」

澪「わかった、わかった」

梓「………」

澪「………グゥ」

梓「もう!起きなさい!」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:26:19.96 ID:0DTsbhsT0

………

梓「お姉ちゃん、はい」

澪「え?」

梓「手、繋ごう?」

澪「なんで?」

梓「姉妹だから」

澪「いや…」

梓「……」ぎゅ

澪「あっ…」

梓「お姉ちゃんの手…温かくて柔らかいね」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:28:47.88 ID:0DTsbhsT0

澪「ちょっとあず…」

梓「『ちゃん』ね?」

澪「あ…梓ちゃん……恥ずかしいって…誰かに見られたら」

梓「大丈夫だよっ、人も少ないし…」

澪「も…もうっ!」///



律「………」

律「(お姉ちゃん…?梓ちゃん…?)」

律「(なんか見てはいけないものを見てしまった気が………)」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:31:49.41 ID:0DTsbhsT0

―1週間後―

澪「梓ちゃ………梓」

梓「なに?お姉ちゃ……なんですか?澪先輩」

唯「ねぇ最近澪ちゃんとあずにゃんの様子が」

紬「おかしいわよね、なんとなく」

唯「りっちゃんなにか知ってる?」

律「いや、私は何も(何も見てない、何も見てないんだ)」

唯「そっか、気になるなぁ…ちょっと本人達に聞いてみよう」

紬「え?唯ちゃん」

唯「ねぇ澪ちゃんあずにゃん」

澪「どうした唯?」

梓「なんですか?唯先輩」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:35:29.34 ID:0DTsbhsT0

唯「最近二人とも仲が良いね!なんていうかまるで姉妹みたいな」

澪梓「…!」ギクゥ

律「(いいとこつくなぁ…意外と鋭いんだよな…)」

唯「実は澪ちゃんとあずにゃん、本当の姉妹だったりしてね」

澪「はは、なに言ってるんだよ唯!」

梓「私達が姉妹な訳ないじゃないですか」

唯「あれ、あずにゃんむったんのストラップ替えたんだね」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 02:37:11.77 ID:0DTsbhsT0

梓「あ、これですか?そうなんです!お姉ちゃんとお揃いなんですよ」

澪「可愛いだろ?梓ちゃんには絶対似合うと思って」

唯「えっ?お姉ちゃん?梓ちゃん?」

澪梓「(し…しまったぁぁ…!!)」

律「もう姉妹でいいじゃん」



おしまい


元スレ
梓「私、澪先輩みたいなお姉ちゃんだったら欲しいなぁ」