1: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:16:04.86 ID:83WB+4bM.net
にこ「スレタイの通りよ」
海未「どういう事ですかピンク!アワレンジャーブルーこと園田海未は許しませんよ!」
凛「そうにゃ、そうにゃ!アワレンジャーイエローもとい星空凛も遺憾の意だよ!」
にこ「自然な流れで自己紹介ができたわね……流石よ」
3: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:19:10.31 ID:83WB+4bM.net
にこ「それにしても2人がそんなに引き止めてくれるなんて思わなかったわ」
にこ「なんだかんだいって、私のこと尊敬してくれていたのね」
凛「にこちゃんがいなくなったら、凛が繰り上がりで最貧乳になっちゃうにゃ!行かないで、にこちゃん!」
にこ「凛……最低ね、あんた」
海未「凛、繰り上がるのではなく、繰り下がる、ですよ?w」
にこ「海未……アンタこそ最低に繰り下がったわよ、今」
にこ「あと私はアワレンジャーピンクをやめるとは言ったけど、アワレンジャーをやめるとは言っていないわ」
海未「どういうことですか?」
にこ「これからの私はアワレンジャーのリーダー、アワレンジャーレッドよ」
凛「ピンクでもリーダーだったのに、色変える必要あるの?」
にこ「いい質問ね、凛」
にこ「……もういいわよ、入って来なさい」
千砂都「うぃーっす」
璃奈「…………」
海未「どうしたのですか、2人とも」
にこ「紹介するわ」
にこ「新・アワレンジャーピンクこと、Liella最貧乳の嵐千砂都」
にこ「そしてアワレンジャーホワイトこと、虹ヶ咲最貧乳の天王寺璃奈よ」
凛「新メンバー……!?」
にこ「そう。千砂都はメンバーカラーがカブっていたからね。私はリーダーらしくレッドになるわ」
千砂都「うぃっす」
にこ「璃奈はカブってないからそのままホワイトよ」
凛「フツー選ぶなら緑じゃないかにゃ?」
にこ「メンバーカラー緑はなんか巨乳が多いのよ。花陽といい、果南といい、エマといい……」
にこ「サイズ不詳のすみれも、どうも巨気味だしね」
海未「巨気味って言葉初めて聞きました」
海未「そういえばAqoursからは最貧を選出しないのですね」
にこ「Aqours最貧はルビィなんだけど……なんかルビィは背がちっちゃいからこそ、『意外とある』イメージなのよね……」
にこ「なんというか、『哀れ感』がないのよ」
凛「哀れ感」
千砂都「うぃっす」
璃奈「璃奈ちゃんボード『草』」
海未「登場時から思ってたのですが、彼女らはまともにコミュニケーションできるのですか?」
凛「2人はアワレンジャーになること、納得してるの?」
千砂都「してないよ」
璃奈「私も」
海未「おっ、受け答えできるのですね」
凛「納得してないの?その割に反論とかしないけど」
千砂都「にこさんたちが勝手に言ってるだけだし、別にいいかなって」
璃奈「反論したらこじれるのわかってるし、面倒くさい」
海未「今の子は考え方がドライですねぇ……」
にこ「ちょっと待ちなさいよ。あんたたちも哀れでしょうが。胸の大きさにコンプレックスとか感じてないの?」
璃奈「私は別に。胸の大きさなんか関係なく、みんな友達で、愛してくれる人もいるから」
凛「良い仲間に巡り合えたんだにゃあ」
海未「なんか私たちが愛されてないみたいな言い方やめてくれませんかね」
璃奈「草」
にこ「笑うなっ!!!!!」
千砂都「私はむしろ気に入ってるよ。ダンスやってる時、動きやすいからね」
にこ「あー、そういう人いるいる。でも結局負け惜しみよね」
海未「いえにこ、私ちょっとそれわかります」
凛「凛もまぁまぁ思うことあるにゃ」
にこ「体育会系は黙っていろ!!!」
千砂都「にこちゃんドンマイ」
にこ「なぐさめっ……ちょっと何勝手にちゃん付けになってんのよ!!」
凛「そもそもなんで急に新メンバーなんか増やそうと思ったの?」
にこ「それは……新たな勢力に対抗するためよ」
海未「新たな勢力?というか私たち何かと戦ってたんですか?」
にこ「その名も『B80(ビー・エイティ)』」
にこ「『やらしさ』だけを追い求めるドスケベの精鋭たちよ」
凛「もうさっきから色んな新しい単語出てくるにゃ」
海未「そうやって敵作ってるのあなただけなんじゃないですか?」
にこ「ラブライブにおいてバスト80という数字は魔のサイズなのよ」
にこ「80を超せば巨気味、80を下回れば貧気味に描かれるちょうど中間点」
にこ「巨にも貧にも属さず、また巨にも貧にもなれる存在」
にこ「いくらでも盛れるし、いくらでも削げる」
にこ「それが『B80』なのよ」
凛「へぇ~、そうなんだ」
海未「だからなんだという感想しか出てこないのですが」
凛「それで誰がいるの?B80って」
にこ「【猛禽】南ことり」
にこ「【鉄の乙女(アイアン・メイデン)】黒澤ダイヤ」
にこ「【女喰らい】桜内梨子」
にこ「【大女優(オードリー)】桜坂しずく」
にこ「そして」
にこ「【Jの意志】ミア・テイラー」
海未「最後だけ二つ名が弱そうですね」
にこ「ミアはまぁ……置いといても、他の4人は錚々たるメンツでしょ?」
海未「それは確かに。やらしさの権化が揃ってますね」
凛「ダイヤさんだけ見劣りする気もするけどね」
にこ「ダイヤだって侮れないわよ。油断しない方がいいわ」
海未「だから結局何の戦いをしようとしてるんですかね、私たちは」
凛「ところで新ピンクとホワイトは?」
海未「さっき帰りましたよ」
バリーン!!(窓ガラスが割れる音)
にこ「っ!?」
凛「えっ、なに!?」
海未「フッ!」ガシッ
海未「…………」ポイ、カラン
海未「これは……矢文ですね」ガサガサ
にこ「え、ていうかアンタ今、飛んできた矢を掴んだって事?」
凛「しかもガラス割って飛んでくる勢いの矢を掴むってやべーにゃ」
海未「なになに……」
『アワレンジャー諸君
新ピンクとホワイトは私たちが預かった。
返してほしくば結びの丘にある古城へと来るがいい。
かしこ
B80より』
海未「ですって」
にこ「早速来たわ……B80からの挑戦状よ!」
にこ「しかも新メンバーが人質に取られたわ。これは苦しい戦いになるわよ……!」
凛「いや行かなくていいんじゃないかにゃ」
にこ「なんでよ!?新ピンクとホワイトを見捨てろって言うの!?」
凛「だって『結びの丘にある古城』って多分結ヶ丘の学校の事だよね」
凛「B80のメンバーに結ヶ丘の生徒はいないでしょ」
凛「たぶん新ピンク……千砂都ちゃんに校内案内されてると思うよ」
にこ「なるほど……LiellaにはB80側に組するものがいない。バストの数値非公開設定が生きたという事ね!」
凛「まぁ、だからこそ結ヶ丘を集合場所にする意味もわからんけどにゃ」
海未「いえ、行きましょう」
凛「え?なんでわざわざ」
にこ「海未……アンタ仲間思いなのね!」
海未「いやだってこちらは窓ガラス割られてるのですよ」
海未「ガラス代を弁償してもらいます」
にこ「あー……まぁ、そうね」
凛「ちなみに今、凛たちがいるここはどこだっけ?」
海未「私の家ですよ!!!!!」
所変わって、結ヶ丘女子高等学校
スクールアイドル部部室
ことり「フフフ……こんな簡単に捕まっちゃうなんて、アワレンジャーも落ちたものだね」
梨子「仕方ないわよ。【大女優】の変身技術は並じゃない」
梨子「姿形、声色、中身まで全て偽装してしまうのだから」
しずく「ふふ、どうですか?このにこさんの変装。完璧でしょう?」
璃奈「いや、どうと言われると『しずくちゃんがにこさんの恰好してるなー』としか思わないけど」
ことり「矢文もしっかり届けられたのは【鉄の乙女】の功績が大きいよね」
ダイヤ「お褒めに預かり光栄ですわ」
ダイヤ「わたくしの家に伝わる神弓『金剛』は、一般家庭の窓ガラスを容易く貫きます」
璃奈「うん、こっちは本当にビックリだよ」
璃奈「まさか都内でこんな大きいバリスタをぶっ放つなんて」
千砂都「普通にテロだけど東京の治安ってどうなってるの?」
ダイヤ「警察には見逃すように多額の賄賂を渡してますわ」
千砂都「終わりだよこの国」
ことり「さっきからずいぶん余裕だね、新ピンク、ホワイト」
ことり「あなたたちは人質なんだよ?あなたたちの生殺与奪の権をにg
恋「こんにちは。あ、いらしてたんですね」ガチャ
ことり「こんにちは」
梨子「お邪魔してます」
恋「どうぞごゆっくり」ストン
ことり「…………」
梨子「【猛禽】、セリフの途中だったでしょ」
ことり「あ、そうそう。……えーと、なんだっけ」
ことり「…………」
ことり「…………」
ことり「……ね?そういうわけだから」
璃奈「諦めないで、【猛禽】さん」
梨子「うるさいわよ。人質に発言権があるとでm
恋「あの、千砂都さん。お茶とかお出しした方がいいのでは?」
千砂都「あー……恋ちゃん。今じゃない」
恋「えっでも」
千砂都「今【女喰らい】さん喋ってたから」
恋「あっ、すみません」
梨子「あ、ううん」
梨子「…………」
璃奈「黙っちゃった」
ことり「……私がお茶入れようか?」
恋「いえいえそんな!!みなさんはお客様ですから」
ことり「ううん、実は結ヶ丘をちょっと歩いてみたくて」
恋「そういう事でしたらご案内しますよ」
梨子「それなら私も音楽室を見てみたいわ」
ダイヤ「わたくしもお琴などあれば見てみたいですわ」
しずく「私も演劇部の活動風景を見てみたいです」
璃奈「急にみんな普通に喋りだした」
千砂都「じゃあ恋ちゃんはことりさんを給湯室に案内して」
千砂都「他のみんなは私が案内するから」
恋「わかりました。では行きましょうか」
ことり「うん!」
璃奈「私もコンピュータ室見てみたい」
梨子「あなた人質でしょう。ここにいなさい」
璃奈「ちょっと待って。今どこまで最初の設定生きてるの?」
千砂都「ごめんね、璃奈ちゃん。また今度ね」
璃奈「千砂都ちゃんも人質だよね?」
ゾロゾロ
璃奈「…………」
璃奈「みんな行っちゃった」
バリーン!!(窓ガラスの割れる音)
にこ「助けにきたわよ!!新ピンク!ホワイト!」
海未(E:竹刀)「いえ、窓ガラス代を請求しに来ました」
凛「あれ?千砂都ちゃんがいない」
璃奈「千砂都ちゃんは今みんなに校内を案内してるよ」
凛「ほらやっぱり」
海未「ではB80のメンバーは今いないのですか?」
にこ「チャンスじゃない!助けるなら今のうちよ!」
海未「いえ、私はむしろB80に用があるのですが」
璃奈「B80ならそこに一人残ってるよ」
ミア「…………」カタカタ
凛「いたんだ」
海未「何をしているのですか?」
璃奈「ス板(※)でレスバしてるよ」
にこ「さすが【Jの意志】ね」
※ス板・・・スクールアイドル板
海未「あの、【Jの意志】」
ミア「…………」カタカタ
海未「【Jの意志】!聞いているのですか、【Jの意志】!」
璃奈「ミアちゃん呼んでる」コソ
ミア「……What?それ、ボクを呼んでたのかい?」
にこ「アンタの二つ名でしょうが。B80としての自覚あるの?」
ミア「無いよ」
凛「騒いでるの凛たちだけで恥ずかしくなってきたにゃ」
ミア「で、何の用なの」
海未「窓ガラス代ください」
ミア「ほら(小切手)」ピラ
にこ「えっ、何それ」
ミア「そこに好きな額書いていいよ」
海未「請求しといてなんですが、あなたはほぼ無関係なのでは」
ミア「知らないよそんなの。ボクは今この時間を無駄にしたくないんだ」
ミア「No amount of money ever bought a second of time.」
海未「あの、ではB80の皆様にによろしく言っておいてください」
ミア「ハイハイ。わかったよ」
にこ「なんか……悪かったわね。お邪魔して」
凛「どこかで埋め合わせとかするからね」
ミア「そう思うのなら挨拶はいいから早く帰ってくれないか」
璃奈「ミアちゃんも一緒に帰ろうよ」
ミア「それはGood ideaだね。ボクもそう思ってた。これで璃奈との共通点が3264個になったね」
こうしてアワレンジャーとB80の抗争は静かに幕を閉じた。
【Jの意志】の言葉を通して時間の大切さを知ったアワレンジャーは
自分たちの存在意義について深く考え直す事となった。
ただ璃奈だけは「貴重な時間をレスバに割くのも無駄な気がする」と
内心釈然としない思いを抱えるのだった。
一方、校内を案内してもらったB80の精鋭たちは
その後お茶をして帰った。
園田家には後日、結ヶ丘から窓ガラス代の請求が届いた。
終わり。
元スレ
にこ「それにしても2人がそんなに引き止めてくれるなんて思わなかったわ」
にこ「なんだかんだいって、私のこと尊敬してくれていたのね」
凛「にこちゃんがいなくなったら、凛が繰り上がりで最貧乳になっちゃうにゃ!行かないで、にこちゃん!」
にこ「凛……最低ね、あんた」
海未「凛、繰り上がるのではなく、繰り下がる、ですよ?w」
にこ「海未……アンタこそ最低に繰り下がったわよ、今」
9: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:22:09.16 ID:83WB+4bM.net
にこ「あと私はアワレンジャーピンクをやめるとは言ったけど、アワレンジャーをやめるとは言っていないわ」
海未「どういうことですか?」
にこ「これからの私はアワレンジャーのリーダー、アワレンジャーレッドよ」
凛「ピンクでもリーダーだったのに、色変える必要あるの?」
にこ「いい質問ね、凛」
にこ「……もういいわよ、入って来なさい」
11: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:25:11.65 ID:83WB+4bM.net
千砂都「うぃーっす」
璃奈「…………」
海未「どうしたのですか、2人とも」
にこ「紹介するわ」
にこ「新・アワレンジャーピンクこと、Liella最貧乳の嵐千砂都」
にこ「そしてアワレンジャーホワイトこと、虹ヶ咲最貧乳の天王寺璃奈よ」
凛「新メンバー……!?」
13: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:28:18.79 ID:83WB+4bM.net
にこ「そう。千砂都はメンバーカラーがカブっていたからね。私はリーダーらしくレッドになるわ」
千砂都「うぃっす」
にこ「璃奈はカブってないからそのままホワイトよ」
凛「フツー選ぶなら緑じゃないかにゃ?」
にこ「メンバーカラー緑はなんか巨乳が多いのよ。花陽といい、果南といい、エマといい……」
にこ「サイズ不詳のすみれも、どうも巨気味だしね」
海未「巨気味って言葉初めて聞きました」
16: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:31:30.37 ID:83WB+4bM.net
海未「そういえばAqoursからは最貧を選出しないのですね」
にこ「Aqours最貧はルビィなんだけど……なんかルビィは背がちっちゃいからこそ、『意外とある』イメージなのよね……」
にこ「なんというか、『哀れ感』がないのよ」
凛「哀れ感」
千砂都「うぃっす」
璃奈「璃奈ちゃんボード『草』」
海未「登場時から思ってたのですが、彼女らはまともにコミュニケーションできるのですか?」
17: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:34:20.73 ID:83WB+4bM.net
凛「2人はアワレンジャーになること、納得してるの?」
千砂都「してないよ」
璃奈「私も」
海未「おっ、受け答えできるのですね」
凛「納得してないの?その割に反論とかしないけど」
千砂都「にこさんたちが勝手に言ってるだけだし、別にいいかなって」
璃奈「反論したらこじれるのわかってるし、面倒くさい」
海未「今の子は考え方がドライですねぇ……」
19: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:37:32.78 ID:83WB+4bM.net
にこ「ちょっと待ちなさいよ。あんたたちも哀れでしょうが。胸の大きさにコンプレックスとか感じてないの?」
璃奈「私は別に。胸の大きさなんか関係なく、みんな友達で、愛してくれる人もいるから」
凛「良い仲間に巡り合えたんだにゃあ」
海未「なんか私たちが愛されてないみたいな言い方やめてくれませんかね」
璃奈「草」
にこ「笑うなっ!!!!!」
21: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:40:22.75 ID:83WB+4bM.net
千砂都「私はむしろ気に入ってるよ。ダンスやってる時、動きやすいからね」
にこ「あー、そういう人いるいる。でも結局負け惜しみよね」
海未「いえにこ、私ちょっとそれわかります」
凛「凛もまぁまぁ思うことあるにゃ」
にこ「体育会系は黙っていろ!!!」
千砂都「にこちゃんドンマイ」
にこ「なぐさめっ……ちょっと何勝手にちゃん付けになってんのよ!!」
24: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:43:21.55 ID:83WB+4bM.net
凛「そもそもなんで急に新メンバーなんか増やそうと思ったの?」
にこ「それは……新たな勢力に対抗するためよ」
海未「新たな勢力?というか私たち何かと戦ってたんですか?」
にこ「その名も『B80(ビー・エイティ)』」
にこ「『やらしさ』だけを追い求めるドスケベの精鋭たちよ」
凛「もうさっきから色んな新しい単語出てくるにゃ」
海未「そうやって敵作ってるのあなただけなんじゃないですか?」
26: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:46:28.26 ID:83WB+4bM.net
にこ「ラブライブにおいてバスト80という数字は魔のサイズなのよ」
にこ「80を超せば巨気味、80を下回れば貧気味に描かれるちょうど中間点」
にこ「巨にも貧にも属さず、また巨にも貧にもなれる存在」
にこ「いくらでも盛れるし、いくらでも削げる」
にこ「それが『B80』なのよ」
凛「へぇ~、そうなんだ」
海未「だからなんだという感想しか出てこないのですが」
30: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:49:34.31 ID:83WB+4bM.net
凛「それで誰がいるの?B80って」
にこ「【猛禽】南ことり」
にこ「【鉄の乙女(アイアン・メイデン)】黒澤ダイヤ」
にこ「【女喰らい】桜内梨子」
にこ「【大女優(オードリー)】桜坂しずく」
にこ「そして」
にこ「【Jの意志】ミア・テイラー」
海未「最後だけ二つ名が弱そうですね」
34: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:52:46.43 ID:83WB+4bM.net
にこ「ミアはまぁ……置いといても、他の4人は錚々たるメンツでしょ?」
海未「それは確かに。やらしさの権化が揃ってますね」
凛「ダイヤさんだけ見劣りする気もするけどね」
にこ「ダイヤだって侮れないわよ。油断しない方がいいわ」
海未「だから結局何の戦いをしようとしてるんですかね、私たちは」
凛「ところで新ピンクとホワイトは?」
海未「さっき帰りましたよ」
35: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:55:24.50 ID:83WB+4bM.net
バリーン!!(窓ガラスが割れる音)
にこ「っ!?」
凛「えっ、なに!?」
海未「フッ!」ガシッ
海未「…………」ポイ、カラン
海未「これは……矢文ですね」ガサガサ
にこ「え、ていうかアンタ今、飛んできた矢を掴んだって事?」
凛「しかもガラス割って飛んでくる勢いの矢を掴むってやべーにゃ」
37: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 21:58:32.66 ID:83WB+4bM.net
海未「なになに……」
『アワレンジャー諸君
新ピンクとホワイトは私たちが預かった。
返してほしくば結びの丘にある古城へと来るがいい。
かしこ
B80より』
海未「ですって」
にこ「早速来たわ……B80からの挑戦状よ!」
にこ「しかも新メンバーが人質に取られたわ。これは苦しい戦いになるわよ……!」
43: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:01:23.81 ID:83WB+4bM.net
凛「いや行かなくていいんじゃないかにゃ」
にこ「なんでよ!?新ピンクとホワイトを見捨てろって言うの!?」
凛「だって『結びの丘にある古城』って多分結ヶ丘の学校の事だよね」
凛「B80のメンバーに結ヶ丘の生徒はいないでしょ」
凛「たぶん新ピンク……千砂都ちゃんに校内案内されてると思うよ」
にこ「なるほど……LiellaにはB80側に組するものがいない。バストの数値非公開設定が生きたという事ね!」
凛「まぁ、だからこそ結ヶ丘を集合場所にする意味もわからんけどにゃ」
45: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:04:26.05 ID:83WB+4bM.net
海未「いえ、行きましょう」
凛「え?なんでわざわざ」
にこ「海未……アンタ仲間思いなのね!」
海未「いやだってこちらは窓ガラス割られてるのですよ」
海未「ガラス代を弁償してもらいます」
にこ「あー……まぁ、そうね」
凛「ちなみに今、凛たちがいるここはどこだっけ?」
海未「私の家ですよ!!!!!」
47: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:07:31.61 ID:83WB+4bM.net
所変わって、結ヶ丘女子高等学校
スクールアイドル部部室
ことり「フフフ……こんな簡単に捕まっちゃうなんて、アワレンジャーも落ちたものだね」
梨子「仕方ないわよ。【大女優】の変身技術は並じゃない」
梨子「姿形、声色、中身まで全て偽装してしまうのだから」
しずく「ふふ、どうですか?このにこさんの変装。完璧でしょう?」
璃奈「いや、どうと言われると『しずくちゃんがにこさんの恰好してるなー』としか思わないけど」
50: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:10:30.31 ID:83WB+4bM.net
ことり「矢文もしっかり届けられたのは【鉄の乙女】の功績が大きいよね」
ダイヤ「お褒めに預かり光栄ですわ」
ダイヤ「わたくしの家に伝わる神弓『金剛』は、一般家庭の窓ガラスを容易く貫きます」
璃奈「うん、こっちは本当にビックリだよ」
璃奈「まさか都内でこんな大きいバリスタをぶっ放つなんて」
千砂都「普通にテロだけど東京の治安ってどうなってるの?」
ダイヤ「警察には見逃すように多額の賄賂を渡してますわ」
千砂都「終わりだよこの国」
53: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:13:31.07 ID:83WB+4bM.net
ことり「さっきからずいぶん余裕だね、新ピンク、ホワイト」
ことり「あなたたちは人質なんだよ?あなたたちの生殺与奪の権をにg
恋「こんにちは。あ、いらしてたんですね」ガチャ
ことり「こんにちは」
梨子「お邪魔してます」
恋「どうぞごゆっくり」ストン
ことり「…………」
54: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:16:44.98 ID:83WB+4bM.net
梨子「【猛禽】、セリフの途中だったでしょ」
ことり「あ、そうそう。……えーと、なんだっけ」
ことり「…………」
ことり「…………」
ことり「……ね?そういうわけだから」
璃奈「諦めないで、【猛禽】さん」
55: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:20:10.46 ID:83WB+4bM.net
梨子「うるさいわよ。人質に発言権があるとでm
恋「あの、千砂都さん。お茶とかお出しした方がいいのでは?」
千砂都「あー……恋ちゃん。今じゃない」
恋「えっでも」
千砂都「今【女喰らい】さん喋ってたから」
恋「あっ、すみません」
梨子「あ、ううん」
梨子「…………」
璃奈「黙っちゃった」
57: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:23:25.86 ID:83WB+4bM.net
ことり「……私がお茶入れようか?」
恋「いえいえそんな!!みなさんはお客様ですから」
ことり「ううん、実は結ヶ丘をちょっと歩いてみたくて」
恋「そういう事でしたらご案内しますよ」
梨子「それなら私も音楽室を見てみたいわ」
ダイヤ「わたくしもお琴などあれば見てみたいですわ」
しずく「私も演劇部の活動風景を見てみたいです」
璃奈「急にみんな普通に喋りだした」
60: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:26:31.38 ID:83WB+4bM.net
千砂都「じゃあ恋ちゃんはことりさんを給湯室に案内して」
千砂都「他のみんなは私が案内するから」
恋「わかりました。では行きましょうか」
ことり「うん!」
璃奈「私もコンピュータ室見てみたい」
梨子「あなた人質でしょう。ここにいなさい」
璃奈「ちょっと待って。今どこまで最初の設定生きてるの?」
千砂都「ごめんね、璃奈ちゃん。また今度ね」
璃奈「千砂都ちゃんも人質だよね?」
61: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:29:34.35 ID:83WB+4bM.net
ゾロゾロ
璃奈「…………」
璃奈「みんな行っちゃった」
バリーン!!(窓ガラスの割れる音)
にこ「助けにきたわよ!!新ピンク!ホワイト!」
海未(E:竹刀)「いえ、窓ガラス代を請求しに来ました」
凛「あれ?千砂都ちゃんがいない」
璃奈「千砂都ちゃんは今みんなに校内を案内してるよ」
凛「ほらやっぱり」
63: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:32:23.60 ID:83WB+4bM.net
海未「ではB80のメンバーは今いないのですか?」
にこ「チャンスじゃない!助けるなら今のうちよ!」
海未「いえ、私はむしろB80に用があるのですが」
璃奈「B80ならそこに一人残ってるよ」
ミア「…………」カタカタ
凛「いたんだ」
海未「何をしているのですか?」
璃奈「ス板(※)でレスバしてるよ」
にこ「さすが【Jの意志】ね」
※ス板・・・スクールアイドル板
64: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:35:36.82 ID:83WB+4bM.net
海未「あの、【Jの意志】」
ミア「…………」カタカタ
海未「【Jの意志】!聞いているのですか、【Jの意志】!」
璃奈「ミアちゃん呼んでる」コソ
ミア「……What?それ、ボクを呼んでたのかい?」
にこ「アンタの二つ名でしょうが。B80としての自覚あるの?」
ミア「無いよ」
凛「騒いでるの凛たちだけで恥ずかしくなってきたにゃ」
65: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:38:57.65 ID:83WB+4bM.net
ミア「で、何の用なの」
海未「窓ガラス代ください」
ミア「ほら(小切手)」ピラ
にこ「えっ、何それ」
ミア「そこに好きな額書いていいよ」
海未「請求しといてなんですが、あなたはほぼ無関係なのでは」
ミア「知らないよそんなの。ボクは今この時間を無駄にしたくないんだ」
ミア「No amount of money ever bought a second of time.」
67: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:42:14.33 ID:83WB+4bM.net
海未「あの、ではB80の皆様にによろしく言っておいてください」
ミア「ハイハイ。わかったよ」
にこ「なんか……悪かったわね。お邪魔して」
凛「どこかで埋め合わせとかするからね」
ミア「そう思うのなら挨拶はいいから早く帰ってくれないか」
璃奈「ミアちゃんも一緒に帰ろうよ」
ミア「それはGood ideaだね。ボクもそう思ってた。これで璃奈との共通点が3264個になったね」
68: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:45:33.79 ID:83WB+4bM.net
こうしてアワレンジャーとB80の抗争は静かに幕を閉じた。
【Jの意志】の言葉を通して時間の大切さを知ったアワレンジャーは
自分たちの存在意義について深く考え直す事となった。
ただ璃奈だけは「貴重な時間をレスバに割くのも無駄な気がする」と
内心釈然としない思いを抱えるのだった。
一方、校内を案内してもらったB80の精鋭たちは
その後お茶をして帰った。
園田家には後日、結ヶ丘から窓ガラス代の請求が届いた。
69: 名無しで叶える物語 2022/04/08(金) 22:46:22.33 ID:83WB+4bM.net
終わり。
にこ「私、矢澤にこは本日をもって、アワレンジャーピンクを卒業するわ」
揉まれても変わらんにこっちはその…ガンバっ!