1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 00:00:50.40 ID:I+Ym5sZzO
梓「律先輩がジュリエットだなんて…プッ」
梓「笑いたきゃ笑えばいいだろ!」
梓「別に笑ってなんかいませんよ!ただ…プッ」
梓「中野ー!」ガバッ
梓「きゃー!すいませーん!」キャッキャ
梓「こいつめこいつめ」ウリウリ
梓「やめてくださいよー律せんぱぁい///」クネクネ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 00:15:51.24 ID:I+Ym5sZzO
梓「…えへへ。律先輩、いい匂いだったなぁー」
梓「あんな風に憎まれ口叩かれでもしないと抱きついて来てくれないからなー」
梓「律先輩ってああ見えて結構恥ずかしがり屋だし…」
梓「ああ律先輩…また抱きついて来てほしいなー」
梓「他の先輩方に抱きつかれるのも結構好きなんだけど…やっぱり好きな人にされるのが一番だよ」
梓「…えへへー律せんぱぁい///」クネクネ
今回はこういう感じでお願いします。
がら
律「おいすー」
梓「たー」
律「そーす……って何言わすんじゃい」
ぽけ
梓「あ痛」
律「今日は来るのがはやいな」
梓「帰りのHRがさっさと終わったので。先輩方は?」
律「ああ、なんか数学でわからんところを教えてもらいに職員室に寄るって」
梓「……律先輩は行かなくていいんですかそれ」
律「?あー私はいいんだよ。わざわざそんなことせんでも」
梓「え?で、でも律先輩は勉強あんまり」
律「おう?中野ォ、お前私をみくびっとるな」
梓「あれ、ひょっとして数学は得意だったんですか?なんだか意外……」
律「たとい教わっても理解できる自信がないから、聞きに行っても時間の無駄なんだよ」
梓「……」
律「どーよ、こういう型にはまらない思考ってすげーと思わん?」
梓「……まあ、ある意味」
律「中野ォ!!」
がば
梓「ひぃ」
律「このこの」
うりうり
梓「わ、ちょ、苦しいです先輩」
律「躾のなってない後輩には教育が必要だよなぁーきょ・う・い・く」
うりうり
梓「むぐぐ」
律「このこの……すん……お。あれ、梓シャンプー変えた?」
梓「むぐぐ……あ、はいそういえば。よくわかりましたね」
律「そりゃこんだけくっついてりゃな」
梓「それもそうですね」
律「……」
梓「……」
律&梓「ド キ ド キ し て き た」
ばばっ
律「い、いやそれにしても遅いなーあいつら」
梓「そ、そうですね」
律(……まずった)
梓(……おかしいよね)
律(……そりゃ、あんだけ抱き着いてたら髪の毛からシャンプーの匂いくらいは嗅ぎ取れる)
梓(……でも、なんで"シャンプー変えた"ってわかるかっていうと……)
律(……以前の梓の髪の匂いを知っているからだ)
梓(……た、たしかにさいきんの律先輩は、唯先輩と同じくらい抱き着いてくるけど)
律(……あちゃー失敗した。抱き着きを日課にし過ぎて気が緩んだか)
律(……キューティクルの話題はタブーだな)
梓(……話題を変えないと)
律&梓「「あ」」
律「な、なんだ梓っ?」
梓「り、律先輩こそどうしましたっ」
律「い、いやあどうってわけじゃないんだ。ただ……」
梓「……ただ?」
律「……えーと」
梓「?」
律(……うーん、話題が出てこない)
梓「……話すこと考えてないのに話し掛けてきたんですか」
律「……め、めんぼくない」
梓「しょうがない人ですね」
律「む。そういう梓は何を言おうとしたんだ」
梓「……えーと」
律「中野ォ!」
梓「わぁっ」
律(……と、ここでは飛び掛かるフリだけにしとこう)
梓「……?」ちら
律「……そんなにおびえるなよ。りっちゃんショック☆」
梓「……」
律「おいそんなクサイ臭いかいだネコみたいなカオをするな」
梓「律先輩はぶりっ子なんですか?」
律「ちげーよぉ!今のはあーいうキャラなんだよぉ!」
梓「だから、ぶりっ子キャラってことですよね?」
律「ちっがーう!ボケキャラだよぉボ・ケ・キャ・ラ!」
梓「ぼ・きゃ・ぶ・ら」
律「天国……ってだからやめんかー!」
梓「はいナイスボケでしたー」
律「うわっ重ねてボケづらいなそのリアクション」
梓「ごめんなさい、つまんないボケって相手してて疲れるんです」
律「は、はうぅっ」
律「……梓はそんなに私のことが嫌いか」
梓「えっ」
律「……」
梓(……こ、答えづらい質問するなぁ)
律「……そうか、口には出せないくらいのバリゾーゴンを私に浴びせたいくらいには嫌いかぁ……よよよ」
梓(あ、なんかネタで流してくれた。助かった)
律(……っぶねー。勢いに任せてあの質問はやばかった)
梓「……それにしても、みんな来ませんね」
律(な、ナイス話題切り替えだ中野ォ!)
律「ほ、ほんとになー。たかが数学にどんだけ時間くってんだか」
梓「私たちだけでできる練習っていっても限られてますよね」
律「っていうか、完全に個人練習になるだろうな。リズム隊揃わなきゃ合わせらんねー」
梓「まあ、私は個人練習でもいいんですけどね」
律「つれないこと言うなよん」
梓「なんですかその最初っから練習しないのが前提みたいな駄々のこねかた」
律「私は、みんながいないなら、ドラムは叩かない」きり
梓「凛々しい表情でおキレイな言葉並べても本音が透けてますよー」
律「チラリズムやな!」
律「ままま梓ちゃんよ。これは、今日はもうお茶でも飲んでノンビリしようぜぇという神のお告げだよ」
梓「……はあ。仕方ないですね。実は私も今日あんまり乗り気じゃなくて」
律「今日唯一いる先輩がこんなだからなー」
梓「自覚があるならちゃんとしてください」
律「むーりーしんじゃうー」
梓「ある意味唯先輩よりやっかいだ」
律「私紅茶の入れ方なんか毛ほどもしらんから午後ティーあっためるだけなー」
梓「ああはい、お構いなく」
ずず
律「ん。美味しゅうございますわね」
梓「なんですかそれ」
律「いやさ、紅茶って淑女の嗜むもの、みたいなイメージあるじゃん」
梓「昔は、ですよね」
律「五限が世界史だったんだよ。産業革命あたりのエゲレス」
梓「って、そんな風に脚くんで片肘椅子の背もたれにひっかけてる姿のなにが淑女ですか」
律「ぬっ。じゃあ梓がやってみろよ、淑女っぽい午後ティーの飲み方」
梓「私だって知りませんよ、そんなの……」
律「じゃああんがい私の姿勢が正しかったり」
梓「それはないです」ずず
律「だんだん日が暮れてきたな」
梓「きませんね、先輩方」
律「今日はもう帰るか?たぶん来ないぞあいつらも」
梓「なんだかそんな気がしてきました」
律「うっし、ほんじゃ帰ろう」
梓「あ、待ってください律先輩。ティーカップ出しっぱなしです」
律「ああ、そうだったな。どれ、ちゃちゃっと洗いますか」
かちゃ
梓「わ、律先輩そんな乱暴な持ち方」
律「ん?そうかあ?」
梓「律先輩危なかっかしいです。ムギ先輩のティーカップ、高いんですよ?」
律「知ってるよ。これはこれで注意してるから大丈夫だって」
梓「その油断が命取りです」
律「斎藤かおまえは」
梓「は?」
律「じゃーこうしよう。私が洗うから梓はダスターで水気を拭いてくれ」
梓「あ、はいわかりました」
じゃー
律「すっすい~だしゅんかん~」
梓「きゅきゅっとおちてる~」
かちゃかちゃ
きゅ
律「ま、二人分のソーサーとカップなんか瞬殺だわな」
梓「じゃあ私、これ棚に戻してきますね」
てくてく
律「おうー」
梓「あ」
つるっ
律「!あ、梓!!」
がしゃん
梓「いたた……」
律「おい梓!!大丈夫か?!ケガしてないか?!」
梓「り、律先輩、私よりムギ先輩のカップが……」
律「そんなもんあとでいくらでも弁償するからいい!!……ってお前、指から血ィ出てるじゃねーか!!」
梓「うあ、ホントだ……」
律「あー、もぉ」
ちゅう
梓「~~~~~~っ?!」
律「こら、じっとしてろ」
ちゅう
梓「り、律先輩……」
律「染みるか?」
梓「い、いえ大丈夫ですが……」
律「そうか。絆創膏貼るぞ」
ぴた
まきまき
律「ほい、これでどうだ」
梓「あ、ありがとうございます……っ?!」
ぎゅう
律「……ばか」
梓「……あ、あぅ」
ぎゅうう
梓(近い近い近い近い近い近い)
律「寿命縮んだぞ、このやろう」
梓「……はい。ごめんなさい、心配かけて」
律「……気をつけてくれよぉ。お前に何かあったら私は……」
梓「律先輩は……」
律「ん?」
梓「私のこと、どう思ってるんですか?」
律「……大切な存在だよ。大切な……後輩」
梓「……後輩、ですか」
律「そうだよ。後輩だ。……ははっ、不満気なカオしやがって。欲張りかおまえ」
梓「……私は、律先輩のこと、先輩よりももっと別の存在にしたいです」
律「欲張りだなーホント。……今は、これくらいじゃダメか?」
梓「今、は……」ぎゅ
律「そう、今は」ぎゅ
梓「なんだか歯痒いです。こんなに近くにいるのに」
律「掴みきれない感じな。手の届くところに欲しいものがあるのに、取らせてもらえない」
梓「……律先輩、もしかしてSですか?」
律「ばーか、歯痒いのはお互い様だ」
梓「……どうして」
律「そうだな。例えばこのけいおん部が、私と梓の二人だけならこうはならないんだけど」
梓「それ、その前に部として成立しませんよね。部員数的に」
律「うわっ野暮言いやがる」
梓「……まぁ言いたいことは分かりました。私たちは、」
律「二人じゃない。五人で一つだからな」
梓「……ですね」
梓「私、律先輩のこと好きです。大好きです」
律「……やめろばか。禁句だよそれ」
梓「唯先輩も」
梓「澪先輩も」
梓「ムギ先輩も」
梓「みんな、大好きです」
律「……はぁ。ずるいなぁ、その言い方」
梓「だから、私もう少し待ちますね」
律「うん。……梓」
梓「はい」
律「おまえばっかりずるいぞ。……私だって梓が大好きだ。そりゃもうシャンプーの違いがわかるくらいには大好きだっ」
梓「ふふっ」
律「でもって、唯も澪もムギもさわちゃんも和も憂ちゃんも純ちゃんもみーんな大好きだっ!!」
律「どうだっ!!」ふんす
梓「い、いや張り合われても」
梓「……とりあえず」
律「今やるべきことは、」
がちゃ
澪「悪い二人とも!待たせたな!」
紬「なかなか理解しきれなくて何度も説明受けてたの。ごめんね」
唯「もぉ頭の中が数字でいっぱいだよぉ~」
梓&律「「ごめんなさいっ!!」」どげざ
澪「……へ?」
律「ごめんムギ!私の不注意で、ティーカップ落として割っちゃっんだた!!」
梓「なっ?!ち、違いますよ!!私です!!私が滑って転んで割ったんです!!」
律「ちがーう!!梓のせいじゃねー、私が悪いんだっ!!なぁムギ、弁償するよいくらアレ?!」
梓「だから違いますってば!!私です!!私がやったんです!!」
紬「……ふふっ。いいのよ、二人とも」
律「いや、でも……」
紬「いいから、顔をあげて。一緒に片付けましょう」
梓「あぅ……」
澪「ほうき持ってきたぞ」
唯「チリトリスタンバイおっけーです!」ふんす
紬「ほら」
梓「……は、はい」
律「じ、じゃあさ。せめて後片付けは、私たち二人にやらせてくれないか」
紬「はい♪」
律「ありがとう、ムギ。……よっし、やるかー梓」
梓「はいっ。やってやるです」
律「よし、ざっとこんなもんかな」
梓「はい。もう破片も落ちてませんね」
唯「あ、あずにゃん指きってる」
梓「ああ、ちょっと切っちゃいました。でも大丈夫ですよ」
澪「……」ガクガクブルブル
律「弱っ!澪、弱っ!!」
紬「ふふふ。それじゃ、そろそろ帰りましょうか」
律「ああ。重ね重ねごめんな、ムギ」
梓「すいませんでした」
紬「いいのよ。ティーカップなんか、まだまだ家に有り余ってるんだから。それより二人のほうが私には大事」
律「へへ。……ありがと」
唯「おーし、ほんじゃかえろう!」
梓「はいですっ!」
律「おらいつまで怖がってんだ澪。おいてくぞ」
澪「っ?!やだ!!一人ぼっちやだ!!」だだだ
~~~~いえじ!~~~~
唯「あっ!」
律「どしたー、唯」
唯「……数学の問題集、教室に忘れてきちゃった」
紬「あらあら」
梓「取りに行きますか?……あ、でももう閉まっちゃってるかなあ」
唯「んー、じゃあ明日で」
澪「よくない」ずい
唯「えぇっ」
澪「その日のうちに復習しとかないと、またすぐ忘れちゃうだろ。唯の悪いクセだ」
梓「ああ、テスト開けたらコード忘れちゃったりしてたんでしたっけ」
律「しょーがないな、みんなで取りにいくかぁ」
~~~~もんぜん!~~~~
紬「閉まっちゃってるわね」
澪「うーん、これじゃ仕方ないか」
唯「あ、待ってみんな。さわちゃんに電話してあけてもらう」ぴぽぱぴ
澪「……あ!私も弁当箱忘れてたっ!!」
律「あー、あれってさぁ、明日あさっての土日挟んで月曜日に開けると、この世のものとは思えないなんやかんやが……」
澪「ひぃっ?!……と、取りに行く!私もぜったい行く!!」
梓(相変わらずだなぁ、このひと)
紬「あ~!私も忘れ物しちゃった~」
梓「え、ムギ先輩もですか。珍しいですね」
律「ははっ。……じゃ、私と梓はここで待ってるから、ちゃちゃっと済ませてきな」
さわ子「もぉ、仕事増やさないでよねー」
唯「ごめんごめんさわちゃん」
澪「忘れ物取ったらすぐ帰りますから」
さわ子「あら?今日はあとの二人はいないのね」
紬「山中先生、野暮は言っちゃダメですよ~」
さわ子「えっ?」
澪「?……そういえば、ムギは何を忘れたんだ?」
唯「あはは、澪ちゃんも野暮はナシだってば。……でもでもムギちゃん、あれは流石にわざとらしくなかった?」
紬「ふふ、りっちゃんにはばれてるかもね。でもまぁ、ばれてるならばれてるなりのお気遣いもアリかなあって」
澪&さわ子「「……???」」
律「あ、メールだ……なになに、『探すのに手間取っちゃって時間かかるそうだから、先に帰ってていいよ』……」
梓「はぁ。わかってましたけど、唯先輩ははやっぱりずぼらですね」
律「……あーもぉ。あいつらー」くしゃ
梓「?」
律「ほら、そういうことだから、いこうぜ梓」
梓「?はい」
てくてく
律「梓、寒くないかー?」
梓「律先輩こそ、そんなにおでこ出して寒くないんですか」
律「こりゃ私のあいでんてぃてぃーだ」
梓「……私、律先輩が髪おろしたところって、全然見たことない気がします」
律「まぁそうだろうな。学校じゃはずさんし」
梓「……」じぃっ
律「やん梓ちゃん、せっきょくてきィ」
梓「……茶化さないでくださいよぅ」
律「ははは、悪い悪い。ま・そのうち、な」
梓「そのうち、見せてくださいよ……へくちっ」
律「やっぱ寒いんだろ」
梓「……まぁ、多少」
律「風邪引いちゃコトだしたなぁ。ほれ、梓」ぎゅ
梓「……」ぎゅ
律「あずさ」
梓「はい」
律「梓あずさ」
梓「はいってば」
律「……あああああ梓あずさあずさ梓中野梓あああああー!!」
梓「うわっ、な、なんですか一体」
律「あずさー!!好きだー!!大好き大大大大っっっっっ好きだああああぁー!!」
梓「えっ、うわ、ちょ」
律「このっ」ぎゅう
梓「ひゃ」
律「……」
梓「……いいんですか。みんなに、」
律「おう。みんなに、背中押してもらったからな。だから、いいんだ」
梓「……嬉しいです。すごく。すごく、嬉しい」
律「私もだ。ついきわまって叫んじゃうくらい嬉しい」
律「……道のど真ん中で何してんだろうなー私ら」
梓「抱き着いてます。抱き着かれてます」
律「やーねー、さいきんの若者は恥じらいってものがないのかしら」
梓「律先輩がしてるんですよー一方的に」
律「んふふ、確かにそうだけど。梓だってヤじゃないくせに」
梓「そういうおやじくさいのは嫌いですよ」
律「はいはい。じゃ離れるぞ」
梓「……べつに離れなくてもいいです」
律「……にやにや」
梓「……もぉ」
~~~~よくじつ!~~~~
がちゃ
律「おっすー」
梓「あ、律先輩」
律「よー梓。……そんなロコツに嬉しそうな顔されるとりっちゃん嬉し泣きしちゃうぞ」
梓「えへへ」
律(くぅ、なんだちきしょうかわいいなこいつ)
梓「律先輩」
律「おう。なんだ?」
梓「呼んでみただけです」
律「うわ、お約束」
律(しかしお約束だけあって、すごい効くじゃないの……)
律「梓ー、こっち(ソファ)おいで」
梓「はい」
ちょこん
律「よしよし」なで
梓「えへへ」ころん
律「わ。ひざ枕っておまえ……タガが外れたみたいに甘えてくるなぁ」
梓「いけませんか?」
律「いけなくないです」なで
梓「んに」ごろごろ
うとうと
梓「はっ」
梓(……いつの間にか寝ちゃってた)
律「Zzz」
梓「律先輩も……寝てる……」
梓(カチューシャ取っても……だいじょぶかな)
そそそ
ふぁさ
梓「わぁ……」
梓「きれい……」
梓「律先輩……かっこいい」
梓「かわいい」
梓「きれい……」
梓「……素敵」
梓「き、キスとか……しても……」
梓「はぁっ」
梓(いやいやいやなに考えてんだ私)
梓(とか考えときながら、もう律先輩の顔がすぐそこにある……)
梓(やっぱり素敵だなぁ、律先輩)
梓(髪の毛、まっすぐですごく綺麗)
梓(安心したような寝顔はかわいいくて)
梓(でも顔立ちは凛々しくて、世界中の誰よりかっこいい)
梓「……ごくり」
すすす
梓「……あ」
梓「この匂い……」
律「……んあ」
梓「あっ」
梓(やば、起きた)
律「あれ……私、寝ちゃってたのか……って、何やってんだ中野ォー」
梓「あっ、いや、これは」
律「前髪がうざったい。カチューシャかえせ」しょぼしょぼ
梓「す、すいません」
律「うむむ。眠たくて怒る気にもなれん」
梓「あ、あの律先輩」
律「あん?」
梓「シャンプー……変えました?」
律「あ?……あー、ああ」
梓「ふふ、やっぱり」
律「梓が使ってるのと同じやつ、探すのけっこう苦労したんだぜー?」
梓「……私たち、一緒、ですね」
律「ああ。一緒、だ」
梓「んぅー……律先輩りつせんぱいっ」ぎゅう
律「梓ぁー……大好きだぞぉー」ぎゅう
梓「私も好きです大好きです大好きですっ」
律「くあーっ。一生こうしててぇーっ」
梓「髪おろした律先輩も素敵ですけど」
律「うん」
梓「やっぱりおでこ律先輩もかわいいです」
律「ありがと……おでこ律先輩ってなんだよ」
梓「私、ふと思ったんですけど」
律「あん?」
梓「律先輩がおでこ出してるのって……こういうことするためなのかなぁって」
ちゅ
律「」
梓「えへへ……しちゃった」
律「」
律「……むむむむ」
梓「そ、そういえば昔『おでこにキッス』なんて歌もありましたよねぇ」
律「うがーっ!!こらぁー!!中野ぉー!!!」
がばっ
梓「ふわあっ」
律「おかえしだこのやろーっ!!」
おしまい
律「なー」うだうだ
澪「なんだ」
律「みんな、次の土日はひまかー」
澪「ひまじゃない」
唯「んー、私も憂と出かける用事が」
紬「ごめんねりっちゃん。私もちょっと」
律「んむぅ。じゃあ……あずさー」うだうだ
梓「私は……特に予定もありませんが」
律「にや」
梓「なんですかその笑いかた」
唯「がんばれー、あずにゃんの犠牲は無駄にはしないよぉ」
梓「えっ?!え、ええっ?!」
紬「私は、りっちゃんと二人で遊んだとき、けっこう面白かったけどなあ」
澪「でも、疲れるだろ?」
律「……おまえらひでーな」
梓「……あのー、私やっぱり家で何かしらの用事が」
律「許さーん!!許さんぞぉ中野ォ!!」
梓「ひぃっ」
律「いいじゃんかー梓ぁ。遊ぼうぜー」
梓「はぁ。わかりました、いいですよ」
律「わーい」
澪「大丈夫かなあ……」
律「こら澪ぉ!そういう不安を煽るよーな発言をするな!」
梓「……私、大丈夫じゃないんですかね?」
律「だいじょぶだから!大丈夫ですから梓さんっ!」
紬「そうよ梓ちゃん。りっちゃんと二人で遊ぶの、楽しいよ」
律(いいぞムギもっと言ってやってくれ!!)
~~~~どにち!~~~~
律「おっすー」
梓「おはようございます、律先輩」
律「おー、はやいな梓。まだ集合10分前だぞ」
梓「なんだか早く目が覚めちゃいまして」
律「ほっほーう。そんなにこのりっちゃんに会えるのが楽しみだったかぁ」
梓「え?え、えーっと。うーん……」
律「うわぁ!ある意味『そんなことない』って即答されるよりつらいリアクションだぞそれ!!」
梓「あはは。冗談ですよ、冗談。ほんとはけっこう楽しみにしてました」
律「けっこうって……」
梓「ささ、それじゃ行きましょうか」
どこに行けばいいんだろう
てくてく
律「……」
梓「……あの」
律「んー?」
梓「これってどこ向かってるんですか?」
律「さあ?」
梓「は?」
律「決めてない、けど」
梓「えっ……いやいやいや」
律「おおぅ、そんなに焦るなよ。……とりあえず、街のほう行ってから決めようぜ」
梓「……だいじょぶかなあ」
てくてく
梓「律先輩」
律「おう。なんだ」
梓「歩くの、ゆっくりですね」
律「ああ、もうちょっと早くした方がいいか?」
梓「いえ、このくらいでちょうどいいんですが……」
律「そっか」
梓「……へへ。りーつ先輩」
律「んー?なんだいきなりくっついてきて」
梓「なんでもないです♪」
~~~~まち!~~~~
律「さーって、どこ行くか」
梓「どうしましょっか」
律「あ!……なぁ、楽器屋行ってもいいか?」
梓「あ、はい。いいですよ」
律「な、なんか私たち、ホンモノの軽音部みたいだな」そわそわ
梓「いやいやいや」
梓「で、何買いにきたんですか?」
律「んやー、とくに何ってわけじゃないんだけどな」
梓「……決めてないんですね」
律「なはは、まぁその通りだよ。……でもさ、まがりなりにも音楽やってると、楽器屋って見てるだけで楽しいよな」
梓「ああ、それはあります」
律「よなー?私、お試し用のシンセドラム叩くの好きなんだー」
梓「あー、ドラムはそういうのあるからいいですね。ギターは試し弾きとかあんまりできませんし」
律「しかもさ、壁にかけてあるやつもネックに値札なんか貼ってあって、試しに弦弾いても音でなかったり」
梓「そうそう、そうなんですよ!あれすごい悔しいんです!!」
律「あははっ」
梓「……まぁ、売り物ですし仕方ないんですけどね」
律「その点キーボードはさ、音が出ないヤツ探すほうが難しいよな」
梓「ですねぇ。あ、じゃあキーボード見に行きましょうか」
律「おう!」
律「わ、いっぱいあるなぁ」
梓「律先輩って、たしかキーボードは」
律「うん。前にムギに教えてもらったりもしたけど、ムリだった」
梓「まあ律先輩がドラム以外やってるのも不自然ですしねぇ」
律「それは確かに、自分でもそう思うよ。でも」
梓「でも?」
律「梓がドラム叩いてる絵も、なーんか笑えるよなあ」
梓「むなっ、わ、笑えるとは何ですかっ」
律「だって、こんなちんちくりんが、なぁ。ぷぷぷ」
梓「むむむ」
梓「むー!じゃああっちにシンセドラム置いてありますし、叩きにいきましょう!」
律「え?梓、ドラムできんの?」
梓「なめんなです!たいていの楽器は一通り心得てるです!」
律「マジで?!じゃあ、ベースもキーボードもできるの?!」
梓「(あんまり上手くはないけど)はい、できますよ」
律「はー……なんちゅうやっちゃ……」
梓「さて、やってやるです」ふんす
律「……おまえ、それでもし私よか上手かったら泣いちゃうぞ」
どこどん
梓「はっ、はっ」
律(はぁ……やるなぁ梓)
梓「えいっ」
がしゃん
律(……しかし)
梓「それっ」
どだだだ
律(あの小さい図体で一生懸命体動かしてるサマは……)
梓「うりゃ」
どぱばん
律(……ひどくかわいい)
梓「ど、どうっ、でした、かぁっ」はあはあ
律(ちょっと叩いただけで調息切れてるし)にやにや
梓「な゙っ、なんですかその目、はっ……」はあはあ
律「いやぁ、ぶぇっつにー?よぅく頑張ったねー梓ちゅわん」なで
梓「な、なんですかもぉ」
律「いーや、なんにも」
梓「はぁ……?」
律「疲れたろ、梓。昼メシにしようぜ」
梓「あ、はい。そうですね」
~~~~まくど!~~~~
梓「へー、頼んだら無料でケチャップもらえるなんて、初めて知りました」
律「モスとかでもできるんだぜ。ケチャップがあるとポテトがウマイのよ」
梓「へぇ。ちょっともらってもいいですか?」
律「いーよ。ほれ、あーん」
梓「あーん……って、いやいやいや!!なに恥ずかしいことやらせるんですかっ!」
律「なにが恥ずかしいもんかっ!それとも先輩のお酌は飲めんとか言うつもりか中野ォー!!」
梓「いや、お酌って」
律「いいからさっさとあーんしろよぅ」
梓「も、もぉ……しょうがないですね……」
梓「あ、あーん」
律(目をつぶるあたり、梓の天然は非常に素晴らしい)
梓「はむっ」
律「……ってうわっ?!梓ゆび、指っ!!」
梓「むぐ……?わ、わわわっ!!す、すいません律先輩っ!!」
律(梓が私の指を……)どきどき
梓(り、律先輩の指までくわえちゃった……)
律「い、いやべつにだいじょぶ、だよ。ちょっとびっくりしただけで……」
梓「は、はうぅ……」
律「そ、そんなに気にするなよ。私は全然気にしてないから」
梓「は、はい……」
律(梓の口のなか、暖かかったなあ……)
梓(律先輩のゆび、美味しかっ……いやいやいや)
~~~~しょくご!~~~~
梓「さて、それじゃ次はどこ行きましょうか」
律「ふーむ、服でも見てくか?」
梓「はい、そうしましょう」
律「梓ってふだんどこで服買ってんの?」
梓「んー、まちまちですよ。出かけた先で良いものがあれば、みたいな」
律「私もそれだわ。澪とか唯とか、『今日は服買うぞ』って決めてから、行きつけの店に行く感じだけど」
梓「ムギ先輩は?」
律「やつは……ナゾだ」
梓「わ、わかるようなわからないような……」
~~~~ふくや!~~~~
店員「よかったら試着とかできますんで~」
律「あ、はーい」
梓「どうですか律先輩、いいのありました?」
律「うん。ほれ」ひらひら
梓「な゙、そんなぞろっとしたやつ着るんですか……なんか意外……」
律「うん。着るよ。梓が」
梓「あーそうですよねぇ確かにそれ律先輩の趣味じゃないでしょうしサイズも小さめだから私が着るとぴったり……って、えええぇぇっ?!」
律「んだよー。そんな驚かなくてもいーんじゃないか?」
梓「いや、驚いたというかなんというか……」
律「まぁなんでもいいや。ささ、試着室に行かむ」
梓「へっ?えっ、ヤですよ私?!」
律「『イヤよイヤよも』?」
梓「『好きのうち』……って何言わせるんですかーっ!!」
律「はいはーい梓ちゅわん、ばんざーいしましょーねー」
梓「ひ、一人で脱げますから……じゃなくてなんで一緒に試着室入ってるんですかっ?!」
律「だってこれ、背中編み上げになってるから一人で着るのはちょい難しいぞ」
梓「そりゃそうかもしれませんが……って、なんで着る前提で話が進んでるんですか?!」
律「いや、そりゃ着るでしょ。かわいい梓は人類の宝」
梓「い、意味わかりません」
律「要は、この服が梓に似合うと思ったから、着てほしいんだよ。私は、梓のかわいい姿を見たい」きり
梓「……」かーっ
律「つーわけだからほら、シャツ脱がすぞ」
梓「わっ!!やめてください危うく騙されるところでしたよ!!」
梓「わかりました、着ます。着ますからとりあえず出てってください。背中の編み上げやってもらうときに呼びますから」
律「えー。梓の裸みたいー」
梓「……そのおっさん発言には流石にひきます」
律「あはは、流石に冗談だよ。わかった、外で待ってるから」
梓「覗いちゃダメですよ」
律(お約束台詞きたああああああ)
梓「……なにガッツポーズしてるんですか」
律「いえ、なんでもございません」
梓「さて」するり
梓「……」じぃっ
梓(……律先輩は、こんな貧相な体みて何か楽しいことあるのかな)
梓「……はぁ。結局見せないんだから杞憂だよね。着替えよっと」するする
梓「なんていうんだっけ、こういう露出の少ない昔のドレスみたいな服のこと」
梓「えーと……ご、ごすろ、り?」
梓(ロリ……)
梓「……自分が幼児体型だって認めてるみたいで、なんかヤだなー……」
律「なにをひがむことがある中野ォ」ひょこっ
梓「わぁっ?!の、覗いちゃダメって言ったのになにしてるんですかっ?!」
ぱしーん
律「あ痛っ☆」
梓「んしょ、んしょ」するする
梓「り、律先輩―」
律「おー、出番か」
梓「はい。背中、結んでください」
律「んじゃ入るぞ」ささ
梓「じゃ、お願いします」くる
律(うわ……梓の背中、すげー綺麗……」
梓「声漏れてますっ!!」
律「すべ」ひた
梓「ひゃうっ?!」
律「うわ、やべー肌すんごいすべすべだ」ひたひた
梓「ちょ、り、りつせんぱ……!」
律「触ってるだけですげーきもちいぞ、これ」ひたひた
つついー
梓「に゙ゃっ?!ゆ、指でなぞるのは……!」
律「つんつん」
梓「んっ、んに゙ゃに゙ゃに゙ゃっ!」
梓「フーッ、フーッ」ぜぇぜぇ
律「ごめん梓……あまりに上玉だったもんでつい」
梓「ぐるるるる」
律「うおぅ、野生化しとる」
梓「に゙ゃっ!に゙ゃあっ!!」
律「おーよしよし」
梓「がぶ」
律「いてぇー?!」
梓「……はっ、な、なんか別のツインテールに憑依されていたような」
律「な、なんだそりゃ……」
梓「すいません、だいじょぶですかリム先輩」
律「誰がリムショットだこら!」
梓「失礼、噛みました」
律「違う。わざとだ」
梓「かみいいだ」
律「名鉄小牧線っ?!」
こういうのはだめだよねー…
律「……はぁー、なんかどっと疲れたよ」
梓「そうですね……って律先輩、その買い物袋は」
律「ああ、これ?買った」
梓「買っ……?!」
律「さっきのやつな。似合ってたは似合ってたから。また着てもらおーと思って」
梓「いや、えっ?!えっ?!」
律「さーて、次はどこ行くかなー」
梓「んー……じゃ、定番にゲーセンとか行きます?」
律「おっ、いいねー。この私にゲーセンとは」
梓「律先輩好きそうですよねぇ、ゲームセンター」
律「おう。ホームグラウンドみたいなもんだよ」
梓「どんなゲームやるんですか?」
律「ぜんぶ」
梓「え、ぜんぶって」
律「なんでもやるよ。ま、今日は梓もいるしアーケードはナシだな」
律「さーて。梓、何かやりたいやつあるか?」
梓「え、うーん……あんまりよくわかんないです」
律「そっか。ならこのりっちゃんにお任せあれ!」
梓「はい。そうします」
律「よーし、んじゃなにからやるかなー」
梓「決めてないんですね」
律「ああ、服買うときも言ったろ。出掛けるときはたいてい行き当たりばったりなんだよ私」
梓「ふふっ。なんか律先輩らしくていいですね」
律「へへーん。そうだろそうだろ。……あ、ホッケーみっけ。梓、ホッケーやろーぜ」
梓「いいですよ。やってやるです」ふんす
律「手加減はしねーぞー?」
律「準備はいいか?」
梓「はい。いつでもどうぞ」
律「おっけ、ほんじゃま……かっ!!」
かきん
梓「それっ!!」
きん
律「ほう、私のサーブを防ぐとはやるな梓!」
梓「負けませんよ、律先輩!」
律「いい気合いじゃねーか。しかし、そう簡単には……いかせーん!」
かこん
梓「に゙ゃっ?!」
ぴりり
律「まずは先制、っと」
梓「むむむ……!」
律「へっへーん、隙だらけだぜ、梓ぁ」
梓「むっ……」
律「やー、やっぱここらで先輩の威厳とか見せとかないと」
がこん
梓「隙だらけですよ、律先輩」
律「……お?おおっ?!」
梓「にやり」
律「ほーう、いい度胸だ梓ぁ……!」
どかこかこここ
律「勝ったあああぁーっ!!」
梓「うぅ……ま、負けた……」
律「いやー、熱戦だったな。いい汗かいたぜ」
梓「た、たしかにすごい暑い……ついつい本気になっちゃいました……」
律「ふぅーっ。梓、疲れたろ。ちょっと休憩すっか」
梓「は、はい……」
律「ゲーセンといえば、これだよなー。17アイス」
梓「あぁ、唯先輩じゃないけど、私も今はアイス食べたいです」
律「運動したあとは美味いんだーこれが」ぴっ
梓「あ、この苺のやつ美味しそう」ぴっ
梓「あむっ」
律「くはー。こりゃ明日、腕筋肉痛だな」
梓「でもちゃんとドラムは叩いてくださいよ?」
律「え゙ーっ」
梓「まぁ、ちょっとくらいの筋肉痛なら、かえってリズムキープできていいかもしれませんねぇ。律先輩のドラムはホント走りますから」
律「誰が陸上部だこのやろー!」
梓「そんなことは言ってませんけどっ?!」
律「罰としてそのアイスを一口よこせ!」
梓「いや、罰って」
律「もんどうむよう!……はむっ」
梓「わっ!!」
梓(こ、これって、かんせつキス……?)
律「……」
梓「……」
律「……」
梓「……」かあーっ
律(……にしし。効果絶大みたいだな)
梓「……しかえしですっ!!」
がぶ
律「なにぃっ?!私のキャラメルマキアートがあっ!!」
梓「ごくん」
律「……」
梓「……」
律「……」かあーっ
ぽたぽた
律「つめてっ!……って、あ」
梓「はっ!律先輩、アイス垂れてるじゃないですか!」
ぽたぽた
律「いや梓!おまえも、おまえも垂れてる!」
梓「えっ?!あ゙、うわぁ!!」
律「……」ぽたぽた
梓「……」ぽたぽた
律「……ぷっ」
梓「……くす」
梓「服にもついちゃいましたね」
律「あー、ほんとだ。おもて歩くときちょっとはずしいぞこのシミ」
梓「あはは、確かにちょっと」
律「ん、つうことで梓、トイレ行って着替えてきな」がさ
梓「ああどうも、ありがとうござ……って、これさっき買ったやつじゃないですかっ!!」
律「そうだよ?いやぁ、思わぬところでいきなり役に立ったな」
梓「私はこれ着ておもてに出るほうが恥ずかしいんですが?!」
律「いーからいーから。服ってのはな、着るためにあるもんなんだぞ。そして着飾ってなんぼなんだ」
梓「そんなもっともらしいこと言っても騙されませんっ!!」
~~~~ごふんご!~~~~
律「よっ、と。こんな感じかな」
梓「結局、着せられてしまった……」
律「背中、編み終わったぞ」
梓「ああ、はい」
律「いやー、しかし似合うね。やっぱ」
梓「そ、そうですかぁ……?」
律「うん。真っ黒で綺麗な髪がよく映えてて、すごくいい感じだ」
梓「うぁ……あ、ありがとう、ござい、ます」ぷすぷす
律「おっと、なーんだもうこんな時間なのか……。なぁ梓、最後にプリクラ撮って帰ろうぜ」
梓「へっ、こ、この格好でですかっ?!」
律「むしろ、その格好だからこそ、だよ。いい記念じゃん」
梓「何の記念ですかっ!!」
ちゃりん
律「ささ、撮るぞ撮るぞ」
梓「で、でも律先輩はどうするんですか?シミ隠さないと……」
律「んー、こうする」
がば
梓「ふあぁっ?!」
律「こうやって後ろから梓に抱き着いてれば、私の服はほとんど見えないだろ?」
梓「そっ、そうかもしれませんが……!」あわあわ
律「このさいだから密着してやる。うりうりー」
梓「ちょ、り、律せんぱぁい……」
かしゃ
ちょきちょき
律「ほい、切れたぞ」
梓「うーん……正直この写真は欲しい気持ちと欲しくない気持ちが半々なんですが。恥ずかしいし」
律「なーに言ってんだ。写真うつり、抜群にいいじゃん梓」
梓「問題なのは服ですよぅ……。今でも周りの目線とか気になるのに」
律「梓があんまりかわいいからみんな見ちゃうんだろうなー」
梓「もぉ……律せんぱい……」
律「さぁてー、んじゃ帰るか」
梓「あ、あの律先輩」
律「ん?」
梓「流石に、この格好で家に帰るのは……なんというか、その……」
律「……確かになぁ。流石にそれは、親御さんにおかしな心配させてもアレだし」
梓「な、なのですいませんが……」
律「ん、着替えてきな。もともと私の我が儘で着せたようなもんだしな。悪かったよ、梓」
梓「む……」
律「ほれ梓、はやく行ってきな」
梓「……や!やっぱり、もうちょっと着てるです!うちの近くで着替えればいいですから!」
律「あぁ、そう……?いや、梓がそれでいいなら私は何も言えんけど」
梓「はい。じゃ、帰りましょ」
律「なぁ、梓」
梓「はい?」
律「今日は、どうだった?」
梓「どう、って……」
律「いやさー、最初はみんなもヘンに話盛るし、あんまり乗り気にも見えなかったし。今日もけっこうドタバタしちゃったし……」
梓「楽しかった、ですよ。すごく。……確かに、最初は不安もありましたけど」
律「……そっか」
梓「ねぇ、律先輩」
律「おう」
梓「また、どこか行きましょうね。……二人で」
律「……おう」
梓「じゃ、私はここで」
律「おう。今日はありがとうな」
梓「はい。こちらこそ、ありがとうございました」
くる
律「あ!梓、ちょっと待って。最後に、」
梓「はい?」
ぎゅ
梓「ふ、ぁ……ぁっ?!」
律「んー、唯が毎日のように梓に抱き着く理由、わかる気がするよ」
梓「んっ……」どきどき
律「梓さぁ、いい匂いとかするし……?」
すんすん
律「……ちょっと汗の匂いするな」
梓「に゙ゃっ?!」
ぱしーん
律「あははー、そりゃあんだけガチでホッケーやりゃ、なぁ」ひりひり
梓「もぉ、律先輩、ちょっとはデリカシーってものをですね……」
律「悪い悪い。じゃ、改めて」
ぎゅ
梓「……そういうのも、ムードぶち壊しですよ……」
律「まぁ、慣れないことやっても上手いこといかないもんなんだよ。だから普段どおりで許してくれ」
梓「律先輩がかっこよくリードしてくれたら、誰も適わないと思うんですけど……」
律「そうかぁ?」
梓「そうですよ」
律「んー、いざかっこよくやってみろって言われると難しいな」
梓(でも、こういう自然な律先輩が……一番かなあ)
律「いや、にしても落ち着くなあ、梓抱いてると」
梓「私は、そわそわして落ち着かないです……」
律「ん、でも私はこういう匂いも梓のなら好きだぞー」
梓「ま、またそういうことを……!」
ちゅ
律「……じゃ、私そろそろ行くな」
梓「」
律「んじゃ、また月曜に学校でなな。気をつけて帰れよー」
梓「」
律(……だいじょぶかあいつ。やっといてなんだけど)
梓「」
律(ま、まぁおでこくらい、いいよね……?)
梓「はっ」
梓(お、おでこに……キスされちゃった……)かあ
梓(……卑怯だなー、律先輩)
梓(今度遊びに行くときは、色んな仕返ししてやる)
梓(……とりあえず、今日は帰ろう)
てくてく
がちゃ
梓「ただいまー」
梓母「おか……」
梓母「」
梓「……?」
梓「……あっ!!」
おわり
とろくさいのは、本当に申し訳なかったです
自分でも驚くほどアイデアが出てこなくて…
けいおんのSSは書きやすいハズなんだけどなぁ
ともあれ最後まで読んでくれた方はほんとうにありがとうございました。
またどこかで放置されたスレがあれば乗っ取って好き勝手やらせてもらうかもです。
元スレ
梓「…えへへ。律先輩、いい匂いだったなぁー」
梓「あんな風に憎まれ口叩かれでもしないと抱きついて来てくれないからなー」
梓「律先輩ってああ見えて結構恥ずかしがり屋だし…」
梓「ああ律先輩…また抱きついて来てほしいなー」
梓「他の先輩方に抱きつかれるのも結構好きなんだけど…やっぱり好きな人にされるのが一番だよ」
梓「…えへへー律せんぱぁい///」クネクネ
今回はこういう感じでお願いします。
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 01:44:48.89 ID:mrlORJmuO
がら
律「おいすー」
梓「たー」
律「そーす……って何言わすんじゃい」
ぽけ
梓「あ痛」
律「今日は来るのがはやいな」
梓「帰りのHRがさっさと終わったので。先輩方は?」
律「ああ、なんか数学でわからんところを教えてもらいに職員室に寄るって」
梓「……律先輩は行かなくていいんですかそれ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 01:49:57.93 ID:mrlORJmuO
律「?あー私はいいんだよ。わざわざそんなことせんでも」
梓「え?で、でも律先輩は勉強あんまり」
律「おう?中野ォ、お前私をみくびっとるな」
梓「あれ、ひょっとして数学は得意だったんですか?なんだか意外……」
律「たとい教わっても理解できる自信がないから、聞きに行っても時間の無駄なんだよ」
梓「……」
律「どーよ、こういう型にはまらない思考ってすげーと思わん?」
梓「……まあ、ある意味」
律「中野ォ!!」
がば
梓「ひぃ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 01:55:19.72 ID:mrlORJmuO
律「このこの」
うりうり
梓「わ、ちょ、苦しいです先輩」
律「躾のなってない後輩には教育が必要だよなぁーきょ・う・い・く」
うりうり
梓「むぐぐ」
律「このこの……すん……お。あれ、梓シャンプー変えた?」
梓「むぐぐ……あ、はいそういえば。よくわかりましたね」
律「そりゃこんだけくっついてりゃな」
梓「それもそうですね」
律「……」
梓「……」
律&梓「ド キ ド キ し て き た」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 01:59:57.22 ID:mrlORJmuO
ばばっ
律「い、いやそれにしても遅いなーあいつら」
梓「そ、そうですね」
律(……まずった)
梓(……おかしいよね)
律(……そりゃ、あんだけ抱き着いてたら髪の毛からシャンプーの匂いくらいは嗅ぎ取れる)
梓(……でも、なんで"シャンプー変えた"ってわかるかっていうと……)
律(……以前の梓の髪の匂いを知っているからだ)
梓(……た、たしかにさいきんの律先輩は、唯先輩と同じくらい抱き着いてくるけど)
律(……あちゃー失敗した。抱き着きを日課にし過ぎて気が緩んだか)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 02:04:35.95 ID:mrlORJmuO
律(……キューティクルの話題はタブーだな)
梓(……話題を変えないと)
律&梓「「あ」」
律「な、なんだ梓っ?」
梓「り、律先輩こそどうしましたっ」
律「い、いやあどうってわけじゃないんだ。ただ……」
梓「……ただ?」
律「……えーと」
梓「?」
律(……うーん、話題が出てこない)
梓「……話すこと考えてないのに話し掛けてきたんですか」
律「……め、めんぼくない」
梓「しょうがない人ですね」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 02:09:26.03 ID:mrlORJmuO
律「む。そういう梓は何を言おうとしたんだ」
梓「……えーと」
律「中野ォ!」
梓「わぁっ」
律(……と、ここでは飛び掛かるフリだけにしとこう)
梓「……?」ちら
律「……そんなにおびえるなよ。りっちゃんショック☆」
梓「……」
律「おいそんなクサイ臭いかいだネコみたいなカオをするな」
39: >>37はい 2011/02/09(水) 02:14:53.08 ID:mrlORJmuO
梓「律先輩はぶりっ子なんですか?」
律「ちげーよぉ!今のはあーいうキャラなんだよぉ!」
梓「だから、ぶりっ子キャラってことですよね?」
律「ちっがーう!ボケキャラだよぉボ・ケ・キャ・ラ!」
梓「ぼ・きゃ・ぶ・ら」
律「天国……ってだからやめんかー!」
梓「はいナイスボケでしたー」
律「うわっ重ねてボケづらいなそのリアクション」
梓「ごめんなさい、つまんないボケって相手してて疲れるんです」
律「は、はうぅっ」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 02:22:36.76 ID:mrlORJmuO
律「……梓はそんなに私のことが嫌いか」
梓「えっ」
律「……」
梓(……こ、答えづらい質問するなぁ)
律「……そうか、口には出せないくらいのバリゾーゴンを私に浴びせたいくらいには嫌いかぁ……よよよ」
梓(あ、なんかネタで流してくれた。助かった)
律(……っぶねー。勢いに任せてあの質問はやばかった)
梓「……それにしても、みんな来ませんね」
律(な、ナイス話題切り替えだ中野ォ!)
44: にゃずあんってリードギター?リズムギター? 2011/02/09(水) 02:31:36.55 ID:mrlORJmuO
律「ほ、ほんとになー。たかが数学にどんだけ時間くってんだか」
梓「私たちだけでできる練習っていっても限られてますよね」
律「っていうか、完全に個人練習になるだろうな。リズム隊揃わなきゃ合わせらんねー」
梓「まあ、私は個人練習でもいいんですけどね」
律「つれないこと言うなよん」
梓「なんですかその最初っから練習しないのが前提みたいな駄々のこねかた」
律「私は、みんながいないなら、ドラムは叩かない」きり
梓「凛々しい表情でおキレイな言葉並べても本音が透けてますよー」
律「チラリズムやな!」
48: >>46>>47じゃあ練習にならんことはないか…しくった 2011/02/09(水) 02:43:47.32 ID:mrlORJmuO
律「ままま梓ちゃんよ。これは、今日はもうお茶でも飲んでノンビリしようぜぇという神のお告げだよ」
梓「……はあ。仕方ないですね。実は私も今日あんまり乗り気じゃなくて」
律「今日唯一いる先輩がこんなだからなー」
梓「自覚があるならちゃんとしてください」
律「むーりーしんじゃうー」
梓「ある意味唯先輩よりやっかいだ」
律「私紅茶の入れ方なんか毛ほどもしらんから午後ティーあっためるだけなー」
梓「ああはい、お構いなく」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 02:51:28.82 ID:mrlORJmuO
ずず
律「ん。美味しゅうございますわね」
梓「なんですかそれ」
律「いやさ、紅茶って淑女の嗜むもの、みたいなイメージあるじゃん」
梓「昔は、ですよね」
律「五限が世界史だったんだよ。産業革命あたりのエゲレス」
梓「って、そんな風に脚くんで片肘椅子の背もたれにひっかけてる姿のなにが淑女ですか」
律「ぬっ。じゃあ梓がやってみろよ、淑女っぽい午後ティーの飲み方」
梓「私だって知りませんよ、そんなの……」
律「じゃああんがい私の姿勢が正しかったり」
梓「それはないです」ずず
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 03:02:59.22 ID:mrlORJmuO
律「だんだん日が暮れてきたな」
梓「きませんね、先輩方」
律「今日はもう帰るか?たぶん来ないぞあいつらも」
梓「なんだかそんな気がしてきました」
律「うっし、ほんじゃ帰ろう」
梓「あ、待ってください律先輩。ティーカップ出しっぱなしです」
律「ああ、そうだったな。どれ、ちゃちゃっと洗いますか」
かちゃ
梓「わ、律先輩そんな乱暴な持ち方」
律「ん?そうかあ?」
梓「律先輩危なかっかしいです。ムギ先輩のティーカップ、高いんですよ?」
律「知ってるよ。これはこれで注意してるから大丈夫だって」
梓「その油断が命取りです」
律「斎藤かおまえは」
梓「は?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 03:09:44.95 ID:mrlORJmuO
律「じゃーこうしよう。私が洗うから梓はダスターで水気を拭いてくれ」
梓「あ、はいわかりました」
じゃー
律「すっすい~だしゅんかん~」
梓「きゅきゅっとおちてる~」
かちゃかちゃ
きゅ
律「ま、二人分のソーサーとカップなんか瞬殺だわな」
梓「じゃあ私、これ棚に戻してきますね」
てくてく
律「おうー」
梓「あ」
つるっ
律「!あ、梓!!」
がしゃん
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 03:20:46.08 ID:mrlORJmuO
梓「いたた……」
律「おい梓!!大丈夫か?!ケガしてないか?!」
梓「り、律先輩、私よりムギ先輩のカップが……」
律「そんなもんあとでいくらでも弁償するからいい!!……ってお前、指から血ィ出てるじゃねーか!!」
梓「うあ、ホントだ……」
律「あー、もぉ」
ちゅう
梓「~~~~~~っ?!」
律「こら、じっとしてろ」
ちゅう
梓「り、律先輩……」
律「染みるか?」
梓「い、いえ大丈夫ですが……」
律「そうか。絆創膏貼るぞ」
ぴた
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 03:26:27.65 ID:mrlORJmuO
まきまき
律「ほい、これでどうだ」
梓「あ、ありがとうございます……っ?!」
ぎゅう
律「……ばか」
梓「……あ、あぅ」
ぎゅうう
梓(近い近い近い近い近い近い)
律「寿命縮んだぞ、このやろう」
梓「……はい。ごめんなさい、心配かけて」
律「……気をつけてくれよぉ。お前に何かあったら私は……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 03:45:51.08 ID:mrlORJmuO
梓「律先輩は……」
律「ん?」
梓「私のこと、どう思ってるんですか?」
律「……大切な存在だよ。大切な……後輩」
梓「……後輩、ですか」
律「そうだよ。後輩だ。……ははっ、不満気なカオしやがって。欲張りかおまえ」
梓「……私は、律先輩のこと、先輩よりももっと別の存在にしたいです」
律「欲張りだなーホント。……今は、これくらいじゃダメか?」
梓「今、は……」ぎゅ
律「そう、今は」ぎゅ
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 04:00:02.62 ID:mrlORJmuO
梓「なんだか歯痒いです。こんなに近くにいるのに」
律「掴みきれない感じな。手の届くところに欲しいものがあるのに、取らせてもらえない」
梓「……律先輩、もしかしてSですか?」
律「ばーか、歯痒いのはお互い様だ」
梓「……どうして」
律「そうだな。例えばこのけいおん部が、私と梓の二人だけならこうはならないんだけど」
梓「それ、その前に部として成立しませんよね。部員数的に」
律「うわっ野暮言いやがる」
梓「……まぁ言いたいことは分かりました。私たちは、」
律「二人じゃない。五人で一つだからな」
梓「……ですね」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 04:19:19.26 ID:mrlORJmuO
梓「私、律先輩のこと好きです。大好きです」
律「……やめろばか。禁句だよそれ」
梓「唯先輩も」
梓「澪先輩も」
梓「ムギ先輩も」
梓「みんな、大好きです」
律「……はぁ。ずるいなぁ、その言い方」
梓「だから、私もう少し待ちますね」
律「うん。……梓」
梓「はい」
律「おまえばっかりずるいぞ。……私だって梓が大好きだ。そりゃもうシャンプーの違いがわかるくらいには大好きだっ」
梓「ふふっ」
律「でもって、唯も澪もムギもさわちゃんも和も憂ちゃんも純ちゃんもみーんな大好きだっ!!」
律「どうだっ!!」ふんす
梓「い、いや張り合われても」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 04:44:56.63 ID:mrlORJmuO
梓「……とりあえず」
律「今やるべきことは、」
がちゃ
澪「悪い二人とも!待たせたな!」
紬「なかなか理解しきれなくて何度も説明受けてたの。ごめんね」
唯「もぉ頭の中が数字でいっぱいだよぉ~」
梓&律「「ごめんなさいっ!!」」どげざ
澪「……へ?」
律「ごめんムギ!私の不注意で、ティーカップ落として割っちゃっんだた!!」
梓「なっ?!ち、違いますよ!!私です!!私が滑って転んで割ったんです!!」
律「ちがーう!!梓のせいじゃねー、私が悪いんだっ!!なぁムギ、弁償するよいくらアレ?!」
梓「だから違いますってば!!私です!!私がやったんです!!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 11:54:36.57 ID:mrlORJmuO
紬「……ふふっ。いいのよ、二人とも」
律「いや、でも……」
紬「いいから、顔をあげて。一緒に片付けましょう」
梓「あぅ……」
澪「ほうき持ってきたぞ」
唯「チリトリスタンバイおっけーです!」ふんす
紬「ほら」
梓「……は、はい」
律「じ、じゃあさ。せめて後片付けは、私たち二人にやらせてくれないか」
紬「はい♪」
律「ありがとう、ムギ。……よっし、やるかー梓」
梓「はいっ。やってやるです」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 12:14:23.74 ID:mrlORJmuO
律「よし、ざっとこんなもんかな」
梓「はい。もう破片も落ちてませんね」
唯「あ、あずにゃん指きってる」
梓「ああ、ちょっと切っちゃいました。でも大丈夫ですよ」
澪「……」ガクガクブルブル
律「弱っ!澪、弱っ!!」
紬「ふふふ。それじゃ、そろそろ帰りましょうか」
律「ああ。重ね重ねごめんな、ムギ」
梓「すいませんでした」
紬「いいのよ。ティーカップなんか、まだまだ家に有り余ってるんだから。それより二人のほうが私には大事」
律「へへ。……ありがと」
唯「おーし、ほんじゃかえろう!」
梓「はいですっ!」
律「おらいつまで怖がってんだ澪。おいてくぞ」
澪「っ?!やだ!!一人ぼっちやだ!!」だだだ
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 14:19:51.96 ID:mrlORJmuO
~~~~いえじ!~~~~
唯「あっ!」
律「どしたー、唯」
唯「……数学の問題集、教室に忘れてきちゃった」
紬「あらあら」
梓「取りに行きますか?……あ、でももう閉まっちゃってるかなあ」
唯「んー、じゃあ明日で」
澪「よくない」ずい
唯「えぇっ」
澪「その日のうちに復習しとかないと、またすぐ忘れちゃうだろ。唯の悪いクセだ」
梓「ああ、テスト開けたらコード忘れちゃったりしてたんでしたっけ」
律「しょーがないな、みんなで取りにいくかぁ」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 14:28:22.12 ID:mrlORJmuO
~~~~もんぜん!~~~~
紬「閉まっちゃってるわね」
澪「うーん、これじゃ仕方ないか」
唯「あ、待ってみんな。さわちゃんに電話してあけてもらう」ぴぽぱぴ
澪「……あ!私も弁当箱忘れてたっ!!」
律「あー、あれってさぁ、明日あさっての土日挟んで月曜日に開けると、この世のものとは思えないなんやかんやが……」
澪「ひぃっ?!……と、取りに行く!私もぜったい行く!!」
梓(相変わらずだなぁ、このひと)
紬「あ~!私も忘れ物しちゃった~」
梓「え、ムギ先輩もですか。珍しいですね」
律「ははっ。……じゃ、私と梓はここで待ってるから、ちゃちゃっと済ませてきな」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 14:36:25.87 ID:mrlORJmuO
さわ子「もぉ、仕事増やさないでよねー」
唯「ごめんごめんさわちゃん」
澪「忘れ物取ったらすぐ帰りますから」
さわ子「あら?今日はあとの二人はいないのね」
紬「山中先生、野暮は言っちゃダメですよ~」
さわ子「えっ?」
澪「?……そういえば、ムギは何を忘れたんだ?」
唯「あはは、澪ちゃんも野暮はナシだってば。……でもでもムギちゃん、あれは流石にわざとらしくなかった?」
紬「ふふ、りっちゃんにはばれてるかもね。でもまぁ、ばれてるならばれてるなりのお気遣いもアリかなあって」
澪&さわ子「「……???」」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 14:40:15.05 ID:mrlORJmuO
律「あ、メールだ……なになに、『探すのに手間取っちゃって時間かかるそうだから、先に帰ってていいよ』……」
梓「はぁ。わかってましたけど、唯先輩ははやっぱりずぼらですね」
律「……あーもぉ。あいつらー」くしゃ
梓「?」
律「ほら、そういうことだから、いこうぜ梓」
梓「?はい」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 14:57:10.07 ID:mrlORJmuO
てくてく
律「梓、寒くないかー?」
梓「律先輩こそ、そんなにおでこ出して寒くないんですか」
律「こりゃ私のあいでんてぃてぃーだ」
梓「……私、律先輩が髪おろしたところって、全然見たことない気がします」
律「まぁそうだろうな。学校じゃはずさんし」
梓「……」じぃっ
律「やん梓ちゃん、せっきょくてきィ」
梓「……茶化さないでくださいよぅ」
律「ははは、悪い悪い。ま・そのうち、な」
梓「そのうち、見せてくださいよ……へくちっ」
律「やっぱ寒いんだろ」
梓「……まぁ、多少」
律「風邪引いちゃコトだしたなぁ。ほれ、梓」ぎゅ
梓「……」ぎゅ
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 19:01:12.63 ID:mrlORJmuO
律「あずさ」
梓「はい」
律「梓あずさ」
梓「はいってば」
律「……あああああ梓あずさあずさ梓中野梓あああああー!!」
梓「うわっ、な、なんですか一体」
律「あずさー!!好きだー!!大好き大大大大っっっっっ好きだああああぁー!!」
梓「えっ、うわ、ちょ」
律「このっ」ぎゅう
梓「ひゃ」
律「……」
梓「……いいんですか。みんなに、」
律「おう。みんなに、背中押してもらったからな。だから、いいんだ」
梓「……嬉しいです。すごく。すごく、嬉しい」
律「私もだ。ついきわまって叫んじゃうくらい嬉しい」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 20:59:40.47 ID:mrlORJmuO
律「……道のど真ん中で何してんだろうなー私ら」
梓「抱き着いてます。抱き着かれてます」
律「やーねー、さいきんの若者は恥じらいってものがないのかしら」
梓「律先輩がしてるんですよー一方的に」
律「んふふ、確かにそうだけど。梓だってヤじゃないくせに」
梓「そういうおやじくさいのは嫌いですよ」
律「はいはい。じゃ離れるぞ」
梓「……べつに離れなくてもいいです」
律「……にやにや」
梓「……もぉ」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 21:27:53.03 ID:mrlORJmuO
~~~~よくじつ!~~~~
がちゃ
律「おっすー」
梓「あ、律先輩」
律「よー梓。……そんなロコツに嬉しそうな顔されるとりっちゃん嬉し泣きしちゃうぞ」
梓「えへへ」
律(くぅ、なんだちきしょうかわいいなこいつ)
梓「律先輩」
律「おう。なんだ?」
梓「呼んでみただけです」
律「うわ、お約束」
律(しかしお約束だけあって、すごい効くじゃないの……)
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 22:13:49.59 ID:mrlORJmuO
律「梓ー、こっち(ソファ)おいで」
梓「はい」
ちょこん
律「よしよし」なで
梓「えへへ」ころん
律「わ。ひざ枕っておまえ……タガが外れたみたいに甘えてくるなぁ」
梓「いけませんか?」
律「いけなくないです」なで
梓「んに」ごろごろ
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 22:40:51.41 ID:mrlORJmuO
うとうと
梓「はっ」
梓(……いつの間にか寝ちゃってた)
律「Zzz」
梓「律先輩も……寝てる……」
梓(カチューシャ取っても……だいじょぶかな)
そそそ
ふぁさ
梓「わぁ……」
梓「きれい……」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 23:24:47.55 ID:mrlORJmuO
梓「律先輩……かっこいい」
梓「かわいい」
梓「きれい……」
梓「……素敵」
梓「き、キスとか……しても……」
梓「はぁっ」
梓(いやいやいやなに考えてんだ私)
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/09(水) 23:48:35.79 ID:mrlORJmuO
梓(とか考えときながら、もう律先輩の顔がすぐそこにある……)
梓(やっぱり素敵だなぁ、律先輩)
梓(髪の毛、まっすぐですごく綺麗)
梓(安心したような寝顔はかわいいくて)
梓(でも顔立ちは凛々しくて、世界中の誰よりかっこいい)
梓「……ごくり」
すすす
梓「……あ」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/10(木) 00:28:07.56 ID:hVCVRVbWO
梓「この匂い……」
律「……んあ」
梓「あっ」
梓(やば、起きた)
律「あれ……私、寝ちゃってたのか……って、何やってんだ中野ォー」
梓「あっ、いや、これは」
律「前髪がうざったい。カチューシャかえせ」しょぼしょぼ
梓「す、すいません」
律「うむむ。眠たくて怒る気にもなれん」
梓「あ、あの律先輩」
律「あん?」
梓「シャンプー……変えました?」
律「あ?……あー、ああ」
梓「ふふ、やっぱり」
120: >>116ごめん先を考えずに書いてるから後悔とかネタ出てこないとかの連続で… 2011/02/10(木) 01:12:46.43 ID:hVCVRVbWO
律「梓が使ってるのと同じやつ、探すのけっこう苦労したんだぜー?」
梓「……私たち、一緒、ですね」
律「ああ。一緒、だ」
梓「んぅー……律先輩りつせんぱいっ」ぎゅう
律「梓ぁー……大好きだぞぉー」ぎゅう
梓「私も好きです大好きです大好きですっ」
律「くあーっ。一生こうしててぇーっ」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/10(木) 01:23:56.30 ID:hVCVRVbWO
梓「髪おろした律先輩も素敵ですけど」
律「うん」
梓「やっぱりおでこ律先輩もかわいいです」
律「ありがと……おでこ律先輩ってなんだよ」
梓「私、ふと思ったんですけど」
律「あん?」
梓「律先輩がおでこ出してるのって……こういうことするためなのかなぁって」
ちゅ
律「」
梓「えへへ……しちゃった」
律「」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/10(木) 01:32:37.94 ID:hVCVRVbWO
律「……むむむむ」
梓「そ、そういえば昔『おでこにキッス』なんて歌もありましたよねぇ」
律「うがーっ!!こらぁー!!中野ぉー!!!」
がばっ
梓「ふわあっ」
律「おかえしだこのやろーっ!!」
おしまい
147: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 14:57:14.25 ID:/tiP9+br0
律「なー」うだうだ
澪「なんだ」
律「みんな、次の土日はひまかー」
澪「ひまじゃない」
唯「んー、私も憂と出かける用事が」
紬「ごめんねりっちゃん。私もちょっと」
律「んむぅ。じゃあ……あずさー」うだうだ
梓「私は……特に予定もありませんが」
律「にや」
梓「なんですかその笑いかた」
148: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 15:05:14.47 ID:/tiP9+br0
唯「がんばれー、あずにゃんの犠牲は無駄にはしないよぉ」
梓「えっ?!え、ええっ?!」
紬「私は、りっちゃんと二人で遊んだとき、けっこう面白かったけどなあ」
澪「でも、疲れるだろ?」
律「……おまえらひでーな」
梓「……あのー、私やっぱり家で何かしらの用事が」
律「許さーん!!許さんぞぉ中野ォ!!」
梓「ひぃっ」
149: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 15:26:26.01 ID:/tiP9+br0
律「いいじゃんかー梓ぁ。遊ぼうぜー」
梓「はぁ。わかりました、いいですよ」
律「わーい」
澪「大丈夫かなあ……」
律「こら澪ぉ!そういう不安を煽るよーな発言をするな!」
梓「……私、大丈夫じゃないんですかね?」
律「だいじょぶだから!大丈夫ですから梓さんっ!」
紬「そうよ梓ちゃん。りっちゃんと二人で遊ぶの、楽しいよ」
律(いいぞムギもっと言ってやってくれ!!)
152: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 15:55:53.78 ID:/tiP9+br0
~~~~どにち!~~~~
律「おっすー」
梓「おはようございます、律先輩」
律「おー、はやいな梓。まだ集合10分前だぞ」
梓「なんだか早く目が覚めちゃいまして」
律「ほっほーう。そんなにこのりっちゃんに会えるのが楽しみだったかぁ」
梓「え?え、えーっと。うーん……」
律「うわぁ!ある意味『そんなことない』って即答されるよりつらいリアクションだぞそれ!!」
梓「あはは。冗談ですよ、冗談。ほんとはけっこう楽しみにしてました」
律「けっこうって……」
梓「ささ、それじゃ行きましょうか」
どこに行けばいいんだろう
156: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 17:28:54.23 ID:/tiP9+br0
てくてく
律「……」
梓「……あの」
律「んー?」
梓「これってどこ向かってるんですか?」
律「さあ?」
梓「は?」
律「決めてない、けど」
梓「えっ……いやいやいや」
律「おおぅ、そんなに焦るなよ。……とりあえず、街のほう行ってから決めようぜ」
梓「……だいじょぶかなあ」
158: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 18:02:19.50 ID:/tiP9+br0
てくてく
梓「律先輩」
律「おう。なんだ」
梓「歩くの、ゆっくりですね」
律「ああ、もうちょっと早くした方がいいか?」
梓「いえ、このくらいでちょうどいいんですが……」
律「そっか」
梓「……へへ。りーつ先輩」
律「んー?なんだいきなりくっついてきて」
梓「なんでもないです♪」
164: ◆dWVtcnK36s 2011/02/10(木) 19:59:33.67 ID:hVCVRVbWO
~~~~まち!~~~~
律「さーって、どこ行くか」
梓「どうしましょっか」
律「あ!……なぁ、楽器屋行ってもいいか?」
梓「あ、はい。いいですよ」
律「な、なんか私たち、ホンモノの軽音部みたいだな」そわそわ
梓「いやいやいや」
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/10(木) 20:35:44.73 ID:hVCVRVbWO
梓「で、何買いにきたんですか?」
律「んやー、とくに何ってわけじゃないんだけどな」
梓「……決めてないんですね」
律「なはは、まぁその通りだよ。……でもさ、まがりなりにも音楽やってると、楽器屋って見てるだけで楽しいよな」
梓「ああ、それはあります」
律「よなー?私、お試し用のシンセドラム叩くの好きなんだー」
梓「あー、ドラムはそういうのあるからいいですね。ギターは試し弾きとかあんまりできませんし」
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/10(木) 20:54:18.84 ID:hVCVRVbWO
律「しかもさ、壁にかけてあるやつもネックに値札なんか貼ってあって、試しに弦弾いても音でなかったり」
梓「そうそう、そうなんですよ!あれすごい悔しいんです!!」
律「あははっ」
梓「……まぁ、売り物ですし仕方ないんですけどね」
律「その点キーボードはさ、音が出ないヤツ探すほうが難しいよな」
梓「ですねぇ。あ、じゃあキーボード見に行きましょうか」
律「おう!」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/10(木) 21:10:54.62 ID:hVCVRVbWO
律「わ、いっぱいあるなぁ」
梓「律先輩って、たしかキーボードは」
律「うん。前にムギに教えてもらったりもしたけど、ムリだった」
梓「まあ律先輩がドラム以外やってるのも不自然ですしねぇ」
律「それは確かに、自分でもそう思うよ。でも」
梓「でも?」
律「梓がドラム叩いてる絵も、なーんか笑えるよなあ」
梓「むなっ、わ、笑えるとは何ですかっ」
律「だって、こんなちんちくりんが、なぁ。ぷぷぷ」
梓「むむむ」
178: ほんとにネタでてこないでやんす 2011/02/10(木) 23:38:05.74 ID:hVCVRVbWO
梓「むー!じゃああっちにシンセドラム置いてありますし、叩きにいきましょう!」
律「え?梓、ドラムできんの?」
梓「なめんなです!たいていの楽器は一通り心得てるです!」
律「マジで?!じゃあ、ベースもキーボードもできるの?!」
梓「(あんまり上手くはないけど)はい、できますよ」
律「はー……なんちゅうやっちゃ……」
梓「さて、やってやるです」ふんす
律「……おまえ、それでもし私よか上手かったら泣いちゃうぞ」
180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 00:28:32.33 ID:gNLt5h3xO
どこどん
梓「はっ、はっ」
律(はぁ……やるなぁ梓)
梓「えいっ」
がしゃん
律(……しかし)
梓「それっ」
どだだだ
律(あの小さい図体で一生懸命体動かしてるサマは……)
梓「うりゃ」
どぱばん
律(……ひどくかわいい)
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 00:37:30.55 ID:gNLt5h3xO
梓「ど、どうっ、でした、かぁっ」はあはあ
律(ちょっと叩いただけで調息切れてるし)にやにや
梓「な゙っ、なんですかその目、はっ……」はあはあ
律「いやぁ、ぶぇっつにー?よぅく頑張ったねー梓ちゅわん」なで
梓「な、なんですかもぉ」
律「いーや、なんにも」
梓「はぁ……?」
律「疲れたろ、梓。昼メシにしようぜ」
梓「あ、はい。そうですね」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 01:15:06.65 ID:gNLt5h3xO
~~~~まくど!~~~~
梓「へー、頼んだら無料でケチャップもらえるなんて、初めて知りました」
律「モスとかでもできるんだぜ。ケチャップがあるとポテトがウマイのよ」
梓「へぇ。ちょっともらってもいいですか?」
律「いーよ。ほれ、あーん」
梓「あーん……って、いやいやいや!!なに恥ずかしいことやらせるんですかっ!」
律「なにが恥ずかしいもんかっ!それとも先輩のお酌は飲めんとか言うつもりか中野ォー!!」
梓「いや、お酌って」
律「いいからさっさとあーんしろよぅ」
梓「も、もぉ……しょうがないですね……」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 02:11:17.57 ID:gNLt5h3xO
梓「あ、あーん」
律(目をつぶるあたり、梓の天然は非常に素晴らしい)
梓「はむっ」
律「……ってうわっ?!梓ゆび、指っ!!」
梓「むぐ……?わ、わわわっ!!す、すいません律先輩っ!!」
律(梓が私の指を……)どきどき
梓(り、律先輩の指までくわえちゃった……)
律「い、いやべつにだいじょぶ、だよ。ちょっとびっくりしただけで……」
梓「は、はうぅ……」
律「そ、そんなに気にするなよ。私は全然気にしてないから」
梓「は、はい……」
律(梓の口のなか、暖かかったなあ……)
梓(律先輩のゆび、美味しかっ……いやいやいや)
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 02:46:32.21 ID:gNLt5h3xO
~~~~しょくご!~~~~
梓「さて、それじゃ次はどこ行きましょうか」
律「ふーむ、服でも見てくか?」
梓「はい、そうしましょう」
律「梓ってふだんどこで服買ってんの?」
梓「んー、まちまちですよ。出かけた先で良いものがあれば、みたいな」
律「私もそれだわ。澪とか唯とか、『今日は服買うぞ』って決めてから、行きつけの店に行く感じだけど」
梓「ムギ先輩は?」
律「やつは……ナゾだ」
梓「わ、わかるようなわからないような……」
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 03:07:07.09 ID:gNLt5h3xO
~~~~ふくや!~~~~
店員「よかったら試着とかできますんで~」
律「あ、はーい」
梓「どうですか律先輩、いいのありました?」
律「うん。ほれ」ひらひら
梓「な゙、そんなぞろっとしたやつ着るんですか……なんか意外……」
律「うん。着るよ。梓が」
梓「あーそうですよねぇ確かにそれ律先輩の趣味じゃないでしょうしサイズも小さめだから私が着るとぴったり……って、えええぇぇっ?!」
律「んだよー。そんな驚かなくてもいーんじゃないか?」
梓「いや、驚いたというかなんというか……」
律「まぁなんでもいいや。ささ、試着室に行かむ」
梓「へっ?えっ、ヤですよ私?!」
律「『イヤよイヤよも』?」
梓「『好きのうち』……って何言わせるんですかーっ!!」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 03:34:40.97 ID:gNLt5h3xO
律「はいはーい梓ちゅわん、ばんざーいしましょーねー」
梓「ひ、一人で脱げますから……じゃなくてなんで一緒に試着室入ってるんですかっ?!」
律「だってこれ、背中編み上げになってるから一人で着るのはちょい難しいぞ」
梓「そりゃそうかもしれませんが……って、なんで着る前提で話が進んでるんですか?!」
律「いや、そりゃ着るでしょ。かわいい梓は人類の宝」
梓「い、意味わかりません」
律「要は、この服が梓に似合うと思ったから、着てほしいんだよ。私は、梓のかわいい姿を見たい」きり
梓「……」かーっ
律「つーわけだからほら、シャツ脱がすぞ」
梓「わっ!!やめてください危うく騙されるところでしたよ!!」
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 03:50:03.44 ID:gNLt5h3xO
梓「わかりました、着ます。着ますからとりあえず出てってください。背中の編み上げやってもらうときに呼びますから」
律「えー。梓の裸みたいー」
梓「……そのおっさん発言には流石にひきます」
律「あはは、流石に冗談だよ。わかった、外で待ってるから」
梓「覗いちゃダメですよ」
律(お約束台詞きたああああああ)
梓「……なにガッツポーズしてるんですか」
律「いえ、なんでもございません」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 04:17:53.66 ID:gNLt5h3xO
梓「さて」するり
梓「……」じぃっ
梓(……律先輩は、こんな貧相な体みて何か楽しいことあるのかな)
梓「……はぁ。結局見せないんだから杞憂だよね。着替えよっと」するする
梓「なんていうんだっけ、こういう露出の少ない昔のドレスみたいな服のこと」
梓「えーと……ご、ごすろ、り?」
梓(ロリ……)
梓「……自分が幼児体型だって認めてるみたいで、なんかヤだなー……」
律「なにをひがむことがある中野ォ」ひょこっ
梓「わぁっ?!の、覗いちゃダメって言ったのになにしてるんですかっ?!」
ぱしーん
律「あ痛っ☆」
216: ◆dWVtcnK36s 2011/02/11(金) 16:02:04.57 ID:R79xQlp+0
梓「んしょ、んしょ」するする
梓「り、律先輩―」
律「おー、出番か」
梓「はい。背中、結んでください」
律「んじゃ入るぞ」ささ
梓「じゃ、お願いします」くる
律(うわ……梓の背中、すげー綺麗……」
梓「声漏れてますっ!!」
217: ◆dWVtcnK36s 2011/02/11(金) 16:22:22.65 ID:R79xQlp+0
律「すべ」ひた
梓「ひゃうっ?!」
律「うわ、やべー肌すんごいすべすべだ」ひたひた
梓「ちょ、り、りつせんぱ……!」
律「触ってるだけですげーきもちいぞ、これ」ひたひた
つついー
梓「に゙ゃっ?!ゆ、指でなぞるのは……!」
律「つんつん」
梓「んっ、んに゙ゃに゙ゃに゙ゃっ!」
220: >>219ほんとにね。ひどいよね ◆dWVtcnK36s 2011/02/11(金) 16:57:44.55 ID:R79xQlp+0
梓「フーッ、フーッ」ぜぇぜぇ
律「ごめん梓……あまりに上玉だったもんでつい」
梓「ぐるるるる」
律「うおぅ、野生化しとる」
梓「に゙ゃっ!に゙ゃあっ!!」
律「おーよしよし」
梓「がぶ」
律「いてぇー?!」
223: ◆dWVtcnK36s 2011/02/11(金) 19:07:19.90 ID:gNLt5h3xO
梓「……はっ、な、なんか別のツインテールに憑依されていたような」
律「な、なんだそりゃ……」
梓「すいません、だいじょぶですかリム先輩」
律「誰がリムショットだこら!」
梓「失礼、噛みました」
律「違う。わざとだ」
梓「かみいいだ」
律「名鉄小牧線っ?!」
こういうのはだめだよねー…
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 20:32:58.09 ID:gNLt5h3xO
律「……はぁー、なんかどっと疲れたよ」
梓「そうですね……って律先輩、その買い物袋は」
律「ああ、これ?買った」
梓「買っ……?!」
律「さっきのやつな。似合ってたは似合ってたから。また着てもらおーと思って」
梓「いや、えっ?!えっ?!」
律「さーて、次はどこ行くかなー」
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 21:37:57.03 ID:gNLt5h3xO
梓「んー……じゃ、定番にゲーセンとか行きます?」
律「おっ、いいねー。この私にゲーセンとは」
梓「律先輩好きそうですよねぇ、ゲームセンター」
律「おう。ホームグラウンドみたいなもんだよ」
梓「どんなゲームやるんですか?」
律「ぜんぶ」
梓「え、ぜんぶって」
律「なんでもやるよ。ま、今日は梓もいるしアーケードはナシだな」
237: >>232やっぱ読まれるよねえ 2011/02/11(金) 22:44:55.68 ID:gNLt5h3xO
律「さーて。梓、何かやりたいやつあるか?」
梓「え、うーん……あんまりよくわかんないです」
律「そっか。ならこのりっちゃんにお任せあれ!」
梓「はい。そうします」
律「よーし、んじゃなにからやるかなー」
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 22:58:38.48 ID:gNLt5h3xO
梓「決めてないんですね」
律「ああ、服買うときも言ったろ。出掛けるときはたいてい行き当たりばったりなんだよ私」
梓「ふふっ。なんか律先輩らしくていいですね」
律「へへーん。そうだろそうだろ。……あ、ホッケーみっけ。梓、ホッケーやろーぜ」
梓「いいですよ。やってやるです」ふんす
律「手加減はしねーぞー?」
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 23:18:11.77 ID:gNLt5h3xO
律「準備はいいか?」
梓「はい。いつでもどうぞ」
律「おっけ、ほんじゃま……かっ!!」
かきん
梓「それっ!!」
きん
律「ほう、私のサーブを防ぐとはやるな梓!」
梓「負けませんよ、律先輩!」
律「いい気合いじゃねーか。しかし、そう簡単には……いかせーん!」
かこん
梓「に゙ゃっ?!」
ぴりり
律「まずは先制、っと」
梓「むむむ……!」
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/11(金) 23:47:59.16 ID:gNLt5h3xO
律「へっへーん、隙だらけだぜ、梓ぁ」
梓「むっ……」
律「やー、やっぱここらで先輩の威厳とか見せとかないと」
がこん
梓「隙だらけですよ、律先輩」
律「……お?おおっ?!」
梓「にやり」
律「ほーう、いい度胸だ梓ぁ……!」
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 00:31:56.00 ID:p74yJBVfO
どかこかこここ
律「勝ったあああぁーっ!!」
梓「うぅ……ま、負けた……」
律「いやー、熱戦だったな。いい汗かいたぜ」
梓「た、たしかにすごい暑い……ついつい本気になっちゃいました……」
律「ふぅーっ。梓、疲れたろ。ちょっと休憩すっか」
梓「は、はい……」
律「ゲーセンといえば、これだよなー。17アイス」
梓「あぁ、唯先輩じゃないけど、私も今はアイス食べたいです」
律「運動したあとは美味いんだーこれが」ぴっ
梓「あ、この苺のやつ美味しそう」ぴっ
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 00:50:27.56 ID:p74yJBVfO
梓「あむっ」
律「くはー。こりゃ明日、腕筋肉痛だな」
梓「でもちゃんとドラムは叩いてくださいよ?」
律「え゙ーっ」
梓「まぁ、ちょっとくらいの筋肉痛なら、かえってリズムキープできていいかもしれませんねぇ。律先輩のドラムはホント走りますから」
律「誰が陸上部だこのやろー!」
梓「そんなことは言ってませんけどっ?!」
律「罰としてそのアイスを一口よこせ!」
梓「いや、罰って」
律「もんどうむよう!……はむっ」
梓「わっ!!」
梓(こ、これって、かんせつキス……?)
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 01:49:32.96 ID:p74yJBVfO
律「……」
梓「……」
律「……」
梓「……」かあーっ
律(……にしし。効果絶大みたいだな)
梓「……しかえしですっ!!」
がぶ
律「なにぃっ?!私のキャラメルマキアートがあっ!!」
梓「ごくん」
律「……」
梓「……」
律「……」かあーっ
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 02:04:21.01 ID:p74yJBVfO
ぽたぽた
律「つめてっ!……って、あ」
梓「はっ!律先輩、アイス垂れてるじゃないですか!」
ぽたぽた
律「いや梓!おまえも、おまえも垂れてる!」
梓「えっ?!あ゙、うわぁ!!」
律「……」ぽたぽた
梓「……」ぽたぽた
律「……ぷっ」
梓「……くす」
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 02:22:20.48 ID:p74yJBVfO
梓「服にもついちゃいましたね」
律「あー、ほんとだ。おもて歩くときちょっとはずしいぞこのシミ」
梓「あはは、確かにちょっと」
律「ん、つうことで梓、トイレ行って着替えてきな」がさ
梓「ああどうも、ありがとうござ……って、これさっき買ったやつじゃないですかっ!!」
律「そうだよ?いやぁ、思わぬところでいきなり役に立ったな」
梓「私はこれ着ておもてに出るほうが恥ずかしいんですが?!」
律「いーからいーから。服ってのはな、着るためにあるもんなんだぞ。そして着飾ってなんぼなんだ」
梓「そんなもっともらしいこと言っても騙されませんっ!!」
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 02:40:48.36 ID:p74yJBVfO
~~~~ごふんご!~~~~
律「よっ、と。こんな感じかな」
梓「結局、着せられてしまった……」
律「背中、編み終わったぞ」
梓「ああ、はい」
律「いやー、しかし似合うね。やっぱ」
梓「そ、そうですかぁ……?」
律「うん。真っ黒で綺麗な髪がよく映えてて、すごくいい感じだ」
梓「うぁ……あ、ありがとう、ござい、ます」ぷすぷす
律「おっと、なーんだもうこんな時間なのか……。なぁ梓、最後にプリクラ撮って帰ろうぜ」
梓「へっ、こ、この格好でですかっ?!」
律「むしろ、その格好だからこそ、だよ。いい記念じゃん」
梓「何の記念ですかっ!!」
267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 02:52:02.65 ID:p74yJBVfO
ちゃりん
律「ささ、撮るぞ撮るぞ」
梓「で、でも律先輩はどうするんですか?シミ隠さないと……」
律「んー、こうする」
がば
梓「ふあぁっ?!」
律「こうやって後ろから梓に抱き着いてれば、私の服はほとんど見えないだろ?」
梓「そっ、そうかもしれませんが……!」あわあわ
律「このさいだから密着してやる。うりうりー」
梓「ちょ、り、律せんぱぁい……」
かしゃ
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 03:17:14.24 ID:p74yJBVfO
ちょきちょき
律「ほい、切れたぞ」
梓「うーん……正直この写真は欲しい気持ちと欲しくない気持ちが半々なんですが。恥ずかしいし」
律「なーに言ってんだ。写真うつり、抜群にいいじゃん梓」
梓「問題なのは服ですよぅ……。今でも周りの目線とか気になるのに」
律「梓があんまりかわいいからみんな見ちゃうんだろうなー」
梓「もぉ……律せんぱい……」
律「さぁてー、んじゃ帰るか」
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 16:57:11.66 ID:p74yJBVfO
梓「あ、あの律先輩」
律「ん?」
梓「流石に、この格好で家に帰るのは……なんというか、その……」
律「……確かになぁ。流石にそれは、親御さんにおかしな心配させてもアレだし」
梓「な、なのですいませんが……」
律「ん、着替えてきな。もともと私の我が儘で着せたようなもんだしな。悪かったよ、梓」
梓「む……」
律「ほれ梓、はやく行ってきな」
梓「……や!やっぱり、もうちょっと着てるです!うちの近くで着替えればいいですから!」
律「あぁ、そう……?いや、梓がそれでいいなら私は何も言えんけど」
梓「はい。じゃ、帰りましょ」
290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 19:53:27.80 ID:p74yJBVfO
律「なぁ、梓」
梓「はい?」
律「今日は、どうだった?」
梓「どう、って……」
律「いやさー、最初はみんなもヘンに話盛るし、あんまり乗り気にも見えなかったし。今日もけっこうドタバタしちゃったし……」
梓「楽しかった、ですよ。すごく。……確かに、最初は不安もありましたけど」
律「……そっか」
梓「ねぇ、律先輩」
律「おう」
梓「また、どこか行きましょうね。……二人で」
律「……おう」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 20:45:30.49 ID:p74yJBVfO
梓「じゃ、私はここで」
律「おう。今日はありがとうな」
梓「はい。こちらこそ、ありがとうございました」
くる
律「あ!梓、ちょっと待って。最後に、」
梓「はい?」
ぎゅ
梓「ふ、ぁ……ぁっ?!」
律「んー、唯が毎日のように梓に抱き着く理由、わかる気がするよ」
梓「んっ……」どきどき
律「梓さぁ、いい匂いとかするし……?」
すんすん
律「……ちょっと汗の匂いするな」
梓「に゙ゃっ?!」
ぱしーん
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 20:59:16.21 ID:p74yJBVfO
律「あははー、そりゃあんだけガチでホッケーやりゃ、なぁ」ひりひり
梓「もぉ、律先輩、ちょっとはデリカシーってものをですね……」
律「悪い悪い。じゃ、改めて」
ぎゅ
梓「……そういうのも、ムードぶち壊しですよ……」
律「まぁ、慣れないことやっても上手いこといかないもんなんだよ。だから普段どおりで許してくれ」
梓「律先輩がかっこよくリードしてくれたら、誰も適わないと思うんですけど……」
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 21:34:42.75 ID:p74yJBVfO
律「そうかぁ?」
梓「そうですよ」
律「んー、いざかっこよくやってみろって言われると難しいな」
梓(でも、こういう自然な律先輩が……一番かなあ)
律「いや、にしても落ち着くなあ、梓抱いてると」
梓「私は、そわそわして落ち着かないです……」
律「ん、でも私はこういう匂いも梓のなら好きだぞー」
梓「ま、またそういうことを……!」
ちゅ
律「……じゃ、私そろそろ行くな」
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 21:56:04.92 ID:p74yJBVfO
梓「」
律「んじゃ、また月曜に学校でなな。気をつけて帰れよー」
梓「」
律(……だいじょぶかあいつ。やっといてなんだけど)
梓「」
律(ま、まぁおでこくらい、いいよね……?)
301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 22:21:04.51 ID:p74yJBVfO
梓「はっ」
梓(お、おでこに……キスされちゃった……)かあ
梓(……卑怯だなー、律先輩)
梓(今度遊びに行くときは、色んな仕返ししてやる)
梓(……とりあえず、今日は帰ろう)
てくてく
がちゃ
梓「ただいまー」
梓母「おか……」
梓母「」
梓「……?」
梓「……あっ!!」
おわり
306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/12(土) 22:48:26.14 ID:p74yJBVfO
とろくさいのは、本当に申し訳なかったです
自分でも驚くほどアイデアが出てこなくて…
けいおんのSSは書きやすいハズなんだけどなぁ
ともあれ最後まで読んでくれた方はほんとうにありがとうございました。
またどこかで放置されたスレがあれば乗っ取って好き勝手やらせてもらうかもです。
律「中野ー!」