1: 2022/05/03(火) 22:42:33.48 ID:Q6ZGG0zQ.net

【閲覧注意】

人によっては不快に感じる内容のSSです


約1年前に当初スレ↓

歩夢「侑ちゃん、仕事見つかったの?」侑「なかなかいいのなくてさ」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1617939121/


が大いに荒れまして中断。その後、落ち着いた頃にスレタイを変えて↓を上げました

【閲覧注意】歩夢「侑ちゃん、私を忘れないで欲しいな・・・」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1619433952/


更にその後、某所で「私を忘れないで」を加筆修正したものを前編として上げまして、今更ながら後編が出来たので上げさせてもらいたいのですが、なにぶんあれから時間が経っているので前編を上げ直してから後編を上げたいと思います

今から上げる前編も、某所でリメイクしたものの再リメイクです
細かいところしか変わってませんが・・・

使用しているトリップは「私を忘れないで」を上げた時に使用していたものです
当時と表示県名が違うので使います



3: 2022/05/03(火) 22:44:25.40 ID:Q6ZGG0zQ.net

 

 ガチャ・・・

 バタンッ


歩夢「侑ちゃん、ただいま~」

侑「あ、歩夢おかえり」


 ズゾゾゾゾゾ・・・


侑「んむっ・・・・・・」 モグモグ


歩夢「あ! また一平ちゃんの焼きそば食べてるの!?」

侑「うん、これが1番好きなんだぁ」 ニコッ

侑「付いてくる小袋のマヨネーズがなかなかいい味してるよね」 ニコニコ


歩夢「はぁっ・・・ そうじゃなくてさ、健康に悪いよ」

侑「今、歩夢の分もお湯入れるから」 ガサゴソ


 ジョボジョボジョボ・・・


侑「はい!」 ドンッ

歩夢「自炊した方が健康にもお財布にも優しいと思うんだけどなぁ」

侑「一平ちゃん、スーパーで安いよ?」

歩夢「もう!」





侑「歩夢? 3分過ぎたんじゃない?」

歩夢「あ、そうだね」


 ジャバーーー

 ビリビリ・・・


歩夢「??」

歩夢「侑ちゃん!? 小袋出さないでお湯入れてるじゃない!」 イラッ

侑「あはは! カップ麺あるあるだね」 アハハ

歩夢「まあ、食べられないわけじゃないからいいけど」 ハアッ


歩夢「ったくもう・・・」 マゼマゼ・・・

歩夢「・・・・・・いただきます」 モグモグ・・・
 



5: 2022/05/03(火) 22:47:03.08 ID:Q6ZGG0zQ.net

 
歩夢「侑ちゃん、そういえば今日は仕事見つけたの?」

侑「うーん、なかなかいいのがなくてさぁ」 アハハ

歩夢「選り好みばかりしてるから見つからないんじゃない?」

侑「そうなのかなぁ」 アハハ

歩夢「今度は業種問わず探してみた方がいいよ」

侑「明日またハロワで相談してみるよ」

歩夢「早く見つけてね?」

侑「そ、そうだね~」 アハハ


侑「・・・・・・あ、お風呂たまったかな?」 スクッ


 ガラッ


侑「おっ、バッチリだね」

侑「歩夢? お風呂たまったよ?」


歩夢「──あ、うん、ありがとう。食べたら入るよ」


侑「先入ってるね」

歩夢「うん」


歩夢「──・・・って、また一緒に入るの?」

侑「いいじゃん」

歩夢「アパートのお風呂狭いんだから別々に入った方いいのに」

侑「いいから!」 ニコッ

歩夢「まったく、侑ちゃんったら!」
 



6: 2022/05/03(火) 22:50:04.01 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~浴室~


 ガラッ


侑「歩夢遅いよー、のぼせちゃうって」

歩夢「それなら先に出ればいいと思うけど?」


 ザバッ


歩夢「侑ちゃん、湯船から出てどうしたの? 狭いよ」


 ガタッ


侑「じゃ歩夢、体洗ってくれる?」 ニコニコ

歩夢「やっぱり!? もうっ! いっつもなんだから~」 プンプン

侑「泡たっぷりでね」 ニコニコ

歩夢「はいはい、わかりました」


 キュポッ キュポッ・・・

 アワアワ・・・


歩夢「洗うよ?」

侑「うん!」


 ゴシゴシゴシゴシゴシ・・・


歩夢「うしろ向いて?」

侑「うん」 クルッ


 ゴシゴシゴシゴシゴシ・・・


侑「歩夢に体洗って貰うのも慣れたよね」

歩夢「だってほぼ毎日洗ってるじゃない!」

侑「あははっ」


歩夢「はい、前向いて」

侑「うん」 クルッ


 ゴシゴシゴシゴシゴシ・・・


歩夢「はい、おしまい! あとは自分で流してね」
 



8: 2022/05/03(火) 22:53:10.50 ID:Q6ZGG0zQ.net

侑「え!? まだだよ!」

歩夢「またぁ?」


侑「お股もちゃんと洗ってよ」

歩夢「さっき洗ったよ?」

侑「ダメダメ!」

歩夢「もう!」


 クチュクチュ・・・


侑「ああああんっ!あっ!あああっ!」ハァハァ


 クチュクチュ・・・


侑「ああああっ!気持ちいいっ!」


歩夢「・・・・・・はい、洗いました!」

侑「ま、待ってよ、もう少し!」ハァハァ

歩夢「もう~! 私も体洗いたいんだからね」


 クチュクチュ・・・


侑「はぅんっ!」ビクビク


 ニュルニュル・・・


侑「ああああああああっ!良いよぉおお」ハァハァ


歩夢「はい、今日はここまでね」

侑「歩夢のケチ!」 ムスッ


歩夢「どうせ寝る前にもするんだからお風呂くらい普通に入った方いいと思うけどなぁ」

侑「それはそれ! これもいいの!」


歩夢「私、体洗いたいから流すよ?」


 シャーーーーーーーー・・・


侑「ちゃんと全身の泡落としてね」

歩夢「はいはい」


 シャーーーーーー・・・・・・


歩夢「はい、おしまいっ」

侑「ありがと! じゃ、私先出てるから」


 ガラッ・・・ バタンッ

 



9: 2022/05/03(火) 22:55:26.58 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~入浴後~


歩夢「ふぅっ・・・」


 バタンッ


歩夢「お風呂は1日の締めくくりだね」 ホカホカ・・・


侑「・・・・・・」 ジーッ


 カチッ カチッ


歩夢「ん? 侑ちゃんパソコンつけてネットで何見てるの?」

歩夢「・・・・・・あ、もしかして求人? 私も見てあげるよ?」

侑「ん? 違うよ?」


歩夢「・・・・・・あー! また5chみてる!」 プンプン

侑「ラブライブ板面白くてさ」 アハハ

歩夢「ほどほどにしときなよ?」

侑「はーい」





歩夢「そういえば果林さんがね? 今度一流ブランドの新商品のモデルに抜擢されるらしいよ」

侑「へぇ~さすがだね! 綺麗だもんね果林さん」

歩夢「凄いよね、私達の中からこんなに大成する人が出るとは驚きだよ」


侑「ギャラ、いくら貰えるんだろ?」

歩夢「んー、知らないけどかなりの額なんじゃない?」

侑「いいなぁ~、私もひと山当てたいなぁ」

歩夢「果林さんは高校の頃からの努力の積み重ねだよ? ギャンブル当てたみたいに言ったら失礼だからね?」

侑「だよね~ 冗談だよ」 アハハ

歩夢「侑ちゃんはまず仕事みつけないと!」
 



10: 2022/05/03(火) 22:57:56.06 ID:Q6ZGG0zQ.net

侑「果林さんに養って貰おうかなぁ・・・・・・」 ボソッ

歩夢「ちょっと侑ちゃん!?」

侑「うそうそ! 私は歩夢一筋だから」 アハハ

歩夢「冗談でもそういうの怒るからね!」ポカポカ

侑「あはは、いたいよー」ニコニコ

歩夢「侑ちゃんは私から離れてダメなんだから!」

侑「私は歩夢が1番可愛いと思ってるから大丈夫だよ」 ニコッ

歩夢「もう~ ホントかなぁ~?」 ムスッ


侑「歩夢、明日も仕事でしょ?」

歩夢「うん、そうだよ」

侑「じゃあ、すること済ませて寝よっか」 ニコッ

歩夢「侑ちゃんがしたいだけでしょ?」

侑「しないと眠れ無いもん」

歩夢「仕方ないなぁ」


侑「電気消すよ?」

歩夢「ちょっと慌てすぎだよ~」


 パチッ

 



11: 2022/05/03(火) 22:59:30.56 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~翌朝~


歩夢「じゃ、仕事行ってくるね!」

侑「いってらっしゃい」


歩夢「ちゃんとハロワ行くんだよ?」

侑「うん、11時頃になったら行くよ」

歩夢「はい、今日のお昼代ね」 スッ

侑「いつもありがとう」

歩夢「じゃ、戸締りしっかりね」

侑「はーい」


 バタンッ

 



12: 2022/05/03(火) 23:02:06.76 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


侑「さてと、私も出掛けよっかな」

侑「戸締りもオッケー、電気も水道もオッケーっと」


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑(さて、歩いてハロワ行きますか・・・・・・)


侑(今日はお昼何食べよっかな・・・・・・)

侑(500円だと選択肢が狭いけど文句言えないよなぁ・・・・・・)






 テク テク テク・・・


侑(ん? 相変わらずココのパチンコ屋は客入ってるなぁ・・・)


 「あれ? 久しぶり!!」


侑「あ、お姉さん!」

 「どうしたの? 最近パチやりに来ないじゃん」

侑「お金無くてさ・・・ だからやめたんだ」 アハハ

 「お金なんて増やせばいいのに、得意でしょ?」

侑「負けたら洒落になんないしね」

 「種銭貸そうか?」

侑「返せなくなったら申し訳ないし、いいよ」

 「条件飲んでくれたら返さなくてもいいんだけど?」 ニチャア

侑「ハロワ行くからごめんね!」


 「ちょろそうだけど何気にガード固いな~ あの子」

 「美味しそうだから狙ってたんだけどなぁ・・・・・・」

 



13: 2022/05/03(火) 23:04:49.68 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~ハローワーク~


侑(うわー、今日は一段とハロワ混んでるじゃん・・・・・・)

侑(うーん、先にお昼食べてから出直すか・・・・・・)





侑(今日は何食べよっかな・・・)

侑(あ、安いうどんでいっか・・・)


────
──


~大手うどん店~


店員「いらっしゃいませー」

侑「え~っと、釜あげ下さい」

店員「かしこまりました」


 「────あれ? 侑せんぱい?」


侑「ん?」

侑「か、かすみちゃん!? 久しぶりだね! どうしたの?」


かすみ「店員さん、ぶっかけお願いします」

店員「ありがとうございます」


かすみ「ふっふっふ、実はかすみん。コッペパン専門店を開業するんですよ」 ドヤァ

侑「え! すごいなぁ!」

かすみ「侑せんぱいも開店したら食べに来てくださいね」 ニコッ

侑「もちろんだよ!」


かすみ「ここは私が払いますので、私のコッペパン購入でお返しして貰えればオッケーですよ」

侑「あら、悪いね」

 



14: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:07:23 ID:Q6ZGG0zQ.net

かすみ「侑せんぱいは今何してるんですか?」

侑「私は就活中!」アハハ

かすみ「ふ~ん」

侑「お昼食べたらハロワ行くつもりなんだよね」


かすみ「ハロワでいい仕事見つかりますかね?」

侑「それがなかなか無いんだよね~」

かすみ「正社員狙うよりも最初はバイトから始めてもいいんじゃないですか?」

侑「そっか、それもそうだよね・・・・・・」

かすみ「バイトなら合わなければ辞めてもそれまでですし」

侑「うん」


かすみ「かすみんの店は開店初日から来てくれるバイト雇ったので採れないですけど、結構募集してるところ多いと思いますよ?」

侑「なるほどね」





かすみ「ごちそうさまでした!」

かすみ「では、私は時間無いので行きますね!」

侑「大変そうだね」


かすみ「正式な開店日決めたら連絡しますので! でわ!」 ニコッ

侑「うどんありがとね~」

かすみ「いえいえ~」 ニコニコ


侑(かすみちゃんも凄いなぁ・・・・・・)


侑(言われてみると、バイトという手もあるよね)

侑(バイトから正社員になるなんて話も聞いたことあるし・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(ハロワは混んでるから明日にしよっかな・・・・・・)


侑(バイトと言ってもどういうのあるんだろ?)

侑(ちょっと街歩いてみようかな)

 



15: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:08:01 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~商店街~


 テク テク テク・・・


侑(こうやって見ると色々な店があるよね・・・・・・) キョロキョロ

侑(私に務まる仕事あるかなぁ・・・・・・)





侑(コンビニとかスーパーのバイトとか定番だとは思うけど・・・・・・) キョロキョロ

侑(こうして見ると、店の入り口に求人貼ってるところ多いな)


侑「!?」 ハッ


侑(そうだ! ウチの近所のスーパーで採ってないかな?)

侑(スーパーだと社員価格で焼きそばとかラーメンとか安く買えそうだし、歩夢も喜んでくれそう!)


侑(ちょっと行ってみるか!)

 



16: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:10:19 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~近所のスーパー~


侑(さて、到着)

侑(・・・・・・あ! パートアルバイトの募集貼ってある!)


侑「・・・・・・」 ジーッ

侑(ふむふむ・・・・・・ 条件も悪くないんじゃない??)


侑(そうだ、店員さんにでも聞いてみようか・・・・・・) キョロキョロ



侑「あの、すみません。入り口のバイト募集見たんですが、まだ募集してますか?」

店員「え? あ、はい! それなら店長呼びますんでちょっと待っててくださいね」

侑「すみません」





店長「こんにちは、バイト希望ですか?」

侑「はい! そうです」

店長「では、早速ですけど履歴書を用意して頂いて面接しましょう」

侑「よろしくお願いします」


店長「ご都合は大丈夫?」

侑「すぐにでも用意できますが」

店長「では、明日の15時にまた来れますか?」

侑「はい、大丈夫です。わかりました」





侑(やった! トントン拍子に進みそうだぞ・・・・・・)

侑(歩夢が帰ってきたら報告しよう・・・・・・)

侑(よろこんでくれるかな・・・・・・) ワクワク


侑(あ、今日余ったお金で焼きそば買って帰ろっと・・・・・・)

 



19: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:12:41 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


歩夢「ただいま~」

侑「あ、歩夢おかえり!」


歩夢「あ! 侑ちゃん? 焼きそば5個も買ってきたの!?」

侑「お昼にたまたまかすみちゃんと会って、それでうどん奢って貰ったからお金余ったんだ~」

歩夢「だからって焼きそば買ってくる事ないじゃない!」ハァッ


侑「それよりさ、明日面接行くんだよ!」


歩夢「えっ! 仕事見つけたの?」

侑「正社員じゃなくてバイトだけどさ、近所のスーパーに申し込んだんだ」

歩夢「そっか~! でもエライよ!」

侑「これで少しは歩夢の負担減らせるといいね」

歩夢「おめでとう! 侑ちゃん」


歩夢「履歴書用意した?」

侑「うん、就活用に用紙と写真だけはたくさんあるから」

歩夢「頑張ってね! 侑ちゃんなら採用して貰えるから!」

侑「うん、がんばる!」

 



21: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:15:26 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~翌朝~


歩夢「じゃあ私は仕事行くから遅れないように面接行くんだよ?」

侑「うん、分かってる」

歩夢「じゃ、行ってくるね!」

侑「期待しててね!」

歩夢「うん!」


侑(よし、15時からか、気合入れて行こう・・・・・・)


────
──


~15時・近所のスーパー~


侑「こんにちは。アルバイト面接お願いしてる高咲ですが」

店長「お待ちしてました。どうぞ」

侑「失礼します」


店長「では履歴書お願いします」

侑「はい、これです。お願いします」 スッ


店長「え~っと・・・・・・」

店長「高咲侑さんね、虹ヶ咲学園の出身なんですね~」

店長「資格は普通免許・・・・・・」

侑「ペーパーですけどね」


店長「元気も良いし、この仕事に向いてそうですね。いつから来れますか?」

侑「明日からでも大丈夫です」

店長「では、明日からお願いします」

侑「お世話になります」 ペコッ


店長「ではとりあえず8時半まで出勤してください」

店長「様々な説明からさせてもらいますので」

侑「よろしくお願いします!」



侑(よし、すんなりと採用して貰えたぞ!)

侑(歩夢に報告だ!)

侑(スーパーの仕事、楽しみだな・・・・・・)

 



22: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:17:01 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


歩夢「ただいま~!」

侑「あ! おかえり!」


歩夢「侑ちゃんどうだった!?」

侑「明日から働くことになったよ!」 ニコッ

歩夢「ホント?? やったね侑ちゃん!」


侑「明日は8時半に出勤するんだ」

歩夢「そっか、じゃあ今日はいつもより早く寝ないとね」

侑「そうだね」


歩夢「エッチは今日やめとこうね。寝るの遅くなっちゃうし」

侑「え~! それはするよ~!」 ムスッ


歩夢「もう~侑ちゃんってば! 遅くなるから時間掛けちゃダメだよ?」

侑「わかってるよ~」ニコニコ

 



23: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:18:28 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~翌朝~


歩夢「じゃ、侑ちゃんバイト頑張ってね」

侑「うん、歩夢もね」

歩夢「なんか一緒に仕事で家を出れるの嬉しいな」

侑「そうだね」


歩夢「ちゃんと上司に従うんだよ?」

侑「わかってるよ」


歩夢「じゃあね」

侑「うん」


 バタンッ

 



24: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:21:00 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~近所のスーパー・事務所~


侑「おはようございます! 今日からお世話になる高咲です!」

店長「おはよう、高咲さん」

侑「店長、よろしくお願いします!」 ペコッ

店長「向こうに更衣室あるから、この制服に着替えてくれる?」 スッ

侑「はい!」


店長「着替えたらもう一度事務所に回ってね」

侑「はい!」


────
──


侑「店長、着替えました」

店長「お~、制服似合うね」

侑「いえいえ」


店長「それじゃ、高咲さんは鮮魚コーナーに配属するから」

侑「頑張ります」


店長「紹介するよ、彼女が鮮魚コーナーの主任です」


主任「高咲侑さんね。よろしく」 ニコッ

侑「はい! よろしくお願いします」 ペコッ


主任「高咲さんはまだ初めてだから難しい仕事はお願いしないけど、生物を扱うコーナーだから丁寧に商品を扱うようにね」

侑「はい! 頑張ります!」


主任「ふふふ、高咲さんは元気あっていいわね」 ニコッ

侑「それくらいしか取り柄がないんですよ」 アハハ

主任「あら、客商売では1番重要なことよ?」

侑「ありがとうございます」

主任「それに小柄で可愛らしいからお客さんウケも良さそうね」 フフフ

侑「いやいや、可愛いくなんかないですから~」 アハハ

主任「ちょっと私は別の仕事あるから、先輩達に教わりながら仕事していてくれる?」

侑「はい! わかりました」


侑(主任さん、良い人だなぁ・・・・・・)

 



25: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:24:59 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~休憩時間~


主任「高咲さん、どう? ちゃんと教わってる?」

侑「はい、みなさんに聞きながら何とか頑張ってます」

主任「そう。それなら良かったわ」 ニコッ


主任「高咲さんちょっといい? 立ってみてくれる?」

侑「あ、はい」 ガタッ


主任「店員として一番大切な挨拶なんだけど・・・・・・」

侑「はい」


主任「大事なことだけど、お客様にお辞儀する時は前で手を組んで、しっかり背筋を伸ばしてお辞儀するの」

侑「はい」

主任「ちょっとやってみて?」


侑「こうでしょうか?」 ペコッ

主任「ちょっと違うわ、手の組み方はこうするの」 スッ

侑「あっ」

主任「この位置ね」 ギュッ

侑「はい」


主任「ふふふ、綺麗な手ね」 サワサワ

主任「仕事柄、手が荒れやすいからお手入れするのよ?」

侑「はい」


主任「そして、背筋をしっかり伸ばして・・・・・・」

侑「こうですか?」 ピンッ

主任「そうね、それで腰から背筋を伸ばしたまま曲げるの」

侑「こんな感じですか?」 ググッ

主任「そうね、でももう少し・・・・・・ ちょっと触れるわよ?」

侑「はい」

主任「これくらい」 ギュッゥ・・・


侑「うっ、結構キツイですね」 ギリギリッ

主任「腹筋を使うイメージかしらね」


主任「この辺に力入れて・・・・・・」 ギュッ

侑「・・・・・・はぅっ」 ビクッ

主任「あら、ごめんなさい」 ニコニコ

侑「す、すみません・・・・・・」
 



26: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:25:48 ID:Q6ZGG0zQ.net

主任「お尻から背筋を一直線にするイメージで、胸から倒す」

侑「こ、こうですか?」

主任「うん、そんな感じね。すぐ慣れるから」 ニコッ


侑「お辞儀の仕方も奥が深いんですね」

主任「そうね」

侑「ご指導ありがとうございます」 ニコッ

主任「ふふっ、はやく戦力になってもらわないとね」

侑「はい!」


主任「それより・・・・・・」

侑「はい」

主任「・・・・・・可愛いお尻ね」 サワサワッ

侑「ひゃっ」 ビクッ

 



27: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:26:41 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~退勤時~


主任「高咲さん、今日はもう上がる時間ね」

侑「はい、お疲れ様でした」

主任「1日働いて疲れた?」

侑「はい、意外と重労働ですね」

主任「ちゃんとお風呂入って寝る前にストレッチした方がいいわよ?」

侑「わかりました」

主任「意外と足腰に来ると思うから」

侑「アドバイスありがとうございます」

主任「しっかり休んでね」 ニコッ

侑「はい!」

 



28: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:28:44 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


歩夢「ただいま~!」

侑「歩夢おかえり!」


歩夢「侑ちゃん、バイトどうだった?」

侑「結構疲れたよ~」 アハハ

歩夢「お疲れさま! じゃあ、後でマッサージしてあげるね」

侑「ありがとう」 ニコッ


歩夢「・・・・・・ん? 何これ? お惣菜?」

侑「ああ、これね。賞味期限切れると売れなくなるからってスーパーで貰って来たんだ」

歩夢「そうなんだ、助かるね」 ニコッ

侑「歩夢に喜んでもらえて嬉しいよ」





侑「・・・・・・それでね、主任さんにお辞儀の仕方とか教わったんだよ」

歩夢「そうなんだ」

侑「私、お辞儀がちゃんと出来なくてさ~、主任さんに手取り足取り教わったんだ」

歩夢「ふーん」

侑「お腹とお尻触られた時はくすぐったかったけどね」 アハハ


歩夢「え!?」

歩夢「そ、それってセクハラじゃないの!?」


侑「え? お辞儀の仕方教わっただけだよ?」

歩夢「お辞儀の仕方なんて口頭で説明できるよね」

侑「私が要領悪かったからだよ」

歩夢「気をつけてね、侑ちゃん昔から女の子にモテるから」

侑「そんなことないよ~」 アハハ

 



29: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:31:39 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~数日後の朝~


歩夢「侑ちゃん、土日も仕事だね」

侑「うん。休み合わなくなっちゃうけど、一緒に暮らしてるからいいよね」


歩夢「でも寂しいなぁ」

侑「1人で過ごす休みも悪くないと思うよ」 ニコッ

歩夢「そうだね、何か1人でできる事あるか考えてみるよ」

侑「充実した休みになるといいね」

歩夢「うん。 じゃあ侑ちゃん行ってらっしゃい」 ニコッ

侑「行ってきまーす」


 バタンッ


────
──


~開店前・スーパー~


主任「・・・・・・分かるとは思うけど、土日祝はいつもよりお客様の入りが多くて大変なの」

侑「はい」


主任「数日で大分仕事覚えてくれたから大丈夫だと思うけど頑張ってね」

侑「はい! 頑張ります!」

 



30: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:33:44 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~開店後・スーパー~


歩夢(スーパーに来ちゃった・・・・・・)


歩夢(お買い物に来ただけだし・・・・・・)

歩夢(迷惑掛けるわけじゃないから問題ないよね・・・・・・)


歩夢(侑ちゃんは鮮魚コーナーだったっけ?) キョロキョロ


歩夢「!?」

歩夢(・・・・・・あ、侑ちゃんだ!)


────
──


~鮮魚コーナー~


侑(土日は商品の量多いなぁ・・・・・・)

侑(並べる量が半端ない・・・・・・) アタフタ


主任「早く並べ終えないとお客様が買えないから急いでね」

侑「すみません!」 アタフタ

主任「私もやるので急ぎましょう」

侑「ありがとうございます」


主任「こういう陳列作業は前かがみや中腰になるから腰悪くしないようにね」 サワサワ

侑「ひゃっ!」 ビクッ

主任「うふふっ」
 



31: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:37:08 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


歩夢「!?」

歩夢(ちょっと・・・ 何であの人侑ちゃんに触ってるの!?)


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢(いや、気のせいだよ・・・・・・)


────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~!」

歩夢「あ、おかえり侑ちゃん」 ニコッ


侑「いや~、今日は疲れたよ~」 フウッ・・・

歩夢「大変だったね。お疲れさま」

侑「いやぁ、結構足腰にくるね~」 ウーン


歩夢「侑ちゃん、今日私スーパーに行ったんだよ」

侑「え!? そうだったの? 声かけてくれたらよかったのに~」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「あのね、声掛けようと思ったんだけど・・・・・・」

侑「ん?」


歩夢「侑ちゃん、あの・・・・・・ 侑ちゃんに触ってた人が主任さん?」

侑「・・・え? 触ってたって?」

歩夢「あれ、セクハラだよ?」

侑「いや、どうだろ? 覚えてないなぁ・・・」 ウーン
 



32: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:39:12 ID:Q6ZGG0zQ.net

歩夢「侑ちゃん、あのスーパー辞めよう?」


侑「え? せっかく入ったのに・・・・・・」

歩夢「私、心配だよ」


侑「でも、私も働かないと歩夢にばかり苦労掛けるし」

歩夢「私は大丈夫だから」


侑「でも、やっと仕事覚えてきたし、せめて1か月はやってみるよ」

歩夢「だめだよ、私がスーパーに行って断ってくるから」

侑「えー! それはちょっと・・・・・・」

歩夢「本気だよ?」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「そ、そこまで言うなら分かったよ」

歩夢「今電話して」

侑「え!? 何て言えばいいの?」

歩夢「家庭の事情とか言えばいいよ」

侑「わ、わかった・・・・・・」






侑「────はい、はい・・・。急ですみません・・・・・・。お世話になりました」


 ピッ


侑「・・・・・・今、電話で店長に承諾貰ったよ」

歩夢「うん、安心だね」 ニコッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「はぁっ、他のバイト探すか~」

歩夢「頑張ってね!」ニコニコ





歩夢「・・・・・・あ、お風呂貯まったかな?」 スクッ


歩夢「一緒に入ろっか?」

侑「あ、うん。歩夢が一緒に入りたがるなんて珍しいね」
 



33: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:41:51 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~浴室~


侑「歩夢はいつも狭くて嫌がるのにね」

歩夢「今日はいいよ! 体洗ってあげる」 ニコッ

侑「うん」


 ゴシゴシゴシゴシゴシ・・・


歩夢「それと・・・・・・ ここも洗って欲しいんでしょ?」


 クチュクチュ・・・


侑「あ・・・ あんっ!」 ビクッ


歩夢「ふふふ、侑ちゃん気持ちいい?」

侑「う、うん・・・ あっ! はあああっ」ビクッ


 クチュクチュ・・・


────
──


~月曜日・朝~


歩夢「じゃあ、仕事行ってくるね」

侑「いってらっしゃい」


歩夢「今日はどうするの?」


侑「うーん・・・ 新しいバイト探しに行こうかな」

歩夢「ちゃんと考えてから決めてね? あのスーパーみたいな職場、私は嫌だから」

侑「うん、分かった」


歩夢「はい、お昼代」 スッ

侑「ありがとう」


歩夢「じゃ、行って来るね」

侑「気をつけてね」

歩夢「うん」 ニコッ


 バタンッ







侑(なんか昨日の夜の歩夢、凄かったな・・・・・・)

侑(いつもより濃密だった・・・・・・)


侑(まぁ、私は気持ちいいから良かったけど・・・・・・)
 



34: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:44:14 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


侑(さて、どうやってバイト探そうかな・・・・・・)

侑(とりあえずネットで検索してみよう・・・・・・)


 カチカチッ


侑(うーん、こうやってみると色々な仕事あるよね) カチッ カチッ


侑(うわっ! 日給で5万円の仕事とかある!)

侑(どんな仕事なんだろう・・・・・・) カチッ


侑(うーん、これじゃあなぁ・・・・・・ やっぱり時給の仕事が1番堅実かなぁ・・・・・・)


侑(あと、歩夢が余計な心配しなくて済むような仕事にしないとね・・・・・・)


 カチッ カチッ


侑(ん? ・・・・・・あ! これいいかも!)

侑(給料も結構高いな・・・・・・)


侑(・・・・・・よし!)






侑「・・・」prrr・・・


侑「あ、すみません。ネットの求人見たんですが」


侑「・・・・・・ええ、はい・・・ 私は今日でも大丈夫です」

侑「はい、とりあえずご説明聞きたいので伺います」


侑「・・・・・・はい、その時間に伺います」


 ピッ


侑(よし、これなら歩夢も納得するんじゃないかな・・・・・・)
 



36: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:46:21 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~某所~


侑「ごめんください」

侑「午前中に電話した高咲ですが・・・・・・」


事務員「お待ちしておりました。中へどうぞ」

侑「ありがとうございます」 ペコッ


侑「こちらのバイトに興味がありまして、これ履歴書です」 スッ

事務員「ありがとうございます」


事務員「履歴書拝見しますね」 ピラッ


事務員「えーと・・・・・・ 高咲さんは虹ヶ咲学園の音楽科をご卒業されてるんですね」

侑「はい」

事務員「それならすぐにでも働いて頂けそうです」


侑「ピアノの家庭教師とのことですが、どのようにしたら良いのですか?」

事務員「まずは登録して頂いて、家庭教師の依頼が入れば高咲さんにご紹介します」

侑「生徒は子供ですか?」

事務員「大半はそうですね、中には大人の生徒さんもいますけど」

侑「ちょっと事情ありまして、生徒が子供だと私もやりやすいです」

事務員「ああ、それでも大丈夫ですよ。子供相手のお仕事だけ紹介しますから」


侑「じゃあ登録お願いします!」

事務員「すぐには仕事来ないかもしれませんけど、入ったら連絡しますので」

侑「ありがとうございます」 ペコッ


侑(良かった、スーパーの仕事もやりがいあったけど、自分の特技を活かせるのはいいな)

侑(歩夢も喜んでくれそうな気がする)
 



37: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:48:38 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~帰宅途中~


 テク テク テク・・・


 「────あれ? もしかして侑さん?」


侑「??」 クルッ

侑「・・・・・・えっ? 菜々ちゃん??」


菜々「うわぁ! ご無沙汰ですね!」 ニコッ

侑「ホントだね! めっちゃ久しぶり!!」 ニコッ


菜々「今日はどうされたんですか?」

侑「今度ピアノの家庭教師のバイトするんだ~」

侑「そしてその為の手続きして来たんだ~」 ニコニコ

菜々「それは素敵ですね! 大好きな事を活かした仕事というのは素晴らしいです!」

侑「うん、頑張るつもり」


菜々「お願いすれば、私にも教えて頂けるんですかね?」

侑「菜々ちゃん、ピアノ興味あるの?」

菜々「いえ、なんとなくですが・・・・・・」


侑「これ・・・」 スッ

菜々「ん? チラシですか?」 ピラッ

侑「この事務所に登録したんだけど、菜々ちゃんなら言ってくれたら個人的に教えるよ」

菜々「必ずやるわけじゃないですけど、その際はお願いしますね」

侑「うん、もちろん!」


菜々「あ、時間が・・・・・・ 私、用があるので失礼しますね」

侑「あ、うん! じゃあまた今度ご飯でも食べ行こうよ」

菜々「はい! では!」
 



38: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:50:45 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


歩夢「ただいま!」

侑「あ! 歩夢おかえり~」 ニコッ


歩夢「侑ちゃん、機嫌良さそうだけど何かあったの?」

侑「実はね、新しいバイト見つけたよ!」


歩夢「えっ! ほんと!? 凄いね!」 ニコッ

侑「ピアノの家庭教師だよ。給料も結構良いんだ~」


歩夢「家庭教師!?」


侑「一応、生徒は子供のみにしてくれって頼んだよ」

侑「もし依頼が入れば連絡貰えるんだ」


歩夢「子供だけね・・・ 良かった」

歩夢「もし大人相手だったら侑ちゃんが心配だから」

侑「そんなことはないだろうけどさ」

侑「一応歩夢が心配しないように考えてみたんだよ」 ニコッ


歩夢「侑ちゃん・・・・・・」 ウルウル


歩夢「やっぱり侑ちゃんは私のことをちゃんと考えてくれる優しい侑ちゃんだね」 ニコッ


侑「今度こそ仕事を定着させたいな」

歩夢「頑張ってね」 ニコッ


歩夢「私、嬉しかったから侑ちゃんご褒美何いい?」

侑「ご褒美なんていいよ、お金もったいないし」

歩夢「たまになら良いのに、私頑張るから」

侑「いや、私が頑張って歩夢にお返ししないとね」

歩夢「気持ちだけでも嬉しいよ、侑ちゃん」


歩夢「じゃあ、お金かからないご褒美ね」

侑「ん?」

歩夢「侑ちゃんのことたくさん気持ちよくしてあげる」

歩夢「侑ちゃんそういうの好きでしょ?」 ニコニコ
 



39: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/03(火) 23:52:00 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


侑「はぁっ、はぁ・・・・・・」

歩夢「侑ちゃん気持ち良かった?」 ハァハァ


侑「うん・・・ こないだもそうだったけど、どうしたの?」 ハァハァ

侑「歩夢にしては妙に積極的というか・・・」


歩夢「そういう時もあるんだよ」 ニコッ


歩夢「じゃ、遅いしこのまま寝よっか」

侑「うん、おやすみ」

 



40: 2022/05/03(火) 23:53:15.16 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~数日後~


 prrrr(着信音)


侑(・・・・・・ん? 電話??)


侑「!?」

侑(家庭教師の事務所からだ!!)


侑「はい、高咲です」

事務員『高咲さん、お疲れ様です。お仕事の依頼が入りました。小学1年生の女の子です』

侑「ありがとうございます! お受け致します」

事務員『では、明日の16時にメールで送る住所のお宅に伺ってください』

侑「わかりました」


侑(うわぁ! ついに仕事がきた! 頑張ろう!)

 



41: 2022/05/03(火) 23:55:18.95 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


歩夢「ただいま~!」

侑「あ! 歩夢おかえり!」 ニコニコ


歩夢「侑ちゃん、ニコニコしてどうしたの?」

侑「あのね! ついに新しい仕事入ったよ!」

歩夢「ホント!?」

侑「明日の夕方に小学1年の子に教えに行くことになった!」

歩夢「そうなんだ~! 凄いね!」

侑「歩夢の為に頑張るんだからね」

歩夢「もう~! 侑ちゃんったら~」ニコニコ





侑「・・・・・・」 クイッ クイッ


歩夢「侑ちゃん何してるの?」

侑「・・・ああ、最近ピアノ触ってなかったから指のストレッチしておこうと思って」 グイッ グイッ

歩夢「熱心だね」

侑「ちゃんと指をほぐしておかないと!」


歩夢「ふふふ、明日はちゃんと頑張れるように指以外は私がほぐしてあげる」

侑「え!? 歩夢、今日も積極的だね」

歩夢「嫌?」

侑「いや、私は嬉しいばかりだけど」

歩夢「もう~、エッチな恋人持つと大変なんだからね!」

侑「あはは! ありがとね」
 



43: 2022/05/03(火) 23:56:04.58 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


侑「Zzz・・・・・・」


歩夢(ふうっ、侑ちゃんスッキリして眠っちゃった・・・・・・)

歩夢(念のため、侑ちゃんの性欲は発散させておかないとね・・・・・・)


歩夢(・・・・・・あ、もうこんな時間)


歩夢(ふああああっ、私も寝よっと・・・・・・)

 



45: 2022/05/03(火) 23:59:45.40 ID:Q6ZGG0zQ.net

────
──


~翌日・夕方~


 テク テク テク・・・


侑(スマホの地図アプリって便利だよね)

侑(住所入れると道順案内してくれるんだから凄いよ)


 テク テク テク・・・


侑(・・・・・・ん? ここの家かな?)


侑(うわ! でかっ! まさかのお金持ち!?)


 ピンポーン


 『はい、どちらさま?』

侑「あの、ピアノの家庭教師で伺いました、高咲と申します」

母『お待ちしておりました。どうぞ』

侑「失礼します」


 ガチャ・・・

 バタンッ






侑「初めまして、高咲侑と申します」 ペコッ

母「わざわざありがとうね。ほら、お姉さんに挨拶しなさい?」

娘「よ、よろしくおねがいします・・・・・・」 ペコッ

侑「よろしくね!」 ニコッ


母「この子、引っ込み思案なものでピアノに興味はあるけど教室には通えなくて・・・・・・」

侑「そうなんですね」

母「だから教えに来て頂けるのは本当に助かりますわ」

侑「お嬢さんがお上手になれるよう、精一杯ご指導します」

母「じゃあ宜しくね、侑さん」

侑「はい!」





侑「じゃあ、始めようか」 ニコッ

娘「はい」

侑「ピアノ触るのは初めて?」 ニコッ

娘「すこしだけ・・・・・・」


侑「じゃあ、お姉さんがやるように一緒にやってみてね」

娘「うん!」

 



46: 2022/05/04(水) 00:00:51.29 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~レッスン終了後~


侑「今日はもう時間だね」

娘「ありがとうございました」


母「侑さん、ありがとうね」 ニコニコ

侑「いえいえ」

母「週2回の1日2時間で申し込んでますから、今後も宜しくお願いします」

侑「はい、大丈夫です!」


侑「では、本日は失礼します」 ペコッ

母「ありがとうございます」
 



47: 2022/05/04(水) 00:02:57.56 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~!」


歩夢「あ! 侑ちゃんおかえり! お仕事どうだった?」

侑「いやぁ、凄く喜んで貰えたよ! 私もピアノ始めたばかりのことを思い出して感慨深いものがあったなぁ」 ジーン

歩夢「よかったね」 ニコッ


侑「それに凄いお金持ちの家でビックリしたよ」

歩夢「へぇ~、そうなんだ」

侑「教え子のお母さんも美容にお金掛けてるからなのか、美人さんだったなぁ」

歩夢「!?」


歩夢(侑ちゃんは年増好きではないと思うけど、念の為警戒しておかないと・・・・・・)


歩夢「侑ちゃん! まさかそのお母さんに欲情したりしてないよね!?」

侑「まさかぁ! 私は歩夢一筋だもん」


歩夢「ふーん、どうだかね」

侑「ええ!? 疑うなんてひどいよー」プンプン

歩夢「冗談冗談!」

侑「やな冗談だよ~ まったく・・・」


歩夢「侑ちゃんが仕事で全力出せるように今日も体ほぐしてあげるからね」

侑「歩夢も最近随分と積極的になってきたよね」 エヘヘ

歩夢「侑ちゃんがエッチだから合わせるの大変なんだからね」


────
──


侑「Zzz・・・・・・」


歩夢(侑ちゃんが襲うことはないだろうけど、侑ちゃんが襲われた場合に受け入れないように、性欲は常に発散させておかないとダメかも・・・・・・)


歩夢(侑ちゃんを守るためだから頑張らないと!)
 



48: 2022/05/04(水) 00:05:34.40 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~明後日・夕方~


 テク テク テク・・・


侑(さて、今日もレッスンだね~)


 ピンポーン


侑「高咲です! 宜しくお願いします」

母『お待ちしてました。どうぞ』

侑「お邪魔します」


 ガチャ・・・

 バタンッ


娘「お姉ちゃん!」 ニコニコ

侑「こんにちは!」 ニコッ


母「この子、侑さんが来てくれるの凄く楽しみにしてたんですよ」

侑「そうなんですか、光栄です」


母「では、お願いね」

侑「はい!」


侑「じゃあ、この前の続きやろうね」 ニコッ

娘「うん!」
 



49: 2022/05/04(水) 00:07:41.83 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~レッスン終了後~


母「侑さん、お疲れ様でした」

侑「今日はかなり上達したと思います」 ニコッ

母「優秀な家庭教師さんで私も嬉しいわ」 ニコッ

侑「いえいえ」


母「お茶でも飲んで行って?」

侑「ありがとうございます」





母「粗茶ですが・・・・・・」


 コトッ


侑「ありがとうございます」


母「侑さんはお一人暮らし?」

侑「いえ、幼馴染の同級生の部屋に居候してまして・・・・・・ あはは・・・」

母「あらそうなのね。じゃあ、これ持って帰って夜ご飯にお友達と食べて? 作り過ぎちゃったの」

侑「うわぁ! 美味しそう! ありがとうございます! 助かります!」 ニコッ


母「では、来週もお願いね」

侑「はい、こちらこそ!」
 



50: 2022/05/04(水) 00:08:53.59 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」

歩夢「あ、おかえり!」


歩夢「・・・・・・ん? その荷物どうしたの?」

侑「ああ、これね」 スッ

侑「お客さんからご飯のおかず頂いちゃったよ」

歩夢「そうなの?」

侑「2人分あるから温めて食べよう」


歩夢「うわ! これが手作りなの!?」

侑「凄いよね~」


歩夢「じゃあ、夜ご飯の用意しようか」

侑「うん、私もやるよ」



歩夢(うーん、警戒しなくても大丈夫なのかなぁ・・・・・・)

歩夢(でも、この胸騒ぎはなんだろう・・・・・・)
 



53: 2022/05/04(水) 00:10:23.90 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~数日後~


 prrrr(着信音)


侑(ん? 事務所からだ・・・・・・)


 ピッ


侑「はい、高咲です」

事務員『お疲れ様です』

事務員『高咲さんご指名で依頼が3件来てます。どうしますか?』


侑「え? 指名ってどう言う事ですか?」

事務員『今行って貰ってるお宅の奥様が高咲さんを絶賛されていまして、他の方にご紹介されたみたいです』

侑「ええ~! ホントですか!?」

事務員『ホントです』


侑「それでしたら、お受けしない訳にはいきませんよね」

事務員『このお仕事を始めたばかりでの複数案件で大変かと思いますが、宜しくお願いします』

侑「はい!」



侑(なんか凄いことになってきたな・・・・・・)

侑(給料も結構貰えるかも!?)
 



54: 2022/05/04(水) 00:12:30.56 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌日~


 テク テク テク・・・


侑(ふうっ、とりあえず3軒にご挨拶だけ済ませてきたぞ)


侑(凄いな・・・・・・、あのお母様、影響力あるんだな)

侑(これはありがたいチャンスだから頑張らないと!)


 テク テク テク・・・


────
──


~夕方・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「歩夢ただいま~!」

歩夢「あ! 侑ちゃんおかえり!」

侑「さっき事務所に行って来たんだけど、仕事が一気に増えたよ!」

歩夢「そうなの?」

侑「多分、ほぼ毎日レッスンに行くことになりそう」

歩夢「さすが侑ちゃん! 良かったね!」

侑「まだ計算してないけど、給料も結構貰えるかも!」

歩夢「ホント!? 凄いよ侑ちゃん」 ニコッ


侑「たくさんお金貰えたら歩夢にプレゼントしなきゃね」 ニコッ

歩夢「もう~、気持ちは嬉しいけどお金は大事にしてね」

侑「もちろん無駄遣いはしないけどね」


侑「今日のごはんどうするの?」

歩夢「あ、うーんとね────」

 



55: 2022/05/04(水) 00:14:07.93 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~数日後・最初のお客さん宅~


 ピンポーン


侑「高咲です!」

母『どうぞ~、上がってね』

侑「お邪魔します」


 ガチャ・・・

 バタンッ


母「いらっしゃい。今日もよろしくね」 ニコッ

侑「あの、お客さんをご紹介頂いたみたいでありがとうございました」 ペコッ

母「せっかく素敵なピアノの先生がいるんだから当然よ」 ニコッ

侑「光栄です」 ニコッ


娘「お姉ちゃん、早くれんしゅうしようよ~」 グイッ

侑「あ、うん! そうだね」 ニコッ


侑「では練習に入りますね」

母「よろしくお願いね」

 



56: 2022/05/04(水) 00:15:48.16 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~レッスン終了後~


母「侑さん、お疲れ様」 ニコッ

娘「おかあさん、今日もじょうずになったよ」 ニコッ

母「えらいわね」 ニコニコ


侑「お嬢さん、素質あると思いますよ」 ニコッ

母「侑さんの教え方がお上手だからよ」

侑「いえいえ」


母「侑さん、この後ご予定あるの?」

侑「いえ、まっすぐ帰宅する予定ですが」


母「この子がね、侑さんと一緒にご飯食べたいって聞かなくて・・・・・・」

母「良かったら夜のお食事、一緒にいかがかしら?」


侑「うーん・・・・・・」


侑「宜しいのですか? お言葉に甘えようかなぁ・・・・・・」

娘「お姉ちゃんいいでしょ!? おねがい!」

侑「う~ん・・・、じゃあ一緒にに食べようか」 ニコッ

娘「わーい! やったー!!」 ニコニコ


母「ごめんなさいね、ウチは主人が長期の海外出張中なもので、この子に寂しい思いさせているのかもしれないから助かるわ」

侑「そうだったんですね」

母「それに私としても嬉しいわ」 ニコッ

侑「すみません、お食事まで頂いてしまって」


侑「あ、そうだ・・・・・・」 ガサゴソ


侑「・・・」prrr


侑「あ、もしもし歩夢? お客さんのお宅でご飯頂いて帰ることになったから」


侑「うん、うん・・・・・・ お嬢さんが私と一緒に食べたいって」

侑「・・・・・・うん、分かった」


 プツッ


母「例の幼馴染さん?」

侑「はい、私の帰りを待ってるかもしれないので断っておこうかと思って」 アハハ

母「悪いわね、その方の分のおみやげも用意するわ」 ニコッ

侑「お気遣いありがとうございます」
 



57: 2022/05/04(水) 00:18:01.31 ID:d2sDLPx0.net





母「じゃあ、そちらの席に掛けてくれる?」

侑「はい」 ガタッ


侑「うわぁ、凄いご馳走ですね!」

母「もう少し用意があるのだけれど、ウチの子お腹空かせてると思うから先に食べててくれるかしら?」

侑「はい! ありがとうございます」

娘「おなかすいた~! いただきまーす!」

侑「では私もいただきます!」

母「ふふっ、どうぞ召し上がれ」 ニコッ


侑「じゃあコレから食べてみようかなぁ~・・・」

侑「あむっ・・・・・・」 モグモグ


侑「!?」

侑「うっま!!」


侑「このお料理、全部お一人で?」

母「ええ、ちょっと張り切り過ぎちゃったかしらね」

侑「すごく美味しいです!」

母「ふふふっ、ありがとう」 ニコッ

 



58: 2022/05/04(水) 00:20:06.76 ID:d2sDLPx0.net

 
母「あ、そうそう! 侑さん、お酒飲める?」

侑「ええ、たしなむ程度なら」


母「主人が買うだけ買って飲んでないワインがたくさんあるのよ」

母「有名なものらしいけど、私はお酒飲まないからよくわからなくて・・・・・・」

侑「そうなんですか~」


母「はい、グラス」 スッ

侑「ありがとうございます」

母「注ぐわよ・・・・・・」


 トクトクトクトク・・・


侑「うわ、いい香り・・・・・・ ありがとうございます」

侑「では・・・・・・」


 クイッ


侑「んぐっ・・・」 ゴクリ


侑「・・・・・・うわ! 今まで飲んだことあるワインとはまるで違いますね! 美味しい!」

母「そう? それなら良かった」 ニコッ


侑「でも、結構回りそう・・・・・・」 アハハ

母「あら? 無理しないでね」

娘「わたしもー!」 ニコニコ

母「あなたはジュースね!」


侑「それにしても私が飲んだことある数百円の安物ワインと随分違うもんですね」


 グビッ グビッ・・・


侑「ぷはっ」

母「ワインなのにイイ飲みっぷりね」 フフフ

娘「ぷはーっ」 ニコニコ


侑「およよ・・・ 結構回ります・・・ね・・・・・・」 ポワーン

母「大丈夫? 水でも飲む?」

侑「ら、らいじょぶれす・・・・・・」 フワフワ

 



59: 2022/05/04(水) 00:22:40.73 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夜・歩夢の部屋~


 ピンポーン


歩夢「ん?」

歩夢「はーい、どちら様ですか?」 ガタッ


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「た・・・ たらいまぁ・・・・・・」 フラフラッ

歩夢「ゆ、侑ちゃん!?」


侑「はううあっ・・・」 バタンッ

歩夢「きゃっ!」


歩夢「酔ってるの!? 大丈夫? 立てる?」

侑「はい、これ・・・ おみあげだよお・・・・・・」 バッ

歩夢「ちょ、ちょっと!」


歩夢「どうやって帰ってきたの!?」

侑「んん~? タ・・・ タクシー? かな??」 フラフラッ

歩夢「お客さんにタクシーで送って貰ったってこと?」

侑「うん・・・・・・」 フワフワ

歩夢「タクシー代は?」

侑「わかんにゃーい・・・ にゃははは~」 ニヤニヤ

歩夢「もう! 侑ちゃん飲み過ぎだよ!」


侑「おいひいわいん、のんだんだよお・・・・・・」 ニヤニヤ

歩夢「もうわかったから、寝よ?」


侑「うん・・・・・・」 ドサッ


侑「Zzz・・・・・・」


歩夢「ちょ、ちょっと! 頑張って着替えてから寝よ?」


侑「Zzz・・・・・・」


歩夢「もう~・・・ まったく・・・・・・」 ハァッ


歩夢(頑張って着替えさせるか・・・・・・)


 ガバッ ゴロッ

 ガサゴソ・・・


歩夢「ふうっ・・・・・・」

歩夢(これでひとまず大丈夫かな・・・・・・)


侑「Zzz・・・・・・」


歩夢(私もお風呂入って寝よっかな・・・・・・) ハアッ
 



61: 2022/05/04(水) 00:24:27.34 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌朝~


歩夢「侑ちゃん! 朝だよ! 起きれる?」 グイッ グイッ


侑「!?」 ビクッ

侑「ん? んんーっ・・・ うっ、あたま痛っ・・・・・・」 ズキズキ

歩夢「もうしばらく寝てた方いいね」


侑「うう~・・・ あ、あれ? ・・・ど、どうやって帰ってきたんだろ?」 キョロキョロ


歩夢「覚えてないの!?」

侑「は、恥ずかしながら・・・・・・」


歩夢「凄く酔っ払って帰ってきたんだよ?」


侑「ワインが美味しくて、グイグイ飲んでたところまでは覚えてるんだけどなぁ・・・・・・」 ウーン

歩夢「ワインをグイグイは飲み過ぎだと思うなぁ」 ハアッ

侑「ですよね~・・・・・・」


歩夢「じゃあ私仕事行くから、水たくさん飲んで寝ててね?」

侑「ありがとう、仕事頑張ってね」


 バタンッ






侑(ううう、せっかく好意的になってくれたお客さんの家で下手こいたなぁ・・・・・・)


侑(はずかしい・・・・・・)

侑(次行く時、謝らないと・・・・・・)


侑(でも、あのワイン美味かったなぁ・・・・・・)


侑(度が強い酒はビール感覚で飲んじゃダメなんだなぁ・・・・・・)

侑(次から気をつけよっと・・・・・・)


────
──


~夕方~


侑(さてと、何とか酔いも引いたし、一気に4件も預かることになったから頑張らないと!)


侑(とりあえず夕方だけだけど、ほぼ毎日働けるのはいいことだ)


侑(よーし、今日も頑張るぞー!)

侑(電気にガスオッケー、戸締りもオッケー)

侑(では、行きますか!)


 バタンッ

 



62: 2022/05/04(水) 00:26:02.71 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夜・歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~!」

歩夢「あ、侑ちゃんおかえり!」


歩夢「侑ちゃん、二日酔い大丈夫だったの!?」

侑「うん、何とかね」

侑「それに仕事もあるからいつまでも寝てられないし」

歩夢「無理しないでよ?」


侑「これ、今日行ったお宅で貰ってきたよ」 スッ

歩夢「え? なにこれ、随分と高そうなお菓子じゃない?」

侑「あとで食べようね」





歩夢「侑ちゃん、ピアノの仕事は続けられそう?」

侑「この仕事、続けなかったら損だよね。お給料もたくさん貰えそうだし、まだまだお客さん入れる時間的余裕もあるからね」


歩夢「でも、昨日みたいなのは嫌だよ?」

侑「お客さんのお宅で食事頂くことはこれからもありそうだけど、お酒は断るようにするよ」

歩夢「それならいいけど・・・・・・」


侑「いやぁ~ それにしてもいい仕事みつけたなぁ!」 ニコニコ


 prrrr(着信音)


歩夢「あ、侑ちゃんスマホ鳴ってる・・・・・・」

侑「ホントだ・・・・・・ あれ? 家庭教師の事務所からだ」

侑「また仕事の依頼かな!?」 ワクワク

 



63: 2022/05/04(水) 00:29:52.98 ID:d2sDLPx0.net

 

 ピッ


侑「はい、高咲です」

侑「え? 依頼ですか? はい・・・・・・」


侑「え、でも、私は子供相手のみでお願いしたいのですが・・・・・・」


侑「はい・・・ そういうことであれば」

侑「わかりました」


 ピッ


歩夢「何の電話だったの?」

侑「また仕事貰えそうなんだけど、生徒さんが大人なんだって」

歩夢「え!? 子供だけ請け負うって言ってたじゃない!」

侑「うん、そうなんだけどね」

侑「明日の午前中に事務所に行って話聞いてくるよ」

歩夢「侑ちゃん、その仕事断ってよ!?」

侑「歩夢は気にし過ぎだよ~」 アハハ

 



64: 2022/05/04(水) 00:31:13.60 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~就寝前~


侑「ふわぁぁあっ・・・・・・ 今日は疲れたなぁ・・・・・・」 フウッ

歩夢「侑ちゃん大丈夫?」


侑「二日酔い明けの仕事は元ニートにはなかなか堪えるねぇ」

侑「世の中の働いてる人達はホント凄いと思うよ・・・・・・」

歩夢「侑ちゃんも慣れないとね」

侑「そだね・・・・・・ 私はもう先に寝るね」 フアアアッ


 バサッ・・・


歩夢「侑ちゃん? 今日はしなくていいの?」

侑「今日はいいや、おやすみ~」Zzz





侑「Zzz・・・・・・」


歩夢(ほぼ毎日求めてくる侑ちゃんがすぐ寝るなんて・・・・・・)

歩夢(よほど疲れたのかなぁ・・・・・・)


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢(侑ちゃん・・・ おやすみ・・・・・・)

 



65: 2022/05/04(水) 00:33:07.05 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌朝~


侑「んんっ・・・ おはよう歩夢」 ムクッ


歩夢「侑ちゃんしっかり眠れた?」

侑「うん、ぐっすり眠れたかな・・・・・・」 ウーン


侑「二日酔いはもうこりごりだなぁ」 アハハ

歩夢「お酒飲む時はほどほどにしないとね」


侑「・・・・・・さて、私も事務所行くから一緒に出よっか」

歩夢「うん、そうだね」

侑「私も急いで準備しなきゃ・・・・・・」 ガタッ





歩夢「侑ちゃん、無理して仕事受けなくていいからね?」

侑「とりあえず話だけ聞いてみるよ」

侑「じゃ! 行ってくるねー」 ニコッ


 バタンッ


歩夢「・・・・・・・・・・・・」

 



66: 2022/05/04(水) 00:35:03.66 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~家庭教師事務所~


侑「おはようございます」

事務員「高咲さん、お疲れ様です」


侑「例の依頼とは何ですか? 私は子供相手のみでお願いしてると思うんですが・・・・・・」


事務員「ええ、たしかに本来は希望通りの依頼しか紹介しないのですが、また高咲さんご指名なんですよ」

侑「ええ? 指名??」

事務員「ご指名なので、高咲さんの希望と違って大人の方ですが、確認だけして貰おうと思いまして」


侑「誰だろ? また例の奥さんのご紹介なのかな?」

事務員「いえ、その奥様のご紹介ではないようです」

事務員「個人情報が絡むのでお電話では詳しく申し上げられませんでしたが、この方です」 スッ


侑「どれどれ?」 ピラッ

侑「・・・・・・」 ジーッ


侑「へ?」

事務員「ご存知ですか?」

侑「は、はい・・・・・・」


事務員「依頼は受けて頂いても断って頂いても高咲さんの判断で結構ですよ?」


侑「う~ん、これは参ったなぁ・・・・・・」


侑「・・・・・・じゃあ、お受けしておきますか」

事務員「かしこまりました」

事務員「こちらで先方と連絡取って、決まったらまた電話しますね」

侑「はい。一度帰宅しますが、よろしくお願いします」

 



67: 2022/05/04(水) 00:36:56.54 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋へ帰宅後~


 prrrr(着信音)


侑(ん? 事務所から電話だ・・・・・・)


 ピッ


侑「はい、高咲です」

事務員『例の件ですが、先方に連絡しておきました。お電話での打ち合わせを希望されたので、高咲さんからお客様へ直接電話して下さい』

侑「はい、電話番号は分かりますので」

事務員『よろしくお願いします』


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(いやぁ、ビックリだなぁ・・・・・・)






 ピッ


侑「・・・」prrr・・・


侑「あ、もしもし? 菜々ちゃん?」

菜々『はい! 突然すみませんでした』

侑「ホントびっくりしたよ! あの時の話が本気だったとは思わなかったし」


菜々『侑さんすみません、今仕事中ですので終わったら折り返し電話しますね』

侑「夕方は別のレッスンあるから18時以降だと助かるよ」

菜々『分かりました』


 プツッ


侑(べつに事務所通さなくても教えてあげたのに! 水くさいなぁ・・・・・・)

 



68: 2022/05/04(水) 00:39:03.73 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~お客さん②宅~


侑「それでは、今日もありがとうございました」

マダム「あらぁん、高咲さぁん! もう帰られるのぉん?」

娘っ子「お姉ちゃん、今日もありがとう!」

侑「今日やったこと毎日練習しておくんだよ?」 ニコッ

娘っ子「はい!」


侑「では、仕事の打ち合わせの電話が入る予定なので失礼します」

マダム「あらぁん、それなら我が家でゆっくりして行ってもよろしいのですわよぉん?」

侑「お言葉はありがたいですが失礼しますね」 ニコッ

マダム「もぉん! 今度は宿泊の用意していらしてねぇん?」 プリプリ

 



69: 2022/05/04(水) 00:41:10.12 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~帰宅途中~


 テク テク テク・・・


侑(ふう、ここの奥さん苦手だなぁ~)

侑(でも大切なお客さんだし、頑張らないとね・・・・・・)


 prrr・・・(着信音)


侑「!?」

侑(あ、菜々ちゃんから電話だ)


 ピッ


侑「もしもし?」

菜々『あ、侑さん。日中はすみませんでした』

侑「こちらこそ仕事中に掛けちゃったみたいでごめんね」

菜々『いえいえ。早速ですが、レッスンの打ち合わせ、お願い出来ますか?』

侑「うん。ていうか、菜々ちゃんなら事務所通さなくても教えてあげるのに」

菜々『いえ、やはりお仕事でされてる侑さんにお願いするわけですから、正規のルートでお願いすべきですよ』

侑「相変わらず真面目だなぁ」 アハハ

菜々「もし侑さんのご都合がよろしければ、これから私の部屋にお越し頂けませんか?」

侑「うん! 大丈夫だよ」


菜々『場所は────、なんですが・・・』

侑「へぇ~、今の菜々ちゃんち、私のところから割と近いじゃん。これから向かうよ」

菜々『お待ちしていますね』


 プツッ


侑(こないだばったり再会するまではしばらく会ってなかったけど、結構近くに住んでたんだね~)

侑(かすみちゃんも割と近くみたいだし、結構奇遇なもんだなぁ・・・・・・)


侑(よし! 菜々ちゃんち向かうか!)


 タッ タッ タッ・・・

 



70: 2022/05/04(水) 00:42:50.48 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~菜々の部屋~


 ピンポーン


菜々「はーい! 今開けますね」


 ガチャッ・・・


侑「こんばんは」 ニコッ

菜々「侑さんお待ちしておりました!どうぞ!」

侑「お邪魔しまーす」


 バタンッ


菜々「散らかってますが、適当に座ってくださいね」

侑「ありがとう」


侑「1人暮らしだからてっきりヲタグッズに囲まれてるのかと思ったらそうでもないんだね」

菜々「時々母が部屋に来るので置きたくても置けないんですよ・・・・・・」 トホホ

侑「せっかくの1人暮らしなのに残念だね」 アハハ


侑「ん?」 チラッ


侑「・・・・・・あ、電子ピアノあるんだね」

菜々「最近買ったんです」

菜々「でも、思うように弾けなくてどうしようと思っていたら、先日侑さんにお会いして家庭教師のお仕事のことをお聞きしたものですから助かりましたよ」


侑「なんでまたピアノ?」

菜々「社会人になってからは音楽とは全く無縁でしたし、かと言って昔のようにも歌えないので、楽器を始めてみようかと思ったんです」

侑「そっか、さすが菜々ちゃんだね。そういう発想、良いと思うよ」 ニコッ


菜々「も、もしかすると・・・・・・、心の奥で侑さんのことを考えていたからピアノに行き着いたのかもしれません」 チラッ

侑「またまた~」 アハハ

菜々「高校2年のあの時のこと、覚えていますか?」


侑「・・・・・・ん? というと??」

菜々「侑さんに再びスクールアイドルの世界に引き戻して貰った時のことです」

侑「ああ、それはもちろん」


菜々「・・・・・・あの時、侑さんがいなかったら・・・ 侑さんが私を説得してくれなかったら・・・・・・ 私はスクールアイドルを辞めていましたからね」

侑「私こそ、菜々ちゃんがせつ菜ちゃんとして活躍してたことに影響受けて音楽始めたんだから感謝してるよ」

菜々「ふふふっ、お互い様ですか」 ニコッ

侑「そうだね!」 ニコッ

 



71: 2022/05/04(水) 00:45:37.84 ID:d2sDLPx0.net

侑「・・・・・・ところで、設備も整ってるみたいだから菜々ちゃん次第でいつからでもレッスン始められるけどどうする?」

菜々「そうですね、残業の日もあるので・・・・・・ 19時以降でも大丈夫ですか?」

侑「私は構わないよ、その時間だと子供の生徒のレッスンも終わってる時間帯だし都合いいよ」

菜々「では、それでお願いします」

侑「レッスンの頻度は一度やってみてから決めてもいいから」

菜々「わかりました。では、初回は明後日でもよろしいですか?」

侑「うん、じゃあまた明後日ね」 ニコッ


菜々「・・・あ、侑さん!」

侑「ん?」


菜々「せっかくなんでお食事でもご一緒しませんか?」


侑「食事!?」 ギクッ


菜々「どうしました?」

侑「い、一応聞くけど・・・ ど、どこで食べるのかなぁ・・・・・・」 ヒヤアセ


菜々「そうですね~・・・・・・」 ウーン

侑「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ


菜々「近場のファミレスとかでどうです?」


侑「!?」

侑「そ、それなら良かったぁ~! あはは~」 ホッ


侑「・・・・・・あ、でも私、まだ給料貰ってないから手持ちのお金ないよ?」

菜々「それなら私が出すのでご心配ご無用です!」

侑「最近までニートだったもんでごめんね・・・・・・」 エヘヘ

侑「給料入ったら今度は私が奢るから」


菜々「とりあえず用意して向かいましょうか」 ニコッ

侑「そうだね」

 



72: 2022/05/04(水) 00:48:27.57 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~ファミレス~


 ウィーーーン(自動ドア)


店員「いらっしゃいませー、何名様でしょうか?」

菜々「2名です」

店員「はい、2名様ご案内致します」





店員「こちらのお席にどうぞ」

菜々「ありがとうございます」

侑「菜々ちゃんどっち座る?」

菜々「どちらでもいいですよ。侑さん、そのままそちらにお座りください」

侑「うん!」


菜々「えーと・・・ メニュー表を見ましょうか・・・・・・」


 バサッ


菜々「侑さん、お好きなもの頼んでくださいね」 ニコニコ

侑「あはは・・・ 悪いね・・・・・・」


侑「じゃあ、お言葉に甘えて・・・・・・」

侑「うーん・・・・・・」


菜々「メニューの品数多いと何を食べるべきか悩みますよね・・・・・・」


菜々「・・・・・・あ、私はこのニンニク唐揚げ定食にします」

侑「うわっ! 随分と凄いの選ぶねぇ~!」

侑「・・・・・・じゃあ、私もそれで」

菜々「では、店員さんを呼びましょう」 ポチッ


 ピンポーン


店員「お伺い致します」

菜々「ニンニク唐揚げ定食2つでお願いします」

店員「かしこまりました。 しばらくお待ち下さいませ」 ポチッ ポチッ
 



73: 2022/05/04(水) 00:49:01.27 ID:d2sDLPx0.net





侑「ファミレスにはよく来るの?」

菜々「いえ、いつもは自炊してますよ?」

侑「へ、へぇ~・・・・・・」

菜々「外食ばかりではお金掛かりますからね」


侑「・・・・・・だ、大丈夫? 爆発とか起きてない?」

菜々「爆発? 起きませんよ?」 キョトン


侑(そういえばさっき菜々ちゃんの部屋に行った時、それらしい形跡は無かったから少しはまともになったのかな・・・・・・) ウーン


菜々「今度レッスンでお越し頂いた時に手料理でもご馳走しますね」ニコニコ

侑「あ・・・ う、うん・・・ ありがとう・・・・・・」 アハハ・・・


侑(それはさすがにやばいやばいやばいやばいやばい・・・・・・) ガクブル

 



74: 2022/05/04(水) 00:51:32.47 ID:d2sDLPx0.net






店員「ニンニク唐揚げ定食お待たせ致しました」


侑「お、来た来た!」

店員「失礼致します・・・・・・」 コトッ・・・ コトッ・・・



菜々「うわぁ、美味しそうですね! 食べましょう!」

侑「うわっ! ニンニクのにおいヤバくない!?」

菜々「ニンニクはパワーの素ですよ?」

侑「そ、そうだけど・・・・・・ ま、有り難くいただきまーす」

菜々「いただきます」


侑「美味しそうだね~」 パキッ

侑「どれどれ? ・・・・・・あむっ・・・」


 モグモグモグ・・・


侑「むぐむぐ・・・・・・ んっ」 ゴクリ


侑「・・・・・・うん、ニンニクで味付けた唐揚げ美味しいね!」

菜々「ちょっと極端にニンニク効いてますけど、実に良いアクセントになっていますよ」

侑「こういう系の食べ物って病み付きになるよね~」

菜々「ええ、分かります」


 モグモグモグ・・・


侑「食べ終えたあとの匂いがヤバそうだけどね」 アハハ

菜々「どうせ夜ですし、大丈夫ですよ」

侑「それもそうだね」





侑「菜々ちゃんは同好会のみんなと会ってる?」

菜々「就職してからはさっぱり会ってません」

菜々「それこそ、先日侑さんとバッタリ会ったくらいですよ」

侑「やっはみんなそうなるよね」


侑「そういえば、こないだうどん屋でかすみちゃんと会ったよ」

菜々「へぇ~、かすみさん何されてました?」

侑「近々コッペパン専門店を自分で始めるんだって」

菜々「うわぁ! 素晴らしいです! 大好きを追い続けていたのですね!」 パアッ


侑「会ってはいないけど、果林さんは有名モデルだしね」

菜々「凄いですよね、さすが果林さんですよ」


侑「かすみちゃんのパン屋、出来たら行ってみないとね」

菜々「そうですね、出来るだけみんなで集まって行けたらいいですよね」

侑「開店祝いしないといけないんじゃない??」

菜々「ですね! もちろんです!」
 



75: 2022/05/04(水) 00:52:16.87 ID:d2sDLPx0.net





侑「ごちそうさま!」

菜々「ごちそうさまでした」


侑「菜々ちゃんごめんね、奢って貰っちゃって」

菜々「いえいえ、大丈夫です!」 ニコッ


菜々「さて、お会計済ませて出ましょうか」

侑「うん、私も帰らないといけないし」





店員「ありがとうございました」 ペコッ


 ウィーーーン(自動ドア)


侑「じゃ、明後日の19時に行くから」

菜々「先生、宜しくお願い致します」 ペコッ


侑「じゃあね。今日は奢ってくれてありがとう」

菜々「はい!」 ニコッ

 



76: 2022/05/04(水) 00:52:47.62 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」

歩夢「あ、侑ちゃんおかえり!」

歩夢「随分遅かったんじゃない!?」


 プーン・・・


歩夢「・・・って、侑ちゃんニンニクの臭いが凄いよ!?」


侑「え!?」 プーン


歩夢「何食べてきたの!?」

侑「ニンニク唐揚げ定食です・・・・・・」 プーン


歩夢「もう! 牛乳か100%りんごジュースでも飲んできて!」

歩夢「はい、お金!」 バッ

侑「ええ~っ!」

歩夢「はやく!行って!」

侑「うう・・・・・・ かしこまりました」


 バタンッ


侑「全然大丈夫じゃないよ菜々ちゃん・・・・・・」 トホホ

 



77: 2022/05/04(水) 00:54:36.14 ID:d2sDLPx0.net

────
──


 ガチャ


侑「た、ただいま~・・・」

歩夢「飲んできたの?」

侑「はい・・・」


歩夢「まだちょっと臭いなぁ」 クンクン

侑「すみません・・・・・・」


歩夢「今日はもう侑ちゃん口開かないで!」 プンプン

侑「ほんとすみません」 ウルウル


歩夢「私が先にお風呂入るから」

侑「・・・」コクリ

歩夢「あと窓全開にしといて!」 プンプン

侑「・・・」コクコクッ


侑(めっちゃ怒ってるし・・・・・・)

侑(少し帰りが遅くなったから、それと併せて怒っているということかなぁ・・・・・・)

侑(あと、歩夢に事前に遅くなること伝えておかなかったのも悪かったかも・・・・・・)


歩夢「あと分かってると思うけど、臭い人とはエッチしませんから」

侑「・・・」 コクコクッ

侑(心得ております・・・・・・)


歩夢「寝る時はマスクしてよね!」

侑「・・・」コクリ

侑(かしこまりました・・・・・・)


 バタンッ


侑(せっかく菜々ちゃんと会ってきたのになぁ・・・・・・)

侑(歩夢にも菜々ちゃんがお客になるの伝えたかったのに・・・・・・)

 



78: 2022/05/04(水) 00:55:21.19 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌朝~


侑「んんっ! 朝か・・・・・・」 ムクッ


 ガバッ


侑(マスクして寝ると苦しいね・・・・・・)

侑(夜中何度か目が覚めたよ・・・) トホホ


侑(・・・・・・ってあれ? 歩夢がいない! 仕事行ったのかな!?) キョロキョロ・・・


侑(昔からこういうところあるよね、変に頑固というか・・・・・・)


侑(LINE送っておくか・・・)


侑『歩夢、昨日は臭くてゴメンね』

侑(送信っと・・・・・・) スポッ


侑(・・・ん? 今のなんか逆に煽ってるみたいでヤバかったかな) ウーン・・・

侑(ま、いいか・・・・・・)


侑「ふうっ・・・」

侑(今日は大人しく夕方までラ板張り付いてよっかなー)

 



79: 2022/05/04(水) 00:55:46.99 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夕方~


侑(プークスクスwww)

侑(あー、安価スレおもろかったー!)


侑「!?」

侑(あ、もうこんな時間!)

侑(仕事行かなきゃ! 今日も頑張るぞ!)


────
──


~お客さん①宅~


 ピンポーン


侑「お世話になっております、高咲です」

母『あ、侑さん! あがって!』

侑「お邪魔します」


 ガチャ・・・

 バタンッ


母「侑さん! こないだは大丈夫だった?」

侑「はい、ご迷惑お掛けしてすみませんでした」 ペコッ

侑「お酒強くないのについついたくさん飲んでしまって・・・・・・」 アハハ


母「私も悪かったわ、ごめんなさいね」

侑「いえいえ、いつも良くして頂いてありがとうございます」 ペコッ


侑「では、お嬢さんの練習始めますね」

娘「お姉ちゃん、よろしくおねがいします!」 ニコニコ

侑「今日も頑張ろうね!」ニコッ


侑「じゃあ、こないだ弾いたところのおさらいから────」

 



80: 2022/05/04(水) 00:57:57.10 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~レッスン終了後~


侑「はい、今日も良く出来ましたね」 ニコッ

娘「ありがとうございました!」


母「侑さん、うちの子どうかしら?」

侑「いやぁ、ホント上達が早くてビックリですよ」

母「本人も楽しくて仕方ないみたいだからこれからも宜しくお願いね」

侑「はい、こちらこそ!」


侑「ではまた次回伺います」 ペコッ






 バタンッ


侑(やっぱいい仕事だなぁ・・・・・・)

侑(感謝されるし、やり甲斐あるかも)

侑(お客さんに恵まれてるというのも大きいかもしれないけど・・・・・・)


 テク テク テク・・・


侑(この仕事は長く続けたいなぁ・・・・・・)

侑(歩夢に反対されないといいけど・・・・・・)


 テク テク テク・・・


 



81: 2022/05/04(水) 00:58:27.62 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~帰宅途中~


 テク テク テク・・・


侑「・・・・・・」


かすみ「────あれ? 侑せんぱい!?」


侑「ん??」 クルッ


侑「あっ! かすみちゃん!? また会ったね!」

かすみ「侑せんぱい、丁度よかったです!」

侑「ええっ? 何が?」

かすみ「かすみんの店、来週オープンなんですよ!」

侑「ほんとに!?」

かすみ「近くなんでかすみんの店見て行って下さいよ」 ニコニコ

侑「凄いなぁ! もちろんだよ!」

かすみ「じゃあついて来てくださ~い♪」

 



82: 2022/05/04(水) 01:00:21.05 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~かすみの店~


侑「かすみちゃんの店、ここなんだ」 キョロキョロ

かすみ「そうです」 ニコニコ

侑「かすみちゃんらしい可愛い店だね!」

かすみ「店内も可愛いですよ? どうぞ!」


 ガチャ


侑「お邪魔しまーす」


かすみ「工事はほとんど終わっているので、あとはかすみんが可愛く装飾して完成です!」


侑「うわぁ~、かすみちゃん凄いなぁ~」

かすみ「えっへん!」 ドヤッ


侑「そうそう、私、家庭教師のバイト始めたんだよ?」

かすみ「そうなんですか! かすみんのアドバイスが功を奏しましたねぇ」

侑「そのお客さんがこの辺りに多いから、かすみちゃんの店、紹介しておくね」

かすみ「ありがとうございます!」

侑「もちろん私も買いに来るし、菜々ちゃんにも教えておいたから!」

かすみ「菜々せんぱいもですか! たくさん買ってもらわないとですね、ひっひっひ・・・」


かすみ「侑せんぱい、さっきまで試作してたところなので食べてみてくれませんか?」

侑「いいの!?」

かすみ「是非お願いしますよ~」

侑「どれどれ?」

かすみ「用意しますね。 侑せんぱいはこちらの席に腰掛けてお待ちくださ~い」

侑「ありがとう」 ガタッ
 



83: 2022/05/04(水) 01:01:24.19 ID:d2sDLPx0.net





かすみ「じゃじゃーん! これです! どうぞ」スッ

侑「うわぁ! 美味しそうだね!」

かすみ「販売するコッペパンの種類はたくさん用意するので毎日食べても飽きませんよ~!」


侑「どれどれ、いただきまーす!」 パクッ


 モグモグモグ・・・


侑「んっ・・・ んぐっ・・・」 ゴクリ

侑「うん、美味しいね! さすがかすみちゃん!」

かすみ「当然です!」 エッヘン


かすみ「あとは有名人になった果林せんぱいを何とか呼んで宣伝させればかすみんの店は連日大行列です。ひっひっひ」ニチャア


侑「あはは、味の良さだけでもお客さん入ると思うよ」

かすみ「ほんとですかぁ!」 パアッ

侑「うん、間違いないね!」

かすみ「かすみん嬉しいですー!」 ガバッ

侑「うわぁ! あぶなっ!」

かすみ「なでなでしてくださいよぉ~」 スリスリ

侑「相変わらずだなぁ、あはは」 ナデナデ


かすみ「そうだ、このパン持って行って下さい」 ガサッ

侑「えっ? こんなにたくさんいいの?」

かすみ「中身入れてないのでそこそこ日持ちすると思います」

かすみ「お好きなもの挟んで食べるといいと思いますよ♪」 ニコッ

侑「助かるよ、ありがとね」


かすみ「お返しは、オープンしたら買いに来てくれればそれでいいです!」 ニコッ

侑「あはは! 抜け目ないなぁ~ さすがかすみちゃんだね」

かすみ「当然ですっ!」


侑「じゃあ、ごちそうさま! 来週また来るからね!」

かすみ「お待ちしてま~す♪」
 



84: 2022/05/04(水) 01:02:40.16 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~・・・・・・」

侑(あれ? まだ歩夢帰ってないか・・・・・・) キョロキョロ


侑「ん?」


 ガチャ


歩夢「ただいま」

侑「あ、歩夢おかえり!」 ニコッ


 バタンッ


歩夢「・・・・・・侑ちゃん、反省した?」

侑「歩夢ごめんね?」 シュン

歩夢「女の子なんだからもう少し気を使わないと・・・・・・」

侑「うん、そうだね・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん、それどうしたの? またお客さんに貰ったの?」

侑「ああ、これね。かすみちゃんに貰ったんだ」

歩夢「かすみちゃんの店、完成したの?」

侑「オープンは来週なんだって。さっき仕事から帰って来る途中にバッタリ会って店内見せて貰ったんだ」

歩夢「ふーん、今度行ってみないとね」

侑「ご馳走になってきたけど美味しかったよ」

歩夢「そうなんだ・・・・・・」

 



86: 2022/05/04(水) 01:09:25.59 ID:d2sDLPx0.net

歩夢「侑ちゃん、昔からそうだけど・・・・・・ 誰からも好かれるから色々貰えて凄いね」

侑「これくらいしか取り柄ないから少しでも食費浮かす協力しないとね・・・・・・」 エヘヘ


歩夢「私いなくても生きて行けるんじゃないの?」


侑「!?」

侑「歩夢!? な・・・ なんでそういうこと言うの!」


歩夢「侑ちゃん、ピアノのお仕事始めてから楽しそうだから私も嬉しいけど・・・・・・」

侑「応援して貰えると嬉しいな。稼いで歩夢に返したいし」

歩夢「べつに返して欲しいわけじゃないから・・・・・・」



歩夢「侑ちゃんお風呂貯まってる?」

侑「うん、多分そろそろ大丈夫だと思う」

歩夢「私、朝から仕事で疲れたから先入って寝るね」


侑「大丈夫? 体調悪いの?」

歩夢「そこまでじゃないよ、眠れば治るから」

侑「無理しないでよ?」


 バタンッ


侑(歩夢大丈夫かな・・・・・・ 2日ぶりにSEXして仲直りしようと思ったけど、それどころじゃないな・・・・・・)






歩夢「Zzz・・・」


侑(さて、私もお風呂入って寝ようかな・・・・・・)


侑(なんかこの頃、生活環境が変化して来て楽しいけど、なんか複雑な感じがする・・・・・・)
 



87: 2022/05/04(水) 01:10:21.76 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌朝~


侑「歩夢おはよう! 体調はどう?」

歩夢「うん、大丈夫だよ」

侑「無理してない? 大事とって休んだら?」

歩夢「んーん、問題無いから仕事行くね」

侑「うん・・・・・・」


 バタンッ


侑(昔からこういう事何度もあるけど、その都度どうやって切り抜けるのかホント分からなくなるな・・・・・・)


────
──


~夕方・お客さん②宅~


侑「──それでは、今日もありがとうございました」 ペコッ

マダム「あらぁん? 高咲さぁん? 今日は泊まって行かれたらよろしいんじゃなくてぇん?」 プリプリ

侑「次の仕事あるものですから失礼しますね」 アハハ

マダム「お次は泊まって行かれてねぇん?」 プリプリ

侑「あはは~・・・ 失礼致します」 ペコッ


 バタンッ






侑(さてと、今日は菜々ちゃんち行かないとな・・・・・・)

侑(LINEだけ打っておくか・・・)


侑『これから菜々ちゃんち向かいます。19時前にはつくかも』

侑(送信っ!) スポッ


侑(これでよしっ!)

 



88: 2022/05/04(水) 01:12:01.28 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~18時過ぎ・菜々の部屋~


 ピンポーン


菜々「あ、はーい!」


 ガチャ


菜々「侑さん! お待ちしてました」 ニコッ

侑「ちょっと早く着いちゃったね」

菜々「いえいえ、まずは中に入ってください」

侑「うん」


 バタンッ


菜々「今日から宜しくお願い致します」 ペコッ

侑「まあまあ、堅いのは抜きにして普段通りにしようよ」 アハハ

菜々「来て頂いたばかりなので、少し休んで19時からスタートして頂きましょうか」

侑「そだね」


菜々「お茶、淹れますね」

侑「ああ、お構いなく」





菜々「はい、一服どうぞ」


 コトッ


侑「あ、ありがとう」


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「難しい顔されてますけど、どうしました?」


侑「・・・・・・あっ、うん!」

侑「小学生相手のレッスンは手応え掴んで来たんだけど、大人相手は初めてだからどうしたらいいのかちょっと不安でさ」 アハハ

菜々「それこそ普段通りにして頂ければよろしいのでは?」

侑「そうだね、大人の生徒は今後も菜々ちゃんだけになると思うし」

菜々「そうなんですね」


侑「一応、私が請け負うお客さんは小学生や幼稚園の子供相手を前提にしてるんだ」

菜々「私は良かったのですか?」

侑「菜々ちゃんは友達だし、断る理由無いと思ってね」

菜々「それはありがとうございます」 ニコッ

侑「まぁ、特別待遇のお客様ってところだね!」

菜々「そう言われると恐縮ですね~」 アハハ
 



90: 2022/05/04(水) 01:15:20.23 ID:d2sDLPx0.net





侑「・・・じゃあ、19時になるし始めようか」

菜々「よろしくおねがいします」 ペコッ


侑「とりあえず、現状どれくらい弾けるの?」

菜々「お、お恥ずかしながら、完全な初心者扱いして頂けると助かります」 ハハハ

侑「了解。私も教え方分からないから小学生に教えているのと同じようにしていいかな?」

菜々「むしろそれがベストかもしれません」 ハハハ


侑「指の置き方はわかるよね」

菜々「はい」

侑「私がやったようにしてみて?」

菜々「はい」





菜々「あの、侑さん・・・・・・」 ソワソワ


侑「ん?」


菜々「こ、こんなにお近くてよろしいのでしょうか・・・・・・」

侑「そうじゃないと教えられないし」


菜々「そ、そうですか」 ドキドキ


侑「私、ピアノを口で説明するの苦手でさ。体で教えてあげるくらいしか出来ないから、このやり方に慣れて貰えるとありがたいよ」

菜々「そ、そうですか! な、慣れるようにしますね」 ドキドキ


侑「じゃ、とりあえず基本中の基本からいこうか・・・・・・」 スッ

菜々「ひゃっ!」 ドキッ


侑「ん? 手が触れただけだよ? 思春期の恋する中学生じゃあるまいし」 アハハ

侑「面白い反応するなぁ~、菜々ちゃんは」 ニコニコ

菜々「い、いえ・・・ すみません」
 



91: 2022/05/04(水) 01:16:05.95 ID:d2sDLPx0.net






菜々「・・・・・・」 ポロン♪ ポロン♪


侑「・・・・・・うんっ! いいんじゃないかな!」 ニコッ

菜々「ありがとうございます」 フウッ


侑「・・・・・・あ、もう2時間だね」

菜々「あ、いつの間に」


侑「集中して練習したから1日目だけど結構いい線行ってるんじゃない?」

菜々「侑さんの教え方がお上手だからですよ」


侑「とりあえず今日はここまでかな」

菜々「お疲れ様でした」


侑「事務所通しとはいえ、あまり菜々ちゃんからお金取るの気が引けるから1時間レッスンだったことにするよ」

菜々「だ、大丈夫なんですか?」

侑「大丈夫、うちの事務所結構アバウトだから」 アハハ


侑「これからのレッスン頻度はそうだなぁ・・・・・・ 週1の1回1時間契約にしておこうね」

菜々「はい、私は大丈夫です」

侑「でも実際には週2、3回の時間制限無しでいいんじゃないかな!」 ニコッ

菜々「む、無制限!? 私はありがたいですけど、本当にいいんですか?」

侑「友達価格ってやつだよ!」 ニコッ

菜々「なんか申し訳ないですね」

侑「まぁ、無制限と言っても今日みたいに2時間くらいが限界だと思うけどね」

侑「長時間やろうとしても、飽きるか疲れるかのどっちかがリミットになるだろうから」


菜々「分かりました。次回予定はどうなりますか?」

侑「うーん・・・ 積もる話もあるし、明日また来ていい?」

菜々「私は構いませんよ?」

侑「しばらくニートだったから人と話せるのが嬉しいんだよね」 ニコッ

菜々「会って直接話すのは電話やメールで話すのとも違いますもんね」

侑「うん、そうだね」


菜々「・・・・・・そうだ、21時回ってますけど、お食事食べて行きますか?」


侑「!?」 ビクッ


菜々「一応軽く食べられるものを用意しておいたんですよ」


侑「ど、どうしようかなぁ・・・・・・」ガクガクガク・・・

菜々「捨てるのも勿体無いんで食べて下さい!」 ニコッ

侑「う、うん・・・・・・」


侑「じゃ、じゃあ・・・ い、いただこうかなぁ・・・・・・」 プルプル

菜々「では、用意しますね!」

侑「は、はい・・・・・・」 ドキドキ
 



92: 2022/05/04(水) 01:18:39.60 ID:d2sDLPx0.net





菜々「お待たせしました!」


 ドンッ


侑(おにぎりか・・・・・・ 米の味するのかな・・・・・・)

侑「じゃ・・・ いただきまーす・・・・・・」 ドキドキ


 パクッ


侑「!!」


侑「あ、普通・・・・・・」

菜々「え? 普通?」


侑「!?」

侑「あっ! ああ、ごめんごめんっ」 アハハ


侑(良かった・・・ 普通のおにぎりだった・・・・・・) モグモグ

侑(ちゃんと成長してたんだ・・・ 菜々ちゃん・・・・・・) モグモグ


菜々「お口に合いますか?」

侑「うん、大丈夫」 ニコッ


侑「そういえばさ・・・ かすみちゃんの店、来週オープンするんだって」

菜々「そうなんですか!」


侑「またかすみちゃんとバッタリ会ってさ、店内見せて貰ってコッペパンも食べさせて貰ったよ」

菜々「へぇ~、私も早く食べてみたいですね」

侑「オープンしたら一緒に行こうよ!」

菜々「そうですね」


侑「おにぎりごちそうさま」

菜々「いえいえ」


侑「じゃあ、私そろそろ帰るね」

菜々「また明日お待ちしてますので」

侑「じゃあね!」


 バタンッ

 



93: 2022/05/04(水) 01:20:17.02 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん・・・ おかえり」


歩夢「随分遅かったんじゃない? バイト?」

侑「うん、そうだよ」


侑「それでね、歩夢に言おうとお・・・

歩夢「子供相手のバイトなのにこんな遅い時間まで掛かるんだ?」

侑「ああ、だから今言おうとしたけ・・・

歩夢「このLINEは何?」


侑「ん?LINE?」 キョトン


侑「?? LINEなんていつの話?」

侑「もしかして"ニンニク臭くてゴメンね"って送ったやつなら謝るよ」 アハハ


歩夢「ちがうよ」


侑「んん~? 何? わかんないよ!」


歩夢「これ」 スッ

侑「ん~?」 ジー


侑「あっ・・・ 間違って送ってたんだ~」 アハハ


歩夢「菜々ちゃんち、ってどう言う事かな・・・・・・」

侑「ああ。だからさっき言おうとしたけど、菜々ちゃんがお客さんになったんだよ」


歩夢「・・・・・・聞いてないけど」


侑「だって、ここ2日くらい歩夢と話せてなかったじゃん!その時言おうとしてたんだよ~」

歩夢「聞きたいことはたくさんあるけど、19時からのレッスンならこんなに遅くならないんじゃない?」


侑「ああ、それは菜々ちゃんが食事用意してくれたから頂いてたんだよ」

歩夢「それだけ?」

侑「あと雑談とかもするじゃん」

 



95: 2022/05/04(水) 01:22:28.77 ID:d2sDLPx0.net

 
歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「なんで菜々ちゃんがわざわざ侑ちゃんのお客さんになるわけ?」

歩夢「べつに必要なくない?」

侑「それは私もびっくりしたけど、菜々ちゃんがわざわざウチの事務所に申し込みしてくれたんだよ? ありがたいことじゃん!」


歩夢「どうだか・・・・・・」


侑「なにそれ?」

侑「最近歩夢おかしくない? 昔もあったよね? こういうこと」


歩夢「菜々ちゃんと会う口実を2人でグルになって作ってたんでしょ・・・・・・」


侑「はぁ・・・ 考え過ぎだよ歩夢・・・・・・」

侑「なんなら菜々ちゃんに聞いてみてよ」

歩夢「聞かないよ」


侑「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」


歩夢「・・・・・・この話はもういいよ」

歩夢「お風呂たまってるから入ったら?」


侑「・・・・・・ごめん、私、今日実家帰るね」 ダッ

歩夢「侑ちゃん!?」


 バタンッ


────
──


~実家近くの路上~


 テク テク テク・・・


侑「・・・」prrr・・・


侑「あ、お母さん? 近くまで来たから一晩泊まるから」

侑「・・・・・・うん、もうすぐ着く」


 プツッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(歩夢から着信やらLINEやら来てるな・・・・・・)


侑(ごめん、今日はスルーさせてもらう・・・・・・)


 テク テク テク・・・

 



96: 2022/05/04(水) 01:23:49.70 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~高咲家~


 ガチャ


侑「ただいま! 久しぶり!」

侑母「おかえりなさい! 急にどうしたの?」

侑「ちょっとね」 アハハ


侑母「お風呂入る?」

侑「うん、入る」






~浴室~


 ポチャン・・・


侑「ふうっ・・・」


侑(私も悪いところだらけだけど、ああなると止まらないんだよな、歩夢は・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(しばらく居候させて貰っておいて虫が良すぎるのは承知の上だけど、歩夢をあんな風に悩ませない為には私が一緒にいない方がいいんじゃないのかな・・・・・・)


侑(多分、その方が歩夢が私のことで余計な心配しなくて済むのかもしれない・・・・・・)

侑(経済的負担もこれ以上かけたくないしな・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(いい仕事見つけたし、自立するタイミングなのかもしれない・・・・・・)

侑(歩夢には今までのお礼もした上で私が自立すれば、今まで以上に良い関係で居られるような気がするけど・・・・・・)


侑「・・・・・・うーん」 ハアッ


侑(まぁ、歩夢が納得してくれるかどうかもあるけどね・・・・・・)


────
──


~翌朝~


侑「お母さんありがとね」

侑母「気をつけてね? ちゃんと食べてるの?」

侑「うん、なんとか」

侑母「もう! たまに顔見せなさいよ?」

侑「うん! それじゃ!」


 バタンッ

 



97: 2022/05/04(水) 01:25:57.89 ID:d2sDLPx0.net





侑(朝一で出て来たけど、歩夢のアパート行ってみようかな)

侑(歩夢はちゃんと出勤してるのかな)


────
──


~歩夢のアパート前~


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(うーん、アパートの前まで来たけど入りにくいな・・・・・・)


侑(昨日あんな風に飛び出してきた私が悪いわけだけど・・・・・・)

侑(歩夢が確実に帰ってる時間帯に出直そう)


────
──


~家庭教師事務所~


侑「お疲れ様です」

事務員「あ、高咲さんお疲れ様です」


侑「あの~・・・ 実に恥ずかしい相談なんですけど・・・・・・」 モジモジ

事務員「ん??」


侑「お、お給料・・・・・・ 前借りできませんか?」 アハハ


事務員「良いですよ、家庭教師さんは歩合なので日払いでも週払いでも月払いでもご希望に合わせられます」

侑「ホントですか?」

事務員「とりあえず今までの分をお支払いしましょうか?」

侑「ありがとうございます!!」

事務員「今ネットで口座に振り込みますから・・・・・・」 カタカタ


侑(良かった~) ホッ


侑「あ、あと・・・・・・ 可能であれば私に仕事ガンガン入れて貰えませんかね?」

事務員「お子様以外でも良いのですか?」

侑「はい!」


事務員「高咲さんはお客さんからの評判もいいので優先しますよ」

侑「助かります!」


事務員「そのご様子ですと、お金に困ってるんですか?」

侑「そ、そうですね・・・・・・」


事務員「借金はなさらないように」

侑「はい」

事務員「お困りならば日払いしますから」 カタカタ・・・

侑「お気遣いありがとうございます」


事務員「はい、振り込みましたよ。 ご確認ください」 ニコッ

侑「ありがとうございます!」



98: 2022/05/04(水) 01:27:08.49 ID:d2sDLPx0.net





侑(スマホで残高見てみよっと・・・・・・)


侑(・・・・・・うわっ、こんなに稼いでたんだ! 意外と多いじゃん!)


侑(とりあえず、歩夢誘って外食でも・・・・・・)


侑(うーん、誘いに乗ってくれるだろうか・・・・・・)

侑(昨日の事を謝った上でお詫びとして誘えばいいのかなぁ・・・・・・)


侑(居候のツケはなるべく短期でケリつけるとして、まずは初任給は歩夢に還元したいかも・・・・・・)


侑(多分、歩夢が帰って来るの18時くらいだろうから、その時間帯に一度帰ってみるか・・・・・・)


────
──


~お客さん③宅~


侑「今日もありがとうございました」 ペコッ

お母上「高咲様、我が家の娘の為に本日も鍵盤を御教授下さり誠に有難うございます」

侑「いえいえ、お嬢様の上達も早いようで何よりです」

お母上「また次回もお願い申し上げます」


 バタンッ







 テク テク テク・・・


侑(ここの家も変わってるよね、大切なお客さんだから馬鹿にできないけど)


侑(とりあえず急いでアパート帰ろう・・・・・・)

 



99: 2022/05/04(水) 01:27:41.17 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「歩夢帰ってる?」


歩夢「・・・・・・何しに来たの?」

侑「あ、昨日はゴメン・・・・・・」


歩夢「で?」


侑「・・・・・・あの! バイトの給料貰ったんだ! だから、近いうち予定合わせてご飯食べ行かない?」

侑「初任給は歩夢の為に使いたくてさ・・・・・・」

侑「そ、それに・・・ 話したいこともあるんだ・・・・・・」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「いいよ、侑ちゃんのお金だもん、侑ちゃんの為に使いなよ」

侑「え!? それを言うなら歩夢に使うのが私自身の為だよ!」


歩夢「だから要らないって!」 バンッ


侑「!?」 ビクッ

侑「あ、歩夢・・・・・・」


歩夢「じゃあさ、なんでも私の言うこと聞いてくれる?」

侑「で、出来ることはしたいよ・・・・・・」

歩夢「出来ないんだね」


侑「そんな・・・・・・」


歩夢「菜々ちゃんと2度と会わない?」

侑「だって友達だし、お客さんでもあるよ?」

歩夢「わかってる、出来ないよね」

歩夢「侑ちゃんはそういう子だから」


侑「歩夢・・・・・・」


歩夢「悪いけど、1人にしてくれない?」


侑「・・・・・・」



侑(多分、今まで歩夢と過ごして来た中で1番の窮地かもしれない)


侑(よく思い出してみると私も相当悪いんだよ実際・・・・・・)

侑(いや、ほとんど私が悪い・・・・・・。 いや、全部私が悪い・・・・・・)
 



100: 2022/05/04(水) 01:28:55.91 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夜・菜々の部屋~


 ピンポーン

 ガチャッ


菜々「侑さん! お待ちしてました!」

侑「菜々ちゃん、遅れてゴメンね」


 バタンッ


侑「社会人失格かな」 アハハ

菜々「今日のレッスンは侑さんからのサービスの分じゃないですか」

菜々「遅刻なんか気にしないでくださいね」

侑「あはは・・・」


侑「遅れてしまったし、時間もったいないからとりあえず始めよっか!」

菜々「はい!」

菜々「昨日教わったところ、私なりに反復練習してみたんですよ」

侑「ホント?」

菜々「自分としては手応えありますけど、ご指導願います!」


菜々「弾いてみますね?」

侑「うん!」


 ~♬~♬~♬


菜々「どうでしょう??」

侑「おお! 更に上手くなったじゃん!」

菜々「ホントですか!?」

侑「まさか2日目でここまで行けるとはねぇ・・・・・・」 フムフム


侑「よし、ガンガン練習いこうか?」

菜々「はい! 頑張ります!」
 



101: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:30:11 ID:d2sDLPx0.net





菜々「・・・・・・ 侑さん? 侑さん?」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ボーッ


侑「・・・・・・あっ、ごめん!」 ハッ

菜々「今のところ弾いてみましたけど、どうでしょう?」


侑「ごめん! 考えごとしててさ」 アハハ


菜々「んん~? どうかしましたか?」

侑「いやいや、なんでもないよ」 アハハ


菜々「じゃあ、もう一度弾きますね」

侑「うん!」


 ~♬~♬~♬


侑「うん、お見事!」 パチパチ

侑「やっぱ菜々ちゃんは才能あるんだよ」

菜々「いや、そんなことないですよ」 ハハハ


侑「ちょっと休憩しようか」

菜々「はい!」


菜々「では飲み物用意しますね」 ガタッ

侑「気を使わせて悪いね」

 



102: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:31:41 ID:d2sDLPx0.net





菜々「麦茶です。どうぞ」


 コトッ


侑「ありがとう」


 ゴクゴク・・・


侑「ぷはっ」 フゥッ


菜々「侑さん、今日はなんだかおかしいですよ?」

侑「え? そうかなぁ・・・ あはは・・・・・・」

菜々「何か悩み事でも?」


侑「うーん・・・ 何て言ったらいいのかなぁ・・・・・・」

菜々「無理に話さなくてもいいですけどね」


侑「・・・・・・私ね、長いこと歩夢が住んでるアパートに居候してたんだ」


菜々「そ、そうだったんですか・・・ 何となくそんな予感はしてましたが・・・・・・」

侑「で、ここ数日で色々あって、少し仲違いしてね・・・・・・」


菜々「う~ん・・・ よくある仲が良いゆえの喧嘩じゃないんですか?」


侑「最近始めたこの仕事のこととか、色々重なって歩夢を傷付けたみたいで・・・・・・」

菜々「高校の時も歩夢さんとはよく喧嘩してたじゃないですか」


侑「話すと長くなるから一気に省略するけど、私・・・ 1人暮らし始めようと思ってね」

侑「そのことはまだ歩夢に言ってないんだ・・・・・・」

菜々「そうですか・・・ 侑さんのご決断なんですから良いと思いますよ」


侑「ただ、歩夢と喧嘩したままで1人暮らし始めるとなると、歩夢にまた変な勘違いさせそうな気がしてね・・・・・・」

侑「話をちゃんと聞いてくれる様子も無かったからどうしたら良いもんかと思って・・・・・・」


菜々「侑さんも何かと疲れているんじゃないですか?」

侑「それも少しはあるかもしれないけど・・・・・・」 シュン


菜々「らしくないですよ!」

侑「そ、そうかなぁ」


菜々「辛気臭いことはやめましょうよ」

菜々「せっかく侑さんと楽しくピアノレッスンしてるんですからね」 ニコッ


侑「それもそうだよね・・・・・・」


菜々「こういう話は、掘り下げて行くと余計にドツボにハマると思います」

菜々「一時的に忘れていいんじゃないですか?」


侑「・・・・・・うーん、どうだろう?」

菜々「ものは考えようです。そういうところも侑さんらしくないと思いますけどね」
 



103: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:32:34 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「私と歩夢って子供の頃から一緒だから歩夢の事は何でも分かってるつもりだったけど、分からなくなってしまってね」

侑「ずっと一緒だったからこそ、私が自立して離れることが歩夢との仲を保つ最善策だと私は思うんだよなぁ・・・・・・」


菜々「重症ですね、私がお慕いしてた侑さんはこんな弱音は吐きませんでしたよ!」


菜々「あっ・・・!」 ビクッ

菜々「な、なんでもないです・・・・・・」 モジモジ


侑「え?」

菜々「やめましょう! やめましょう!」 アハハ


菜々「・・・・・・そうだ! 頂きものですけど、有名な地ビールあるんです」 ガタッ


 ガバッ


菜々「冷蔵庫で冷やしてあるんですが、私は飲む機会が無くて・・・・・・」


 バタンッ


菜々「深酒は落ち込みが酷くなるのでダメですが、ほろ酔い程度なら気持ちが楽になるはずです」


 カシュッ


菜々「どうぞ?」 スッ

侑「ありがとう・・・・・・」


侑「んぐっ・・・」 グイッ


侑「・・・ぷはぁっ! たしかに少し気が楽になるね」


菜々「1人暮らし、いいじゃないですか。落ち着いたら私も呼んで下さい! 鍋でもしましょうよ!」 ニコッ

侑「そうだね、ありがとう」

侑「かなり気持ちが楽になってきたかも」 ニコッ



菜々「ピアノの練習、もう少ししたいです」

侑「よし、じゃあもう少しやろっか?」

菜々「はい!」 ニコッ

 



104: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:34:00 ID:d2sDLPx0.net

侑「じゃあ気を取り直して準備だね!」

菜々「はい! 準備します!」 ガタッ


菜々「このピアノの椅子、フローリングと相性悪くて引っ掛かるんですよね」


 ガガガッ


菜々「あっ!」

侑「あぶない!」 ガタッ


 ガタンッ

 ドンッ


侑「いてててててて・・・・・・」

菜々「いったぁ・・・・・・」


侑「菜々ちゃん・・・ 大丈夫?」

菜々「すみません・・・ 咄嗟に庇って頂いたみたいで・・・・・・」

侑「助けるつもりで手を出したのに・・・・・・ ごめん」


侑「うっ、菜々ちゃん、重い!」イテテ

菜々「す、すみません!」 バッ


菜々「お、お怪我ありませんか?」 アタフタ

侑「うん、大丈夫・・・・・・」


菜々「高校2年の時にやった合宿の時も似たようなことありましたよね」

侑「ああ、あれはでも菜々ちゃんが転んだだけじゃん!」 アハハ

菜々「思いっきり侑さんの胸に飛び込んでしまってましたよね」

侑「あれさ、実はちょっとドキッとしたんだよね~」 ニコッ

菜々「そうだったんですか?」

侑「あはは!」



菜々「・・・・・・やっと少し笑顔が戻りましたね」 ニコッ

 



105: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:35:23 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「そだね・・・ ありがとう」

菜々「あの時はアクシデントであんなことなりましたけど、私・・・・・・」


 ガバッ

 ギュッ


侑「えっ! 菜々ちゃん!?」


菜々「一度、歩夢さんと距離を置いてみるのも・・・・・・ 良いのではないですか?」


侑「え・・・・・・?」


菜々「久々に逢えて嬉しかったんですよ?」

侑「それは私も・・・・・・」


菜々「とりあえず、帰る場所無いんじゃないですか・・・・・・?」

侑「そうだけど・・・ 実家もあるし・・・・・・」



菜々「今日はこのまま私の部屋に泊まって行かれてもいいんですよ?」


侑「菜々ちゃん・・・・・・」


菜々「ゆ、侑さんにお願いしたいことも・・・ 実はあるんです・・・・・・」

侑「えっ・・・・・・」


菜々「私、侑さんと・・・・・・」


 ガバッ


侑「えっ?」


侑(んっ・・・む・・・)

菜々(・・・・・・っ・・・)


侑「ぷはっ・・・」 ハァ ハァ


侑「な、菜々ちゃん・・・・・・」 ドキドキ


菜々「歩夢さんとの仲が不安ならば、その気持ちを私で誤魔化して下さい・・・・・・」


菜々「私、侑さんと歩夢さんの間に割って入る勇気が無くて、ずっと引きずって来たんです・・・・・・」

菜々「侑さんが歩夢さんと離れるならば、少しの時間だけでもいいので私に向いてくれませんか?」


侑「・・・・・・・・・・・・」


 ガバッ・・・

 



107: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:38:48 ID:d2sDLPx0.net

────
──



~翌朝~


菜々「侑さん? 起きてください」


侑「Zzz・・・・・・」

侑「んんっ・・・・・・?」 パチッ


菜々「私、仕事行きますから」


侑「はっ! ごめん!」 ガバッ


菜々「ウチにいますか?」

侑「いやいや、私も出るよ!」

菜々「では一緒に出ましょうか」

侑「うん」


────
──


~路上~


 テク テク テク・・・


侑(どうしよう・・・ 勢いのままだった・・・・・・ しかもそのまま眠って一泊とか・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(・・・あ、歩夢から着信やLINEも来てたんだ・・・・・・ 音切ってたから分からなかったけど・・・・・・)



侑(菜々ちゃんに迫られた時、私・・・・・・)

侑(何もためらうことなく菜々ちゃんを・・・・・・)






侑「・・・・・・ん?」

侑(あ、不動産屋だ・・・・・・)


侑(色んな物件情報が貼ってあるね・・・)

侑(うーん、住むところも探さないとな・・・・・・)


侑(それに、仕事がある夕方まで何してようかな・・・・・・)


侑「!!」

侑(あ、そうだ・・・・・・)
 



108: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:42:05 ID:d2sDLPx0.net

────
──


侑(・・・・・・うーんっ!)


侑(映画館なんて何年振りだろう)

侑(大きいスクリーンで映画観ると集中できるね)


侑(現実逃避なんじゃないかと思ったけど、逆に頭がすっきりしたかもしれないな・・・・・・)


侑(あ、そろそろバイトの時間だ・・・・・・ 今日のお宅は・・・・・・ っと・・・・・・)

侑(急ごう・・・・・・)


────
──


~お客さん④宅~


ママ「今日はこれをお持ち帰り下さい!」

侑「いつも頂いてばかりですみません」 アハハ

ママ「娘がお世話になってますから~!」

侑「助かってます」 ペコッ

侑「ではまた次回よろしくお願いします」 ペコッ


 バタンッ






侑(・・・・・・よし、歩夢の部屋に行こう)

侑(話すべきことはしっかり話そう・・・・・・)

 



109: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:43:39 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ピンポーン


侑「・・・・・・」


 ガチャ・・・


侑「・・・歩夢?」

歩夢「侑ちゃん・・・・・・」


 バタンッ


侑「良かった、仕事から帰って来てたんだね」

歩夢「うん・・・」


歩夢「昨日の侑ちゃんへの私の態度が悪かったのは分かっているけど、夜はどこにいたの?」

歩夢「・・・・・・実家?」


侑「昨日はあの後、菜々ちゃんのピアノレッスンに行ったんだ」


歩夢「!?」


歩夢「そ、そうなんだ・・・・・・」

歩夢「なんとなくそうなんじゃないかと思ったけど・・・・・・」


侑「とりあえず2時間くらいレッスンして・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」


侑「そのまま泊まった・・・・・・」


歩夢「・・・・・・私が追い出したんだから仕方ないよ」


侑「実はさ、考えたんだけど・・・・・・ 私も1人暮らし始めようかと思って・・・・・・」


歩夢「え?」


侑「歩夢と私がいつも一緒にいるから、そのせいで歩夢を不安にさせてるんじゃないかと思うんだ」

侑「私も今のバイトが軌道に乗りそうだし、そろそろ居候やめようかなって」

 



111: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:57:51 ID:d2sDLPx0.net

歩夢「・・・・・・私のこと嫌いになったの?」

侑「そんなわけないじゃん・・・・・・」


侑「歩夢と良い仲を一生続けたいから別に暮らした方良いと思うんだ」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「そっか」


侑「歩夢には色々と経済的にも世話になったから何かしらのお返しはするつもり」

歩夢「それはいいよ。私が侑ちゃんを縛り付けていたわけだから」

侑「とりあえずなるべく早めに住むところ見つけるよ」


歩夢「それまでどうするの?」

侑「んー、これから考える」

歩夢「それまでウチに居てもいいんだよ?」


侑「いや、私も歩夢への依存から抜け出すつもりだからどうにかするよ」


歩夢「菜々ちゃんちもあるしね・・・・・・」ボソッ


侑「!?」

侑「いや、それは違うよ!」


歩夢「私が詮索することじゃないか・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「・・・・・・侑ちゃんごめんね。多分私がこんなだからつらい思いをさせちゃったんだよね」

侑「そんなことないよ。歩夢は悪くないから」


侑「とりあえず、歩夢の部屋には大きな荷物も置いてないし、私の私物、持っていくね」

歩夢「分かった」


侑「私が住む部屋決まったら連絡する」

歩夢「うん」

 



112: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 01:58:38 ID:d2sDLPx0.net

歩夢「一度、さよならだね・・・・・・」


侑「そんな言い方しないでよ!」 ウルッ

歩夢「いや、実際そうだし、そうしようよ・・・・・・」


侑「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」


侑「分かった・・・・・・」

侑「またね・・・・・・」


 バタンッ







侑「・・・・・・・・・・・・」


 テク テク テク・・・


侑(とりあえず、住むアパート決めるまで安いカプセルホテルで過ごそうか・・・・・・)

 



113: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 02:02:03 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~カプセルホテル~


侑「すみません、予約してないですけど何泊かできますか?」

従業員「はい、大丈夫です」

従業員「ご利用方法を説明します」


────
──


侑(初めて入ったけどホント狭いなこれ・・・・・・) キョロキョロ


侑(マットも薄いなぁ・・・・・・)

侑(まぁ、安いから文句は言えないけど・・・・・・)






侑(ここが宿泊者用の休憩室かな?)


 ガチャ


侑(結構人が居るんだね・・・・・・)

侑(私と同じくらいの歳の女の人もいるし・・・・・・)


侑(ここ座ってもいいのかな・・・・・・) ガタッ


侑(とりあえずスマホで不動産検索するか・・・・・・)

 



114: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 02:02:37 ID:d2sDLPx0.net

女「──ねぇキミ、家出か何か?」


侑「!?」 ビクッ

侑「え? 私?」 クルッ


女「うん、なんかそういうオーラがめっちゃ出てるよ」 アハハ

侑「う、うん・・・ 大体合ってるかも」 アハハ


女「ねぇ聞いて?」

侑「どうしたの?」

女「私、彼氏と同棲してたんどけどさぁ、すっげークズで何人も浮気してやがったんだよ!」

侑「あ、あはははは・・・・・・」


女「それでムカつきがピークになったからチンポ蹴飛ばして出てきたんだ!」

侑「凄いねぇ・・・・・・」 アハハ

侑(強いなぁ・・・・・・)


女「ここが日本じゃなかったら間違いなくアイツ殺されて死んでるわ」 アハハ

侑「ぶ、物騒だよ~」 アハハ


女「私、近くのキャバでバイトしてるんだけど、君もくる?」

侑「私、別のバイトあるから」

女「そうなんだ。私、アパート決まるまでここにいるからもし働きたくなったら声掛けてよ」

侑「うん、ありがとう」

女「じゃあね」


侑(私やっぱりそういうオーラ出てるんだ・・・・・・)


侑(一度決めた事とはいえ、歩夢と本当に離れるのかと思ったら意外とメンタルやられたな・・・・・・)

侑(それに私もはやく住所不定から脱しないと・・・・・・)

 



115: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 02:03:32 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~深夜・カプセルホテル内~


侑(ううっ・・・ 空気がもわっとしてるし寝苦しい・・・・・・)

侑(みんなよく眠れるなぁ・・・・・・)

侑(何も考えないで眠るしかないな・・・・・・)





侑「Zzzzzz」


 「────助けてっ!」


侑「!?」 ビクッ


侑(何今の・・・ 誰かの寝言!?)

侑(こわいからやめてよ~・・・・・・)

 



116: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 02:04:37 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌朝~


侑(あまり眠れなかったな・・・・・・) ボー


侑(そういえば今日は土曜日か・・・・・・)

侑(土日って不動産屋やってるのかな・・・・・・)



 prrrr(着信音)


侑(・・・・・・あ、菜々ちゃんからだ)


侑「もしもし菜々ちゃん?」

菜々『侑さん、今日は何されてますか?』

侑「とりあえず不動産屋回りしようかと思って」

菜々『じゃあ私もお手伝いしますよ!』

侑「ホント!? 助かるよ! じゃあ待ち合わせしようか」

菜々『はい!』

 



117: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 02:05:52 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~菜々との待ち合わせ場所~


菜々「あ! 侑さん!」


侑「菜々ちゃんごめん! 待たせた?」

菜々「私も今来たところですから」


侑「でさ、不動産屋行くって言ったもののさっぱり分からなくて・・・・・・ 手当たり次第に歩き回るしかないかな?」


菜々「実は、私の勤め先の取引先に不動産会社がありまして、色々紹介して貰えるように聞いてみたんですよ」


侑「えっ!? 菜々ちゃんホント!? ありがとう!」 パアッ

菜々「いえいえ、ではその会社へ行ってみましょうか」

侑「よろしくお願いします!」 ニコッ

 



118: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 02:06:27 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~道中~


 テク テク テク・・・


菜々「あ、あの後は何されていたのですか・・・・・・?」


侑「・・・・・・実はさ、歩夢に1人暮らしすること伝えたんだけどね」

侑「結果的に別れた形に落ち着いた」


菜々「そうでしたか・・・・・・」


菜々「歩夢さんは納得されてましたか?」

侑「・・・・・・多分ね。私も歩夢も少しおかしくなっていたのかもしれない」

菜々「1人で暮らせば気持ちの整理も出来ますよ」

侑「そうだね」


菜々「昨日の夜はどうされたんですか?」

侑「とりあえずカプセルホテルに泊まったよ」

侑「アパート決めるまではそこに居るつもりだけど早くしないとね」


菜々「・・・あの! それまで私の家に来てもいいのですよ?」

侑「ありがたいけど、お言葉だけ頂いておくよ」 ニコッ


菜々「そ、そうですよね・・・・・・ この前は大変失礼な事をしたと思っています・・・・・・」 シュン

侑「いや、菜々ちゃんの気持ちは凄く伝わったよ」

侑「それに私も言い訳出来ない・・・・・・」


菜々「そう言って貰えると少し救われた気がします・・・・・・」






 テク テク テク・・・


菜々「あ、あそこが例の不動産会社です」

侑「どんな物件があるかなぁ」

 



122: 2022/05/04(水) 06:31:56.24 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~不動産会社~


 ウィーーン(自動ドア)


菜々「こんにちは! いつもお世話になっております」


営業「あ、中川さん。お待ちしておりました」

侑「宜しくお願いします」 ペコッ

営業「そちらの方が物件をお探しの方ですね」

侑「はい、高咲と申します。宜しくお願いします」


菜々「・・・・・・どうです? 良いお部屋はありますか?」

営業「弊社でご紹介できる物件は条件の範囲内ですとこのようなものがありますがいかがでしょうか?」 ピラッ


菜々「侑さん、どうぞ」 ピラッ

侑「ありがとう」


侑「うーん、何軒かあるようだけど、どれもまぁ・・・ 手頃な価格なのかなぁ・・・・・・」 ウーン


菜々「うーん、この物件とかかなり良さそうな気が・・・・・・」

営業「さすが中川さんですね、この中だとコレが1番おすすめかもしれません」

侑「築年数もそれほど古くなく、暮らすうえで必要なものもちゃんと揃ってるしね」

菜々「最寄り駅が少々遠いですが、家賃の安さを考えれば妥当なところでしょうか」

侑「うん、そうだね」


菜々「この物件、お見せ頂くことはできますか?」

営業「では実際に行ってみましょう。車でご案内しますね」

侑「宜しくお願いします!」

 



123: 2022/05/04(水) 06:34:55.74 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~紹介物件~


 ブゥゥゥゥン・・・

 ガタッ


営業「到着しました。こちらです」


 ガチャ


営業「どうぞ、お入りください」

菜々「では、失礼致します・・・・・・」


 バタンッ


侑「おお~!」

菜々「これは良い部屋じゃないですか!」

侑「台所もトイレもあるし、布団さえあれば暮らせるじゃん!」

菜々「あはは、それはさすがに極端過ぎますよ・・・・・・」


侑「私ここにするよ」 ニコッ

菜々「ええっ!?」 ビクッ


営業「ありがとうございます」 ニコッ


菜々「高咲さんは急いでらしてるので可能な限り最短で入れて頂きたいのですが可能ですか?」

営業「リフォームは終えてるので、3~4日頂ければ何とか・・・・・・」

侑「大丈夫です!お願いします!」


営業「では、事務所に戻ってご契約お願い致します」

侑「はい!」

 



124: 2022/05/04(水) 06:36:43.89 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~不動産会社~


営業「──本日できるお手続きは以上です」

営業「あとは随時追って連絡しますので」

侑「宜しくお願いします」 ペコッ

営業「ありがとうございました」


 ウィーーン(自動ドア)


菜々「侑さん良かったですね」

侑「菜々ちゃんのおかげだよ!」 ニコッ

菜々「私は何もしてませんし」 ハハハ


侑「それにしても簡単に決まったね」

菜々「こういう決め事は意外とそんなもんですよ」

侑「入居できるまではカプセルホテルで我慢しなきゃ」


菜々「家具とか買わなくていいんですか?」

侑「さっきも言ったけど、予算もないからとりあえず布団と最低限の生活用品だけあれば良いかな」

菜々「でしたらそれも買っておきましょうよ」

侑「そうだね」

菜々「大手なら無料配送も頼めるはずなので」

侑「そうなんだ」

菜々「行ってみましょうか」


────
──


~大手家具チェーン店~


侑「色々あるね~!」 キョロキョロ

菜々「ゆくゆくは色々と揃えないといけませんね」

侑「うん! 私はとりあえず布団だ」


菜々「布団はこのコーナーにあるかと・・・・・・」 キョロキョロ

菜々「あっ! ありますね」

侑「どれどれ?」

侑「あら、敷布団と掛け布団と毛布のセットなんてあるんだ」

菜々「しかもかなり安いですね」

侑「これなら全然余裕で買えるよ」

菜々「じゃあ購入して、配送の日程とかも相談してきましょうか」

侑「うん」


侑「どうするといいの?」

菜々「このチケットをレジに持って行くといいですよ」

侑「ありがとう」 ピッ

 



125: 2022/05/04(水) 06:39:22.88 ID:d2sDLPx0.net

────
──


侑「いやぁ~、一気に買っちゃったね~!」


侑「よし、これであとは不動産屋から連絡くるの待つだけだね」

菜々「そうですね」


侑「菜々ちゃん、色々とありがとう」

菜々「いえいえ、これくらいのお手伝いは当然です」 ニコッ


侑「とりあえず最低限必要な用件が済んだところで、今日はこれからどうしようか?」

菜々「侑さんお仕事は?」

侑「一応今日明日の土日は仕事入れてないよ」


菜々「じゃあ・・・・・・ デ、デートでもお願いしていいですか?」 チラッ

侑「いいよ! どこ行こうか」 ニコッ

菜々「あ、ありがとうございます!」 パアッ


侑「そうだなぁ~、少し遅くなったけどお昼にしようか?」

菜々「そうですね」


侑「何食べる? うーん・・・ どこ入ろうか・・・・・・」

菜々「そうですね~・・・・・・」 ウーン


侑「・・・・・・あれ?」 フラッ


菜々「!?」

菜々「ゆ、侑さん! 大丈夫ですか!?」


侑「ご、ごめん・・・ ちょっと目眩がして・・・・・・」 フラフラッ

菜々「捕まって下さい」 バッ


菜々「一気に生活が変化してるから体が追いついてないんですよ」

侑「そうなのかな・・・・・・」

菜々「まずは休みましょう」


侑「まずい・・・ すこし気持ち悪いかも・・・・・・」 ウッ・・・


菜々「侑さん!?」

菜々「困りました、どこ行こう・・・・・・」アタフタ


侑「こ、この辺だと・・・ あそこ行こう・・・・・・」


菜々「え?」

侑「とりあえず横になりたい・・・・・・」

菜々「分かりました」

 



126: 2022/05/04(水) 06:40:50.08 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~某所~


菜々「ここってもしや・・・・・・」

侑「う、うん・・・ カップルがくるホテルだよ・・・・・・」


菜々「やっぱり・・・」

菜々「で、でも、とりあえず侑さんの回復が最優先です。入りましょう」







 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 



127: 2022/05/04(水) 06:41:53.94 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~エントランス~


菜々「これはどうしたらよいのですか!?」

侑「どれでもいいから部屋のボタン押して、その部屋に向かおう・・・・・・」


菜々「えーと、これでいいですかね!」 ポチッ

侑「うん・・・」

侑「あと、部屋に行くと鍵開いてるから・・・・・・」


菜々「すみません、私が何も知らないせいで具合が悪い侑さんに気を使わせてしまって・・・・・・」

 



128: 2022/05/04(水) 06:44:07.10 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~客室~


 ガチャ・・・

 バタンッ


菜々「暗いですね・・・ いま電気付けます」

菜々「スイッチ・・・ これですかね」


 パチッ


菜々「あ、つきました」


菜々「とりあえずベッドあるので横になりますか?」

侑「うん・・・ 助かるよ」 ドサッ


菜々「ふう・・・ まずは一安心でしょうか・・・」

侑「多分、少し眠れば治ると思うけど・・・・・・」


菜々「まずは休んでください」

侑「うん・・・ お言葉に甘えて・・・・・・」

 



129: 2022/05/04(水) 06:47:00.25 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~1時間後~


侑「Zzz・・・・・・」


侑「!?」

侑「ん、んん~・・・・・・」


菜々「あ、侑さん起きましたか? 体調はどうです?」

侑「うん・・・ 少しは良くなったみたい・・・」


菜々「やはり心身共に過労だったのですね」

侑「迷惑かけてごめんね」


菜々「そういえば、ここの料金はどうしたらよいのですか?」

侑「最後に払えばいいよ」

侑「ここのホテルはかなり古いけど、安くて時間の融通が効くから便利なんだ」

菜々「お、お詳しいですね・・・・・・」

侑「あはは・・・・・・ ま、まぁね・・・・・・」


菜々「それにしても独特な匂いがありますね・・・・・・」

侑「古いホテルなんてこんなもんだよ」

菜々「そうなんですか」


侑「それよりこれからどうしよう?」

菜々「時間に融通がきくならもう少し休みましょう」

菜々「侑さんがまた倒れては大変ですから」

侑「そだね、そうさせて貰おうかな・・・・・・」


菜々「私もお隣失礼していいですか?」 バサッ

侑「2人で昼寝だね・・・」

菜々「はい・・・」

 



130: 2022/05/04(水) 06:50:03.63 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~数時間後~


侑「Zzz・・・・・・」


侑「・・・んっ!?」 パチッ

侑(そっか・・・ 眠ってたんだった・・・・・・)


菜々「Zzz・・・」 スゥ・・・ スゥ・・・


侑(ふふふ、菜々ちゃんも爆睡してるし)


侑「菜々ちゃん? 起きて? いつの間にか夕方だよ」 グラグラッ


菜々「!?」 ビクッ

菜々「んんっ~?」 ボー


菜々「・・・はっ! 私としたことが!?」 ガバッ


侑「2人で思いっきり爆睡してたみたいだね」

菜々「ですね・・・・・・ いつの間にかこんな時間ですし」


菜々「侑さん、体調はどうですか?」

侑「うん、やはり疲れてたのかな。眠ったらすっかり良くなったみたい」

菜々「それなら良かったです」 ホッ


侑「結局お昼も食べなかったね」

菜々「ですね、何か食べるために出ましょうか?」

侑「でも、私も菜々ちゃんも髪ボサボサだよ?」


菜々「!?」 バッ

菜々「うっ・・・ これは!?」

菜々「服もシワだらけ!」


侑「あはは!」

菜々「侑さんもですよ?」

侑「鏡見なくても何となく分かるよ」 アハハ


侑「まぁ安いとはいえ、折角お金払うんだから使えるものは使っていきますか」

菜々「・・・ん? どういうことです?」


侑「とりあえず、お風呂入ろうか」 ニコッ

菜々「えっ!?」 ビクッ


侑「私、お風呂にお湯入れてくるよ」

菜々「ゆ、侑さん!?」
 



131: 2022/05/04(水) 06:52:46.84 ID:d2sDLPx0.net

 

 ガラガラッ


侑「相変わらず無駄に広い風呂だよなぁ・・・・・・」

菜々「ホントですね」 キョロキョロ


侑「古いホテルは水道の扱いがシビアでね・・・・・・」


 キュッキュッ

 ドバーーーーー・・・


侑「温度と水量の調節が難しいんだ・・・・・・」

菜々「へぇ~ そうなんですか・・・・・・」


 キュキュッ・・・


侑「これでいいかな」


 ドバーーーーー・・・


菜々「この勢いならすぐに貯まりそうですね」

侑「うん」

菜々「良かったですね」ニコッ


侑「菜々ちゃんも入って行けばいいじゃん」


菜々「えっ!? わ、私もですか!?」 ビクッ

侑「そんなボサボサ頭のままじゃ帰れないでしょ」


菜々「で、でも・・・ いきなりご一緒は恥ずかしいです・・・・・・」モジモジ


侑「え? 交互に入ろうと思ったんだけど」


菜々「へっ!? い、いえ!? 勘違いすみませんっ!?」 アタフタ


侑「そうだなぁ、時間短縮にもなるし、やっぱり一緒に入ろっか」 ニコニコ

菜々「ええ~! こ、こここ心の準備が!」


侑「先日、私に迫って来た人とは思えない反応だね」 ニコニコ

菜々「ううう・・・・・・」


侑「早くしないとお風呂貯まるから入る準備しよっか」

菜々「はい・・・ わかりました・・・・・・」 ドキドキ
 



132: 2022/05/04(水) 06:55:46.39 ID:d2sDLPx0.net






 ガラガラッ


侑「菜々ちゃん、バスタオル持って来ちゃだめでしょ」

菜々「す、すみません、外します・・・」 パサッ


侑「お互い一度裸見てるし、そもそも何したか覚えてる?」


菜々「そ、その節はお世話になりました・・・」 モジモジ

侑「あはは!」 ニコッ


侑「でも、まさかずっと処女守ってたなんて驚いたよ」

菜々「ずっとそのままでいるつもりでしたから」

侑「実はそれでかなり心が揺さぶられた部分もあるんだよ」

菜々「侑さんの心労には私もかなりご負担を掛けたようですね・・・・・・」


侑「とりあえずシャワー浴びようか」


 キュッ

 シャーーーーーーー・・・


侑「さすがにシャワーの蛇口は修理して新しくしたみたいだね」

侑「お湯掛けるよ?」


 シャーーーーーー・・・


菜々「ひゃっ!」 ビクッ


侑「熱くない?」

菜々「はい、丁度良いです・・・」


侑「このまま体洗ってあげるから」 ニコッ

菜々「へ?」


侑「このボディソープ大丈夫かな・・・・・・」ジー

侑「クンクンッ・・・ 大丈夫そうだな」


 キュポッ キュポッ


侑「スポンジだと痛いから手で洗うね」

菜々「は、はい!」

 



133: 2022/05/04(水) 06:58:44.35 ID:d2sDLPx0.net

侑「いくよ?」 アワアワ・・・


 ニュルニュル・・・


菜々「ひゃ~!」 ビクッ


 ニュルニュル ニュルニュル・・・


侑「こないだも思ったけど、ホント昔から肌白いよね」

菜々「んんっ! ん~・・・・・・」 ビクンッ


 ニュルニュル・・・


菜々「そ、そうですかね・・・」 ハァ ハァ


侑「このプリッとしたおっぱいも・・・・・・」 ニュルニュル

菜々「えっ!?」


 モミモミ・・・


菜々「はっ、あんっ!」 ビクッ

侑「乳首も可愛い・・・・・・」


 ツンツンッ・・・


菜々「ぁぁっ!」ビクッ


菜々「そ、それ洗ってるんですか?」 ハァ ハァ

侑「ごめんごめん! ついつい」 ニコニコ


 ニュルニュル ニュルニュル・・・


菜々「はんっ・・・ あああっ・・・」 ハァ ハァ


 ニュルニュル・・・


侑「大事なところも洗おうね」

菜々「え? ちょっと侑さん!?」


 ニュルッ・・・


菜々「んっ!」 ビクンッ


 クチュクチュクチュ・・・


菜々「んん~っ! んっ・・・」 ハァ ハァ


 ニュルッ クチュッ・・・


侑「気持ちいい?」

菜々「んんっ・・・ あっ! 頭が・・・おかしくなりそうです・・・・・・」 ハァハァ

 



134: 2022/05/04(水) 07:00:44.72 ID:d2sDLPx0.net

侑「菜々ちゃん顔赤いし、これくらいにしておこうか」

菜々「・・・・・・」 ハァ ハァ


侑「私の体も洗って?」

菜々「え? あ・・・ はい!」


 キュポッ キュポッ

 ニュルニュル ニュルニュル


菜々「し、失礼します・・・・・・」 ドキドキ・・・


 ヌルッ ヌルッ・・・


侑「力加減が優しくていいね・・・」 ハァ ハァ・・・

菜々「もっと強くしますか?」

侑「このままでいいよ」

菜々「は、はい・・・・・・」


 ニュルニュル ニュルニュル・・・


侑「あんっ!」 ビクッ


侑「菜々ちゃんも私のおっぱい触ってるじゃん・・・・・・」

菜々「あ、洗ってるんですっ!」


侑「あはは!」 ニコニコ


 ニュルニュル ニュルニュル・・・


菜々「ここも・・・ ですよね?」

侑「うん」


菜々「行きます・・・・・・」 ドキドキ・・・


 ニュルッ・・・

 ヌチュッ ヌチュッ・・・


侑「あああああっ!」 ビクッ ビクッ
 



135: 2022/05/04(水) 07:04:14.90 ID:d2sDLPx0.net

菜々「す、すみません!」ビクッ


 ジュポッ


侑「あんっ!」 ビクンッ


菜々「えっ!す、すみません!!」


侑「指入れてくるとは思わなかった・・・・・・」 ハァ ハァ

菜々「い、いえ! 力加減分からなくて・・・・・・」 ドキドキ


侑「だめだ・・・ もう我慢できないからお風呂上がったらするよ?」 ハァ ハァ

菜々「は、はい・・・・・・」


侑「シャワーで泡流そう・・・ かけるよ?」

菜々「ありがとうございます」


 シャーーーーーーー・・・


侑「洗い残しないかな?」

菜々「はい、大丈夫です」



侑「じゃあお風呂入ろう」


 バシャンッ・・・


侑「あー、丁度いい・・・・・・」 フウッ

侑「菜々ちゃんも入りなよ」


菜々「し、失礼します」


 チャプンッ


菜々「あ・・・ 丁度良い湯温ですね・・・・・・」

侑「だよね」
 



136: 2022/05/04(水) 07:07:36.56 ID:d2sDLPx0.net





菜々「・・・・・・」 モジモジ


侑「ん?」

菜々「向かい合ってると恥ずかしいですね・・・・・・」 チラッ

侑「じゃあ逆向いて私に寄り掛かりなよ」

菜々「こうですか?」 クルッ


 ジャブッ・・・


侑「そのまま後ろにいいよ」

菜々「失礼します・・・・・・」ピタッ


菜々「ちょ、ちょっと恥ずかしいですね・・・・・・」 アハハ


侑「ん~・・・」クンクンッ

侑「菜々ちゃん、いい匂いする・・・」


菜々「へっ!?」 ビクッ


侑「まさか菜々ちゃんと一緒にお風呂入ることになるとはね」 ニコッ

菜々「つい先日、路上で偶然再開した時はこうなるとは思いもしませんでした・・・・・・」


侑「なんか熱くなってきた・・・・・・ そろそろ出よっか」

菜々「はい」


 ザバーーー・・・


 ガラガラッ

 



137: 2022/05/04(水) 07:10:57.17 ID:d2sDLPx0.net





侑「風邪引くといけないからちゃんと体拭いてね」

菜々「はい」 フキフキ


侑「じゃあ、ベッドへどうぞ」

菜々「ドキドキしますね・・・」 ドキドキ

侑「一昨日もしたじゃん」


菜々「で、ですけど! そ、それとはまた違うというか・・・ 何というか・・・・・・」 モジモジ


侑「照明暗くする?」

菜々「お任せします」

侑「菜々ちゃんの表情が見える程度に明るくしておくね」

菜々「はい」


侑「菜々ちゃん、顔がこわばってる・・・・・・」

菜々「すみません・・・ 緊張してしまって・・・・・・」


侑「すぐに楽になるから」

菜々「はい」


侑「じゃあ横になろうか・・・・・・」

菜々「はい・・・・・・」


 バサッ・・・


菜々「こ、これでいいですか・・・・・・」

侑「うん、仰向けでいいよ」

菜々「は、はい・・・・・・」


菜々「ど、ドキドキしますね・・・・・・」 ドキドキ

 



138: 2022/05/04(水) 07:13:01.87 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「キスしていい?」

菜々「はい」


侑「行くよ・・・・・・」


菜々「んっ・・・・・・」

侑「・・・・・・っ・・・」


侑「・・・・・・苦しい?」

菜々「ついつい息を止めてしまいますね」


侑「もう一回・・・」


侑「んっ・・・・・・」レロッ

菜々「んんっ・・・・・・」


侑「んっ・・・」 チュプッ

菜々「はあっ・・・ んっ・・・」

侑「ぁあっ・・・・・・」

菜々「んあっん・・・・・・」

侑「・・・・・・」チュプッ


菜々「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」 ドキドキ・・・

 



139: 2022/05/04(水) 07:15:37.59 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「菜々ちゃんとキスしてると不思議な感じがする・・・・・・」ハァハァ


菜々「ど、どうしてですか・・・・・・」 ハァ ハァ

侑「気持ち良くて、なんか頭がおかしくなりそう・・・・・・」


侑「もう一度・・・・・・」


侑「んむっ・・・・・・ はっ・・・」 レロッ

菜々「んっ・・・」 ハァッ


侑「菜々ちゃんももっと舌絡めて・・・・・・」

菜々「んん・・・」


菜々「んぁんっ・・・・・・」 レロッ

侑「・・・・・・んっ・・・」レロリッ


菜々「はぁ、はぁ・・・・・・」

菜々「私もおかしくなりそうです・・・・・・」ハァッ ハァッ


侑「菜々ちゃんの首筋・・・ 綺麗だね・・・・・・」 ペロッ


菜々「あんっ」 ゾクッ

侑「・・・・・・」 チュパッ チュパッ


菜々「ゆ、侑さん?」 ハァハァ

侑「ん? どうしたの?」


菜々「吸ったら痕残るからダメです・・・・・・」


侑「私だけのものにしたくなったんだけどダメ?」

菜々「そんなことしなくても私は侑さんのものになりますから・・・・・・」


侑「分かった・・・・・・」
 



141: 2022/05/04(水) 07:18:53.87 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「ん・・・・・・」 レロッ

菜々「あんっ・・・・・・」 ビクッ


侑「肌が綺麗だから、触ってても唇這わせても凄く感触いいね」


 サスッ スルッ


菜々「あっ・・・」

侑「ん~・・・・・・」

菜々「んっ・・・・・・」 ビクンッ


侑「菜々ちゃん・・・ おっぱいも綺麗だね・・・・・・」


 ムニュッ・・・


菜々「あああっ」 ピクッ


侑「柔らかい・・・・・・」


菜々「ああん!」ハァハァ


侑「乳首も勃ってきたね・・・・・・」 クリッ

菜々「んふっ・・・」 ビクッ


 レロッ・・・


菜々「ああっ!!」 ビクッ

侑「んっ・・・」チュパッ


菜々「はあっ・・・・・・」 ビクッ ピクッ


侑「乳首、敏感なんだね・・・・・・」


菜々「ゆ、侑さん・・・・・・」 ハァハァ・・・


侑「まだまだ続けるよ?」

侑「んむっ・・・」 チュプッ チュプッ


菜々「あっ、き、気持ちいいっ・・・ はあっ!」 ビクッ ビクッ・・・


侑「もっと全身もくまなく舐めていいかな?」

菜々「は、恥ずかしいです・・・・・・」 ハァハァ


侑「んん~・・・・・・」 ッーーーーー


菜々「んうっっ」 ビクッ

菜々「あっ! ああっ!!」 ビクンッ

 



142: 2022/05/04(水) 07:21:33.45 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「ホント無駄な肉付きも無くて綺麗だよ菜々ちゃん・・・・・・」


菜々「はあっ、はあっ・・・・・・」


侑「火照ってきた?」

菜々「も、もう・・・ おかしいです・・・ 私・・・・・・」 ハァハァ


侑「大事なところ・・・ 見せて欲しいな」

菜々「は、はい・・・・・・」ハァッ ハァッ

侑「開いて・・・・・・」


菜々「ううっ・・・ そんなに見ないで・・・・・・」 ハァハァ

侑「一昨日よりもぐちょぐちょに濡れてる・・・・・・」

菜々「いやああ・・・・・・」 ハァハァッ


侑「ぁむ・・・・・・」 ジュルッ ジュポッ

侑「ん~っ・・・・・・」 レロッ レロッ


菜々「ああ!! ああああああっ!」 ビクッ


侑「んっ・・・・・・」 チュプッ チュプッ

菜々「ああん! ああああん! はあああっ」 ビクッ ビクッ・・・


侑「んんっ・・・・・・」 ヌチャッ チュパ


菜々「ああっ! あああああ・・・・・・」 ビクッ ビクッ

菜々「はあああっ!!・・・・・・」 ピクッ



菜々「はあ、はぁ・・・・・・ はぁ・・・」


侑「ん? いっちゃった??」

菜々「はぁ・・・・・・ はぁ・・・」


菜々「す、すみません・・・ 頭が真っ白になってしまって・・・・・・」 ハァッ ハァッ・・・


侑「凄く感じ易い体質なんだね」

菜々「すみません・・・・・・」


菜々「でも、気持ち良かったです・・・・・・」


侑「それなら良かったよ」 ニコッ


侑「少し落ち着くまで抱き合ってよっか」

菜々「はい・・・」 ギュッ



侑「裸で抱き合ってると気持ちいいでしょ?」

菜々「凄く幸せに感じます・・・・・・」

 



143: 2022/05/04(水) 07:24:26.13 ID:d2sDLPx0.net

────
──



侑「んんっ・・・ そろそろ起きよっか・・・・・・」 ガバッ

菜々「そうですね、ついつい気持ち良くて侑さんに体預けてました・・・・・・」


 グゥゥ・・・


侑「ううっ、お腹空いたね」

菜々「そういえばお昼も食べてないですからね」


侑「・・・・・・はっ! そういえば私のせいだったんだ! ごめん!」 ペコッ

菜々「いえいえ、そんなこと気にしないでください。侑さんは何も悪くありません」

侑「わ、悪いね・・・・・・」 アハハ


侑「・・・そうだ!」

菜々「どうしました?」


侑「たしかここのホテル、近所の中華屋から出前取れるはず・・・・・・」

菜々「そうなんですか?」


侑「メニュー表がどこかにあるはずなんだよな」 ガサゴソ


侑「あった!」 バサッ

菜々「それ、利用しましょうか」

侑「そうだね」

菜々「お支払い方法はどうなるのです?」

侑「最後にホテル代と一緒に会計で良かったはずだよ」

菜々「そうなんですね」


侑「何食べよっかな」

菜々「中華系は重いもの多いですもんね、軽く済ませたい気分です」

侑「うーむ・・・」


菜々「私、中華丼にしときます」

侑「それが無難で食べ易いね、私もそうしよう」


侑「じゃあフロントに頼むね」

菜々「お願いします」

 



144: 2022/05/04(水) 07:26:32.95 ID:d2sDLPx0.net

 ガチャッ


侑「・・・」Trrrrr


おばさん『はいフロント』

侑「出前取ってくれますか?」

おばさん『あいよ、注文は?』

侑「中華丼ふたつ」

おばさん『少し時間掛かるかもよ』

侑「大丈夫です」


 ガチャ


侑「ここの愛想の悪いおばさんまだ居たんだ・・・・・・」

菜々「そ、そんなことまで・・・・・・お詳しいですよね」


侑「もっと若い頃、安いからって理由で結構利用したんだよね、このホテル」 アハハ


菜々「ま、まさか・・・ 高校の時からですか!?」 ピクッ

侑「さすがにそれはないよ・・・・・・」 アハハ

菜々「ですよね・・・・・・」 ホッ



侑「出前来る前にシャワー浴びておこうよ」

菜々「そうですね」


菜々「なんか疲れましたし、侑さんの体調も心配なのでこのまま泊まれませんかね?」

侑「宿泊に移行もできるよ」

菜々「じゃあ、そうしましょう」

侑「なんか今から出るのもダルいしね」


侑「・・・・・・あ、そうだ! カプセルホテル!」


菜々「電話連絡だけ入れて置いた方いいですね」

侑「そうするよ」

 



145: 2022/05/04(水) 07:30:02.19 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~1時間後~


 ピンポーン


侑「ん? 出前来たかな?」

菜々「かもしれませんね」

侑「はーい」


 ガチャ


おばさん「あいよ、出前だよ」 ドンッ

侑「ありがとうございます」


侑「あの、このまま宿泊しますんで」

おばさん「あいよ」


 バタンッ


侑「菜々ちゃん、中華丼来たよ~」

菜々「ありがとうございます」


侑「さぁ食べよう食べよう」


侑「はい」 コトッ

菜々「すみません」

侑「あと、レンゲね」 スッ

菜々「ありがとうございます」


侑「いただきまーす」

菜々「いただきます」


 モグモグモグ・・・


侑「うん、美味いね」

菜々「そうですね」

侑「昼食べてないから余計にね」

菜々「その通りだと思います」


 モグモグモグ・・・

 



146: 2022/05/04(水) 07:31:50.17 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「数日前はさ、まさか菜々ちゃんとこうなるとは思っても無かったよね」

菜々「はい、私も驚いていますよ」 アハハ

侑「人生ってどうなるかホント分からないや」


菜々「嫌な話でしたら申し訳ないですが、歩夢さんとはどうなさるんですか?」


侑「あれだけ依存してたのに、いざ離れたら意外とすっきりしてて自分でもびっくりしてる」


菜々「そうですか・・・・・・ 歩夢さんはどうなんでしょう」

侑「それは本人じゃないとわからないな」


菜々「歩夢さんからしてみたら、私は恋人を奪った泥棒みたいに思われるのかもしれないので余計な心配かもしれませんが、私としたら少し歩夢さんが心配になりますね」

侑「そりゃ一緒にスクールアイドルやってた仲間なんだしね。心配する気持ちが起きるのはおかしなことじゃないと思うよ」

菜々「ですよね・・・・・・」
 



147: 2022/05/04(水) 07:33:58.07 ID:d2sDLPx0.net





菜々「ごちそうさまでした」

侑「ごちそうさま」


侑「ふう~、お腹いっぱい」

菜々「なんだかまた眠くなりそうです・・・・・・」

侑「今寝ると夜中目覚めるよ?」

菜々「そうですね」

侑「のんびりテレビでも見ようよ」


 ポチッ


 “あああん! あん! あん! あん! あん!”


菜々「!?」

菜々「な、何を掛けてるんですか!?」 ビクッ

侑「あはは! テレビがAVのチャンネルになっていたみたいだね」

菜々「びっくりしましたよ、もう!」 プンプン


侑「菜々ちゃんもさっき大きな声で喘いでイってたけどね」 ニヤリ


菜々「うううっ・・・・・・」

侑「あはは!」 ニコニコ

 



148: 2022/05/04(水) 07:35:52.01 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~深夜~


侑「────あ、もうこんな時間! そろそろ寝よっか」

菜々「色々と思い出話してたらあっという間でしたね」


侑「ベッドに入ろうか」

菜々「はい」


 バサッ

 モゾモゾ・・・


侑「いびきかいたらごめんね」

菜々「一昨日はしてませんでしたよ?」

侑「それなら良かった」 ホッ


菜々「では、おやすみなさい」

侑「おやすみ~」

 



149: 2022/05/04(水) 07:38:24.45 ID:d2sDLPx0.net

────
──



~翌朝~


侑「んんっ・・・・・・」 ムクッ


菜々「Zzz・・・・・・」


菜々「んっ・・・」 ピクッ

菜々「も、もう朝ですか・・・・・・」 ボー


菜々「そういえば、何となく泊まりましたけど化粧品とか一切持って来てないんですよね・・・・・・」

菜々「こ、このまま帰るの恥ずかしい・・・・・・」 ウウッ・・・


侑「コンビニでマスクでも買っていこうか?」

菜々「ですね・・・・・・」


菜々「とりあえず急ぎで私の部屋に一度帰りませんか?」

侑「そうだね」


侑「じゃあ会計しよう」


 ガチャッ


侑「・・・」Trrrr


おばさん『はいフロント』

侑「帰ります」

おばさん『あいよ』

侑「お願いします」

 



150: 2022/05/04(水) 07:40:50.73 ID:d2sDLPx0.net

 
 シュゴオオオオオオ・・・

 ガゴッ

 プシューーー・・・・・・


菜々「な、なんですか? それ」 キョトン

侑「昔ながらのエアシューターとかいうやつだよ」

菜々「これでお金のやり取りするんですか?」

侑「そう」


菜々「あ、お金は私が払いますから、おいくらですか?」

侑「これが伝票かな」 ピラッ


菜々「・・・・・・あ、丁度あります」 スッ

侑「悪いね・・・・・・今度何かで返すよ」


 キュッキュッ・・・

 ポチッ


 プシヤァーーーーーー

 ゴトッ

 シューーーーーーー・・・


侑「・・・・・・」


侑「こんなのまだあるの、ここのホテルくらいだろうね」

菜々「そうなんですか」


侑「じゃ、出よっか」

菜々「はい」

 



151: 2022/05/04(水) 07:42:33.79 ID:d2sDLPx0.net






侑「うわ! 外明るい!」

菜々「ですね」


侑「ラブホから出るのって何かソワソワするんだよね」

菜々「私は今回初めてですけど、何となくその気持ちが今分かる気がします・・・・・・」


侑「何か誰かに見られてそうでね・・・・・・」 アハハ

菜々「日曜日の朝ですし大丈夫ですよ。人通りもないじゃないですか」

侑「だよね」






 「・・・・・・・・・・・・」

 



153: 2022/05/04(水) 07:44:47.20 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~菜々の部屋~


菜々「何とか帰ってこれましたね!」

侑「私の体調のせいで迷惑かけたね」


菜々「いえ、昨日のうちに充分過ぎるお返しして貰いましたから・・・・・・」

侑「それなら良かった」


侑「私も凄く興奮したよ」


菜々「!?」 ビクッ

菜々「もうっ! サラッと変なこと言わないで下さい!」 プンプン

侑「あはは!」


菜々「私、シャワー浴びて顔洗うのでゆっくりしてて下さいね」

侑「悪いね」


菜々「冷蔵庫にあるもの適当に飲んでいいですから」

侑「うん」

 



154: 2022/05/04(水) 07:47:17.24 ID:d2sDLPx0.net

────
──


 バタンッ


菜々「さっぱりしました~」 ホカホカ・・・

侑「生き返ったみたいだね」 ニコッ


菜々「侑さんもどうぞ?」

侑「ありがとう。じゃあお借りするよ」


 バタンッ


菜々(ふぅっ・・・・・・)

菜々(凄く密度の濃い数日だったな・・・・・・)


菜々(このまま侑さんと幸せになれたら・・・・・・)


────
──


 バタンッ


侑「ふぅ、さっぱりしたよ。ありがとね」 ホカホカ・・・

菜々「いえいえ」


侑「今日はどうする?」

菜々「私は今日も特に予定はありません」

侑「昨日は私の為に丸一日潰して貰ったから今日は菜々ちゃんの為の日にしようよ」

菜々「ありがとうございます」


菜々「でも何処か行きたいとか特に無いんですよね」 ウーン

侑「たしかに。それと昨日の疲れが少し残ってる気がする・・・」

菜々「そうなんですよ」


侑「そうだな、ピアノの練習でもする?」

菜々「それいいですね」


侑「じゃあ決まりだね」

菜々「とりあえずもう少し休んでからにしましょうよ」

侑「練習やりたくなったら言ってね」 ニコッ

菜々「分かりました!」

 



155: 2022/05/04(水) 07:49:24.72 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夕方~


菜々「だいぶ日が落ちてきました・・・・・・。何だかんだでほぼ丸2日ご一緒でしたね」

侑「アパートも決まったし、菜々ちゃんにはホント感謝だよ」 ニコッ

菜々「不動産会社から連絡受けたら私にも連絡くださいね」 ニコッ

侑「うん、わかった」


侑「じゃ、私はカプセルホテルに戻るね」

菜々「はい、お気をつけて」


 バタンッ

 



162: 2022/05/04(水) 22:13:40.43 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~カプセルホテル・休憩室~


侑(ここに泊まるのもせいぜいあと2日程度だから我慢しよっと・・・・・・)


キャバ子「あれ? 昨日居なかったけどどうしたの?」

侑「ああ、ちょっとね」 アハハ


侑「そういえば、住むアパート見つけてきたよ」

キャバ子「そうなんだ! 私もそろそろ真面目に探さないとな」

侑「あと2~3日で入居できる予定だよ」

キャバ子「羨ましいなぁ」


キャバ子「そうだ! 落ち着いたら今度私が働いている店に飲みに来てね」

侑「うん、そうだね」


キャバ子「はい、名刺」 スッ

侑「ん?」

侑「ありがとう、指名するよ」 ニコッ

 



163: 2022/05/04(水) 22:16:45.75 ID:d2sDLPx0.net

────
──



~翌日・家庭教師事務所~


侑「おはようございます」

事務員「お疲れ様です。急に来て貰ってすみません」


侑「私にお話とは?」

事務員「実は、シニア層のお客さんをメインにやって貰ってた家庭教師さんが急に辞めてしまいまして・・・・・・」

侑「ええ!?」

事務員「ちょっと緊急事態でしてね」

事務員「高咲さん、仕事増やしたいとおっしゃってたので引き継いで貰えませんか?」

侑「本当ですか!? 私でよければ喜んで!」

事務員「件数もそれほど多くないので支障はないと思いますけど」

侑「助かります!」

事務員「これがリストですので、予定の日時にそれぞれ伺ってみて下さい」

侑「ありがとうございます!」 ペコッ


 バタンッ

 



164: 2022/05/04(水) 22:19:44.96 ID:d2sDLPx0.net






侑(よし! 仕事も一気増えたから頑張らないと!)



 prrrr(着信音)


侑(ん? 不動産屋さんかな?)


侑「はい、高咲です」

営業「〇〇不動産です」

営業「実は、お急ぎとの事でしたので急ぎで審査等の手続きを終わらせました」

営業「早ければ今日の夕方には入れるように致しますがいかがです?」

侑「ホントですか! それなら今日からお願いします!」

侑「仕事終わってからなので18時過ぎるかもしれませんが大丈夫ですかね?」

営業「構いませんよ、お待ちしております」


 プツッ






侑(やった! 今日から入れるぞ!)

侑(とりあえず菜々ちゃんにLINEしておくかな・・・・・・)


侑(そうだ、カプセルホテルもチェックアウトして、布団の配送も今日にして貰えるか頼んでみないと・・・・・・)

 



165: 2022/05/04(水) 22:22:58.24 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夕方・不動産会社~


 ウィーーーン(自動ドア)


侑「こんばんは。高咲ですが」

営業「高咲さん、お待ちしておりました」


営業「これが鍵になります」 スッ

侑「ありがとうございます」


営業「アパートの決まり事などは先日お渡しした資料を参考にして下さい」

侑「はい、分かりました」

営業「不明な点はお電話頂ければご説明致しますので」

侑「ありがとうございます! お世話になりました」 ペコッ

 



166: 2022/05/04(水) 22:26:12.16 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャ


侑「おお~! これが私の部屋!! ついに私の城で暮らせるぞ~」


 ピンポーン


侑(え? なんだ? 誰??)


 ガチャ


侑「!?」 ビクッ


侑「・・・・・・あ、菜々ちゃん!」

菜々「LINE見たので早速飛んで来ましたよ!」 ニコッ


侑「来客者1号だね」 ニコッ

菜々「ですね! そうなりたかったので」


菜々「そういえば、家具店の配送も今来たみたいですよ?」

侑「ほんと?」


 ピンポーン


侑「おっ! 噂をすれば」


 ガチャ


家具店員「高咲さんのお宅で間違いないですか?」

侑「はーい、ありがとうございます」

家具店員「こちらご購入頂いた商品になります」


 ドサッ


家具店員「サインをお願いします」 スッ

侑「はい」 カキカキ


侑「無理言ってすみませんでした」

家具店員「いえいえ、それでは」

侑「ありがとうございました」 ペコッ


 バタンッ

 



167: 2022/05/04(水) 22:29:05.69 ID:d2sDLPx0.net

 
菜々「侑さん、早速開封して確認しましょうよ」

侑「そうだね」

菜々「一応ハサミ持って来ましたので使ってください」 スッ

侑「さすが菜々ちゃん! 気が利くぅ~!!」


 ガバッ・・・

 ガサゴソ・・・


侑「うわっ、これやっぱ重そうだよ・・・・・・」

菜々「手伝いますので2人で出しましょう」

侑「悪いね、・・・・・・せーの!!」 グイッ


 ドサッ


侑「ふうっ・・・・・・」


菜々「一度広げてみて綺麗にしましょうか」

侑「うん、そうだね」





侑「よし、とりあえずこれで暮らせるぞ」 ニコッ

菜々「布団しかないですけどね・・・・・・」 アハハ


侑「必要なものは給料入ったら徐々に買っていこう」

菜々「ですね」


菜々「それよりこのアパート、カーテンがないですね」


侑「えっ!?」

侑「あ! ホントだ!」


菜々「布団以外にも最低限必要なものがありましたね。迂闊でした」

侑「カーテンなら近所のホームセンターに売ってないかな?」

菜々「ああ! なるほど! 多分ありますよ」

侑「買ってこよう!」

菜々「私も行きます!」

 



168: 2022/05/04(水) 22:31:51.27 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~ホームセンターから帰宅~


菜々「合うサイズが品切れとは仕方ないですね」

侑「明日には入荷するっていうし、今晩は我慢しよう」


菜々「まぁ、電気付けなければ外からは見えないでしょうから」 アハハ

侑「そうだね」


菜々「まぁでも、生活雑貨もある程度買いましたし、何とかなります」

菜々「あと、タオル類もウチに余ってるの持って来ましたから使ってくださいね」

侑「悪いね・・・ 菜々ちゃんいないと何も出来ないなぁ」 アハハ


侑「とりあえず、買ってきた弁当食べようか」

菜々「そうですね」

 



169: 2022/05/04(水) 22:34:43.59 ID:d2sDLPx0.net

────
──


侑「ごちそうさま!」

菜々「ごちそうさまでした」


侑「真っ暗な部屋で2人で細々と弁当食べてるのもなんか笑えるね」 アハハ

菜々「私はこういうの好きですよ?」

侑「たしかに面白い経験だよ」 ニコッ


菜々「それにしても、カーテンがない真っ暗な部屋だと、外の光がダイレクトに入って来てキレイですねぇ」

侑「そうだね、ちょっと神秘的」


侑「・・・・・・菜々ちゃん、ありがとね」

菜々「いえ、当然の事です」


侑「菜々ちゃん・・・・・・」

菜々「侑さん・・・・・・」


 ガバッ


菜々「あっ・・・・・・」


 モゾモゾ


菜々「んっ・・・」


菜々「・・・・・・ゆ、侑さん? 暗いとはいえ今日はカーテン無いですし、マズいのでは?」

侑「大丈夫だって、2階だし覗かれたりしないよ」


菜々「あの・・・・・・」


侑「ん?」

菜々「侑さんの部屋で抱かれるのは私だけですよね?」

侑「・・・・・・うん。そうだよ」


菜々「じゃあ、いいですよ・・・・・・ 抱いてください」


侑「・・・声、出さないようにね」

菜々「はい・・・・・・」


 モゾモゾ・・・


菜々「んっ!・・・・・・」 ビクッ

 



170: 2022/05/04(水) 22:37:32.66 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌朝~


侑「Zzz・・・・・・」


侑「・・・んんっ?」 ガバッ


侑(そっか、あのまま眠ってしまって・・・・・・) キョロキョロ・・・

侑(菜々ちゃんは私が寝てる間に帰ったわけか)


侑「ふっ・・・ ふえっ・・・」 クシュンッ!


侑(そういえば裸だった・・・・・・ うーっ、さむっ・・・・・・) ブルッ

侑(服着よっと・・・・・・) ブルブル


 バサッ





侑(半端な時間だなぁ・・・・・・)


侑(二度寝するほど眠くないし・・・・・・)

侑(仕事行くまで近所でも見て回ろうかな)


 ガチャ・・・ バタンッ

 



171: 2022/05/04(水) 22:40:51.01 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~侑の家の近所・路上~


 テク テク テク・・・


侑(すぐ近くにコンビニもあるし、結構いいところだよね)



 「────侑ちゃん?」


侑「!?」 ビクッ

侑「え!?」 クルッ


歩夢「侑ちゃん、おはよう」ニコッ


侑「!?」

侑「・・・・・・あ、歩夢!? な、なんで??」


歩夢「私の職場この辺りなんだけどなぁ」

歩夢「通勤途中だよ」

侑「そ、そうだっけ?」

歩夢「侑ちゃん、私の職場の詳細には興味示さなかったし」

侑「ま、まぁ・・・ たしかにね・・・・・・ そこまでは聞かなかったもんなぁ~・・・・・・」 アハハ


侑「もうアパート借りて住み始めたんだね」

侑「そうだよ、あそこの角曲がってすぐ左のところ」

歩夢「うん、知ってる」 ニコッ

侑「?」

侑「そっか」


歩夢「じゃあ私、仕事に遅れるといけないから行くね」 ニコッ

侑「うん。気をつけて」





侑(びっくりした! まさか歩夢とバッタリ会うとは・・・・・・) ドキドキ

侑(でも、なんか普通な感じだったな・・・・・・)

侑(まぁ、その方が助かるけど・・・・・・)

 



172: 2022/05/04(水) 22:43:54.74 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~夕方・終業後~


 テク テク テク・・・


侑(ふぅ~、シニア層のお客さんへのレッスンって意外と難しいなぁ・・・・・・)

侑(子供相手のようには行かないかも・・・・・・)



侑(ん? 菜々ちゃんからLINE来てたのか)

侑(菜々ちゃんのピアノレッスンも約束通りやらないとね)


────
──


~夜・菜々の部屋~


 ピンポーン

 ガチャ


侑「菜々ちゃん来たよ! 勝手にお邪魔しまーす」 ヌギヌギ


 バタンッ


菜々「あ、侑さん!」 ダッ


 ガバッ


侑「・・・おっと!」 ヨロッ

菜々「待ってましたよ?」 ギュウッ・・・


侑「熱烈な歓迎は新鮮で嬉しいよ」 ニコッ
 



173: 2022/05/04(水) 22:46:29.76 ID:d2sDLPx0.net

 
菜々「侑さんの部屋の整理もあるからホントは私の部屋に来て頂いてる場合ではないんでしょうけどね」

侑「菜々ちゃんとはピアノレッスンの約束があるから来れる時はなるべく来るよ」 ニコッ

菜々「ありがとうございます」


侑「私も実家から電子ピアノ運ぼうかなぁ」 ウーン

侑「そうすると、私の家でも菜々ちゃんの家でも練習できるよね」

菜々「たしかにそうですね」


侑「それに私も自分の練習もしなきゃいけないしなぁ」

菜々「ピアノのご指導なさるにしても、そのための練習も必要ですものね」

侑「実家のお父さんに運んで貰えないか相談しようかな・・・・・・」 ウーン


 prrrr(着信音)


侑「ん? だれだ??」
 



174: 2022/05/04(水) 22:49:19.42 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「・・・あ、かすみちゃんから電話だ」


 ピッ


侑「もしもし?」

かすみ『あ、侑せんぱい! 今お電話大丈夫ですか?』

侑「うん、大丈夫だよ」

かすみ『かすみんのお店なんですけど、今週の土曜日にオープンする事に決定したんですが、前日の金曜日に関係者向けのプレオープンしようと思ってるんですよ!』

侑「へぇ! そうなんだ!!」

かすみ『一応、虹ヶ咲のみんなには仕事終わり時間帯の方が集まり易いと思って19時頃から来て貰えるようにお声掛けしてるんです!』

侑「そうなんだ! 金曜日の19時ね! 必ず行くよ!」

かすみ『お待ちしてま~す!』

侑「ちょうど菜々ちゃんと一緒だから菜々ちゃんにも言っておくから」

かすみ『えっ?? 菜々せんぱいが? 侑せんぱいと?』

かすみ『・・・・・・ま、いいか。よろしくお伝えください。 では!』


 プツッ

 



175: 2022/05/04(水) 22:51:56.28 ID:d2sDLPx0.net

 
菜々「もしかして例のかすみさんのお店ですか?」

侑「うん、今週の土曜日オープンするんだって」

菜々「うわぁ! 素敵ですね!」

侑「それで金曜日に関係者向けプレオープンするみたいで、虹ヶ咲のみんなには19時に来て欲しいって」

菜々「私ももちろん行きます! 楽しみですね!」

侑「私の家に集合して一緒に行こうよ」 ニコッ

菜々「はい!」


菜々「それと、お祝いの品の用意も必要ですよね」

侑「あ、うん。そうだね」

菜々「何買いましょうか・・・・・・」 ウーン

侑「何いいかなぁ・・・・・・ 私そういうの疎いから菜々ちゃんに案出して欲しいかも!」 アハハ

菜々「わかりました。 お任せください」 ニコッ

侑「よろしく~」



菜々「・・・・・・それにしても、同好会の皆さんとも再会できますね」 ニコッ

侑「うん! そうだね!」 ニコッ



侑(歩夢にも当然声掛かるだろうけど、今朝の感じだと気まずくならなそうかな・・・・・・)

 



176: 2022/05/04(水) 22:54:20.34 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~金曜18時過ぎ・侑の部屋~


 ピンポーン


侑「あ、はーい!」


 ガチャ・・・


侑「菜々ちゃんかな?」

菜々「はい! 私です」 ニコッ

侑「私が部屋にいる時は鍵掛けてないから勝手に入ってきていいのに~」

菜々「それは不用心ですよ?」


 バタンッ


侑「あはは、大した事ないって~! 盗まれるものなんてないし、泥棒なんか来ないから」 アハハ

菜々「もうっ! 一度痛い目見ないと解らなそうですね、侑さんは」 ハアッ

侑「平気平気! それよりかすみちゃんの店に行く準備しないと!」

菜々「ですね。はやく準備してください! 遅れますよ?」

菜々「私は今日は遅れないように会社早退して来たんですから」

侑「私も今日の仕事予定を全部30分ずつ繰り上げさせて貰ったんだよね~」


菜々「その割には随分と呑気なご様子でしたけど」 ジトッ

侑「あはは!」





侑「・・・・・・よし! 準備オッケー! あと出掛けられるよ」

菜々「では遅れないように出発しましょうか」

侑「そだね」

 



177: 2022/05/04(水) 22:57:11.12 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~かすみの店~


菜々「ここがかすみさんのお店ですか!」

侑「かすみちゃんらしい可愛いお店だよね」


菜々「中に入っても宜しいのでしょうかね?」

侑「うん、行ってみよう」


 ガチャ


菜々「こんばんは~・・・・・・」


かすみ「あ! 菜々せんぱいと侑せんぱい! ありがとうございます!」 ニコッ


侑「これ、開店祝いだよ。私と菜々ちゃんから! 大したものじゃないけど」 スッ

かすみ「すみませんねぇ~、手ぶらで良かったのに」


菜々「かすみさん、開店おめでとうございます!」 ニコッ

かすみ「菜々せんぱい、お久しぶりですね!」 ニコッ

菜々「そうですね」


かすみ「・・・・・・」 ジロジロ


かすみ「むぅ~、随分とお綺麗になりましたね・・・・・・」ジーッ

菜々「あはは・・・ そんなことないですよ・・・・・・」


かすみ「今日は果林せんぱいとエマせんぱいは来れませんが、他のみんなは来てますから」

かすみ「奥の部屋へどうぞ~」
 



178: 2022/05/04(水) 23:00:09.97 ID:d2sDLPx0.net

 

 ガチャ


愛「あ! ゆうゆとせっつーじゃん!」

愛「なになに? そういう組み合わせだっけ?」 ワクワク

璃奈「愛さん、いいからいいから」


侑「みんな久しぶり~」 ニコッ

菜々「お久しぶりです」ペコッ


彼方「みんな変わらないねぇ~」

しずく「それぞれ皆さん大人っぽくはなりましたけどね」 ウフフ


かすみ「侑せんぱいだけは昔のままって感じですよねぇ」

侑「えっ!? それ何気に酷くない!?」 プンプン

愛「あはは~!」

彼方「確かに~」 ニヤニヤ


愛「りなりーもあんま変わんないよね」

璃奈「いつも会ってるから違いがわからないだけ」


しずく「歩夢さんはびっくりするくらい素敵になられましたね!」

歩夢「あはは、そうでもないよ・・・・・・」

かすみ「しず子もなかなか美人さんだよねぇ」 ニヤニヤ

彼方「だよねぇ~、彼方ちゃんにもお化粧教えてよぉ~」

しずく「いやいや、彼方さんは充分過ぎるくらいお綺麗ですから・・・・・・」アハハ

 



179: 2022/05/04(水) 23:03:09.21 ID:d2sDLPx0.net

 
かすみ「・・・コホン。ではそろそろ、かすみん特製のコッペパンの焼き立てを用意するので皆さんジャンジャン食べて下さい!」 キリッ

かすみ「お代は要らないので、その代わり宣伝頼みますよぉ~!」


一同「おおおおおおお~!」 パチパチパチパチ





かすみ「どうぞ~」 ドンッ

一同「わお!」


侑「私はこないだもご馳走になったけど美味しそうだね!」

愛「じゃあ頂いちゃおっかな!」

しずく「かすみさん、頂きますね」

かすみ「どうぞどうぞ~!」 ニコニコ




璃奈「美味しい」 モグモグ・・・


菜々「さすがかすみさんですね~。歩夢さん、これどうぞ?」 スッ


歩夢「あ、愛ちゃん? それ取ってくれる?」

菜々「あ・・・」


愛「あ、ああ~、ちょっと待ってねー」 アハハ

彼方「うん、彼方ちゃんではここまで上手く仕上げられないよぉ~」 モグモグ・・・


侑「菜々ちゃん食べてる?」 モグモグ・・・

菜々「はい、美味しいですね」 ニコッ

 



180: 2022/05/04(水) 23:05:49.27 ID:d2sDLPx0.net

 
愛「そういえば、歩夢は今何してるの?」

歩夢「私は大学卒業してから入った会社に今もずっとだよ」

愛「そうなんだ~」

歩夢「愛ちゃんは?」

愛「私は自分ちの跡継ぎ修行中~!」 ニコッ

歩夢「やっぱりそうなんだ、凄いなぁ~」


歩夢「璃奈ちゃんは?」

璃奈「私は在宅でプログラミングしてる」 モグモグ・・・

菜々「璃奈さんは昔からパソコンがお得意ですもんね」


しずく「私は会社員しながら劇団入ってますけど、なかなか夢には届かないです」

しずく「なので、特技を活かしてる皆さんが羨ましいですね」

菜々「私もただの会社員ですので、大好きを仕事にしてるのは凄いと思いますよ」


侑「もしかしてフリーターなの私だけ?」 チラッ

彼方「侑ちゃ~ん、なんで私を見るのかなぁ? 残念ながら学校で習ったこと活かして仕事してるよぉ?」

侑「ええっ!?」

愛「あはは~! ゆうゆ大丈夫大丈夫! それも生き方だから!」 ニコニコ

侑「しかも最近までニートだったからね」 アハハ

しずく「ど、どうやって生きてたんですか?」


侑「!?」 ビクッ

 



181: 2022/05/04(水) 23:09:50.27 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「あ、ああ! い・・・色々とね・・・・・・ あははは~」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


菜々「・・・ゆ、侑さんは最近1人暮らし始めて、ピアノのお仕事始めたんですよ~、あはは・・・」

侑「菜々ちゃん、それあまりフォローになってない!」 プンプン

菜々「す、すみません!」 アハハ


かすみ「ハロワで仕事探そうとしてる侑せんぱいにアドバイスしたのは私ですからね! えっへん!」 ドヤァ

侑「たしかにあの時のかすみちゃんの一言のおかげだよね」 ニコッ


愛「ゆうゆは歩夢のヒモにでもなってるのかと思ってたんだけどなぁ、それどころかせっつーと仲良いみたいだし」 ウーン


歩夢「あはは・・・ 侑ちゃんと菜々ちゃんは仕事でもプライベートでも仲いいらしいからね」

歩夢「お互いの家、行き来してるんでしょ? 侑ちゃん」 チラッ


侑「あ・・・ ま、菜々ちゃんはお客さんでもあるからね~・・・・・・」 アハハ


愛「そうなんだ~」 ニコッ

彼方「家を行き来って~ 凄いよねぇ」 ニヤニヤ


侑「・・・・・・あ、愛ちゃんも璃奈ちゃんと相変わらず仲良いんじゃない?」 ハハハ

愛「うん、昔からの親友だからね!」ニカッ

しずく「そう言える関係というのも羨ましいですね」 ニコッ

 



182: 2022/05/04(水) 23:13:32.09 ID:d2sDLPx0.net

 

 ガタッ


歩夢「みんな楽しんでるところで悪いけど、明日は朝が早いから今日はここで帰らせてもらうね」


かすみ「あ! 歩夢せんぱい、今日はありがとうございました!」 ペコッ

歩夢「かすみちゃん、頑張ってね! たまに買いにくるから」 ニコッ

かすみ「宜しくお願いしますね!」


歩夢「じゃ、お先するね」 ニコッ


 バタンッ


彼方「歩夢ちゃんもお仕事大変なんだねぇ~・・・・・・」


しずく「さて、私もそろそろ失礼します。かすみさんありがとう」 ニコッ

かすみ「しず子もありがとね」

しずく「お店、頑張ってね」 ニコッ


愛「私も店の仕込みあるし、そろそろ帰ろっかな」

かすみ「え~! じゃあ残念ですけどそろそろお開きにしましょうか」

菜々「そうですね」


彼方「今度は愛ちゃんの店で飲み会とかしたいよねぇ」

侑「あー、それいいね!」 ニコッ

かすみ「かすみんも賛成です~」


愛「それなら貸切にして張り切っちゃうぞ~!」 ニカッ

璃奈「それは楽しみ」 ニコニコ


侑「じゃ、またね!」

菜々「お疲れ様でした」

 



183: 2022/05/04(水) 23:16:30.38 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~帰り道~


 テク テク テク・・・


侑「果林さんとエマさんは来れなくて残念だったけど、数年ぶりにみんなで集まると楽しいね」

菜々「はい、そうですね」

侑「愛ちゃんの店での飲み会も社交辞令じゃなくて実現出来るといいけど」

菜々「今度は全員で集まりたいですね」


 テク テク テク・・・


侑「菜々ちゃん、これからどうする?」


菜々「時間も少しありますし、侑さんの部屋行ってもいいですか?」

侑「布団とカーテンしか無いけどね」 ニコッ

菜々「ふふふっ、そうでしたね」 ニコッ

 



184: 2022/05/04(水) 23:19:36.74 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」


菜々「カーテン閉めて電気付けると部屋の印象が全く違いますね」

侑「こないだがイレギュラーだったからねぇ」 アハハ

菜々「少しずつ家具増やして行きましょうね」

侑「うん!」


侑「明日、菜々ちゃん休みでしょ? 泊まっていく?」

菜々「いえ、実は仕事が溜まってるもんで半日だけ出なきゃいけないんですよ」


侑「そっか、じゃあ明日は無理かな・・・・・・」

菜々「どうかしましたか?」


侑「週給が入ったから少し何か買おうかと思って・・・・・・ 出来れば菜々ちゃんに付き合って貰いたかったんだけど」

菜々「それなら日曜日に行きましょうよ」

侑「そうだね」


菜々「侑さんの部屋見て安心しましたし、私帰りますね」


侑「どんだけ私ヤバい生活してると思われてんだろ」アハハ

菜々「部屋と布団あれば暮らせるとか言う人ですからね、心配しますよ!」

侑「あはは!」 ニコッ


菜々「それに暗いとはいえカーテンが無いままSEX始める人ですから」

侑「あれはね~、雰囲気も良かったしね~」 アハハ


菜々「侑さん、今日はしなくてもいいですか?」

侑「菜々ちゃん仕事なんでしょ? 我慢するよ」

菜々「分かりました、じゃ帰りますね」 ニコッ


侑「一応明日また連絡するから」 ニコッ

 



185: 2022/05/04(水) 23:22:42.68 ID:d2sDLPx0.net

 
菜々「あ、あの・・・・・・ おやすみのキスしてくれませんか?」 モジモジ


侑「!?」 ドキッ


侑「う、うん! 可愛すぎてびっくりした!」 ドキドキ・・・


侑「じゃ、行くよ・・・・・・?」

菜々「はい・・・・・・」


侑「んっ・・・・・・」 チュッ

菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「こ、これでいいかな・・・・・・」 アハハ

菜々「ありがとうございます・・・・・・」


菜々「では」ニコッ


 バタンッ






侑(歩夢と別れた直後だし、菜々ちゃんとはゆっくり仲良くなって行くつもりだったけど、完全に菜々ちゃんのペースに飲まれて来たなぁ・・・・・・)

侑(このまま菜々ちゃんとずっと・・・・・・ という気持ちも正直ある・・・・・・)

 



186: 2022/05/04(水) 23:26:05.41 ID:d2sDLPx0.net

 

 ピンポーン


侑(ん? 菜々ちゃん忘れ物でもしたかな?)


 ガチャ


侑「・・・菜々ちゃんどうしたの?」


歩夢「私、菜々ちゃんじゃないけど?」 ニコッ


侑「歩夢!?」ビクッ


歩夢「侑ちゃん、アパート決まったら連絡くれるって言ってたのに連絡くれないまま通勤途中にバッタリ会ったし、それにいつまでも招待してくれないから来てみたよ」 ニコッ


侑「あ・・・・・・ うん、ごめん」

歩夢「お邪魔するね」


 バタンッ


侑「さっき明日早いからって帰ったんじゃなかったの?」

歩夢「うん、急に予定変わったんだ」

侑「そっか」


歩夢「良い部屋だけど何も無いね」 クスクス

侑「これから買っていくつもりだよ」


侑「そういえば、居候させて貰ってたお礼は1人暮らしが安定したら何かしらの形で必ずするつもりだから」

歩夢「それはいいって言ったのに」

侑「もう別れたでしょ? 私達」

侑「そういう訳にはいかないと思って・・・」


歩夢「ふーん、別れるとあっという間に他人行儀なんだね・・・」 ジロッ

侑「いや、まぁ・・・・・・」

 



187: 2022/05/04(水) 23:29:27.79 ID:d2sDLPx0.net

 
歩夢「言ったのは私だったけど、"一度"さよならって言ったんだけどな」


侑「え?」


歩夢「侑ちゃんも私も、離れて反省すればいつでも戻れると思うから」


侑「・・・・・・」


歩夢「でも、まさかすぐに菜々ちゃんとくっつくとはね」

侑「そ、それは・・・・・・」



歩夢「何回SEXしたの?」 ニコッ

侑「そ、そんなの言えないよ」


歩夢「したんだね」

侑「そんなこと聞かないでよ」


歩夢「まぁ聞かなくても大体分かるけどね」


侑「・・・・・・」



歩夢「菜々ちゃんと私、どっちが気持ちいい?」

侑「えっ!」

侑「そ、そんなの・・・・・・ わからないよ」


歩夢「ふーん、言えないんだ・・・・・・」


侑「あ、歩夢・・・ 何が言いたいの?」


歩夢「私は侑ちゃんしか知らないし、今後も侑ちゃん以外を知るつもりはないよ」

歩夢「侑ちゃんは違うみたいだけど、私はそれでも構わないから」


侑「歩夢・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん、生理の日以外は毎日のように私としてたのにしなくても大丈夫?」

侑「べ、別に・・・・・・」
 



188: 2022/05/04(水) 23:32:55.83 ID:d2sDLPx0.net

 
歩夢「菜々ちゃんとできるもんね、侑ちゃんは」

歩夢「私は侑ちゃんとしたいけど、ここでするのもどうかと思うからやめておく」


歩夢「それにそもそも別れてるからそんなこと出来ないか・・・・・・」


侑「・・・・・・」


歩夢「それに、侑ちゃんと菜々ちゃんが寝た布団に私は寝たくないしね」


歩夢「・・・・・・もし、私が可哀想だと思ったらウチに来て?」


侑「そんな・・・・・・」


歩夢「ごめん! 冗談だよ」 ニコッ

歩夢「じゃ、またね」


 バタンッ



侑「・・・・・・」

 



189: 2022/05/04(水) 23:35:33.29 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~翌日・正午過ぎ~


 テク テク テク・・・


菜々(休日出勤、予定通りに終わって良かった・・・・・・)


菜々(そういえば、侑さんが連絡くれるって言ってましたね・・・・・・)

菜々(とりあえず家に帰って着替えますか・・・・・・)






 テク テク テク・・・


菜々「おや?」

歩夢「あれ? 菜々ちゃん?」


菜々「奇遇ですね、こんなところでお会いするなんて」

歩夢「ちょっとこっちの方に用があってね」 ニコッ

菜々「昨日はお仕事で早いからとお帰りになられたのでは?」

歩夢「ああ、その予定は無くなったんだ」

菜々「そうですか」


歩夢「菜々ちゃんはこの辺りに住んでるの?」

菜々「ええ。・・・ていうか目の前のアパートがそうですよ」

歩夢「そうなんだ、良さそうなところだね」

菜々「立ち話もなんですし、中へどうぞ?」

歩夢「じゃあ、お言葉に甘えて」

 



190: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:38:17 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~菜々の部屋~


菜々「コーヒーで宜しいですか?」 コトッ

歩夢「ありがとう」


歩夢「いいお部屋だねぇ、家賃高いんじゃない?」

菜々「いやいや、そうでもないですよ」 アハハ


歩夢「昨日は久々にみんなと会えて楽しかったね」

菜々「そうですね、みなさんお元気そうで何よりでした」


歩夢「菜々ちゃん、侑ちゃんのお客さんになったんだってね?」

菜々「ええ、何か新しい趣味をと思いまして」

歩夢「昨日なんか一緒にかすみちゃんのお店に来てたけど、ピアノをきっかけに侑ちゃんと随分仲良くなったんじゃない?」

菜々「ええ、まぁ・・・・・・」

 



191: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:41:10 ID:d2sDLPx0.net

 
菜々「・・・・・・あの、歩夢さん?」

歩夢「ん?」


菜々「侑さんからお聞きしていますが、お別れになられたんですよね・・・・・・?」

歩夢「そうだね」


歩夢「・・・・・・でも、私と侑ちゃんで認識の食い違いがあって、私は一時的に離れるだけのつもりだったんだけど侑ちゃんは勘違いしちゃったみたい」

菜々「といいますと?」


歩夢「私と侑ちゃんは子供の頃から家が隣で何をするにもいつも一緒だったのは菜々ちゃんも知っているでしょ?」

菜々「そうですね、高校の時も見ていましたから」

歩夢「高校卒業してからもずっと一緒だったんだけどね、お互いの為に一度離れてみることにしたの」

菜々「そのようにお聞きしています」


歩夢「だから私は恋人の関係を完全に解消したつもりはないんだけど、侑ちゃんは違ったみたいでさ。すぐ菜々ちゃんに飛び付いて行ったからビックリしちゃった」


菜々「・・・・・・」


歩夢「侑ちゃんとは付き合ってるんでしょ?」

菜々「事実上はそうだと思っています」

菜々「・・・・・・言葉では交わしていませんが」


歩夢「そうなんだ・・・・・・ 侑ちゃんらしいっちゃらしいね」

 



192: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:43:52 ID:d2sDLPx0.net

 
歩夢「でも、その様子だと侑ちゃんと寝たんじゃないの?」

菜々「そうですね」


歩夢「侑ちゃん、大変でしょ?」

菜々「え?」


歩夢「ホントSEXが好きだから、いつでも体を求めてくるからね」

歩夢「・・・・・・ごめんね? 侑ちゃん昔から女の子が好きだから、菜々ちゃんも勢いで侑ちゃんに抱かれちゃったんだよね?」


菜々「いえ、そういうわけでは・・・・・・」


歩夢「そういうわけでは?」


菜々「お恥ずかしながら、侑さんに求めたのは私の方からです」

菜々「なので一方的に侑さんから関係を持ったわけではありませんよ?」


歩夢「へぇ・・・・・・」


菜々「なので侑さんを悪く言わないであげて下さい」

歩夢「ふふっ、もうすっかり彼女になっちゃったわけだ」 ニコッ


菜々「歩夢さんには悪いかもしれませんが、私はこのまま侑さんと幸せになりたいと思っています」

菜々「おそらく侑さんもそう思ってくれていると思います」

 



193: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:46:53 ID:d2sDLPx0.net

 
歩夢「・・・・・・ふーん、私はまだ侑ちゃんと完全に別れたつもりはないんだけどね」

歩夢「それでも菜々ちゃんは侑ちゃんと付き合う気なんだ」


菜々「侑さんは歩夢さんと別れたと断言していました」

菜々「なので私が侑さんにアプローチするのは自由だと思います」


歩夢「・・・・・・」


菜々「侑さんと歩夢さん、双方の認識に違いがあるようではありますが、現状そうなので歩夢さんが侑さんとの恋人関係を主張されても説得力に欠けますよ?」


歩夢「確かに菜々ちゃんの言う通りだね・・・・・・」


歩夢「ま、侑ちゃんは最終的に私に帰ってくると思うし、それまで侑ちゃんを幸せにしてあげてね?」


菜々「・・・・・・」


歩夢「・・・・・・あ、そうだ! 侑ちゃんはね、お風呂で体洗ってあげる時にあそこ触って貰うのが好きなの」

歩夢「してあげると喜ぶと思うよ?」


菜々「・・・・・・」


歩夢「あ、もうしてるのかな? あはは」


歩夢「・・・・・・お昼時にごめんね?」

歩夢「私、用事あるからそろそろ行くよ」

菜々「はい」

歩夢「コーヒーごちそうさま」



歩夢「菜々ちゃん、ちゃんと満足させてあげないと侑ちゃんすぐに何処かに行っちゃうかもよ?」

歩夢「じゃあね?」


 バタンッ


菜々「・・・・・・」
 



194: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:50:04 ID:d2sDLPx0.net






 prrrr(着信音)


菜々(・・・・・・あ、侑さんから)


 ピッ


菜々「もしもし?」

侑『あ、菜々ちゃん、お仕事終わったの?』

菜々「はい、ついさっき帰宅したところですよ」

侑『明日の買い物はよろしくね』

菜々「はい、もちろんそのつもりです」


侑『今日も菜々ちゃんに逢いたいなって思ったんだけど、やっぱ実家行って電子ピアノ運ぶ段取りしようかと思うんだ』

菜々「そうなんですね」

侑『はやく環境整えたいし』

菜々「お気をつけて下さいね」

侑『また夜にでも連絡するよ』

菜々「はい、お待ちしてますね」


 プツッ


菜々(さっきの歩夢さんの件、侑さんにも話した方がいいのかな・・・・・・)

 



195: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:52:52 ID:d2sDLPx0.net

────
──


~侑の実家~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」


母「あら、急にどうしたの?」

侑「まずね、引っ越したから」

母「え!? 急ね!」

侑「これが新しい住所書いたメモね」 ピラッ

母「まったく! なんかあれば言いなさいよ?」


侑「うん。それでさ、電子ピアノ運びたいんだけどお父さんに車で運んで貰えないかなって」

母「お父さん今日も仕事よ?」

侑「後日でもいいよ」

母「それとかアンタ免許持ってるんだから自分で運べば?」

侑「車使ってもいいの?」

母「お父さんはいい顔しないだろうけど、ぶつけないで戻せば大丈夫よ」

侑「じゃあそうしよっかな」

侑「ついでに車で持って行けそうなものも持っていくか」

 



196: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:55:27 ID:d2sDLPx0.net

 
母「はい、カギ」 スッ

侑「ありがとう」 ニコッ

母「気をつけてね」


 ピンポーン


母「・・・・・・ん? だれかしら?」


 ガチャ


歩夢「こんにちは」 ニコッ

母「あら! 歩夢ちゃん!?」


侑「!?」


歩夢「私もたまたま実家に来たんですけど、さっき侑ちゃんを外で見かけたもので居るかと思って訪ねてみました」 ニコッ

母「まぁまぁ、歩夢ちゃんあがって?」

歩夢「お邪魔します」 ニコッ


母「侑の部屋でごゆっくりね」 ニコッ

歩夢「ありがとうございます」


 バタンッ

 



197: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/04(水) 23:58:06 ID:d2sDLPx0.net

 
侑「あ、歩夢も実家来てたんだね」 アハハ

歩夢「うん、奇遇だね」 ニコッ


侑「私、これから電子ピアノをアパートに運ぼうかと思ってたところなんだ」

歩夢「手伝おうか?」

侑「いや、大丈夫だよ」

歩夢「水くさいなぁ」


侑「じゃあ、車に運ぶのだけ手伝ってくれる?」

歩夢「うん、いいよ」


────
──


~駐車場~


 バタンッ


侑「ふぅ、ひとまず積荷は準備完了」

歩夢「侑ちゃんが運ぶの?」

侑「そうだよ」

歩夢「じゃあ隣乗せて貰おうかな」

侑「私のアパートに行って荷物下ろしてだから帰ってくるのに結構時間かかるかもよ?」

歩夢「時間は大丈夫」

侑「それならいいけど」

 



198: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:00:49 ID:E80d6de4.net

────
──


~移動中の車内~


 ブウウウウウン・・・


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん、ペーパードライバーなのに運転上手いね」

侑「意外と運転の仕方忘れてないもんだね」


歩夢「こうしてドライブしてると恋人同士みたいじゃない?」

侑「そうかなぁ」


歩夢「あ! ごめん! 菜々ちゃんっていう恋人がいるんだもんね」


侑「・・・・・・」


歩夢「・・・・・・でも、ちゃんと言葉で伝えたの?」

侑「??」

侑「どう言うこと?」


歩夢「付き合ってるつもりでもお互いの気持ちを確認しておかないと認識が違うこともあるかもよ?」

侑「そうだね」


侑「・・・・・・私はこのまま菜々ちゃんと付き合って行こうと考えてるよ」

歩夢「そうだろうと思ったけどね」


侑「歩夢との関係があったから今があると思ってるから感謝してる」


歩夢「・・・・・・もう既に過去なんだ、私は」


侑「・・・・・・」

 



199: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:03:55 ID:E80d6de4.net

 
歩夢「・・・・・・そんなに菜々ちゃんの体が良かったの?」


侑「!?」

侑「そんなこと聞かないでよ」


歩夢「侑ちゃんは毎日のようにしなきゃ気が済まない子なんだから、それが重要なんじゃないの?」

侑「ま、まぁ・・・ 否定はしない・・・・・・」


歩夢「・・・・・・でも侑ちゃんは私に帰ってくると思うよ?」


侑「!?」

侑「な、なんで?」


歩夢「そういう運命だから、かな」


歩夢「私が本気で侑ちゃんの為にSEXすれば凄く気持ちいいのは分かってるでしょ?」


侑「・・・・・・」


歩夢「侑ちゃんは必ず私を忘れることが出来なくて求めてくるから」


侑「・・・・・・無いと思うよ」


歩夢「ふふふっ」

 



200: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:06:54 ID:E80d6de4.net

────
──


~侑の部屋~


侑「ふう。電子ピアノも運んだし、ついでに家具も少し持って来れたから良かったなぁ」

歩夢「布団しかない部屋がいくらかマシになったね」 ニコッ


侑「悪いね、歩夢。手伝って貰っちゃって」

侑「・・・・・・あ、そうだ。お礼に夜ご飯一緒にどう?」


歩夢「それはデートのお誘い?」

侑「変な言い方しないでよ」


歩夢「ふふふっ、いいよ?」

侑「じゃあまずは車を実家に戻しに行こうよ」

歩夢「分かった」

 



201: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:09:30 ID:E80d6de4.net

────
──


~侑の実家~


侑「お母さんありがとう」

母「車ぶつけなかったでしょうね?」

侑「うん、大丈夫だよ」


侑「あと、歩夢とご飯食べに行ってそのまま帰るから」

母「そう、気をつけてね」

歩夢「お邪魔しました」

母「歩夢ちゃんもありがとね!」 ニコッ


母「侑、安物じゃなくてちゃんとした食事ご馳走しなさいよ?」

侑「あはは、分かってるよ」

 



202: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:13:43 ID:E80d6de4.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑「どこ行こうか、行きたい店とかある?」

歩夢「侑ちゃんが決めていいよ」

侑「私、外食疎いからなぁ・・・・・・」 ウーン


歩夢「牛丼とかうどんは得意なんじゃないの?」 フフフ

侑「たしかに、安いところなら詳しいかも」 アハハ


歩夢「悩むなら、私の部屋で食べよっか?」

侑「え?」


歩夢「そうだ、お寿司でもテイクアウトして私のウチで食べようよ」

侑「歩夢がそれでいいならいいけど」


歩夢「近所のお寿司屋さんに電話して予約しておくよ」

侑「うん、任せる」


歩夢「・・・」prrrr

 



203: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:17:04 ID:E80d6de4.net

────
──


~歩夢の部屋~


 ガチャッ・・・ バタンッ


歩夢「ただいま~」


侑「もうここには来ないと思ったんだけどな」

歩夢「まぁまぁ、侑ちゃんの奢りでお礼してくれるんだからありがたく頂こうよ」 ニコッ

侑「うん、まずは食べよっか」


歩夢「お茶要る?」

侑「あ、私やろっか?」


歩夢「侑ちゃんはもうお客さんでしょ?」

侑「あ、そっか」

歩夢「それとも帰りたくなった?」 ニコッ

侑「まだ習慣が抜けてないのかもね」 アハハ
 



204: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:19:22 ID:E80d6de4.net





歩夢「じゃ、いただきます」

侑「いただきま~す」


 モグモグモグ・・・


歩夢「侑ちゃんの奢りだと思うと格別に美味しいね!」 ニコッ

侑「あはは・・・・・・」


侑「歩夢? 今日は手伝ってくれてありがとね」

歩夢「いやいや、当然のことだから」


侑「ピアノの家庭教師の仕事もかなり増えたんだよ?」

歩夢「そうなんだ」

侑「平日の日中はほぼ仕事で埋まったね」


歩夢「それは何の為に頑張ってるの?」

侑「生活のため? かな?」


歩夢「ふーん、菜々ちゃんの為じゃないの?」

侑「まぁ、それもそうだね・・・・・・」


歩夢「こないだまでここで私と抱き合ってた子がたった数日で変わっちゃうんだから不思議なものだよね」

侑「それは私も思う」

歩夢「まぁ、頑張りなよ」

侑「うん」


歩夢「ダメになったらいつでも帰ってきていいから」

侑「そうならないようにするつもり」


歩夢「私は待ってるよ?」

侑「やめてよ」アハハ

 



205: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/05(木) 00:23:19 ID:E80d6de4.net





歩夢「お寿司美味しかったね、ごちそうさま」

侑「ごちそうさま」


侑「じゃあ、また何かあれば」 スクッ


歩夢「もう帰るの?」

侑「うん」


歩夢「侑ちゃんは菜々ちゃんとしてるからいいだろうけど、私はしばらくご無沙汰なんだけどな」


侑「え?」


歩夢「侑ちゃんの元恋人をなぐさめてくれる気はないの?」 ニコッ

侑「いや、それはまずいでしょ」


歩夢「侑ちゃんと毎日のようにしてたせいで体がそれに慣れちゃてるんだけど?」

侑「あはは、それはたしかに私のせいかもね」


歩夢「菜々ちゃんには黙っててあげるよ?」


侑「いや、悪いけど帰るね」


歩夢「そっか・・・・・・」

歩夢「じゃあね?」


侑「うん、お邪魔しました」


 バタンッ



歩夢(思ったより重症だね、侑ちゃん・・・・・・)

 



206: 2022/05/05(木) 00:26:19.46 ID:E80d6de4.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャ


侑「ただいま~」

侑「・・・・・・って1人か」


侑(あ、菜々ちゃんに連絡しないと・・・・・・)


侑「・・・」prrrrrr


菜々『もしもし』

侑「あ、菜々ちゃん」

菜々『ピアノを運ぶ段取りは済みましたか?』

侑「実は実家の車使ってもう運んだよ」

菜々『そうなんですか! バッチリですね!』

侑「ついでに運べそうな家具も少し持って来たんだ」

菜々『じゃあ、だいぶ家らしくなったんじゃないですか?』

侑「あはは! たしかにね」

侑「あと、ベッドとマットレスだけ買いたいな」

菜々『じゃあ明日見に行きましょうか』

侑「うん、そうだね」

 



207: 2022/05/05(木) 00:29:04.51 ID:E80d6de4.net

 
菜々『あの、侑さん・・・・・・ 今すぐにでも逢いたいです』

侑「どうしたの?」

菜々『いえ、なんとなく』

侑「来る?」

菜々『いえ、私の部屋に来ませんか? 無理言って申し訳ないですが・・・・・・』

侑「菜々ちゃんがそういうなら断る理由も無いし行くよ」

菜々『ありがとうございます』


侑「今から準備して行くね」

菜々『私の部屋に泊まって、そのまま明日は買い物に行きましょう』

侑「そうだね」

 



208: 2022/05/05(木) 00:31:44.64 ID:E80d6de4.net

────
──


~菜々の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「着いたよ~」

菜々「・・・・・・あ! お待ちしていました!」 ダッ


 ガバッ


侑「おっと・・・」 ヨロッ


菜々「急ですみませんが・・・・・・ い、今すぐ抱いてくれませんか?」 ギュウッ


侑「ど、どうしたの?」

菜々「どうしても・・・・・・」


侑「分かった」


────
──


菜々「はぁ、はぁ・・・・・・」


侑「気持ちよかったね」 ハァハァ・・・

菜々「はい・・・・・・」 ハァ ハァ・・・


侑「菜々ちゃんも随分と上手くなったね」

菜々「私ばかり気持ち良くして頂いてるのも申し訳ないですし・・・・・・」

菜々「侑さんにも気持ちよくなって頂かないと・・・・・・」


侑「凄く良かったよ」 ニコッ

菜々「そう言って貰えると嬉しいです」 ニコッ

 



209: 2022/05/05(木) 00:35:36.32 ID:E80d6de4.net





菜々「・・・・・・話は変わりますが、実は、今日の昼に歩夢さんと会いました」


侑「え?」

菜々「アパートの外でバッタリ会いまして、20分くらいここでお話ししてたんです」

侑「そうなんだ・・・・・・」


菜々「歩夢さんは、侑さんとまだ別れてないおつもりですよ?」

侑「え!? まさか・・・・・・」


菜々「・・・・・・気をつけて下さいね」


侑「・・・・・・」



菜々「あ、あと・・・ 侑さんと私は恋人同士という認識で良いですよね?」


侑「うん、私と付き合って欲しい」


菜々「あ、ありがとうございます・・・・・・」ウルッ

菜々「それを聞けて安心しました」 グズッ・・・


侑「菜々ちゃんと居ると居心地いいもんだからすっかり気持ちの上では付き合ってるつもりだったんだけどね」 アハハ

菜々「私もそうでした」


侑「言葉で確認するのは大切だね」 ニコッ

菜々「はい」


侑「もう少し休んだら、またしてもいい?」 ニコッ

菜々「ふふっ、お好きですね」


侑「菜々ちゃん疲れてるなら私がするから」

菜々「優しくしてくださいね」

侑「当然だよ」







侑(歩夢の思い通りにはならないよ・・・・・・)

 



210: 2022/05/05(木) 00:39:10.94 ID:E80d6de4.net

────
──


~翌日・侑の部屋~


侑「ふぅ、家具屋の軽バン借りられたから助かったね」

菜々「あとは組み立てるだけですね」


侑「説明書は・・・・・・ っと・・・・・・」 ピラッ


侑「・・・・・・あ~、意外と組み立て簡単かも」


侑「菜々ちゃん、そっち持ってくれる?」 ガタッ

菜々「こうですか?」

侑「うん」


────
──


侑「よし、できた!」 ニコッ

菜々「素晴らしいです!」 パチパチ


侑「あとはマットレス乗せて、布団敷いて完成!」


菜々「最初とは見違えましたね」

侑「うん、菜々ちゃんのおかげだよ」

菜々「彼女として当然です」 ニコッ


侑「あはは! これからもよろしくね」 ニコッ

菜々「はい!」





侑「さてと、1番大事なベッドの強度を試さないとね」


菜々「え?」

侑「菜々ちゃんと寝る為のベッドなんだから」 ニコッ


菜々「ふふふっ、いいですよ?」 ニコッ


 ガバッ

 ドサッ・・・


菜々「侑さん・・・・・・ 来て?」


侑「んっ・・・・・・」 モゾモゾ

菜々「あんっ!」 ビクッ


 ギシッ ミシッ・・・

 



211: 2022/05/05(木) 00:41:42.03 ID:E80d6de4.net

────
──


~夕方~


菜々「・・・・・・では、明日は仕事ですし帰りますね」

侑「うん」


菜々「寂しくなったら電話してください」

侑「菜々ちゃんもね」


菜々「では」 ニコッ


 バタンッ


侑(引っ越したばかりだけど、いずれは2人で暮らしたいなぁ・・・・・・)






 ピンポーン


侑(・・・・・・なんだ?)


 ガチャ


侑「!?」

歩夢「こんばんは!」 ニコッ


侑「あ、歩夢!?」 ビクッ


歩夢「お邪魔するよ?」


 バタンッ


侑「ど、どうしたの?」


歩夢「荷物運び手伝った身としてはその後が気になってね」


歩夢「・・・・・・あ、ベッド買ったんだ」

侑「今日買ったんだよ」


歩夢「ふーん」

歩夢「どうせ買ったばかりのベッドで菜々ちゃんとしてたんでしょ」

侑「わ、悪い?」


歩夢「ふふふっ、菜々ちゃんもすっかり侑ちゃんを繋ぎ止める方法身につけちゃったみたいだね」

 



212: 2022/05/05(木) 00:44:14.17 ID:E80d6de4.net

 
歩夢「そういえば、1人暮らしが安定したら居候のお礼してくれるとか言ってなかったっけ?」

侑「うん、そうだね」

侑「そろそろかなって思ってたよ」


歩夢「要らないって言ったけど、やっぱ貰おうかな・・・・・・」

侑「うん、その方が私も気持ちの上で助かるよ」


歩夢「侑ちゃん、金銭とか物とかは要らないよ?」


侑「え?」


歩夢「新品のベッド・・・・・・ 座らせてね」


 ボフッ


歩夢「うん! マットレスが弾力あって新品って感じ!」

侑「ど、どうしたの? 急に・・・・・・」


歩夢「侑ちゃんがさっき菜々ちゃんとSEXしたばかりのベッドで私ともSEXして欲しいな」


侑「え!?」


歩夢「それが居候のお礼ということでどう?」


侑「だ、だめだよそれは・・・・・・」

 



213: 2022/05/05(木) 00:46:58.82 ID:E80d6de4.net

 
歩夢「手切れ金代わりということにもしてあげる」


侑「いや、違うのにしようよ」

侑「商品券とかどうかと考えてたんだ」


歩夢「そういうのホント要らないから」


 グイッ


侑「あぶなっ!!」 フラッ


 ドサッ


歩夢「してくれないなら私がするね・・・・・・」


侑「ちょっと! 歩夢!」


歩夢「まずは脱ごうか」 バッ


侑「ちょっ!」


 ズルッ・・・

 バサバサッ・・・


侑「や、やめて!」 ジタバタ


歩夢「相変わらず可愛い体だよね・・・・・・」


侑「歩夢・・・ これじゃレイプだよ・・・・・・」


歩夢「侑ちゃんがSEX覚えたての頃なんか、何度も私に無理矢理してたじゃない・・・・・・」


侑「そ、そうだけど・・・・・・」


 バサッ・・・


歩夢「あとパンツ脱げば全裸だね・・・・・・」


侑「ううっ・・・・・・」

 



214: 2022/05/05(木) 00:49:48.01 ID:E80d6de4.net

 
歩夢「取るよ?」

侑「や、やめて!」


 バッ


歩夢「!?」

歩夢「あれ? なんか濡れてない?」


侑「し、知らないよ・・・・・・」


歩夢「ふふっ、私も脱ぐから逃げてダメだよ?」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「物分かりいいね」


 スルッ

 バサッ

 



215: 2022/05/05(木) 00:52:41.39 ID:E80d6de4.net

 





歩夢「じゃあ、最後のSEX・・・ 始めようか・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・分かった、歩夢がそう言うならそれでいいよ」


歩夢「侑ちゃんは寝ていていいからね?」


侑「・・・・・・・・・・・・」



歩夢「・・・・・・」レロッ


侑「・・・・・・あっ!」 ビクッ


歩夢「久しぶりに聞いたね、侑ちゃんの喘ぎ声・・・・・・」


侑「早くしてよ・・・」 ボソッ


歩夢「もう、雰囲気無いなぁ・・・・・・」 ハアッ


 ガバッ


侑「んっ!」


 ギシッ・・・

 ミシッ・・・


 



216: 2022/05/05(木) 00:58:17.15 ID:E80d6de4.net

────
──


歩夢「はぁ、はぁ・・・・・・」

侑「っ・・・・・・」 ハァハァ


 ギシッ・・・


歩夢「侑ちゃんの体、覚えておきたいから・・・・・・」 ハァハァ


 ミシッ・・・


歩夢「・・・・・・」 ヌチュッ

侑「んっ・・・」 ビクンッ


歩夢「あそこがびしょ濡れだね・・・」


 グチュッ・・・


侑「はぁっ!」 ビクッ


歩夢「・・・・・・そうだ! 菜々ちゃんに通話繋いで私達のSEX聞いて貰おうか?」


侑「歩夢、それは絶対ないよ」 ハァハァ


 クチュクチュ・・・


侑「ああん! あんっ!」 ビクッ


歩夢「安心して、嘘だから」


 ヌチャッ・・・ クチュッ


歩夢「んっ・・・ 侑ちゃんのココ、何度も舐めたっけね」 レロッ・・・


侑「んっ・・・・・・」 ビクッ


歩夢「侑ちゃん気持ちいい?」


侑「んっ・・・・・・」 ビクンッ

 



217: 2022/05/05(木) 01:02:24.44 ID:E80d6de4.net

 
歩夢「そこは否定するべきだったんじゃないの?」


侑「・・・・・・」 ハァ ハァ・・・



歩夢「最後のSEXって言ったけど、侑ちゃん次第では撤回してもいいんだからね?」


侑「・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん、ココをこうして貰うと嬉しいの私知ってるから・・・・・・」


 ニユッ ニユッ・・・


侑「あっ! ああああああっ!」 ビクッ ビクッ


歩夢「気持ちいいの? 良くないの?・・・・・・」


侑「・・・・・・」 ハァッ ハァッ・・・



歩夢「この様子だと、無理かな・・・・・・」


侑「・・・・・・」 ハァハァ



歩夢「私はね? 侑ちゃんが菜々ちゃんとここでSEXする度に私を思い出して欲しいからこういうことしてるの」


侑「・・・・・・」 ハァハァ


歩夢「恋人同士としては数年だけど、子供の頃からの付き合いは人生のほぼ全部でしょ?」


歩夢「私を・・・ 忘れないで欲しいな」


 



218: 2022/05/05(木) 01:06:00.27 ID:E80d6de4.net

 




侑「んぐっ・・・・・・」 グズッ・・・


歩夢「・・・ん?」


歩夢「侑ちゃん、泣いてるの?」

侑「ううっ・・・・・・」 シクシク・・・


歩夢「もうやめよっか・・・・・・」



侑「うううっ、ううっ・・・・・・」




歩夢「泣き止むまで抱いていてあげるね」


 ギュッ・・・



歩夢「可愛い私の侑ちゃん・・・・・・」






~完~



221: 2022/05/05(木) 01:11:17.34 ID:E80d6de4.net

以上、前編です

後編は来週にでも別スレで上げます

お付き合いありがとうございました


元スレ
歩夢「侑ちゃん、私を忘れないで欲しいな・・・」前編