1: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:09:54.26 ID:Sl0R+xRL.net

ピピピピ

ピピピピ

ピピピピ

璃奈「ん…」

璃奈「っ…そういえば、母の日」

おはよう、くらい言いたいな。

まだリビングにいるかな…。

トテトテトテ…

『璃奈へ』

『おはよう!今日も遅くなります…同好会頑張ってね!大好き!』

『母より』

璃奈「…うん、頑張るよ」



3: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:13:34.68 ID:Sl0R+xRL.net

———
——

「母の日何あげるの~?」

「私はやっぱりカーネーションかな?」

「だよね!今日一緒に買いに行かない?」

「そーだね!」

そっか。母の日って言ったらカーネーション。

…でもいつ帰ってくるかもわからないし、あげるタイミングない…。

「あとは食べ物とか?」



4: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:15:04.28 ID:Sl0R+xRL.net

「手作りクッキーとかチョコとかどう?」

「確かに!カーネーションとお菓子の合わせ技って感じだね!」

「今日放課後みんなで作らない?」

「さんせーい!」

クラスのみんな、すごい。

小学校のころからお母さんたちにプレゼントしてるのかな。

高校生になったら、なんて非常識過ぎた。

どうしようかな…。



5: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:17:14.49 ID:Sl0R+xRL.net

───
──

うーーーーん…本当にどうしよう…。

お花なら手紙を添えてあげれば私が寝てても大丈夫かな。

でもお花だけじゃ味気ないと言うか、もっと私らしさを出したものをあげたい。

ライブの招待状?それもお母さんが忙しくて来れないかもしれないし…。

時間を使うものはダメ。初めて母の日に贈るものだし味気ないのもあんまりよくない。

璃奈「う~んう~ん…」



6: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:22:48.46 ID:Sl0R+xRL.net

彼方「璃奈ちゃん、どうしたの?困ってるこの声だねえ」

!彼方さんなら、何かヒントをくれるかも。

璃奈「あ、彼方さん。ねえ、彼方さんは、母の日に何かした?」

彼方「彼方ちゃんは、いつもよりご馳走を詰めたお弁当を作ったよ~」

璃奈「そっか、彼方さん、お料理得意だもんね」

彼方「璃奈ちゃん、もしかして母の日に何をしようか迷ってる?」

璃奈「うん……。うちのお母さん、おうちにいない時が多いから、お弁当とかは、作ってあげるのが難しい」

璃奈「お花も、直接渡すの、難しそうだし……」

彼方「そっか………」



9: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:28:00.60 ID:Sl0R+xRL.net

彼方「う~ん………じゃあ、お花がいっぱい咲いている所の写真を撮って、それにお手紙をつけるのはどうかな?」

忙しくてもいつでも見れる、お手紙と写真で私らしさを出せる、完璧かも。

彼方「璃奈ちゃん、伝えたいことはいっぱいあるんでしょう?」

璃奈「それは、ある、いっぱい」

忙しくてもわざわざ手紙を書いてくれること、大好きって言ってくれること、ライブの日は頑張れってメールくれること。

お母さんができる精一杯のことをしてくれてる。そのお返しをしてあげたい。

彼方「じゃあ、そうしよ~」

…私だけ写るのは何か寂しいし…………

璃奈「………あのね、ひとつだけ、お願いしてもいい?」

璃奈「お花の写真、私と一緒に写ってほしい」

璃奈「学校たのしいよ、って、お母さんに伝えたいから」

彼方「えー!彼方ちゃん一緒に写っていいの?やったー!」

彼方「じゃあ、すっごくきれいな場所を探しに行こう!レッツゴ~!」



10: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:33:35.09 ID:Sl0R+xRL.net

───
──

璃奈「ニジガクにこんなところあったんだ…」

彼方「彼方ちゃんが2年かけて見つけたお昼寝スポットだよ!すごいでしょ~?」

璃奈「たしかに、すごい…こんなにお花があるところ、見たことない」

彼方「えへへ~今日は璃奈ちゃん達に特別に教えちゃうんだ~」

璃奈「いいの?」

彼方「うんうん!眠くなったらいつでもここにきてね」

彼方「それにね、見て見て」



11: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:36:10.84 ID:Sl0R+xRL.net

璃奈「あ、はんぺん」

彼方「はんぺんもたまにお昼寝しに来るんだよね」

彼方「せっかくだからはんぺんと一緒に撮ろ~!」

璃奈「うん!」

彼方「あ、ちょっと待っててね、もうすぐ来ると思うんだ」

誰かが来るのかな?

撮ってくれる人?

彼方「ふむふむ…〈場所がわからないです〉…」

彼方「璃奈ちゃん、ちょっと待っててね」

璃奈「?いいよ」



13: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:38:23.01 ID:Sl0R+xRL.net

璃奈「じゃあはんぺん、一緒に遊ぼ」

本当にはんぺんってかわいい。

ずっとむぎゅむぎゅしてたいなあ。

璃奈「あ、写真撮っていい?」

パシャ

璃奈「これも送ろうかな」

璃奈「もふもふ…かわいい」

彼方「おまたせ~」

璃奈「うん…あれ、かすみちゃん、エマさん」



14: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:40:28.85 ID:Sl0R+xRL.net

かすみ「ニジガクにこんなところがあるなんて……かすみんのライブはここでやりたいです!」

かすみ「でも秘密のスポットって感じだしわたしたちだけの秘密にしたいですね」

彼方「うんうん!休み時間は4人でお昼寝しにこよ?」

エマ「放課後お昼寝したら夜まで寝ちゃいそうなくらいぽかぽかしてるね」

彼方「今日は寝ちゃだめだよ~璃奈ちゃんと一緒に写真撮るんだからね」

かすみ「母の日の贈り物に写真ってすごくいいよりな子!写真だったら絶対消えないもん!」

璃奈「彼方さんが考えてくれたの。本当にありがとう」

彼方「ううん、全然だいじょーぶだよ~」

彼方「じゃあ璃奈ちゃんがはんぺん抱っこして、みんなもっと詰めてー」

彼方「はい、チーズ!」



16: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:45:35.02 ID:Sl0R+xRL.net

パシャ

エマ「どうだった?」

彼方「うーん………」

かすみ「可愛く写ってるじゃないですか」

彼方「そうなんだけどお花が隠れちゃってあんまりここで撮ってる意味ないかな?って思っちゃって」

璃奈「確かに………」

エマ「あ!じゃあ花冠作ってみない?」

かすみ「お花の冠ですか?いいですね!」

彼方「お!名案じゃ~ん!」

彼方「じゃあ早速咲いてるお花、借りちゃおっか」



17: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:49:10.77 ID:Sl0R+xRL.net

───
──

璃奈「……できた!」

白、紫、黄色のお花達に緑色の葉っぱがよく映えてる。

かすみ「かわいい~!早速戴冠式を行います!」

かすみ「今日の主役は~?りな子~!」

璃奈「てれてれ『////』」

お花の匂いがふわっと降ってくる。

とってもいい匂い。

彼方「か、かわいい~!!」

エマ「かすみちゃんの分もね?」

かすみ「えへへ~ありがとうございます!」

かすみ「どうですか?似合ってますか?」



18: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:54:40.13 ID:Sl0R+xRL.net

エマ「うんうん!天使さまみたいだよ!」

かすみ「ほんとですか?!りな子りな子!一緒に撮ろ?」

彼方「まちたまえ~エマちゃんと彼方ちゃんも一緒だよ~?」

エマ「彼方ちゃんの冠もどうぞ!」

彼方「エマちゃんもね!」

璃奈「2人とも、とっても似合ってる」

エマ「ありがとう!璃奈ちゃんもとってもかわいいよ!」

彼方「じゃあ撮りまーす」

璃奈「待って」

璃奈「はんぺんの冠も作りたい」

エマ「えへへ~実はもう作ったんだ~どう?かわいいでしょ?」

璃奈「すごい……!かわいい!」

かすみ「ちっちゃくてかわいい~!」

璃奈「エマさん、ありがとう」

彼方「じゃあ今度こそ撮るよ~?」

彼方「はい、チーズ!」



19: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 22:56:45.99 ID:Sl0R+xRL.net

───
──

お母さんへ

おはよう。

昨日、同好会のみんなと写真を撮ったの。

毎日がすごく楽しいのもお母さんのおかげ。

クッキーとかお花はあげられないけど私の楽しいって言う気持ちを送れたらなって思って。

もし時間が合ったら私たちのライブに遊びに来てくれると嬉しいな。



20: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 23:02:11.98 ID:Sl0R+xRL.net

トントン

璃奈「…ん」

璃奈「は…寝てた」

リビングでお母さんを待ってたら寝ちゃったんだ。

トントン

璃奈「?!」

誰かいるの?

「璃奈」



21: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 23:06:54.75 ID:Sl0R+xRL.net

璃奈「え……お母さん?」

母「おはよう」

璃奈「お、お仕事は…?」

母「今日はお休みもらったの」

母「昨日の写真とお手紙ありがとう、本当に幸せな気持ちになれたよ」

璃奈「喜んでくれてうれしい」

璃奈「嬉しい…」

母「朝から涙なんて璃奈らしくないよ」

母「じゃあさ、璃奈の学校が終わったら遊びに行かない?」

璃奈「…うん!」

母「わかった!じゃあ夢の国にでも行っちゃう?平日の午後からなら多分取れるともうし」

璃奈「ほんとにいいの?」

母「うん!あ、でも部活の方を優先してね?」

璃奈「わかった、じゃあ支度してくるね」

母「うん、私も朝ごはん作ってくるね」

璃奈「お母さんの朝ごはん、楽しみ」

璃奈「大好き」

母「私も大好き」

おしまい



22: 名無しで叶える物語 2022/05/08(日) 23:07:31.22 ID:Sl0R+xRL.net

毎日劇場見て幸せになってほしいなーって思いました
最後まで読んでくれてありがとうございました


元スレ
璃奈「お母さんへの贈り物」