12: 寝るまでやってみる 2009/09/16(水) 01:06:26.15 ID:IwToyhJKO
唯「まったく、唯が急にぶつかってくるから…あぁ~おかしなことになっちまった」
律「えへへ…ごめんごめん!」
唯「とりあえず部室に行こう、皆待ってるだろーし」
律「アイアイサー!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:13:04.78 ID:IwToyhJKO
律「それにしてもりっちゃん!」
唯「何だ?あとこれからは唯って呼べよな」
律「ぺったんk」ドゴッ
唯「澪に言われるのも嫌だけど、唯に言われるのはもっと嫌だ!」
律「あうぅ…」ヒリヒリ
唯「よし、着いた!いいか唯、部室に入ったらお前はずっと私の物真似をするんだぞ!そして今日の部活は休みにするんだ!いいな?」
律「うぅ…難しいそう。どうやって休みにすれば良いかな?」
唯「部活を休みにする理由なんぞ何でもあるだろ?!開けるぞ」ガチャ
律「ちょ!!りっ…」
唯律「おいーっす」
澪「遅いぞ二人とも!!」
梓「全くです!!どこで道草くってたんですか!?」
律「えへへ…ごめんねあずにゃん」
梓「えっ」
唯「(ちょ!!バカッ唯のやつ)皆ごめんね!!りっちゃんと今後の日本の政治のやり方について熱く語ってたら遅くなっちゃった!!」
律「(しまった!!ありがとうりっちゃん!!)」
梓「はぁ」
澪「言い訳はいいから、すぐれんし」
紬「お茶にしましょう♪」
澪「ちょっ…むぎぃ~」
唯「(ここでは唯はいつもテンションあがってたよな…)やったぁー!!ありがとムギちゃん!!」
律「やったぁー!!ありがとムギちゃん!!」
紬「えっ」
唯「(唯!!お前ってやつぁ!!!!!)」ギロッ
律「!!(しまった!!つい…)」アセアセ
唯「(今は怒っても仕方ない…)りっちゃんたら私のものまねするのやめてよ~」
律「(りっちゃんらしく、りっちゃんらしく…)はっはー!でも似てるだろ??」
唯「(なんとか持ち直したな)う~ん、50点くらい」
律「ブー」
律「ふぅ~食った食った!」
唯「ごちそうさま♪」
澪「さて、今度こそ練習するぞ!」
唯「(よしっ唯行けっ!)」チラッ
律「(そうだった!部活を休みにするんだった!)ちょっと待ったー!!」
梓「今度は何ですかぁ?」
律「大変恐縮ですが、今日の部活はこれにてお開きとさせていただきます!!」
澪「ちょっ、いきなりどういうことだ律!!」
梓「そうですよ!!澪先輩とムギ先輩を待たせて、お茶して解散なんて虫が良すぎます!!」
律「あ、あぅ…」
唯「(ここはフォローいれないと)そういえばりっちゃんの弟さんが具合悪くて家で一人で寝てるんだっけ??」
澪「そうなのか、律?」
律「うん…憂が…」
澪「えっ」
唯「(あーもうムシャクシャする!!)何言ってるの?憂は元気だよ!」
律「(りっちゃんそれも違うっ!!)」
梓「憂は今日学校休んでますけど…」
唯「」
澪「2人とも、何か今日おかしくないか?」
律「はうっ!?」ドキッ
梓「はっきり言って、怪しいです!!」
紬「りっちゃんが唯ちゃんみたいで、唯ちゃんがりっちゃんみたい…」
唯「うぐっ!?」グサッ
澪「何か隠してないか??」
梓「気になります!」
紬「気になるわ!」
律「(あわわわ…どうしようりっちゃん!!絶体絶命だよ~)」ウルウル
唯「(くそっ…こうなったら!!)あっ!!さわちゃんが数学の○○と手繋いで歩いてるー!!」
澪梓紬律「えっ!?どこどこ?!」
唯「(唯!お前も引っかかってどうする!)ほらっ」グイッ
律「わっ!!」
澪梓紬「あっ逃げた!!」
タッタッタッ…
-------------------
唯「はぁ…なんとかまいたか」
律「つかれたぁ…」
唯「」ゴンッ
律「痛っ!!いきなり何するのりっちゃん~!」
唯「いくらなんでもボロを出しすぎだ!!」
律「…ごめんなさい」ペコ
唯「さて、問題はこの後どうするかだな…」
律「どうするの、私たち?」
唯「元に戻る術も分からないし、とりあえず今日はこのままで行くしかないな」
律「…と、言いますと?」
唯「私が唯の家に、お前が私の家に帰るんだ。私が唯として、お前が律として!」
律「そ、そんなぁ~」
唯「仕方ないだろ。それに考えてみろ!律が唯の家に、唯が律の家に行って風呂入って飯食って寝てたらおかしいだろ?」
律「た、たしかに…」
唯「それにこういうのも面白いんじゃないか?かなり貴重な体験だと思うし!」
律「でも、バレないか不安だよ~」
唯「安心しろ!聡はバカだからお前が素で行ったって気付かないって!」
律「むぅ~…私だって頑張ってりっちゃんらしくするもん!!」
唯「あははっ!じゃあ決まりだな!」
唯「ただいま~」
唯「真っ暗だ…」
唯「お~い、誰かいませんか~…て言うのも変かw」
唯「そういえば憂ちゃん今日は休みって言ってたけど大丈夫かな…」
唯「確か唯の部屋がこっちだから…憂ちゃんはこっちかな…」
唯「憂ちゃん、いる?」
憂「すぅ…すぅ……」
唯「寝てる…」
憂「……ん…お姉ちゃん?」
唯「あ、ごめん起こしちゃった?寝てて」
憂(あれ?お姉ちゃん?)
憂(お姉ちゃんだよね…頭がスッキリしないなぁ…)
憂「ごめんね、今ご飯にするから…」モソモソ
唯「いいから寝てなって!今日は休みって聞いたしゆっくりしてて」
憂「え?うん…?」
唯(あ、いけね…)
唯「ご飯も私がやっとくから」
憂「でもお姉ちゃん料理できないじゃん…」
唯「え!?ああ、ムギちゃんに作り方聞いたの!憂のために作ってあげたくて!」
憂「お姉ちゃん(ジーン)………でも大丈夫?」
唯「平気平気!憂ちゃんは寝てなさいw」
憂(憂ちゃん!?憂ちゃんだって////)
唯「トントントントン…」
唯「ガチャッ…ボー…」
憂「………(ハラハラ)」
唯「ん?」
唯「うわ!憂ちゃん!?いたの!?」
憂(また憂ちゃんって////)
憂「ごめんなさい、やっぱり心配だから…刃物も火も使うし…」
唯「い、いくら私でもこれくらい平気だよ~」
唯(唯の奴そこまで酷いのか…と言うかここまで過保護にされるとあんなのになるよな…)
憂(じー…)
唯「な、何?」
憂「お姉ちゃん学校から帰ってから変だよ…」
唯「そ、そう!?(さすがに憂ちゃんは厳しいな…)」
憂「なんかしっかりしてるし…」
唯「え~?そうかな~?普段どおりだよ~w」
憂「それに…私のこと憂ちゃんって…」
憂(ちゃん付けだなんて嬉しいよ////)
唯(うわ…気付かなかった…)
唯「ほ、ほら、気分的なアレだよ~w」
唯「気に障ったなら普段どおりで!」
憂「その…私は別に嫌じゃないよ…」
唯「そう?あはは~w」
唯「とにかくご飯出来たら呼ぶから憂は横になってて!」
憂「うん…」
憂「────すごいね!お姉ちゃんこんなの作れるんだ!」
唯「ムギちゃんの教え方が良かったんだよ~」
憂「おいしい~」
唯「キャベツうめえwwwwwwww」
憂「……………」
パクパクモグモグ
唯「ごちそうさまでした!」
唯(なんとか凌いだ……かな?)
憂「さてと…」カチャカチャ
唯「あ、それも私がやるからいいって!」
憂「え?でも…」
唯「いいからいいから」
憂「じゃあ私はお風呂の用意…」
唯「憂はゆっくりしてなさい!」
憂「う、うん…」
憂「────お風呂気持ち良かったよ~」
唯「そかそか、良かったよ」
唯「そういえばお父さんとお母さんはどうしたんだっけ?」
憂「うぇ?もー、今は旅行中でしょ…?」
唯「あ~、そうだったね~(やべえやべえ)」
憂(この天然具合…やっぱりお姉ちゃんなのかな…)
憂(でもさすがにここまで酷くはない気も…)
唯「じゃあ私もお風呂!」すたこら
憂「うーん…」
憂(そういえばもう憂ちゃんってよんでくれないのかな…)
憂「お姉ちゃん洗t」
唯「風呂入る前に洗濯しとくか……洗濯機は…あそこか」
唯「お、これは憂ちゃんのパンツ?」
憂「!?」
唯「縞々か……しっかりしててもこういう所は可愛いなw」
憂「…………………」
唯「…って何やってるんだ私w」
憂「ねぇ…」
唯「うわああ!憂いいいたの!?」
憂「いつもこのタイミングで洗濯してるから…」
唯「そそそそうなんだ、じゃなくてそうだったよね!今日は私がやっとくからいいよ!」そそくさ…
憂(お姉ちゃんが私のパンツ見て可愛いって……なにこれ////)
カポーン…
唯「ふぅ…」
唯「そういえば唯は上手くやってるかな……」
唯「………………無理だろうな」
唯「それにしてもさすがに憂ちゃんは鋭いなぁ」
唯「すごい怪しまれてる気がする…」
唯「しかし家事をしただけであの驚きようとは、唯はどんだけなんだよ…」
唯「ちょっとやり過ぎたかもなぁ」
唯「でも憂ちゃんの具合が悪いなら仕方が無いか…」
憂(いつもは歌い出すのになんかブツブツ言ってるし…)
憂(やっぱり今日のお姉ちゃんおかしいよ)
唯「うらやましいなぁ…憂ちゃんが全部家事やってくれるのか~」
唯(うちは聡と交代で手伝いしてるけど聡が覚えないから結局私がやってるんだよな)
唯(全自動家事機…小憎たらしい聡と違って憂いちゃんはまさに天使!)
唯「あー!!私も憂ちゃんが欲しいぜちくしょー!!!」
憂「!?」
唯「いけね、ついw」
憂(ドッキンドッキン////)
一方その頃…
律「ただいま~」
律母「お帰りなさい」
律「うい~お腹すいたよ~、ごはんなに?」
律母「!?」
律「あ…いえいえ、ただいまです!」
律母「お腹すいてるならもうすぐご飯できるから」
律「はい…」
律母「聡も呼んできてー」
律「わかりました~」
律母「…………誰?」
律「なんか緊張するよ…」
律「こっちがりっちゃんの部屋だから…」
律「聡君の部屋はこっちだよね……」
律「聡君?もうすぐご飯できるから降りといで」
聡「聡君!?」
律「え?」
聡「なんだよいきなり聡君とか気持ち悪いな…」
律「」
律「────…………ごちそうさまです」
律母「あら?具合悪いの?」
律「いえ…いや、そう言うわけじゃ(なんか居辛い…」
律父「なんか改まっちゃってどうしたんだw」
律「あ~っと…その」
聡「なんか元気ないね」
律「そそそ、そうかな?w」
律「ほら、元気だよ!!」
律母「元気なら食器片付けなさい」
律「はい…」(カチャカチャ
律父「どうしたんだ律は…」
律「わああ!」ガチャーン!バリーン!
律母「ちょっと!!」
律「ああ、お皿が…」
聡「なにやってんだよ姉ちゃん…」
律母「大丈夫なの?」
律「ごめんなさい…」
律父「やっぱり具合悪いんじゃないか?もう休んだらどうだ」
律「え?大丈夫っす!やるき!げんき!いわき!」
聡「なんだよそれ」
聡「────まったく、何枚皿割れば気が済むんだよ!」(ジャー…カチャカチャ
律「すいませんほんとに…」
聡「いくら俺でも皿割らずに皿洗いくらいできるよ」
聡「じゃあ皿洗ったから変わりに洗濯お願いね」
律「ええ!?」
聡「ええ!?って…今日は姉ちゃんが皿洗いの当番だったろ!」
聡「変わりにやったんだから交代してよ」
律「えっと、洗濯ってどうやったらいいのかな…」
聡「はぁ?いつもやってるだろ!」
律「忘れちゃったんだぁ…お・ね・が・い、聡君」
聡「ぶりっこ気持ち悪い…」
律「」
聡「────もう!洗剤の量くらい書いてあるからわかるだろ!あとこれ柔軟材!」
律「すいません…」
聡「全自動なんだから洗濯物と洗剤入れてスイッチ押すだけ!」
聡「なんでこんな事も忘れてるんだよ!」
律「すいません…」
聡「まったく!わざとやってるの!?」
律「本気っす…」
聡「怒るよ…」
律「すいません…」
聡「終わったら干しといてね」
律「」
律「────う~、やっとおわったぁ…」
律「結局干すのも聡君に手伝って貰ったし…また怒られちゃったよ…」
律「りっちゃんはいつもこんな重労働をやってるのか…」
律「憂もだよね…今度から私も手伝おう…」
律「………………」
律「ういい…さびしいよう……」
律「………………ぐす」
律「…そうだ!憂に電話しよう!」
平沢家
憂「ドキドキ…////」
憂(お姉ちゃんが私が欲しいって…どうしようどうしよう////)
憂(初めから私はお姉ちゃんの物なのに////)
バシャー…
唯「ふぅ」
唯(さっきのシャウトは聞かれちゃったよな…)
唯「まあいいか、どうせ姉妹だしw」
───ガララ
憂(あ、お姉ちゃんが上がってくるよ!どうしよう!)
憂(いつも無防備な格好で出てくるから刺激が強すぎるよぉ~////)
憂(でもこれも毎日の楽しm)
憂「ってあれ?」
唯「ん?」
憂(何で!?今日はちゃんと服着てるじゃん!!)
唯「どした?」
憂「」
唯「憂~?憂ちゃん?」
憂「はっ!」
憂「な、なんでもないよ!」
唯「やっぱり具合悪いんだね、今日はもう休みなよ」
憂「う、うん…」
プルルルル…プルルルル…
唯「電話?」
憂「私の携帯だ」
憂「ピ……はいもしもし」
律『う~い~!!』
憂「え!?」
憂「あの、どちら様…(この声は律さんだよね…」
律『お姉ちゃんだよ~』
憂「ええ!?お姉ちゃん!?でも律さんの…」
律『あ、そうだった』
唯(唯?!)
唯「ごめんちょっと貸して!」
憂「えっ」
唯「ゆ…りっちゃんいきなりどうしたの~?」
律『あ、りっちゃ~ん!寂しいよ~』
憂(りっちゃん?)
唯「もう!いいかげん私の真似はやめてよ~」
憂(お姉ちゃんの真似…?)
律『うう…もうおうち帰りたいよ…』
唯「何言ってるの、今はりっちゃんちにいるんでしょw」
律『そりゃそうだけど…』
唯「ほら、用事がないならもう切るぞ!」
律『もうちょっと憂と話させて…』
唯「しょうがないなぁ…わかったよ」
唯「いきなり取っちゃってごめんね、りっちゃんが話あるって~」
憂「う、うん…」
律『ういちゃん!具合どう?』
憂「お姉ちゃんのお陰で大分良くなりました」
律『そっかぁ、今日はお休みだったから心配したよ~』
憂「ありがとうございます(律さんが心配してくれるなんて…」
唯(そわそわ…)
10分後…
律『でねー、そのときムギちゃんがさぁ…』
憂「へぇ~そうなんだ」
憂(このぐだぐだなテンションは…)
唯「………………(イライラ」
律『そういえばね、こないだの…』
憂「へぇ~」
唯「だああ!!」
憂「きゃ!」
唯「おいゆ…じゃなくて律!いつまでやってるんだよ!」
律『おっといけない、話し込んじゃった!電話代ごめんw』
唯「お前なぁ、もうちょっと緊張感を」
憂「お、お姉ちゃん…?」
唯「持たないとだめだよぉ~w」
律『平気だよ、おかしい事は言ってないし!』
唯「そう言う問題じゃなくて!」
唯「とにかくもう切るから!また明日学校でね!」
律『まってりっちゃんもうすこs』ブツ
唯「ふぅ…」
憂「………………」
唯「あ、今日憂が休みってこと教えたらすごい心配しちゃって」
憂「…………………………」
唯「あはははは!りっちゃんってたまにおかしいからさ!」
唯「こうやって意味もなく長電話かけてくるんだよね!」
憂(うーん……)
唯「とにかくもう寝ようよ!憂もまだ本調子じゃないでしょ!」
憂「うん、そうだね…」
唯「寒くないか?」
憂「ん、平気だよ」
唯(近くで見ると本当に唯にそっくりだよなぁ…)
憂「……………」
唯(性格は大違いなのにw)
憂「そんなに見られるとなんか恥ずかしいよ////」
唯「あ、ごめん、なんか心配で…////」
憂「平気だってばw」
憂「今日のお姉ちゃんってやっぱり別人みたいだよ」
唯「そ、そうかな!?」
憂「普通にお姉さんしてるし」
唯「え?た、たまにはこう言うのもいいんじゃない!?」
憂(確かに頼れるお姉ちゃんもいいなぁ…)
憂「中の人が違うんじゃないかと疑っちゃうよ」
唯「」
憂「でもそんな事あるはずないよねw」
唯「そ、そうだよ~あるわけないよ~」
憂(これこれ…なんかわざとらしい…)
憂「………………………」
唯(う、きまずい…?)
唯「……てい」ぷに
憂「え?何?」
唯「ほっぺた柔らかいなぁw」
憂「え!?え?」
唯「にひひw」
憂「////」
憂「もうねるから!」ぼふっ
唯「うん…」
唯「じゃあ私も寝るよ」
憂「あ……ねえお姉ちゃん!」
唯「なに?」
憂「えっとね…////」
憂「もう憂ちゃんって呼んでくれないのかなーって////」
唯「え?」
憂「やっぱなんでもない!おやすみ!////」
唯の部屋
唯「ふぅ…」
唯「憂ちゃんかわいいなwww」
唯「聡と交換して欲しいぜw」
唯「さて、私も寝るか…」
唯(唯の部屋だからもっと散らかってそうだけど)
唯(やっぱ憂ちゃんが片付けてるんだろうなぁ)
唯(憂ちゃん頑張りすぎだよ…)
唯(明日は唯に説教でもしてやろうか…)
唯「zzz…」
次の日
時計「ピピピピピピ…」
唯「ん…朝かぁ……」
唯「昨日は色々あったからぐっすり寝れたなぁ」
トントントントン…
唯(この音、この臭い…)
唯(そしてこの後姿!)
唯「新婚さんかよ!」
憂「え!?お姉ちゃん!?」
唯「……お、おはようw」
憂「珍しいね、こんな時間に一人で起きて来れるなんて」
唯「え?いつもまだ寝てるの?」
憂「何言ってるの?起こしに行っても全然起きないじゃんw」
唯「あははそうだっけ?w寝ぼけてるのかなw」
唯(唯の奴…どれだけ幸せな生活してるんだ!)
憂「お姉ちゃんが早いと朝はゆっくりできるねw」
唯(ゆいいいいいいい!!)
唯「えへへwいつもごめんねw」
憂「良いんだよ、気にしないで」
唯(健気過ぎるだろおおおお!!)
唯「それにしても朝から豪勢だね~」
憂「え~、普通だよ!」
唯(愛されてるなぁ…)
憂「じゃあそろそろいこっか!」
唯「そうだね!」
憂「あ、ギー太忘れてるよ!」
唯「お、そうだった…」
唯(ギー太……唯は大丈夫か?)
憂「お姉ちゃん、鍵閉めるから早く~」
唯「まって、今行く!」
唯(不安だ…不安すぎる!電話かけてみるか…)
唯「プルルルル…プルルルル…」
唯(30回コール……でねええええええ!!)
憂「さっきから誰に電話かけてるの?」
唯「え?りっちゃんにCD貸してたから持ってきてもらおうと思って!」
憂「なかなか繋がらないね」
唯「バスにでも乗ってるのかな?」
唯(あのアホ!まだ寝てるんじゃないだろうな!?)
学校
憂「じゃあまた後でね」
唯「ほいほい」
憂(なんかお姉ちゃんサバサバしてるなぁ、律さんみたい…)
教室
紬「おはよ唯ちゃん!」
唯「お、ムギおはよ!」
紬「!?」
唯(いけねw)
唯「ムギちゃんおはよ~」
紬「おはよ…う…?」
紬(やっぱり昨日から変よねぇ)
唯(唯の奴こねええええええええ!!)
唯(電話も出ないし…)
紬「今日はりっちゃんお休みかしら?」
唯「ああ、うん…かも…な……」
紬「かもな?…え…?」
ガラ!
先生「おはよう、出席取るぞー!席に着けー!」
紬「あらら…」
唯(先生来ちゃったよ…)
先生「────田井中~」
唯(何やってるんだよ唯は!抜け出して見て来るか…?)
先生「田井中~?なんだ田井中は休みか?」
唯「!!」
唯「あ!ハイ!田井中来てます!」
先生「何言ってるんだ、お前は平沢だろw」
一同「wwwwwwwwwwwwwwww」
唯(くぅ~~~~~~っ////)
先生「誰も聞いてないのか?無断で遅刻…欠席か?」
唯(バカ唯いいいいい!!)
先生「────じゃあ次、平沢~」
先生「平沢~?お~い平沢!」
唯(あーもう!後で文句言いまくってやる!)
先生「無視すんな!」チョーク投げ
唯「あだ!!」スコーン
唯「え!?なに!?」
先生「なに!?じゃない!返事しろ!」
一同「wwwwwwwwwwwwwwww」
唯(くそ~~~~~~っ////)
ガララ!
律「ハァハァ…すみません遅れました!」
唯「何やってんだ電話出ろよ!!」
律「ごめんりっちゃん、バスがよくわかんなくて…」
先生「りっちゃ…ん?」
律「あ!違いますなんでもないです!」
唯「そうそう、こいつ多分寝ぼけてて!」
先生「田井中!遅れそうな時は早く連絡しろ!」
律「え?私平沢ですけど…」
唯(バカ!!)
先生「お前もか!」
一同「wwwwwwwwwwwwwwww」
紬「………………………」
休み時間
唯「りっちゃんちょっとこっち来て!」
律「痛いよりっ」
唯「ち・が・う・だ・ろ」
律「そうでした…」
唯「もうちょっと真面目にやってくれ…」
唯「遅刻になる所だったろ!」
律「ごめんね…」
紬(トイレでヒソヒソ話?)
紬(やっぱり怪しいわね…)
紬「百合の香りが全然しないもの」
唯「なんで今日は遅れたんだよ、電話も出ないし」
律「ごめん、寝坊しちゃって…」
唯「しっかりしてくれよ…」
律「えへへ、面目ないw」
律「しっかし昨日は大変だったよ…」
唯「なんかあったのか?」
律「家事なんてやったこと無いから聡君に怒られまくっちゃった…」
唯「聡ごときに……お前なぁ、どれだけ普段からやってないんだよ」
律「あんなに家事が大変だとは思わなかったよ…」
唯「憂ちゃんに感謝しろよ!あんな良い子はいないぞ!」
律「はい…すごく身に染みました…」
紬(なにこれ……二人の中身が入れ替わったみたいじゃない…)
紬(でもそんな事あるわけ…)
昼休み
紬「────と、言うわけなの」
和「そんなまさか」
澪「昨日の物まねの続きでもやってるんじゃない?」
紬「私もそう思ったのだけど…」
紬「今日の体育は唯ちゃんがバレーで大活躍だったのよ」
紬「逆にりっちゃんはボロボロ…」
澪「うーん…」
和「あの唯が体育で活躍するなんて想像出来ないわね…」
澪「確かに…」
紬「でもまさかねぇ…」
澪「あとで律と話してみるよ」
和「そうね、私も唯と話してみる」
紬「ええ…」
放課後
梓「あれ?今日は律先輩と唯先輩は来てないんですか?」
紬「体調悪くて帰るってさわ子先生から言伝があったわ」
澪(逃げられたか…)
梓「はぁ…大丈夫でしょうか…」
紬「唯ちゃんが心配なの?」
梓「ちちちちがいます!////あの二人がいないと練習できないじゃないですか!」
紬(相変わらず素直じゃないわね~♪)
────三日後
唯「おはよりっちゃん!」
律「おーっす!唯!」
唯(なんとかりっちゃんっぷりが板についてきたな!)
律(りっちゃんのまねより家事を覚えるのと朝起きるのが辛かったよw)
律(それより唯の方は平気?憂に怪しまれてない?)
唯(それなりに上手くやってると思うよ)
唯「いやー、それにしても平沢家は天国だよーwwwww」
唯「憂ちゃんくれよw変わりに聡もってって良いからさwwww」
律「だめに決まってるだろ!」
律「でも聡もあれでなかなか可愛い所あるんだな!」
唯「でしょーwあいつまだまだお子様だからねw」
紬「何の話かしら…」コソコソ
澪「聞こうとしても強引にはぐらかされるんだよね」
澪「和も上手くはぐらかされて逃げられるって言ってたし…」
澪「あまり深入りしてこれ以上避けられるのも嫌だよ…」
紬「でもこのままじゃ練習できないわ…」
澪「二人揃って四日も部活休んでるからなぁ…」
紬「それにしてもりっちゃんやつれたわね…」
澪「この三日の間に一体何があったんだ…」
澪「憂ちゃんなら何か知ってるかな?」
紬「そうねぇ、あとで聞いてみましょ」
休み時間
梓「ねえ憂、唯先輩の体調の事わかる?」
憂「え?元気そうだよ?」
梓「え?じゃあなんで……」
憂「どうかしたの?」
梓「あのね…」
澪「憂ちゃん」
梓「澪先輩!」
憂「紬さんに和さんも、こんにちは」
澪「ちょっと唯の事を聞きに来たんだけど…」
憂「澪さんたちもですか?」
和「どういうこと?」
梓「私もちょうど唯先輩の事を聞いてたんです」
紬「何か最近唯ちゃんに変わった所はないかしら」
憂「そうですね……ちょっと変わりすぎかな………」
憂「────と言う具合に人が変わったようにテキパキ動いて」
憂「なんでも率先してやってくれるんです」
憂「お姉ちゃんがしっかりしてくれるのは嬉しいけど…」
憂「ちょっと寂しいかな…」
和「あの唯が…ねぇ…」
憂「この間までとは大違いですごく頼れる感じなんですよ」
憂「今までのお姉ちゃんとは別の意味で大雑把で…」
憂「そうですね…まるで律さんと話してるような気分です…」
紬「やっぱり?」
憂「どういう事ですか?」
澪「律も話のはぐらかし方がまるで唯みたいなんだよね」
澪「嘘が下手と言うか…」
憂「あ…」
和「どうかしたの?」
憂「最近律さんと良く電話で話すんですけど」
澪「律が?珍しいな…」
憂「まるでお姉ちゃんと喋ってるような感じなんです…」
和「憂がそう感じるなら決定………なのかしら」
紬「でもやっぱり信じられないわよね…」
澪「うん…中身が入れ替わるなんてなぁ…」
和「とにかく本人に聞いてみない事にはわからないわ」
紬「そうね、このままじゃ梓ちゃんが唯ちゃんの事を心配しすぎて倒れるかもしれないわ」
梓「全くですよ…」
紬(あれ?素直に…)
憂「…………………」
放課後
唯「今日もまたこの時間がやって来たね、りっちゃん…」
律「ああ…でもまいったな、これ以上逃げる理由を考えるのが辛いよ…」
唯「そうだよねぇ…」
唯「最近和ちゃんが色々聞いてくるんだよね」
唯「ねちっこく揚げ足取ってくるから誤魔化すのが大変で…」
律「私も澪からよく話しかけられるよ」
律「あいつ細かい事聞き返してこないから逆に怖いんだよなぁ…」
紬(さて…逃げられたらまずいわよね…)
澪(ムギ…こっちはいいぞ!)
紬(入り口に澪ちゃん…あっちは真鍋さん…)
和(フォーメーションは完璧よ!)
紬「いけるわ!」
唯「……ねえりっちゃん…気付いてる?」
律「ああ…囲まれてるな」
唯「どうしよう…」
律「強行突破は…」
唯「さすがに厳しいよね…」
紬「あきらめた方がいいわよ、二人とも」
唯・律「!!」
紬「私の怪力設定は忘れていないわよね」
紬「二人のどちらかが逃亡を試みた瞬間に唯ちゃんを全力で取り押さえるわ」
紬「そして残ったりっちゃんを真鍋さんと澪ちゃんが取り押さえる」
紬「体力の劣る今のりっちゃんがあの二人から逃げられるかしら」
唯「く…!」
律「ここまで…か…」
唯「あきらめちゃだめだよ…隙を見て」
紬(ゆらり…)
唯「ひッッ!?」
律(ぞわわわわわわ!)
律「あ…あぁ………」(ガクガク
唯「りっちゃん!?」
紬「……………ニヤリ」
唯「あきらめた方が良さそうだね…」
澪「やったなムギ!」
和「さあ二人とも、観念しなさい」
律「くっそー!煮るなり焼くなり好きにしろ!」
唯「私たちをどうするつもり!?」
紬「取り合えず、部室に来てもらうわ」
澪「二人には聞きたいことがあるしね」
和「じゃあ私は憂を呼んでくるから」
律「え?憂ちゃんも!?」
唯「それはちょっと勘弁……」
和「唯、あなたが部活に来ない事を話したら心配してたわよ」
律(あわわわわ…)
唯(憂ちゃん…)
和「悲しませるような事したらダメじゃない!」
唯(どうしよう…)
律(どうするもこうするも…やりすごすしかないよな…)
唯(でも今回はちょっと厳しくない?)
律(安心しろ!この3日でマスターした私のりっちゃんをそう簡単に見破れるわけが無いだろ)
唯(そうだよね…私だってやっと唯をマスターしたんだもん)
唯(ここでばれたら今までの苦労が全部台無しだよ…)
澪「ここにきて逃げる算段か?」
紬「…………………」
唯・律「いいえちがいます…」
音楽室
梓「唯先輩!律先輩!」
唯「あずにゃん!」
梓「二人ともなに考えてるんですか!」
律「ごめん梓…」
梓「ごめんじゃないです!」
梓「四日も顔見れなくてどれだけ心配したと思ってるんですか!」
澪「梓は毎日心配してたんだぞ」
紬「唯ちゃん来なくてしょんぼりしてたんだから」
梓「ち!ちがいます!練習が出来ないからです!////」
唯「あずにゃぁん…(じーん」
律「なんだよ梓、私の事はどうでもよかったのか?」
紬(こ、これは…)
唯「ぎゅう…」
梓「////」
梓(えええ!?これ偽者なの!?)
澪(ちょっとムギ、どう見ても唯じゃないか!?)
紬(私もびっくりしたわ…うっかり唯ちゃんがボロを出すかと思ったのに…)
律(フフフ…そう簡単にボロを出すわけ無いだろw)
唯(甘いよw)
紬「……手ごわいわね」
唯「ねえムギちゃん、今日はケーキ無いの?」
律「おい!サボってたくせにえらそうだな!」
唯「りっちゃんには言われたくないよ!」
律「あははwそれもそうだなw」
澪(こいつら…)イラッ
紬「そうね、久々に皆そろってるしお茶にしましょ!」
唯「わーい!」
律「さっすがムギ!気が利くな!」
紬「なんでもしゃべっちゃう魔法のお薬も入れてあげるわ♪」
唯「」
律「」
律「やっぱ練習にしよーぜ!」
唯「そうだね!久々だから腕が鳴るよ!」
唯「………………」
律「………………」
澪「あれ?律は今日はギターか?」
紬「唯ちゃんってドラムも出来たのね!すごいわ!」
梓「律先輩のギター、興味あります!」
唯「………………」
律「………………」
唯「じょじょじょ冗談に決まってるでしょ!」
律「そうそう!真に受けるなよw」
律「ほら、唯、ギー太!」
唯「りっちゃんスティック!へいパース!」
唯「………………」
律「………………」
澪「ほら練習するんだろ!早くしようよ」ベンベンベン
紬「いつでも準備オッケーよ!」ポロンポロン
梓「久々に唯先輩と合わせられるんですね!」ギュインギュイーン
唯「………………」びょ~ん…
律「………………」チーンチーン…
ガチャ…
憂「お姉ちゃんいますか?」
唯「憂…」
律「憂ちゃん…」
憂「お姉ちゃん…」
律「あ、あのさ、憂ちゃん…」
憂「今のお姉ちゃんは偽者なの?」
憂「律さんも…本当はお姉ちゃんなんじゃ…」
唯(ぐ…これは卑怯…)
律(ここは心を鬼にして…)
唯「何言ってるの憂!私は私だよ!」
律「そうだよ憂ちゃん、どう見てもこれは唯だろ」
憂「………………」
紬(憂ちゃんでもダメなの!?)
澪(まさか本当に…いやでも楽器弾けないっぽいし…)
ガチャ!!バターン!!
唯・律(ビクッ!!)
和「ちょっと律!!」
和「あんたま~た学祭の講堂使用届け出してないでしょ!!」
唯「ええ!?また!?」
律「りっちゃん!!釣られちゃだめだって!!」
和「ニヤリ」
唯「」
律「」
唯「なーんてwりっちゃんの真似ーw」
律「ばかw恥ずかしいからやめろw」
唯「りっちゃんこそやめてよw」
律「大体学祭っていつの話だよw」
澪「二人とも往生際が悪いぞ!」
梓「そうですよ!いい加減にしてください!」
紬「遊びでやってるならさすがに度が過ぎるわ!」
唯「えっと…」
律「その…」
憂「……………ぐす」
唯・律「!!」
憂「お姉ちゃん、何かあったなら言ってよ…」
憂「嘘ついちゃいやだよ……」
律「憂…」
唯「憂ちゃん…」
律「………りっちゃん…」
唯「…………唯……」
律「憂ごめん!お察しの通り私の中の人は唯です!」
唯「だあああ!やっぱり憂ちゃんに嘘はつけないよ!」
憂「お姉ちゃん!」
唯「────って訳なんだよ~」
和「…つまりぶつかったら入れ替わってたのね」
律「ほんと驚いたよな!気付いたら自分が目の前にいるんだぞ!」
唯「そうそう!ビックリしちゃったよ~」
澪「もう真似はしなくていいよ…ややこしい……」
唯「わりぃ、澪…」
律「りっちゃんのしゃべり方が染み付いちゃってねぇ…」
澪「やっぱ気持ち悪いから続けて」
唯「」
律「」
和「でも本当に中の人が違うの?」
紬「実際本人の口から聞くと信じられないわ…」
憂「間違いないですよ」
憂「だって毎日電話してくれたのって律さん…の中のお姉ちゃんだったからだよね」
律「うん…憂の声が聞きたくって…」
憂「あんなどうでもいい内容を延々と話してくれるのっておねえちゃんだけです!」
律「……どうでもいいって…」
律「寂しかったんだよおおお(ブワワ」
憂「お姉ちゃん!」
律「ういいいい!」
唯「ごめんな憂ちゃん…騙すつもりは無かったんだけど……」
憂「分かってます!律さんも悪気が合ったらあんなに優しくしてくれるわけが無いもん」
憂「お姉ちゃんがいきなりしっかりしてびっくりしたけど」
憂「頼れるおねえちゃんが出来て嬉しかったです////」
唯「あははは…////」
憂「お姉ちゃんも律さんも、皆を心配させないように頑張ってくれたんですよね!」
律「そう…なのかな……」
唯「そうに決まってるだろ!」
律「でも別に隠す必要は無かったような……」
唯「それだけは言っちゃダメだから…」
澪「でも二人とも実は楽しんでたんじゃないか?」
唯・律「う…」
梓「最低です…」
梓「もう…そういうことはちゃんと相談してください!!」
梓「話もしてくれないし…嫌われちゃったんじゃないかって……ぐす…」
律「あずにゃん…ごめん…」
梓「もう知りません!」
律「うう…」
紬「本当に心配したんだから…」
唯「でも中身が入れ替わった、なんていきなりいわれて信用するか?」
澪「何年友達やってると思ってるんだよ…」
唯「そうだったな…ごめん…」
律「でもこれで肩の荷が下りたよ」
律「いやー、りっちゃんちの家事がなかなか大変でね~」
律「憂のありがたみを身をもって知りました」
律「私はもう憂がいないと生きていけません!」
憂「お姉ちゃんたら////」
梓「」
唯「私も憂ちゃん欲しいぞ!」
澪「」
憂(そういえばあの時叫んだお姉ちゃんて律さんだったんだよね…)
憂(律さんが私が欲しいってこと!?どどどうしよう////)
憂(私にはお姉ちゃんもいるのに!)
唯「とにかくこれで一件落着だな!」
律「うん!」
澪「よかったよかった!」
梓「これで明日からちゃんと練習できますね!」
紬「落ち着いたところでお茶にしましょ!」
唯「お、さっすがムギ!気が利くね!」
律「今日のケーキは何かなー?」
和「ねぇ」
律「どうしたの?和ちゃん」
和「お楽しみの所悪いんだけど…」
和「あんたたち大事なこと忘れてるわよ」
律「え?…なんだろ…」
唯「講堂の使用届け?あれ嘘だろ」
澪「なに?もったいぶらないでよw」
和「あっきれた……」
和「本当に分からないの?」
紬「安心して、ちゃんと真鍋さんのケーキもあるわ!」
律「さっすがムギちゃん!」
和「……………………」
和「どうやって元の身体にもどるの?」
律「えっ」
唯「えっ」
おわり!
元スレ
律「それにしてもりっちゃん!」
唯「何だ?あとこれからは唯って呼べよな」
律「ぺったんk」ドゴッ
唯「澪に言われるのも嫌だけど、唯に言われるのはもっと嫌だ!」
律「あうぅ…」ヒリヒリ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:18:04.01 ID:IwToyhJKO
唯「よし、着いた!いいか唯、部室に入ったらお前はずっと私の物真似をするんだぞ!そして今日の部活は休みにするんだ!いいな?」
律「うぅ…難しいそう。どうやって休みにすれば良いかな?」
唯「部活を休みにする理由なんぞ何でもあるだろ?!開けるぞ」ガチャ
律「ちょ!!りっ…」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:24:02.51 ID:IwToyhJKO
唯律「おいーっす」
澪「遅いぞ二人とも!!」
梓「全くです!!どこで道草くってたんですか!?」
律「えへへ…ごめんねあずにゃん」
梓「えっ」
唯「(ちょ!!バカッ唯のやつ)皆ごめんね!!りっちゃんと今後の日本の政治のやり方について熱く語ってたら遅くなっちゃった!!」
律「(しまった!!ありがとうりっちゃん!!)」
梓「はぁ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:28:04.70 ID:IwToyhJKO
澪「言い訳はいいから、すぐれんし」
紬「お茶にしましょう♪」
澪「ちょっ…むぎぃ~」
唯「(ここでは唯はいつもテンションあがってたよな…)やったぁー!!ありがとムギちゃん!!」
律「やったぁー!!ありがとムギちゃん!!」
紬「えっ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:33:11.09 ID:IwToyhJKO
唯「(唯!!お前ってやつぁ!!!!!)」ギロッ
律「!!(しまった!!つい…)」アセアセ
唯「(今は怒っても仕方ない…)りっちゃんたら私のものまねするのやめてよ~」
律「(りっちゃんらしく、りっちゃんらしく…)はっはー!でも似てるだろ??」
唯「(なんとか持ち直したな)う~ん、50点くらい」
律「ブー」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:37:15.69 ID:IwToyhJKO
律「ふぅ~食った食った!」
唯「ごちそうさま♪」
澪「さて、今度こそ練習するぞ!」
唯「(よしっ唯行けっ!)」チラッ
律「(そうだった!部活を休みにするんだった!)ちょっと待ったー!!」
梓「今度は何ですかぁ?」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:44:38.61 ID:IwToyhJKO
律「大変恐縮ですが、今日の部活はこれにてお開きとさせていただきます!!」
澪「ちょっ、いきなりどういうことだ律!!」
梓「そうですよ!!澪先輩とムギ先輩を待たせて、お茶して解散なんて虫が良すぎます!!」
律「あ、あぅ…」
唯「(ここはフォローいれないと)そういえばりっちゃんの弟さんが具合悪くて家で一人で寝てるんだっけ??」
澪「そうなのか、律?」
律「うん…憂が…」
澪「えっ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:57:12.74 ID:IwToyhJKO
唯「(あーもうムシャクシャする!!)何言ってるの?憂は元気だよ!」
律「(りっちゃんそれも違うっ!!)」
梓「憂は今日学校休んでますけど…」
唯「」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 02:01:23.99 ID:IwToyhJKO
澪「2人とも、何か今日おかしくないか?」
律「はうっ!?」ドキッ
梓「はっきり言って、怪しいです!!」
紬「りっちゃんが唯ちゃんみたいで、唯ちゃんがりっちゃんみたい…」
唯「うぐっ!?」グサッ
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 02:08:40.74 ID:IwToyhJKO
澪「何か隠してないか??」
梓「気になります!」
紬「気になるわ!」
律「(あわわわ…どうしようりっちゃん!!絶体絶命だよ~)」ウルウル
唯「(くそっ…こうなったら!!)あっ!!さわちゃんが数学の○○と手繋いで歩いてるー!!」
澪梓紬律「えっ!?どこどこ?!」
唯「(唯!お前も引っかかってどうする!)ほらっ」グイッ
律「わっ!!」
澪梓紬「あっ逃げた!!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 02:13:08.30 ID:IwToyhJKO
タッタッタッ…
-------------------
唯「はぁ…なんとかまいたか」
律「つかれたぁ…」
唯「」ゴンッ
律「痛っ!!いきなり何するのりっちゃん~!」
唯「いくらなんでもボロを出しすぎだ!!」
律「…ごめんなさい」ペコ
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 02:18:14.24 ID:IwToyhJKO
唯「さて、問題はこの後どうするかだな…」
律「どうするの、私たち?」
唯「元に戻る術も分からないし、とりあえず今日はこのままで行くしかないな」
律「…と、言いますと?」
唯「私が唯の家に、お前が私の家に帰るんだ。私が唯として、お前が律として!」
律「そ、そんなぁ~」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 02:25:53.21 ID:IwToyhJKO
唯「仕方ないだろ。それに考えてみろ!律が唯の家に、唯が律の家に行って風呂入って飯食って寝てたらおかしいだろ?」
律「た、たしかに…」
唯「それにこういうのも面白いんじゃないか?かなり貴重な体験だと思うし!」
律「でも、バレないか不安だよ~」
唯「安心しろ!聡はバカだからお前が素で行ったって気付かないって!」
律「むぅ~…私だって頑張ってりっちゃんらしくするもん!!」
唯「あははっ!じゃあ決まりだな!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:31:27.64 ID:R6CfTJmT0
唯「ただいま~」
唯「真っ暗だ…」
唯「お~い、誰かいませんか~…て言うのも変かw」
唯「そういえば憂ちゃん今日は休みって言ってたけど大丈夫かな…」
唯「確か唯の部屋がこっちだから…憂ちゃんはこっちかな…」
唯「憂ちゃん、いる?」
憂「すぅ…すぅ……」
唯「寝てる…」
憂「……ん…お姉ちゃん?」
唯「あ、ごめん起こしちゃった?寝てて」
憂(あれ?お姉ちゃん?)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:32:46.26 ID:R6CfTJmT0
憂(お姉ちゃんだよね…頭がスッキリしないなぁ…)
憂「ごめんね、今ご飯にするから…」モソモソ
唯「いいから寝てなって!今日は休みって聞いたしゆっくりしてて」
憂「え?うん…?」
唯(あ、いけね…)
唯「ご飯も私がやっとくから」
憂「でもお姉ちゃん料理できないじゃん…」
唯「え!?ああ、ムギちゃんに作り方聞いたの!憂のために作ってあげたくて!」
憂「お姉ちゃん(ジーン)………でも大丈夫?」
唯「平気平気!憂ちゃんは寝てなさいw」
憂(憂ちゃん!?憂ちゃんだって////)
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:39:01.33 ID:R6CfTJmT0
唯「トントントントン…」
唯「ガチャッ…ボー…」
憂「………(ハラハラ)」
唯「ん?」
唯「うわ!憂ちゃん!?いたの!?」
憂(また憂ちゃんって////)
憂「ごめんなさい、やっぱり心配だから…刃物も火も使うし…」
唯「い、いくら私でもこれくらい平気だよ~」
唯(唯の奴そこまで酷いのか…と言うかここまで過保護にされるとあんなのになるよな…)
憂(じー…)
唯「な、何?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:41:48.96 ID:R6CfTJmT0
憂「お姉ちゃん学校から帰ってから変だよ…」
唯「そ、そう!?(さすがに憂ちゃんは厳しいな…)」
憂「なんかしっかりしてるし…」
唯「え~?そうかな~?普段どおりだよ~w」
憂「それに…私のこと憂ちゃんって…」
憂(ちゃん付けだなんて嬉しいよ////)
唯(うわ…気付かなかった…)
唯「ほ、ほら、気分的なアレだよ~w」
唯「気に障ったなら普段どおりで!」
憂「その…私は別に嫌じゃないよ…」
唯「そう?あはは~w」
唯「とにかくご飯出来たら呼ぶから憂は横になってて!」
憂「うん…」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:54:45.90 ID:R6CfTJmT0
憂「────すごいね!お姉ちゃんこんなの作れるんだ!」
唯「ムギちゃんの教え方が良かったんだよ~」
憂「おいしい~」
唯「キャベツうめえwwwwwwww」
憂「……………」
パクパクモグモグ
唯「ごちそうさまでした!」
唯(なんとか凌いだ……かな?)
憂「さてと…」カチャカチャ
唯「あ、それも私がやるからいいって!」
憂「え?でも…」
唯「いいからいいから」
憂「じゃあ私はお風呂の用意…」
唯「憂はゆっくりしてなさい!」
憂「う、うん…」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:58:46.60 ID:R6CfTJmT0
憂「────お風呂気持ち良かったよ~」
唯「そかそか、良かったよ」
唯「そういえばお父さんとお母さんはどうしたんだっけ?」
憂「うぇ?もー、今は旅行中でしょ…?」
唯「あ~、そうだったね~(やべえやべえ)」
憂(この天然具合…やっぱりお姉ちゃんなのかな…)
憂(でもさすがにここまで酷くはない気も…)
唯「じゃあ私もお風呂!」すたこら
憂「うーん…」
憂(そういえばもう憂ちゃんってよんでくれないのかな…)
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:59:57.27 ID:R6CfTJmT0
憂「お姉ちゃん洗t」
唯「風呂入る前に洗濯しとくか……洗濯機は…あそこか」
唯「お、これは憂ちゃんのパンツ?」
憂「!?」
唯「縞々か……しっかりしててもこういう所は可愛いなw」
憂「…………………」
唯「…って何やってるんだ私w」
憂「ねぇ…」
唯「うわああ!憂いいいたの!?」
憂「いつもこのタイミングで洗濯してるから…」
唯「そそそそうなんだ、じゃなくてそうだったよね!今日は私がやっとくからいいよ!」そそくさ…
憂(お姉ちゃんが私のパンツ見て可愛いって……なにこれ////)
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 13:22:12.67 ID:R6CfTJmT0
カポーン…
唯「ふぅ…」
唯「そういえば唯は上手くやってるかな……」
唯「………………無理だろうな」
唯「それにしてもさすがに憂ちゃんは鋭いなぁ」
唯「すごい怪しまれてる気がする…」
唯「しかし家事をしただけであの驚きようとは、唯はどんだけなんだよ…」
唯「ちょっとやり過ぎたかもなぁ」
唯「でも憂ちゃんの具合が悪いなら仕方が無いか…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 13:24:04.74 ID:R6CfTJmT0
憂(いつもは歌い出すのになんかブツブツ言ってるし…)
憂(やっぱり今日のお姉ちゃんおかしいよ)
唯「うらやましいなぁ…憂ちゃんが全部家事やってくれるのか~」
唯(うちは聡と交代で手伝いしてるけど聡が覚えないから結局私がやってるんだよな)
唯(全自動家事機…小憎たらしい聡と違って憂いちゃんはまさに天使!)
唯「あー!!私も憂ちゃんが欲しいぜちくしょー!!!」
憂「!?」
唯「いけね、ついw」
憂(ドッキンドッキン////)
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:11:56.10 ID:R6CfTJmT0
一方その頃…
律「ただいま~」
律母「お帰りなさい」
律「うい~お腹すいたよ~、ごはんなに?」
律母「!?」
律「あ…いえいえ、ただいまです!」
律母「お腹すいてるならもうすぐご飯できるから」
律「はい…」
律母「聡も呼んできてー」
律「わかりました~」
律母「…………誰?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:13:57.47 ID:R6CfTJmT0
律「なんか緊張するよ…」
律「こっちがりっちゃんの部屋だから…」
律「聡君の部屋はこっちだよね……」
律「聡君?もうすぐご飯できるから降りといで」
聡「聡君!?」
律「え?」
聡「なんだよいきなり聡君とか気持ち悪いな…」
律「」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:16:15.17 ID:R6CfTJmT0
律「────…………ごちそうさまです」
律母「あら?具合悪いの?」
律「いえ…いや、そう言うわけじゃ(なんか居辛い…」
律父「なんか改まっちゃってどうしたんだw」
律「あ~っと…その」
聡「なんか元気ないね」
律「そそそ、そうかな?w」
律「ほら、元気だよ!!」
律母「元気なら食器片付けなさい」
律「はい…」(カチャカチャ
律父「どうしたんだ律は…」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:17:58.97 ID:R6CfTJmT0
律「わああ!」ガチャーン!バリーン!
律母「ちょっと!!」
律「ああ、お皿が…」
聡「なにやってんだよ姉ちゃん…」
律母「大丈夫なの?」
律「ごめんなさい…」
律父「やっぱり具合悪いんじゃないか?もう休んだらどうだ」
律「え?大丈夫っす!やるき!げんき!いわき!」
聡「なんだよそれ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:23:08.94 ID:R6CfTJmT0
聡「────まったく、何枚皿割れば気が済むんだよ!」(ジャー…カチャカチャ
律「すいませんほんとに…」
聡「いくら俺でも皿割らずに皿洗いくらいできるよ」
聡「じゃあ皿洗ったから変わりに洗濯お願いね」
律「ええ!?」
聡「ええ!?って…今日は姉ちゃんが皿洗いの当番だったろ!」
聡「変わりにやったんだから交代してよ」
律「えっと、洗濯ってどうやったらいいのかな…」
聡「はぁ?いつもやってるだろ!」
律「忘れちゃったんだぁ…お・ね・が・い、聡君」
聡「ぶりっこ気持ち悪い…」
律「」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:28:26.93 ID:R6CfTJmT0
聡「────もう!洗剤の量くらい書いてあるからわかるだろ!あとこれ柔軟材!」
律「すいません…」
聡「全自動なんだから洗濯物と洗剤入れてスイッチ押すだけ!」
聡「なんでこんな事も忘れてるんだよ!」
律「すいません…」
聡「まったく!わざとやってるの!?」
律「本気っす…」
聡「怒るよ…」
律「すいません…」
聡「終わったら干しといてね」
律「」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:31:34.47 ID:R6CfTJmT0
律「────う~、やっとおわったぁ…」
律「結局干すのも聡君に手伝って貰ったし…また怒られちゃったよ…」
律「りっちゃんはいつもこんな重労働をやってるのか…」
律「憂もだよね…今度から私も手伝おう…」
律「………………」
律「ういい…さびしいよう……」
律「………………ぐす」
律「…そうだ!憂に電話しよう!」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:45:54.73 ID:R6CfTJmT0
平沢家
憂「ドキドキ…////」
憂(お姉ちゃんが私が欲しいって…どうしようどうしよう////)
憂(初めから私はお姉ちゃんの物なのに////)
バシャー…
唯「ふぅ」
唯(さっきのシャウトは聞かれちゃったよな…)
唯「まあいいか、どうせ姉妹だしw」
───ガララ
憂(あ、お姉ちゃんが上がってくるよ!どうしよう!)
憂(いつも無防備な格好で出てくるから刺激が強すぎるよぉ~////)
憂(でもこれも毎日の楽しm)
憂「ってあれ?」
唯「ん?」
憂(何で!?今日はちゃんと服着てるじゃん!!)
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 16:28:43.17 ID:R6CfTJmT0
唯「どした?」
憂「」
唯「憂~?憂ちゃん?」
憂「はっ!」
憂「な、なんでもないよ!」
唯「やっぱり具合悪いんだね、今日はもう休みなよ」
憂「う、うん…」
プルルルル…プルルルル…
唯「電話?」
憂「私の携帯だ」
憂「ピ……はいもしもし」
律『う~い~!!』
憂「え!?」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 16:30:41.75 ID:R6CfTJmT0
憂「あの、どちら様…(この声は律さんだよね…」
律『お姉ちゃんだよ~』
憂「ええ!?お姉ちゃん!?でも律さんの…」
律『あ、そうだった』
唯(唯?!)
唯「ごめんちょっと貸して!」
憂「えっ」
唯「ゆ…りっちゃんいきなりどうしたの~?」
律『あ、りっちゃ~ん!寂しいよ~』
憂(りっちゃん?)
唯「もう!いいかげん私の真似はやめてよ~」
憂(お姉ちゃんの真似…?)
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 16:35:22.53 ID:R6CfTJmT0
律『うう…もうおうち帰りたいよ…』
唯「何言ってるの、今はりっちゃんちにいるんでしょw」
律『そりゃそうだけど…』
唯「ほら、用事がないならもう切るぞ!」
律『もうちょっと憂と話させて…』
唯「しょうがないなぁ…わかったよ」
唯「いきなり取っちゃってごめんね、りっちゃんが話あるって~」
憂「う、うん…」
律『ういちゃん!具合どう?』
憂「お姉ちゃんのお陰で大分良くなりました」
律『そっかぁ、今日はお休みだったから心配したよ~』
憂「ありがとうございます(律さんが心配してくれるなんて…」
唯(そわそわ…)
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 16:38:17.85 ID:R6CfTJmT0
10分後…
律『でねー、そのときムギちゃんがさぁ…』
憂「へぇ~そうなんだ」
憂(このぐだぐだなテンションは…)
唯「………………(イライラ」
律『そういえばね、こないだの…』
憂「へぇ~」
唯「だああ!!」
憂「きゃ!」
唯「おいゆ…じゃなくて律!いつまでやってるんだよ!」
律『おっといけない、話し込んじゃった!電話代ごめんw』
唯「お前なぁ、もうちょっと緊張感を」
憂「お、お姉ちゃん…?」
唯「持たないとだめだよぉ~w」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 17:27:48.94 ID:R6CfTJmT0
律『平気だよ、おかしい事は言ってないし!』
唯「そう言う問題じゃなくて!」
唯「とにかくもう切るから!また明日学校でね!」
律『まってりっちゃんもうすこs』ブツ
唯「ふぅ…」
憂「………………」
唯「あ、今日憂が休みってこと教えたらすごい心配しちゃって」
憂「…………………………」
唯「あはははは!りっちゃんってたまにおかしいからさ!」
唯「こうやって意味もなく長電話かけてくるんだよね!」
憂(うーん……)
唯「とにかくもう寝ようよ!憂もまだ本調子じゃないでしょ!」
憂「うん、そうだね…」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 17:30:04.37 ID:R6CfTJmT0
唯「寒くないか?」
憂「ん、平気だよ」
唯(近くで見ると本当に唯にそっくりだよなぁ…)
憂「……………」
唯(性格は大違いなのにw)
憂「そんなに見られるとなんか恥ずかしいよ////」
唯「あ、ごめん、なんか心配で…////」
憂「平気だってばw」
憂「今日のお姉ちゃんってやっぱり別人みたいだよ」
唯「そ、そうかな!?」
憂「普通にお姉さんしてるし」
唯「え?た、たまにはこう言うのもいいんじゃない!?」
憂(確かに頼れるお姉ちゃんもいいなぁ…)
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 17:31:31.91 ID:R6CfTJmT0
憂「中の人が違うんじゃないかと疑っちゃうよ」
唯「」
憂「でもそんな事あるはずないよねw」
唯「そ、そうだよ~あるわけないよ~」
憂(これこれ…なんかわざとらしい…)
憂「………………………」
唯(う、きまずい…?)
唯「……てい」ぷに
憂「え?何?」
唯「ほっぺた柔らかいなぁw」
憂「え!?え?」
唯「にひひw」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 17:43:48.01 ID:R6CfTJmT0
憂「////」
憂「もうねるから!」ぼふっ
唯「うん…」
唯「じゃあ私も寝るよ」
憂「あ……ねえお姉ちゃん!」
唯「なに?」
憂「えっとね…////」
憂「もう憂ちゃんって呼んでくれないのかなーって////」
唯「え?」
憂「やっぱなんでもない!おやすみ!////」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 17:59:18.74 ID:R6CfTJmT0
唯の部屋
唯「ふぅ…」
唯「憂ちゃんかわいいなwww」
唯「聡と交換して欲しいぜw」
唯「さて、私も寝るか…」
唯(唯の部屋だからもっと散らかってそうだけど)
唯(やっぱ憂ちゃんが片付けてるんだろうなぁ)
唯(憂ちゃん頑張りすぎだよ…)
唯(明日は唯に説教でもしてやろうか…)
唯「zzz…」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:20:11.21 ID:R6CfTJmT0
次の日
時計「ピピピピピピ…」
唯「ん…朝かぁ……」
唯「昨日は色々あったからぐっすり寝れたなぁ」
トントントントン…
唯(この音、この臭い…)
唯(そしてこの後姿!)
唯「新婚さんかよ!」
憂「え!?お姉ちゃん!?」
唯「……お、おはようw」
憂「珍しいね、こんな時間に一人で起きて来れるなんて」
唯「え?いつもまだ寝てるの?」
憂「何言ってるの?起こしに行っても全然起きないじゃんw」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:26:33.75 ID:R6CfTJmT0
唯「あははそうだっけ?w寝ぼけてるのかなw」
唯(唯の奴…どれだけ幸せな生活してるんだ!)
憂「お姉ちゃんが早いと朝はゆっくりできるねw」
唯(ゆいいいいいいい!!)
唯「えへへwいつもごめんねw」
憂「良いんだよ、気にしないで」
唯(健気過ぎるだろおおおお!!)
唯「それにしても朝から豪勢だね~」
憂「え~、普通だよ!」
唯(愛されてるなぁ…)
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:30:26.33 ID:R6CfTJmT0
憂「じゃあそろそろいこっか!」
唯「そうだね!」
憂「あ、ギー太忘れてるよ!」
唯「お、そうだった…」
唯(ギー太……唯は大丈夫か?)
憂「お姉ちゃん、鍵閉めるから早く~」
唯「まって、今行く!」
唯(不安だ…不安すぎる!電話かけてみるか…)
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:31:37.99 ID:R6CfTJmT0
唯「プルルルル…プルルルル…」
唯(30回コール……でねええええええ!!)
憂「さっきから誰に電話かけてるの?」
唯「え?りっちゃんにCD貸してたから持ってきてもらおうと思って!」
憂「なかなか繋がらないね」
唯「バスにでも乗ってるのかな?」
唯(あのアホ!まだ寝てるんじゃないだろうな!?)
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:43:38.66 ID:R6CfTJmT0
学校
憂「じゃあまた後でね」
唯「ほいほい」
憂(なんかお姉ちゃんサバサバしてるなぁ、律さんみたい…)
教室
紬「おはよ唯ちゃん!」
唯「お、ムギおはよ!」
紬「!?」
唯(いけねw)
唯「ムギちゃんおはよ~」
紬「おはよ…う…?」
紬(やっぱり昨日から変よねぇ)
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:48:41.56 ID:R6CfTJmT0
唯(唯の奴こねええええええええ!!)
唯(電話も出ないし…)
紬「今日はりっちゃんお休みかしら?」
唯「ああ、うん…かも…な……」
紬「かもな?…え…?」
ガラ!
先生「おはよう、出席取るぞー!席に着けー!」
紬「あらら…」
唯(先生来ちゃったよ…)
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:49:51.45 ID:R6CfTJmT0
先生「────田井中~」
唯(何やってるんだよ唯は!抜け出して見て来るか…?)
先生「田井中~?なんだ田井中は休みか?」
唯「!!」
唯「あ!ハイ!田井中来てます!」
先生「何言ってるんだ、お前は平沢だろw」
一同「wwwwwwwwwwwwwwww」
唯(くぅ~~~~~~っ////)
先生「誰も聞いてないのか?無断で遅刻…欠席か?」
唯(バカ唯いいいいい!!)
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 18:58:48.25 ID:R6CfTJmT0
先生「────じゃあ次、平沢~」
先生「平沢~?お~い平沢!」
唯(あーもう!後で文句言いまくってやる!)
先生「無視すんな!」チョーク投げ
唯「あだ!!」スコーン
唯「え!?なに!?」
先生「なに!?じゃない!返事しろ!」
一同「wwwwwwwwwwwwwwww」
唯(くそ~~~~~~っ////)
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 19:08:24.43 ID:R6CfTJmT0
ガララ!
律「ハァハァ…すみません遅れました!」
唯「何やってんだ電話出ろよ!!」
律「ごめんりっちゃん、バスがよくわかんなくて…」
先生「りっちゃ…ん?」
律「あ!違いますなんでもないです!」
唯「そうそう、こいつ多分寝ぼけてて!」
先生「田井中!遅れそうな時は早く連絡しろ!」
律「え?私平沢ですけど…」
唯(バカ!!)
先生「お前もか!」
一同「wwwwwwwwwwwwwwww」
紬「………………………」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 19:54:23.95 ID:R6CfTJmT0
休み時間
唯「りっちゃんちょっとこっち来て!」
律「痛いよりっ」
唯「ち・が・う・だ・ろ」
律「そうでした…」
唯「もうちょっと真面目にやってくれ…」
唯「遅刻になる所だったろ!」
律「ごめんね…」
紬(トイレでヒソヒソ話?)
紬(やっぱり怪しいわね…)
紬「百合の香りが全然しないもの」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 19:55:37.86 ID:R6CfTJmT0
唯「なんで今日は遅れたんだよ、電話も出ないし」
律「ごめん、寝坊しちゃって…」
唯「しっかりしてくれよ…」
律「えへへ、面目ないw」
律「しっかし昨日は大変だったよ…」
唯「なんかあったのか?」
律「家事なんてやったこと無いから聡君に怒られまくっちゃった…」
唯「聡ごときに……お前なぁ、どれだけ普段からやってないんだよ」
律「あんなに家事が大変だとは思わなかったよ…」
唯「憂ちゃんに感謝しろよ!あんな良い子はいないぞ!」
律「はい…すごく身に染みました…」
紬(なにこれ……二人の中身が入れ替わったみたいじゃない…)
紬(でもそんな事あるわけ…)
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:15:37.56 ID:R6CfTJmT0
昼休み
紬「────と、言うわけなの」
和「そんなまさか」
澪「昨日の物まねの続きでもやってるんじゃない?」
紬「私もそう思ったのだけど…」
紬「今日の体育は唯ちゃんがバレーで大活躍だったのよ」
紬「逆にりっちゃんはボロボロ…」
澪「うーん…」
和「あの唯が体育で活躍するなんて想像出来ないわね…」
澪「確かに…」
紬「でもまさかねぇ…」
澪「あとで律と話してみるよ」
和「そうね、私も唯と話してみる」
紬「ええ…」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:17:45.10 ID:R6CfTJmT0
放課後
梓「あれ?今日は律先輩と唯先輩は来てないんですか?」
紬「体調悪くて帰るってさわ子先生から言伝があったわ」
澪(逃げられたか…)
梓「はぁ…大丈夫でしょうか…」
紬「唯ちゃんが心配なの?」
梓「ちちちちがいます!////あの二人がいないと練習できないじゃないですか!」
紬(相変わらず素直じゃないわね~♪)
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:34:22.02 ID:R6CfTJmT0
────三日後
唯「おはよりっちゃん!」
律「おーっす!唯!」
唯(なんとかりっちゃんっぷりが板についてきたな!)
律(りっちゃんのまねより家事を覚えるのと朝起きるのが辛かったよw)
律(それより唯の方は平気?憂に怪しまれてない?)
唯(それなりに上手くやってると思うよ)
唯「いやー、それにしても平沢家は天国だよーwwwww」
唯「憂ちゃんくれよw変わりに聡もってって良いからさwwww」
律「だめに決まってるだろ!」
律「でも聡もあれでなかなか可愛い所あるんだな!」
唯「でしょーwあいつまだまだお子様だからねw」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:36:31.87 ID:R6CfTJmT0
紬「何の話かしら…」コソコソ
澪「聞こうとしても強引にはぐらかされるんだよね」
澪「和も上手くはぐらかされて逃げられるって言ってたし…」
澪「あまり深入りしてこれ以上避けられるのも嫌だよ…」
紬「でもこのままじゃ練習できないわ…」
澪「二人揃って四日も部活休んでるからなぁ…」
紬「それにしてもりっちゃんやつれたわね…」
澪「この三日の間に一体何があったんだ…」
澪「憂ちゃんなら何か知ってるかな?」
紬「そうねぇ、あとで聞いてみましょ」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:46:33.28 ID:R6CfTJmT0
休み時間
梓「ねえ憂、唯先輩の体調の事わかる?」
憂「え?元気そうだよ?」
梓「え?じゃあなんで……」
憂「どうかしたの?」
梓「あのね…」
澪「憂ちゃん」
梓「澪先輩!」
憂「紬さんに和さんも、こんにちは」
澪「ちょっと唯の事を聞きに来たんだけど…」
憂「澪さんたちもですか?」
和「どういうこと?」
梓「私もちょうど唯先輩の事を聞いてたんです」
紬「何か最近唯ちゃんに変わった所はないかしら」
憂「そうですね……ちょっと変わりすぎかな………」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:48:42.46 ID:R6CfTJmT0
憂「────と言う具合に人が変わったようにテキパキ動いて」
憂「なんでも率先してやってくれるんです」
憂「お姉ちゃんがしっかりしてくれるのは嬉しいけど…」
憂「ちょっと寂しいかな…」
和「あの唯が…ねぇ…」
憂「この間までとは大違いですごく頼れる感じなんですよ」
憂「今までのお姉ちゃんとは別の意味で大雑把で…」
憂「そうですね…まるで律さんと話してるような気分です…」
紬「やっぱり?」
憂「どういう事ですか?」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 20:51:49.83 ID:R6CfTJmT0
澪「律も話のはぐらかし方がまるで唯みたいなんだよね」
澪「嘘が下手と言うか…」
憂「あ…」
和「どうかしたの?」
憂「最近律さんと良く電話で話すんですけど」
澪「律が?珍しいな…」
憂「まるでお姉ちゃんと喋ってるような感じなんです…」
和「憂がそう感じるなら決定………なのかしら」
紬「でもやっぱり信じられないわよね…」
澪「うん…中身が入れ替わるなんてなぁ…」
和「とにかく本人に聞いてみない事にはわからないわ」
紬「そうね、このままじゃ梓ちゃんが唯ちゃんの事を心配しすぎて倒れるかもしれないわ」
梓「全くですよ…」
紬(あれ?素直に…)
憂「…………………」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 21:59:19.49 ID:v8wGnWO70
放課後
唯「今日もまたこの時間がやって来たね、りっちゃん…」
律「ああ…でもまいったな、これ以上逃げる理由を考えるのが辛いよ…」
唯「そうだよねぇ…」
唯「最近和ちゃんが色々聞いてくるんだよね」
唯「ねちっこく揚げ足取ってくるから誤魔化すのが大変で…」
律「私も澪からよく話しかけられるよ」
律「あいつ細かい事聞き返してこないから逆に怖いんだよなぁ…」
紬(さて…逃げられたらまずいわよね…)
澪(ムギ…こっちはいいぞ!)
紬(入り口に澪ちゃん…あっちは真鍋さん…)
和(フォーメーションは完璧よ!)
紬「いけるわ!」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:00:38.19 ID:v8wGnWO70
唯「……ねえりっちゃん…気付いてる?」
律「ああ…囲まれてるな」
唯「どうしよう…」
律「強行突破は…」
唯「さすがに厳しいよね…」
紬「あきらめた方がいいわよ、二人とも」
唯・律「!!」
紬「私の怪力設定は忘れていないわよね」
紬「二人のどちらかが逃亡を試みた瞬間に唯ちゃんを全力で取り押さえるわ」
紬「そして残ったりっちゃんを真鍋さんと澪ちゃんが取り押さえる」
紬「体力の劣る今のりっちゃんがあの二人から逃げられるかしら」
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:05:20.50 ID:v8wGnWO70
唯「く…!」
律「ここまで…か…」
唯「あきらめちゃだめだよ…隙を見て」
紬(ゆらり…)
唯「ひッッ!?」
律(ぞわわわわわわ!)
律「あ…あぁ………」(ガクガク
唯「りっちゃん!?」
紬「……………ニヤリ」
唯「あきらめた方が良さそうだね…」
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:30:28.84 ID:v8wGnWO70
澪「やったなムギ!」
和「さあ二人とも、観念しなさい」
律「くっそー!煮るなり焼くなり好きにしろ!」
唯「私たちをどうするつもり!?」
紬「取り合えず、部室に来てもらうわ」
澪「二人には聞きたいことがあるしね」
和「じゃあ私は憂を呼んでくるから」
律「え?憂ちゃんも!?」
唯「それはちょっと勘弁……」
和「唯、あなたが部活に来ない事を話したら心配してたわよ」
律(あわわわわ…)
唯(憂ちゃん…)
和「悲しませるような事したらダメじゃない!」
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:31:13.36 ID:v8wGnWO70
唯(どうしよう…)
律(どうするもこうするも…やりすごすしかないよな…)
唯(でも今回はちょっと厳しくない?)
律(安心しろ!この3日でマスターした私のりっちゃんをそう簡単に見破れるわけが無いだろ)
唯(そうだよね…私だってやっと唯をマスターしたんだもん)
唯(ここでばれたら今までの苦労が全部台無しだよ…)
澪「ここにきて逃げる算段か?」
紬「…………………」
唯・律「いいえちがいます…」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:43:31.92 ID:v8wGnWO70
音楽室
梓「唯先輩!律先輩!」
唯「あずにゃん!」
梓「二人ともなに考えてるんですか!」
律「ごめん梓…」
梓「ごめんじゃないです!」
梓「四日も顔見れなくてどれだけ心配したと思ってるんですか!」
澪「梓は毎日心配してたんだぞ」
紬「唯ちゃん来なくてしょんぼりしてたんだから」
梓「ち!ちがいます!練習が出来ないからです!////」
唯「あずにゃぁん…(じーん」
律「なんだよ梓、私の事はどうでもよかったのか?」
紬(こ、これは…)
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:45:23.53 ID:v8wGnWO70
唯「ぎゅう…」
梓「////」
梓(えええ!?これ偽者なの!?)
澪(ちょっとムギ、どう見ても唯じゃないか!?)
紬(私もびっくりしたわ…うっかり唯ちゃんがボロを出すかと思ったのに…)
律(フフフ…そう簡単にボロを出すわけ無いだろw)
唯(甘いよw)
紬「……手ごわいわね」
唯「ねえムギちゃん、今日はケーキ無いの?」
律「おい!サボってたくせにえらそうだな!」
唯「りっちゃんには言われたくないよ!」
律「あははwそれもそうだなw」
澪(こいつら…)イラッ
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:49:14.18 ID:v8wGnWO70
紬「そうね、久々に皆そろってるしお茶にしましょ!」
唯「わーい!」
律「さっすがムギ!気が利くな!」
紬「なんでもしゃべっちゃう魔法のお薬も入れてあげるわ♪」
唯「」
律「」
律「やっぱ練習にしよーぜ!」
唯「そうだね!久々だから腕が鳴るよ!」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 22:55:10.33 ID:v8wGnWO70
唯「………………」
律「………………」
澪「あれ?律は今日はギターか?」
紬「唯ちゃんってドラムも出来たのね!すごいわ!」
梓「律先輩のギター、興味あります!」
唯「………………」
律「………………」
唯「じょじょじょ冗談に決まってるでしょ!」
律「そうそう!真に受けるなよw」
律「ほら、唯、ギー太!」
唯「りっちゃんスティック!へいパース!」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 23:43:12.57 ID:v8wGnWO70
唯「………………」
律「………………」
澪「ほら練習するんだろ!早くしようよ」ベンベンベン
紬「いつでも準備オッケーよ!」ポロンポロン
梓「久々に唯先輩と合わせられるんですね!」ギュインギュイーン
唯「………………」びょ~ん…
律「………………」チーンチーン…
ガチャ…
憂「お姉ちゃんいますか?」
唯「憂…」
律「憂ちゃん…」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 23:44:19.93 ID:v8wGnWO70
憂「お姉ちゃん…」
律「あ、あのさ、憂ちゃん…」
憂「今のお姉ちゃんは偽者なの?」
憂「律さんも…本当はお姉ちゃんなんじゃ…」
唯(ぐ…これは卑怯…)
律(ここは心を鬼にして…)
唯「何言ってるの憂!私は私だよ!」
律「そうだよ憂ちゃん、どう見てもこれは唯だろ」
憂「………………」
紬(憂ちゃんでもダメなの!?)
澪(まさか本当に…いやでも楽器弾けないっぽいし…)
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 23:52:25.41 ID:v8wGnWO70
ガチャ!!バターン!!
唯・律(ビクッ!!)
和「ちょっと律!!」
和「あんたま~た学祭の講堂使用届け出してないでしょ!!」
唯「ええ!?また!?」
律「りっちゃん!!釣られちゃだめだって!!」
和「ニヤリ」
唯「」
律「」
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 23:55:41.55 ID:v8wGnWO70
唯「なーんてwりっちゃんの真似ーw」
律「ばかw恥ずかしいからやめろw」
唯「りっちゃんこそやめてよw」
律「大体学祭っていつの話だよw」
澪「二人とも往生際が悪いぞ!」
梓「そうですよ!いい加減にしてください!」
紬「遊びでやってるならさすがに度が過ぎるわ!」
唯「えっと…」
律「その…」
憂「……………ぐす」
唯・律「!!」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:07:09.22 ID:cYniAAOM0
憂「お姉ちゃん、何かあったなら言ってよ…」
憂「嘘ついちゃいやだよ……」
律「憂…」
唯「憂ちゃん…」
律「………りっちゃん…」
唯「…………唯……」
律「憂ごめん!お察しの通り私の中の人は唯です!」
唯「だあああ!やっぱり憂ちゃんに嘘はつけないよ!」
憂「お姉ちゃん!」
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:11:50.58 ID:cYniAAOM0
唯「────って訳なんだよ~」
和「…つまりぶつかったら入れ替わってたのね」
律「ほんと驚いたよな!気付いたら自分が目の前にいるんだぞ!」
唯「そうそう!ビックリしちゃったよ~」
澪「もう真似はしなくていいよ…ややこしい……」
唯「わりぃ、澪…」
律「りっちゃんのしゃべり方が染み付いちゃってねぇ…」
澪「やっぱ気持ち悪いから続けて」
唯「」
律「」
和「でも本当に中の人が違うの?」
紬「実際本人の口から聞くと信じられないわ…」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:35:50.77 ID:cYniAAOM0
憂「間違いないですよ」
憂「だって毎日電話してくれたのって律さん…の中のお姉ちゃんだったからだよね」
律「うん…憂の声が聞きたくって…」
憂「あんなどうでもいい内容を延々と話してくれるのっておねえちゃんだけです!」
律「……どうでもいいって…」
律「寂しかったんだよおおお(ブワワ」
憂「お姉ちゃん!」
律「ういいいい!」
唯「ごめんな憂ちゃん…騙すつもりは無かったんだけど……」
憂「分かってます!律さんも悪気が合ったらあんなに優しくしてくれるわけが無いもん」
憂「お姉ちゃんがいきなりしっかりしてびっくりしたけど」
憂「頼れるおねえちゃんが出来て嬉しかったです////」
唯「あははは…////」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:38:34.33 ID:cYniAAOM0
憂「お姉ちゃんも律さんも、皆を心配させないように頑張ってくれたんですよね!」
律「そう…なのかな……」
唯「そうに決まってるだろ!」
律「でも別に隠す必要は無かったような……」
唯「それだけは言っちゃダメだから…」
澪「でも二人とも実は楽しんでたんじゃないか?」
唯・律「う…」
梓「最低です…」
梓「もう…そういうことはちゃんと相談してください!!」
梓「話もしてくれないし…嫌われちゃったんじゃないかって……ぐす…」
律「あずにゃん…ごめん…」
梓「もう知りません!」
律「うう…」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:41:32.29 ID:cYniAAOM0
紬「本当に心配したんだから…」
唯「でも中身が入れ替わった、なんていきなりいわれて信用するか?」
澪「何年友達やってると思ってるんだよ…」
唯「そうだったな…ごめん…」
律「でもこれで肩の荷が下りたよ」
律「いやー、りっちゃんちの家事がなかなか大変でね~」
律「憂のありがたみを身をもって知りました」
律「私はもう憂がいないと生きていけません!」
憂「お姉ちゃんたら////」
梓「」
唯「私も憂ちゃん欲しいぞ!」
澪「」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:42:44.80 ID:cYniAAOM0
憂(そういえばあの時叫んだお姉ちゃんて律さんだったんだよね…)
憂(律さんが私が欲しいってこと!?どどどうしよう////)
憂(私にはお姉ちゃんもいるのに!)
唯「とにかくこれで一件落着だな!」
律「うん!」
澪「よかったよかった!」
梓「これで明日からちゃんと練習できますね!」
紬「落ち着いたところでお茶にしましょ!」
唯「お、さっすがムギ!気が利くね!」
律「今日のケーキは何かなー?」
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:46:40.22 ID:cYniAAOM0
和「ねぇ」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:49:05.73 ID:cYniAAOM0
律「どうしたの?和ちゃん」
和「お楽しみの所悪いんだけど…」
和「あんたたち大事なこと忘れてるわよ」
律「え?…なんだろ…」
唯「講堂の使用届け?あれ嘘だろ」
澪「なに?もったいぶらないでよw」
和「あっきれた……」
和「本当に分からないの?」
紬「安心して、ちゃんと真鍋さんのケーキもあるわ!」
律「さっすがムギちゃん!」
和「……………………」
和「どうやって元の身体にもどるの?」
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 00:51:09.04 ID:cYniAAOM0
律「えっ」
唯「えっ」
おわり!
律「律ちゃんが私で」 唯「あたしが唯!?」