1: 2022/05/12(木) 00:10:49.02 ID:lqLmzSz8.net

【閲覧注意】

人によっては不快に感じる内容を含みます


前スレ

歩夢「侑ちゃん、私を忘れないで欲しいな・・・」前編



3: 2022/05/12(木) 00:12:58.55 ID:lqLmzSz8.net

 
~菜々の家~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「菜々ちゃん、お疲れ~! 勝手に入るよ~」

菜々「あ、侑さん! お疲れさまです」 ニコッ


侑「何気に仕事終えてから菜々ちゃんちに回るのが習慣化しちゃったよね」 アハハ

菜々「はい、そうですね」 ニコッ

侑「なんかもう無意識に足が向かっちゃうからね~ あはは」 ニコニコ


菜々「侑さん、私もついさっき帰ったばかりなので何も用意していませんが、夜ご飯はどうします?」

侑「あ、実はかすみちゃんの店に寄って来たんだ~」

菜々「そうでしたか!」

侑「だからついでにコッペパン買ってきたよ」 スッ

菜々「何だかすみませんね」


侑「はい、好きなの選んで?」 ニコッ


 ドサッ


菜々「えーと・・・、コッペパンを6つも買ってきたんですか?」

侑「うん、1人3つずつね」


菜々「う~ん、私は2つ頂けば十分ですね。お腹いっぱいになりますし」


侑「じゃあ残り1つは明日の朝食にするといいよ」

菜々「すみません、ありがたく頂戴します」 ニコッ
 



4: 2022/05/12(木) 00:15:31.81 ID:lqLmzSz8.net





菜々「インスタントスープでも飲みます?」

侑「ああ、うん。私、いつものがいいな」

菜々「だろうと思って買い込んでますから♪」 ニコッ


侑「さすがだね! 嬉しいなぁ」 ニコニコ

菜々「ふふっ」 ニコッ





菜々「はい、どうぞ」


 コトッ


侑「ありがとう」
 



5: 2022/05/12(木) 00:18:06.28 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「そういえば、私達も付き合い始めてそろそろ1年になりますね」

侑「そうだね、もう1年か~・・・」


菜々「1年の記念に何かしませんか?」


侑「記念かぁ・・・・・・」

侑「うーん・・・。何か買う? ・・・・・・のも良いよね」


菜々「私も考えておきますので、侑さんも何か考えておいて下さいね」

侑「うん、分かった」


菜々「ピアノの家庭教師のお仕事も大分順調なんじゃないですか?」

侑「そうだね、おかげさまで」 ニコッ


菜々「充実しているようなので私も安心していますよ」

侑「菜々ちゃんを不安にはさせたくないからね」

侑「私、頑張るよ」 ニコッ

菜々「ありがとうございます」 ニコッ
 



6: 2022/05/12(木) 00:20:51.46 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「侑さん、今日は泊まって行きます?」

侑「どうしよう・・・・・・ うーん、今日は家に帰ろうかな」


菜々「たしかに、このところ私の部屋に泊まる事が多いので帰った方いいかもしれませんね」

侑「ゴミとか腐ってたら嫌だしね」 アハハ

菜々「ですね」





侑「ごちそうさま」


 コトッ


侑「さてと・・・・・・」

菜々「ん? もう帰られますか?」


侑「ん? することしないと帰れないでしょ?♪」ニコッ

菜々「ふふっ、分かってますよ」ニコッ


菜々「侑さん、私の部屋に来る時はいつも積極的ですよね~」

侑「あはは! そうかもね~」 ニコニコ

 



7: 2022/05/12(木) 00:23:33.26 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」


 シーン・・・


侑「・・・って誰もいないけどね」


侑(電気~っと・・・・・・)


 パチッ


侑(あ、カーテン閉めないと)


 シャーッ






侑(ふうっ・・・)


 ドサッ・・・


侑(もうすぐ菜々ちゃんと1年か、時間の経過って早いもんだな・・・・・・)


侑(あの日以来、歩夢とは一切連絡を取っていない・・・・・・)


侑(でも、この部屋にいるだけで、あの日の事を思い出してしまう・・・・・・)


侑(前に比べたら、少しは気持ちが楽になって来たけれど、この部屋で菜々ちゃんと寝るとどうしても思い出してしまうんだよな・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(見事に歩夢が言ってた通りになってしまったわけだ・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(歩夢は今頃何してるのかな・・・・・・)

侑(問題無く暮らしていればいいのだけれど・・・・・・)

 



8: 2022/05/12(木) 00:26:19.54 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~翌日・家庭教師事務所~


侑「お疲れ様です」

事務員「高咲さん、お疲れ様です」


事務員「お電話でお伝えしておりました、新しいお客様の情報です」 スッ

侑「ありがとうございます・・・・・・ どれどれ??」 ピラッ


事務員「高咲さんにはかなりの顧客数を請け負って貰ってますが、無理はなさらないで下さいね」

侑「大丈夫ですよ。こなせる範囲内です」

事務員「それなら良いですけど」


侑「じゃあ早速新しいお客様へご挨拶に伺ってみますね」

事務員「よろしくお願いします」

 



9: 2022/05/12(木) 00:29:13.85 ID:lqLmzSz8.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑(さてと、今度の新しい生徒さんは小学生か・・・・・・)

侑(・・・・・・てことは、夕方のレッスンになるな)


侑(とりあえず親御さんにご挨拶だけ済ませて、レッスン日の打ち合わせだけさせて貰うか・・・・・・)





侑(・・・・・・って、あれ? この住所って??)

 



10: 2022/05/12(木) 00:31:58.20 ID:lqLmzSz8.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑「・・・・・・」

侑(ですよねぇ、歩夢のアパートの近所だ・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(もしバッタリ会ったりしたら・・・・・・)







~新しいお客様宅~


 ピンポーン


侑「こんにちは~」 ニコッ


母親「こんにちは、お願いしていたピアノの先生ですね」

侑「はい、高咲侑と申します。まずはご挨拶に伺いました」 ペコッ

母親「よろしくお願いしますね」


侑「それと、レッスンの日程などのご相談をさせていただきたいのですが」

母親「ではお上がり下さい」

侑「すみません、失礼致します」 ペコッ

 



11: 2022/05/12(木) 00:34:30.57 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~30分後~


侑「・・・・・・では、今後とも宜しくお願い致します」

母親「ウチの子も楽しみにしてるので宜しくお願いしますね」 ニコッ

侑「はい、それでは」ペコッ


 バタンッ






侑(よし、ご挨拶は無事済ませたぞっと・・・・・・)

侑(お客さんと良い関係が築けたらいいな・・・・・・)


侑(さて・・・)


侑(えーと、今は15時過ぎか・・・・・・)

侑(この時間だと多分歩夢は仕事中のはず・・・・・・)



侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(なんだろ・・・ この突き動かされるような気持ちは・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(歩夢のアパートの近くまで行ってみようかな・・・・・・)

侑(あくまでも近くに行くだけ・・・・・・ そしてすぐ帰ろう・・・・・・)

 



13: 2022/05/12(木) 00:37:02.28 ID:lqLmzSz8.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑(久々に見る街並みだ・・・・・・)


侑(この交差点を曲がると・・・・・・)


 テク テク テク・・・


侑(あ、見えてきた・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(ん? あれ?? 歩夢の部屋・・・・・・ カーテン変えたのかな・・・・・・)

侑(あんな色だったっけ?)


侑(・・・・・・まぁ、気分転換で買い替えることもあり得るしね)


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(ちょ、ちょっと玄関の前まで行ってみよう・・・・・・)


 テク テク テク・・・

 



14: 2022/05/12(木) 00:39:35.92 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~歩夢の部屋・玄関前~


侑「・・・・・・」 キョロキョロ

侑(まさか、またここに来てしまうとはなぁ・・・・・・) ドキドキ


 ・・・ガチャ


侑「!?」 ビクッ

侑(まずいっ!? 歩夢の部屋が開いた!?)


 ギィッ・・・


 「?」

 「・・・どちらさま?」


侑「あ、あの・・・・・・」 ドキドキ・・・




 「・・・・・・あれ? キミって確か、去年私とカプセルホテルで一緒になった子じゃない?」


侑「??」 ビクッ

侑「・・・・・・あ、あれ? そ・・・ そうだね??」

 



15: 2022/05/12(木) 00:42:08.58 ID:lqLmzSz8.net

 
キャバ子「うわぁ! めっちゃ奇遇じゃん! どうしたの?」


侑「!?」

侑「こ、ここって、キミの部屋??」 キョロキョロ

キャバ子「そうだよ~」


キャバ子「うわぁ~! 元気してた??」

侑「う、うん!」


キャバ子「あの後さぁ・・・ 私、結局1か月半くらいカプセルホテルに居たんだよね」

キャバ「それでその後、ようやくこの部屋見つけてさ」

侑「そ、そうだったんだ」 アハハ


キャバ子「新しい生活には慣れた?」

侑「あ、うん! おかげさまで」


キャバ子「ところで、このアパートで何してるの?」


侑「!?」

侑「あ、ああ・・・ 実は、君の部屋の前の住人と知り合いでね」

侑「近くまで来たもんだからいるかな~って思って・・・ あはは」

キャバ子「そうなんだ~」
 



16: 2022/05/12(木) 00:45:02.57 ID:lqLmzSz8.net

 
キャバ子「まぁ、私が住み始めたのは10か月くらい前だから、その前には退去してるってことだろうね」

侑「そ、そうだよね・・・・・・」


キャバ子「・・・・・・じゃあ私出掛けるけど、これも何かの縁だから暇な時にでも飲みに来てよ」

侑「う、うん」


キャバ子「・・・・・・あ、そういえば働いてる店、代えたんだよね」

キャバ子「これ新しい店の名刺ね」 スッ

侑「ありがとう」


キャバ子「あの時働いてたキャバクラの店長が私に言い寄って来てしつこくてさ」

キャバ子「ムカついてやめたんだ~」

侑「そ、そうなんだね・・・ あはは~」


キャバ子「じゃ、またね~」

侑「うん! 頑張ってね・・・・・・」
 



17: 2022/05/12(木) 00:47:37.27 ID:lqLmzSz8.net





侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(はぁっ・・・ びっくりした~!!)

侑(心臓飛び出るかと思ったよ~!!)


侑(でも、まさかこのような形であの時のカプセルホテルにいた子とまた再会するとはね・・・・・・ 人生何があるか分からないな・・・・・・ ホント・・・)


侑(それよりも、歩夢が退去していたとは・・・・・・)

侑(どこに行ったんだろう・・・・・・) ウーン


侑(実家にでも戻った!?)


侑(いや、それはないか・・・・・・)

 



18: 2022/05/12(木) 00:50:26.45 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(ちょ・・・ちょっと怖いけど、電話してみるか・・・・・・)


 ゴクリ・・・


侑(電話帳アプリを開いてっと・・・・・・)

侑(うえはら・・・・・・)


 ポチッ


侑「・・・・・・」


 プップップップッ・・・・・・



侑「!?」


侑(現在使われてない!!?)

侑(携帯の番号も変えたってこと・・・・・・?)



侑(音信不通・・・・・・ か)




侑(まぁ、歩夢の実家にでも聞けば分かるんだろうけど、私がそう言う事聞くのも不自然だし、変に勘繰られるのもイヤだからやめておこう・・・・・・)

 



19: 2022/05/12(木) 00:52:57.89 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~終業後・菜々の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」


菜々「あ、侑さんお疲れさまです!♪」

菜々「ふふふっ! もう私の部屋に来るのがあたり前になり過ぎてその言葉が出ましたか」 ニコニコ


侑「あはは! なんか普通に言ってしまったね」

菜々「私は嬉しいですよ? そういうの」


侑「じゃあ、今度から菜々ちゃんち来る時はただいまって言うようにしようかな」 ニコッ

菜々「はい!」ニコッ


侑「菜々ちゃんも私の部屋に入る時はそうして?」

菜々「わかりました」 ニコッ


菜々「とりあえず、何か飲みます?」

侑「あ、うん! ありがとう」
 



20: 2022/05/12(木) 00:55:33.81 ID:lqLmzSz8.net






菜々「はい、どうぞ」 ニコッ


 コトッ


侑「いつも悪いね」

菜々「いえいえ」


侑「・・・・・・そういえばさ」


菜々「どうされました?」

侑「今日ね、新しいお客さんに挨拶に行ったらその家が歩夢のアパートの近くの家でさ」


菜々「え!?」 ビクッ


侑「挨拶終えた後に試しに回ってみたんだよ」

侑「時間帯的に歩夢は居ないだろうと思ったからね」


菜々「・・・・・・そ、それで?」


侑「結論から言うと、歩夢・・・ あのアパートからすでに退去してた」

菜々「そ、そうなんですか!」
 



21: 2022/05/12(木) 00:58:05.93 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「たまたま歩夢の後に入居した人がちょっとした知り合いでね、それでバッタリ会ったもんだから少し話したんだけど・・・・・・」

菜々「はい・・・」

侑「もう10か月くらい前から住んでるらしいから、丁度かすみちゃんの店がオープンするに当たってみんなが集まったあの頃の少し後には退去したってことだよね」


菜々「あの頃といえば、私達が付き合い始めたばかりで、歩夢さんが怖い事言って来たり色々ありましたもんね・・・・・・」

菜々「その後はピタッと何もありませんでしたし、引っ越されたということは心境の変化でもあったのでしょうか・・・・・・」


侑「う~ん・・・・・・ どうだろう・・・・・・」


侑(あの後、歩夢が私の部屋に来て・・・・・・ 私が歩夢に抱かれたなんて菜々ちゃんには口が裂けても言えない・・・・・・)


侑「そうかもしれないね・・・・・・」


菜々「去年、たまたま歩夢さんを部屋にお招きした際、”まだ別れていない”とおっしゃっていた時なんかは凄く鬼気迫るものがありました・・・・・・」

菜々「でも・・・ 歩夢さんの立場からしてみると、長年連れ添った恋人を失った訳ですから、相当ショックだったのかもしれませんね・・・・・・」


菜々「いま侑さんと付き合っている私がこんなことを言うのもおかしいかもしれませんが、少々気の毒のような気もします・・・・・・」


侑「菜々ちゃんは優しいね・・・・・・」
 



22: 2022/05/12(木) 01:00:37.86 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「確認の電話でもしてみたらどうです?」

侑「実は掛けてみたんだけど、携帯の番号も変えたみたい」


菜々「番号も!?」

菜々「そうですか・・・・・・」


菜々「まぁでも、都内のどこかに引っ越して暮らしていると考えるのが1番可能性高いのではないでしょうか」

侑「そうだよね・・・・・・」


侑「最悪の事態も頭によぎったんだけど、それだと当然私にも知らせは来るだろうし・・・・・・」


菜々「いやいや、きっと元気にやってますよ」 ニコッ

侑「そうだね」
 



23: 2022/05/12(木) 01:03:10.74 ID:lqLmzSz8.net





菜々「そういえば、1年の記念の件は何か考えてくれましたか?」


侑「ああ、うん!」

侑「色々あるけど、お揃いのアクセサリー買ったりとか、どうかな?」


菜々「なるほど、ちょっと奮発して毎日身に着けられるものとか良いですよね」

侑「そうそう、そんな感じ」 ニコッ


菜々「指輪? ネックレス? あと何かありますか?」

侑「うーん、私そういうの疎いからなぁ~」 ウーム
 



24: 2022/05/12(木) 01:05:48.42 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「・・・はっ!!」 ピコーン


侑「そうだ! ピップの磁気ネックレスとかいいんじゃない?」

侑「実用的だし! 肩こりに効くだろうなぁ~♪」 ニッコリ


菜々「侑さん・・・・・・・・・・・・」 ジトッ


菜々「私、怒りますよ?」 ピキピキ

侑「あはは~! うそうそ!!」


菜々「そういうのは自分で買って自分で身につけて下さい!」

侑「だよね~ あはは・・・」


菜々「今度、アクセサリーを実際に見に行って見ましょうか」

侑「そうだね」





菜々「今日は変な事言ったバツとしてSEXは無しにしましょう」

侑「菜々ちゃんはしなくていいの?」


菜々「うっ・・・・・・」

侑「なんだかんだで菜々ちゃんも好きだもんね~」 ニヤニヤ

菜々「ゆ、侑さん程ではありませんよ・・・・・・」



侑(菜々ちゃんの部屋でする分にはいいんだよな・・・・・・ 思い出すこともないから・・・・・・)

 



25: 2022/05/12(木) 01:07:52.04 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~日曜日~


 テク テク テク・・・


侑「菜々ちゃん、何処に向かってるの?」

菜々「ジュエリーショップ? ですかね」

侑「ああ、記念のやつね」

菜々「はい、ちょっと下見してみましょう」

侑「うん」


侑「私、そういう専門店に入るの初めてだよ」

菜々「そうなんですか?」


侑「見ての通り、私は昔からこういうラフな服しか着ないからさ」

菜々「良いきっかけなので侑さんも少し身嗜みにも気を使いましょうよ」


侑「菜々ちゃん、高校の時は私とあまり変わらない格好してたけど、随分とお洒落になったよね」

菜々「大人になると、そういう事も大事ですよ?」


侑「でも、私なんかが今更着飾ってもね~」 アハハ

菜々「私は侑さんのそういうボーイッシュなところも好きですけど、少しずつ覚えて行きましょう」

菜々「いずれそういう身嗜みが必要になる時が来ますから」

侑「その辺は菜々ちゃんの言う通りにすると間違いなさそうだからよろしく頼むよ」 ニコッ
 



26: 2022/05/12(木) 01:09:56.04 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「まぁ、私も人に偉そうなこと言えるほど立派じゃないですけどね~」 アハハ

侑「そうかな、私はこんな美人で綺麗な彼女がいて凄く誇らしいよ」 ニコッ


菜々「!!」

菜々「コホン・・・ ゆ、侑さん・・・・・・ いきなり恥ずかしいこと言わないで下さい・・・・・・!!」 アタフタ


侑「ん? 顔真っ赤だよ?」 ニコニコ


菜々「ストレートにそんなこと言われたら誰でも恥ずかしくなります・・・・・・」 モジモジ

侑「あはは! 本音を言っただけだよ」 ニコニコ






 テク テク テク・・・


菜々「ここですね」

侑「うん」

菜々「では入りましょう」


 ブィーーーーン(自動ドア)


店員「いらっしゃいませ」


侑「!?」ビクッ


菜々「色々と見せてください」

店員「ごゆっくりどうぞ」


侑(ちょっと! 敷居高すぎてビビるんですけど!) ヒソヒソ

菜々「大丈夫ですよ」
 



27: 2022/05/12(木) 01:11:51.64 ID:lqLmzSz8.net





菜々「それにしても色々ありますね~」

侑「値段たっかいなぁ~!」 キョロキョロ


菜々「どれも魅力的で悩みます・・・・・・」

侑「私はさっぱり分からないから菜々ちゃんが絞り込んでよ」


菜々「随分と投げやりなんじゃないですか?」ムスッ

侑「いやいや、菜々ちゃんに候補挙げて貰って、その中から2人で考えようよ」

菜々「それならいいですけど・・・・・・」


菜々「あの、すみません」

店員「はい」

菜々「カタログとかあれば頂けませんか?」

店員「かしこまりました。こちらで宜しいでしょうか?」 スッ

菜々「はい、ありがとうございます」


菜々「侑さん、出ましょうか」

侑「うん」


 ブィーーーーン(自動ドア)


侑「もう見なくて大丈夫?」

菜々「色々見ても悩むので、家でカタログをゆっくり見てみますよ」

侑「その方が落ち着いて見れるからいいね」

菜々「ですね」
 



28: 2022/05/12(木) 01:14:00.97 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「この後どうする?」

菜々「どうしましょうかね」


侑「あ、あそこに映画館あるけど・・・・・・」


菜々「はっ!!」

菜々「そういえば! 例の劇場版まだ観てないんですよ!」 ワクワク・・・


侑「じゃあそれ見に行こっか!」

菜々「はい!」 ニコッ


────
──


~終演後~


侑「アニメ劇場版面白かったね」

菜々「そうですね! 楽しみにしてましたから♪」 ニコニコ

侑「良かったね」 ニコッ


侑「今日はあとこれからどうする? 私は特に用事もないけど」

菜々「ですね、私も特にありませんので帰りましょうか」

侑「うん、そうだね」


菜々「最近は私の部屋ばかりでしたので、今日は侑さんの部屋行きましょう」


侑「・・・・・・」


侑「・・・そ、そうだね」

侑「あと何か買いたいものとかもないでしょ?」

菜々「私は大丈夫です」


侑「じゃあ、帰ってゆっくりしよっか」 ニコッ

菜々「はい!」

 



32: 2022/05/12(木) 06:16:53.39 ID:lqLmzSz8.net

────
──



~侑の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」

菜々「お邪魔します」


侑「菜々ちゃん、ただいまでしょ?」

菜々「あ! そうでしたね」


菜々「ではあらためて、ただいま・・・・・・」

菜々「で、よろしいですか?」 チラッ


侑「宜しい」 ニコッ


菜々「ちょ、ちょっと恥ずかしかったです・・・・・・」 テレッ

侑「もう、恥ずかしくないのに~」 アハハ
 



33: 2022/05/12(木) 06:19:44.17 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「・・・・・・んんっ? ちゃんと掃除してますか~?」 キョロキョロ

菜々「ほこり溜まってますよ?」


侑「ここしばらくは菜々ちゃんちにばかり行ってたからね~ ははは・・・」

菜々「それは言い訳になりませんよ!」 キリッ


菜々「ハンディモップは?」

侑「はい!」 サッ


菜々「自分で拭く!」

侑「は、はーい」


 サッ サッ サッ・・・


菜々「はぁっ、これくらいはマメにやりましょうよ・・・・・・」


侑「以後気をつけまーす」 アハハ

菜々「やれやれ・・・ 随分緩い返事ですねぇ」
 



34: 2022/05/12(木) 06:22:20.50 ID:lqLmzSz8.net





菜々「さて、コーヒーいれますよ?」

侑「あ、うん」


菜々「・・・・・・インスタント、そろそろ無くなりそうですね」

侑「ほんと?」


菜々「私の部屋に予備があるから今度持って来ましょうか?」

侑「あ、いいよ、買ってくるから」





菜々「はい、どうぞ」


 コトッ


侑「私の部屋なのにありがとね」

侑「菜々ちゃんがいると何でもしてくれるから助かるなぁ」 ニコニコ

菜々「侑さんがちゃんとしてないからですよ?」


侑「あはは~、菜々ちゃんが一生面倒見てくれたら最高なんだけどな」


菜々「!?」

菜々「ちょっ!! 意味分かって言ってます!?」ドキドキ


侑「もちろんもちろん」 ニコッ


菜々「そんなこと言われたら・・・ 私、期待しますからね?」

菜々「責任取って貰いますよ?」


侑「いずれはそうしようね」

菜々「ま・・・ 待ってますからね」



菜々「あ、あの・・・・・・ 侑さん?」 モジモジ


侑「ん? ・・・・・・したいの?」

菜々「はい・・・・・・」

 



35: 2022/05/12(木) 06:24:55.45 ID:lqLmzSz8.net

────
──


菜々「はぁっ・・・ はぁ・・・・・・」


侑「き、気持ち良かった・・・・・・?」 ハァ ハァ・・・

菜々「はい・・・・・・」


侑「今日はすぐイっちゃったね」

菜々「すみません・・・ 今日はなんだかいつもより気持ち良くて・・・・・・」 ハァ ハァ



侑「・・・・・・!?」 ドクンッ

侑(ダメだ・・・ 私の部屋だと・・・・・・ あの時の・・・・・・) バクンッ バクンッ・・・



侑(早くイってくれて助かったかも・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」

菜々「侑さん? どうしました?」


侑「??」 ビクッ

侑「ああ、うん・・・・・・」


菜々「なんだか暗い顔されてましたよ?」

侑「ごめんごめん! 何でもないよ」 アハハ


菜々「??」

菜々「もし悩みなら、私に打ち明けてくださいね?」


侑「うん・・・ 今が幸せ過ぎて、これが無くなったら怖いなって思ってね・・・・・・」


菜々「私は離れませんから大丈夫です」 ニコッ

侑「ありがとう・・・・・・ そう言って貰えると安心するよ・・・・・・」 ニコッ


侑「しばらく抱いてていい?」

菜々「どうぞ・・・」



侑「・・・・・・」 ギュッ

 



36: 2022/05/12(木) 06:28:03.22 ID:lqLmzSz8.net

────
──


侑「・・・・・・」 ウトウト

侑「はっ!」 ビクッ


侑「ね、眠るところだった・・・・・・」


菜々「んんっ・・・」

菜々「わ、私も・・・・・・ つい心地良くて・・・・・・」 ウーン


菜々「・・・!?」

菜々「・・・・・・あ、もうこんな時間!」

侑「えっ?」


菜々「・・・・・・さて、明日は仕事で早めに出社しないといけないので私は帰りますね」 ガタッ


侑「あ、うん・・・・・・」

侑「明日はまたいつものように仕事終えたら菜々ちゃんち回るから」

菜々「はい! お待ちしてます」 ニコッ





菜々「では、おやすみなさい」

侑「気をつけてね?」


菜々「大丈夫ですよ」 ニコッ


 バタンッ

 



37: 2022/05/12(木) 06:37:10.06 ID:lqLmzSz8.net

────
──



~翌日夕方・仕事終了後~


 テク テク テク・・・


侑(さてと、菜々ちゃんち行くかな・・・・・・)


侑(あ、そうだ、その前にかすみちゃんの店回って行こうか・・・・・・)





~かすみの店~


 カランカラン・・・


侑「こんばんは~」


かすみ「あ、侑せんぱい! いらっしゃいませ~!」 ニコニコ


侑「今日もかすみちゃんのオススメで6つ選んでよ」

かすみ「わっかりましたぁ! ありがとうございます!」


 テキパキ・・・

 ガサゴソ・・・


かすみ「お待たせしました!」 スッ

侑「ありがとう」

 



38: 2022/05/12(木) 06:40:01.45 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「そういえばさ、歩夢ってかすみちゃんの店に買いに来る事ある?」

かすみ「歩夢せんぱいですかぁ?」

かすみ「去年開店してから1ヶ月くらいは週1で買いに来てくれてたんですけど、それから一度もいらしてないですね~・・・・・・」

侑「そうなんだ・・・・・・」


かすみ「何かあったんですか?」

侑「うん、ちょっとね」


かすみ「歩夢せんぱいの前で菜々せんぱいとイチャイチャし過ぎちゃだめですよ?」


侑「そ、そうかな・・・ あはは・・・」

かすみ「去年、プレオープンで皆さんが来てくれた時も侑せんぱいと菜々せんぱいベッタリだったじゃないですかぁ~」


侑(そ、そういう風に見られてたんだ・・・・・・) ハハハ


かすみ「どういう経緯で菜々せんぱいと付き合うようになったかは知りませんが、歩夢せんぱいと侑せんぱいの昔からの仲を考えたらもう少し人前では謹んだ方いいですよ?」

侑「だよね~、気をつけるよ・・・ あはは・・・・・・」


侑「はい、お金」 スッ

かすみ「ありがとうございます!」 ニコッ


侑「じゃ、また来るね!」

かすみ「お待ちしてまーす♪」


 バタンッ


侑(歩夢、やはりあの後1か月くらいで引っ越したとみて間違い無さそうだな・・・・・・)


侑(今はどこにいるんだろ・・・・・・)

 



39: 2022/05/12(木) 06:43:53.35 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~菜々の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」

菜々「おかえりなさい!」 ニコッ


侑「今日もかすみちゃんのコッペパン買って来ちゃいました~♪」 ニコニコ

菜々「侑さん、かすみさんのコッペパン好きですよね~」

侑「美味しいのは間違いないでしょ?」

菜々「ですね、それは認めます」


侑「はい、好きなの取ってね」


 ドサッ


菜々「ありがとうございます」

菜々「・・・・・・では」 ガサゴソ


菜々「いつもどういう基準で選んで来るんですか?」

侑「かすみちゃんのおまかせだよ」

菜々「なるほど、そうだったんですね」
 



40: 2022/05/12(木) 06:47:00.68 ID:lqLmzSz8.net





菜々「そういえば、さっきまで璃奈さんとLINEしてたんですけど、歩夢さんを見かけたとおっしゃってました」


侑「え!?」 ビクッ

侑「ど、どこで!?」


菜々「そこまで話してから璃奈さん忙しいみたいで会話は終わったんです」

菜々「でも、詳しくは聞きませんでしたけど、璃奈さんの行動範囲を考えればある程度限定できるのではないでしょうか」


侑「一応、元気にしてそうなのは間違いないのかな・・・・・・」

菜々「私もそれを聞いて少し安心しましたよ」


菜々「・・・・・・あ、そうです!」

菜々「急に話し変わりますけど・・・・・・」


侑「ん? どうしたの?」

菜々「付き合って1年の記念ですけど、旅行なんかもいいかもしれませんね」


侑「おお~!!」

侑「なるほど! それもアリだね!」 ニコッ


菜々「今日職場で同僚との会話の中からひらめいたんですよ」

侑「うんうん! それも案の一つにしようか」

菜々「そうですね」


侑「旅行かぁ、旅行にするなら何処に行くかだよね~」

菜々「行ってみたいところはたくさんありますけどね」


侑「記念品買うのもいいし記念旅行もいいし、じっくり考えてみようね」

菜々「はい!」


侑「明日、旅行雑誌でも買ってみようかな」

菜々「お願いしますね」

 



41: 2022/05/12(木) 06:49:36.70 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~翌日・書店~


侑(旅行雑誌はどこかなぁ~・・・・・・) ウロウロ


侑(・・・・・・あ、あった!)

侑(って・・・・・・ 種類多いな・・・・・・)


侑(地域別に分かれてるからまずは行き先決めないとダメなわけか・・・・・・)


侑(となると、まずはやはり菜々ちゃんと相談して、記念品買うのか旅行に行くのか、旅行なら何処に行くのかまで決めないと・・・・・・) ウーム・・・
 



42: 2022/05/12(木) 06:55:00.27 ID:lqLmzSz8.net





璃奈「────あ、侑さん」


侑「!?」 クルッ

侑「え!? 璃奈ちゃん!?」


璃奈「久しぶり、奇遇だね」

侑「うん、そうだね」 ニコッ


璃奈「旅行にでも行くの?」

侑「どうなるか分からないけど、考えているところだよ」


侑「そういえば、菜々ちゃんから聞いたんだけど、璃奈ちゃん歩夢を見かけたの?」

璃奈「うん、多分あれは歩夢さんだったと思う」


侑「何処で?」

璃奈「久しぶりにお台場に行ってみたら、歩いている人の中に歩夢さんを見かけたよ」

璃奈「歩き方や去年会った時と同じ髪型だったから間違いないと思うけど・・・・・・」


侑(・・・・・・お台場か、やっぱ実家に戻ったのかな?)


侑「璃奈ちゃんありがとね」 ニコッ

璃奈「うん」

侑「また今度!」


璃奈「私よく愛さんのもんじゃ焼き食べに行ってるから、侑さんもたまに来て?」

侑「うん、分かった!」

璃奈「じゃあね」

 



43: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 07:03:59 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~菜々の部屋~


侑「旅行雑誌買おうと思ったけど、地域別になってる雑誌ばかりだったからまずは行き先決めないと買えないことが判明したよ」

菜々「たしかにそうですね」


侑「どうする? 記念品にするか、記念旅行にするか・・・・・・」


菜々「う~ん、それなら・・・ 2泊3日くらいで旅行しましょうか」

侑「菜々ちゃんがいいなら私はオッケーだよ」

菜々「物に頼らなくても私達の絆は深いと信じてますから」 ニコッ

侑「良い事言うね!」


菜々「それで、行き先は何処にしましょうか・・・」

侑「記念だから滅多に行かない遠いところにするか、それとも割と近場にして浮いた移動代で美味しいもの食べるか」

菜々「う~ん、どちらも一理ありますね・・・・・・」


菜々「・・・あ、そういえば生徒会してた時の後輩がお台場にある旅行代理店に勤めているんですよ」

侑「そうなんだ? 私の知ってる人?」

菜々「多分、侑さんは面識無いかもしれませんね」


侑「ふーん、じゃあその旅行代理店に行ってみる?」

菜々「そうですね。週末、行ってみましょうか」

 



46: 2022/05/12(木) 07:51:06.38 ID:lqLmzSz8.net

念のため補足
見てくれてる人は元のスレ見てると思うのでご存知かと思いますが、去年から下書きしているものなのでアニガサキ1期前提の時空です



49: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 19:25:32 ID:lqLmzSz8.net

────
──



~土曜・お台場~


 テク テク テク・・・


侑「菜々ちゃん、その旅行代理店って何処にあるの?」


菜々「ああ、えっとですね・・・ 後輩に連絡取ってみたらなんと、先月で旅行代理店を退社したみたいなんですよ!」

侑「え! そうなの!?」

菜々「でも、その時の知識を活かして相談に乗ってくれるそうなのでこれから待ち合わせ場所に行きます」

侑「うわぁ、なんか申し訳ないね」





侑「それにしても、何気に2人でお台場来るの久しぶりだよね」

菜々「高校の時はよく放課後とか休みの日に遊びに来ましたよね」

侑「あの時はまさか私達が付き合うことになるとは思わなかったなぁ・・・・・・」

菜々「ですね」





侑(まさか、歩夢にバッタリ会ったりなんてないよね・・・・・・)


 



50: 2022/05/12(木) 19:33:23.18 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~待ち合わせ場所~


菜々「・・・・・・ああ、お待たせしてしまいましたか」


後輩「中川先輩、お久しぶりです!」 ニコッ

菜々「ご無沙汰ですね!」 ニコッ

後輩「先輩にお会い出来て光栄です!」


菜々「今日はすみませんね・・・ 既に退社されているのに・・・・・・」

後輩「いえいえ、先輩のお役に立てるなら私が分かる範囲でお答えしますよ」

菜々「ありがとうございます」 ペコッ


侑「はじめまして、よろしくね」 ニコッ

後輩「たしか高咲先輩? ですよね」

侑「私を知ってるの?」

後輩「ええ、お名前だけは存じ上げております」


侑「私は君を知らないから恐縮だよぉ~ あはは・・・」

後輩「いえいえ」 ニコッ


菜々「では、何処かでお昼でも食べながらお話ししましょうか」

侑「うん」

 



51: 2022/05/12(木) 19:38:36.79 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~レストラン~


店員「いらっしゃいませ」

菜々「3名です」

店員「ではテーブル席にご案内致します」





菜々「はい、メニュー表です。 回してください」 スッ

後輩「ありがとうございます」


侑「ここは私と菜々ちゃんで払うから好きなの食べてね」 ニコッ

後輩「そんな! 自分の分は自分で払いますから」

菜々「いえいえ、お世話になるわけですから遠慮しないで下さいね」 ニコッ


後輩「す、すみません・・・・・・ では、お言葉に甘えて」

侑「悩む時は1番高いやつでいいよ~」 ニコッ

後輩「あはは、参考にしときます」

 



52: 2022/05/12(木) 19:44:28.48 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「侑さんは決まりましたか?」

侑「私はよくわからないから菜々ちゃんと同じのでいいよ」

菜々「そうですか」


菜々「海鮮丼なんてありますよ?」

侑「見るからに洋食のレストランなのにそんなのあるんだ」 アハハ


菜々「これでいいんじゃないですか?」

侑「えっ!? ほ、ほんとに!?」

後輩「じゃあ私もそれでお願いします」

侑「なんだかなぁ・・・・・・」


 ピンポーン


店員「お決まりですか?」

侑「じゃ、じゃあ海鮮丼3つで・・・・・・」

店員「かしこまりました」


侑「菜々ちゃん、大人になって料理は人並みになったけど、まだ何処かこういうセンスは少し斜め上に行ってるよね」

菜々「なっ!? それじゃまるで私の食べ物のセンスが酷いみたいじゃないですか!?」


後輩「・・・・・・あ、あはははは~」

侑「わかる?」

後輩「はい、なんとなく・・・・・・」 アハハ
 



54: 2022/05/12(木) 19:56:33.27 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「コホン・・・ さて、本題です。旅行に行きたいのですが行き先が決められないんです」

侑「特に行きたい場所も思い浮かばなくてね」


後輩「ご予算は?」

菜々「予算もまだ特に決めてないんですよ」

後輩「そのご様子だと、目的も特に無さそうですよね」

侑「そうだね」


後輩「まぁ、国内であれば定番なのはH海道やO縄ですよね」

菜々「ああ、なるほど」

侑「超定番って感じだね」


後輩「あと人気あるのは九州のH岡やN崎あたりとか、O阪、それにK都」

侑「うんうん」

後輩「近場で良ければ、N高原やH根、I豆なんかも人気あると思います」

菜々「そうなんですね」 フムフム・・・

 



55: 2022/05/12(木) 20:03:24.47 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「遠いところも良いけど、近くにして移動費を安く抑えて贅沢するのもアリだよね」

後輩「はい、いいかもしれませんね」


菜々「近場だと、先程のN高原やH根が人気なんでしたっけ?」

後輩「まぁ、定番旅行先ですね」

後輩「個人的にはI豆のあたりが好きですね」

菜々「そうなんですか!」

後輩「海も綺麗で美味しいものも多いですし、天候次第では富士山も見れますし」

菜々「おお~!」


後輩「あとはN野も美味しい食べ物が多いので人気です」

侑「食べ歩きもいいよねぇ!」


店員「──お待たせ致しました、海鮮丼です」 ゴトッ

菜々「ありがとうございます」


菜々「まぁ、頂きながら話しましょう」


侑「いただきます!」 パキッ

後輩「すみません、ごちそうになります」
 



56: 2022/05/12(木) 20:08:11.00 ID:lqLmzSz8.net

 
後輩「食べ歩きなら美味しいお酒と種類を問わず美味しい物が豊富な日本海側なんかも人気ありましたね」

侑「おお~! いいね! 美味しいご飯に美味しいお酒!」 ワクワク

後輩「ちょっと遠いですけどね」


菜々「それなら先程のI豆とかがいいのではないですか?」

侑「え?」


菜々「美味しい物もあって海と富士山が堪能できれば素敵な旅になりますよ」

後輩「距離的にも手頃なのでオススメですね」


菜々「なんとなくまとまってきましたね」 ニコッ

後輩「それなら良かったです」


菜々「ホント助かりましたよ、やはり元プロの助言は的確ですね!」

後輩「いえいえ、ただ人気あった場所を述べただけですから」

菜々「ありがとうございます」 ペコッ

 



57: 2022/05/12(木) 20:13:04.56 ID:lqLmzSz8.net





侑「ごちそうさま~」

後輩「ごちそうさまでした」

菜々「ごちそうさまでした!」



侑「さて、この後どうする?」


後輩「私は午後の用事があるのでこれで失礼しますね」

菜々「そうですか、今日は本当にありがとうございました!」 ニコッ

侑「ありがとね! 何とか絞り込めそうだよ」 ニコッ


後輩「お役に立てて光栄です」


菜々「じゃあお会計して出ましょうか」


後輩「先輩、ご馳走になりありがとうございました」

菜々「いえいえ、この程度だけで返って申し訳ないです」


後輩「では、私は失礼します」 ペコッ

侑「ありがとね!」





菜々「お会計お願いします」

店員「伝票をお預かり致します」


侑「あ、半分出すよ・・・」


 ガサゴソ・・・


侑「ん? 諭吉しかない!」

菜々「私がまとめて払っておきますから、後ででいいですよ」

侑「あとで崩したら半分渡すね」

菜々「はい」
 



58: 2022/05/12(木) 20:17:46.94 ID:lqLmzSz8.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑「さっきの話を踏まえて、旅行先どうする?」

菜々「私は先程の話にあったI豆方面が良いのではと思います」


侑「そっか・・・・・・」

侑「じゃあそうしようか!」

菜々「侑さんも賛同してくれるなら決まりですね!」


菜々「あとはネットでホテル探しましょうかね」

侑「移動はレンタカー借りて車で行こうよ」

菜々「それ、いいですね!」


侑「車だと自由度が高いしね」

菜々「決まりですね!」





侑「あと今日はこれからどうする?」


菜々「せっかくここまで来たんですから、虹学の前まで行ってみませんか?」

侑「お!いいね~♪」

菜々「じゃあ行きましょう!」



侑「・・・・・・!?」



侑(ん? あそこにいたの・・・・・・ 歩夢??)

侑(いや、気のせいか・・・・・・)


菜々「どうしました?」


侑「!?」

侑「い、いや・・・ 何でもないよ・・・・・・」

 



59: 2022/05/12(木) 20:23:31.92 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~虹ヶ咲学園前~


菜々「私達の母校ですね」

侑「久しぶりに来たなぁ~」


菜々「なんだかんだで楽しい3年間でしたよね」

侑「うん、スクールアイドルに出会えて、充実してたっけなぁ」


菜々「スクールアイドルがあったから、こうして今があるんですよね」

侑「そうだね」

菜々「感慨深いものがあります・・・・・・」


菜々「土曜ですが、部活などで登校している在校生も多いですねぇ」

侑「うん。それに制服のデザインも変わってないね」


菜々「スクールアイドル同好会はまだあるのでしょうか?」

侑「どうだろうね、あったら嬉しいけどな」


侑「どれ、あまりウロウロしてると不審者みたいだから帰ろっか」

菜々「そうですね」

 



60: 2022/05/12(木) 20:33:06.01 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」

菜々「おかえりなさい!」 ニコッ


侑「あはは! 2人で帰ってきたのにおかえりなんだ」 ニコッ

菜々「いいじゃないですか!」


侑「ふぅ~、まずは休憩休憩・・・・・・」


菜々「私は早速ネットでホテル探しますよ! パソコンお借りします!」

侑「うん」






 カチッ カチッ・・・


菜々「・・・・・・」


侑「日程なんだけどさ、2泊だと土日の他に金曜か月曜が必要になるでしょ?」

菜々「はい、そうですね」

侑「仕事のスケジュールが上手く合わないから今回は1泊にしようよ」

菜々「ですよね、私もなかなか有給が取れないので同じことを考えていました」

菜々「連泊の旅行は長期連休のタイミングで計画しましょう」

侑「そうだね、一泊でも楽しいことには変わりないだろうし」

菜々「今回は急な思い付きでしたけど、実現できるだけまだ良しとしましょう」
 



61: 2022/05/12(木) 20:39:16.52 ID:lqLmzSz8.net






 カチッ カチッ・・・


菜々「うーん」

菜々「食事付きのホテルや旅館もありますが、当然高いです」


侑「それなら食事無しで良くない?」

侑「食事は外出して現地の美味しいものとか食べに行った方がいいよ」

菜々「それもそうですよね」


 カチッ カチッ・・・


菜々「駅から近いこのホテルとかどうでしょう? 駐車場もあるようです」

侑「それで良いんじゃない?」


菜々「では、来週の土曜から一泊ということで、一応候補にしておきましょう」

菜々「お気に入り登録しておくと便利ですね」


 カチッ・・・


菜々「引き続き別のサイトも見てみます」


侑「私はスマホでレンタカーの予約入れておくよ」

菜々「お願いしますね」


侑「来週が楽しみだね」

菜々「そうですね」 ニコッ
 



62: 2022/05/12(木) 20:43:23.92 ID:lqLmzSz8.net

────
──


 ~♬


菜々「ん? 今鳴ったの私のスマホですね・・・・・・ ん? メール??」

侑「菜々ちゃん、どうしたの?」


菜々「・・・・・・」


菜々「今、会社の同僚からメールが来たのですが、明日は日曜日ですけど休日対応しないといけないようです・・・・・・」

侑「あらら、大変だね・・・・・・」

菜々「ホントはこのまま侑さんの部屋に泊まるつもりでしたけど、今日は帰ることにしますよ」

侑「そっか、仕事頑張ってね」 ニコッ

菜々「はい! ありがとうございます」 ニコッ


侑「仕事終わりはいつも通りの時間帯かな?」

菜々「おそらくそうかと思います」


侑「じゃあ、明日の夕方は私が菜々ちゃんちに行くから」

菜々「お待ちしていますね」 ニコッ


菜々「それでは私は帰りますね」

侑「気をつけてね」

菜々「はい」 ニコッ


 ガチャ

 バタンッ

 



63: 2022/05/12(木) 20:49:05.08 ID:lqLmzSz8.net





侑(あれ? いつの間にかLINE来てた?)


侑(えっと・・・ 璃奈ちゃんから??)


侑(え~、なになに?・・・・・・ 『歩夢さんの居場所分かったかも??』って書いてある・・・・・・)



侑「・・・・・・・・・・・・」 ドクンッ



侑(うそっ!? 璃奈ちゃんなら冗談でこんなことは言わないと思うけど・・・・・・)


侑『ホントに!? 居場所って何処!?』 ポチポチ

侑(送信っと・・・・・・) スポッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(すぐに既読は付かないか・・・・・・)


侑(歩夢・・・・・・ どこにいるんだろう・・・・・・ 気になるな・・・・・・)

 



64: 2022/05/12(木) 20:53:54.84 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~翌朝~


侑「Zzz・・・・・・」 パチッ


侑「んんっ・・・・・・ 朝かぁ・・・・・・」


 ガバッ


侑「むふぅ・・・・・・」 ボー

侑「・・・ ふあああああっ・・・・・・ んむぅ・・・」 ボー


侑(あれ? スマホどこ行った・・・・・・) キョロキョロ・・・


 ガサゴソ・・・


侑(あ、枕の下か・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


侑(璃奈ちゃん・・・ まだ既読付いてないな・・・・・・)


侑「!?」

侑(おや? 寝てる間に着歴!?)

 



65: 2022/05/12(木) 20:57:43.43 ID:lqLmzSz8.net

 
侑(昨日の22時過ぎ・・・・・・)


侑(そういえば、昨日は眠気が酷くて早く寝たんだっけ・・・・・・)


侑(着歴・・・ 2件入ってるな・・・・・・)

侑(1つ目が知らないケータイ番号・・・・・・?? 誰だ??)

侑(もう一つが固定電話? かな?)


侑「う~ん・・・・・・」


侑(思い当たる節が無い・・・・・・)



侑(家庭教師の仕事関連で新規の話なら基本的に事務所通しでしか連絡来ないわけだし・・・・・・)
 



66: 2022/05/12(木) 21:01:20.77 ID:lqLmzSz8.net





侑(掛け直してみる・・・・・・? 大丈夫かな・・・・・・)


侑(まずはケータイの方から・・・・・・)


侑「・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・



侑(留守電か・・・・・・)



 



67: 2022/05/12(木) 21:04:20.37 ID:lqLmzSz8.net

 
侑(次は固定電話の方・・・・・・)


侑「・・・」 Prrrrr・・・



侑(こっちも留守電・・・・・・ アナウンスからするとどこかの会社みたいだけど・・・・・・)


侑(この2件は掛けて来たの同じ人?)

侑(最初のケータイの着歴の2分後に固定電話の着歴があるから、ケータイで掛けて繋がらないから固定電話で掛けてみたってやつかな・・・・・・)


侑(でも・・・ 週末の夜に会社からわざわざ掛けるものなのかな・・・・・・)


侑(いや、ケータイは誰か私の知り合いで、固定電話はありがちな迷惑電話と見るのが1番確率が高いだろうか)


侑(う~ん・・・・・・ 謎の着歴・・・気になる・・・・・・)

 



68: 2022/05/12(木) 21:09:36.51 ID:lqLmzSz8.net





 ~♬(LINE着信音)


侑「!?」

侑(LINE!? 璃奈ちゃんかな!?)


璃奈『返信遅れてごめんなさい。 歩夢さんの件だけど、多分仕事か何かの都合でT県に居るみたい。それ以上細かいことは分からないけど・・・・・・』

侑(T県? T県って北関東の・・・・・・?)


侑『ありがとう。それだけでも助かるよ』 ポチポチ・・・

侑(・・・ 送信っと) スポッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(歩夢・・・・・・)


侑(あれから引っ越してT県に行ったということ?? それとも、出張でたまたまT県に行ってるとか??)

侑(璃奈ちゃんの情報の出どころは・・・・・・)


侑(でも、良かった・・・・・・ 以前住んでたアパートを退去した事を知ってから、最悪のパターンなんかも頭よぎったりする事も多くて心配してたから気持ちが少し楽になったかも・・・・・・) ホッ
 



69: 2022/05/12(木) 21:13:11.19 ID:lqLmzSz8.net





侑「はっ!?」


侑(そういえば・・・・・・ 着歴の固定電話の市外局番・・・・・・)

侑(ネットで調べれば、番号の大体の土地が分かるはずだよね・・・・・・)


 カチッ カチッ・・・


侑(えーっと・・・・・・)


 カタカタッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


 



70: 2022/05/12(木) 21:17:48.98 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~夕方・菜々の部屋~


 ピンポーン

 ガチャッ・・・


侑「やっほー!」 ニコッ

菜々「あ、おかえりなさい!」 ニコッ


 バタンッ


侑「休日出勤大変だったね」

菜々「ええ・・・ ちょっと大変でしたけど、何とかなりましたよ」

侑「お仕事お疲れ様!」 ニッコリ


菜々「それより、ただいまじゃないんですか??」 ムスッ


侑「!?」

侑「あっ! あれ? わたし今ただいまって言わなかった??」

菜々「やっほーって言ってましたけど・・・・・・」 ジトッ


侑「あはは! ごめんごめん!」

侑「自分で言っておいて~ってやつだね・・・・・・ あはは~」

 



71: 2022/05/12(木) 21:23:51.83 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「それより、来週の・・・・・・ あ、今日は日曜だから今週ですね! 泊まる宿の最終候補を絞りましたので確認してもらえますか??」 スッ


侑「どれどれ??」 ジーッ


侑「ふむふむ・・・ どれも悪くないんじゃないかなぁ・・・・・・」

菜々「それなら私が決めますよ??」


侑「・・・・・・ 菜々ちゃん?」

菜々「ん? どうしました?」


侑「旅行の件だけどさ・・・・・・」


菜々「どうしました? 都合でも悪くなりましたか?」

菜々「それならまだ予約も取ってないですし、翌週に変更しましょうか?」


侑「いや、よく考えたらさ。I豆方面って子供の頃から親に何度か連れて行ってもらってるから新鮮味がなくてね・・・・・・」


菜々「といいますと?」


侑「昨日、レストランで話した時に後輩ちゃんからあった案でN高原ってあったでしょ?」

菜々「ええ、ありましたね」

侑「私、北の方ってあまり行った事ないからそっちの方がいいかなぁ~って・・・・・・」

侑「ネットで調べると結構評判いいみたいだしさ」
 



72: 2022/05/12(木) 21:26:51.70 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「そういうことなら、それでも私は構いませんよ?」

菜々「確かに、I豆の方面は私も子供の頃に何度か連れて行って貰った経験ありますしね」


侑「レンタカーはもう予約したんだけど、車で行ってもそんなに遠くないみたいだしさ」

菜々「侑さんがそれでいいならそうしましょうか」 ニコッ


菜々「では、N高原の宿を探しましょうかね」

侑「あはは・・・ せっかく探して貰ったのに悪いね・・・・・・」


菜々「大丈夫です! こういう作業はワクワクして楽しいので嫌いじゃないですから♪」 ニッコリ


侑「ホント申し訳ない! よろしく頼むよ」

 



73: 2022/05/12(木) 21:29:37.70 ID:lqLmzSz8.net

────
──


 カチッ カチッ・・・


菜々「調べてみると、N高原って面白いところですね~」


侑「そう?」

菜々「宿泊施設もホテルや旅館もあれば、 ペンションやコテージなど様々です」

侑「へぇ~」


菜々「色々目移りしますけど、とりあえずこのホテルでどうでしょう?」

菜々「価格と内容のバランスが良いと思うのですが・・・・・・」


侑「投げやりというわけじゃないけど、菜々ちゃんを全面的に信頼してるからそれでいいんじゃない?」

菜々「では予約しますね」


 カチッ・・・


侑「ありがとう」 ニコッ

 



74: 2022/05/12(木) 21:32:22.84 ID:lqLmzSz8.net





菜々「急遽でしたけど、行き先変わりましたね」

侑「ごめんね~、私が急に変なこと思いついちゃったから~」 アハハ


菜々「でも、素敵な旅になりそうで楽しみです!」

侑「土曜日の朝はレンタカー借りたら真っ直ぐ菜々ちゃんを迎えにくるから用意しておいてね」

菜々「もちろん! 前日に済ませておきますよ!」 ニコッ


菜々「さて、食事でも用意しましょうか・・・・・・」

侑「何か買ってくると良かったかな」

菜々「いえ、何とかしましょう」 ニコッ

 



75: 2022/05/12(木) 21:36:19.41 ID:lqLmzSz8.net

────
──


侑「ごちそうさま~」

菜々「いえいえ」 ニコッ


菜々「1泊2日ですけど、それなりに観光はできるでしょうから行き先の候補をネットで調べておきますね」


 カチッ カチッ・・・


侑「うん、私もスマホで調べてみる!」





侑(どうしよう・・・ N高原ってT県だから・・・ ついつい言ってみたけど本決まりになっちゃった・・・・・・)


侑(これでよかったのかな・・・・・・)



侑(・・・・・・いや、1年前。最後に歩夢と会ったあの日から・・・・・・ 私はあの時の歩夢の言葉を引きずっている・・・・・・)


侑(あえて歩夢が居るであろう土地に菜々ちゃんと出向くことで、完全にふっ切るきっかけに出来たらいいな・・・・・・)

 



76: 2022/05/12(木) 21:39:28.34 ID:lqLmzSz8.net

────
──


菜々「あっ・・・・・・ んっ・・・・・・」


侑「・・・ んっ・・・・・・」 チュッ

菜々「あっ! はあっ・・・・・・」 ビクッ


侑「んんっ・・・・・・ はぁっ」


菜々「ああんっ・・・・・・ ゆ、侑さん・・・・・・」


 ギシッ・・・ ギシッ・・・


菜々「んあっ・・・・・・ はぁん・・・・・・」 クネッ


侑「・・・ っ・・・・・・」 レロッ






菜々「ゆ、侑さん・・・・・・?」


侑「どうしたの?」


菜々「今日はなんだかあまり積極的じゃありませんね・・・・・・」


侑「もう少し激しい方がいい?」

菜々「いえ・・・ 十分です・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(私が集中しきれてないのが菜々ちゃんには分かるんだ・・・・・・)


侑(ごめん・・・・・・ もう少しで私の気持ちの整理できるはずだから・・・・・・ その時は前みたいに集中できるようになるから・・・・・・)

 



78: 2022/05/12(木) 22:17:10.85 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~翌々日~


侑(ふう~っ、火曜は何気に過密スケジュールだから移動が大変だぁ~)

侑(マイカーでも買った方がいいのだろうか・・・・・・ いや、車だと停めるところとか道路の混雑に左右されるからダメだろう・・・・・・)


 ~♬(LINE着信音)


侑(LINE?? 誰からだろう??)

侑(でも、ちょっと急いでるから後で確認しよう・・・・・・)

 



79: 2022/05/12(木) 22:20:14.50 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~客のお宅~


侑「それでは、本日もありがとうございました」

客「いつもありがとうね、来週もよろしくお願いするよ」

侑「はい、今日練習したところは繰り返し練習しておいてくださいね」 ニコッ

客「うん、わかりました」


侑「では、失礼致します」 ペコッ


 ガチャッ

 バタンッ


侑「ふぅ~・・・・・・」

侑(今日の仕事はとりあえずこれでひと段落・・・・・・)


侑(どうしよう・・・ 一度帰るか、まっすぐ菜々ちゃんち行くか・・・・・・ それとも、かすみちゃんからコッペパンでも買おうかなぁ・・・・・・)


侑(あっ・・・)

侑(そういえばLINE来てたっけ・・・・・・)

 



81: 2022/05/12(木) 22:27:23.26 ID:lqLmzSz8.net

 
侑(誰だろ・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


 ピッ


侑(ん? 璃奈ちゃんから!?)


璃奈『さっき、かすみちゃんの店に行って帰る途中に歩夢さんらしき人を見掛けたよ。急いでるみたいだったから声掛けなかったけど』


侑「!?」

侑(歩夢が・・・・・・・・・・・・)



侑(画像も添付してある・・・・・・)



侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(ボヤけてるけど、この後ろ姿は多分歩夢だ・・・・・・)

侑(この背景からすると・・・ もしかして・・・・・・)



侑(行ってみるか・・・・・・)


侑(わずか一瞬で画像撮っちゃう璃奈ちゃん凄いな・・・・・・ ありがたい情報だ・・・・・・)

 



82: 2022/05/12(木) 22:35:28.99 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~侑の部屋~


侑(とりあえず帰宅したけれど・・・・・・)


侑(この画像の場所って、かすみちゃんの店から私のアパートの方へ向かう途中の道沿いだよね・・・・・・)


侑(1年前、私が引っ越したばかりの朝にアパートのすぐそばで通勤中の歩夢とばったり会ったことがあったけれど・・・・・・)


侑(多分、引っ越しはしたのだろうけど・・・・・・)

侑(この制服・・・・・・ 多分会社は変わってない??)

侑(T県へは出張??)


侑(まぁ、とにかく・・・ 外に出て歩いていれば何か手掛かりが掴めそうな気がしてならない・・・・・・)


侑(外に出てみよう・・・・・・)


 ガチャッ・・・

 バタンッ

 



83: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 22:43:34 ID:lqLmzSz8.net





侑(去年のあの時は・・・・・・ 朝の微妙な時間に目が覚めて、そのまま散歩してたんだっけ・・・・・・)


侑(そして、近所に何があるか見て回ろうと思って、その先の角を曲がった辺りで・・・・・・)


 テク テク テク・・・


侑(歩夢に声を掛けられた・・・・・・) クルッ



侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(ま、あの時と同じ道を同じように歩いてみても、歩夢に会えるわけはない・・・・・・)


侑(やっぱ、家に帰ろう・・・・・・ 今日は忙しかったから疲れているのかな・・・・・・)

 



84: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 22:47:55 ID:lqLmzSz8.net





 「あの・・・・・・」


侑「!?」 クルッ

侑「え!?」


 「人違いだったらすみません・・・・・・ 侑・・・ ちゃん?」


侑「え!?」


侑「・・・・・・」

侑「あ、歩夢・・・・・・?」

 



85: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 22:51:37 ID:lqLmzSz8.net

 
歩夢「やっぱり侑ちゃんだね」 ニコッ


侑「あ、歩夢・・・・・・ ど、どうしたの・・・・・・?」 ドクンッ


歩夢「仕事終わったところだよ?」


侑「そ、そうなんだ・・・・・・」 ドキドキ


歩夢「約1年振りかな?」 ニコッ

侑「そうだね・・・・・・」


侑「・・・・・・」 ドクンッ・・・

 



86: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 22:57:25 ID:lqLmzSz8.net

 
歩夢「そういえば私、転勤したの。・・・で、久しぶりに以前通っていた本社に仕事で来たんだ」

侑「そうなんだ・・・・・・」


歩夢「それで、そういえば侑ちゃんのアパートが近くだと思って来てみたんだけど、こうして会えるとは思わなかったから嬉しいよ」 ニコッ


侑「転勤? それで引っ越したの?」

歩夢「侑ちゃんには引っ越した事知らせなかったけど、知ってるんだね」


侑「うん、先日たまたま歩夢のアパートの近くまで行ったから・・・・・・ それで・・・・・・」


歩夢「気にしてくれてたんだ?」 ニコッ

侑「少しね・・・・・・」


歩夢「菜々ちゃんとはまだ続いているんでしょ?」

侑「うん・・・・・・」


歩夢「それならかれこれ1年になるんじゃない?」

侑「そ、そうだね」


歩夢「幸せそうで何よりだよ」 ニコッ


侑「立ち話も何だし、私の部屋来る?」


歩夢「うーん・・・ じゃあちょっとだけ!」


侑「コーヒーくらいしかないけどね」 アハハ

歩夢「ありがたく頂くよ」

 



87: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:01:28 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャッ・・・

 バタンッ


歩夢「お邪魔しまーす」


歩夢「ふーん・・・・・・」 キョロキョロ

歩夢「あれから生活感が大分増したね」

侑「そりゃあね」 アハハ


侑「まぁ、適当に座ってよ」

歩夢「ありがとう」


侑「今コーヒーいれるから」

歩夢「うん」

 



88: 2022/05/12(木) 23:04:13.09 ID:lqLmzSz8.net

 

 カチチチチッ・・・

 シュボッ


侑「転勤って、T県に行ったの?」

歩夢「なんで知ってるの?」

侑「ちょっと、噂でね」


歩夢「そっか・・・・・・」


歩夢「あの後ね、T県にある私の会社の支店で欠員が出て、それで急に転勤希望者の募集があってね。それで思い切って手をあげたんだ」

侑「そうなんだ」


歩夢「侑ちゃんとの件もあったし、もう東京には居られないと思ってたから丁度良かったよ・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「でも、いざ引っ越して環境が変わると、気持ちも変わるもんだね」

侑「そうなんだ・・・・・・」

 



89: 2022/05/12(木) 23:06:50.31 ID:lqLmzSz8.net

 
歩夢「私も車の免許取って車買ったんだよ? 中古だけど」

侑「車!? 随分思い切ったね」

歩夢「あっちでは車が無いと自由に動けなくてさ」

侑「へぇ~・・・」


歩夢「地方での生活も結構楽しいよ?」 ニコッ


侑「そっか、楽しそうにしてるなら良かった・・・・・・」

 



90: 2022/05/12(木) 23:09:23.81 ID:lqLmzSz8.net





歩夢「私、あの時は侑ちゃんに凄く酷いことしたよね・・・・・・」

歩夢「ごめんね・・・ 侑ちゃん」

侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「謝って済むようなことではないだろうけど・・・・・・」


侑「うん・・・・・・」


歩夢「この部屋に来てみて・・・ あの時の罪悪感を感じずにはいられない・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「あの時の私は・・・・・・ あれだけ依存していた侑ちゃんが私から離れて行って・・・ おかしくなっていたのかもしれない・・・・・・」


侑「いや、私にも問題があったんだよ・・・・・・」


 グツグツ・・・

 ピィィィィィーーー


歩夢「・・・・・・あ! 侑ちゃんヤカン鳴ってる」

侑「おっと!」


 カチッ

 ブクブクブク・・・



侑「ちょっと待ってね」


 コポコポコポ・・・


侑「歩夢、砂糖とミルクは?」

歩夢「そのままでいいよ」


侑「はい」


 コトッ


歩夢「ありがとう」

 



91: 2022/05/12(木) 23:12:03.90 ID:lqLmzSz8.net

 

侑「・・・・・・」 ズズッ

侑「あっつ!」 ビクッ


歩夢「あはは・・・ 侑ちゃん沸騰した直後だもん、熱いに決まってるよ」


侑「うへぇ~・・・ 舌やけどしたかも・・・・・・」

歩夢「大丈夫??」


侑「うん、多分ね」


歩夢「・・・・・・それでね」

歩夢「あのまま、私と侑ちゃんが恋人同士として暮らしていても・・・・・・ 結局破綻してたんじゃないかな・・・・・・」


侑「どうしてそう思うの?」

歩夢「引っ越してから、結構客観的に考えられるようになってさ、思い返してみるとそうなのかなって・・・・・・」


歩夢「だから私と侑ちゃんが別れて、私が遠くに引っ越して・・・・・・ これで良かったんだよ」


侑「・・・・・・・・・・・・」

 



92: 2022/05/12(木) 23:14:47.02 ID:lqLmzSz8.net

 
歩夢「私はこれからまた向こうに帰るけど、今日は侑ちゃんに会えてよかった」


歩夢「・・・・・・私達、もう二度と会わないようにしよ?」

侑「え?」


歩夢「侑ちゃんがこれから侑ちゃんらしく生きて行く為に、私の事はこのまま忘れて欲しい」


侑「そ、そんな・・・ いきなり・・・・・・」


歩夢「薄情者と思われるかもしれないけど・・・ 私、あっちの上司に素敵な人がいて、結構熱烈なアプローチ受けてるんだ」

侑「えっ・・・・・・」


歩夢「ずっと断ってきてたんだけど・・・ そろそろ前に進もうかと思ってる」


侑「・・・・・・・・・・・・」


 



93: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:17:19 ID:lqLmzSz8.net

 
歩夢「侑ちゃん?」

侑「ん?」


歩夢「"おめでとう"って言ってくれないんだね」

侑「いや・・・ その・・・・・・」


歩夢「それで踏ん切り付けようかと思ったんだけど・・・ 決意揺らぐなぁ・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


 コトッ


歩夢「コーヒーごちそうさま」

歩夢「私、新幹線の時間もあるからもう行くね」


侑「あ、歩夢・・・・・・」


歩夢「じゃ、次に会う時は・・・・・・」

歩夢「・・・・・・あ、もう会わないって私が言ったんだった! あはは・・・」


歩夢「今日は本当に会えて良かったよ、ありがとう」 ニコッ


歩夢「じゃ、ごちそうさま」


 バタンッ

 



94: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:20:04 ID:lqLmzSz8.net

 
侑「歩夢・・・・・・」



侑「・・・・・・・・・・・・ くっ・・・」


 ガチャッ・・・

 バタンッ


 タッタッタッタ・・・・・・





侑「歩夢! 待って!!」


歩夢「!?」 クルッ

歩夢「ゆ、侑ちゃん!?」


侑「はぁっ・・・ はぁっ・・・ はぁっ・・・・・・」


歩夢「なんで追いかけてきたの?」


侑「もう会わないなんて言わないでよ・・・・・・」 グズッ


侑「たしかに・・・ 私には菜々ちゃんがいる・・・・・・」

侑「だからって・・・ 歩夢が向こうで色々な事情があるからって・・・・・・ もう会わないなんて・・・」

侑「それはないよ・・・・・・」


歩夢「ゆ、侑ちゃん・・・・・・」


侑「うっ・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク


歩夢「侑ちゃん・・・ 泣かないで? 私まで泣きそうになっちゃうじゃない・・・・・・」

侑「ううっ・・・・・・ うっ・・・・・・ んぐっ・・・」 ヒック

 



95: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:22:36 ID:lqLmzSz8.net

 
歩夢「私、本当に時間無いから・・・・・・」


歩夢「そうだ・・・ 先週末の夜中に電話掛けたの私のだよ?」

歩夢「番号変えたから分からなかったと思うけど・・・・・・」


侑「え・・・?」


歩夢「最初はね、今日伝えたことを電話で話そうと思ったんだけど、侑ちゃん出なかったから・・・・・・」

歩夢「でも、それはそれで出て貰えなくて良かったけれど・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「できれば侑ちゃんからの連絡はして欲しくないけど・・・ 電話番号はスマホに登録してくれて構わないから」


侑「あ、歩夢・・・・・・」


歩夢「じゃ、今度こそ行くから」


侑「・・・・・・・・・・・・」


 ・・・・・・テク テク テク テク


侑「・・・・・・・・・・・・」

 



96: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:26:20 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~侑の部屋~


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(既存の連絡先に追加・・・・・・ そして、古いのは削除・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」 カタンッ


侑(ダメだ・・・ 頭がぼーっとする・・・・・・)

侑(横になろう・・・・・・)


 バサッ

 モゾモゾ・・・


侑「・・・・・・・・・・・・」



 Prrrr(着信音)


侑(ん? 菜々ちゃんから電話だ・・・・・・)

侑(ゴメン・・・ 今は誰とも話したくない・・・・・・)

 



97: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:29:19 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~深夜~


侑「Zzz・・・・・・」


侑「!?」 ビクッ

侑「んっ・・・・・・ んんっ・・・・・・」


侑(そっか・・・ あのまま眠って・・・・・・) ボーッ



侑(菜々ちゃんからLINE来てる・・・・・・)

侑(悪いことしたな・・・・・・)


侑『具合悪くて寝てた、ゴメンね』 ポチポチ・・・

侑(・・・送信・・・・・・) スポッ


侑「はあっ・・・・・・」

 



98: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:32:31 ID:lqLmzSz8.net

 

 Prrrr(着信音)


侑「!?」

侑(菜々ちゃん・・・ 早っ!)


 ピッ


侑「もしもし?」

菜々『侑さん!? 具合大丈夫ですか?』

侑「うん、大したことないから」

菜々『それならいいですけど・・・・・・』


侑「眠ってたから多分良くなったと思う」

菜々『無理しないでくださいね? もうすぐ旅行もありますし』

侑「それはもちろん分かってるよ」


菜々『体調悪いときは私の部屋に来なくていいですから』

侑「うん・・・」

菜々『私が看病しに行きますから・・・・・・』

侑「ありがとう・・・・・・」


菜々『じゃ、しっかり寝て休んでくださいね?』

侑「うん、ありがとね」


 プツッ


侑(とりあえずシャワーでも浴びるか・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」

 



100: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:35:15 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~翌日夕方・侑の部屋~


 ピンポーン

 ガチャッ


菜々「侑さん!?」


侑「・・・・・・ん? 菜々ちゃん」


菜々「ん? 寝込まれてましたか」

菜々「大丈夫ですか? あれだけお元気だったのに・・・・・・」

菜々「風邪でしょうかね・・・・・・」


侑「いや、そういうんじゃないから安心して」 ニコッ


菜々「それならいいですけど・・・・・・」

菜々「でも・・・ なんだか元気が無さそうなのが侑さんの表情から伝わってきます・・・・・・」


侑「ごめんごめん、明々後日には旅行なのに・・・・・・」

侑「よいしょ・・・」 ムクッ


侑「横になってたら元気なものも元気じゃなくなるね」 ニコッ

菜々「侑さん・・・・・・」

 



101: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:39:00 ID:lqLmzSz8.net

 
菜々「お仕事はどうされてたのですか?」

侑「ああ、仕事はちゃんとこなしてたよ」

侑「しっかり稼がないといけないし」


菜々「少し過労気味なんじゃないかと心配してしまいます・・・・・・」

侑「それは大丈夫、無理の無いように仕事貰ってるから」

菜々「それならいいですけれど・・・・・・」


侑「そうだ! 旅行に向けて色々準備とか調べ物とかしないとね♪」 ニコッ

菜々「はい、私も個人的に色々調べてましたので、その話もしたくて来ました」


侑「まぁ、急に決まった旅行だから綿密な計画とまではいかないけど、楽しい旅行にしたいね」 ニコッ

菜々「はい!」 ニコッ





菜々「ちょっとパソコン借りますよ?」

侑「あ、うん!」


侑「菜々ちゃん何か飲む?」

菜々「お任せします」

侑「了解!」

 



102: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:41:33 ID:lqLmzSz8.net

────
──


侑「はい、菜々ちゃんから分けて貰ったコーヒーだけど」


 コトッ


菜々「あ、すみませんね。いただきます」





菜々「侑さんも色々考えてくれていたんですね」

菜々「このメモ紙に色々と記されているようで・・・・・・」


侑「あ! ごめんごめん! それはなんでもないんだ!」 ピラッ

菜々「ん?」

侑「あはは・・・・・・」


菜々「まぁ、とりあえず行程案を作ってみたのでご覧ください」

侑「どれどれ?」


菜々「えーとですね・・・・・・・・・・・・」

 



103: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:45:29 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~旅行・当日~


 ブウウウウウン・・・

 キイッ


侑「あ、菜々ちゃん! 家の中で待っててくれて良かったのに!」

菜々「侑さん! 路上駐車に時間掛けるのも良くないと思ったので、外で待ってましたよ」 ニコッ

侑「ええっ!? かなり待たせたんじゃない??」

菜々「侑さんから出発の連絡貰ってから到着時間を予想して出て来たのでほんの少ししか待ってませんから」 アハハ

侑「なんだ! びっくりしたぁ~!」


侑「それより、後ろに荷物載せて! 出発するよ~」

菜々「あ、はい!」


 ドサッ・・・ バタンッ


菜々「では、助手席失礼しますね」


 バタンッ


侑「よし! じゃあ出掛けようか!」

菜々「はい! お願いします!!」


 カコッ

 ブウウウウウン・・・・・・

 



104: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:48:44 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~東北道・走行中~


 ブウウウウウン・・・・・・


侑「やれやれ、首都高抜けたらひとまず運転しやすくなってひと安心だよ」 フウッ

菜々「朝は道路混みますもんね」

侑「うん、それにペーパードライバーに首都高はハードル高いなぁ」 アハハ

菜々「運転お任せっきりですみません」

侑「いやいや、いいんだよ。菜々ちゃんはゆっくりしてて」 ニコッ

菜々「ありがとうございます」 ニコッ


菜々「・・・あの、サービスエリアとかありましたら入ってくださいね」

侑「あ、うん。トイレ?」

菜々「はい、それと飲み物とか買いましょう」

侑「うんっ」


 ブウウウウウン・・・・・・

 



105: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:51:36 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~約2時間後~


 ブウウウウウン・・・


侑「・・・・・・次のNインターで下りるといいみたいだね」

菜々「いよいよ目的地に到着ですね」


 チャッカ チャッカ・・・・・・


侑「高速道路もここまで~」

菜々「お疲れさまでした」 ニコッ


侑「菜々ちゃんが考えてくれたプランでは高速下りたらまずどこに向かうと良いんだっけ?」

菜々「えーとですね・・・・・・ 次は・・・・・・」


侑「じゃあ、インター出たらナビの目的地設定しなおそう」


 ブウウウウウン・・・

 



106: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:54:11 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~夕方~


 ブウウウウウン・・・


侑「いや~、1日あっという間だったね!」

菜々「そうですね~! 大自然に囲まれた中、牧場で動物に触れ合ったり、色々な楽しい施設を見学したり、美味しいものを食べたり。現実を忘れて楽しめましたよ」 ニコッ

侑「さっき食べたソフトクリーム美味しかったね~」

菜々「はい、素材の違いを感じる濃厚なものでした」

侑「もう一つ頼んで食べると良かったかなぁ~、また食べたいよ~!」

菜々「一度にふたつも食べたらお腹壊しますよ?」

侑「あはは! それじゃ元も子もないか」 アハハ


菜々「さて、そろそろ日も暮れますし、予約しているホテルに向かいましょう」

侑「うん!」


菜々「あっ・・・ その前にトイレ寄たいです、どこかないでしょうか」

侑「そういえば、さっきもこの道通った時に道の駅があったと思うんだよね・・・・・・ そこ寄ろうか」

菜々「はい、お願いします」

侑「了解」


 ブウウウウウン・・・

 



107: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/12(木) 23:57:37 ID:lqLmzSz8.net

────
──


~道の駅~


 ピー ピー ピー・・・

 ガコッ


侑「はい、到着だよ」

菜々「ありがとうございます、ちょっと急いでトイレ行きますね」 ソワソワ

侑「うん。私はお土産コーナーでも見てるから終わったら来てよ」

菜々「わかりました」 ソワソワ


 バタンッ






侑(へぇ~、野菜とかも売ってるんだ・・・・・・ やっぱり質が良くて美味しいんだろうね~)

侑(明日帰る前に寄るお土産屋さんで何買うか、今のうちある程度目星つけておこうかなぁ・・・・・・)


侑(やっぱ乳製品関連とか多いのかなぁ・・・・・・)

侑(歩夢だったらどういうお土産喜ぶだろう・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(えっ!? 私何考えているんだろ・・・・・・) ドクンッ


侑(だめだめ! そんなこと考えたら・・・・・・ 今は菜々ちゃんと旅行中なのに・・・・・・)


侑(それに、こないだの着歴の市外局番から調べたところによると、歩夢の勤め先はここから少し離れた市みたいだから今は歩夢は関係ないし、歩夢と会うわけでもないんだし・・・・・・)


侑(はぁっ・・・ なんか調子狂うな・・・・・・)


侑「・・・・・・」

侑(菜々ちゃんまだかな・・・・・・) ソワソワ

 



108: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 00:01:27 ID:q2lAOMwF.net

 

 ・・・トントンッ


侑「??」

侑「・・・あっ、菜々ちゃん?」 クルッ


侑「えっ?」 ビクッ


歩夢「数日振りだね」 ニコッ

侑「えっ! ええっ!!」


歩夢「そんなに驚かないでよ。私も侑ちゃんがいてびっくりしたんだから」 ニコッ


侑「な、なんで・・・ あ、歩夢が・・・・・・」 ガクガクッ


歩夢「私は勤務中だよ。営業回りでこっちの方面に来ていて、これから帰社するところ」

侑「そ、そうなんだ・・・・・・」


歩夢「東京の本社勤めの時は事務職だったけど、こっちに異動して来てからは営業職やってるんだ」

侑「す、すごいね・・・・・・」

歩夢「ほら、急に決めた転勤だから当然こっちに知り合いもいないし、人と接して人間関係増やすには丁度いい仕事なのかと思ってね」

侑「い、色々頑張ってるんだね」 アハハ


歩夢「さっきトイレで菜々ちゃんっぽい人見かけたんだけど、菜々ちゃんと旅行でも?」 ニコッ


侑「・・・あ、うん」

歩夢「交際1年の記念旅行ってところかな?」


侑「あ、ああ・・・ そ、そんなもんかな・・・・・・」

歩夢「当たりみたいだね」 ニコッ


歩夢「じゃ、私会社戻るから。 ここから車で1時間くらい掛かるから急がないといけないんだよね」

侑「そっか、気を付けて」


歩夢「旅行、楽しんでね」 ニコッ

侑「うん・・・・・・」
 



109: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 00:04:16 ID:q2lAOMwF.net





菜々「────侑さん、お待たせしました~!」


侑「・・・・・・」


菜々「侑さん??」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「!?」

侑「・・・あっ! 菜々ちゃん!」 ビクッ


菜々「難しい顔されてどうかしましたか?」


侑「いや! 色々なものが売ってるな~って思ってね」 アハハ

菜々「ですね~。 ここで何か買って行きます?」

侑「いや、荷物増えるから明日帰る前にまとめて買おうよ」

菜々「それもそうですね」


侑「じゃ、予約してるホテル行こうか」

菜々「はい」 ニコッ

 



110: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 00:11:47 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~客室~


 ガチャッ・・・


侑「おお? ここが今日泊まる部屋か・・・・・・」

菜々「価格の割には悪くない部屋ですね」


侑「うーん! 疲れた~!」 ピョンッ


 ボフッ


侑「あ~・・・ ベッドふかふか~!」

菜々「朝からずっと運転して下さってましたからね。お疲れ様です」 ニコッ


侑「う~ん・・・ このまま寝ちゃいそう・・・・・・」 モゾモゾ


菜々「お疲れのところ申し訳ないですが、宿泊費節約の為に食事無しプランにしていますので、もうしばらく休んだら食事に出掛けましょう」


侑「そういえばそうだったね。夜ご飯食べるお店は決まってるの?」

菜々「ええ、なるべくホテルから遠くなさそうなお店を何軒かピックアップしていますので、その中から決めましょうか」


侑「どれどれ? どの店??」

菜々「あ~、ちょっと待ってくださいね。スマホでHPを表示させますので」

侑「ありがとう」

 



111: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 00:14:21 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~夕食時~


店員「・・・・・・こちらの席にどうぞ~」

菜々「ありがとうございます」 ニコッ


侑「菜々ちゃんそっち座りなよ」

菜々「あ、はい」 ガタッ


侑「さて、これがメニューかな??」 ガサッ


侑「うーん・・・」 ジーッ

侑「菜々ちゃん何食べる??」

菜々「私にも見せて貰えますか?」

侑「あ、うん。 はい」 スッ


菜々「えーと・・・・・・」 ジーッ

菜々「どれにしましょうかね・・・・・・」 ウーン


侑「私は肉系がいいかなぁ。なんとなく」

菜々「ですね。 口コミサイトを見ますと、コチラのお店ではお肉を使ったメニューが評判良いようですよ」


菜々「このおすすめのコースセットとか良いんじゃないですか?」

侑「あ、私それでいいかな~」

菜々「では私もそうしますね」


侑「あの~! 店員さ~ん! お願いします!」

店員「────はい! お伺い致します!」

 



112: 2022/05/13(金) 00:18:09.11 ID:q2lAOMwF.net

────
──


侑「あむっ・・・・・・」 モグモグ・・・

侑「・・・うんっ! 美味い肉だねぇ~!」 ニコッ


菜々「ですね。お肉に使っているソースもいい味してますよ」


侑「どう? 菜々ちゃん今日は楽しめた?」

菜々「はい! とても素晴らしい1日でした♪」 ニコッ

侑「私も!」 ニコッ

菜々「やはり記念旅行にして正解でしたね」

侑「だね!」


菜々「食べ終えましたらホテルに戻り、温泉にゆっくり入って体を休めましょう」

侑「そうだね、明日もまだ行くところあるし」

菜々「はい」 ニコッ


侑「・・・・・・って、今回泊まるホテルに温泉あるの?」

菜々「そうみたいですよ。宿泊者は別料金無しの入湯税のみで入れるみたいです」

侑「よかった~! ホテルのユニットバスって使いづらくてね」

菜々「あ~、わかります。 ただ体を洗うだけの作業みたいになるのがちょっと嫌ですよね」

侑「うんうん」
 



113: 2022/05/13(金) 00:20:55.90 ID:q2lAOMwF.net





侑「ごちそうさまでした!」

菜々「ごちそうさまでした」


菜々「さて、お会計済ませて出ましょうか」

侑「あ、うん! そうだね」

菜々「侑さん、その伝票取ってくれますか?」

侑「ん? ・・・・・・あ、はい」 スッ

 



114: 2022/05/13(金) 00:24:36.05 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~ホテル内・温泉~


 ジャブンッ


侑「うーん・・・・・・ 熱くて気持ちいい~!!」

菜々「体が温まりますね」


侑「はあっ・・・ 極楽・・・・・・」 ジャブッ

菜々「足伸ばして入れるのも大浴場の素敵なところですよね」

侑「うん、ウチのアパートではこんな入り方出来ないし」

菜々「ですね~」


侑「・・・・・・菜々ちゃん?」

菜々「何ですか?」


侑「将来一緒に住む家は、足が伸ばせるくらい大きなお風呂がある家に住もうね」 ニコッ


菜々「なっ・・・!?」

菜々「ゆ、侑さん・・・・・・」 ドキドキ


侑「ん?」

菜々「今の言葉・・・・・・ 私忘れませんからね?」 モジモジ

侑「うん!」 ニコッ





菜々「・・・・・・ふうっ、熱いので先出ます」 ザバッ

侑「私もう少ししたら出るから先に部屋戻っててもいいから」

菜々「わかりました」



115: 2022/05/13(金) 00:26:59.37 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~客室~


 ガチャッ


侑「ただいま~」


菜々「あ、侑さん。 随分とごゆっくりでしたね」

侑「うん。 なんだか心地良くてね」 アハハ

菜々「疲れは取れそうですか?」

侑「うん! ばっちりかな」 ニコッ


侑「よいしょっ!」 ピョンッ


 ボフッ


菜々「侑さん? 子供みたいにベッドに飛び込まないでください」

侑「あはは! ごめんごめん!」

菜々「まったく困ったものですね」 ヤレヤレ


侑「・・・・・・菜々ちゃん何見てるの?」

菜々「明日の予定の再確認です」

侑「さすがだね。菜々ちゃんがいれば何でも上手く行くような気がするなぁ」

菜々「こういう予定は大事ですよ?」

侑「たしかにね、行き当たりばったりでは失敗もしやすいから」 アハハ

 



116: 2022/05/13(金) 00:29:31.64 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「あと、お土産をどこに何を買って帰るか・・・・・・」

侑「お土産屋さんで見ればいいんじゃない?」

菜々「それもそうですが、評判の良いお土産は事前に調べておかないとスムーズに買えませんから」

侑「なるほどね」


侑「お土産って、何何を買って来てほしいってリクエストがあると簡単なんだけどね」

菜々「ですね~。 でも必ず指定した商品や類似品が買えるとも限りませんし」


侑「菜々ちゃん、こっちの方に知り合いとか大学時代の友人とかいない??」

菜々「う~ん・・・・・・ 私の友人の中にはいませんね」

侑「そっか、知り合いでもいると地元の名物とか教えて貰えるんだけどね」

菜々「あ~、ですよね。 地元目線でのお土産選定というのは的確かもしれませんね」


侑「ま、私はお土産買っていく先があまり無いから菜々ちゃんと同じもの選ぶことにするよ」

菜々「そんな選び方でいいんですか~?」

侑「大丈夫大丈夫!」 ニコニコ


 ~♬


菜々「ん? 侑さんスマホ鳴りましたよ」

侑「ん? ・・・・・・ホントだ」

 



117: 2022/05/13(金) 00:31:54.61 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「珍しいな、ショートメールか・・・・・・ 誰だろ」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ドクンッ


菜々「ん? スマホを凝視してどうかしましたか?」


侑「!?」

侑「あはは! 何でもないよ!」 アハハ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・あ、私! ちょっと飲み物追加で買って来ようかな・・・・・・」 スクッ

菜々「飲み物なら多めに買ったじゃないですか、冷蔵庫にまだありますよ?」


侑「・・・・・・あ、いや・・・ 温泉が熱かったからさ、喉渇いてたくさん飲んでしまうかもしれないし、明日の朝までの分が足りなくなるんじゃないかと思ってね」 アハハ

菜々「そうですか。 ではお願いします」 ニコッ


侑「うん、ちょっと行ってくる・・・・・・」


 バタンッ

 



118: 2022/05/13(金) 00:34:33.92 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~ホテル内・自販機コーナー~


 ピッ・・・ ガタンッ


侑「・・・・・・・・・・・・」 ゴソッ

侑(これくらい買えばいいか・・・・・・)


侑(さっきのショートメール・・・・・・ 歩夢だった・・・・・・)


侑(なんだったんだろ・・・・・・) ドキドキ


 ピッ


侑「・・・・・・」


侑(な、なんだ・・・・・・ おすすめのお土産を教えてくれるために送ってくれたんだ・・・・・・) ホッ


侑「・・・・・・」


侑(お礼の返信、した方がいいのかな・・・・・・)

侑(でも、歩夢にはもう連絡しないでと一度言われてるし・・・・・・)


侑(それに歩夢はもう・・・・・・)


侑「・・・・・・」


侑(でも・・・・・・ お礼くらいは常識の範囲内として・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(・・・・・・戻りがあまりにも遅いと不自然だし、まずは戻るか・・・・・・)


 スタ スタ スタ・・・

 



119: 2022/05/13(金) 00:36:56.58 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~客室~


 バタンッ


侑「ただいま~」

菜々「あ、おかえりなさい。 十分に買えましたか?」

侑「うん、これくらいあればいいかな」 ニコッ


侑「・・・・・・ふああああっ・・・ むふぅ」


菜々「侑さん、あくびして眠くなりましたか」

侑「うん・・・ 疲れたかも・・・・・・」 ムニャムニャ


菜々「そろそろ寝ます?」

侑「菜々ちゃん調べものしてるんじゃないの?」

菜々「スマホですし、ベッドで横になりながら見ますから大丈夫です」


侑「じゃあ菜々ちゃん・・・・・・」 モゾモゾ


菜々「きゃっ!」 ビクッ

菜々「ね、寝るんじゃないのですか??」

侑「疲れていてもすることしないと快眠できないよ」 ニコッ


菜々「はあっ、仕方ですね・・・・・・」

侑「いつもと違うベッドでするのもいいもんだよね」 ガバッ


菜々「んっ! ・・・もうっ! 大きな音立てないようにしてくださいね・・・・・・」

侑「分かってるって!」 モゾモゾ


菜々「あっ・・・・・・」

 



120: 2022/05/13(金) 00:39:58.97 ID:q2lAOMwF.net

────
──


菜々「はあっ・・・ はあっ・・・・・・」


侑「ごめん・・・・・・ 気持ちいいんだけど・・・ 体力が・・・・・・」 ハァ ハァ

菜々「だ、だから言ったじゃないですか・・・・・・」 ハァ ハァ


侑「・・・・・・ごめん、集中できなくて」

菜々「いいですよ。 無理はしないでおきましょう」


侑「ちょっとせわしなくなっちゃったけど、気持ち良かった?」

菜々「はい、侑さんと抱き合うのはいつでも気持ちいいです」 ニコッ


侑「それなら良かった・・・・・・」


菜々「明日も運転して頂かないといけないのでしっかり眠ってくださいね」

侑「うん・・・・・・ おやすみ~・・・・・・」


侑「Zzz・・・・・・」


菜々「・・・・・・ ってもう眠ってるし」

菜々(私は眠る前にシャワーだけ浴びよう・・・・・・) ギシッ


 バタンッ

 



121: 2022/05/13(金) 00:43:01.97 ID:q2lAOMwF.net

────
──


菜々(ふうっ サッパリした・・・・・・ さて私も寝ましょうか・・・・・・)


侑「すぅ・・・ すぅ・・・・・・」 Zzz・・・


菜々(ん? 事後そのまま眠ったのかと思いましたけれど、一度・・・ 目を覚ましたのかな・・・・・・)

菜々(スマホを見ようとしてそのまま眠ったようですが・・・・・・)


菜々(まったく・・・ こんな枕元にスマホ置いてたら床に落ちますよ・・・・・・)

菜々「侑さんのスマホ、落ちないところに置いてあげましょう・・・・・・」 パシッ


菜々「??」


菜々(さっきショートメールが来てたようですが、返信しようとしてたのかな・・・・・・)

菜々(プライバシーだから見てはいけませんね・・・・・・)


 コトッ


菜々(さて・・・・・・ おやすみなさい) モゾモゾ



菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々(侑さんのスマホの画面、手に取る際に見ないようにしていましたが、一瞬見えてしまった時に"歩夢"という文字が見えたような気がしました・・・・・・)


菜々(気のせいですよね・・・・・・)


侑「すぅ・・・ すぅ・・・・・・」 Zzz


菜々「・・・・・・」


菜々(ふふっ・・・ いい寝顔です・・・・・・ おやすみなさい)

 



122: 2022/05/13(金) 00:45:54.53 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~翌朝~


侑「んんっ・・・・・・」 ムクッ

侑「お、おはよー」 ボーッ


菜々「あ、侑さんおはようございます」 ニコッ


侑「菜々ちゃん・・・・・・ もう起きてたんだ」

菜々「早く目が覚めたので温泉に浸かってきました」


侑「朝風呂か~ 私も入ってこようかな・・・・・・」

菜々「私は部屋でゆっくりしてますから行って来ていいですよ」 ニコッ

侑「じゃあそうしよっかな」

菜々「ごゆっくり」 ニコッ

 



123: 2022/05/13(金) 00:49:15.29 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~ホテル内・温泉~


 ジャブンッ・・・


侑「ふぅ~・・・ お客さん誰もいなくて貸切だ~! ラッキー」


侑(そういえば、昨夜眠る前に来てたショートメール、まだ返信してなかったっけ・・・・・・)


侑(さすがに次の日の返信では不自然かな・・・・・・)


侑「・・・・・・」


侑(やっぱ返さなくていいか・・・・・・)


侑(歩夢も善意で教えてくれたんだろうし・・・・・・ 情報だけありがたく頂いておこう・・・・・・)


 ザバッ・・・


侑「ふうっ・・・」

侑(菜々ちゃん待たせてるし、上がるか・・・・・・ )

 



124: 2022/05/13(金) 00:51:31.67 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~ホテル・駐車場~


 バタンッ


菜々「車に乗ってから今更ですが、お忘れ物はありませんよね?」

侑「うん、最低限の荷物しか持って来てないから大丈夫だよ」


侑「じゃあ、旅行最終日! いきますか~」

菜々「お願いします!」 ニコッ


 キョカカッ

 ブウウウウウン・・・

 



126: 2022/05/13(金) 00:54:12.54 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~走行中~


 ブウウウウウン・・・


菜々「今日はですね、午前中一杯予定している場所を回れるだけ回って、昼食を取ったのちにお土産を購入し、帰途につこうと思います」

侑「了解!」


侑「とりあえず最初の目的地はナビに入れてあるから」

菜々「お願いしますね」


 ブウウウウウン・・・


侑「・・・・・・でもさ、昨日は色々と濃い一日だったけどあっという間に過ぎたよね」

菜々「楽しい時というのはそうですよね。 時間の流れが早く感じます」

侑「今日もあっという間に過ぎるのかと思ったら凄くさみしいよ」

菜々「ですよね。 わかります」


 ブウウウウウン・・・


侑「・・・・・・えーっと、300m先を左折?? あのカーブミラーあるところかな??」

菜々「でしょうね」

侑「通り過ぎたらごめんね」 アハハ

菜々「それならすぐ引き返せば済みますし」

侑「それが意外と手間なんだよね、車は」

菜々「そういうものなのですね」


 ブウウウウウン・・・

 



127: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 00:56:41 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~昼食後・お土産店~


菜々「・・・・・・」 ウーム


侑「菜々ちゃん、買うお土産決まった?」

菜々「どれも良いものばかりで目移りしますね・・・・・・」


侑「何見てるの?」 チラッ

菜々「侑さん、このお菓子などどうでしょう?」


侑「!?」


侑「・・・・・・あーこれこれ!」

菜々「ん?」

侑「この苺を使ったお菓子が美味しいらしいよ!」

菜々「そうなんですか??」

侑「これは自分用にも人にあげるのにも間違いないらしい」

菜々「どこかで聞いたのですか??」


侑「!?」

侑(あっ・・・)


侑「あ~それはね・・・・・・ !?」 ウーン


侑「ほ、ホテルの人だよ!」 アハハ

菜々「そうだったんですか。 いつの間に・・・・・・」


侑「うーん・・・・・・」

侑「ほら! 朝起きて温泉入った時! 部屋に戻る途中にホテルの人から教えて貰ったんだ~」 アハハ

菜々「そうだったんですね」

侑「うんうん!」


侑(歩夢が送ってきたショートメールにおすすめお土産として書いてあったなんて言えないよな・・・・・・)


菜々「それならコレに決めましょう」

侑「あ、うん! 私も家庭教師事務所と実家用のお土産をコレにしようかな」


侑「じゃあ、カゴに入れるよ?」 ゴソッ

菜々「お願いします」


菜々「では、お会計済ませましょうか」

侑「うん」

 



128: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 00:59:17 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~帰宅途中・東北道~


 ブウウウウウン・・・


侑「・・・・・・」


菜々「すぅ・・・ すぅ・・・」 Zzz・・・

侑(菜々ちゃん眠ったか・・・・・・ 菜々ちゃんもなんだかんだで疲れたみたいだね・・・・・・)

侑(このまま寝かせておこう・・・・・・)


 ブウウウウウン・・・


侑「・・・・・・・・・・・・」 チラッ


侑(ここのインターチェンジ下りると、歩夢が今住んでいる街があるんだろうな・・・・・・)


侑(今日は仕事休みだろうけど、休みの日は何してるんだろ・・・・・・)


侑(そういえば、いい人がいて・・・ とか言ってたけど、その人と??)


侑「・・・・・・」 モヤッ


侑(・・・・・・いや、歩夢と別れてから菜々ちゃんと付き合っている私がとやかく言える立場じゃないよね)


 ブウウウウウン・・・

 



129: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 01:01:41 ID:q2lAOMwF.net

────
──


 ブウウウウウン・・・


菜々「・・・・・・」 Zzz・・・

菜々「んんっ・・・・・・」 ビクッ


侑「あ、菜々ちゃんおはよう」 ニコッ


菜々「はっ!」 キョロキョロ


菜々「侑さんに運転任せたっきり眠ってしまうとは・・・・・・」 ガクッ

菜々「侑さん! すみません・・・・・・」 ウウウ


侑「いいよいいよ! 私は運転だけに集中できたし、それより菜々ちゃんも疲れてただろうから」

菜々「いえいえ、それを言うなら侑さんはもっと疲れているわけで・・・・・・」


侑「まぁまぁ、あともう少しで到着するから」

菜々「そうですか、ありがとうございます」 ニコッ


侑「菜々ちゃんを下ろしたらそのまま私はレンタカー返しに行くね」

菜々「すみません、お願いしますね」

 



130: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 01:03:55 ID:q2lAOMwF.net






 ブウウウウウン・・・


菜々「・・・侑さん?」


侑「ん?」

菜々「楽しい旅行でしたね」

侑「そうだね」


菜々「これから私と侑さんで何回も旅行すると思いますけれど、今回の旅行はいつまでも覚えているような気がします」

侑「・・・・・・うん、私も」

 



131: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 01:07:13 ID:q2lAOMwF.net






侑「・・・・・・さて、到着」


 キイッ


菜々「じゃあ侑さん、レンタカー返却お願いしますね」

侑「うん!」

菜々「それでは、また明日」 ニコッ


侑「レンタカー返したら菜々ちゃんち来ようかな」

菜々「お疲れでしょうから無理はしないでくださいね」


侑「だね、やっぱりまた明日あらためての方が良さそうだね」

菜々「はい。私も侑さんと一緒に居たい気持ちもありますが、まずは体調を優先しましょう」

侑「了解」 ニコッ


菜々「では、ありがとうございました」 ニコッ

侑「じゃ!」


 バタンッ

 ブウウウウウン・・・・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々(侑さん・・・・・・ 何故、こんな不安な気持ちになるんだろう・・・・・・)

菜々(疲れているのかな・・・・・・)

 



136: 2022/05/13(金) 06:25:08.44 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~翌日・菜々の職場~


課長「え~、以前から皆さんには話しておりましたが~、本日より中途採用で我々と一緒に仕事して頂くことになった方を紹介します」

課長「桜坂さんです。 ・・・・・・では桜坂さん、挨拶してくれるかな?」


菜々「!?」

しずく「はい、課長」


しずく「本日よりコチラの会社で働かせて頂くことになりました、桜坂しずくと申します」 ペコッ

しずく「つい先日まで働いていた会社でも同じような仕事をしておりましたが、業種も違いますし、分からないことだらけです。1日でも早く戦力になれるよう頑張りますのでよろしくお願い致します」 ペコッ


 パチパチパチパチ・・・


課長「えーでは、桜坂さんの教育担当は主に中川主任にお願いします」

菜々「あ、はい!」


課長「桜坂さん、分からないことは中川さんに聞きながら覚えてください」

しずく「はい、お願い致します」 ニコッ

課長「中川さんも桜坂さんがいち早く会社に馴染むようフォローしてあげてくれ」

菜々「わかりました。課長」


課長「では、本日もよろしくお願い致します」

一同「よろしくお願い致します」

 



137: 2022/05/13(金) 06:28:41.48 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~昼休み~


 ガチャッ


菜々「しずくさん、ここが休憩室です。昼食の際はここを利用してください」

しずく「わかりました」


菜々「では一緒に昼食とりましょうか」 ニコッ

しずく「はい」 ニコッ


菜々「しずくさんはご自分でお弁当を作って来たのですか?」

しずく「ええ、はい。あまり立派なものではありませんけれど」 アハハ


しずく「菜々さんの昼食は普段どうされているのですか?」

菜々「私はその日によってまちまちですね。今日は先程外出した際に近くのお弁当屋さんで買ってきました」


しずく「そうなんですか、近くにお弁当屋さんがあるのですね。私も利用しようかな・・・・・・」

菜々「あとは、外食で済ませたり、コンビニで買ってきたりと様々です」


しずく「なるほど、菜々さんはお忙しそうですもんね」

菜々「いえいえ」 アハハ

菜々「でも、お弁当を作って来るのが一番お財布に優しいと思います。私はなかなか出来ないですが」
 



138: 2022/05/13(金) 06:36:43.38 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「ところで、中途採用の社員が入るというのは少し前から聞いていたのですが、まさかしずくさんだったとは驚きでしたね~」

しずく「はい、私もまさか菜々さんがいらっしゃるとはビックリしましたよ」

しずく「しかも、同じ部署で直接ご指導頂けるなんて光栄です」 ニコッ


菜々「こんなこと聞くのは失礼かもしれませんが、以前の会社は何故辞められたのです?」

しずく「まぁ、そうですね~。あまり人間関係が良くない会社だったもので、居心地が良くなかったものですから思い切って辞めたんですよ」

菜々「そうだったんですか~」


しずく「この会社は雰囲気どうですか?」

菜々「この会社は私としては良い会社だと思いますよ。人間関係も悪くないですし」 ニコッ

しずく「それなら良かったです。それに菜々さんもいますしね」

菜々「高校の頃のように仲良くやっていきましょう」 ニコッ

しずく「はい」 ニコッ

 



139: 2022/05/13(金) 06:39:41.45 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「しずくさんとは去年のかすみさんのお店での時以来ですね」

しずく「そうですね」


菜々「どうですか? 同好会のみんなとは会ってます?」

しずく「ごくたまにかすみさんや璃奈さんと会うくらいで、大学卒業して就職してからは仕事と劇団の両立でなかなか・・・・・・」

菜々「ですよね。私も同じようなものでしたよ」


菜々「・・・・・・そういえば、去年の際も劇団に入ってらしてるっておっしゃってましたね」

しずく「はい、プロの女優にはなれないかもしれませんが、やはり諦めたくないものですから、小さな劇団ではありますが所属して活動しているんです」


菜々「公演などもやられてるのですか?」

しずく「はい、先月も開催したんですよ」 ニコッ

しずく「まぁ、ホント小さな会場を借りて小規模なものでしたけどね」 アハハ


菜々「それでも昔から好きな事を今も続けていられるのは素敵なことだと思います」 ニコッ

しずく「ありがとうございます」 ニコッ

菜々「また公演する時は教えて下さいね。 観劇に行きますから」

しずく「その際はよろしくお願い致します!」

 



140: 2022/05/13(金) 06:43:14.07 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「あ、そういえば・・・・・・ かすみさんから聞いたのですけれど、侑先輩とお付き合いされてるのですか?」


菜々「!?」 ギクッ

菜々「あはは・・・ ええ、まぁ・・・・・・」


しずく「去年のかすみさんのお店の時もご一緒でしたもんね」

菜々「そ、そうですね~」 アハハ


しずく「恋人かぁ~・・・・・・」 ハァッ

しずく「私には無縁な世界だなぁ」


菜々「そうなんですか?? しずくさんお綺麗だからお付き合いされてる方がいそうな感じもしますけれど・・・・・・」

しずく「いえいえ、演劇と仕事でいっぱいいっぱいで出会いなんかありませんし・・・・・・」

菜々「そうなんですか」

しずく「羨ましいなぁ・・・・・・」


菜々「私も、恋人なんてまるで無縁でしたけど、世の中どうなるか分からないものですね」

しずく「いい人がいたら紹介してくださいね」 ニコッ

菜々「あはは・・・・・・ そんなに人脈ないので期待しないでくださいね」 アハハ

 



141: 2022/05/13(金) 06:48:57.40 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~帰宅後・菜々の部屋~


 ピンポーン

 ガチャッ


侑「菜々ちゃんただいま~」

菜々「あ、侑さん!」 ニコッ


侑「どう? 旅行後の疲れは無い??」

菜々「ええ、私は大丈夫です。 侑さんはどうです? ずっと運転してもらいましたし」

侑「私も大丈夫だよ」 ニコッ

菜々「それなら良かったです」


菜々「今何か飲み物でも用意するので座っててください」

侑「あ、うん。ありがとう」





菜々「どうぞ」


 コトッ


侑「ありがとう」


菜々「実はですね、今日会社で驚くことがあったんですよ」

侑「そうなの?? 良い事? 悪く事??」

菜々「良い事です! 何だと思います??」


侑「え~?? 何だろ!?」 ウーン

侑「・・・・・・わかんないや」

 



142: 2022/05/13(金) 06:51:29.64 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「・・・・・・今日から中途採用の社員が入ったのですが、それがなんとしずくさんだったんです!」


侑「えっ!? しずくってしずくちゃん?? 桜坂しずくちゃん!??」

菜々「そうです! ビックリしましたよ~!」


侑「奇遇なんてもんじゃないね! そんな偶然あるんだ!」

菜々「しずくさんも驚いてらしてましたね」

侑「それはすごいなぁ~!」

菜々「しかも同じ部署で働くんですよ」

侑「ホントに!?」


侑「でも、高校時代のよく知ってる人なら一緒に仕事やりやすそうだね」

菜々「ですね。どんな方なのか分かっていますし、それにしずくさんは元々要領の良い方なので仕事も早く覚えてくれそうです」

侑「それは良かった」


菜々「しずくさん、劇団に入られて頑張っているそうですよ」

侑「あー、そういえば去年のかすみちゃんのお店で集まった時も言ってたよね」

菜々「しずくさんの劇団の公演がある時は一緒に観劇に行きましょうね」

侑「うん、そうだね! 差し入れもたくさん持って行ってあげよう」 ニコッ

 



143: 2022/05/13(金) 06:54:41.38 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・そういえば、旅行のお土産はもう配った?」

菜々「会社の分は今日持って行きました。実家の分は近いうちに置いて来ようと思ってます」


侑「そっか~」

侑「私は忘れないうちにあとで実家に置いて来ようと思ってるよ」

菜々「まぁ、早いに越したことはないですからね」

侑「というわけで、今日は実家寄ったらそのまま泊まってくるつもり」


菜々「そうですか・・・・・・」

侑「さみしい??」

菜々「・・・・・・す、少しだけです!!」


侑「あはは! まぁ、いつでも会えるからね」 ニコッ

菜々「確かにそうですけど・・・・・・」


侑「今日のところはあっちはお預けということで・・・・・・」 ニコニコ

菜々「それだと何だか私がしたくてしょうがないみたいじゃないですか??」 ムスッ


侑「えっ? 違うの??」

菜々「もうっ! 侑さん!? 怒りますよ!」 プクーッ

侑「あはは!」


侑「じゃあそろそろ、遅くならないうちに実家行くよ」

菜々「はい、お気をつけて」

侑「じゃ、おやすみ」ニコッ

菜々「はい」 ニコッ

 



144: 2022/05/13(金) 06:57:14.47 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の実家~


 ガチャッ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~! 久しぶり~」

侑母「侑、ごはん食べたの?」


侑「まだ~」

侑母「食べるでしょ?」

侑「うん」


侑「はい、これ旅行のお土産」 ドサッ

侑母「あら、わざわざ買ってきてくれたのね」

侑「うん、結構美味しいお菓子みたいだから食べてね」 ニコッ

侑母「ありがとね」 ニコッ

 



145: 2022/05/13(金) 07:00:26.41 ID:q2lAOMwF.net






侑「あむっ・・・」 モグモグ


侑「・・・・・・それでさ、牧場にいたアルパカがなかなか可愛いんだよ~」

侑母「そうなの、お母さんも見てみたいわね~」

侑「今度行ってみるといいよ」

侑母「あら、連れて行ってくれないの?」

侑「あはは! 考えとく」


侑母「・・・・・・そういえば歩夢ちゃんなんだけど、転勤したんだってね」


侑「あ・・・ うん」

侑母「隣の上原さんが言ってたけど、なんか恋人も出来そうだって話よ?」


侑「ふーん・・・」 モグモグ


侑母「あんたもはやくいい人見つけて落ち着いてくれたらいいんだけどな~」

侑「あはは・・・ どうだろうね~・・・・・・」


侑(歩夢のその話・・・・・・ 親に伝えるくらい進んでるの??・・・・・・ 進展早すぎない!?)

侑(・・・・・・いや、私は断片を聞いただけだし、そこまで進んでいてもおかしくないか)


侑「ごちそうさま!」 ガタッ


侑母「あら、もういいの?」

侑「うん、お腹いっぱい!」


侑母「お風呂もたまってるわよ」

侑「もう少ししたら入る」


 バタンッ

 



147: 2022/05/13(金) 07:04:02.79 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~入浴後・実家侑の部屋~


 バタンッ


侑(ふうっ・・・ さっぱりした・・・・・・)


 ボフッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(この壁の向こうに歩夢の部屋があって、何をするにしても毎日一緒だったんだよな・・・・・・)

侑(大学卒業してからもなんだかんだでいつも一緒だったし、割と長いこと居候させて貰ってたし・・・・・・)


侑(そんな歩夢が・・・・・・・・・・・・)


侑(去年、あんなことあったけど・・・・・・ でも・・・・・・)


侑(なんだろう・・・・・・ この気持ち・・・・・・) ドクンッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(歩夢の連絡先は教えて貰ったけど・・・・・・ 私からは電話もメールもしないって思ってたけど・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(おすすめのお土産を教えてくれるメールが来た時は少しびっくりしたな・・・・・・)

侑(歩夢の本心がわからない・・・・・・ 私を突き放したかと思えばまた近づいて来たり・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(私の考え過ぎか・・・・・・)

 



148: 2022/05/13(金) 07:08:36.30 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~金曜日・夕方~


 テク テク テク・・・


侑(ふぅ~、今週も無事に仕事が終わったなぁ・・・・・・)


侑(平日はほぼ休む間もなく仕事貰えるようになったし、何気に給料も結構な額を稼げるようになったんだよなぁ・・・・・・)

侑(ニート時代とはエラい違いだよ・・・・・・)


 prrrr(着信音)


侑(ん? 電話? ・・・・・・菜々ちゃん??)


 ピッ


侑「もしも~し!」

菜々『あ、侑さん! 今どちらですか??』

侑「今日の最後のお客さん宅から出てきたところだよ」


菜々『そうでしたか。 実は、急遽会社でしずくさんの歓迎会をすることになりまして・・・・・・』

侑「そうなんだ、飲み会??」

菜々『はい、そうですね』

侑「ゆっくり楽しんで来なよ」

菜々『ありがとうございます』


侑「遅くならないようにね。迎え行こうか?」

菜々『そんなに飲まないつもりなので大丈夫ですよ』

侑「わかった、じゃあまた明日ね」

菜々『はい、わかりました』


 プツッ


侑(菜々ちゃん飲み会か~)

侑(いいな~、しずくちゃんと一緒なら楽しそう・・・・・・)


侑(・・・って、菜々ちゃんの職場の飲み会だし、私が参加できるわけじゃないしな) アハハ


 テク テク テク・・・

 



150: 2022/05/13(金) 07:14:33.74 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~居酒屋~


 ワイワイガヤガヤ・・・


しずく「────え~、この度は私の為にこのような場を設けて頂き本当にありがとうございます。あらためて、皆さん宜しくお願い致します」 ペコッ


 パチパチパチパチ・・・


幹事「────それでは皆さんジョッキを片手に・・・・・・」

幹事「────それでは、乾杯~!」

一同「かんぱーい」


 ワイワイガヤガヤ・・・


菜々「しずくさん」 ニコッ

しずく「菜々さん、お疲れ様です」 ニコッ


 カチンッ


菜々「んっ・・・」 グビッ

菜々「ふうっ・・・」


しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・ んぐっ・・・・・・」 グビグビッ

しずく「ぷはぁっ・・・」


菜々「しずくさん、すごい飲みっぷりですね~!」

しずく「ははは・・・ お酒、結構好きなもので」


菜々「まぁでも、ビールは美味しいですよね」 ニコッ

しずく「はい、美味しいです!」

 



151: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 07:17:41 ID:q2lAOMwF.net

 
店員「・・・・・・失礼しまーす! サラダになります」 コトッ


菜々「あ、ありがとうございます」


しずく「食事付きの飲み放題コースでしょうか」

菜々「ですね。この店で会社の飲み会をする時は大抵同じコース使ってますので」

しずく「そうなんですね」


しずく「・・・・・・あ・・・ サラダ、私が取り分けますね」

菜々「あ、すみません! しずくさんが主役なのに!」

しずく「いえいえ、大丈夫ですよ」 ニコッ


しずく「このサラダって何人分なんでしょう・・・・・・」 キョロキョロ

菜々「おそらく、4人に一皿くらいの配分でしょうかね」

しずく「周りを見るとそうみたいですね。では小皿お借りします」 カチャ


 ゴソッ・・・


しずく「これくらいでよろしいでしょうか・・・・・・」 テキパキ

菜々「さすがしずくさん、相変わらず手際が良いですね」 ニコッ

しずく「いえいえ、ただ取り分けてるだけですよ」 アハハ


しずく「はい、どうぞ・・・・・・」 スッ

 「ありがとう」


しずく「はい、菜々さんも・・・・・・」 スッ

菜々「ありがとうございます」 ニコッ
 



152: ◆9KEgLsEPXhpY (さくらんぼ) 2022/05/13(金) 07:21:13 ID:q2lAOMwF.net





菜々「しずくさん、今は1人暮らしですよね?」

しずく「ええ、細々と暮らしてます」 アハハ


しずく「菜々さんも1人暮らしですか?」

菜々「はい、私も細々とやってますよ」 ニコッ


しずく「・・・・・・あっ、1人というか、もしかして2人暮らし??」


菜々「ま、まさか! そ、そこまでは!」 アタフタ

しずく「そうなんですか、同棲はされてないんですね」

菜々「はい。・・・・・・ですが、ほぼ毎日どちらかの家に行き来しているので、半分同棲みたいなものかもしれませんが」 アハハ


しずく「いいなぁ、憧れますね」

しずく「侑先輩となら退屈しなさそうですし」

菜々「ですね」 アハハ

 



153: 2022/05/13(金) 07:23:47.58 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「・・・・・・もちろん、あっちの方もお盛んなんじゃないですか??」 ウフフ


菜々「うっ・・・」 ビクッ


菜々「いっ! いえっ! そ、そんな・・・・・・」 アタフタ

しずく「うふふっ・・・ そのご様子ですと、欲求不満なんて無さそうですね」 ニコッ

菜々「うううっ・・・」


菜々「ま、まぁ! そういうお話は置いといて、飲みましょうか!」 アハハ


菜々「しずくさん、ジョッキ空ですよ? 生でいいですか?」

しずく「あ、はい。店員さん呼びますね」

菜々「お願いします。私もジョッキ空けておきましょう」


しずく「あ、店員さん! 注文お願いします」

店員「────はい、今参ります」


菜々「んっ・・・ んっ・・・・・・」 ゴクッ ゴクッ

菜々「ぷはぁっ」

 



154: 2022/05/13(金) 07:28:52.98 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~2時間後~


 ワイワイガヤガヤ・・・


幹事「──では、本日はお開きで~す。二次会行きたい人は各自でお願いしま~す」

幹事「お疲れ様でした~」





菜々「し、しずくさん・・・ だ、大丈夫ですか??」 フラフラ

しずく「はいっ! 久しぶりにお酒をたっぷり飲めて満足ですっ♡」 ニコニコ


菜々「随分と酔ってらしてるようですが・・・ ひっく!」

しずく「それは菜々さんも♡」 ニコニコ

菜々「ううっ・・・ か、かなり回りますね・・・・・・」 ポワーン


しずく「菜々さん、二次会どうしましょう?」

菜々「わ、私は・・・ き、帰宅しようかと・・・・・・ ひっく!」 フラフラ


しずく「それでしたら、私か菜々さんのどちらかの家で二次会しません?」 ポワーン

菜々「に、二次会・・・・・・ ですか・・・」 ポワーン


しずく「・・・・・・あ、そうだ! 侑先輩も呼んで3人で飲み直しましょうよ♡」 ニコニコ

菜々「ゆ、侑さん・・・・・・なら・・・・・・ よ、よろこんで来てくれると思いますけど・・・・・・」 ポワーン

しずく「じゃあ侑先輩もお誘いしましょう♡」 ニコニコ


菜々「し、しずくさん・・・・・・ と、とりあえず・・・・・・ 私たちもお店出ましょう・・・・・・」

しずく「はい♡」 ニコニコ

 



155: 2022/05/13(金) 07:34:10.36 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~居酒屋前・路上~


菜々「ふうっ・・・ し、しずくさんの飲むペースに合わせていたら・・・ か、かなり酔いました・・・・・・」 フラフラ

しずく「うふふっ♡」 ニコニコ


菜々「の、飲み直すなら・・・・・・ 私の部屋・・・ い、行きましょうか・・・・・・」

しずく「はい♡」


菜々「と、とりあえず・・・ タクシー・・・ 拾いましょう・・・・・・」 フラフラ

しずく「はい♡」


菜々「えーと・・・・・・ ゆ、侑さんも呼ぶんですよね・・・・・・ い、今・・・ 電話してみます・・・・・・」


菜々「・・・」 prrrr・・・


菜々「・・・・・・・・・ で、出ませんねぇ」 ウーン

菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々「あ、留守電になりました・・・・・・」


菜々「えー侑さん? こ、これから・・・・・・ しずくさんと私の家で・・・に、二次会・・・ しますので・・・・・・ 侑さんも一緒に飲みま・・・・・・」

しずく「──菜々さ~ん! タクシー拾えましたよ!」

菜々「あっ・・・ わかりました」

 



156: 2022/05/13(金) 07:37:09.06 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の部屋~


 prrrr・・・ prrrr・・・・・・(着信音)


 バタンッ


侑「ふうっ、シャワー浴びてさっぱり~!」 ホカホカ

侑(今日は珍しく1人きりの週末だから、昔のスクールアイドルの動画でも一気見しようかなぁ~) ニコニコ


侑「・・・・・・ん?」

侑(シャワー浴びてる間に着信あったんだ・・・・・・)


侑(菜々ちゃんから??)

侑(・・・・・・留守電入ってる)


 ピッ


 『えー侑さん? これからしずくさんと私の家で二次会しますので・・・・・・ 侑さんも一緒に飲みま・・・・・・ ──菜々さん! タクシー拾えましたよ! あっ わかりま』


 プツッ


侑「??」


侑(うわぁ、菜々ちゃん随分と酔ってる声色だったなぁ・・・・・・)


侑(これは、私が菜々ちゃんの家に行けば良いってこと?? それなら出掛ける準備するか・・・・・・)

侑(一度シャワー浴びちゃったから億劫だけど、せっかくしずくちゃんとも飲めるなら行かないわけにはいかないよね・・・・・・)

 



157: 2022/05/13(金) 07:40:57.78 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~菜々の部屋~


 ガチャッ・・・

 バタンッ


菜々「し、しずくさん・・・ どうぞ・・・・・・」 フラフラ

しずく「お邪魔します♡」


菜々「あっ・・・」 フラッ


しずく「菜々さん!? 大丈夫ですか??」 ガシッ

菜々「す、すみません・・・ 転ぶところでしたね・・・・・・ あはは」

しずく「危ないです♡」


菜々「ま、て・・・適当に・・・ 座ってください・・・・・・」

しずく「わかりましたぁ」 ニコニコ
 



159: 2022/05/13(金) 07:43:31.67 ID:q2lAOMwF.net





菜々「で、では・・・ 買ってきたお酒・・・・・・ の、飲みましょうか・・・・・・」

しずく「はい♡」


 ガサゴソ

 ガランッ


菜々「と、とりあえず・・・・・・ れ、冷蔵庫に入れておきましょう・・・・・・」


 ガバッ

 ゴトッ ゴトッ・・・

 バタンッ


しずく「侑先輩、来てくれますかね?♡」


菜々「ん~、多分・・・・・・ 留守電聞いてるでしょうから・・・・・・ き、来てくれると思いますよ」

しずく「楽しみです♡」 ニコニコ

 



160: 2022/05/13(金) 07:50:04.25 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「はい・・・・・・ これ、しずくさんのお酒です・・・・・・」 コトッ

しずく「ありがとうございます♡」 ニコニコ


 カシュッ


しずく「では、あらためて虹学二次会ということで乾杯~♡」

菜々「か、乾杯~」


 カンッ


しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・」 グビグビッ

菜々「んっ・・・ うえっぷ・・・」 ゴクリ


しずく「ぷはぁっ・・・♡」

菜々「むふぅ~・・・・・・」 ポワーン


しずく「お互い、かなり酔っ払ってしまいましたねぇ♡」 ポワーン


菜々「あ、は・・・ はい・・・・・・」 ムニャムニャ


しずく「・・・・・・菜々さん、大丈夫ですか? 眠くなりましたか??」


菜々「!?」 ビクッ

菜々「・・・い、いえ! ゆ、侑さんもこれから来ますし・・・ まだまだ飲みますよ・・・・・・」 ポワーン


しずく「眠くなったら無理しないでくださいね♡」

菜々「あ、はい・・・・・・」 ウトウト・・・

 



161: 2022/05/13(金) 07:53:04.19 ID:q2lAOMwF.net





しずく「ふーん・・・ 菜々さんのお部屋、結構家賃高そうですね」 キョロキョロ

菜々「いえいえ・・・・・・ 普通のアパートですから・・・・・・」 ハハハ


しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・」 グビッ グビッ

しずく「ぷはぁ・・・♡」 ポワーン


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


しずく「あのベッドで・・・・・・ 侑先輩とSEXしてるんですか??♡」

菜々「え・・・ あ・・・・・・ はい・・・・・・」


しずく「うふふっ・・・ 羨ましいなぁ・・・・・・ 私も一度でいいからSEXしてみたいなぁ・・・・・・♡」


菜々「??」

菜々「・・・・・・えっ? ・・・・・・しずくさん・・・ 経験無いんですか??」


しずく「はい、なかなかそういうチャンスに恵まれなくて、お恥ずかしながら処女なんです」

菜々「ええ~・・・ い、意外ですね・・・・・・」

菜々「ま、まぁ・・・ 私も侑さんとするまではずっと処女でしたけれど・・・・・・」 フラフラ

 



162: 2022/05/13(金) 07:57:05.26 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「んっ・・・ んぐっ・・・♡」 ゴクッ ゴクッ

しずく「ぷふぅっ・・・♡」 ゲフッ


しずく「ぶっちゃけ、どうなんです?? 気持ちいいんですか??」

菜々「は、、はい・・・・・・ そうですね・・・・・・」


しずく「うふふっ! あの菜々さんがそうおっしゃるならば相当気持ちいいのでしょうねぇ・・・ いいなぁ・・・・・・♡」 ポワーン


菜々「し、しずくさんなら・・・・・・ すぐ恋人見つかりますよ・・・・・・ むふぅ・・・」 ウトウト


しずく「菜々さん?? 大丈夫ですか? 眠られます??」

菜々「ゆ、侑さん・・・・・・ く、来るまでは・・・・・・」 ウトウト


しずく「わ・・・ 私も・・・ かなり回ってきました・・・♡ 一次会で飲み過ぎましたかね・・・・・・」 ポワーン


しずく「も、もう一本頂こう・・・・・・」 フラフラ

菜々「お、お酒・・・・・・れ、冷蔵庫・・・・・・ ど、どうぞ・・・・・・」 ウトウト

 



164: 2022/05/13(金) 08:16:28.63 ID:q2lAOMwF.net

────
──


侑(ふうっ、出掛ける準備に手間取ってしまったから遅くなってしまった・・・・・・)


 ピンポーン

 ガチャッ


侑(あ、鍵開いてる・・・・・・)


 バタンッ


侑「2人とも~! お待たせ~・・・・・・」 ニコニコ

侑「・・・・・・って、えっ!?」


菜々「Zzz・・・・・・」

しずく「Zzz・・・・・・・・・・・・」


侑「ふ、2人とも! 寝てる!?」


侑(かなり飲み過ぎたのかなぁ・・・・・・ 2人共テーブルに突っ伏して眠ってるし・・・・・・)


侑(うわっ、このお酒まだ飲みかけだし・・・・・・ こぼれるといけないから片付けるか・・・・・・) カタッ


菜々「Zzz・・・・・・ んっ、ゆ・・・・・・」 ムニャムニャ

しずく「Zzz・・・・・・」


侑(さて、どうしよう・・・・・・) ウーン

侑(2人を起こして飲むという状況じゃないよ・・・・・・)

 



171: 2022/05/13(金) 20:19:44.64 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「うーん・・・・・・」


侑(・・・・・・仕方ない、2人とも制服だけ脱がせて楽な姿勢にしてあげるか)

侑(菜々ちゃんはいつものパジャマ着せて、しずくちゃんには適当な菜々ちゃんの服を着せてあげよう・・・・・・)



侑(じゃあまず、菜々ちゃんから・・・・・・)


侑「菜々ちゃん? 服脱がせるからね??」

菜々「んっ・・・ ん~・・・ Zzz・・・・・・」


 バサッ・・・ スルッ・・・

 モゾモゾ・・・






侑「ふうっ・・・・・・」 ヤレヤレ


侑(とりあえず、2人共菜々ちゃんのベッドに寝かせておけば大丈夫でしょ・・・・・・)


菜々「Zzz・・・・・・」

しずく「Zzz・・・・・・」


侑(なんだか2人を寝かせる為だけに来たみたいだな・・・・・・ 私) アハハ


侑(どれ、電気消して私は帰るか・・・・・・)


侑(2人共・・・・・・ お疲れさま・・・・・・) パチッ


 バタンッ

 カチッ

 



172: 2022/05/13(金) 20:23:04.67 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~深夜~


菜々「Zzz・・・・・・」

しずく「Zzz・・・・・・・・・・・・」


菜々「んっ・・・・・・」 ピクッ


しずく「Zzz・・・・・・」


菜々「ゆ、侑さん・・・・・・?」 モゾモゾ

菜々「き、来てくれて・・・ たんです・・・ね・・・・・・ 嬉しいです・・・・・・」 モゾモゾ


菜々「んっ・・・・・・ 眠ってないで・・・・・・ し・・・してくださいよ・・・・・・」

菜々「反応・・・ 無いなら・・・ わ、私から・・・・・・」 モゾモゾ


 モゾモゾ・・・

 バサッ

 



173: 2022/05/13(金) 20:26:21.99 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「んっ・・・ 侑さ・・・・・・」 チュッ


しずく「あっ・・・」 ビクンッ


菜々「ぬ、脱がせ・・・・・・ま・・・すから・・・ね・・・・・・」 スルッ

しずく「んっ・・・・・・」


菜々「・・・・・・んっ・・・」 モゾッ

しずく「・・・・・・んんっ」


しずく「・・・・・・」 ピクッ

しずく「んっ・・・ んんん・・・?」


菜々「・・・・・・・・・・・・」 モゾモゾ


しずく「あ・・・ ああっ・・・・・・」

 



174: 2022/05/13(金) 20:29:02.76 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「あああ・・・・・・んっ・・・」 ビクッ

菜々「・・・んっ・・・んっ・・・・・・」 レロッ


しずく「・・・!?」

しずく「な、菜々・・・・・・さん・・・・・・ な、なんで・・・・・・すか・・・・・・」


菜々「ゆ、侑・・・・・・さん・・・・・・」


しずく「えっ? な、なぜ・・・・・・ は、裸・・・・・・ んんっ・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」 チュプッ

しずく「んはぁっ・・・・・・」 ビクンッ


しずく「んっ・・・ わ、私・・・・・・ こ、こん・・・・・・な・・・・・・」


菜々「ぁんっ・・・・・・」 レロリッ


しずく「あんっ・・・・・・ あっ・・・・・・」 ビクンッ

 



175: 2022/05/13(金) 20:31:44.14 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~翌朝~


菜々「Zzz・・・・・・」


菜々「!?」 パチッ

菜々「んんっ・・・・・・」 ムクッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」 キョロキョロ


菜々(あれ?? 何故ベッドに・・・・・・)


菜々(そ、そして・・・・・・ なぜ裸??) バッ


しずく「Zzz・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・!?」

菜々(し、しずくさんも!?・・・・・・ 私の隣で裸で・・・・・・)


しずく「Zzz・・・・・・」


菜々「しずくさん? しずくさん?」 トントンッ


しずく「んんっ・・・・・・」 ピクッ


しずく「うっ・・・」 ズキッ

しずく「頭・・・痛っ・・・」


しずく「そ、そうでした・・・・・・ 昨日はかなり飲み過ぎて・・・・・・」 ムクッ
 



176: 2022/05/13(金) 20:34:31.44 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「!?」 ハッ


しずく「・・・・・・」 キョロキョロ

しずく「きゃっ! ・・・・・・は、裸!?」 バッ


菜々「だ、大丈夫ですか??」


しずく「??」


しずく「あっ・・・・・・」


しずく「・・・??」

しずく「・・・・・・」 キョロキョロ


しずく「・・・・・・・・・・・・!?」

しずく「えっ? ゆ、夢・・・・・・?? ま、まさか・・・・・・」 キョロキョロ


菜々「どうかしましたか??」

しずく「・・・・・・・・・・・・」


菜々「その前に、おそらく私のスウェット脱ぎ捨てられていますが・・・・・・ しずくさんにお貸ししたのかもしれませんね」

菜々「風邪引くといけないので、着ていてください」

しずく「す、すみません・・・ ありがとうございます」
 



177: 2022/05/13(金) 20:37:15.58 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「酔い覚ましに何か飲みましょう・・・・・・」 ガタッ


菜々「たしか・・・ 昨夜お酒と一緒にお水も買ってきて冷蔵庫に入れたような・・・・・・」



 ガバッ・・・


菜々「あ、ありますね・・・・・・」


 バタンッ


菜々「・・・・・・」


 トクトクトク・・・


菜々「ここに置いて置きますね・・・・・・」 コトッ

しずく「あ、ありがとうございます」


菜々「しっかり水分摂ってください・・・・・・」

しずく「では、いただきます・・・・・・」


しずく「んっ・・・・・・」 ゴクッ ゴクッ


しずく「ぷはっ」


菜々「・・・・・・!」 ブルッ


菜々「私も裸でした・・・・・・」

菜々「せ、せめて下着くらいは着けないと・・・・・・ ううう・・・」


 バサッ

 



178: 2022/05/13(金) 20:39:55.44 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく「菜々さん・・・・・・」


菜々「・・・はい」


しずく「私、思い出しました・・・・・・ なぜ裸なのか・・・・・・」

菜々「えっ?」


しずく「私・・・ 菜々さんに抱かれたんです・・・・・・」


菜々「!?」

菜々「そ、そんな!?」


菜々「・・・・・・はっ!」

菜々(夢かと思いましたが・・・・・・ 侑さんがいらしたと思い、抱きついて行為を求めた記憶・・・・・・まさか・・・・・・)


しずく「ううっ・・・・・・」 グスッ

しずく「わ、私・・・・・・ 初めてだったんです・・・・・・」 シクシク


菜々「し、しずくさん・・・・・・」

 



179: 2022/05/13(金) 20:43:42.16 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「うううっ・・・・・・ うっ・・・」 グズッ

菜々「し、しずくさん・・・・・・ 私もかなり酔ったせいか記憶がほとんどありません・・・・・・」

しずく「・・・・・・」 シクシク


菜々「でも、侑さんが隣に寝ていると思い、体を求めるという夢?のような記憶のようなものがうっすらと頭にありまして・・・・・・」

菜々「も、もしかすると・・・・・・」


しずく「・・・・・・・・・・・・」 グスッ

しずく「菜々さん・・・・・・ 侑さんの名前・・・・・・ 私を抱きながら呼んでました・・・・・・」


菜々「!?」

菜々「そ、そんな・・・・・・」


菜々「こ、これは大変なご無礼を・・・・・・」

菜々「どのようにお詫びをさせて頂けば・・・・・・」 オロオロ


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく「抱かれたまま・・・・・・ その後の記憶はありません・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「途中で・・・・・・ 力尽きて眠ってしまったのかもしれません・・・・・・」


しずく「詫びなんて要りません・・・・・・ お互い泥酔しておりましたし・・・・・・」

しずく「もしかすると、私が菜々さんに求めた可能性も否定できません・・・・・・」


菜々「しずくさん・・・・・・」

 



180: 2022/05/13(金) 20:46:41.75 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


しずく「あ、あの!」

菜々「・・・は、はい!」


しずく「そ、その・・・・・・ お、お願いです・・・・・・。わ、 私を・・・・・・」

菜々「??」


しずく「だ、抱いてください・・・・・・」


菜々「えっ??」


しずく「私・・・・・・ この歳で処女であることに少しコンプレックスがありまして・・・・・・ どうせなら・・・・・・ このまま菜々さんに抱かれたい・・・ です・・・・・・」


菜々「い、いけません! わ、私にはゆ、侑さんが・・・・・・」 ドキドキ


しずく「酔っていましたが、一度肌を重ねたんです・・・・・・」

しずく「どうか、お願いします・・・・・・」 ウルッ


菜々「しずくさん・・・・・・」


しずく「菜々さんっ」 ガバッ

菜々「きゃっ!」


 ドサッ・・・

 



181: 2022/05/13(金) 20:49:14.19 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「ううっ・・・ お、お待ち下さい・・・・・・」

しずく「私を・・・ 女にして頂けませんか?? ・・・・・・こんなお願い・・・ 菜々さんにしかできません・・・・・・」


菜々「そ、それは・・・・・・」 オロオロ


菜々(これは確かに私の責任でもある・・・・・・)

菜々(侑さんに初めてを捧げるまでは私も処女で・・・・・・ しずくさんのお気持ちも・・・・・・ 分からないこともない・・・・・・)


しずく「ダメでしょうか?」

菜々「だ、だめですよ・・・・・・」 オロオロ


しずく「ううっ・・・・・・」 グズッ

しずく「うっ・・・ うっ・・・・・・ うう・・・・・・」 シクシク


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「し、しずくさん・・・・・・」


菜々「とりあえず、何か着ましょう」

菜々「本当に風邪引きますよ? せめて下着くらいは・・・・・・」


しずく「うっ・・・ ううう・・・・・・」 シクシク

 



182: 2022/05/13(金) 20:52:14.49 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「・・・・・・・・・・・・」


しずく「ぐすっ・・・」

しずく「このままだと・・・・・・ お互い・・・ 気まずくありませんか・・・・・・?」 シクシク


菜々「!?」

しずく「少なくとも私は・・・・・・ 今後菜々さんと話す度に、昨夜私を抱いた菜々さんを思い出してしまいます・・・・・・」 シクシク


菜々「しずくさん・・・・・・」


菜々(た、たしかに・・・・・・ 今後の仕事での関係に支障が出てしまっては・・・・・・)

菜々(せっかく入社されたのに短期で自主退職なんてことにも・・・・・・ それでは会社としてもしずくさんとしても無駄になる・・・・・・)


しずく「ううっ・・・・・・ うう・・・・・・」 グスッ


菜々「し、しずくさん・・・・・・わ、わかりました・・・・・・」




菜々(侑さん・・・・・・すみません・・・・・・)

菜々(こういう形で、自分の責任を取る私をお許しください・・・・・・)


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「しずくさん・・・・・・ 最初で最後ですよ」


しずく「はい・・・・・・」 グスッ

 



184: 2022/05/13(金) 20:54:37.52 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~浴室~


 シャーーーーーー・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」


 シャーーーーーー・・・・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(しずくさんと体を重ねてしまった・・・・・・)


 シャーーーーーー・・・・・・


菜々(私は取り返しのつかないことをしてしまったのでしょうか・・・・・・)

菜々(許されませんよね・・・・・・ しずくさんにも・・・ 侑さんにも・・・・・・)


 シャーーーーーー・・・

 キュッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」


 ポタッ・・・ ポタッ・・・

 



185: 2022/05/13(金) 20:57:04.69 ID:q2lAOMwF.net

────
──


しずく「では、1泊お世話になりありがとうございました」

菜々「いえ、こちらこそ申し訳ないです・・・・・・」

しずく「それは私の方です・・・・・・」



菜々「・・・・・・・・・・・・」

しずく「・・・・・・・・・・・・」



菜々「この件については、お互い忘れましょう・・・・・・ しずくさんもおっしゃってた通り、今後私達は同じ会社で仕事して行くわけですし・・・・・・」

菜々「・・・・・・さっぱり忘れた方がいいです」


しずく「はい、そうですね・・・・・・ 私も忘れます・・・・・・」


菜々「では、月曜日また会社で」 ニコッ

しずく「はい、宜しくお願いします。 中川主任」 ニコッ


菜々「お気をつけて」 ニコッ

しずく「はい」 ペコッ


 バタンッ

 



186: 2022/05/13(金) 21:04:57.64 ID:q2lAOMwF.net





しずく「・・・・・・」


 スタ スタ スタ・・・


しずく「・・・・・・ん?」


侑「あ! しずくちゃん!!」

しずく「えっ?? ゆ、侑先輩!? ご、ご無沙汰しております!」


侑「もしかして、これから帰るところ??」

しずく「は、はい!!」


侑「いや~、昨日はかなり飲んだみたいだね! 記憶あるの??」


しずく「いえ、一部覚えてないところもありまして・・・・・・」 アハハ

侑「あー、その様子だと私が来たの気付いて無さそうだね」


しずく「えっ??」


侑「ほら、菜々ちゃんに電話で呼ばれたから来てみたんだけど、2人共泥酔して眠っちゃっててさ」

しずく「そ、そうだったんですか!!」

 



187: 2022/05/13(金) 21:07:54.54 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「2人共着替えさせて、ベッドに寝かせたんだよ? 地味に苦労したよ~」 アハハ

しずく「そ、それは申し訳ありませんでした! 1年振りの再会なのに私としたことが・・・・・・」 シュン


侑「まぁ、菜々ちゃんとしずくちゃんが飲みながら色々な話で盛り上がったんだろうから良いことだよ!」 ニコッ

侑「それより、菜々ちゃんと同じ会社入ったんだってね」

しずく「はい! そうです」


侑「そのうちあらためて3人で飲み直そうよ」 ニコッ

しずく「はい! ありがとうございます!」
.

しずく「では、私は帰宅しますので」 ペコッ

侑「うん! 気をつけて」 ニコッ


 スタ スタ スタ・・・

 



188: 2022/05/13(金) 21:10:28.66 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~菜々の部屋~


菜々(ふう~っ、とにかく一度片付けましょうか・・・・・・)

菜々(侑さんもそのうち部屋にいらっしゃるような気もしますし・・・・・・)


 ガサゴソ・・・


菜々(このベッド・・・・・・)


菜々(とりあえず・・・・・・)

菜々(シーツは洗った方が・・・・・・) バサッ


菜々(掛け布団のカバーも・・・・・・) ガバッ



 ピンポーン

 ガチャッ


菜々「!?」 ビクッ


侑「──菜々ちゃ~ん? 二日酔いで寝込んでるかな??」


菜々「ゆ、侑さん!?」


 バタンッ


侑「おや? ちゃんと起きてたんだ。 さすが菜々ちゃんだね」 ニコッ

 



189: 2022/05/13(金) 21:13:03.63 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・ん? なにしてたの??」


菜々「え、ええ・・・ ちょっとお掃除を・・・・・・」 アハハ

侑「大丈夫?? 頭痛かったり胃の調子悪かったりしない?」

菜々「はい、すこし不調のような気もしますが、今のところは何とか・・・・・・」 ハハハ


侑「今ね、外の廊下でしずくちゃんと会ったよ」

菜々「そうでしたか」

侑「菜々ちゃんも私が昨夜来たの覚えてなさそうだね」


菜々「えっ!?」


侑「その様子だとやっぱりね」

菜々「す、すみません・・・・・・ 昨夜はかなり飲み過ぎてしまいまして・・・・・・」

侑「珍しいんじゃない? 菜々ちゃんが飲み過ぎるなんて」

菜々「はい・・・・・・」 シュン


侑「ま、気にしないで! ・・・・・・シーツ洗うの? 手伝うよ?」


菜々「!!」 バッ


菜々「だ、大丈夫です!! ・・・・・・ゆ、侑さんは・・・ 腰掛けていてください・・・・・・」 ドキドキ


侑「??」

侑「じゃあ、まぁ・・・ お言葉に甘えて」

 



190: 2022/05/13(金) 21:15:37.06 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「────洗濯機回したらコーヒーでも淹れますので」

侑「あ、うん! ありがとう」


侑「・・・・・・しかし、随分と派手に飲んだんじゃない??」 キョロキョロ


侑「・・・・・・ん?」

侑「・・・・・・?」


菜々「────すみません! 今用意しますね」

侑「あ、うん!」


侑「そういえばしずくちゃんとさっき会った時にね、今度3人で飲もうって話しといたよ」


菜々「────そうでしたか」

侑「私は昨日飲みに混ざれなかったしね~」


菜々「────それについてはホント申し訳ないです」

侑「いいっていいって!」


侑「菜々ちゃんも実家にお土産届けて来たの?」

菜々「────あ、はい! 木曜日の仕事帰りに回って来たんです」

侑「そっか~」


菜々「侑さん、お待たせしました」 コトッ

侑「ごめん、ありがとう」 ニコッ


侑「そういえば、旅行以来今週は一度しか会ってなかったもんね」

菜々「旅行から帰ってからそうでしたね。 結局、月曜に侑さんがご実家に行かれる前に私の部屋に来たっきりでしたもんね」


侑「私達、なんだかんだで付き合うようになってからはほぼ毎日のように会ってたから、約一週間も会わなかったの初めてじゃない?」

菜々「言われてみるとそうですね~。たまたまお互いの仕事や色々な偶然が重なり、さらに昨日は急遽しずくさんの歓迎会することになりましたから・・・・・・」


侑「ま、たまにはこういうこともあるね」

菜々「ですね」 アハハ

 



192: 2022/05/13(金) 21:18:25.66 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「大丈夫?? 会えなかったから欲求不満溜まってない??」 ニヤニヤ

菜々「そ、それは侑さんなんじゃないんですか~??」 ハハハ


侑「わ、私は平気だし!」

菜々「どうですかね~、あれだけお好きな人が・・・・・・」


侑「な、菜々ちゃんこそっ!」

侑「溜まり過ぎてしずくちゃんとしちゃったんじゃないの~??」 ニヤニヤ


菜々「!?」 ビクッ


菜々「えっ・・・ あっ・・・・・・」 オロオロ


侑「??」


侑「冗談だよ冗談!!」 アハハ


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「へ、変なこと・・・・・・ 言わないでくださいよ」 ドキドキ


侑「ごめんごめん! 菜々ちゃんが浮気するようなタイプじゃないのは重々承知してるから」


菜々「・・・・・・・・・・・・はい」


侑「あれ? 機嫌悪くさせた?? 変な冗談言ってごめんね」

菜々「い、いえ・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

 



193: 2022/05/13(金) 21:21:15.89 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~翌週木曜日・菜々の会社~


菜々「しずくさん、進捗はどうですか??」


しずく「あ、菜々さん。 一応教わった通りに出来ていると思いますが、どうでしょうか?」

菜々「チェックしてみますね・・・・・・」


 カチッ・・・ カチッ・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


菜々「はい、バッチリですね」 ニコッ

しずく「それなら良かったです」 ホッ


菜々「このまま来週の会議の資料として使えそうです。さすがしずくさんですね」 ニコッ

しずく「お褒め頂きありがとうございます」


菜々「・・・・・・おや、もうすぐ17時になりますね」

しずく「もうこんな時間でしたか」

菜々「今日は残業する必要なさそうですし、後片付けしているうちに定時になりそうですね」

しずく「わかりました。では、後片付けは私がやります」

菜々「宜しくお願いします」
 



194: 2022/05/13(金) 21:23:50.72 ID:q2lAOMwF.net





菜々「片付けはそろそろ終わりですか? しずくさん・・・・・・」

しずく「──あ、はい! 間もなく!」

菜々「終わったら退勤して頂いて構いませんので」


しずく「ちょうど完了です」

菜々「お疲れ様でした」 ニコッ


しずく「・・・・・・あの、菜々さん??」


菜々「??」

菜々「どうかしましたか? 仕事上の問題でも??」

しずく「いえ、そうじゃなくて・・・・・・」

菜々「何でしょう?」


しずく「先日の歓迎会の後、菜々さんのお部屋に泊めて頂きお世話になりましたので、そのお返しにもならないかもしれませんけど、ちょっとしたお菓子を作ってみたんです」


菜々「えっ?」

しずく「菜々さん、侑さんとのご予定があるのであればまた後日でも構いませんが、私の部屋で召し上がって頂けたら嬉しいです・・・・・・」


菜々「わざわざ作って頂いたのであれば日数が経過すると品質も落ちてしまいますし、この後すぐにでも結構ですよ」 ニコッ

しずく「あ、ありがとうございます!」


菜々「どうしましょう? しずくさんの家の場所教えて頂ければ、一度帰って着替えた後に伺いますけれど・・・・・・」


しずく「それでしたら、私の住んでいるアパートはこの会社から割と近いもので、私と一緒に真っ直ぐ来て貰った方が良いかもしれません」

菜々「そうですか。ならば私も退勤の用意して来ますので一緒に出ましょう」

しずく「はい!」
 



195: 2022/05/13(金) 21:26:23.17 ID:q2lAOMwF.net

────
──


 テク テク テク・・・


菜々「・・・」 prrrr


菜々「・・・・・・もしもし侑さん、今大丈夫ですか?」

侑『あ、うん! 何かあった??』


菜々「今日はしずくさんが先日の宿泊のお礼ということでお菓子を手作りされたそうなんです」

侑『そうなんだ』

菜々「せっかくなので、しずくさんの家で頂いてきますね」

侑『いいな~! 美味しそう!! ・・・・・・まぁでも、同じ会社の者同士でゆっくりして来なよ』

菜々「ありがとうございます」


 プツッ


しずく「侑先輩にお断り入れて下さったのですね」

菜々「ええ、じゃないと侑さんが私の家にふらっと来てしまうかもしれませんし」 アハハ

しずく「それだと先日の時のように無駄足を運ばせてしまうことになりますもんね」

菜々「はい、侑さんはお優しい人なので何も文句言わないですけれど、そういう人だからこそ大切にしないといけないです・・・・・・」

しずく「はい・・・・・・」


 テク テク テク・・・






しずく「もう間もなく到着します」


菜々「あ、お菓子頂くのはもちろんですが、夜の食事はどうします? お菓子だけでは不健康かと・・・・・・」

しずく「大して腕は良くありませんが、私が作りますのでご安心ください」 ニコッ

菜々「何から何まですみませんね」 ハハハ

しずく「いえいえ!」
 



196: 2022/05/13(金) 21:28:56.53 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~しずくの部屋~


 ガチャッ・・・

 バタンッ


菜々「お邪魔致しますね」

しずく「どうぞ、菜々さんのお部屋ほど広くはありませんが」

菜々「いえいえ」


しずく「適当に腰掛けてください、今用意しますので」

菜々「ありがとうございます」


しずく「────先に食事の用意しますから」

菜々「手伝いましょうか?」

しずく「────いえ、大丈夫です! 菜々さんはお客様なのでごゆっくりどうぞ」

菜々「恐縮です」 アハハ





菜々「・・・・・・・・・・・・」 キョロキョロ


菜々(しずくさんのお部屋も色々な写真が飾ってありますね・・・・・・)

菜々(あっ、スクールアイドル同好会の頃の写真・・・・・・ やはり飾ってらしてるんですね・・・・・・これはSIFの時にみんなで撮った写真・・・・・・)


菜々(・・・・・・あと、演劇関連でしょうか?? 卒業後の写真もあるのかな・・・・・・)


しずく「────あ、菜々さん! 適当にテレビでもつけてくださいね! テーブルの上にリモコンあると思いますので」

菜々「あ、はい! では・・・・・・」 ポチッ


菜々(あれ? 外部入力のまま真っ暗画面ですね・・・・・・)


しずく「────あ、すみません! テレビはBDやDVDの鑑賞にばかり使ってるもので・・・・・・ 番号押すとテレビ番組に切り替わると思います」

菜々「わかりました」 ポチッ
 



197: 2022/05/13(金) 21:31:29.19 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~食事後~


菜々「ごちそうさまでした」 ニコッ

しずく「お粗末様です」 ニコッ


菜々「このチーズケーキ、とても美味しかったですよ」 ニコッ

しずく「ありがとうございます」


しずく「かすみさんに以前教えて貰ったレシピで作ってみたのですが、失敗してないようで良かったです」 ニコッ

菜々「最初に頂いたお食事も素晴らしいです! 模範的な家庭料理といいますか、美味しさはもちろん健康面でもバランスが良さそうですね」

しずく「いえいえ、そこまで考えてませんから」 アハハ


菜々「会社にも毎日丁寧なお弁当作ってらしてますもんね」

しずく「そこまで丁寧でもないですよ」


菜々「しずくさんと将来一緒になる方は幸せだと思いますよ」 ニコッ

しずく「あはは・・・」


しずく「しかし、相手なんかいませんし、今後出来るかどうかもあやしいですし・・・・・・」


菜々「・・・・・・この私ですらお付き合いする人ができたんですから、しずくさんは大丈夫です!」 ニコッ

しずく「そうだと良いのですが・・・・・・」 ハハハ

 



198: 2022/05/13(金) 21:34:11.46 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「・・・・・・あっ、いつの間にかもうこんな時間ですね。そろそろ私は失礼しないと」


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく「ゆ、侑先輩ですか?」


菜々「えっ?」


しずく「あ、いえ・・・・・・ 菜々さんはこれから侑先輩とお会いになるのかなって・・・・・・ 思っただけです・・・・・・」

菜々「こんな時間ですし、今日はもうそんな気力は・・・・・・」 アハハ


菜々「では、ごちそうさまでした!」 スクッ


しずく「な、菜々さん!」 ガタッ

菜々「ど、どうしました??」


しずく「今日はもう侑先輩と会わないなら・・・・・・ もう少しだけ・・・・・・」

菜々「な、何でしょう??」


しずく「あ、あの・・・・・・ 腰掛けてください・・・・・・」 グイッ

菜々「えっ?? べ、ベッドに??」


 ボフッ


菜々「きゃっ!?」

 



199: 2022/05/13(金) 21:36:43.34 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「・・・・・・先日は私を抱いて下さりありがとうございました」 ギュッ

菜々「し、しずくさん!?」


しずく「菜々さんがお互い忘れようとおっしゃったので、私も忘れようと努力しましたが・・・・・・ 忘れるどころか記憶が鮮明に残るだけでして・・・・・・」


菜々「??」


しずく「凄く・・・ 良かったんです・・・・・・」

菜々「えっ?」


しずく「お願いします・・・・・・」


菜々「??」


しずく「・・・・・・また先日のように抱いてくれませんか?」


菜々「しずくさんっ! それは話と違います! 私・・・ 言いましたよね??」 ドキドキ


しずく「ね? 菜々さん・・・・・・ 私達・・・ 一度、肌を合わせたのですから・・・・・・」


菜々「ま、待ってください! 私には侑さんがいて・・・・・・ 先日は酔っていたこともあり・・・・・・ 仕方なかったというか・・・・・・ その・・・・・・」 オロオロ


しずく「そ、それは分かってます・・・・・・」 ウルッ


菜々「し、しずくさん・・・・・・」

 



200: 2022/05/13(金) 21:39:17.34 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「こんな溶けるような快楽があるなんて、知りませんでした・・・・・・」

しずく「菜々さん・・・ 私にもっと教えてください・・・・・・お願いします」グイッ


 バッ・・・


菜々「!?」

菜々「きゃっ!」


 ドサッ


しずく「このまま・・・ 私を抱いて頂けませんか?」

菜々「ま、待って下さい! しずくさんっ! どいてくださいっ・・・・・・」 グイッ


しずく「んっ・・・・・・」 チュッ

菜々「はっ・・・ん・・・・・・」


しずく「私・・・・・・ ネットで色々勉強してるんです・・・・・・ SEXの・・・・・・」

しずく「恋人が出来た時のために・・・・・・」


菜々「や、やめましょう・・・・・・ しずくさん?」

菜々「あっ・・・」


しずく「・・・・・・・・っ・・・」 チュッ

菜々「ん・・・・・・ ん・・・・・・」


菜々「ぷはっ・・・」


菜々「はぁっ、はぁっ・・・・・・ そ、それ以上はもうダメです・・・・・・ しずくさん」
 



201: 2022/05/13(金) 21:41:58.51 ID:q2lAOMwF.net

 
しずく「・・・・・・わ、私もここまで来たら引けません」 バッ


 モゾモゾ・・・


菜々「やっ! ぬ、脱がさないでくださいっ!!」

しずく「その割には抵抗なさらないんですね・・・・・・」


 スルッ・・・

 パサッ・・・


菜々「そ、そんな・・・・・・ 暴れるわけにはいきませんっ・・・し・・・・・・」


しずく「・・・・・・」 グイッ


菜々「!?」

菜々「だ、だめです! し、下着は・・・・・・」


菜々「し、しずくさん! それ以上は本当にやめてください! 今ならただの戯れ合いで済みます! こ、これ以上は!!」


しずく「今回きりで本当に忘れます・・・・・・」

しずく「ど、どうか・・・・・・ お願いします・・・・・・」 ウルッ


菜々「し、しずくさん・・・・・・」


しずく「私をこんな気持ちにさせたのは菜々さんですよ??」


菜々「!?」


菜々「ま、待ってください・・・・・・」

菜々「い、一度冷静になりませんか??」


しずく「・・・・・・」 バッ

菜々「!?」


 ドサッ


 



202: 2022/05/13(金) 21:44:33.52 ID:q2lAOMwF.net

────
──


菜々「・・・・・・・・・・・・」

しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「こ、こういう姿勢でいいのでしょうか・・・・・・」 モゾッ

菜々「はい・・・・・・」


 ヌチュッ・・・


しずく「んんっ!!」 ビクンッ

菜々「あっ・・・」


 ヌチュッ・・・ ヌチュッ・・・


菜々「んんんんっ・・・・・・」 ビクッ

しずく「あっ・・・ あ・・・・・・」


 ギシ・・・ ミシッ・・・


しずく「き、気持ちいい・・・・・・ あんっ」

菜々「んっ・・・・・・ んんっ!」


 ギシ ギシ ギシ・・・








203: 2022/05/13(金) 21:47:29.46 ID:q2lAOMwF.net

────
──


菜々「・・・・・・・・・・・・」 ハァ ハァ・・・

しずく「・・・・・・・・・・・・」 ハァ ハァ


しずく「菜々さん・・・・・・ すみませんでした・・・・・・」

菜々「いえ・・・・・・」


しずく「SEXってこんなにも疲れるんですね・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


しずく「もうしばらく・・・・・・ 私の横にいてください・・・・・・」 ギュッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」

 



204: 2022/05/13(金) 21:50:12.97 ID:q2lAOMwF.net

────
──


菜々「随分と長居してしまいましたね・・・・・・」


菜々「では、お食事ごちそうさまでした」 ペコッ

しずく「菜々さん・・・・・・ ありがとうございました」


 バタンッ






菜々「・・・・・・・・・・・・」


 テク テク テク・・・


菜々(スマホ・・・・・・)

菜々(バッグの中だったかな・・・・・・) ガサゴソ


菜々(?? 侑さんからLINE・・・・・・)

菜々(ん? 受信はついさっき・・・・・・)


侑『菜々ちゃん、もう帰った??』
侑『まだしずくちゃんちかな??』
侑『もしまだ帰ってなかったらウチ来ない?』



菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々(今この状態では・・・・・・ 侑さんに抱かれるわけにいきませんよ・・・・・・)


 テク テク テク・・・


菜々『すみません、今日はもう寝ます。少し過労気味でして・・・・・・』 ポチポチ

菜々(送信・・・・・・) スポッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」


 テク テク テク・・・

 



205: 2022/05/13(金) 21:52:45.04 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の部屋~


侑(菜々ちゃんから返信来ないなぁ・・・・・・ もう既に帰っていてお風呂でも入ってるとか??)


 ~♬(LINE着信)


侑(おっ! 菜々ちゃんかな!)


菜々『すみません、今日はもう寝ます。少し過労気味でして・・・・・・』


侑(ええっ!? 過労って、大丈夫なのかな・・・・・・)


侑(様子見に行った方いいのかな・・・・・・ いや、今日のところは私は行かずにそのまま寝かせてあげた方がいいか・・・・・・)


侑(明日、何か健康に良さそうなものでも買って行ってあげよう・・・・・・)

 



206: 2022/05/13(金) 21:55:16.78 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~翌日金曜夜・菜々の部屋~


 ガチャッ・・・

 バタンッ


侑「菜々ちゃん! 調子はどう??」

菜々「あ、侑さん」


侑「昨日、過労気味ってLINE見たからびっくりしたよ」

菜々「すみません、ご心配お掛けしたみたいですね」


侑「もう良くなった??」

菜々「はい。一晩じっくり眠ったので何ともありません」 ニコッ


侑「菜々ちゃんに何かあったら私が心労で倒れちゃうよ~」

菜々「いやいや、侑さんはお元気そうだから大丈夫です」 ニコッ


侑「あ、それより買って来たコレ、食べようよ」 ドサッ

菜々「んん? なんですか?? ありがとうございます」


侑「スタミナ低下しているときの定番! 鰻!!」

侑「精力付くよ~!」 ニコニコ


菜々「えっ? 持ち帰りとはいえ、鰻重なんて高かったんじゃないですか??」

侑「最近お客さんになったお宅が鰻屋さんでね、事情話したら安くしてくれてさ」

菜々「とはいえ、それでも高いんじゃないですか??」

侑「いいからいいから! コレ食べて元気になろう!」 ニコッ


菜々「なんだか余計なお金使わせたみたいで申し訳ないですけど、お気持ちは嬉しいです」

侑「うんうん!」

 



207: 2022/05/13(金) 21:57:50.02 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「はい、菜々ちゃんの分」 スッ

菜々「ありがとうございます」


侑「いただきまーす!」

菜々「頂きます」


侑「あむっ・・・ んっ・・・・・・」 モグモグ


侑「・・・・・・うん!」 ゴクリ

侑「うまいね~!」


菜々「鰻なんて高いものは滅多に食べられませんからね、美味しいです」


侑「コレ食べたら何回でも出来そうだよ」 ニコニコ

菜々「えっ!? それ目的で買って来たんですか!?」


侑「あはは! まさか~」

菜々「でも、半分くらいはそんなつもりなんじゃないんですか~??」


侑「うーん・・・ 7割かな!」 アハハ

菜々「ほ、ほとんどじゃないですか~!」


侑「まぁまぁ! SEXしていられるのが一番健康的なわけだし、間違ってはいないでしょ??」

菜々「もうっ! 私じゃなかったら確実に愛想尽かされてますよ! 侑さん!」 プンプン


侑「そうかな~?? ・・・・・・でも歩・・・・・・」

侑「!?」 ハッ


侑「ごめんごめん! なんでもない!!」 アハハ

菜々「まったく・・・・・・」 ハァッ


侑「今日はできるでしょ?? 最近あまりしてないからモヤモヤしてさ」 ニコニコ

 



208: 2022/05/13(金) 22:00:25.17 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~食後~


侑「・・・・・・あれ? ベッドのシーツと掛け布団カバー、新しいのに変えた?? 洗ったんじゃなかったの?」


菜々「ええ、よく見たら落ちない汚れも多くなってきて、そろそろ買い替え時だと思ったもので・・・・・・」

侑「私といつもしてるからシミになっちゃったのかなぁ・・・・・・」

菜々「そ、そんなところですね・・・・・・」


侑「じゃ、カバーが新しくなったベッドで早速しようか・・・・・・」 バッ


 ドサッ


菜々「・・・・・・あっ・・・ ま、待ってください・・・」


侑「・・・・・・ん? どうかした??」

菜々「い、いえ・・・・・・ 何でもありません」


侑「・・・んっ・・・」 チュッ

菜々「ん・・・っ・・・」 ピクッ


侑「・・・・・・菜々ちゃん、脱がすね」

菜々「はい・・・・・・」



菜々(カバー変えたのは・・・・・・ やましい気持ちを払拭したかったから・・・・・・ でも、私はまた過ちを犯してしまったんです・・・・・・)


 



209: 2022/05/13(金) 22:03:01.48 ID:q2lAOMwF.net

────
──


侑「はぁっ・・・ はぁっ・・・・・・」

菜々「はぁ・・・ はぁ・・・」


侑「気持ちよかったね・・・・・・」 ハァ ハァ

菜々「・・・・・・・・・・・・」 ハァ・・・ ハァ・・・


侑「・・・・・・菜々ちゃん?」


菜々「・・・・・・?」


菜々「あ、はい・・・・・・」


侑「気持ち良かった?」

菜々「はい、気持ち良かったです・・・・・・」 ニコッ


侑「どうしたの? してる最中も我ここにあらずみたいな感じがしたけど・・・・・・」


菜々「そ、そうですか??」


侑「やっぱり体調悪いんじゃない? 無理させちゃったかな・・・・・・ 大丈夫?」

菜々「はい・・・・・・ 私は大丈夫です・・・・・・」 ニコッ


侑「そっか」 ニコッ


侑「よいしょっ」 スクッ

侑「シャワー浴びない? 私、先浴びていい?」


菜々「どうぞ・・・・・・ 私はもう少し休んでます・・・・・・」

侑「うん、無理はしなくていいから」 ニコッ


 ガチャッ・・・

 バタンッ


 ────シャーーー・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」


 



210: 2022/05/13(金) 22:26:13.75 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~それから約2ヶ月が経過したある日の夕方~


 テク テク テク・・・


菜々「・・・」 prrr・・・


菜々「あ、もしもし侑さん?」


菜々「はい、はい・・・ そうです。今日も残業です」

菜々「明日は土曜で休みですし、どうしても今日中にケリつけたい仕事があるものですから・・・・・・」

菜々「はい・・・・・・ 最近はお会いする機会が減っていてすみません・・・・・・ では」


 プツッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」


 



211: 2022/05/13(金) 22:29:04.23 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の部屋~


 プツッ


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(菜々ちゃん、またか・・・・・・) ハァッ


侑(このところ残業ばっかでほとんど会えてないよ・・・・・・)

侑(まぁ、菜々ちゃんの会社のことは私には何も文句言えないけど・・・・・・)



侑(今日は金曜だし、久々に2人で飲みにでも・・・ と思ったんだけどな・・・・・・)


侑(参ったな・・・ どうしよう・・・・・・)


侑(暇だなぁ・・・・・・ もし自分の車でもあれば、ドライブして気晴らしもできるんだけどな・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」



侑(・・・・・・ドライブ??)


侑(・・・・・・どこに??)



侑「・・・・・・・・・・・・」



侑(私・・・ また考えちゃいけないこと考えてる・・・・・・) ドクンッ



侑(はあっ・・・)


侑(ダメダメ! 起きてると余計なこと考えるから横になろっと!!)


 ボフッ


 



212: 2022/05/13(金) 22:31:48.81 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~路上~


 テク テク テク・・・


しずく「いつもすみません、私との時間・・・・・・ 作って頂いて・・・・・・」 ニコッ

菜々「いえ・・・・・・」


しずく「壁が薄い私の部屋では近所迷惑になりますから、いつものところ・・・・・・ 行きましょう」

菜々「わかりました」


 テク テク テク・・・







 ウィーーーン(自動ドア)


しずく「菜々さんに色々教わって、私もこういうところで戸惑わなくなりました。ありがとうございます」


しずく「今日はこのお部屋が空いてますね、よろしいですか?」


菜々「はい、大丈夫です」

しずく「では、入室しましょう」 ニコッ

 



213: 2022/05/13(金) 22:35:02.92 ID:q2lAOMwF.net

────
──


菜々「ああっ・・・ あんっっ・・・・・・ あっ!」 ビクッ

しずく「んっ・・・ 菜々さん・・・・・・」 クチュクチュ・・・


菜々「ぁぁあっ!」 ビクンッ


しずく「私も大分コツが掴めてきましたよ・・・・・・」


しずく「んむっ・・・・・・」 チュプッ

菜々「んっ! んん~っ!」 ビクンッ


しずく「・・・・・・気持ちいいですか?」


菜々「・・・・・・はい」 ハァ ハァ


しずく「ではもっと・・・・・・ んっ・・・・・・」 ヌチュッ・・・

菜々「あっ! んんんんっ・・・・・・」 ビクッ


しずく「んっ・・・ はぁっ・・・・・・」 レロッ

しずく「・・・・・・」 チュパッ


菜々「ああ・・・・・・!」 ビクッ



菜々(また・・・・・・ しずくさんに私は身を任せている・・・・・・)


菜々(でも、これは浮気じゃない・・・・・・ 割り切った、体のお付き合い・・・・・・)


 



214: 2022/05/13(金) 22:37:35.33 ID:q2lAOMwF.net

────
──


 シャーーーーーー・・・

 ・・・キュッ


菜々「・・・・・・」 ポタッ・・・ ポタッ・・・


 ガラッ


菜々「・・・・・・」 ピチャ ピチャ・・・


しずく「菜々さんお疲れ様でした。 はい、バスタオルです」 スッ

菜々「すみません、ありがとうございます」


 バサッ・・・

 フキフキ・・・


菜々「随分と時間掛けてしまったので休憩タイムの時間ギリギリですね。 早く出ましょう」

しずく「はい」


菜々「すぐ着替えますから、しずくさんは精算を先にしていてください」

しずく「わかりました」

 



217: 2022/05/13(金) 22:39:54.69 ID:q2lAOMwF.net

────
──


 ウィーーーン(自動ドア)


しずく「・・・・・・」 キョロキョロ


しずく(大丈夫です、人影もあまりないので急ぎましょう) ヒソヒソ


菜々(・・・・・・はい)







 「・・・・・・・・・・・・」


 



218: 2022/05/13(金) 22:42:29.10 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の部屋~


侑「────んっ・・・」

侑「ああっ」


 クチュ クチュ・・・


侑「んっ! んっ!」 ヌチュッ


侑「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

侑「あ、ああ・・・・・・あゆ・・・ む・・・」


 クチュ・・・ クチュ・・・


侑「!?」 ビクッ



侑(わ、私・・・・・・ またオナニーしてる・・・・・・) ハァ ハァ

侑(しかも・・・・・・ 頭に思い浮かべていけない人を考えながら・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「や、やめよ・・・・・・」 バサッ


侑(最近、菜々ちゃんとしてないからって・・・・・・)

侑(自分でしてもしょうがないよ・・・・・・) ハアッ・・・



侑「・・・・・・」 チラッ


侑(・・・・・・あ、もうこんな時間! かったるいけど夜ご飯買いに行こうかな・・・・・・)


侑(そういえば、近所に新しい弁当屋出来てたっけ・・・・・・ まだ営業してるかな・・・・・・)


侑(とりあえず行ってみよっと・・・・・・)


 バタンッ

 



219: 2022/05/13(金) 22:45:04.35 ID:q2lAOMwF.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑「ふふふ~ん♪・・・・・・」


侑(おっ!)

侑(新しい弁当屋さんまだ開いてる! ラッキー!!)


 ウィーーーン(自動ドア)


店員「いらっしゃいませ~」


侑「こんばんは~、初めて来たんですけどオススメ何ですか??」

店員「当店ではからあげ弁当がイチオシです」


侑「じゃあそれ1つで」

店員「かしこまりました。お作り致しますのでお待ち下さい」

侑「お願いしまーす」


 prrrr(着信音)


侑「!?」

侑(あっ、電話?? 店内で通話すると迷惑になるから一度外に出るか・・・・・・) アタフタ


 ウィーーーン(自動ドア)


侑(だ、誰だろう・・・・・・ こんな時間に・・・・・・)

 



220: 2022/05/13(金) 22:47:28.06 ID:q2lAOMwF.net

 
侑(・・・・・・・・・・・・えっ??) ドクンッ


 ピッ


侑「もしもし!?」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(出るタイミング遅くて切れちゃったか・・・・・・) ハァッ



 「────こんばんは」


侑「ん??」 クルッ


 「2ヶ月振りかな、まさかまたバッタリ会うことになるとはね」 ニコッ


侑「!?」 ビクッ


侑「・・・・・・あ、歩夢!? ど、どうして!! い、今・・・ 電話くれなかった??」


歩夢「うん、侑ちゃんがお弁当屋さんに入って行くのが見えたからね」

歩夢「電話鳴らせば出てくるんじゃないかと思って」


侑「そ、そうだったんだ・・・・・・」

 



221: 2022/05/13(金) 22:50:09.04 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・」


歩夢「目、そらさないでよ・・・・・・」


侑「あ、いや、そういうつもりは・・・・・・」


歩夢「今日は前にゆうちゃんとバッタリ会った時みたいに本社に仕事しに来たんだ」


侑「へぇ~ そ、そうなんだ・・・」


歩夢「残業のせいですっかり遅くなっちゃってね」

侑「・・・だ、だよね、こんな遅い時間だもん」


歩夢「ほら、ウチの会社の人、私がこっちの人間だって知ってるでしょ?」

侑「うん」


歩夢「だから仕事終わらなくて、残業確定になっても帰してくれなくて、"実家泊まれば~?"って簡単に言うんだよ? 酷いよね~」

侑「あはは・・・ それは歩夢が信頼されてるから仕事して欲しかったんじゃないかな」 ハハハ


歩夢「・・・・・・侑ちゃんは相変わらずそういうところ上手いね」 ニコッ

侑「そんなんじゃ・・・・・・」

 



222: 2022/05/13(金) 22:52:51.25 ID:q2lAOMwF.net

 
歩夢「じゃ、実家でお母さん待たせてるから行くね」

侑「うん、気を付けて」


歩夢「・・・・・・」


歩夢「こっち来たついでだから、実家の両親と今後のことについて話そうかとも思ってるんだ」


侑「・・・・・・そうなんだ」



歩夢「あっ! お店の中で店員さん呼んでるよ? お弁当出来たんじゃない?」

侑「ホント??」


歩夢「じゃあね!」 ニコッ

侑「うん」


歩夢「・・・・・・あっ、そうだ!」

侑「ん??」


歩夢「恋人はしっかり束縛しておかないとダメだと思うよ」 ニコッ


侑「??」


歩夢「じゃ、今度こそじゃあね」


侑「・・・・・・」

侑(な、何が言いたかったんだろ・・・・・・)
 



223: 2022/05/13(金) 22:55:55.67 ID:q2lAOMwF.net

 

 ウィーーーン(自動ドア)


店員「お待たせ致しました」

侑「すみません! ちょっと知り合いが外にいたもんで」 アハハ


店員「いえいえ、500円になります」

侑「えっ、安いね! ・・・・・・え~っと」 ジャラジャラ


侑「はい、ちょうど!」 スッ


店員「ありがとうございました。またお願い致します」 ニコッ

侑「安いからまた買いにくるよ」 ニコッ


 ウィーーーン(自動ドア)


 



224: 2022/05/13(金) 22:59:14.16 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~数十分後~


 テク テク テク・・・


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・」 prrrr


侑「・・・・・・あ、お母さん? こんな遅くに悪いけど近くまで来たから泊まってく」

侑「・・・・・・うん、今、駅から向かってるところ。 もう少しで着くから」


 プツッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


 テク テク テク・・・


侑(せっかく買った弁当冷えてる・・・・・・ 何やってんだろ私・・・・・・ 実家帰っても何にもならないのに・・・・・・)


 



227: 2022/05/13(金) 23:03:26.73 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~しずくのアパート近く・路上~


 テク テク テク・・・


菜々「しずくさん、ではここで」


しずく「あ、あの・・・ ありがとうございました・・・・・・」

菜々「失礼します」



しずく「・・・・・・菜々さん!」



菜々「・・・??」 クルッ

菜々「しずくさん? どうしました??」


しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「本当は・・・・・・ こんなこともうやめた方がいいですよね・・・・・・」



菜々「・・・・・・・・・・・・はい」


菜々「私にも、しずくさんの為にもなりません・・・・・・ ただ溺れているだけです・・・・・・」



しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「言っていいのでしょうか・・・・・・ こ、こんなこと・・・・・・」


菜々「??」



しずく「・・・・・・」 グッ

しずく「あ、あの・・・・・・ 私・・・・・・ 菜々さんのことが・・・・・・」


菜々「!?」


菜々「い、いけません・・・・・・ それ以上は」



しずく「うっ・・・・・・ うう」 グズッ


菜々「い、言わないでください・・・・・・」

しずく「は、はい・・・・・・ ううう・・・」 シクシク

 



228: 2022/05/13(金) 23:05:45.92 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「・・・・・・それに、私は侑さんが好きなんです」


しずく「!?」

しずく「そ、そうですよね・・・・・・」 ウルッ


しずく「考えてみれば・・・・・・ 私は体を許してくれた菜々さんに甘えていただけなのかもしれません・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


しずく「わ、私もそろそろ恋人探そうかなぁ」 ハハハ


菜々「お役に立てるかわかりませんが、相談乗りますから」

しずく「ありがとうございます・・・・・・」


菜々「では、来週また会社で」


しずく「・・・・・・お疲れ様でした」 ペコッ


 ──テク テク テク・・・



しずく「・・・・・・・・・・・・」


 



229: 2022/05/13(金) 23:07:48.77 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の実家~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「ただいま~」


侑母「どうしたの? こんな時間に」

侑「うん、ちょっとね」


侑「レンジ使うよ」

侑母「何か買ってきたの??」

侑「うん、お弁当」


 バタンッ・・・

 ピッ

 ヴィイイイン・・・


侑母「それだけでいいの? 味噌汁でも温めようか?」

侑「十分十分! 部屋で食べるから」


侑母「お風呂も入るんでしょ?」

侑「あ、うん! あとでね」


 



230: 2022/05/13(金) 23:09:53.04 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~入浴後・実家侑の部屋~


 バタンッ


侑「ふうっ・・・」 フキフキ


侑(何してんだろ、私・・・・・・)



侑(あ、あれ? ブラシどこだっけ・・・・・・ あ、あった・・・・・・)


 カチッ

 ブオオオオオオオ・・・


侑(歩夢・・・・・・ 今・・・ 隣の部屋にいるのかな・・・・・・)

侑(それとも両親と話してる??)


 ブオオオオオオオ・・・・・・


侑(なんで、こんなに気になるんだろ・・・・・・)


 カチッ


侑(歩夢はもう、よその土地で新しい人生を進もうとしている・・・・・・ 昔とは違うんだ・・・・・・)

侑(私も・・・・・・ 菜々ちゃんと・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」 モヤッ


侑「ああっ! ダメだ~!!」 バンッ


侑(ベランダで頭冷やそう・・・・・・)


 ガラガラッ


侑(お、涼しい・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(昔、ここでよく歩夢と話したっけなぁ・・・・・・)

 



231: 2022/05/13(金) 23:12:04.36 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・・・・・・・」



 ──ガラガラッ


侑「!?」


歩夢「あ、やっぱり侑ちゃんだ」 ニコッ

侑「あ、歩夢!?」 ビクッ


歩夢「なんか誰も居ないはずの隣の部屋からドライヤーの音とか変な声とか聞こえたから、まさかと思ったけど・・・・・・」


侑「あはは・・・ ごめん。 うるさかったかな・・・・・・」

歩夢「平気平気。 それよりあの後お弁当買ってアパートに帰ったんじゃないの??」


侑「あ、うんっ! ちょ・・・ ちょっとね・・・・・・」 アハハ


歩夢「・・・・・・」


歩夢「ほんの少しだけだけど、侑ちゃんが私のこと止めに来たのかと思っちゃった」


侑「!?」


侑「そ、そんなことできないでしょ・・・・・・」

歩夢「そうだよね・・・・・・」


侑「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」


歩夢「昔はこうしてよくベランダでお話ししてたよね・・・・・・」

侑「うん、私もさっきそれ思い出してた」


歩夢「つい1年前までは、昔こうしてベランダで話してた侑ちゃんと私の延長線のままの私達だったけど、わずか1年で私達の関係が一気に変わっちゃったよ」


侑「そう・・・・・・ だね・・・」


歩夢「女同士での結婚は今のところほぼ出来ないけど、2人でずっと暮らしていくことはできると本気で私は思ってた・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」

 



232: 2022/05/13(金) 23:14:11.71 ID:q2lAOMwF.net

 
歩夢「こうなった原因はなんだっけ?? 侑ちゃん」 ニコッ


侑「!?」

侑「そ、それは・・・・・・ わ、私が・・・・・・」


歩夢「菜々ちゃんとしちゃったらその気になっちゃった・・・・・・って言いたいのかな??」

侑「・・・・・・ま、まぁ・・・」



歩夢「・・・・・・・・・・・・」

歩夢「原因は私だよ。 あの状態では遅かれ早かれ侑ちゃんに逃げられてたと思う」


侑「そ、そうかなぁ・・・・・・」


歩夢「そうだよ。 前に会った時も同じようなこと話したと思うけど、離れてみて思い返してみるとよくわかる」

歩夢「・・・・・・私、侑ちゃんを束縛し過ぎてたもん」


侑「!?」


歩夢「でも、ある程度の束縛も大事だとは思う・・・・・・ 私は行き過ぎていただけ・・・・・・」


侑「・・・・・・さっき、弁当屋の前で会った時も束縛がどうとか言ってたよね」


歩夢「うん、そうだね」

侑「何だったの?? 私と菜々ちゃんとのこと??」


歩夢「うん・・・・・・」


侑「・・・・・・それなら、わ、私は・・・・・・ 良い関係が築けてると思ってるよ」



歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「それならいいけど・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


 



234: 2022/05/13(金) 23:16:16.15 ID:q2lAOMwF.net

 

歩夢「・・・・・・どうしようかな」

侑「ん?」


歩夢「言った方いいのかな・・・・・・」


侑「え?」


歩夢「侑ちゃん、私ね。 今日の本社勤務で外回りから会社に戻る途中にたまたま見ちゃったんだけど・・・・・・」


侑「??」

侑「なにを?」



歩夢「・・・・・・・・・・・・」

侑「ん??」



歩夢「侑ちゃんの彼女さんが別の女の人とホテルから出てくるところ」


 



235: 2022/05/13(金) 23:18:21.17 ID:q2lAOMwF.net

 

侑「!?」


侑「ホ、ホテル??」

侑「じょ、冗談はやめてよ~! やだなぁ」


歩夢「凄く周りを気にしながら出て来たんだけど、あれは随分と常習的なんじゃないかと思って」


侑「う、うそでしょ?? 見間違いだよ・・・・・・」 オロオロ


歩夢「私がそんな冗談言うと思う??」

侑「ま、まぁ・・・・・・ 歩夢はそんなこと言わないとは思うけど・・・・・・」


歩夢「だからちゃんと束縛しておかないとダメだよって言ったの」

侑「・・・・・・・・・・・・」 ワナワナ


歩夢「生徒会長していた真面目な菜々ちゃんがね・・・・・・ 私も驚いたな」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「私は侑ちゃんと菜々ちゃんの関係壊したくてこういうこと言ったんじゃないからね?」


侑「な、なに??」

歩夢「今のうちなら菜々ちゃんの浮気をやめさせられるんじゃないかと思うから」


侑「菜々ちゃんが浮気・・・・・・ 嘘だ・・・・・・」 ボソッ

 



236: 2022/05/13(金) 23:20:24.93 ID:q2lAOMwF.net

 
歩夢「それとも、菜々ちゃんと別れる??」


歩夢「・・・・・・でも、私は侑ちゃんとよりを戻すことは出来ないけど」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「でも、私達ずっと深い仲だったし、慰めてあげるくらいならいいよ? 侑ちゃん」



歩夢「・・・・・・私の部屋、来る??」


侑「・・・・・・」

侑「い、いや・・・・・・」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「約1年前、侑ちゃんと私が別れた後に侑ちゃんのアパートで私、酷いことしたよね・・・・・・」


侑「・・・・・・」


歩夢「それこそあの時は、私も完全に病んでたと思う」

歩夢「侑ちゃんにあんな酷いレイプしてしまって・・・・・・ トラウマになってない??」



侑「・・・!?」 ドクンッ



歩夢「今の私と、SEXしてみる? ・・・・・・それで上書き・・・ できないかな・・・・・・」



侑「・・・・・・」 ドクンッ



歩夢「侑ちゃんなら・・・・・・ いいよ・・・・・・」 ニコッ


侑「くっ・・・・・・」

 



237: 2022/05/13(金) 23:22:47.70 ID:q2lAOMwF.net

────
──


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「んっ・・・ぁっ・・・・・・」


 ミシッ・・・ ミシッ


侑「はぁ・・・ はぁ・・・」


歩夢(ゆ、侑ちゃん・・・・・・ 両親に気付かれるから音たてないで・・・・・・) ヒソヒソ


侑「・・・・・・んっ」


歩夢「ぁっ・・・・・・」 ビクッ

侑「・・・・・・んん」


歩夢(こうして抱き合ってると、私達が初めてSEXした時のこと思い出さない??) ヒソヒソ


侑「・・・・・・・・・・・・」 レロッ


歩夢「あっ!」 ビクンッ


 ミシッ ギシッ・・・


歩夢「ぃ・・・ぃく・・・・・・」 ビクッ


 



238: 2022/05/13(金) 23:24:59.16 ID:q2lAOMwF.net

────
──


歩夢「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

侑「はあっ・・・ はあっ・・・」


歩夢(侑ちゃん、少しは上手くなったんじゃない?) ヒソヒソ


侑(い、いや・・・・・・)

歩夢(私、いっちゃったもん・・・・・・ でも、相変わらずだね) ヒソヒソ


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢(このまま私と寝よっか?) ヒソヒソ

歩夢(私のお母さんには、昔話で侑ちゃんと盛り上がってたら遅くなってそのまま眠っちゃったって言うから) ヒソヒソ


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「私と一緒だと落ちつくでしょ? 侑ちゃん・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


 



239: 2022/05/13(金) 23:27:02.94 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~翌朝・侑の実家~


 バタンッ


侑「ただいま」


侑母「侑!? 歩夢ちゃんのところにずっと居たの??」

侑「ああ・・・うん、たまたま歩夢も帰省してたし、色んな話で盛り上がってさ。 ついつい朝まで話し込んじゃったんだよね」 アハハ


侑母「もう~、上原さんに迷惑掛けてないでしょうね?」

侑「大丈夫大丈夫!」


侑母「今日はどうするの??」

侑「もう着替えたら帰るよ」

侑母「せっかちね、気を付けなさいよ!」 ハァッ

侑「うん!」


 



240: 2022/05/13(金) 23:29:12.80 ID:q2lAOMwF.net

────
──


 テク テク テク・・・


侑(・・・・・・ほんと何してんだろ私・・・)


侑(あ、そういえば歩夢の部屋にいる間、スマホは私の部屋に置きっぱなしだったんだよな・・・・・・)


侑「・・・・・・」 ピッ


侑「!?」

侑(やっぱり・・・・・・ 菜々ちゃんから着信が何度も・・・・・・)


侑(折り返すか・・・・・・)


侑(いや、アパートに帰ってからにしよう・・・・・・)


侑(今は何を話していいかわからない・・・・・・)


 テク テク テク・・・


 



241: 2022/05/13(金) 23:31:18.48 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャ・・・

 バタンッ


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「はあっ・・・・・・」


 ボフッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


 prrrr(着信音)


侑「・・・・・・」

侑(菜々ちゃんからか・・・・・・)


侑(ごめん・・・・・・ 頭の整理が追いつかない・・・・・・)


 prrrr・・・・・・(着信音)


侑(歩夢が言ってたっけ・・・・・・)

侑(菜々ちゃんがホテルから出て来たって・・・・・・)


侑(そのホテルって・・・・・・ ラブホのことなんだろうけど・・・・・・)

侑(最近会わないことが多いのはそれ??)


侑(たしか、会う頻度が少なくなったのは旅行のあとから・・・・・・)



侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(でも、もっと最低なのは私・・・・・・ また浮気した・・・・・・)

侑(私に菜々ちゃんをあれこれ言う資格はない・・・・・・)

 



242: 2022/05/13(金) 23:33:22.99 ID:q2lAOMwF.net





侑「ふうっ・・・」 ガタッ


 ガバッ


侑(冷蔵庫の中にたしか・・・・・・)

侑(あった・・・) ゴトッ


 バタンッ


侑(・・・・・・たまには真っ昼間からいいよね)


 カシュッ

 ・・・シュワァ


侑「んぐっ・・・ んぐっ・・・ んぐっ・・・・・・」 ゴクッ ゴクッ

侑「げふうっ・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「んっ・・・ んぐっ・・・・・・」 グビッ グビッ・・・


 ドンッ


侑「はぁっ・・・・・・」

侑(もう一本・・・・・・)


 カシュッ


 



243: 2022/05/13(金) 23:35:28.24 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~夕方~


侑「Zzz・・・・・・・・・・・・」


 ピンポーン


侑「Zzz・・・・・・・・・・・・」


 ガチャッ・・・

 バタンッ


菜々「────侑さん??」


侑「Zzz・・・・・・・・・・・・」

菜々「侑さん?? ・・・・・・ね、寝てる??」


菜々(・・・・・・えっ? なんですか・・・この空き缶・・・・・・ こんなにたくさんビール飲んで・・・・・・)


侑「Zzz・・・・・・・・・・・・」


菜々「侑さん? 大丈夫ですか・・・・・・?」


侑「Zzz・・・・・・・・・・・・」


菜々(起こさないでおこう・・・・・・)


菜々(とりあえず、片付けしますか・・・・・・) ガラッ

 



244: 2022/05/13(金) 23:38:07.27 ID:q2lAOMwF.net






 ガランッ・・・ ガサゴソ


菜々(これでよし・・・・・・)



侑「Zzz・・・・・・・・・」


菜々(前はほぼ毎日会ってたのに、ここしばらくは週末に会うか会わないかでしたからね・・・・・・)

菜々(さみしい思いをさせてしまったのでしょうか・・・・・・)


菜々(すみません・・・・・・ 侑さん・・・・・・)


侑「Zzz・・・・・・」


菜々(起きるまで、側にいた方がいいですよね・・・・・・)



侑「んっ・・・・・・ んん~・・・・・・」 ピクッ

菜々「あ、侑さん・・・・・・」


侑「んんっ・・・・・・ あれ・・・・・・」 ボーッ


侑「今何時・・・・・・」 キョロキョロ

菜々「もう17時ですよ」


侑「あ、あれ?? ・・・・・・な、菜々ちゃん??」

菜々「おはようございます」 ニコッ


侑「あれ? たしか朝帰って来てからビール飲んで・・・・・・?」


菜々「ビールの空き缶なら片付けましたよ」

侑「あ、そうなんだ・・・・・・ ごめん・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「菜々ちゃん・・・・・・ いつ来たの?」

菜々「ついさっきですよ。昨夜から侑さんと電話もLINEも繋がらないので心配になって来てみたんです」


侑「そうだったんだ・・・・・・ 電話出なくてごめん」

菜々「いえ・・・・・・」


菜々「・・・・・・お腹、空きませんか?」 ニコッ


侑「・・・・・・あ、いや」

菜々「昼間からあんなに飲んだんですから胃が受け付けませんよね」


侑「うん・・・・・・」

 



245: 2022/05/13(金) 23:40:14.26 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・・・・・・・」 ボーッ


菜々「・・・・・・侑さん、ど、どうかしましたか?」


侑「・・・・・・い、いや・・・ 昼間飲んだビールが結構効いたみたい・・・・・・」


菜々「そう・・・ ですか・・・・・・」



侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・昨日、何してたの?」

菜々「えっ??」


菜々「あのっ・・・ その・・・・・・ ざ、残業ですっ!」 アタフタ

菜々「い、忙しくて・・・・・・」 アハハ


侑「ここしばらく菜々ちゃんの残業が多いみたいだから心配してたんだ・・・・・・」

菜々「す、すみません・・・・・・ ご不安にさせてしまったようで・・・・・・」


侑「前だとさ、残業があった日でも、時間遅くても来てくれたり、私が行ったりしてたよね」

菜々「はい・・・・・・ そうですね」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・なんてね」 ハァッ


菜々「・・・・・・」


侑「付き合ってるからって毎日会わなきゃいけない訳じゃないし、それにたまには会うわけだし・・・・・・」

菜々「そ、そうですね・・・・・・ い、今までが会い過ぎてたということもあるかもしれないです」 アハハ



侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「ごめん・・・・・・ なんか変な空気にしちゃったかな」


菜々「いえ・・・・・・」


侑「泊まってくでしょ??」

菜々「はい! そのつもりです」 ニコッ

 



246: 2022/05/13(金) 23:42:24.44 ID:q2lAOMwF.net

────
──


~深夜~


菜々「あっ・・・ あっ・・・」

侑「んっ・・・」 チュプッ


菜々「んんっ! あんっ!!」 ピクッ


 ギシッ・・・ ギシッ・・・


侑「くっ・・・」

侑「はぁっ・・・ はぁっ・・・・・・」


菜々「??」

菜々「ゆ、侑さん・・・・・・ どうしました? 代わりましょうか?」

侑「いや・・・・・・ 大丈夫・・・・・・」


 ガバッ


菜々「んっ・・・・・・」

侑「あっ・・・・・・ はぁっ・・・・・・」 グイッ


 ミシッ・・・


菜々「ゆ、侑さん・・・・・・ そ、そこ・・・・・・ いい・・・・・・」 ビクンッ

菜々「いつものように・・・・・・ して・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・」 ヌプッ


菜々「あっ・・・・・・ あっ・・・・・・」



侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(?? いつものように・・・・・・?? ・・・・・・こういう攻め方、あまりしたことないのにな・・・・・・・・・・・・)



侑「・・・・・・」


侑(やっぱり・・・・・・ そうなんだ・・・・・・)

 



247: 2022/05/13(金) 23:44:29.51 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「??」

菜々「侑さん?? どうしました? やはりお疲れですか??」


侑「・・・・・・やめよう」

菜々「えっ?」


侑「ごめん・・・・・・ 集中できなくて・・・・・・」


 ボフッ


侑「今日はもう寝よう・・・・・・」

菜々「侑・・・ さん・・・・・・」


 バサッ


侑「・・・・・・・・・・・・」 モゾッ

 



248: 2022/05/13(金) 23:46:36.63 ID:q2lAOMwF.net






侑「・・・・・・」

侑「・・・・・・・・・・・・うっ・・・ ううっ」 グズッ


菜々「・・・・・・ゆ、侑さん?」


侑「・・・・・・うううっ・・・ ぐっ・・・・・・」 シクシク

菜々「ど、どうしたんですか??」


侑「ううう・・・・・・ ああっ・・・・・・」 グスッ

菜々「大丈夫ですか? どうかしたんですか??」


侑「・・・・・・ゔうっ・・・ な、なんでもない゛・・・・・・」


菜々「侑さん・・・・・・」


侑「はあっ・・・ はあっ・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「私も・・・・・・侑さんの横に寝てもいいですか?」


侑「・・・・・・」 コクッ


 バサッ・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・ど、どうして・・・ 泣いているんですか?」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ウグッ


侑「・・・・・・わ、私とのSEXじゃ・・・・・・もう物足りないの??」

菜々「えっ??」


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「知ってるよ・・・・・・」


菜々「えっ?」


侑「最近会わないのはソレなんじゃないかな・・・・・・」

菜々「ゆ、侑さん・・・・・・??」 ドキドキ


菜々「ち、違います・・・・・・ それは・・・・・・ その・・・・・・」 オロオロ

 



249: 2022/05/13(金) 23:48:44.37 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「・・・・・・相手はおそらく、しずくちゃんでしょ」

菜々「!?」


菜々「ゆ、侑さん!! 違うんですっ」

侑「何が違うの? やっぱりそうだったんだ・・・・・・」


菜々「す、すみません・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「いや、謝らないで・・・・・・」

菜々「え?」


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「歩夢がね、昨日見たんだって・・・・・・ 菜々ちゃんがホテルから出てくるところ」


菜々「!?」

菜々「そ、そんな・・・・・・」 オロオロ


侑「実は最近、SEXしてても違和感あってさ・・・・・・ さっきしたとき、その違和感が何なのか分かった気がするよ」


菜々「・・・・・・・・・・・・」



侑「でも・・・・・・ 私は菜々ちゃんを責める資格がない・・・・・・」

菜々「ゆ、侑さん・・・・・・」


侑「そもそも、私が菜々ちゃんと付き合い始めたきっかけは、歩夢から菜々ちゃんへの浮気だったわけだし・・・・・・」


菜々「そ、それは・・・・・・ 私が悪いんです・・・・・・ あの時、侑さんに浮気させたのは私です」


侑「もともと浮気した人間が浮気を責める資格はないんだよ・・・・・・」

菜々「い、いえ・・・・・・ そんなことは・・・・・・」


侑「・・・・・・それに」


菜々「??」

菜々「・・・それに??」


侑「私、昨日歩夢とSEXした・・・・・・」


菜々「えっ??」


侑「更に浮気を重ねたんだよ・・・・・・」

 



250: 2022/05/13(金) 23:50:47.20 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「・・・・・・・・・・・・」 ウルッ


菜々「わ、私には・・・・・・ それを責めることができません・・・・・・」 グスッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「さっき侑さんがおっしゃった通り、私はしずくさんとSEXをしていました・・・・・・」

菜々「きっかけは、しずくさんの歓迎会の時です・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「その時は酔っていたこともあり、過ちということでお互い忘れようとしずくさんと約束しましたが・・・・・・ その後ずるずると・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「しずくさんとの体の関係を一度きりで解消しようとしなかった私が悪いです・・・・・・ すみません・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・どうする?」


菜々「ど、どうする・・・・・・ と、いいますと・・・・・・?」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ガタッ

菜々「侑さん?」


 ガタッ


侑「・・・・・・」 バタンッ

 



251: 2022/05/13(金) 23:52:51.05 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「侑さん!? 台所で何してるんですっ!?」


菜々「!?」

菜々「侑さん! だめ!!」 ガタッ


菜々「くっ・・・」 バンッ


 ドンッ


侑「うわっ!」 ドサッ


 ・・・カランカラン


菜々「ほ、包丁なんか出して・・・・・・ な、なにしてるんですか・・・・・・」 ガクガク


侑「・・・・・・・・・・・・」 ハァッ ハァッ・・・

侑「と、止めてくれて・・・・・・ あ、ありがとう・・・・・・」 ガクガク


侑「で、でも・・・・・・ 菜々ちゃんが止めてくれなくても手が動かなかったから・・・・・・ 私には死ぬ度胸はないみたい・・・・・・」


侑「ぜんっぜんダメだぁ・・・・・・」 アハハ


菜々「ゆ、侑さんっ! 何を言ってるんですか!!」 ガバッ

侑「・・・・・・」


菜々「うううっ・・・・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク・・・


侑「菜々ちゃん・・・・・・」

菜々「うああああっ・・・・・・ ううっ・・・・・・ ぐずっ・・・・・・」


侑「・・・・・・」 ウルッ

侑「ご、ごめん・・・・・・ ね・・・・・・ うううっ・・・・・・」

侑「うううううっ・・・・・・」 シクシク


菜々「わ、私がいるんです・・・・・・ し、死ぬなんて・・・・・・ 馬鹿なこと・・・・・・ 考えないで・・・・・・ ううううっ・・・」 シクシク

侑「うううっ・・・・・・ うあああっ・・・・・・」 シクシク


侑「ぐずっ・・・・・・んんっ・・・ ごめんね・・・・・・ ごめんね・・・・・・」

侑「ううっ! ひぐっ・・・・・・」


菜々「はあっ・・・ うっ・・・」 ハァッ ハァッ

 



252: 2022/05/13(金) 23:55:40.84 ID:q2lAOMwF.net

 
菜々「お、お互い・・・・・・ 落ち着きましょうか・・・・・・」 ギュッ

侑「うん・・・・・・」 ギュッ


侑「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・菜々ちゃん?」

菜々「・・・・・・なんですか?」


侑「菜々ちゃんがしずくちゃんとSEXしていたことは私が悪いよ・・・・・・ 私が菜々ちゃんを満足させてあげられていなかったんだと思う・・・・・・ 精神的にも、肉体的にも・・・・・・」


菜々「そ、そんなことありません! 侑さんは・・・・・・ 私の大切な・・・・・・」

侑「だから・・・・・・ 菜々ちゃんも自分を責めたりしないで」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「あと・・・・・・ 私ね・・・・・・」


菜々「な、何ですか・・・・・・?」


侑「菜々ちゃんのことは凄く好きで大切なんだ・・・・・・」

菜々「私もです・・・・・・」


侑「でも、私・・・・・・ まだ・・・・・・歩夢のことが好きみたい・・・・・・」


菜々「!?」


侑「去年歩夢と別れる時・・・・・・ 私のせいで歩夢は病んでしまったんだ・・・・・・」

侑「それで、このアパートに押し掛けて来た歩夢に・・・・・・ 私は犯された・・・・・・」

侑「最後にSEXしてほしいって・・・・・・」


侑「そんなことがあったのに・・・・・・ 私・・・・・・」


菜々「侑さん・・・・・・」

 



253: 2022/05/13(金) 23:57:43.23 ID:q2lAOMwF.net

 
侑「ここ2~3ヶ月で歩夢とは昨日以外にも何回か会ってるんだよ」

菜々「そ、そうだった・・・・・・の・・・ですか・・・・・・」


侑「旅行の時も・・・・・・ まぁ、あれはたまたまだったけど・・・・・・」

菜々「えっ?」


侑「それとね、I豆からN高原に旅行先変える話したのは・・・・・・ 歩夢がT県に住んでるからなんだ・・・・・・」

菜々「そ、そんな・・・・・・」


侑「最低でしょ、私・・・・・・」

菜々「いえ、自分を責めてないでください・・・・・・」


侑「歩夢ね、向こうの勤め先の人からかなり積極的にアプローチされてるみたいで、それを受け入れる方向で前向きになってるんだって・・・・・・」

菜々「・・・・・・」


侑「私・・・・・・ それを素直に喜べなかった・・・・・・ 祝福してあげられなかったんだ・・・・・・」

菜々「侑さん・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」

 



254: 2022/05/14(土) 00:00:16.51 ID:ZWWoZRk4.net

 
侑「私・・・・・・ それを止めたい・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「多分、これが今私が1番自分に嘘偽りなく思っている本音だと思う」

菜々「そ、それじゃ・・・・・・」


侑「今日はこのまま2人で抱き合って眠ろう・・・・・・」

侑「そして・・・・・・ 明日の朝、別れてほしい・・・・・・」 ニコッ


菜々「ゆ、侑さん!? な、何を!?」


侑「凄く最低なことを言っている自覚はあるよ」


菜々「ううっ・・・・・・ そ、そんな・・・・・・ 」 グズッ


侑「さぁ、こんな台所で裸で抱き合っていても風邪ひくからさ・・・・・・ ベッドで寝ようよ?」

菜々「うううっ・・・・・・ ああああっ・・・・・・」 シクシク


菜々「ううっ・・・ ま、待ってください」 グズッ

菜々「し、しずくさんとは・・・・・・ もうやめようって・・・・・・ お互い話して納得したんですっ・・・・・・」 ウウッ


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「だから・・・・・・ こんな私ですけど・・・・・・ 私は・・・ 侑さんがどうあれ・・・・・・ 受け入れますから・・・・・・」

菜々「だから・・・・・・」 シクシク


侑「・・・・・・」

侑「ほら、ベッドで寝よう?」 ニコッ


菜々「!?」

菜々「うううううっ・・・・・・・・・」


 



255: 2022/05/14(土) 00:02:20.98 ID:ZWWoZRk4.net

────
──


~翌朝~


侑「・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・」

侑「朝か・・・・・・」


菜々「起きましたか・・・・・・ 侑さん・・・・・・」

侑「菜々ちゃんも・・・・・・」

菜々「はい・・・・・・」


侑「昨夜話した通り・・・・・・ 約1年、ありがとう」 ニコッ

菜々「・・・・・・・・・・・・」 ウルッ


侑「歩夢、今日は半日東京にいて、それから帰るはずだから会いに行って説得する・・・・・・」


侑「菜々ちゃんは私の部屋でゆっくりしてていいから好きなタイミングで帰ってね」 ニコッ

侑「私は歩夢に会いにいく・・・・・・」 スクッ


菜々「・・・・・・侑さん」

侑「ん?」


菜々「私はまだ別れることに納得していません」


侑「えっ?」

菜々「でも、侑さんがそこまでおっしゃるのなら引き止めても無理なのでしょう」


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「私も一緒に歩夢さんに会いに行きます」


侑「えっ?」


菜々「その、侑さんが歩夢さんの決断を変更させる説得の行方を私にも見届けさせてください」


侑「な、菜々ちゃん??」

菜々「それが私が侑さんと別れる条件です」

 



256: 2022/05/14(土) 00:03:28.58 ID:ZWWoZRk4.net

 
侑「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「・・・・・・わかったよ」

菜々「ありがとうございます」


侑「じゃあ、支度して出掛けるよ? 多分まだ実家にいるはずだから連絡取ってどこかに呼び出すから」

菜々「わかりました」

 



257: 2022/05/14(土) 00:05:30.74 ID:ZWWoZRk4.net

────
──


侑「・・・」 prrrr・・・


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「歩夢、電話もショートメールも反応無しだ・・・・・・」 ウーン


菜々「歩夢さんの実家の固定電話に電話してみては?」

侑「あ、なるほど」


侑「歩夢の家の電話番号は昔から暗記してるんだよね・・・・・・」 ピッ ピッ・・・


侑「・・・」 prrrrr・・・


侑「・・・・・・」


歩夢母『はい、上原です』

侑「!?」


侑「あの! 私、侑です! 隣の高咲の!」

歩夢母『あら、侑ちゃん?? どうしたの?』


侑「歩夢、まだいますよね?」

歩夢母『午後の新幹線で帰るみたいだからまだいるわよ?』

侑「お願いします」

歩夢母『ちょっとまってね』


~♬~♬(保留音)


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢『・・・もしもし』


侑「あ、歩夢! 良かった!」

歩夢『どうしたの?』


侑「単刀直入に言う、歩夢が帰る前にもう一度会いたい」


歩夢『ええっ? 急だね』

歩夢『まぁ、 別に構わないけど』


侑「じゃあ場所は・・・・・・・・・・・・」


歩夢『わかった』

 



258: 2022/05/14(土) 00:07:16.86 ID:ZWWoZRk4.net

────
──


~某所~


 テク テク テク・・・


侑「歩夢? お待たせ・・・・・・」


歩夢「・・・あ、侑ちゃん」 クルッ

歩夢「どうしたの? こんなところに呼び出して・・・・・・」


歩夢「??」


歩夢「・・・・・・って、あれ? 菜々ちゃんも??」

菜々「歩夢さん、こんにちは」


歩夢「どうしたの? ラブラブな2人が私に何の用?」


侑「歩夢に用があるのは私・・・・・・」


歩夢「えっ?」


菜々「私はついてきただけです」


歩夢「わけわからないよ・・・・・・ 何??」


侑「歩夢の時間も限られてるから、もう本題に入るよ」


歩夢「何? 侑ちゃん・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「私、やっぱり歩夢のことが好きだ・・・・・・」

歩夢「えっ?」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「歩夢、T県の職場の人からアプローチ受けてるんだよね? そしてそれを受け入れる方向で前向きになってるって」

歩夢「それが何?」


侑「それを止めに来た」

歩夢「は?」

 



259: 2022/05/14(土) 00:09:21.40 ID:ZWWoZRk4.net

 
侑「私は歩夢が好きだから、歩夢は誰にも渡したくない」

歩夢「ゆ、侑ちゃん・・・・・・ 菜々ちゃん連れて来てそんな事なんで言ってんの?? ・・・・・・馬鹿にしに来たの??」


菜々「口挟んで申し訳ないですが、侑さんについて来たのは私のわがままです。同行させて貰えるよう、私が侑さんに頼みました」


歩夢「そう・・・・・・ なんだ」


侑「また前みたいに2人で暮らそう」 ニコッ

歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「1年前、私言ったよね? 侑ちゃんは必ず私に戻ってくるって」

侑「覚えてるよ、当時は凄く怖い言葉だった・・・・・・」



歩夢「やっぱ私の予想が当たったかぁ~」


歩夢「・・・・・・ 一昨日、私とSEXしたせいで火が着いちゃったのかな・・・・・・?」


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「いや、私は多分ずっと歩夢が好きだったんだよ・・・・・・」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「それとも、私が菜々ちゃんの浮気現場見たの教えちゃったのがまずかったのかな・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑「それはもう私と菜々ちゃんで折り合いつけたから」


歩夢「そう・・・ なんだ・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「なんで説得できると思ったの??」

侑「わからない。でも行動しないと後悔すると思ったから」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」
 



260: 2022/05/14(土) 00:11:19.28 ID:ZWWoZRk4.net

 
歩夢「侑ちゃんらしいね・・・・・・」


歩夢「そういう侑ちゃん、・・・・・・好きだったよ」


侑「・・・・・・・・・・・・」



歩夢「私も少し悪ふざけが過ぎたかなぁ・・・・・・」

侑「えっ?」


歩夢「やっぱ、侑ちゃんと別れてからも悔しくてさ・・・・・・ ずっと忘れられなくて・・・・・・」

歩夢「悲しくて・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「忘れる為に転勤までしたけど、やっぱり完全には忘れられなかった・・・・・・」


侑「・・・・・・」


歩夢「・・・・・・職場の人からアプローチ受けてるって話は嘘だよ」


侑「えっ?」

菜々「!?」


歩夢「そういう風に言うと侑ちゃんがどういう反応するか見てみたかったんだよね・・・・・・ 道端でバッタリ会ったとき、ふと思って言ってしまったの」


侑「そ、そうなんだ・・・・・・」

歩夢「思いのほか、侑ちゃんの心に響いたみたいだね・・・・・・」


侑「じゃ、じゃあ・・・・・・ 私達・・・・・・ も、もう一度・・・・・・」


歩夢「それはないよ」

侑「えっ!?」


歩夢「私達がまた付き合っても同じことになる」

侑「そ、それは私が努力するから!!」


歩夢「いや、無理だよ・・・・・・ そんな努力しながらの関係なんてツラくて必ず崩壊するよ」

侑「だ、だから私は大丈夫だから!」


歩夢「それに・・・・・・ 菜々ちゃんは侑ちゃんを手放す気ないんじゃない?」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

 



261: 2022/05/14(土) 00:13:30.29 ID:ZWWoZRk4.net

 
歩夢「菜々ちゃん、侑ちゃんって大変でしょ?」 ニコッ

菜々「えっ?」


侑「ちょっと! 歩夢?? 2人で話してるんだから菜々ちゃんを巻き込まないで!」


歩夢「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「菜々ちゃんがホテルから出て来たことや、一昨日に私と侑ちゃんがSEXしたことで侑ちゃんの気持ちが揺らいじゃったんだね・・・・・・」

歩夢「私のせいだなぁ・・・・・・ ごめんね」


侑「・・・・・・」


歩夢「侑ちゃんの気持ちは嬉しい・・・・・・ 侑ちゃんの気持ちに応えたい・・・・・・」

歩夢「でも・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「でも・・・・・・?」


歩夢「侑ちゃんは菜々ちゃんと一緒がお似合いなんじゃないかな・・・・・・」 ニコッ


侑「えっ・・・・・・」



歩夢「侑ちゃんが暴走して私に告白しに来たところにまでついて来てくれるような素敵な人なんだから、大切にしてあげて・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「というわけで、侑ちゃんからの告白は嬉しかったけどごめんなさいしますね」 ニコッ


侑「あ、歩夢・・・・・・」 オロオロ


歩夢「私、午後の新幹線で帰るとはいえ、会社に持って行くお土産買ったりしないといけないからもう時間ないんだよ」

侑「あ、あの!」


歩夢「私と侑ちゃんは幼馴染。これは今も昔も変わらない・・・・・・ そしてこれからも」

歩夢「それは・・・ 忘れないで欲しいな・・・・・・」


侑「あ、歩夢・・・・・・」

 



262: 2022/05/14(土) 00:15:07.07 ID:ZWWoZRk4.net

 
歩夢「じゃ、また今度帰省した時にでも会おうね」 ニコッ

侑「ま、待って・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


歩夢「菜々ちゃん、侑ちゃんをお願いね」


菜々「歩夢さん・・・・・・」



歩夢「それじゃ・・・・・・」


 ──テク テク テク・・・



侑「あ、歩夢!!」 ダッ


菜々「侑さん! ダメです!!」 ガッ


侑「うわっ! 離して!」

菜々「歩夢さんのお気持ち、分からなかったのですか??」


侑「ううっ・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「ご、ごめん・・・・・・」

菜々「はい」


 



263: 2022/05/14(土) 00:16:11.41 ID:ZWWoZRk4.net

 


菜々「・・・・・・結局、全部・・・ 壊れちゃいましたね」


侑「・・・・・・そう・・・ だね」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「では、約束通り見届けさせて頂きましたので別れましょう」


侑「・・・・・・・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」



菜々「・・・・・・私は、引き止めてくれないのですね」



侑「!?」

侑「そ、そうじゃないよ・・・・・・・・・・・・ ここまでやっておいて、それは失礼だよ・・・・・・」

侑「それに私にそんな資格はない・・・・・・」


 



264: 2022/05/14(土) 00:21:55.39 ID:ZWWoZRk4.net

 


菜々「・・・・・・」


菜々「今日で私と侑さんの関係も解消しますが、凄く良い日々を送れたと思ってます。ありがとうございました」


侑「うん・・・・・・」



菜々「では、私・・・・・・ 昨夜から一睡もしてないんで帰りますね」


侑「ええっ?? そうだったの??」

菜々「誰のせいですかね?」 ニコッ


侑「だ、だよね・・・・・・ 実は私も一睡もしてない・・・・・・」


菜々「侑さんもお帰りになって休んだ方がいいですよ?」



菜々「では、またいつか楽しい日々が過ごせることを祈ります」





侑「・・・・・・・・・・・・」

 



265: 2022/05/14(土) 00:28:55.67 ID:ZWWoZRk4.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャッ・・・

 バタンッ


侑「・・・・・・ただいま」


 ボフッ


侑「・・・・・・・・・・・・」




~完~


 



268: 2022/05/14(土) 00:34:58.04 ID:ZWWoZRk4.net

~エピローグ~



269: 2022/05/14(土) 00:35:38.18 ID:ZWWoZRk4.net

 

────3年後・・・


~ある日の夕方・路上~


 テク テク テク・・・


菜々「・・・・・・そういえば、歩夢さんが転勤でこちらに戻ることが決まったそうですよ?」

しずく「そうなんですか!」


 テク テク テク・・・


菜々「向こうの生活も気に入ってたようで、少し残念そうではありましたけどね」 ハハハ

しずく「数年間も住まわれていたのなら愛着も湧きますよね」


菜々「歩夢さんの引っ越しが終わって落ち着いたタイミングで同好会の同窓会でも開催しましょう」

しずく「いいですね! 賛成です」 ニコッ

 



270: 2022/05/14(土) 00:37:41.93 ID:ZWWoZRk4.net

 
しずく「場所は~・・・ どこにします??」


菜々「そうですね・・・・・・」

菜々「愛さんのお店、貸し切って貰えないでしょうか?」


しずく「何年か前にかすみさんのお店で集まった時あったじゃないですか?」

菜々「はい」

しずく「その時、愛さんが貸し切りにして張り切るとかおっしゃってたような気がするので大丈夫じゃないでしょうかね?」

菜々「ですね」 ニコッ


 テク テク テク・・・


 



271: 2022/05/14(土) 00:39:45.20 ID:ZWWoZRk4.net






しずく「では、菜々さん。 ここで失礼します」

菜々「はい、今日もお仕事お疲れ様でした」 ニコッ


しずく「ではまた明日」ニコッ

菜々「お気をつけて」 ニコッ


 



272: 2022/05/14(土) 00:41:57.55 ID:ZWWoZRk4.net

 




菜々「・・・・・・お待たせしました。 行きましょうか」 ニコッ


 テク テク テク・・・


侑「しずくちゃんと何話してたの?」


菜々「歩夢さんの引っ越しが終わったら同好会みんなで集まりましょうって話です」


侑「ふーん・・・ そういえば、歩夢。 異動でこっち戻るかもって言ってたっけ・・・・・・」


菜々「ん? 決まったって連絡来ましたよ?」


侑「!?」

侑「えっ? 私聞いてないけど! なんでいつもそういうの菜々ちゃんにだけ連絡いくの!?」

菜々「ははは・・・・・・ 嫌われてるんじゃないですか?」 ニコッ


侑「そ、それはないと思うけどなぁ~・・・」 アハハ

 



273: 2022/05/14(土) 00:44:02.02 ID:ZWWoZRk4.net

 
菜々「冗談ですよ」 ニコニコ

侑「ひどいなぁ~!」 プンプン

菜々「あはは・・・」


侑「歩夢、もう引っ越し先は決めてるのかな」


菜々「さぁ、そこまでは・・・・・・」

侑「言ってくれたら住まい探し手伝うんだけどなぁ・・・・・・」


菜々「まぁ、物件探しのためにこちらまで足運んだり大変でしょうからね。そういう協力は喜ばれるのではないでしょうか」


侑「せっかくだから、ついでに良さそうなところ聞いてみてあれば歩夢に教えてあげようか?」


菜々「まぁ、歩夢さんなら大丈夫だと思いますけどね」

侑「だね、もしかするともう決まってるかもしれないし」

 



274: 2022/05/14(土) 00:46:41.40 ID:ZWWoZRk4.net

 

 テク テク テク・・・



菜々「さて、私達も新居の契約しに行きましょう」

侑「うん」


菜々「良かったですね、足が伸ばせるくらい浴槽が大きな物件が見つかって」

侑「そうだね。 高い金額払うんだから妥協できないもんね」 ニコッ


 テク テク テク・・・


菜々「着きましたよ」 ニコッ

侑「うん、行こうか」 ニコッ





~おしまい~

 


元スレ
歩夢「侑ちゃん、私を忘れないで欲しいな・・・」後編