1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:19:12.80 ID:PcnKKUwb0
あんまりけいおんらしくないけど話はできてるんで
投下します
あと男が結構出るので注意
人類の生活の域は太陽系全土に広まっていた。西暦2100年の時点で、宇宙開発は
進み、各惑星のテラフォーミングも完了していた。しかし西暦2100年代中期に類を
みない世界大戦が勃発。それは人類史上初の全面核戦争であった。やがて戦争は
終わったが、核の冬が到来。もはや地球は人類の住める場所ではなかった。
人類は地球を脱出することにしたが、すべての人間を運ぶのは不可能であった。
全世界で抽選が行われ、当選した人は地球を脱出、当選しなかった人は地球に取り残され
てしまった。
こうして人類は地球を捨てた。取り残された人々とともに。
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:23:29.51 ID:PcnKKUwb0
他の惑星に生活の場を移した人類であったが、結局戦争が繰り返されていた。
戦争のなかで、かつての地球の文化や伝統は消し去られていった。
それは「音楽」も例外ではなかった。
2200年代初頭、戦争は終結し、強大な宇宙政府が打ち立てられ、全人類を統治
するようになった。
宇宙政府は過去の汚点として地球を不可視シールドで覆い、存在をなかったことにし、
人類の歴史から、地球を消し去ったのである。
そして時がたった・・・・・・・・・・・・
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西暦28××年
-----木星コロニー
律「唯のやつ遅いな・・・・・・」
澪「唯のやついっつも遅刻するな・・・・・」
紬「でも唯ちゃんらしいじゃない?」
唯「お~い」
律「遅いぞ!唯」
唯「ごめ~ん」
澪「まったく・・・・」
紬「ウフフ」
律「まあみんなそろったことだし、遊びにいこう!」
唯「了解しました!りっちゃん隊員!」ビシッ!
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律「いや~、今日も遊んだな~」
澪「遊ぶのもいいけどちゃんと勉強もするんだぞ?」
律「わかってるよ」
紬「迎えがきているので私はこれで失礼するわ」
澪「じゃあ今日は解散だな」
唯「うん!またね」
律「じゃ~な~」
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-----唯の家
唯「う~い~。ただいま~」
憂「おかえり。お姉ちゃん」
唯「お腹ペコペコだよ~」
憂「ご飯できてるよ」
唯「わ~い」
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-----律の家
律「ただいま~」
律母「おかえりなさい」
律「はらへったぞー!」
律母「もうちょっとでご飯できるから我慢しなさい」
律「は~い」
律母「そうそう、律」
律「ん?」
律母「今日、四次元倉庫を整理していたらこんなのがでてきたのよ」
律の母は銀色のいくつもの穴の開いたものを差し出した
律「なんだこりゃ?すごい錆びてるし」
律母「なんだかよく分からないからあげるわ」
律「なんでこんなものが倉庫に?」
律母「たぶんご先祖様の物だと思うわ」
律「ふ~ん」
------翌日 学校
律「おいみんな、これみてみろよ」
唯「りっちゃんなにそれ~?」
澪「すごい錆びてるじゃないか」
紬「穴もたくさん開いてるわ」
律「なんか家の倉庫にあったんだ。ご先祖様のものらしい」
唯「へ~」
澪「何に使うものなんだ?」
律「それが知りたいんだ」
紬「穴がなにか関係あるんじゃない?」
唯「吹いてみたら?」
澪「汚いだろ」
律「大丈夫だよ」
律はそれを吹いてみた
律「なんか音がでた!」
唯「ヴォ~てなったよ!」
紬「でもなんだか気持のいい音だわ」
澪「でも何に使うのかは、分からないままだな」
律「そうだな・・・・・・」
唯「ねえ。学校終わったら町はずれのお婆さんに聞きにいかない?」
律「あの物知り婆さんか?」
澪「でも町じゃあ変人って言われてるんだぞ」
唯「大丈夫だよ!・・・・多分。私まえから会ってみたいとおもってたんだ」
紬「私もあってみたいわ」
律「うし!じゃあ学校終わったらいってみっか!」
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-------物知り婆さんの家
律「ごめんくださ~い」
唯「いるかな?」
婆さん「おやおやどなたかな?」
婆さん「!!!」
紬「私達、ちょっと聞きたいことがあってきたんです」
婆さん「そ、そうじゃったか。まあ、あがりなさい」
澪「(今私達を見てものすごい驚いた顔をしたような・・・・・)」
律「おじゃましま~す」
-----家の中
婆さん「それで、なんのようじゃ?」
律「これなんですけど・・・・・」
澪「何に使うものか分かりますか?」
婆さん「ほう、これは珍しい」
紬「わかりますか?」
婆さん「これはハーモニカじゃよ」
唯「ハーモニカ?」
婆さん「楽器の一種じゃ」
澪「楽器?」
婆さん「音楽を奏でるものじゃ」
紬「音楽ってなんですか?」
婆さん「音楽とは私達のご先祖様が住んでいた地球と言う星で生まれた文化なんじゃ」
律「へ~」
澪「でも地球なんて聞いたことないな・・・・・」
婆さん「ところでおぬしたちの名前を教えてくれぬかのう」
唯「私は平沢唯です」
澪「秋山澪です」
律「田井中律だ」
紬「琴吹紬ですわ」
婆さん「ふむ・・・やはりそうじゃ・・・間違いない・・・・」
唯律澪紬「?」
婆さん「どれちょっと待っていなさい」
婆さんは家の奥から長い物を取り出してきた
律「なんですか?それは」
婆さん「これはギターというものじゃよ」
唯「ギター?」
婆さん「そうじゃ、これも楽器の一種じゃ」
律「へー、楽器って色々あるんだな」
婆さん「そうじゃ、まだまだたくさんあるらしいのう」
澪「かっこいいな」
紬「これも音が出るんですか?」
婆さん「そのようじゃのう」
唯「あれ?なんかギターに文字が彫ってあるよ」
紬「ローマ字だわ」
律「NAKANO AZUSAって書いてる」
澪「なかのあずさ?」
紬「誰かの名前かしら?」
唯「でもこのギターすっごい古そうだよ」
婆さん「800年ほどまえのものじゃよ」
澪「800年!?」
律「そんなに昔の物なのか・・・・・」
婆さん「それをおぬしたちにあげよう」
澪「いいんですか?」
婆さん「ああ、でもおぬしが持つとよい」
唯「え?私?」
律「なんで唯なんだよー」ブー
婆さん「わしがきめたんじゃ」
澪「でもなんだか、もっと楽器について知りたくなってきたな」
紬「私も知りたいわ」
唯「ギターはどうやって音を出すの?」
婆さん「それはわしにもわからん」
律「そっか・・・・・」
澪「だれか知ってる人はいないんですか?」
婆さん「むう・・・・。もしかしたら○○という男なら知ってるかもしれん」
律「その人はどこに?」
婆さんは男のいる場所を教えた
紬「ここから近いわ」
律「うし!今度の休みにでも行ってみよう!」
唯「お~!」
澪「でもどうしてこの男なんですか?」
婆さん「ほっほっほ、それはいけば分かる」
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------夜 唯の家
唯「うい~」
憂「なあに?お姉ちゃん」
唯「楽器って知ってる?」
憂「楽器?ちょっとわからないなあ・・・・・」
唯「そっかあ」
--------律の家
律「なあ聡」
聡「なんだよ姉ちゃん」
律「お前楽器って知ってるか?」
聡「楽器?しらねえよ」
律「そうか・・・・」
------紬の家
紬「ねえ、斎藤」
斎藤「何でしょう。お譲様」
紬「楽器って知ってる?」
斎藤「楽器ですか・・・・・存じ上げないですね」
紬「そう・・・・」
-------澪の家
澪「楽器か・・・・・・」
澪「なんかよく分からないけど、惹かれるものがあるな・・・・」
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------休日
律「ここが○○って男の家か」
澪「チャイムを鳴らしてみよう」
チャイム「ピンポーン」
足音「ドタドタ」
紬「いるみたいね」
男「はいよ」
唯「こんにちは~」
男「なんだ?あんたら」
律「あの・・・・○○さんですか?」
男「そうだが・・・。なんのようだ?」
紬「あの!楽器について色々聞きたいことがあるんですけど」
男「なに!?楽器だと!?」
澪「は、はい・・・・」
唯「あとこれの弾き方も・・・・・」
男「それは・・・・ギターじゃねえか!?」
紬「知っているんですか!?」
男「知っているもなにも・・・・・ま、まあ中に入れ」
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-------家の中
男「で・・・・なんでお前たちがギターをもってるんだ?」
律「じつは・・・・・」
男にこれまでのいきさつを話した
男「そうだったのか・・・・・」
紬「○○さんならギターの弾き方を知っているかもって聞いたんですが・・・・」
男「それなんだがな・・・・俺も本物のギターを見るのは初めてなんだ」
唯「そっか・・・・」
男「・・・・・・」
男「なあ、おまえら・・・・俺達のアジトにこないか?」
律「え?アジト?」
男「実は俺は反政府組織の副リーダーをやってるんだ」
澪「反政府組織!?」
紬「なんだか怖そうだわ・・・・」
副リーダー「まあ聞け」
副リーダー「俺らは今の宇宙政府への反発運動をする傍ら、失われた文化である
音楽を取り戻す活動をしている」
唯「音楽?」
律「そういえば婆さんも音楽と地球がどうとか言ってたな」
澪「地球と音楽って何なんですか?」
男「アジトにくればわかるぜ」
澪「どうするんだ?」
律「ここまできたんだ行ってみようぜ」
紬「そうね」
唯「私も行きた~い」
副リーダー「そうと決まれば早速行こう」
律「アジトはどこにあるんだ?」
副リーダー「木星の第三衛星、ガニメデにある」
澪「え・・・・ガニメデは昔の戦争で消滅したって習ったけど・・・・」
副リーダー「表向きはそうなんだ」
律「表向き?」
副リーダー「消滅したと思われていたガニメデは実はなくなっていなかった」
副リーダー「俺達の先人達はそこに目をつけて、そこにアジトを作り、ガニメデを
特殊な不可視シールドで覆って隠したんだ。政府もまだそれに気づいて
いない」
紬「どこにそんな技術が・・・・・」
副リーダー「俺達の組織は独自の科学技術を持っているんだ」
澪「なるほど」
唯律「ほえ~~」プシュ~
紬「どうしたの?唯ちゃん、りっちゃん」
唯「私、なにをいってるのかさっぱりだよ・・・・」
律「私も・・・・・・」
澪「ガニメデには宇宙船で行くんですか?」
副リーダー「いや、ガニメデに宇宙船で入ることはできない。シールドがある
からな」
紬「じゃあどうやって?」
副リーダー「俺の家の転移システムを使う」
副リーダー「普段の移動に使う転移システムとは少し仕様が違う。これは俺達専用の
ガニメデ直通で、パスワードがなきゃ起動しない」
唯「ほえ~~」プシュ~
律「というか私達にそんな重要なことをベラベラ喋っちゃって大丈夫なのか?」
副リーダー「いや、まずい」
律「だめじゃん」
副リーダー「だがな・・・・・」
律「・・・・・・」
副リーダー「音楽に興味を持つ者に悪い奴はいない」キリッ
律「その音楽が何なのか早く知りたいよ・・・」
唯「なんかワクワクしてきた!」
紬「そうね♪」
副リーダー「それじゃあいこう」
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------ガニメデ アジト
転移システム「ヴォオン」
副リーダー「ここが俺達のアジトだ」
律「ひろい・・・・」
唯「人もたくさんいるよ」
澪「すごい・・・・」
紬「なんだか見たことのない機械がたくさんあるわ・・・・」
副リーダー「リーダーのところに行こう」
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------リーダーの部屋
副リーダー「リーダー、客人を連れてきた」
リーダー「なんだそいつらは」
律「(怖そうな人・・・・)」
澪「・・・・・・・」
副リーダー「実はこいつら本物のギターを持っているんだ」
リーダー「何!?ギターだと!?」
唯「こ、これです」
リーダー「これが・・・・本物の・・・・」
副リーダー「俺も最初は驚いたんだ」
リーダー「それで・・・・・この子たちとお前はどういう関係なんだ?」
副リーダーはいきさつを話した
リーダー「そういうことか・・・・」
紬「その音楽と地球について私達に教えてください!」
リーダー「ふん・・・・まあお前が見込んだ奴らだ。大丈夫だろう」
副リーダー「そりゃあもう!」
リーダー「まずこれを見ろ」ブゥン
律「これは・・・・惑星?」
リーダー「これは俺達の母星・・・・・地球の映像だ」
律「これが地球・・・・」
澪「青い・・・・」
リーダー「そうだ。他の惑星のような人工的な青さではない。自然がもたらす
青さだ」
紬「自然の・・・青さ・・・」
リーダー「今となっては、人類はいくつもの惑星や衛星に住んでいるが、以前は
この地球にすべての人間が住んでいた」
リーダー「だが人類は大きな過ちを犯した。その過ちにせいで我々の先祖は
地球を脱出せざるを得なかった」
リーダー「しかし、すべての人間が脱出できたわけではない」
澪「え?」
リーダー「地球に取り残された人間もいるんだ」
紬「そんな・・・・」
リーダー「その当時の政府の発表では、地球に生存者は確認されていないとなっている」
リーダー「だが俺達は今でも地球に人がいると信じているんだ」
唯律「ほえ~~」プシュ~
リーダー「人類は地球を脱出し、生活の場を各惑星に移してもなお戦争をやめなかった。
やがて戦争は終わり、強大な宇宙政府が打ち立てられた。そして政府は地球を
過去の汚点として地球に不可視シールドを張って外部から見えないようにし、
存在をなかった事にした。地球は歴史の闇に葬られたんだ。かつて人類が地球
に住んでいたという事実と共に。」
澪「そんな歴史があったなんて・・・・」
リーダー「そしてこれもみてほしい」ブゥン
紬「これは・・・・・?」
その映像には、楽器を演奏したり歌を歌ったりしている人たちが映っていた
唯「あ!いまギターが映ったよ!」
律「他にも色々あるな」
リーダー「これが音楽だ」
澪「これが・・・・・」
紬「すごい・・・・・」
リーダー「音楽ははもともと地球で人間が生み出した文化だ。しかし戦争と共に
その存在は小さくなっていき、やがて消滅した」
リーダー「俺たちはこの音楽が消えてしまったのは、戦争をやっていた今の
政府のせいだとおもっている。だから政府が憎いんだ」
澪紬「・・・・・・・」
リーダー「しかし力を力で消しても結局一方の力は残ってしまう。一見ただの
言葉遊びのようだが俺はこれは揺るぎない真理だとおもっている」
リーダー「結局俺達のやっていることも戦争やっていたころの人間や政府と
変わりないのかもしいれないな・・・・・」
澪「どうしてそこまで音楽を・・・?」
リーダー「音楽にはこれだけ人の心を動かす力がある。そんなに素晴らしい物を
人類は失うべきではなかったんだ・・・・・。だから俺達の手で取り戻す」
紬「・・・・・・・」
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-----アジト 別室
紬「リーダーさんの話・・・ちょっと衝撃的だったわね・・・・」
澪「そうだな・・・・」
唯「私はさっぱり分からなかったよ!」フンス
律「私も!」エッヘン
澪「いばるとこじゃないだろ」
紬「でもあの音楽の映像・・・・すごかったわ・・・・」
律「たしかに・・・ああゆうの私達もやってみたいな」
唯「私もやってみたい!」
澪「そうだな・・・・」
扉「ウィ―ン」
副リーダー「おい!おまえらにいい物を見せてやるよ!」
律「あ、副リーダー」
紬「いいものってなにかしら?」
副リーダー「これだよ」
澪「これは・・・・」
副リーダー「キーボードって楽器さ」
唯「これも楽器・・・・」
副リーダー「この鍵盤を押してみてくれ」
唯はキーボードの鍵盤を押してみた
キーボード「ポロン、ポロン」
唯「音がなった!」
澪「きれいな音だな」
律「楽器ってすごいな~」
副リーダー「これは俺達が昔の文献をもとに作ったものなんだ」
紬「すごいわ」
副リーダー「でも音楽に関する文献はごく少数しか残ってないんだ」
唯「そうなんだ・・・・」
副リーダー「そこでだ!」
律「うお!?いきなり大声だすなよ」
副リーダー「俺達は地球へ行く計画を進めているんだ」
澪「え!?地球に!?」
副リーダー「ああ、しかもその計画も、もう完成段階にある」
副リーダー「地球に行けば音楽に関する情報もあると思う。地球に人がいることも
この目で確かめたいしな」
唯「・・・・・・・・」
唯「ねえ、副ちゃん」
律澪紬「(副ちゃん・・・・・?)」
律「(副リーダーだからか?)」
副リーダー「(副ちゃん・・・・・)」
唯「私達も地球に連れていって!」
律「ええ!?」
澪「本当に言ってるのか!?」
副リーダー「それは・・・・・無理だろう」
唯「どうして?」
副リーダー「今回の計画は言うなれば、政府に対する敵対行為と一緒だ。そんな
危ないものに連れて行くわけにはいかない」
紬「・・・・・・・」
紬「私いきたい!」
澪「ムギ!?」
紬「私・・・さっきんも映像を見てすっごく感動したの!だから私ももっと音楽の
こと知りたい!」
律「わ、私もだ!」
澪「律!?」
澪「・・・・・・」
澪「わ、私も・・・・」
唯「お願いします!」
副「(こいつらの音楽に対する思い・・・・本物だな)」
副リーダー「そこまで言うなら・・・・・」
副リーダー「でも俺には決定権はない。リーダーに聞いてみな」
唯「はい・・・・・・!」
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--------------
------リーダーの部屋
律「リーダー!」
リーダー「なんだ。まだなにか用か?」
唯「私達も・・・・私達も地球に連れて行ってください!」
リーダー「・・・・・」
紬「お願いします!」
澪「お、お願いします!」
リーダー「なぜお前たちは地球に行きたいと思う?」
唯「私たち、さっきの映像を見てすごく感動したんです!」
紬「だから私達も地球にいって色々なことがしりたいの!」
副リーダー「リーダー、俺からも頼む。こいつらマジなんだ」
リーダー「・・・・いいだろう」
律「え!?」
リーダー「連れて行ってやると言っているんだ」
紬「ありがとうございます!」
澪「あ、ありがとうございます!」
唯「やったね!りっちゃん」
律「ああ!」
副リーダー「リーダー・・・ありがとうございます」
リーダー「ふん・・・さっきも言ったがお前が見込んだ奴らだからな」
副リーダー「リーダー・・・・」
リーダー「お前はいままで俺についてきてくれたからな・・・・信頼してるぞ」
副リーダー「俺はこれからもリーダー一筋だ!」
リーダー「ふふ、頼もしいな」
唯「ところでいつ行くんですか?」
リーダー「ことしの八月に出発の予定だ」
律「8月・・・・丁度夏休みだ!」
紬「でも親にはなんて・・・」
律「友達と旅行にいくで大丈夫だろ」
澪「大丈夫かな・・・・・」
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-------------------------
--------------
-----出発日
律「よっしゃあ!ついに出発だ!」
澪「唯。ギターはもってきたか?」
唯「もちろん!」
紬「楽しみだわ~」
副リーダー「お前ら気合いいれてけよ!遊びじゃないんだからな!」
唯律「いえっさー!」
澪「なんだよ、それ」
紬「ウフフ」
律「ところでどうやって地球にいくんだ?」
副リーダー「ふふ、よくぞ聞いてくれた」
副リーダー「ついてこい!」
----------------------------------
------------------------
----------
------格納庫
副リーダー「これだ!」
律「すごい・・・・」
紬「大きいわ・・・・」
唯「これに乗れるの!?」
澪「これは?」
副リーダー「これは俺達の組織が独自に開発した量子船だ」
副リーダー「この船は自身を量子化して亜空間を移動することができる。まあ
一種のワープみたいなもの、普段使ってる転移システムと同じ
ようなものだ。これを使えば長距離を短時間で移動できるんだ」
唯律澪紬「ほえ~~」プシュ~
副リーダー「まあそう難しく考えるな。これに乗れば地球にいけるってことだ」
律「でも地球にはシールドがあるんだろ?どうやって侵入するんだ?」
副リーダー「ふふ・・・・・心配ご無用」
副リーダー「あれを見てくれ」
澪「あれは・・・・ミサイル?」
副リーダー「そうだ。だがそんじょそこらのミサイルとは訳がちがう」
紬「というと?」
副リーダー「あれはアンチシールドミサイルだ。あれを打ち込めばシールドを
一部破壊できる」
律「でも地球はみえないんだろ?」
副リーダー「地球の座標はおおよそ検討はついている。目印は地球の唯一の
衛星・・・・・月が目印だ。
近くまで行ったらまず普通のミサイルを撃ち込む。それがシールドに
あたればシールドが一瞬発光するはずなんだ。それで場所を探る」
唯律澪紬「ほえ~~」プシュ~
副リーダー「まあお前らは何の心配もしなくていい。俺達に任せておけ」
唯「副ちゃん頼りになるう!」
リーダー「準備はできたか?」
副リーダー「あ!リーダー!ばっちりだ!」
リーダー「よし。それなら早速出発しよう」
唯律「お~!」
------------------------------------------
---------------------------------
----------------------
-----船内
リーダー「全員配置について量子化の準備をすすめろ!」
団員「はい!」
唯「いよいよだね」
律「ああ」
紬「ちょっとドキドキしてきたわ」
澪「(ママ・・・・・)」
団員「準備できました!」
リーダー「よし!これより亜空間にはいる!」
律「うお・・・まぶしい・・・・」
団員「亜空間に入りました!」
澪「まっくらだ」
紬「外はなにも見えないわ」
リーダー「お前らに言っておくことがある」
律「え?」
リーダー「これからなにが起こるか、はっきり言って俺にもわからない」
リーダー「危険なことが起こるかもしれない」
澪「・・・・・・・」
リーダー「俺達組織の人間はいつでも死ぬ覚悟はできている。だが、お前たち
まで死ぬことはない」
紬「え?」
リーダー「お前たちは俺が守る。心配はいらない」
澪「リーダー・・・・・」
団員「亜空間を抜けます!」
律「またまぶしい・・・・・」
団員「月を確認!」
リーダー「よし!通常ミサイルを撃ち込んで場所を確認しろ!」
団員「発射!」
バゴォーーン
団員「シールド発光を確認!」
副リーダー「よっしゃあ!予想通りだ!」
リーダー「続けてアンチシールドミサイル発射!」
団員「発射!」
副リーダー「たのむ・・・・たのむぞ・・・・」
副リーダー「たのむ・・・・たのむぞ・・・・」
ドゴォ――ン
団員「シールド一部破壊を確認!」
唯「なにか見えるよ!」
リーダー「そのまま侵入しろ!」
団員「前進!」
唯澪律紬「・・・・・・」ドキドキ
団員「侵入成功!」
律「これが・・・・地球・・・・」
澪「青い・・・」
唯「すご~~い!」
紬「きれい・・・・・」
副リーダー「ついに・・・・ついに俺達の母星に・・・・・」
リーダー「現在位置を確認!目指すは日本だ!」
団員「了解!」
-----------------------------------------
----------------------------
-----------------
------日本上空
団員「日本上空に到着!」
リーダー「着陸準備!」
唯「なんだか青いのがたくさんあるよ」
副リーダー「ありゃ海だぜ」
律「海?」
副リーダー「全部水らしい」
澪「ええ!?あれ全部水!?」
副リーダー「しかも俺達人間は遠い昔、この地球の海で誕生したらしい」
紬「すごいわ・・・・」
団員「着陸します!」
唯「陸がどんどん近付いてる!」
澪「あ・・・・あれは・・・・」
副リーダー「人だ!やっぱり地球には人がいたんだ!」
紬「よかったわ・・・・」
-----------------------------------------
--------------------------------
---------------------
------着陸後
船の周りには人が集まっていた
船の扉「プシュー」
唯「やっと着いた・・・・」
律「うお!人が集まってる」
地球人「ざわざわ」
リーダー「やはり地球には人がいたか・・・・」
男「君たち」
副リーダー「あ、はい」
男「私はここの長じゃ。君たちは何者かね?」
リーダー「俺達は地球の外からきたものだ」
地球人「どよどよ」
長「なんと・・・地球の外から・・・・!言い伝えは本当だったのか」
唯「言い伝え?」
長「まあ、こちらにきなさい」
副リーダー「リーダー、大丈夫なのか?」
リーダー「大丈夫だ。お前は船の見張りを頼む」
-----------------------------------
-----------------------
------------
----長の家
長「どうやらおぬし達は本当に地球の外からきたようじゃな」
律「だからそうだってば」
長「我々の先祖の言い伝えに地球の外にも人間がいるというものがあるのじゃ」
リーダー「見たところここは農村のようだが、他に都市はないのか?」
長「都市はない。この土地以外にも各地に人間はいるが、どこもここの
ような村ばかりじゃ」
リーダー「そうか・・・」
長「ところでおぬしらはなぜ地球に?」
紬「私たち、音楽について知りたいんです!」
長「なんと・・・音楽とな」
リーダー「なにか知ってるのか!?」
長「いや、わしも詳しくはしらんのう」
リーダー「そうか・・・・」
律「実は、地球の外では音楽が失われているんだ」
長「そうなのか・・・・・残念ながら地球にも音楽はほとんどのこっとらん」
リーダー「ほとんどということは少しは残っているのか!?」
長「いや、正確に言うと残ってるには楽器じゃ」
長「じゃがしかし、楽器はあっても誰も弾き方を知らんのじゃ」
リーダー「そうか・・・・」
長「ぬう、ちょっとまっとれ」
長は家の奥から物を取り出してきた
律「これは・・・・」
唯「ギター?」
長「いや、これはベースと言うものらしい」
紬「たしかに弦の数がちがうわ」
長「なにかの縁じゃ、これをおぬしらにやろう」
律「よっしゃあ!えーと・・・・あれ?どうも持つんだ?」
長「なんでもそれは左利き用じゃのう」
律「左利き用か・・・・て、澪、お前左利きじゃないか」
紬「じゃあこれは澪ちゃんのね」
澪「私に楽器・・・・・」
リーダー「楽器の弾き方を知る術はないのか?」
長「・・・・・・実は無くもないのじゃ」
律「本当か!?」
唯「教えて!」
長「過去にいくのじゃ」
リーダー「なんだと?」
紬「どういうこと?」
長「音楽が失われる前の時代に行くのじゃ」
律「そ、そんなことできるわけ・・・・・」
リーダー「いや、一応可能だ」
律「え?」
リーダー「実はタイムマシンは人類が地球にいたころに既に開発されている。
だが政府が存在を隠蔽しているから世間に知られることはない」
澪「そうだったのか・・・」
リーダー「政府は物事を隠すのが大好きだからな」
リーダー「だが俺達はタイムマシンをもっていない」
律「じゃあどうすれば・・・・」
長「ぬう、ついてきなさい」
一同「?」
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-----村の大倉庫
唯「大きなそうこ~」
長「これを見るのじゃ」
リーダー「こ、これは・・・・!」
紬「何でしょうこれ?」
律「船?」
澪「船にしては小さいな」
長「これはタイムマシンの初号機じゃ」
リーダー「なんでこんなものがここに・・・・」
リーダー「なんでこんなものがここに・・・・」
長「これはこの村に代々伝わるものなんじゃ。人間が地球に残していったみたいじゃのう」
律「過去に・・・・いける?」
長「じゃが、このタイムマシンはエネルギーがほとんど残っとらん。おそらく
1往復が限界じゃ」
紬「エネルギーを入れることはできないんですか?」
長「タイムマシンを動かすためのエネルギーはもう地球では手に入らないのじゃ」
リーダー「そうか・・・・」
長「じゃがしかし、その1往復をおぬしらに譲ろう」
律「いいのか!?」
長「ああ、もうわしらに過去も未来も必要ない。わしらは今を生きている
んじゃからな」
リーダー「すまない・・・・感謝する」
長「よいよい」
--------------------------------------
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------夜 船内
副リーダー「ええ!?じゃあ過去にいくのか?」
リーダー「ああ、明日にもな」
リーダー「ただし・・・・過去に行くのはお前たち4人だけだ」
律「え?どうして?」
副リーダー「実は地球にいる時間は限られているんだ」
澪「どうして?」
副リーダー「俺達はシールドを破壊してここに来た。今はまだシールドには
穴が開いてるが、あのシールドには自己修復機能がある。穴が
完全にふさがるまで約2週間・・・・・。それを過ぎるとシールド
が元に戻って俺達は晴れて地球に閉じ込められることになる」
唯律「ほえ~~」プシュ~
リーダー「そうなってくるとお前達が過去に滞在できる時間も限られてくる」
紬「じゃあ2週間?」
副リーダー「いや、過去と現在では時間の流れが違う。お前達が滞在できるのは
過去の時間で3カ月だ」
澪「3カ月か・・・・」
リーダー「そうだ。その間に情報を得てきてくれ」
紬「大丈夫かしら・・・・・」
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-------翌日
澪「もう少しで出発か・・・・・」
唯「ちょっとドキドキしてきたよ・・・・」
律「まさか過去に行くことになるとはな~」
紬「ホントね」
リーダー「お前ら」
唯「リーダー!」
リーダー「こっちのことは俺らにまかせて、お前らは自分達のことに専念して
くれ」
律「はい!」
リーダー「期待しているお前達は俺らの希望だ。無事に帰ってこい」
唯律澪紬「はい!」
リーダー「タイムマシンに時空信号送信機を取り付けておいた。時空を
歪ませ、その歪みをノイズとして送信することでメッセージ
は送れなくても、合図程度なら・・・・・・」
唯律「もういいです!」
リーダー「そうか。まあこっちの時代に帰還する時に信号を送ってくれ」
澪「わかりました」
リーダー「じゃあ・・・・幸運を祈ってる」
唯「はい!」
副リーダー「おい!おまえら!」
律「ん?」
副リーダー「お前らにこれを預ける」
澪「これは・・・・・」
紬「カプセル?」
副リーダー「このカプセルの中には、前にガニメデのアジトで見せたキーボード
が入ってる」
副リーダー「大切なものだ。なくしたり壊したりしたらただじゃおかねえからな」
律「わかった。大切にする」
副リーダー「それでいい。準備が整ったようだ」
団員「いつでも行けます!」
律「ところでいつの時代にいけばいいんだ?」
副リーダー「人類は700年前までは戦争を繰り返していた。だからそれより
前の800年位前がいいな」
律「800年前か・・・・うし!2010年にしよう!」
紬「どうして2010年なの?」
律「勘だよ!勘!」
澪「まったく・・・・」
唯「それじゃあ2010年に出発だね!」
律「スイッチオン!」
タイムマシン「ブォォーーン・・・・・・バシュン」
副リーダー「いっちゃったな」
リーダー「ああ」
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----------------------------------
---------------------
----2010年 日本
律「ついたのか・・・・?」
澪「本当に2010年か?」
唯「ここはどこだろう?」
紬「森の中のようね」
律「あっちに町が見える、行ってみよう」
-----------------------------
--------------------
----------
------町
澪「私達の時代とは大分違うな」
唯「でも人がたくさんいるよ~」
律「さて・・・・時間も限られているんだ。音楽や楽器についての情報を
さがそう」
紬「そうね」
唯「あっちに大きな建物があるよ」
律「よし、そこに行ってみよう」
--------------------------------
-----------------------
------------
律「なんだ?ここは?」
唯「桜が丘高校って書いてあるよ」
澪「どうやら学校のようだな」
律「入ってみようぜ」
澪「勝手に入っちゃまずいだろ!」
律「大丈夫大丈夫」
紬「ウフフ」
------------------------------------
-------------------------------
---------------------
------校内
律「へえ~、この時代の学校はこういう感じなんだな~」
唯「私学校は嫌いだなあ・・・・」
澪「おい、律・・・・見つかったらまずいよ・・・・・」
紬「・・・・・・・」ワクワク
律「大丈夫だろ」
さわ子「あら・・・・何かしらあの子たち・・・・・」
さわ子「この学校の生徒ではないわね・・・・」
さわ子「なんか変な服きてるし・・・・」
さわ子「・・・・・・」
さわ子「ちょっとあなたたち!」
唯「!?」
律「まずい・・・見つかった・・・」
澪「だから言っただろ!」
さわ子「見たところこの学校の生徒ではないようね」
律「え・・・あ・・・その・・」
さわ子「ちょっと職員室まできなさい」
唯「うわあ・・・・」
澪「(ママ・・・・)」
紬「・・・・・・・」ワクワク
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---------------------------------
-----------------------
-----職員室
さわ子「で・・・・あなた達は何者?」
律「おい・・・・どうする?」コソコソ
澪「どうするって・・・・」コソコソ
唯「ごまかす?」コソコソ
紬「でもここは素直に本当のことを言った方が・・・」コソコソ
さわ子「そこ!コソコソしない!」
律「じ、実は私達は未来から来ました!」
さわ子「は?」
さわ子「は?」
唯「ホントです!信じてください!」
さわ子「未来って・・・・」
紬「本当なんです!」
澪「信じてください・・・!」
さわ子「(嘘を言ってるようには見えないわね・・・・)」
さわ子「(それにどことなく未来っぽい感じもするわね・・・)」
さわ子「わかったわ。なにか証拠を見せてくれたら信じてあげるわ」
律「証拠ったって・・・・」
梓「先生」
さわ子「あら、梓ちゃん」
唯「(ん?梓・・・・どっかで・・・・)」
梓「入部希望者はきましたか?」
さわ子「それがね・・・・こなかったわ・・・」
梓「そうですか・・・・それじゃあ・・・・」
さわ子「残念ながら軽音部は今日限りで廃部ね・・・・」
梓「そうですか・・・・」
さわ子「本当に残念ね・・・・」
梓「・・・・・・」
梓「その人たちは?」
梓「(ギター持ってる・・・どっかのバンドの人達かなあ)」
さわ子「なんでも未来からきたそうよ」
梓「え?未来から!?」
さわ子「梓ちゃんは信じる?」
梓「いや・・・急に言われても・・・・」
さわ子「そういうわけよ。早く証拠を見せなさい」
律「証拠って・・・・」
唯「あ!あのカプセルは?」
澪「そうか!あれを見せれば・・・」
紬「そうね。この時代にはない技術だわ」
律「よし・・・・」ゴソゴソ
律「これが証拠だ!」
さわ子「ただのカプセルじゃない」
律「スイッチを押すと・・・」
カプセル「ポン!」
梓「え・・・キーボードが出てきた!?」
さわ子「おどろいたわ・・・たしかにこれは現代の技術ではないわね・・・」
紬「信じてもらえますか?」
さわ子「う~ん」
唯「りっちゃん、タイムマシンを見せるのはどうかな?」コソコソ
律「その手があったか!」コソコソ
梓「?」
律「じゃあ別の証拠があります」
さわ子「別の証拠?」
澪「はい。私達についてきてください」
梓「わ、私もいきます!」
--------------------------------------
------------------------------
-------------------
-----森
さわ子「何よ・・・・・こんな森まで連れてきて・・・・」
澪「これです」
紬「私達が乗ってきたタイムマシンです」
さわ子「タイムマシン・・・・・」
梓「・・・・・・」
さわ子「でもたしかに現代の物とは思えないわね・・・・」
紬「信じてもらえますか・・・・?」
さわ子「わかったわ。信じてあげる」
梓「私も・・・・」
律「ありがとうございます!」
さわ子「でもどうして過去にきたの?」
紬「実は・・・・」
4人はさわ子と梓にいきさつを話した
さわ子「そうなの・・・あなた達の時代では音楽が失われてしまっているの・・・・」
梓「そんな・・・・」
律「そこで私達はこの時代・・・・音楽が失われる前の時代にやってきて、音楽に
ついての情報や、楽器の弾き方を調べにきたんです」
梓「・・・・・・」
さわ子「それは由々しき事態ね」
唯「そうなんです!ゆゆしきじたいなんです!」
さわ子「私が教えてあげれればいいんだけど、学校の仕事も忙しいし・・・」
梓「わ、私が教えます!」
律「え?」
さわ子「そうね・・・梓ちゃんならギターも弾けるし、音楽についても知識が
豊富だから大丈夫ね」
梓「はい!」
澪「じゃあ・・・お願いしようかな」
紬「でも場所は・・・・」
さわ子「そうね・・・・とりあえず学校に戻りましょう」
------------------------------------------
--------------------------------
----------------
------学校 音楽室
律「ここは?」
さわ子「学校の音楽室よ。軽音部が廃部になってしまったから、放課後ならここは
空き部屋よ。ここを使っていいわ」
梓「大丈夫なんですか?」
さわ子「大丈夫よ。私が許可するわ」
紬「ありがとうございます」
澪「そいいえばお互い自己紹介がまだだったんじゃないのか?」
紬「そうね」
唯「私は平沢唯だよ」
律「私は田井中律」
澪「秋山澪だ」
紬「琴吹紬よ」
さわ子「私は山中さわ子よ」
梓「私は中野梓です」
唯「(あれ?なかの・・・・あずさ・・)」
律「お、おい、唯。なかのあずさって・・・」
澪「ギターの・・・」
唯「う、うん・・・」ゴソゴソ
梓「?」
唯「これ見て」
梓「ギターに文字が・・・・って、あれ?」
梓「私の名前!?」
梓「というかこれ私と同じフェンダー・ムスタング・・・・」
梓「このギターどこで手に入れたんですか?」
唯「えっと・・・・・」
唯達はこのギターを手に入れたいきさつを話した
梓「・・・・・」
律「いやー、すごい偶然もあるもんだなー」
紬「そうね。彫ってる名前と同じだなんて」
梓「あの・・・・そのお婆さんってもしかして私の・・・・・」
律「ん?」
梓「・・・・・やっぱりなんでもないです」
さわ子「ところであなた達はどこで寝泊まりするきなの?」
律「あ・・・・」
さわ子「考えてなかったのね・・・・」
澪「どうしよう・・・・」
唯「野宿はやだよう・・・・」
紬「そうね・・・・」
さわ子「仕方ないわね・・・私の家に泊まりなさい」
澪「いいんですか!?」
さわ子「いいわよ。どうせ1人で寂しいだけだし」
唯「ありがとう!さわちゃん!」
さわ子「さわちゃん・・・・?」
梓「ところでみなさんは年いくつですか?」
律「私たちみんな高3だよ」
梓「じゃあ私は後輩・・・・」
梓「あの・・・私2年生なので先輩って呼んでいいですか?」
律「先輩か。なかなかいいな」
紬「そうね」
唯「先輩・・・・・」ポー
さわ子「あ、忘れてたわ」ゴソゴソ
梓「?」
さわ子「梓ちゃんはいつも通りネコ耳着用ね」カポッ
梓「にゃ!?」
律「おお!」
紬「すごく似合うわ・・・・」
澪「(似合う・・・・)」
唯「あだ名はあずにゃんで決まりだね!」
梓「あ・・あずにゃん・・・・」
さわ子「ふふ。ところであなた達の持っている楽器を見せてくれないかしら?」
澪「あ、はい」
梓「ギターにベース、キーボードですか」
唯「どうやって弾くの?」
梓「その前に唯先輩。このギター古すぎて、たぶんちゃんとした音出ませんよ」
唯「そうなの!?」ガ―ン
梓「ギターは新しいのを買ったほうがいいですね」
澪「梓、私のベースは?」
梓「澪先輩のベースは弦を張りかえれば大丈夫だと思います」
澪「そうか」ホッ
紬「キーボードは?」
梓「キーボードは新品同様みたいですから大丈夫です」
紬「よかったわ」
梓「もしよかったら今日、楽器屋にギターを見に行きません?ベースの弦も
買わなきゃいけないので」
唯「行こう行こう!」
さわ子「じゃあ私の家の地図を書くわ。遅くならないうちにくるのよ?」
律「はーい」
-----------------------------------------
------------------------------
------------------
------楽器屋
律「すごい・・・楽器がたくさん・・・・」
唯「あそこにギターがあるよ!」
澪「ベースの弦はどこなんだ?」
梓「あっちにありますよ」
唯「あ!このギター可愛い!」
梓「ギブソン・レスポールですか」
唯「げ・・・25万もする・・・」
唯「これはさすがに手がでないや・・・」
律「おい!あれはなんだ!?」
梓「ああ、あれはドラムですよ」
澪「それも楽器なのか?」
梓「そうですよ」
律「すごい・・・かっこいい・・・」
律「私ドラムやりたい!」
梓「律先輩にぴったりだと思います」
律「すげー・・・げ・・・こんなに値段すんのかよ」
梓「あっちに中古のドラムセットありますよ」
律「どれどれ~、・・・中古でも高い・・・」
梓「値切ってみたらどうです?」
律「その手があったか!」
澪「(大丈夫かな・・・・・・)」
紬「ウフフ」
律「すみませーん」
店員「はい?」
律「これもっと安くなりませんかね?」
店員「え・・・・それは・・・・」
律「そこをなんとか!」
店員「え・・・あ・・・・じゃあこれでどうです?」
律「もうひとこえ!」
店員「じゃ、じゃあこれで・・・・」
律「もうひとこえ!」
店員「ひいい・・・・!」
-----------------------------------------
----------------------------------
---------------------
律「いや~、言ってみるもんだな。こんなに安くなるなんて」
澪「店員さん、泣いてたぞ」
梓「唯先輩はきまりましたか?」
唯「・・・・・・・・」ジ―
梓「(まだあのギター見てる・・・・)」
梓「そのギターが欲しいんですか?」
唯「うん・・・・・」
梓「・・・・・・・」
梓「じゃあみんなでバイトしましょう!」
紬「バイト?」
梓「みんなで働いて、お金を貯めるんです」
律「おもしろそうだな」
澪「唯のギターを買うためなら頑張るよ」
唯「みんなありがとう!」
-----------------------------------------
-------------------------------
-----------------
-----さわ子の家「
唯「さわちゃ~ん、きたよ~」
澪「お、おじゃまします・・・」
さわ子「あら、おかえり」
律「おかえり?(狭・・・・・)」
さわ子「これからはここはあなた達の家なのよ。だから帰ってきたらただいまって
言うの」
律「そうか・・・じゃあ、ただいま!」
唯「ただいま♪」
唯「ただいま!」
澪「た、ただいま・・・・」モジモジ
さわ子「おかえりなさい」ニコッ
唯「さわちゃん。私達バイトすることになったんだよ」
律「そう。唯のギターを買うためにな」
さわ子「あら、頑張るのよ」
澪「ここに一人で住んでるんですか?」
さわ子「そ、そうよ」ギクッ
唯「あれ・・・もしかしてさわちゃん独身・・・・」
律「この歳で・・・・」
さわ子「うっさいわね!」ギロッ
澪「ひいい!」
紬「ウフフ」
----------------------------------
-----------------------
---------
-------夜
唯「ZZZ」
澪「ZZZ」
紬「ZZZ」
さわ子「それでよ~。その私と付き合ってた男が浮気しやがったんだよ」グチグチ
さわ子「まったく・・・・さわ子様という女がいながら他の女についていく
なんて・・・」グチグチ
さわ子「まあその男は二度と立ち直れないようにしてやったけどな」グチグチ
律「は、はあ・・・・・・」
律「(酒くせえ・・・・・来るんじゃなかった・・・・)」
律「(というかこの狭い部屋に5人も住めるのかよ・・・)」
さわ子「まったく・・・・最近の男は・・・・」グチグチ
-------------------------------------
--------------------------
------------
--------バイト 「交通量調査」
律「へー!この時代の車は地面を走るんだな」
梓「普通そうですよ」
澪「私達の時代は空を飛んでいるんだ」
あずさ「ええ!?空を!?」
唯「そうだよ~」
紬「ウフフ」
--------バイト 「ティッシュ配り」
律「どうぞ~」
人「・・・・・・」プイッ
律「ちくしょう・・・・無視しやがって」
梓「律先輩、我慢ですよ!」
澪「ど、どうぞ・・・・・」モジモジ
唯「(モジモジしてる澪ちゃん可愛い)」
紬「どうぞ~♪」
------バイト 「引っ越し」
唯「お、重い・・・・」
律「もう動けーん!」
澪「しっかりしろよ」
梓「唯先輩のギターを買うためなんですよ」
紬「しゃらんらしゃらんら~♪」
唯「(ムギちゃんすごい・・・)」
---------------------------------
----------------------
--------------
梓「これだけお金があればあのギターが買えます!」
唯「やったー!」
律「つかれた~」
澪「でも唯のためだからな」
紬「ウフフ」
唯「みんなありがとう!」
-------------------------------------------
----------------------------------
-------------------
------後日 音楽室
唯「えへへ。ギ―太ぁ♪」スリスリ
澪「ギ―太?」
唯「このギターのい名前だよ!」
律「名前つけたのかよ」
唯「どうやって音だすの?」
梓「アンプにつなぐんです」
梓「・・・・・・・」カチャカチャ
梓「つなぎました。弦をはじいてみてください」
アンプ「ベイ―ン」
唯「おお!」
律「すごいな!」
梓「まずはコードを憶えましょう」
唯「コード?」
梓「はい。これがCコードで・・・・・パワーコードも憶えましょう・・・・
・・Fコードは難しいので練習が必要ですね」
唯「えっと・・・これがCコードで・・・」
澪「ベースはどうするんだ?」
梓「ベースアンプにつなぎます」
梓「キーボードはこうで・・・ドラムは・・・・・」
-----------------------------
--------------------
----------
ギター「ギュワワ~~ン」
ベース「ボンボンボン」
キーボード「ポロポロン」
ドラム「ドンガラガッシャ―ン」
唯「すごーい!」
澪「ホントだな!」
律「音楽ってすごい!」
紬「ええ!」
梓「(みんなすごい・・・・短時間でこんなに上手に・・・)」
梓「(なんか先輩達と演奏してるとすごい楽しい・・・・)」
梓「(この時間がずっと続けばいいのに・・・・)」
--------------------------------------------
------------------------------
--------------
----ある日 音楽室
梓「唯先輩!また間違えてますよ!」
唯「あう・・・・・」
梓「律先輩のドラムも走りすぎです!」
律「それが私の持ち味なんだよ!」
梓「澪先輩のベースとムギ先輩のキーボードは完璧です」
唯「でも私達すごいうまくなったね!」
律「そうだな」
紬「私たちの時代の人たちにも早く聴かせたいわ」
澪「そうだな」
律「ちょっと休憩しようぜ~」
紬「ちょっと休憩しようぜ~」
唯「わ~い!」
------------------------------------
--------------------------
-------------
-----ティータイム
律「いや~、音楽ってホントいいものですね」
唯「うん!すごいたのしい!」
梓「・・・・・・」
梓「みなさん。ライブにでてみませんか?」
紬「ライブ?」
梓「はい。ライブハウスってところで、お客さんの前で演奏を披露するんです」
澪「お客の前で・・・恥ずかしいよ・・・」
唯「でもやってみた~い」
律「じゃあ決まりだな」
さわ子「そうなってくるとバンド名が必要ね」ボリボリ
律「うお!?さわちゃん!?」
澪「いつの間に・・・・」
さわ子「あ、ムギちゃん、私にもお茶ちょうだい」
紬「はい♪」
律「バンド名か・・・・」
澪「メルヘン☆キャンディとかは?」
律「却下」
澪「うう・・・・・」
唯「やせがまんとかどうかな」
律「なんじゃそりゃ」
一同「あーだこーだ」
さわ子「ちょっとあなたたち!」
一同「ビクッ」
さわ子「いつまでもめてるのよ!」
さわ子「もうわたしが決めるわ」カキカキ
「放課後ティーータイム」
律「まあ・・・・これだな」
唯「うん!」
梓「いいと思います」
澪「わたしも」
紬「素敵だわ」
さわ子「ところでライブはいつ?」
梓「一週間後です」
さわ子「そう・・・じゃあいっぱい練習しなさい」
--------------------------------------
-------------------------
-------------
-----帰り道
梓「じゃあ私はこっちなんで」
律「おう。また明日」
澪「じゃあな」
紬「さようなら」
梓「・・・・・・」
梓「みなさん!」
律「お、どうした?」
梓「絶対・・・絶対ライブ成功させましょう!」
澪「ああ・・・・そうだな!」
梓「じゃあまた明日!」タタタ
唯「・・・・・・」
唯「ねえ、みんな」
律「ん?」
唯「私たちがこの時代にいれるのってあと10日だよね・・・・・」
澪「そうだな・・・・」
紬「3カ月なんてあっという間ね・・・・」
澪「梓にはなんていおうか・・・・」
律「梓にはライブが終わったら言おう」
唯「そうだね・・・・」
-------------------------------------
----------------------------
---------------
------さわ子の家
さわ子「ええ!?10日後に未来に帰る!?」
律「そうなんだ・・・・」
紬「私達がこの時代にいれるのは3カ月までなの・・・・」
さわ子「そうなの・・・・・」
さわ子「梓ちゃんは知ってるの?」
唯「知らないよ・・・・」
澪「ライブが終わったら言おうかと・・・・」
さわ子「そう・・・・・」
---------------------------------
-------------------------
-------------
------ライブの日
律「ここがライブハウス・・・・」
唯「緊張してきた~」
梓「中に入りましょう」
澪「すごい・・・」
紬「そうね」
梓「あの。今日ライブに出演する放課後ティータイムです」
川上「えっと・・・・ああ、たしかにそうね」
川上「じゃあこちらの楽屋へどうぞ」
律「は~い」
唯「楽屋だよ!楽屋!」ワクワク
澪「あ、あんまりさわぐなよ」
紬「ウフフ」
梓「失礼しまーす」ガチャ
律「おわ!?」
唯「なんか怖そうな人達・・・・」
紬「・・・・・・」ドキドキ
澪「・・・・・・」ビクビク
マキ「よーす」
アヤ「よろしく~」
唯「あれ?いい人たち?」
---------------------------------------
-------------------------------
------------------------
-----ステージ裏
唯「次私達の番だよ・・・」ドキドキ
律「澪、大丈夫か?」
澪「だ、だだだだだ大丈夫ぶぶぶぶだ」
律「(こりゃ相当きてるな・・・・)」
紬「緊張してきたわ・・・・・」
梓「大丈夫です!いつもの練習の通りにやればいいんです!」
唯「そうだね!」
律「出番だ!いくぞ!」
---------------------------------
--------------------------
----------------
-----演奏終了後
客「うおーー!」
客「いいぞー!」
客「ピィ、ピィーー」
唯「はあ、はあ」
澪「終わった・・・・」
紬「ウフフ」
律「へへ」
梓「やった・・・・」
--------------------------------
-----------------------
------------
-----帰り道
梓「みなさんすごいです!大成功でした!」
澪「そうだな」
唯「楽しかった~」
紬「私もたのしかったわ」
律「・・・・・・」
律「なあ、梓」
梓「はい?」
律「ライブが終わったら言おうと思っていたことがあるんだ」
唯「りっちゃん・・・・・」
澪「律・・・・・」
紬「・・・・・・」
律「実は・・・私達はもうすぐ未来に帰らなければいけないんだ・・・・」
梓「え?」
唯「・・・・・」
澪「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
梓「すぐって・・・・いつですか?」
律「3日後だ」
梓「え・・・・3日・・・・う、嘘ですよね?」
澪「ごめん・・・・梓・・・」
唯「あずにゃん・・・・」
紬「・・・・・・」
梓「そんな・・・・・」ジワッ
梓「ひどいです・・・・」ポロポロ
梓「せっかく出会えたのに・・・・・」ポロポロ
律「梓・・・・」
梓「もっと・・・・もっと先輩達と演奏がしたいです・・・」ポロポロ
唯「あのね・・・・あずにゃん」
梓「も、もう私帰ります・・・・!」ダッ
澪「あ!梓!」
紬「いちゃったわ・・・・」
唯「あずにゃん・・・・」
律「・・・・・・」
律「なあ、みんな」
澪「ん?」
律「私にいい考えがある」
唯「何?」
律「ちょっと耳かせ」
律「ごにょごにょ」
紬「それ素敵だわ・・・・」
澪「私は賛成だ」
唯「わたしも!」
律「うし!じゃあ決まりだな」
-------------------------------------------
-------------------------------
---------------------
-------さわ子の家
律「さわちゃん」
さわ子「何かしら?」
律「梓に明日の夕方6時に音楽室に来てくれって言ってくれないか?」
さわ子「あらどうして?」
律「実は・・・・」ごにょごにょ
さわ子「ふふ、素敵ね。わかったわ」
律「たのんだよ」
-----------------------------------
-------------------------
------------
-----翌日
さわ子「梓ちゃん」
梓「はい・・・・?」
さわ子「りっちゃんたちが今日の夕方6時に音楽室に来てくれって言ってたわ」
梓「6時に・・・?どうしてですか?」
さわ子「いけば分かるわよ」
梓「?」
--------------------------------
-------------------
--------
------6時
梓「(なんだろう・・・・?)」
梓「(昨日勝手に帰っちゃったから会いづらいな・・・・)」
梓「(音楽室ついちゃった・・・・)」
梓「こ、こんにちは・・・・」ガチャ
律「来た!」
唯「あずにゃん!」
梓「は、はい」
唯「私たちに音楽を教えてくれてありがとう!」
律「ありがとう!」
澪「梓、ありがとう」
紬「ありがとう」
梓「・・・・・」
唯「昨日はお客さんに見せるためにライブをやったけど・・・・」
律「今日は梓のためだけにライブを開く」
澪「今までの感謝の気持ちを込めて演奏するよ」
律「それじゃあいくぞ!」
紬「ええ!」
梓「・・・・・」
梓「先輩・・・・・」ジワッ
梓「ずるいですよ・・・・」グスッ
-----------------------------------
----------------------------
----------------
-----別れの時 森
唯「じゃあ・・・私達いくね」
梓「はい。もう泣かないって決めました」
梓「これはお別れじゃありません。また会えるって信じているので」
澪「そうだな。必ずまた会える」
紬「梓ちゃん、元気でね」
梓「はい!」
さわ子「私も湿っぽいのは嫌いよ。元気でやりなさい」
唯「さわちゃん。今までありがとう!」
さわ子「私も楽しかったわ」
律「じゃあ・・・私たちいくね!」
梓「はい!またあいましょう!」
唯「バイバイ!さわちゃん、あずにゃん!」
澪「さようなら!」
紬「ありがとうございました!」
タイムマシン「ブォォーーン・・・・・バシュン」
さわ子「・・・・行っちゃったわね・・・・」
梓「はい・・・・」
さわ子「・・・・・」
梓「・・・・・・」
梓「先生」
さわ子「なに?」
梓「律先輩、唯先輩のギターに彫ってあった名前のこと、偶然だって言って
ましたよね?」
さわ子「そうだったかしら」
梓「私は偶然なんかじゃないと思います」
さわ子「・・・・・・」
梓「これは運命で決められたことなんです。先輩たちにとっては過去のことでも
私にとってはこれからのこと・・・・・。だから未来の先輩達のためにして
あげなきゃいけないことがまだあるんです」
梓「最後まで世話の焼ける先輩達ですね・・・・」
さわ子「・・・・そうね」クスッ
------------------------------------------
--------------------------------
------------------
-----28××年 地球
副リーダー「リーダー!シールドの穴が閉まりはじめた!」
リーダー「なんだって!?でもまだあいつらが・・・・」
副リーダー「もうこれ以上は間にあわない!」
リーダー「まだなのか・・・・」
団員「タイムマシンより時空信号受信!」
リーダー「きたか!」
タイムマシン「バシュン・・・・・・ヴィイイイン」
律「着いた・・・」
唯「私達の時代?」
リーダー「おまえら!」
澪「あ、リーダー」
リーダー「急いで船にのれ!」
紬「え・・・あ・・」
リーダー「はやく!」
-------------------------------------
------------------------------
------------------
------船内
副リーダー「いや~、ギリギリセーフだったな」
リーダー「そうだな」
団員「亜空間に入ります!」
唯「私達、楽器弾けるようになってきたよ!」
リーダー「そうか。よくやってくれた。報告はアジトに戻ったら聞こう」
唯「はい!」
--------------------------------------
------------------------------
-----------------------
-----ガニメデ アジト
律「・・・・という感じです」
リーダー「なるほど・・・。やはりその時代は音楽が生活の一部になるほど栄え
ているのか」
副リーダー「すばらしい・・・・」
紬「ええ、本当に素晴らしいところだったわ」
リーダー「ふむ・・・・それにお前らがもってきたドラムという楽器も興味深い。
初めて聞く楽器だ」
副リーダー「ギターのコードってのも初めて聞くな」
唯「わたしコードたくさん憶えてきたよ!」
リーダー「そうか。じゃあ後で・・・・」
ドゴォ――ン!
澪「ひい!?」
律「な、なんだ!?」
紬「爆発音!?」
団員「リーダー!大変です!」
リーダー「どうしたんだ!?」
団員「政府のやつらにこのアジトがばれました!」
副リーダー「なんだって!?」
団員「司令室まできてください!」
唯「私達もいってみよう!」
------------------------------------
-----------------------------
---------------------
-----司令室
リーダー「状況は!?」
団員「すでにこちらの戦力の5分の一がすでに壊滅。敵艦隊の数・・・1万!」
副リーダー「やつら・・・徹底的にやるつもりだ・・・」
リーダー「・・・・・」
副リーダー「リーダー?」
リーダー「ふ、どうやら俺達はここまでのようだな」
副リーダー「リーダー・・・・」
リーダー「俺達は力を力で消そうとした・・・これは罰なのかもしれないな」
副リーダー「・・・・・・」
リーダー「お前たち!」
唯律澪紬「は、はい!」
リーダー「この部屋を出たところに空間隔離システムがある」
リーダー「それを使えばその部屋がこの空間から隔離される。そこに
いれば安全だ」
律「で、でも・・・・」
唯「リーダーは?」
リーダー「俺達はここに残る。ここからは俺達の問題だ。お前たちには関係ない」
紬「・・・・・」
リーダー「相手と俺達とでは戦力差がありすぎる。もうここまでのようだ」
澪「そんな・・・・」
リーダー「前にも言ったがお前たちは俺達の希望だ」
リーダー「だから生き延びろ」
律「・・・・・・」
リーダー「だが最後に一つだけたのみがある」
紬「たのみ?」
リーダー「俺達は音楽を追い求めてきた。だから最後にお前らの演奏をみんな
に聞かせてやってほしい」
リーダー「このカメラは外に設置してある空間モニターにつながっている。
演奏をこのカメラにうつせば外のみんなに見せれる」
律「わかった・・・」
唯「そんな・・・リーダーは・・・」
リーダー「俺たちはいつでも死ぬ覚悟はできている。それが今なだけだ」
唯「そんなのやだよ!」
リーダー「お前たちには生き残ってほしい。言っただろ?お前達は俺が
守るって」
唯「やだ!」ポロポロ
律「唯!いくぞ。私たちまで死んだら意味ないだろ・・・・」
澪「唯・・・・」
紬「唯ちゃん・・・・」
唯「リーダー!リーダー!」ポロポロ
扉「プシュ―・・・ガチャ」
副リーダー「あれでよかったのか?」
リーダー「いいんだ・・・・」
---------------------------------------
-------------------------------
---------------------
唯「うう・・・・うう・・・」
律「唯!いつまでも悲しんでいられないんだ!」
律「今私たちにできることをやろう」
澪「律・・・・」
紬「りっちゃん・・・・」
------------------------------
---------------------
----------
-----司令室
団員「空間隔離システム作動確認!」
リーダー「よし・・・・これで心おきなくやれる」
リーダー「おまえたち!」
団員「はい!」
リーダー「いままで俺についてきてくれたこと、感謝する」
リーダー「最後にこうしてみんなといれるのは幸せなことだ」
リーダー「最期の戦いだ!派手にやってやれ!」
団員「はい!」
副リーダー「よっしゃあ!どこまでもついていくぜ!」
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-----------------
----------
-----隔離空間
きっかけは小さいものだった。
そう。りっちゃんが持ってきたあのハーモニカ。
今思うとあれがすべてのはじまりだったんだね。
ここまで人の心を動かすなんて・・・困ったやつだね。音楽ってやつは。
でも・・・私は・・・そんな音楽が・・・
唯「大好きだ!」
律「よっしゃあ!いくぞ!」
------司令室
リーダー「はじまったか」
副「これが・・・」
リーダー「そうだ。これが俺達の追い求めてきたもの」
リーダー「まったく・・・クソ素晴らしいな。」
------------------------------
---------------------
---------
-----政府司令艦
司令「な、なんだ・・・これは・・・」
クルー「空間スクリーンに映し出されています!」
司令「これは・・・」
司令「(なんだ・・・心が満たされていくようだ・・・)」
--------------------------------
----------------------
---------
------司令室
団員「第3艦隊壊滅!」
団員「第5艦隊、応答しません!」
リーダー「どうやらここまでのようだな・・・」
リーダー「・・・」
副リーダー「・・・・」
リーダー「・・・ん?」
団員「て、敵の攻撃がやみました!」
リーダー「なんだ・・・なにがおこっている・・・」
リーダー「まさか・・・」
リーダー「奴らも聴いているのか・・・?あいつらの音楽を・・・」
副リーダー「あいつら・・・やってくれるぜ・・・」
リーダー「これが・・・音楽の力・・・」ジワッ
リーダー「人生をかけて追いかけたかいがあった・・・」
副リーダー「あれ?リーダー泣いてるんすか?」
リーダー「ばかやろう・・・これは汗だ・・・」
副リーダー「そうっすね・・・それは汗だ・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その後、政府艦隊は戦意を喪失。
指揮系統がマヒして、撤退を余議なくされた。
その後も人類は戦争を繰り返したが、音楽は取り戻され、人々の心を
癒し、消えることは2度となかった
---------------------------------
-----------------------
-----------
婆さん「あの子たちは元気にしとるかのう」
婆さん「ほっほっほ」
婆さんは1冊のボロボロになったノートを取りだした
「2010年 ○月×日
今日未来から来た人たちに会った。未来では音楽が失われているらしく、
それを取り戻しにきたんだとか。しかも私と同じギターをもっていた。
そして私が音楽を教えることになった。唯先輩のギターを買うために。
楽器屋にいったけど、唯先輩の欲しいギターは高くてかえないので、みんな
バイトをすることになった。なんだか一緒にいると楽しい人たちだ。」
「2010年 ○月×日
今日は先輩達とバイトをした。
仕事は大変で、唯先輩や律先輩はさぼってばっかりだったけど、
とても楽しかった」
「2010年 ○月×日
今日は先輩たちと初めて演奏した。
みんなすごいスピードで上達していたので、ビックリだ」
「2010年 ○月×日
先輩達とライブにでることがきまった。バンド名も放課後ティータイムに
決まった。とってもいい名前だと思う。
先輩達とライブに出れると思うとすごくワクワクする。
これからも先輩たちと演奏したいなあ・・・」
「2010年 ○月×日
今日先輩たちとライブに出た。
みんなの演奏は息がピッタリで完璧だった。とても楽しかった。
でも・・・3日後には未来に帰るって言われてすごい泣いてしまった。
勝手に帰ってしまったから明日会いづらいなあ・・・。
でも先輩と別れるなんて考えるだけで泣きたくなる。
ずっと楽しい時間が続くと思っていた。
だめ・・・やっぱり悲しい・・・」
「2010年 ○月×日
今日先輩たちが私のためにライブをひらいてくれた。
みんなすごい上手だった。また泣いてしまったけど・・・
もう泣かない。先輩たちとは笑って別れよう。
もう泣かないって決めた。」
「2010年 ○月×日
先輩たちが未来に帰ってしまった。
でも悲しくない。また会えるって信じているから。
それに私には未来の先輩たちのためにやってあげないといけないこと
が残っている」
そしてノートの最後のページにはこう書かれていた
「私の子孫へ
私のギターを私の子孫に託します。
そしていつか、私の子孫の前に4人の女の子が現れる時がくると思います。
その4人の女の子の名前は平沢唯、田井中律、秋山澪、琴吹紬。
私の大好きな先輩達です。
そして4人の中の平沢唯にこのギターをわたしてください。
これは私の願いです。
この願いが叶えられることを祈っています。
放課後ティ―タイム、ギター担当
中野梓 」
そしてそこにはボロボロの写真が添えられていた。
その写真には5人の女の子と眼鏡をかけた女性が写っていた。
婆さん「ご先祖様の願いは叶えられたようじゃな」
婆さん「まさかわしの代にくるとはのう」
婆さん「ほっほっほ。よかったよかった」
おしまい
>>1です
終了と同時にさるってました
なんか色々すみませんでした・・・
でも全部投下できて嬉しいです
結局言っちゃうけど、ありがとうございました
元スレ
他の惑星に生活の場を移した人類であったが、結局戦争が繰り返されていた。
戦争のなかで、かつての地球の文化や伝統は消し去られていった。
それは「音楽」も例外ではなかった。
2200年代初頭、戦争は終結し、強大な宇宙政府が打ち立てられ、全人類を統治
するようになった。
宇宙政府は過去の汚点として地球を不可視シールドで覆い、存在をなかったことにし、
人類の歴史から、地球を消し去ったのである。
そして時がたった・・・・・・・・・・・・
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:27:04.55 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------------------
------------------------------------
-----------------------
西暦28××年
-----木星コロニー
律「唯のやつ遅いな・・・・・・」
澪「唯のやついっつも遅刻するな・・・・・」
紬「でも唯ちゃんらしいじゃない?」
唯「お~い」
律「遅いぞ!唯」
唯「ごめ~ん」
澪「まったく・・・・」
紬「ウフフ」
律「まあみんなそろったことだし、遊びにいこう!」
唯「了解しました!りっちゃん隊員!」ビシッ!
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:29:34.11 ID:PcnKKUwb0
----------------------------------------
---------------------------
---------------
律「いや~、今日も遊んだな~」
澪「遊ぶのもいいけどちゃんと勉強もするんだぞ?」
律「わかってるよ」
紬「迎えがきているので私はこれで失礼するわ」
澪「じゃあ今日は解散だな」
唯「うん!またね」
律「じゃ~な~」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:31:50.88 ID:PcnKKUwb0
------------------------------------------
-----------------------------
------------
-----唯の家
唯「う~い~。ただいま~」
憂「おかえり。お姉ちゃん」
唯「お腹ペコペコだよ~」
憂「ご飯できてるよ」
唯「わ~い」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:34:34.17 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------------
------------------------------
----------------
-----律の家
律「ただいま~」
律母「おかえりなさい」
律「はらへったぞー!」
律母「もうちょっとでご飯できるから我慢しなさい」
律「は~い」
律母「そうそう、律」
律「ん?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:36:48.27 ID:PcnKKUwb0
律母「今日、四次元倉庫を整理していたらこんなのがでてきたのよ」
律の母は銀色のいくつもの穴の開いたものを差し出した
律「なんだこりゃ?すごい錆びてるし」
律母「なんだかよく分からないからあげるわ」
律「なんでこんなものが倉庫に?」
律母「たぶんご先祖様の物だと思うわ」
律「ふ~ん」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:38:48.43 ID:PcnKKUwb0
------翌日 学校
律「おいみんな、これみてみろよ」
唯「りっちゃんなにそれ~?」
澪「すごい錆びてるじゃないか」
紬「穴もたくさん開いてるわ」
律「なんか家の倉庫にあったんだ。ご先祖様のものらしい」
唯「へ~」
澪「何に使うものなんだ?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:40:49.29 ID:PcnKKUwb0
律「それが知りたいんだ」
紬「穴がなにか関係あるんじゃない?」
唯「吹いてみたら?」
澪「汚いだろ」
律「大丈夫だよ」
律はそれを吹いてみた
律「なんか音がでた!」
唯「ヴォ~てなったよ!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:42:48.41 ID:PcnKKUwb0
紬「でもなんだか気持のいい音だわ」
澪「でも何に使うのかは、分からないままだな」
律「そうだな・・・・・・」
唯「ねえ。学校終わったら町はずれのお婆さんに聞きにいかない?」
律「あの物知り婆さんか?」
澪「でも町じゃあ変人って言われてるんだぞ」
唯「大丈夫だよ!・・・・多分。私まえから会ってみたいとおもってたんだ」
紬「私もあってみたいわ」
律「うし!じゃあ学校終わったらいってみっか!」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:46:06.22 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------------
--------------------------
--------------
-------物知り婆さんの家
律「ごめんくださ~い」
唯「いるかな?」
婆さん「おやおやどなたかな?」
婆さん「!!!」
紬「私達、ちょっと聞きたいことがあってきたんです」
婆さん「そ、そうじゃったか。まあ、あがりなさい」
澪「(今私達を見てものすごい驚いた顔をしたような・・・・・)」
律「おじゃましま~す」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:47:47.76 ID:PcnKKUwb0
-----家の中
婆さん「それで、なんのようじゃ?」
律「これなんですけど・・・・・」
澪「何に使うものか分かりますか?」
婆さん「ほう、これは珍しい」
紬「わかりますか?」
婆さん「これはハーモニカじゃよ」
唯「ハーモニカ?」
婆さん「楽器の一種じゃ」
澪「楽器?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:50:43.47 ID:PcnKKUwb0
婆さん「音楽を奏でるものじゃ」
紬「音楽ってなんですか?」
婆さん「音楽とは私達のご先祖様が住んでいた地球と言う星で生まれた文化なんじゃ」
律「へ~」
澪「でも地球なんて聞いたことないな・・・・・」
婆さん「ところでおぬしたちの名前を教えてくれぬかのう」
唯「私は平沢唯です」
澪「秋山澪です」
律「田井中律だ」
紬「琴吹紬ですわ」
婆さん「ふむ・・・やはりそうじゃ・・・間違いない・・・・」
唯律澪紬「?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:53:17.64 ID:PcnKKUwb0
婆さん「どれちょっと待っていなさい」
婆さんは家の奥から長い物を取り出してきた
律「なんですか?それは」
婆さん「これはギターというものじゃよ」
唯「ギター?」
婆さん「そうじゃ、これも楽器の一種じゃ」
律「へー、楽器って色々あるんだな」
婆さん「そうじゃ、まだまだたくさんあるらしいのう」
澪「かっこいいな」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:56:07.38 ID:PcnKKUwb0
紬「これも音が出るんですか?」
婆さん「そのようじゃのう」
唯「あれ?なんかギターに文字が彫ってあるよ」
紬「ローマ字だわ」
律「NAKANO AZUSAって書いてる」
澪「なかのあずさ?」
紬「誰かの名前かしら?」
唯「でもこのギターすっごい古そうだよ」
婆さん「800年ほどまえのものじゃよ」
澪「800年!?」
律「そんなに昔の物なのか・・・・・」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 11:58:35.93 ID:PcnKKUwb0
婆さん「それをおぬしたちにあげよう」
澪「いいんですか?」
婆さん「ああ、でもおぬしが持つとよい」
唯「え?私?」
律「なんで唯なんだよー」ブー
婆さん「わしがきめたんじゃ」
澪「でもなんだか、もっと楽器について知りたくなってきたな」
紬「私も知りたいわ」
唯「ギターはどうやって音を出すの?」
婆さん「それはわしにもわからん」
律「そっか・・・・・」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:01:17.12 ID:PcnKKUwb0
澪「だれか知ってる人はいないんですか?」
婆さん「むう・・・・。もしかしたら○○という男なら知ってるかもしれん」
律「その人はどこに?」
婆さんは男のいる場所を教えた
紬「ここから近いわ」
律「うし!今度の休みにでも行ってみよう!」
唯「お~!」
澪「でもどうしてこの男なんですか?」
婆さん「ほっほっほ、それはいけば分かる」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:03:47.92 ID:PcnKKUwb0
---------------------------------
--------------------------
----------------
------夜 唯の家
唯「うい~」
憂「なあに?お姉ちゃん」
唯「楽器って知ってる?」
憂「楽器?ちょっとわからないなあ・・・・・」
唯「そっかあ」
--------律の家
律「なあ聡」
聡「なんだよ姉ちゃん」
律「お前楽器って知ってるか?」
聡「楽器?しらねえよ」
律「そうか・・・・」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:05:57.72 ID:PcnKKUwb0
------紬の家
紬「ねえ、斎藤」
斎藤「何でしょう。お譲様」
紬「楽器って知ってる?」
斎藤「楽器ですか・・・・・存じ上げないですね」
紬「そう・・・・」
-------澪の家
澪「楽器か・・・・・・」
澪「なんかよく分からないけど、惹かれるものがあるな・・・・」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:07:47.51 ID:PcnKKUwb0
----------------------------------------
-----------------------------
-------------------
------休日
律「ここが○○って男の家か」
澪「チャイムを鳴らしてみよう」
チャイム「ピンポーン」
足音「ドタドタ」
紬「いるみたいね」
男「はいよ」
唯「こんにちは~」
男「なんだ?あんたら」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:10:20.14 ID:PcnKKUwb0
律「あの・・・・○○さんですか?」
男「そうだが・・・。なんのようだ?」
紬「あの!楽器について色々聞きたいことがあるんですけど」
男「なに!?楽器だと!?」
澪「は、はい・・・・」
唯「あとこれの弾き方も・・・・・」
男「それは・・・・ギターじゃねえか!?」
紬「知っているんですか!?」
男「知っているもなにも・・・・・ま、まあ中に入れ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:14:07.38 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------
-------------------------
------------
-------家の中
男「で・・・・なんでお前たちがギターをもってるんだ?」
律「じつは・・・・・」
男にこれまでのいきさつを話した
男「そうだったのか・・・・・」
紬「○○さんならギターの弾き方を知っているかもって聞いたんですが・・・・」
男「それなんだがな・・・・俺も本物のギターを見るのは初めてなんだ」
唯「そっか・・・・」
男「・・・・・・」
男「なあ、おまえら・・・・俺達のアジトにこないか?」
律「え?アジト?」
男「実は俺は反政府組織の副リーダーをやってるんだ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:17:18.32 ID:PcnKKUwb0
澪「反政府組織!?」
紬「なんだか怖そうだわ・・・・」
副リーダー「まあ聞け」
副リーダー「俺らは今の宇宙政府への反発運動をする傍ら、失われた文化である
音楽を取り戻す活動をしている」
唯「音楽?」
律「そういえば婆さんも音楽と地球がどうとか言ってたな」
澪「地球と音楽って何なんですか?」
男「アジトにくればわかるぜ」
澪「どうするんだ?」
律「ここまできたんだ行ってみようぜ」
紬「そうね」
唯「私も行きた~い」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:20:36.63 ID:PcnKKUwb0
副リーダー「そうと決まれば早速行こう」
律「アジトはどこにあるんだ?」
副リーダー「木星の第三衛星、ガニメデにある」
澪「え・・・・ガニメデは昔の戦争で消滅したって習ったけど・・・・」
副リーダー「表向きはそうなんだ」
律「表向き?」
副リーダー「消滅したと思われていたガニメデは実はなくなっていなかった」
副リーダー「俺達の先人達はそこに目をつけて、そこにアジトを作り、ガニメデを
特殊な不可視シールドで覆って隠したんだ。政府もまだそれに気づいて
いない」
紬「どこにそんな技術が・・・・・」
副リーダー「俺達の組織は独自の科学技術を持っているんだ」
澪「なるほど」
唯律「ほえ~~」プシュ~
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:23:14.42 ID:PcnKKUwb0
紬「どうしたの?唯ちゃん、りっちゃん」
唯「私、なにをいってるのかさっぱりだよ・・・・」
律「私も・・・・・・」
澪「ガニメデには宇宙船で行くんですか?」
副リーダー「いや、ガニメデに宇宙船で入ることはできない。シールドがある
からな」
紬「じゃあどうやって?」
副リーダー「俺の家の転移システムを使う」
副リーダー「普段の移動に使う転移システムとは少し仕様が違う。これは俺達専用の
ガニメデ直通で、パスワードがなきゃ起動しない」
唯「ほえ~~」プシュ~
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:25:37.60 ID:PcnKKUwb0
律「というか私達にそんな重要なことをベラベラ喋っちゃって大丈夫なのか?」
副リーダー「いや、まずい」
律「だめじゃん」
副リーダー「だがな・・・・・」
律「・・・・・・」
副リーダー「音楽に興味を持つ者に悪い奴はいない」キリッ
律「その音楽が何なのか早く知りたいよ・・・」
唯「なんかワクワクしてきた!」
紬「そうね♪」
副リーダー「それじゃあいこう」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:27:53.46 ID:PcnKKUwb0
----------------------------------------
---------------------------------
------------------------
------ガニメデ アジト
転移システム「ヴォオン」
副リーダー「ここが俺達のアジトだ」
律「ひろい・・・・」
唯「人もたくさんいるよ」
澪「すごい・・・・」
紬「なんだか見たことのない機械がたくさんあるわ・・・・」
副リーダー「リーダーのところに行こう」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:30:57.87 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------------
----------------------------
-------------
------リーダーの部屋
副リーダー「リーダー、客人を連れてきた」
リーダー「なんだそいつらは」
律「(怖そうな人・・・・)」
澪「・・・・・・・」
副リーダー「実はこいつら本物のギターを持っているんだ」
リーダー「何!?ギターだと!?」
唯「こ、これです」
リーダー「これが・・・・本物の・・・・」
副リーダー「俺も最初は驚いたんだ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:33:23.43 ID:PcnKKUwb0
リーダー「それで・・・・・この子たちとお前はどういう関係なんだ?」
副リーダーはいきさつを話した
リーダー「そういうことか・・・・」
紬「その音楽と地球について私達に教えてください!」
リーダー「ふん・・・・まあお前が見込んだ奴らだ。大丈夫だろう」
副リーダー「そりゃあもう!」
リーダー「まずこれを見ろ」ブゥン
律「これは・・・・惑星?」
リーダー「これは俺達の母星・・・・・地球の映像だ」
律「これが地球・・・・」
澪「青い・・・・」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:35:47.43 ID:PcnKKUwb0
リーダー「そうだ。他の惑星のような人工的な青さではない。自然がもたらす
青さだ」
紬「自然の・・・青さ・・・」
リーダー「今となっては、人類はいくつもの惑星や衛星に住んでいるが、以前は
この地球にすべての人間が住んでいた」
リーダー「だが人類は大きな過ちを犯した。その過ちにせいで我々の先祖は
地球を脱出せざるを得なかった」
リーダー「しかし、すべての人間が脱出できたわけではない」
澪「え?」
リーダー「地球に取り残された人間もいるんだ」
紬「そんな・・・・」
リーダー「その当時の政府の発表では、地球に生存者は確認されていないとなっている」
リーダー「だが俺達は今でも地球に人がいると信じているんだ」
唯律「ほえ~~」プシュ~
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:37:44.68 ID:PcnKKUwb0
リーダー「人類は地球を脱出し、生活の場を各惑星に移してもなお戦争をやめなかった。
やがて戦争は終わり、強大な宇宙政府が打ち立てられた。そして政府は地球を
過去の汚点として地球に不可視シールドを張って外部から見えないようにし、
存在をなかった事にした。地球は歴史の闇に葬られたんだ。かつて人類が地球
に住んでいたという事実と共に。」
澪「そんな歴史があったなんて・・・・」
リーダー「そしてこれもみてほしい」ブゥン
紬「これは・・・・・?」
その映像には、楽器を演奏したり歌を歌ったりしている人たちが映っていた
唯「あ!いまギターが映ったよ!」
律「他にも色々あるな」
リーダー「これが音楽だ」
澪「これが・・・・・」
紬「すごい・・・・・」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:40:15.03 ID:PcnKKUwb0
リーダー「音楽ははもともと地球で人間が生み出した文化だ。しかし戦争と共に
その存在は小さくなっていき、やがて消滅した」
リーダー「俺たちはこの音楽が消えてしまったのは、戦争をやっていた今の
政府のせいだとおもっている。だから政府が憎いんだ」
澪紬「・・・・・・・」
リーダー「しかし力を力で消しても結局一方の力は残ってしまう。一見ただの
言葉遊びのようだが俺はこれは揺るぎない真理だとおもっている」
リーダー「結局俺達のやっていることも戦争やっていたころの人間や政府と
変わりないのかもしいれないな・・・・・」
澪「どうしてそこまで音楽を・・・?」
リーダー「音楽にはこれだけ人の心を動かす力がある。そんなに素晴らしい物を
人類は失うべきではなかったんだ・・・・・。だから俺達の手で取り戻す」
紬「・・・・・・・」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:43:47.91 ID:PcnKKUwb0
------------------------------------------
----------------------------------
-----------------------
-----アジト 別室
紬「リーダーさんの話・・・ちょっと衝撃的だったわね・・・・」
澪「そうだな・・・・」
唯「私はさっぱり分からなかったよ!」フンス
律「私も!」エッヘン
澪「いばるとこじゃないだろ」
紬「でもあの音楽の映像・・・・すごかったわ・・・・」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:46:03.19 ID:PcnKKUwb0
律「たしかに・・・ああゆうの私達もやってみたいな」
唯「私もやってみたい!」
澪「そうだな・・・・」
扉「ウィ―ン」
副リーダー「おい!おまえらにいい物を見せてやるよ!」
律「あ、副リーダー」
紬「いいものってなにかしら?」
副リーダー「これだよ」
澪「これは・・・・」
副リーダー「キーボードって楽器さ」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:49:07.05 ID:PcnKKUwb0
唯「これも楽器・・・・」
副リーダー「この鍵盤を押してみてくれ」
唯はキーボードの鍵盤を押してみた
キーボード「ポロン、ポロン」
唯「音がなった!」
澪「きれいな音だな」
律「楽器ってすごいな~」
副リーダー「これは俺達が昔の文献をもとに作ったものなんだ」
紬「すごいわ」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:52:18.41 ID:PcnKKUwb0
副リーダー「でも音楽に関する文献はごく少数しか残ってないんだ」
唯「そうなんだ・・・・」
副リーダー「そこでだ!」
律「うお!?いきなり大声だすなよ」
副リーダー「俺達は地球へ行く計画を進めているんだ」
澪「え!?地球に!?」
副リーダー「ああ、しかもその計画も、もう完成段階にある」
副リーダー「地球に行けば音楽に関する情報もあると思う。地球に人がいることも
この目で確かめたいしな」
唯「・・・・・・・・」
唯「ねえ、副ちゃん」
律澪紬「(副ちゃん・・・・・?)」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:54:54.88 ID:PcnKKUwb0
律「(副リーダーだからか?)」
副リーダー「(副ちゃん・・・・・)」
唯「私達も地球に連れていって!」
律「ええ!?」
澪「本当に言ってるのか!?」
副リーダー「それは・・・・・無理だろう」
唯「どうして?」
副リーダー「今回の計画は言うなれば、政府に対する敵対行為と一緒だ。そんな
危ないものに連れて行くわけにはいかない」
紬「・・・・・・・」
紬「私いきたい!」
澪「ムギ!?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 12:57:16.72 ID:PcnKKUwb0
紬「私・・・さっきんも映像を見てすっごく感動したの!だから私ももっと音楽の
こと知りたい!」
律「わ、私もだ!」
澪「律!?」
澪「・・・・・・」
澪「わ、私も・・・・」
唯「お願いします!」
副「(こいつらの音楽に対する思い・・・・本物だな)」
副リーダー「そこまで言うなら・・・・・」
副リーダー「でも俺には決定権はない。リーダーに聞いてみな」
唯「はい・・・・・・!」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:01:51.65 ID:PcnKKUwb0
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--------------
------リーダーの部屋
律「リーダー!」
リーダー「なんだ。まだなにか用か?」
唯「私達も・・・・私達も地球に連れて行ってください!」
リーダー「・・・・・」
紬「お願いします!」
澪「お、お願いします!」
リーダー「なぜお前たちは地球に行きたいと思う?」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:03:45.55 ID:PcnKKUwb0
唯「私たち、さっきの映像を見てすごく感動したんです!」
紬「だから私達も地球にいって色々なことがしりたいの!」
副リーダー「リーダー、俺からも頼む。こいつらマジなんだ」
リーダー「・・・・いいだろう」
律「え!?」
リーダー「連れて行ってやると言っているんだ」
紬「ありがとうございます!」
澪「あ、ありがとうございます!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:06:35.67 ID:PcnKKUwb0
唯「やったね!りっちゃん」
律「ああ!」
副リーダー「リーダー・・・ありがとうございます」
リーダー「ふん・・・さっきも言ったがお前が見込んだ奴らだからな」
副リーダー「リーダー・・・・」
リーダー「お前はいままで俺についてきてくれたからな・・・・信頼してるぞ」
副リーダー「俺はこれからもリーダー一筋だ!」
リーダー「ふふ、頼もしいな」
唯「ところでいつ行くんですか?」
リーダー「ことしの八月に出発の予定だ」
律「8月・・・・丁度夏休みだ!」
紬「でも親にはなんて・・・」
律「友達と旅行にいくで大丈夫だろ」
澪「大丈夫かな・・・・・」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:09:27.68 ID:PcnKKUwb0
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-------------------------
--------------
-----出発日
律「よっしゃあ!ついに出発だ!」
澪「唯。ギターはもってきたか?」
唯「もちろん!」
紬「楽しみだわ~」
副リーダー「お前ら気合いいれてけよ!遊びじゃないんだからな!」
唯律「いえっさー!」
澪「なんだよ、それ」
紬「ウフフ」
律「ところでどうやって地球にいくんだ?」
副リーダー「ふふ、よくぞ聞いてくれた」
副リーダー「ついてこい!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:11:59.29 ID:PcnKKUwb0
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------格納庫
副リーダー「これだ!」
律「すごい・・・・」
紬「大きいわ・・・・」
唯「これに乗れるの!?」
澪「これは?」
副リーダー「これは俺達の組織が独自に開発した量子船だ」
副リーダー「この船は自身を量子化して亜空間を移動することができる。まあ
一種のワープみたいなもの、普段使ってる転移システムと同じ
ようなものだ。これを使えば長距離を短時間で移動できるんだ」
唯律澪紬「ほえ~~」プシュ~
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:13:52.29 ID:PcnKKUwb0
副リーダー「まあそう難しく考えるな。これに乗れば地球にいけるってことだ」
律「でも地球にはシールドがあるんだろ?どうやって侵入するんだ?」
副リーダー「ふふ・・・・・心配ご無用」
副リーダー「あれを見てくれ」
澪「あれは・・・・ミサイル?」
副リーダー「そうだ。だがそんじょそこらのミサイルとは訳がちがう」
紬「というと?」
副リーダー「あれはアンチシールドミサイルだ。あれを打ち込めばシールドを
一部破壊できる」
律「でも地球はみえないんだろ?」
副リーダー「地球の座標はおおよそ検討はついている。目印は地球の唯一の
衛星・・・・・月が目印だ。
近くまで行ったらまず普通のミサイルを撃ち込む。それがシールドに
あたればシールドが一瞬発光するはずなんだ。それで場所を探る」
唯律澪紬「ほえ~~」プシュ~
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:16:19.48 ID:PcnKKUwb0
副リーダー「まあお前らは何の心配もしなくていい。俺達に任せておけ」
唯「副ちゃん頼りになるう!」
リーダー「準備はできたか?」
副リーダー「あ!リーダー!ばっちりだ!」
リーダー「よし。それなら早速出発しよう」
唯律「お~!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:19:19.56 ID:PcnKKUwb0
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---------------------------------
----------------------
-----船内
リーダー「全員配置について量子化の準備をすすめろ!」
団員「はい!」
唯「いよいよだね」
律「ああ」
紬「ちょっとドキドキしてきたわ」
澪「(ママ・・・・・)」
団員「準備できました!」
リーダー「よし!これより亜空間にはいる!」
律「うお・・・まぶしい・・・・」
団員「亜空間に入りました!」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:21:47.12 ID:PcnKKUwb0
澪「まっくらだ」
紬「外はなにも見えないわ」
リーダー「お前らに言っておくことがある」
律「え?」
リーダー「これからなにが起こるか、はっきり言って俺にもわからない」
リーダー「危険なことが起こるかもしれない」
澪「・・・・・・・」
リーダー「俺達組織の人間はいつでも死ぬ覚悟はできている。だが、お前たち
まで死ぬことはない」
紬「え?」
リーダー「お前たちは俺が守る。心配はいらない」
澪「リーダー・・・・・」
団員「亜空間を抜けます!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:23:52.02 ID:PcnKKUwb0
律「またまぶしい・・・・・」
団員「月を確認!」
リーダー「よし!通常ミサイルを撃ち込んで場所を確認しろ!」
団員「発射!」
バゴォーーン
団員「シールド発光を確認!」
副リーダー「よっしゃあ!予想通りだ!」
リーダー「続けてアンチシールドミサイル発射!」
団員「発射!」
副リーダー「たのむ・・・・たのむぞ・・・・」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:26:29.86 ID:PcnKKUwb0
副リーダー「たのむ・・・・たのむぞ・・・・」
ドゴォ――ン
団員「シールド一部破壊を確認!」
唯「なにか見えるよ!」
リーダー「そのまま侵入しろ!」
団員「前進!」
唯澪律紬「・・・・・・」ドキドキ
団員「侵入成功!」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:28:27.51 ID:PcnKKUwb0
律「これが・・・・地球・・・・」
澪「青い・・・」
唯「すご~~い!」
紬「きれい・・・・・」
副リーダー「ついに・・・・ついに俺達の母星に・・・・・」
リーダー「現在位置を確認!目指すは日本だ!」
団員「了解!」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:31:27.24 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------------
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-----------------
------日本上空
団員「日本上空に到着!」
リーダー「着陸準備!」
唯「なんだか青いのがたくさんあるよ」
副リーダー「ありゃ海だぜ」
律「海?」
副リーダー「全部水らしい」
澪「ええ!?あれ全部水!?」
副リーダー「しかも俺達人間は遠い昔、この地球の海で誕生したらしい」
紬「すごいわ・・・・」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:33:36.94 ID:PcnKKUwb0
団員「着陸します!」
唯「陸がどんどん近付いてる!」
澪「あ・・・・あれは・・・・」
副リーダー「人だ!やっぱり地球には人がいたんだ!」
紬「よかったわ・・・・」
-----------------------------------------
--------------------------------
---------------------
------着陸後
船の周りには人が集まっていた
船の扉「プシュー」
唯「やっと着いた・・・・」
律「うお!人が集まってる」
地球人「ざわざわ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:35:36.97 ID:PcnKKUwb0
リーダー「やはり地球には人がいたか・・・・」
男「君たち」
副リーダー「あ、はい」
男「私はここの長じゃ。君たちは何者かね?」
リーダー「俺達は地球の外からきたものだ」
地球人「どよどよ」
長「なんと・・・地球の外から・・・・!言い伝えは本当だったのか」
唯「言い伝え?」
長「まあ、こちらにきなさい」
副リーダー「リーダー、大丈夫なのか?」
リーダー「大丈夫だ。お前は船の見張りを頼む」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:38:42.10 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------
-----------------------
------------
----長の家
長「どうやらおぬし達は本当に地球の外からきたようじゃな」
律「だからそうだってば」
長「我々の先祖の言い伝えに地球の外にも人間がいるというものがあるのじゃ」
リーダー「見たところここは農村のようだが、他に都市はないのか?」
長「都市はない。この土地以外にも各地に人間はいるが、どこもここの
ような村ばかりじゃ」
リーダー「そうか・・・」
長「ところでおぬしらはなぜ地球に?」
紬「私たち、音楽について知りたいんです!」
長「なんと・・・音楽とな」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:40:51.60 ID:PcnKKUwb0
リーダー「なにか知ってるのか!?」
長「いや、わしも詳しくはしらんのう」
リーダー「そうか・・・・」
律「実は、地球の外では音楽が失われているんだ」
長「そうなのか・・・・・残念ながら地球にも音楽はほとんどのこっとらん」
リーダー「ほとんどということは少しは残っているのか!?」
長「いや、正確に言うと残ってるには楽器じゃ」
長「じゃがしかし、楽器はあっても誰も弾き方を知らんのじゃ」
リーダー「そうか・・・・」
長「ぬう、ちょっとまっとれ」
長は家の奥から物を取り出してきた
律「これは・・・・」
唯「ギター?」
長「いや、これはベースと言うものらしい」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:42:57.78 ID:PcnKKUwb0
紬「たしかに弦の数がちがうわ」
長「なにかの縁じゃ、これをおぬしらにやろう」
律「よっしゃあ!えーと・・・・あれ?どうも持つんだ?」
長「なんでもそれは左利き用じゃのう」
律「左利き用か・・・・て、澪、お前左利きじゃないか」
紬「じゃあこれは澪ちゃんのね」
澪「私に楽器・・・・・」
リーダー「楽器の弾き方を知る術はないのか?」
長「・・・・・・実は無くもないのじゃ」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:45:34.17 ID:PcnKKUwb0
律「本当か!?」
唯「教えて!」
長「過去にいくのじゃ」
リーダー「なんだと?」
紬「どういうこと?」
長「音楽が失われる前の時代に行くのじゃ」
律「そ、そんなことできるわけ・・・・・」
リーダー「いや、一応可能だ」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:48:09.35 ID:PcnKKUwb0
律「え?」
リーダー「実はタイムマシンは人類が地球にいたころに既に開発されている。
だが政府が存在を隠蔽しているから世間に知られることはない」
澪「そうだったのか・・・」
リーダー「政府は物事を隠すのが大好きだからな」
リーダー「だが俺達はタイムマシンをもっていない」
律「じゃあどうすれば・・・・」
長「ぬう、ついてきなさい」
一同「?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:50:29.81 ID:PcnKKUwb0
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-----------------
-----村の大倉庫
唯「大きなそうこ~」
長「これを見るのじゃ」
リーダー「こ、これは・・・・!」
紬「何でしょうこれ?」
律「船?」
澪「船にしては小さいな」
長「これはタイムマシンの初号機じゃ」
リーダー「なんでこんなものがここに・・・・」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:53:17.11 ID:PcnKKUwb0
リーダー「なんでこんなものがここに・・・・」
長「これはこの村に代々伝わるものなんじゃ。人間が地球に残していったみたいじゃのう」
律「過去に・・・・いける?」
長「じゃが、このタイムマシンはエネルギーがほとんど残っとらん。おそらく
1往復が限界じゃ」
紬「エネルギーを入れることはできないんですか?」
長「タイムマシンを動かすためのエネルギーはもう地球では手に入らないのじゃ」
リーダー「そうか・・・・」
長「じゃがしかし、その1往復をおぬしらに譲ろう」
律「いいのか!?」
長「ああ、もうわしらに過去も未来も必要ない。わしらは今を生きている
んじゃからな」
リーダー「すまない・・・・感謝する」
長「よいよい」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:56:21.04 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------------
----------------------------
---------------
------夜 船内
副リーダー「ええ!?じゃあ過去にいくのか?」
リーダー「ああ、明日にもな」
リーダー「ただし・・・・過去に行くのはお前たち4人だけだ」
律「え?どうして?」
副リーダー「実は地球にいる時間は限られているんだ」
澪「どうして?」
副リーダー「俺達はシールドを破壊してここに来た。今はまだシールドには
穴が開いてるが、あのシールドには自己修復機能がある。穴が
完全にふさがるまで約2週間・・・・・。それを過ぎるとシールド
が元に戻って俺達は晴れて地球に閉じ込められることになる」
唯律「ほえ~~」プシュ~
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 13:58:45.50 ID:PcnKKUwb0
リーダー「そうなってくるとお前達が過去に滞在できる時間も限られてくる」
紬「じゃあ2週間?」
副リーダー「いや、過去と現在では時間の流れが違う。お前達が滞在できるのは
過去の時間で3カ月だ」
澪「3カ月か・・・・」
リーダー「そうだ。その間に情報を得てきてくれ」
紬「大丈夫かしら・・・・・」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:02:29.32 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------------
-------------------------------
----------------------
-------翌日
澪「もう少しで出発か・・・・・」
唯「ちょっとドキドキしてきたよ・・・・」
律「まさか過去に行くことになるとはな~」
紬「ホントね」
リーダー「お前ら」
唯「リーダー!」
リーダー「こっちのことは俺らにまかせて、お前らは自分達のことに専念して
くれ」
律「はい!」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:04:27.78 ID:PcnKKUwb0
リーダー「期待しているお前達は俺らの希望だ。無事に帰ってこい」
唯律澪紬「はい!」
リーダー「タイムマシンに時空信号送信機を取り付けておいた。時空を
歪ませ、その歪みをノイズとして送信することでメッセージ
は送れなくても、合図程度なら・・・・・・」
唯律「もういいです!」
リーダー「そうか。まあこっちの時代に帰還する時に信号を送ってくれ」
澪「わかりました」
リーダー「じゃあ・・・・幸運を祈ってる」
唯「はい!」
副リーダー「おい!おまえら!」
律「ん?」
副リーダー「お前らにこれを預ける」
澪「これは・・・・・」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:06:46.99 ID:PcnKKUwb0
紬「カプセル?」
副リーダー「このカプセルの中には、前にガニメデのアジトで見せたキーボード
が入ってる」
副リーダー「大切なものだ。なくしたり壊したりしたらただじゃおかねえからな」
律「わかった。大切にする」
副リーダー「それでいい。準備が整ったようだ」
団員「いつでも行けます!」
律「ところでいつの時代にいけばいいんだ?」
副リーダー「人類は700年前までは戦争を繰り返していた。だからそれより
前の800年位前がいいな」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:08:31.35 ID:PcnKKUwb0
律「800年前か・・・・うし!2010年にしよう!」
紬「どうして2010年なの?」
律「勘だよ!勘!」
澪「まったく・・・・」
唯「それじゃあ2010年に出発だね!」
律「スイッチオン!」
タイムマシン「ブォォーーン・・・・・・バシュン」
副リーダー「いっちゃったな」
リーダー「ああ」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:10:36.43 ID:PcnKKUwb0
------------------------------------------
----------------------------------
---------------------
----2010年 日本
律「ついたのか・・・・?」
澪「本当に2010年か?」
唯「ここはどこだろう?」
紬「森の中のようね」
律「あっちに町が見える、行ってみよう」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:13:59.23 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------
--------------------
----------
------町
澪「私達の時代とは大分違うな」
唯「でも人がたくさんいるよ~」
律「さて・・・・時間も限られているんだ。音楽や楽器についての情報を
さがそう」
紬「そうね」
唯「あっちに大きな建物があるよ」
律「よし、そこに行ってみよう」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:17:38.18 ID:PcnKKUwb0
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-----------------------
------------
律「なんだ?ここは?」
唯「桜が丘高校って書いてあるよ」
澪「どうやら学校のようだな」
律「入ってみようぜ」
澪「勝手に入っちゃまずいだろ!」
律「大丈夫大丈夫」
紬「ウフフ」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:19:57.81 ID:PcnKKUwb0
------------------------------------
-------------------------------
---------------------
------校内
律「へえ~、この時代の学校はこういう感じなんだな~」
唯「私学校は嫌いだなあ・・・・」
澪「おい、律・・・・見つかったらまずいよ・・・・・」
紬「・・・・・・・」ワクワク
律「大丈夫だろ」
さわ子「あら・・・・何かしらあの子たち・・・・・」
さわ子「この学校の生徒ではないわね・・・・」
さわ子「なんか変な服きてるし・・・・」
さわ子「・・・・・・」
さわ子「ちょっとあなたたち!」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:23:01.26 ID:PcnKKUwb0
唯「!?」
律「まずい・・・見つかった・・・」
澪「だから言っただろ!」
さわ子「見たところこの学校の生徒ではないようね」
律「え・・・あ・・・その・・」
さわ子「ちょっと職員室まできなさい」
唯「うわあ・・・・」
澪「(ママ・・・・)」
紬「・・・・・・・」ワクワク
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:28:24.21 ID:PcnKKUwb0
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---------------------------------
-----------------------
-----職員室
さわ子「で・・・・あなた達は何者?」
律「おい・・・・どうする?」コソコソ
澪「どうするって・・・・」コソコソ
唯「ごまかす?」コソコソ
紬「でもここは素直に本当のことを言った方が・・・」コソコソ
さわ子「そこ!コソコソしない!」
律「じ、実は私達は未来から来ました!」
さわ子「は?」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:32:38.42 ID:PcnKKUwb0
さわ子「は?」
唯「ホントです!信じてください!」
さわ子「未来って・・・・」
紬「本当なんです!」
澪「信じてください・・・!」
さわ子「(嘘を言ってるようには見えないわね・・・・)」
さわ子「(それにどことなく未来っぽい感じもするわね・・・)」
さわ子「わかったわ。なにか証拠を見せてくれたら信じてあげるわ」
律「証拠ったって・・・・」
梓「先生」
さわ子「あら、梓ちゃん」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 14:36:43.77 ID:PcnKKUwb0
唯「(ん?梓・・・・どっかで・・・・)」
梓「入部希望者はきましたか?」
さわ子「それがね・・・・こなかったわ・・・」
梓「そうですか・・・・それじゃあ・・・・」
さわ子「残念ながら軽音部は今日限りで廃部ね・・・・」
梓「そうですか・・・・」
さわ子「本当に残念ね・・・・」
梓「・・・・・・」
梓「その人たちは?」
梓「(ギター持ってる・・・どっかのバンドの人達かなあ)」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:02:58.52 ID:PcnKKUwb0
さわ子「なんでも未来からきたそうよ」
梓「え?未来から!?」
さわ子「梓ちゃんは信じる?」
梓「いや・・・急に言われても・・・・」
さわ子「そういうわけよ。早く証拠を見せなさい」
律「証拠って・・・・」
唯「あ!あのカプセルは?」
澪「そうか!あれを見せれば・・・」
紬「そうね。この時代にはない技術だわ」
律「よし・・・・」ゴソゴソ
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:06:08.91 ID:PcnKKUwb0
律「これが証拠だ!」
さわ子「ただのカプセルじゃない」
律「スイッチを押すと・・・」
カプセル「ポン!」
梓「え・・・キーボードが出てきた!?」
さわ子「おどろいたわ・・・たしかにこれは現代の技術ではないわね・・・」
紬「信じてもらえますか?」
さわ子「う~ん」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:09:33.35 ID:PcnKKUwb0
唯「りっちゃん、タイムマシンを見せるのはどうかな?」コソコソ
律「その手があったか!」コソコソ
梓「?」
律「じゃあ別の証拠があります」
さわ子「別の証拠?」
澪「はい。私達についてきてください」
梓「わ、私もいきます!」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:12:09.89 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------------
------------------------------
-------------------
-----森
さわ子「何よ・・・・・こんな森まで連れてきて・・・・」
澪「これです」
紬「私達が乗ってきたタイムマシンです」
さわ子「タイムマシン・・・・・」
梓「・・・・・・」
さわ子「でもたしかに現代の物とは思えないわね・・・・」
紬「信じてもらえますか・・・・?」
さわ子「わかったわ。信じてあげる」
梓「私も・・・・」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:14:46.77 ID:PcnKKUwb0
律「ありがとうございます!」
さわ子「でもどうして過去にきたの?」
紬「実は・・・・」
4人はさわ子と梓にいきさつを話した
さわ子「そうなの・・・あなた達の時代では音楽が失われてしまっているの・・・・」
梓「そんな・・・・」
律「そこで私達はこの時代・・・・音楽が失われる前の時代にやってきて、音楽に
ついての情報や、楽器の弾き方を調べにきたんです」
梓「・・・・・・」
さわ子「それは由々しき事態ね」
唯「そうなんです!ゆゆしきじたいなんです!」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:16:45.55 ID:PcnKKUwb0
さわ子「私が教えてあげれればいいんだけど、学校の仕事も忙しいし・・・」
梓「わ、私が教えます!」
律「え?」
さわ子「そうね・・・梓ちゃんならギターも弾けるし、音楽についても知識が
豊富だから大丈夫ね」
梓「はい!」
澪「じゃあ・・・お願いしようかな」
紬「でも場所は・・・・」
さわ子「そうね・・・・とりあえず学校に戻りましょう」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:19:13.21 ID:PcnKKUwb0
------------------------------------------
--------------------------------
----------------
------学校 音楽室
律「ここは?」
さわ子「学校の音楽室よ。軽音部が廃部になってしまったから、放課後ならここは
空き部屋よ。ここを使っていいわ」
梓「大丈夫なんですか?」
さわ子「大丈夫よ。私が許可するわ」
紬「ありがとうございます」
澪「そいいえばお互い自己紹介がまだだったんじゃないのか?」
紬「そうね」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:20:46.07 ID:PcnKKUwb0
唯「私は平沢唯だよ」
律「私は田井中律」
澪「秋山澪だ」
紬「琴吹紬よ」
さわ子「私は山中さわ子よ」
梓「私は中野梓です」
唯「(あれ?なかの・・・・あずさ・・)」
律「お、おい、唯。なかのあずさって・・・」
澪「ギターの・・・」
唯「う、うん・・・」ゴソゴソ
梓「?」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:23:10.27 ID:PcnKKUwb0
唯「これ見て」
梓「ギターに文字が・・・・って、あれ?」
梓「私の名前!?」
梓「というかこれ私と同じフェンダー・ムスタング・・・・」
梓「このギターどこで手に入れたんですか?」
唯「えっと・・・・・」
唯達はこのギターを手に入れたいきさつを話した
梓「・・・・・」
律「いやー、すごい偶然もあるもんだなー」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 15:25:10.42 ID:PcnKKUwb0
紬「そうね。彫ってる名前と同じだなんて」
梓「あの・・・・そのお婆さんってもしかして私の・・・・・」
律「ん?」
梓「・・・・・やっぱりなんでもないです」
さわ子「ところであなた達はどこで寝泊まりするきなの?」
律「あ・・・・」
さわ子「考えてなかったのね・・・・」
澪「どうしよう・・・・」
唯「野宿はやだよう・・・・」
紬「そうね・・・・」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:05:00.90 ID:PcnKKUwb0
さわ子「仕方ないわね・・・私の家に泊まりなさい」
澪「いいんですか!?」
さわ子「いいわよ。どうせ1人で寂しいだけだし」
唯「ありがとう!さわちゃん!」
さわ子「さわちゃん・・・・?」
梓「ところでみなさんは年いくつですか?」
律「私たちみんな高3だよ」
梓「じゃあ私は後輩・・・・」
梓「あの・・・私2年生なので先輩って呼んでいいですか?」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:08:29.11 ID:PcnKKUwb0
律「先輩か。なかなかいいな」
紬「そうね」
唯「先輩・・・・・」ポー
さわ子「あ、忘れてたわ」ゴソゴソ
梓「?」
さわ子「梓ちゃんはいつも通りネコ耳着用ね」カポッ
梓「にゃ!?」
律「おお!」
紬「すごく似合うわ・・・・」
澪「(似合う・・・・)」
唯「あだ名はあずにゃんで決まりだね!」
梓「あ・・あずにゃん・・・・」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:11:43.49 ID:PcnKKUwb0
さわ子「ふふ。ところであなた達の持っている楽器を見せてくれないかしら?」
澪「あ、はい」
梓「ギターにベース、キーボードですか」
唯「どうやって弾くの?」
梓「その前に唯先輩。このギター古すぎて、たぶんちゃんとした音出ませんよ」
唯「そうなの!?」ガ―ン
梓「ギターは新しいのを買ったほうがいいですね」
澪「梓、私のベースは?」
梓「澪先輩のベースは弦を張りかえれば大丈夫だと思います」
澪「そうか」ホッ
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:16:25.90 ID:PcnKKUwb0
紬「キーボードは?」
梓「キーボードは新品同様みたいですから大丈夫です」
紬「よかったわ」
梓「もしよかったら今日、楽器屋にギターを見に行きません?ベースの弦も
買わなきゃいけないので」
唯「行こう行こう!」
さわ子「じゃあ私の家の地図を書くわ。遅くならないうちにくるのよ?」
律「はーい」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:18:36.68 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------------
------------------------------
------------------
------楽器屋
律「すごい・・・楽器がたくさん・・・・」
唯「あそこにギターがあるよ!」
澪「ベースの弦はどこなんだ?」
梓「あっちにありますよ」
唯「あ!このギター可愛い!」
梓「ギブソン・レスポールですか」
唯「げ・・・25万もする・・・」
唯「これはさすがに手がでないや・・・」
律「おい!あれはなんだ!?」
梓「ああ、あれはドラムですよ」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:22:53.03 ID:PcnKKUwb0
澪「それも楽器なのか?」
梓「そうですよ」
律「すごい・・・かっこいい・・・」
律「私ドラムやりたい!」
梓「律先輩にぴったりだと思います」
律「すげー・・・げ・・・こんなに値段すんのかよ」
梓「あっちに中古のドラムセットありますよ」
律「どれどれ~、・・・中古でも高い・・・」
梓「値切ってみたらどうです?」
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:26:29.59 ID:PcnKKUwb0
律「その手があったか!」
澪「(大丈夫かな・・・・・・)」
紬「ウフフ」
律「すみませーん」
店員「はい?」
律「これもっと安くなりませんかね?」
店員「え・・・・それは・・・・」
律「そこをなんとか!」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:31:43.12 ID:PcnKKUwb0
店員「え・・・あ・・・・じゃあこれでどうです?」
律「もうひとこえ!」
店員「じゃ、じゃあこれで・・・・」
律「もうひとこえ!」
店員「ひいい・・・・!」
-----------------------------------------
----------------------------------
---------------------
律「いや~、言ってみるもんだな。こんなに安くなるなんて」
澪「店員さん、泣いてたぞ」
梓「唯先輩はきまりましたか?」
唯「・・・・・・・・」ジ―
梓「(まだあのギター見てる・・・・)」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:52:59.04 ID:PcnKKUwb0
梓「そのギターが欲しいんですか?」
唯「うん・・・・・」
梓「・・・・・・・」
梓「じゃあみんなでバイトしましょう!」
紬「バイト?」
梓「みんなで働いて、お金を貯めるんです」
律「おもしろそうだな」
澪「唯のギターを買うためなら頑張るよ」
唯「みんなありがとう!」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:56:55.83 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------------
-------------------------------
-----------------
-----さわ子の家「
唯「さわちゃ~ん、きたよ~」
澪「お、おじゃまします・・・」
さわ子「あら、おかえり」
律「おかえり?(狭・・・・・)」
さわ子「これからはここはあなた達の家なのよ。だから帰ってきたらただいまって
言うの」
律「そうか・・・じゃあ、ただいま!」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 16:59:33.17 ID:PcnKKUwb0
唯「ただいま♪」
唯「ただいま!」
澪「た、ただいま・・・・」モジモジ
さわ子「おかえりなさい」ニコッ
唯「さわちゃん。私達バイトすることになったんだよ」
律「そう。唯のギターを買うためにな」
さわ子「あら、頑張るのよ」
澪「ここに一人で住んでるんですか?」
さわ子「そ、そうよ」ギクッ
唯「あれ・・・もしかしてさわちゃん独身・・・・」
律「この歳で・・・・」
さわ子「うっさいわね!」ギロッ
澪「ひいい!」
紬「ウフフ」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:02:13.68 ID:PcnKKUwb0
----------------------------------
-----------------------
---------
-------夜
唯「ZZZ」
澪「ZZZ」
紬「ZZZ」
さわ子「それでよ~。その私と付き合ってた男が浮気しやがったんだよ」グチグチ
さわ子「まったく・・・・さわ子様という女がいながら他の女についていく
なんて・・・」グチグチ
さわ子「まあその男は二度と立ち直れないようにしてやったけどな」グチグチ
律「は、はあ・・・・・・」
律「(酒くせえ・・・・・来るんじゃなかった・・・・)」
律「(というかこの狭い部屋に5人も住めるのかよ・・・)」
さわ子「まったく・・・・最近の男は・・・・」グチグチ
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:05:54.52 ID:PcnKKUwb0
-------------------------------------
--------------------------
------------
--------バイト 「交通量調査」
律「へー!この時代の車は地面を走るんだな」
梓「普通そうですよ」
澪「私達の時代は空を飛んでいるんだ」
あずさ「ええ!?空を!?」
唯「そうだよ~」
紬「ウフフ」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:09:32.54 ID:PcnKKUwb0
--------バイト 「ティッシュ配り」
律「どうぞ~」
人「・・・・・・」プイッ
律「ちくしょう・・・・無視しやがって」
梓「律先輩、我慢ですよ!」
澪「ど、どうぞ・・・・・」モジモジ
唯「(モジモジしてる澪ちゃん可愛い)」
紬「どうぞ~♪」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:11:49.45 ID:PcnKKUwb0
------バイト 「引っ越し」
唯「お、重い・・・・」
律「もう動けーん!」
澪「しっかりしろよ」
梓「唯先輩のギターを買うためなんですよ」
紬「しゃらんらしゃらんら~♪」
唯「(ムギちゃんすごい・・・)」
---------------------------------
----------------------
--------------
梓「これだけお金があればあのギターが買えます!」
唯「やったー!」
律「つかれた~」
澪「でも唯のためだからな」
紬「ウフフ」
唯「みんなありがとう!」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:14:16.01 ID:PcnKKUwb0
-------------------------------------------
----------------------------------
-------------------
------後日 音楽室
唯「えへへ。ギ―太ぁ♪」スリスリ
澪「ギ―太?」
唯「このギターのい名前だよ!」
律「名前つけたのかよ」
唯「どうやって音だすの?」
梓「アンプにつなぐんです」
梓「・・・・・・・」カチャカチャ
梓「つなぎました。弦をはじいてみてください」
アンプ「ベイ―ン」
唯「おお!」
律「すごいな!」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:17:12.00 ID:PcnKKUwb0
梓「まずはコードを憶えましょう」
唯「コード?」
梓「はい。これがCコードで・・・・・パワーコードも憶えましょう・・・・
・・Fコードは難しいので練習が必要ですね」
唯「えっと・・・これがCコードで・・・」
澪「ベースはどうするんだ?」
梓「ベースアンプにつなぎます」
梓「キーボードはこうで・・・ドラムは・・・・・」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:29:07.63 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------
--------------------
----------
ギター「ギュワワ~~ン」
ベース「ボンボンボン」
キーボード「ポロポロン」
ドラム「ドンガラガッシャ―ン」
唯「すごーい!」
澪「ホントだな!」
律「音楽ってすごい!」
紬「ええ!」
梓「(みんなすごい・・・・短時間でこんなに上手に・・・)」
梓「(なんか先輩達と演奏してるとすごい楽しい・・・・)」
梓「(この時間がずっと続けばいいのに・・・・)」
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:34:33.35 ID:PcnKKUwb0
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------------------------------
--------------
----ある日 音楽室
梓「唯先輩!また間違えてますよ!」
唯「あう・・・・・」
梓「律先輩のドラムも走りすぎです!」
律「それが私の持ち味なんだよ!」
梓「澪先輩のベースとムギ先輩のキーボードは完璧です」
唯「でも私達すごいうまくなったね!」
律「そうだな」
紬「私たちの時代の人たちにも早く聴かせたいわ」
澪「そうだな」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:36:01.92 ID:PcnKKUwb0
律「ちょっと休憩しようぜ~」
紬「ちょっと休憩しようぜ~」
唯「わ~い!」
------------------------------------
--------------------------
-------------
-----ティータイム
律「いや~、音楽ってホントいいものですね」
唯「うん!すごいたのしい!」
梓「・・・・・・」
梓「みなさん。ライブにでてみませんか?」
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:38:06.74 ID:PcnKKUwb0
紬「ライブ?」
梓「はい。ライブハウスってところで、お客さんの前で演奏を披露するんです」
澪「お客の前で・・・恥ずかしいよ・・・」
唯「でもやってみた~い」
律「じゃあ決まりだな」
さわ子「そうなってくるとバンド名が必要ね」ボリボリ
律「うお!?さわちゃん!?」
澪「いつの間に・・・・」
さわ子「あ、ムギちゃん、私にもお茶ちょうだい」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:40:18.79 ID:PcnKKUwb0
紬「はい♪」
律「バンド名か・・・・」
澪「メルヘン☆キャンディとかは?」
律「却下」
澪「うう・・・・・」
唯「やせがまんとかどうかな」
律「なんじゃそりゃ」
一同「あーだこーだ」
さわ子「ちょっとあなたたち!」
一同「ビクッ」
さわ子「いつまでもめてるのよ!」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:42:32.20 ID:PcnKKUwb0
さわ子「もうわたしが決めるわ」カキカキ
「放課後ティーータイム」
律「まあ・・・・これだな」
唯「うん!」
梓「いいと思います」
澪「わたしも」
紬「素敵だわ」
さわ子「ところでライブはいつ?」
梓「一週間後です」
さわ子「そう・・・じゃあいっぱい練習しなさい」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:43:53.84 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------------
-------------------------
-------------
-----帰り道
梓「じゃあ私はこっちなんで」
律「おう。また明日」
澪「じゃあな」
紬「さようなら」
梓「・・・・・・」
梓「みなさん!」
律「お、どうした?」
梓「絶対・・・絶対ライブ成功させましょう!」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:47:09.78 ID:PcnKKUwb0
澪「ああ・・・・そうだな!」
梓「じゃあまた明日!」タタタ
唯「・・・・・・」
唯「ねえ、みんな」
律「ん?」
唯「私たちがこの時代にいれるのってあと10日だよね・・・・・」
澪「そうだな・・・・」
紬「3カ月なんてあっという間ね・・・・」
澪「梓にはなんていおうか・・・・」
律「梓にはライブが終わったら言おう」
唯「そうだね・・・・」
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:48:11.32 ID:PcnKKUwb0
-------------------------------------
----------------------------
---------------
------さわ子の家
さわ子「ええ!?10日後に未来に帰る!?」
律「そうなんだ・・・・」
紬「私達がこの時代にいれるのは3カ月までなの・・・・」
さわ子「そうなの・・・・・」
さわ子「梓ちゃんは知ってるの?」
唯「知らないよ・・・・」
澪「ライブが終わったら言おうかと・・・・」
さわ子「そう・・・・・」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:50:11.01 ID:PcnKKUwb0
---------------------------------
-------------------------
-------------
------ライブの日
律「ここがライブハウス・・・・」
唯「緊張してきた~」
梓「中に入りましょう」
澪「すごい・・・」
紬「そうね」
梓「あの。今日ライブに出演する放課後ティータイムです」
川上「えっと・・・・ああ、たしかにそうね」
川上「じゃあこちらの楽屋へどうぞ」
律「は~い」
180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 17:51:50.71 ID:PcnKKUwb0
唯「楽屋だよ!楽屋!」ワクワク
澪「あ、あんまりさわぐなよ」
紬「ウフフ」
梓「失礼しまーす」ガチャ
律「おわ!?」
唯「なんか怖そうな人達・・・・」
紬「・・・・・・」ドキドキ
澪「・・・・・・」ビクビク
マキ「よーす」
アヤ「よろしく~」
唯「あれ?いい人たち?」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 18:31:08.22 ID:PcnKKUwb0
---------------------------------------
-------------------------------
------------------------
-----ステージ裏
唯「次私達の番だよ・・・」ドキドキ
律「澪、大丈夫か?」
澪「だ、だだだだだ大丈夫ぶぶぶぶだ」
律「(こりゃ相当きてるな・・・・)」
紬「緊張してきたわ・・・・・」
梓「大丈夫です!いつもの練習の通りにやればいいんです!」
唯「そうだね!」
律「出番だ!いくぞ!」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 18:32:58.24 ID:PcnKKUwb0
---------------------------------
--------------------------
----------------
-----演奏終了後
客「うおーー!」
客「いいぞー!」
客「ピィ、ピィーー」
唯「はあ、はあ」
澪「終わった・・・・」
紬「ウフフ」
律「へへ」
梓「やった・・・・」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 18:34:29.80 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------
-----------------------
------------
-----帰り道
梓「みなさんすごいです!大成功でした!」
澪「そうだな」
唯「楽しかった~」
紬「私もたのしかったわ」
律「・・・・・・」
律「なあ、梓」
梓「はい?」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 18:36:26.24 ID:PcnKKUwb0
律「ライブが終わったら言おうと思っていたことがあるんだ」
唯「りっちゃん・・・・・」
澪「律・・・・・」
紬「・・・・・・」
律「実は・・・私達はもうすぐ未来に帰らなければいけないんだ・・・・」
梓「え?」
唯「・・・・・」
澪「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 18:38:16.12 ID:PcnKKUwb0
梓「すぐって・・・・いつですか?」
律「3日後だ」
梓「え・・・・3日・・・・う、嘘ですよね?」
澪「ごめん・・・・梓・・・」
唯「あずにゃん・・・・」
紬「・・・・・・」
梓「そんな・・・・・」ジワッ
梓「ひどいです・・・・」ポロポロ
梓「せっかく出会えたのに・・・・・」ポロポロ
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:09:35.46 ID:PcnKKUwb0
律「梓・・・・」
梓「もっと・・・・もっと先輩達と演奏がしたいです・・・」ポロポロ
唯「あのね・・・・あずにゃん」
梓「も、もう私帰ります・・・・!」ダッ
澪「あ!梓!」
紬「いちゃったわ・・・・」
唯「あずにゃん・・・・」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:13:06.39 ID:PcnKKUwb0
律「・・・・・・」
律「なあ、みんな」
澪「ん?」
律「私にいい考えがある」
唯「何?」
律「ちょっと耳かせ」
律「ごにょごにょ」
紬「それ素敵だわ・・・・」
澪「私は賛成だ」
唯「わたしも!」
律「うし!じゃあ決まりだな」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:16:22.25 ID:PcnKKUwb0
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-------------------------------
---------------------
-------さわ子の家
律「さわちゃん」
さわ子「何かしら?」
律「梓に明日の夕方6時に音楽室に来てくれって言ってくれないか?」
さわ子「あらどうして?」
律「実は・・・・」ごにょごにょ
さわ子「ふふ、素敵ね。わかったわ」
律「たのんだよ」
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:19:24.22 ID:PcnKKUwb0
-----------------------------------
-------------------------
------------
-----翌日
さわ子「梓ちゃん」
梓「はい・・・・?」
さわ子「りっちゃんたちが今日の夕方6時に音楽室に来てくれって言ってたわ」
梓「6時に・・・?どうしてですか?」
さわ子「いけば分かるわよ」
梓「?」
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:22:05.21 ID:PcnKKUwb0
--------------------------------
-------------------
--------
------6時
梓「(なんだろう・・・・?)」
梓「(昨日勝手に帰っちゃったから会いづらいな・・・・)」
梓「(音楽室ついちゃった・・・・)」
梓「こ、こんにちは・・・・」ガチャ
律「来た!」
唯「あずにゃん!」
梓「は、はい」
唯「私たちに音楽を教えてくれてありがとう!」
律「ありがとう!」
澪「梓、ありがとう」
紬「ありがとう」
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:22:46.17 ID:PcnKKUwb0
梓「・・・・・」
唯「昨日はお客さんに見せるためにライブをやったけど・・・・」
律「今日は梓のためだけにライブを開く」
澪「今までの感謝の気持ちを込めて演奏するよ」
律「それじゃあいくぞ!」
紬「ええ!」
梓「・・・・・」
梓「先輩・・・・・」ジワッ
梓「ずるいですよ・・・・」グスッ
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:25:14.61 ID:PcnKKUwb0
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----------------
-----別れの時 森
唯「じゃあ・・・私達いくね」
梓「はい。もう泣かないって決めました」
梓「これはお別れじゃありません。また会えるって信じているので」
澪「そうだな。必ずまた会える」
紬「梓ちゃん、元気でね」
梓「はい!」
さわ子「私も湿っぽいのは嫌いよ。元気でやりなさい」
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:28:35.60 ID:PcnKKUwb0
唯「さわちゃん。今までありがとう!」
さわ子「私も楽しかったわ」
律「じゃあ・・・私たちいくね!」
梓「はい!またあいましょう!」
唯「バイバイ!さわちゃん、あずにゃん!」
澪「さようなら!」
紬「ありがとうございました!」
タイムマシン「ブォォーーン・・・・・バシュン」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:30:17.53 ID:PcnKKUwb0
さわ子「・・・・行っちゃったわね・・・・」
梓「はい・・・・」
さわ子「・・・・・」
梓「・・・・・・」
梓「先生」
さわ子「なに?」
梓「律先輩、唯先輩のギターに彫ってあった名前のこと、偶然だって言って
ましたよね?」
さわ子「そうだったかしら」
梓「私は偶然なんかじゃないと思います」
さわ子「・・・・・・」
梓「これは運命で決められたことなんです。先輩たちにとっては過去のことでも
私にとってはこれからのこと・・・・・。だから未来の先輩達のためにして
あげなきゃいけないことがまだあるんです」
梓「最後まで世話の焼ける先輩達ですね・・・・」
さわ子「・・・・そうね」クスッ
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 19:33:43.29 ID:PcnKKUwb0
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------------------
-----28××年 地球
副リーダー「リーダー!シールドの穴が閉まりはじめた!」
リーダー「なんだって!?でもまだあいつらが・・・・」
副リーダー「もうこれ以上は間にあわない!」
リーダー「まだなのか・・・・」
団員「タイムマシンより時空信号受信!」
リーダー「きたか!」
タイムマシン「バシュン・・・・・・ヴィイイイン」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:00:26.35 ID:PcnKKUwb0
律「着いた・・・」
唯「私達の時代?」
リーダー「おまえら!」
澪「あ、リーダー」
リーダー「急いで船にのれ!」
紬「え・・・あ・・」
リーダー「はやく!」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:03:39.37 ID:PcnKKUwb0
-------------------------------------
------------------------------
------------------
------船内
副リーダー「いや~、ギリギリセーフだったな」
リーダー「そうだな」
団員「亜空間に入ります!」
唯「私達、楽器弾けるようになってきたよ!」
リーダー「そうか。よくやってくれた。報告はアジトに戻ったら聞こう」
唯「はい!」
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:08:27.47 ID:PcnKKUwb0
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------------------------------
-----------------------
-----ガニメデ アジト
律「・・・・という感じです」
リーダー「なるほど・・・。やはりその時代は音楽が生活の一部になるほど栄え
ているのか」
副リーダー「すばらしい・・・・」
紬「ええ、本当に素晴らしいところだったわ」
リーダー「ふむ・・・・それにお前らがもってきたドラムという楽器も興味深い。
初めて聞く楽器だ」
副リーダー「ギターのコードってのも初めて聞くな」
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:12:17.68 ID:PcnKKUwb0
唯「わたしコードたくさん憶えてきたよ!」
リーダー「そうか。じゃあ後で・・・・」
ドゴォ――ン!
澪「ひい!?」
律「な、なんだ!?」
紬「爆発音!?」
団員「リーダー!大変です!」
リーダー「どうしたんだ!?」
団員「政府のやつらにこのアジトがばれました!」
副リーダー「なんだって!?」
団員「司令室まできてください!」
唯「私達もいってみよう!」
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:15:43.42 ID:PcnKKUwb0
------------------------------------
-----------------------------
---------------------
-----司令室
リーダー「状況は!?」
団員「すでにこちらの戦力の5分の一がすでに壊滅。敵艦隊の数・・・1万!」
副リーダー「やつら・・・徹底的にやるつもりだ・・・」
リーダー「・・・・・」
副リーダー「リーダー?」
リーダー「ふ、どうやら俺達はここまでのようだな」
副リーダー「リーダー・・・・」
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:18:10.82 ID:PcnKKUwb0
リーダー「俺達は力を力で消そうとした・・・これは罰なのかもしれないな」
副リーダー「・・・・・・」
リーダー「お前たち!」
唯律澪紬「は、はい!」
リーダー「この部屋を出たところに空間隔離システムがある」
リーダー「それを使えばその部屋がこの空間から隔離される。そこに
いれば安全だ」
律「で、でも・・・・」
唯「リーダーは?」
リーダー「俺達はここに残る。ここからは俺達の問題だ。お前たちには関係ない」
紬「・・・・・」
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:21:06.44 ID:PcnKKUwb0
リーダー「相手と俺達とでは戦力差がありすぎる。もうここまでのようだ」
澪「そんな・・・・」
リーダー「前にも言ったがお前たちは俺達の希望だ」
リーダー「だから生き延びろ」
律「・・・・・・」
リーダー「だが最後に一つだけたのみがある」
紬「たのみ?」
リーダー「俺達は音楽を追い求めてきた。だから最後にお前らの演奏をみんな
に聞かせてやってほしい」
リーダー「このカメラは外に設置してある空間モニターにつながっている。
演奏をこのカメラにうつせば外のみんなに見せれる」
律「わかった・・・」
唯「そんな・・・リーダーは・・・」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:23:29.04 ID:PcnKKUwb0
リーダー「俺たちはいつでも死ぬ覚悟はできている。それが今なだけだ」
唯「そんなのやだよ!」
リーダー「お前たちには生き残ってほしい。言っただろ?お前達は俺が
守るって」
唯「やだ!」ポロポロ
律「唯!いくぞ。私たちまで死んだら意味ないだろ・・・・」
澪「唯・・・・」
紬「唯ちゃん・・・・」
唯「リーダー!リーダー!」ポロポロ
扉「プシュ―・・・ガチャ」
副リーダー「あれでよかったのか?」
リーダー「いいんだ・・・・」
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:27:04.80 ID:PcnKKUwb0
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唯「うう・・・・うう・・・」
律「唯!いつまでも悲しんでいられないんだ!」
律「今私たちにできることをやろう」
澪「律・・・・」
紬「りっちゃん・・・・」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 20:29:52.64 ID:PcnKKUwb0
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-----司令室
団員「空間隔離システム作動確認!」
リーダー「よし・・・・これで心おきなくやれる」
リーダー「おまえたち!」
団員「はい!」
リーダー「いままで俺についてきてくれたこと、感謝する」
リーダー「最後にこうしてみんなといれるのは幸せなことだ」
リーダー「最期の戦いだ!派手にやってやれ!」
団員「はい!」
副リーダー「よっしゃあ!どこまでもついていくぜ!」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:00:47.48 ID:PcnKKUwb0
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-----隔離空間
きっかけは小さいものだった。
そう。りっちゃんが持ってきたあのハーモニカ。
今思うとあれがすべてのはじまりだったんだね。
ここまで人の心を動かすなんて・・・困ったやつだね。音楽ってやつは。
でも・・・私は・・・そんな音楽が・・・
唯「大好きだ!」
律「よっしゃあ!いくぞ!」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:05:26.14 ID:PcnKKUwb0
------司令室
リーダー「はじまったか」
副「これが・・・」
リーダー「そうだ。これが俺達の追い求めてきたもの」
リーダー「まったく・・・クソ素晴らしいな。」
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-----政府司令艦
司令「な、なんだ・・・これは・・・」
クルー「空間スクリーンに映し出されています!」
司令「これは・・・」
司令「(なんだ・・・心が満たされていくようだ・・・)」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:10:04.39 ID:PcnKKUwb0
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------司令室
団員「第3艦隊壊滅!」
団員「第5艦隊、応答しません!」
リーダー「どうやらここまでのようだな・・・」
リーダー「・・・」
副リーダー「・・・・」
リーダー「・・・ん?」
団員「て、敵の攻撃がやみました!」
リーダー「なんだ・・・なにがおこっている・・・」
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:13:06.90 ID:PcnKKUwb0
リーダー「まさか・・・」
リーダー「奴らも聴いているのか・・・?あいつらの音楽を・・・」
副リーダー「あいつら・・・やってくれるぜ・・・」
リーダー「これが・・・音楽の力・・・」ジワッ
リーダー「人生をかけて追いかけたかいがあった・・・」
副リーダー「あれ?リーダー泣いてるんすか?」
リーダー「ばかやろう・・・これは汗だ・・・」
副リーダー「そうっすね・・・それは汗だ・・・」
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その後、政府艦隊は戦意を喪失。
指揮系統がマヒして、撤退を余議なくされた。
その後も人類は戦争を繰り返したが、音楽は取り戻され、人々の心を
癒し、消えることは2度となかった
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:15:21.48 ID:PcnKKUwb0
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婆さん「あの子たちは元気にしとるかのう」
婆さん「ほっほっほ」
婆さんは1冊のボロボロになったノートを取りだした
「2010年 ○月×日
今日未来から来た人たちに会った。未来では音楽が失われているらしく、
それを取り戻しにきたんだとか。しかも私と同じギターをもっていた。
そして私が音楽を教えることになった。唯先輩のギターを買うために。
楽器屋にいったけど、唯先輩の欲しいギターは高くてかえないので、みんな
バイトをすることになった。なんだか一緒にいると楽しい人たちだ。」
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:19:35.14 ID:PcnKKUwb0
「2010年 ○月×日
今日は先輩達とバイトをした。
仕事は大変で、唯先輩や律先輩はさぼってばっかりだったけど、
とても楽しかった」
「2010年 ○月×日
今日は先輩たちと初めて演奏した。
みんなすごいスピードで上達していたので、ビックリだ」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:24:16.87 ID:PcnKKUwb0
「2010年 ○月×日
先輩達とライブにでることがきまった。バンド名も放課後ティータイムに
決まった。とってもいい名前だと思う。
先輩達とライブに出れると思うとすごくワクワクする。
これからも先輩たちと演奏したいなあ・・・」
「2010年 ○月×日
今日先輩たちとライブに出た。
みんなの演奏は息がピッタリで完璧だった。とても楽しかった。
でも・・・3日後には未来に帰るって言われてすごい泣いてしまった。
勝手に帰ってしまったから明日会いづらいなあ・・・。
でも先輩と別れるなんて考えるだけで泣きたくなる。
ずっと楽しい時間が続くと思っていた。
だめ・・・やっぱり悲しい・・・」
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:27:00.33 ID:PcnKKUwb0
「2010年 ○月×日
今日先輩たちが私のためにライブをひらいてくれた。
みんなすごい上手だった。また泣いてしまったけど・・・
もう泣かない。先輩たちとは笑って別れよう。
もう泣かないって決めた。」
「2010年 ○月×日
先輩たちが未来に帰ってしまった。
でも悲しくない。また会えるって信じているから。
それに私には未来の先輩たちのためにやってあげないといけないこと
が残っている」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:30:34.22 ID:PcnKKUwb0
そしてノートの最後のページにはこう書かれていた
「私の子孫へ
私のギターを私の子孫に託します。
そしていつか、私の子孫の前に4人の女の子が現れる時がくると思います。
その4人の女の子の名前は平沢唯、田井中律、秋山澪、琴吹紬。
私の大好きな先輩達です。
そして4人の中の平沢唯にこのギターをわたしてください。
これは私の願いです。
この願いが叶えられることを祈っています。
放課後ティ―タイム、ギター担当
中野梓 」
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 21:34:12.14 ID:PcnKKUwb0
そしてそこにはボロボロの写真が添えられていた。
その写真には5人の女の子と眼鏡をかけた女性が写っていた。
婆さん「ご先祖様の願いは叶えられたようじゃな」
婆さん「まさかわしの代にくるとはのう」
婆さん「ほっほっほ。よかったよかった」
おしまい
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/16(火) 22:01:25.29 ID:PcnKKUwb0
>>1です
終了と同時にさるってました
なんか色々すみませんでした・・・
でも全部投下できて嬉しいです
結局言っちゃうけど、ありがとうございました
唯「未来のおはなし!」