SS速報VIP:唯「何番煎じといわれても気にしない!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283272488/1: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:34:48.65 ID:/inP5QE0
とあるテレビ曲 楽屋 PM3:00
唯「トーク番組って、バリバリ、なんか、モグモグ、緊張するね」
律「そんなお菓子バリバリ食べながらなーに言ってんだぁ」
澪「・・・」
紬「衣装ってこれなのね~」
梓「私はこの衣装大好きですよ」
唯「私も~」
澪「・・・」
律「なーに緊張してんだみーおっ!」バシッ
澪「ひゃぁ!何すんだよ律ぅ!」
唯「澪ちゃんの恥ずかしがり屋は今だ健在かぁ~」
AD「HTTさーん。スタジオ準備完了したので、お願いしまーす」
律「じゃ、行くか」
2: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:40:48.04 ID:/inP5QE0
メジャーデビューを果たし、今やその名を全国にとどろかせるHTTの5人にあるトーク番組から出演のオファーが来た。
収録の為、局を訪れた5人は、ファンから要望の高かったListenの衣装に着替えスタジオに向う。
黒と白のモノクロを基調としたセットで、中央にはテーブルが置かれそれを囲むように半円状のソファがあった。
5人が指定された席(向かって右から律・唯・澪・紬・梓の順)に座った。
準備が終わるとADの指示で照明が落とされた。
カメラが回り、ほどなくして頭上のスピーカーからナレーターの声(天の声)がほの暗いスタジオの響き始める
天の声「さて!今日のゲストは一昨年のメジャーデビュー以来飛ぶ鳥を落とす勢いで日本音楽界の階段を3段飛ばしで昇ってきた
異色の5人組ガールズバンド!その名も放課後ティーターイムッ!」
パッと照明がつき5人が照らされる。
律「リーダーでドラムのRitsuです!」
唯「ギター&ボーカルのYuiです!」
澪「ベース&ボーカルのMio・・・です」
紬「キーボードのMugiでーす」
梓「ギターのAzです」
全員「5人合わせて!HTTです!」
天の声「はーい、ありがとうございます。この番組ご覧になったことは?」
律「あります。視聴者から寄せられた質問に対して好きにトークしていくんですよね」
天の声「そうです。ありがとうございます。それはそうと、あれ?Mioさん緊張してる?」
澪「ふぇ!?あ、え、あ、ああ」
唯「澪ちゃんテンパりすぎwwwwww」
天の声「リラックスしていってください。では早速まいりましょう!最初のQ!」
Q、5人はどういう関係でバンドを組んだんですか?東京都17歳
律「アレは高校に入学したばかりの時、軽音部が廃部寸前で沈んでいた私の目の前に、眩いばかりに光り輝く神様が私の前に現れて私にこの4人 を集めるようにというお告げを授けてくださったのです」
澪「ねつ造すな!てか長い」
律「うぇへへwwwwww」
梓「そういえば私も、私が入部する前の話あまり聞いたことなかったです」
紬「そういえばそうね。高校かぁ~懐かしいわね~」
唯「簡単に言うと同じ高校、桜高の軽音部の仲間なんだよね」
澪「そうだな。掘り下げると、私たちが桜高に入学した時、軽音部が廃部寸前だったのはホントのこと」
律「そこで今なら部長になれると思った私が文芸部に入りそうになってた澪を勧誘して~」
澪「ほぼ強制だったけどな」
律「まあなwwwwwwそして部室である音楽室に澪と2人で居る所に」
紬「私が来てりっちゃんに勧誘されたのよね」
澪「そういえばムギ、最初は合唱部の見学のつもりだったんだけどなwwwwww」
紬「そうなの。音楽室いったら2人しかいなくてビックリしちゃった」
梓「どうしてそこで合唱部じゃなくて軽音部を選んだんですか?」
紬「私めったに出会えないとっても楽しくて愉快な人たちの仲間になりたかったの~」
律「珍獣扱いかよ~wwwwww」
梓「ムギ先輩らしいです」
律「その時点で部員は3人」
澪「4月中に部員を4人集めなきゃ廃部って条件だったんだよな」
紬「そうそう。ファストフードのお店で会議したり、ポスター貼ったりしたんだけど、何の進展も無くて」
律「そのまま4月も残り一週間」
澪「バンドも組めずに廃部か、ってところで」
唯「私が入部したんだよね~」
律「ホンット嬉しかったんだよなぁ。あの時
唯「まあ、感謝したまへ~」
律「けーどー」
梓「けど?」
律「唯の奴、初めて部室来た時『辞める』って言いに来たんだぜ?」
梓「そうだったんですか!?」
唯「もう、りっちゃ~ん、バラしちゃダメじゃ~ん」
梓「でもどうして?」
唯「私ね、初め、『軽』音部っていうから口笛やカスタネットでうんたんするところだと思って入ったんだよね~」
梓「何て言うかおバカですね。けど、どうしてそこで軽音部に留まったんですか?」
唯「バカってしどい・・・私が『辞める』って言ったらね、りっちゃんが『せめて私たちの演奏だけでも聞いてっ!』って引きとめたの」
澪「そうそう!あの時は3人で『翼をください』を演奏したんだよな」
唯「そう!その演奏があんまり上手くなくてね~これなら私でも出来るぞ!っと思いまして~」
律「うるせー」
梓「それで残ったんですか・・・」ハァ
唯「ちょっとはね。入ろうと思ったホント決め手はね、3人の演奏してるときの表情がほんとーに!楽しそうで、キラキラってしてたんだ~」
梓「へぇ~」
紬「なんか恥ずかしいわね///」
律「そして唯の加入で晴れて軽音部は廃部を免れたのであった!」
澪「けどこのときはまだ桜高の『軽音部』だったんだよな」
唯「そうそう。それからいろいろあって2年生の新歓ライヴがあったんだよね」
紬「なかなか新入生が入ってくれなくて」
澪「落ち込んでた時に」
梓「私が入部したってわけですね」
律「そういえば梓の入部動機ってなんだったっけ?」
梓「ワスレマシタ」
律「あれ~?そんなこと言っていいのか~?」
梓「くっ、新歓ライヴの演奏観て感動したからです。私も同じステージに立ちたい。みなさんと演奏がしたい。そう思ったからです」
澪「そういえば梓も最初退部しそうになったよな?」
梓「澪先輩その話は・・・」
律「そうそう!『わからなくなって』って泣いてな!」
梓「律先輩!」
律「おっと。けど、結局戻ってきてくれたんだよな。ありがとな梓」
梓「そ、そんな、お礼だなんて。あの時はホントに軽音部のまったりとした空気に馴染めなくて、こうなったらライヴハウスに行ってほかの人
たちとバンド組もうって思ってたんです」
唯「私たちホントお茶ばっかりしてたもんね~」
紬「フフッだってHTTだもの~」
梓「出演したどのバンドを見ても軽音部よりははるかにうまかったんです。けど、『何か』が無かったんですよね。技術とかじゃない、私を引 きつける『何か』が。それを求めて私は軽音部にもどったんです」
唯「あの時はあずにゃんが戻って来てくれてホントに嬉しかったんだよ?ガリガリくんの当たり棒が出た時以上に」
梓「例えが微妙です・・・」
律「そんなこんなでこの5人が集まって」
澪「『放課後ティータイム』になったんだよな」
紬「ええ」
唯「なんか思いだしてみるとさ」
律「ん?」
唯「りっちゃんが最初に言った『神様からのお告げ』ってあながち嘘じゃないように思えるね」
律「!」
澪「そうだな」
紬「そうねえ」
梓「そうですね」
天の声「はーい。みんなありがとう。じゃぁ続いて次の質問に行くよ~」
Q、私はHTTの大ファンです!みなさん同じ桜高校出身ですが高校時代一番の思い出は?
大阪府19歳女性 匿名希望
律「匿名希望さんありがとう!これからも応援よろしく!」
澪「一番の思い出か~。うーん・・・」
紬「難しいわね」
梓「私はやっぱり新歓ライヴですね。ある意味私の始まりの日でしたから」
律「私はあの日!3年最後の文化祭でのライヴ!」
唯「ああ、アレはホントに良かったよね!」
梓「さわ子先生が密かにメンバーとおそろいのTシャツを生徒に配ってくれて」
紬「そのTシャツ同じものを今でもライヴで何回か着てるわよね」
律「さわちゃん今でもライヴするって言うとダンボールいっぱいに送ってくるよな」
澪「Tシャツもだけど、この日を選んだのは他にも理由があるんだろ?」
律「くっ、さすが澪」
唯「あのライヴの日初めてりっちゃんが涙したのです!」
律「あ!言うなよ唯ぃ!」
梓「まぁまぁ、あの日はみんな泣きましたから」
澪「ライヴ終わって部室でな」
紬「みんなで抱き合ったっけ」
唯「そしてそのまま寝ちゃったんだよね」
律「なんか卒業式以上に感動したよ」
澪「みんな同じ大学進むって決まってたからな」
梓「まぁ卒業式は、卒業式で感動的でしたけどね」
律「まぁ、その話はまた今度」
梓「ムギ先輩は?」
紬「んー。私は2年生の文化祭かしら」
唯「あの時はホントにご迷惑を・・・」
律「あー謝らなくていい!謝らなくて!」
梓「文化祭前日まで風邪ひいて、当日ギター忘れて遅れてステージに登場したんですよね」
唯「あぅ」
澪「唯が登場して、最後の曲を歌い終わった後、もう終わりかなって思った矢先にムギがもう一回キーボード弾きはじめてな!」
紬「だって、すっごく気持ちよかったの!どうしてもあのまま終わらせたくなくて。手が勝手に」
梓「けど、最高でしたよ!」
紬「ありがとうあずさちゃん」
律「あのライヴから、学校中にHTTのファンが増えたよなぁ」
梓「アクシデントはありましたが、とっても良いライヴでしたからね」
律「澪はぁ~?」
澪「私は、あの日かな。合宿で夏フェスいった日。特にその夜」
律「あの日か」
梓「澪先輩がダダこねまくったやつですよね」
澪「うっ」
律「ムギも終始『焼きそば食べる!』だったよな」
紬「えへ、どうしても食べたかったの。けど、澪ちゃんどうしてその日なの?」
澪「私の中では、あの日、あの夜がHTTのホントに意味での始まりだった気がするんだ」
唯「あーあの夜だね。星空見上げてながら5人で」
律「『ずっとバンドしよう』って言った夜だよな」
澪「こんなに早くここまで来るとは思わなかったけどな」
紬「実を言うとね、私あの日、あの瞬間『あっ、多分私これからこの先、この人たちと一緒に一生音楽やって過ごすな』って感じたの」
澪「ムギ・・・」
唯「実を言うと私も」
梓「私もです」
律「もちろん」
澪「みんな・・・」
梓「最後に、唯先輩はどの日ですか?」
唯「私?私はね。無いよ」
律「あ?」
澪「え?」
紬「へ?」
梓「どーしてですか!?いっぱい楽しいことあったじゃないですか!」
律「失望したぞ唯!」
唯「ごめんごめん~。言い方が悪かったよ。有るにはあるよ」
澪「どの日?」
唯「毎日!」
紬「一番よ?」
唯「だから毎日!あの時は毎日が1番だったし、それは今でも変わらないよ」
唯「みんなでお茶したり、勉強したり、練習したり、ライヴしたり。全部、ぜーんぶ楽しかったよ!時には喧嘩もしたけど、そんな毎日があっ
て今の私がいるんだと思うんだ~」
律「唯・・・」
澪「そうだ・・・な。そうだよな」
紬「ふふふ」
梓「そうでね!けど・・・なんか具体的な日だした私たちがなんか恥ずかしいじゃないですか!」
律「そうだそうだー!空気嫁~!」
唯「そ、そんな、しどい・・・」グスン
天の声「はいはーい。ではお次が視聴者からの最後の質問でーす」
唯「えー!まだトークしたい~」
天の声「だって最初のQからトーク長いんだよーwwwwww編集するの考えろ―」
澪「す、すいません」
天の声「うそうそ!じゃあQ!」
Q、HTTのメインボーカルはMioとYuiですが、どうして1人に決めなかったんですか
またソロ名義ではなくHTTとして、他のメンバーもボーカルをつとめている曲があるのはなぜですか
広島県24歳 PN☆プラチナ
律「最後だけやけに音楽的だな」
梓「またから後ろのって私の「じゃじゃ馬」や律先輩の「girly storm」とかのことですよね」
唯「これにはちゃんと理由があるんだよね、澪ちゃん!」
澪「ああ!2人のメインボーカルとソロ名義じゃなくそれぞれがボーカル担当する曲だある理由どちらにもな」
律「この質問はよくファンレターにも書かれてるんです。賛否両論あるんですが、私たちが敢えてこの体制をとっているのは、簡単に言うと 『新しい』からです」
紬「最初は唯ちゃん一人をメインに置いていこうって話になってたのよね」
律「けど、何回か話し合ううちに私たちは、HTTは、HTTにしか出来ないことをしたい!って思い始めたんだよな!」
澪「他のバンドがしていないこと、それでいてそのパフォーマンスに潰されず、HTTの個性が強く出ること。そしてたどり着いたのが今の体制っ
てことなんです」
唯「結局高校時代のままなんだけどね~」
梓「私たちがソロ名義じゃなくて個々にボーカルをしている曲があるのもこれが理由なんですよね」
律「そう!新しさを求めて、いろいろな事に挑戦していく。けどHTTという共通の意志は壊さないっていう。何て言うか言葉にすると難しいんで
すけど」
唯「まぁ、今のこのスタイルがHTTってことだよね~」
梓「そうですね」
律「これからもメンバー全員で新しい発見を探して頑張るので応援よろしくお願いします!」
AD「はーいOKです」
全員「ありがとうございましたー」
律「終わった~」
唯「楽しかったね」
澪「そうだな」
紬「もっと話したかったわ~」
梓「なんか疲れました」
AD「じゃあこちらのドアからお一人ずつでてください」
律「一人ずつ?」
AD「律さんからどうぞ~」
律「はーい。じゃ、おっさき~」
律はスタッフにお礼のあいさつをしながら案内されるドアへと向かった。
ドアると、そこには一台の、すでに回っているカメラとカンペが置かれていた
QあなたにとってHTTという存在は?
律「ほー、いきなりだな~。そうだな~」
律「私にとってHTTは――」
AD「唯さーん、どうぞー」
唯「ほほーい」
QあなたにとってHTTという存在は?
唯「うお!なにこれ!?回ってんの?え、これ質問?」
唯「私にとってHTTは――」
AD「澪さーん、どうぞー」
澪「よいしょっ、じゃ2人ともお先に」
QあなたにとってHTTという存在は?
澪「くると思ってた」フッ
澪「私にとってHTTは――」
AD「紬さーん、どうぞー」
紬「はーい。じゃ、梓ちゃん先にいってるね」
QあなたにとってHTTという存在は?
紬「一言で言えないわ~。けど敢えていうなら」
紬「私にとってHTTは――」
AD「お待たせしましたー、梓さんどうぞー」
梓「はーい!」
梓もカメラとカンペの存在に気付き、足を止める
QあなたにとってHTTという存在は?
梓「先輩たちこれに答えてたんですね~。存在かぁ・・・仲間とか絆とかじゃないんですよね~HTTは」
梓「私にとってHTTは――」
梓はカメラに向かって質問に答えるとスキップしながら楽屋へと向かった
ガチャ
唯「あずにゃんおかえり~」
梓「ただいまです」
5人は今日の収録のころを話しながら私服へと着替えた
律「よし!この後予定ないし飲みに行くか!」
澪「おっいいな!」
紬「けど、澪ちゃんあんまり飲まない方が・・・」
律「澪酒癖悪いからなぁ」
澪「そ、そんなことない!・・・多分」
唯「じゃ、いこっか!」
梓「あ、あの!一ついいですか?」
ドアに向かっていた4人はピタっと動きを止めて梓の方を見た。
律「ん?どうした梓?」
澪「なんだ?」
紬「なにかしら?」
唯「あずにゃん?」
梓は一回息をはぁっと吐くと満面の笑みで言った。
別に確かめたかったわけじゃない。ただ確信があった。
梓「私たちにとってHTTとは?」
一瞬キョトンとした4人だったが梓の顔につられたように、各々の満面の笑みを浮かべると、互いに顔を見合わせ
全員で言い放った
「――いつまでも放課後!」
>>3
唯たちは大学卒業して24歳 梓が4年の23歳
唯たちが大学2年生、梓1年のときにメジャーデビュー
ごめん年齢とか正直考えず書いてた、計算的にあってる?
別のけいおん!SSの唯「放課後ティータイム!」
を読んで勢いに任せて書いてみた
後悔はしていない
一応会話中にあった卒業式の話とか考えてはいる
梓「もう3月か・・・」
純「どーしたの梓?黄昏ちゃって」
梓「あ、純か。いや、もー3月かぁ~って思ってさ」
純「あー、わかるわかる」
梓「もう1カ月したら私たち3年生だよ?受験生だよ?」
純「うっ、今から受験とか考えたくない・・・」
純「あ、そういえば、軽音部のみなさん同じ私立の女子大に無事合格したんだよね」
梓「うん」パカ
純「あ、このメールまだとってたんだ」
梓「うん。なんか消すにけせなくて」
純「憂はともかく、梓までまるで自分の事見たく喜んでたもんね」
梓「べ、別にいいでしょ。嬉しかったんだから」
純「はいはい。みんな一緒ってことは大学生になっても『HTT』続けるのかな?」ワクワク
梓「・・・どうなんだろ?学部とかも違うし、案外違うサークルとか入ってそうだけどね。唯先輩とか」
純「どうしたの梓?やけにネガティブシンキングじゃん?」
梓「なんでもないよ」
純「それにしても、ほんと仲良いよねー。全員同じ大学受けるなんてさ。一人でも落ちてたらどうする気だったんだろ?」
梓「そこまで考えてなかったんじゃない?」
純「それはありえるね」
梓純 ハハハー
憂「なに笑ってるの?」
純「あ、憂お帰りー」
憂「ただいまー」
梓「憂どっか行ってたの?」
憂「うん。卒業式の実行委員の会議があったんだ~」
梓「」
純「あ、そういえば卒業式来週だっけ?」
憂「うん!」
梓「・・・」
憂「それで何の話してたの?」
純「たいしたことじゃないんだけどさー・・・カクカクシカジカ」
憂「へぇ~」
梓(卒業・・・か)
パタパタ
梓(受験終わってからも先輩たちは部室に来てくれてるけど)
梓(それもあと数日なんだなぁ・・・)
梓「はぁ・・・なんか足重いなぁ」
梓「・・・」
梓「・・・はっ!?ダメダメ!こんなんじゃ!」
梓「先輩たちが居なくなっても軽音部を盛り上げなきゃ!ファイト、あたし!」
誰もいない階段で自分を励ました。けど、足の重みは変わらなかった
ギィー
梓「あれ?いない?」
ふとテーブルをみてみるが、お茶を飲んだ形跡もない
梓「まだ来てないのかな?」
バタン
ドアをしめて中に入ると、担いでいたギターを下し壁に立てかけた。
どこかに隠れているんじゃないかと周りを見渡したが、やはり誰もいない
水槽の中のトンちゃんだけがいつものようにスイスイと気楽そうに泳いでいた。
梓「トンちゃんはいいね。気楽そうで」
もちろん返事はなかった。
梓「あーあ」
ドサァ
乱暴にソファに腰を下ろした。
シーン
梓「・・・」
ブルブル
梓「あ、メール」
カチャ
梓「唯先輩からだ・・・」
梓「『ごめーん!あずにゃん今日私たち用事があって出られそうにないんだ!』・・・か」
梓「・・・」
梓「帰ろうかな」
重い腰を持ち上げると、ギターとスクールバックを掴んで音楽室を後にした。
足はさらにその重さを増していた
翌日
梓「昨日先輩たちこなくてさ」
憂「え・・・」
純「え?そうだったの?」
梓「うん。あまりにも暇だったから思わず帰っちゃった」
純「へぇ、どうしたんだろうね」
梓「さぁ?勉強から解放されたから遊び回ってんじゃない?」
憂「・・・」
純「ん?どうしたの憂?」
憂「え!?な、何でもないよ。あ、あたしこれから実行委員だから、行くね」
梓「バイバイ」
純「じゃぁあたし達も部活へと行きますか~」
梓「そだね」
梓「来てる・・・のかな?」
一抹の不安を覚えながらゆっくりとドアの開く
梓「こんにちわー・・・」
返事は無かった
梓「・・・」
昨日帰った時と同じ状態の部室がそこにはあった。
梓「・・・今日もかな?」
中へと歩を進める
梓「い、いいもん。今日は一人でもやるもん」
強がってみせるが、その強がりを見てくれる人もいない
梓(部室ってこんなに広かったんだ・・・)
ジャラーン
梓「よし」
梓「何を弾こう・・・」
ジャ、ジャララ
梓「・・・」
梓「・・・のご飯が食べたいよ」
梓「もし君が帰ってきたら とびっきりの笑顔で抱きつくよ」
梓「君の笑顔が見れればそれだけでいいんだよ」
梓「君がそばにいるこーとで」
梓「いつも 勇気もらあーてた」
梓「いつまででも 一緒にいたい」
梓「この気持ちを伝えたーいよ・・・」ピタ
梓「・・・」
ギュ
梓「むったん・・・」グス
自分以外いない部室はやけに広く、寂しく感じた
数日後
梓「卒業式も明日か・・・」
純「あれから先輩たち来てくれた?」
梓「うん・・・何回か、昨日も来てくれたよ。来れない日の理由は具体的には教えてくれなかったけど」
純「ふーん」
梓純「・・・」
梓「卒業式も明日か・・・」
純「それ二回目」
梓「あ、ごめん、ごめん。つい」
純「けど、ホント不思議な感じだよね」
梓「何が?」
純「だって、あんな当たり前にいる、居て当たり前~と思ってた先輩たちが明日からもういなくなるんだよ?」
梓「・・・」
純「ジャズ研は文化祭終わって3年生引退しちゃったけど、軽音部はねぇ」
梓「・・・て」
純「急に居なくなるわけじゃん?来年度一年生入らなかったら梓が一人n」
梓「やめて!」
純 ビク
梓「あ、ごめん・・・」
純「こっちこそごめん」
梓「ら、来年度は勧誘して、部員増やすもん!」
純「そっか、頑張ってね」
梓純「・・・」
純「卒業式も」
梓「3回目」
部室
唯「大丈夫・・・?」
律「ああ、ぬかりはないハズだぜ」
紬「ドキドキするわね」
澪「今から緊張してどうするんだよ」ガチャガチャ
律「カップをもつ手の震えを止めてからいいまちょうね」
ガタ
唯 ビク
梓「あ、みなさん」
澪「梓も来たし最後の演奏、しよっか」
梓「え?あ、はい!」
唯「ジャーンっと」
唯「どうだった今のふわふわ!?」
紬「今までで一番良い演奏だったと思うわ!」
澪「そうだな!梓のギターソロも相変わらず冴えてたしな」
梓「ありがとうございます」
唯「私あそこ、2番終わった後のギターソロ弾けないんだよねぇ」
律「おいおい、まぁあそこは梓が入部してから付け加えたもんな」
梓「・・・」
律「よーしっ!じゃあもう一曲いっちゃおー!!」
唯「イエ~イ!」
梓「・・・」
澪「ん?どうした梓?」
梓「す、すいません!ぼぉーっとしてて、けど大丈夫です!」
律「はっは~ん、さては」
梓「な、なんですか?」
律「私たちが卒業するから、寂しいんだろ~?」
梓「な!?べ、別に寂しくなんかないですっ!」
律「ホントかなぁ?」
梓「本当です!別に先輩たちが居なくなったって私は・・・私は・・・」
唯「あずにゃ~ん!」タ
梓「やめてください!」パシッ
唯「あ・・・ずにゃん?」
梓「別に先輩たちが居なくたって私は一人でもやっていけます!!」
嘘,だよ
澪「梓・・・」
梓「来年度の新入生を勧誘して、こんな5人なんて少人数じゃなくてもっと、もっと人集めて、
毎日お茶何てせずに練習して、練習して先輩たちなんて足元にも及ばないぐらいの部を私がつくるんです!!」
これも嘘
紬「あずさちゃん・・・」
梓「だ、だから、先輩たちがいなくなったってちっとも寂しくないんですよ!!
逆にやっと私のやり方でいけると思うと、う、嬉しいです!!」
どうしよう、嘘が止まらない
唯「あずにゃん・・・」
律「・・・そっか」
梓「あ、す、すみません」
律「じゃぁ心配ないな。よーし、じゃ、最後の曲いくぞぉ!!」
唯「え?あ、イエ~イ!」
梓「・・・」
最低だ、私
卒業式当日
早朝
梓「・・・今日、か」
梓「今日で先輩たち・・・」
梓「昨日はひどいことしちゃったな・・・」
・・・・
梓「もうひと眠りしよ・・・」
そうだ、寝てしまえば、何も考えなくて・・・いい
学校
梓「ハァハァ、なんとか間に合った」
憂「梓ちゃん!」
純「遅いよー梓。ギリギリじゃん」
梓「ごめん、ごめん。寝坊しちゃって」
純「全く~今日に限って~」
梓「今日、だからね・・・」
純「ん?」
梓「なんでもないよ・・・」
純「・・・行くよ」
講堂
教頭「これより、第××回桜ケ丘高等学校卒業証書授与式を執り行います。一同、起立、礼」
梓「・・・」
教頭「続きまして、PTA会長の・・・・様よりお祝いのお言葉を」
梓「・・・」
教頭「続きまして、来賓の方々をご紹介したいと思います」
純「これ、妙に長いから嫌い」コソコソ
梓「そだね」
教頭「在校生による送辞」
純「そう言えば新しい生徒会長って誰だっけ?」
梓「さあ?」
会長「――3年生のみなさん、本当にありがとうございました!」
パチパチ
教頭「卒業証書授与!名前を呼ばれた者は起立してください」
担任「3年1組出席番号一番!・・・」
担任「出席番号38番!・・・」
純「あ、次澪先輩たちのクラスだよ」
梓「うん・・・」
さわ子「3年2組出席番号一番秋山澪」
澪「はい!」
梓(多分澪先輩とっても緊張してるんだろうなぁ)
さわ子「10番琴吹紬」
紬「はい!」
梓(相変わらずはりきってるなぁ)
さわ子「19番田井中律」
律「はい!」
梓(あ、今日はちゃんと裾入れてる)
さわ子「29番平沢唯」
唯「ふぁい!」
梓(最後の最後までやらかしてるなぁ)
純「大丈夫、憂?」
憂「おねえぢゃん、立派になって」グスッ
梓「親だね・・・」
梓「・・・」
梓(そうだよね、普通感動するよね)
梓(なんでだろう、昨日あんなこといっちゃったからかな)
梓(心に、何かぽっかり穴があいた気がして涙もでないよ・・・)
教頭「以上を持ちまして第××回桜ケ丘高等学校卒業式を終了します。一同起立、礼」
純「おわった、ね」
憂「うん・・・」
梓「・・・」
2年生教室
梓「・・・」ボー
憂「どうしたの、梓ちゃん?」
梓「え?」
純「なんか今日変だよ?」
梓「せ、先輩たち卒業しちゃうからね」
純「感動とかそんな感じには見えないけど?」
梓「・・・実は昨日」
3年生教室
うっ、グス
風子「うぅ、グス」
姫子「やっぱ、さ、グス、高校の卒業式って泣けるね、グス」アハハ
エリ「大学別でもずっと友達でいようねぇ」ウワーン
いちご「・・・グス」
ちか「グス、あ、そうだ!みんなで写真撮ろうよ」
エリ「いいね、撮ろう、撮ろう!」グス
信代「みんな、後ろに集まろー」
姫子「あれ?唯は?」
風子「ムギちゃんは?」
ちか「そういえばりっちゃんも」
曜子「澪ちゃんも居ないわ!」
ガラ
さわ子「はーい、みんな席着いて~最後のHR始めるわよ」
はーい
ガタガタ
さわ子「あら?平沢さんは?田井中さん、琴吹さんに秋山さんまで!?」
ちか「体育館でるまでは一緒に居たんですけど」
さわ子「全くあの子たちは最後の最後まで~!」
ザザ、ザザ、ピー
「あ、あー」
2年教室
純「それは梓が悪いよ」
憂「純ちゃん」
梓「うん・・・わかってる」
純「昨日は先輩たち最後の演奏だったんでしょ?」
梓「うん・・・」
純「だったらそんな気持ちにさせちゃだめじゃん」
梓「す、少し強がってみようと思ったら思っても無いことが次々出てきて・・・」
梓「先輩たちの、演奏聞いて、軽音部入ったのに、最後の最後でその演奏を・・・グス」
憂「梓ちゃん・・・ちゃんと謝ろ。そして本当の梓ちゃんの気持ちを伝えよ?」
純「そうだね」
梓「だけど、いつ?」グス
ザザ、ザザ、ピー
「あ、あー」
さわ子「な、なにこの音?」
「卒業生―――!!!」ドォン
いちご「な、なに?」
ちか「どこから!?」
風子「それに、この声・・・」
姫子「あ!あそこ!」
「卒業生―――!!!」ドォン
梓「にゃ!?」
純「な、なに!!!??」
ザワザワ
憂「こ、この声ま、まさか」ガタ
純「どうしたの!?憂!?急に窓に乗り出して」
憂「見て!グラウンドの方!!」
純「ん?・・・あ!!」
梓「よいしょ・・・って!!!」
唯「卒業生―――!!!」ドォン
唯「まだ私たちの高校生活は終わりじゃないぜぇ!!!!!!」
澪「い、いくぞぉ!!!!」
律「1,2,3,4!!!!」
ダダダダダ♪
ジャンジャンジャジャジャ♪
ザワザワ
さわ子「あの子たち!!」
姫子「やっぱり!あれ唯たちだ!!」
ちか「え?え?」
エリ「私にも見せて!・・あ!ホントだ!」
姫子「唯―!」
唯「あ!おーい!!!みんなーー集まれーー!!!」
信代「って言われても」チラ
姫子 チラ
エリ チラ
ちか チラ
いちご「・・・」チラ
さわ子「・・・あ~痛たたぁ、何故かわからないけど急にお腹が・・・。ちょっと席外すけど、みんな絶対教室から出ちゃだめよ?
特にグラウンドとか・・・・ね?」
ガラ
エリ「~~~!!!」
信代「よぉ~し!!」
姫子「みんな!!行くよ!!」
おお!!
ウワァァ!!!
ガラ ドタドタドタ
さわ子「ふふ、青春ね。さーてと、私は・・・そうだ!」
梓「ゆ、唯先輩!?あんなところでいったい!?」
唯「まだ私たちの高校生活は終わりじゃないぜぇ!!!!!!」
澪「い、いくぞぉ!!!!」
律「1,2,3,4!!!!」
ダダダダダ♪
ジャンジャンジャジャジャ♪
純「ま、まさか」
梓「げ、ゲリラライブーーー!!!???」
純「かか、かっこいい!!!」
憂「あ!見て!」
ワァーーー!!
純「す、すごい!3年生があんなに!」
梓「先輩・・・」
唯「1,2,3,4!!!」
ごはーんー!!!!!
律「在校生も早くおりてこーーい!!!!!!」
梓「な!?」
ウワァァ!!!!
梓「え!?」
純「他の組はもう動き出したみたいだね」
憂「うん!ほらまたグランウンドに人増えた」
梓「・・・すごい」
純「梓!!」
梓「え?」
憂「ほら、行こ!」グイ
梓「え?ちょ、ちょ!」
グラウンド
ジャンジャンジャージャー♪
純「うわ!もう人でいっぱい!音はするけど、どこに居るんだろ?」
憂「多分のこの人の円の中心にいるはずだよ」
梓「・・・」
やっぱりすごい 先輩たちの演奏は
ジャジャジャ~ン♪
唯「ふぅ、ご存じ放課後ティータイムです!!!!」
ウワアア!!!!
信代「放課後ティータイムぅー!!」
唯「へへ、ありがと!こんな集まってくれて!!最後まで楽しんでね!!!」
律「おい!!卒業生!!今日が最後だ!!派手にいくぜぇぇ!!!」
卒業生 オオオオオオ!!
律「1,2,3、4!!」
タッタータ タタータ タッタータ~♪
澪「頭の中 想いでいっぱい」
キャァァ!!澪さ~ん!!!
澪「あふれそうなのちょっと心配 とりあえずヘッドホンでふさごぉ」
ドーンストップザミュ~ジッ!!!
梓「この曲・・・」
純「ぴゅあぴゅあハート!!」
梓「あ、覚えててくれたんだ」
純「当たり前だよ。この曲今年の文化祭でやってから口ずさんでる人多いよ?」
梓「そうだったんだ」
先輩たちが演奏すると自然に人が集まる、自然に幸せになれる
梓「やっぱり、すごいや・・・先輩たち」
純「何言ってんの梓?」
梓「え?」
教師「こらぁ!!お前らぁ!!!教室もどれぇぇ!!」
ワァァアアアア!!!
澪「飛んでいっちゃえ! キミのもとへ
わたしの ぴゅあぴゅあはーと
受けとめてくれるなら 恐くはないの!!」
教師「こらぁ!!!聞かんかぁ!!!」
ウワアアア!!!
澪「この気持ちが 大気圏 越えたとき キミは見えなくなってた 道の向こう側
あい☆Don't mind」
教師「くそっ!全然聞こえてる様子がない」
さわ子「無駄ですよ」
教師「山中先生!」
さわ子「見てくださいよ、あの子たちの顔、それにここにいる生徒全員の顔」
教師「顔ぉ?」
教師「うっ」
さわ子「みんな笑顔でキラキラ輝いてるじゃないですか。
それに“今”を一瞬を一生懸命生きているあの子たちを止めることは、できません」
教師「・・・怪我だけは注意するように言っといてください」
さわ子「はい~♪」
ジャ~ン ダダダ
澪「みんな、ありがとぉ!!」
ワァァァアアア!!
紬「みんな楽しんでるぅ??」
律「卒業生!!!」
イエ~イ!!!!!
澪「在校生!!!」
ウワァァアアア!!!!
澪「次の曲!!」
唯「カレーのちライス!!」
ワァァアアア!!!
純「この曲盛り上がるから好きだよ」
梓「わたしも」
唯「カレー CHOPPiLi ライス TAPPULi」
ジャン
唯「さんきゅう!!」
ワァァアアア!!
姫子「唯ぃー!!!」
唯「イエ~イ!!」
曜子「澪ちゃぁーん!!かっこいい!!」
澪「・・・///」
信代「律も、ムギもかっこいいよーー!!」
律「へへ!!」
紬「ありがとぉ!」
律「みんなぁ!次が最後の曲だぁ!!!」
エエエェェェ!!!
律「手拍子の準備はいいかぁ!!いくぜ!!」
タータタタッタタータータタ タータータタタッタ~♪
キャァアア!!!
梓「ふわふわ・・・」
唯「君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI」
梓(そういえば聞く側でこの曲見るのって新歓ぶりかも・・・)
唯「ゆーめの中なら」
澪「ゆーめの中なら」
梓(この曲聞いて私は、軽音部に・・・)
唯「ちぢめられるーのになぁー」
唯「せーの!!みんなも!!」
あーあかーみさーまおねーがい!
二人だけの
梓(すごい一体感・・・)
唯「今夜もおーやーすーみ!ふわふわたーいむ」
ふわふわたーいむ!
唯「ふわふわーたいむ!」
ふわふわたーいむ!
ダッダッダッダ
ダッダッダッダ
ザワザワ
梓(あれ?なんで先に進まないの?)
唯「みんなぁ!聞いて!私たち実は放課後ティータイムじゃないのです!」
え?え?どーいうこと?
紬「そうなのでーす!」
梓「どういうこと?」
唯「それに、この曲はここから先に進めません!なぜなら!!」
唯律澪紬 梓ぁーーー!!!!!
梓「え・・・」ビク
唯「いるんでしょ!あずにゃん!!」
澪「早くこい!!」
紬「ほら、来て!」
律「演奏しようぜ!!」
純「ほら、呼んでるよ?」
梓「で、でも」
澪「私たちはぁ!!」
紬「5人で!!」
律「放課後ティータイムだろ!!」
梓「先輩・・・」
純「そういうこと」
純「梓も私たちを魅了する軽音部の一員でしょ」
梓「純・・・」
憂「ほら、梓ちゃん」
梓「けど、私ギターが」
さわ子「はい、私のギター。これ、使いなさい」
梓「せ、先生!?どうして」
さわ子「ふふ、こんなこともあろうかとさっきとってきたの」
さわ子「それより早くいきなさい!今は今だけよ!」
梓「・・・はい!!」
梓「すみません!すみません!どけてください!」
グイグイ
梓「すみません!すみません!んーー!!と、通れない・・・!」
梓「唯先輩っ!!」ググ
唯「あずにゃん!!」ガシ
グイ
梓「で、出れたぁ」
ウッワワアアアアア!!!
梓「先輩!!」
律「ほら!梓早くしろ!」
唯「ごめんねあずにゃん、わたしここのギターソロ弾けなくて」エヘヘ
梓「・・・もう!仕方ないですね!」
梓「いっくよぉ!!!」
ギューン
ワアァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!
唯「ふわふわたーいむ!」
ふわふわたーいむ!
唯「ふわふわーたいむ!」
ふわふわたーいむ!
ジャン
唯「ありがとぉ!」
ワアア!!!パチパチパチ
梓「みなさん・・・」
梓「昨日は本当にすみませんでした!」バッ
梓「みなさんの最後の部活を・・・私は・・・」グス
唯「顔あげてあずにゃん?」
律「昨日のことなんてなんとも思っちゃいないよ」
梓「けど、私先輩たちの最後の演奏を・・・」
紬「最後?」
澪「じゃぁ今は何?」クス
梓「澪先輩・・・」
律「梓、お前なら立派に軽音部をひっぱっていける。私たちはそう確信してるんだ」
律「けど、どうしても辛い時や苦しい時はいつでも相談しろ。私たちは」
律澪唯紬 「「「「みんな梓が大好きだから」」」」
梓「~~!!」
梓「さ、さいごの・・・グス・・・さいご、ま、で、ほ、ほんとぉに」グス
タァータァータッタッタ
梓「ム、ムギ先輩!?」
紬「まだ終わりじゃないわよ」クス
律「おっ」
ダダダダッダッダ
澪「涙拭いて、梓」クス
ブーン
唯「よしきたぁ!」
タータタタッタタータータタ
梓「唯先輩そこ私の」
唯「次からはあずにゃんがリードだよ!」
唯「ほら歌って!」
梓「・・・はい!」
梓「もぉいっかい!!!」
ワァァァァァアアアアアアアアアア!!!
梓「あーあかーみさーまおねーがい!~♪」
純「あずさぁーー!!」
憂「梓ちゃんかっこいー!!!」
梓「ドリームタイムくだぁーさい お気に入りの・・・・」
唯「あずにゃん?」
梓「お気に入りの うさちゃ・・・ん だいて・・」ポロポロ
唯澪「「お気に入りのうさちゃんだいてぇ~」」
梓「・・・!」グス
梓 ゴシゴシ
唯澪梓「「「今夜もお~や~すみ」」」
梓「ふわふわったーいむ」
唯澪「ふわふわったーいむ」
梓「ふわふわふったーいむ!」
憂純「ふわふわたーいむ!!」
梓「ふわふわたぁーいむ!!」
ふわふわたぁーいむ!!
ダダ ダダ ダン
梓「先輩!!だぁーーーい好き!!!!!!」
以上で卒業式の話は終わりです
次はまた大人になった唯たちを書きたいなぁ
元スレ
メジャーデビューを果たし、今やその名を全国にとどろかせるHTTの5人にあるトーク番組から出演のオファーが来た。
収録の為、局を訪れた5人は、ファンから要望の高かったListenの衣装に着替えスタジオに向う。
黒と白のモノクロを基調としたセットで、中央にはテーブルが置かれそれを囲むように半円状のソファがあった。
5人が指定された席(向かって右から律・唯・澪・紬・梓の順)に座った。
準備が終わるとADの指示で照明が落とされた。
カメラが回り、ほどなくして頭上のスピーカーからナレーターの声(天の声)がほの暗いスタジオの響き始める
4: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:42:55.77 ID:/inP5QE0
天の声「さて!今日のゲストは一昨年のメジャーデビュー以来飛ぶ鳥を落とす勢いで日本音楽界の階段を3段飛ばしで昇ってきた
異色の5人組ガールズバンド!その名も放課後ティーターイムッ!」
パッと照明がつき5人が照らされる。
律「リーダーでドラムのRitsuです!」
唯「ギター&ボーカルのYuiです!」
澪「ベース&ボーカルのMio・・・です」
紬「キーボードのMugiでーす」
梓「ギターのAzです」
全員「5人合わせて!HTTです!」
天の声「はーい、ありがとうございます。この番組ご覧になったことは?」
律「あります。視聴者から寄せられた質問に対して好きにトークしていくんですよね」
天の声「そうです。ありがとうございます。それはそうと、あれ?Mioさん緊張してる?」
澪「ふぇ!?あ、え、あ、ああ」
唯「澪ちゃんテンパりすぎwwwwww」
5: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:43:47.98 ID:/inP5QE0
天の声「リラックスしていってください。では早速まいりましょう!最初のQ!」
Q、5人はどういう関係でバンドを組んだんですか?東京都17歳
律「アレは高校に入学したばかりの時、軽音部が廃部寸前で沈んでいた私の目の前に、眩いばかりに光り輝く神様が私の前に現れて私にこの4人 を集めるようにというお告げを授けてくださったのです」
澪「ねつ造すな!てか長い」
律「うぇへへwwwwww」
梓「そういえば私も、私が入部する前の話あまり聞いたことなかったです」
紬「そういえばそうね。高校かぁ~懐かしいわね~」
6: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:47:37.07 ID:/inP5QE0
唯「簡単に言うと同じ高校、桜高の軽音部の仲間なんだよね」
澪「そうだな。掘り下げると、私たちが桜高に入学した時、軽音部が廃部寸前だったのはホントのこと」
律「そこで今なら部長になれると思った私が文芸部に入りそうになってた澪を勧誘して~」
澪「ほぼ強制だったけどな」
律「まあなwwwwwwそして部室である音楽室に澪と2人で居る所に」
紬「私が来てりっちゃんに勧誘されたのよね」
澪「そういえばムギ、最初は合唱部の見学のつもりだったんだけどなwwwwww」
紬「そうなの。音楽室いったら2人しかいなくてビックリしちゃった」
梓「どうしてそこで合唱部じゃなくて軽音部を選んだんですか?」
紬「私めったに出会えないとっても楽しくて愉快な人たちの仲間になりたかったの~」
律「珍獣扱いかよ~wwwwww」
梓「ムギ先輩らしいです」
7: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:50:43.85 ID:/inP5QE0
律「その時点で部員は3人」
澪「4月中に部員を4人集めなきゃ廃部って条件だったんだよな」
紬「そうそう。ファストフードのお店で会議したり、ポスター貼ったりしたんだけど、何の進展も無くて」
律「そのまま4月も残り一週間」
澪「バンドも組めずに廃部か、ってところで」
唯「私が入部したんだよね~」
律「ホンット嬉しかったんだよなぁ。あの時
唯「まあ、感謝したまへ~」
律「けーどー」
梓「けど?」
律「唯の奴、初めて部室来た時『辞める』って言いに来たんだぜ?」
梓「そうだったんですか!?」
唯「もう、りっちゃ~ん、バラしちゃダメじゃ~ん」
梓「でもどうして?」
唯「私ね、初め、『軽』音部っていうから口笛やカスタネットでうんたんするところだと思って入ったんだよね~」
梓「何て言うかおバカですね。けど、どうしてそこで軽音部に留まったんですか?」
8: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:53:13.66 ID:/inP5QE0
唯「バカってしどい・・・私が『辞める』って言ったらね、りっちゃんが『せめて私たちの演奏だけでも聞いてっ!』って引きとめたの」
澪「そうそう!あの時は3人で『翼をください』を演奏したんだよな」
唯「そう!その演奏があんまり上手くなくてね~これなら私でも出来るぞ!っと思いまして~」
律「うるせー」
梓「それで残ったんですか・・・」ハァ
唯「ちょっとはね。入ろうと思ったホント決め手はね、3人の演奏してるときの表情がほんとーに!楽しそうで、キラキラってしてたんだ~」
梓「へぇ~」
紬「なんか恥ずかしいわね///」
律「そして唯の加入で晴れて軽音部は廃部を免れたのであった!」
澪「けどこのときはまだ桜高の『軽音部』だったんだよな」
9: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:54:20.43 ID:/inP5QE0
唯「そうそう。それからいろいろあって2年生の新歓ライヴがあったんだよね」
紬「なかなか新入生が入ってくれなくて」
澪「落ち込んでた時に」
梓「私が入部したってわけですね」
律「そういえば梓の入部動機ってなんだったっけ?」
梓「ワスレマシタ」
律「あれ~?そんなこと言っていいのか~?」
梓「くっ、新歓ライヴの演奏観て感動したからです。私も同じステージに立ちたい。みなさんと演奏がしたい。そう思ったからです」
澪「そういえば梓も最初退部しそうになったよな?」
梓「澪先輩その話は・・・」
律「そうそう!『わからなくなって』って泣いてな!」
梓「律先輩!」
律「おっと。けど、結局戻ってきてくれたんだよな。ありがとな梓」
梓「そ、そんな、お礼だなんて。あの時はホントに軽音部のまったりとした空気に馴染めなくて、こうなったらライヴハウスに行ってほかの人
たちとバンド組もうって思ってたんです」
唯「私たちホントお茶ばっかりしてたもんね~」
紬「フフッだってHTTだもの~」
10: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:55:02.13 ID:/inP5QE0
梓「出演したどのバンドを見ても軽音部よりははるかにうまかったんです。けど、『何か』が無かったんですよね。技術とかじゃない、私を引 きつける『何か』が。それを求めて私は軽音部にもどったんです」
唯「あの時はあずにゃんが戻って来てくれてホントに嬉しかったんだよ?ガリガリくんの当たり棒が出た時以上に」
梓「例えが微妙です・・・」
律「そんなこんなでこの5人が集まって」
澪「『放課後ティータイム』になったんだよな」
紬「ええ」
唯「なんか思いだしてみるとさ」
律「ん?」
11: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:56:36.92 ID:/inP5QE0
唯「りっちゃんが最初に言った『神様からのお告げ』ってあながち嘘じゃないように思えるね」
律「!」
澪「そうだな」
紬「そうねえ」
梓「そうですね」
天の声「はーい。みんなありがとう。じゃぁ続いて次の質問に行くよ~」
Q、私はHTTの大ファンです!みなさん同じ桜高校出身ですが高校時代一番の思い出は?
大阪府19歳女性 匿名希望
12: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:57:26.44 ID:/inP5QE0
律「匿名希望さんありがとう!これからも応援よろしく!」
澪「一番の思い出か~。うーん・・・」
紬「難しいわね」
梓「私はやっぱり新歓ライヴですね。ある意味私の始まりの日でしたから」
律「私はあの日!3年最後の文化祭でのライヴ!」
唯「ああ、アレはホントに良かったよね!」
梓「さわ子先生が密かにメンバーとおそろいのTシャツを生徒に配ってくれて」
紬「そのTシャツ同じものを今でもライヴで何回か着てるわよね」
律「さわちゃん今でもライヴするって言うとダンボールいっぱいに送ってくるよな」
13: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 01:59:56.60 ID:/inP5QE0
澪「Tシャツもだけど、この日を選んだのは他にも理由があるんだろ?」
律「くっ、さすが澪」
唯「あのライヴの日初めてりっちゃんが涙したのです!」
律「あ!言うなよ唯ぃ!」
梓「まぁまぁ、あの日はみんな泣きましたから」
澪「ライヴ終わって部室でな」
紬「みんなで抱き合ったっけ」
唯「そしてそのまま寝ちゃったんだよね」
律「なんか卒業式以上に感動したよ」
澪「みんな同じ大学進むって決まってたからな」
梓「まぁ卒業式は、卒業式で感動的でしたけどね」
律「まぁ、その話はまた今度」
14: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:05:25.44 ID:/inP5QE0
梓「ムギ先輩は?」
紬「んー。私は2年生の文化祭かしら」
唯「あの時はホントにご迷惑を・・・」
律「あー謝らなくていい!謝らなくて!」
梓「文化祭前日まで風邪ひいて、当日ギター忘れて遅れてステージに登場したんですよね」
唯「あぅ」
澪「唯が登場して、最後の曲を歌い終わった後、もう終わりかなって思った矢先にムギがもう一回キーボード弾きはじめてな!」
紬「だって、すっごく気持ちよかったの!どうしてもあのまま終わらせたくなくて。手が勝手に」
梓「けど、最高でしたよ!」
紬「ありがとうあずさちゃん」
律「あのライヴから、学校中にHTTのファンが増えたよなぁ」
梓「アクシデントはありましたが、とっても良いライヴでしたからね」
15: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:07:11.49 ID:/inP5QE0
律「澪はぁ~?」
澪「私は、あの日かな。合宿で夏フェスいった日。特にその夜」
律「あの日か」
梓「澪先輩がダダこねまくったやつですよね」
澪「うっ」
律「ムギも終始『焼きそば食べる!』だったよな」
紬「えへ、どうしても食べたかったの。けど、澪ちゃんどうしてその日なの?」
澪「私の中では、あの日、あの夜がHTTのホントに意味での始まりだった気がするんだ」
唯「あーあの夜だね。星空見上げてながら5人で」
律「『ずっとバンドしよう』って言った夜だよな」
澪「こんなに早くここまで来るとは思わなかったけどな」
紬「実を言うとね、私あの日、あの瞬間『あっ、多分私これからこの先、この人たちと一緒に一生音楽やって過ごすな』って感じたの」
澪「ムギ・・・」
唯「実を言うと私も」
梓「私もです」
律「もちろん」
澪「みんな・・・」
16: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:08:07.81 ID:/inP5QE0
梓「最後に、唯先輩はどの日ですか?」
唯「私?私はね。無いよ」
律「あ?」
澪「え?」
紬「へ?」
梓「どーしてですか!?いっぱい楽しいことあったじゃないですか!」
律「失望したぞ唯!」
唯「ごめんごめん~。言い方が悪かったよ。有るにはあるよ」
澪「どの日?」
唯「毎日!」
紬「一番よ?」
唯「だから毎日!あの時は毎日が1番だったし、それは今でも変わらないよ」
唯「みんなでお茶したり、勉強したり、練習したり、ライヴしたり。全部、ぜーんぶ楽しかったよ!時には喧嘩もしたけど、そんな毎日があっ
て今の私がいるんだと思うんだ~」
17: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:08:59.54 ID:/inP5QE0
律「唯・・・」
澪「そうだ・・・な。そうだよな」
紬「ふふふ」
梓「そうでね!けど・・・なんか具体的な日だした私たちがなんか恥ずかしいじゃないですか!」
律「そうだそうだー!空気嫁~!」
唯「そ、そんな、しどい・・・」グスン
18: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:10:23.46 ID:/inP5QE0
天の声「はいはーい。ではお次が視聴者からの最後の質問でーす」
唯「えー!まだトークしたい~」
天の声「だって最初のQからトーク長いんだよーwwwwww編集するの考えろ―」
澪「す、すいません」
天の声「うそうそ!じゃあQ!」
Q、HTTのメインボーカルはMioとYuiですが、どうして1人に決めなかったんですか
またソロ名義ではなくHTTとして、他のメンバーもボーカルをつとめている曲があるのはなぜですか
広島県24歳 PN☆プラチナ
19: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:11:47.93 ID:/inP5QE0
律「最後だけやけに音楽的だな」
梓「またから後ろのって私の「じゃじゃ馬」や律先輩の「girly storm」とかのことですよね」
唯「これにはちゃんと理由があるんだよね、澪ちゃん!」
澪「ああ!2人のメインボーカルとソロ名義じゃなくそれぞれがボーカル担当する曲だある理由どちらにもな」
律「この質問はよくファンレターにも書かれてるんです。賛否両論あるんですが、私たちが敢えてこの体制をとっているのは、簡単に言うと 『新しい』からです」
紬「最初は唯ちゃん一人をメインに置いていこうって話になってたのよね」
律「けど、何回か話し合ううちに私たちは、HTTは、HTTにしか出来ないことをしたい!って思い始めたんだよな!」
澪「他のバンドがしていないこと、それでいてそのパフォーマンスに潰されず、HTTの個性が強く出ること。そしてたどり着いたのが今の体制っ
てことなんです」
唯「結局高校時代のままなんだけどね~」
梓「私たちがソロ名義じゃなくて個々にボーカルをしている曲があるのもこれが理由なんですよね」
律「そう!新しさを求めて、いろいろな事に挑戦していく。けどHTTという共通の意志は壊さないっていう。何て言うか言葉にすると難しいんで
すけど」
唯「まぁ、今のこのスタイルがHTTってことだよね~」
梓「そうですね」
律「これからもメンバー全員で新しい発見を探して頑張るので応援よろしくお願いします!」
20: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:14:59.48 ID:/inP5QE0
AD「はーいOKです」
全員「ありがとうございましたー」
律「終わった~」
唯「楽しかったね」
澪「そうだな」
紬「もっと話したかったわ~」
梓「なんか疲れました」
AD「じゃあこちらのドアからお一人ずつでてください」
律「一人ずつ?」
AD「律さんからどうぞ~」
律「はーい。じゃ、おっさき~」
律はスタッフにお礼のあいさつをしながら案内されるドアへと向かった。
ドアると、そこには一台の、すでに回っているカメラとカンペが置かれていた
21: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:15:30.70 ID:/inP5QE0
QあなたにとってHTTという存在は?
律「ほー、いきなりだな~。そうだな~」
律「私にとってHTTは――」
22: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:16:41.45 ID:/inP5QE0
AD「唯さーん、どうぞー」
唯「ほほーい」
QあなたにとってHTTという存在は?
唯「うお!なにこれ!?回ってんの?え、これ質問?」
唯「私にとってHTTは――」
23: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:17:42.19 ID:/inP5QE0
AD「澪さーん、どうぞー」
澪「よいしょっ、じゃ2人ともお先に」
QあなたにとってHTTという存在は?
澪「くると思ってた」フッ
澪「私にとってHTTは――」
24: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:18:52.50 ID:/inP5QE0
AD「紬さーん、どうぞー」
紬「はーい。じゃ、梓ちゃん先にいってるね」
QあなたにとってHTTという存在は?
紬「一言で言えないわ~。けど敢えていうなら」
紬「私にとってHTTは――」
25: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:21:12.85 ID:/inP5QE0
AD「お待たせしましたー、梓さんどうぞー」
梓「はーい!」
梓もカメラとカンペの存在に気付き、足を止める
QあなたにとってHTTという存在は?
梓「先輩たちこれに答えてたんですね~。存在かぁ・・・仲間とか絆とかじゃないんですよね~HTTは」
梓「私にとってHTTは――」
26: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:22:28.20 ID:/inP5QE0
梓はカメラに向かって質問に答えるとスキップしながら楽屋へと向かった
ガチャ
唯「あずにゃんおかえり~」
梓「ただいまです」
5人は今日の収録のころを話しながら私服へと着替えた
律「よし!この後予定ないし飲みに行くか!」
澪「おっいいな!」
紬「けど、澪ちゃんあんまり飲まない方が・・・」
律「澪酒癖悪いからなぁ」
澪「そ、そんなことない!・・・多分」
唯「じゃ、いこっか!」
梓「あ、あの!一ついいですか?」
ドアに向かっていた4人はピタっと動きを止めて梓の方を見た。
律「ん?どうした梓?」
澪「なんだ?」
紬「なにかしら?」
唯「あずにゃん?」
27: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:23:48.50 ID:/inP5QE0
梓は一回息をはぁっと吐くと満面の笑みで言った。
別に確かめたかったわけじゃない。ただ確信があった。
梓「私たちにとってHTTとは?」
一瞬キョトンとした4人だったが梓の顔につられたように、各々の満面の笑みを浮かべると、互いに顔を見合わせ
全員で言い放った
「――いつまでも放課後!」
28: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/01(水) 02:35:12.72 ID:/inP5QE0
>>3
唯たちは大学卒業して24歳 梓が4年の23歳
唯たちが大学2年生、梓1年のときにメジャーデビュー
ごめん年齢とか正直考えず書いてた、計算的にあってる?
別のけいおん!SSの唯「放課後ティータイム!」
を読んで勢いに任せて書いてみた
後悔はしていない
一応会話中にあった卒業式の話とか考えてはいる
34: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:07:09.94 ID:w7xo.Tw0
梓「もう3月か・・・」
純「どーしたの梓?黄昏ちゃって」
梓「あ、純か。いや、もー3月かぁ~って思ってさ」
純「あー、わかるわかる」
梓「もう1カ月したら私たち3年生だよ?受験生だよ?」
純「うっ、今から受験とか考えたくない・・・」
純「あ、そういえば、軽音部のみなさん同じ私立の女子大に無事合格したんだよね」
梓「うん」パカ
純「あ、このメールまだとってたんだ」
梓「うん。なんか消すにけせなくて」
純「憂はともかく、梓までまるで自分の事見たく喜んでたもんね」
梓「べ、別にいいでしょ。嬉しかったんだから」
35: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:08:31.95 ID:w7xo.Tw0
純「はいはい。みんな一緒ってことは大学生になっても『HTT』続けるのかな?」ワクワク
梓「・・・どうなんだろ?学部とかも違うし、案外違うサークルとか入ってそうだけどね。唯先輩とか」
純「どうしたの梓?やけにネガティブシンキングじゃん?」
梓「なんでもないよ」
純「それにしても、ほんと仲良いよねー。全員同じ大学受けるなんてさ。一人でも落ちてたらどうする気だったんだろ?」
梓「そこまで考えてなかったんじゃない?」
純「それはありえるね」
梓純 ハハハー
憂「なに笑ってるの?」
純「あ、憂お帰りー」
憂「ただいまー」
梓「憂どっか行ってたの?」
憂「うん。卒業式の実行委員の会議があったんだ~」
梓「」
36: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:09:12.11 ID:w7xo.Tw0
純「あ、そういえば卒業式来週だっけ?」
憂「うん!」
梓「・・・」
憂「それで何の話してたの?」
純「たいしたことじゃないんだけどさー・・・カクカクシカジカ」
憂「へぇ~」
梓(卒業・・・か)
パタパタ
梓(受験終わってからも先輩たちは部室に来てくれてるけど)
梓(それもあと数日なんだなぁ・・・)
梓「はぁ・・・なんか足重いなぁ」
梓「・・・」
梓「・・・はっ!?ダメダメ!こんなんじゃ!」
梓「先輩たちが居なくなっても軽音部を盛り上げなきゃ!ファイト、あたし!」
37: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:10:02.59 ID:w7xo.Tw0
誰もいない階段で自分を励ました。けど、足の重みは変わらなかった
ギィー
梓「あれ?いない?」
ふとテーブルをみてみるが、お茶を飲んだ形跡もない
梓「まだ来てないのかな?」
バタン
ドアをしめて中に入ると、担いでいたギターを下し壁に立てかけた。
どこかに隠れているんじゃないかと周りを見渡したが、やはり誰もいない
水槽の中のトンちゃんだけがいつものようにスイスイと気楽そうに泳いでいた。
梓「トンちゃんはいいね。気楽そうで」
もちろん返事はなかった。
梓「あーあ」
ドサァ
乱暴にソファに腰を下ろした。
38: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:11:17.86 ID:w7xo.Tw0
シーン
梓「・・・」
ブルブル
梓「あ、メール」
カチャ
梓「唯先輩からだ・・・」
梓「『ごめーん!あずにゃん今日私たち用事があって出られそうにないんだ!』・・・か」
梓「・・・」
梓「帰ろうかな」
重い腰を持ち上げると、ギターとスクールバックを掴んで音楽室を後にした。
足はさらにその重さを増していた
39: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:12:14.07 ID:w7xo.Tw0
翌日
梓「昨日先輩たちこなくてさ」
憂「え・・・」
純「え?そうだったの?」
梓「うん。あまりにも暇だったから思わず帰っちゃった」
純「へぇ、どうしたんだろうね」
梓「さぁ?勉強から解放されたから遊び回ってんじゃない?」
憂「・・・」
純「ん?どうしたの憂?」
憂「え!?な、何でもないよ。あ、あたしこれから実行委員だから、行くね」
梓「バイバイ」
純「じゃぁあたし達も部活へと行きますか~」
梓「そだね」
40: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:12:40.75 ID:w7xo.Tw0
梓「来てる・・・のかな?」
一抹の不安を覚えながらゆっくりとドアの開く
梓「こんにちわー・・・」
返事は無かった
梓「・・・」
昨日帰った時と同じ状態の部室がそこにはあった。
梓「・・・今日もかな?」
中へと歩を進める
梓「い、いいもん。今日は一人でもやるもん」
強がってみせるが、その強がりを見てくれる人もいない
41: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/09(木) 00:14:32.46 ID:w7xo.Tw0
梓(部室ってこんなに広かったんだ・・・)
ジャラーン
梓「よし」
梓「何を弾こう・・・」
ジャ、ジャララ
梓「・・・」
梓「・・・のご飯が食べたいよ」
梓「もし君が帰ってきたら とびっきりの笑顔で抱きつくよ」
梓「君の笑顔が見れればそれだけでいいんだよ」
梓「君がそばにいるこーとで」
梓「いつも 勇気もらあーてた」
梓「いつまででも 一緒にいたい」
梓「この気持ちを伝えたーいよ・・・」ピタ
梓「・・・」
ギュ
梓「むったん・・・」グス
自分以外いない部室はやけに広く、寂しく感じた
44: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:10:36.59 ID:BeqjtvA0
数日後
梓「卒業式も明日か・・・」
純「あれから先輩たち来てくれた?」
梓「うん・・・何回か、昨日も来てくれたよ。来れない日の理由は具体的には教えてくれなかったけど」
純「ふーん」
梓純「・・・」
梓「卒業式も明日か・・・」
純「それ二回目」
梓「あ、ごめん、ごめん。つい」
45: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:11:11.38 ID:BeqjtvA0
純「けど、ホント不思議な感じだよね」
梓「何が?」
純「だって、あんな当たり前にいる、居て当たり前~と思ってた先輩たちが明日からもういなくなるんだよ?」
梓「・・・」
純「ジャズ研は文化祭終わって3年生引退しちゃったけど、軽音部はねぇ」
梓「・・・て」
純「急に居なくなるわけじゃん?来年度一年生入らなかったら梓が一人n」
梓「やめて!」
純 ビク
梓「あ、ごめん・・・」
純「こっちこそごめん」
梓「ら、来年度は勧誘して、部員増やすもん!」
純「そっか、頑張ってね」
梓純「・・・」
純「卒業式も」
梓「3回目」
46: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:12:02.19 ID:BeqjtvA0
部室
唯「大丈夫・・・?」
律「ああ、ぬかりはないハズだぜ」
紬「ドキドキするわね」
澪「今から緊張してどうするんだよ」ガチャガチャ
律「カップをもつ手の震えを止めてからいいまちょうね」
ガタ
唯 ビク
梓「あ、みなさん」
澪「梓も来たし最後の演奏、しよっか」
梓「え?あ、はい!」
47: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:12:34.36 ID:BeqjtvA0
唯「ジャーンっと」
唯「どうだった今のふわふわ!?」
紬「今までで一番良い演奏だったと思うわ!」
澪「そうだな!梓のギターソロも相変わらず冴えてたしな」
梓「ありがとうございます」
唯「私あそこ、2番終わった後のギターソロ弾けないんだよねぇ」
律「おいおい、まぁあそこは梓が入部してから付け加えたもんな」
梓「・・・」
律「よーしっ!じゃあもう一曲いっちゃおー!!」
唯「イエ~イ!」
梓「・・・」
澪「ん?どうした梓?」
梓「す、すいません!ぼぉーっとしてて、けど大丈夫です!」
48: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:21:04.77 ID:BeqjtvA0
律「はっは~ん、さては」
梓「な、なんですか?」
律「私たちが卒業するから、寂しいんだろ~?」
梓「な!?べ、別に寂しくなんかないですっ!」
律「ホントかなぁ?」
梓「本当です!別に先輩たちが居なくなったって私は・・・私は・・・」
唯「あずにゃ~ん!」タ
梓「やめてください!」パシッ
唯「あ・・・ずにゃん?」
梓「別に先輩たちが居なくたって私は一人でもやっていけます!!」
嘘,だよ
49: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:22:26.26 ID:BeqjtvA0
澪「梓・・・」
梓「来年度の新入生を勧誘して、こんな5人なんて少人数じゃなくてもっと、もっと人集めて、
毎日お茶何てせずに練習して、練習して先輩たちなんて足元にも及ばないぐらいの部を私がつくるんです!!」
これも嘘
紬「あずさちゃん・・・」
梓「だ、だから、先輩たちがいなくなったってちっとも寂しくないんですよ!!
逆にやっと私のやり方でいけると思うと、う、嬉しいです!!」
どうしよう、嘘が止まらない
唯「あずにゃん・・・」
律「・・・そっか」
梓「あ、す、すみません」
律「じゃぁ心配ないな。よーし、じゃ、最後の曲いくぞぉ!!」
唯「え?あ、イエ~イ!」
梓「・・・」
最低だ、私
50: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:23:07.44 ID:BeqjtvA0
卒業式当日
早朝
梓「・・・今日、か」
梓「今日で先輩たち・・・」
梓「昨日はひどいことしちゃったな・・・」
・・・・
梓「もうひと眠りしよ・・・」
そうだ、寝てしまえば、何も考えなくて・・・いい
51: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:23:33.53 ID:BeqjtvA0
学校
梓「ハァハァ、なんとか間に合った」
憂「梓ちゃん!」
純「遅いよー梓。ギリギリじゃん」
梓「ごめん、ごめん。寝坊しちゃって」
純「全く~今日に限って~」
梓「今日、だからね・・・」
純「ん?」
梓「なんでもないよ・・・」
純「・・・行くよ」
52: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:24:31.11 ID:BeqjtvA0
講堂
教頭「これより、第××回桜ケ丘高等学校卒業証書授与式を執り行います。一同、起立、礼」
梓「・・・」
教頭「続きまして、PTA会長の・・・・様よりお祝いのお言葉を」
梓「・・・」
教頭「続きまして、来賓の方々をご紹介したいと思います」
純「これ、妙に長いから嫌い」コソコソ
梓「そだね」
教頭「在校生による送辞」
純「そう言えば新しい生徒会長って誰だっけ?」
梓「さあ?」
会長「――3年生のみなさん、本当にありがとうございました!」
パチパチ
53: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:25:31.99 ID:BeqjtvA0
教頭「卒業証書授与!名前を呼ばれた者は起立してください」
担任「3年1組出席番号一番!・・・」
担任「出席番号38番!・・・」
純「あ、次澪先輩たちのクラスだよ」
梓「うん・・・」
さわ子「3年2組出席番号一番秋山澪」
澪「はい!」
梓(多分澪先輩とっても緊張してるんだろうなぁ)
さわ子「10番琴吹紬」
紬「はい!」
梓(相変わらずはりきってるなぁ)
さわ子「19番田井中律」
律「はい!」
梓(あ、今日はちゃんと裾入れてる)
さわ子「29番平沢唯」
唯「ふぁい!」
梓(最後の最後までやらかしてるなぁ)
純「大丈夫、憂?」
憂「おねえぢゃん、立派になって」グスッ
梓「親だね・・・」
54: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:26:11.20 ID:BeqjtvA0
梓「・・・」
梓(そうだよね、普通感動するよね)
梓(なんでだろう、昨日あんなこといっちゃったからかな)
梓(心に、何かぽっかり穴があいた気がして涙もでないよ・・・)
教頭「以上を持ちまして第××回桜ケ丘高等学校卒業式を終了します。一同起立、礼」
純「おわった、ね」
憂「うん・・・」
梓「・・・」
55: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:26:51.44 ID:BeqjtvA0
2年生教室
梓「・・・」ボー
憂「どうしたの、梓ちゃん?」
梓「え?」
純「なんか今日変だよ?」
梓「せ、先輩たち卒業しちゃうからね」
純「感動とかそんな感じには見えないけど?」
梓「・・・実は昨日」
56: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:27:43.09 ID:BeqjtvA0
3年生教室
うっ、グス
風子「うぅ、グス」
姫子「やっぱ、さ、グス、高校の卒業式って泣けるね、グス」アハハ
エリ「大学別でもずっと友達でいようねぇ」ウワーン
いちご「・・・グス」
ちか「グス、あ、そうだ!みんなで写真撮ろうよ」
エリ「いいね、撮ろう、撮ろう!」グス
信代「みんな、後ろに集まろー」
姫子「あれ?唯は?」
風子「ムギちゃんは?」
ちか「そういえばりっちゃんも」
曜子「澪ちゃんも居ないわ!」
57: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:28:12.72 ID:BeqjtvA0
ガラ
さわ子「はーい、みんな席着いて~最後のHR始めるわよ」
はーい
ガタガタ
さわ子「あら?平沢さんは?田井中さん、琴吹さんに秋山さんまで!?」
ちか「体育館でるまでは一緒に居たんですけど」
さわ子「全くあの子たちは最後の最後まで~!」
ザザ、ザザ、ピー
「あ、あー」
58: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:28:49.89 ID:BeqjtvA0
2年教室
純「それは梓が悪いよ」
憂「純ちゃん」
梓「うん・・・わかってる」
純「昨日は先輩たち最後の演奏だったんでしょ?」
梓「うん・・・」
純「だったらそんな気持ちにさせちゃだめじゃん」
梓「す、少し強がってみようと思ったら思っても無いことが次々出てきて・・・」
梓「先輩たちの、演奏聞いて、軽音部入ったのに、最後の最後でその演奏を・・・グス」
憂「梓ちゃん・・・ちゃんと謝ろ。そして本当の梓ちゃんの気持ちを伝えよ?」
純「そうだね」
梓「だけど、いつ?」グス
ザザ、ザザ、ピー
「あ、あー」
59: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:29:33.19 ID:BeqjtvA0
さわ子「な、なにこの音?」
「卒業生―――!!!」ドォン
いちご「な、なに?」
ちか「どこから!?」
風子「それに、この声・・・」
姫子「あ!あそこ!」
60: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:30:34.21 ID:BeqjtvA0
「卒業生―――!!!」ドォン
梓「にゃ!?」
純「な、なに!!!??」
ザワザワ
憂「こ、この声ま、まさか」ガタ
純「どうしたの!?憂!?急に窓に乗り出して」
憂「見て!グラウンドの方!!」
純「ん?・・・あ!!」
梓「よいしょ・・・って!!!」
61: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:32:17.20 ID:BeqjtvA0
唯「卒業生―――!!!」ドォン
唯「まだ私たちの高校生活は終わりじゃないぜぇ!!!!!!」
澪「い、いくぞぉ!!!!」
律「1,2,3,4!!!!」
ダダダダダ♪
ジャンジャンジャジャジャ♪
62: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:33:06.20 ID:BeqjtvA0
ザワザワ
さわ子「あの子たち!!」
姫子「やっぱり!あれ唯たちだ!!」
ちか「え?え?」
エリ「私にも見せて!・・あ!ホントだ!」
姫子「唯―!」
唯「あ!おーい!!!みんなーー集まれーー!!!」
63: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:33:48.21 ID:BeqjtvA0
信代「って言われても」チラ
姫子 チラ
エリ チラ
ちか チラ
いちご「・・・」チラ
さわ子「・・・あ~痛たたぁ、何故かわからないけど急にお腹が・・・。ちょっと席外すけど、みんな絶対教室から出ちゃだめよ?
特にグラウンドとか・・・・ね?」
ガラ
エリ「~~~!!!」
信代「よぉ~し!!」
姫子「みんな!!行くよ!!」
おお!!
ウワァァ!!!
ガラ ドタドタドタ
さわ子「ふふ、青春ね。さーてと、私は・・・そうだ!」
64: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:35:26.87 ID:BeqjtvA0
梓「ゆ、唯先輩!?あんなところでいったい!?」
唯「まだ私たちの高校生活は終わりじゃないぜぇ!!!!!!」
澪「い、いくぞぉ!!!!」
律「1,2,3,4!!!!」
ダダダダダ♪
ジャンジャンジャジャジャ♪
純「ま、まさか」
梓「げ、ゲリラライブーーー!!!???」
純「かか、かっこいい!!!」
憂「あ!見て!」
ワァーーー!!
純「す、すごい!3年生があんなに!」
梓「先輩・・・」
65: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:36:17.12 ID:BeqjtvA0
唯「1,2,3,4!!!」
ごはーんー!!!!!
律「在校生も早くおりてこーーい!!!!!!」
梓「な!?」
ウワァァ!!!!
梓「え!?」
純「他の組はもう動き出したみたいだね」
憂「うん!ほらまたグランウンドに人増えた」
梓「・・・すごい」
純「梓!!」
梓「え?」
憂「ほら、行こ!」グイ
梓「え?ちょ、ちょ!」
66: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:36:56.74 ID:BeqjtvA0
グラウンド
ジャンジャンジャージャー♪
純「うわ!もう人でいっぱい!音はするけど、どこに居るんだろ?」
憂「多分のこの人の円の中心にいるはずだよ」
梓「・・・」
やっぱりすごい 先輩たちの演奏は
67: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:38:06.35 ID:BeqjtvA0
ジャジャジャ~ン♪
唯「ふぅ、ご存じ放課後ティータイムです!!!!」
ウワアア!!!!
信代「放課後ティータイムぅー!!」
唯「へへ、ありがと!こんな集まってくれて!!最後まで楽しんでね!!!」
律「おい!!卒業生!!今日が最後だ!!派手にいくぜぇぇ!!!」
卒業生 オオオオオオ!!
律「1,2,3、4!!」
タッタータ タタータ タッタータ~♪
澪「頭の中 想いでいっぱい」
キャァァ!!澪さ~ん!!!
澪「あふれそうなのちょっと心配 とりあえずヘッドホンでふさごぉ」
ドーンストップザミュ~ジッ!!!
68: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:38:38.89 ID:BeqjtvA0
梓「この曲・・・」
純「ぴゅあぴゅあハート!!」
梓「あ、覚えててくれたんだ」
純「当たり前だよ。この曲今年の文化祭でやってから口ずさんでる人多いよ?」
梓「そうだったんだ」
先輩たちが演奏すると自然に人が集まる、自然に幸せになれる
梓「やっぱり、すごいや・・・先輩たち」
純「何言ってんの梓?」
梓「え?」
69: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:39:29.75 ID:BeqjtvA0
教師「こらぁ!!お前らぁ!!!教室もどれぇぇ!!」
ワァァアアアア!!!
澪「飛んでいっちゃえ! キミのもとへ
わたしの ぴゅあぴゅあはーと
受けとめてくれるなら 恐くはないの!!」
教師「こらぁ!!!聞かんかぁ!!!」
ウワアアア!!!
澪「この気持ちが 大気圏 越えたとき キミは見えなくなってた 道の向こう側
あい☆Don't mind」
教師「くそっ!全然聞こえてる様子がない」
さわ子「無駄ですよ」
教師「山中先生!」
70: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:40:29.21 ID:BeqjtvA0
さわ子「見てくださいよ、あの子たちの顔、それにここにいる生徒全員の顔」
教師「顔ぉ?」
教師「うっ」
さわ子「みんな笑顔でキラキラ輝いてるじゃないですか。
それに“今”を一瞬を一生懸命生きているあの子たちを止めることは、できません」
教師「・・・怪我だけは注意するように言っといてください」
さわ子「はい~♪」
71: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:50:11.27 ID:BeqjtvA0
ジャ~ン ダダダ
澪「みんな、ありがとぉ!!」
ワァァァアアア!!
紬「みんな楽しんでるぅ??」
律「卒業生!!!」
イエ~イ!!!!!
澪「在校生!!!」
ウワァァアアア!!!!
澪「次の曲!!」
唯「カレーのちライス!!」
ワァァアアア!!!
純「この曲盛り上がるから好きだよ」
梓「わたしも」
72: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:51:16.65 ID:BeqjtvA0
唯「カレー CHOPPiLi ライス TAPPULi」
ジャン
唯「さんきゅう!!」
ワァァアアア!!
姫子「唯ぃー!!!」
唯「イエ~イ!!」
曜子「澪ちゃぁーん!!かっこいい!!」
澪「・・・///」
信代「律も、ムギもかっこいいよーー!!」
律「へへ!!」
紬「ありがとぉ!」
73: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:51:55.73 ID:BeqjtvA0
律「みんなぁ!次が最後の曲だぁ!!!」
エエエェェェ!!!
律「手拍子の準備はいいかぁ!!いくぜ!!」
タータタタッタタータータタ タータータタタッタ~♪
キャァアア!!!
梓「ふわふわ・・・」
唯「君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI」
梓(そういえば聞く側でこの曲見るのって新歓ぶりかも・・・)
唯「ゆーめの中なら」
澪「ゆーめの中なら」
梓(この曲聞いて私は、軽音部に・・・)
74: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:52:29.08 ID:BeqjtvA0
唯「ちぢめられるーのになぁー」
唯「せーの!!みんなも!!」
あーあかーみさーまおねーがい!
二人だけの
梓(すごい一体感・・・)
唯「今夜もおーやーすーみ!ふわふわたーいむ」
ふわふわたーいむ!
唯「ふわふわーたいむ!」
ふわふわたーいむ!
ダッダッダッダ
75: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:53:44.32 ID:BeqjtvA0
ダッダッダッダ
ザワザワ
梓(あれ?なんで先に進まないの?)
唯「みんなぁ!聞いて!私たち実は放課後ティータイムじゃないのです!」
え?え?どーいうこと?
紬「そうなのでーす!」
梓「どういうこと?」
唯「それに、この曲はここから先に進めません!なぜなら!!」
唯律澪紬 梓ぁーーー!!!!!
梓「え・・・」ビク
唯「いるんでしょ!あずにゃん!!」
澪「早くこい!!」
紬「ほら、来て!」
律「演奏しようぜ!!」
純「ほら、呼んでるよ?」
梓「で、でも」
76: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:57:18.95 ID:BeqjtvA0
澪「私たちはぁ!!」
紬「5人で!!」
律「放課後ティータイムだろ!!」
梓「先輩・・・」
純「そういうこと」
純「梓も私たちを魅了する軽音部の一員でしょ」
梓「純・・・」
憂「ほら、梓ちゃん」
梓「けど、私ギターが」
さわ子「はい、私のギター。これ、使いなさい」
梓「せ、先生!?どうして」
さわ子「ふふ、こんなこともあろうかとさっきとってきたの」
さわ子「それより早くいきなさい!今は今だけよ!」
梓「・・・はい!!」
77: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 13:59:34.10 ID:BeqjtvA0
梓「すみません!すみません!どけてください!」
グイグイ
梓「すみません!すみません!んーー!!と、通れない・・・!」
梓「唯先輩っ!!」ググ
唯「あずにゃん!!」ガシ
グイ
梓「で、出れたぁ」
ウッワワアアアアア!!!
梓「先輩!!」
律「ほら!梓早くしろ!」
唯「ごめんねあずにゃん、わたしここのギターソロ弾けなくて」エヘヘ
梓「・・・もう!仕方ないですね!」
梓「いっくよぉ!!!」
ギューン
ワアァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!
78: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 14:00:19.63 ID:BeqjtvA0
唯「ふわふわたーいむ!」
ふわふわたーいむ!
唯「ふわふわーたいむ!」
ふわふわたーいむ!
ジャン
唯「ありがとぉ!」
ワアア!!!パチパチパチ
79: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 14:05:26.25 ID:BeqjtvA0
梓「みなさん・・・」
梓「昨日は本当にすみませんでした!」バッ
梓「みなさんの最後の部活を・・・私は・・・」グス
唯「顔あげてあずにゃん?」
律「昨日のことなんてなんとも思っちゃいないよ」
梓「けど、私先輩たちの最後の演奏を・・・」
紬「最後?」
澪「じゃぁ今は何?」クス
梓「澪先輩・・・」
律「梓、お前なら立派に軽音部をひっぱっていける。私たちはそう確信してるんだ」
律「けど、どうしても辛い時や苦しい時はいつでも相談しろ。私たちは」
律澪唯紬 「「「「みんな梓が大好きだから」」」」
梓「~~!!」
梓「さ、さいごの・・・グス・・・さいご、ま、で、ほ、ほんとぉに」グス
80: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 14:06:15.91 ID:BeqjtvA0
タァータァータッタッタ
梓「ム、ムギ先輩!?」
紬「まだ終わりじゃないわよ」クス
律「おっ」
ダダダダッダッダ
澪「涙拭いて、梓」クス
ブーン
唯「よしきたぁ!」
タータタタッタタータータタ
梓「唯先輩そこ私の」
唯「次からはあずにゃんがリードだよ!」
唯「ほら歌って!」
梓「・・・はい!」
梓「もぉいっかい!!!」
ワァァァァァアアアアアアアアアア!!!
81: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 14:07:10.01 ID:BeqjtvA0
梓「あーあかーみさーまおねーがい!~♪」
純「あずさぁーー!!」
憂「梓ちゃんかっこいー!!!」
梓「ドリームタイムくだぁーさい お気に入りの・・・・」
唯「あずにゃん?」
梓「お気に入りの うさちゃ・・・ん だいて・・」ポロポロ
唯澪「「お気に入りのうさちゃんだいてぇ~」」
梓「・・・!」グス
梓 ゴシゴシ
唯澪梓「「「今夜もお~や~すみ」」」
82: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 14:08:45.12 ID:BeqjtvA0
梓「ふわふわったーいむ」
唯澪「ふわふわったーいむ」
梓「ふわふわふったーいむ!」
憂純「ふわふわたーいむ!!」
梓「ふわふわたぁーいむ!!」
ふわふわたぁーいむ!!
ダダ ダダ ダン
梓「先輩!!だぁーーーい好き!!!!!!」
84: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/09/15(水) 14:15:57.99 ID:BeqjtvA0
以上で卒業式の話は終わりです
次はまた大人になった唯たちを書きたいなぁ
SS速報VIP:唯「何番煎じといわれても気にしない!」