SS速報VIP:梓「1/365日」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1320935283/1: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/10(木) 23:28:03.99 ID:u6k/fNrM0
ピリリッ
梓「……あ、純」パカッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:28
From 鈴木 純
Sub: はぴばす!
ーーーーーーーーーー
はっぴばすでーとぅー
ゆーはっぴばーすでー
でぃーああーずさー・
・・・・はっぴばーす
でーとぅーゆー♪♪♪
♪(b´゚∀゚)b♪
日付変わるまで起きて
られそうにないから、
フライングで送った☆
明日の憂のケーキ楽し
みだね!!それじゃお
やすみ(*ゝз・)ノ⌒☆
ーーーーーーーーーー
2: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/10(木) 23:30:05.79 ID:u6k/fNrMo
梓「……。まあうん、純はケーキだよね」コチコチコチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:30
To 鈴木 純
Sub: Re:はぴばす!
ーーーーーーーーーー
フライングでありがと
(笑)私も憂のケーキ
楽しみにしてる♪
確か明日の数学って純
が当たる番じゃなかっ
た?ちゃんと予習した
?
それじゃ明日ね!おや
すみ(*´∀`*)ノ
ーーーーーーーーーー
ピッ
梓「ふぅ……私も寝ようかな……。どうしようかな」
ピリリッ
梓「ん? また純?」パカッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:31
From 鈴木 純
Sub: Re:Re:はぴばす
ーーーーーーーーーー
うひぃ!!!!当たる
の忘れてた( ゚∀゚;)タラー
もうベッドに入ってた
のに~!!
あーあ。今から予習す
るよ(´Д⊂)
ーーーーーーーーーー
梓「……期待を裏切らない子」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:33
To 鈴木 純
Sub: Re:Re:Re:はぴ
ーーーーーーーーーー
やっぱり…ε-(´д`;)
予習頑張ってね。返信
不要です。
ーーーーーーーーーー
梓「……やっぱ起きてよう。まだ眠くないし」
梓「でも何しようかな……。DVD観るにはちょっと半端だし」
梓「本は……多分文字追ってたら眠くなっちゃうよね」
梓「……」
・
・
・
ゴソゴソ
梓「よいしょ、っと」ムッタン
梓「さて……何弾こう」
梓「……」
梓「……久し振りに、ふわふわいってみよっかな」
ジャカジャカジャカジャン ジャカジャカジャカジャン
ジャカジャカジャカジャン ジャカジャカジャカジャン……
・
・
・
梓「ふぅ……なんか集中しちゃった」
梓「あ、今何時だろ……あれ、携帯どこやったっけ」
ピリリッ
梓「あ、あっちか」クルッ
ピリリッ ピリリッ ピリリッ
梓「わわわっ」アセアセ
パカッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 平沢 唯先輩
Sub: ハピバスデー!
ーーーーーーーーーー
あずにゃんお誕生日お
めでとう(*´ε`*)♪
ちょっとの間だけ同い
年だね(・∀・)人(・∀・)
あずにゃんにとってハ
ッピーがいっぱいのい
ちねんになりますよう
に!!!
ーーーーーーーーーー
梓「あそっか、ちょっとだけ同い年……」
梓「……」
梓「ふふ……」テレ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 平沢 憂
Sub: おめでとう♪
ーーーーーーーーーー
梓ちゃん、お誕生日お
めでとう♪♪
梓ちゃんにとって素敵
な1年になりますよう
に。美味しいケーキ作
って行くから、楽しみ
にしててね♪明日の夜
は、うちに泊まりに来
れるんだよね?
ーーーーーーーーーー
梓「あ、そだ。ちゃんと返事してなかった……」
梓「えと、次は……あ、律先輩」
ピリリッ
梓「わわっ」アセッ
梓「ちょっと忙しいな……。嬉しいけど」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 田井中 律先輩
Sub: めでたい!
ーーーーーーーーーー
誕生日おめでとう!!
ちょっとは成長したか
(主に胸とか)?
風邪引くなよ!
ーーーーーーーーーー
梓「……余計なお世話です」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 琴吹 紬先輩
Sub: Happy Birthd
ーーーーーーーーーー
Happy Birthday!!
梓ちゃん♪
梓ちゃんに沢山の幸せ
が訪れますように♪
寒くなってきたから、
風邪引かないようにあ
ったかく過ごしてね。
また梓ちゃんに逢える
のを楽しみにしてるね
o(*>∇<*)o
ーーーーーーーーーー
梓「ふふ……私も楽しみです、ムギ先輩」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:02
From 秋山 澪先輩
Sub: 誕生日おめでと
ーーーーーーーーーー
誕生日おめでとう梓。
勉強頑張ってますか?
あ、頑張り過ぎて体を
冷やさないように、暖
かい格好するんだぞ。
(遅くにメールして起
こしちゃったらごめん
な)
♪澪♪
ーーーーーーーーーー
梓「起きてるから大丈夫ですよ。澪先輩らしいな」クスッ
梓「んと……まずは憂から」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:09
To 平沢 憂
Sub: Re:おめでとう
ーーーーーーーーーー
ありがとう♪
明日っていうか今日に
なっちゃったね(笑)
お泊まり大丈夫です!
ちゃんと返事してなく
てゴメン(。-_-。)>
ケーキ、ありがと。楽
しみにしてるよ!!
ーーーーーーーーーー
梓「で……。唯先輩から、だよね」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:13
To 平沢 唯先輩
Sub: Re:ハピバスデ
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
♪そうですね、同い年
ですね!なんだかちょ
っと不思議な感じです
(*μ_μ*)
唯先輩のお誕生日もも
うすぐですね♪
ーーーーーーーーーー
梓「……さて。どうしてくれよう」
梓「……」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:15
To 田井中 律先輩
Sub: Re:めでたい!
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
。律先輩こそどうなん
ですか?女子大生にな
って少しは成長しまし
たか(主に身長とか胸
とか)?
ーーーーーーーーーー
梓「えっと、次は……ムギ先輩」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:20
To 琴吹 紬先輩
Sub: Re:Happy Bir
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
!!ムギ先輩も、風邪
引いたりしていません
か?
この間作ってる途中っ
って言っていた新曲、
聴けるのを楽しみにし
ています(o^v^o)
ーーーーーーーーーー
梓「で、と……。澪先輩だね」コチコチ
ピリリッ
梓「うわっ。びっくりした……」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:25
To 秋山 澪先輩
Sub: Re:誕生日おめ
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
♪起きてたので大丈夫
です(^_^)v
他の先輩方からも一斉
にメールをいただいて
、ちょっと慌てていま
す(笑)
勉強は多分順調…デス
。お気遣いありがとう
ございます♪
ーーーーーーーーーー
梓「えっと……。唯先輩からか」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:25
From 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:ハ
ーーーーーーーーーー
そうだよー同い年だよ
ー♪♪同い年期間だけ
特別にゆいちゃんって
呼ぶことを許可します
!( ´v`)=3フンス!
ーーーーーーーーーー
梓「……呼びませんって」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:32
To 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
お気持ちだけいただき
ます(^_^;)
明日の夜は、憂が誘っ
てくれたので先輩の家
にお邪魔させていただ
きます♪
ーーーーーーーーーー
ピリリッ
梓「ん……。あ、律先輩。速攻で返事来ると思ったけど」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:35
From 田井中 律先輩
Sub: Re:Re:Re:めで
ーーーーーーーーーー
なかのおおおおおおお
おおおおおおおおおお
おおお!!!!!!
お互い傷を抉るのはや
めよう・・・
ーーーーーーーーーー
梓「…………そうですね」
ピリリッ
梓「あ、また唯先輩」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:38
From 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
そうなんだあ☆いいな
あ~(●´w`●)
あずにゃんたちと一緒
にパジャマパーティー
したいよぉ~(ノДヽ)・
゚・
ーーーーーーーーーー
梓「そういえば、唯先輩とメール始めたらエンドレス……」
梓「とりあえず律先輩に、と」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:43
To 田井中 律先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
そうですね…私もちょ
っとダメージを受けま
した(ノ_・。)
改めて、メールありが
とうございました。風
邪引かないように気を
つけて下さいね!
おやすみなさい♪
ーーーーーーーーーー
梓「さて……。唯先輩とのメールも切り上げないと……」
梓「……もうちょっと続けるかな……」
梓「……」
梓「ううん、寝不足になっちゃダメだから、やっぱり」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:47
To 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
冬休みとかに、皆さん
とパジャマパーティー
できるといいですね♪
それじゃ、私はそろそ
ろ寝ますね!
夜更かしして体冷やさ
ないように気をつけて
ください☆
おやすみなさい♪
ーーーーーーーーーー
ピリリッ
梓「はやっ」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:48
From 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
ほーい!私も寝るよー
(●´w`●)
おやすみあずにゃん!
(*v_v)人(u_u*)
ーーーーーーーーーー
梓「……ふぅ……。忙しかった……」
梓「……」
梓「ふふっ」ゴロン
梓「……」
梓「~~~~~~っ」ジタバタ
梓「……」フゥ…
梓「…………しあわせ」
梓「ん……? わっ、もうこんな時間!!」
梓「寝なきゃ」ヨイショ
トコトコ
梓「あ、お泊まりの準備……は、明日の朝でいっか」
パチッ
トコトコ モゾモゾ
梓「ふぅ……」
梓「……」
梓「………くふっ」
梓「……」
梓「おやすみなさい」フゥ…
ピリリッ
梓「……うん?」モゾ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:59
From 鈴木 純
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
予習おわったー!!!
そんでもって改めては
っぴーばーすでー梓!
お泊まりの憂のご飯も
楽しみだね!!
おやすみ(*ゝз・)ノ⌒☆
ーーーーーーーーーー
梓「……純……」
梓「……」
梓「……ふふっ」
梓「……」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 1:05
To 鈴木 純
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
おつかれさま(^_^;)
寝坊しないようにね。
おやすみ♪
ーーーーーーーーーー
梓「ふー……」トサッ
梓「……」
梓「……」モゾモゾ
梓「……」
梓「……」スゥ……
~ 中野梓はただいま就寝中です ~
梓「……」スゥ…スゥ…
梓「…………ん」モゾ
梓「……」
パサッ
梓「さむっ」ブルッ
トコトコトコ ガチャ パタン
トントントン
・
・
・
トントントン
ガチャ パタン タタタタタ
梓「うう、さむさむ」モゾモゾ
梓「……ふぅ」
梓「……」
梓「……」スゥ……
~ 中野梓はふたたび就寝中です ~
梓「……」スゥ…スゥ…
梓「……」ビクッ
梓「ぬぅ……たい……やき……」ムニャ…
梓「……らめぇ」
梓「……」
梓「……」スゥ…
ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピ プツッ
梓「ふぁ……」
梓「……」モゾモゾ
梓「……」フー…
梓「いょしっ!」ガバッ
梓「うひっ、さむっ!」ブルッ
バサッ トコトコ ガチャ パタン
トントントントン
ガチャ パタン ・・・ ザー ・・・ ガチャ パタン
トコトコ
梓「おはよー」フアァ…
母「おはよ」
父「おはよう」
梓「なんか急に寒くなったねー。……!! これって」パアァッ
父「ん。誕生日おめでとう、梓」
母「おめでとう」
梓「ありがとう! ね、開けてもいい?」
父「もちろん」
梓(なんだろう……)ワクワク
ガサガサ
梓「……あっ、ヘッドフォン?」
父「そのヘッドフォン、音が柔らかいから勉強の時に聴いても疲れないと思うよ」
梓「わぁ、ありがとうお父さん。……この封筒は?」カサッ
母「それは私からね」
梓「……チケット? あ、これ、行きたいって思ってたライブ!」パアァッ
母「勉強の息抜きと、久し振りに3人でどうかなと思って」ニコッ
梓「うれし……。お母さんもありがと」ニコニコ
母「喜んで貰えて良かった。じゃ、ほら、ご飯食べちゃいなさい」
梓「はーい。いただきます!」
・
・
・
トントントン
ガチャ パタン トコトコ
チカチカ
梓「ん、メールきてる」パカッ
梓「わわっなんかいっぱい……。あ、菫と奥田さんからも」
梓「んと。ありが、とう……今日、も、部室、で……」コチコチコチコチ
ピッ
梓「あー……、あとは学校行きながらにしよ」パタン
・
・
・
サッサッ シュルシュル キュッ
梓「よし、と」
梓「教科書とノートOK、体操服OK、お弁当OK、むったんOK」
梓「お泊まりの準備もOK、と。あとは……ん? わっ時間! やば!」
バサバサッ ガタンッ タタタタ ガチャ バタンッ
トトトトトト
母「あ、ちょっと梓」ヒョコッ
梓「なにー?」タタタタ
母「今日、ほんとに手土産いらないの? 何か作っておくけど」
梓「いいのいいの、多分今日も憂が食べきれないくらい作ってくれるから」イソイソ
母「そう? ほんとよく出来た子ねえ、憂ちゃんって」
梓「そうだよー。じゃ、いってきまーす」ガチャッ
母「いってらっしゃい、気をつけてね」
梓「はーい」パタン
キィ カチャン
トコトコトコトコ
・
・
・
「中野さんおはよー」
梓「あ、おはよー。今日寒いねえ」
「ねー。私、下にババシャツ着て来ちゃった」テヘッ
梓「あははっ。私もちょっと悩んだよー」クスッ
トコトコ
憂「おはよー」
「おはよー平沢さん」
梓「おはよ、憂。職員室行ってたの?」
憂「うん、さわ子先生に預かって貰ってきたよ」
梓「あ、あー……うん。ありがと」テレ
憂「梓ちゃん、誕生日おめでとう」ニコッ
「え、中野さん今日誕生日? おめでとー!」
梓「うん。ありがと」エヘヘ
トコトコ ガチャ
オハヨー ア、オハヨー サムイネー
梓「ふぅ……」ガタガタ ストン
憂「あれ、純ちゃんまだみたいだね」
梓「あー。数学当たるの忘れてたらしくて、昨日遅くまで予習してたっぽい」
憂「そうなんだ」
梓「寝坊しないようにって言っといたんだけどね」
憂「そっかぁ」
キーンコーン……
梓「あ、予鈴」
カーンコーン……
憂「純ちゃん、寝坊しちゃったかなぁ。もう先生来ちゃうよ」
梓「んー……」
ダダダダダ ガチャッ
純「せええええふっ!」ズサッ
梓「ギリギリだ」
憂「ギリギリだね」クスッ
純「おはよう諸君!」シュタッ …ハァハァ
憂「おはよう純ちゃん」
梓「おはよ。息切れてるし。ちゃんと予習できた?」
純「走ってきたから数式どっかに落っことしてきたかもしんない」グデ
梓「ダメじゃん」
純「ダメって言うな!」
憂「あ、ほら先生きたよ。席着こ?」トコトコ
純「はぁ……しんど……」トテトテ
梓「まったくもう……」
~ H R 中 ~
・
・
・
純「……」ブツブツ
梓「話しかけるなオーラが出てるね」
憂「あはは、そうだね」
純「……」ブツブツ
梓「……」
憂「……」
梓「わ、私たちも予習しよっか」ガタ
憂「う、うん、そうだね、じゃあまたあとで」ガタ
純「……」ブツブツ
梓「……」カリカリ
憂「……」カリカリ
キーンコーン カーンコーン
~ 1限目 授業中 ~
・
・
・
純「今日の力を全て使い果たしました……」グデー
憂「おつかれさま、純ちゃん」
梓「すごいじゃん純、数式完璧だったし」
純「はっはっは……もっと褒めるがよい……」グデー
梓「そんなグッタリしながら言われても」
憂「あはは……。あ、次、小テストあるね」
純「な、なにぃ?!!!!」ガタッ
梓「……まさか、それも忘れてたの?」
純「……」
梓「……どんまい」ポン
純「………なぐさめはよしとくれ……」グスッ
キーンコーン カーンコーン
~ 2限目 授業中 ~
・
・
・
純「……」プシュー
梓「……どんまい」
憂「あは……。お疲れ様、純ちゃん」
純「……はぁ、もう勉強したくない」ゲッソリ
梓「気持ちは分かるけど、受験生だよ」
純「わかってるよぅ。……あ、そだ」ゴソゴソ
梓「うん?」
純「ほいこれ」ポイッ
梓「わっ、とと」キャッチ
[ ポッキー ]
梓「……3年連続のポッキー」
憂「純ちゃん恒例のプレゼントだね」
純「今年はそれだけじゃないぞ」ゴソゴソ ポイポイッ
梓「わっ、投げないでよっ」キャッチ
純「今年は1が6つ並ぶ特別な年だから、もう2箱サービス!」ドヤッ
梓「TVショッピングみたいなノリだ」
憂「あはは」
純「なによー、それどっちも限定品だよ? 私もまだ食べてないやつだよ?」
梓「はいはい。ありがとね、純」
純「分かればよろしい。あとで食べさせてね。あ、誕生日もおめでとう」
梓「ポッキーのついでみたいに言うなっ!」
キーンコーン カーンコーン
~ 3限目 授業中 ~
・
・
・
純「……」スヤスヤ
憂「純ちゃん爆睡だったね」
梓「思いっきり舟漕いでたもんね」ヤレヤレ
憂「純ちゃーん、次体育だから早く着替えないと」ユサユサ
梓「早くしないと置いてくよー?」
純「ん……んぅ……あと5ふ……」ムニャ…
憂「起きないね。どうしよう」
梓「……じゅーん、ドーナツあるよー?」ボソッ
純「ドーナツ?!」ガバッ
憂「わ、起きた」
梓「ほんとに食い意地張ってる子」
純「はれ……? ドーナツは?」キョロキョロ
梓「ほら、次体育。早く着替えなよ」
憂「急がないと時間ないよ」
純「あれぇ?」
キーンコーン カーンコーン
~ 4限目 授業中 ~
・
・
・
純「お昼だーーーーーッ!!」
梓「急に元気になった」
純「さっさと着替えて早く部室行こう! 憂のケーキッ!!」
梓「一応、私の誕生日なんだけど……」
純「わかってるってー。あ、憂、ケーキどこにあるの?」
梓「……そこまで清々しいともう逆に感心するよ」ハァ
憂「ケーキ、さわ子先生にお願いして調理室の冷蔵庫に入れてもらってるんだ」
純「そっか。じゃ、早く取りに行こう!」
憂「あ、先生が部室まで持ってきてくれるって」
梓「あー」ナルホド
純「あー、ねー」ナルホド
憂「あはっ。スミーレちゃんと奥田さんも待ってるかもだし、急ごっか」
梓「そうだね」
純「いざゆかん! 我らが部室へ!!」
梓「純うるさいよ」
……
ガチャ
純「こんちはー。あ、やっぱもう3人とも来てた」
憂「すみません、遅くなりました」
さわ子「おそーい! 待ちくたびれたわよッ!」
梓「……あはは」パタン
菫「梓先輩、お誕生日おめでとうございます」
直「おめでとうございます」
梓「ん……。ふたりともありがと」テレッ
憂「あっ、お茶、スミーレちゃんが淹れてくれたんだね。ありがと」
純「既にケーキも切り分けてあるとは……さすがスミーレ!」
菫「はい。あっ、いえ」テレテレ
さわ子「はいはい、3人とも早く席ついて」ホラホラ
梓純憂(この人が急かしたんだなきっと……)
純「……はいっ、それじゃあお誕生日の中野梓さん、ひとことどうぞ!」
梓「えっ?! えー、急に言われても……」アセアセ
さわ子「梓ちゃんはやくー」ブーブー
梓「先生はちょっと黙ってて下さい」
さわ子「ぐぬ……」
梓「えーっと。その、あ、まず憂、ケーキありがとう」
憂「どういたしまして」ニコッ
梓「それから、こうやってお昼休みにみんなで集まってく
純「はいそれじゃいただきまーす!」
梓「うぉい!!!」ガタッ
さわ子「ふぁっ、バナナケーキ美味しい……ッ! ほっぺ落ちちゃう!」パアァッ
梓「って、ご飯より先にケーキですか?!」
さわ子「だって待ちきれなかったんだもーん」テヘッ
梓「……もう好きにしてください」ハァ…
憂「あはは……。喜んでもらえてよかったです」
菫直(相変わらず自由な人たちだなあ……)
・
・
・
純「ふぁーっ食べたぁ! お腹いっぱい!」ポンポン
菫直「ごちそうさまでした」
梓「ごちそうさま。憂、ホントにすっごい美味しかった!」
憂「よかった」ニコニコ
さわ子「ほんと、このひとときの為に学校に来てるって感じ」ホワホワ
純「わかります」ホワホワ
さわ子「菫ちゃん、紅茶おかわり~」ホワホワ
純「あっ、私もー」ホワホワ
菫「はいっ、ただいま」イソイソ
梓「似た者同士……」
憂「ふふっ」
直「あ、そろそろ教室に戻らないと」
梓「ホントだ。……さわ子先生は授業の準備とかいいんですか?」
さわ子「次は私、授業ないから。あ、あとは片付けとくから」ホワホワ
菫「あっ、えと……すみません、お願いします」
さわ子「いいのよ~。ほら、時間ないわよ? 早く戻りなさい」
菫「はい、ありがとうございます」
さわ子「憂ちゃん、ホントに美味しかったわ」グッ
憂「お口に合って良かったです」ニコニコ
純「ほら、梓、ぼーっとしてないで教室戻るよー」スタスタ
梓「あ、うん。……それじゃ、先生、失礼します」ペコリ
さわ子「は~い、勉強頑張ってね~」ヒラヒラ
梓(……なんだろうこの釈然としない感じ)
キーンコーン カーンコーン
~ 5限目 授業中 ~
・
・
・
純「……」クカー
梓「……。純……」ハァ
憂「本格的に寝てるね」
梓「お腹いっぱいになるまで食べるからだよ、もう」
憂「口から出そうって言ってたね、最後」クスッ
梓「それなのにポッキー要求された時はさすがにどうしようかと思ったよ」
純「……ぽっ……きぃ……?」ムニャ…
梓「まだ言うかっ」ペシッ
純「んぅ……」
純「……」スカー
憂「起きないねえ純ちゃん」
梓「はあ……もうこのままほっとこう」
キーンコーン カーンコーン
~ 6限目 授業中 ~
・
・
・
梓「結局最初から最後まで寝続けたね」
憂「先生ももう見て見ぬ振りだったよね」
梓「ほら純、HRくらい起きなよ」ユサユサ
純「んうぅ~……も……たべら……ない」ムニャムニャ
梓「今日の純はなんでこんなに食いしん坊万歳状態なの?」
憂「あはは……さあ?」
梓「……」チラッ
憂「……」チラッ
梓「……じゅーん、ポッキーだよー。限定のやつ」ボソ
憂「食べられないんだったら、私たちだけで食べちゃおうかな」ボソ
純「……ぽっ!!」ガバッ
梓「うわっ」
純「きーぃ……、アレ?」キョロキョロ
憂「おはよう、純ちゃん」
純「んあ? おはよ、うい。……あれ? 次の授業なんだっけ」
梓「全部終わりました。もうすぐHRです」
純「Oh……」
キーンコーン カーンコーン
・
・
・
純「ふぁーっ、今日もがんばったー!」ノビーッ
梓「半分以上寝てたじゃん、授業」
純「なにおうっ! 睡眠学習と言いたまえ!」
梓「じゃあ憂、部室行こうか」スタスタ
憂「そうだね」トコトコ
純「ちょっ、まっ、待ってよ!」アタフタ
……
ガチャ
梓「こんにちはー……って、ふたりはまだ、か」
憂「あ、先生食器棚に仕舞ってくれたんだ」
梓「マメなんだかズボラなんだか分からない人だよね」
純「ふあぁ~……あふぅ」
梓「純……口元隠しなよ、一応女の子なんだから」
純「一応ってなにさ」
梓「そこは気にするんだ」
純「ういー、お茶淹れてー」ガタ ストン
梓「早速か」
憂「あは、ちょっと待っててね」
梓「いつもありがとね、憂」ガタ ストン
憂「ううん、好きでやってることだから」ニコッ
梓(……すごく……デジャヴです……)
律「へくしっ」
澪「クシュンッ」
紬「くしゅっ」
唯「ほえ? 3人ともどうしたの?」
純「ほんまできた娘さんやなあ。ウチに嫁に来いひんか?」ドヤ
憂「え~? ちょっと考えさせてもらっていい?」
梓「……考える余地があるの? それ」
ガチャ
菫「こんにちはー」
直「こんにちは」パタン
純「おー、おつかれさまー」ヒラヒラ
梓「お疲れ様。お昼はありがとね」
菫「いえ。あっ、憂先輩お手伝いします」タタタ
憂「ありがと。じゃ、カップ運んでもらっていい?」
菫「はいっ」カチャカチャ
純「菫もようできた子やなあ……ホンマやでえ」シミジミ
直「鈴木先輩、それ何かのキャラですか?」ガタ ストン
純「え、うん? あー……。んー、てきとう?」
梓「だろうね」
コポコポ……
憂「はい、梓ちゃん」コトン
梓「ありがと。いただきます」
憂「はい、純ちゃんもどうぞ」コトン
純「さんきゅっ! ふぁ、いいかおり~♪」スンスン
憂「はい、奥田さんとスミーレちゃんも」コトン コトン
菫「ありがとうございます」
直「いただきます」カタカタ
フーフー コクリ
純「ふぁー、美味しい……」ホワホワ
梓「ティータイムはほんと幸せそうな顔してるよね、純」クスッ
憂「ねー」クスクス
純「んー? 何笑ってんの? ……あ、そうだ、梓」
梓「うん? なに?」
純「今日渡したポッキー出して。限定のやつ」
梓「おい」
純「……」ポリポリ
憂「……」ポリポリ
菫「……」ポリポリ
直「……」ポリポリ カタカタ
梓(……まあ、いいか)ポリポリ
純「むぐ……。あっ、そういえばさわ子先生来ないね?」
梓「お昼にケーキ食べたから満足したんじゃない?」
純「あー。ありえる。まったく、食い意地ばっかりだなあの人は」
梓「……それ純が言う?」
直「……」カタカタ
菫「あ、うん、おかわりどうぞ」コポコポ
直「……」カタッターン
菫「ふふ、どういたしまして」
純梓「……」
純「……さすがに見慣れたとはいえ」
梓「……なんていうか」
憂「すごいよねえ、これも以心伝心っていうのかな」ニコニコ
純梓「あ、うん……」
……
純「あー、美味しかったー♪」
梓「貰ったポッキー、見事に無くなった」
憂「あっ、ごめんね、梓ちゃんが貰ったプレゼントなのに」アセアセ
菫「えっ、そうだったんですか? す、すみません」アセアセ
直「美味しくいただきました」カタカタ
梓「ん、みんなで食べたほうが楽しいからね」ニコッ
純「でしょー?」
梓「純にドヤ顔されるとちょっとイラッとくるのはなんでかな」
憂「まあまあまあまあまあまあ」
直「……」カタカタカタカタカタ ッターン!!
菫(6回……)
純「ふう。よし、じゃ、そろそろ準備しよっか?」ガタ
梓「準備? あ、練習始める?」ガタ
純「あー、いやいや。あんたは座ってなさい」グイ
梓「えっ?」ストン
憂「梓ちゃんはそこにいてね」ガタ トコトコ
菫「えっと、では……」ガタ トコトコ
直「……」カタカタ
梓「……?」
ジャッジャーン
ベベベ ベベベン
ドコドコ シャンッ
直「……」カタカタ
純「ん。みんな準備いい?」
憂「いいよー」
菫「はい」
直「いつでもどうぞ」
梓「……」
純「よしっ。じゃ、奥田さんよろしくっ」
直「はい」カタカタカタ タンッ
チッチッチッチッ タカタタカタタンッ
ジャッジャ ジャカジャジャ ジャンジャッ ベベッ
♪ Happy Birthday to you~
♪ Happy Birthday to you~
梓「わ……ジャズアレンジ?!」
♪ Happy Birthday ~ Wooo
♪ Happy Birthday ~ Wooo
梓「……」クスッ
♪ Happy Birthday Dear~・・・・
♪ A・ZU・NYA~~~~N !!!!
梓「!? ちょっ」
♪ Happy Birthday to you~
♪ Wooo Wahhh~ Yea~h !!
ジャカジャカジャジャカジャカジャカ ベベベベ~ボボンッ
純憂菫直「Happy Birthday Azusa !!!!」
ジャーーーーーーーーーンッ ドコドン♪
梓「…………あはっ」
梓「あはは」パチパチパチパチ
憂「ふふっ」ニコニコ
菫「あは……」ホッ
直「上出来でした」カタカタ
純「どうよ梓、驚いたかっ」ドヤッ
梓「うん……。なんていうか……」
純「うん?」
梓「あんまりうまくなかったね!」ニコッ
純憂菫直「!!??」ズガーン
梓「なーんてね、冗談。ありがとね、みんな」ニコ
純「もー、冗談きついよ。内緒ですっごい練習したのにさ」ハァ
梓「ごめんごめん。……これ、奥田さんがアレンジしたの?」
直「あ、はい。基本は私が組み立てましたけど、各パートは相談しながらです」
梓「そっかあ。すごく良かったよ。うん……みんな、素敵だった」…スン
純「おや? おやおや?」ニヤニヤ
梓「な、なによ」
純「もしかして感動しちゃった? 泣いちゃったりしちゃいそう?」ニヤニヤ
梓「なっ……あーもう! その顔鬱陶しいからやめて!」プイ
憂「あずにゃんったら~! 素直になりなよー」ダキーッ
梓「にゃっ!? もうっ憂! 唯先輩の真似しないでってばっ!!」アタフタ
純「わはは」
梓「純も笑うなっ! あ~~ほらっ、じゃ、いつもの練習するよッ」ガタッ
直「……」カタカタカタン♪
菫「そうだね、喜んで貰えてよかったね」ニコッ
・
・
・
~♪
ガチャ
さわ子「はー、つかれたぁ。憂ちゃぁん、紅茶淹れてー」パタン
憂「えっ、あ、えっと」
梓「先生、見ての通り練習中ですよ」
さわ子「私が来たから休憩ってことで!」スタスタスタ ストン
純「はい、じゃあ休憩~!」スタスタスタ ストン
梓「ちょ、純! もうっ真面目に練習 ──」
チョイチョイ
梓「……ん、憂?」
憂「似た者同士」ボソッ
梓「ん」
憂「……だね?」クスッ
梓「…………はぁ。休憩、しよっか」クスッ
憂「ふふっ。あ、菫ちゃんも座ってて」
菫「あっ、はい。ありがとうございます」
梓「ありがと、憂」
憂「うん」ニコ
・
・
・
梓「うう……結局下校時刻までお茶してしまった……」ゲンナリ
憂「まあまあ、今日は、ね」
梓「今日だけじゃないけどね」タハハ…
菫「後片付けは私がやっておきますので、先輩方はお先にどうぞ」
憂「ありがとう、スミーレちゃん」
梓「ありがと」
純「それじゃ、お先ー。また来週ね」ヒラヒラ
さわ子「じゃ、私も職員室に戻るわ。戸締まりしっかりね」
菫「はい、お疲れ様でした」
直「お疲れ様です」カタカタ
ガチャ ・・・・・・ パタン
純「それでさぁ ──」
憂「えー、そうなの ──」
梓「……」トコトコ
さわ子「……」スタスタ
梓「……」トコトコ
さわ子「ねえ、梓ちゃん」
梓「えっ。あ、はい。なんですか?」クルッ
さわ子「今日までの1年、どんな1年だった?」
梓「えっ? と、……」
さわ子「うん?」
梓「……。なんだかすごく、ドタバタした1年でした」
さわ子「そう」
梓「……先輩達が卒業して、新しい軽音部になって」
さわ子「……」
梓「ほんとに、色々、大変でした」
さわ子「そうね」
梓「顧問の先生はお茶してばっかりで頼りにならないし」ボソ
さわ子「あらま」
梓「…………でも。すごく、楽しい1年でした」
さわ子「……そう」ニコ
梓「……。あー、もう引退の時期なんですね、私も」
さわ子「そうね」
梓「あの子たち、大丈夫でしょうか」
さわ子「大丈夫って、何が?」
梓「部活動とか……来年の新入部員とか……」
さわ子「うーん、そうねえ……」
梓「……」
さわ子「わかんないわね」シレッ
梓「えっ」
さわ子「そういうのは、私より梓ちゃんのほうがなんとかできるんじゃない?」
梓「あ……」
さわ子「りっちゃんも、ああ見えて結構面倒見のいい部長だったと思うけど」
梓「……」
さわ子「私に言わせれば、梓ちゃんも負けてないわよ?」
梓「……」
さわ子「梓ちゃんが先輩達にしてもらったように、
あなたが出来ることを、あの子たちにしてあげればいいんじゃない?」
梓「……私が出来ること、ですか……」
さわ子「そ。……あっ、そうだ。言い忘れてたけど」
梓「はい?」
さわ子「誕生日おめでとう、梓ちゃん」ニコ
梓「……。ありがとうございます、さわ子先生」クスッ
・
・
・
憂「それじゃ、ふたりとも7時頃に来るってことでいいね」
純「オッケー」
梓「よろしくね、憂」
憂「うん、今年も一杯用意したから、手ぶらでいいからね?」ニコ
純「わかった」
梓(やっぱお母さんにいらないって言って正解だった……)
純「んじゃ、また!」シュタッ
憂「気をつけてきてね」
梓「うん。あとでね」
……
ガチャ パタン
梓「ただいまー」
母「おかえり」
梓「ふー、寒かった」トコトコ パカ パタン
母「何時に出るの? お風呂は入ってく?」
梓「6時半かな。湯冷めしちゃいけないから憂の家で入らせてもらうよ」
トクトク… パカ パタン
母「そうね、あちらで入らせてもらえるならそれがいいわ」
梓「うん」コクコク… プハー
母「ほんとに何も持って行かなくていいの?」
梓「んー。いっぱい用意してるから手ぶらでいいよって」
母「そう。あ、じゃあ日持ちするお菓子あるから、それ少し持って行く?」
梓「うん、そうする。ありがと」
トントントントン
ガチャ パタン トコトコ
梓「ふぅ……」トサッ
シュルシュル ヌギヌギ
梓「……もうすぐ引退、かあ」ポツリ
梓「そうだよね。そんな時期なんだよね……」
梓「……」
梓「私がしてもらったこと……、私が出来ること、か」
梓「……」
梓「…………とりあえず準備しよ」
・
・
・
母「気をつけて。憂ちゃんと純ちゃんによろしくね」
梓「うん。明日は遅くならないうちに帰るね」ガチャ
母「楽しんでおいで。行ってらっしゃい」
梓「行ってきます」パタン
キィ カチャン
梓「うぅ、日が落ちると余計に寒いや……厚着してきてよかった」
トコトコ
梓「出るの遅くなっちゃった……。あ、ジュースとかいるかな?」ゴソゴソ パカッ
ピポパ プルル…
憂『はい、梓ちゃん?』ワイワイ
梓「あ、憂。今家出たとこなんだけど、ジュースとか買って行ったほうがいい?」
憂『ううん、飲み物も全部揃ってるから大丈夫だよー』ガヤガヤ
梓「そっか……。ねえ憂、なんか後ろ賑やかじゃない?」
憂『えっ? あ、えっとごめん、ちょっとTVの近くにいたから』トトト
梓「そっか。買うものなかったら、たぶん7時ちょうどくらいに着くと思う」
憂『うん、わかった。気をつけてきてね』
梓「うん。じゃ、またあとで」
ピッ
梓「ふぅ。……ちょっと急ごう」トコトコ
・
・
・
ピンポーン
『はい』
梓「あ、梓です」
『はーい、ちょっと待って』ガチャ
トタトタトタトタ
カチ ガチャ
純「よっ、いらっしゃい!」シュタッ
梓「あれ、純。もう来てたの?」
純「憂を手伝ってたんだよーん。ほら入って入って」
梓「あ、うん。お邪魔します。ごめん、私も手伝うよ」
パタン カチ
純「何言ってんの、主賓は大人しく座ってればいーの」トントントントン
梓「そう?」トントントントン
純「そー。憂、梓きたよ」
憂「はーい。梓ちゃん、いらっしゃい」
梓「お邪魔します。今日はありがとね」
憂「どういたしまして~」ニコ
梓「あっ、手伝うこと何かある?」
憂「ううん、今日は梓ちゃんのお祝いだから、何もしなくていいよ」
純「ね?」ニヤッ
梓「……ん」
憂「えっとね、ご飯の下ごしらえとかはもうほとんど出来てるんだけど」
梓「うん」
憂「先にお風呂入っちゃったほうが、のんびり出来るよね」
純「なんたってパジャマパーティーだし」
梓「あー、うん、そうだね」
憂「というわけなので、梓ちゃんから先に入ってきてね」ニコ
梓「え」
憂「お風呂、もう用意できてるから」
梓「えっ、私からでいいの?」
純「主賓ですから」ニヤッ
梓「……もしかしてその言い回し気に入ってる?」
純「まあね~。ほら、あとがつかえるからさっさと入ってきなって」
梓「なんかでも、私ばっかりで申し訳ないような……」
純「うん? じゃあ私と一緒に入る?」
梓「憂、先にお風呂いただくね」スタスタスタ
憂「うん。バスタオルは脱衣所に用意してあるから」ニコッ
梓「ありがと」 トコトコトコ ガチャ パタン
純「ふふふ、照れやがって」
憂「あはは」
・
・
・
トコトコトコ ガチャ パタン
梓「上がったよー。気持ちよかった」ホカホカ
純「おお、湯上がりほかほかですな」ニヤニヤ
梓「なんでニヤニヤしてるの」
憂「じゃ、純ちゃんも入ってきてね」
純「ほーい。ジュン☆スズキ、いざニューヨークへっ!!」ビシッ
梓「……湯冷めしそう」ブルッ
純「なにおうっ!」
梓「早く入ってきなよ、ほら」
純「へいへーい」トコトコトコトコ ガチャ パタン
梓「まったく……」
憂「ふふっ」
梓「ねえ憂、ほんとに手伝わなくていい?」
憂「うん。純ちゃんが手伝ってくれたから、お風呂上がったらすぐ始められるよ」
梓「なんか全部してもらっちゃって申し訳ない感じ」
憂「私も純ちゃんもやりたくてやってるんだから、気にしなくていいんだよ?」ニコッ
梓「……そか」
憂「……。あっ、そうだ。ひとつ手伝ってもらおうかな?」
梓「うん? やるよ。なに?」
憂「ちょっと待ってね……」カチャ ゴソゴソ パタン
トコトコ
憂「はい、梓ちゃん、あーん」
梓「……へ? えと、うん?」
憂「ほら」アーン
梓「あ、あーん……」
ヒョイッ パク
梓「むぐ……。ん……んぐっ」ゴクン
憂「どう?」
梓「ん……美味し……」
憂「よかったー。今日初めて作ってみたんだ」
梓「そうなんだ。って、え? これが手伝い?」キョトン
憂「うんっ、試食のお手伝いだよ」ニコッ
梓「……」
憂「美味しく出来てよかったぁ。またレパートリー増えちゃった」フフッ
梓「……ぷっ、くくく」
憂「うん? 梓ちゃん?」
梓「ふふふ……あは……」
憂「もう、何?」
梓「ううん……ふふっ、憂らしいなと思って……。うん、美味しいよ、すごく」
憂「? そっか」ニコニコ
・
・
・
トコトコ ガチャ パタン
純「ほかほか純ちゃんのご帰還でーす」ホカホカ
憂「じゃ、私も入ってくるね。ふたりはテレビでも見てて」トコトコ
純「行ってらっしゃーい」ヒラヒラ
ガチャ パタン トコトコ…
純「テレビの、リモコンは、と。あったあった」ヒョイ ポチポチ
梓「……純の髪がストレートだ」
純「どやっ」ポチポチ
梓「うん」
純「……うん」ポチポチ
梓「純、ザッピングしすぎ」
純「だって、何の番組やってるかわかんないんだもん」ポチポチ
梓「……」
純「……」ポチポチ
梓「……。憂がいないとすることないね、私たち」
純「ねー」ポチポチ
・
・
・
トコトコ ガチャ パタン
憂「おまたせー。さ、準備しよっか」ホカホカ
純「おーっ!」スック
梓「あ、うん」スック
純「ほら、何度も言わせない。主賓はココで待機!」ガシッ
梓「わっ、と」ストン
憂「すぐ用意できるから、待っててね梓ちゃん」
梓「う、うん」
ゴソゴソ カチャカチャ カチッ ・・・・・・
憂「純ちゃん、いいよー」
純「了解。じゃ、電気消しまーす」パチ
フッ
梓「えっ、何?」
憂「梓ちゃん、お待たせー。特大バースデーケーキでぇす!」ジャーン
梓「えっ、え?! でっか!!! うわ、なにそれ」アタフタ
純「ふふふ、予想通りのリアクションいただきました!」ドヤッ
憂「はい、置くよー。火、気をつけてね」ユラユラ
梓「……すご……なにこれ……。え、憂が作ったの?」ボーゼン
憂「ふふっ。 あ、火を消す前に、ちょっと待ってね」トタタ
梓「?」
トタタタ
憂「これ忘れちゃだめだった」ヨイショ ストン
[ CDラジカセ ]
梓「……ラジカセ?」
純「レッディース・エンド・ジェントルメーン! おっ待たせしました!」
梓「急に何……」
純「それでは、ミス・ウイ☆ヒラサワ、ラジカセのー、スイッチを、オン!」
梓「なにその半端なカタコト英語」
憂「はーい! スイッチオーン!」ポチッ
キュルルルル……
唯『あ、あーあー。てすてす』
律『いや、入ってるから』
梓「えっ…」
唯『あそっか……。えへへ。えーと、あずにゃーん、元気ですかっ?』
澪『梓、元気にしてるか?』
紬『梓ちゃーん! やっほー♪』
律『梓ー。ちゃんと部長やってるかー』
梓「せんぱい……?」
唯『んと、11月11日はあずにゃんの誕生日ってことで、
私たちから、ハッピバースデーのプレゼントですっ』フンス
紬『目の前にケーキはあるかしら? ローソクに火はつけた?』
梓「これ……このケーキ、もしかしてムギ先輩が……?」
純憂「……」クスッ
律『ま、準備OKてことにして、んじゃ早速やりますか』
紬『はーい』
澪『いいよ』
唯『あずにゃん、唄い終わったら、フーだよ?』
梓「……」
律『ほれ、行くぞ。ワン、ツー』
♪ジャッジャ ジャンッジャッ ジャッジャーン
♪Happy Birthday to you~
♪Happy Birthday to you~
♪Happy Birthday Dear Azusa~
♪Happy Birthday ・・・・・
♪to ・・・・・ you~
ジャカジャカジャカジャカジャカジャーーーーーーーンッ♪
梓「……」
純「ほら、梓、ローソク吹いて」
梓「……あっ、うん」 フーッ
フッ
梓「わ、真っ暗……」アタフタ
憂「梓ちゃん、そこにいてね。いま電気つけるから」トテトテ
梓「う、うん」
・・・・・・ パチッ
唯律澪紬純憂「ハッピーバースデー!!!!!!」
パーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
梓「!!!???」ビクッ
唯「あずにゃーん!! 誕生日おめでとー!!」ダキッ
梓「……っ?!」
紬「梓ちゃん、おめでとう」ニコニコ
澪「誕生日おめでとう、梓」
律「おめでとさん」
純「梓、改めておめでと」
憂「おめでとう、梓ちゃん」
梓「……」
唯「逢いたかったよー、あずにゃん。……あずにゃん?」
梓「……」
澪「梓?」
梓「……」ポロッ
純「あ……」
梓「~~~~っ」ポロポロ
唯「あっ、あずにゃん?!」アタフタ
律「ありゃ……。ちょーっと感動させすぎちゃった?」
梓「ちっ、がいまっ……おと、に、びっくり……したっ、だけっ」ポロポロ
澪「……」クスッ
律「はは、そーいうことにしといてやるか」
梓「ほっ……んと、に、驚い、ただけっ……ですっ!」グスッ
律「はいはい、わーったよ」ポンポン
紬「驚かせちゃってごめんね? 梓ちゃん」ナデナデ
唯「ごめんねえ、あずにゃん」ギューッ
梓「……もうっ、抱きつかないでください、唯先輩っ」グスッ
純「素直じゃないなあ」クスッ
憂「あはは」ニコニコ
・
・
・
律「どうだ梓、りっちゃん考案のダブルサプライズはっ!」ドヤッ
梓「……どうだじゃないですよ、もう」ハァ
澪「ごめんな、びっくりさせ過ぎて」
梓「いえ、澪先輩はいいんです。悪いのは律先輩ですから」
律「おい」
澪「まあ、そうだな」
律「おい?」
梓「……あの、それより、いつまで抱きついてるんですか?」
唯「ほえ? あずにゃんが泣き止むまでだよー」
梓「もう泣いてないですけど」
唯「えー。じゃあ、お料理が全部運ばれてくるまで……?」
梓「なんで疑問系なんですか……」
憂「お待たせしましたー、これで全部です」ドーン
律「うっはー! すげー! どれも美味しそう……」ジュルリ…
唯「そりゃあ憂の料理ですからっ!」フンス
律「なんでお前がドヤ顔なんだよ」
憂「あはは……」
澪「でもほんとすごいな……全部食べきれるかな」
唯「澪ちゃんっ! 最後のケーキに辿り着くまで諦めちゃダメだよ!」グッ
律「そうだぞ澪っ! 諦めたらそこで試合終了だっ!」グッ
紬「そうよ澪ちゃん、あのケーキ、すごく美味しいのよ」ニコッ
澪「えっ、あ、うん」
梓「……」クスッ
律「あっ。梓、なーに笑ってんだこの」グリグリ
梓「ちょ、やめてくださいっ」
純「大好きな先輩たちに逢えて、嬉しくて笑っちゃうんだよねー梓?」フフ
梓「純ちょっと黙って」
律「ほー、そうかあ。そんなに私たちのことが好きかー? んー?」ウリウリ
澪「律、あんまり調子に乗るなよ」
唯「あずにゃんにそんなに愛されてるなんて……いやーん」クネクネ
梓「なんですかそのノリ。しかもなんで全員パジャマなんですか」
唯「ほぇ? だって今日はパジャマパーティーでしょ?」キョトン
梓「……愚問でした」
澪「ほらみんな、折角の料理が冷めちゃうから、そろそろいただこう?」
律「はーいはい。ほれ唯も、そろそろ離してやれ」
唯「ほーい。あずにゃん……私たち、離れてもずっと一緒だよね……?」ヨヨヨ
梓「だからなんなんですかそのノリ……」
憂(テンション高いお姉ちゃん可愛い)ニコニコ
純(憂が何を考えてるかだいたいわかる気がする……)
紬「えっと、みんな飲み物ある?」
唯「大丈夫だよー」
律「よし、じゃ、純ちゃん。仕切りよろしくっ」
純「えっ、私ですか?」
律「現軽音部部長のバースデーパーティーだからな。
現軽音部員が仕切らないと。……ね? さわちゃん」
さわ子「そうね」
純梓「さわ子先生?!!」ビクッ
さわ子「ほらほら純ちゃん、早くやっちゃって。お料理冷めちゃう」
純「あ、は、はいっ」アセアセ
梓(この人、いつの間にいたんだろう……)
純「えー、コホン。では、これより中野梓さんのお誕生日会を……」
唯「純ちゃんかたいよー」
憂「リラックスリラックス♪」
純「えへへ……。えと。じゃ、乾杯の前に、主賓の梓からみんなに挨拶を」
梓「えっ、また?」
純「ほら梓、早く」
梓「う……。わ、わかったよ……」スック
律「よっ! あずさっ!」ヤンヤヤンヤ
紬「梓ちゃん、がんばってー」ヤンヤヤンヤ
梓「え、えーっと……。今日は、私のために集まって下さってありがとうございます」
憂「梓ちゃん、リラックス」
梓「ん……。あ、憂、料理ありがと。それとムギ先輩、ケーキありがとうございます」
紬「うん」ニコニコ
梓「先輩方……ほんとに……びっくりしました。心臓止まるかと思うくらい」
唯「えへへ……」
律「ははは、すまんすまん」
梓「でも……心臓バクバクするくらい、嬉しかったです」
澪「……」クスッ
梓「えっと、それと、純も」
純「えっ、……私?」
梓「こういう機会じゃないと、恥ずかしくて言えないし」
純「……」
梓「純には、いつも振り回されてるけど、
私が落ち込んでる時とか行き詰まってる時に助けてく
純「……っ、はいじゃあみなさんカンパイ!!!!!」
唯律澪紬憂さわ子「カンパーーーーーーーーイ!!!!!!」
梓「またーーーーっ?!!!」
・
・
・
・
・
・
唯「りっ、りっちゃん……、遂に……遂に辿り着いたよ……」グググ
律「ああ……唯……、遂に来たな……」グググ
唯律「ケーキの……頂上に……っ」ドヤァ…!!
澪「なにやってんだお前ら……」ハァ
紬「ふふっ。はい、梓ちゃんの分」コトン
梓「あ、ありがとうございます、ムギ先輩」
唯「ああ! りっちゃん! あずにゃんのケーキの上にチョコプレートが!」
律「唯っ! 諦めろ……あれは選ばれた者にしか許されない禁断の……ッ」
澪「黙って食べろ」
唯律「はい」
純「……」
憂「純ちゃんどうしたの? お腹いっぱい?」
純「ん? うん、まあお腹も一杯だけど、そうじゃなくて」
憂「うん?」
純「梓の、もうひとつの軽音部が、この人たちなんだなって」
憂「……羨ましい?」
純「の、かな……。わかんないけど」
憂「楽しそうだもんねー」
純「……」
憂「でも、私たちの軽音部も、楽しいよね」
純「……ぁ」
憂「純ちゃん、ケーキお代わりする?」
純「……イチゴトリプルでお願いします!」
憂「あはっ」
さわ子「……」フフッ
梓「さわ子先生、ケーキどうぞ」コトン
さわ子「あら、ありがと」
梓「隣、いいですか?」
さわ子「みんなとおしゃべりしなくていいの?」
梓「……ちょっと、先生と話したくて」
さわ子「どうぞ」スッ
梓「ありがとうございます」ストン
さわ子「……」グビ プハッ
梓「……」
ワイワイ
ワハハ アハハ
さわ子「……みんな、いい子ばっかりね」フフ
梓「……はい」クスッ
梓「……先生」
さわ子「なあに?」
梓「今日、先生が言って下さったこと……」
さわ子「うん」
梓「私がしてもらったこと、私が出来ること……」
さわ子「……」
梓「その答え……。全部ここにある気がします」
さわ子「……そう。梓ちゃんがそう思うなら、きっとそうね」
梓「……」
さわ子「ねえ、梓ちゃん」
梓「はい、なんですか?」
さわ子「素敵な誕生日になったわね」ニッコリ
梓「……。はいっ」
唯「あずにゃん、さわちゃん、みんなで記念写真撮るよーっ」
さわ子「私も入るの?」
唯「あったりまえだよーっ! ほらふたりとも早くっ」
さわ子「もー、めんどくさいなあ……」ニコニコ
梓「……」クスッ
さわ子「うん? なあに?」
梓「いいえ、なんでもないです。ほら、急ぎましょ、先生」グイ
さわ子「あっ、と。はいはい、行くから引っ張らないで」
律「なに、さわちゃん、もしかして酔いが回って立てないとか?」
さわ子「よーしじゃありっちゃんの隣に行こうかな」スクッ スタスタスタスタ
律「あわわわわわごめんなしゃいっ」
紬「ふふっ」ニコニコ
澪「ほら、梓も。あの真ん中、憂ちゃんと純ちゃんの間に入って」
純「あーずさ、こっちこっち」
憂「梓ちゃーん」オイデオイデ
梓「あっ、はい」トテトテトテトテ ヨイショ
澪「ムギとさわ子先生、もうちょっと内側に……。ん、じゃあ撮るよ」
唯「あずにゃん、あずにゃん」ヒソヒソ
梓「はい? なんですか?」クルッ
唯「掛け声は───だよっ」ヒソヒソ
梓「……はいっ」ニコッ
キリキリキリ カチ
澪「っとと」タタタタタ
ジーーーーーーーーーーー・・・・・・
梓「けいおん、さいこーーーーーーーっ!!!!!!!!」
パシャッ
おしまい♪
読んで下さった方、ありがとうございました
途中鯖が重くて純が長風呂になったりと焦りましたが
おつきあい下さったみなさんに感謝します
\ 梓、誕生日おめでとう! /
元スレ
梓「……。まあうん、純はケーキだよね」コチコチコチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:30
To 鈴木 純
Sub: Re:はぴばす!
ーーーーーーーーーー
フライングでありがと
(笑)私も憂のケーキ
楽しみにしてる♪
確か明日の数学って純
が当たる番じゃなかっ
た?ちゃんと予習した
?
それじゃ明日ね!おや
すみ(*´∀`*)ノ
ーーーーーーーーーー
3: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/10(木) 23:31:03.39 ID:u6k/fNrMo
ピッ
梓「ふぅ……私も寝ようかな……。どうしようかな」
ピリリッ
梓「ん? また純?」パカッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:31
From 鈴木 純
Sub: Re:Re:はぴばす
ーーーーーーーーーー
うひぃ!!!!当たる
の忘れてた( ゚∀゚;)タラー
もうベッドに入ってた
のに~!!
あーあ。今から予習す
るよ(´Д⊂)
ーーーーーーーーーー
4: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/10(木) 23:33:07.76 ID:u6k/fNrMo
梓「……期待を裏切らない子」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/10 23:33
To 鈴木 純
Sub: Re:Re:Re:はぴ
ーーーーーーーーーー
やっぱり…ε-(´д`;)
予習頑張ってね。返信
不要です。
ーーーーーーーーーー
梓「……やっぱ起きてよう。まだ眠くないし」
梓「でも何しようかな……。DVD観るにはちょっと半端だし」
梓「本は……多分文字追ってたら眠くなっちゃうよね」
梓「……」
・
・
・
5: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/10(木) 23:35:04.88 ID:u6k/fNrMo
ゴソゴソ
梓「よいしょ、っと」ムッタン
梓「さて……何弾こう」
梓「……」
梓「……久し振りに、ふわふわいってみよっかな」
ジャカジャカジャカジャン ジャカジャカジャカジャン
ジャカジャカジャカジャン ジャカジャカジャカジャン……
6: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:00:00.90 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
梓「ふぅ……なんか集中しちゃった」
梓「あ、今何時だろ……あれ、携帯どこやったっけ」
ピリリッ
梓「あ、あっちか」クルッ
ピリリッ ピリリッ ピリリッ
梓「わわわっ」アセアセ
パカッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 平沢 唯先輩
Sub: ハピバスデー!
ーーーーーーーーーー
あずにゃんお誕生日お
めでとう(*´ε`*)♪
ちょっとの間だけ同い
年だね(・∀・)人(・∀・)
あずにゃんにとってハ
ッピーがいっぱいのい
ちねんになりますよう
に!!!
ーーーーーーーーーー
7: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:00:58.06 ID:i1Dz5OiJo
梓「あそっか、ちょっとだけ同い年……」
梓「……」
梓「ふふ……」テレ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 平沢 憂
Sub: おめでとう♪
ーーーーーーーーーー
梓ちゃん、お誕生日お
めでとう♪♪
梓ちゃんにとって素敵
な1年になりますよう
に。美味しいケーキ作
って行くから、楽しみ
にしててね♪明日の夜
は、うちに泊まりに来
れるんだよね?
ーーーーーーーーーー
8: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:02:08.64 ID:i1Dz5OiJo
梓「あ、そだ。ちゃんと返事してなかった……」
梓「えと、次は……あ、律先輩」
ピリリッ
梓「わわっ」アセッ
梓「ちょっと忙しいな……。嬉しいけど」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 田井中 律先輩
Sub: めでたい!
ーーーーーーーーーー
誕生日おめでとう!!
ちょっとは成長したか
(主に胸とか)?
風邪引くなよ!
ーーーーーーーーーー
9: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:03:33.03 ID:i1Dz5OiJo
梓「……余計なお世話です」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:00
From 琴吹 紬先輩
Sub: Happy Birthd
ーーーーーーーーーー
Happy Birthday!!
梓ちゃん♪
梓ちゃんに沢山の幸せ
が訪れますように♪
寒くなってきたから、
風邪引かないようにあ
ったかく過ごしてね。
また梓ちゃんに逢える
のを楽しみにしてるね
o(*>∇<*)o
ーーーーーーーーーー
10: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:06:45.81 ID:i1Dz5OiJo
梓「ふふ……私も楽しみです、ムギ先輩」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:02
From 秋山 澪先輩
Sub: 誕生日おめでと
ーーーーーーーーーー
誕生日おめでとう梓。
勉強頑張ってますか?
あ、頑張り過ぎて体を
冷やさないように、暖
かい格好するんだぞ。
(遅くにメールして起
こしちゃったらごめん
な)
♪澪♪
ーーーーーーーーーー
11: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:09:56.41 ID:i1Dz5OiJo
梓「起きてるから大丈夫ですよ。澪先輩らしいな」クスッ
梓「んと……まずは憂から」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:09
To 平沢 憂
Sub: Re:おめでとう
ーーーーーーーーーー
ありがとう♪
明日っていうか今日に
なっちゃったね(笑)
お泊まり大丈夫です!
ちゃんと返事してなく
てゴメン(。-_-。)>
ケーキ、ありがと。楽
しみにしてるよ!!
ーーーーーーーーーー
12: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:13:25.52 ID:i1Dz5OiJo
梓「で……。唯先輩から、だよね」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:13
To 平沢 唯先輩
Sub: Re:ハピバスデ
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
♪そうですね、同い年
ですね!なんだかちょ
っと不思議な感じです
(*μ_μ*)
唯先輩のお誕生日もも
うすぐですね♪
ーーーーーーーーーー
13: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:15:33.88 ID:i1Dz5OiJo
梓「……さて。どうしてくれよう」
梓「……」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:15
To 田井中 律先輩
Sub: Re:めでたい!
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
。律先輩こそどうなん
ですか?女子大生にな
って少しは成長しまし
たか(主に身長とか胸
とか)?
ーーーーーーーーーー
14: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:20:12.08 ID:i1Dz5OiJo
梓「えっと、次は……ムギ先輩」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:20
To 琴吹 紬先輩
Sub: Re:Happy Bir
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
!!ムギ先輩も、風邪
引いたりしていません
か?
この間作ってる途中っ
って言っていた新曲、
聴けるのを楽しみにし
ています(o^v^o)
ーーーーーーーーーー
15: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:25:13.13 ID:i1Dz5OiJo
梓「で、と……。澪先輩だね」コチコチ
ピリリッ
梓「うわっ。びっくりした……」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:25
To 秋山 澪先輩
Sub: Re:誕生日おめ
ーーーーーーーーーー
ありがとうございます
♪起きてたので大丈夫
です(^_^)v
他の先輩方からも一斉
にメールをいただいて
、ちょっと慌てていま
す(笑)
勉強は多分順調…デス
。お気遣いありがとう
ございます♪
ーーーーーーーーーー
16: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:29:40.25 ID:i1Dz5OiJo
梓「えっと……。唯先輩からか」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:25
From 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:ハ
ーーーーーーーーーー
そうだよー同い年だよ
ー♪♪同い年期間だけ
特別にゆいちゃんって
呼ぶことを許可します
!( ´v`)=3フンス!
ーーーーーーーーーー
17: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:32:14.83 ID:i1Dz5OiJo
梓「……呼びませんって」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:32
To 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
お気持ちだけいただき
ます(^_^;)
明日の夜は、憂が誘っ
てくれたので先輩の家
にお邪魔させていただ
きます♪
ーーーーーーーーーー
18: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:35:26.08 ID:i1Dz5OiJo
ピリリッ
梓「ん……。あ、律先輩。速攻で返事来ると思ったけど」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:35
From 田井中 律先輩
Sub: Re:Re:Re:めで
ーーーーーーーーーー
なかのおおおおおおお
おおおおおおおおおお
おおお!!!!!!
お互い傷を抉るのはや
めよう・・・
ーーーーーーーーーー
梓「…………そうですね」
19: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:38:45.83 ID:i1Dz5OiJo
ピリリッ
梓「あ、また唯先輩」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:38
From 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
そうなんだあ☆いいな
あ~(●´w`●)
あずにゃんたちと一緒
にパジャマパーティー
したいよぉ~(ノДヽ)・
゚・
ーーーーーーーーーー
20: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:43:20.99 ID:i1Dz5OiJo
梓「そういえば、唯先輩とメール始めたらエンドレス……」
梓「とりあえず律先輩に、と」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:43
To 田井中 律先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
そうですね…私もちょ
っとダメージを受けま
した(ノ_・。)
改めて、メールありが
とうございました。風
邪引かないように気を
つけて下さいね!
おやすみなさい♪
ーーーーーーーーーー
21: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:47:03.60 ID:i1Dz5OiJo
梓「さて……。唯先輩とのメールも切り上げないと……」
梓「……もうちょっと続けるかな……」
梓「……」
梓「ううん、寝不足になっちゃダメだから、やっぱり」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:47
To 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
冬休みとかに、皆さん
とパジャマパーティー
できるといいですね♪
それじゃ、私はそろそ
ろ寝ますね!
夜更かしして体冷やさ
ないように気をつけて
ください☆
おやすみなさい♪
ーーーーーーーーーー
22: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:48:48.66 ID:i1Dz5OiJo
ピリリッ
梓「はやっ」
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:48
From 平沢 唯先輩
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
ほーい!私も寝るよー
(●´w`●)
おやすみあずにゃん!
(*v_v)人(u_u*)
ーーーーーーーーーー
23: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:52:40.96 ID:i1Dz5OiJo
梓「……ふぅ……。忙しかった……」
梓「……」
梓「ふふっ」ゴロン
梓「……」
梓「~~~~~~っ」ジタバタ
梓「……」フゥ…
梓「…………しあわせ」
24: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:57:06.06 ID:i1Dz5OiJo
梓「ん……? わっ、もうこんな時間!!」
梓「寝なきゃ」ヨイショ
トコトコ
梓「あ、お泊まりの準備……は、明日の朝でいっか」
パチッ
トコトコ モゾモゾ
梓「ふぅ……」
梓「……」
梓「………くふっ」
梓「……」
梓「おやすみなさい」フゥ…
ピリリッ
梓「……うん?」モゾ
25: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 00:59:42.82 ID:i1Dz5OiJo
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 0:59
From 鈴木 純
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
予習おわったー!!!
そんでもって改めては
っぴーばーすでー梓!
お泊まりの憂のご飯も
楽しみだね!!
おやすみ(*ゝз・)ノ⌒☆
ーーーーーーーーーー
梓「……純……」
梓「……」
梓「……ふふっ」
26: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 01:05:10.83 ID:i1Dz5OiJo
梓「……」コチコチ
ピッ
ーーーーーーーーーー
Date 11/11 1:05
To 鈴木 純
Sub: Re:Re:Re:Re:
ーーーーーーーーーー
おつかれさま(^_^;)
寝坊しないようにね。
おやすみ♪
ーーーーーーーーーー
梓「ふー……」トサッ
梓「……」
梓「……」モゾモゾ
梓「……」
梓「……」スゥ……
27: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 01:19:22.20 ID:i1Dz5OiJo
~ 中野梓はただいま就寝中です ~
31: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 02:00:24.12 ID:i1Dz5OiJo
梓「……」スゥ…スゥ…
梓「…………ん」モゾ
梓「……」
パサッ
梓「さむっ」ブルッ
トコトコトコ ガチャ パタン
トントントン
・
・
・
トントントン
ガチャ パタン タタタタタ
梓「うう、さむさむ」モゾモゾ
梓「……ふぅ」
梓「……」
梓「……」スゥ……
32: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 02:01:21.48 ID:i1Dz5OiJo
~ 中野梓はふたたび就寝中です ~
37: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 03:51:36.94 ID:i1Dz5OiJo
梓「……」スゥ…スゥ…
梓「……」ビクッ
梓「ぬぅ……たい……やき……」ムニャ…
梓「……らめぇ」
梓「……」
梓「……」スゥ…
39: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 07:00:01.97 ID:i1Dz5OiJo
ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピ プツッ
梓「ふぁ……」
梓「……」モゾモゾ
梓「……」フー…
梓「いょしっ!」ガバッ
梓「うひっ、さむっ!」ブルッ
バサッ トコトコ ガチャ パタン
トントントントン
ガチャ パタン ・・・ ザー ・・・ ガチャ パタン
トコトコ
40: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 07:03:40.83 ID:i1Dz5OiJo
梓「おはよー」フアァ…
母「おはよ」
父「おはよう」
梓「なんか急に寒くなったねー。……!! これって」パアァッ
父「ん。誕生日おめでとう、梓」
母「おめでとう」
梓「ありがとう! ね、開けてもいい?」
父「もちろん」
梓(なんだろう……)ワクワク
ガサガサ
41: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 07:04:54.30 ID:i1Dz5OiJo
梓「……あっ、ヘッドフォン?」
父「そのヘッドフォン、音が柔らかいから勉強の時に聴いても疲れないと思うよ」
梓「わぁ、ありがとうお父さん。……この封筒は?」カサッ
母「それは私からね」
梓「……チケット? あ、これ、行きたいって思ってたライブ!」パアァッ
母「勉強の息抜きと、久し振りに3人でどうかなと思って」ニコッ
梓「うれし……。お母さんもありがと」ニコニコ
母「喜んで貰えて良かった。じゃ、ほら、ご飯食べちゃいなさい」
梓「はーい。いただきます!」
・
・
・
42: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 07:18:42.45 ID:i1Dz5OiJo
トントントン
ガチャ パタン トコトコ
チカチカ
梓「ん、メールきてる」パカッ
梓「わわっなんかいっぱい……。あ、菫と奥田さんからも」
梓「んと。ありが、とう……今日、も、部室、で……」コチコチコチコチ
ピッ
梓「あー……、あとは学校行きながらにしよ」パタン
・
・
・
43: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:00:26.52 ID:i1Dz5OiJo
サッサッ シュルシュル キュッ
梓「よし、と」
梓「教科書とノートOK、体操服OK、お弁当OK、むったんOK」
梓「お泊まりの準備もOK、と。あとは……ん? わっ時間! やば!」
バサバサッ ガタンッ タタタタ ガチャ バタンッ
トトトトトト
44: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:02:29.65 ID:i1Dz5OiJo
母「あ、ちょっと梓」ヒョコッ
梓「なにー?」タタタタ
母「今日、ほんとに手土産いらないの? 何か作っておくけど」
梓「いいのいいの、多分今日も憂が食べきれないくらい作ってくれるから」イソイソ
母「そう? ほんとよく出来た子ねえ、憂ちゃんって」
梓「そうだよー。じゃ、いってきまーす」ガチャッ
母「いってらっしゃい、気をつけてね」
梓「はーい」パタン
キィ カチャン
トコトコトコトコ
・
・
・
45: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:15:02.82 ID:i1Dz5OiJo
「中野さんおはよー」
梓「あ、おはよー。今日寒いねえ」
「ねー。私、下にババシャツ着て来ちゃった」テヘッ
梓「あははっ。私もちょっと悩んだよー」クスッ
トコトコ
憂「おはよー」
「おはよー平沢さん」
梓「おはよ、憂。職員室行ってたの?」
憂「うん、さわ子先生に預かって貰ってきたよ」
梓「あ、あー……うん。ありがと」テレ
憂「梓ちゃん、誕生日おめでとう」ニコッ
「え、中野さん今日誕生日? おめでとー!」
梓「うん。ありがと」エヘヘ
46: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:18:01.78 ID:i1Dz5OiJo
トコトコ ガチャ
オハヨー ア、オハヨー サムイネー
梓「ふぅ……」ガタガタ ストン
憂「あれ、純ちゃんまだみたいだね」
梓「あー。数学当たるの忘れてたらしくて、昨日遅くまで予習してたっぽい」
憂「そうなんだ」
梓「寝坊しないようにって言っといたんだけどね」
憂「そっかぁ」
キーンコーン……
梓「あ、予鈴」
カーンコーン……
憂「純ちゃん、寝坊しちゃったかなぁ。もう先生来ちゃうよ」
梓「んー……」
47: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:28:40.65 ID:i1Dz5OiJo
ダダダダダ ガチャッ
純「せええええふっ!」ズサッ
梓「ギリギリだ」
憂「ギリギリだね」クスッ
純「おはよう諸君!」シュタッ …ハァハァ
憂「おはよう純ちゃん」
梓「おはよ。息切れてるし。ちゃんと予習できた?」
純「走ってきたから数式どっかに落っことしてきたかもしんない」グデ
梓「ダメじゃん」
純「ダメって言うな!」
憂「あ、ほら先生きたよ。席着こ?」トコトコ
純「はぁ……しんど……」トテトテ
梓「まったくもう……」
48: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:30:00.29 ID:i1Dz5OiJo
~ H R 中 ~
49: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:40:06.26 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「……」ブツブツ
梓「話しかけるなオーラが出てるね」
憂「あはは、そうだね」
純「……」ブツブツ
梓「……」
憂「……」
梓「わ、私たちも予習しよっか」ガタ
憂「う、うん、そうだね、じゃあまたあとで」ガタ
純「……」ブツブツ
梓「……」カリカリ
憂「……」カリカリ
キーンコーン カーンコーン
50: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 08:50:06.49 ID:i1Dz5OiJo
~ 1限目 授業中 ~
51: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 09:41:01.68 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「今日の力を全て使い果たしました……」グデー
憂「おつかれさま、純ちゃん」
梓「すごいじゃん純、数式完璧だったし」
純「はっはっは……もっと褒めるがよい……」グデー
梓「そんなグッタリしながら言われても」
52: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 09:43:51.75 ID:i1Dz5OiJo
憂「あはは……。あ、次、小テストあるね」
純「な、なにぃ?!!!!」ガタッ
梓「……まさか、それも忘れてたの?」
純「……」
梓「……どんまい」ポン
純「………なぐさめはよしとくれ……」グスッ
キーンコーン カーンコーン
53: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 09:50:00.76 ID:i1Dz5OiJo
~ 2限目 授業中 ~
54: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 10:40:14.27 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「……」プシュー
梓「……どんまい」
憂「あは……。お疲れ様、純ちゃん」
純「……はぁ、もう勉強したくない」ゲッソリ
梓「気持ちは分かるけど、受験生だよ」
純「わかってるよぅ。……あ、そだ」ゴソゴソ
梓「うん?」
純「ほいこれ」ポイッ
梓「わっ、とと」キャッチ
55: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 10:42:49.28 ID:i1Dz5OiJo
[ ポッキー ]
梓「……3年連続のポッキー」
憂「純ちゃん恒例のプレゼントだね」
純「今年はそれだけじゃないぞ」ゴソゴソ ポイポイッ
梓「わっ、投げないでよっ」キャッチ
純「今年は1が6つ並ぶ特別な年だから、もう2箱サービス!」ドヤッ
梓「TVショッピングみたいなノリだ」
憂「あはは」
純「なによー、それどっちも限定品だよ? 私もまだ食べてないやつだよ?」
梓「はいはい。ありがとね、純」
純「分かればよろしい。あとで食べさせてね。あ、誕生日もおめでとう」
梓「ポッキーのついでみたいに言うなっ!」
キーンコーン カーンコーン
56: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 10:50:03.54 ID:i1Dz5OiJo
~ 3限目 授業中 ~
57: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 11:41:10.61 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「……」スヤスヤ
憂「純ちゃん爆睡だったね」
梓「思いっきり舟漕いでたもんね」ヤレヤレ
憂「純ちゃーん、次体育だから早く着替えないと」ユサユサ
梓「早くしないと置いてくよー?」
純「ん……んぅ……あと5ふ……」ムニャ…
憂「起きないね。どうしよう」
58: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 11:43:36.66 ID:i1Dz5OiJo
梓「……じゅーん、ドーナツあるよー?」ボソッ
純「ドーナツ?!」ガバッ
憂「わ、起きた」
梓「ほんとに食い意地張ってる子」
純「はれ……? ドーナツは?」キョロキョロ
梓「ほら、次体育。早く着替えなよ」
憂「急がないと時間ないよ」
純「あれぇ?」
キーンコーン カーンコーン
59: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 11:50:01.68 ID:i1Dz5OiJo
~ 4限目 授業中 ~
61: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 12:40:03.58 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「お昼だーーーーーッ!!」
梓「急に元気になった」
純「さっさと着替えて早く部室行こう! 憂のケーキッ!!」
梓「一応、私の誕生日なんだけど……」
純「わかってるってー。あ、憂、ケーキどこにあるの?」
梓「……そこまで清々しいともう逆に感心するよ」ハァ
62: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 12:41:22.98 ID:i1Dz5OiJo
憂「ケーキ、さわ子先生にお願いして調理室の冷蔵庫に入れてもらってるんだ」
純「そっか。じゃ、早く取りに行こう!」
憂「あ、先生が部室まで持ってきてくれるって」
梓「あー」ナルホド
純「あー、ねー」ナルホド
憂「あはっ。スミーレちゃんと奥田さんも待ってるかもだし、急ごっか」
梓「そうだね」
純「いざゆかん! 我らが部室へ!!」
梓「純うるさいよ」
……
63: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 12:47:27.48 ID:i1Dz5OiJo
ガチャ
純「こんちはー。あ、やっぱもう3人とも来てた」
憂「すみません、遅くなりました」
さわ子「おそーい! 待ちくたびれたわよッ!」
梓「……あはは」パタン
菫「梓先輩、お誕生日おめでとうございます」
直「おめでとうございます」
梓「ん……。ふたりともありがと」テレッ
64: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 12:49:07.60 ID:i1Dz5OiJo
憂「あっ、お茶、スミーレちゃんが淹れてくれたんだね。ありがと」
純「既にケーキも切り分けてあるとは……さすがスミーレ!」
菫「はい。あっ、いえ」テレテレ
さわ子「はいはい、3人とも早く席ついて」ホラホラ
梓純憂(この人が急かしたんだなきっと……)
純「……はいっ、それじゃあお誕生日の中野梓さん、ひとことどうぞ!」
梓「えっ?! えー、急に言われても……」アセアセ
さわ子「梓ちゃんはやくー」ブーブー
梓「先生はちょっと黙ってて下さい」
さわ子「ぐぬ……」
65: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 12:50:33.24 ID:i1Dz5OiJo
梓「えーっと。その、あ、まず憂、ケーキありがとう」
憂「どういたしまして」ニコッ
梓「それから、こうやってお昼休みにみんなで集まってく
純「はいそれじゃいただきまーす!」
梓「うぉい!!!」ガタッ
さわ子「ふぁっ、バナナケーキ美味しい……ッ! ほっぺ落ちちゃう!」パアァッ
梓「って、ご飯より先にケーキですか?!」
さわ子「だって待ちきれなかったんだもーん」テヘッ
梓「……もう好きにしてください」ハァ…
憂「あはは……。喜んでもらえてよかったです」
菫直(相変わらず自由な人たちだなあ……)
・
・
・
67: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 13:05:35.88 ID:i1Dz5OiJo
純「ふぁーっ食べたぁ! お腹いっぱい!」ポンポン
菫直「ごちそうさまでした」
梓「ごちそうさま。憂、ホントにすっごい美味しかった!」
憂「よかった」ニコニコ
さわ子「ほんと、このひとときの為に学校に来てるって感じ」ホワホワ
純「わかります」ホワホワ
さわ子「菫ちゃん、紅茶おかわり~」ホワホワ
純「あっ、私もー」ホワホワ
菫「はいっ、ただいま」イソイソ
梓「似た者同士……」
憂「ふふっ」
68: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 13:20:29.86 ID:i1Dz5OiJo
直「あ、そろそろ教室に戻らないと」
梓「ホントだ。……さわ子先生は授業の準備とかいいんですか?」
さわ子「次は私、授業ないから。あ、あとは片付けとくから」ホワホワ
菫「あっ、えと……すみません、お願いします」
さわ子「いいのよ~。ほら、時間ないわよ? 早く戻りなさい」
菫「はい、ありがとうございます」
さわ子「憂ちゃん、ホントに美味しかったわ」グッ
憂「お口に合って良かったです」ニコニコ
69: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 13:21:38.16 ID:i1Dz5OiJo
純「ほら、梓、ぼーっとしてないで教室戻るよー」スタスタ
梓「あ、うん。……それじゃ、先生、失礼します」ペコリ
さわ子「は~い、勉強頑張ってね~」ヒラヒラ
梓(……なんだろうこの釈然としない感じ)
キーンコーン カーンコーン
70: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 13:30:00.76 ID:i1Dz5OiJo
~ 5限目 授業中 ~
71: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 14:20:30.44 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「……」クカー
梓「……。純……」ハァ
憂「本格的に寝てるね」
梓「お腹いっぱいになるまで食べるからだよ、もう」
憂「口から出そうって言ってたね、最後」クスッ
梓「それなのにポッキー要求された時はさすがにどうしようかと思ったよ」
72: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 14:23:37.01 ID:i1Dz5OiJo
純「……ぽっ……きぃ……?」ムニャ…
梓「まだ言うかっ」ペシッ
純「んぅ……」
純「……」スカー
憂「起きないねえ純ちゃん」
梓「はあ……もうこのままほっとこう」
キーンコーン カーンコーン
73: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 14:31:13.84 ID:i1Dz5OiJo
~ 6限目 授業中 ~
74: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:20:33.24 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
梓「結局最初から最後まで寝続けたね」
憂「先生ももう見て見ぬ振りだったよね」
梓「ほら純、HRくらい起きなよ」ユサユサ
純「んうぅ~……も……たべら……ない」ムニャムニャ
梓「今日の純はなんでこんなに食いしん坊万歳状態なの?」
憂「あはは……さあ?」
梓「……」チラッ
憂「……」チラッ
75: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:22:36.32 ID:i1Dz5OiJo
梓「……じゅーん、ポッキーだよー。限定のやつ」ボソ
憂「食べられないんだったら、私たちだけで食べちゃおうかな」ボソ
純「……ぽっ!!」ガバッ
梓「うわっ」
純「きーぃ……、アレ?」キョロキョロ
憂「おはよう、純ちゃん」
純「んあ? おはよ、うい。……あれ? 次の授業なんだっけ」
梓「全部終わりました。もうすぐHRです」
純「Oh……」
キーンコーン カーンコーン
78: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:40:30.88 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
純「ふぁーっ、今日もがんばったー!」ノビーッ
梓「半分以上寝てたじゃん、授業」
純「なにおうっ! 睡眠学習と言いたまえ!」
梓「じゃあ憂、部室行こうか」スタスタ
憂「そうだね」トコトコ
純「ちょっ、まっ、待ってよ!」アタフタ
……
79: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:45:30.67 ID:i1Dz5OiJo
ガチャ
梓「こんにちはー……って、ふたりはまだ、か」
憂「あ、先生食器棚に仕舞ってくれたんだ」
梓「マメなんだかズボラなんだか分からない人だよね」
純「ふあぁ~……あふぅ」
梓「純……口元隠しなよ、一応女の子なんだから」
純「一応ってなにさ」
梓「そこは気にするんだ」
80: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:48:01.78 ID:i1Dz5OiJo
純「ういー、お茶淹れてー」ガタ ストン
梓「早速か」
憂「あは、ちょっと待っててね」
梓「いつもありがとね、憂」ガタ ストン
憂「ううん、好きでやってることだから」ニコッ
梓(……すごく……デジャヴです……)
律「へくしっ」
澪「クシュンッ」
紬「くしゅっ」
唯「ほえ? 3人ともどうしたの?」
純「ほんまできた娘さんやなあ。ウチに嫁に来いひんか?」ドヤ
憂「え~? ちょっと考えさせてもらっていい?」
梓「……考える余地があるの? それ」
81: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:51:05.51 ID:i1Dz5OiJo
ガチャ
菫「こんにちはー」
直「こんにちは」パタン
純「おー、おつかれさまー」ヒラヒラ
梓「お疲れ様。お昼はありがとね」
菫「いえ。あっ、憂先輩お手伝いします」タタタ
憂「ありがと。じゃ、カップ運んでもらっていい?」
菫「はいっ」カチャカチャ
純「菫もようできた子やなあ……ホンマやでえ」シミジミ
直「鈴木先輩、それ何かのキャラですか?」ガタ ストン
純「え、うん? あー……。んー、てきとう?」
梓「だろうね」
82: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:57:03.23 ID:i1Dz5OiJo
コポコポ……
憂「はい、梓ちゃん」コトン
梓「ありがと。いただきます」
憂「はい、純ちゃんもどうぞ」コトン
純「さんきゅっ! ふぁ、いいかおり~♪」スンスン
憂「はい、奥田さんとスミーレちゃんも」コトン コトン
菫「ありがとうございます」
直「いただきます」カタカタ
83: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 15:58:23.53 ID:i1Dz5OiJo
フーフー コクリ
純「ふぁー、美味しい……」ホワホワ
梓「ティータイムはほんと幸せそうな顔してるよね、純」クスッ
憂「ねー」クスクス
純「んー? 何笑ってんの? ……あ、そうだ、梓」
梓「うん? なに?」
純「今日渡したポッキー出して。限定のやつ」
梓「おい」
84: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:00:14.60 ID:i1Dz5OiJo
純「……」ポリポリ
憂「……」ポリポリ
菫「……」ポリポリ
直「……」ポリポリ カタカタ
梓(……まあ、いいか)ポリポリ
85: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:05:09.58 ID:i1Dz5OiJo
純「むぐ……。あっ、そういえばさわ子先生来ないね?」
梓「お昼にケーキ食べたから満足したんじゃない?」
純「あー。ありえる。まったく、食い意地ばっかりだなあの人は」
梓「……それ純が言う?」
直「……」カタカタ
菫「あ、うん、おかわりどうぞ」コポコポ
直「……」カタッターン
菫「ふふ、どういたしまして」
純梓「……」
純「……さすがに見慣れたとはいえ」
梓「……なんていうか」
憂「すごいよねえ、これも以心伝心っていうのかな」ニコニコ
純梓「あ、うん……」
86: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:11:36.61 ID:i1Dz5OiJo
……
純「あー、美味しかったー♪」
梓「貰ったポッキー、見事に無くなった」
憂「あっ、ごめんね、梓ちゃんが貰ったプレゼントなのに」アセアセ
菫「えっ、そうだったんですか? す、すみません」アセアセ
直「美味しくいただきました」カタカタ
梓「ん、みんなで食べたほうが楽しいからね」ニコッ
純「でしょー?」
梓「純にドヤ顔されるとちょっとイラッとくるのはなんでかな」
憂「まあまあまあまあまあまあ」
直「……」カタカタカタカタカタ ッターン!!
菫(6回……)
87: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:12:52.28 ID:i1Dz5OiJo
純「ふう。よし、じゃ、そろそろ準備しよっか?」ガタ
梓「準備? あ、練習始める?」ガタ
純「あー、いやいや。あんたは座ってなさい」グイ
梓「えっ?」ストン
憂「梓ちゃんはそこにいてね」ガタ トコトコ
菫「えっと、では……」ガタ トコトコ
直「……」カタカタ
梓「……?」
88: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:16:27.80 ID:i1Dz5OiJo
ジャッジャーン
ベベベ ベベベン
ドコドコ シャンッ
直「……」カタカタ
純「ん。みんな準備いい?」
憂「いいよー」
菫「はい」
直「いつでもどうぞ」
梓「……」
純「よしっ。じゃ、奥田さんよろしくっ」
直「はい」カタカタカタ タンッ
89: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:18:10.91 ID:i1Dz5OiJo
チッチッチッチッ タカタタカタタンッ
ジャッジャ ジャカジャジャ ジャンジャッ ベベッ
♪ Happy Birthday to you~
♪ Happy Birthday to you~
梓「わ……ジャズアレンジ?!」
♪ Happy Birthday ~ Wooo
♪ Happy Birthday ~ Wooo
梓「……」クスッ
♪ Happy Birthday Dear~・・・・
♪ A・ZU・NYA~~~~N !!!!
梓「!? ちょっ」
♪ Happy Birthday to you~
♪ Wooo Wahhh~ Yea~h !!
ジャカジャカジャジャカジャカジャカ ベベベベ~ボボンッ
純憂菫直「Happy Birthday Azusa !!!!」
ジャーーーーーーーーーンッ ドコドン♪
梓「…………あはっ」
90: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:20:00.25 ID:i1Dz5OiJo
梓「あはは」パチパチパチパチ
憂「ふふっ」ニコニコ
菫「あは……」ホッ
直「上出来でした」カタカタ
純「どうよ梓、驚いたかっ」ドヤッ
梓「うん……。なんていうか……」
純「うん?」
梓「あんまりうまくなかったね!」ニコッ
純憂菫直「!!??」ズガーン
91: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:21:20.88 ID:i1Dz5OiJo
梓「なーんてね、冗談。ありがとね、みんな」ニコ
純「もー、冗談きついよ。内緒ですっごい練習したのにさ」ハァ
梓「ごめんごめん。……これ、奥田さんがアレンジしたの?」
直「あ、はい。基本は私が組み立てましたけど、各パートは相談しながらです」
梓「そっかあ。すごく良かったよ。うん……みんな、素敵だった」…スン
純「おや? おやおや?」ニヤニヤ
梓「な、なによ」
92: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:23:44.61 ID:i1Dz5OiJo
純「もしかして感動しちゃった? 泣いちゃったりしちゃいそう?」ニヤニヤ
梓「なっ……あーもう! その顔鬱陶しいからやめて!」プイ
憂「あずにゃんったら~! 素直になりなよー」ダキーッ
梓「にゃっ!? もうっ憂! 唯先輩の真似しないでってばっ!!」アタフタ
純「わはは」
梓「純も笑うなっ! あ~~ほらっ、じゃ、いつもの練習するよッ」ガタッ
直「……」カタカタカタン♪
菫「そうだね、喜んで貰えてよかったね」ニコッ
・
・
・
93: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:32:50.57 ID:i1Dz5OiJo
~♪
ガチャ
さわ子「はー、つかれたぁ。憂ちゃぁん、紅茶淹れてー」パタン
憂「えっ、あ、えっと」
梓「先生、見ての通り練習中ですよ」
さわ子「私が来たから休憩ってことで!」スタスタスタ ストン
純「はい、じゃあ休憩~!」スタスタスタ ストン
梓「ちょ、純! もうっ真面目に練習 ──」
チョイチョイ
梓「……ん、憂?」
94: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 16:33:51.70 ID:i1Dz5OiJo
憂「似た者同士」ボソッ
梓「ん」
憂「……だね?」クスッ
梓「…………はぁ。休憩、しよっか」クスッ
憂「ふふっ。あ、菫ちゃんも座ってて」
菫「あっ、はい。ありがとうございます」
梓「ありがと、憂」
憂「うん」ニコ
・
・
・
95: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 17:28:04.34 ID:i1Dz5OiJo
梓「うう……結局下校時刻までお茶してしまった……」ゲンナリ
憂「まあまあ、今日は、ね」
梓「今日だけじゃないけどね」タハハ…
菫「後片付けは私がやっておきますので、先輩方はお先にどうぞ」
憂「ありがとう、スミーレちゃん」
梓「ありがと」
純「それじゃ、お先ー。また来週ね」ヒラヒラ
さわ子「じゃ、私も職員室に戻るわ。戸締まりしっかりね」
菫「はい、お疲れ様でした」
直「お疲れ様です」カタカタ
ガチャ ・・・・・・ パタン
96: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 17:30:45.09 ID:i1Dz5OiJo
純「それでさぁ ──」
憂「えー、そうなの ──」
梓「……」トコトコ
さわ子「……」スタスタ
梓「……」トコトコ
さわ子「ねえ、梓ちゃん」
梓「えっ。あ、はい。なんですか?」クルッ
さわ子「今日までの1年、どんな1年だった?」
梓「えっ? と、……」
さわ子「うん?」
97: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 17:32:38.61 ID:i1Dz5OiJo
梓「……。なんだかすごく、ドタバタした1年でした」
さわ子「そう」
梓「……先輩達が卒業して、新しい軽音部になって」
さわ子「……」
梓「ほんとに、色々、大変でした」
さわ子「そうね」
梓「顧問の先生はお茶してばっかりで頼りにならないし」ボソ
さわ子「あらま」
梓「…………でも。すごく、楽しい1年でした」
さわ子「……そう」ニコ
98: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 17:33:57.90 ID:i1Dz5OiJo
梓「……。あー、もう引退の時期なんですね、私も」
さわ子「そうね」
梓「あの子たち、大丈夫でしょうか」
さわ子「大丈夫って、何が?」
梓「部活動とか……来年の新入部員とか……」
さわ子「うーん、そうねえ……」
梓「……」
さわ子「わかんないわね」シレッ
梓「えっ」
さわ子「そういうのは、私より梓ちゃんのほうがなんとかできるんじゃない?」
梓「あ……」
99: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 17:35:37.31 ID:i1Dz5OiJo
さわ子「りっちゃんも、ああ見えて結構面倒見のいい部長だったと思うけど」
梓「……」
さわ子「私に言わせれば、梓ちゃんも負けてないわよ?」
梓「……」
さわ子「梓ちゃんが先輩達にしてもらったように、
あなたが出来ることを、あの子たちにしてあげればいいんじゃない?」
梓「……私が出来ること、ですか……」
さわ子「そ。……あっ、そうだ。言い忘れてたけど」
梓「はい?」
さわ子「誕生日おめでとう、梓ちゃん」ニコ
梓「……。ありがとうございます、さわ子先生」クスッ
100: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 17:44:50.64 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
憂「それじゃ、ふたりとも7時頃に来るってことでいいね」
純「オッケー」
梓「よろしくね、憂」
憂「うん、今年も一杯用意したから、手ぶらでいいからね?」ニコ
純「わかった」
梓(やっぱお母さんにいらないって言って正解だった……)
純「んじゃ、また!」シュタッ
憂「気をつけてきてね」
梓「うん。あとでね」
101: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 18:00:44.42 ID:i1Dz5OiJo
……
ガチャ パタン
梓「ただいまー」
母「おかえり」
梓「ふー、寒かった」トコトコ パカ パタン
母「何時に出るの? お風呂は入ってく?」
梓「6時半かな。湯冷めしちゃいけないから憂の家で入らせてもらうよ」
トクトク… パカ パタン
母「そうね、あちらで入らせてもらえるならそれがいいわ」
梓「うん」コクコク… プハー
母「ほんとに何も持って行かなくていいの?」
梓「んー。いっぱい用意してるから手ぶらでいいよって」
母「そう。あ、じゃあ日持ちするお菓子あるから、それ少し持って行く?」
梓「うん、そうする。ありがと」
102: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 18:04:22.43 ID:i1Dz5OiJo
トントントントン
ガチャ パタン トコトコ
梓「ふぅ……」トサッ
シュルシュル ヌギヌギ
梓「……もうすぐ引退、かあ」ポツリ
梓「そうだよね。そんな時期なんだよね……」
梓「……」
梓「私がしてもらったこと……、私が出来ること、か」
梓「……」
梓「…………とりあえず準備しよ」
・
・
・
103: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 18:42:10.25 ID:i1Dz5OiJo
母「気をつけて。憂ちゃんと純ちゃんによろしくね」
梓「うん。明日は遅くならないうちに帰るね」ガチャ
母「楽しんでおいで。行ってらっしゃい」
梓「行ってきます」パタン
キィ カチャン
梓「うぅ、日が落ちると余計に寒いや……厚着してきてよかった」
トコトコ
104: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 18:43:56.56 ID:i1Dz5OiJo
梓「出るの遅くなっちゃった……。あ、ジュースとかいるかな?」ゴソゴソ パカッ
ピポパ プルル…
憂『はい、梓ちゃん?』ワイワイ
梓「あ、憂。今家出たとこなんだけど、ジュースとか買って行ったほうがいい?」
憂『ううん、飲み物も全部揃ってるから大丈夫だよー』ガヤガヤ
梓「そっか……。ねえ憂、なんか後ろ賑やかじゃない?」
憂『えっ? あ、えっとごめん、ちょっとTVの近くにいたから』トトト
梓「そっか。買うものなかったら、たぶん7時ちょうどくらいに着くと思う」
憂『うん、わかった。気をつけてきてね』
梓「うん。じゃ、またあとで」
ピッ
梓「ふぅ。……ちょっと急ごう」トコトコ
・
・
・
105: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:02:56.52 ID:i1Dz5OiJo
ピンポーン
『はい』
梓「あ、梓です」
『はーい、ちょっと待って』ガチャ
トタトタトタトタ
カチ ガチャ
純「よっ、いらっしゃい!」シュタッ
梓「あれ、純。もう来てたの?」
純「憂を手伝ってたんだよーん。ほら入って入って」
梓「あ、うん。お邪魔します。ごめん、私も手伝うよ」
パタン カチ
106: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:04:54.27 ID:i1Dz5OiJo
純「何言ってんの、主賓は大人しく座ってればいーの」トントントントン
梓「そう?」トントントントン
純「そー。憂、梓きたよ」
憂「はーい。梓ちゃん、いらっしゃい」
梓「お邪魔します。今日はありがとね」
憂「どういたしまして~」ニコ
梓「あっ、手伝うこと何かある?」
憂「ううん、今日は梓ちゃんのお祝いだから、何もしなくていいよ」
純「ね?」ニヤッ
梓「……ん」
107: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:08:04.79 ID:i1Dz5OiJo
憂「えっとね、ご飯の下ごしらえとかはもうほとんど出来てるんだけど」
梓「うん」
憂「先にお風呂入っちゃったほうが、のんびり出来るよね」
純「なんたってパジャマパーティーだし」
梓「あー、うん、そうだね」
憂「というわけなので、梓ちゃんから先に入ってきてね」ニコ
梓「え」
憂「お風呂、もう用意できてるから」
梓「えっ、私からでいいの?」
純「主賓ですから」ニヤッ
108: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:10:58.39 ID:i1Dz5OiJo
梓「……もしかしてその言い回し気に入ってる?」
純「まあね~。ほら、あとがつかえるからさっさと入ってきなって」
梓「なんかでも、私ばっかりで申し訳ないような……」
純「うん? じゃあ私と一緒に入る?」
梓「憂、先にお風呂いただくね」スタスタスタ
憂「うん。バスタオルは脱衣所に用意してあるから」ニコッ
梓「ありがと」 トコトコトコ ガチャ パタン
純「ふふふ、照れやがって」
憂「あはは」
・
・
・
110: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:26:53.89 ID:i1Dz5OiJo
トコトコトコ ガチャ パタン
梓「上がったよー。気持ちよかった」ホカホカ
純「おお、湯上がりほかほかですな」ニヤニヤ
梓「なんでニヤニヤしてるの」
憂「じゃ、純ちゃんも入ってきてね」
純「ほーい。ジュン☆スズキ、いざニューヨークへっ!!」ビシッ
梓「……湯冷めしそう」ブルッ
純「なにおうっ!」
梓「早く入ってきなよ、ほら」
純「へいへーい」トコトコトコトコ ガチャ パタン
梓「まったく……」
憂「ふふっ」
111: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:32:28.55 ID:i1Dz5OiJo
梓「ねえ憂、ほんとに手伝わなくていい?」
憂「うん。純ちゃんが手伝ってくれたから、お風呂上がったらすぐ始められるよ」
梓「なんか全部してもらっちゃって申し訳ない感じ」
憂「私も純ちゃんもやりたくてやってるんだから、気にしなくていいんだよ?」ニコッ
梓「……そか」
憂「……。あっ、そうだ。ひとつ手伝ってもらおうかな?」
梓「うん? やるよ。なに?」
憂「ちょっと待ってね……」カチャ ゴソゴソ パタン
トコトコ
憂「はい、梓ちゃん、あーん」
梓「……へ? えと、うん?」
憂「ほら」アーン
梓「あ、あーん……」
ヒョイッ パク
112: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:33:54.77 ID:i1Dz5OiJo
梓「むぐ……。ん……んぐっ」ゴクン
憂「どう?」
梓「ん……美味し……」
憂「よかったー。今日初めて作ってみたんだ」
梓「そうなんだ。って、え? これが手伝い?」キョトン
憂「うんっ、試食のお手伝いだよ」ニコッ
梓「……」
113: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 19:34:49.40 ID:i1Dz5OiJo
憂「美味しく出来てよかったぁ。またレパートリー増えちゃった」フフッ
梓「……ぷっ、くくく」
憂「うん? 梓ちゃん?」
梓「ふふふ……あは……」
憂「もう、何?」
梓「ううん……ふふっ、憂らしいなと思って……。うん、美味しいよ、すごく」
憂「? そっか」ニコニコ
・
・
・
114: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:29:27.02 ID:i1Dz5OiJo
トコトコ ガチャ パタン
純「ほかほか純ちゃんのご帰還でーす」ホカホカ
憂「じゃ、私も入ってくるね。ふたりはテレビでも見てて」トコトコ
純「行ってらっしゃーい」ヒラヒラ
ガチャ パタン トコトコ…
純「テレビの、リモコンは、と。あったあった」ヒョイ ポチポチ
梓「……純の髪がストレートだ」
純「どやっ」ポチポチ
梓「うん」
純「……うん」ポチポチ
115: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:30:08.89 ID:i1Dz5OiJo
梓「純、ザッピングしすぎ」
純「だって、何の番組やってるかわかんないんだもん」ポチポチ
梓「……」
純「……」ポチポチ
梓「……。憂がいないとすることないね、私たち」
純「ねー」ポチポチ
・
・
・
116: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:45:40.93 ID:i1Dz5OiJo
トコトコ ガチャ パタン
憂「おまたせー。さ、準備しよっか」ホカホカ
純「おーっ!」スック
梓「あ、うん」スック
純「ほら、何度も言わせない。主賓はココで待機!」ガシッ
梓「わっ、と」ストン
憂「すぐ用意できるから、待っててね梓ちゃん」
梓「う、うん」
ゴソゴソ カチャカチャ カチッ ・・・・・・
117: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:49:55.60 ID:i1Dz5OiJo
憂「純ちゃん、いいよー」
純「了解。じゃ、電気消しまーす」パチ
フッ
梓「えっ、何?」
憂「梓ちゃん、お待たせー。特大バースデーケーキでぇす!」ジャーン
梓「えっ、え?! でっか!!! うわ、なにそれ」アタフタ
純「ふふふ、予想通りのリアクションいただきました!」ドヤッ
憂「はい、置くよー。火、気をつけてね」ユラユラ
梓「……すご……なにこれ……。え、憂が作ったの?」ボーゼン
憂「ふふっ。 あ、火を消す前に、ちょっと待ってね」トタタ
梓「?」
118: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:53:31.01 ID:i1Dz5OiJo
トタタタ
憂「これ忘れちゃだめだった」ヨイショ ストン
[ CDラジカセ ]
梓「……ラジカセ?」
純「レッディース・エンド・ジェントルメーン! おっ待たせしました!」
梓「急に何……」
純「それでは、ミス・ウイ☆ヒラサワ、ラジカセのー、スイッチを、オン!」
梓「なにその半端なカタコト英語」
憂「はーい! スイッチオーン!」ポチッ
キュルルルル……
119: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:55:48.92 ID:i1Dz5OiJo
唯『あ、あーあー。てすてす』
律『いや、入ってるから』
梓「えっ…」
唯『あそっか……。えへへ。えーと、あずにゃーん、元気ですかっ?』
澪『梓、元気にしてるか?』
紬『梓ちゃーん! やっほー♪』
律『梓ー。ちゃんと部長やってるかー』
梓「せんぱい……?」
120: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:57:25.92 ID:i1Dz5OiJo
唯『んと、11月11日はあずにゃんの誕生日ってことで、
私たちから、ハッピバースデーのプレゼントですっ』フンス
紬『目の前にケーキはあるかしら? ローソクに火はつけた?』
梓「これ……このケーキ、もしかしてムギ先輩が……?」
純憂「……」クスッ
律『ま、準備OKてことにして、んじゃ早速やりますか』
紬『はーい』
澪『いいよ』
唯『あずにゃん、唄い終わったら、フーだよ?』
梓「……」
121: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:58:47.46 ID:i1Dz5OiJo
律『ほれ、行くぞ。ワン、ツー』
♪ジャッジャ ジャンッジャッ ジャッジャーン
♪Happy Birthday to you~
♪Happy Birthday to you~
♪Happy Birthday Dear Azusa~
♪Happy Birthday ・・・・・
♪to ・・・・・ you~
ジャカジャカジャカジャカジャカジャーーーーーーーンッ♪
梓「……」
122: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:07:34.47 ID:i1Dz5OiJo
純「ほら、梓、ローソク吹いて」
梓「……あっ、うん」 フーッ
フッ
梓「わ、真っ暗……」アタフタ
憂「梓ちゃん、そこにいてね。いま電気つけるから」トテトテ
梓「う、うん」
・・・・・・ パチッ
123: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:09:34.14 ID:i1Dz5OiJo
唯律澪紬純憂「ハッピーバースデー!!!!!!」
パーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
梓「!!!???」ビクッ
唯「あずにゃーん!! 誕生日おめでとー!!」ダキッ
梓「……っ?!」
紬「梓ちゃん、おめでとう」ニコニコ
澪「誕生日おめでとう、梓」
律「おめでとさん」
純「梓、改めておめでと」
憂「おめでとう、梓ちゃん」
梓「……」
唯「逢いたかったよー、あずにゃん。……あずにゃん?」
梓「……」
澪「梓?」
梓「……」ポロッ
純「あ……」
124: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:12:48.57 ID:i1Dz5OiJo
梓「~~~~っ」ポロポロ
唯「あっ、あずにゃん?!」アタフタ
律「ありゃ……。ちょーっと感動させすぎちゃった?」
梓「ちっ、がいまっ……おと、に、びっくり……したっ、だけっ」ポロポロ
澪「……」クスッ
律「はは、そーいうことにしといてやるか」
梓「ほっ……んと、に、驚い、ただけっ……ですっ!」グスッ
律「はいはい、わーったよ」ポンポン
紬「驚かせちゃってごめんね? 梓ちゃん」ナデナデ
唯「ごめんねえ、あずにゃん」ギューッ
梓「……もうっ、抱きつかないでください、唯先輩っ」グスッ
純「素直じゃないなあ」クスッ
憂「あはは」ニコニコ
・
・
・
126: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:28:09.14 ID:i1Dz5OiJo
律「どうだ梓、りっちゃん考案のダブルサプライズはっ!」ドヤッ
梓「……どうだじゃないですよ、もう」ハァ
澪「ごめんな、びっくりさせ過ぎて」
梓「いえ、澪先輩はいいんです。悪いのは律先輩ですから」
律「おい」
澪「まあ、そうだな」
律「おい?」
梓「……あの、それより、いつまで抱きついてるんですか?」
唯「ほえ? あずにゃんが泣き止むまでだよー」
梓「もう泣いてないですけど」
唯「えー。じゃあ、お料理が全部運ばれてくるまで……?」
梓「なんで疑問系なんですか……」
127: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:35:58.33 ID:i1Dz5OiJo
憂「お待たせしましたー、これで全部です」ドーン
律「うっはー! すげー! どれも美味しそう……」ジュルリ…
唯「そりゃあ憂の料理ですからっ!」フンス
律「なんでお前がドヤ顔なんだよ」
憂「あはは……」
澪「でもほんとすごいな……全部食べきれるかな」
唯「澪ちゃんっ! 最後のケーキに辿り着くまで諦めちゃダメだよ!」グッ
律「そうだぞ澪っ! 諦めたらそこで試合終了だっ!」グッ
紬「そうよ澪ちゃん、あのケーキ、すごく美味しいのよ」ニコッ
澪「えっ、あ、うん」
梓「……」クスッ
128: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:44:12.11 ID:i1Dz5OiJo
律「あっ。梓、なーに笑ってんだこの」グリグリ
梓「ちょ、やめてくださいっ」
純「大好きな先輩たちに逢えて、嬉しくて笑っちゃうんだよねー梓?」フフ
梓「純ちょっと黙って」
律「ほー、そうかあ。そんなに私たちのことが好きかー? んー?」ウリウリ
澪「律、あんまり調子に乗るなよ」
唯「あずにゃんにそんなに愛されてるなんて……いやーん」クネクネ
梓「なんですかそのノリ。しかもなんで全員パジャマなんですか」
唯「ほぇ? だって今日はパジャマパーティーでしょ?」キョトン
梓「……愚問でした」
129: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:46:57.62 ID:i1Dz5OiJo
澪「ほらみんな、折角の料理が冷めちゃうから、そろそろいただこう?」
律「はーいはい。ほれ唯も、そろそろ離してやれ」
唯「ほーい。あずにゃん……私たち、離れてもずっと一緒だよね……?」ヨヨヨ
梓「だからなんなんですかそのノリ……」
憂(テンション高いお姉ちゃん可愛い)ニコニコ
純(憂が何を考えてるかだいたいわかる気がする……)
紬「えっと、みんな飲み物ある?」
唯「大丈夫だよー」
律「よし、じゃ、純ちゃん。仕切りよろしくっ」
純「えっ、私ですか?」
律「現軽音部部長のバースデーパーティーだからな。
現軽音部員が仕切らないと。……ね? さわちゃん」
さわ子「そうね」
純梓「さわ子先生?!!」ビクッ
130: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:55:53.68 ID:i1Dz5OiJo
さわ子「ほらほら純ちゃん、早くやっちゃって。お料理冷めちゃう」
純「あ、は、はいっ」アセアセ
梓(この人、いつの間にいたんだろう……)
純「えー、コホン。では、これより中野梓さんのお誕生日会を……」
唯「純ちゃんかたいよー」
憂「リラックスリラックス♪」
純「えへへ……。えと。じゃ、乾杯の前に、主賓の梓からみんなに挨拶を」
梓「えっ、また?」
純「ほら梓、早く」
梓「う……。わ、わかったよ……」スック
律「よっ! あずさっ!」ヤンヤヤンヤ
紬「梓ちゃん、がんばってー」ヤンヤヤンヤ
131: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:05:44.81 ID:i1Dz5OiJo
梓「え、えーっと……。今日は、私のために集まって下さってありがとうございます」
憂「梓ちゃん、リラックス」
梓「ん……。あ、憂、料理ありがと。それとムギ先輩、ケーキありがとうございます」
紬「うん」ニコニコ
梓「先輩方……ほんとに……びっくりしました。心臓止まるかと思うくらい」
唯「えへへ……」
律「ははは、すまんすまん」
梓「でも……心臓バクバクするくらい、嬉しかったです」
澪「……」クスッ
132: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:07:49.09 ID:i1Dz5OiJo
梓「えっと、それと、純も」
純「えっ、……私?」
梓「こういう機会じゃないと、恥ずかしくて言えないし」
純「……」
梓「純には、いつも振り回されてるけど、
私が落ち込んでる時とか行き詰まってる時に助けてく
純「……っ、はいじゃあみなさんカンパイ!!!!!」
唯律澪紬憂さわ子「カンパーーーーーーーーイ!!!!!!」
梓「またーーーーっ?!!!」
・
・
・
133: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:19:16.46 ID:i1Dz5OiJo
・
・
・
唯「りっ、りっちゃん……、遂に……遂に辿り着いたよ……」グググ
律「ああ……唯……、遂に来たな……」グググ
唯律「ケーキの……頂上に……っ」ドヤァ…!!
澪「なにやってんだお前ら……」ハァ
紬「ふふっ。はい、梓ちゃんの分」コトン
梓「あ、ありがとうございます、ムギ先輩」
唯「ああ! りっちゃん! あずにゃんのケーキの上にチョコプレートが!」
律「唯っ! 諦めろ……あれは選ばれた者にしか許されない禁断の……ッ」
澪「黙って食べろ」
唯律「はい」
134: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:27:52.32 ID:i1Dz5OiJo
純「……」
憂「純ちゃんどうしたの? お腹いっぱい?」
純「ん? うん、まあお腹も一杯だけど、そうじゃなくて」
憂「うん?」
純「梓の、もうひとつの軽音部が、この人たちなんだなって」
憂「……羨ましい?」
純「の、かな……。わかんないけど」
憂「楽しそうだもんねー」
純「……」
憂「でも、私たちの軽音部も、楽しいよね」
純「……ぁ」
憂「純ちゃん、ケーキお代わりする?」
純「……イチゴトリプルでお願いします!」
憂「あはっ」
135: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:36:58.05 ID:i1Dz5OiJo
さわ子「……」フフッ
梓「さわ子先生、ケーキどうぞ」コトン
さわ子「あら、ありがと」
梓「隣、いいですか?」
さわ子「みんなとおしゃべりしなくていいの?」
梓「……ちょっと、先生と話したくて」
さわ子「どうぞ」スッ
梓「ありがとうございます」ストン
さわ子「……」グビ プハッ
梓「……」
ワイワイ
ワハハ アハハ
さわ子「……みんな、いい子ばっかりね」フフ
梓「……はい」クスッ
136: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:43:54.86 ID:i1Dz5OiJo
梓「……先生」
さわ子「なあに?」
梓「今日、先生が言って下さったこと……」
さわ子「うん」
梓「私がしてもらったこと、私が出来ること……」
さわ子「……」
梓「その答え……。全部ここにある気がします」
さわ子「……そう。梓ちゃんがそう思うなら、きっとそうね」
梓「……」
さわ子「ねえ、梓ちゃん」
梓「はい、なんですか?」
さわ子「素敵な誕生日になったわね」ニッコリ
梓「……。はいっ」
137: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:56:26.78 ID:i1Dz5OiJo
唯「あずにゃん、さわちゃん、みんなで記念写真撮るよーっ」
さわ子「私も入るの?」
唯「あったりまえだよーっ! ほらふたりとも早くっ」
さわ子「もー、めんどくさいなあ……」ニコニコ
梓「……」クスッ
さわ子「うん? なあに?」
梓「いいえ、なんでもないです。ほら、急ぎましょ、先生」グイ
さわ子「あっ、と。はいはい、行くから引っ張らないで」
律「なに、さわちゃん、もしかして酔いが回って立てないとか?」
さわ子「よーしじゃありっちゃんの隣に行こうかな」スクッ スタスタスタスタ
律「あわわわわわごめんなしゃいっ」
紬「ふふっ」ニコニコ
138: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 23:02:00.52 ID:i1Dz5OiJo
澪「ほら、梓も。あの真ん中、憂ちゃんと純ちゃんの間に入って」
純「あーずさ、こっちこっち」
憂「梓ちゃーん」オイデオイデ
梓「あっ、はい」トテトテトテトテ ヨイショ
澪「ムギとさわ子先生、もうちょっと内側に……。ん、じゃあ撮るよ」
唯「あずにゃん、あずにゃん」ヒソヒソ
梓「はい? なんですか?」クルッ
唯「掛け声は───だよっ」ヒソヒソ
梓「……はいっ」ニコッ
キリキリキリ カチ
澪「っとと」タタタタタ
ジーーーーーーーーーーー・・・・・・
139: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 23:03:15.45 ID:i1Dz5OiJo
梓「けいおん、さいこーーーーーーーっ!!!!!!!!」
パシャッ
おしまい♪
142: ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 23:19:47.78 ID:i1Dz5OiJo
読んで下さった方、ありがとうございました
途中鯖が重くて純が長風呂になったりと焦りましたが
おつきあい下さったみなさんに感謝します
\ 梓、誕生日おめでとう! /
SS速報VIP:梓「1/365日」