SS速報VIP:唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310309553/



1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/10(日) 23:52:34.26 ID:lqxDXpyIo

性懲りもなく続編ww

今回はけいおん×真・女神転生Ⅱ

前々スレ
唯「けいおん転生!」憂「もしも?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308847594

前スレ
唯「けいおん転生!」~デビルバスター編~
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309265180


前作、前々作同様原作に全く忠実ではありません
けいおんのキャライメージを損ねる恐れがあります

さて、地味にひっそりといくかww




2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/10(日) 23:56:07.47 ID:lqxDXpyIo

憂「こんにちは!私、平沢 憂です!」

憂「前作で私がちょっとこの世を離れてる間……
  お姉ちゃんが色んな時代に存在して
  頑張っていたことを知りました!」
  

憂「今回は別の世界、もう一人のお姉ちゃんの物語……」




3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/10(日) 23:57:16.12 ID:lqxDXpyIo

……起きろ!

岡本「おう!いつまでも寝てんじゃねぇ!
   たまき!早く起きな!ぐずぐずすんな!」

岡本「お前がギターバトルトーナメント決勝戦まで
   勝ち進むとはなぁ……」

岡本「あの日おまえはヴァルハラのはずれを
   ふらふらしていたよな……」

岡本「ウチの事務所に連れてきて
   お前はふと置いてあったギターに触れた……
   わしは一目でおまえの力を見抜いたぜ」




4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/10(日) 23:58:34.63 ID:lqxDXpyIo

岡本「試しにヴァーチャルライブを
   やらしてみりゃあかなりの動員数
   叩き出したのには驚いた」

岡本「その時の金はわしが出してやったんだ
   ありがたく思ってるんだろうな?」

岡本「何も覚えてねえお前に
   たまきと名前を付けて
   使えるギタリストに育てるのは苦労した」




5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/10(日) 23:59:19.68 ID:lqxDXpyIo

岡本「今まで弟子にめぐまれなかった
   わしにやっと運がめぐってきた」
   
岡本「お前が勝ってチャンピオンになれば
   羽田のヤロウにもバカにはさせないぜ」

岡本「おっと、話が長くなったな……
   …おい!わしの話がわかったか」



6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:01:30.45 ID:y4Xzc9QIo

私の名前はたまき

………らしい

というのも気が付いたら

ここヴァルハラエリアのはずれにいて

今目の前にいる岡本っておじさんに保護された

自分が何者で、どこから来たのか……

今も思い出せないの



7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:02:49.38 ID:y4Xzc9QIo

でもどういうわけか私はギターが弾けた

自分の名前すら思い出せないのに……

偶然にもこの岡本さんはギタリストを

養成する事務所を経営している

運よくギターが弾けた私は

ギターバトルに出場し勝ち抜くため

岡本さんの指導の下練習に励んでいた



8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:03:58.89 ID:y4Xzc9QIo

どうやらそのバトルに優勝すると

[センター]というところの市民権を得ることが

できるらしい……

センターは選ばれた人間だけが

住むことの許される居住区

岡本さんは私が優勝したら便乗して

センターの市民権を得ようと企んでいた……




9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:04:55.27 ID:y4Xzc9QIo

岡本「さっさとヴァーチャルトレーナーに入んな!!」

たまき「は、はいい!」ゴチッ

たまき「あいたっ!!」

岡本「…ったく、よくそんなんでヴァルハラをうろついて
   悪魔にやられなかったな……」
   
岡本「ようし!たまき、用意はいいな……
   さあ!始めろ!!」



10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:06:04.89 ID:y4Xzc9QIo

……
………

歓声が聞こえる……

うねるような重低音のベース

ボディーブローのように襲い掛かるドラムのリズム

私は昂る感情を全てギターにぶつけ

アンサンブルの中に溶け込んでいく

もう少しでギターソロ……




11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:06:56.64 ID:y4Xzc9QIo

岡本「よーし、そこまでだ」

岡本「たまき、お前ちょっと街のヴァーチャルライブハウスで
   腕を磨いてこい」
   
岡本「これを持ってけ」

たまき(たったの200魔貨……)



12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:09:31.74 ID:y4Xzc9QIo

―――ヴァーチャルライブハウス


ヴァーチャルガール「いらっしゃぁい!仮想空間であなたも
             ヒーローよ!
             とりあえず何しますぅ?」

たまき「あの…ギターでヴァーチャルライブに
    参戦したいんですけど」

ヴァーチャルガール「ヴァーチャルライブは
            音響装置や楽器のトラブルが 
            無い以外はホントのライブと同じなの!
            客がシラケて会場が
            盛り下がったらゲームオーバー
            観客をノリノリにさせるのが目的よ!」
          
ヴァーチャルガール「レベルはどうしますぅ?」

たまき「じゃあ、LV1でお願いします!」

ヴァーチャルガール「50魔貨いただきまーす!こーんなレベル
            楽勝よ!楽しんでってね!」



13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:11:04.85 ID:y4Xzc9QIo

……
………

たまき「あ~疲れたよ~お腹空いたよ~…」

男「おい!たまき!あんたを探してるヤツがいたぜ
  どんなヤツかっていうと……」
  
たまき(あれ……なんか頭がボ~っとする……)



14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:12:30.68 ID:y4Xzc9QIo

……君たちの中で最も優れた力を持つのが彼女だ……

……彼女の名は君につけてもらおう…いいかね?………

たまき(うわああハダカ!すっぽんぽんだこの子!!)

たまき(スタイルいいなぁ……)

たまき「秋山……澪…」

たまき(!?)



15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:13:18.83 ID:y4Xzc9QIo

……秋山 澪が彼女の名か?……

……彼女の名が澪か………


男「おい!……おい!!」



16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:14:10.46 ID:y4Xzc9QIo

たまき「はっ」

男「おい、どうしたんだよ?
  人の話はちゃんと聞くもんだぜ
  あんたを探してるヤツは……
  秋山 澪って名乗ってたぜ」
  
たまき(え!?…じゃあ今見たのはなんだったんだろう……)

たまき(まぁいっか!お腹すいちゃったよ……
    事務所にかーえろっ)



17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:14:45.54 ID:y4Xzc9QIo

たまき「戻りましたー!!」

岡本「おう、帰ったか!」
   
岡本「ホラ、メシだ!冷めないうちに食っちまいな!」

たまき「わーい!頂きまーす!!」



18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:15:24.39 ID:y4Xzc9QIo

岡本「お前この頃よくボーっとしてるが
   何か思い出してるのか?
   だがライブ中はそんなマネすんな
   ちょっとでもミスしたら終わりだからな!」
   
たまき「@☆З*ё!」モグモグ

岡本「食べるか喋るかどっちかにしろ!!」



19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:16:15.08 ID:y4Xzc9QIo

……
………

岡本「体を休めるのも大事なトレーニングだからな…
   ゆっくり疲れを取っとけよ」
   
たまき「うん!おやすみなさい」



20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:20:05.33 ID:y4Xzc9QIo

21XX年 TOKYO

かつて世界でも有数の一大都市として
名をとどろかせた日本の首都・トウキョウ
ながらく繁栄を極めたこの大都市も
核ミサイルにより徹底的に破壊しつくされ
挙句大洪水により大部分が水没した
トウキョウ大破壊後、隅田川の河口に建設された
メシア教の大聖堂カテドラルは
生き残った人々の支持と大資本を背景に
センターと名を変え、新たなトウキョウの中心部となった
やがてセンターは荒廃したトウキョウに
大規模な都市開発計画を施行
ヴァルハラやファクトリーといったエリアを作っていった
これらエリアの総称を“ミレニアム”と呼ぶ
ミレニアムの管理はセンターが行っており
司教がその指揮をとっている
使用通貨は悪魔が造りだしたとされる通貨(魔貨)である




21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 00:21:37.19 ID:y4Xzc9QIo


トウキョウ大破壊から数十年……
荒野を耕し悪魔の群れと戦い
無数の生と死を繰り返しながら
人は生きのびていた……

だが頼るものすがるもの無く
生きていけるほど人は強くない
人は明日への希望を探した……

メシア教は救世主の降臨を説き
信じた人が集い街が出来た
かつて……
カテドラルと呼ばれた所に……


22XX年
かくしてトウキョウは
TOKYOミレニアムとなった

唯「真・けいおん転生!!」~M・PROJECT編~




23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:38:26.44 ID:y4Xzc9QIo

第1章 キヲクノカケラ!



岡本「おう、たまき!起きな」

たまき「すぴー」zzz

岡本「こいつの寝起きの悪さはピカイチだな」

岡本「あ、そうだ、アイスでも食べy」

たまき「アイス~~!!?」ガバッ

岡本「どわああ!!」

たまき「ふえ……アイスは…?」

岡本「こんなご時世にそんなもんなかなか手に入らん!!」

岡本「食べたかったらギターバトルに優勝してセンター市民権を
   手に入れるんだな!」
   
たまき「なんだよ嘘か……」zzz

岡本「寝るなー!!」



24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:39:06.06 ID:y4Xzc9QIo

……
………

岡本「おうたまき、魔貨持ってんならヴァーチャルライブハウス
   行ってこい!」
   
岡本「うちのトレーナーよりは少しはマシな
   トレーニングができるってもんだ」

たまき「ふぇい……」

岡本「なんだその気が抜けた返事はぁぁ!メシ抜きにするぞ!!」

たまき「あいあいさぁ!!!」



25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:39:53.90 ID:y4Xzc9QIo

ヴァーチャルガール「いらっしゃーい!今日は何しますぅ?」

たまき「あっ昨日と同じで!」

ヴァーチャルガール「レベルはぁ?」

たまき「じゃあ…今度はLV2でお願いします!」

ヴァーチャルガール「レベル2は100魔貨頂きまーす!
            大丈夫よ!頑張ってね♪」



26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:40:40.50 ID:y4Xzc9QIo

……
………

たまき(あれ?控室?いつもならいきなりステージから始まるのに…)

たまき(お客さんの声も聞こえない……)

たまき(おっかしーなぁ)ガチャッ

たまき(!!……誰か向こうを横切った!)

たまき(気になる……追いかけてみよう!)ダッ

たまき(確かあそこのカドを左に……)

「やあ」

たまき「ひゃあっ!!……お客さん!ステージはあっちですよ!
    ここは関係者以外…」

たまき(車椅子……)




27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:41:36.87 ID:y4Xzc9QIo

車椅子の男「私は客じゃないよ…」

車椅子の男「君に会うためヴァーチャルライブの
      仮想空間に入らせてもらった
      私の名は…STEVENとしておこう」

たまき「私に会うため?」

STEVEN「実は君に渡したい物があるんだ
     それは私の作った……
     悪魔召喚プログラムだ
     間も無くある事件がきっかけで
     ここ”TOKYOミレニアム”に
     悪魔の群れが溢れ出るだろう
     ミレニアムはずっと悪魔の出現を
     抑えてきたがもう無理だね」

たまき「悪魔召喚プログラム!?私に悪魔と戦えって言うの!?」



28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:42:18.09 ID:y4Xzc9QIo

TEVEN「悪魔がこの世界に入り込んでくるのは
    もう止めようが無いんだ
    悪魔の力を利用してゆかなければ
    人間は生き残れないだろう
    その時に備えて悪魔を使える力を
    持つ者にこれを渡そうと思う」
      
STEVEN「君が何者か私は知らん
     知ろうとも思わん
     ただ力ある者と思われるが故に
     このプログラムを渡すんだ
     私の話がわかったかね?」
      
たまき「私に…そんな力が?でも私戦ったことなんか……」



29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:43:35.73 ID:y4Xzc9QIo

STEVEN「わかったかね?」

たまき「は、はい!」

STEVEN「よしよし、物わかりがいいね
     悪魔召喚プログラムはアームターミナルに
     インストールして君の事務所に送る
     じきに届くだろう
     大事に使ってくれたまえ」
      

STEVEN「君には期待しているよ
     またどこかで会うことになるだろう
     今後ともよろしく……ではまた」
    
たまき「あ、あの!!」

……もし……この通信を……
……受取っていたら……こちら……



30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:44:20.67 ID:y4Xzc9QIo

たまき(まただ……頭が……)

……
………

男「彼女は知力に優れている……
  彼女の名前をつけてあげなさい」
  
たまき「琴吹……紬です」

たまき(声が勝手に……!)

男「彼女の名は紬か……そうか」

……
………

……紬……す……

……琴吹 紬…です……

……今…アルカディア………

たまき(紬!?さっきのと同じ……
    混線でもしてるのかな?)
    
たまき(もういいや……今日はトレーニングやめよう)

ヴァーチャルガール「もう終わるの?また来てね!」




31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:44:59.39 ID:y4Xzc9QIo

……
………

たまき「昨日といい今日といい……疲れてるのかなぁ」

「これこれ、そこを通りし若者よ」

たまき「うわぁ!!……あれ?」

「こちらじゃ、そなたの左手の方向じゃ」

たまき「部屋の中から…!」

「わらわの前に立ち、わらわの声に耳を
 かたむけるがよいぞ
 さすれば 道は開けよう
 さあ……中へ入るがよい」
 
たまき「は、はい…失礼します」



32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:45:33.56 ID:y4Xzc9QIo

占い師「そなたの迷い、悩みを
    打ちはらい正しき道へと
    導いてしんぜよう
    そなた、ここへ来たのは初めてか?」
    
たまき「はい(こんなとこに占い師の人なんていたっけ?)」

占い師「では、 ロハで占ってしんぜよう」

たまき(いつもはお金取るんだ……)



33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:46:14.09 ID:y4Xzc9QIo

占い師「うむ……うむむむむ
    そなたの心の奥底に
    1人の女性の名前が沈んでおる
    その名前、思い出せるか?」
    
たまき「えぇ!?そんないきなり言われて……うぅっ」

たまき(頭が痛い……)

たまき(ダメだ……思い出そうとすると頭が……)

占い師「思い出せぬか……
    ではその女性の名前、わらわが伝えよう……
    その名前は………」

占い師「田井中 律じゃ
    律という名前
    ゆめゆめ忘れるでないぞ」
    
たまき「田井中 律…か……」




34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:47:17.20 ID:y4Xzc9QIo

……
………

岡本「たまき!!お前今までどこで油売ってたんだ!!」

たまき「ひゃ~ごめんなさーい!」

岡本「ったく、悪魔にでも襲われたかと思ったぜ」
     
たまき「心配…してくれたの?」

岡本「…ばかやろう!明日は決勝戦だぞ!!」
  
たまき「ああ!!そうだった!!」

岡本「あと1勝でお前はチャンピオンだ!
   今日はもうゆっくり休みな」

たまき「うん!ありがとう岡本さん!
    私……頑張るね!!」
    
岡本「へっ!早く寝ろってんだ」



35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:48:39.66 ID:y4Xzc9QIo

……
………

……がなぁ…もう少しで……

たまき「んぁ………?」

たまき(岡本さん……まだ起きてたんだ…)



36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:49:13.69 ID:y4Xzc9QIo

岡本「あと1勝でチャンピオンなんだぞ~」

岡本「お前も生きてりゃ……ぐっ…うっうっ」

たまき(写真見て……泣いてる……)

岡本「たまきよぉ………」

たまき(え!?)ガタッ

岡本「!!」



37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:49:59.18 ID:y4Xzc9QIo

たまき「あ……」

岡本「み、見てたのか?」

たまき「あ、いや、その……」

たまき「写真……たまきって……」

岡本「俺の娘だ」

たまき「娘……さん」

岡本「丁度お前くらいの年にな……」

岡本「悪魔に殺された」

岡本「ギターバトルのスタジアムに向かう途中にな」

たまき「そんな……じゃあ、このギターは!」

岡本「娘の形見だ……」

岡本「ギターバトルトーナメントに優勝することは…
   俺の夢であり、娘の夢でもあるんだ」
   



38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:50:45.36 ID:y4Xzc9QIo

岡本「俺は悪魔が心底憎い」

たまき「岡本さん……」

岡本「だが今更悪魔の野郎どもに復讐しようなんざ思わん」

岡本「娘もそんなことしたところで浮かばれねぇ」

岡本「俺は記憶を無くしたお前に娘と同じ名前を付けちまった……」

岡本「たまき……娘の夢を…叶えてやってくれ…頼む…」

たまき「岡本さん……私、絶対優勝する!
    娘さんのギターで……優勝してみせるよ!」
    
岡本「たまき……」

岡本「とりあえずもう今日は寝ろ!」

岡本「それとな……パジャマの下くらい穿いて出てこいよ…
   目のやり場に困るわい」
   
たまき「え?……きゃあっ!!」



39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:51:16.37 ID:y4Xzc9QIo

……
………

岡本「おう、たまき…起きろ!!」

たまき「あ…おはよう!岡本さん!」

岡本「な……珍しく寝起きがいいじゃねぇか」

たまき「だって、今日は大事な日だもん!」

岡本「へっ……さぁ、早いとこスタジアムへ行くぜ」

岡本「たまき!!」がしっ

たまき「は、はい!!」

岡本「いいか、お前は上手い!必ず勝てる!!
   俺の教えた事を守ればな」
   
たまき「うん!!……頑張ります!!」



40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:51:49.13 ID:y4Xzc9QIo

―――スタジアム

スタジアムの男「よお、岡本のおっさん!
         おまえん所のギタリストを
         連れてきたようだな……
         ヘマしないようにな
         客どもが頭にきて暴れるからな」
        
岡本「なんだとこの野郎!」

スタジアムの男「へへ…まぁまぁ落ち着け」



41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:53:19.05 ID:y4Xzc9QIo

スタジアムの男「決勝戦はダンジョン・マッチだ
          それぞれの入口から中に入り
          ダンジョンを通って真ん中にある
          ステージに向かう」
        
スタジアムの男「ダンジョンの中にはエフェクターが
          いくつか置いてある
          うまく拾えば有利に演奏できるだろう」

スタジアムの男「両方のギタリストがステージに上がったら
          本当の戦いの始まりだ
          客の投票が多かった方が勝ち…
          ルールはわかったな?」



42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:53:53.15 ID:y4Xzc9QIo

たまき「はい!」

スタジアムの男「じゃあたまき、上に行け」

岡本「ここまで来たらもう何も
   言うことはねぇ!自分の力を信じろ!
   お前は上手い!おまえは勝つ!
   さぁ、行ってくるんだ!」



43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:54:37.28 ID:y4Xzc9QIo

……
………

ワアアアアァァァァ……

アナウンス「本日のメイン・イベント!
      トーナメント決勝戦を行います!
      チャンピオンを争うギタリストは……
      キャサリン・サワコ!
      ……そして、たまき!
      READY! GO!」
      
キャサリン・サワコ「お前が………」

たまき(うっ……頭が……こんな大事な時に!!)



44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:55:20.69 ID:y4Xzc9QIo

……
………

男「……彼女は君によく似ている……
  力もほとんど同じ……
  …彼女の名乗るべき名を
  決められるかね?」
  
たまき「はい、中野 梓です」

男「彼は梓と名乗るのか…なるほど……」

……
………

キャサリン・サワコ「ちょっと!聞いてるの!?
            スルーだけはやめて!こたえるから!!」



45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:55:58.82 ID:y4Xzc9QIo

たまき「あ……」

キャサリン・サワコ「ふふふ…よくここまで勝ち上がってきたわね
            ほめてあげる……あなたの演奏を
            そして……
            悲しんでやるぜえええ
            貴様のラストステージを!」



46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:56:42.35 ID:y4Xzc9QIo

ドラムのカウントが始まる……

たまきとキャサリンのアドリブバトル開始

キャサリン・サワコ「おおおお前ら会いたかったぜえええ」~~♪

ワアァァァァァァ

たまき(う・上手い!なんて正確な速弾きなの……)



47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:57:09.82 ID:y4Xzc9QIo

キャサリン・サワコ「どりゃあああああ」~~♪♪

たまき(ライトハンドタッピング!!)

キャサリン・サワコ「ガギグゲゴガギ」~♪

たまき(歯ギター!!)



48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:57:39.01 ID:y4Xzc9QIo

たまき「負けない……負けてられない!!」

たまき「感情を音で表現するんだ!!」

たまき「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒートぉ!!」♪♪♪



49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:58:21.52 ID:y4Xzc9QIo

……
………

アナウンス「結果発表!!889対956票で……」

アナウンス「チャンピオンが決まった!
       新チャンピオンは……
       たまきだ!!
       新チャンピオンは……」
      
キャサリン・サワコ「……あと1回勝てば……
            私はチャンピオンになって…
            センターへ行けたのに……」



50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:59:02.90 ID:y4Xzc9QIo

―――新岡本事務所

岡本「まったくチャンプさまさまだなぁ
    ジムも立派になったし……  
    これからも勝ち続けて稼いでくれよ!
    勝ち続けりゃマダムからお声がかかって
    お屋敷に招かれて……
    うへへへ…マダム様……」
   
たまき(うぅ…昨日の岡本さんはどこへ……)



51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 02:59:38.53 ID:y4Xzc9QIo

岡本「た、たまき!何見てやがる……」
    おう、お前だってセンター市民に
    なれるんだぜ!」

岡本「おっそうだ……お前宛に差出人不明の荷物が届いてたぞ」

たまき「荷物?」

……大事に使ってくれたまえ……

たまき(まさか……本当に!)



52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:00:45.16 ID:y4Xzc9QIo

岡本「お前宛に荷物なんて珍しいことも……
    おい!それ……アームターミナルじゃねえか!
    お前戦士にでもなるつもりか!?」
   
たまき(夢じゃなかったんだ……)

岡本「……ん?
   おまえに客が来たみたいだな」



53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:01:30.12 ID:y4Xzc9QIo

「新チャンピオンホークはここかぁ!?
 ……あんたがそうか!!」

「私は田井中 律!センターから来たんだ!」

たまき「田井中……律?」

たまき「占い師!!」

律「は、はい?」



54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:02:34.14 ID:y4Xzc9QIo

岡本「センターから来た姉ちゃんが
   一体何の用だ?」
   
律「新チャンピオンにお願いがあって来たんだ!
  人探しの手助けをしてくれ!
  実は半年前センターで爆発事故が起きて……
  その時の大混乱で小さな女の子が
  1人行方不明になった……」
  
律「爆発事故は2人の科学者目加田と
  花田が起こしたらしいんだ
  2人とも事故の時に姿を消した……
  私はすぐに女の子を探したんだけど
  手がかりは全く無かったんだよ
  ただ、2人の科学者のうち
  花田の隠れ家がわかったんだ!」
  
律「それがヴァルハラのマダムの館
  チャンピオンはマダムの館に
  招かれるって言うじゃん!
  だから私も連れてってよ!
  他にマダムの館へ入る方法が無いんだ!!
  お願い!私も連れてってくれ!」



55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:03:17.05 ID:y4Xzc9QIo

たまき「で、でも……」

律「もうあんたしか頼れないんだよ!お願い!」

岡本「女がこれだけ頼んでるんだ……
    聞いてやれや」
   
たまき「う、うん……わかった!律さん、一緒に行こ!」

律「あ、ありがとう!!」

岡本「お?また客が来たみてぇだな」



56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:04:03.15 ID:y4Xzc9QIo

男「あなたが新チャンピオンの
  たまきさんですね
  私はマダムの使いで参りました
  マダムはぜひあなたにお会いしたいと
  申しております
  館までおいで下さい」
  
男「こちらがマダムからの
  ”招待状”でございます
  なお付き添いの方は1人までです
  悪しからず……
  ではヴァルハラ北東の
  マダムの館でお待ちしております」

岡本「どういうこった!?
   マダムの館には
   2人しか行けねぇってのはよぉ!!」
   
たまき「おおお岡本さん落ち着いて!」

岡本「まぁ約束は守らねぇとな……
   早ぇとこ2人で行ってきな」



57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:04:30.49 ID:y4Xzc9QIo

……
………

律「さすがに道中丸腰じゃ危ないな……
  たまき!身を守る物を買いに行こう!」
  
たまき「了解です!50魔貨しかないけど……」

律「しょうがない……私が立て替えるよ……」



58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:05:07.53 ID:y4Xzc9QIo

……
………

たまき「ど……どうかな?」

律「おーサマになってるじゃないか!」

たまき「でも…私銃なんて使ったことないよ……」

律「簡単だよ!ここをこうやって……」

たまき「ふんふん」

律「あとは狙いを定めて……」

たまき「ふんふ……」パーン!!

律「ぎゃああああ!!あ、危ねっ!!」

律「私を殺す気か!!!」

たまき「す、すびばぜん……」




59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:05:58.12 ID:y4Xzc9QIo

……
………  

たまき「ねね、律さんってさ……」

律「ははっ、[律]でいーよ!
  さん付けで呼ばれるのには慣れてなくてさ」
  
たまき「ん~呼び捨てじゃ私もなんか恥ずかしいなぁ……
    じゃあ、律ちゃんって呼んでもいーぃ?」

律「律ちゃんか……好きに呼んでくれていいよ!」

たまき「えへ~、律ちゃーん」

律「な、なんか恥ずかしい……」

律(こんな普通の女の子が本当にチャンピオンなのか……?)

律(そしてなんでアームターミナルを……)




60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:07:01.29 ID:y4Xzc9QIo

律「たまきはなんでまたヴァルハラで
  ギターなんか弾いてるんだ?」
  
たまき「ん~……わかんない!」

律「へ?」

……
………

律「そうか……じゃあ気付いたらヴァルハラにいたんだ……」

たまき「そうなの……このたまきって名前も岡本さんに
    付けてもらったんだぁ」
    
たまき「昔の事思い出そうとすると頭がキーンって痛くなって」

律「思い出せるといいな……昔の事」

たまき「うん……あっ!あれがもしかして!」

律「あぁ、マダムの館だ!間違いない」

門番「”招待状”を持っているな……
   あ、あなたが新チャンピオンのたまき様!
   さあ!エレベーターへどうぞ!」
   
律「す、すごい待遇だな……たまき?おい!」



61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:08:09.29 ID:y4Xzc9QIo

……
………

男「彼女は…君の……なのだ
  …彼女にふさわしい名を
  付けてあげたまえ」

たまき「真鍋 和です」

男「和か……良い名だ……」



62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:08:37.36 ID:y4Xzc9QIo

……
………

律「おい!…しっかりしろ!!」

たまき「ほぇっ」

律「急にぼーっとしちゃってどうしたんだよ!」

たまき「あ、ああゴメ~ン!」

律「さっ行こう!」




63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:09:06.79 ID:y4Xzc9QIo

―――マダムの館

執事「これは新チャンピオン様……
   よくいらっしゃいました
   マダムがお待ちかねです」
   
執事「マダム…ただいま新チャンピオンが
   いらっしゃいました」

執事の背後にあった緞帳が上がり巨大なモニターが現れ

煙草を燻らす女性の姿が映し出される




64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:10:15.54 ID:y4Xzc9QIo

マダム「私はこのヴァルハラを治める者
     みなは私を”マダム”と呼びますわ
     私はヴァルハラの事全てを
     センターから任されていますのよ」
    
マダム「私達が開くコロシアムやカジノに
     人々は群がり……その場限りの快楽に
     身を委ねています
     そしてヴァルハラは平和に栄え
     人々は争う事もなく楽しむ……
     良い事ではありませんか
     私は今のヴァルハラは
     望ましい姿だと思っていますわよ
     これをご覧なさい」
    
モニターの映像がマダムから巨大な建設物へと変わる



65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:12:00.03 ID:y4Xzc9QIo

マダム「これがミレニアムを管理し
   治めている”センター”ですわ
   センターはミレニアム全体の
   管理体制の強化を目論んでいますの
   しかし私はヴァルハラをこれまで通り
   自由なエリアにしておくつもりですわ」
   
マダム「…ところで困った事が起こりました
     私の所で使っていた科学者が
     逃げ出してしまったのです
     彼は魔界との入口を開けて地上に
     多くの悪魔を召喚するつもりですわ」
   
マダム「あなたを私の館に呼んだのも
     彼を探し出し、連れ戻してもらいたいから
     なのです……よろしいかしら?
     彼の名は花田……」
   
律「花田だって!?花田はここにいるんじゃなかったの!?」




66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:13:34.43 ID:y4Xzc9QIo

マダム「そう…花田はスラム街に
     逃げたらしいのです
     頼みましたわよ、たまき
     ああ、そうそう……
     あなたに私のペットを
     貸してあげましょう」
   
マダム「ケルベロス、いらっしゃい」

たまき「うわわ!おっきい犬!!」

マダム「魔獣ケルベロスがあなたに
     力を貸します
     きっと役に立つでしょう
     ケルベロス……たまきに
     ご挨拶しなさい」

たまき「ねーねー律ちゃん立派な犬だねぇ」
    
ケルベロス「お前が新チャンピオンのたまきか」
      
たまき「うお!律ちゃん!犬が喋ったよ!これは一大事!」

ケルベロス「低レベルの人間は相手にしないが
       マダムの頼みだ……ついていってやるよ
       今後ともよろs」
      
たまき「よーしよしよし!お手!ワンちゃんお手!!」

ケルベロス「………」

たまき「あっおやつに食べようと思ってた干し肉!食べる?」

律「おいたまき…いい加減に」

律「あ、食べた」

律「お手どころかチ○チンまで……」

マダム「では頼みましたわよたまき」



67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:14:18.64 ID:y4Xzc9QIo

―――スラム街

ケルベロス「そっちじゃない!右だ、右へ行け」

たまき「へーい……」

ケルベロス「お前真性の方向音痴だな」

たまき「う…(図星)」

ケルベロス「右へ行って奥の階段だ!
       この下の階から匂ってくるぞ」
     
律「使えるナビだな!」

たまき「ケルナビだね!」

ケルベロス「貴様ら……」

ケルベロス「この部屋だ、この部屋に花田がいる」

律「花田……たまき!行こう!」



68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:15:27.13 ID:y4Xzc9QIo

……
………

花田「貴様ら!ここは大天才科学者
    ドクター花田様の研究所だ!入るな!
    今大事な所なのだ!」

律「花田!お前をセンターに連れ戻す!」


花田「おれのような大天才はだな
    自由に研究させるべきなのだ!
    センターの奴らもマダムのババアも
    そこが全くわかっとらんから俺は
    1人で研究する事にしたのだ!!」

花田「魔界へのトンネルができたのだぞ!
    今までの面倒なやり方はおさらばだ!
    これからは悪魔を呼び放題!」
   
たまき「ええ!?」



69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:16:21.75 ID:y4Xzc9QIo

花田「まずは次の品々を揃える
    最初に”わらうにんぎょう”
    つぎに”なくにんぎょう”
    さらに”おこるにんぎょう”
    そして最後に”おどるにんぎょう”
    この霊力に満ちた4体を現界と
    魔界が近づいている場所に置く……
    そうすれば魔界への入口が開くのだ!
    見よ!!」

魔界の入り口が開く……




70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:17:20.52 ID:y4Xzc9QIo

花田「さあ、メルクリウスよ!
   俺の邪魔をするこいつらを
   殺してやれ…れれれ…
   こここ……
   …殺すのは…俺じゃ…ないよ…」ドサッ
   
悪魔の姿が具現化していく

ケルベロス「ふん、相手してやるか」

たまき「ひ、ひええええ」

律「たまき、下がってろ!!」パン!パン!

律「しまった!外したか」

律「たまき!!危ない!!」

メルクリウスはたまきめがけて猛然と突進する

たまき「きゃあああ!!……あ」

たまき(頭が……)



71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:17:58.48 ID:y4Xzc9QIo

……
………

気が付くと私はアタックナイフを手にして

立ち尽くしていた

目の前には

八つ裂きにされたメルクリウスの死体……

ケルベロス「こりゃ驚いたな」

律「たまき……お前……」

たまき「へ?……きゃあっ!!」カランッ

たまきは何色ともとれぬ血液が付着したナイフを投げ出す

律(なんだあの尋常じゃない戦闘能力は……)



72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:18:49.84 ID:y4Xzc9QIo

ケルベロス「なかなかやるじゃないかたまき……
        気に入ったぞ」
      
たまき「私……私……!?」

律「と、とにかく無事で良かった!」

祭壇には花田が使用した4体の人形があった

律「この人形は回収しよう!誰かがまた変な気を起こしても
  困るからな」
  
たまき「そ、そうだね!」



73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:19:43.04 ID:y4Xzc9QIo

―――マダムの館

執事「お待ちしておりましたたまき様……
    ただいまマダムをお呼びします」
   
ケルベロス「ではお別れだ
        花田は連れ戻せなかったが
        おまえなかなか強かったな
        気に入ったぜ……
        いずれまた会おう」
      
ケルベロスは去って行った



74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:20:29.22 ID:y4Xzc9QIo

マダム「たまき、ご苦労さまでした
     あなたなら花田を連れ戻して
     くれると思ったのに…残念だわ」
    
マダム「ところであなたにお客様が
     いらしてるの
     センターからの使いの方よ」
    
たまき「お客??」

?「君が新しくチャンピオンになった
  たまきか……
  思い出すんだ!自分の名前を!
  君の名は……」



75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:21:17.84 ID:y4Xzc9QIo

……
………
 
男「……目覚めたか……
  君が神の僕となるか…
  悪魔の手先となるか…
  これは大いなる”賭け”だろう
  全ての人間の未来をかけた……
  では君の名を自分の意のままに
  名乗るがいい」   

「ユイ……ヒラサワ」

唯「平沢……唯です」

男「唯か……良い名を選んだな…ふふふ」




76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:22:00.19 ID:y4Xzc9QIo

……
………

?「……唯!
  どう?思い出した?
  唯……私は秋山 澪
  ずっと…君を探していたんだ」
  
澪「元々君はセンターの人間なんだよ、唯……」

唯「私が……センターの人間?」

律「な、なんだってえ!?」




77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:22:47.42 ID:y4Xzc9QIo

澪「そして律……
   あなたにもセンターへ戻れという
   命令が出ている
   2人ともすぐセンターに来てもらいます」

マダム「驚いたわね……
     あなたがセンター市民だったなんて……
     それならわざわざスタジアムで
     バカな真似ををしなくてもよかったのに」
   
マダム「あなたはこんな所にいる人ではないわ
     さあ、早くセンターへお行きなさい」



78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 03:23:40.89 ID:y4Xzc9QIo

たまき、いや、唯は自分の名前を思い出した

だが、蘇った記憶は完全ではなかった

唯は失った記憶の断片を求めるかのように

センターへと向かう


第一章 キヲクノカケラ! 完




79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:37:54.74 ID:y4Xzc9QIo

―――センター管制室

律「司教!戻って参りました」

司教「2人揃って来ましたね
    2人共帰ってきたと言うべきですか」

唯「帰ってきた……」

唯はその言葉に違和感を覚えた
  
司教「とにかく無事で何よりです
    この”市民IDカード”は
    唯、あなたの物です
    やっと本来の持ち主に渡せます」
   
律「良かったな唯!これで晴れてセンター市民だぞ!」



80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:38:37.73 ID:y4Xzc9QIo

第二章 ワタシハメシア!?


司教「さて、律……
   輝けるテンプルナイトが勝手に
   センターの外へ出てはいけませんね
   奥でわけを聞きましょう
   誰かヒロコを連れていって
   あげなさい」
   
律「!?ちょ……やめろっ離せ!」

唯「律ちゃん!」



81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:40:15.35 ID:y4Xzc9QIo

律「唯!!…いろいろ助けてくれてありがとう!
  女の子が見つけられなくて残念だけど……
  いつかまた会えたらいいな!」
  
テンプルナイト「ほら、行くぞ!」

律「うるさいな!わかってるよ!」

律はテンプルナイトに連行されていった



82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:41:51.96 ID:y4Xzc9QIo

司教「唯よ……よくぞ戻ってくれました
    あなたはセンターからさらわれた時
    目加田に記憶を消されました
    本来自分が行うべき事もあなたは
    覚えていないようです」
   
唯「さらわれた?行うべき事??」   

司教「唯、あなたは救世主となるのです
    メシアとなる定めを背負って
    生を受けたのです
    あなたの素晴らしい力は
    人々を救うためにあるのです」



83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:43:56.06 ID:y4Xzc9QIo

司教「我々はかつてトウキョウと呼ばれた
    この地に”ミレニアム”を作りました
    荒れ果てた世界で人々を救うため
    人々が永遠に平和な日々を送れる
    千年王国を現実のものとするために……
    そして我々のミレニアムが
    真の千年王国となるためには
    我々を導くメシアが必要となりました」
   
司教「そこへ生まれてきたのがあなたです
    あなたこそ神が救世主として
    我々につかわされた御方なのです
    神はまたメシアたるあなたにふさわしい
    パートナーもつかわされました」
   
唯「私が……嘘……」



84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:48:17.85 ID:y4Xzc9QIo

司祭「和…お入りなさい」

唯「!?」




85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:50:00.68 ID:y4Xzc9QIo

和「お帰りなさい、唯……
  と言ってもあなたは覚えていないのね」
  
唯「うん……何が何だか」

和「かわいそうに……
  でもこれからは私がついていて
  あげるわ
  少しずつ思い出していけばいつか
  元の唯に戻れるはず……」
  
唯「あ、ありがとう」

司教「唯よ……
    ホーリータウン・エリアで大変な事が
    起こっています
    キングフロストがエリア全てを凍らせ
    バジリスクが毒ガスを撒き散らし
    多くの人々が死んでいます
    ホーリータウンを人々をお救い下さい
    センター西の入口から
    ホーリータウンに入れます」




86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:52:12.04 ID:y4Xzc9QIo

……
………

和「唯、名前以外に何か思い出した?」

唯「んーとね……よくわかんない」

和「悪魔との戦い方は?」

唯「私今まで戦ったことなんか……あ!」

唯「スラム街で悪魔にやられそうになって……
  もうダメだ~!って思ったら頭がボーっとして
  気が付いたら私…悪魔をやっつけてたみたい……」
  
和「そう……(戦闘能力は失ってない…か)」

唯「あとは……アイスが好き!」

和「ふふ……それは変わってないのね」

唯「そうだ!ちょっと寄りたい所があるの!」



87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:53:17.84 ID:y4Xzc9QIo

―――岡本事務所

岡本「おう!たまき!戻ってきたか!」

岡本「ん?そちらの姉ちゃんは?」

和「センターのテンプルナイト
  真鍋 和と申します」

唯「岡本さん!あのね……」




88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:54:39.84 ID:y4Xzc9QIo

……
………

岡本「そうか……
    たまき……いや、唯っていうんだっけか
    お前元々センターの人間だったんだな」

唯「うん……そうみたい」

岡本「まさかお前がなぁ……
    悪魔を退治しに行くなんてよぉ」
   
岡本「もうここはお前のいるところじゃねぇ……
    早いとこホーリータウンへ行きな!」

唯「岡本さん……今まで…あり」

岡本「うるせぇ!早く行け!!」

唯「うぐっ……うぅ……」

和「唯……そろそろ行くわよ」

唯「うん……」

和「では、失礼します」




89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:56:18.14 ID:y4Xzc9QIo

岡本「唯!!……いや、たまき!!」

唯「!?」

岡本「お前が誰だろうが……俺の中でお前はたまきだ
    いいかたまき……絶対死ぬんじゃねえ
    悪魔なんかにやられるな……
    またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな!」
   
唯「うん…!絶対戻ってくるよ!!
  たまき……行ってまいります!!」



90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/11(月) 23:57:02.89 ID:y4Xzc9QIo

―――ホーリータウン

テンプルナイト「センターから話は聞いています
        どうぞお通り下さい」
        
プシューッ……

ドアが開くと冷気が流れ込んでくる

唯「さ……さぶいでござる……」

和「キングフロストが街全体を凍らせたからよ
  さあ、大教会へ向かいましょう」



91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:01:34.77 ID:B8pxEjsjo

―――大教会

唯「さーぶーいー!!ねぇ和ちゃん帰ろうよ~」

和「あんたここに何しにきたのよ!」

唯「なんで和ちゃんは平気なの~?」

和「あぁ、私なら保温機能付きのインナーを着てるから…ほら」

唯「ちょ……和ちゃんだけズルい!!」

バサッ バサッ ズシン!!

唯「おわぁ!!」



92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:02:21.44 ID:B8pxEjsjo

和「バジリスク!!」

和「こいつが毒ガスをばら撒いた元凶よ!
  唯!このガスマスクを付けて!!」コーホー
  
唯「また和ちゃんだけ……」

グルルルル……

バッ!!

唯「!!」

バサッ バサッ……

唯「逃げちゃった……
  このマスクが怖かったのかな」コーホー
  
和「そんなことあるわけないでしょ!」コーホー

和「キングフロストを倒すのが先決ね」コーホー




93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:03:09.64 ID:B8pxEjsjo

……
………

唯「ここも開かないよ~」

和「ほとんど凍結してるわね……」

唯「はぁ……ん?…和ちゃん!!床を見て!!」

和「冷気の流れが見える……?
  唯、これを辿って行くわよ!」
  
和「この部屋ね……んんん!!」グッ

ガリガリ……ゴゴ……

和が力を思い切り込めると

少しずつドアが開いていく



94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:04:23.77 ID:B8pxEjsjo

キングフロスト「ヒイイホオオォォ!!」

キングフロスト「おいらとってもゴキゲンだよ
          なんたって好きなだけ凍らせて
          いいんだもんねー」
        
和「そこまでよ!」

唯「ぶぇっくし!!!」

唯「は…鼻水が凍ったでござる……」

キングフロスト「なんだー邪魔しに来たのかー?
          凍らせてやるー!ヒーホーー!」



95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:05:29.05 ID:B8pxEjsjo

キングフロスト「ヒーホー――!!」ヒョオオオォォ

和「唯!よけて!!」

唯「とっとっと!!」ゴロン! カランッ

唯「あっ!ナイフが……」

ピキピキ……

唯「凍っちゃった……」



96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:06:42.67 ID:B8pxEjsjo

和「これを使って!」バッ

唯「ほっほえっ」パシッ

和「見ての通りあいつの弱点は[火]よ!
  その石には火の魔力が込められてるわ!
  隙をみてあいつに投げるのよ!」
  
唯「わかった!!」

和「私が引き付ける!」

和「マハザン!!」

キイィィ……ブワッ!!

衝撃波が氷を砕きながら

キングフロストに向かっていく

唯「すごい!和ちゃん魔法使えるんだ!!」

ボゴーン

キングフロスト「あいたー!!い、痛いホー!!
          でも……へっちゃらだホー!!」
        
和「あんまり効いてない……か」



97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:07:57.03 ID:B8pxEjsjo

キングフロスト「もう怒ったホー!お前から凍らせてやるー!」

ズン… ズン…

唯(今だ!!)

唯「てーい!!」ブンッ

カッ! ゴオオオオ

キングフロスト「うわちゃちゃちゃ!!あっちぃホー!! 
          体が溶けちゃうホー!!」
        
和「唯ナイス!!砕け散れ!!」

和「マハザン!!」

キイイイィィ……



98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:08:45.14 ID:B8pxEjsjo

……
………

キングフロストが消滅すると

街を包んでいた冷気が収まった

唯「ふぃ~……」

和「助かったわ唯……ありがとう」

唯「いや~そんなことないよ~」

唯「もうこのナイフ……使えないや」

和「センターに戻れば武器を研究してるラボに剣があるわ」

和「一旦外へ出ましょう」




99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:09:58.47 ID:B8pxEjsjo

プシュー……

和が大教会より外に出ると

目の前にバジリスクが待ち構えていた

和「しまっ……」

ゴバアァァァ

和「うっ!ゴホッ!!ゴホッ!!
  か・体が痺れ……」
  
唯「和ちゃん!!」

和「唯…私のさそりムチを使って……ゴホッ」

唯「和ちゃん……そこで休んでて!!」




100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:11:16.64 ID:B8pxEjsjo

グルルルル……

ギャアアアァァ!!

唯「わわわっ」サッ

唯「こんの!!」シャッ!! ザク!

ギャア!!

グ…グワアァァァ!!

唯「余計怒らせちゃった!!」

ブンッ

バジリスクの尻尾が唯を襲う



101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:11:48.91 ID:B8pxEjsjo

ドゴッ!!

唯「がっ……」

唯「…………」

バジリスク「!?」

唯「…………」シャッ! 



102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:12:27.81 ID:B8pxEjsjo

……
………

ギョエエェェ…… バタッ

和(な……なんて強さなの……)

唯「はっ!和ちゃん!!大丈夫!?」

和「何とか……体も動くようになってきたわ」

和「それよりも唯……今の戦いっぷり…」

唯「あ、あははは……なんか夢中で……」

和「それがあなたの能力よ」

唯「へ?」



103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:13:20.36 ID:B8pxEjsjo

和「人間だけど、悪魔と対等……
  いや、それ以上の力で敵に立ち向かえる……」
  
唯「でも!今までそんな力出したこと…」

…君が神の僕となるか…
…悪魔の手先となるか…
…これは大いなる”賭け”だろう
…全ての人間の未来をかけた……
  

唯(あ、頭が……)

和「まだコントロールできてないのよ…
  じきに思い出すわ」
  
和「さ、センターに戻って報告よ」

住人「おい、おまえら」

唯「はい?」



104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:14:06.50 ID:B8pxEjsjo

住人「おれたち たから さがしてる
    さっき へんな なまくびひろった」
  
唯「なな、生首!?」

住人「ぶきみ うれない おまえら いるか?」

和「結構よ」

和「さ、行くわよ!」

唯「う、うん!」



105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:15:18.42 ID:B8pxEjsjo

―――センター管制室

司教「ホーリー・タウンでの悪魔退治、御苦労様でした
    律から花田の最期について聞きました
    彼は自分の能力に自信を持ちすぎたようですね」
   
司教「後は目加田だけですが
    一体どこにいるのでしょうか……
    彼は放っておいたら何をするか
    分からない花田以上の危険人物です」
   
和「目加田博士……」

「司教様!!」

神父「司教様!大変なことが……」



106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 00:16:11.45 ID:B8pxEjsjo

唯はまだ自分の置かれている状況に

現実味が湧かなかった

司教から伝えられたメシアの定め

和が言っていた自分の能力

ヴァルハラでギターの練習に明け暮れた日々が

遠い昔のように感じた……



第二章 ワタシハメシア!? 完






108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:01:01.27 ID:B8pxEjsjo

「司教様!」

神父「司教様!大変な事が……」


司教「……御苦労でした
    ……唯よ、また大変な事件が起こりました」
   
和(次から次へと……一体…)   

司教「ファクトリー・エリアの地下にある
    発掘現場にベテルギウスが現れました
    そのせいでしょうか、食用に飼われている
    牛型ミュータントのデミナンディが暴れ始めました
    このままではファクトリーで働いている
    人々が危険です」
   
司教「ベテルギウスとデミナンディを倒し
    ファクトリーの人々をお救い下さい
    センター南の入口から地下に入って下さい」
 




109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:02:13.59 ID:B8pxEjsjo

第三章 ロウドウ!
 
 
……
………

唯「デミナンディかぁ……」

唯「和ちゃん私ね!初めてギターバトルに勝った時
  岡本さんにデミナンディのステーキ食べさせてもらったの!」
  
和「そう……それは良かったわね!」

唯「たまたまカジノで勝ったからって理由だったけど」

唯「うふふふ……ステーキ♪ステーキ♪」

和「こ、こらこら……ファクトリーにステーキ食べに
  行くんじゃないんだから!」
  
唯「しゅん……」

和「あ、そうだ!唯、ラボに行って
  新しい武器を調達しましょう」
  
唯「了解!」




110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:04:48.95 ID:B8pxEjsjo

―――ラボ

研究員「おや、あなたが唯様ですね…
     ここでは市民が身を守るための武器を
     研究開発しています」
    
唯「うわぁ~!武器がいっぱい!!」

唯(でも…なんでこんなに武器が必要なんだろう?)

和「この子は武器の扱いを忘れてるの
  何か手頃な剣があれば分けてもらえるかしら?」
  
研究員「これは和様……でしたら
     この量産型のアセイミナイフなんかは…」
    
唯「ねーねー!!このカプセルに入ってる刀!
  短くて可愛いね~!」
  
研究員「坤竜丸ですか……それはまだ開発段階でして」




111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:06:57.36 ID:B8pxEjsjo

唯「こんりゅうまる?」

和「坤竜丸……はるか昔
   神変夢想流の道場主・小野塚鉄斎が所持していた短刀よ
   剣豪達が争奪戦を繰り広げるほどの名刀だったらしいわ」

唯「へぇ~!和ちゃん物知り~!!」

和「でもなんでここにそんな歴史の遺物が?」

研究員「これは本物ではありません……合体剣です」

研究員「坤竜丸のデータを元に市販の刀と悪魔を
     合体させ作成した…いわばレプリカ」
    
研究員「この坤竜丸は試作品なので……」

唯「私これがいい!!これにする!!」

和「唯…わがまま言わないの!」

唯「これじゃないと悪魔と戦えないよ~」



112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:09:01.48 ID:B8pxEjsjo

研究員「そこまで言うのでしたら……
     但し、この刀は意志を持っております」

唯「わーい!!」    
    
和「なんですって?」

研究員「龍神・ケツアルクァトルと刀を合体させたところ
     どういうわけか龍神の精神エネルギーが
     刀に残ってしまったのです」

唯「どう?和ちゃん!!かっこいいでしょ~」ふんす
    
研究員「なので近いうち廃棄する予定だったんですが…」

唯「ふおっ!ぬ、抜けない!この刀抜けないっす!!」

研究員「聞いちゃいねぇ」




113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:10:00.48 ID:B8pxEjsjo

……
………

唯「ぐぬぬぬ……ぷはぁ!ダメだ…抜けないや」

和「唯…そんな刀で良かったの?武器なら他に一杯あったじゃない」

唯「でも可愛いよこの刀!なんか…私を呼んでる気がしたの!」

和「は、はい?」

和「でも本当に使えるのかしらね?この刀」

……無礼な……



114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:10:52.78 ID:B8pxEjsjo

唯「かかか……刀が喋った…」

和「え?何も聞こえなかったわよ?」

……わしの眠りを覚ましたのは貴様か……

……どういうつもりだ…わしを刀に封じ込めおって……

唯「わ、私がやったんじゃないよ~!」

和「唯??」

唯(そっか、和ちゃんには聞こえないんだ)




115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:12:13.17 ID:B8pxEjsjo

……!!……貴様…禍々しいほどの力を持っているな……

……人間か……?……

唯「私?どこからどう見ても今をときめく乙女じゃないっ!」

……おもしろい……

……どれ、付き合ってやるか……

……わしの力…しばらく貸してやる……

カチャリッ

唯「ん?……刀が…?」スラァ……

唯「抜けた!!」

和「よ、良かったわね!!(大丈夫かしら…)」



116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:13:09.67 ID:B8pxEjsjo

―――ファクトリー

和「さてと……まずは牧場を確認しに行きましょう!」

……
………

唯「こんにちは~!!」

和「無事ですか!?」

女「あっ!センターの方ね?
  さっき突然デミナンディ達が
  暴れ始めたのよ」
  
唯「ほ、ホントだ…走り回ってる…」

女「危ないわ…近づかない方がいいわよ!
  きゃあ!また来た!!!」
  
ン゛モオオォォ!!

和「きゃあ!!唯!逃げま…唯!?」

女「危ない!!」

和「………って…え!?」



117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:13:59.32 ID:B8pxEjsjo

唯「べーべーべー……よーしよしよし」ナデナデ

女「手なずけたああああああ」

唯「大丈夫だよ…怖くない怖くない」ナデナデ

モー…

唯「この調子でなだめていけば大丈夫そうだよ!!」

和「いい方法だと思うけど……
  唯、この牧場に何頭のデミナンディーが
  いると思ってるの?」
  
唯「あ…………」



118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:14:39.61 ID:B8pxEjsjo

―――数時間後

唯「や、やっと終わった……」

女「あなたのおかげでデミナンディたちは
  おとなしくなったわ!ありがとう!」
  
和「就職先は決まったわね」

唯「えええええ!」

和「冗談よ……さぁ!次は発掘現場ね!」

……~~♪……

唯(……歌声?)




119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:15:34.63 ID:B8pxEjsjo

―――発掘現場

労働者「おお!センターの人か!!助けてくれ!」

労働者「おれはここの地下3階に
     埋まっている昔のマシンのパーツを
     掘り出しているんだ……
     だけどそこに悪魔が出たんだよ!」
    
和「安心してください、今から行ってみます」

労働者「頼んだ……そうだ!地下は天井がもろく
     なっているからこのヘルメットを付けていった
     方がいい」

和「ありがとうございます」



120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:16:09.44 ID:B8pxEjsjo

……
………

和「さて、行きましょう……ぐわっ!くっさ!!!」

和「このヘルメット…なんでこんなに汗臭いの…」

唯「~♪」

和「よ、よく平気でいられるわね唯……
  私とてもじゃないけど我慢できないわ」
  
唯「何言ってるの和ちゃん!汗は男のアロマだよ!!」

和「そんなアロマいらない」



121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:17:04.16 ID:B8pxEjsjo

……
………

和「ここが地下3階あたりね……」

唯「誰もいないね」

和「みんな非難済みのようでよかったわ」

うわあああああ……

唯「!!……あっちだ!」

和「逃げ遅れた人かしら…行きましょう!」

作業員「た…助けてくれ!!」

唯「もう大丈夫……」

唯「……じゃないかも…」

和「で、でかいわね」



122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:18:00.79 ID:B8pxEjsjo

ギギギギ……

堕天使 ベテルギウスが 一体出た


唯「いっくぞー!!ん……刀が抜けない!!」

……zzz……

唯「坤竜丸ェ……」

グワァッ!! ブンッ

和「唯!!」

和「ジオンガ!!」ドドーン バリバリ

ギギ……




123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:18:33.62 ID:B8pxEjsjo

唯「和ちゃんありがとう!!
  坤竜丸!!起きろーー!!」
  
……んあ………

……ああ、すまんすまん……

カチャリ

唯「だあっ!!」ズバン!!

ギャアアァァ……

和「切れ味抜群ね!!チャンスよ!!」




124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:19:32.68 ID:B8pxEjsjo

……
………

作業員「やっつけてくれてありがとう!
     これでまた精一杯働けるよ!!」
    
唯「働くって……おじさん…ケガしてる」

作業員「働くのがおれの生きがいだ!
     掘って掘って掘りぬくぞ!
     この間も”もくせいのピラー”を
     掘り出したんだ
     もっといろんな物を掘り出すぞ!」
    
唯「……?」

和「さ……センターに戻りましょ」




125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:20:22.85 ID:B8pxEjsjo

……
………

男「おい、あんたらセンターの人間だな」

和「はい…そうですが…?」

唯「ねぇねぇ和ちゃん!来る時あそこに
  建物なんてあったっけ?」
  
和「そういえば……」

男「!!あんたらには監視塔が見えるのか!?」

唯「うん!見えるけど?」

男「ここの人たちはみんなあの塔から
  流れてくる歌声に操られて
  働いているのだ」
  
和「なんですって!?」

……~~♪……

男「……労働こそ我が喜び
  労働こそ我が生きがい……」

唯「!?……和ちゃん!」

和「えぇ……まだ何かありそうね」

和「ひとまずセンターに戻りましょう」




126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 03:21:15.90 ID:B8pxEjsjo

―――センター管制室

「やあ、お疲れ様!」

和「あなたは!」


ファクトリーの一件はひとまず収まった

労働者と歌声の謎を残して……

二人がセンターへ戻ると

そこには司教の代わりに

ある人物が待っていた



第三章 ロウドウ! 完




130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:27:46.32 ID:MFAi12mJo

「やあ、お疲れ様!」

和「あなたは!秋山 澪!」

澪「みんなをを救ってくれてありがとう!
  ところで唯達に見せたい所があるんだ」
  
唯「なになに??」

澪「アルカディア・エリアへ行って!
  そこは千年王国の理想を
  実現しようとしているエリアなの……
  そこには琴吹 紬、通称「ムギ」がいる
  覚えてる?」
  
唯「ムギ……ちゃん?」  
  
澪「まだ思い出せないなら1度会えばいいよ
  アルカディアへはセンター東の通路を
  通れば行ける」



131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:28:30.54 ID:MFAi12mJo

第四章 ワレコソハ!  
  

……
………

唯「ねね、和ちゃん」

和「どうしたの?」

唯「ホーリータウン…元通りになったかな?」

和「あの調子だともう街のシステムも復旧してるんじゃないかしら」

唯「ちょっと行ってみようよ!私、ホーリータウンって行ったこと
  なかったから観光してみたい~!」
  
和「はぁ……しょうがないわね…
  まぁ街を視察するのもセンターの仕事の一環か……
  いいわ、行きましょ」
  
唯「うっほぉ~い♪」




132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:29:11.32 ID:MFAi12mJo

―――ホーリータウンの街

唯「おお!人がいっぱい!!」

和「賑やかさを取り戻したわね」

唯「あっ!和ちゃんお店がある~!!」トコトコ

和「ちょ……あれはジャンク屋……唯!」

ジャンク屋「なんだ……客か」

唯&和(やる気0だ……)



133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:30:52.40 ID:MFAi12mJo

唯「へぇ~なんかごちゃごちゃして汚いけど凄いね!!」

和「それ褒めてるの……?」

唯「あー!!ピックがある~!」

唯(ギター……ずっと弾いてないな……)

唯「和ちゃん!!これ何かな!?お菓子!?」

和「どれどれ?たっぷりアロエゼリー……薄さ0.02mm
  密着感にこだわ……///」

和「唯……これはお菓子じゃないわ」

唯「そうなのかぁ……」



134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:31:38.89 ID:MFAi12mJo

和「ここにいたら目に毒ね……行きましょ」

ジャンク屋「ちょっと待ちな……
       せっかく来たんだからいい物やるよ
       これからもひいきにしてくれよな」

そういってジャンク屋は何かを差し出す

唯「何、コレ??」

ジャンク屋「すいせいのピラーって物らしい」

和「で、使い道は?」

ジャンク屋「知らん」

唯&和(やる気0だ……)




135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:32:10.69 ID:MFAi12mJo

……
………

男「よお、姉ちゃん達……ライブハウスには行ったかい?」

唯「ライブハウス?」

男「ああ、今日は満月だ……
  満月の夜になるとイベントが開催されるから
  行ってみるといい」
  
唯「和ちゃん!!」キラキラ

和「……はいはい」




136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:32:58.68 ID:MFAi12mJo

男「それと……前にこのあたりで変な奴がいたな」

男「魔界に行くのには大教会がいいとか 
  人形がどうだとかよくわかんねぇ事言ってたけどよ」
  
和「魔界……」

和「ありがとうございました」




137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:33:31.46 ID:MFAi12mJo

―――ライブハウス

和「すごい音量……」

唯「和ちゃん!!ステージの近くまで行ってみようよ!!」

和「え?何!?聞こえない!!」



138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:34:55.83 ID:MFAi12mJo

……
………

和「あ……あなた!!」

テンプルナイト「お、お疲れ様れす和様!!
         われあれは常に悪魔との戦いに備えて…ヒック
         …たとえ飲んでいてもです」
        
和「……まったく説得力ないわね」

男「お姉ちゃん楽しんでる~!?」

唯「はーい!!楽しいよ~!!」

和「ちょっと唯!酔っ払いにかまっちゃ……」



139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:35:55.00 ID:MFAi12mJo

男「昔酔っ払いに
   ピラーを集めろって言われたよ
   何のことだろうな?
   その酔っ払い自分のこと
   木星からの使者とか抜かしてやがった」
  
唯「しゃららーら?」

和「しゃらららーら?」

男「それは日曜日よりの(ry」




140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:36:32.45 ID:MFAi12mJo

……
………

唯「あ!!すみっこにギターが置いてある!!」

男「そのフライングVはキャサリンのだぜ」

唯(キャサリン……サワコ……)

男「ギターバトルで決勝まで行ったんだがな……
  負けたのがよっぽど悔しかったのか
  おまけに彼氏にまでフラれたらしくてな
  旅に出ます、探さないでくださいって
  どっか行っちまったよ……」

唯「…………」



141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:38:33.97 ID:MFAi12mJo

司会者「さあ、満月の夜!
    フルムーンナイトはムーンライト・ライヴで
    LET'S ROCKIN'!
まずはギターコンテストだ!
    エントリーナンバー1番から
    LET'S ROCKIN'!」

男「気~が~くーるーいそう~♪」

ワアアアアァァ

和「す、凄い爆音!!本当に狂いそう……
  プリンパ並の破壊力だわ」

唯「いぇーーーい!!」

和(唯…こんなに音楽が好きだったかしら……)



142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:39:21.82 ID:MFAi12mJo

司会者「さあ、飛び入り参加も大歓迎だ!
     豪華なアイテムが君を待ってるよ!
     誰かいないか!?」
  
唯「………」うずうず

和「まさか唯……やめてよね」

唯「お兄さん!!ちょっとこのギター借りるね!!」

男「あ、ああ……」

唯「はーーーい!!私やります!!」

和「ええ!?」



143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:39:54.58 ID:MFAi12mJo

司会者「はい!そこの彼女!!」

司会者「LET'S ROCKIN'!」

ジャラ―ン……

唯(……よし)



144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:40:46.69 ID:MFAi12mJo

唯「しゃららーら!しゃらららーら!!」ジャカジャカ

和(よりによってその選曲か!!)

……おい、あの子……

……ああ…上手いな……




145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:41:41.90 ID:MFAi12mJo

唯「我は~我こそ~は~」~~♪

ワアアアァァ!!

和(ドキドキ)




146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:42:10.33 ID:MFAi12mJo

唯「センターよりの使者~~!!おーいぇ~!!」

和「ズコー――!!!」

ざわ……ざわ……

…おい……聞いたか…

…あいつセンター市民か…

…うっそ!あたしより頭悪そうなのに…

…世の中って不公平だ…

…鬱だ氏のう…

和(き、気まずすぎる)



147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:42:58.92 ID:MFAi12mJo

……
………

司会者「……では 優勝者の発表だ!
     優勝は…………」
    
司会者「飛び入りで参加してくれた彼女!
     おめでとう!
     ”つきのピラー”をプレゼント!
     CONGRATURATION!」
    
唯「やったーーー!!」

和「寿命が縮んだわ……」




148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:43:46.78 ID:MFAi12mJo

……
………

和「月のピラー……ファクトリーでもピラーがどうとか
  言ってたわね」
  
唯「まだ他にもあるってこと?」

和「多分……でも一体何に使うのかしら」

酔っ払い「おう!!見た見た!!
      オレはメシアを見たぞぉー!!…ヒック」
     
和「きゃっ!!……独り言か」



149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:44:29.95 ID:MFAi12mJo

酔っ払い「そりゃもー悪魔を倒して
      みんなを助けるところなんざぁー
      シビれちゃったね!!」
     
唯(わ、私のことかな……)ドキドキ

酔っ払い「そんでそのメシアの名前が……」

唯(ふんふん)ドキドキ



150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:45:06.71 ID:MFAi12mJo

酔っ払い「梓とか言ったっけか?」

唯「ぶべらっ!!!」ズコッ

酔っ払い「ああん……?」ブルルッ

酔っ払い「う~おしっこおしっこ」ジーッ

酔っ払い「俺の黄金銃が火を噴いた……」ジョロロロ



151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/12(火) 17:45:54.68 ID:MFAi12mJo

和「はぁ……まっ平和になったのはいいことね
  そろそろ行きましょ!」
  
唯(梓……はて、どこかで……)


唯達はホーリータウンにて

用途不明の[ピラー]を手に入れた

そして男が口走った

[梓]という名前が

唯の耳に残る……


第四章 ワレコソハ!! 完



152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:44:44.14 ID:ECkmEwJMo

―――地下通路


テンプルナイト「唯様!アルカディアへ行かれるのですね
        ささ、どうぞお通りください」
        
唯「あ、ありがとうございます……って……え?」

唯「へ、部屋?」

ドアを開けた唯は戸惑いを隠せなかった

いつもならドアを開けると

唯を新鮮な外の景色が迎えてくれたはず

だが、目の前に飛び込んできたのは

転送ターミナルが設置された

無機質な光景だった



153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:46:37.36 ID:ECkmEwJMo

第五章 メシアッテナニ?



和「ああ、アルカディアだけは何故か
  この転送ターミナルからしか入れないのよ」

唯「そ、そうなんだ」

声「アームターミナルヲセツゾクシテ
  アクセスシテクダサイ」
  
唯「こうかな……」カチャッ ピッ
 
声「テンソウヲカイシシマス」




154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:47:21.98 ID:ECkmEwJMo

―――アルカディア

唯「うわあ~!!キレイ~!!」

和「ホントここは楽園と呼ぶにふさわしい場所ね」

市民「おや、センターの方ですね?」

唯「はい!ムギ…紬さんに会いにきたんです」

市民「私たちが平和に暮らせるのは全て
    紬様のおかげなんですよ~!」
   
市民「紬様なら木々の間を
    通りぬけた奥の館におられます」



155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:48:02.14 ID:ECkmEwJMo

……
………

紬「お久しぶりね!唯ちゃん!」

唯「へっ……」

紬「私よ!琴吹 紬!!」

唯「ムギ……ちゃん……」



156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:49:01.46 ID:ECkmEwJMo

和「ごめんさない、唯はまだ記憶が完全に戻ってないの」

紬「そう……」

紬「唯ちゃんどう?アルカディア・エリアは?
  あなたが行方不明の間に私は
  このエリアを理想の世界につくり上げたの!」
  
唯「へぇ~!全部ムギちゃんが作ったんだぁ!!」
  
紬「ミレニアムが千年王国の実現を
  目指しているのは知ってるわよね?
  このアルカディア・エリアは千年王国が
  実現した後どんな世界ができるかの
  テスト・ケースなの」
  
和「素晴らしい結果が出せたじゃない」

紬「うふふ、ありがとう」



157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:49:38.47 ID:ECkmEwJMo

紬「ここでは悪魔との戦いも人同士の
  争いもなくてみんな平和に暮らしてるわ
  世界中がアルカディアのようになった時
  初めて千年王国が実現したと言えるのよ」
  
紬「唯ちゃんもここが気に入ったなら
  いつでも来て!美味しいお菓子と
  お茶を用意して待ってるわ」
  
唯「お菓子~~!?」

和「急に話に食いついたわね」

紬「唯ちゃんなら大歓迎よ!
  それじゃあアルカディアは大成功だと
  センターの澪ちゃんに伝えてもらえるかしら?」
  
和「ええ!伝えておくわ」



158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:50:06.44 ID:ECkmEwJMo

……
………

唯「アルカディアかぁ……」

和「気に入ったの?」

唯「え?う……うん!
  ムギちゃんもいい人そうだったし!」

唯(なんだろう……この感じ…)

唯(とってもいい所のはずなのに
  何か足りないような……)



159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:50:46.71 ID:ECkmEwJMo

―――センター

和「……!?唯!剣を抜いて!!」

唯「えっえっ!?」

和「悪魔の気配がする……」

唯「ここは悪魔がいないんじゃなかったの!?」

和「わからない……一体どうしたの……」

唯「あっ!澪ちゃん!」

澪「おっ!唯に和!!
  大変なことが起こったの!
  急いでるから話している時間が……
  くわしい事は司教に聞いて!!」
  
唯「行っちゃった……」

和「管制室へ行きましょう!」



160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:51:44.52 ID:ECkmEwJMo

……
………

司教「大変です……
   ついにセンター内まで悪魔達が
   入ってきました」
   
和(やっぱり……でもどうして!?)

司教「しかしそれよりも大変な事に
   にせのメシアが現れました」

唯「ニセメシア!?」   

司教「にせ救世主は人々の心をたくみに
    掴んでいてこのまま放っておけば
    ミレニアムは混乱してしまいます」
 
司教「にせメシアの情報はホーリータウンと
    ヴァルハラから入っていますが
   現在どこにいるのかわかっていません」
   
司教「誰が何のために救世主を
    名乗っているのか?
    ぜひ確かめて下さい」
   
和(こんな時になに悠長なことを……)



161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:52:20.58 ID:ECkmEwJMo

……
………

和「唯……どうする?」

唯「ん~~……ホーリータウンから行こう!」



162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:52:59.49 ID:ECkmEwJMo

―――ホーリータウン


唯「どこから探せば……」

和「まずは情報収集よ!あんまり行きたくないけど……
  BARなら有力な情報を得られるかも」
  
唯「私お酒飲めないよ~?」

和「むしろこの状況でお酒飲む気なの……」



163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:53:35.34 ID:ECkmEwJMo

……
………

バーテンダー「いらっしゃいませ……」

和「と、とりあえずカウンターに座りましょ」

バーテンダー「お客様、お飲み物なのですが……」

唯「あ!えと……えと……」

バーテンダー「あちらのお客様から……」スッ

唯&和「へ?」



164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:55:45.56 ID:ECkmEwJMo

ブロンドの男「やあ………
         君と会うのは初めて……じゃないな」
       
和(唯!知ってるの……?)

唯(ううん……初めて見る人だよ……)

ブロンドの男「私の名はルイ・サイファーだ
        今後ともよろしく……」

ルイ・サイファー「君の事はよーく知っているよ
           ユイ・ヒラサワ……」
         
唯「な、なんで私の名前を!?」

ルイ・サイファー「ふふ…何かと御活躍のようだからな
           私はメシア教徒達が作ったという
           ミレニアムを見に来たのだが……
           さすがに君のいるセンターだけは
           チェックが厳しくて入れなかったよ」



165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:56:46.71 ID:ECkmEwJMo

和「すっかり有名人ね唯」

唯(ルイ・サイファー……)

和「唯?」

唯「あ?あはは……やめてよ和ちゃん~」

ルイ・サイファー「では、私はこれで失礼させてもらう
          また会おう、ユイ・ヒラサワ……」
         
和「なんか……謎の男って感じだったわね……」

唯「う、うん……」

女「あなたがメシア~~!?」

唯「うわわっ!(……お酒くさ~い)」

和「ええ、そうよ」

女「ウソ言わないで!!メシアは梓様よ
  梓様はヴァルハラへ行ったわ!!」

唯「梓!?やっぱり梓って人が……」

和「唯、行くわよ」

唯「うん!」



166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:57:38.87 ID:ECkmEwJMo

……
………

唯達が外にでると

街頭のビジョンでは臨時ニュースが流れていた

ニュースキャスター「M.N.N.
             ミレニアムニュースネットワーク
             ミレニアムの最新情報をお伝えします
             最近ミレニアム内で多くの人々を救い
             メシアではないかと言われる人物が
             ヴァルハラのスタジアムに現れました
             ヴァルハラでは……」
          
和「さっきの情報は本当のようね」

和「さ、急ぐわよ」

唯「………」



167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:58:25.00 ID:ECkmEwJMo

―――ヴァルハラスタジアム

男「やって来たかチャンピオン……
  今日はライブじゃねぇ
  あんたはここで梓と
  戦うことになっている
  その話はわかってるな?」

唯「え!!聞いてないよそんな話!!」

男「じゃあ話しておこう……
  梓は近頃ミレニアムでメシアではないかと
  言われているヤツだ」
  
男「ヤツが真のメシアは自分だと言って
  それをはっきりさせるため
  あんたと戦いたいと言ってきた
  どちらもメシアと噂される
  あんたと梓の戦いなら
  こっちとしても悪い条件じゃない
  そこでスペシャル・マッチを
  組ませてもらったというわけだ……
  ……わかったか?」



168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 00:59:24.60 ID:ECkmEwJMo

唯「そんな……」

和「唯、ここまで来たら行くしかないわね」

和「大丈夫、私がセコンドでついていってあげるわ」

唯「う、うん!」

男「じゃあ行きな……
  梓はもう中で待ってるぜ」



169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:00:48.01 ID:ECkmEwJMo

……
………

ワアアアァァァ

「現れましたね平沢 唯!!
 偽りの救いの手を伸ばして人々を
 惑わすアンチ・メシア!!」
 
ワアアアァァァァ 

…あーずーさ! あーずーさ!!…



170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:01:20.42 ID:ECkmEwJMo

梓「よく逃げずにここまで来ましたね」

唯「に、逃げたりなんかしないもん!!」

梓「でも……ニセモノのあなたはここで
  消えるのが神の思し召しです!
  平沢 唯!!覚悟!」



171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:02:02.66 ID:ECkmEwJMo

戦士 中野 梓が 1体出た!

唯(こんなちっちゃくて可愛い子と戦えっていうの!?)

梓「来ないならこっちから行きますよ!!」ダッ

唯「きゃあっ!!」サッ

唯「坤竜丸!!」スラァ……

唯「坤竜丸、私この子を殺したくないの!!」

……おかしなことを言う奴だ……

……わかった……やってみよう……

唯「ごめん梓ちゃん!!」ズガッ

梓「い……たたた」

梓「私は救世主です!
  メシアの名にかけてあなたを倒す!!」




172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:02:51.84 ID:ECkmEwJMo

戦士 中野 梓が 1体出た!

唯「もうやめて!!」

梓「隙あり!!」ドゴッ

唯「うぐっ!!」

唯「…………」

梓「!?」

唯「…………」ブンッ バチィ!

梓「きゃあっ!!」




173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:03:28.05 ID:ECkmEwJMo

梓「うう……つ、強いですね……」

梓「負けるか…これが真のメシアの力!!」
  
梓「マハジオンガ!!」

ズドン!!

唯「いやあああ!!」

唯「か、体が痺れて……」

梓「なかなかしぶといですね!
  でも……これで最後です!!」



174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:04:00.88 ID:ECkmEwJMo

梓「さようなら……平沢 唯」

唯「う……」

梓の手がまばゆい光を放つ

梓「メギドラ………」

和「危ない!!唯!!よけて!!!」

カッ!!!

和「ああああああ゛あ゛あ゛!!!!」




175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:04:40.25 ID:ECkmEwJMo

唯「-------!!!!!」

梓「え………」

梓「な、仲間を盾にするなんて!!
  許せない!!」
  
唯「あ、ああああああああ」

唯「ああああああああああ!!!」スラァ

ザシュッ……

梓「うぐ……は………」



176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:05:24.53 ID:ECkmEwJMo

……
………

梓「なんで私が……
  救世主のはずの私が負けるの……?
  なんで……」
  
唯「…………」チャキッ

唯はためらいもなく梓の頭に銃口を向ける

梓「ひ………」

和「やめて……殺しちゃ…ダメ……」

梓「!!」



177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:06:02.95 ID:ECkmEwJMo

唯「……………
  和……ちゃん?」

和「私の……話を
  聞いて、唯……ごぼっ」ヒュー ヒュー
  
唯「和ちゃん!!」

和「私……もうダメ……
  だから…
  彼女に生きて…ほしいの……
  そして…
  あなたにも……」
  
和「私の定めは…あなたを助けること…
  短い間…だったけど……
  あ、あなたと……一緒で……」
  
和「………………」



178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:07:11.50 ID:ECkmEwJMo

唯「ーーーーーーーー!!!!!!」

梓「くっ……
  この恨み……決して忘れません!!」
  
梓は逃げていった

司教「自ら救世主を名乗った
    中野 梓は倒されました!
    神の言葉通り人を惑わせる
    アンチ・メシアが現れ
    真のメシアの手によって倒されたのです!」



179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:08:34.65 ID:ECkmEwJMo

気が付くといつの間にか

司教がセンター市民を引き連れ

スタジアムのステージに立っていた

司教「唯こそ真のメシアなのです!
    ついに神は私達のもとへ救世主を
    つかわされたのです!」
   
唯「…………」

……救世主 唯 ばんざーい!!……

子供「ヘンなおやじがこれを
    渡してくれって!ほら!」
    
唯(人が一人死んだんだよ?
  和ちゃんが……)



180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:09:05.89 ID:ECkmEwJMo

唯はメモを受け取ると

紙に目を落とす

――――――――――――――――――
君に真実を伝えたい
スラム街1階にあるガイア神殿の裏まで
来てほしい         目加田

――――――――――――――――――  

唯「…………」

司教「唯よ……?」

司教「唯……どこへ行くのだ……?」




181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/13(水) 01:09:45.96 ID:ECkmEwJMo

唯はスラム街へ走った

悲しみで胸が引き裂かれそうな中

和の最後の言葉を繰り返し思い出す

唯は自分にできることを

精一杯考えていた

和の遺志を無駄にしないために……


第五章 メシアッテナニ? 完



185: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:29:27.68 ID:MUmEKstxo

―――スラム街

唯「はぁ…はぁ(あそこだ!)」

「…ひさしぶりだな唯…私だ……」
 
唯「!?」 



186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:34:17.37 ID:MUmEKstxo

目加田「と言っても君は覚えていないだろう
     噂は色々聞いているよ
     君の力は私が思っていた以上だった
     もしや記憶は戻っているかね?」
    
唯「ちょっとずつ……だけど」

目加田「どうやら君について本当の事を
     話す時がきたようだ……
     だがその前に1つ頼みがある
     センターから君に会いに来た女を
     覚えているか?」
    
唯「りっちゃんのこと?」

目加田「そうだ…彼女は今囚われの身になって 
     ファクトリーにいる……
     彼女を救い出してくれないか?
     行方不明の少女を探し外へ出た彼女を
     センターは脱走罪としたんだ」



187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:35:12.81 ID:MUmEKstxo

……ちょ……やめろっ離せ!……

……ほら、行くぞ!……

……うるさいな!わかってるよ!……

唯「りっちゃん……」

目加田「お願いだ、唯……
     彼女を救い出してくれ
     そうしたら私は全てを君に話そう……
     彼女は地下の収容所にいる
     ヴァルハラとセンターを結ぶ通路の
     1番西の通りにいる男に聞けばわかるだろう」



188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:36:15.88 ID:MUmEKstxo

第六章 リッチャン!!


―――ヴァルハラ~センター間通路

男「目加田のおやじから話は聞いたぜ
   ここは通してやらぁ」
  
唯(りっちゃん……今行くよ!)

プシューッ

「来ましたね平沢 唯」

唯「!!……梓ちゃん…」

梓「コロシアムでの恨み、ここで
  はらさせてもらいます!!」
  
唯「私だって!!よくも和ちゃんを!!」

……生きてほしいの……

唯「あ……」




189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:37:19.98 ID:MUmEKstxo

戦士 中野 梓が 1体出た!

梓「でやああああ!!」ツルッ

ドシーン!!

梓「い、いたたた」

梓「しまっ……」

唯「………えい!!」ゴチッ!!

唯のゲンコツが梓の頭に炸裂!

梓「きゅう………」

戦士 中野 梓に とどめをさした




190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:38:33.74 ID:MUmEKstxo

唯「しばらくそこで寝ててもらお~!」

キラッ

唯(ん?……あそこのあるのは?)

唯「ピラー!!」

唯はかせいのピラーを手に入れた

……
………

プシューッ

声「ゴリヨウカイスウヲオシテクダサイ」

唯「このエレベータだね」

唯「えーっと……」ポチッ



191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:39:18.74 ID:MUmEKstxo

―――B7F

唯「どこに行けばいいの~!?
  迷っちゃったよぅ」

唯「ここも行き止まり……」

唯の目の前には固く閉ざされた

鉄格子が立ち塞がっていた

ツンツン……

何かが唯のお尻をつついた

唯「!?」バッ

唯「あ、悪魔!?」

唯「坤竜丸!」スラァ

「ちょ!ちょっとタンマ!!」



192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:39:49.80 ID:MUmEKstxo

唯「へ……?」

「あたし、ナジャっていうの!あんた、迷ったんでしょ?」

唯「ま、迷ってなんかないもん」

ナジャ「さっきから同じとこグルグルしてるのに?」

唯「う……」

ナジャ「うふふ……」

唯の背丈の半分ほどしかないナジャは

唯の顔をまじまじと見上げる



193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:40:32.50 ID:MUmEKstxo

ナジャ「あんた……可愛い……
     気に入ったわ!」
    
ナジャ「仲魔になってあげる!」

唯「え!?いや、でも……」

ナジャ「何よ!美少女が遠慮する
     もんじゃないわよっ」

ナジャ「えへへ……行こっ!」    
    
妖精 ナジャが仲魔になった




194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:41:23.74 ID:MUmEKstxo

……
………

ナジャ「あんた、名前は?」

唯「唯だよ!平沢 唯!」

ナジャ「ユイ……あはっ!変な名前~」

唯「むっ」

ナジャ「ユイ、収容所に行きたいんでしょ?
     あたしがいいとこ教えてあげるっ」
    
ナジャ「ここを通ればファクトリーの収容所に行けるわ」

唯「ホント!?」




195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:42:26.86 ID:MUmEKstxo

……
………

ナジャ(あっいるいる!マヌケな見張りがいるわ
     あんなやつ相手にしないしない!
     こっちよこっちっ)
    
唯(うわぁ……頭が二つ付いてるよ~)

ナジャ(シーッ!声が大きい!)

悪魔「ここの通路は……
    通すわけにはいかないわねぇ
    通すわけにはいかねえな」
   
悪魔「通ろうとする子は好きにしていいって
    通ろうとするヤツは好きにしていいと」
   
悪魔「言われてるのよぉオォーッホッホッホ
    言われてんだよぉヒィーッヒッヒッヒ」
   
唯(ぶ、不気味……)



196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:43:40.72 ID:MUmEKstxo

―――強制収容所

「来たか……唯」

唯「み、澪ちゃん!?どうしてここに!?」

澪「唯……
  悪いけど彼女を助け出させるわけには
  いかないの」

澪「律は勝手にセンターを
  抜け出した罪で牢に入れられた……
  律の言う事もわかるけど
  センターの法を破ったら罪になる
  どんな法でも従わなければいけない
  どんな罪でも償いは必要……」
  
唯「澪ちゃん……?何言ってるの…?」
  
澪「法を破ろうとするなら……
  唯、あんたと戦うしかない
  センターの命令には逆らいたくないんだ」ギュッ
  
澪はグローブを装着して身構える……  



197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:44:36.05 ID:MUmEKstxo

戦士 秋山 澪が 一体出た

ナジャ「ふーん……いつの時代も人間って
    同じ種族同士で殺し合うんだね」
    
唯「!!……澪ちゃん!やめて!!」

澪「はっ!!」ドムッ

唯「うげぇっ!…ごほっごほっ……」

ナジャ「ユイ!!大丈夫!?」

澪「なるべくならその可愛い顔を傷つけたくない……
  唯、法に従うんだ!!」ガッ
  
唯「きゃあっ!!」



198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:46:53.64 ID:MUmEKstxo

唯「きゃあっ!!」

唯「間違ってる……そんなの間違ってる!!」

唯「法って何!?センターって何!?
  死んだ人をないがしろにしたり……
  傷つけるのが法なの!?」

澪「…………」

唯「そんなのに従ってたら……
  人間じゃないよ!!」
  
澪「黙れぇ!!」ボゴォ

ナジャ「…………」




199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:47:36.05 ID:MUmEKstxo

唯「う………」

唯「澪ちゃん……私はメシアでもヒーローでもないよ…」

唯「一人の……人間なんだよ!!」

ナジャ(ユイの目つきが変わった……)

唯「…………」スラァ 

ナジャ(!!……このままじゃ澪って子が!)

ナジャ(タルンダ!)

光が唯を包み込む

唯「あれ……力が……」シャッ

バキィ――……ン



200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:48:40.66 ID:MUmEKstxo

……
………

唯「はっ……澪ちゃん!!」

澪「ま……参った……」

澪「唯と戦ってみて決心がついたよ
  どんな法でも従わなければいけないけど……
  間違った法は直すべきだ
  私はもうセンターのやり方に
  従うのをやめる……」
  
唯「澪ちゃん……」  
  
澪「私は自分のなすべき事をしようと決めたよ
  律を助けてあげて……」
  
澪「だけど今の律は正気じゃない……
  連れ出すのは難しいと思う」
  
唯「どういうこと!?」

澪「律はこの先の牢屋だ……
  行けばわかるよ」
  
澪は足を引きずりながら去って行った

ナジャ(ユイ……あんたの力……)



201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:49:47.10 ID:MUmEKstxo

……
………

唯「りっちゃん!!助けに来たよ!!」

律「ん?なんだ……唯か……
  お前には用はねぇよ、帰ってくれ……」

ナジャ(強力な催眠術か……)  
  
唯「りっちゃん!!」

唯「もう……りっちゃんのばかぁ!!」

ナジャ「ユイはあの人のこと……好きなの?」

唯「え……な、なにを……」



202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:51:27.94 ID:MUmEKstxo

ナジャ「でもホントは好きなんでしょ?
     あたしにはわかるわかる……」
    
唯「………」

ナジャ「あたし…あなたの心には
     いられないみたい……」
    
ナジャ「じゃあ……リツにあたしの力をあげれば……
     あたしがリツの中にいれば… 
     ユイが彼女を思えばあたしを
     思う事になるわ……」
    
唯「ナジャ?何を言って……」
    
ナジャ「決めた!決めた!
     彼女に……あたしの力をあげる!」パァァ
    
唯「えぇ!?」

ナジャは光の玉となり律の体内に吸い込まれた……



203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:52:16.62 ID:MUmEKstxo

唯「ナジャ……」

律「ん……ぅあれ?
  私何してたんだ……?」
  
唯「りっちゃん!!良かった……」

律「唯!!唯じゃないか!!」

律「唯が助けてくれたのか……ありがとな」

唯「なんか……安心したら力抜けちゃったぁ」へたっ

唯「zzz……」

律「唯………」

律「牢屋から出してくれ………」



204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:53:17.81 ID:MUmEKstxo

―――ヴァルハラ~センター間通路

律「目加田に会ったのか!?」

唯「うん、りっちゃんと一緒に来いって」

律「早く目加田の所へ行こうぜ!!
  あいつは真実を知ってるはず……」
  
律「あたしの知りたい本当の事を……」

律「ん?……あそこに立ってるのは……澪!!」

澪「唯!!律!!」

澪「大変だ!ヴァルハラが魔王アバドンに
  飲み込まれたんだ!」
  
唯&律「ななななんだってー!?」



205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:54:19.06 ID:MUmEKstxo

澪「どうもセンターがやらせたらしい……
  千年王国を完成させるためには
  もはや手段を選ばないみたい」
  
律「う、嘘だろ……」

澪「このままセンターを放っておくわけにはいかない!
  誰かが…何とかしなきゃいけないんだ……」
  
唯「……?」

律「澪、お前何か知ってるだろ」

澪「……破壊される」

唯「い……今なんて?」




206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:56:07.72 ID:MUmEKstxo

澪「よく聞いて……
  センターは平和な千年王国を造ると
  言っているけどそれは一部の
  選ばれた人間だけが生きる世界……」
  
澪「そもそもミレニアムは千年王国へ
  行ける人間を選び出すために造られたんだ」

澪「それが終わるとミレニアムは用無し……
  ………[全て破壊される!]………」
  
澪「ヴァルハラ・エリアの運命は
  明日の全てのエリアの運命なんだよ……」

唯「そんな……そんなことって……」

律「澪ぉぉ!!お前知ってて今までなんで言わなかった!!」

澪「………ゴメン」

律「ゴメンで済む問題じゃ……」グッ

律「ゆ、唯……?」



207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:57:38.82 ID:MUmEKstxo

唯「澪ちゃんを責めてもヴァルハラは帰ってこないよ……」

律「………」

律「センターへ行くぞ!!」

澪「入り口が封鎖されてるよ……」

律「う……じゃあどうすればいいんだぁぁ!!」

澪「ホーリータウンへ行けば何か分かるかもしれない」

澪「アバドンを倒せばヴァルハラも元に戻るかも……」

律「どっちにせよ時間は無いみたいだな……」

澪「私はミレニアムの人達にこの事を呼びかける!!
  唯と律はヴァルハラを頼む!」
  
律「そんなのわかってらぁ!!行こう!唯!」

唯「澪ちゃん、また後で!!」

澪「ああ、気を付けて!!」



208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 16:58:53.68 ID:MUmEKstxo

……
………

律「はぁ……はぁ…遅いぞ唯!!」

唯「ま、待って……りっちゃん速すぎる……」

「おい!お前唯じゃないか!!」

唯「へ?」

唯の背後から声が聞こえた

「オレだ、オレだよ……
 ケルベロス様だよ」
 
唯「ケルベロスーー!!無事だったんだ!!」

唯「おーいりっちゃーーん!!」



209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:00:00.54 ID:MUmEKstxo

……
………

ケルベロス「ったくひどい目にあったぜ……
        オレまでヴァルハラと一緒に
        アバドンに飲み込まれる所だった……」
      
律「マダムはどうしたんだ?」
      
ケルベロス「館ともども飲み込まれたよ……
        マダムには世話になったが
        助け出す時間は無かった……」

律「そっか……」

ケルベロス「オレを仲魔にしないか?
       オレはおまえらみたいな強いヤツが好きなんだ
       ……ああ、マダムも強い人だった……
       なあ、いいだろう?
       オレを仲魔にして損はしないぜ」



210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:00:51.19 ID:MUmEKstxo

唯「もちろん!一緒に戦おう!!」

律「ケルベロスがいてくれたら心強いな!」

ケルベロス「ふふ、今 後 と も よ ろ し く」

ケルベロス「ところでお前ら、何か食うもの持ってないか?
        さっきちょうどメシを食おうとしてたところに…」ぐううう
      
唯&律「ない」

ケルべロス「クゥ~ン クゥ~ン」

律「急に犬になるんじゃない」




211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:03:05.77 ID:MUmEKstxo

―――ホーリータウン

ニュースキャスター「M.N.N.
             ミレニアムニュースネットワーク
             ミレニアムの最新情報をお伝えします
             本日は大変残念な事を
             お知らせ……ザザ…」

唯「!!りっちゃん!あれを見て!!」

街頭のヴィジョンに澪の顔が映し出される

澪「ミレニアムのみんな聞いて!!
  ヴァルハラはセンターがアバドンに
  飲み込ませた!!なぜか!?
  センターにとってヴァルハラは
  用が無くなったからだ!
  これは……」

……おい、なんだアレ……

……なんだって!?……
  
  
律「澪……やってくれるぜ……」
 
律「さぁ、どうするか」

唯「和ちゃんがね、BARに行けば有力な情報を
   得られることがあるって……」
  
律「そういや和はどうした?センターに戻ったのか?」



212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:04:46.25 ID:MUmEKstxo

……
………

律「そうか……和は唯を守って……
   あいつらしいな……」
  
唯「あたしのせいで……あたしのせいで!!」

律「唯……」

律は唯を優しく抱きしめる

唯「りっ……ちゃん?」

律「和はきっと唯のことを責めてなんかいないさ……
  そんなことがあったのに
  一人で私を助けにきてくれたんだな……」
  
律「ありがとな、唯……
  泣きたいときは思いっきり泣けばいいよ」
  
唯「う……うあああぁぁぁぁぁん」



213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:05:48.16 ID:MUmEKstxo

―――BAR

律「な、なんかこういうとこって緊張するな」

唯「私も……」

ジャンク屋「なんだ、この前の客じゃないか……」

律「おわああ!!びっくりしたぁ!!」

唯「ねえ!!ピラーの使い方がわかんないんだけど!!」

ジャンク屋「だから俺も知らんって言っただろ……
       だが人形の話なら知ってる」
      
唯「人形?」

ジャンク屋「確か…花田とかいう男が……」

律「!!……詳しく聞かせてくれ」




214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:06:44.94 ID:MUmEKstxo

ジャンク屋「花田とかいう男が
       魔界へ行くために人形を
       集めてたって話だ
       だけどねむるにんぎょうと間違えて
       おどるにんぎょうを使ったんで
       失敗したんだとよ……」
      
律「あの時の儀式だ……」

唯「じゃあこのおどるにんぎょうは……」

ジャンク屋「こりゃ驚いた……
       まさかお前らが持ってるなんてな」

律「ありがとよ!!」

ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……」

唯「あ……」



215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:08:14.66 ID:MUmEKstxo

律「なんだ?知ってるヤツか?」

唯「う、うん…和ちゃんとここへ来た時に会ったんだ」

ルイ・サイファー「しかし…ヴァルハラを
          アバドンに飲み込ませてしまうとは
          奴らも恐ろしい事をするな……
          確かアバドンは地下世界に
          いたはずだが……?」
         
律「ほ、本当かオッサン!!」

ルイ・サイファー「ふふ、嘘をついてどうするかね?」

そう言うとウイスキーの入ったグラスを一気に傾ける

ルイ・サイファー「大教会が地下世界へ通じてると聞いたことがある」

ルイ・サイファー「また会おう……」

ルイ・サイファーは去っていった

律「決まったな」

唯「大教会だね!!」




216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/14(木) 17:12:44.74 ID:MUmEKstxo

静かに始まった混乱の中に

見え隠れするセンターの陰謀

唯達は閉ざされた空間

地下世界へと向かう



唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
PROJECT1:ミレニアム!       完





220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:02:01.10 ID:tAr8K0Wlo

―――大教会

唯「あ、折れたアタックナイフ……」

唯(あの時も和ちゃんに助けてもらったんだっけ……)

「平沢 唯!!」

律「なんだぁ!?」

唯「あ、梓ちゃん!」

梓「今度こそ負けないです!覚悟!!」



221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:02:41.50 ID:tAr8K0Wlo

戦士 中野 梓が 1体出た!

梓「今度こそ……この名刀で!」バッ

唯「!!」

梓(刀……忘れちゃった……)

律「なんなんだお前は!!」

梓「う、うるさいです!でこっぱちは黙ってて
  ください!!」
  
律「でこっぱちだあぁぁ!?」

ざっぱ~~ん……



222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:03:09.74 ID:tAr8K0Wlo

梓「きゅう……」

唯「…………」

ケルベロス「お、恐ろしや……」

律「さて、行くか」



223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:04:36.23 ID:tAr8K0Wlo

……
………

律「これが地下世界行きのエレベーターだな!」ポチッ

プシューッ……

唯「えーと……お、おお……」

律「B60F……」




224: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:06:36.51 ID:tAr8K0Wlo

地下世界……
相次ぐ地盤沈下により
断層ごと地下に沈んでしまった旧東京の姿である
ミレニアムはこの地下世界を塞ぐように建てられているため
太陽の光が旧東京に届くことはない
この地下世界で生きる者たちは悪魔のほか
小さなコミュニティを作りながら細々と生活する
人間もわずかながら存在した
いつの日か、地下世界に光が届くことを信じて……


唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
PROJECT2:地下世界! 



225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:07:16.25 ID:tAr8K0Wlo

第七章 キノウノテキハ!?


唯「空が……無いね……」

律「あぁ、地下だからな…息が詰まりそうだ」

唯「街……ボロボロだね」

律「あぁ、話には聞いてたけどこれほどとは……」

唯&律「これが……トウキョウ……」




226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:08:05.92 ID:tAr8K0Wlo

老人「お前さん方……上から来たのか?」

唯「はい……そうです」

老人「言い伝えで聞いた話じゃが……
   昔数人の女の子がどこからか現れ
   破壊後のトウキョウを駆け抜けて
   去っていった……
   ここがその場所なんじゃよ」
   
唯「数人の女の子?」

老人「なに、お前さん達を見たら急にその言い伝えを
   思い出しての……ふぁっふぁっふぁ」

唯「……?」   
   
律「い、行こうぜ唯」



227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:09:01.98 ID:tAr8K0Wlo

……
………

唯「ねぇ…りっちゃん」

律「んー?」

唯「地下世界の人達……どんな気持ちで住んでるのかな?」

律「さぁ……私だったら絶対ゴメンだね」

唯「そっか……」

律「お……標識があるな」



228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:12:12.44 ID:tAr8K0Wlo

ジゴク[←旧新宿] [旧赤坂→]ジゴク

律「な、なんだこの趣味悪い落書きは……」

唯「ここには天国は無い…ってこと?……」

律「…………」

唯「よ、よぅしりっちゃん!!どっちの地獄にする~~!?」

律「はは………」

……
………

唯「行くよ!りっちゃん!!」

律「思いっきりな!!」

唯「とりゃああああ!!」ぽーん

唯は離れた場所から看板に向かって

思い切り靴を飛ばす

ボテッ ボテッ

律「……新宿だな!」

唯達は道の選択を靴に託した

全人類の明日への希望は

唯達の小さな体が

背負うことになろうとは

今はまだ知る由もなかった



229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:13:33.71 ID:tAr8K0Wlo

―――旧新宿

妖精「あ、こ…ここは魔界から来た
    妖精や地霊
    地上から逃げてきた人間が
    住んでいるところです……」
    
妖精「あ、あの!どこから来たんですか!?
    ミ、ミレニアムから?」
    
律「あ、あぁ……まぁね……」

唯「りっちゃん!壁を見て!」

律「ん?」

[ここより妖精王オベロンの治める地
王の命に従うこと]

律「ここは妖精の国ってか?」



230: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:15:04.84 ID:tAr8K0Wlo

……
………
   
「本当に成功するんでしょうね?」

「任せとけって……」

「あ!……来た!」

唯「喉乾いたなぁ~…」

ケルベロス「腹減った……」

律「お、お前らは……」

梓「平沢 唯!
  今度こそあなたの邪魔をしてやるです!」
  
律「またか!いい加減しつこいぞ!!」



231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:18:09.11 ID:tAr8K0Wlo

梓「今度はあなたにダメージは与えない……
  邪魔された事さえわからないでしょう
  だけど今までで1番効くはずです!」
  
梓「さあパック!!」

妖精パック「よーし!今気持ちよくしてやる!
        そーれ!浮気草のつゆだ!!」
      
唯「わわわっ……」

律「ばか!よけろ!!うわっぷ……」

浮気草のつゆは律にかかった



232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:19:19.65 ID:tAr8K0Wlo

妖精パック「しまった失敗した!
        ゴメンゴメン……
        じゃ……さよなら~」
      
梓「も~っ!
  パックの奴失敗するなんて!!」
  
唯「………」

律「あぁ……長いツインテール……
  小さな体……じゅる…
  ぐへへへへへへ」

唯「げげ……りっちゃん!?」  
  
梓「ま、まずい…
  来ないで!私に近づかないでえええ!」
  
梓は逃げていった

律「待ってあたしのマイスウィートハニー!」

梓「いやああああ!!」

唯「り、りっちゃーーん!!」

律は梓を追いかけて行ってしまった



233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:20:17.43 ID:tAr8K0Wlo

唯「あら~……」

「あ、あの……」

唯「ほぇ?あ!さっきの!!」

唯の後ろにはいつの間にか

旧新宿の入り口にいた妖精が立っていた

妖精の少女「あ、あの…実は……
        パックがかけた浮気草のつゆは
        一目で相手を惚れさせてしまう
        魔法のクスリなんです」
      
唯「えええええ!?」

妖精の少女「本当はあなたにかけて…
        わ、私アヌーンといいます!
        私に惚れさせるはずだったんです!」
      
唯「へっ……///」

アヌーン「私、本当は……
      …ご ごめんなさい!」



234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:21:35.07 ID:tAr8K0Wlo

唯「どうすればりっちゃんは元に戻るの!?」

アヌーン「浮気草のつゆで
      かかった魔法を解けるのは
      妖精王オベロン様だけです
      そ、その……お困りでしたら
      私からオベロン様に 
      魔法を解いてくれるよう
      お願いしてもいいんですけど……」
     
唯「お願い!!私達、やらなきゃいけないことがあるの!」

アヌーン「で、では私からオベロン様に
      お願いしてみましょう」

ケルベロス「このままだと逆にあの梓ってヤツが危ないかもな」

唯「それはどういう……」



235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:22:59.10 ID:tAr8K0Wlo

……
………

オベロン「アヌーンから話は聞いた……
      またパックの奴めがイタズラを
      しおって……」
     
オベロン「私にしかられるとでも思ったか
      1階を出て旧東新宿の方へ逃げていったようだ」
     
唯「な、なんとかなりませんか!?」


―――旧東新宿


……人間よ…まずパックを捕まえて……
……浮気草のつゆを手に入れるのだ……
     ……よいな……
     
唯「どこだ~!パック出てこい!!」

唯「こっちかな!?」

唯「なにこの迷路……」

ケルベロス「方向音痴っぷり全開……ぷぷ」

唯「ひ、ひどいなぁもぅ~」



236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:23:49.54 ID:tAr8K0Wlo

唯「こうなったらしらみつぶしに!!」

ドンッ

唯「きゃっ!!」

「あいた!!」

唯「パック!!」

パック「げげ!!……勘弁してくれよ~!
    悪気はなかったんだよ~!!」
    
唯「りっちゃんを元に戻しなさい!!」

パック「ひゃ~~!!……くらえっ!!」ポイッ

ケルベロス「……手榴弾だ!!隠れろ!!」

唯「わあああああ!!」

しゅ……シャアアアアアァァ……

唯「花火……」

唯「やられたーーー!!」



237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:24:35.41 ID:tAr8K0Wlo

……
………

パック「おらーーー!!」ポイッ

唯「きゃあああ!!クモがシャツの中に入ったあああ!!」

唯「取って!!ケルベロス取ってええ」

……
………

パック「そら!!取ってこい!!」ポイッ

ケルべロス(骨!!!!!)

ケルベロス「ワンワン!!!」

唯「ちょ……どこ行くのケルベロス~!!」



238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:25:30.97 ID:tAr8K0Wlo

……
………

パック「はぁ…はぁ……参った……」

唯「う、浮気草のつゆ……ちょうだい」ぜーぜー

パック「10000魔貨で譲ってやるよ……」

唯「はぁ!?そんな大金持ってないよ!」

パック「じゃああーげない」

ケルベロス「俺は腹が減ってるんだ……
      オマエ オイシソウ……」ガルルルル
      
唯(ナイス!!)

パック「わわわわかった!!これやるから!!
     助けてーー!!」
    
唯は浮気草のつゆを手に入れた



239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:26:22.18 ID:tAr8K0Wlo

―――旧新宿

オベロン「浮気草のつゆを取ってきたか 
      御苦労であったな……
      では、律の魔法を解いてやろう」
     
オベロン「さあ、律の元へ行け」

唯「あ、ありがとうございます!」




240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:27:23.97 ID:tAr8K0Wlo

……
………

「あ!ゆ、唯さん!」

唯「アヌーンさん!どうしたのこんなトコで?」

アヌーン「あ、あの…この先の部屋に
      梓さんがいるんです
      わ、私オベロン様に言われて
      ここまで来たんですけど……
      お願いです!唯さん!
      一緒に入ってください!」
     
唯「もちろんだよっ!」

唯(この部屋?)

アヌーン(はい、おそらく……)

二人はドアに近づき聞き耳をたてる



241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:28:43.86 ID:tAr8K0Wlo

……いやっ!!ベタベタしないでください!!……

……あぁ……なんでそんなに可愛いんだ梓……

……ちょ……近い近い!!……アッー!……

ケルベロス「oh……」

……はっ!!……てめぇ!!あたしに何をした!!……

唯「戻った!!今だ!!」バーン



242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:29:33.81 ID:tAr8K0Wlo

梓「何を!!そっちが勝手に付いてきたんじゃないですか!!
  私は何もしてないです!!」

唯「りっちゃん!!」

律「おお!唯!!なんとかしてくれよこいつを!!」

アヌーン「あ、梓さん!!えいっ!」パシャっ

唯「へ……」

梓「……あぁ……あなたはなんて美しい妖精なんですか…
  私のすべてをあなたに捧げ……」

律「げええぇっ!?あたしこんなんだったのか!?」

唯「う、うん(もっとヒドかったけど…)」




243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:30:34.74 ID:tAr8K0Wlo

アヌーン「あ、あの……
      梓さんがそんな事言ってくれるなんて
      う、うれしいわ……」
     
アヌーン「唯さん……
      ありがとうございました
      律さんを大切にしてね!」
     
唯「アヌーンさん……」

梓「平沢 唯!!」

唯「え!?」

梓「私……ここにとどまって
  妖精たちを守ることにします!」
  
律「えぇ!?」  
  
梓「私…大切な何かを取り戻したような
  気がするんです……」

唯「………」  

アヌーン「ダメよ、梓さん」




244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:31:59.01 ID:tAr8K0Wlo

唯「!?」

アヌーン「わたしを愛してるなら
      妖精たちを守りたいなら……
      唯さんの力になってあげて」
       
アヌーン「唯さん達は大きな運命を
      背負ってるように見える……
      私達の世界も…巻き込むような」
     
アヌーン「だから…妖精たちを救いたいなら
      唯さんの力になってあげて!」
     
梓「わかりました……平沢 唯、私で良ければ
   一緒に行かせてください」
  
唯「アヌーンさん……これは一体?」

律「浮気草のつゆじゃ……」

アヌーン「うふふ……秘密のクスリよ!」

アヌーン「唯さん、律さん……頑張ってください!」

唯「ありがとう!アヌーンさん!!」

律「アヌーンも元気でな!」




245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:34:00.06 ID:tAr8K0Wlo

……
………

梓「そういえば……
  前にあなた達と戦って
  かせいのピラーを落としたけど
  あれは魔界へ行くための道具だったんです」
  
律「なんだって!?あのピラーが!?」  

梓「あの時はすごく悔しかったけど
  今の私には無用の物です……
  ……そういえば同じようなピラーが
  ファクトリーの発掘現場から
  出てきたって聞いたことがあります!」
  
律「同じようなピラーが何個もあるってことか……」



246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/15(金) 02:35:13.60 ID:tAr8K0Wlo

梓「それと、平沢 唯……真鍋 和のこと……
  なんて謝ったらいいか…私…」
  
唯「もういいよ………生きて」

梓「え?」

唯「和ちゃんの分までうーんと長生きして!」

梓「はい……!!ありがとう!平沢 唯!」

唯「唯でいいよ!」

律「あたしも律でいいぜ!
  そんなシケたツラしてたら
  可愛い顔が台無しだな!」

梓「なんで……そんなに優しくするんですか……
  私、ヒドイことばっかりしてたのに……」
  
律「顔を見りゃわかる」

梓「え?」

唯「そんなに悪い子じゃない!ってねっ」

律「しっかり戦ってもらうぞー!!」

梓「や、やってやるですっ!!」


第七章 キノウノテキハ!? 完




250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:01:26.41 ID:rAUoHTxKo

律「よーし次は旧赤坂に行っくぞー!!」

梓「あ、あの!!」

律「んー?」

梓「みなさんは…おいくつなんですか?」

唯&律「17歳だよ!」

梓「私の一つ年上……先輩ですね!」

梓「でも意外です!律さんはもっと年上かと思いました!」

律「老けてるって言いたいのかああぁぁん!?」ギリギリ

梓「く、苦し……嘘です!…律先輩!!」

唯「あははは律先輩だって~!」

梓「笑いごとじゃないです唯先輩!!
  律先輩の馬鹿力は……はっ」
  
律「きーこーえーたーぞー」ギリギリ

梓「に゛ゃあああああああ」

唯「あはは!梓ちゃん……猫みた~い!」

唯「あーずにゃん!」

梓「にゃん!?笑ってないで助けてええええ」



251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:02:41.79 ID:rAUoHTxKo

第八章 マサカド!?


唯「あ!あそこ……なんかの現場みたいだよ!」

律「ちっちゃいオッサンがいっぱいいるな」

ドワーフ「お!!おーいそごのでけぇの!!」

律「でけぇの!?あたしたちのことか……」




252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:03:50.87 ID:rAUoHTxKo

……
………

ドワーフ「こご掘ると武器出でくるだよ
      売り飛ばせばいい儲けだ
      いっぱい出でくっから掘りつぐせねぇだ」
     
ドワーフ「実は手が足りねぇだよ……
      そこの一番力強そうな姉ちゃん手伝ってくれっか?」

律「誰のことだ」

梓「………」

唯「………」

律「あ、あたしかよっ!!」

ドワーフ「自分の手ぇ汚して働かねえと
     バチ当たっぞ!!ほれっ」
     
律「わかったよっ!やりゃいいんだろやりゃ!!」



253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:04:44.02 ID:rAUoHTxKo

……
………

律「」

唯「りっちゃんすごーい!!」

梓「意外なところで才能発揮ですね!」

ドワーフ「いやぁごぐろうさん!
      おがげで助かっただよ
      お礼にこれやるだよ!」
     
律「武器じゃないのかよ~」

梓「あ!!これ!」

唯「ピラーだよりっちゃん!!」

唯はどせいのピラーを受け取った

ドワーフ「まだ手が足んねぇ時は手伝っでくれや」




254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:05:24.56 ID:rAUoHTxKo

―――旧赤坂
     
労働者「まったく地霊の奴ら
     人使いが荒くてもうヘロヘロだぜ……」

労働者「おっ姉ちゃん達も働かされたクチだな?」

律「はは…まぁね……」

律はふと壁を見る

[地霊族の街 働き者は大歓迎]



255: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:07:04.81 ID:rAUoHTxKo

……
………

……おい!親方はどこ行った!!……

……ばかやろう!それはそっちじゃねぇ!……

梓「あ、慌ただしい街ですね……」

唯「みんなよく動くねぇ~」

律「あんまり長居しない方がよさそうだな」

ブラウニー「ねぇねぇ!」

唯「ほぇっ?」



256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:09:41.65 ID:rAUoHTxKo

ブラウニー「あんたら上の世界の人間だね……
        戦っちゃったりする人だろ?」

唯「え?」

ブラウニー「カッコ見りゃ分かるよ!
       そこの出口から人間たちの集まっている
       ロッポンギに行けるよ!
       奴ら人間にしてはカッコいいんだ」
      
ブラウニー「まあ言っちゃ悪いがあんたとは
       くらべモンにならないね!
       だけどあんなにカッコいいのに
       地上から逃げてきたらしいんだ」
      
律「六本木か……!」

唯「ありがとう!行ってみるねぇ~!」

ブラウニー「あ!ここでサボってることは親方には
       内緒だよ!!」



257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:11:04.70 ID:rAUoHTxKo

―――旧六本木

[ミュータント・コミュニティー]
[地上の人間入るべからず]


唯「ミュータント?」

梓「環境破壊で突然変異を起こした……
  元は人間だった人達です」

律「センターがな……
  昔地上から追放しちまったんだ」
  
唯「…………」




258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:12:25.15 ID:rAUoHTxKo

……
………

ミュータント「お前ら何しに来た?
        ここはお前らのような普通の
        人間が来る所とは違う
        さっさと立ち去りな!!」
       
「やめんか……」

ミュータント「長老!」

ミュータント長老「地上の人間よ……ここに来たということは……」

唯「?」

唯「あの!私達アバドンを倒さないといけないんです!!」

長老「な、なんじゃと!?……その刀は坤竜丸!!
    ただごとではなさそうじゃの」
   
長老「この奥にヒルコ様がおられる……
    あの御方ならきっと力になってくれるはずじゃ
    ……ヒルコ様が心を開けばな」
   
唯「……?」

梓「行きましょう、唯先輩!」

唯「あ!う、うん!!」




259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:13:47.62 ID:rAUoHTxKo

……
………

ミュータント「なんだ!お前らは!!」

……!?来るな!!私に近づくなあああ……

ミュータント「帰れ!おとなしく帰らぬと
        ただではすまんぞ!!」

律「ちょ…ちょっと待ってくれ!!私達は
  アバドンを探してるんだ!!
  ヒルコって人に話を聞きたいだけだよ!」
  
……!?……アバドンだと?………

……入れ……そこにいる者……

ミュータント「ヒ、ヒルコ様!?」



260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:15:08.36 ID:rAUoHTxKo

……
………

ヒルコ「お前達は私の命を狙う者
    ではないようだな……
    地下世界に来た人間か…」

ヒルコ「さきほどアバドンとか申しておったな」

律唯梓「アバドンをヴァルハラが探して飲み込まれちゃった
     地下世界に来たんだ倒さないと!!」

ヒルコ「いっぺんに喋るでない……」



261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:15:45.39 ID:rAUoHTxKo

……
………

ヒルコ「そうか……
    残念ながら魔王アバドンは地下世界にはおらん……」

唯「そ~なの~!!?」

律「じゃああたし達何しにここへ来たんだ……」

ヒルコ「今こそ復活の時か……」

梓「?」

ヒルコ「1つ頼み事を聞いてくれんか?」

唯「は、はい!」

律「おい……唯」

ヒルコ「そうか、聞いてくれるか唯とやら」



262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:16:39.74 ID:rAUoHTxKo

……将門公を復活させるのだ
トウキョウの守り神平将門公は
その身体を6つに引き裂かれたのだ
大和神族の間のいさかいが
公を犠牲にしてしまった

……大和の地はイズモのオオクニヌシ
の国ゆずり以来天津神が国津神の
上に位して治めるところであった
だが世紀末を迎え悪魔の群れが
大和にも現れ混乱をまき起こすと
国津神たちは好機と考えた
長く地の神にあまんじた
自らの地位を覆す好機だと




263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:18:02.64 ID:rAUoHTxKo

……そして国津神たちは天津神たちを
封印し大和の地を再び手に
するはずであった
ところが国津神の悲願は
悪魔たちに利用されてしまった
将門公はバラバラに引き裂かれ
国津神たちもこの地下世界の
ほこらに封印されてしまった

……だが国津神たちは
封印される前に密かに公の身体を
集めていた
封印された国津神はそれぞれ
公の身体の部分を持っている
国津神の封印を解き将門公を
復活させねばトウキョウの混乱は
おさまらぬであろう

……天津神を裏切り
悪魔の付け入るスキを作った
この私の罪もつぐなわれぬ……



264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:19:09.60 ID:rAUoHTxKo

……魔界の地をを目指すのだ……

     
律「と、とんでもないことになったな」

梓「でも…アバドンを倒すには魔界に行かないと……」

唯「………」

唯「行こう!!りっちゃん!あずにゃん!!」

唯「もうヴァルハラを救うのは私達しかいないんだよ!」

唯「トウキョウの人達にも……平和になってもらいたい!!」

律「そうだな……」

梓「将門公を復活させましょう!」




265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/16(土) 01:20:00.50 ID:rAUoHTxKo

唯達はヴァルハラを救うため

そしてトウキョウの混乱を鎮めるため

平 将門を復活させるべく

国津神が封印されているほこらへと向かう


第八章 マサカド!? 完




266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:29:04.23 ID:X/Vjzm4Ko

梓「そういえばここに来る途中に
  神社みたいな建物がありましたね!」

律「時間に余裕も無さそうだ……手分けしていこう!」

唯「おぉ~!!」

律「じゃあ六本木で落ち合おう!!」

梓「みなさん気を付けて!!」

唯「急げや急げ~」

律「おい、唯……」

唯「はーーい?」

律「ほこら……あっちだぞ」

唯「あ…あはははは」

律(大丈夫か……)



267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:30:07.20 ID:X/Vjzm4Ko

第九章 ホンソウ!!


―――コトシロヌシの祠

律「まずはあそこだな!」

律(こんなちっちゃいほこらに国津神がいるのか?)ギィ……

律「うわわ!?吸い込まれ……」




268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:30:46.62 ID:X/Vjzm4Ko

律「……って……おぉ!?」

そこには国津神 コトシロヌシをかたどった

石像があった

―――コトシロヌシは石にされ封印された―――

律「ひ、ヒルコの声!?」

―――石の封印を解いてくれ―――



269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:31:28.39 ID:X/Vjzm4Ko

律「と、解いてくれって……」

律(ど、どうしよ……)

律「あ!!そういや石化を治す魔法があったな!」

律「なんだっけ……ああああちゃんと覚えときゃよかった……」

……よって、これが石化を治す魔法、……だ……

……田井中!聞いてるのか!……

……だ、大丈夫でーすっ………

律「たしか……パ……いや違うな……」

律「ポ……?」

律(うむむむむむむ)



270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:32:43.07 ID:X/Vjzm4Ko

……石化を治す魔法、…トラディだ……

律(思い出した!!!)

律は恐る恐るコトシロヌシの石像に両手をかざす

律「ペトラディ!」

律(………)

律「お??」

石化したコトシロヌシの体が徐々に元の色を取り戻していく




271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:33:28.07 ID:X/Vjzm4Ko

コトシロヌシ「う……うぬぬ……」

コトシロヌシ「そなたが石化を解いてくれたのか?
       礼を言うぞ」
       
律「あ、あの!!ヒルコから頼まれて将門公の体を……」

コトシロヌシ「ヒルコから?そうか……その時がきたか……
       わかった、公の胴体をやろう」
       
律(ひぇ……えっ、こんなに小さいの!?)

コトシロヌシ「将門公を頼んだぞ……」



272: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:34:03.45 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

律「あれ……外?
  今ほこらにいたはずなのに……」

律「なぁ!!これって……」グッ

律「あれ、開かない……」

律「まぁいいや!次だ次!!」




273: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:34:54.29 ID:X/Vjzm4Ko

―――オオナムチのほこら

梓「あったあった!あの建物だ!!」

……すぐに立ち去れ……

梓「!?……誰!?」

バフォメット「すぐに立ち去れと言ったのだ……」

バフォメット「さもなくば黄泉の国でヨモツシコメと
        デートさせてやるぞ」
       
梓「遠慮したいですね!」

バフォメット「そうか……ならば生かしては帰さん!!」




274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:35:30.82 ID:X/Vjzm4Ko

堕天使 バフォメットが 一体出た


バフォメット「貴様、俺に勝てると思うのか?」

梓「それはこっちのセリフです!!」チャキッ

梓「でやああああ!!」

スッ

ガシッ

梓「!?」

バフォメットは梓の一撃を腕を掴み止めた

梓(ち、力が抜ける……!?)



275: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:36:13.10 ID:X/Vjzm4Ko

梓「は、離して!!」バッ!

バフォメット「ふん……貴様の力、吸い尽くしてくれる」

梓(……一か八か…)

バフォメット「ザンマ!」

キイイイィィィ…… ボゴォ!!

梓「くうぅっ!!」

バフォメット「捉えた……」

ガシッ

梓「………」




276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:36:52.62 ID:X/Vjzm4Ko

バフォメット「ふふふ……このまま黄泉の国へ堕ちよ」

梓「………かかりましたね」

バフォメット「!?」

梓「この至近距離なら!!」

梓は刀に一点の力を込める

梓「冥界波ああああ!!!」

バフォメット「しまっ……!!」



277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:37:30.20 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

オオナムチ「奴を倒したのか……ご苦労だった
       ヒルコから話を聞いたのだな?」
      
梓「はい!」

オオナムチ「ではこれで何をすればいいかはわかってるな」

梓「これが……将門公の……」



278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:38:05.54 ID:X/Vjzm4Ko

―――サルタヒコのほこら

律「唯と梓…大丈夫かな」

律「きっと大丈夫だよなっ!」ギィ…

サルタヒコ「………」

律「あの~……」

律「ヒルコに頼まれて将門公の……」

サルタヒコ「……渡さん………」

律「へっ……」



279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:39:12.96 ID:X/Vjzm4Ko

サルタヒコ「これは渡さん!誰にも渡さん!
       絶対渡さん!」チャキッ
      
サルタヒコ「うおおおおおお!!」

律「うわわわわ!!」


国津神 サルタヒコが 一体出た


サルタヒコ「だあっ!!!」バゴーン

律「危ねっ!!おい!!やめてくれ!!」

サルタヒコ「渡してなるものか!!!」

律(話して通じる相手じゃなさそうだ……)




280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:39:54.00 ID:X/Vjzm4Ko

律「しゃーないなもう~!!」

律「燃えろ!!マハラギ!!」

ゴオオォォォ

サルタヒコ「ぐうっぬおおお」プスプス

サルタヒコ「だああああ!!」ブン

律「まだまだぁ!!」パチ…パチ……

律「ジオンガ!!」

バリバリバリ

サルタヒコ「がああ……!!」



281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:40:34.65 ID:X/Vjzm4Ko

サルタヒコ「………ぬああっ!!」ブンッ

バゴッ

律「いっ……てえええ」

律「可愛い乙女の顔に傷付いたら
  どう責任取っちゃられらっ!!」

律の鉄拳パンチ!!

サルタヒコ「ぐわっ」




282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:41:19.36 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

サルタヒコ「」

律「はぁ…はぁ……」

サルタヒコ「はっ!私は……何をしていたのだ……」

律「正気に戻ったかよ~?」

サルタヒコ「そうか、そなたがわたしを……」

サルタヒコ「!?なぜ公の胴を持っている!」

律「これから将門公を復活させるのさ!」

サルタヒコ「おぉ……ついにこの時が!!」

サルタヒコ「では…これを持って行け」

律は公の左腕を受け取った

律「よし!次ぃ!!」




283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:42:22.58 ID:X/Vjzm4Ko

―――オオヤマツミのほこら

梓「な……」

梓「なんでこんなに中が広いの!?」

梓「これじゃまるで迷路……」

「とっとっと!!」

「梓!」

梓「え…律先輩!!」

律「お前もこのほこらに来てたんだな!」

梓「はい!」

律「うわぁ~なんだここは……」

律「おーーーーい誰かいるかぁ~!?」



284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:42:57.07 ID:X/Vjzm4Ko

律「……」

梓「……」

律「おーーーーーーい!!!」

……助けてくれ~ぃ……

律「お!!誰かいるみたいだ!!」

律「行くぞ梓!!」

梓「り、律先輩!!ちゃんと来た道……」

梓「ま、待ってくださいよ~!」



285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:43:40.68 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

律「おーいどこだー!?」

「こっちじゃこっち!」

律「こっちってどっち……あっいた!」

オオヤマツミ「おお、そこの者!助けてくれ!
        迷って出られないのだ……
        連れていってくれ…頼む……」
       
律「こ、ここあんたのほこらじゃないのか?」

オオヤマツミ「気晴らしに散歩しとったら
        帰れなくなってしもた」
       
律&梓「………」



286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:44:40.03 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

梓「律先輩……一応聞きますけど」

律「な、なんだよっ……」

梓「来た道……覚えてます?」

律「も、もっちろん!!こっちだ!!」

梓「行き止まりじゃないですか」

律「………スマン」

梓「だから言ったのに~~~!!」

律「大丈夫!!こういう時は野性の勘を頼りにだな!」

梓「何言ってんですかもうっ!」




287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:45:25.21 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

律「な、なんとか……」

梓「戻ってこれましたね……」

オオヤマツミ「いやぁ~助かった!!ではこれをそなたらに
        授けよう!」

律と梓は公の右足を手に入れた

律「胴体に両腕に右足……と」

梓「あとは左足と頭だけですね!」

律「唯……大丈夫かな……」




288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:46:33.66 ID:X/Vjzm4Ko

―――スクナヒコナのほこら

唯「え!?なんでこの階はアームターミナル使えないの~!?」

唯(もっと早くにケルベロス呼んでおけばよかった……)

唯「うぅ……どっちに行けば……」

唯(これは……迷子ってやつでしょうかあああ)

唯「こっちかな……いや、こっち?」

唯「うぇぇぇんもうやぁだ~~!」



289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:47:40.70 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

唯「また行き止まり……」

唯(戻るか……)

「貴様、何者だ」

唯「ひゃあ!!……誰もいない」

「ここじゃ」

唯「え?え?」キョロキョロ

「ここじゃと言っておろう!」

プスッ

唯「い!!!ったーーーい!!」

針のようなもので刺された感触が

唯の太ももに伝わる

唯「へ………えぇ!?ちっちゃ」

視線を落とすとそこには

唯の足首くらいまでしかないであろう

小人がいた

「無礼な!!」




290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:49:55.24 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

「私はスクナヒコナ……どうやら邪悪のものでは
 ないようだな」
 
スクナヒコナ「実はここに閉じ込められてしまい
     困ってるのだ……
         私を外まで連れて行け」ピョンッ
      
そう言うとスクナヒコは唯の肩に乗る

唯「あの……」

スクナヒコナ「なんだ」

唯「私も……迷っちゃったんですけど」

スクナヒコナ「………」




291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:52:13.64 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

唯「」ぜーぜー

スクナヒコナ「外に出られたな」

スクナヒコナ「これしきで音を上げるとは情けない……」

唯「私の…肩に……乗ってただけだったくせに……」ぼそっ

スクナヒコナ「なんだと」プスッ

唯「あいた~~!!何でもございませぬぅ!!」

スクナヒコナ「ならよい」

律「おーーい唯!!」

梓「唯先輩!!」

唯「りっちゃん!!あずにゃん!!」



292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 00:54:23.45 ID:X/Vjzm4Ko

唯「よくここにあたしがいるってわかったね!」

律「残るはこのほこらだけだからな!」

唯「えっ、じゃあ後は全部?」

梓「集めましたよ!」

スクナヒコナ「そうか…そなたらは将門公を
        復活させるのであったな」

スクナヒコナ「礼を言うぞ唯とやら…これを収めよ」

唯「ありがとうございます!」

唯は公の左足を手に入れた

律&梓「え……?」



294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:45:46.82 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

唯「足りないって何が~?」

梓「頭です!」

律「ほこらはこれで全部のハズなんだ!」

唯「ということは……」

唯「ど、どこにあるんでしょう?」

律「知るかー!」

梓「困りましたね……」

唯「あずにゃんあたし疲れたよぉ~……」

梓「せ、先輩!もたれかかたないでください!」

律「地下にはないってことはミレニアムか!?」

梓「でもヒルコさんは地下に散らばったって……」

唯(地上……地下……)

唯(地上の……地下?)



295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:47:06.87 ID:X/Vjzm4Ko

……さっき へんな なまくびひろった……

……ぶきみ うれない おまえら いるか?……

唯「あーーーーーーー!!!」

梓「に゛ゃあああぁぁぁ!?」

梓「唯先輩耳元で叫ばないでくだ……」

唯「ホーリータウンだぁ!!」

梓「はい?」

律「唯、心当たりあるのか!?」

唯「うん……首を拾ったって人がいたの!」

律「……行ってみよう!!」




296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:47:58.99 ID:X/Vjzm4Ko

―――ホーリータウン 大教会

唯「おじさん!!」

住民「なんだ? このくび ほしいのか? ほしいのか?」

唯「どうしてもそれが……むぐぐ」

律(バカ!唯!!私にまかせろ)

律「なぁおっちゃん!それ、処分に困ってるんだろ?
  私達が引き取ってやってもいいぜー?」

住民「いい つぎの なまごみのひ だす」

律「ば……やめろ!」



297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:48:46.96 ID:X/Vjzm4Ko

住民「? ………」

住民「20000魔貨で どうだ」

律(金取る気かこのオッサンはぁ~!)

律「ちょ、ちょっと待ってくれ」

律(おい!唯いくら持ってる?)

唯(………魔貨)

律(ゲッ……梓は!?)

梓(……魔貨です)

律(でかした梓!!)




298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:49:29.78 ID:X/Vjzm4Ko

住民「いる いらない はっきりしろ」

律「8000魔貨だ!」

住民「すてるか」

律「ああああ9000!!」

住民「10000だ」

住民「10000魔貨で うってやる」

律「わ、わかったよっ!ほら」

律(くぅ~~!!)

じゅうみん「くび おまえに わたす ありがと」



299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:50:28.49 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

律「これか!」

梓「ぽいですね」

―――揃えたようだな―――

律「ヒルコ!」

―――公の体を一つにするのだ―――

―――ロッポンギの邪教の館へ行け―――

梓「ようやくこれで……」




300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:51:37.63 ID:X/Vjzm4Ko

―――邪教の館―――

館の主「何と!!将門公の体が全て
     揃っているではないか!!
     ぜひ合体させてくれ!!」
    
館の主「合体で将門公を復活させられるとは
     合体師冥利に尽きるというもの
     頼む!!この通り!!」
    
唯「む、むしろこちらこそお願いします」

将門の体が合体装置に収められる

館の主「おお……そなたらもしかと見届けるがよい!
     ……将門公復活の瞬間を!!」



301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:52:15.60 ID:X/Vjzm4Ko

唯「………」

ゴポポポポポポ……

将門公の体が徐々に消えていき

中央にある魔法陣が輝き始めた……

カッーーーーーー!!

律「うわぁっ!!」




302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:53:08.95 ID:X/Vjzm4Ko

……
………

将門「我は…平 将門……なるぞ……」ブルブル

律「な、なんか様子がおかしいぞ?」

将軍「ぐは……苦しい……なんだこれは……」ガクッ

唯「!?」

館の主「か、体はできたが……
     まだ何か足りないのではないか?」
    
律「えええ!?」

梓「と、とりあえずヒルコさんの所へ連れて行きましょう!」

将門「」

律「いいか?担ぐぞ!!せーのっ!!」



303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/17(日) 01:54:58.24 ID:X/Vjzm4Ko

唯達の手によって

平の将門は再びこの世に舞い戻ったかに見えた……

しかし平 将門は復活を遂げた直後に倒れてしまう

一体何が足りないというのだろうか……


第九章 ホンソウ!!  完




308: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:05:09.22 ID:IoY7WJOBo

律「はぁ…はぁ…ヒルコはいる!?」

ミュータント「なんと……」

ミュータント「ヒルコ様!!将門公が!将門公が!!」



309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:06:13.09 ID:IoY7WJOBo

第10章 ウタノキモチ!


ヒルコ「よくぞ将門公の体を集めてくれた……」

将門「」

唯「で、でもこれじゃ…」

ヒルコ「将門公を復活させるには……
     実は私が持っている公の御霊がいる」
    
律「な……それを早く言ってくれよ!!」

ヒルコ「だが……将門公の御霊は今も眠りつづけておる」

ヒルコ「私達が何度呼びかけても
     魂は目覚めてくれぬ……」

梓「そんな……」

ヒルコ「昔…一度だけ将門公の御霊が反応を示したことがあった」

律「なんだ!?」




310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:07:34.65 ID:IoY7WJOBo

ヒルコ「……[歌]だ…一度だけアマテラスの歌声が地下世界に
    聞こえたことがあった……」
    
ヒルコ「気持ちが込められた歌声に御霊が震えたのだ」

唯「…………」

ヒルコ「歌なんぞ……古の昔に忘れてしまったよ…」

すうーっ

唯「いま―わたしの― ねがいごとが―」

律「ゆ、唯?」

唯「かなうならば―つばさがほしい―」

梓「………」

ヒルコ「なんと……綺麗な歌声じゃ……」

―――この背中に 鳥のように―――

―――白い翼 つけてください―――




311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:09:11.31 ID:IoY7WJOBo

……
………

ドッ…クン…   ドックン……

律「!!」

梓「御霊が!!」

ヒルコ「おお…将門公よ……」

ヒルコ「将門公の身体に御霊を入れて
     公は復活する!」
    
ヒルコ「今すぐ御霊を入れよう」



312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:11:22.28 ID:IoY7WJOBo

……
………

将門「…ぬ……」

将門「おおっ……我が身体の隅々に
    力がみなぎってくるぞ……」
   
ヒルコ「将門公が復活された……」

将門「ヒルコか?我を再び蘇らせたのは?」

ヒルコ「公よ、ここに控えし
     唯達が働きによるものだ」
    
唯「あ……えへへ…」

律「どーもどーも……」

将門「そうか……そなただな?歌っていたのは?」

唯「あ……はい!」

将門「心の隅々まで染み渡ったぞ……」

将門「唯とやら……礼を言う
    …ところでヒルコよ
    急がねばならぬのであろう?」
   
ヒルコ「ただちに封印の岩戸へ参ろう」

ヒルコ「唯達も来るがよい」

唯「は、はい!」



313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:12:05.46 ID:IoY7WJOBo

……
………

……ま、将門公!!!……

……おお……ついに復活された!!……

……トウキョウに光あれ……



314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:13:14.85 ID:IoY7WJOBo

―――封印の岩戸(旧皇居)

ヒルコ「公よ、ここを開けて下され」

将門「承知した……」

将門が岩に手をかざすと

将門の体からまばゆい光が放たれる


ゴゴゴゴ……


ヒルコ「さぁ…天津の神々よ!出てくるがよい!!」

将門の力により洞窟を塞いでいた岩はどかされ

中から次々と天津神が顔を出す




315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:13:59.57 ID:IoY7WJOBo

タヂカラオ「いやぁかたじけない
       わしの力も役に立たず 
       みすみす封印されたのは情けなかった」
      
タケミカヅチ「おのれ!!
        このわしをたばかって封印した奴に
        目に物見せてやる!そこをどけい!!」
       
律「おわぁっ!!」

タケミカヅチは走り去っていった……

ヒルコ「残るは最後の一人……」



316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:15:29.00 ID:IoY7WJOBo

アマテラス「わらわの封印を解いてくれたのか?」

アマテラス「はっ……ヒルコ……」

ヒルコ「アマテラス…やはり
     そなたは光り輝いておる
     光が無くてはこの世は闇…」
    
アマテラス「ヒルコよ……そなたも
       苦しんだのだな……我々の封印まで
       解かれるようその者たちに頼むとは……」

アマテラス「そんな力を持つ人の子とは一体何者じゃ?
       唯、律、梓……
       今のそなたたちこそ光り輝いて見える
       重ねて礼を言うぞ」
      
アマテラス「ではヒルコよ…共に参ろう
       我らの傷ついた身体を癒すため
       あの金剛神界へ……」



317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:16:47.76 ID:IoY7WJOBo

……
………
      
将門「どうやら私の仕事はすんだな
   しかし復活したばかりの私には
   ちとこたえたぞ……」
   
将門「だが身体を取り戻してくれた
    唯達に改めて礼をしたい……
    二つの品をそなたに授けよう」

唯「えっ…コレ…もらっていいんですか!?」

唯達はたいようのピラーと将門の刀を受け取った

将門「では私もしばしの間
    金剛神界で休ませてもらうとしよう…さらばだ」



318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:17:54.06 ID:IoY7WJOBo

……
………

梓「みんな行っちゃいましたね……」

唯「これで…少しはトウキョウも良くなるのかな!?」

律「だといいな!」

律「さて……と…六本木にでも戻るか!」

唯「私お腹空いちゃったよ~!!」

梓「唯先輩……お金持ってるんですか?」

唯「あ……」

律「私達首を買ったせいでスッカラカンだろうが!!」




319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:19:55.22 ID:IoY7WJOBo


―――六本木

ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……奇遇だね」

唯「な、なんでここに!?」

ルイ・サイファー「かの平 将門公が復活されたと聞いてね」

ルイ・サイファー「そうだ…地上ではミオ・アキヤマが
          動き回っているようだな」
         
唯「澪ちゃん……」

律「そうだった……あいつ、大丈夫かな」

ルイ・サイファー「ファクトリーで何か問題が起きたらしいが」

律「なんだって!?」

梓「唯先輩!」

唯「律ちゃん!!ファクトリーに行こう!」




320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:21:15.54 ID:IoY7WJOBo

―――ファクトリー


……~♪……

唯(やっぱり歌が聞こえる!!)

澪「唯!律!!来てくれたか!」

唯「澪ちゃん!!」

澪「えっと……そちらは…?」

梓「あ!な、中野 梓です!!」

律「こっちも色々あってな……
  一緒に戦ってくれる仲間だ!」

澪「そうか!よろしくな、梓!」

澪「みんな聞いてくれ……ここはセンターが
  ファクトリーなんて言ってるが実は……
  強制収容所なんだ!」

唯「うそ!?」

律「ど、どういうことだ……」




321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:22:18.38 ID:IoY7WJOBo

澪「入れられた人はみんな死ぬまで
  働かされている
  何とかしなければ犠牲者は増えるばかり……」
  
澪「あそこを見てくれ」

唯達は澪が指差した方角を見た

唯「あの建物……」

澪「監視塔だ……
  そこにきっと何か原因があるはず!」
  
澪「一緒に来てくれ!」



322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:22:52.30 ID:IoY7WJOBo

……
………

澪「妙だな……見張りがいない……」

律「チャンスじゃないか!正面突破しちまおうぜ~!」

澪「あ、あぁ……」

……~~♪……

唯(この塔から……歌が聞こえる?)



323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:23:31.95 ID:IoY7WJOBo

―――監視塔

梓「誰もいませんね……」

澪「静かすぎる……」

澪「……!!……出てこい」

「ハッハッハ……」

ベルフェゴール「良く分かったな」

律「監視塔に悪魔!?」

ベルフェゴール「残念だがここを通すわけにはいかん」

ベルフェゴール「おとなしく死ね!!」




324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:24:48.54 ID:IoY7WJOBo

魔王 ベルフェゴールが 一体出た


唯「いくよ……坤竜丸」スラァ

……出番か……

……いいだろう……

澪「くそっ!こんなトコで!!」

ベルフェゴール「うりゃぁ!!」ブン!

唯「ぐっ……」ガキィッ

律「ザンマ!!」

キイイイィィィ 

ベルフェゴール「そうはいくか!」サッ

ボゴォ



325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:25:42.45 ID:IoY7WJOBo

律「澪!!今だ!早く行け!!」

唯「あたしたちが何とかするから行って!」

澪「みんな……すまない」ダッ

ベルフェゴール「一匹逃したか……」

律「お前の相手はあたし達だろ?」

唯「あずにゃん」チャキッ

梓「はい」チャキッ

唯梓「だああああ!!」




326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:26:39.96 ID:IoY7WJOBo

……
………

澪「はぁ……はぁ……」カンカンカン

……~~♪……

澪「これは……」



327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:29:04.81 ID:IoY7WJOBo

……
………

律「もうすぐだ!!」カンカンカン

澪「唯達か!?」

唯「!!……澪ちゃん!!」

澪「こっちに来てくれ!!」

唯「これが……原因?」

そこには妖鳥 セイレーンが牢屋にいた

扉はすでに澪の手によって開けられていた

しかしセイレーンななおも悲しげな歌声で歌い続ける

澪「やめろ!歌うのをやめてくれ!!」

~~♪



328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:30:12.47 ID:IoY7WJOBo

澪「どうしたらいいんだ!?」

唯「あきらめよう……」

澪「な……!?」

唯「あ、いや……あんなに我を忘れるほど歌うなんて……
  きっと何かあるんだと思う」
  
唯「人の心を奪うくらいの悲しい歌……」

梓「どうします?」

澪「しょうがない……一旦ホーリータウンに戻ろう」




329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:31:03.37 ID:IoY7WJOBo

―――ホーリータウン BAR

澪「おい……私達未成年だろ!
  しかもこんなことしてる場合じゃ……」
  
律「固いこと言わなーいの!マスター!牛乳くれ!」

律「ここは情報が飛び交ってるからな……
  何か得られるかもしれないだろ?」
  
澪「なるほどな……」

梓「あー!!私のお肉食べないでください!!」

唯「腹が減っては戦ができぬだよあずにゃん!」

梓「だからって人の分まで……ダメです!
  これは絶対ダメ!楽しみに取って……」
  
澪「………」



330: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:31:57.93 ID:IoY7WJOBo

……街頭テレビを見たか?……

……地下世界の……

律「………」

……おい!おかわりまだか……

……ファクトリーの歌……

澪「!!」

律「澪、行くぞ!」



331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:33:25.63 ID:IoY7WJOBo

律「おい、その話詳しく聞かせてくれ!!」

男「なんだぁ~!?」

男「話が聞きたいならこれっ!もう一杯!
  おごってもらおうか」
  
澪「マスター!」

……
………

男「どうもありがとよ!
  それじゃあ話を聞かせてやろう
  ファクトリーに流れてるのは聞く者の心を
  奪うというセイレーンの歌さ」
  
男「セイレーンは魔界で恋人と幸せに
  暮らしていたのを引き離され
  ファクトリーに連れてこられたんだ
  それ以来ファクトリーにはセイレーンの
  歌が流れそこの人々は操られて
  暮らすようになった」
  
男「だがセイレーンには人々を操るつもりは無く
  ただ悲しみのあまり歌っているだけなのさ……」
  
男「もう一つ教えてやろう……
  魔界で思い出したんだが
  大教会で人形を使って魔界へ行こうと
  している奴がいるらしい……」

律「!!」

律「唯!!ちょっと来い!!」

澪「梓も!!」

……大好物は一番最初に食べるのが……

……いいえ!違います!!最後まで大事に……

律澪「お前らいい加減にしろっ」

ゴスッ
ゴンッ



332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:34:43.09 ID:IoY7WJOBo

―――大教会

男「何?俺がここで何をしてるか知りたいのか?」

男「俺ははだな……魔界へ行こうという
  高い志をもった男なのだ
  ……まだ成功はしていないがな
  お前達も魔界へ行く方法を
  知りたいのか?」
  
澪「ぜひ教えてもらいたいです!!」

男「そうか、お前達も高い志を持っているのだな」

男「では教えてやろう
  不思議な力を持った人形4体を集め
  その人形を現界と魔界が
  近づいている場所に置く……
  すると魔界の入口が開くのだ
  ところが俺は4体のうち
  たったの1体しか集められなかった
  ……というわけで
  おれが持ってる”ねむるにんぎょう”
  どうだい?欲しいかい?」
  
律「ね、眠る人形!!」

唯「ジャンク屋さんが言ってたやつだ!」

唯「私達も実は……」



333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:35:51.53 ID:IoY7WJOBo

男「こりゃたまげた!!3体揃ってるじゃないか!!
  負けたよ……
  魔界へ行くというおれの志はお前達に託した!」
 
男「このねむるにんぎょうをあげよう……
  じゃあ頑張れよ!
  実験室はこの真上の部屋だ」

男は去っていった

律「よーし!人形を使ってってのがちょっと
  怪しいけど……やってみる価値アリだな!」



334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:37:10.14 ID:IoY7WJOBo

……
………

唯「じゃあ、置くよ?」

澪「あぁ……」

唯は4体の人形を順番にセットした

カッ――――――!!

壁に次元の裂け目が出現し……

魔界への入り口が開いた




335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:37:41.78 ID:IoY7WJOBo

澪「………で?」

律「と、飛び込めってか……」

唯「私……行ってみる!!」

梓「ゆ、唯先輩!?」

唯「おっ先ぃ~!」ぴょんっ

シュンッ……



336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:39:20.23 ID:IoY7WJOBo

澪「消えた……」

澪「待って唯!!私も行く!!」ぴょん

シュンッ……

梓「………」

律「どーした梓」

梓「ほ、ホントに飛び込むんですか?」

律「行くしかないだろ」

梓「これ……この下どうなってるんですか?
  高い所は……無理なんです」
  
律「上とか下とかあるのかな?
  転送ターミナルだと思えば大丈夫だ!」
  
梓「そんな無茶な……ちょっと心の準b」

律「いーから早く行け」ゲシッ

梓「アッー!」

シュンッ……

律「ったく……」ぴょん

シュン……



337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/18(月) 00:40:12.18 ID:IoY7WJOBo

ファクトリーの人々を洗脳していたのは

セイレーンの歌だった

唯達は引き裂かれたという

セイレーンの恋人を探すべく

次元の裂け目より魔界へ旅立つ


第10章 ウタノキモチ! 完



342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:12:25.84 ID:gksjhSL+o

律「わああああ!!」

ドシン!

律「っててて……」

澪「これでみんな揃ったな」

梓「きゅう……」

唯「りっちゃん!あずにゃんだけが
  頭から落ちてきたんだけど……」

律「え?だ、大丈夫か梓!?」

律(梓スマン!)



343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:15:11.14 ID:gksjhSL+o

第十一章 ワタシハダレ? 


―――魔界の離れ小島

澪「ここが……魔界?」

律「……の割には何もないな」

唯「ねーねー!海が真っ黒だよ!!」

梓「ホントですね……」

澪「とりあえずあたりを散策してみよう!」




344: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:16:29.14 ID:gksjhSL+o

……
………

梓「あそこに誰かいるみたいです!」

唯「おーーい!!」

ガイコツ男「なんだ……人間か
       どうやってここへ来たか知らんが……」

ガイコツ男「今日は人間がよく来る日だ……」

律「え!?あたし達の他にも誰かここへ来たのか!?」

ガイコツ男「あぁ…ここから東の方へ歩いて行った
       不思議な奴だったぜ」
      
澪「気になるな……行ってみよう!」



345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:17:31.60 ID:gksjhSL+o

……
………

唯「ちょ…ちょっと……休もうよ~」

律「こう道が険しいとさすがに疲れるな……」

澪「しょうがない……ちょっと休憩しようか」

唯「もぅ~だめぇ~~」パタッ

「ふふ……大丈夫か?ユイ・ヒラサワ」

唯「ふぇ!?」

律「な……ルイ・サイファー!どうしてここに……」




346: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:18:57.91 ID:gksjhSL+o

ルイ・サイファー「こんなところで会うとはね 
          ユイ・ヒラサワ……
          よく魔界まで来たものだ」
         
ルイ・サイファー「だが君達はここへ裏口を通って
          来たようなもの
          まぁこの次は正面から来れるよう
          頑張りたまえ」
         
澪「裏口だって?なんでそんなことが……何者だ?」

ルイ・サイファー「そうだ……この先の岬に物悲しそうな男が
          佇んでたよ……セイレーンのことをぼやいてた」

ルイ・サイファー「では…また会おう……」

梓「あの人……どうやって魔界へ来たんでしょう?」

唯「………」

澪「と、とにかく岬へ行ってみよう!!」



347: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:20:04.37 ID:gksjhSL+o

―――小島の岬

男「…………」

律「おい!あんた!!」

男「人間……あなた達は現世から来たのですか?
  私はぺテルセンと申します
  現世に連れ去られた私の恋人をご存知ありませんか?」
  
澪「セイレーンだな?」

ぺテルセン「!!……私の恋人なんです!!」



348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:22:21.37 ID:gksjhSL+o

ぺテルセン「私の恋人セイレーンは何者かに
       現世に連れ去られてしまいました……
       彼女の歌で人々を思うままに
       操ろうというのでしょう」
      
ぺテルセン「実は私も元々彼女の歌で虜に
       されたのですが二人はいつしか
       愛しあうようになりました
       長い間……二人一緒でした」
 
唯「………」      
      
ぺテルセン「私はすでに霊魂のみになっていて
       何もできません
       それが悲しい…悔しい……
       ぜひ彼女の元へ連れていって下さい!
       お願いします!!」
      
唯「うん……行こう」

ぺテルセン「あ、ありがとうございます!」

唯「セイレーンさんの歌から……凄く悲しい気持ちが
  伝わってきた……
  きっとぺテルセンさんのこと想って歌い続けてたんだと思う」
  
唯「ずっと…ずっと……」

ぺテルセン「…………」



349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:23:59.64 ID:gksjhSL+o

……
………

唯「あっ!あったあった!!」

唯「この空気がモヤモヤしてるところから来たんだよね?」

律「こんなに岬から近かったか?」

梓「なんか違うような……」

唯「早くセイレーンさんに会おうよ!ぺテルセンさん!」ぴょん

澪「ばか!唯!!」

シュンッ…

律「あちゃ~……後を追うぞ!!」

シュンッ…



350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:24:41.55 ID:gksjhSL+o

……
………

唯「おーいみんなー!!」

律「ここは……?」

梓「なんですかここは!?」

澪「ミレニアム…か……?」

梓「な、なんで魔界に繋がってるんですか!?」

澪「原因はよくわからないが……」

唯「あそこの建物はなんだろーね?」

律「行ってみようぜ」



351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:26:04.17 ID:gksjhSL+o

……
………

唯「何……これ……」

そこには何人もの白衣をきた人間が椅子に座り

頭には赤や緑…何本もの配線が接続されていた

律「しし、死んでるのか?」

男「う……平和に暮らせるのは…
  理想の……」
  
澪「ま、まさか…そんな……」

梓「澪先輩?」

澪「上だ!この建物の上に行くぞ!!」

律「な、なんだってんだ……」



352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:27:54.63 ID:gksjhSL+o

プシューッ

澪「やっぱりな……」

唯「!?」

律「ム・ムギ……なのか?」

紬「」コー… コー…

唯達はそれが紬だとわかるまで時間を要した

アルカディアで見た紬とはまるで外見が異なっていたからだ

マシンに包まれた紬の体は

下半身が無く

呼吸器を付けられ

後頭部には太い配線が接続されていた……




353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:29:56.11 ID:gksjhSL+o

唯「ム、ムギちゃん……?」

唯「ム……ひっ!?」

唯「紬ちゃんの頭……」

唯は紬の後頭部を見て絶句した

USBポートのようなものが付いていたのだ

配線はそこにしっかりと接続されていた

律「………」

―――見たわね―――

唯「え!?」

紬「」コー… コー…

その瞬間

マシンの後ろにあるモニターに

紬の顔が映し出された

アルカディアで見た紬の顔だ



354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:30:59.71 ID:gksjhSL+o

―――見てしまったわね…私のエリアの真の姿を―――

唯「え……ってことは」

澪「あぁ…どうやらここはアルカディアのようだ」

梓「嘘!!?」

―――ご覧の通りここは真の理想世界じゃないわ―――

―――仮想現実という名の偽り……―――
    偽りでも人々が望む平和な
    世界を与えるのはいけない事!?
    みんなが信じたい事
    それが真実なの……
   
―――待ってて……―――

ブツッ

映像は途切れた



355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:33:08.27 ID:gksjhSL+o

紬「ん……」コー…
  
唯「ムギちゃん……」

紬「お願い……」コー…

紬「こんな…姿……見ないで…」コー…

無表情の紬の目から涙が流れる

紬「どうせ…私は失敗作……」

紬「知能だけが私の取り柄……」

唯「え……」

紬「こんな体だから……アルカディアの建設に
  利用された……」
  
紬「死にたくても……死ねないの…」

紬「それなら…いっそアルカディアに……」




356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:35:33.13 ID:gksjhSL+o

紬「この世界の私は……
  羽をもがれた鳥同然……」
  
紬「仮想現実なら……私はなんでもできる…」

紬「アルカディアは……私に翼を与えてくれる……」

紬「こんな世界で……生きて……いたくない…」

紬「どうせなら……まともな体に作って…ほし…」

唯「どういうこと!?」

澪「やめろ……唯」

澪「もういいよ……」

紬「ムギ……アルカディアの人達を守ってやってくれ」

紬「………」コクッ

紬「」コー… コー…



357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 00:37:53.99 ID:gksjhSL+o

澪「ここが…ムギの理想郷なんだよ……」

澪「そっとしておこう……」

律「くっ……」

梓「やるせないです……」

唯「ねぇ!!さっき……ムギちゃんが言ってたこと……」

唯「あの頭に埋め込んであった機械は何!?」

律「…………」

梓「…………」

澪「唯……落ち着け」

唯「ねえ!どういうこと!!!」


―――どういうことなの!!!―――




359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:43:05.38 ID:gksjhSL+o

……
………

唯「もうあたし……何がなんだか……」

澪「律……話してないのか?」

律「………あぁ」

梓「…………」

澪「唯……よく聞いてくれよ」

澪「律、お前小さい頃の記憶は?」

律「いーや……」

唯「!!」

梓「わ、私はありますよ!!」

澪「そうか、じゃあどこで生まれたのかも言えるな」

澪「もう隠さなくていいんじゃないのか?」

梓「!!」



360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:46:20.41 ID:gksjhSL+o

梓「センター……です」

律「なにぃ!?梓もなのか!?」

梓「私も……小さい頃何をしてたのか……」

唯「あずにゃん!?」

澪「最初に梓と会った時は私もまさかとは思った……」

澪「私達は全員センターで生まれたんだ」

梓「………」

澪「唯…記憶はどこまで戻った?」

唯「えっと……」

澪「思い出せる限界があっただろ?」

唯「カ、カプセルにいた自分しか……」

澪「……それが最初だからだ」

唯「え!?」

澪「私も目が覚めたらカプセルの前に立っていた……
  それ以前の記憶が無い」
  
澪「私が目覚めた時にはすでに唯と梓はいなかった」



361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:47:21.02 ID:gksjhSL+o

澪「そして……ムギの頭に埋め込まれていたものだが」

澪はおもむろに長い髪を書き上げうなじあたりの皮膚をつまむ

唯「み、澪ちゃん?何を……」

ベリッ

澪「私にもある」

唯「ーーー!!」

澪の後頭部には先ほど唯が見た

USBポートが埋め込まれていた

澪「これはどうやら人工皮膚らしい」ピラピラ

唯「な……な……」

律「唯……ゴメンな、今まで言わなくて」ベリッ

梓「私もなるべく考えないようにはしてたんですけど……」ベリッ

唯「みんな……!!」




362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:48:01.30 ID:gksjhSL+o

澪「唯、お前自分の後頭部……気にしたことあったか?」

律「お、おい…澪……」

梓「………」

唯「な、無いけど」

澪「失礼……」

唯(うそ……)

澪は唯の髪を持ち上げ……

―――ベリッ―――

澪「……これは思い出せなかったか…」

唯「!!」

唯「い、いや………」

唯「いやああああああぁぁぁ!!」



363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:49:05.07 ID:gksjhSL+o

……
………

澪「私達はみんなセンターで生まれた……もちろん和もだ
  何の意図があってか知らないが
  私達は誰かに選定されたんだ……
  研究室に集められ、機械を埋め込まれた……」
  
澪「そして記憶を消された……」

律「………」

澪「確かじゃないが…そうとしか考えられない」

唯「そんな……」

澪「もうセンターが信用できない以上……
  私達の記憶を辿る術はない」
  



364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:51:26.67 ID:gksjhSL+o

唯「……いいんじゃないかな…別に」

澪「唯?」

唯「記憶が無くたって…あたしは
  ヴァルハラでギターの練習して…
  岡本さんが作ってくれたご飯食べて……」
  
唯「楽しかった……自分が誰なのかわかんなくても楽しかった」

唯「でも、自分の名前を思い出してから何かしなくちゃって
  ずっと思ってた……」
  
唯「それがちょっとわかった気がするんだ……」

……お前が誰だろうが…お前は俺の中でたまきだ……

……またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな……

唯「あたしが誰だろうと……あたしはあたし
  私達に未来ががあるなら……
  明日に希望を持てるような世の中にしたいの」

唯「あたしはヴァルハラを……みんなを救いたい!」





365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:52:03.00 ID:gksjhSL+o

律「そうだ……あたし達には今しなくちゃいけないことがある」

澪「そうだったな……私も、みんなが安心して暮らせるような
  理想のミレニアムを築きたい……」
  
梓「過去がどうであれみなさんはみなさんですよ!」

澪「行こう……ミレニアムのみんなを救うんだ」



366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:55:27.83 ID:gksjhSL+o

……
………

シュンッ…

ルイ・サイファー「戻ってきたようだな」

唯「!!」

ルイ・サイファー「もうあまり時間がない……
          ヴァルハラが危ないぞ」

唯「え!?」

ルイ・サイファー「アバドンに飲み込まれたものは
          時間が経つと無に帰る」

ルイ・サイファー「ヴァルハラに会わなければならない
          人物がいるはずだ」

律「目加田……そうだ!澪!!目加田博士なら
  真実を知ってるはずだ!!」

澪「目加田博士がヴァルハラにいるのか!?
  でも…ファクトリーも解放しないと……」

律「このままじゃヴァルハラが消えちまう!」

唯「ど、どうしたら……」



367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 21:58:02.97 ID:gksjhSL+o

ルイ・サイファー「……君達に直接手を貸すのは
          私のポリシーに反するが
          しょうがない……
          この空間の歪を利用してアバドンの
          体内に転送してやろう」
         
澪「な!?」

ルイ・サイファー「信じるも信じないも君達の自由だがね」

唯「……ごめん、ぺテルセンさん……
  セイレーンさんに会うの、ちょっと後になってもいいかな?」
  
―――いいですよ、私はここで待っています―――

澪(ルイサイファ―……一体何者なんだ…)

ルイ・サイファー「……よし…さぁ、行きたまえ」

唯「みんな、いいかな!?」

律「ああ、いいぜ!」

梓「ファクトリーのみなさんには申し訳ないけど」

澪「アバドンが先決か……」

唯「ありがとう、ルイ・サイファー」

ルイ・サイファー「礼には及ばん……」

シュンッ…


ルイ・サイファー「お前には力を取り戻してもらわないと
          困るのでな……」









368: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:03:32.53 ID:gksjhSL+o

―――アバドン体内

梓「うっ……ひどい匂い!」

唯「ここが……アバドンの体内?」

体内に声が響く

……誰だ……わざわざここまで来るとは……
……御苦労だがわしの身体は……
……ここにあってここに無い……
……言わば異次元にあって実体は無いのだ……
……従ってわしを倒すのは無理な事
……おとなしくわしに吸収されるがよい
……ワッハッハッハッハッハ…………

律「ここにあってここにない?
  こんな時になぞなぞかよっ!」
  
澪「………」

ポタッ

シュウウゥ……

澪「う!?みんな!天井から落ちる液に気を付けろ!!」

澪「強烈な酸だ!!」

律「おい……冗談きついぜ……」



369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:08:07.29 ID:gksjhSL+o

……
………

澪「おい!ここに誰かいるぞ!!」

律「なんだって!?」

唯「……マダム…」

マダム「……誰?誰かいるの?
    アルフレッド?……あ、あなたは……
    唯……
    あなたもアバドンに飲み込まれたの?」
    
マダムの体は半分以上が

肉の壁に吸収されつつあった

マダム「ヴァルハラの支配者
    マダム様もこうなってはおしまいですわね
    ……私はセンターから任されたエリアを
    自由な場所にして沢山の人を集めた
    ヴァルハラが栄えるのを…センターが
    黙って見逃していたのは千年王国の
    人間を選ぶのに利用するため……」
    
澪「………」




370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:08:54.49 ID:gksjhSL+o

マダム「所詮私はセンターの雇われマダムだった……
     用が無くなったらこのザマよ
     ……私一人の命ですむなら
     ヴァルハラの人たちは助けて……
     あげた…かった……」
    
マダム「」

律「マダム……」

唯「ヴァルハラは必ず救い出すよ!マダム……!」




371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:10:25.83 ID:gksjhSL+o

―――ヴァルハラ スラム街

ガイア教徒「センターはヴァルハラを見捨てた!
       メシア教におどらされていた者も
       これで目を覚ますだろう…
       だがもう遅いのだ…ハハハハハ」ズブズブ…
      
唯「確か……こっちだったハズ」

唯「……この部屋だ!!」

プシューッ

目加田「おお……唯達か……
     アバドンの腹の中まで来たのか」
    
澪「目加田…博士……」

梓「体が…壁に飲み込まれてく!」

律「おい!しっかりしろ!!」




372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:13:10.96 ID:gksjhSL+o

目加田「まさかセンター、いや元老院が
     アバドンにヴァルハラを
     飲み込ませるとは……」
    
唯「元老院?」

目加田「聞け……
     元老院は君と私を会わせたくなかった
     だが私がヴァルハラに隠れているのは 
     わかっても見つけられなかった
     またヴァルハラはもうセンターにとって
     利用する必要が無くなっていたのだ
     そこで魔王アバドンにヴァルハラを
     飲み込ませた……」
    
目加田「もう時間が無い……君達に真実を話そう」

唯「………」




373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:16:25.36 ID:gksjhSL+o

唯「………」

目加田「唯……目覚めた時…君は私に
     平沢 唯と名乗ったな」
    
目加田「その昔……トウキョウに悪魔を自在に操り
     戦った[デビルバスター]という五人の少女達が
     いたそうだ」
    
唯「デビル……バスター?」

目加田「その輝かしい戦闘能力に目を付けたある人物が
     全員のDNAを採取することに成功した……」



374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:22:27.57 ID:gksjhSL+o

……
………

「ユイ・ヒラサワのDNAは?」

「はい、ここに」

「よし……これで全員分採取した……」

「ふふふふふ……」

「近い将来……この者たちのデータが
必ず役に立つ時が来る……」
 
「め、目加田博士……?」
    
……
………

目加田「その人物とは……のちにセンターの前身カテドラル
     の科学者となった……私の曽祖父だ」
    
律「な……」

目加田「水面下ながら脈々と研究は引き継がれてきたのだよ
     来るべき時のために……」

目加田「唯、澪、律、梓、紬」

目加田「君達がそのデビルバスター…
     センターが造り上げたクローンだ」



375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:24:47.63 ID:gksjhSL+o

唯「う……そ……」

律「うそだあああああ!!」

梓「そんな……そんなことって……」

澪「…………」

目加田「かつての大破壊後、世界は荒れ果てた……
     メシア教団は人々を救うため
     自らの手で千年王国を造ろうとした
     それが”TOKYOミレニアム”だ
     そして救世主の出現を待ったのだが
     彼らが待ち望んだ救世主は
     ……ついに 現れなかった」
    
目加田「センター元老院は自らの手で
     自らが望む救世主を造り上げようとした
     それが、百数年前実在したデビルバスター
     平沢 唯……君なのだ」
    
目加田「同時に君を巡る四人が
     クローン技術で造り出された……」
    



376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:26:58.10 ID:gksjhSL+o

目加田「もっとも……真鍋 和は私達が一から作った
     人造人間だったがね……」
    
唯「和ちゃんが……人造人間!?」

目加田「和は唯を守るため
     律はパートナー
     紬は千年王国のテストを行う
     仮想世界のメシア
     梓は救世主のライバル
     そして澪は唯の見張り役……」
    
目加田「君達はクローンとして再び蘇ったのだよ……
     このTOKYOミレニアムに」
    
目加田「私もセンターの命令に
     何の疑いもなく従っていたが…
     勝手すぎるプロジェクトに
     どうしても我慢できなかった……」
    
目加田「それで私は花田と協力して君達の記憶を消し
     センターに爆破騒ぎを起こして脱出したのだ」



377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:28:30.35 ID:gksjhSL+o

目加田「これを……」

唯「何?これ……」

目加田「データが壊れてしまい他の者の分は抽出できなかったが
     ……オリジナルの平沢 唯のデータディスクだ……」
    
目加田「センターの研究室に行けば……君が読み込めば……
     だが…精神が崩壊する危険性も……」
    
澪「何だって!?よく聞こえないぞ!?」

律「しっかりしろ!!」

目加田「魔王アバドン……に飲み込まれた
     物は間もなく消え去る
     私もどうやら最期だ……」

唯「え……じゃあヴァルハラは!?岡本さんは!?
  他のみんなは!?」



378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:29:40.34 ID:gksjhSL+o

目加田「君達は……早く逃げるんだ……
     ”MAGプレッサー”をやろう
     これで……アバドンを実体化できる
     奴を倒して脱出するんだ……」ズブ…ズブ…
    
唯「待って……待って……!」

目加田「さらば……我が最高の作品達……」ズブブブ


―――プロトタイプ・1よ……!―――



379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:30:54.32 ID:gksjhSL+o

律「待ってくれ!!まだまだ聞きたいことがあんだよ!!」

梓「一体どういうこと……
  勝手に消えないでください!!卑怯者!!」
  
唯「…………」

澪「まずい……ここも時間の問題だ…脱出するぞ!」





380: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:31:42.42 ID:gksjhSL+o

……
………

律「どこだここは……」

……わしを倒そうとしても無理だ……

……おとなしく吸収されろ!!……

澪「唯!!MAGプレッサーを使え!!」

唯「う、うん!!」

キュイイイイィィン

……ん!?一体なにをした!?……

……か、体が………

シュウウウゥゥ……ン

徐々に魔王アバドンの実体が姿を現し始めた

アバドン「………すぐに悔やむぞ」

アバドン「実体化させねばよかったとな!!」




381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:33:02.40 ID:gksjhSL+o

魔王 アバドンが 一体出た


唯「よくも……よくもヴァルハラを……」

唯「許さない!!」スラァ

アバドン「な、なんだこれは……貴様…人間か?」

唯「人間だよ……あたしは人間なんだよおおお!!」シャッ

ズバッ

アバドン「ぐおおっ!は、速い……!」

澪「っらあああああ!!」ギュッ

ドゴォッ

澪の渾身の雷霆蹴りが炸裂した

アバドン「ガッ……!?」



382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:34:30.67 ID:gksjhSL+o

律「梓!火炎魔法…使えるか?」

梓「はい……」

律「お前の魔力も借りるぜ!!
  いくぞ梓!!」

ゴゥッ……ゴォォオオオ

律「灰になっちまええええ!!」

律梓「マハラギオン!!!」

ゴバァァアアア!!

アバドン「ふ……ハハハハハ!!」

バシュウウゥゥ……ン

律「な!?」

梓「吸収した!?」

アバドン「わしもナメられたものだ……
      知らぬなら教えてやる」
     
アバドン「わしに魔法は一切通用せんぞ」

律「なんだと!?くそっま、マズイな」

梓「なら直接叩くまでです!!」チャキッ

梓「でやああぁぁぁ!!」

ブンッ

バゴォ



383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:35:23.74 ID:gksjhSL+o

梓「ぐ……は……」

アバドンの触手が梓の体を

いとも簡単に吹き飛ばす

梓「が…!!か、体が……」ズブズブ

アバドン「そのまま飲み込まれてしまえ!!」

梓「きゃあああああ!!痛い痛い!!」

澪「梓ぁ!!」

唯「やめて………」

梓「あ゛あ゛ぁ゛ぁ”!!」ズブ…

唯「ーーーー!!」プチッ



384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:36:41.16 ID:gksjhSL+o

ブォッ

澪「え」

ドシュッ

アバドン「ご………」


唯「や め ろ」


律「………!!」

一瞬の間だった

目にも止まらぬ

鬼神のような連撃で

アバドンの体は切り刻まれていった

アバドン「貴様……何者……」

唯「ニンゲン」




385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:37:37.71 ID:gksjhSL+o

アバドン「ミ、ミカエルが……わしを…
      天使に戻そうと言った……
      だから……ヴァルハラを……」
     
アバドン「」

梓「きゃあっ!!」ドシャッ

律「梓!大丈夫か!!」

梓「こ、今回ばかりはもうダメかと……」

唯「…………」

澪「唯……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

澪「マズい!!このままじゃアバドンもろとも
  消えるぞ!!」
  
澪「走れ!!!」




386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:38:26.20 ID:gksjhSL+o

……
………

シュンッ……

澪「ここは……」

律「ホーリータウンの大教会?」

唯「救えなかった」

梓「唯先輩……」

唯「みんな……消えちゃったの?」

澪「………」
     
唯「ねぇ……!!ねぇ!!」

唯「う……う……」

……おい!起きろ!……

……俺の娘だ……

……自分の力を信じろ!……

唯「うああああああああああ
  岡本さあああああああああん!!!!」
  
唯「あああああああああああ!!!」



387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:39:26.87 ID:gksjhSL+o

律「あ……あぁぁ……」

澪「みんな……しばらく……そっとしておこう」
  



388: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:40:01.47 ID:gksjhSL+o

……
………

律「考えるだけでどうにかなっちまいそうだ…」

梓「クローン……信じられない……
  だから小さい頃の記憶が……」
  
澪「私達はセンターの都合で作られたのか……」

律「この頭の機械といい……あたし達…
  人…」
  
唯「人間だよ!!」



389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:41:08.28 ID:gksjhSL+o

澪「唯……」

律「もう…大丈夫なのか?」

唯「私達には心があるじゃない!!
  泣いたり…笑ったりできるよ!?

唯「クローン!?そんなの知らないよっ!!」

唯「そんなのどうだっていい……
  大事なのはこれからでしょ!?」
  
唯「明日は自分たちで作るんだよ!!」



390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/19(火) 22:43:08.31 ID:gksjhSL+o

律「……言ってくれるじゃねぇか」

澪「危うく気持ちが折れそうだったよ……」

梓「行きましょう!!」

澪「ファクトリーを救うんだ!」


唯達はアバドンの体内にて

目加田博士より出生の真実を聞かされた

デビルバスター……

唯達は百数年前に存在した

トウキョウを救った少女達の

クローンとしてミレニアムに蘇った

四人はそれぞれの存在意義を自分達に問いかけながら

人々を救うためファクトリーに向かう


第十一章 ワタシハダレ? 完



392: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:41:20.04 ID:mD9ZsIJwo

―――ファクトリー 監視塔


セイレーン「~~♪」

ペテルセン「セイレーン!もう悲しい歌は終わりだ!
        ……僕ならここにいる」
      
セイレーン「……あなた?あなたなの!?
       もう二度と会えないと思っていたのに……」
      
ペテルセン「セイレーン!」

セイレーン「あなた!」

ペテルセン「皆さん……ありがとうございました
        私たちは魔界へ帰ります
        もう……二度と離れません
        ……さようなら」



393: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:43:44.23 ID:mD9ZsIJwo

第十二章 ワタシノエラブミチ!


……
………

男A「何であんなキツい仕事を
   タダでやらされていたんだ……」

男B「おれは……
   あんな所で何をしてたんだろう?
   これを見てると訳も分からず穴を掘ってた
   自分が悲しくなる……
   これ、あんたにやるよ」ポイッ

唯「へっ……」パシッ

唯「ぴ、ピピ……」

梓「ピラー!!」

唯は”もくせいのピラー”を手に入れた

男C「みんなファクトリーから出て行くな……
   おれはここに残るよ
   ファクトリーが動かなくなったら
   ミレニアム全ての人が生きていけなくなる
   ……それにおれはそんなに働くのが
   キライじゃない……」
   
澪「良かった……みんな正気に戻ったみたいだ」

律「さてと……一度ホーリータウンに戻ろうぜー!」



394: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:45:34.01 ID:mD9ZsIJwo

―――ホーリータウン

律「ちょっと休憩しよっか!」

梓「そうですね!」

ザザ……ザ……

……おい、なんだアレ!……

……電波ジャックか!?……

センター司教「センターより澪に告ぐ
         直ちにセンターへ出頭せよ
         本日中に出頭しない場合は……
       
『ホーリータウンへの空気の供給を全てストップする』

         ホーリータウンにいる人間の命は
         全て失われるだろうが仕方がない
         繰り返す……」
       
……あんなムチャクチャな事が許されるのかよ!!……

……ホーリータウンは…なくなるのかも知れないな……




395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:46:23.32 ID:mD9ZsIJwo

律「じょ、冗談だろ……」

唯「やめて…もうやめて……」

澪「ついに元老院は
  ホーリータウンに手を出してきたな……」
  
唯「!?」

梓「澪先輩……?」

澪「私一人を消すためエリア1つを
  消すと言っている……
  私はセンターへ行く!
  そして元老院と戦う……
  センターのミレニアム支配とあやまった
  千年王国計画を終わらせるために……」
  
澪「唯達はホーリータウンの人達を落ち着かせてくれ……
  このままじゃ暴動が起きかねない」
  



396: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:47:05.45 ID:mD9ZsIJwo

律「お前一人で行かせられるかバカ!!」

唯「あたしたちもすぐ行くから!!」

梓「私も一緒に戦います!」

澪「……ありがとう…」

……もう終わりだ!みんな死ぬんだ!!……

……嫌だ!!助けてくれ!!……

律「みんな!!落ち着いてくれ!!」

唯「大丈夫だから!!」

澪「みんなーーー!!」

律「お?」

澪「じゃあなーーー!!」

唯「うーーーーん!!」

梓(澪……先輩?)



397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:48:00.99 ID:mD9ZsIJwo

……
………

律「ふぅ……ちょっとは落ち着いたか?」

梓「…………」

唯「あずにゃん?」

梓「みなさん!センターに行きましょう!」

律「そうだな……澪が心配だ」



398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:49:32.71 ID:mD9ZsIJwo

―――センター管制室

律「司教ぉぉ!!どういうつもりだ!?」

梓「市民に危害を加えないでください!!」チャキッ

司教「唯達か……
    あなた達に命令を下すのは
    もう私ではない……
    元老院の方たちから直々に
    話があるそうです
    22階に行きなさい……」ポチッ

唯「元老院……」

ゴゴゴゴゴ……

律「!?」

梓「こんな所に階段が!?」

司教が手元のスイッチを押すと

背後にあるモニターが沈み階段が現れた

司教「さぁ、行きなさい……」



399: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:50:03.86 ID:mD9ZsIJwo

……
………

律「こ、こんな所があるなんて知らなかった……」

唯「ねぇ……ここ……」

[目加田 研究室]

梓「………」

唯「あたし……自分の目で確かめたい」

プシューッ

律「おい!唯!!」



400: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:51:20.54 ID:mD9ZsIJwo

―――研究室

律「なんだこりゃ……」

梓「ここで……私達が?」

そこには何本もの培養カプセルが並んでいたが

液は満たされてなく

どのカプセルも空っぽだった

唯「っっっ!!頭が……」

律「唯!?大丈……

……
………

目加田「君はこれから我々と脱出するのだ
     君の忌まわしい記憶は消しておいた
     君が自分の名前を思い出すのに
     苦労したのも実はそのせいだ……」
    
花田「まずいぞ目加田!感づかれたらしい」

目加田「まだ四人残っている!!
     …ならば唯だけでも……
     わかった花田、すぐに始めてくれ」
    
花田「よーしスイッチを入れるぞ!
    奴らに思い知らせてやる……クヒヒヒヒヒ」
   
……先輩………唯先輩!!……



401: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:51:55.33 ID:mD9ZsIJwo

唯「はっ……」

梓「唯先輩!!ボーっとしてどうしたんですか!!」

唯「ゴメン……ちょっと頭が…ととと…」ふらっ

ピッ

……唯……君はいつか記憶を取り戻し……

唯「目加田博士の声!?」



402: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:53:10.41 ID:mD9ZsIJwo

……ここへまた来ることになるだろう……

……そこにマシンが見えるはずだ……

……ここに来たということは……

……私からディスクを受け取ったということだ……

……マシンを起動してディスクのデータを……

……直接君の頭に読み込めば……

……本来の記憶と……力が手に入る……

……君の精神が持ちこたえることができるなら……

……唯……君は……ザザ…ザ……

……君が神の僕となるか
   悪魔の手先となるか
   これは大いなる”賭け”だろう
   全ての人間の未来を賭けた………ブチッ
  
ボイスレコーダーはここで途絶えていた……



403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:54:35.26 ID:mD9ZsIJwo

唯「………」ガチャッ ピッ ピッ

ブ……ン 

律「おい……唯?」

梓「ディスク……読み込むつもりですか?」

唯「うん……なんか…本当の私を……
  知りたくなっちゃった……」

律「よせ!精神が崩壊するかもしれないんだぞ!?」

唯「わかってる!!……でも…大丈夫……」

唯「あたし……もうどんなことでも受け入れる
  覚悟できてるから……」
  
律「!!」

梓「わかりました……唯先輩……
  絶対無事でいてくださいよ?」
  
律「……ったくイカレてるぜお前は~!」

唯「えへへ……大丈夫だよ…あずにゃん、りっちゃん」

唯「そばにいてね……」




404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:55:22.49 ID:mD9ZsIJwo

唯はマシンに腰掛け

ヘッドマウントディスプレイを下げる

唯「じゃあ……お願い」

律「唯……いくぞ」ベリッ カチャッ

梓「ディスク……入れますね」ウイィィ…ン

……NOW ROADING……

―――60%―――80%―――100%

律「…………」

……テンソウヲカイシシマス……

唯「!!!!!!!」ビクンッ

梓「唯先輩!!」



405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:58:47.26 ID:mD9ZsIJwo

――――――――――――――――――――――――――
ソウダッタワタシタチゼッタイユルサナイハナシガツウジタ
オバアチャン唯「ああああああああ!!!」イッテキマスマジョ
ワタシキュウセイシュヤメルアズニャン唯「ーーーーー!!!」
タスケニイカナキャ唯「あ゛あ゛あ゛あ゛」ガッコウワタシタタカウ
モトドオリ……唯先輩!!……ウデガイタイイタイピラーガ
ミオチャンリッチャンマカイ……唯!!死ぬな!!ムギチャン
ガッコウノユメ唯「きゃあああああ!!」キボウノタマ
ルシファーウイイモウトサタン

ズットイッショダッタンダ



ウイ……オワッタヨ……

――――――――――――――――――――――――――



406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 02:59:28.13 ID:mD9ZsIJwo

……テンソウカンリョウ……

唯「…………」

律「唯……?」

梓「唯先輩!!!」

唯「…………」ガチャッ

律「!!」

梓「唯先輩……髪が……!!」

脳に直接送られてくる膨大な情報に

必死に耐えたのだろう

綺麗な栗色だった唯の髪は

銀色にも見紛うような白髪へと変わり果てていた




407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:00:02.38 ID:mD9ZsIJwo

唯「……りっちゃん…あずにゃん……」

唯「あたし……平沢 唯です」

唯「……ただいま」

律「……お帰り、唯」

梓「お帰りなさい!唯先輩!!」

唯「さ、行こっ?」

律「ああ……」



408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:00:42.05 ID:mD9ZsIJwo

……
………

律「この先に元老がいるのか……?」

梓「静かですね……」

唯「なにか来る!!」

ゴゴゴゴゴゴ…… ドスン!!!

律「おわぁ!!かか、壁!?」

……ここを通らんとするは何者ぞ……
   
……通らんとする者は我が言葉を聞け……

……そして答えよ……

梓「壁が喋った!!」

唯「………」

律「唯……お前に言ってるみたいだぞ?」




409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:03:30.51 ID:mD9ZsIJwo

今よりこの喋る壁から何問かの質問があります
もし、このSSを読んでくれてる人がいたら
その回答をみなさんにしていただきたいと思います
回答によって今後の物語が大きく変わりますので
一旦物語進行は中断

期限を設定して投票制にしたいと思います



410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:04:06.90 ID:mD9ZsIJwo

【1】

……汝の妹が料理を作ると言っている……
……本来なら汝が料理を振る舞うつもりだった……
……汝の妹に料理を振る舞うと言えば妹は怒るだろう……
……それでも汝は料理を作るのか?……
   
YES/NO



411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:04:39.62 ID:mD9ZsIJwo

【2】

……汝は欲しいものがある……
……だが所持金は無い……
……仲間が魔貨を分けてくれると言っている……
……その魔貨を汝は受け取るか?……

YES/NO



412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:05:13.89 ID:mD9ZsIJwo

【3】

……罪も無い少女が叱られている……
……少女は汝を見て助けを求めている……
……だが少女を助けている時間は無い……
……それでも少女を助けるか?……

YES/NO



413: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:05:45.13 ID:mD9ZsIJwo

【4】

……汝は戦いの場に赴いた際……
……愛用している剣を忘れた……
……間に合わせの剣で戦えば数名の犠牲者で済む……
……取りに戻れば確実に大勢の命が失われる……
……汝は剣を取りに戻るか?……

YES/NO



414: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:07:20.75 ID:mD9ZsIJwo

【5】

……行方を共にしていた仲間が……
……病に倒れてしまった……
……汝に病がうつれば仲間は助かるだろう……
……しかし一度病に倒れれば死と隣り合わせ……
……それでも汝は病に感染する覚悟があるか?……

YES/NO




415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:09:23.42 ID:mD9ZsIJwo

テンプレ


【1】YES/NO
【2】YES/NO
【3】YES/NO
【4】YES/NO
【5】YES/NO


YESかNOのどちらかを選んでください
YES/NOで多かった方が唯の答えとします
※これ以外の回答は無効票とします



416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 03:11:13.20 ID:mD9ZsIJwo

期限は7/21 00:00 迄

少しでも多くの投票をしてもらえると嬉しいです
もし回答が無かった場合or無いに等しい場合は
独断でひっそり物語進めていきます



417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) 2011/07/20(水) 09:54:47.96 ID:yShJ4MRUo

ぜんぶNoで。



418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 11:19:33.36 ID:bzwNWCiDO

yes
yes
NO
NO
NO


期待して舞ってる



419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 11:37:10.89 ID:avRsdmjbo

おつ
【1】NO
【2】YES
【3】NO
【4】YES
【5】YES




420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 20:34:32.76 ID:e8za1XAfo

【1】NO
【2】YES
【3】YES
【4】NO
【5】YES



421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/20(水) 20:46:23.68 ID:WD7i78TIo

【1】NO
【2】YES
【3】NO
【4】NO
【5】NO



422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) 2011/07/20(水) 20:54:53.84 ID:kmygm/Kso

【1】YES
【2】NO
【3】YES
【4】NO
【5】YES



423: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 00:08:26.67 ID:w7BGoDDwo

投票を締め切ります
みんなありがとう!
ぶっちゃけ独断でひっそり物語進める覚悟だったんで
嬉しい限りでござる

この回答を元に物語を進めていきます!
元ネタを知ってる人は唯がこれからどういう道を進むのか
お楽しみということで……



424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:08:39.71 ID:w7BGoDDwo

……答えよ……

……汝の妹が料理を作ると言っている……
……本来なら汝が料理を振る舞うつもりだった……
……汝の妹に料理を振る舞うと言えば妹は怒るだろう……
……それでも汝は料理を作るのか?……

唯(せっかく作ってくれるって言ってるんだから……)

唯「妹に料理を作ってもらいます」



425: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:10:05.94 ID:w7BGoDDwo

……汝は欲しいものがある……
……だが所持金は無い……
……仲間が魔貨を分けてくれると言っている……
……その魔貨を汝は受け取るか?……

唯(せっかくくれるって言ってるんだから……いいよね)
  
唯「ありがたく頂きます」



426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:11:13.41 ID:w7BGoDDwo

……罪も無い少女が叱られている……
……少女は汝を見て助けを求めている……
……だが少女を助けている時間は無い……
……それでも少女を助けるか?……

唯「助けてあげたいけど……」

唯(叱られるってことはきっと必ず理由があるはず……
  そうでも思わないと……)

唯「助けません」




427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:12:03.09 ID:w7BGoDDwo

……汝は戦いの場に赴いた際……
……愛用している剣を忘れた……
……間に合わせの剣で戦えば数名の犠牲者で済む……
……取りに戻れば確実に大勢の命が失われる……
……汝は剣を取りに戻るか?……

唯(戻れば大勢の人が死ぬ……)

唯「間に合わせの剣で戦います」



428: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:12:40.61 ID:w7BGoDDwo

……行方を共にしていた仲間が……
……病に倒れてしまった……
……汝に病がうつれば仲間は治るだろう……
……しかし一度病に倒れれば死と隣り合わせ……
……それでも汝は病に感染する覚悟があるか?……

唯「う………」

唯(放っておけば仲間が死んじゃう……
  かといってうつればあたしも……)

唯(どうすれば……決められないよ……)



429: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:13:36.95 ID:w7BGoDDwo

……どうした……

……答えぬというのか……

唯「……他に治す方法を探します!!」

……それが汝の答えか……

……汝が死を恐れているだけではないのか?……

唯「!!」



430: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/21(木) 01:14:34.11 ID:w7BGoDDwo

……よかろう……

……我が言葉を聞いた者よ……

……汝が歩む道は法と秩序か…混沌か………

……答えた言葉は真なる心の内……

……汝の天秤はすでに傾くことを得たり……

……迷うことなく進むがよい……



431: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:15:27.76 ID:igwUVMbho

唯「どういう……」

ゴゴゴゴゴゴ……

壁は唯に質問を投げかけ終わると

不気味な言葉を残し消え去った……

唯「………」

律「唯…行こう」

唯「う、うん……」




432: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:17:06.79 ID:igwUVMbho

―――元老の間

プシューッ

梓「な………」

唯「澪ちゃん!?」

律「嘘だろ……」

律「澪ーーーーっ!!」

澪は驚愕の表情を浮かべていたが

決して動くことはなかった

元老「澪を追って来たか……唯よ」

唯「あなたが元老……」

元老「奴は石の像となり果てた……
    これが裏切り者の末路よ!」
   
梓「なんてことを………」

律「許せねえ……絶対ゆるせねぇ!!」

唯「ケルベロス……力を貸して」

バシュウゥゥ……ン

ケルベロス「こ、こいつは……まさか」



433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:18:17.70 ID:igwUVMbho

元老「貴様も葬ってやる」

元老はローブを剥ぎ取ると

背中には白い羽が……

律「て、天使!?」

ケルベロス「あぁ、それもただの天使じゃない……」
   
ケルベロス「ついてないぜ……よりによって
       天使長ミカエルのおでましか……」

ミカエル「罪深き人の子よ……地獄へ堕ちよ」」




434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:20:58.93 ID:igwUVMbho

大天使 ミカエルが 一体出た


律(澪……必ずカタキはとってやる!)

梓「負けない……こんなとこで終われない!!」

唯「澪ちゃん……あたしも決心がついたよ……」スラァ

律「よくも……よくも澪を!!」

ゴゥ……

律「……のやろおぉぉ!!アギラオ!」

ケルベロス「火炎の息をくらえ!!」

ゴオオォォ

ミカエル「ふん…魔力の無駄遣いだな」

ブワッ!!

律とケルベロスの炎はウリエルの羽ばたきにより

一瞬で消し飛んだ




435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:22:26.53 ID:igwUVMbho

律「くそっ!!」

ウリエル「ふははははは!!」

バキィッ!!

律「ぐえぇっ」

梓「律先輩!!……このぉっ!!」

ガキィ……ン

ミカエル「剣術で私に勝とうなど……笑止千万」

唯「たぁっ!!」

ガキィン!

唯「く……」

ミカエル「死ねぃ!!」ブンッ

唯「……っ!!」

梓「唯先輩!!」ダッ


ズバッ……



436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:23:40.33 ID:igwUVMbho

唯「あずにゃん!!!」

ポタ…… ポタ……

梓「だ、大丈夫ですか……唯先輩」

唯「あ……あずにゃん……目が……」

梓「まだ……右目が見えるから大丈夫です」

唯「…………」

ミカエル「そろそろ覚悟はできたか……」

ミカエル「まとめて地獄へ行くがいい!!」

ミカエル「マハザンマ!!」

キイイィィィィ ズゴゴゴゴ

梓「きゃああぁっ!!」

律「うわあああっ!!」

ケルベロス「うおおっ!!」

グシャァッ

律と梓は強烈な衝撃波で吹っ飛び

壁に勢いよく打ちつけられた




437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:28:24.55 ID:igwUVMbho

律「な、なんて魔力だ………」

梓「………」

ミカエル「全員吹き飛んだか……」

ミカエル「!?」

唯「…………」シュウウウゥ

ミカエル「魔法が……かき消されただと?」

唯「…………」シャッ

ガキィ!!

唯「っっっ!!」ブン

ズバッ

ミカエル「ぐっ!……私に傷をつけるとは……」




438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:29:28.98 ID:igwUVMbho

律「ゆ……い……」

律(あたし……死ぬのか……)

梓「………」

律「梓……」

………情けないわね……律………

律(………和?)

………ここで終わり?………

……律…梓……生きるのよ……

律「和……」

律「お……体が……動く!!」」

梓「ん……あれ……」

ミカエル「許さん……」

ミカエル「地獄に堕ち裁きの雷を受けよ!」

キイイイィィ  ボゴォッ

ミカエル「ぐはっ!………き、貴様ら…」



439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:31:12.31 ID:igwUVMbho

律「地獄がなんだって?」

唯「りっちゃん!あずにゃん!!」

梓「くらえ……!!」

パアアァァァ

梓「あああ!!メギドラオン!!!」

カッ――――!!

ミカエル「ぬ……あああ!!!」

唯「だああぁぁっ!!」ザクッ

唯はミカエルの胸に刀を突き立てた

梓「雷を受けるのは……」パチ……

律「そっちだぜ!!」ジジ…ジ……

律梓「マハジオンガ!!」




440: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:33:05.54 ID:igwUVMbho

……
………

ミカエル「わ……わが主よ…我を救いたまえ……」

ミカエル「この……者たちに……罰を……」

ミカエル「」

元老「よくやった……唯よ」

律「まだいやがんのか!」

唯「……!!」チャキッ

元老「我は……天使ガブリエル
    我はミカエルたちと共に人間を
    救わんとする神の御心に従い
    千年王国を創ろうとした……
    少なくとも我は神の御心に
    従おうとした」
   
唯「………え?」



441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:34:50.91 ID:igwUVMbho

ガブリエル「……だが出来上がったミレニアムは
       人間を支配するものになった
       神の言葉によれば千年王国が
       できてのち人々を導く救世主が
       現れるはずが……
       ミレニアムには現れなかった」
      
ガブリエル「救世主を待ちきれない大天使たちは
       自ら救世主を作り上げようとした
       こうして彼らの行いは神の御心と
       離れていったのだ……」
      

ガブリエル「じき澪にかかっている石の呪いも解けるだろう
       我は自分の信じる道を行く……さらばだ」
      
律(澪が生きてる……!!)



442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:36:54.22 ID:igwUVMbho

……
………

律「梓……」ビリッ

律はシャツの腕を破り

梓の左目を覆うように額に巻きつける

梓「あ、ありがとうございます」

唯「あずにゃん……あたしのせいで……
  ゴメンね……ゴメンね……」
  
梓「唯先輩の命が助かるなら左目の一つくらい……
  どうってことないです!」

梓はミカエルの一撃を左目に受け

痛々しい傷を負い…光を失った

ピシ…… シュウウゥ……



443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:39:09.03 ID:igwUVMbho

唯「!!」

律「澪……!!」

澪「っっっっ……?来てくれたのか……」

澪「元老は!?ミカエルは……」

唯「倒したよ……」

澪「そうか……ありがとう!みんな!!
  これで元老院が無くなって支配するものは
  無くなったけど……ミレニアム全体を
  動かす者もいなくなった……」
  
澪「この先……ミレニアムがどうなるのか……」

グラグラグラグラ……

梓「じ、地震!?」

―――イジョウジタイハッセイ!イジョウジタイハッセイ!―――

律「な、なんだ!?」

―――ホーリータウンニテハゲシイエネルギーエネルギーノ
    ヘンドウヲカンチ―――
 
―――イジョウジタイハッセイ!イジョウジタイハッセイ!―――



444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:39:55.24 ID:igwUVMbho

澪「な、なんだ……何が起こったんだ!?」

澪「くそっ体が思うように動かないっ」

唯「澪ちゃん!無理に動いちゃダメだよ!!」

唯「あたしたちが行ってくる!!」

澪「すまない……頼んだ」




445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:40:35.29 ID:igwUVMbho

―――ホーリータウン

……ち、ちからが……

……なんだこれ……

唯「ど、どうなってるの!?」

律「みんな倒れてく……」

男「な、なぁ……あの塔はまたセンターの仕業か?」

律「塔?」

梓「なに……あれ……」

唯「え?………あそこは……大教会があった場所…」

男「あの塔……地下から地面を突き破って出てきたんだ……」

律「唯!梓!地下世界だ!!」

唯「うん!!」




446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:41:48.06 ID:igwUVMbho

―――旧六本木

唯「なにも無い……」

律「おっかしーな……地図だとちょうどここの上が
  ホーリータウンのはずなんだ!!」
  
梓「ど、どういうことですかね」

長老「おぉ…そなたたちは……」

律「長老!なんでここに……」

長老「岩戸の封印が解けたと聞いたものでな……
    この目で拝みに行こうとしてたんじゃ
    おぬしたちこそなぜここに?」
   
唯「実は……」



447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:43:31.83 ID:igwUVMbho

……
………

長老「ふむ……もしかしたらそれは魔王モロクの
   尻尾かもしれん」
   
律「しっぽ!?」

長老「しかしモロクは魔界にいるはず……
   次元を超えて地上を襲っているのかもしれん」
   
長老「上の世界を救うには……
    魔界へ行くしか道はなさそうじゃな」

唯「でも……魔界へ行ける大教会はもう……」

長老「おぬしたち何のためにピラーを持っとる……」

唯「!?」

長老「今何本もっておるのじゃ」

唯「いちにいさん……六本!」

長老「ほほぅ!……ではこれが最後の一本じゃな
   きんせいのピラーじゃ」スッ

唯「でも……これをどうやって……」



448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:47:10.40 ID:igwUVMbho

長老「ここから西の方にアルターストーンという祭壇がある」

唯「あるたーすとーん?」

長老「ピラーを全て集め……七つの場所に捧げると
    魔界への扉が開くと言われておる祭壇じゃ」
   
長老「さぁ、行くがいい……」

唯「魔界……か……」

唯「りっちゃん……あずにゃん……」

律「ここまで来たら地獄でもなんでも
  付き合ってやらぁ!!」

梓「みんなを救いましょう!!」

唯「うん……うん!!行こっか!!」

唯「長老さんありがとーーー!!」


長老「……我々に光をもたらしてくれるのは
    お前さん達かもしれんな……」



449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:48:13.00 ID:igwUVMbho

―――アルターストーン

唯「ん?……ピラーが光ってる!」

梓「……つきのピラーですね」

律「近づくと反応するのか!!
  よし!手分けして祭壇に置こう!」

……
………

律「よし……と」

律「こっちはオーケーだ!梓は!?」

梓「設置完了です!!」

唯「おーい!!」

梓「どうしましたーー!?」

唯「一本余った!!」

律「なにぃ!?」

……グラグラグラグラ



450: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:48:48.58 ID:igwUVMbho

律「なんだ!?また地震か!?」

グラグラグラ

梓「あ!あれを見てください!!」

律「な、なんか地面から出てきたぞ……」

ゴゴゴゴゴゴゴ

唯「うわわわわ……」

律「なんだ……あの岩は……」

梓「あそこ……光ってますよ」

唯「!!」

唯「たいようのピラーが……反応してる!!」

律「あの光ってる場所に置けってことか?」




451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/22(金) 23:52:05.13 ID:igwUVMbho

……
………

梓「これで魔界の扉が……」

律「一体どうなるんだろうなあたし達」

唯「……置くよ」コトッ

唯「……!?」

ズゴゴゴゴゴゴ……

唯「うわぁ!!」

律「す、吸い込まれ……」

梓「ーーーーーっ!!」

シュンッ……


地上に災いをもたらす原因は

センターでも地下世界でもなかった……

22XX年 某月某日 地下世界

この日、人類最後の望みとなる少女達が

人知れず異界の地へと旅立った



唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
PROJECT2:地下世界!       完





453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:31:29.13 ID:VdWVApkTo

お前は天から落ちた。明けの明星、黎明の子よ。
お前は地に投げ落とされた。もろもろの国を倒した者よ。
かつて、お前は心に思った。
「わたしは天に上り 王座を神の星よりも高く据え 
 神々の集う北の果ての山に座し雲の頂きに登って
 いと高き者のようになろう」と。
 
しかし、お前は陰府に落とされた


墓穴の底に  

~旧約聖書 第一イザヤ 第一四章一二節~




454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:32:28.63 ID:VdWVApkTo

シュンッ……

魔界人「おや、珍しい……君達は人間か?」

唯「!!」

律「ここ……魔界か!?」

梓「みたいですね」

魔界人「イェソドの地へようこそ
      ここは君たちの言う魔界だ……」



455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:33:48.46 ID:VdWVApkTo

唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
FINALPROJECT

第一三章 ヲワリノハジマリ! 


魔界人「どうやらここは初めてらしいな……
     魔界のことを教えてやろう」 



456: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:37:31.21 ID:VdWVApkTo

 
           【ケテル】
             
 
 
 
    【ビナー】       【コクマー】
   
 
【ゲブラー】             【ケセド】
 
        【ティファレト】
     
    【ホド】          【ネツァク】
 
 
          【イェソド】  
     
     
          【人間界】   


魔界には九つの地があり
それぞれ三つの回廊で結ばれている
ここイェソドは魔界の入口に当たり
マルクト……君ら人間の世界に通じている
またイェソドはイェツラー回廊で
ホド、ネツァク、ティフェレトと
結ばれている
ティフェレトからは
ベリアー回廊が出ていて
ゲブラー、ケセドに通じている
ゲブラーの向こうにアティルト回廊があって 
ビナー、コクマに行ける
さらにその向こうはケテルだ

魔界人「ここ魔界は『生命の樹』といって神の元へと至るために取るべき
     手段や過程を樹になぞらえて表したものを元に創られたらしい」



457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:38:51.86 ID:VdWVApkTo

魔界人「そして東に見えるのがモロクだ……」
     モロクは体内に生体MAGを集め
     自らの体を燃やしている」
    
梓「な!?あれがモロク!?」

律「なんてデカさだ……」

唯「あたし達、モロクを倒しに来たの!!」

魔界人「何をバカな……モロクを倒すなど不可能だ」

唯「えぇ!?じゃあどうすれば……」

魔界人「ケテルへ行くしかないな……」

魔界人「モロクは魔界の王の命によって動いている
     ケテルへ行って……」
    
唯「行こう!!りっちゃん、あずにゃん!!」

律「おう!」

梓「ま、待って下さいよ~!!」
    
魔界人「おい!!お前ら!!
     ケテル城にはあの御方が……
     殺されるぞ……」



458: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:40:02.85 ID:VdWVApkTo

―――イツェラー回廊

梓「あれ……向こうから誰か来ますよ?」

魔界人「クソッ!なんだってんだ!!」

魔界人「お!あんたらもこの先に行くつもりだったのか!?」

魔界人「ティフェレトの門に鍵が掛かってて先に進めねえぜ!」
 
律「なんだって!?」    
    
唯「あの、あたし達ケテルってとこに行きたいんです!」

魔界人「……冗談だろ?ま、まぁ何しに行くかは知らんが
     鍵を探して扉を開けないことには
     先へ進めんぞ」
    
唯「鍵か……ありがとう!」


魔界人「あいつら……何者だ?」



459: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:41:53.30 ID:VdWVApkTo

……
………
         ↑
←[ホド]  [ティフェレト]  [ネツァク]→
    

律「まずは鍵を探さないと……か」

梓「となると行けるのはホドかネツァクですね……
  どっちに行けば……」

唯「……ホドってとこに行ってみよう!」


―――ホドの街

梓「だ、誰もいませんね……」

律「なんだ?誰も住んでないのか?」

魔界人「おい!あんたらも早く逃げた方がいいぞ!!」

律「どうした!?なんだってんだ!?」

魔界人「ティアマットが来たがった!
     この街も終わりだ……」ダダッ
    
律「お、おい!!」

梓「ただごとじゃなさそうですね……」

ティアマット「お前らだな……」

唯「!!」



460: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:43:21.43 ID:VdWVApkTo

ティアマット「ほう…白髪のお前が……
        ルシファー様の言っていた人間か……」
       
唯「ルシファー……?」

唯(っっっ!!)ビクッ

……ヒトノコヨ……モオナジクタオスガヨイ……

唯「ルシファー……ルシファー!!!」

唯「ここに……この魔界にルシファーが……」スラァ

律「ゆ、唯?」

ティアマット「どれほどの力か知らんが
       所詮は人間……
       大した事はあるまいがルシファー様は
       手加減無用と言われた
       久々に全力で戦わせてもらうぞ!」

ゴゴゴゴゴゴガシャン!!



461: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:44:11.05 ID:VdWVApkTo

律「!!」

梓「唯先輩!!」

律と梓の目の前に鉄格子が立ちはだかる

ティアマット「一対一で勝負だ……」
       
       
邪龍 ティアマットが 一体出た

唯「……なんのつもり?」

ティアマット「本気でかかってこい……でなければ
       殺す……」
       
唯「だあぁぁっ!!」

ティアマット「遅い……」

ドゴッ

唯「ぐっ……」




462: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:45:01.35 ID:VdWVApkTo

ティアマット「お前の本気はそんな程度か?
       それとも私には本気を出せんとでも?」
       
ティアマット「ならばこれではどうだ……」

シュルシュル…… ガシッ

律「うわわわ!!」

梓「律先輩!!」

ティアマットの尻尾が律に巻きつく

ティアマット「仲間の骨が砕ける音を聞きたいか?」

ギリ……ギリ……

律「ぎゃああああああ!!」



463: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:47:41.55 ID:VdWVApkTo

唯「やめてぇ!!」ダッ

ブンッ

ティアマット「だいぶ動きがよくなってきたな!!
       どれ……そろそろこいつには死んでもらうか」

ギリ…… ミシッ……

律「が……は……」

唯「!!」

唯「……ヤメロ ハナセ」

ティアマット「ようやく本気を出したか?」

ザンッ

ティアマット「な……なに……?」

唯「…………」シャッ

ティアマット「ーーーーー!!」





464: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:48:32.28 ID:VdWVApkTo

……
………

ドシャッ

律「はぁ……はぁ……」

ティアマット「それでも人間……か?
       なんという強さ……手加減どころでは
       なかったぞ……」
       
ティアマット「」

ゴゴゴゴゴガシャン!!

梓「律先輩!!」

唯「りっちゃん!大丈夫!?」

律「なんとか……」

キラッ

律「ん……?おい、こいつ鍵もってんじゃねぇか……」

唯は門の鍵を手に入れた



465: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:49:28.81 ID:VdWVApkTo

梓「あいつ……『ルシファー』とか言ってましたね」

律「唯……知ってんのか?」

唯「うん……昔からね……」

律「え?」

唯「あ!ううん……なんでもない!!」

唯「それより先を急ごう!」



466: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:50:13.55 ID:VdWVApkTo

……
………

ズズ……ズン……

唯「何の音?」

梓「あの建物から聞こえたような気が……」

律「……神殿?気になるな……見に行ってみようぜ!」

律「お……開いてる……」

ギイイィィィ

唯「なに……コレ……」

梓「龍……ですかね」

祭壇の上でかすかに胸を上下させている……

律「さ、さわらぬ神になんとやらだ……行こうぜっ」




467: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:51:19.21 ID:VdWVApkTo

……
………

律「なんか見えてきたぞ!」

梓「あれがティファレトの街ですね!」

「待ちなさい」

唯「へっ……」

「ふーん……あなたが唯ね……私はゴモリ―」

ゴモリ―「ちょっと付き合ってもらえるかしら?」

ヒヒヒーン!!

パクッ

ゴモリ―の乗っていた翼の生えた巨大な馬が

唯達の襟を掴む




468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 02:52:35.49 ID:VdWVApkTo

唯「うわあああっ!!」

律「ちょっ……離せっ!!」

バサッ バサッ

ゴモリ―「あんまり暴れると……落ちるわよ」

梓「きゃああああ!!わ、私……高い所は……」

梓「」カクッ

……
………

バサッ バサッ

ブルルルルル……

ゴモリ―「さ、着いたわよ」


「やぁ、また会ったね」


唯「あ、あなたは……!!」



第一三章 ヲワリノハジマリ! 完






469: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:24:11.67 ID:VdWVApkTo

「ここで会うことになるとはね……ユイ・ヒラサワ」

唯「ルイ・サイファー……!」


第一四章 ケツイ!



470: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:25:43.37 ID:VdWVApkTo

ルイ・サイファー「君が私の招きに応じてくれて
           光栄の至りだよ……」
         
律「招きだぁ!?」

梓「無理やり連れてこられたんです!」

ルイ・サイファー「……まぁよい、どのみち君たちは
           断ることはできなかったのだ……」
         
ルイ・サイファー「大魔王ルシファーの……」

パァァァッ

唯「!?」



471: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:28:53.29 ID:VdWVApkTo

ルシファー「……この私の招きを断ることはできないのだ」

唯「ル、ルシファー……」

律「こいつが!?」

梓「じゃあ今までアドバイスをくれたのは……」

ルシファー「待っていたぞ……久しぶりだなと言うべきか……」

律「ど、どういうことだ……?」

唯「りっちゃん……あずにゃん……」

唯「あたし達……
  いや、オリジナルのあたし達っていうのかな……
  昔…ルシファーと戦ってるの」

梓「え!?」

唯「百年以上前……あたし達はトウキョウを救うために
  いっぱい戦った……データディスクの記憶にも
  確かにこの魔王がいた……!!」
  
唯「あの時倒したはずなのに!!」スラァ

ルシファー「今は戦っている場合ではないのだ……
       ユイ・ヒラサワ」




472: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:30:26.96 ID:VdWVApkTo

唯「なにを……」

ルシファー「サタンが現れる……」

唯「サ、サタンが!?」

ルシファー「貴様らも見ただろう……
       セトが目覚めようとしているのを」

律「なんのことだ……」

梓「まさか!!……あの龍が?」

ルシファー「そうだ……セトはかつて倒されたサタンの半身で
       唯一神によって封印されていた……
       セトが完全に目覚めれば遠からずサタンが現れる」

ルシファー「唯一神の使い……『裁く者』としてな」

ルシファー「もしかしたらもうすでにサタンは……」

唯「………」



473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:32:00.02 ID:VdWVApkTo

律「なんだ!?説明しろよ!! 
  サタンってのはそんなにヤバいのか!?」

ルシファー「サタンが現れれば……奴は裁きとして
       全てのものをこの世から消し去るだろう」
      
唯「え………」

ルシファー「お前達人間のみならず
       魔界に生きる悪魔と呼ばれてきた
       我らも等しく消されるだろう
       私は魔界の王……
       このまま何もせず
       死を待つわけにはいかぬ
       サタンに最後の戦いを挑もう
       そして何としても勝たねばならぬ」



474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:33:19.45 ID:VdWVApkTo

梓「そんな……みんな…死ぬ……」

唯「ダメ……そんなこと絶対させない!!」

ルシファー「お前たちの力が必要になるかもしれぬ」

ルシファー「百数年前……私を倒したあの時の力が……
       しかしお前達は……」

ルシファー「まぁいい…ユイ、リツ、アズサ……
       お前達にサタンと戦う意志があるならば
       我がケテル城のこの場所で再び会おう」
      
ルシファー「お前達にはこれからある場所へ飛んでもらう
       自らの足でこの場所へ来るのだ……



475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:34:55.55 ID:VdWVApkTo

……
………

律「ん……どこだここは……」

「唯達ではないか」

唯「え!あなたは……じゃあここは…センター!?」

ガブリエル「センターであってセンターではない……
       ここは最上部『エデン』
       古の楽園と同じように作られている」
      
ガブリエル「澪がこの奥で唯達を待ってるぞ……」

唯「澪ちゃんが!?」

律「エデンだって?どうなってんだ……」

梓「い、行ってみましょう!



476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:35:56.79 ID:VdWVApkTo

……
………

唯「澪ちゃん!!」

律「澪! 体はもう大丈……」

澪「唯……ルシファーに会ったな」

澪「奴の言うことを聞いたんだな」

唯「な……なんでそれを」

澪「奴は平和な世界ができるのを
  邪魔するためまずミレニアムを
  破壊しようとしているんだ
  元老院のやり方は確かに行きすぎだったが
  ミレニアムのおかげで人間は生きのびることができた」
  
澪「そのミレニアムを破壊させるわけにはいかない
  これ以上の犠牲はもうたくさんなんだ……
  唯…私を助けてくれないか?」
  
唯「澪ちゃん……?」



477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:38:42.25 ID:VdWVApkTo

澪「大魔王ルシファーを倒しミレニアムを建て直し 
  全ての人が平和にくらせる
  理想の世界『真の千年王国』を目指そう!」

唯「全ての人?
  平和にするためなら……
  地下に追いやられた人達は?」
  
澪「………」
  
唯「もうすぐサタンが現れるかもしれない……」

唯「そしたら……みんな死んじゃう!消されちゃうんだよ!!」

唯「なんとしても止めなきゃ……」

律「そうだよ澪!!消されてたまるかってんだ!」

梓「澪先輩も一緒に戦いましょう!!」

澪「残念だ……」

唯「!?」



478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:40:09.88 ID:VdWVApkTo

澪「唯達はどうやらエデンには
  いられない人間らしい……
  ここから出ていってもらう!!
  古のアダムとイヴのように
  楽園から追放されるんだ!!」
  
バカッ!!

……うわあああああああ!!……

シュゴオオオォォ……

突然床に穴が開き

唯達はセンターの外まで一気に滑り落ちた

唯「わぁっ!!」

律「ひえぇっ!」

梓「きゃああっ」

ドシン!!



479: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:41:02.15 ID:VdWVApkTo

……
………

律「くそっ!!」

唯「澪ちゃん……」

梓「澪先輩は……救う人を選ぶつもりじゃないでしょうか」

律「選ばれた人だけが行ける最後の楽園ってか……
  あいつ……何をするつもりだ?」
  
唯「サタンが現れたら……どうしよう……」

梓「戦いましょう!!」

唯「三人だけでかなうわけないよっ!!」

唯「………ルシファーの所へ行こう」

律「唯……お前まさか!」

唯「ルシファーと協力して…サタンに立ち向かうしかない!」

唯「ホントはこんなことしたくないけど……
  これしか方法がない!」
  
唯「みんなを救うためにはこれしか……」

律「わかった!……もう一度魔界へ行こう」



480: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:43:11.43 ID:VdWVApkTo

―――ティフェレト

律「ケテルまで遠いな……」

「戻ってきたな……」

唯「ルイ……ルシファー!ケテルにいるんじゃ……」

ルイ・サイファー「君達にお別れを言いに来たのだよ」

律「え!?」

ルイ・サイファー「これでお前達とは永遠の別れだ……
           なぜなら私がおまえの命を取る!
           ホーッホッホッホ」

律「こいつ……ルシファーじゃねぇ!!」

ルイ・サイファーは蛇にまたがった

魔王 アスタロトへと姿を変えた




481: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:44:28.39 ID:VdWVApkTo


アスタロト「のこのこ出てきおったな!!
      ルシファー様もこんなガキを
      ずいぶんと買い被ったものだ……」
      
アスタロト「愚かしいただの人間だ!
      愚かなる人の子にふさわしい死を
      私が与えてやろう!」



482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:45:32.18 ID:VdWVApkTo

魔王 アスタロトが 一体出た


アスタロト「ホッホッホッ! 凍りついてしまえ!!
      マハブフーラ!」
      
律「にゃろっ! させるか!!
  マハラギオン!!」
  
最大級の氷と炎がぶつかり合い相殺される

唯「ケルベロス!!」

バシュウウゥゥン……

梓「たあっ!!」ガキィ

唯「あああっ!!」ガキィ



483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:46:36.81 ID:VdWVApkTo

アスタロト「ホッホッホッ……所詮人間はこんなものか」

アスタロト「ハアァッ!!」

アスタロトの巨大な槍が唯と梓を弾き返す

唯「うわあっ!」

梓「きゃあっ!!」

ケルベロス「おっと」

ボフッ

ケルベロスは自らの背中をクッションにして

唯と梓をキャッチした




484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:47:49.34 ID:VdWVApkTo

ケルベロス「さぁ…どうする……あいつは強いぞ」

唯「あずにゃん……」ヒソヒソ

梓「えぇ!? 先輩に向かって!?」

唯「大丈夫!! その一撃に賭けてみる……」

ケルベロス「考えたな……」

アスタロト「何をコソコソと……」

キイイィィィ ズゴォ!!

アスタロト「ぬおおっ!!」

律「バーカ! こっちにもいること忘れんなよっ!」



485: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:53:04.53 ID:VdWVApkTo

アスタロト「こしゃくな……」

唯「今だ!!」

ケルベロス「乗れ!! 唯!!」

ケルベロスは唯を背中に乗せ

怒涛の加速度で走り出す

梓「マハラギオン!!」

アスタロト「どこに向かって撃っている……
       気でも触れたか?」

唯「ケルベロス!!」

ケルベロス「あいよ」クルッ

ケルベロスはとっさに方向転換し

梓が放った炎の塊へ向かっていく



486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:53:52.22 ID:VdWVApkTo

律「なーるほど……そういうことか!!
  あたしのも追加だ!! いけぇ!!」

ゴオオオオッ!!

唯「坤竜丸受け止めろおぉぉっ!!」

ゴウッ 

ケルベロス「飛べ!! 唯!!」ブンッ

アスタロト「なっ………!!!」

唯「ヒートウェイブだああああ!!」

アスタロト「ぐああぁぁぁ!!」



487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:55:12.61 ID:VdWVApkTo

……
………

アスタロト「どうやら……ただの人の子
      ではなかったようだな……」
      
アスタロト「恐ろしい力よ……
      どうせならその力で私に元の姿を……
      美しき豊かな実りの女神イシュタルの
      姿を取りもどして……欲しか……」
      
アスタロト「」

シュンッ……

ルイ・サイファー「無事か?ユイ……
           アスタロトめ……
           まさかこの私に化けるとはな」

唯「ルシファー……」

ルイ・サイファー「姑息な騙まし討ちが通じる相手
           ではないと言ったのだがな……」



488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:57:11.64 ID:VdWVApkTo

律「お、お前が仕向けたのか!?」

梓「どういうつもり!?」

ルイ・サイファー「お前達の力がどれほどのものか
          試させてもらったのだ……」
         
ルイ・サイファー「戦力にならんのでは困るからな……」

ルイ・サイファー「それにしてもアスタロトまで倒してしまうとは
          随分と強くなった……嬉しい限りだ」
         
唯「……?」

ルイ・サイファー「その力……ますます欲しくなった
          新たな再生のために私と共に進もう」
         
唯「ルシファー……あなたが今までしたことは許せない……
  けど…今はあなたと目的は一緒……」
  
律「あぁ……」

梓「ミレニアムを……地下世界のみんなを救わなきゃ」




489: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/24(日) 23:58:58.84 ID:VdWVApkTo

ゴゴゴゴゴゴ……

ルイ・サイファー「む……!!」

唯「な、何!?」

バゴォォォン!!

バサッ バサッ

律「おい!……あれってまさか……」

ルイ・サイファー「セトの目覚めを防げなかった……」

ルイ・サイファー「やはりサタンは復活するのか……」

律「最悪だぜ………」

唯「もう……あなたの力を借りるしかあたし達も
  方法が無いの!!」
  
唯「ルシファー……サタンを倒そう!!」

ルイ・サイファー「その言葉を待っていた……
          だが…セトが目覚めたということは」
         
ルイ・サイファー「サタンはすでにどこかにいるということだ」

唯「!!」

梓「そ、そっか……セトは
  もう半分の体を探して……」

ルイ・サイファー「では、ケテル城で待っているぞ……」




490: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/25(月) 00:00:35.81 ID:kRV+7Dk+o

これまでに幾度と助言を与えてくれたスーツの男

ルイ・サイファーの正体は魔界の王 ルシファーであった

ルシファーはサタンの復活を示唆し

唯達をセンターの最上部『エデン』へと転送した

そこには『千年王国』の建設を決意した澪の姿が……

唯達が魔界へ戻ると

轟音とともにセトが復活した

サタンの復活は免れなかった

唯達はルシファーと協力し

サタンを討つことを決意する

唯達が見た『エデン』とは……

サタンの半身はどこかで復活を遂げたと言うが……?
         

第一四章 ケツイ! 完



495: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:42:43.15 ID:IX4mi7oVo

律「あともう少し……」

唯「あ……」

律「どうした唯?」

唯「あんな所にお寺がある……」

唯(なんだろ……胸がドキドキする)

唯「ね、ねぇ! あのお寺にちょっと行ってみようよ」

律「えぇ!? ここで寄り道かよっ!」



496: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:45:58.58 ID:IX4mi7oVo

最終章 アスヘノツバサ!!


―――ケセド寺院

魔界人「ここはケセドの仏殿
     迷える魂が救いを求めて集う場所……
     大日如来様は全ての魂を救われます」
    
唯「うわぁ~……」

律「荘厳な空気だな……」

スゥ……

梓「ひゃあっ!! ゆ、幽霊!?」

律「はぁ? ……おわぁ!!」

唯「体が透けてる……」

男「あ? もしかして俺が見えんのか?」

男「ここに悪人でも救ってくれるって仏様がいるってんで
   きてみたんだが……」
  
男「あれ?……お前達どっかで会ったことあるか?」

梓「いや、無いはずですけど……」

男「まぁいいや……あいつの言う通りにやってたら
   ミサイルが飛んできてドカーンだぜ……参ったな」
  
スゥ……

唯「消えた……!」



497: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:47:43.59 ID:IX4mi7oVo

……
………

「次の者……入るがよい」

律「やっと入れるよ……一体何があ……」

ヴィローシャナ「我は大日如来……我に祈る者は
          聖邪を問わず救いを与えん……」

律「ほ…仏……様」

唯「あたし初めて見た!!」

梓「それが普通ですよ……」

ヴィローシャナ「お前達は然るべき方法で生まれてきた   
          者ではないな」
        
唯「!! ……はい」

ヴィローシャナ「しかし我の救いを受け入れ得る者のようだ……
         自らの行いをわきまえよ」
        
律「は、はい!!」

梓「手を合わさずにはいられない……」




498: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:50:22.84 ID:IX4mi7oVo

……
………

律「いや~なんか……ありがたい気分になったな!」

唯「然るべき方法で生まれてない……か」

「ゆ、唯……?」

唯「え………」

律「和!!」

梓「和……さん」

和「どうして唯達がここにいるの!?
  ま、まさか……」

唯「和ちゃああああん!!」ダッ

スゥ……

唯「わわっ!!」ドテッ

和「よかった……みんな死んだのかと思った……」

和「私は死んだのよ……もうみんなの役には立てないわ」

梓「和さん……ごめんなさい……ごめんなさい!!」

和「梓……いいの……これも運命だったのよ
  あなたがなすべきことを成し遂げるまで
  死んだら許さないわよ……いい?」
  
梓「グス……はい!」



499: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:51:36.19 ID:IX4mi7oVo

唯「和ちゃん……こんなとこで会えるなんて……」

和「もう思い残すことはない……
  そうだ、あなた達に一つだけ役立てることがあったわ」
  
唯「なーに?」

和「あなた達に私の最後の力をあげる……」

和「未来に立ち向かう勇気を……」

パアァァァァ

唯「あったかい……」

和「もう一度あなた達に会えてよかった……」

スゥ……

―――さようなら……―――

唯「和ちゃん……ありがとう……」

律「行っちまったか……」

梓「………」

唯「行こっか……ケテル城に!」




500: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:53:23.97 ID:IX4mi7oVo

……
………

唯「やっと着いた……」

律「しっかし不気味な門だな……
  なんで顔が付いてるんだよ」

「ここはケテル城」

梓「はい? 何か言いました?」

律「なにが?」

「ルシファー様のいる所だ」

律「かかか、顔が喋った!!」

右の門の精「ルシファー様は誰も通すなと命令された」

左の門の精「ルシファー様は誰もも通すなと……え?」

左の門の精「ルシファー様は
         こいつを通してもよいと言われるか?」

右の門の精「ルシファー様はこいつを通るのを許される」

左右の門の精「ルシファー様の命により
          おまえは門を通ることが許された
          今、城門を開けてやろう」
       
ギギギギギイィィィ……

右の門の精「ようこそ ケテル城へ」

左の門の精「ケテル城へ ようこそ」




501: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:54:02.83 ID:IX4mi7oVo

―――ケテル城

唯「広い……!!」

律「こんなとこに住んでるのかルシファーは!」

梓「魔界の王っていうぐらいですからね……」

律「とりあえず上を目指そうぜ」



502: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:55:23.54 ID:IX4mi7oVo

……
………

魔界人「ここに人間が来るとは珍しい……
     この城にはルシファー様の信頼もあつい
     方々がおられる
     くれぐれも失礼のないよう……」
    
唯「ハァハァ…ま、迷ったんです……」

魔界人「は?」

唯「ルシファーがいる所へはどう行けば……?」

魔界人「様をつけろ!それならあそこの扉を開けて……」

律「だからいっただろ! あそこ怪しいんじゃないのって!」

梓「言ったのは私ですよ! 律先輩が勝手に進むから……」

唯「あ、ありがとうございます!」ダッ

魔界人「ば……! その部屋じゃない! 
     その部屋は……!!」



503: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 02:59:23.63 ID:IX4mi7oVo

ギイィィィ

ベルゼブブ「……誰だ? 
       ここを大魔王ベルゼブブの間と知って……
       お、お前らは!!」
      
唯「ベルゼブブ!!」

ベルゼブブ「誰かと思えば……お前達は……」

ベルゼブブ「あれから何年経っただろうな……
       見ての通り私は復活を遂げた
       ……魔王としてだがな」

律「唯……まさかこいつとも?」

唯「うん……ルシファーの手下…ベルゼブブ」

唯「本当は光の神だったんだって……
  でも、あの時りっちゃんが……」
  
律「あたしが?」

唯「あ、いや! なんでもない!!
 (この話はしないでおこう……)」
 
ベルゼブブ「ルシファー様から話は聞いている……
       まさかお前達も時を超えてこの世界に
       蘇るとは……」

唯「………」

ベルゼブブ「あの時は刃を交えたが
       今回は私もお前達に力を貸そう……
       我らの住む魔界の危機でもあるからな」

ベルゼブブ「さぁ、ルシファー様の元へ参ろう」

魔王 ベルゼブブが仲魔になった



504: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:01:52.08 ID:IX4mi7oVo

……
………

ルシファー「来たか……」

唯「ルシファー……」

ルシファー「私の言う通り自分の足で
       そして自分の意志でここまでやって来たな……
       お前には私が必要とするだけの
       力があるということだ」
      
ルシファー「ユイよ……
       やはりサタンの復活は近いようだ
       サタンが地上に現れ
       神の裁きを行えば地上のものは……
       全てが消えて無くなるだろう
       私にはエデンに立つサタンが見えた」
      
ベルゼブブ「ルシファー様……出陣の時でございます」

ルシファー「では……ユイよ
       共に行こう!
       我らが最後の戦いの道を!!」パチン
      
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

唯「きゃっ!?」

律「お、おわぁ!!」

梓「何事ですか!?」

ゴゴ……ゴ……




505: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:04:15.44 ID:IX4mi7oVo

ルシファー「今の地震は九頭龍の発動だ」

唯「くずりゅう!?」

ルシファー「絶大な破壊力を持つ
       生物兵器……と言えばわかるか?
       私は神に九頭竜を使い
       全てを破壊するよう命じられていたのだ……」
      
律「なんだって!?」

ルシファー「だがそれは昔のこと……例え神の言葉だろうが
       誰がそんなことをするものか
       私のすべきことは私の意志によって決まる
       よって……私は自分の意志で神に背く!!」
      
ルシファー「9本の頭全てを動かせば
       地上も魔界も全てが破壊される
       だから1本の頭を動かし
       センターを破壊させるのだ」

ルシファー「九頭竜を動かすには
       膨大なエネルギーが必要だ……
       とてもじゃないが魔界の人々から
       MAGを頂いただけでは足りん
       そこでモロクを使い人間界の人々にも
       力を貸してもらった」
      
律「そ、そういうことだったのか……」

ルシファー「だがその前に……私達はこの目で確かめて
       おかねばならないことがある」

ルシファー「行くぞ……!!」

唯「え!! ちょっ……ちょっとま……」

シュンッ……




506: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:06:46.45 ID:IX4mi7oVo

……
………

唯「ここは……」

律「センターじゃねぇか!! 
  おいルシファー!!一体どういう……」

ルシファー「声が大きいぞ……私はここにいる……
       ここから先はお前達だけで行け」
      
唯「澪ちゃん……」

唯「行こう……りっちゃん、あずにゃん」

―――センター管制室

唯「澪ちゃん!!」

澪「唯……お前達……どうやって!?」

律「澪!! お前一体何をするつもりだ!?」

梓「こんなの澪先輩じゃないです!」

澪「私じゃない……? 私とはなんだ……?」

唯「み、澪ちゃん……?」

澪「そう……私……」

澪「みんな……私は自分が何者なのか
  やっと分かったよ……
  何のためにこの世に生まれて
  何をするのか……そしてどこへ行こうと
   しているのか」




507: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:07:44.84 ID:IX4mi7oVo

律「おい……何言ってるんだ澪……おい!!」

澪「ふふふ……(い、いやだ……!!)」

澪「私は今……真の姿を取り戻す…
  (唯! 律! 梓!)」ブルブル

唯「え…澪ちゃん……泣いてる……!?」
  
澪「見ろ……私の失われた半身がやってきた」
  (やめろ! やめてくれ!!)」

唯「!!」  
  
バサッ バサッ バサッ

梓「セ、セト!! ということはまさか……」

澪「ふふ……ふ……」

澪「ユイ……タスケ……」

唯「!? 澪ちゃ……うっ!!」

セトは澪の頭上に降り立ち

妖しい光を放ち澪の体に吸い込まれていく




508: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:11:16.00 ID:IX4mi7oVo

澪/サタン「私はサタン……」

唯「う……そ………」

澪/サタン「人間…そして悪魔を裁く者として
      神の命によりこの世につかわされて来た」
      
律「澪!! 目を覚ませ!!
  冗談だって言えよ!!!」
  
梓「そんな……澪先輩が……サタン……」

澪/サタン「ふふ……神の計画は動き始めた……」

梓「なんですって……?」

澪/サタン「ははははは!! 無駄足だったなお前達!!」

澪の体は青白い炎に包まれた

唯「澪ちゃん!! ………!?」

律「消えた!!」

ゴゴゴゴゴォォ―――――



509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:12:44.77 ID:IX4mi7oVo

梓「な、なんの音ですか!?」

律「おい!! 外を見てみろ!!」

ルシファー「サタンめ……箱舟を使うつもりか」

唯「ルシファー!! どういうこと!?」

ルシファー「神が天使たちに作らせた……
       新世界を作るため選ばれた民を乗せる『箱舟』……
       遅かったか……サタンめ……箱舟で飛び立ち
       『メギドアーク』を使うつもりだな」
     
唯「え!?」

ルシファー「『メギドアーク』は神の裁きを実現する兵器だ
       あれが地上に放たれれば……
       あらゆる生命は死滅する」

ルシファー「神はミレニアムも地下も魔界も
       見捨てたというわけだ……」



510: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:13:55.08 ID:IX4mi7oVo

唯「ダメ!! みんなを死なせなんかしない!!」

律「それよりも!! 澪が……
  澪がサタンってどういうことなんだよ!!」
  
ルシファー「説明している時間が無い!……行けばわかる
       じきにここは九頭竜が破壊するぞ」
      
ルシファー「ベルゼブブ!」

ベルゼブブ「はい、ここに」

ルシファー「箱舟へ乗り込むぞ! もちろんユイ達もだ
       力を貸せ……飛び立つぞ!!」
      
ベルゼブブ「はっ」

ルシファー「行くぞ……」

シュンッ……

唯達はルシファーとベルゼブブの魔力により

光に包まれ箱舟へと飛び立つ

唯達は箱舟へ向かう間

轟音の中、九頭竜がセンターを破壊するのが見えた
      



511: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:18:35.89 ID:IX4mi7oVo

シュンッ……

ルシファー「ここが箱舟か……
       時間が無い……先を急ぐぞ!!」
      
―――箱舟

梓「え……唯先輩! 窓の外を見てください!
  ここは……」
  
唯「宇宙……!?」

律「澪がサタンだっただなんて……嘘だ!! 
   嘘だああぁぁっ!!」ガン
  
梓「澪先輩と戦わなきゃいけないなんて……」

唯「でも…サタンを止めないとみんな死んじゃう!」

唯「もう……終わらせたい……」

梓「唯先輩?」

唯「戦うのを……終わらせたい……」
  
ルシファー「我々の未来を賭けた
       決戦の時だ……覚悟はよいか」

唯「……みんな! 行こう!」




512: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:19:58.66 ID:IX4mi7oVo

……
………

ルシファー「ここだな……」

「唯か? ……入れ」

唯「澪ちゃん!!」

プシューッ

ベルゼブブ「サタン!!」

ルシファー「ここまでだ……」

サタン/澪「魔王を従えてやってきたか……唯」

律「澪!! お前がサタンだっただなんて……!!
  どうして……」

律の目から大粒の涙がこぼれ落ちる



513: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:22:17.54 ID:IX4mi7oVo

サタン/澪「唯、律、梓……
       お前達もそうだが私はセンターの
       計画に従って造られた人間だ
       澪だった私が
       紬よりも
       律よりも
       梓よりも
       そして唯、君よりも優れていたのはなぜか?」
     
サタン/ 澪「……神は
       TOKYOミレニアムを見捨てていた
       今の人間がいる限り理想の世界は
       実現不可能だと知っていたんだ
       だから……メシア教徒や天使たちが
       理想世界『千年王国』を創ろうとしても
       神は救世主をつかわさなかった」
      
サタン/澪「センター元老院は現れない救世主を
       自分たちで造ろうとした
       それが『メシア・プロジェクト』……」




514: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:23:37.99 ID:IX4mi7oVo

唯「メシア……プロジェクト……?」

サタン/澪「プロジェクト5番目の人間
       『秋山 澪』、つまり私の
       能力は最も優れていたはずだった……」
     
サタン/澪「なぜなら私は……神につかわされた
       魂も一緒に体に宿った……
       救世主ではなく、『裁く者サタン』の魂が……
       神は澪の体を使いTOKYOミレニアム……
       大天使たち、人間、悪魔……     
       全てを裁かれようとしている」
     
     
サタン/澪「そして…最も強く、神に逆らう人間……
       平沢 唯
       君は本当は誰に造られたか知ってるか?」
     



515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:24:47.00 ID:IX4mi7oVo

唯「え……? どういう……」

ルシファー「……私だ」

唯「ル、ルシファー……?」

ルシファー「正確にはユイ、お前だけは私が造らせた……
       いつか来るであろうこの時のために」

律梓「!!」




516: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:26:34.14 ID:IX4mi7oVo

……
………

ルイ・サイファー「ユイ・ヒラサワのDNAは?」

医者「はい、ここに」

目加田の曽祖父「よし……これで全員分採取した……」

ルイ・サイファー「ふふふふふ……」

目加田の曽祖父「近い将来……この者たちのデータが
           必ず役に立つ時が来る……」
 
目加田の曽祖父「そう言ったな? ルイ・サイファー」
 
医者「め、目加田博士……?」

ルイ・サイファー「あぁ……必ずくる」




……
………
 
目加田「……目覚めたか……
     君が神の僕となるか…
     悪魔の手先となるか…
     これは大いなる”賭け”だろう
     全ての人間の未来を賭けた……
     では君の名を自分の意のままに
     名乗るがいい」   

ルイ・サイファー(ユイ……ヒラサワ……)

唯「平沢……唯です」

ルイ・サイファー「唯か……良い名を選んだな…ふふふ」



517: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:30:11.96 ID:IX4mi7oVo

……
………

ルシファー「ユイ……お前には特別な力がある……
       昔にお前と戦って私は感じたのだ
       だが……再生させてもオリジナルには敵わない
       そこで私の力をDNAに宿し
       博士に造らせた……」

ルシファー「神にも逆らい得るデビルバスター
       平沢 唯として……」
      

唯「そんな………」      
      
律「だから……時々信じられない力が……」




518: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:32:59.40 ID:IX4mi7oVo

サタン/澪「唯……私は君を裁く
       君を裁かなければならないのは
       とても残念だ……君には新しい世界に
       行って欲しかった……だがもう遅い」

サタン/澪「う………」ブルブル

唯「澪ちゃん!?」

澪/サタン「ミンナ……ワタシヲ……
       モウ……ワタシ……アアアァ!!」

澪は頭を抱えて呻く

―――ミンナ………―――

澪/サタン「…………」



519: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:34:02.47 ID:IX4mi7oVo

律「み……澪?」

サタン「唯よ……偽りの救世主ども……
    ついにここまでやってきたか」
    
唯「!!」

梓「な………」   

サタン「だが、お前はここで
    最期を迎えるのだ
    自分の屍がメギド・アークで焼かれぬ
    幸運を喜ぶがいい……
    それとも世界と共に滅ぶのが望みか?」

ルシファー「サタンよ!メギド・アークは撃たせん!
       理想の世界を創るために全てを
       消し去るような真似は許さんぞ!!」



520: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:35:27.24 ID:IX4mi7oVo

サタン「ルシファーか……
    九頭龍による真の大破壊という神から
    与えられた使命を忘れ何をしている
    よりによって人間の僕に成り下がるとは」
    
ベルゼブブ「貴様の好きなようにはさせんぞ……」

サタン「ベルゼブブまで……元は光の神だったお前が……
    堕ちたものだな」
    
ベルゼブブ「なんだと………」

ルシファー「私の行う破壊は
       悪魔を……そして人間を唯一神の支配から
       解き放ち新たな世界を生み出すためだ!
       かつて私が人間に知恵を与えたのも
       人間を自らに支配させようとしたため
       そして地上は人間の国となったのだ」
      
サタン「それがどんな結果を呼んだか……
     不完全な人間に知恵を与えたために
     彼らは暴力と破壊に明けくれた……
     それが貴様の狙いだったのか?
     ルシファーよ」
    
ルシファー「唯一神の手先ふぜいに
       私の考えは到底理解できん」
      
サタン「そうか……では……
    神の裁きを受け永遠に地獄へ落ちよ!!」
    
澪の体が青白い炎に包まれ

『裁く者』サタンへと姿を変える



521: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:38:02.93 ID:IX4mi7oVo

神霊 サタンが 一体出た

唯「澪ちゃんは……どこ?」

律「澪……澪おぉぉぉ!!!」

ルシファー「澪などもうこの世にいない!!目の前を見ろ!!
       こいつが『裁く者』サタンだ!!」
      
梓「ぐ……澪先輩……!!」

唯「ケルベロス……」

バシュウウゥ……ン

唯「もう……終わりにしよ?
  ………最後の戦いだよ!!」

サタン「地獄の業火に焼かれてみるか?」

サタンの口が青白く光った

ゴゥ……ゴバアァァァァ!!

唯「きゃああああ!!!」

ルシファー「ぐっ!! こらえるのだ!!」





522: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:39:09.30 ID:IX4mi7oVo

プス……プス……

律「あちちちち……」

梓「な、なんて力なの……」

唯「ここで負けたら……」スラァ

唯「たああ!!」ダッ

ルシファー「無に帰れ! サタン!!」チャキッ

サタン「はっはっは!! 力が溢れてくる!!」

ズドドドドドド

無数の雷が唯達を襲う

唯「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

律「う………」

ベルゼブブ「つ……強い……」

唯「はぁ……はぁ……」ガクガク

サタン「倒れぬのか? しぶといヤツだ」

ルシファー「今こそ……力を解き放て……ユイ!」

ルシファーは唯の後頭部に手をかざす




523: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:41:12.82 ID:IX4mi7oVo

ドク…… ドク……

唯「…………」

ルシファー「皆の者!! 立ち上がれ!!
       神の思い通りにさせてはならん!!」
      
律「ぐ……おおおおお!!」

梓「やって……やるです……」

唯「………」ダッ

パァァァァ

梓(あれ?……唯先輩の背中に……翼が見える?)

バシュッ

サタン「な……ん…だと?」

唯「サタン……裁かれるのは……
  お前だああぁぁぁ!!」
  
ルシファー「真のプロジェクトが発動したな……」チャキッ

ルシファー「裁く者に対抗し……人間を神の支配から解き放って
       本当の自由をもたらす者の覚醒……」ダッ
      
―――『M・PROJECT』―――



524: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:41:55.29 ID:IX4mi7oVo

律「梓!! やるぞ!!」

梓「はい!!」

律「くらえ……!!」

律梓「メギドラオン!!」

カッ―――――!!

サタン「ぬ……ぐ……おおお!!!」

ベルゼブブ「唯!! 頼んだぞ!!
        タルカジャ!!」
      
ケルベロス「乗れ! 唯! 加速するぞ!!」

ルシファー「はばたけ!」

ダンッ!!

唯「あああああああああああ!!!!」




525: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:45:03.11 ID:IX4mi7oVo

……
………

サタン「…神の裁きまで…退けて……
    い、一体どうするのだ……
    どこへ行くのだ……」
    
唯「明日………」

唯「みんなが希望を持って生きていけるような……
  『明日』に行くの」

サタン「ふふ……ふ……
    させるものか……」ガチャッ
    
サタン「」

―――ジバクソウチガサドウシマシタ―――

律「おい!! なんだこれ!!」

ルシファー「サタンめ……」

―――クリカエシマス
     ジバクソウチガサドウシマシタ
     イチジカンゴ二コノフネハハイキサレマス
     ジョウインハダッシュツポッド二ノリタダチニ……
   
唯「な、なんとかしないと……」




526: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:45:47.73 ID:IX4mi7oVo

―――汝ら……―――

ルシファー「!!」

律「な、なんだこいつは……」

突如唯達の目の前に現れたのは……

宙に浮く光り輝く玉を

円を作るように囲んでいる無数の顔だった

ルシファー「神の分霊『ツァバト』……まさか……」




527: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:47:12.51 ID:IX4mi7oVo

―――なぜ汝らがここにいるのだ?
   
    新しい世界を悪意と暴力で満たし
   
    破壊しないよう神を敬い従う
  
    より優れた人間を選び出したはず
  
    破壊と殺生をただ繰り返し
  
    邪教の技により悪魔を合体させ続ける
  
    罪深き者は死あるのみ!

ルシファー「まさか……この先に……」

唯「な…何事!?」

ルシファー「ユイ……どうやら戦いはまだ終わってないようだ」

ルシファー「この先へ進まねばならない」

律「時間が無いぞ!!」

ベルゼブブ「ルシファー様……ここは私が食い止めます……」

ルシファー「ベルゼブブ……」

ベルゼブブ「ルシファー様はこの先へ!!
       唯達も行くのだ!!」

ケルベロス「俺も付き合うぜ……」

唯「ケルベロス!?」

ケルベロス「行け!! 時間が無い!!」

ルシファー「すまない……行くぞユイ!」




528: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:48:03.66 ID:IX4mi7oVo

プシューッ

ケルベロス「唯……短い間だったが……
        楽しかったぜ……」」

ベルゼブブ「足を引っ張るなよ魔獣ふぜいが」

ケルベロス「言ってくれる……」
     
ベルゼブブ「ツァバトよ……お前の相手は
        この魔王 ベルゼブブだ」
      
―――悪魔よ……地獄へ堕ちるがいい―――



529: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:48:42.09 ID:IX4mi7oVo

カンカンカンカン


唯達は先へ進む途中

箱舟に乗っていた人々が脱出したのだろう

幾筋かの光が窓から見えた



530: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:51:44.95 ID:IX4mi7oVo

プシューッ

―――悪魔の子よ―――

ルシファー「エロヒム!!」

そこには球体から炎を吹き出し

雷をまとった唯一神の分霊エロヒムが降臨していた

―――神の意に反して生み出され……
     悪魔を召喚して使い戦いに明けくれる
     おお…まさに悪魔の子よ!
     悪魔の子は悪魔の声を聞き
     悪魔の刃を手に我に刃向かうか……
     消えよ!
   
ルシファー「くっ! 戦うしかなさそうだ……」チャキッ

唯「く……!!」スラァ

律「なんだってんだちくしょう!!」



531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:53:07.52 ID:IX4mi7oVo

神霊 エロヒムが 一体出た


唯「はぁぁっ!!!」ダッ

ルシファー「ユイ! 気を付けろ!!こいつは……」

ピカァァァ

唯「か、体が……!?」

律「動かねぇ!!」

ルシファー「くっ……
       これが……『エロヒムの光』か!!」

梓「うぐぐ……!!」

―――裁きの雷に打たれよ! 悪魔の子よ!―――

唯「あああああ!!」

律「唯ーーー!!」

律「ぎゃああああ!!」

ルシファー「ぐぅっ! 万事……休すか……」



532: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:54:17.92 ID:IX4mi7oVo

梓「きゃあああああ!!……うぅ……」

梓(動け……動け!!!)

唯「う……うぅ……」

梓「動いてよバカぁーーー!!!」


ピクッ


梓「動いた!」

ルシファー「アズサ!」

ルシファー「エ、エロヒムの急所は……
       あの炎の中だ……」

梓「…………」

梓「あ、あああああ!!」チャキッ

―――私の呪縛を破るとは……―――




533: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:55:18.26 ID:IX4mi7oVo

律「おい、梓!! 何するつもりだ!!」

唯「あず……にゃん?」

梓「和さんに謝らなきゃ……」

梓(私……長生きできそうにないや……)

梓「唯先輩……律先輩……」

律「梓!!!」

梓「私のなすべきことを成し遂げます」ダッ

唯「あずにゃーーーん!!」

エロヒムの雷が容赦なく梓を襲う

だが……梓は倒れることなく

エロヒムに向かっていく



534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:56:10.28 ID:IX4mi7oVo

梓「はぁ……はぁ………」

梓「ああああああっ!!!」バッ

唯「ーーーーーーー!!!!」

梓は剣を構えエロヒムの

燃えさかる炎の中へ消えていった……

バシュッ………

―――ぐっ……!? き、貴様……―――

―――このままでは……終わらんぞ――



535: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:57:16.92 ID:IX4mi7oVo


律「か、体が動く!!」

みるみるうちにエロヒムの体が膨張していく

ルシファー「いかん……爆発するぞ!!」

ボウッ……

ドシャッ

すると炎に包まれた梓が

エロヒムの中から飛び出した

唯「あずにゃん!!あ、あああ……」

梓「…………」グッ

律「梓!?」

梓「あれ……か………」

ガチャン!!



536: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 03:59:20.63 ID:IX4mi7oVo


―――キンキュウシャシュツソウチサドウ―――

―――ノリクミインハタダチニアンゼンナバショニ
     タイヒシテクダサイ―――

ルシファー「!! どこかに掴まれ!!
      宇宙の塵になるぞ!!」
     
―――あ、悪魔の子よ……死……―――

梓「……わ、私と……」ボオォォォ

唯「!!」

梓「私と一緒に地獄へ堕ちろっ!!!」ダッ

梓は再びエロヒムの炎へ飛び込んでいく

―――な……何を……!!―――

唯「あずにゃああああぁぁぁん!!」

―――シャシュツソウチ、サドウ―――

シュゴオオォォォ


梓「さようなら……唯先輩……律先輩……」

カッ―――――――



537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:00:06.49 ID:IX4mi7oVo

ズズ……ズン……

ルシファー「!!」

シュゴ……ゴ…………ゴ……ガシャン

射出装置のレバーには黒焦げになった

律のシャツの切れ端が引っ掛かっていた

律「梓……ばかやろおおおおお!!!!」

唯「う、うう……あずにゃん……
  うわあああああああ!!!」

ルシファー「見事だ梓……礼を言う……」



538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:01:17.52 ID:IX4mi7oVo

―――誰だ? 我が分霊を倒したのは?
     我が元へ来て姿を見せよ

唯「!!」

ルシファー「やはり……この先だ」

プシューッ

律「誰もいない……」

そこには広い空間が広がるだけだった

ルシファー「唯一神よ! 姿を見せたらどうだ」

唯「え………」

唯達の目の前に巨大な顔が現れる

律「あ……あぁぁ………」



539: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:02:47.87 ID:IX4mi7oVo

―――我が名を称えよ
   
     我が栄光に満ちた並ぶ者無き
   
     名を称えよ
   
     ルシファーよ……
   
     ついにユイをともない
   
     我が前に現れたな
   
     我が命に反して九頭龍での大破壊を
   
     行わずセンターのみ破壊するとは
   
     かつての大天使としての誇りは
     
     微塵も残っていなかったようだな



540: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:04:36.99 ID:IX4mi7oVo

ルシファー「大天使?神の奴隷に
       一体何の誇りがあるものか!
       私は自分のやりたい事をやる
       神の名のもとに命じれば
       誰でも従うとまだ思っているのか!
       もはや貴様の時代は終わった……」
      
ルシファー「神が造り、破壊し、再生する……
       神の手の上での繰り返しは終わりだ
       神無き未来は混沌のみかも知れん
       だが……真の再生はその中にある!」
      
唯「こんな酷いことが許されるなんて……」

唯「あたしは許さない!!」

唯「例え神様でも……あたしはあなたを倒して
  未来へ進む!!」スラァ



541: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:05:45.46 ID:IX4mi7oVo

―――悪魔といい人間といい……
   
    所詮は我が手によって
   
    造られしもの
   
    汝らの刃は我に傷などつけられぬ
   
    では汝ら……我が雷に撃たれ
   
    地獄へ落ちよ!永遠の業火に焼かれよ!!

    悪魔よ! 悪魔と手を結んだ人間よ!!



542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:07:48.47 ID:IX4mi7oVo

神霊 YHVHが 一体出た


ルシファー「ユイ、リツ……ついに神すらも手にかける
       時が来た……覚悟はよいな?」

唯「覚悟なら……」

律「とっくにできてるぜ」

唯「…………」グッ

パアアアアァァ

―――悪魔の力か……そのような汚れた力で……―――

唯「終わりだよ………」ダッ

ルシファー「覚悟!! ……我が主よ!!」ダッ

律「いっけえええええええ!!」






543: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:08:57.82 ID:IX4mi7oVo

……
………

……シュウウウゥゥ……ン

ベルゼブブ「」

ケルベロス「お……? 唯……
        終わった……の……か?」

ケルベロス「こっちは……おわった……ぜ……」

ケルベロス「もうなにも……聞こえ……」

ケルベロス「」




544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:09:45.31 ID:IX4mi7oVo

……
………

ルシファー「ユイ……ご苦労だった……」ガクッ

唯「はぁ……はぁ……」

―――バクハツマデ アト10プン
     ジョウインハタダチニ……
   
律「おい! ここもそろそろヤバいぞ!
  早いとこ行―ザシュッ―っっっ……?」
  
唯「りっちゃん!!!」

突如空間から刃が現れ

律の体を突き破る




545: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:11:00.53 ID:IX4mi7oVo

律「なぁ……あたしの…体……
  なんだ………これ……」ドシャッ
  
―――許してなるものか……我に傷をつけるなど―――

ズ……ズゴォッ!!!!

ルシファー「―――っ!!」

唯「が………」

まばゆい衝撃波が

ルシファーの右半身と

唯の左腕、右足を吹き飛ばした




546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:13:28.94 ID:IX4mi7oVo

ルシファー「まだ……生きていたのか……」バタッ

唯「い……いあああ゛あ゛あ゛!!!」

唯は痛みのあまり

声にならない叫び声をあげた

―――泣き叫ぶのはまだ早い
   
     地獄に堕ちたのち
   
     永遠の苦しみを与えよう



547: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:14:36.68 ID:IX4mi7oVo

ルシファー「ユイ……こっちへ来れるか……」

唯「ぐうう……!!」ズリ……ズリ……

ルシファー「私の……最後の……力だ……」

パアアァァ……

ルシファー「頼む……私達の……未来を……」

ルシファー「」

唯「はぁ……はぁ……」グググッ

―――それでも我に立ち向かおうというのか

     呪われし者よ………
   
唯「あずにゃん……りっちゃん……」

唯「和ちゃんにムギちゃんに……澪ちゃん」

唯「もしも……願いが叶うなら……」

―――今……翼が欲しい…!―――

唯「あたし……百年前の……あの頃のあたし……
  力を貸して……!!」ダッ



548: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:15:23.75 ID:IX4mi7oVo

唯「あああああああ!!!」

……行くのよ! 唯!!……

……唯! お前が最後の望みなんだ!……

……唯先輩……未来を………

―――裁きの雷に打たれよ!!―――

バシィィィ……ン

―――き……効かぬ……だと―――

唯「みんなあああああああああ!!!」

―――ぐあああ……!!―――



549:   2011/07/28(木) 04:17:55.29 ID:IX4mi7oVo

……
………

―――汝らの勝ちだ
   
     自らの創造物に敗れた創造主は
   
     このまま消え去ろう
   
     我が法の下動いてきた世界が
   
     混乱する様は見るに忍びない……
   
     覚えておくがよい
   
     頼るものすがるもの無く
   
     生きていけるほど人は強くない
   
     人が我に救いを求めるたびに
   
     宇宙の大いなる意志は何度でも
   
     我を生み出すであろう…………




550: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:18:49.54 ID:IX4mi7oVo

唯「…………」ドシャッ

律「ゆ…い………」

唯「りっちゃん……」ズリ…ズリ……

―――バクハツマデ アト1プン―――

唯「これで……終わりだね……」

律「あぁ……あたしたちもな……」

―――バクハツマデ アト30ビョウ―――

唯「りっちゃ……ん……」

律「んー……?」

―――10ビョウマエ―――

唯「ずっと……一緒に……いたい…よ……」
  みんな……と……」スッ……

―――9……8―――

律「一緒だよっ」グッ……

―――7……6―――

律は唯が差し出した手を

―――5……4―――

最後の力を振り絞って握った

―――3……2―――

唯「えへ……へ……」
 
―――1……―――

……あ り が と……




551: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:20:09.02 ID:IX4mi7oVo

……
………

男A「お……力が……力が入るぞ!」

男B「本当だ……一体何が……」

―――今 私の 願い事が―――

―――叶うならば 翼が欲しい―――

男A「なんだ……? 歌……?」

男B「どこから……」


将門「どうやら……終わったようだ」

ヒルコ「将門殿?」

―――この背中に 鳥のように―――
  
―――白い翼 つけてください―――

ヒルコ「この歌声は……!!」


メシア教徒A「そ……空を見るのです!!」

メシア教徒B「あれはもしや……箱舟が!?」

―――この大空に 翼をひろげ―――
  
―――飛んで行きたいよ―――

紬「!! ゆ……い」コー… コー…



ミュータント長老「ついに我々も空を仰ぐことが
           できるのか………!!」
         
―――悲しみのない 自由な空へ―――

―――翼はためかせ―――

ミュータント長老「唯よ………ありがとう……」


―――行きたい―――



552: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:20:45.84 ID:IX4mi7oVo

……
………

「あれ……ここは……?」

「行かなきゃ……」



553: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:21:22.66 ID:IX4mi7oVo

唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~ 完



554: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/28(木) 04:23:15.60 ID:IX4mi7oVo

おわり!

もしも
デビルバスター編
M・PROJECT編をもってけいおん転生3部作とし

唯の転生ストーリーをここに完結したいと思います

今までレスくれた方々
特に第1部からレスをし続けてくれた人
ありがとう
こんなどうしようもないSSでも
見てくれた人がいたんだと
本当に嬉しかった……

どこかの誰かがこのSSを見て
暇つぶしの一つにでもしてもらえたら
これ幸いです

じゃあ、寝る。

さようならー!


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SS速報VIP:唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~