3: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 22:27:34.82 ID:Yvy/GkKV.net
花陽(目を覚ますと、そこは知らない部屋でした)
かすみ「えー!ここどこ~!?なんでかすみんがこんな所に…!?」
すみれ「何よこれ、拉致?監禁!ドッキリ!?」
花陽「あの、あなた達は…」
『うゅ…み、みなさん!』
3人「!?」
5: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/08/07(日) 22:34:06 ID:Yvy/GkKV.net
花陽(仮面を着けた赤髪の少女が、テレビに映ってます…!)
赤髪の少女『えーっと……』
赤髪の少女『き、きさまらを!その部屋に閉じこめましたぁー!』
花陽「トジコメラレチャッタノォー!?」
赤髪の少女『へ、部屋から出たかったら、1人につき1つパスワードを見つけてください…!』
かすみ「まさかデスゲームですかー!?」
すみれ「ギャラ!?やばいったらやばいじゃない!!」
赤髪の少女『いえ、そういうのじゃないよ…』
すみれ「絶対最初に死ぬの私だわ…」
かすみ「私、一体どうなっちゃうの~!?」
赤髪の少女『あ、あのぅ…話聞いてほしいな…?』
花陽「私は聞いてます」
赤髪の少女『ほっ…よかった~』
赤髪の少女『パスワードは、出口用のドアの横にキーパッドがあるので、そこに打ち込んでもらえれば…』
すみれ「ふざけないで!今すぐここから出しなさいよ!」
赤髪の少女『えっと、あの…』
かすみ「すぐに出さなきゃ警察呼びますよ!?」
赤髪の少女『うゆゆ…』
すみれ「大体なんなのよ、その声!ボイチェンにしてもかわいいわね!」
赤髪の少女『あ、これはルビィの地声です…』
かすみ「えー、地声なんですか!?かわいいですね♪ま、かすみんには及びませんけど~」
赤髪の少女『うゅ、ありがとう…!』
花陽「緊張感がないよ…」
花陽(あとこの子、ゲームマスター風なのに人間味がすごい…)
かすみ「赤髪さんー。パスワードってどこにあるんですかー?」
赤髪の少女『ええ!?もうちょっと部屋を探してから言ってほしいなぁ…』
花陽「よく見たら壁にいっぱいドアあるね」
すみれ「割と広い部屋ね。結構お金かけてるのかしら」
花陽「……あ、あの」
かすみ「ん?どうかしたの」
花陽「いや、えっと…」
すみれ「何よ?はっきりしないわねぇ」
花陽「……」
花陽「自己紹介、しませんか…?」
かすみ「…そういえばまだでしたね」
すみれ「そうね。同じ境遇にいる仲間だし、互いの名前くらい知っててもいいわよね」
すみれ「ギャラクシー!」
すみれ「私の名前は平安名すみれ。高2…いや1年生よ」
かすみ「わー」パチパチパチ
花陽「よろしくねー」パチパチパチ
花陽(ギャラクシーってなんだろ…?にこちゃんのアレみたいな感じかな…)
かすみ「初めまして~!中須かすみ、高校1年生!」
かすみ「かすみんって呼んでくださいね♪」
花陽「なかすかすみ…」
かすみ「かすかすって言わないでくださいー!」
花陽「ええっ!言ってないよ!?」
かすみ「言いました~!かすみんですからね!」
すみれ「同い年なのね。よろしく」パチパチパチ
花陽「小泉花陽、です。二人と同じで高校1年生だよ」
すみれ「よろしく」パチパチパチ
かすみ「え、全員タメなの?なーんだ、敬語で話して損した~」
すみれ「花陽とかすみね、覚えたわ」
花陽「よろしくね。かすみちゃん、すみれちゃん!」
かすみ「うん、よろしく~!」
かすみ「かよ子♪すみ子♪」
花陽「か、かよ子!?」
すみれ「すみ子って…。まだ原型はあるからマシだけども…」
かすみ「まずはどの部屋から見よっか?」
すみれ「ここから見てみましょう」ガチャ
かすみ「あー!すみ子、もし即死トラップがあったらどうすんの!?」
すみれ「そうだったわ…!次からは気をつけるわね」
花陽「そういうのはないって赤髪さんが言ってたよ…?」
赤髪の少女『うゅ…。あの二人、話聞いてくれないよぉ…』
『大丈夫ですわ。ルビィはよくやっていますわよ』
赤髪の少女『おねぇちゃん~!大好き~♪』
花陽(お姉ちゃん!?実家から通信してるの…?)
すみれ「ここは…ダイニングキッチン?」
赤髪の少女『あ、お腹が空いたらそこでごはん作って食べてね』
かすみ「冷蔵庫…材料たくさんあるよ!」
花陽「監禁されてるとは思えないホワイトさ…!」
すみれ「料理ねぇ。作らなきゃいけなくなる前に脱出したいものだけど」
かすみ「かよ子とすみ子は料理得意ー?」
花陽「私はお米関連なら得意ですっ!」
すみれ「私は…そこそこかしら。かすみは?」
かすみ「かすみんは~、パン関連ならちょっと自信あるかな~♪」
すみれ「二人して炭水化物特化なのね…。私が栄養バランス考えないと」
かすみ「ここはトイレなんだ。よかった~トイレできるとこなかったらどうしようかと…」
かすみ「あ、いえ!アイドルはトイレなんてしないけどね!?」
すみれ「誰に言い訳してるのよ…?」
花陽「…かすみちゃん。今、アイドルって言いました!?」
かすみ「えっ!な、なに…かよ子…?」
花陽「もしかしなくても、かすみちゃんってスクールアイドルなの!?」
かすみ「…ふっふっふ!やっぱりかすみんのアイドルオーラは隠せなかったみたいですね~!」
すみれ「自分から言ってたじゃない」
かすみ「しゃらっぷ!」
花陽「あの、実は私もスクールアイドルやってるんです!」
かすみ「えー!かよ子もー!?」
すみれ「…実は私も」
かすみ「えー!全員ー!?」
かすみ「確かに、二人ともレベル高い…」グヌヌ
花陽「これって偶然…なのかな?」
すみれ「いえ、スクールアイドルだからこそ閉じ込められたのかもしれないわ…」
花陽「あの赤髪の子は、スクールアイドルを狙って集めた…?でも何のために…」
かすみ「…?」
すみれ「ねえ、赤髪。どうして私たちを閉じ込められたのか、そろそろ聞かせてもらうわよ」
かすみ「そ、そうです!どうしてかわいいかすみんを狙ったんですか!?」
赤髪の少女『んー、ほっほはっへ!(ちょっと待って!)』モグモグ
花陽「アイス食べてるのー!?」
花陽(ホームビデオ見せられてるのかな…)
赤髪の少女『みなさんを集めた理由はいずれわかります!』
赤髪の少女『今はそんなことより、パスワード探しをがんばルビィ!』
花陽「そうだね…。私たちも、いつまでもここにいるわけにはいかないし」
すみれ「残りの部屋は、寝室と娯楽室だったわね…」
かすみ「全部屋見たけどパスワードなんて見当たらないよ~」
赤髪の少女『そんなことないよ!もっとちゃんと探してください…!』
すみれ「って言われてもねぇ…」
花陽「…ん?」
花陽(枕の下に紙がはさんである…)
花陽「…もしかして、これのことかな?」
かすみ「ナイスかよ子ー!」
すみれ「早く見せなさい!」
花陽「わわっ…!」
Q.ぼらららの初動枚数は?
かすすみ「ぼららら…?」
花陽「あ、私が所属してるグループのファーストシングルです」
花陽「初動枚数は確か、434枚だから…」
かすすみ「!!」シュバッ
花陽「!?」
すみれ「ちょっ…かすみ…!邪魔するんじゃないわよぉ……!」
かすみ「すみ子こそ!何一人で逃げようとしてるのさ!」
すみれ「あんただって一人で逃げるつもりでしょ!?」
花陽「え…!?パスワードって、3つ揃ったら出られるんじゃ…」
赤髪の少女『そんなこと言ってないよ~。1人につき1つあるって言っただけ』
赤髪の少女『だから…他の人を見捨てて、自分だけ今すぐ出ていくこともできるんだ~♪』
花陽「そんな…!」
かすみ「かすみには…帰りを待ってくれてる大切な家族がいるの!」
かすみ「同好会のみんなもかすみんが帰らなかったら心配しちゃうし…」
すみれ「私だってそうよ!親も妹もいるし、仲間もいる…!」
すみれ「ここは私に譲りなさいよー!」
かすみ「いーやーだー!!」
赤髪の少女『さあて、どうなるかな~』
赤髪の少女『……ん?』
花陽「……かすみちゃん。すみれちゃん」
すみれ「私が先よー!」
かすみ「かすみが出るんだからー!」
花陽「……」
花陽「仲良くしてよおおおー!!」
かすすみ「!?」
花陽「駄目だよ…こんなことで争ってちゃ…」
花陽「自分だけ出られればいいなんて考えたら、それこそ赤髪の子の思惑通りなんじゃない…?」
花陽「3人で協力すれば、パスワード3つなんてすぐに見つかるよ!それでみんなでここから出ようよ!」
すみれ「花陽…」
かすみ「かよ子…」
すみれ「……そうね。焦らなくても、すぐに全員分のパスワード見つけてみんなで出ればいい話よね」
かすみ「私も周りがよく見えてなかったかも…。ありがと、かよ子」
花陽「ううん、いいの!みんなで仲良く脱出しようね!」
花陽「私たちは……すみっこだもん!」
かすみ「すみっこ…?」
すみれ「すみっこ…」
すみれ「かすみとすみれ…は名前に入ってるからわかるけど、花陽は?」
花陽「小泉」
すみれ「…苗字もありなのね」
かすみ「すみというか、ずみだけど…」
花陽「…あはは。ちょっと無理があったかな?」
かすみ「ううん、かすみんたちはすみっこ!」
すみれ「あ、ねえ!この際だしちゃんと約束事を決めておかない?」
すみれ「これから何があっても自分だけ助かろうとしたりせずに、他の子を優先すること…!」
かすみ「いいじゃん!絶対約束だよ?」
花陽「うん!目的を一緒にする、同盟だね」
すみれ「ふふっ!そうね」
かすみ「私たち3人は…」
花陽「すみっこ同盟、です!」
Q.⬜︎に入る数字は?
16 06 68 88 ⬜︎ 98
花陽「これが2個目のパスワードみたい」
かすみ「……は?」
すみれ「数字が並んでるから、何か法則性があるんだろうけど…」
花陽「数列…にしては変だし…」
かすみ「とりあえず8が連続してそうだから、8は入りそう」
すみれ「適当な推理ね…」
花陽「…でも言われてみれば、同じ数字が多いよね」
すみれ「んー逆転の発想を…」
かすみ「逆……」
かすみ「あー!かすみんわかっちゃいましたー!」
花陽「ほんとに!?」
すみれ「どうせ嘘なんじゃないの~?」
かすみ「ほんとだよ!」
かすみ「この紙、反対にしてみて!」
花陽「反対に……あ!」
すみれ「数字が順番になってる…!」
かすみ「そう!逆から見るのが正解だったの!」
かすみ「だからパスワードは、87~!」
花陽「かすみちゃんすごーい!」パチパチパチ
すみれ「…すごいわ、かすみ」パチパチパチ
かすみ「でへへ~」
花陽(パスワードは2つ判明し、残り1つ)
花陽(あと一歩、だったのですが…)
かすみ「……ぬぁーーーい!」
すみれ「すみずみまで探したのに、残り1個のパスワードが見つからない…!」
花陽「最後は今までとは違う出題形式なのかな…」
かすみ「だとしても、それらしいものすら見つからないよ~!」
すみれ「…完全にお手上げね」
花陽「あの、赤髪さん!」
『……』
かすみ「赤子ー!おーい!」
『…ルビィ!呼ばれてますわよ!』
『すぐ行くって言っといてー!』
『もう、まったく……あ、妹はすぐに来ますので少々お待ちを』
花陽(家庭感がすごい…)
赤髪の少女『よいしょ……はいはい、なんですかー?』
すみれ「ちょっと!3つ目のパスワードが見つからないんだけど!?」
かすみ「パスワード、ほんとに3つあるんですかー!?」
赤髪の少女『……』
赤髪の少女『ルビィ、そんなこと言ったかなぁ?』
すみれ「はあ!?あんた、1人につき1つあるって…」
赤髪の少女『うん、言ったよ。でもさ…』
赤髪の少女『パスワードが3つあるとは、一言も言ってないんだよ?』
すみれ「……まさか」
花陽「それって…」
かすみ「…?ど、どういうこと…?」
すみれ「……最初から、二人しか脱出できないようになってたのよ」
かすみ「え…」
花陽「…ということは」
すみれ「3人のうち、誰か1人だけ…脱出できない……」
かすみ「そ、そんな…!」
かすみ「……かすみ、やだよ?」
かすみ「ここまで一緒に頑張ってきたのに…3人で出られないなんて…」
すみれ「私だってそうよ!でも…」
花陽「……」
花陽「すみっこ同盟…」
すみれ「え?」
花陽「何があっても自分だけ助かろうとしたりせずに、他の子を優先すること…」
花陽「……花陽は、ここに残るから」
花陽「二人は脱出して…!」
かすみ「な、何言ってんのかよ子!?それならかすみんが残るよ!」
すみれ「駄目よ!私が残るから、あんた達は脱出しなさい!」
すみれ「ほら、帰りを待つ家族や仲間がいるんでしょ…!?」
かすみ「それはすみ子もでしょ!!かよ子だって…」
花陽「……」
かすみ「かよ子…?」
ルビィ「あー、ゲームマスター楽しい~♪」
ルビィ「さあて、今回はどんな結末になるのかな~?」
ルビィ「前にスミスさん達でやった時は、ビンタでジャスミンを倒して一人で出て行っちゃったもんね~」
ルビィ「良純さんの回は神回だったな~。だってあれだけヒント出したのに、誰もパスワード解けないんだもん!」
ルビィ「この3人はどうなるやら…」
ルビィ「……え?」
かすみ「はいドロー4!」
すみれ「ちょっといい加減にしなさいよ!?何枚持ってんの!」
かすみ「へへへ~。すみ子ー?カードを多く持ってたら勝ちじゃないんだよー?」
すみれ「くっ…」
花陽「あ、かすみちゃんウノ言ってないよ」
すみれ「ぷっ……はい、あんたも引きなさい」
かすみ「あー!また言い忘れましたー!」
赤髪の少女『…ねえ、何してるの?』
花陽「あ、赤髪さん」
赤髪の少女『誰が脱出するのか、話し合ってたんじゃなかったの…?』
かすみ「その話し合いならとっくに終わりました」
すみれ「ええ、全会一致で決まったわ」
赤髪の少女『…どうするの?』
花陽「……私たちは、3人全員ここに残ります」
赤髪の少女『ピギャー!?』
赤髪の少女『残るって……帰らないと心配する人がいるんじゃなかったの…?』
花陽「んー、そうだけど…」
かすみ「誰か一人を犠牲にしてまで、幸せになろうとは思いません!」
すみれ「私たち3人は同盟だから、1人だけ見捨てるなんてできないったらできないわ!」
花陽「だから私たちは、ここで3人仲良く暮らしていこうと思います」
赤髪の少女『なんで…なんでぇ……』
すみれ「お腹空いたわね。ごはん何がいい?」
花陽「コシヒカリで!」
すみれ「いや、米の品種じゃなくて…」
かすみ「かよ子はほんとにお米のことしか考えてないよね~」
花陽「えへへ…そうかなぁ?」
すみれ「それ褒めてないわよ」
赤髪の少女『……』
赤髪の少女『……はーい!パスワードを使える期限があと5分になりましたー!』
赤髪の少女『これを過ぎるともう脱出できませーん!それでもいいんですかー?』
花陽「うん」
すみれ「どうぞご勝手に」
かすみ「5分じゃなくて今すぐ期限切れでいいですよ」
赤髪の少女『…ほんとに出れなくていいの?』
花陽「いいよ」
花陽(……と言ってるけど、実は嘘です!本当の計画はすでに3人で話し合ってて…)
花陽(私たちが冷蔵庫の食べ物を食い尽くしたら、きっと補充のために赤髪さんかお仲間がやってくるはずです)
花陽(そこで扉を開けた時に3人で脱出する…そういう計画なんです!)
赤髪の少女『ピギィィィィィ!!』
赤髪の少女『違う違う違う…!ルビィはこんなの求めてないよぉ…!!』
花陽「赤髪さん…?」
赤髪の少女『……出てって』
すみれ「え…?」
赤髪の少女『今すぐそこから出てってよーーー!』
赤髪の少女『うわあああーーーん!おねぇちゃあああーーー……』
花陽「……な、なんだったんだろ」
かすみ「あー!扉開いてますよ!これなら逃げ出せます!」
すみれ「念のために棒をつっかえさせて…よし!」
花陽(思ってた展開とはかなり違うけど……まあいいです!)
花陽「みんな!脱出しよう……!」
数日後
真姫「…最近、花陽はずっと誰かと連絡してるわね」
凛「かよちんは新しく友達ができたんだって~」
真姫「へ、へぇー…。トモダチ…」
凛「あー!真姫ちゃん嫉妬してるー!?」
真姫「ヴェ!?べ、別に嫉妬なんてしてないわよ!私より凛の方がやきもち焼いてるんじゃないの!?」
凛「んー凛もじぇらし~は感じてるけど」
凛「でも、凛とかよちんは友達以上だもん♪」
真姫「……そう、よかったわね」
凛「もちろん真姫ちゃんとも友達以上にゃー!」
真姫「クッツカナイデー!ハナレナサイヨー!」
花陽(今日も平和だなぁ~)
花陽(あの後すぐに警察に相談しましたが、今なお犯人は捕まっていないみたいです)
花陽(それどころか、捜査もすぐに打ち切りとなったらしくて……何か大きな権力が動いているのでしょうか…?)
花陽(でも、私たちの生活はいつもと変わらず平穏に過ごせているので、とりあえずは今のままでいいのかな…?)
花陽(あ、そうそう。今日私たち3人は、脱出後初めてのオフ会です!)
花陽(なんと全員、東京の学校に通ってるんだって!…まあ距離は多少なりとも離れてるけど)
花陽「えーっと、駅の南口から出て、右に進んだところ…」
花陽(私は今、待ち合わせ場所へと向かっています)
花陽(建物の奥のさらに奥、ひと気の少ないその場所……)
花陽(大切な2人が待つ、すみっこへ)
おわり
元スレ
花陽(仮面を着けた赤髪の少女が、テレビに映ってます…!)
赤髪の少女『えーっと……』
赤髪の少女『き、きさまらを!その部屋に閉じこめましたぁー!』
花陽「トジコメラレチャッタノォー!?」
赤髪の少女『へ、部屋から出たかったら、1人につき1つパスワードを見つけてください…!』
かすみ「まさかデスゲームですかー!?」
すみれ「ギャラ!?やばいったらやばいじゃない!!」
赤髪の少女『いえ、そういうのじゃないよ…』
すみれ「絶対最初に死ぬの私だわ…」
かすみ「私、一体どうなっちゃうの~!?」
赤髪の少女『あ、あのぅ…話聞いてほしいな…?』
花陽「私は聞いてます」
赤髪の少女『ほっ…よかった~』
6: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/08/07(日) 22:41:26 ID:Yvy/GkKV.net
赤髪の少女『パスワードは、出口用のドアの横にキーパッドがあるので、そこに打ち込んでもらえれば…』
すみれ「ふざけないで!今すぐここから出しなさいよ!」
赤髪の少女『えっと、あの…』
かすみ「すぐに出さなきゃ警察呼びますよ!?」
赤髪の少女『うゆゆ…』
すみれ「大体なんなのよ、その声!ボイチェンにしてもかわいいわね!」
赤髪の少女『あ、これはルビィの地声です…』
かすみ「えー、地声なんですか!?かわいいですね♪ま、かすみんには及びませんけど~」
赤髪の少女『うゅ、ありがとう…!』
花陽「緊張感がないよ…」
花陽(あとこの子、ゲームマスター風なのに人間味がすごい…)
9: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/08/07(日) 22:47:41 ID:Yvy/GkKV.net
かすみ「赤髪さんー。パスワードってどこにあるんですかー?」
赤髪の少女『ええ!?もうちょっと部屋を探してから言ってほしいなぁ…』
花陽「よく見たら壁にいっぱいドアあるね」
すみれ「割と広い部屋ね。結構お金かけてるのかしら」
花陽「……あ、あの」
かすみ「ん?どうかしたの」
花陽「いや、えっと…」
すみれ「何よ?はっきりしないわねぇ」
花陽「……」
花陽「自己紹介、しませんか…?」
かすみ「…そういえばまだでしたね」
すみれ「そうね。同じ境遇にいる仲間だし、互いの名前くらい知っててもいいわよね」
10: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 22:54:39.28 ID:Yvy/GkKV.net
すみれ「ギャラクシー!」
すみれ「私の名前は平安名すみれ。高2…いや1年生よ」
かすみ「わー」パチパチパチ
花陽「よろしくねー」パチパチパチ
花陽(ギャラクシーってなんだろ…?にこちゃんのアレみたいな感じかな…)
かすみ「初めまして~!中須かすみ、高校1年生!」
かすみ「かすみんって呼んでくださいね♪」
花陽「なかすかすみ…」
かすみ「かすかすって言わないでくださいー!」
花陽「ええっ!言ってないよ!?」
かすみ「言いました~!かすみんですからね!」
すみれ「同い年なのね。よろしく」パチパチパチ
11: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 23:01:02.27 ID:Yvy/GkKV.net
花陽「小泉花陽、です。二人と同じで高校1年生だよ」
すみれ「よろしく」パチパチパチ
かすみ「え、全員タメなの?なーんだ、敬語で話して損した~」
すみれ「花陽とかすみね、覚えたわ」
花陽「よろしくね。かすみちゃん、すみれちゃん!」
かすみ「うん、よろしく~!」
かすみ「かよ子♪すみ子♪」
花陽「か、かよ子!?」
すみれ「すみ子って…。まだ原型はあるからマシだけども…」
12: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 23:09:04.79 ID:Yvy/GkKV.net
かすみ「まずはどの部屋から見よっか?」
すみれ「ここから見てみましょう」ガチャ
かすみ「あー!すみ子、もし即死トラップがあったらどうすんの!?」
すみれ「そうだったわ…!次からは気をつけるわね」
花陽「そういうのはないって赤髪さんが言ってたよ…?」
赤髪の少女『うゅ…。あの二人、話聞いてくれないよぉ…』
『大丈夫ですわ。ルビィはよくやっていますわよ』
赤髪の少女『おねぇちゃん~!大好き~♪』
花陽(お姉ちゃん!?実家から通信してるの…?)
13: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 23:13:58.47 ID:Yvy/GkKV.net
すみれ「ここは…ダイニングキッチン?」
赤髪の少女『あ、お腹が空いたらそこでごはん作って食べてね』
かすみ「冷蔵庫…材料たくさんあるよ!」
花陽「監禁されてるとは思えないホワイトさ…!」
すみれ「料理ねぇ。作らなきゃいけなくなる前に脱出したいものだけど」
かすみ「かよ子とすみ子は料理得意ー?」
花陽「私はお米関連なら得意ですっ!」
すみれ「私は…そこそこかしら。かすみは?」
かすみ「かすみんは~、パン関連ならちょっと自信あるかな~♪」
すみれ「二人して炭水化物特化なのね…。私が栄養バランス考えないと」
15: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 23:22:54.61 ID:Yvy/GkKV.net
かすみ「ここはトイレなんだ。よかった~トイレできるとこなかったらどうしようかと…」
かすみ「あ、いえ!アイドルはトイレなんてしないけどね!?」
すみれ「誰に言い訳してるのよ…?」
花陽「…かすみちゃん。今、アイドルって言いました!?」
かすみ「えっ!な、なに…かよ子…?」
花陽「もしかしなくても、かすみちゃんってスクールアイドルなの!?」
かすみ「…ふっふっふ!やっぱりかすみんのアイドルオーラは隠せなかったみたいですね~!」
すみれ「自分から言ってたじゃない」
かすみ「しゃらっぷ!」
16: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 23:33:36.76 ID:Yvy/GkKV.net
花陽「あの、実は私もスクールアイドルやってるんです!」
かすみ「えー!かよ子もー!?」
すみれ「…実は私も」
かすみ「えー!全員ー!?」
かすみ「確かに、二人ともレベル高い…」グヌヌ
花陽「これって偶然…なのかな?」
すみれ「いえ、スクールアイドルだからこそ閉じ込められたのかもしれないわ…」
花陽「あの赤髪の子は、スクールアイドルを狙って集めた…?でも何のために…」
かすみ「…?」
すみれ「ねえ、赤髪。どうして私たちを閉じ込められたのか、そろそろ聞かせてもらうわよ」
かすみ「そ、そうです!どうしてかわいいかすみんを狙ったんですか!?」
赤髪の少女『んー、ほっほはっへ!(ちょっと待って!)』モグモグ
花陽「アイス食べてるのー!?」
花陽(ホームビデオ見せられてるのかな…)
19: 名無しで叶える物語 2022/08/07(日) 23:48:47.61 ID:Yvy/GkKV.net
赤髪の少女『みなさんを集めた理由はいずれわかります!』
赤髪の少女『今はそんなことより、パスワード探しをがんばルビィ!』
花陽「そうだね…。私たちも、いつまでもここにいるわけにはいかないし」
すみれ「残りの部屋は、寝室と娯楽室だったわね…」
かすみ「全部屋見たけどパスワードなんて見当たらないよ~」
赤髪の少女『そんなことないよ!もっとちゃんと探してください…!』
すみれ「って言われてもねぇ…」
花陽「…ん?」
花陽(枕の下に紙がはさんである…)
花陽「…もしかして、これのことかな?」
かすみ「ナイスかよ子ー!」
すみれ「早く見せなさい!」
花陽「わわっ…!」
20: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:00:07.16 ID:/xYdzBnP.net
Q.ぼらららの初動枚数は?
かすすみ「ぼららら…?」
花陽「あ、私が所属してるグループのファーストシングルです」
花陽「初動枚数は確か、434枚だから…」
かすすみ「!!」シュバッ
花陽「!?」
すみれ「ちょっ…かすみ…!邪魔するんじゃないわよぉ……!」
かすみ「すみ子こそ!何一人で逃げようとしてるのさ!」
すみれ「あんただって一人で逃げるつもりでしょ!?」
花陽「え…!?パスワードって、3つ揃ったら出られるんじゃ…」
赤髪の少女『そんなこと言ってないよ~。1人につき1つあるって言っただけ』
赤髪の少女『だから…他の人を見捨てて、自分だけ今すぐ出ていくこともできるんだ~♪』
花陽「そんな…!」
21: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:08:02.40 ID:/xYdzBnP.net
かすみ「かすみには…帰りを待ってくれてる大切な家族がいるの!」
かすみ「同好会のみんなもかすみんが帰らなかったら心配しちゃうし…」
すみれ「私だってそうよ!親も妹もいるし、仲間もいる…!」
すみれ「ここは私に譲りなさいよー!」
かすみ「いーやーだー!!」
赤髪の少女『さあて、どうなるかな~』
赤髪の少女『……ん?』
花陽「……かすみちゃん。すみれちゃん」
すみれ「私が先よー!」
かすみ「かすみが出るんだからー!」
花陽「……」
花陽「仲良くしてよおおおー!!」
かすすみ「!?」
22: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:16:40.17 ID:/xYdzBnP.net
花陽「駄目だよ…こんなことで争ってちゃ…」
花陽「自分だけ出られればいいなんて考えたら、それこそ赤髪の子の思惑通りなんじゃない…?」
花陽「3人で協力すれば、パスワード3つなんてすぐに見つかるよ!それでみんなでここから出ようよ!」
すみれ「花陽…」
かすみ「かよ子…」
すみれ「……そうね。焦らなくても、すぐに全員分のパスワード見つけてみんなで出ればいい話よね」
かすみ「私も周りがよく見えてなかったかも…。ありがと、かよ子」
花陽「ううん、いいの!みんなで仲良く脱出しようね!」
花陽「私たちは……すみっこだもん!」
かすみ「すみっこ…?」
23: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:25:57.20 ID:/xYdzBnP.net
すみれ「すみっこ…」
すみれ「かすみとすみれ…は名前に入ってるからわかるけど、花陽は?」
花陽「小泉」
すみれ「…苗字もありなのね」
かすみ「すみというか、ずみだけど…」
花陽「…あはは。ちょっと無理があったかな?」
かすみ「ううん、かすみんたちはすみっこ!」
すみれ「あ、ねえ!この際だしちゃんと約束事を決めておかない?」
すみれ「これから何があっても自分だけ助かろうとしたりせずに、他の子を優先すること…!」
かすみ「いいじゃん!絶対約束だよ?」
花陽「うん!目的を一緒にする、同盟だね」
すみれ「ふふっ!そうね」
かすみ「私たち3人は…」
花陽「すみっこ同盟、です!」
25: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:37:36.15 ID:/xYdzBnP.net
Q.⬜︎に入る数字は?
16 06 68 88 ⬜︎ 98
花陽「これが2個目のパスワードみたい」
かすみ「……は?」
すみれ「数字が並んでるから、何か法則性があるんだろうけど…」
花陽「数列…にしては変だし…」
かすみ「とりあえず8が連続してそうだから、8は入りそう」
すみれ「適当な推理ね…」
花陽「…でも言われてみれば、同じ数字が多いよね」
すみれ「んー逆転の発想を…」
かすみ「逆……」
かすみ「あー!かすみんわかっちゃいましたー!」
花陽「ほんとに!?」
すみれ「どうせ嘘なんじゃないの~?」
かすみ「ほんとだよ!」
かすみ「この紙、反対にしてみて!」
花陽「反対に……あ!」
すみれ「数字が順番になってる…!」
かすみ「そう!逆から見るのが正解だったの!」
かすみ「だからパスワードは、87~!」
花陽「かすみちゃんすごーい!」パチパチパチ
すみれ「…すごいわ、かすみ」パチパチパチ
かすみ「でへへ~」
26: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:47:40.54 ID:/xYdzBnP.net
花陽(パスワードは2つ判明し、残り1つ)
花陽(あと一歩、だったのですが…)
かすみ「……ぬぁーーーい!」
すみれ「すみずみまで探したのに、残り1個のパスワードが見つからない…!」
花陽「最後は今までとは違う出題形式なのかな…」
かすみ「だとしても、それらしいものすら見つからないよ~!」
すみれ「…完全にお手上げね」
花陽「あの、赤髪さん!」
『……』
かすみ「赤子ー!おーい!」
『…ルビィ!呼ばれてますわよ!』
『すぐ行くって言っといてー!』
『もう、まったく……あ、妹はすぐに来ますので少々お待ちを』
花陽(家庭感がすごい…)
27: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 00:55:09.78 ID:/xYdzBnP.net
赤髪の少女『よいしょ……はいはい、なんですかー?』
すみれ「ちょっと!3つ目のパスワードが見つからないんだけど!?」
かすみ「パスワード、ほんとに3つあるんですかー!?」
赤髪の少女『……』
赤髪の少女『ルビィ、そんなこと言ったかなぁ?』
すみれ「はあ!?あんた、1人につき1つあるって…」
赤髪の少女『うん、言ったよ。でもさ…』
赤髪の少女『パスワードが3つあるとは、一言も言ってないんだよ?』
すみれ「……まさか」
花陽「それって…」
かすみ「…?ど、どういうこと…?」
すみれ「……最初から、二人しか脱出できないようになってたのよ」
かすみ「え…」
花陽「…ということは」
すみれ「3人のうち、誰か1人だけ…脱出できない……」
かすみ「そ、そんな…!」
29: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:04:18.00 ID:/xYdzBnP.net
かすみ「……かすみ、やだよ?」
かすみ「ここまで一緒に頑張ってきたのに…3人で出られないなんて…」
すみれ「私だってそうよ!でも…」
花陽「……」
花陽「すみっこ同盟…」
すみれ「え?」
花陽「何があっても自分だけ助かろうとしたりせずに、他の子を優先すること…」
花陽「……花陽は、ここに残るから」
花陽「二人は脱出して…!」
かすみ「な、何言ってんのかよ子!?それならかすみんが残るよ!」
すみれ「駄目よ!私が残るから、あんた達は脱出しなさい!」
すみれ「ほら、帰りを待つ家族や仲間がいるんでしょ…!?」
かすみ「それはすみ子もでしょ!!かよ子だって…」
花陽「……」
かすみ「かよ子…?」
30: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:16:23.57 ID:/xYdzBnP.net
ルビィ「あー、ゲームマスター楽しい~♪」
ルビィ「さあて、今回はどんな結末になるのかな~?」
ルビィ「前にスミスさん達でやった時は、ビンタでジャスミンを倒して一人で出て行っちゃったもんね~」
ルビィ「良純さんの回は神回だったな~。だってあれだけヒント出したのに、誰もパスワード解けないんだもん!」
ルビィ「この3人はどうなるやら…」
ルビィ「……え?」
31: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:21:16.71 ID:/xYdzBnP.net
かすみ「はいドロー4!」
すみれ「ちょっといい加減にしなさいよ!?何枚持ってんの!」
かすみ「へへへ~。すみ子ー?カードを多く持ってたら勝ちじゃないんだよー?」
すみれ「くっ…」
花陽「あ、かすみちゃんウノ言ってないよ」
すみれ「ぷっ……はい、あんたも引きなさい」
かすみ「あー!また言い忘れましたー!」
赤髪の少女『…ねえ、何してるの?』
花陽「あ、赤髪さん」
赤髪の少女『誰が脱出するのか、話し合ってたんじゃなかったの…?』
かすみ「その話し合いならとっくに終わりました」
すみれ「ええ、全会一致で決まったわ」
赤髪の少女『…どうするの?』
花陽「……私たちは、3人全員ここに残ります」
赤髪の少女『ピギャー!?』
33: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:32:57.48 ID:/xYdzBnP.net
赤髪の少女『残るって……帰らないと心配する人がいるんじゃなかったの…?』
花陽「んー、そうだけど…」
かすみ「誰か一人を犠牲にしてまで、幸せになろうとは思いません!」
すみれ「私たち3人は同盟だから、1人だけ見捨てるなんてできないったらできないわ!」
花陽「だから私たちは、ここで3人仲良く暮らしていこうと思います」
赤髪の少女『なんで…なんでぇ……』
すみれ「お腹空いたわね。ごはん何がいい?」
花陽「コシヒカリで!」
すみれ「いや、米の品種じゃなくて…」
かすみ「かよ子はほんとにお米のことしか考えてないよね~」
花陽「えへへ…そうかなぁ?」
すみれ「それ褒めてないわよ」
赤髪の少女『……』
34: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:44:09.31 ID:/xYdzBnP.net
赤髪の少女『……はーい!パスワードを使える期限があと5分になりましたー!』
赤髪の少女『これを過ぎるともう脱出できませーん!それでもいいんですかー?』
花陽「うん」
すみれ「どうぞご勝手に」
かすみ「5分じゃなくて今すぐ期限切れでいいですよ」
赤髪の少女『…ほんとに出れなくていいの?』
花陽「いいよ」
花陽(……と言ってるけど、実は嘘です!本当の計画はすでに3人で話し合ってて…)
花陽(私たちが冷蔵庫の食べ物を食い尽くしたら、きっと補充のために赤髪さんかお仲間がやってくるはずです)
花陽(そこで扉を開けた時に3人で脱出する…そういう計画なんです!)
36: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:49:35.46 ID:/xYdzBnP.net
赤髪の少女『ピギィィィィィ!!』
赤髪の少女『違う違う違う…!ルビィはこんなの求めてないよぉ…!!』
花陽「赤髪さん…?」
赤髪の少女『……出てって』
すみれ「え…?」
赤髪の少女『今すぐそこから出てってよーーー!』
赤髪の少女『うわあああーーーん!おねぇちゃあああーーー……』
花陽「……な、なんだったんだろ」
かすみ「あー!扉開いてますよ!これなら逃げ出せます!」
すみれ「念のために棒をつっかえさせて…よし!」
花陽(思ってた展開とはかなり違うけど……まあいいです!)
花陽「みんな!脱出しよう……!」
37: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 01:56:30.50 ID:/xYdzBnP.net
数日後
真姫「…最近、花陽はずっと誰かと連絡してるわね」
凛「かよちんは新しく友達ができたんだって~」
真姫「へ、へぇー…。トモダチ…」
凛「あー!真姫ちゃん嫉妬してるー!?」
真姫「ヴェ!?べ、別に嫉妬なんてしてないわよ!私より凛の方がやきもち焼いてるんじゃないの!?」
凛「んー凛もじぇらし~は感じてるけど」
凛「でも、凛とかよちんは友達以上だもん♪」
真姫「……そう、よかったわね」
凛「もちろん真姫ちゃんとも友達以上にゃー!」
真姫「クッツカナイデー!ハナレナサイヨー!」
花陽(今日も平和だなぁ~)
39: 名無しで叶える物語 2022/08/08(月) 02:08:15.28 ID:/xYdzBnP.net
花陽(あの後すぐに警察に相談しましたが、今なお犯人は捕まっていないみたいです)
花陽(それどころか、捜査もすぐに打ち切りとなったらしくて……何か大きな権力が動いているのでしょうか…?)
花陽(でも、私たちの生活はいつもと変わらず平穏に過ごせているので、とりあえずは今のままでいいのかな…?)
花陽(あ、そうそう。今日私たち3人は、脱出後初めてのオフ会です!)
花陽(なんと全員、東京の学校に通ってるんだって!…まあ距離は多少なりとも離れてるけど)
花陽「えーっと、駅の南口から出て、右に進んだところ…」
花陽(私は今、待ち合わせ場所へと向かっています)
花陽(建物の奥のさらに奥、ひと気の少ないその場所……)
花陽(大切な2人が待つ、すみっこへ)
おわり
【SS】すみっこ同盟、です!