1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:00:47.49 ID:e+gi9heJ0
小鞠「今度みんなで沖縄行くでしょ?」
このみ「うん」
小鞠「それで必死にお母さんにお願いして」
このみ「そういえば昨日うちの家まで泣き声が聞こえてたよ?」
小鞠「お母さんがついに水着買っていいよって3000円くれたの!」
このみ「3000円…」
小鞠「やっぱり私も成長してるわけだし、スクール水着じゃダメだよね♪」
このみ「あれ?でも小学1年くらいから成長してないよね?」
小鞠「え?」
このみ「え?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:05:00.01 ID:e+gi9heJ0
………
小鞠「やっぱり都会はオッシャレー♪」
このみ「ねえねえ、蛍ちゃんを本当に呼ばなくて良かったの?」
小鞠「いいの。最近蛍は私を年下扱いしてくるし」
このみ「まぁ、年下みたいなもんだよね?」
小鞠「それで、すっごく大人な水着を買って、蛍に見せつけてやろうと思ってるの!」
このみ「大人な…サイズがあるかな?」
小鞠「これで年上の威厳が復活!蛍も感激して年上扱いしてくれる!」
このみ「そういえば蛍ちゃんって、スタイルがうちの地域で一番いいよね~」
小鞠「…そだね。でもでも私もまだまだ成長期だし!」
小鞠「って、このみちゃんも蛍と同じくらいいいじゃん!」
このみ「いやいや、蛍ちゃんには負けるよー」
このみ「それに小鞠ちゃんみたいに需要にも答えられないから中途半端ていうか」
小鞠「え?」
このみ「ん?」
小鞠「需要って何?」
このみ「ほら小さい子が大好きな需要」
小鞠「うわぁぁぁん!このみちゃんまで子供扱いするー!」
このみ「あはははは。ほら早く水着買おっか?」
小鞠「私は絶対に成長するもんね!来年が楽しみ!」
このみ「ああ、そういえばサザエさんスタイルになったから、年はとらないんだって」
小鞠「へ?」
このみ「ずっと中学2年生のまま良かったね」
小鞠「うわぁぁぁぁぁん。成長しないなんて、人生つんだぁぁーーー」
このみ「あははは。でもずっとみんな一緒だよ?」
小鞠「う、うぅぅ」
夏海「って、姉ちゃん?」
小鞠「あれ?夏海!?」
このみ「眼鏡君もやっほー」
兄「」ウン
夏海「姉ちゃんが何でここにいるの?」
小鞠「へ?え、えーと…」
雪子(母)『夏海と兄ちゃんには黙っておきなさいよ。あんたにだけお小遣いあげたって言ったら、後がうるさいから』
小鞠「その…ね?あの…ね?」
夏海「何でそんなに焦ってんの?」
このみ「私が水着を買うから小鞠ちゃんを誘ってきたんだよ」
夏海「え?そうなんだ。てっきり姉ちゃんが水着買うのかと思った」
小鞠「…」
このみ(うわぁ、小鞠ちゃん汗びっしょりになってる…)
このみ「それでなっちゃんはどうしてここに?」
夏海「えへへ~。兄ちゃんがお金を手に入れたからゲームを買いに来たんだ♪」
兄「」ウン
このみ「そういえば、この前作った…えーと、ねんど?アニメのお人形?が高く売れたんだっけ?」
兄「」フフン
このみ「威張らない威張らない」
小鞠「え!?何で私を誘ってないの?私もゲーム選びたい!」
夏海「あ、あれぇー?誘わなかったっけ?」
小鞠「誘われてないぞ!」
夏海「でも一緒には行けないよね?姉ちゃんこのみちゃんと用事あるんだし。一緒に行動する時間ないし」
小鞠「ぐ、ぐぬぬぬぬ」
このみ「ダメだよ。お姉ちゃんなら察してあげないと」
小鞠「え?」
このみ「なっちゃんはね。たまには眼鏡君と二人で…」
夏海「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ」
小鞠「わっ!?夏海?どうしたの?びっくりさせないでよ」
夏海「あぁぁぁぁぁぁっ!?兄ちゃん!あの雑草は食べられないの知ってた?」
兄「」ウン
夏海「よし!安心した!」
夏海「じゃあ、時間もないから行くね。じゃあね、姉ちゃんこのみちゃん」
このみ「うん。バイバイ」
小鞠「気を付けてね」
「ほら手繋ごっ」
「…ウチが迷子になったらどうするの?」
「母ちゃんが怒るよ?絶対に」
「えへへ~」
このみ(聞こえない聞こえない)
■試着室
小鞠「まずは蛍が着てたのと同じような雰囲気の水着」
小鞠「私だって同じような水着を着れば…」
小鞠「…」
このみ「小鞠ちゃん大丈夫?試着室から泣き声が」
小鞠「泣いてなんか無いもん!」
小鞠「こんなにスカスカなんて…スイカでも持ってくればよかった…」
小鞠「…あれ?もしかして私って蛍どころか…夏海にも負けてる?」
小鞠「いやいや、姉より優れている妹なんか存在しないって、お父さんの古いアニメのビデオで言ってたもん!」
小鞠「…」
小鞠「あったあった、夏海と同じサイズの水着…」
小鞠「…」
小鞠「…」
小鞠「水着が小さすぎて入らない可能性が大きいから、着ない方がいいよね。無理してやぶれるかもしれないし」
小鞠「うん」
このみ「現実逃避はよくないと思うよー?」
小鞠「うわぁぁん。このみちゃんがイジめるー!」
………
小鞠(どれもサイズが…私ってそんなに…)
小鞠「ねえ、このみちゃん…水着選ぶの手伝って?」
このみ「その前にちょっといい?水着見てもらいたいんだけど」
小鞠「カーテン開けるね」
このみ「うん、いいよ」
シャー
小鞠「うぼぁぁぁぁ」
このみ「胸と腰の部分のリボンが可愛いと思うの」
このみ「でもちょっときわどすぎるかな?」
このみ「眼鏡君もいるし、パレオもセットの方が…って小鞠ちゃん?」
小鞠「ぁぁぁぁぁぁ」
このみ「その反応はグッドってことだね?じゃあこれ買おうかな」
このみ「まぁ、沖縄だし少しぐらいハメ外してもいいよねー」
………
小鞠「…」
このみ「えーと、小鞠ちゃんの水着はー」
このみ「あっ、これとかどう?蛍ちゃん絶対にびっくりすると思うよ?」
小鞠「キッズコーナー」
このみ「え?」
小鞠「ここ…キッズコーナー」
このみ「うん、そだよ」
小鞠「うわぁぁぁぁん。大人っぽいのがいいのぉぉーーー」
このみ「もうっ。我がまま言ってもダメだよ。サイズが…」
小鞠「このみちゃんのイジわるーーー」
このみ「…」
………
このみ「泣きやんだ?」
小鞠「はい。その…痛いので勘弁してください」
このみ「もう泣かない?我がまま言わない?」
小鞠「はい。アイアンクローは勘弁して。お願いだから」
小鞠「うぅ…ようやく離してもらえた」
このみ「でも、大人っぽい水着って…」
小鞠「キッズコーナーで買うのは…ちょっと…」
このみ「サイズの問題があるし…」
小鞠「うっ…キッズで…買うしかないのかな…」
このみ「…」
このみ「そうだっ!」
■その日の夜
雪子「で、水着いいのあった?」
小鞠「え、えーと、その…」
雪子「お金は足りた?レシート見せて」
小鞠「………………はい」
雪子「…」
小鞠「…」
雪子「水着は?」
小鞠「その…えへへ」
雪子「えへへじゃない!水着は!?」ドンッ
小鞠「ヒィッ!…大人っぽいのがなくて…スクール水着の上にTシャツ着れば…大人っぽいかなって」
雪子「だからってわざわざ町にTシャツ買いに行ったの!?」
雪子「電車賃もバカにならないし、Tシャツなら家にあるでしょうが!」
小鞠「で、でもね。このTシャツ『ここ夏』って書いてあって、ちょっと有名なやつなんだって」
雪子「普通のTシャツでしょうが!」ドンッ
小鞠「ヒィッ」ビクビク
雪子「姉ちゃんは大丈夫と思ってたのに!ちょっとこっちに来なっ」
小鞠「ごめんなさいーーーーーーーーー」ウワァン
このみ「あっ、小鞠ちゃんの家から泣き声が聞こえる」
このみ「泣くほど嬉しかったのかなー?」
蛍「…で、センパイはどんな水着を?」
このみ「それは沖縄でのお楽しみ~」
蛍「沖縄…楽しみだなぁ~」
このみ「だよねー♪」
終わり
続きまして
蛍「これが小学1年の先輩でこれが2年、これが3年と3カ月のセンパイ…」このみ「なっ!?」
をお送りいたします
小鞠「へぇ~すごいね蛍は…私のアルバムがバラバラになっちゃったんだけど」
小鞠「蛍のお陰で綺麗に年齢順に並んじゃった♪」
蛍「そ、そんなー、見ればわかりますよー」
夏海「…何が違うんだろ…」
このみ「そ、そんな…」
このみ(越谷家マスターの私ですら、小鞠ちゃんの写真の年齢判別は難しいのに…)
このみ「こ、この私が…ま…負け…?」
このみ(だ、ダメっ!ここで諦めたら越谷家マスターの威厳が!)
このみ「蛍ちゃん勝負!勝負よ!」
蛍「へ?」
■1戦目
このみ「この写真は小鞠ちゃんが、小学何年生の時の写真でしょ!?」
このみ(実は中学1年生だけど『小学何年生?』って言えば、わかりっこないよね?)
夏海「小学1年かな?」
小鞠「幼稚園でしょ」
蛍「中学1年生ですよ♪」
このみ「ほ、蛍ちゃん正解…」
夏海・小鞠「なっ!?」
夏海(か、変わってなさすぎ…)
小鞠(去年の私ってあんなに小さかったんだ…)
小鞠「って、夏海!可愛そうな子を見る目で見るな!」
夏海「だって…姉ちゃん…」
小鞠「やめろ!その目を止めろ!私は今から成長すんの!」
夏海「そうだね。姉ちゃんはこれからだもんね」
小鞠「ぐぬぬぬぬ」
■2戦目
このみ「じゃあこれは!?」
夏海「あっ、可愛い可愛いウチの写真だ」
小鞠「それ、自分で言ってて悲しくならないの?」
蛍「小さい頃の写真ですね…中学1年生くらいですか?」
夏海「あはははは…って、ウチは今が1年生だよ!?」
蛍「あ、あれ?そういえば、そうでしたね」
小鞠「蛍!どういう事!?夏海の方が私より年上っていいたいの!?」
蛍「え?」
小鞠「小さい頃が中学1年生で、今の大きい夏海が中学3年くらいって言いたいんでしょ!?」
蛍「いや、あの考え過ぎですよ。センパイ」
このみ(はずれか…)
このみ(さすがに完璧じゃないんだね)
■3戦目
このみ「じゃあ、なっちゃんの初恋の相手は?」
夏海「」ブッーーーー
小鞠「きゃっ。夏海が牛乳かけてきた…」
蛍「センパイ。シャワーを一緒に!!」
小鞠「いいよ。一人で行ってくる」
蛍「そんな…」
このみ「で、蛍ちゃん?わかる?」
夏海「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
夏海「あんなの子供の頃の戯言だし!恋愛じゃないし!全然恋なんかしてないもん!」
夏海「だから初恋なんかじゃないよ!」
蛍「子供の頃?」
蛍「あっ…お義父さんが好きだったとかですか?」
夏海「ち、ちが…え?」
蛍「ふふっ。私も小さい頃は『お父さんのお嫁さんになるー』って言ってました」
蛍「やっぱり、子供の頃ってみんなそんな感じなんですねー」
夏海「え…あっ、うん。実はさー。私もなんだよねー。お父ちゃん大好きでさーあはははははは」
このみ「え?違うよ。なっちゃんは」
夏海「さあ次!次!!」
■4戦目
このみ(うーん、なっちゃんの問題は全問外れ…)
このみ「じゃあ、眼鏡君の初恋の相手は?」
夏海「…………へ?」
蛍「うーん、流れでいってお義母さんとかですか?」
このみ「ううん。それがね…ふふふっ」
夏海「…」ドキドキ
このみ「眼鏡君は」
バンッ
小鞠「シャワー終わったー」
蛍「あっ、センパイ、髪を拭きますね」
小鞠「へっ?あ、ありがと」
蛍(えへへ~センパイの髪ふわふわ~♪)
このみ(…あの様子だと眼鏡君の事も知らないか…)
このみ「ふふっ。私の勝ちだね」
このみ「越谷家マスターの名はまだまだ譲れないね」
夏海「ねえねえ、だ、誰なの?」
このみ「へ?何が?」
夏海「その…さっきの…兄ちゃんの…」
このみ「うふふっ♪気になるっ~?」
夏海「その…うん」
このみ「それはね?」
バンッ!
楓(駄菓子屋)「夏海いるか!?またれんげに変な事を教えただろ!」
このみ「あっ、楓ちゃん」
夏海「そ、そんな事よりさっきの話を」
楓「何が『美味しくない』って言えば、『駄菓子屋はそれを奢ってくれる』だ!ふざけるな!」
夏海「い、いや、それより…今は…」
バンッ!!
雪子「夏海!また0点のテストを屋根の瓦の下に隠して!」
雪子「今日という今日は許さないんだらね!!」
小鞠「そういえばさっきの牛乳の件、謝ってない!謝れ!」
楓「夏海!」
雪子「夏海!」
夏海「うわああああああああああああ。なんなんだこれー!」
このみ「あはははは♪」
終わり
続きまして
蛍「センパイと結婚したら越谷蛍になるのか、一条小鞠になるのか…」
をお送りいたします
蛍「うーん、どうなんだろう…女子同士の結婚なら好きな方を名乗っていいんだろうけど…」
蛍「私は一人娘だし、私の家に一緒に住むのかな?」
蛍「そうなると一条小鞠…でも、女の子なら姓が変わるの憧れるよね…」
蛍「あっ、一緒に家を建てるのもいいかも」
蛍「でもでもその前に一緒の大学に行って、安いアパートに暮らすのもいいなぁ~」
蛍「最初は一緒に苦労して…色ろんな苦難を一緒に乗り越えて…」
蛍「そして、家を持って、子供が産まれて…おばあちゃんになって…」
蛍「あの頃は苦労したよね…って言えるような関係が!」
蛍「ああ~。幸せだな~」
蛍「ね?れんちゃんもそう思うでしょ?」
れんげ「え?う、ウチはそういう話はちょっと…」
蛍「そうだよね。小学1年生にはまだ早かったよね」
れんげ「…なん」
蛍「あっ、出来た?」
れんげ「もうちょっと…………………出来たのん」
蛍「キャー♪センパイの似顔絵ー♪すっごく上手だよれんちゃん!」
れんげ「でも、ウチ…もう疲れたのん…」
蛍「ダメだよ。今日は『こまセンパイ写生大会』なんだから。まだ10枚だし…」
れんげ「でも…ウチ…」ウルウル
蛍「あっ!?」
蛍「ご、ごめんね。センパイの事になるとちょっと暴走しちゃって…」
れんげ「…」
蛍「え、えーとね…」
蛍「じゃ、ジャジャーン!今回の優勝者のれんちゃんにご褒美のお菓子でーす」
れんげ「おっおぉぉ!ウチ優勝なん!?一人なのに優勝していいん!?」
蛍「いいんだよー。はい。お菓子の詰め合わせー」
れんげ「いっぱいあるん!ありがとうなのん!」
蛍「また今度もよろしくねー」
………
夏海「れんちょん疲れてる?」
れんげ「日曜日はバイトで忙しいん?」
夏海「バイト?」
れんげ「秘密の大人のバイトなん」
夏海「ふ~ん」
蛍(うぅ…少しやりすぎたかな…れんちゃん疲れてるし)
蛍(…)
蛍(そうだ!今度はお兄さんに小鞠センパイの人形を作ってもらおう~)
蛍(お兄さん何故か優しいし、作ってくれるよね?)
蛍(楽しみだなぁ~)
小鞠(蛍がニヤニヤしてる…何かいい事あったのかな?)
兄「…」ブルブルブルブル
夏海「兄ちゃん?何で震えてるの?寒いの?」
夏海(それにしても、れんちょんがバイト…変なバイトだったら危険だし、今度尾行してみるか…)
蛍(えへへ~)
終わり
続きまして
このみ「楓ちゃーん♪」楓「帰れ!」
をお送りいたします
このみ「これちょーだい♪」
楓(駄菓子屋)「100円な」
このみ「えータダじゃダメ?」
楓「そういう上目づかいは男にでもやるんだな」
このみ「あれーおかしいなー?」
このみ「気になるあの人もイチコロ!?って雑誌に書いてあったから試したのに…」
楓「だから気になる人にでもやれ」
このみ「実は私…楓ちゃんの事が…」
楓「…うぇっ」
このみ「わぁい♪楓ちゃんが真っ青になっちゃった♪」
楓「おい…そういうのマジで止めろ」
このみ「あはははは。大丈夫。楓ちゃんの心はれんげちゃんが持っていってるしね」
楓「そういう冗談はそろそろ止めとけよ」ギロッ
このみ「はーい♪」
楓(ったく、ひかげだったら一発でビビるのに…)
………
楓「そういえば、このみは高校卒業したらどうするんだ?」
このみ「東京の大学に行く予定。彼氏とか欲しいし」
楓「あーここらへんじゃ卓しかいないしな」
このみ「だよねー。男子少ないよねー」
楓「ああ…だな」
このみ「だからと言って、楓ちゃんみたいに幼女に手を出したくないし」
楓「おい!!!!!!!!」
このみ「キャー楓ちゃんが怒ったー」
楓(ウゼェ)
このみ「彼氏ー」
楓「そんなに欲しいか?確かに札束に乗った王子様だったらいいがな」
このみ「れんげちゃんに彼氏が出来たら、楓ちゃんうるさいだろうなーって」
楓「当たり前だ。そもそもれんげには軟弱物は合わん。こう熊も素手で倒しそうな…っておい」
このみ「え?なに?」
楓「何でニヤニヤしてるんだ?」
このみ「ううん。してないしてない」ニヤニヤ
楓「はぁ~」
楓「とりあえず大学に行ったから彼氏できるわけじゃないからな」
このみ「え?そうなの?大学って飢えた男子ばかりだと思ってた」
楓「センパイを見てみろ。見た目はそこそこ普通だが彼氏いないだろ?」
このみ「一穂ちゃんは性格に難があると思うな」
楓「だからお前も一緒だろ?」
このみ「え?」
楓「ん?」
楓「まぁ…あれだ。変な男に引っかかるなよ」
このみ「わかってるって楓ちゃんは変な所で真面目なんだから…あっ」
楓「ん?」
れんげ「にゃんぱすー」
このみ「にゃんぱす~♪」
楓「れんげか…」
このみ「れんげちゃんれんげちゃん」
れんげ「?」
このみ「これ…これやってみて…」ボソボソ
れんげ「?」
楓「おいこのみ!れんげに変な事教えるな!」
このみ「もー楓ちゃんは心配性なんだから…ね?れんげちゃん?」
れんげ「」トテトテ
楓「ん?なんだ?」
れんげ「これちょーだい♪なん」
楓「!?」
このみ(首をちょんとかしげて、かっわいいー♪)
楓「おい!このみ!何を教えた!」
このみ「あはははははは。でも嬉しいでしょ?」
楓「うるさい!」
このみ「ちょっとだけ顔がニヤけてるよ?」
楓「うっさい!!!」
………
このみ「じゃあ、れんげちゃん。お姉ちゃんと一緒に帰ろうか?」
れんげ「バイバイなん」
楓「気をつけて帰れよー」
このみ「…」
楓「なんだ?」
このみ「自分でれんげちゃんを家まで送れないから寂しい?」
楓「ウゼェ!さっさと帰れ!」
このみ「キャーこわいー♪」
れんげ「駄菓子屋こわいのーん♪」
楓「…ったく…ようやく帰ったか…」
楓「…」
楓「来年は大学か…」
楓「この辺も少しは静かになるな…」
終わり
元スレ
………
小鞠「やっぱり都会はオッシャレー♪」
このみ「ねえねえ、蛍ちゃんを本当に呼ばなくて良かったの?」
小鞠「いいの。最近蛍は私を年下扱いしてくるし」
このみ「まぁ、年下みたいなもんだよね?」
小鞠「それで、すっごく大人な水着を買って、蛍に見せつけてやろうと思ってるの!」
このみ「大人な…サイズがあるかな?」
小鞠「これで年上の威厳が復活!蛍も感激して年上扱いしてくれる!」
このみ「そういえば蛍ちゃんって、スタイルがうちの地域で一番いいよね~」
小鞠「…そだね。でもでも私もまだまだ成長期だし!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:10:22.34 ID:e+gi9heJ0
小鞠「って、このみちゃんも蛍と同じくらいいいじゃん!」
このみ「いやいや、蛍ちゃんには負けるよー」
このみ「それに小鞠ちゃんみたいに需要にも答えられないから中途半端ていうか」
小鞠「え?」
このみ「ん?」
小鞠「需要って何?」
このみ「ほら小さい子が大好きな需要」
小鞠「うわぁぁぁん!このみちゃんまで子供扱いするー!」
このみ「あはははは。ほら早く水着買おっか?」
小鞠「私は絶対に成長するもんね!来年が楽しみ!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:12:25.51 ID:e+gi9heJ0
このみ「ああ、そういえばサザエさんスタイルになったから、年はとらないんだって」
小鞠「へ?」
このみ「ずっと中学2年生のまま良かったね」
小鞠「うわぁぁぁぁぁん。成長しないなんて、人生つんだぁぁーーー」
このみ「あははは。でもずっとみんな一緒だよ?」
小鞠「う、うぅぅ」
夏海「って、姉ちゃん?」
小鞠「あれ?夏海!?」
このみ「眼鏡君もやっほー」
兄「」ウン
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:16:57.16 ID:e+gi9heJ0
夏海「姉ちゃんが何でここにいるの?」
小鞠「へ?え、えーと…」
雪子(母)『夏海と兄ちゃんには黙っておきなさいよ。あんたにだけお小遣いあげたって言ったら、後がうるさいから』
小鞠「その…ね?あの…ね?」
夏海「何でそんなに焦ってんの?」
このみ「私が水着を買うから小鞠ちゃんを誘ってきたんだよ」
夏海「え?そうなんだ。てっきり姉ちゃんが水着買うのかと思った」
小鞠「…」
このみ(うわぁ、小鞠ちゃん汗びっしょりになってる…)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:21:48.97 ID:e+gi9heJ0
このみ「それでなっちゃんはどうしてここに?」
夏海「えへへ~。兄ちゃんがお金を手に入れたからゲームを買いに来たんだ♪」
兄「」ウン
このみ「そういえば、この前作った…えーと、ねんど?アニメのお人形?が高く売れたんだっけ?」
兄「」フフン
このみ「威張らない威張らない」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:26:34.43 ID:e+gi9heJ0
小鞠「え!?何で私を誘ってないの?私もゲーム選びたい!」
夏海「あ、あれぇー?誘わなかったっけ?」
小鞠「誘われてないぞ!」
夏海「でも一緒には行けないよね?姉ちゃんこのみちゃんと用事あるんだし。一緒に行動する時間ないし」
小鞠「ぐ、ぐぬぬぬぬ」
このみ「ダメだよ。お姉ちゃんなら察してあげないと」
小鞠「え?」
このみ「なっちゃんはね。たまには眼鏡君と二人で…」
夏海「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:30:26.05 ID:e+gi9heJ0
小鞠「わっ!?夏海?どうしたの?びっくりさせないでよ」
夏海「あぁぁぁぁぁぁっ!?兄ちゃん!あの雑草は食べられないの知ってた?」
兄「」ウン
夏海「よし!安心した!」
夏海「じゃあ、時間もないから行くね。じゃあね、姉ちゃんこのみちゃん」
このみ「うん。バイバイ」
小鞠「気を付けてね」
「ほら手繋ごっ」
「…ウチが迷子になったらどうするの?」
「母ちゃんが怒るよ?絶対に」
「えへへ~」
このみ(聞こえない聞こえない)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:33:58.71 ID:e+gi9heJ0
■試着室
小鞠「まずは蛍が着てたのと同じような雰囲気の水着」
小鞠「私だって同じような水着を着れば…」
小鞠「…」
このみ「小鞠ちゃん大丈夫?試着室から泣き声が」
小鞠「泣いてなんか無いもん!」
小鞠「こんなにスカスカなんて…スイカでも持ってくればよかった…」
小鞠「…あれ?もしかして私って蛍どころか…夏海にも負けてる?」
小鞠「いやいや、姉より優れている妹なんか存在しないって、お父さんの古いアニメのビデオで言ってたもん!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:38:19.49 ID:e+gi9heJ0
小鞠「…」
小鞠「あったあった、夏海と同じサイズの水着…」
小鞠「…」
小鞠「…」
小鞠「水着が小さすぎて入らない可能性が大きいから、着ない方がいいよね。無理してやぶれるかもしれないし」
小鞠「うん」
このみ「現実逃避はよくないと思うよー?」
小鞠「うわぁぁん。このみちゃんがイジめるー!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:42:51.64 ID:e+gi9heJ0
………
小鞠(どれもサイズが…私ってそんなに…)
小鞠「ねえ、このみちゃん…水着選ぶの手伝って?」
このみ「その前にちょっといい?水着見てもらいたいんだけど」
小鞠「カーテン開けるね」
このみ「うん、いいよ」
シャー
小鞠「うぼぁぁぁぁ」
このみ「胸と腰の部分のリボンが可愛いと思うの」
このみ「でもちょっときわどすぎるかな?」
このみ「眼鏡君もいるし、パレオもセットの方が…って小鞠ちゃん?」
小鞠「ぁぁぁぁぁぁ」
このみ「その反応はグッドってことだね?じゃあこれ買おうかな」
このみ「まぁ、沖縄だし少しぐらいハメ外してもいいよねー」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:46:35.38 ID:e+gi9heJ0
………
小鞠「…」
このみ「えーと、小鞠ちゃんの水着はー」
このみ「あっ、これとかどう?蛍ちゃん絶対にびっくりすると思うよ?」
小鞠「キッズコーナー」
このみ「え?」
小鞠「ここ…キッズコーナー」
このみ「うん、そだよ」
小鞠「うわぁぁぁぁん。大人っぽいのがいいのぉぉーーー」
このみ「もうっ。我がまま言ってもダメだよ。サイズが…」
小鞠「このみちゃんのイジわるーーー」
このみ「…」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:50:27.44 ID:e+gi9heJ0
………
このみ「泣きやんだ?」
小鞠「はい。その…痛いので勘弁してください」
このみ「もう泣かない?我がまま言わない?」
小鞠「はい。アイアンクローは勘弁して。お願いだから」
小鞠「うぅ…ようやく離してもらえた」
このみ「でも、大人っぽい水着って…」
小鞠「キッズコーナーで買うのは…ちょっと…」
このみ「サイズの問題があるし…」
小鞠「うっ…キッズで…買うしかないのかな…」
このみ「…」
このみ「そうだっ!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:54:34.48 ID:e+gi9heJ0
■その日の夜
雪子「で、水着いいのあった?」
小鞠「え、えーと、その…」
雪子「お金は足りた?レシート見せて」
小鞠「………………はい」
雪子「…」
小鞠「…」
雪子「水着は?」
小鞠「その…えへへ」
雪子「えへへじゃない!水着は!?」ドンッ
小鞠「ヒィッ!…大人っぽいのがなくて…スクール水着の上にTシャツ着れば…大人っぽいかなって」
雪子「だからってわざわざ町にTシャツ買いに行ったの!?」
雪子「電車賃もバカにならないし、Tシャツなら家にあるでしょうが!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 21:58:56.45 ID:e+gi9heJ0
小鞠「で、でもね。このTシャツ『ここ夏』って書いてあって、ちょっと有名なやつなんだって」
雪子「普通のTシャツでしょうが!」ドンッ
小鞠「ヒィッ」ビクビク
雪子「姉ちゃんは大丈夫と思ってたのに!ちょっとこっちに来なっ」
小鞠「ごめんなさいーーーーーーーーー」ウワァン
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:03:42.18 ID:e+gi9heJ0
このみ「あっ、小鞠ちゃんの家から泣き声が聞こえる」
このみ「泣くほど嬉しかったのかなー?」
蛍「…で、センパイはどんな水着を?」
このみ「それは沖縄でのお楽しみ~」
蛍「沖縄…楽しみだなぁ~」
このみ「だよねー♪」
終わり
続きまして
蛍「これが小学1年の先輩でこれが2年、これが3年と3カ月のセンパイ…」このみ「なっ!?」
をお送りいたします
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:08:49.85 ID:e+gi9heJ0
小鞠「へぇ~すごいね蛍は…私のアルバムがバラバラになっちゃったんだけど」
小鞠「蛍のお陰で綺麗に年齢順に並んじゃった♪」
蛍「そ、そんなー、見ればわかりますよー」
夏海「…何が違うんだろ…」
このみ「そ、そんな…」
このみ(越谷家マスターの私ですら、小鞠ちゃんの写真の年齢判別は難しいのに…)
このみ「こ、この私が…ま…負け…?」
このみ(だ、ダメっ!ここで諦めたら越谷家マスターの威厳が!)
このみ「蛍ちゃん勝負!勝負よ!」
蛍「へ?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:13:39.08 ID:e+gi9heJ0
■1戦目
このみ「この写真は小鞠ちゃんが、小学何年生の時の写真でしょ!?」
このみ(実は中学1年生だけど『小学何年生?』って言えば、わかりっこないよね?)
夏海「小学1年かな?」
小鞠「幼稚園でしょ」
蛍「中学1年生ですよ♪」
このみ「ほ、蛍ちゃん正解…」
夏海・小鞠「なっ!?」
夏海(か、変わってなさすぎ…)
小鞠(去年の私ってあんなに小さかったんだ…)
小鞠「って、夏海!可愛そうな子を見る目で見るな!」
夏海「だって…姉ちゃん…」
小鞠「やめろ!その目を止めろ!私は今から成長すんの!」
夏海「そうだね。姉ちゃんはこれからだもんね」
小鞠「ぐぬぬぬぬ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:16:13.91 ID:e+gi9heJ0
■2戦目
このみ「じゃあこれは!?」
夏海「あっ、可愛い可愛いウチの写真だ」
小鞠「それ、自分で言ってて悲しくならないの?」
蛍「小さい頃の写真ですね…中学1年生くらいですか?」
夏海「あはははは…って、ウチは今が1年生だよ!?」
蛍「あ、あれ?そういえば、そうでしたね」
小鞠「蛍!どういう事!?夏海の方が私より年上っていいたいの!?」
蛍「え?」
小鞠「小さい頃が中学1年生で、今の大きい夏海が中学3年くらいって言いたいんでしょ!?」
蛍「いや、あの考え過ぎですよ。センパイ」
このみ(はずれか…)
このみ(さすがに完璧じゃないんだね)
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:20:58.32 ID:e+gi9heJ0
■3戦目
このみ「じゃあ、なっちゃんの初恋の相手は?」
夏海「」ブッーーーー
小鞠「きゃっ。夏海が牛乳かけてきた…」
蛍「センパイ。シャワーを一緒に!!」
小鞠「いいよ。一人で行ってくる」
蛍「そんな…」
このみ「で、蛍ちゃん?わかる?」
夏海「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
夏海「あんなの子供の頃の戯言だし!恋愛じゃないし!全然恋なんかしてないもん!」
夏海「だから初恋なんかじゃないよ!」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:26:15.18 ID:e+gi9heJ0
蛍「子供の頃?」
蛍「あっ…お義父さんが好きだったとかですか?」
夏海「ち、ちが…え?」
蛍「ふふっ。私も小さい頃は『お父さんのお嫁さんになるー』って言ってました」
蛍「やっぱり、子供の頃ってみんなそんな感じなんですねー」
夏海「え…あっ、うん。実はさー。私もなんだよねー。お父ちゃん大好きでさーあはははははは」
このみ「え?違うよ。なっちゃんは」
夏海「さあ次!次!!」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:31:15.64 ID:e+gi9heJ0
■4戦目
このみ(うーん、なっちゃんの問題は全問外れ…)
このみ「じゃあ、眼鏡君の初恋の相手は?」
夏海「…………へ?」
蛍「うーん、流れでいってお義母さんとかですか?」
このみ「ううん。それがね…ふふふっ」
夏海「…」ドキドキ
このみ「眼鏡君は」
バンッ
小鞠「シャワー終わったー」
蛍「あっ、センパイ、髪を拭きますね」
小鞠「へっ?あ、ありがと」
蛍(えへへ~センパイの髪ふわふわ~♪)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:36:04.67 ID:e+gi9heJ0
このみ(…あの様子だと眼鏡君の事も知らないか…)
このみ「ふふっ。私の勝ちだね」
このみ「越谷家マスターの名はまだまだ譲れないね」
夏海「ねえねえ、だ、誰なの?」
このみ「へ?何が?」
夏海「その…さっきの…兄ちゃんの…」
このみ「うふふっ♪気になるっ~?」
夏海「その…うん」
このみ「それはね?」
バンッ!
楓(駄菓子屋)「夏海いるか!?またれんげに変な事を教えただろ!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:41:28.51 ID:e+gi9heJ0
このみ「あっ、楓ちゃん」
夏海「そ、そんな事よりさっきの話を」
楓「何が『美味しくない』って言えば、『駄菓子屋はそれを奢ってくれる』だ!ふざけるな!」
夏海「い、いや、それより…今は…」
バンッ!!
雪子「夏海!また0点のテストを屋根の瓦の下に隠して!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:45:17.66 ID:e+gi9heJ0
雪子「今日という今日は許さないんだらね!!」
小鞠「そういえばさっきの牛乳の件、謝ってない!謝れ!」
楓「夏海!」
雪子「夏海!」
夏海「うわああああああああああああ。なんなんだこれー!」
このみ「あはははは♪」
終わり
続きまして
蛍「センパイと結婚したら越谷蛍になるのか、一条小鞠になるのか…」
をお送りいたします
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:49:35.25 ID:e+gi9heJ0
蛍「うーん、どうなんだろう…女子同士の結婚なら好きな方を名乗っていいんだろうけど…」
蛍「私は一人娘だし、私の家に一緒に住むのかな?」
蛍「そうなると一条小鞠…でも、女の子なら姓が変わるの憧れるよね…」
蛍「あっ、一緒に家を建てるのもいいかも」
蛍「でもでもその前に一緒の大学に行って、安いアパートに暮らすのもいいなぁ~」
蛍「最初は一緒に苦労して…色ろんな苦難を一緒に乗り越えて…」
蛍「そして、家を持って、子供が産まれて…おばあちゃんになって…」
蛍「あの頃は苦労したよね…って言えるような関係が!」
蛍「ああ~。幸せだな~」
蛍「ね?れんちゃんもそう思うでしょ?」
れんげ「え?う、ウチはそういう話はちょっと…」
蛍「そうだよね。小学1年生にはまだ早かったよね」
れんげ「…なん」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:53:29.17 ID:e+gi9heJ0
蛍「あっ、出来た?」
れんげ「もうちょっと…………………出来たのん」
蛍「キャー♪センパイの似顔絵ー♪すっごく上手だよれんちゃん!」
れんげ「でも、ウチ…もう疲れたのん…」
蛍「ダメだよ。今日は『こまセンパイ写生大会』なんだから。まだ10枚だし…」
れんげ「でも…ウチ…」ウルウル
蛍「あっ!?」
蛍「ご、ごめんね。センパイの事になるとちょっと暴走しちゃって…」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 22:57:29.84 ID:e+gi9heJ0
れんげ「…」
蛍「え、えーとね…」
蛍「じゃ、ジャジャーン!今回の優勝者のれんちゃんにご褒美のお菓子でーす」
れんげ「おっおぉぉ!ウチ優勝なん!?一人なのに優勝していいん!?」
蛍「いいんだよー。はい。お菓子の詰め合わせー」
れんげ「いっぱいあるん!ありがとうなのん!」
蛍「また今度もよろしくねー」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:02:54.89 ID:e+gi9heJ0
………
夏海「れんちょん疲れてる?」
れんげ「日曜日はバイトで忙しいん?」
夏海「バイト?」
れんげ「秘密の大人のバイトなん」
夏海「ふ~ん」
蛍(うぅ…少しやりすぎたかな…れんちゃん疲れてるし)
蛍(…)
蛍(そうだ!今度はお兄さんに小鞠センパイの人形を作ってもらおう~)
蛍(お兄さん何故か優しいし、作ってくれるよね?)
蛍(楽しみだなぁ~)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:07:28.93 ID:e+gi9heJ0
小鞠(蛍がニヤニヤしてる…何かいい事あったのかな?)
兄「…」ブルブルブルブル
夏海「兄ちゃん?何で震えてるの?寒いの?」
夏海(それにしても、れんちょんがバイト…変なバイトだったら危険だし、今度尾行してみるか…)
蛍(えへへ~)
終わり
続きまして
このみ「楓ちゃーん♪」楓「帰れ!」
をお送りいたします
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:12:53.08 ID:e+gi9heJ0
このみ「これちょーだい♪」
楓(駄菓子屋)「100円な」
このみ「えータダじゃダメ?」
楓「そういう上目づかいは男にでもやるんだな」
このみ「あれーおかしいなー?」
このみ「気になるあの人もイチコロ!?って雑誌に書いてあったから試したのに…」
楓「だから気になる人にでもやれ」
このみ「実は私…楓ちゃんの事が…」
楓「…うぇっ」
このみ「わぁい♪楓ちゃんが真っ青になっちゃった♪」
楓「おい…そういうのマジで止めろ」
このみ「あはははは。大丈夫。楓ちゃんの心はれんげちゃんが持っていってるしね」
楓「そういう冗談はそろそろ止めとけよ」ギロッ
このみ「はーい♪」
楓(ったく、ひかげだったら一発でビビるのに…)
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:16:36.13 ID:e+gi9heJ0
………
楓「そういえば、このみは高校卒業したらどうするんだ?」
このみ「東京の大学に行く予定。彼氏とか欲しいし」
楓「あーここらへんじゃ卓しかいないしな」
このみ「だよねー。男子少ないよねー」
楓「ああ…だな」
このみ「だからと言って、楓ちゃんみたいに幼女に手を出したくないし」
楓「おい!!!!!!!!」
このみ「キャー楓ちゃんが怒ったー」
楓(ウゼェ)
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:21:45.09 ID:e+gi9heJ0
このみ「彼氏ー」
楓「そんなに欲しいか?確かに札束に乗った王子様だったらいいがな」
このみ「れんげちゃんに彼氏が出来たら、楓ちゃんうるさいだろうなーって」
楓「当たり前だ。そもそもれんげには軟弱物は合わん。こう熊も素手で倒しそうな…っておい」
このみ「え?なに?」
楓「何でニヤニヤしてるんだ?」
このみ「ううん。してないしてない」ニヤニヤ
楓「はぁ~」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:26:58.36 ID:e+gi9heJ0
楓「とりあえず大学に行ったから彼氏できるわけじゃないからな」
このみ「え?そうなの?大学って飢えた男子ばかりだと思ってた」
楓「センパイを見てみろ。見た目はそこそこ普通だが彼氏いないだろ?」
このみ「一穂ちゃんは性格に難があると思うな」
楓「だからお前も一緒だろ?」
このみ「え?」
楓「ん?」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:30:18.62 ID:e+gi9heJ0
楓「まぁ…あれだ。変な男に引っかかるなよ」
このみ「わかってるって楓ちゃんは変な所で真面目なんだから…あっ」
楓「ん?」
れんげ「にゃんぱすー」
このみ「にゃんぱす~♪」
楓「れんげか…」
このみ「れんげちゃんれんげちゃん」
れんげ「?」
このみ「これ…これやってみて…」ボソボソ
れんげ「?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:34:22.88 ID:e+gi9heJ0
楓「おいこのみ!れんげに変な事教えるな!」
このみ「もー楓ちゃんは心配性なんだから…ね?れんげちゃん?」
れんげ「」トテトテ
楓「ん?なんだ?」
れんげ「これちょーだい♪なん」
楓「!?」
このみ(首をちょんとかしげて、かっわいいー♪)
楓「おい!このみ!何を教えた!」
このみ「あはははははは。でも嬉しいでしょ?」
楓「うるさい!」
このみ「ちょっとだけ顔がニヤけてるよ?」
楓「うっさい!!!」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:38:37.54 ID:e+gi9heJ0
………
このみ「じゃあ、れんげちゃん。お姉ちゃんと一緒に帰ろうか?」
れんげ「バイバイなん」
楓「気をつけて帰れよー」
このみ「…」
楓「なんだ?」
このみ「自分でれんげちゃんを家まで送れないから寂しい?」
楓「ウゼェ!さっさと帰れ!」
このみ「キャーこわいー♪」
れんげ「駄菓子屋こわいのーん♪」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/01(日) 23:40:23.03 ID:e+gi9heJ0
楓「…ったく…ようやく帰ったか…」
楓「…」
楓「来年は大学か…」
楓「この辺も少しは静かになるな…」
終わり
小鞠「水着買う!」このみ「へぇ~」