1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:33:01.027 ID:5zshGSdD0.net

喪黒「私の名は喪黒福造……人呼んで笑ゥせぇるすまん」 

喪黒「ただのセールスマンじゃございません」 

喪黒「私の取り扱う品物は心……人間のココロでございます」 

喪黒「この世は老いも若きも男も女も、心の寂しい人ばかり」 

喪黒「そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします」
 
喪黒「いいえ、お金は一銭もいただきません」 

喪黒「お客様が満足されたら、それがなによりの報酬でございます」 

喪黒「さて、今日のお客様は――」 

宇多手 実太 (20) 大学生

オーッホッホッホッホッホ…



2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:33:43.059 ID:5zshGSdD0.net

ー自宅ー
♪♪♫♪♪

宇多手「はぁー、この××さんの歌はやっぱり素晴らしいなあ。マイリストにっと…」

宇多手「さあて、俺の動画は…」

宇多手「103再生か…」

宇多手「まあこの界隈だとそんなもんだよな編集もうまくないし機材も良くないし…」



5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:34:20.207 ID:5zshGSdD0.net

ー大学ー
女学生「あ、宇多手くんおはよー」

宇多手「ああ、おはよう女学生ちゃん」

女学生「ねえねえあの○○って歌い手さん上手だと思わない?」

宇多手「(そうかな…あいつよりも俺の方が上手いと思うんだけど)」

女学生「宇多手くん?」

宇多手「あ、ああ?うん、そうだね。」

女学生「もしかして宇多手くん話聞いてくれてなかった?」

宇多手「いや、そんなことないよ!」

女学生「フーン、じゃあまた午後に…」トテトテ



9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:35:10.266 ID:5zshGSdD0.net

宇多手「はあ、俺も有名な歌い手になれば話題に出してもらえるのかな…」

喪黒「おや、カップル喧嘩か何かですか?」

宇多手「うわ!いつからそこにいらっしゃるんですか!…ああ、いえ、すいません、あの子は僕の彼女じゃあないですよ」

喪黒「いや、これは失礼。ところで、何について話されていたんですか。歌、がどうとか」

宇多手「ああ、それですか。それは歌い手と言ってですね、動画サイトに自分の歌う動画をアップする、まあ趣味的な職業です。」



11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:35:49.226 ID:5zshGSdD0.net

喪黒「ほう、あなたも歌い手をされているのではないかとお見受けしましたが」

宇多手「えっ、あ、いや、実を言うと僕も歌を動画サイトにアップしてはいるんですが、泣かず飛ばずでして…」

喪黒「なるほど。申し遅れました、わたくしこういう者です。」スッ

宇多手「えっと…心のスキマお埋めします?」

喪黒「もちろん、善良な学生さんからお代はいただきません、ボランティアのようなものです。」

喪黒「興味がおありでしたら名刺の裏にある魔の巣というバーにお越しください。オーッホッホッホッ」

宇多手「は、はあ…」



12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:36:15.354 ID:5zshGSdD0.net

ー自宅ー

宇多手「うーん137再生か…全然だなあ… あ、でもコメントがついてる」

   こいつ下手すぎwwww ○○のが100倍うまいわwww 勉強してこいww

宇多手「なんでだよ…、○○よりも俺の方が上手いだろ… 確かに○○の編集は凄いけど、単純な歌の技術で言えば!」

宇多手「…コンビニでも行くか…」



13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:36:45.525 ID:5zshGSdD0.net

ーコンビニー
宇多手「えーとビールは、っと」ドスッ

喪黒「おっと、すいません。…おやぁ、宇多手さんまた会いましたね。」

宇多手「うわぁ!喪黒さんでしたか…すいません」

喪黒「何か浮かない顔をされていますね。」

宇多手「いや、それは…」

喪黒「では、申し訳ないついでに魔の巣で一杯いかがですか?もちろんわたくしの奢りです。」

宇多手「本当ですか?ありがとうございます。」



14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:37:18.041 ID:5zshGSdD0.net

ーBAR魔の巣ー

喪黒「…ほう、中々再生数が伸びないばかりか誹謗中傷までされたと」

宇多手「いや、僕も編集技術がなかったり、お金がなくて良い機材が使えなかったりと色々と問題があるんですが」

喪黒「よろしい、わたくしがあなたの心のスキマを埋めて差し上げましょう、ヨィショっと」

宇多手「?、この機械は一体なんですか?画面のついたマイクのようにみえますが」

喪黒「これは最新のマイクでしてね、音声に合うような動画も作ってくれるんです。これを使えば必ず、どんな歌も素晴らしくなりますよ」

宇多手「これで動画を撮影すれば再生数が伸びるんですか?」

喪黒「ええ、もちろん。まあご自分で確かめて見てください…」



15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:37:46.137 ID:5zshGSdD0.net

ー翌日、自宅ー
宇多手「さーて、いつもの通り歌ってみるか。このカメラを使ってっと…」

宇多手「♪♪」

宇多手「気に入らない部分を指定するんだったかな」ポチッポチッ

マイク「ヘンシュウチュウ、ヘンシュウチュウ、ヘンシュウカンリョウシマシタ」

宇多手「お、もうできたのか1分も経ってないぞ」

宇多手「さて、これをヌコヌコ動画に挙げてっと…」

宇多手「今日の講義に行きますかっ、と」



16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:38:12.372 ID:5zshGSdD0.net

ー講義終了後、大学ー

女学生「宇多手くん、見て見て!この動画!凄く歌が上手くて、編集も凝ってて凄いと思わない!?」

宇多手「おおー凄いねー!(お、俺の動画だ…)」

女学生「宇多手くん珍しく乗ってくれるね?いつもは××さんの話くらいしか乗ってくれないのに」

宇多手「いや、そうかな?アハハ」

女学生「じゃあねー♪」
………



18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:38:48.516 ID:5zshGSdD0.net

ーBAR魔の巣ー

宇多手「喪黒さん!あのマイクは本当にすごいですね!あっという間に20000再生だ!」

喪黒「ホホ、それは良かった。ただし守っていただきたい約束が1つだけ、あるのです」

宇多手「約束、ですか?」

喪黒「いえ、難しいものではありません。あのマイクで音声を撮るのはあなた一人でだけにしていただきたいのです」

宇多手「なんだ、それだけですか、それぐらい守れますよ」

喪黒「ホッホ、信じてますよ?」



20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:39:43.192 ID:5zshGSdD0.net

ー数週間後ー
宇多手「うお、1000もコメントがついてる、どれどれ

   流石、神だわ  
     上手すぎ○○なんかより100倍うまいよ 
      初期の動画に↑と反対の暴言吐いてる奴いて草

宇多手「思えば、このマイクさまさまだなあー、編集だけでこんなにちがうだなんて」

宇多手「さーてファンのために動画を作らなきゃ…」 

宇多手「ん、メールか、誰からだろ」

はじめまして、私は××と言います。あなたの歌は素晴らしいですね!
そこであなたとコラボさせていただきたいのですがよろしいですか?
よろしければこちらの連絡先まで…

宇多手「××さんっ!?そんな、憧れの人とコラボできるだなんて」

宇多手「速攻で返信しないと!」

宇多手「…××さまへ、いいですね、憧れの××さまとコラボさせていただけること本当に嬉しく思います。っと」



21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:40:11.905 ID:5zshGSdD0.net

  ××より
あなたとコラボさせていただけること楽しみにしています
ところで、あなたの動画を拝見したところ私のものよりずっといい機材を使われているようですね
そこであなたのところに伺わせていただいてあなたの機材で音を撮りたいのです
どうかお願いできませんか?

宇多手「マジかよ!?あの××さんと会えるのか?」

宇多手「もちろんOKです。△月□日に東京駅でいかがですか、っと」



23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:40:41.233 ID:5zshGSdD0.net

ー△月□日、東京駅ー
宇多手「あの、××さんですか?」

××「あっ、どうも。いや声からお若い方だと思ってましたけど予想以上に若くてビックリしましたよ」

宇多手「いや××さんこそ、声に違わぬカッコイイ方ですね」

××「いやいや、そんなお恥ずかしい…」

宇多手「では、家に行きましょうか!」




喪黒「……」



25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:41:31.930 ID:5zshGSdD0.net

ー自宅ー

××「こちらが、あなたの家ですか。では早速セッションしましょう」

宇多手「はい!えっと、このマイクを使ってください」

××「いつもこれを使われているんですか?」

宇多手「ええ、まあ」

××「魔法みたいですねこの機材であの音質が出せるとは、まあいいや、では早速行きましょうか!」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

宇多手「いやー今日はありがとうございました」

××「いや、こちらこそ。いいコラボでした」

宇多手「こちらで編集して送りますので、××さんの方でこの曲をアップしてください…」

××「ええ、ではこちらの曲は私の方で編集しますなら、あなたがアップをお願いします」

ピロピロピロまもなくひかり◇◇号が発車します

宇多手「ああ、そろそろ新幹線がでますね、それではまた合う日まで」



26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:42:14.004 ID:5zshGSdD0.net

宇多手「行ってしまった…さて、帰って送信を…」

喪黒「おぉや、宇多手さーん」

宇多手「も、喪黒さん?ど、どうかなさいました、か?」

喪黒「いや、聞きましたよ宇多手さん。あの××さんとコラボレーションするんですって?」

宇多手「え、ええ。実はそうなんですよ。ハハッ」

喪黒「でもなんで、あのマイクでお撮りになったんですかぁ?」

宇多手「そ、それは…」

喪黒「別に相手方の機材を借りて、お撮りになっても良かったのに、相手を喜ばせんためにそれをなさらなかった」

喪黒「でもまあ、よろしい、あなたはネットの人気者のままにして差し上げましょう」

喪黒「ドーーーーン!!」

宇多手「うわああああ」



27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:42:48.280 ID:5zshGSdD0.net

ヌコ厨A「この歌い手w 昔のの動画で滅茶苦茶下手やんけ、晒したろw」

ヌコ厨A「アップロードポチッと」

………

ヌコ厨B「ええな、これ。俺はMAD作ったろ」
………
ヌコ厨C「もうあいつ外出られんだろw特定されてるしw」



28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/27(土) 20:43:14.370 ID:5zshGSdD0.net

喪黒「宇多手さんの動画は動画サイトでは一大コンテンツだそうですよ」

喪黒「殆どの方が最初の彼のように再生数が伸びない方ばかりです」

喪黒「彼もさぞうれしいことでしょうねえ」

喪黒「オーッホッホッホッホッホ……」


元スレ
喪黒福造「一流の歌い手にして差し上げましょう」