4: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:27:17.57 ID:ZNBnXkq0.net
愛「ん?どーゆーこと?」
璃奈「そのままの意味」
愛「あ!もしかしてりなりー妹できたの?!」
璃奈「ううん、そういうことじゃなくて」
璃奈「そろそろ新入生もくるから、愛さんみたいな先輩になりたくて」
愛「それっておねえちゃんらしくなりたいってことじゃなくてさ、先輩らしくなりたいってことじゃないの?」
璃奈「ちょっと違うと思う」
璃奈「なんか愛さんってお姉ちゃんって感じだから、私もそういう先輩になりたくて」
5: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:29:28.01 ID:ZNBnXkq0.net
愛「なんか嬉しいな~!じゃあもっと甘えていいんだよ?」
璃奈「そ、それは後で『//~//』」
璃奈「とにかく、時間がない」
愛「そんな気負わなくても良くない?後輩って言っても友達みたいな感じだし」
璃奈「私は後輩とかできたことないし、距離感わからなくて」
愛「そっかー…確かに最初はちょっと心配だよね」
愛「じゃあお姉ちゃんらしい先輩になれる練習してみよっか!」
璃奈「練習?」
───
──
ミア「Are you kidding me?なんでボクがそんな手伝いしなくちゃ行けないんだ」
愛「だってりなりーより年下じゃん?」
ミア「そうだけどさ!キミたちよりボクは学年が上なんだ!」
ミア「大体、ボクより適任がいるじゃないか」
愛「だれ?」
ミア「あの子猫ちゃんだよ、いつも煩いし後輩らしいじゃないか」
愛「かすみんのこと?」
璃奈「…かすみちゃんはあんまり参考にならなそう」
ミア「Serves you right!アイツはすぐにふざけるからね、璃奈も可哀想だ」
愛「じゃあ手伝ってくれるってこと?」
ミア「はあ?なんでそうなるのさ」
ミア「ボクは忙しいんだ、茶番に付き合ってる暇なんてない」
愛「だってりなりーが可哀想だよ?」
ミア「うっ…」
ミア「…分かったわかった!あの子猫ちゃんにだけは負けたくないからね」
璃奈「ありがとう」
ミア「ん…まあちょっとだけしか付き合ってやらないけど」
愛「おっ!後輩っぽいぞミアち~!」
ミア「う、うるさいな!さっさとやって終わらせるからな!」
璃奈「ありがとう、ごめんね」
ミア「…別に謝らなくてもいい」
璃奈「??」
ミア「ほら!そんなことどうでもいいからやるぞ!」
璃奈「う、うん」
ミア「とりあえずボクはどうすればいいんだい?」
璃奈「うーん…」
璃奈「お姉ちゃんらしい先輩がすることって何だろう…あんまり深く考えたことなかった」
愛「やっぱり後輩の悩み事とか聞いたり察してあげたりするのは先輩っぽいしその練習してみるのはどう?」
璃奈「ミアちゃんの困ってることを解決するってこと?」
ミア「それって先輩になれる練習なのかい?ただのお悩み相談じゃないか」
璃奈「とりあえず何か困ってること言ってみて」
ミア「璃奈には申し訳ないけど困ってることなんてないよ」
璃奈「ほんとに?」
ミア「ほんとだよ、今の生活には満足してる」
璃奈「うーん…それはそれで嬉しいけど……」
ミア「そもそもわざわざ気負う必要なんてどこにあるんだい?」
ミア「先輩後輩なんて友達に話しかける感覚じゃないか」
璃奈「私にはその感覚がよく分かってない」
ミア「ほんと?キミ、上級生に対してタメ口なのに」
璃奈「それはお友達だから」
璃奈「お友達になってない後輩さんにどうやって接していいか分からない…」
ミア「変なところで心配性だな…愛を見習ってみなよ」
ミア「キミらの馴れ初めは知らないけど、どうせ愛が積極的に来てくれたんだろ?」
愛「そ、そーだけどなんか恥ずかしいなあ…」
ミア「思い出してみなよ、その時のこと」
璃奈「えっと、確かジョイポリの割引券で一緒に行って…」
璃奈「…!分かった!」
ミア「何か見つけたのかい?」
璃奈「ミアちゃん、今からジョイポリ行こ」
ミア「…what?」
璃奈「愛さんも一緒に来て」
愛「アタシも?」
璃奈「今からお姉ちゃんになるところ、見せてあげたい」
愛「りなりー…おっきくなったね…」
───
──
璃奈「ミアちゃん、UFOキャッチャーで何か取ってあげる」
ミア「え?ほしい物なんてないんだけど」
璃奈「いいから」
ミア「まあなんでも良いけど…これとか?」
璃奈「あ、それ、アランぬいぐるみ…」
璃奈「それでいいの?」
ミア「悪いのかい?」
璃奈「別にいいけど…」
ミア「ほら、早くしてよ先輩」
璃奈「せ、先輩『@_@』」
愛「そーやって急かさないのー」
ミア「いいじゃないか、後輩は頼るのが仕事だろ?」
璃奈「ミアちゃん、任せて」
璃奈「200円で取ってあげる」
ミア「う、うん、そんな張り切るとは思わなかったよ」
愛「りなりーと初めてここ行った時、アタシがお菓子とってあげたんだよね」
璃奈「うん。あの時の愛さん、とってもかっこよかったから」
璃奈「私もそんな人になりたいって」
愛「もおー!照れちゃうよー!」
愛「あの時お菓子ぱくぱくたべてたりなりーが先輩になるなんて…愛さんなんか嬉しいよ」
璃奈「うう…恥ずかしい」
ミア「璃奈って愛の妹なの?」
璃奈「…今のは気にしないで」
璃奈「はい、取れたよミアちゃん」
ミア「wow…本当に200円で取ってるじゃないか」
璃奈「璃奈ちゃんボード、えっへん『ò◡ó』!」
璃奈「どう?」
ミア「どうって言われても…えーっと…Thanks?」
璃奈「うん、どういたしまして」ナデナテ
ミア「うわあ!いきなり撫でるなよ!」
璃奈「だってこうされた方が嬉しいよね?」
ミア「嬉しくないとは言わないけどさ!いきなりはやめてくれよ!」
愛「へぇ~否定はしないんだね~ミアちも可愛いところあるじゃ~ん!」
ミア「それは後輩の演技!」
璃奈「でも喜んでくれてよかった、嬉しい」
ミア「う、うるさいな!」
愛「ミアちも後輩らしく演じるんじゃなくてそーゆーの抜きで普通に甘えたいって言えばいいのに」
ミア「はあ?!そんなこと一言も言ってない!」
愛「え~?ぬいぐるみ抱きしめながら言ってても説得力ないぞ?」
ミア「~~!!!」
ミア「もう!愛といると調子狂う!」
愛「はーい、今日はりなりーが主役だから愛さんはもう何も言わないよ~」
愛「りなりーは次なにするの?」
璃奈「うーん…」
璃奈「できればミアちゃんと一緒に楽しめることがいいよね」
愛「そうだね!りなりーもだんだんわかってきたんじゃない?」
璃奈「そう?先輩らしい?」
愛「うん!」
ミア「なんか目的変わってない?ボクと一緒に楽しむってただ遊んでるだけじゃないか」
璃奈「確かに先輩らしくないかもしれないけど、尊敬されるとかカッコよく見られるって言う前にミアちゃんに楽しんで貰いたいなって思って」
ミア「…そう」
璃奈「そうだ、あれやろう」
愛「VRのシューティングゲーム!アレ楽しいよね!」
ミア「ボクああいうの苦手なんだけど」
愛「やってみれば絶対楽しいよ!」
ミア「確かに興味はあるけど下手なんだよ」
璃奈「ゲームに下手とか関係ないよ」
璃奈「そこでどれだけみんなとワイワイできるのかが重要」
ミア「璃奈がそこまで言うなら…」
ミア「まあせっかくの機会だしやってはみるよ」
愛「愛さんはここで待ってるね!りなりー強いからすぐ終わっちゃうかもよ?」
璃奈「プ、プレッシャー『•﹏•』」
ミア「璃奈について行けばなんとかなりそうだね」
璃奈「ミアちゃんまでプレッシャーかけないで」
ミア「プレッシャーじゃなくて期待」
璃奈「そう言われるとそうかも…ミアちゃんに失望されないように頑張る」
ミア「楽しむってさっきは言ってたのにガチガチだよ璃奈」
璃奈「ミ、ミアちゃんのせい」
ミア「そんなことな…あれ?ちょっと待ってよ璃奈」
璃奈「ん?どうしたの?」
ミア「こ、このゲーム、ゾンビを倒しまくるやつなのかい?!」
璃奈「今日はたまたまそういうモードなの」
ミア「いや、もっとマシなのはないの?おもちゃのカウボーイと一緒に的を当てまくったり光線銃で宇宙人をやっつけたりさ」
璃奈「ミアちゃんってゾンビとか出るものって嫌いなの?」
ミア「当たり前だろ!まだ14歳だぞ!」
璃奈「もう年齢的には中学3年生なのに…」
ミア「まだ!だぞ!」
璃奈「さっきまで上級生だって言ってたのに…」
璃奈「始まっちゃうから早く行こ」
ミア「wait wait wait、待ってよ璃奈」
愛「無理そう?嫌なことを強要するのは良くないからやめた方がいいと思うな」
璃奈「そうだよね、私は楽しいと思ってても強要しちゃいけないよね」
愛「そうだね、ミアちの意見も聞いてあげるのも先輩らしいよ」
璃奈「ミアちゃん、また別の機会に一緒にやろ?VRのレースゲームとか楽しいよ」
ミア「…や、やっぱり怖くなんかない!行こう!」
璃奈「本当にいいの?」
ミア「い、いいって言ってるじゃないか、璃奈についていけば対して難しくもないだろうし」
璃奈「ミアちゃんが大丈夫っていうなら頑張るね」
ミア「ボ、ボクも頑張る」
「皆さんVRゴーグルをつけてください」
璃奈「始まるよ、楽しみだね」
ミア「…」
ミア「…………やっぱりこわ」
「只今よりゲームを開始します」
ミア「まって!まだ心の準備が!」
「ガァーーーー!!!」
ミア「うわああああー!!!」
ミア「Twat! You’re s**t !!!!!!」
ミア「もうむり!だれか!」
「ガァーーーー!!!」
ミア「まって当たんない!no!!!!!!」
パン‼︎パン‼︎
「ガ、ガアアァァ…………」
ミア「…え」
璃奈「大丈夫?」
ミア「あ……璃奈……」
璃奈「ほら、立って」
ミア「う、うん」
ミア「……怖い」
璃奈「わかった」
璃奈「私の後ろにいて、絶対大丈夫」
ミア「really……?」
璃奈「ええっと…I'll protect it whatever happens」
───
──
愛「おかえり!どうだった?」
璃奈「楽しかったよ」
愛「りなりーいると爽快感すごいんだよね~」
愛「ミアち!どうだった?」
ミア「……ん、楽しかった」
愛「あれ?なんか静かじゃん」
ミア「別にそんな静かじゃない」
璃奈「ミアちゃん、VRが終わってからずっとうつむいたままなの」
璃奈「やっぱり怖いの苦手だった?」
ミア「……全然そんなんじゃないし」
璃奈「具合悪いの?」
璃奈「愛さん、どういうこと?『?ᯅ!』」
愛「こればっかりはミアちに聞いてみるしかないよね~」
ミア「ほんとになんでもない…です」
璃奈「敬語!?目も合わせてくれないし…顔も赤いし…」
璃奈「どうしちゃったの?璃奈ちゃんボード、くらくら…『𖦹~𖦹』」
ミア「Embarrassed…です…」
璃奈「恥ずかしい?」
璃奈「誰にでも苦手だったり怖いものはあるよ」
璃奈「ミアちゃんの新しいところ、見つけられて私は嬉しい」
ミア「そういうところだよ…」
璃奈「?よくわからないけれどごめんね、ミアちゃんを楽しませてあげられなくて…」
璃奈「気分転換にどこか行こ?」
璃奈「気を悪くさせちゃった分、今からミアちゃんのお姫様タイムだよ」
ミア「お、お姫?!」
ミア「s,s,ss,sorry something urgent!!!!!!!!!!!!!!」
璃奈「え?な、なに?」
璃奈「行っちゃった…」
愛「急用ができた?って言ってたのかな?」
璃奈「でもそんな雰囲気感じなかったし嫌な気持ちになっちゃって帰ったのかな…」
愛「そんなことないない」
愛「ミアちもりなりーも悪くないよ」
璃奈「ほんと?」
愛「ほんとにほんと」
愛「ちょっとだけミアちが驚いちゃっただけだよ」
璃奈「明日も仲良くしてくれるってこと?」
愛「うん!絶対大丈夫!」
璃奈「愛さんにそう言ってもらえると、安心する」
愛「えへへ~どういたしまして!」
愛「ミアちも楽しそうだったけど今日は楽しかった?」
璃奈「うん、とっても」
璃奈「でもミアちゃんの気持ちを汲んであげるのが難しかった…」
愛「りなりーが自分にされてうれしいことをしてあげるだけで良いの」
璃奈「お姉ちゃんらしい先輩って難しい…」
愛「別にお姉ちゃんらしくなくてもいいんだよ?」
愛「例えばせっつーはお姉ちゃんらしくないけどかっこいい先輩でしょ?そういうのも目指していいんじゃない?」
璃奈「確かに…私らしさが1番出せる先輩になりたいかも」
愛「そーゆーこと!それに気づけただけで先輩レベルは2くらい上がったと思うよ!」
璃奈「私、まだまだ成長できそう?」
愛「もちろん!!」
愛「でも楽しみながらゆっくりと、だよ?」
璃奈「うん、だから今日はもう練習は終わり」
璃奈「だから…………」
璃奈「……最後に後輩の練習してみたい『˶ 。・・。 ˵』」
愛「うんうんうん!いっぱい可愛がってあげるね!」
りなりーが愛される先輩になるにはもう少しだけ時間がかかりそうです
めでたしめでたし?
最後まで読んでくれてありがとうございました
りなちゃんボードのところデバイスによっては文字化けしてるかもしれないけどごめんね
元スレ
愛「なんか嬉しいな~!じゃあもっと甘えていいんだよ?」
璃奈「そ、それは後で『//~//』」
璃奈「とにかく、時間がない」
愛「そんな気負わなくても良くない?後輩って言っても友達みたいな感じだし」
璃奈「私は後輩とかできたことないし、距離感わからなくて」
愛「そっかー…確かに最初はちょっと心配だよね」
愛「じゃあお姉ちゃんらしい先輩になれる練習してみよっか!」
璃奈「練習?」
7: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:32:44.51 ID:ZNBnXkq0.net
───
──
ミア「Are you kidding me?なんでボクがそんな手伝いしなくちゃ行けないんだ」
愛「だってりなりーより年下じゃん?」
ミア「そうだけどさ!キミたちよりボクは学年が上なんだ!」
ミア「大体、ボクより適任がいるじゃないか」
愛「だれ?」
ミア「あの子猫ちゃんだよ、いつも煩いし後輩らしいじゃないか」
愛「かすみんのこと?」
8: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:36:39.40 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「…かすみちゃんはあんまり参考にならなそう」
ミア「Serves you right!アイツはすぐにふざけるからね、璃奈も可哀想だ」
愛「じゃあ手伝ってくれるってこと?」
ミア「はあ?なんでそうなるのさ」
ミア「ボクは忙しいんだ、茶番に付き合ってる暇なんてない」
愛「だってりなりーが可哀想だよ?」
ミア「うっ…」
ミア「…分かったわかった!あの子猫ちゃんにだけは負けたくないからね」
璃奈「ありがとう」
ミア「ん…まあちょっとだけしか付き合ってやらないけど」
9: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:38:39.08 ID:ZNBnXkq0.net
愛「おっ!後輩っぽいぞミアち~!」
ミア「う、うるさいな!さっさとやって終わらせるからな!」
璃奈「ありがとう、ごめんね」
ミア「…別に謝らなくてもいい」
璃奈「??」
ミア「ほら!そんなことどうでもいいからやるぞ!」
璃奈「う、うん」
ミア「とりあえずボクはどうすればいいんだい?」
璃奈「うーん…」
璃奈「お姉ちゃんらしい先輩がすることって何だろう…あんまり深く考えたことなかった」
愛「やっぱり後輩の悩み事とか聞いたり察してあげたりするのは先輩っぽいしその練習してみるのはどう?」
11: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:40:21.07 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「ミアちゃんの困ってることを解決するってこと?」
ミア「それって先輩になれる練習なのかい?ただのお悩み相談じゃないか」
璃奈「とりあえず何か困ってること言ってみて」
ミア「璃奈には申し訳ないけど困ってることなんてないよ」
璃奈「ほんとに?」
ミア「ほんとだよ、今の生活には満足してる」
璃奈「うーん…それはそれで嬉しいけど……」
ミア「そもそもわざわざ気負う必要なんてどこにあるんだい?」
ミア「先輩後輩なんて友達に話しかける感覚じゃないか」
12: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:42:25.91 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「私にはその感覚がよく分かってない」
ミア「ほんと?キミ、上級生に対してタメ口なのに」
璃奈「それはお友達だから」
璃奈「お友達になってない後輩さんにどうやって接していいか分からない…」
ミア「変なところで心配性だな…愛を見習ってみなよ」
ミア「キミらの馴れ初めは知らないけど、どうせ愛が積極的に来てくれたんだろ?」
愛「そ、そーだけどなんか恥ずかしいなあ…」
ミア「思い出してみなよ、その時のこと」
15: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 22:44:12.90 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「えっと、確かジョイポリの割引券で一緒に行って…」
璃奈「…!分かった!」
ミア「何か見つけたのかい?」
璃奈「ミアちゃん、今からジョイポリ行こ」
ミア「…what?」
璃奈「愛さんも一緒に来て」
愛「アタシも?」
璃奈「今からお姉ちゃんになるところ、見せてあげたい」
愛「りなりー…おっきくなったね…」
17: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
───
──
璃奈「ミアちゃん、UFOキャッチャーで何か取ってあげる」
ミア「え?ほしい物なんてないんだけど」
璃奈「いいから」
ミア「まあなんでも良いけど…これとか?」
璃奈「あ、それ、アランぬいぐるみ…」
璃奈「それでいいの?」
ミア「悪いのかい?」
璃奈「別にいいけど…」
18: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
ミア「ほら、早くしてよ先輩」
璃奈「せ、先輩『@_@』」
愛「そーやって急かさないのー」
ミア「いいじゃないか、後輩は頼るのが仕事だろ?」
璃奈「ミアちゃん、任せて」
璃奈「200円で取ってあげる」
ミア「う、うん、そんな張り切るとは思わなかったよ」
愛「りなりーと初めてここ行った時、アタシがお菓子とってあげたんだよね」
璃奈「うん。あの時の愛さん、とってもかっこよかったから」
璃奈「私もそんな人になりたいって」
19: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
愛「もおー!照れちゃうよー!」
愛「あの時お菓子ぱくぱくたべてたりなりーが先輩になるなんて…愛さんなんか嬉しいよ」
璃奈「うう…恥ずかしい」
ミア「璃奈って愛の妹なの?」
璃奈「…今のは気にしないで」
璃奈「はい、取れたよミアちゃん」
ミア「wow…本当に200円で取ってるじゃないか」
璃奈「璃奈ちゃんボード、えっへん『ò◡ó』!」
璃奈「どう?」
ミア「どうって言われても…えーっと…Thanks?」
20: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
璃奈「うん、どういたしまして」ナデナテ
ミア「うわあ!いきなり撫でるなよ!」
璃奈「だってこうされた方が嬉しいよね?」
ミア「嬉しくないとは言わないけどさ!いきなりはやめてくれよ!」
愛「へぇ~否定はしないんだね~ミアちも可愛いところあるじゃ~ん!」
ミア「それは後輩の演技!」
璃奈「でも喜んでくれてよかった、嬉しい」
ミア「う、うるさいな!」
愛「ミアちも後輩らしく演じるんじゃなくてそーゆーの抜きで普通に甘えたいって言えばいいのに」
ミア「はあ?!そんなこと一言も言ってない!」
愛「え~?ぬいぐるみ抱きしめながら言ってても説得力ないぞ?」
23: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
ミア「~~!!!」
ミア「もう!愛といると調子狂う!」
愛「はーい、今日はりなりーが主役だから愛さんはもう何も言わないよ~」
愛「りなりーは次なにするの?」
璃奈「うーん…」
璃奈「できればミアちゃんと一緒に楽しめることがいいよね」
愛「そうだね!りなりーもだんだんわかってきたんじゃない?」
璃奈「そう?先輩らしい?」
愛「うん!」
ミア「なんか目的変わってない?ボクと一緒に楽しむってただ遊んでるだけじゃないか」
24: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
璃奈「確かに先輩らしくないかもしれないけど、尊敬されるとかカッコよく見られるって言う前にミアちゃんに楽しんで貰いたいなって思って」
ミア「…そう」
璃奈「そうだ、あれやろう」
愛「VRのシューティングゲーム!アレ楽しいよね!」
ミア「ボクああいうの苦手なんだけど」
愛「やってみれば絶対楽しいよ!」
ミア「確かに興味はあるけど下手なんだよ」
璃奈「ゲームに下手とか関係ないよ」
璃奈「そこでどれだけみんなとワイワイできるのかが重要」
ミア「璃奈がそこまで言うなら…」
ミア「まあせっかくの機会だしやってはみるよ」
愛「愛さんはここで待ってるね!りなりー強いからすぐ終わっちゃうかもよ?」
25: 名無しで叶える物語(しまむら) [ここ壊れてます] .net
璃奈「プ、プレッシャー『•﹏•』」
ミア「璃奈について行けばなんとかなりそうだね」
璃奈「ミアちゃんまでプレッシャーかけないで」
ミア「プレッシャーじゃなくて期待」
璃奈「そう言われるとそうかも…ミアちゃんに失望されないように頑張る」
ミア「楽しむってさっきは言ってたのにガチガチだよ璃奈」
璃奈「ミ、ミアちゃんのせい」
ミア「そんなことな…あれ?ちょっと待ってよ璃奈」
璃奈「ん?どうしたの?」
ミア「こ、このゲーム、ゾンビを倒しまくるやつなのかい?!」
26: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:25:52.08 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「今日はたまたまそういうモードなの」
ミア「いや、もっとマシなのはないの?おもちゃのカウボーイと一緒に的を当てまくったり光線銃で宇宙人をやっつけたりさ」
璃奈「ミアちゃんってゾンビとか出るものって嫌いなの?」
ミア「当たり前だろ!まだ14歳だぞ!」
璃奈「もう年齢的には中学3年生なのに…」
ミア「まだ!だぞ!」
璃奈「さっきまで上級生だって言ってたのに…」
璃奈「始まっちゃうから早く行こ」
ミア「wait wait wait、待ってよ璃奈」
27: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:32:24.92 ID:ZNBnXkq0.net
愛「無理そう?嫌なことを強要するのは良くないからやめた方がいいと思うな」
璃奈「そうだよね、私は楽しいと思ってても強要しちゃいけないよね」
愛「そうだね、ミアちの意見も聞いてあげるのも先輩らしいよ」
璃奈「ミアちゃん、また別の機会に一緒にやろ?VRのレースゲームとか楽しいよ」
ミア「…や、やっぱり怖くなんかない!行こう!」
璃奈「本当にいいの?」
ミア「い、いいって言ってるじゃないか、璃奈についていけば対して難しくもないだろうし」
28: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:37:25.98 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「ミアちゃんが大丈夫っていうなら頑張るね」
ミア「ボ、ボクも頑張る」
「皆さんVRゴーグルをつけてください」
璃奈「始まるよ、楽しみだね」
ミア「…」
ミア「…………やっぱりこわ」
「只今よりゲームを開始します」
ミア「まって!まだ心の準備が!」
「ガァーーーー!!!」
ミア「うわああああー!!!」
ミア「Twat! You’re s**t !!!!!!」
ミア「もうむり!だれか!」
「ガァーーーー!!!」
ミア「まって当たんない!no!!!!!!」
29: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:41:33.21 ID:ZNBnXkq0.net
パン‼︎パン‼︎
「ガ、ガアアァァ…………」
ミア「…え」
璃奈「大丈夫?」
ミア「あ……璃奈……」
璃奈「ほら、立って」
ミア「う、うん」
ミア「……怖い」
璃奈「わかった」
璃奈「私の後ろにいて、絶対大丈夫」
ミア「really……?」
璃奈「ええっと…I'll protect it whatever happens」
30: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:44:40.65 ID:ZNBnXkq0.net
───
──
愛「おかえり!どうだった?」
璃奈「楽しかったよ」
愛「りなりーいると爽快感すごいんだよね~」
愛「ミアち!どうだった?」
ミア「……ん、楽しかった」
愛「あれ?なんか静かじゃん」
ミア「別にそんな静かじゃない」
璃奈「ミアちゃん、VRが終わってからずっとうつむいたままなの」
璃奈「やっぱり怖いの苦手だった?」
ミア「……全然そんなんじゃないし」
31: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:46:44.45 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「具合悪いの?」
璃奈「愛さん、どういうこと?『?ᯅ!』」
愛「こればっかりはミアちに聞いてみるしかないよね~」
ミア「ほんとになんでもない…です」
璃奈「敬語!?目も合わせてくれないし…顔も赤いし…」
璃奈「どうしちゃったの?璃奈ちゃんボード、くらくら…『𖦹~𖦹』」
ミア「Embarrassed…です…」
璃奈「恥ずかしい?」
璃奈「誰にでも苦手だったり怖いものはあるよ」
璃奈「ミアちゃんの新しいところ、見つけられて私は嬉しい」
ミア「そういうところだよ…」
32: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:50:28.92 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「?よくわからないけれどごめんね、ミアちゃんを楽しませてあげられなくて…」
璃奈「気分転換にどこか行こ?」
璃奈「気を悪くさせちゃった分、今からミアちゃんのお姫様タイムだよ」
ミア「お、お姫?!」
ミア「s,s,ss,sorry something urgent!!!!!!!!!!!!!!」
璃奈「え?な、なに?」
璃奈「行っちゃった…」
愛「急用ができた?って言ってたのかな?」
璃奈「でもそんな雰囲気感じなかったし嫌な気持ちになっちゃって帰ったのかな…」
愛「そんなことないない」
愛「ミアちもりなりーも悪くないよ」
33: 名無しで叶える物語 2022/09/11(日) 23:55:24.01 ID:ZNBnXkq0.net
璃奈「ほんと?」
愛「ほんとにほんと」
愛「ちょっとだけミアちが驚いちゃっただけだよ」
璃奈「明日も仲良くしてくれるってこと?」
愛「うん!絶対大丈夫!」
璃奈「愛さんにそう言ってもらえると、安心する」
愛「えへへ~どういたしまして!」
愛「ミアちも楽しそうだったけど今日は楽しかった?」
璃奈「うん、とっても」
34: 名無しで叶える物語 2022/09/12(月) 00:00:38.25 ID:D3+ewCj6.net
璃奈「でもミアちゃんの気持ちを汲んであげるのが難しかった…」
愛「りなりーが自分にされてうれしいことをしてあげるだけで良いの」
璃奈「お姉ちゃんらしい先輩って難しい…」
愛「別にお姉ちゃんらしくなくてもいいんだよ?」
愛「例えばせっつーはお姉ちゃんらしくないけどかっこいい先輩でしょ?そういうのも目指していいんじゃない?」
璃奈「確かに…私らしさが1番出せる先輩になりたいかも」
愛「そーゆーこと!それに気づけただけで先輩レベルは2くらい上がったと思うよ!」
璃奈「私、まだまだ成長できそう?」
愛「もちろん!!」
愛「でも楽しみながらゆっくりと、だよ?」
璃奈「うん、だから今日はもう練習は終わり」
璃奈「だから…………」
璃奈「……最後に後輩の練習してみたい『˶ 。・・。 ˵』」
愛「うんうんうん!いっぱい可愛がってあげるね!」
りなりーが愛される先輩になるにはもう少しだけ時間がかかりそうです
めでたしめでたし?
35: 名無しで叶える物語 2022/09/12(月) 00:02:55.65 ID:D3+ewCj6.net
最後まで読んでくれてありがとうございました
りなちゃんボードのところデバイスによっては文字化けしてるかもしれないけどごめんね
璃奈「私、お姉ちゃんになってみたい」