1: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:21:01 ID:DBo
※エピソードキラル最終話後の話
※エピソードキラルのネタバレ有り
2: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:21:40 ID:DBo
[キラルチャンネル・街中]
翠「おっひる、おひっる~♪今日のお昼ご飯はどうしよっかな~?」
小春「和食?洋食?あっ、たまにはエスニックとかもいいかもね」
ミネル「ふふふ…」スーッ
翠「あっ、ミネル様が空から降ってきた」
小春「お久しぶりです、どうかしましたか?」
ミネル「さて…2人は今日の昼食をどうするか悩んでいるみたいだけど…」
翠「ええ、まぁ」
ミネル「2人はフェイの激辛中華料理を選ぶ?」
ミネル「それとも桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ?」
ミネル「勿論、どちらも選ばない(メシ抜き)というのも選べるけど…」
小春「急に現れて何言ってるんですか?」
ミネル「選択に使える時間は7秒だから良く考えて選んでね」
翠「短い短い」
小春「どれも選ばないっていうのはダメなんですか?」
ミネル「それでも構わないけど…その場合はキラルチャンネルがどうなっても知らないよ」
小春「この世界を人質にとりましたよ、この神様」
ミネル「7…6…5…」
翠「やばっ、カウント始まっちゃった!」
小春「どどど、どうする!?」
翠「いや中華一択でしょ!」
翠「辛いだけなら何とかなるし!」
翠「ってかゲテモノとメシ抜きは絶対に無理!」
小春「そうだね!それにフェイさんの料理なら美味しいハズだよね!」
翠「よしっ!じゃあ決まり!」
ミネル「それじゃあ聞かせて貰おうかな」
翠&小春「せーのっ、中華!」
ミネル「2人はフェイの激辛中華料理を選ぶ事に決めたんだね」
ミネル「どんな結果になっても受け入れてあげてね…」スーッ
小春「消えた…」
翠「最後にスッゴい不穏な事言って消えてったよ」
フェイ「…おや、2人ともこんな所でどうしたの?」
小春「あぐっ…フェイさん」
フェイ「ハッ!まさか可愛い可愛いフェイちゃんに会いに来」
小春「違います」
フェイ「食い気味で言うのやめて?」
フェイ「…あっ!そうだ!2人ともお昼まだだよね!」
フェイ「ちょうど2人分の料理が余ってるからウチで食べてってよ!」
翠「何で余って…いややっぱり聞きたくない」
[フェイの部屋]
フェイ「どうぞ上がっておくんなまし」
フェイ「おっと、ノエルってしまった」
翠「お邪魔しまーす」
小春「あぐっ…!もう辛い匂いが…!」
フェイ「はいはい、じゃあ2人とも座って座って」
フェイ「いま用意するからちょっち待ってねー!」スタタタ
翠「なんだろうこの死刑執行を待つ囚人みたいな感覚」
小春「えっ、わたし達死ぬの?」
フェイ「はーい!お待ちどーん!」ゴトン
フェイ「フェイちゃん特製麻婆豆腐だよ!」
翠「赤黒っ!」
小春「これは溶岩ですか?」
フェイ「いいえ、これは麻婆豆腐です」
翠「何で英語の教科書みたいになってんのさ」
フェイ「ささ、遠慮せずにどうぞ召し上がれ」
小春「あぐっ…ここまできたら覚悟を決めるしか…!」
小春「いただきます!」パクッ
小春「…んっ、結構コクが合って見た目より辛くなあぐぐぐぐぐぐぐ」ガタガタガタ
翠「小春がバグった!」
小春「あぐぅー!あぐぅー!」
翠「水!?水って言ってんの!?」
翠「はいお水!」
小春「んっんっんっんっ」グビグビ
小春「ぷはぁ~…はぁー…」
小春「これ美味しいから翠も早く食べてみなよ」
翠「いやいやいや」
小春「じゃあ"あーん"してあげるね」ググッ
翠「やめっ…力強いな!」
小春「リベール!」
翠「ぐっ」ゴクン
翠「お、割りと行けぁぁぁぁぁぁ!」ガタガタガタ
小春「ゴチソウサマデシタ」
翠「ゴチソウサマデシタ」
フェイ「お粗末様でした」
翠「なんだかんだ最終的に口が麻痺してきて美味しかったのが悔しい」
小春「分かる」
フェイ「君達は誰と戦ってるの?」
翠「強いて言うなら神様…かな?」
フェイ「大丈夫?頭打ったか変な物でも食べた?」
小春「元から人生ポイントとか言っちゃう子なんで気にしないで下さい」
翠「小春、後で腹わって話そう」
[街中]
翠「いやぁ、ひどい目にあった」
翠「美味しかったけど」
小春「まだ口の周りがヒリヒリというかジンジンするよね」
小春「美味しかったけど」
小春「ねぇ、お口直しに何か甘い物でも食べに行かない?」
翠「おっ!いいね!ふわふわで甘いあれとか食べに行く?」
ミネル「ふふふ…」スーッ
小春「!?」
翠「!?」
ミネル「さて…2人はお口直しにスイーツを食べに行くみたいだけど…」
翠「もう勘弁してもらえませんか」
ミネル「2人はモニカの激甘アメリカンスイーツを選ぶ?」
ミネル「それとも千年夕依のつぶあん生き地獄を選ぶ?」
ミネル「勿論、どちらも選ばない(桃川紗々のゲテモノ創作料理)というのもできるけど…」
小春「その桃川さん推し何なんですか!?」
ミネル「7…6…5…」
翠「無慈悲なカウントダウン!」
翠「今回どれもヤバいって!どうする!?」
小春「つぶあん!つぶあんで行こう!」
小春「まだ和菓子なら…!和菓子ならなんとかなる!」
翠「和菓子も和菓子で結構キツイよ!?」
小春「でも健康の事を考えたら…!」
翠「よしっ!じゃあもうそれで!」
ミネル「それじゃあ聞かせて貰おうかな」
翠&小春「せーのっ、つぶあん生き地獄!」
ミネル「2人は千年夕依のつぶあん生き地獄を選ぶ事に決めたんだね」
ミネル「どんな結果になっても受け入れてあげてね…」スーッ
翠「受け入れたくないなぁ」
小春「でも千年さんの和菓子は美味しいって評判だし大丈夫だよ」
翠「甘いな小春」
翠「あ、和菓子だけにとかじゃなくてね?」
翠「実は噂では千年ちゃんは…」
夕依「私がどうかなさいましたか?」
翠「うひょあ!」ビクー!
夕依「急に申し訳ありません、少し驚かせてしまいましたね」
小春「どどど、どうも…」
夕依「お詫びといってはなんですが、これから私の家で和菓子でもいかがでしょうか?」
夕依「ちょうど先日、良い小豆が手に入ったところですし」
翠「あ~、そういうパターンね」
小春「じゃあお言葉に甘えて…」
夕依「では参りましょうか」
夕依「あっ、お2人ともくれぐれも迷子になりませんようにお気をつけ下さい」
夕依「何故か私に同行する方は皆様迷子になってしまいますので…」
翠「いや、迷うも何もあの少し先に見える家だよね?」
小春「この距離で一本道なのに迷うわけ…」
小春「…千年さん?あれ千年さん?」
小春「千年さんどこ行ったの!?」
翠「一瞬視界から外れただけで消えてるってどゆことー!?」
[夕依の部屋]
夕依「全く…だからあれほど迷子になりませんようにと言ったではありませんか」
翠「えぇ…わたし達が悪いの…?」
小春「ま、まぁまぁ見つかった事ですし…」
夕依「それもそうですね、では早速どうぞ」スッ
小春「これは…?」
夕依「まずは軽くぼた餅です」
翠「初手ぼた餅は重いよ!」
小春「でも美味しそうだし…いただきます!」
小春「ん~!甘くて美味しいです!」
翠「そんなに?じゃあ1つ…」
翠「んん!美味しい!美味しいよ!」
夕依「そうでしょうそうでしょう」ニコニコ
夕依「まだまだ沢山ありますからね」
夕依「おしるこです」スッ
小春&翠「わーい!」
夕依「おはぎです」スッ
小春&翠「わ、わーい!」
夕依「柏餅です」スッ
小春&翠「わーい」
夕依「草餅です」スッ
小春&翠「わー…」
夕依「つぶあんパンです」スッ
小春&翠「…」
夕依「ぼた餅です」スッ
小春&翠(2週目!?)
小春「あ、あの…もうお腹いっぱいで…」
翠「そそそ、そうそう!さっきお昼食べたばっかで…」
夕依「…このぼた餅、美味しいですよね」
夕依「お2人は"はんごろし"いかがですか?」
小春&翠(逆らったら殺られる!)
翠「やったぁ!あたし和菓子大好きだからー!別腹なんですよー!」
小春「甘い物はー!別腹だよねー!」
夕依「そうですか、ではもっとお持ちしますね」ニコニコ
夕依(今日はいつもより美味しく"はんごろし"に出来たのでお2人に喜んで貰えて嬉しいです)
[街中]
翠「つぶあんつぶあんつぶあんつぶあんつぶあんつぶあんつぶあん…」ブツブツ
翠「…はっ!わたしは何を…!?」
小春「つぶあん怖い…つぶあん怖い…」ガタガタ
翠「落ち着いて小春!それそう言うともっとつぶあん食べさせられるやつだから!」
小春「あ…翠、目が覚めたんだね」
翠「え、わたし気を失ってた?」
小春「うん、千年さんから出された和菓子を全部食べた後に眠るように…」
翠「それ死ぬ人のやつじゃん」
小春「そういえばさっき言いかけてた千年さんの噂ってなんだったの?」
翠「あーあれ?実は千年さんってつぶあんだけじゃなくてこしあんも洋菓子も行けるクチだって噂」
翠「だからつぶあんだけだと思って油断してたらキツイよ…って思ったけど結局つぶあんしか出てこなかったね」
小春「まぁつぶあん生き地獄だから…」
翠「血糖値とか大丈夫かな」
小春「まだ若いのに糖尿病の心配はしたくないよね」
[夕方]
翠「今日の夕食は釣ったお魚で焼き魚です」
小春「急にどうしたの?」
翠「いや、こう断言しておかないとまたミネル様来そうだし」
小春「確かに」
ミネル「ふふふ…」スーッ
翠「来るんかーい!」
ミネル「さて…2人は今日の夕食は焼き魚にするみたいだけど…」
ミネル「…本当にそれで良いのかな?」
翠「良いんです!」
ミネル「2人は桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ?」
ミネル「それとも桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ?」
ミネル「勿論、どちらも選ばない(桃川紗々のゲテモノ創作料理)というのも選べるけど…」
小春「選べてない!」
小春「神無木さんの告白エピソードじゃないんですから!」
ミネル「2人は桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ事にしたんだね」
翠「強制イベント!」
ミネル「どんな結果になっても受け入れてあげてね…」スーッ
小春「どうする?2人で逃げる?」
翠「いやぁ、せっかく救ったこの世界をゲテモノ料理の犠牲にするのは流石にヤバいでしょ」
小春「だよね」
紗々「あら~、お2人とも奇遇ですね~」
翠「あはは、どうも~…」
小春「まだ覚悟出来てないのに…」
紗々「よければこれから夕食でもご一緒しませんか~?」
翠「喜んで~…」
小春「いただきます~…」
[紗々の部屋]
紗々「お座りくださいな~」
ガサガサ
小春「…あの、奥からなんかガサガサと音がしてるんですけど」
紗々「本日のメインデイッシュちゃんですね~」
翠「食材!?あれ食材の音なんですか!?」
紗々「うふふ~」ススス
翠「答えて!待って桃川さん行かないで!」
小春「とりあえず活きは良いみたいだね(現実逃避)」
翠「そこ!?」
紗々「お待たせしました~」スッ
紗々「グソクムシちゃんの素揚げです~」
翠「桃川さん、ちょっそれ食うんすか!?」
紗々「はい、サクサクで美味しいですよ~」バリバリ
翠「音がエグい!」
小春「…こういうのを翠と食べる瞬間をわたしはずっと待ってたような気がする」
翠「どうした」
小春「今まで優等生の良い子ちゃんだったわたしは、こういうバカみたいな事をバカな翠と一緒に楽しむ、そういうのを望んでたんだよ、きっと」
翠「良い話風にディスるな」
小春「食べよう、翠」
翠「小春はどういう境地に至っちゃったの?」
翠「…まぁ良いや、付き合うよ」
翠「これは蟹…これは蟹…」
小春&翠「いただきます!」バリバリ
翠「硬っ…!」ガリッ
小春「あぐぐぐ」ガリッ
翠「…ん、でも殻に気をつければ味はわりとイケる…?」バリバリ
翠「うん!美味しい!美味しいよ!」
小春「中がサクサクしてて海老煎餅みたいで美味しいです桃川さん!」
桃川「それは何よりです~」
翠「あれだね、何事も見た目で判断しちゃダメだね」
小春「そうそう」
小春「翠の髪色とか伏線かと思ったら伏線でも何でもなかったみたいにね」
翠「これファッション!オシャレでやってるだけだから!」
[街中]
翠「新しい扉を開いちゃったね」
小春「生きとし生けるものは大体食べれるし、大体美味しかったよね」
翠「蛇、蛙なんかは普通に肉だったし」
ミネル「ふふふ…」スーッ
小春「あ、ミネル様」
翠「もう何でも来いって感じですよ!」
ミネル「2人は様々な困難を乗り越えて絆を深められたみたいだね」
ミネル「これなら2人の魂も問題無いだろうし、きっとこれからも一緒に居られるハズだよ」
小春「…?どういう事ですか?」
ミネル「小春の強い想いが翠を救ったけど…これからどうなるか心配だったの」
ミネル「だから2人には想いが途切れないように今よりも仲良くなって欲しかったんだ」
ミネル「ほら、あなた達の世界で絆を深めるには"同じ釜の飯を食べる"っていうのをするんでしょ?」
小春「だからあんな嫌がらせみたいな選択肢を…」
ミネル「嫌がらせじゃないよ」
ミネル「あれは私が、あなた達が変な物を食べてヒーヒー言ってるのを見てハァハァしたかっただけだから」
翠「なおたちが悪いわ!」
ミネル「じゃあ最後、今日1日頑張ったご褒美として2人にはDXパフェを用意したんだけど…」
ミネル「小春が翠に"あーん"してあげる?」
ミネル「それとも翠が小春に"あーん"してあげる?」
ミネル「勿論、どちらも選ばないで普通に食べるというのも選べるけど…」
小春「それなら…ね?翠」
翠「だね!小春!」
小春&翠「ミネル様と三人で分けあって食べる!」
ミネル「2人とも…!」
小春「ミネル様もわたし達のかけがえのない人ですから!」
翠「そうそう!もう親友みたいなもんだからね!」
ミネル「ふふ…嬉しいな」
ミネル「ありがとう、小春、翠」
ミネル「でも私は女の子がイチャイチャしてるのを見たいだけだから一緒に食べるとかそういうのはいいかな」
小春&翠「台無し!」
END
最後まで読んでいただきありがとうございます
エピソードキラル、大団円で終わって良かったですね
小春と翠、そしてミネルがストライカーとしてエテルノにやって来るのが楽しみです
ではまた
元スレ
[キラルチャンネル・街中]
翠「おっひる、おひっる~♪今日のお昼ご飯はどうしよっかな~?」
小春「和食?洋食?あっ、たまにはエスニックとかもいいかもね」
ミネル「ふふふ…」スーッ
翠「あっ、ミネル様が空から降ってきた」
小春「お久しぶりです、どうかしましたか?」
ミネル「さて…2人は今日の昼食をどうするか悩んでいるみたいだけど…」
翠「ええ、まぁ」
ミネル「2人はフェイの激辛中華料理を選ぶ?」
ミネル「それとも桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ?」
ミネル「勿論、どちらも選ばない(メシ抜き)というのも選べるけど…」
小春「急に現れて何言ってるんですか?」
3: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:22:19 ID:DBo
ミネル「選択に使える時間は7秒だから良く考えて選んでね」
翠「短い短い」
小春「どれも選ばないっていうのはダメなんですか?」
ミネル「それでも構わないけど…その場合はキラルチャンネルがどうなっても知らないよ」
小春「この世界を人質にとりましたよ、この神様」
ミネル「7…6…5…」
翠「やばっ、カウント始まっちゃった!」
小春「どどど、どうする!?」
翠「いや中華一択でしょ!」
翠「辛いだけなら何とかなるし!」
翠「ってかゲテモノとメシ抜きは絶対に無理!」
小春「そうだね!それにフェイさんの料理なら美味しいハズだよね!」
翠「よしっ!じゃあ決まり!」
4: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:23:24 ID:DBo
ミネル「それじゃあ聞かせて貰おうかな」
翠&小春「せーのっ、中華!」
ミネル「2人はフェイの激辛中華料理を選ぶ事に決めたんだね」
ミネル「どんな結果になっても受け入れてあげてね…」スーッ
小春「消えた…」
翠「最後にスッゴい不穏な事言って消えてったよ」
フェイ「…おや、2人ともこんな所でどうしたの?」
小春「あぐっ…フェイさん」
フェイ「ハッ!まさか可愛い可愛いフェイちゃんに会いに来」
小春「違います」
フェイ「食い気味で言うのやめて?」
フェイ「…あっ!そうだ!2人ともお昼まだだよね!」
フェイ「ちょうど2人分の料理が余ってるからウチで食べてってよ!」
翠「何で余って…いややっぱり聞きたくない」
5: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:24:00 ID:DBo
[フェイの部屋]
フェイ「どうぞ上がっておくんなまし」
フェイ「おっと、ノエルってしまった」
翠「お邪魔しまーす」
小春「あぐっ…!もう辛い匂いが…!」
フェイ「はいはい、じゃあ2人とも座って座って」
フェイ「いま用意するからちょっち待ってねー!」スタタタ
翠「なんだろうこの死刑執行を待つ囚人みたいな感覚」
小春「えっ、わたし達死ぬの?」
フェイ「はーい!お待ちどーん!」ゴトン
フェイ「フェイちゃん特製麻婆豆腐だよ!」
翠「赤黒っ!」
小春「これは溶岩ですか?」
フェイ「いいえ、これは麻婆豆腐です」
翠「何で英語の教科書みたいになってんのさ」
6: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:24:38 ID:DBo
フェイ「ささ、遠慮せずにどうぞ召し上がれ」
小春「あぐっ…ここまできたら覚悟を決めるしか…!」
小春「いただきます!」パクッ
小春「…んっ、結構コクが合って見た目より辛くなあぐぐぐぐぐぐぐ」ガタガタガタ
翠「小春がバグった!」
小春「あぐぅー!あぐぅー!」
翠「水!?水って言ってんの!?」
翠「はいお水!」
小春「んっんっんっんっ」グビグビ
小春「ぷはぁ~…はぁー…」
小春「これ美味しいから翠も早く食べてみなよ」
翠「いやいやいや」
小春「じゃあ"あーん"してあげるね」ググッ
翠「やめっ…力強いな!」
小春「リベール!」
翠「ぐっ」ゴクン
翠「お、割りと行けぁぁぁぁぁぁ!」ガタガタガタ
7: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:25:06 ID:DBo
小春「ゴチソウサマデシタ」
翠「ゴチソウサマデシタ」
フェイ「お粗末様でした」
翠「なんだかんだ最終的に口が麻痺してきて美味しかったのが悔しい」
小春「分かる」
フェイ「君達は誰と戦ってるの?」
翠「強いて言うなら神様…かな?」
フェイ「大丈夫?頭打ったか変な物でも食べた?」
小春「元から人生ポイントとか言っちゃう子なんで気にしないで下さい」
翠「小春、後で腹わって話そう」
8: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:25:36 ID:DBo
[街中]
翠「いやぁ、ひどい目にあった」
翠「美味しかったけど」
小春「まだ口の周りがヒリヒリというかジンジンするよね」
小春「美味しかったけど」
小春「ねぇ、お口直しに何か甘い物でも食べに行かない?」
翠「おっ!いいね!ふわふわで甘いあれとか食べに行く?」
ミネル「ふふふ…」スーッ
小春「!?」
翠「!?」
ミネル「さて…2人はお口直しにスイーツを食べに行くみたいだけど…」
翠「もう勘弁してもらえませんか」
9: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:26:09 ID:DBo
ミネル「2人はモニカの激甘アメリカンスイーツを選ぶ?」
ミネル「それとも千年夕依のつぶあん生き地獄を選ぶ?」
ミネル「勿論、どちらも選ばない(桃川紗々のゲテモノ創作料理)というのもできるけど…」
小春「その桃川さん推し何なんですか!?」
ミネル「7…6…5…」
翠「無慈悲なカウントダウン!」
翠「今回どれもヤバいって!どうする!?」
小春「つぶあん!つぶあんで行こう!」
小春「まだ和菓子なら…!和菓子ならなんとかなる!」
翠「和菓子も和菓子で結構キツイよ!?」
小春「でも健康の事を考えたら…!」
翠「よしっ!じゃあもうそれで!」
10: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:26:43 ID:DBo
ミネル「それじゃあ聞かせて貰おうかな」
翠&小春「せーのっ、つぶあん生き地獄!」
ミネル「2人は千年夕依のつぶあん生き地獄を選ぶ事に決めたんだね」
ミネル「どんな結果になっても受け入れてあげてね…」スーッ
翠「受け入れたくないなぁ」
小春「でも千年さんの和菓子は美味しいって評判だし大丈夫だよ」
翠「甘いな小春」
翠「あ、和菓子だけにとかじゃなくてね?」
翠「実は噂では千年ちゃんは…」
夕依「私がどうかなさいましたか?」
翠「うひょあ!」ビクー!
夕依「急に申し訳ありません、少し驚かせてしまいましたね」
小春「どどど、どうも…」
11: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:27:24 ID:DBo
夕依「お詫びといってはなんですが、これから私の家で和菓子でもいかがでしょうか?」
夕依「ちょうど先日、良い小豆が手に入ったところですし」
翠「あ~、そういうパターンね」
小春「じゃあお言葉に甘えて…」
夕依「では参りましょうか」
夕依「あっ、お2人ともくれぐれも迷子になりませんようにお気をつけ下さい」
夕依「何故か私に同行する方は皆様迷子になってしまいますので…」
翠「いや、迷うも何もあの少し先に見える家だよね?」
小春「この距離で一本道なのに迷うわけ…」
小春「…千年さん?あれ千年さん?」
小春「千年さんどこ行ったの!?」
翠「一瞬視界から外れただけで消えてるってどゆことー!?」
12: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:28:09 ID:DBo
[夕依の部屋]
夕依「全く…だからあれほど迷子になりませんようにと言ったではありませんか」
翠「えぇ…わたし達が悪いの…?」
小春「ま、まぁまぁ見つかった事ですし…」
夕依「それもそうですね、では早速どうぞ」スッ
小春「これは…?」
夕依「まずは軽くぼた餅です」
翠「初手ぼた餅は重いよ!」
小春「でも美味しそうだし…いただきます!」
小春「ん~!甘くて美味しいです!」
翠「そんなに?じゃあ1つ…」
翠「んん!美味しい!美味しいよ!」
夕依「そうでしょうそうでしょう」ニコニコ
夕依「まだまだ沢山ありますからね」
13: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:28:24 ID:DBo
夕依「おしるこです」スッ
小春&翠「わーい!」
夕依「おはぎです」スッ
小春&翠「わ、わーい!」
夕依「柏餅です」スッ
小春&翠「わーい」
夕依「草餅です」スッ
小春&翠「わー…」
夕依「つぶあんパンです」スッ
小春&翠「…」
夕依「ぼた餅です」スッ
小春&翠(2週目!?)
14: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:28:54 ID:DBo
小春「あ、あの…もうお腹いっぱいで…」
翠「そそそ、そうそう!さっきお昼食べたばっかで…」
夕依「…このぼた餅、美味しいですよね」
夕依「お2人は"はんごろし"いかがですか?」
小春&翠(逆らったら殺られる!)
翠「やったぁ!あたし和菓子大好きだからー!別腹なんですよー!」
小春「甘い物はー!別腹だよねー!」
夕依「そうですか、ではもっとお持ちしますね」ニコニコ
夕依(今日はいつもより美味しく"はんごろし"に出来たのでお2人に喜んで貰えて嬉しいです)
15: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:29:27 ID:DBo
[街中]
翠「つぶあんつぶあんつぶあんつぶあんつぶあんつぶあんつぶあん…」ブツブツ
翠「…はっ!わたしは何を…!?」
小春「つぶあん怖い…つぶあん怖い…」ガタガタ
翠「落ち着いて小春!それそう言うともっとつぶあん食べさせられるやつだから!」
小春「あ…翠、目が覚めたんだね」
翠「え、わたし気を失ってた?」
小春「うん、千年さんから出された和菓子を全部食べた後に眠るように…」
翠「それ死ぬ人のやつじゃん」
16: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:30:31 ID:DBo
小春「そういえばさっき言いかけてた千年さんの噂ってなんだったの?」
翠「あーあれ?実は千年さんってつぶあんだけじゃなくてこしあんも洋菓子も行けるクチだって噂」
翠「だからつぶあんだけだと思って油断してたらキツイよ…って思ったけど結局つぶあんしか出てこなかったね」
小春「まぁつぶあん生き地獄だから…」
翠「血糖値とか大丈夫かな」
小春「まだ若いのに糖尿病の心配はしたくないよね」
17: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:31:14 ID:DBo
[夕方]
翠「今日の夕食は釣ったお魚で焼き魚です」
小春「急にどうしたの?」
翠「いや、こう断言しておかないとまたミネル様来そうだし」
小春「確かに」
ミネル「ふふふ…」スーッ
翠「来るんかーい!」
ミネル「さて…2人は今日の夕食は焼き魚にするみたいだけど…」
ミネル「…本当にそれで良いのかな?」
翠「良いんです!」
ミネル「2人は桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ?」
ミネル「それとも桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ?」
ミネル「勿論、どちらも選ばない(桃川紗々のゲテモノ創作料理)というのも選べるけど…」
小春「選べてない!」
小春「神無木さんの告白エピソードじゃないんですから!」
18: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:31:41 ID:DBo
ミネル「2人は桃川紗々のゲテモノ創作料理を選ぶ事にしたんだね」
翠「強制イベント!」
ミネル「どんな結果になっても受け入れてあげてね…」スーッ
小春「どうする?2人で逃げる?」
翠「いやぁ、せっかく救ったこの世界をゲテモノ料理の犠牲にするのは流石にヤバいでしょ」
小春「だよね」
紗々「あら~、お2人とも奇遇ですね~」
翠「あはは、どうも~…」
小春「まだ覚悟出来てないのに…」
紗々「よければこれから夕食でもご一緒しませんか~?」
翠「喜んで~…」
小春「いただきます~…」
19: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:32:15 ID:DBo
[紗々の部屋]
紗々「お座りくださいな~」
ガサガサ
小春「…あの、奥からなんかガサガサと音がしてるんですけど」
紗々「本日のメインデイッシュちゃんですね~」
翠「食材!?あれ食材の音なんですか!?」
紗々「うふふ~」ススス
翠「答えて!待って桃川さん行かないで!」
小春「とりあえず活きは良いみたいだね(現実逃避)」
翠「そこ!?」
20: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:32:56 ID:DBo
紗々「お待たせしました~」スッ
紗々「グソクムシちゃんの素揚げです~」
翠「桃川さん、ちょっそれ食うんすか!?」
紗々「はい、サクサクで美味しいですよ~」バリバリ
翠「音がエグい!」
小春「…こういうのを翠と食べる瞬間をわたしはずっと待ってたような気がする」
翠「どうした」
小春「今まで優等生の良い子ちゃんだったわたしは、こういうバカみたいな事をバカな翠と一緒に楽しむ、そういうのを望んでたんだよ、きっと」
翠「良い話風にディスるな」
21: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:34:28 ID:DBo
小春「食べよう、翠」
翠「小春はどういう境地に至っちゃったの?」
翠「…まぁ良いや、付き合うよ」
翠「これは蟹…これは蟹…」
小春&翠「いただきます!」バリバリ
翠「硬っ…!」ガリッ
小春「あぐぐぐ」ガリッ
翠「…ん、でも殻に気をつければ味はわりとイケる…?」バリバリ
翠「うん!美味しい!美味しいよ!」
小春「中がサクサクしてて海老煎餅みたいで美味しいです桃川さん!」
桃川「それは何よりです~」
翠「あれだね、何事も見た目で判断しちゃダメだね」
小春「そうそう」
小春「翠の髪色とか伏線かと思ったら伏線でも何でもなかったみたいにね」
翠「これファッション!オシャレでやってるだけだから!」
22: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:35:30 ID:DBo
[街中]
翠「新しい扉を開いちゃったね」
小春「生きとし生けるものは大体食べれるし、大体美味しかったよね」
翠「蛇、蛙なんかは普通に肉だったし」
ミネル「ふふふ…」スーッ
小春「あ、ミネル様」
翠「もう何でも来いって感じですよ!」
ミネル「2人は様々な困難を乗り越えて絆を深められたみたいだね」
ミネル「これなら2人の魂も問題無いだろうし、きっとこれからも一緒に居られるハズだよ」
小春「…?どういう事ですか?」
ミネル「小春の強い想いが翠を救ったけど…これからどうなるか心配だったの」
ミネル「だから2人には想いが途切れないように今よりも仲良くなって欲しかったんだ」
23: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:36:39 ID:DBo
ミネル「ほら、あなた達の世界で絆を深めるには"同じ釜の飯を食べる"っていうのをするんでしょ?」
小春「だからあんな嫌がらせみたいな選択肢を…」
ミネル「嫌がらせじゃないよ」
ミネル「あれは私が、あなた達が変な物を食べてヒーヒー言ってるのを見てハァハァしたかっただけだから」
翠「なおたちが悪いわ!」
ミネル「じゃあ最後、今日1日頑張ったご褒美として2人にはDXパフェを用意したんだけど…」
ミネル「小春が翠に"あーん"してあげる?」
ミネル「それとも翠が小春に"あーん"してあげる?」
ミネル「勿論、どちらも選ばないで普通に食べるというのも選べるけど…」
小春「それなら…ね?翠」
翠「だね!小春!」
24: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:37:23 ID:DBo
小春&翠「ミネル様と三人で分けあって食べる!」
ミネル「2人とも…!」
小春「ミネル様もわたし達のかけがえのない人ですから!」
翠「そうそう!もう親友みたいなもんだからね!」
ミネル「ふふ…嬉しいな」
ミネル「ありがとう、小春、翠」
ミネル「でも私は女の子がイチャイチャしてるのを見たいだけだから一緒に食べるとかそういうのはいいかな」
小春&翠「台無し!」
END
25: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/04(木)18:39:54 ID:DBo
最後まで読んでいただきありがとうございます
エピソードキラル、大団円で終わって良かったですね
小春と翠、そしてミネルがストライカーとしてエテルノにやって来るのが楽しみです
ではまた
ミネル「飯時の分水嶺」[スクストSS]