SS速報VIP:パタリロ「他人の気がしませんなあ」 ほむら「誰の顔がつぶれあんまんよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322300494/1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:41:39.67 ID:xxATwpR90
・パタリロ!×魔法少女まどか☆マギカの誰特クロス
・短い
・原作からお約束ギャグをパクりまくりの駄文。地の文なしでいくけど、パタリロ風ナレーションは入ります
・激しくキャラ崩壊、その他色々崩壊。寒いギャグ注意
・タマネギの番号を考えるのがめんどいので、タマネギは全員『タマネギ』表記
・落語はたまに聞くけど、詳しくないです
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:42:34.27 ID:xxATwpR90
常春の国 マリネラ
タマネギ「殿下、なんですそれは?」
パタリロ「バンコラン菌を遺伝子操作して造った、ゆるゆり菌だ」
タマネギ「それは臭そうですね」
パタリロ「そうか?」
タマネギ「だって下痢が垂れ流しになるんでしょう?」
タマネギ「ゆるゆる菌」
タマネギ「きたなー」
ドカッ!
パタリロ「ゆるゆりだと言っとろーが!!」
タマネギ「ゆるゆり菌ー? なんなんですかそれは?」ゾロゾロ
パタリロ「お前達も知っている通り、バンコラン菌に感染すると同性愛者になってしまう」
タマネギ「ええ、よーく存知あげております」
タマネギ「わたしら、それで満足してますんで」
パタリロ「本来、バンコラン菌は美青年にしか感染しない」
パタリロ「それを改造することで、十代の女性にしか感染しないようにしたのだ」
パタリロ「つまり本来なら、どうしようもない変態色魔を量産することしかなかったこのバンコラン菌を」
パタリロ「美しい百合の園を生み出す有意義な存在に変貌させたのだ」
タマネギ「ひどい言われようだぞ」
タマネギ「美しい百合の園、それでゆるゆり菌ですか」
タマネギ「余談だけど、百合という言葉は雑誌『薔薇族』が生み出したんだってね」
タマネギ「男の子同士を表す薔薇に対して、女の子同士は百合か」
パタリロ「全く。ストレートにホモだのレズだの言えばいいのに、良い方にまわりおって」
タマネギ「それはともかく、殿下」
タマネギ「たとえ男性同士が女性同士に代わったとしても、有意義とはいえないんじゃ」
パタリロ「一つだけ違いがある」
タマネギ「なんです?」
パタリロ「今のご時勢、百合は儲かるんだ」
タマネギ「やっぱりそこに帰結しますか」ガクッ
タマネギ「まあ確かに」
タマネギ「一昔前までは、アニメといえば何でモテるのかわからない冴えない男のハーレム話がブームの中心だったのに」
タマネギ「最近では男を徹底的に廃して、女の子同士の淡い友情というか、愛というか、そういうのを売りにしてるもんね」
タマネギ「それで、百合で何か一儲け考えているんですか?」
パタリロ「まあ、そこは後付の理由だがな」
パタリロ「本当はこの前、日本を散歩していたとき、暇だったから片手間で造っただけなんだ」
タマネギ「また仕事をサボって、ハタメーワクなものを……」
タマネギ「存在そのものがハタメーワクだから」
パタリロ「誰の顔がハタメーワクだって?」
タマネギ「いえ、滅相も御座いません」
パタリロ「全く。それでまあ、僕が群馬に行ったときの傑作な話があるんだが」
パタリロ「聞きたいか?」
タマネギ「いえ、別に」
パタリロ「まだ、死にたくないだろ?」
タマネギ達「タマネギ部隊一同、謹んで拝聴いたします」ハハァー
パタリロ「あれは僕が間者猫と、群馬の秘湯巡りに行った帰りだった……」
─────────── … ……
_________
___ _
__
パタリロ「いやー、やっぱり群馬のワイン風呂コーラ割りは血行の促進に効く!」ハッハッハ
間者猫「マッタクダネー」
パタリロ「どうして半角カナで喋っているんだ?」
間者猫「SSトイウバイタイデハ、コレガイチバン、シックリクルンダ」
パタリロ「さよけ」
ほむら「うう……キュゥべえとまどか達を接触させてしまったわ……」
ほむら「おまけに、今回も巴マミと美樹さやかに嫌われてしまったし」
ほむら「まあ、それはどうでもいいんだけど、まどかにも近寄りがたくなってしまったわ」
ほむら「ああ! まどかチュッチュしたい! ペロペロしたいわ!」
パタリロ「そんなあなたに朗報です」
ほむら「わっ! 誰なのあなた!」
パタリロ「マリネラ国王、パタリロ・ド・マリネール8世です。以後お見知りおきを」
間者猫「ボクハ、カンジャネコ」
ほむら「王様? そんな人が私に何の用なの?」
パタリロ「いえね、あなたの顔を見ていると、何やら他人の気がしない親近感がわいてきて」
ほむら「誰の顔がつぶれあんまんよ!!」
間者猫「イヤ、ドチラカトイウト、ホームベース」
ほむら「何なのよあなた達!」
パタリロ「何やら意中の人がいるご様子で。しかも相手は自分と同性だとか」
ほむら「そ、それは……!」
パタリロ「このゆるゆり菌を使えば、あなたの夢が叶いますよ」
ほむら「ゆ、ゆるゆり菌?」
パタリロ「この菌を女の子に振りかけると、その娘は女の子が好きになってしまうのです」
ほむら「ほっ、本当に!?」キャホーイ
パタリロ「まさかこんなに喜ぶとは思わなかった。やはり変態色魔ってのはどこの国でも同じなんだな」ヒソヒソ
間者猫「シー!」
ほむら「何か言った?」
間者猫「イエイエナニモ」
パタリロ「そういえばあなたのお名前は?」
ほむら「私は暁美ほむら」
パタリロ「なるほど。ホモだ、ですか。どうりで同性が好きなんですね」
ほむら「ホモじゃないわよ!」
_________
___ _
__
次の日 学校
ほむら(このゆるゆり菌をまどかに振りかければ、まどかはガチレズになるのね)
ほむら(あとは私のがんばりで、まどかを私に夢中にさせるわ!)ホムー
ほむら(時を止めて、まどかの頭上に振りかけて……)
ほむら(そして時は動き出す)
さやか「それで恭介のやつったらさー」
まどか「あはは、さやかちゃんったらー」
まどか「あ、ほむらちゃんだ」
さやか「ほっときなさいよ、あんなやつ」
まどか「さやかちゃん、そんな事言わないで……ん……」
さやか「まどか、どうかしたの?」
まどか「いや……何でもないよ」
まどか(どうしたんだろ……さやかちゃんがいつもより可愛く見える)
まどか(いや、さやかちゃんだけじゃない……クラス中の女の子が可愛く見えるよぉ……)
さやか(あれ何か変……)ムズムズ
ほむら(効いているようね)ホムホム
病院
QB「グリーフシードだ! 孵化しかかってる!」
さやか「まどかはマミさん呼んできて! アタシはこいつを見張ってる!」
まどか「そんな!」
さやか「いいから!」
まどか「わかった!」タタタタタ
シャルロッテ結界内
キュゥべえ「怖いかい? さやか」
さやか「そりゃ、当然でしょ」
キュゥべえ「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど」
さやか「いざとなったら頼むかも」
ほむら(ここで巴マミを助けて、まどか達の信頼を回復したいわね)コソコソ
パタリロ「どうです? 首尾は」
間者猫「ドウモ」
ほむら「わっっっ!!」
パタリロ「若いお嬢さんがデカイ声張り上げてはしたない」ハハハハ
間者猫「キミノセイダヨ」
ほむら「何でここにいるのよ! っていうか結界内に……!」ヒソヒソ
パタリロ「そりゃあ、上手くやってるか、一応心配になって見にきたんでしょうが」
パタリロ「それにしてもなんですな。ここはいたる所にお菓子があって、素晴らしい」モグモグ
ほむら「ちょっ! 魔女の結界内にあるものを食べて、どうなってもしらないわよ!」
パタリロ「ほう。河西さんや宮本さんですか」
ほむら「バレーボールブームの火付け役になり、『東洋の魔女』と恐れられたバレーボールチームなんて知らないわよ!」
パタリロ「魔女っ子メ~グ~ちゃん♪」
ほむら「だから知らないってーー!!」
ほむら「そうじゃなくて! 魔女は魔法少女の敵! 恐ろしい存在よ!」
さやか「ん? 何か叫び声が聞こえた?」
QB「さあ」
ほむら「しー! しー!」
パタリロ「大きい声出したのは自分でしょうに」
ほむら「誰のせいよ!」
パタリロ「それで? 魔女とか魔法少女とかって一体何です」
ほむら「それは……」
QB「グりーフシードが動き始めた!」
シャルロッテ「モグモグ」
QB「でた! 魔女だ!」
さやか「ひえええええ!!」
ほむら(ちっ……! 本当はまどかに、いいところ見せたかったけど、やるしかない!)
ほむら「てぇい!」ダダダダダダ
ほむら「逃げなさい!」
シャルロッテ「キャッ!」
さやか「転校生!?」
パタリロ「おおお!」
シャルロッテ第二「アーン」グイーン
ほむら「気をつけて!」
さやか「わわわわわわ」アセアセ
パタリロ「おお、何か恵方巻きが食べたくなってき……」バクン!!
ほむら「ちょっと!」
間者猫「パタリロクンガ、タベラレタ!!」
シャルロッテ第二「アーウマカッタ……ウグッ!?」
ほむら「どうしたの!?」
シャルロッテ第二「ウグググググ……」
シャルロッテ第二「」カーペッペッ
おお、なんということであろう!
たとえフグの毒や放射性物質を摂取しても平気な、未知の生化学を持つパタリロを食べることは
たとえ魔女であろうとも、無理だったのだ!
間者猫「サスガ、パタリロクン」
パタリロ「じゃかあしい! 死んでしまうわ!!」ベトー
ほむら「本体は……そこね!」チュドーン!
シャルロッテ「キャー」
ほむら「あなた、平気なの?」
パタリロ「全く! 僕だから無事だったものの、どうしてこんな危険なことをやってるって教えてくれなかったんだ!!」
ほむら「聞かれなかったもの」
パタリロ「ウガーッ!!」パタパタパタ
さやか「あの」
ほむら「何?」
さやか「転校生、助けてくれてありがとね」
さやか「あたし……あんたのこと誤解していたよ、ごめんね///」カァァァ
ほむら(なんだか全くいらないフラグが立ってしまった気がするわ)
マミ「遅れてごめんなさい!」
まどか「あれ? ほむらちゃん?」
さやか「あっ、マミさん、まどか。転校生が助けてくれたんですよー」
マミ「そうなの?」
まどか「やっぱり、ほむらちゃんは優しい子だったね」ティヒヒ
マミ「そっちの子は?」
パタリロ「マリネラ国王のパタリロ・ド・マリネール8世です。僕のことは殿下とでも陛下とでも、お好きなように」
ほむら「ただの、つぶれあんまんで十分よ」
パタリロ「くぉらー! おのれら人のこと言える面かー!」
間者猫「ボクハ、カンジャネコデス。ヨロシク」
まどか「わぁ、かわいい猫さん!」
─────────── … ……
マミホーム
パタリロ「秘境異次元ごっこ! 素直になれない幼馴染、禁断の告白の巻き!」
パタリロ「櫻子! わたくし、ずっとあなたのことが好きだったの!」
QB「向日葵! 実はあたしもずっと向日葵のおっぱい揉みたいって思ってた!」
QB「おっぱいばいーん! ばいーん!」バイーン
パタリロ「それで? 魔法少女と魔女というのは何なんだ?」キリッ
QB「」
パタリロ「秘技、取り残し」フフフ
ほむら「何をやってるのよ何を」
パタリロ「急に懐かしのネタをやりたくなったのだ。それで魔法少女とは何なんだ」
マミ「かくかくしかじか」
ほむら「まるまるうまうまよ」
パタリロ「ふーむ、そんなファンタジックなものが実在していたとはな」ムシャムシャゴクゴク
パタリロ「紅茶とケーキおかわり!」
マミ「はいどうぞ」
さやか「はやっ!」
パタリロ「早いのが取り柄、圓蔵か新幹線か」ゴクゴクゴクズズズー
間者猫「スコシハ、エンリョシナヨ」
パタリロ「しかし、魔女と戦う運命を背負う代わりに、願いを何でも一つ叶えてくれるのか」
パタリロ「おい! 僕が契約してやるから願い事を叶えてくれ!」
QB「」
パタリロ「まだ立ち直ってない」
間者猫「イガイト、メンタルガヨワインダネ」
ほむら「どっちにしろ男は契約できないわよ」
マミ「とにかく、これからは共闘するってことでいいのよね? 暁美さん」
ほむら「ええ、構わないわ」
さやか「うーん……やっぱりあたしも契約しようかな」
ほむら「駄目よ! 危険よ!」
まどか「やっぱり上条君の腕を直したいの?」
さやか「そうだねぇ……」
パタリロ「上条君とは?」
さやか「あたしの幼馴染の上条恭介。事故にあって腕が動かなくなっちゃったんだ」
パタリロ「なんと! それじゃ君は、寿限無、寿限無、五劫の擦り切れず」
パタリロ「海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪柑子」
パタリロ「パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ」
パタリロ「グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の恭介君を助ける為に契約をするというのか!」
ほむら「」シラー
パタリロ「うけなかったか」ウーム
ほむら「人の不幸をちゃかすんじゃないわよ!」
パタリロ「ちょっとした茶目っ気じゃないか」
まどか「私も落語の『寿限無』好きだよー」ティヒヒ
ほむら「こいつの話にのらないでー!」ホムホムホム
さやか「でも、やっぱりその、転校生と仲良くなりたいというか、ってか付き合いたいっていうか……」ゴニョゴニョ
ほむら「何? 最後聞こえなかったわ」
さやか「う、うるさーい! と、とにかくあたしのことはあたしが決める! あんたの指図は受けなーい!」
マミ「美樹さん、今更私が言っても説得力ないけど、やっぱり危険だし、私からもお勧めはしないわ」
ほむら「……」
ほむホーム
ほむら「今日は思わぬ方向に話が転がったわね、ところで」
ほむら「どうしてあなた達がここにいるのかしら」
間者猫「オジャマシテマス」
パタリロ「いいじゃないか。宿泊料を浮かせたいのだ」
ほむら「誰もこの街に滞在しろだなんて頼んでないわ! さっさと国に帰ればいいじゃない!」
パタリロ「暇なんだ」
ほむら「はあ?」
パタリロ「それに帰ったらタマネギ達に仕事をさせられるから、帰りたくないんだ!」
ほむら「それって暇じゃないんじゃない」
ほむら「もう……だったら私達の魔女退治を手伝いなさいよ。あなたは人並みはずれた能力を持ってるのでしょう?」
パタリロ「嫌だ! どうして僕がそんな危険なことをしなくちゃいけないんだ!」
ほむら「タダでここに泊まる気!? いいじゃない! どうせあなた、殺しても死にそうにないし」
パタリロ「くぉらー! どういう意味じゃい!」
ほむら「ところで、一つ聞きたいのだけど」
ボキッ!!
パタリロ「突然、話の腰を折るな!」
ほむら「あら、話に腰があるの? 話も腰痛で苦しんだりするというの?」
パタリロ「おじさん、そういう言い方する娘は嫌いじゃないよ」
ほむら「光栄ね」
パタリロ「それで何が聞きたいって?」
ほむら「美樹さやかよ。私はちゃんとまどかにだけ、ゆるゆり菌を振りかけたのに」
ほむら「何で美樹さやかまでガチレズになってるのよ! 今日、美樹さやかが私を性的な目で見ていたわ!」
パタリロ「さすが変態色魔。そういうのには敏感なんだな」
ドカッ!!
パタリロ「いやなに。この細菌は空気感染するんだ」
パタリロ「だから鹿目まどかと接触の多い人間にも感染しててもおかしくない」
ほむら「空気感染するって、あなた言わなかったじゃない」
パタリロ「聞かれなかったから」
ほむら「うがーー!!」ホムホムホムホム
ほむら「決めたわ! 何としても、あなたにはワルプルギスの夜まで付き合ってもらう!」
パタリロ「何だそれは」
ほむら「最強最悪の魔女よ」
パタリロ「逃げろー!!」
ほむら「逃がすか!」ガシッ!
ほむら「いいから協力しなさい! あなたがいれば、もしかすると今度こそワルプルギスを倒すことができるかもしれない!」
ほむら「協力しないと、マスコミに、マリネラ国王が見滝原でバイオテロを敢行したってタレこむわよ!!」
パタリロ「うわーん!! 僕が何をしたっていうんだー!」
パタリロ「観光を敢行」
パタリロ「なんちゃって」
ドカッ!!
ほむら「はあ、はあ……」
パタリロ「それで? 今度こそ倒すことができるとはどういうことだ? 今までにも現れたことがあるのか、その」
パタリロ「ワルワルブス。じゃなくワリュピュリュビス。あれ?」
ほむら「ワルプルギス」
パタリロ「マチュピチュキス」
ほむら「ワルプルギス」
パタリロ「涙のキッス」
ほむら「マチュピチュキス」
パタリロ「だからワルプルギスだろう」ハッハッハ
ほむら「どういう耳をしているの!!」
パタリロ「こういう耳」
間者猫「マタ、フルイネタヲ」
ほむら「……! ……! ……!」ガン! ガン! ガン! ←(机を叩いてる音)
パタリロ「で? どうなんだ。今までにも現れたことがあるのか」
ほむら「問題はそこよ」
パタリロ「どこだ」キョロキョロ
ほむら「放してー! 一度コイツを蜂の巣にしないと気がすまない!!」ホムー!
間者猫「マアマアマア、オサエテオサエテ」
パタリロ「まあまあ、そんなにすぐイライラするのは体によくない」
パタリロ「ここはひとつ、体に良い踊りをお教えしましょう」
ほむら「はあ?」
パタリロ「さあ皆さん! お手を拝借」
パパンがパン!
だっれが こっろした クックロービン!
間者猫「ア、ソーレ!」
だっれが こっろした クックロービン!
ほむら「あ、そーれ!」
ほむら「なっ!? 体が勝手に動いてしまった……!」
パタリロ「そういえば昔、クックロビン音頭が廃れた後に、ありが十ならいもむしゃ二十音頭ってのを考えたのだが」
パタリロ「一体どれだけの人が覚えているのだろうか」ウーム
間者猫「フルイナァ」
ゴチンッ!
ほむら「何の話をしているの!!」
ほむら「う……うう……! だから、だからね……!」
ほむら「私は! 未来から来たの!」
パタリロ「なんと……! するとお前はスーパージェッター!」
パタリロ「みらいのくにから~~やってきた~~♪ ちえとちからとゆうきのこ~~♪」
ほむら「中学生が1965年に放送してたアニメなんて知らないわよーー!!」ホムホムホム
ほむらの話はこうだった
ほむらは元々体が弱く入院をしていたのだが、退院してまどか達の学校に通うことになったのだ
しかし、病院暮らしが長かった為に勉強も運動もダメダメで、友達もできずに死にたい、と思っていたときに魔女に襲われたというのだ
そんなときに、助けてくれたのが魔法少女である巴マミと鹿目まどかその人だった
ところが、最悪の魔女・ワルプルギスの夜との戦いでマミは死亡、程なくまどかも死んでしまったのだ
そして、ほむらは『まどかとの出会いをやり直したい』という願いで契約し、魔法少女になり、時間遡行の力を手に入れたのだという
ところが、次の時間軸でワルプルギスとの戦いの折に、今度はまどかが魔女となってしまったのだ
魔女とは、魔法少女の成れの果てで、魔法少女が絶望すると魔女に変貌するという
そして、まどかは魔法少女として抜群の素質をもっている代わりに、最悪の魔女になるというのだ
魔法少女と魔女のカラクリ。キュゥべえの陰謀に気付いたほむらは、まどかが生存する未来をつくるために、何度も時間ループを繰り返しているのだった
パタリロ「何だって!? ソウルジェムが魔法少女の本体で、肉体はもぬけの殻だっていうのか!」
ほむら「そうよ。まあゾンビのようなものね、魔法少女って」
パタリロ「うーむ。どうして少女趣味なファンタジーにそういうブラックな設定をもってくるんだ」
ほむら「でも、あなたを見ていると、魔法少女の方がよっぽど人間らしいと思えてくるわ」
パタリロ「くぉらー! どういう意味じゃい!」
間者猫「マアマア」
パタリロ「それで? 魔法少女が絶望すると魔女になってしまうのか」
ほむら「その通り。希望が絶望に相転移する際に膨大なエネルギーが得られて、それをインキュベーターが回収しているのよ」
パタリロ「昔喫茶店で流行ったビデオゲームか」
ほむら「え?」
パタリロ「インベーダー」
間者猫「ウワァ、ベタナネタヲ」
ほむら「インキュベーター!! キュゥべえのことよ!!」
パタリロ「だからそう言ったじゃないか」ハハハハ
ほむら「……! ……! ……!」ガン! ガン! ガン!←(繰り返しになりますが、机を叩く音)
間者猫「イグスリ、ノミマス?」
パタリロ「まあ、胡散臭いやつだとは思ったんだ。姿かたちがあまりに思春期の少女のツボをつきすぎている」
ほむら「キュゥべえの見た目にだまされる魔法少女は後を絶たないわ」
パタリロ「しかし感情エネルギーか……考えたな」
パタリロ「僕もクリーンで無尽蔵に使えるエネルギーについてはいろいろ研究したが」
パタリロ「人間の感情をエネルギーに転用しようなんぞ、ついぞ思わなかったわい」
ほむら「クリーンだろうが無尽蔵だろうが、人の命を犠牲にするのは間違ってる」
パタリロ「それには僕も同意見だ。わかった、君達に協力しよう」
ほむら「本当!?」
間者猫「モウケニナラナイコトヲヤルナンテ、キミラシクナイナ」
パタリロ「まあ、乗りかかった船だ」
ほむら「この話は他言無用よ。大抵の魔法少女は、真実を知るだけで絶望してしまうから」
次の日・学校
ほむら(何だか教室の空気が色めいているわ)
ほむら(そこら中で、女の子同士がイチャイチャしてるし)
ほむら(ゆるゆり菌がクラス中に蔓延してしまったのね……)
まどか「あ、ほむらちゃんおはよー」ティヒヒ
さやか「転校生ー! 転校生はアタシの嫁になるのだー!」
仁美「いけませんわ、それは禁断の恋の形ですのよぉー!」キマシタワー!
まどか(ほむらちゃんかわいいなあ……あ、でもマミさんも捨てがたいかも)ウェヒヒヒ
ほむら「……」
そして、パタリロの魔女狩りを手伝う日々が始まった
パタリロ「死後の話をします」
パタリロ「あの世ー!」
エリー「キャァー」チュドーン!
恐るべき力をもつ魔女達であったが
パタリロ「隣の空き地に塀ができったってね!」
エルザマリア「ヘェー?」
パタリロ「ブロック!」
間者猫「ヒッサツ! カンジャネコ!」
エルザマリア「ギャァー」ドギャァーン!
パタリロ達の持つ人間離れ(&猫離れ)した能力の前に為す術もなく倒れていった
パタリロ「ふう。魔女と言っても大したことはないじゃないか」
パタリロ「これなら、そのアルハンブラの思い出とやらも楽勝だな」タッハッハ
間者猫「ワルプルギスダッテバ」
ほむら「……」ムズムズ←(ツッコもうとしたが、無駄だと気付いてこらえている)
ほむら「……油断しないで、ワルプルギスの強さは別格よ」
ほむら(とはいえ、本当に今回はいけるかも)
ほむら(邪魔な美樹さやかも、上条恭介にこだわらなくなったおかげで、契約しないし)
さやか「ほーむらー! チュウしよーよー!」
まどか「もうさやかちゃんたらー」ウェヒヒ
さやか「決めた! アタシ、キュゥべえと契約して、ほむらを彼女にする!」
ほむら(前言撤回。やっぱ今始末しようかしら)
ほむホーム
パタリロ「腹が減ったー!」
ほむら「ちょっと待っててよ! ただでさえ大量に作らなきゃいけないのに!」ドッセイ!
パタリロ「待て、何を作っている?」
ほむら「え? それは……」
パタリロ「まさか、またオムライスを作って、ほむライスとか言うんじゃないだろうな?」
ほむら「贅沢言える立場か! 黙って食いなさい!」ドゲシ!
パタリロ「僕は国王だから舌が肥えているのだー!」
ほむら「肥えているのはおのれの体だー!!」ボカッ! ボカッ!
間者猫「ボクハ、カツオブシガアレバ」
マミホーム
ほむら「ワルプルギスの夜が来るわ」
マミ「何よ、やぶから棒に」
パタリロ「いいえ、壁から釘です」
ほむら「落語の粗忽の釘なんて知らないわよ!!」ドカッ!
マミ「あなたも大分毒されてきてるわね」
ほむら「自分で自分が嫌になるわ……」
マミ「それで? どうしてあなたにそんなことがわかるの? って聞いても、どうせ教えてはくれないのね」
ほむら「悪いけど」
マミ「それで、どうしようというの?」
ほむら「佐倉杏子を仲間に引き込む」
マミ「佐倉さんを? あなた佐倉さんと知り合いだったの?」
ほむら「違うわ。私が一方的に知ってるだけ」
マミ「確かに、彼女がいれば心強いけど……協力してくれるかしら」
ほむら「グリーフシードをいくらか渡せば協力してくれるんじゃないかしら」
マミ「そんなにチョロイ女じゃないでしょ」
ほむら「まあ何とかなるでしょ」
ほむら「あんたも協力しなさいよ」
パタリロ「全く、何で僕がそこまで」ゴクゴクムシャムシャズズー
ほむら「紅茶とケーキを食べた分働きなさい!」
間者猫「ダカラ、チョットハエンリョシナッテ」
パタリロ「おおかあくわねえ」
ほむら「……」シラー
パタリロ「……」←(素晴らしいギャグの切り返しに感動して言葉もでないのだろうと思っている)
ほむら「……」←(どうせまた落語ネタなんだろうと気付いたが、興味ないから無視している)
マミ「……」←(変な空気に戸惑っているが、せっかく家に友達が遊びに来てくれるようになったので、下手に口は出さないようにしている)
間者猫「……」←(カツオブシ食べたいなと思っている)
風見野
杏子「なんだぁー? 久しぶりだね、マミ」
マミ「久しぶりね、佐倉さん」
杏子「今更アタシに何の用さ?」
ズイッ
杏子「ん? 急に目の前が真っ暗になった……」
パタリロ「えい! パタちゃんのお尻(はぁと)」キャピッ
杏子「……!?」
杏子「ちょ! ぷはぁ! 離れろ!」
杏子「ちょっと! 何なのさ、このガキは!!」
パタリロ「パタリロ・ド・マリネールという者です。あなたは?」
杏子「あー、アタシ? アタシは佐倉杏子。魔法少女だよ」
パタリロ「僕はどちらかというと、かしわ餅の方が好きだが」
杏子「はあ?」
パタリロ「だって、桜餡子でしょ?」
杏子「きょうこ! あんこじゃなくてきょうこ!!」
杏子「ちょっとマミ! 本当何なのさ、このガキは!」
マミ「これでも一応、どこかの国の王様らしいわ」
杏子「はあー? 王様ぁ?」
ほむら「それはひとまず」
ほむら「置いとい」
ほむら「手」
マミ「本当、毒されてるわね」
ほむら「もうすぐ、見滝原にワルプルギスの夜が来る。私達と一緒に戦ってほしいの」
杏子「ワルプルギスの夜ぅ? あんたは何なのさ、今のマミの相棒?」
ほむら「別にそんなんじゃないわ。でも」
ほむら「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわね」
杏子「はいお疲れっしたー、さいならー」ノソノソ
マミ「暁美さん! 真面目にやりなさい!」
ほむら「うわーん! そんなつもりじゃなかったのにー!」ホムホムホム
ほむら「ちょっと! 何とかしなさいよ!」
パタリロ「何で僕が」
ほむら「あんたが杏子をおちょくったのがいけないんでしょうがー!!」
パタリロ「仕方が無いな。それ!」ポイッ!
ばしゃっ!
杏子「うぇっぷ! 何これ! 何ぶっかけたのさ!」
パタリロ「ふっふっふ、高濃度のゆるゆり菌だ。さらに!」
パタリロ「このバンコランの眼力を再現したコンタクトレンズを、マミに装着させる!」
マミ「えっ!?」ソウチャク!
パタリロ「それで杏子を見つめてみろ!」
マミ「ええ……」ジー
シュボッ!
杏子「あ……! ああ……!」ドキーン!
杏子「マミさん! 抱いて!!」ガバッ
マミ「」
ほむら「ちょっと、どうなっているのよあれ」
パタリロ「美少年キラーの異名を持つ、とある変態色魔の眼力を模倣したコンタクトレンズだ」
パタリロ「勿論この場合、装着する者に少女趣味がないと、眼力も意味は無いが」
パタリロ「当然、巴マミもゆるゆり菌に感染してるだろうから、効果があると思ったんだ」
ほむら「ちょ! そんな良いものがあるなら、何で今まで隠していたのよ!?」
パタリロ「聞かれなかったから」
ほむら「もーう! 答えがわかってるのに聞いてしまったわー!!」ホムホムホム
ほむら「後で私にもそのコンタクト寄越しなさいよ!」
パタリロ「それはやめておいたほうが」
ほむら「まだ死にたくないでしょ?」カチャ
パタリロ「まあなんだ」
パタリロ「わかったから、そのベレッタM92Fをおろしたまえ」
杏子「本当はずっと、またマミさんとコンビ組みたいと思ってたんだ!!」
杏子「マミさんの為なら何でもする! 抱いてー!!」
マミ「」
その後
ほむら「というわけで佐倉杏子が仲間になったわ……」
杏子「マミさーん! マミさーん!」ガバチョー
マミ「」
まどか「情熱的な人ですね」ティヒヒ
さやか「あたしはほむら一筋だから、安心してよほむら!」
ほむら(頭が痛い)
ほむら「そういえばマミの目を見たら、まどかもさやかも眼力にやられちゃうんじゃ……」ヒソヒソ
パタリロ「まどかとさやかには、眼力をシャットアウトするコンタクトを渡しといたから大丈夫だ」ヒソヒソ
ほむら「あと、何故私には眼力が効かないのかしら、助かってるけど」ヒソヒソ
パタリロ「元々変態色魔だからじゃないか?」ヒソヒソ
ほむら「誰が変態色魔よ!」
パタリロ「そのものズバリだろーがー!」
ワルプルギス当日
マミ「うふふ」ツヤツヤ
杏子「ふわ~あ」ツヤツヤ
ほむら「昨夜は お楽しみ でしたね」
ほむら「って、そうじゃなくて! 今日はワルプルギスが来るのよ!!」
杏子「大丈夫、大丈夫」
マミ「ベテラン魔法少女が3人もいれば、何とかなるわよ」
ほむら「何よあれ、巴マミも乗り気じゃない」
パタリロ「元々素質があったんじゃないか?」
パタリロ「プレイボーイならぬプレイガールだな」
ほむら「こんなんで、本当に大丈夫ー!?」ホムホムホム
パタリロ「まあまあ。今日の為に、僕も超科学兵器を沢山用意したんだ」
パタリロ「矢でも鉄砲でも持ってこーい!!」タッハッハ
間者猫「ボクモ、オヨバズナガラ、テツダウカラネ」
ほむら「来たわ!!」
ワルプルギス「アハハハハハハ」ドーン
パタリロ「」
間者猫「」
ほむら「どう? あれが超弩級の魔女・ワルプルギスの夜よ」
パタリロ「……! ……! ……!」バタバタバタ
ほむら「何? 聞こえないわ」
パタリロ「何なんだ! あの化け物は!!」
ほむら「だから言ったじゃない。別格だって」
パタリロ「冗談じゃない! あんなのと戦ったら死んでしまう! 僕は逃げるぞ!」
ほむら「逃がすか! ここまで来たら一蓮托生よ!!」
パタリロー「うわーん!!」
戦いが始まった!
杏子「とぉりゃーー!!」ズバッ!
マミ「ティロ・ボレー!!」チュドーン!
ほむら「タンクローリーよ!!」ドカーン!
ワルプルギス「アハハハハハハ」
魔法少女達とパタリロの攻撃がワルプルギスの夜を襲う!!
パタリロ「プロトンガンと原始分解砲のダブルパンチを喰らわせてやる!」ビーム!
間者猫「ナンダカンダデ、タタカッテルジャナイカ」
パタリロ「こうなりゃ自棄じゃわい!!」
激しい攻撃がつづく!
ベテラン魔法少女3人とパタリロの超科学兵器が次々とワルプルギスの夜に炸裂した!
しかし、なんということであろう
恐るべき防御力を持つワルプルギスの夜には傷ひとつ、ついていなかったのだ
ワルプルギス「アハハハハハハ」ズギャーン!
ほむら「きゃあああああ!!」
杏子「うわぁ!」
マミ「きゃぁぁぁぁぁ!」
ほむら「くっ……! やはりあいつには勝てないと言うの……?」
パタリロ「何てやつだ……これだけの攻撃を喰らわせてもピンピンしてるとは」
間者猫「マッタク、ハガタタナイ……」
ワルプルギス「アハハハハハハハ」
パタリロ「……ハッ」ピコーン!
パタリロ「おい! あいつは何故あんなに笑っているんだ!?」
ほむら「知らないわよ! よほど笑いの沸点が低いんじゃないの?」
パタリロ「おい! それは案外真実かもしれんぞ!」
ほむら「なっ! 何を真に受けてるの! どうするっていうのよ!」
パタリロ「見てろ! 奴を笑い死にさせてやる!」
チャンチャン♪ チャチャチャーン♪ ←(落語の出囃子)
ワルプルギス「アハハハハハハハ、アハハハハ……ハ?」ピタ
パタリロ「よく聞け! ワルプルギスの夜!! 毎度ばかばかしい笑いを一席」
ワルプルギス「アハハハハハ?」
パタリロ「わたくしどもの業界では不精者、なんてよく言いますが、不精会というのを……」
ワルプルギス「アッハハハハハハハハ」
パタリロ「なんでい? 藪から棒に。いいや、壁から釘です」
ワルプルギス「アハハハハアッハッハッハッハ」
パタリロ「馬鹿だねお前さん、親を忘れるやつがあるかい」
パタリロ「いいえ、酒を飲んだら我を忘れます」
パタリロ「おあとがよろしいようで」チャンチャン♪
ワルプルギス「アハハハハハハハハ」
杏子「本当にあんなので倒せるの~~?」
ほむら「期待はしないで」
ワルプルギス「アハハハハハハハハアハハハハハハハ……」
パタリロ「やったか!?」
マミ「うそ!?」
ワルプルギス「アハハハハハハ! アハハハハハハハ!!」ドギャーン!!
杏子「うわぁーー!」
ほむら「さっきより攻撃が激しくなってるーー!!」
マミ「避けきれない!」
ドカァーーーーーーン!!
ほむら「くっ……!」
杏子「やべ……もう……」
マミ「限界……」
パタリロ「いかん!」
パタリロ「このままではソウルジェムが濁って、魔女化してしまうぞ!」
マミ「え?」
パタリロ「あ」
ほむら「馬鹿!!」
マミ「み……」
パタリロ「み?」
マミ「みんな死ぬしかないじゃない!!」ドタバタ!
杏子「わー! マミさん落ち着いてー!!」ガシッ!
ほむら「ちょっとぉー! どうするのよ!」
パタリロ「つい口が滑ったんだー!」ウワーン!
まどか「みんな!」
さやか「大丈夫!?」
ほむら「あなた達……! 危険だから避難所にいなさいって言ったでしょ!」
さやか「だって、ほむらが心配だったんだもん!!」
ほむら「さやか……」
まどか「私……! 魔法少女になる!」
ほむら「駄目よ! それだけは……!」
ワルプルギス「アハハハハハハハ」ゴゴゴゴゴゴゴ
まどか「魔法少女は魔女になるっていうんでしょ!?」
まどか「だったらワルプルギスを倒して、魔女になる前に自分でソウルジェムを砕くから!」
ほむら「ふざけないで! 駄目なものは駄目よ!!」
パタリロ「そうか!」ピコーン!
パタリロ「いや! いいぞ! そのまま契約して魔法少女になってしまえ!」
ほむら「何を言っているの!?」
パタリロ「ただし、少しの間だけ、魔女にならないように時間を稼いでいてくれ!」
パタリロ「僕は準備を整えてくる!」カサササササササ……
ほむら「ちょ! 行ってしまった……」
まどか「キュゥべえ! 私、魔法少女になる!」
まどか「みんなを助けたい! みんなを助ける力が欲しい!」
QB「君の願いはエントロピーを凌駕した!」
ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁ!!」
─────────── … ……
_________
___ _
__
魔法少女となったまどかの力は圧倒的だった
まどか「てぇぇぇい!!」
ワルプルギス「ギャアアアアアアア」
その圧倒的な力によってワルプルギスはあっけなく倒れた
しかし
まどか「くぅ…ふぁぁ……! ああ……!」ビクンビクン!
ほむら「駄目! いくらグリーフシードを使っても、ソウルジェムの穢れが止まらない!」
力を使い果たしたまどかのソウルジェムは、今にもグリーフシードへと変貌しそうだった
QB(やったね。あの人間が何か企んでいるようだけど、ただの人間にこの状況を覆すことはできないよ)
キュゥべえはパタリロをただの人間と見くびったが、それは誤りだった
科学力において、パタリロは並みの人間をはるかに上回っている
それ以外においては、人間ですらないのだが
ほむら(やっぱり今回もだめだった……ループを……)カシャ
パタリロ「はやまるなーーー!!」バタバタバタ
ほむら「パタリロ!? どこ行ってたのよ!」
パタリロ「魂抽出装置! これを造っていたんだ!」
パタリロ「ソウルジェムは魔法少女の魂で、体はただの抜け殻だと言ったな!」
パタリロ「魔法少女の魂がグリーフシードに変わるには、ソウルジェムの状態でなきゃ駄目なはずだ!!」
ほむら「そんな設定あるのかしら」
パタリロ「この際、細かいことは気にするな!!」
パタリロ「とにかく魔女化する前に、この機械でソウルジェムから魂を抽出し、もとの体に戻す!」
QB「なっ!? そんなことができるわけがない!!」
パタリロ「僕の科学力を見くびるな! 人間の魂に関してはお前達よりよっぽど心得があるわい!!」
パタリロ「それ!」スイッチオン!
ズビビビビビビ
まどか「ああ……!」
まどか「ん……あれ?」
まどか「私……どうしたんだろ?」
ほむら「まどか! 大丈夫!? 体は何ともない?」
まどか「ほむらちゃん? うん大丈夫だよ」
まどか「あれ? おかしいな、魔法少女に変身できなくなってる」
パタリロ「成功だーー!!」
マミ「人間に戻れるの……?」
QB「そんな馬鹿な……僕達の科学力をもってしても、魔法少女を人間に戻すなんて不可能なのに」
間者猫「パタリロクンヲ、フツウノニンゲンダト、カンガエタノガ、マチガイダッタネ」
パタリロ「さらに!!」
パタリロ「くぉらー! インキュベーター! お前にお客さんだぞ!」
アスタロト「お前か。人間の魂を勝手に横取りしていた不届き者というのは」
QB「誰だい? 君は」
アスタロト「魔界の大公爵、アスタロト」ゴゴゴゴゴゴ
QB(な、何だ……!? この僕がプレッシャーを感じている?)
パタリロ「お前達の企みは、既に魔界にも至高界にも通達された」
パタリロ「おとなしく手を引かなければ、魔界と至高界の両方を相手にしなければならなくなるぞ」
パタリロ「インキュベーターがいくら発達した種族であろうと、本物の悪魔や天使には勝てまい」フフフ
QB「そんなわけのわからない脅しに屈すると思うのかい?」
アスタロト「面白い、やろうというのなら相手になってやろう」ニヤリ
QB「……!」ゾクッ
QB「わかった……検討しよう」
アスタロト「素直な子は好感が持てる」
パタリロ「いやぁ、助かりました」
アスタロト「全く。下僕の分際で私を呼び出しおって」
アスタロト「もっとも、今回はお前のおかげで魂を横取りされていた原因がわかったから、許してやる」
アスタロト「それじゃ私は帰る」
パタリロ「お気をつけてー」ヒラヒラ
間者猫「カエッテクルノガ、オソイトオモッタラ、カレヲヨビダシテイタンダネ」
ほむら「……」ポカーン
パタリロ「あまりの展開の速さについていけないようだな」
ほむら「終わった、のね……」ホロッ
パタリロ「止まっていた時間がやっと動き出したんだ」
パタリロ「これからは君自身の人生を楽しむといい」
ほむら「そうね……」
ほむら「まどか! 好きよ! 愛してる!」ガバッ!
まどか「ふふふ、ほむらちゃんったらー」ポロ
パタリロ「あ! 衝撃で眼力遮断用コンタクトが……」
まどか「え?」
ほむら「え?」
マミ「」ジー
シュボッ!
まどか「……!」ドッキーン!!
まどか「マミさーん!! 抱いて!!」
マミ「あらあら、鹿目さんったら」ウフフ
杏子「おい! マミさんはアタシだけのマミさんだ!」
まどか「そんなの絶対おかしいよ! マミさんはみんなのマミさんだよ!」
マミ「ほらほら喧嘩しないの」ウフフフフフ
ほむら「ちょっとー!! どうしてくれるのよ!!」
パタリロ「僕のせいじゃない!」
ほむら「そうだ! コンタクトレンズ! マミと同じコンタクトを貸しなさい!」
パタリロ「ほれ」
ほむら「えい!」ソウチャク!
ほむら「まどか! 私の目を見て!」ガンリキ!
シュボッ!
まどか「……」
まどか「マミさーん! やっぱりマミさんが良いー!!」
ほむら「何でよー!!」ホムホムホム!
パタリロ「素質の違いだな」
パタリロ「巴マミの方が単に魅力が上だったということだろう」
ほむら「そんなのってないわー!」
さやか「ほむら! あたしはほむら一筋だから!」
ほむら「うれしくなーい!」
ほむら「全部あんたのせいよ! やっぱりマスコミにマリネラ国王がバイオテロを敢行したってタレこんでやる!」
パタリロ「うわーん!! 何でこうなるのだーー!!」
__
___ _
_________
─────────── … ……
タマネギ「それで、その後、魔法少女達はどうなったんです」
パタリロ「僕の装置で人間に戻って、幸せに暮らしている」
タマネギ「そうでしょうか、修羅場が目に見えますね……」
パタリロ「瑣末なことだ。気にするな」ハハハ
タマネギ「しかし、よく至高界や魔界が動きましたね」
パタリロ「魂の行き着く先として、魔界や至高界は絶対なのだ」
パタリロ「それに価値の高い魂を持つ歴史上の偉人も魔法少女だったりするからな」
パタリロ「あちらにとっても、看過できなかったのだろう」
タマネギ「例えば誰です?」
パタリロ「クレオパトラや卑弥呼、それにジャンヌ・ダルクなどだな」
タマネギ「うわお……中々のビッグネームが揃ってますね」
タマネギ「そんな昔から魔法少女が……」
タマネギ「しかし珍しいですね。殿下が本当に儲けにならない人助けをしただなんて」
パタリロ「誰が儲けてないと言った?」
タマネギ「え?」
QB「やあ」
タマネギ「わーーー!!」
タマネギ「インキュベーターだー!!」
タマネギ「インベーダーゲーム」
パタリロ「もうええっちゅうに!」
タマネギ「キュゥべえって魔法少女の素質がある娘にしか見えないんじゃなかった?」
タマネギ「何故我々に見えるんだ?」
タマネギ「待て、それを言うなら殿下だって」
パタリロ「えーい! 細かいことをいちいちと!」
QB「はい、約束通り装置のリース料、全部小銭で用意したよ」ジャラジャラジャラ
タマネギ「殿下、これはどういうことです?」
パタリロ「あの後、魔界・至高界とインキュベーターの間で、全ての魔法少女を人間に戻すとことが決定してな」
QB「でも僕達にそんな技術はないから、仕方なくパタリロ・ド・マリネールから装置を借りたんだよ」
タマネギ「なるほど、その代金ってわけですか……」
パタリロ「たっはっはっは! 小銭が大漁じゃー!」ジャラジャラ
QB「全く。人間のお金への執着ってのは理解できないけど」
QB「より価値のある紙幣じゃなく、硬貨にこだわるのは、もっとわけがわからないよ」
タマネギ「殿下に関していえば、確かにわけがわかりませんけどね」
QB「魔法少女達の願いも据え置きだし、僕達は人間で言うところの大赤字だ」
パタリロ「まあまあ、宇宙のエネルギー問題は、少しずつ解決していこうじゃないか」
パタリロ「君達インキュベーターも職にあぶれて大変なら、是非今度マリネラにくるといい」タッハッハ
タマネギ「マリネラは宇宙人の出稼ぎ労働者が沢山いますから」
QB「こんなの絶対おかしいよ」
結局、最後に笑うのはパタリロです
ちゃん♪ ちゃん♪
おしまい
ここまで読んでくれてありがとう!
パタリロを知ってる人がいて良かった!
パタリロなら魔法少女達を救ってくれると思って書きました
アスタロト様が実際こういう風に動いてくれるかはわかんないけど、許してね
>>111
ありがとうございます、最高の褒め言葉です
元スレ
常春の国 マリネラ
タマネギ「殿下、なんですそれは?」
パタリロ「バンコラン菌を遺伝子操作して造った、ゆるゆり菌だ」
タマネギ「それは臭そうですね」
パタリロ「そうか?」
タマネギ「だって下痢が垂れ流しになるんでしょう?」
タマネギ「ゆるゆる菌」
タマネギ「きたなー」
ドカッ!
パタリロ「ゆるゆりだと言っとろーが!!」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:44:24.35 ID:xxATwpR90
タマネギ「ゆるゆり菌ー? なんなんですかそれは?」ゾロゾロ
パタリロ「お前達も知っている通り、バンコラン菌に感染すると同性愛者になってしまう」
タマネギ「ええ、よーく存知あげております」
タマネギ「わたしら、それで満足してますんで」
パタリロ「本来、バンコラン菌は美青年にしか感染しない」
パタリロ「それを改造することで、十代の女性にしか感染しないようにしたのだ」
パタリロ「つまり本来なら、どうしようもない変態色魔を量産することしかなかったこのバンコラン菌を」
パタリロ「美しい百合の園を生み出す有意義な存在に変貌させたのだ」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:45:24.86 ID:xxATwpR90
タマネギ「ひどい言われようだぞ」
タマネギ「美しい百合の園、それでゆるゆり菌ですか」
タマネギ「余談だけど、百合という言葉は雑誌『薔薇族』が生み出したんだってね」
タマネギ「男の子同士を表す薔薇に対して、女の子同士は百合か」
パタリロ「全く。ストレートにホモだのレズだの言えばいいのに、良い方にまわりおって」
タマネギ「それはともかく、殿下」
タマネギ「たとえ男性同士が女性同士に代わったとしても、有意義とはいえないんじゃ」
パタリロ「一つだけ違いがある」
タマネギ「なんです?」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:46:39.15 ID:xxATwpR90
パタリロ「今のご時勢、百合は儲かるんだ」
タマネギ「やっぱりそこに帰結しますか」ガクッ
タマネギ「まあ確かに」
タマネギ「一昔前までは、アニメといえば何でモテるのかわからない冴えない男のハーレム話がブームの中心だったのに」
タマネギ「最近では男を徹底的に廃して、女の子同士の淡い友情というか、愛というか、そういうのを売りにしてるもんね」
タマネギ「それで、百合で何か一儲け考えているんですか?」
パタリロ「まあ、そこは後付の理由だがな」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:47:33.81 ID:xxATwpR90
パタリロ「本当はこの前、日本を散歩していたとき、暇だったから片手間で造っただけなんだ」
タマネギ「また仕事をサボって、ハタメーワクなものを……」
タマネギ「存在そのものがハタメーワクだから」
パタリロ「誰の顔がハタメーワクだって?」
タマネギ「いえ、滅相も御座いません」
パタリロ「全く。それでまあ、僕が群馬に行ったときの傑作な話があるんだが」
パタリロ「聞きたいか?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:48:15.71 ID:xxATwpR90
タマネギ「いえ、別に」
パタリロ「まだ、死にたくないだろ?」
タマネギ達「タマネギ部隊一同、謹んで拝聴いたします」ハハァー
パタリロ「あれは僕が間者猫と、群馬の秘湯巡りに行った帰りだった……」
─────────── … ……
_________
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:49:17.27 ID:xxATwpR90
___ _
__
パタリロ「いやー、やっぱり群馬のワイン風呂コーラ割りは血行の促進に効く!」ハッハッハ
間者猫「マッタクダネー」
パタリロ「どうして半角カナで喋っているんだ?」
間者猫「SSトイウバイタイデハ、コレガイチバン、シックリクルンダ」
パタリロ「さよけ」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:57:12.44 ID:xxATwpR90
ほむら「うう……キュゥべえとまどか達を接触させてしまったわ……」
ほむら「おまけに、今回も巴マミと美樹さやかに嫌われてしまったし」
ほむら「まあ、それはどうでもいいんだけど、まどかにも近寄りがたくなってしまったわ」
ほむら「ああ! まどかチュッチュしたい! ペロペロしたいわ!」
パタリロ「そんなあなたに朗報です」
ほむら「わっ! 誰なのあなた!」
パタリロ「マリネラ国王、パタリロ・ド・マリネール8世です。以後お見知りおきを」
間者猫「ボクハ、カンジャネコ」
ほむら「王様? そんな人が私に何の用なの?」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:58:19.75 ID:xxATwpR90
パタリロ「いえね、あなたの顔を見ていると、何やら他人の気がしない親近感がわいてきて」
ほむら「誰の顔がつぶれあんまんよ!!」
間者猫「イヤ、ドチラカトイウト、ホームベース」
ほむら「何なのよあなた達!」
パタリロ「何やら意中の人がいるご様子で。しかも相手は自分と同性だとか」
ほむら「そ、それは……!」
パタリロ「このゆるゆり菌を使えば、あなたの夢が叶いますよ」
ほむら「ゆ、ゆるゆり菌?」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 18:59:19.49 ID:xxATwpR90
パタリロ「この菌を女の子に振りかけると、その娘は女の子が好きになってしまうのです」
ほむら「ほっ、本当に!?」キャホーイ
パタリロ「まさかこんなに喜ぶとは思わなかった。やはり変態色魔ってのはどこの国でも同じなんだな」ヒソヒソ
間者猫「シー!」
ほむら「何か言った?」
間者猫「イエイエナニモ」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:00:13.49 ID:xxATwpR90
パタリロ「そういえばあなたのお名前は?」
ほむら「私は暁美ほむら」
パタリロ「なるほど。ホモだ、ですか。どうりで同性が好きなんですね」
ほむら「ホモじゃないわよ!」
_________
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:00:54.16 ID:xxATwpR90
___ _
__
次の日 学校
ほむら(このゆるゆり菌をまどかに振りかければ、まどかはガチレズになるのね)
ほむら(あとは私のがんばりで、まどかを私に夢中にさせるわ!)ホムー
ほむら(時を止めて、まどかの頭上に振りかけて……)
ほむら(そして時は動き出す)
さやか「それで恭介のやつったらさー」
まどか「あはは、さやかちゃんったらー」
まどか「あ、ほむらちゃんだ」
さやか「ほっときなさいよ、あんなやつ」
まどか「さやかちゃん、そんな事言わないで……ん……」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:01:55.52 ID:xxATwpR90
さやか「まどか、どうかしたの?」
まどか「いや……何でもないよ」
まどか(どうしたんだろ……さやかちゃんがいつもより可愛く見える)
まどか(いや、さやかちゃんだけじゃない……クラス中の女の子が可愛く見えるよぉ……)
さやか(あれ何か変……)ムズムズ
ほむら(効いているようね)ホムホム
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:02:44.01 ID:xxATwpR90
病院
QB「グリーフシードだ! 孵化しかかってる!」
さやか「まどかはマミさん呼んできて! アタシはこいつを見張ってる!」
まどか「そんな!」
さやか「いいから!」
まどか「わかった!」タタタタタ
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:04:04.74 ID:xxATwpR90
シャルロッテ結界内
キュゥべえ「怖いかい? さやか」
さやか「そりゃ、当然でしょ」
キュゥべえ「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど」
さやか「いざとなったら頼むかも」
ほむら(ここで巴マミを助けて、まどか達の信頼を回復したいわね)コソコソ
パタリロ「どうです? 首尾は」
間者猫「ドウモ」
ほむら「わっっっ!!」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:05:01.97 ID:xxATwpR90
パタリロ「若いお嬢さんがデカイ声張り上げてはしたない」ハハハハ
間者猫「キミノセイダヨ」
ほむら「何でここにいるのよ! っていうか結界内に……!」ヒソヒソ
パタリロ「そりゃあ、上手くやってるか、一応心配になって見にきたんでしょうが」
パタリロ「それにしてもなんですな。ここはいたる所にお菓子があって、素晴らしい」モグモグ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:06:11.39 ID:xxATwpR90
ほむら「ちょっ! 魔女の結界内にあるものを食べて、どうなってもしらないわよ!」
パタリロ「ほう。河西さんや宮本さんですか」
ほむら「バレーボールブームの火付け役になり、『東洋の魔女』と恐れられたバレーボールチームなんて知らないわよ!」
パタリロ「魔女っ子メ~グ~ちゃん♪」
ほむら「だから知らないってーー!!」
ほむら「そうじゃなくて! 魔女は魔法少女の敵! 恐ろしい存在よ!」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:06:49.93 ID:xxATwpR90
さやか「ん? 何か叫び声が聞こえた?」
QB「さあ」
ほむら「しー! しー!」
パタリロ「大きい声出したのは自分でしょうに」
ほむら「誰のせいよ!」
パタリロ「それで? 魔女とか魔法少女とかって一体何です」
ほむら「それは……」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:08:50.33 ID:xxATwpR90
QB「グりーフシードが動き始めた!」
シャルロッテ「モグモグ」
QB「でた! 魔女だ!」
さやか「ひえええええ!!」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:09:36.28 ID:xxATwpR90
ほむら(ちっ……! 本当はまどかに、いいところ見せたかったけど、やるしかない!)
ほむら「てぇい!」ダダダダダダ
ほむら「逃げなさい!」
シャルロッテ「キャッ!」
さやか「転校生!?」
パタリロ「おおお!」
シャルロッテ第二「アーン」グイーン
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:10:36.98 ID:xxATwpR90
ほむら「気をつけて!」
さやか「わわわわわわ」アセアセ
パタリロ「おお、何か恵方巻きが食べたくなってき……」バクン!!
ほむら「ちょっと!」
間者猫「パタリロクンガ、タベラレタ!!」
シャルロッテ第二「アーウマカッタ……ウグッ!?」
ほむら「どうしたの!?」
シャルロッテ第二「ウグググググ……」
シャルロッテ第二「」カーペッペッ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:11:31.70 ID:xxATwpR90
おお、なんということであろう!
たとえフグの毒や放射性物質を摂取しても平気な、未知の生化学を持つパタリロを食べることは
たとえ魔女であろうとも、無理だったのだ!
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:12:27.89 ID:xxATwpR90
間者猫「サスガ、パタリロクン」
パタリロ「じゃかあしい! 死んでしまうわ!!」ベトー
ほむら「本体は……そこね!」チュドーン!
シャルロッテ「キャー」
ほむら「あなた、平気なの?」
パタリロ「全く! 僕だから無事だったものの、どうしてこんな危険なことをやってるって教えてくれなかったんだ!!」
ほむら「聞かれなかったもの」
パタリロ「ウガーッ!!」パタパタパタ
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:14:00.83 ID:xxATwpR90
さやか「あの」
ほむら「何?」
さやか「転校生、助けてくれてありがとね」
さやか「あたし……あんたのこと誤解していたよ、ごめんね///」カァァァ
ほむら(なんだか全くいらないフラグが立ってしまった気がするわ)
マミ「遅れてごめんなさい!」
まどか「あれ? ほむらちゃん?」
さやか「あっ、マミさん、まどか。転校生が助けてくれたんですよー」
マミ「そうなの?」
まどか「やっぱり、ほむらちゃんは優しい子だったね」ティヒヒ
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:14:56.85 ID:xxATwpR90
マミ「そっちの子は?」
パタリロ「マリネラ国王のパタリロ・ド・マリネール8世です。僕のことは殿下とでも陛下とでも、お好きなように」
ほむら「ただの、つぶれあんまんで十分よ」
パタリロ「くぉらー! おのれら人のこと言える面かー!」
間者猫「ボクハ、カンジャネコデス。ヨロシク」
まどか「わぁ、かわいい猫さん!」
─────────── … ……
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:17:09.05 ID:xxATwpR90
マミホーム
パタリロ「秘境異次元ごっこ! 素直になれない幼馴染、禁断の告白の巻き!」
パタリロ「櫻子! わたくし、ずっとあなたのことが好きだったの!」
QB「向日葵! 実はあたしもずっと向日葵のおっぱい揉みたいって思ってた!」
QB「おっぱいばいーん! ばいーん!」バイーン
パタリロ「それで? 魔法少女と魔女というのは何なんだ?」キリッ
QB「」
パタリロ「秘技、取り残し」フフフ
ほむら「何をやってるのよ何を」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:18:08.96 ID:xxATwpR90
パタリロ「急に懐かしのネタをやりたくなったのだ。それで魔法少女とは何なんだ」
マミ「かくかくしかじか」
ほむら「まるまるうまうまよ」
パタリロ「ふーむ、そんなファンタジックなものが実在していたとはな」ムシャムシャゴクゴク
パタリロ「紅茶とケーキおかわり!」
マミ「はいどうぞ」
さやか「はやっ!」
パタリロ「早いのが取り柄、圓蔵か新幹線か」ゴクゴクゴクズズズー
間者猫「スコシハ、エンリョシナヨ」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:19:16.11 ID:xxATwpR90
パタリロ「しかし、魔女と戦う運命を背負う代わりに、願いを何でも一つ叶えてくれるのか」
パタリロ「おい! 僕が契約してやるから願い事を叶えてくれ!」
QB「」
パタリロ「まだ立ち直ってない」
間者猫「イガイト、メンタルガヨワインダネ」
ほむら「どっちにしろ男は契約できないわよ」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:20:35.36 ID:xxATwpR90
マミ「とにかく、これからは共闘するってことでいいのよね? 暁美さん」
ほむら「ええ、構わないわ」
さやか「うーん……やっぱりあたしも契約しようかな」
ほむら「駄目よ! 危険よ!」
まどか「やっぱり上条君の腕を直したいの?」
さやか「そうだねぇ……」
パタリロ「上条君とは?」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:21:48.00 ID:xxATwpR90
さやか「あたしの幼馴染の上条恭介。事故にあって腕が動かなくなっちゃったんだ」
パタリロ「なんと! それじゃ君は、寿限無、寿限無、五劫の擦り切れず」
パタリロ「海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪柑子」
パタリロ「パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ」
パタリロ「グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の恭介君を助ける為に契約をするというのか!」
ほむら「」シラー
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:22:56.18 ID:xxATwpR90
パタリロ「うけなかったか」ウーム
ほむら「人の不幸をちゃかすんじゃないわよ!」
パタリロ「ちょっとした茶目っ気じゃないか」
まどか「私も落語の『寿限無』好きだよー」ティヒヒ
ほむら「こいつの話にのらないでー!」ホムホムホム
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:26:16.86 ID:xxATwpR90
さやか「でも、やっぱりその、転校生と仲良くなりたいというか、ってか付き合いたいっていうか……」ゴニョゴニョ
ほむら「何? 最後聞こえなかったわ」
さやか「う、うるさーい! と、とにかくあたしのことはあたしが決める! あんたの指図は受けなーい!」
マミ「美樹さん、今更私が言っても説得力ないけど、やっぱり危険だし、私からもお勧めはしないわ」
ほむら「……」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:26:56.29 ID:xxATwpR90
ほむホーム
ほむら「今日は思わぬ方向に話が転がったわね、ところで」
ほむら「どうしてあなた達がここにいるのかしら」
間者猫「オジャマシテマス」
パタリロ「いいじゃないか。宿泊料を浮かせたいのだ」
ほむら「誰もこの街に滞在しろだなんて頼んでないわ! さっさと国に帰ればいいじゃない!」
パタリロ「暇なんだ」
ほむら「はあ?」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:28:33.22 ID:xxATwpR90
パタリロ「それに帰ったらタマネギ達に仕事をさせられるから、帰りたくないんだ!」
ほむら「それって暇じゃないんじゃない」
ほむら「もう……だったら私達の魔女退治を手伝いなさいよ。あなたは人並みはずれた能力を持ってるのでしょう?」
パタリロ「嫌だ! どうして僕がそんな危険なことをしなくちゃいけないんだ!」
ほむら「タダでここに泊まる気!? いいじゃない! どうせあなた、殺しても死にそうにないし」
パタリロ「くぉらー! どういう意味じゃい!」
ほむら「ところで、一つ聞きたいのだけど」
ボキッ!!
パタリロ「突然、話の腰を折るな!」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:29:43.92 ID:xxATwpR90
ほむら「あら、話に腰があるの? 話も腰痛で苦しんだりするというの?」
パタリロ「おじさん、そういう言い方する娘は嫌いじゃないよ」
ほむら「光栄ね」
パタリロ「それで何が聞きたいって?」
ほむら「美樹さやかよ。私はちゃんとまどかにだけ、ゆるゆり菌を振りかけたのに」
ほむら「何で美樹さやかまでガチレズになってるのよ! 今日、美樹さやかが私を性的な目で見ていたわ!」
パタリロ「さすが変態色魔。そういうのには敏感なんだな」
ドカッ!!
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:30:59.73 ID:xxATwpR90
パタリロ「いやなに。この細菌は空気感染するんだ」
パタリロ「だから鹿目まどかと接触の多い人間にも感染しててもおかしくない」
ほむら「空気感染するって、あなた言わなかったじゃない」
パタリロ「聞かれなかったから」
ほむら「うがーー!!」ホムホムホムホム
ほむら「決めたわ! 何としても、あなたにはワルプルギスの夜まで付き合ってもらう!」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:32:21.59 ID:xxATwpR90
パタリロ「何だそれは」
ほむら「最強最悪の魔女よ」
パタリロ「逃げろー!!」
ほむら「逃がすか!」ガシッ!
ほむら「いいから協力しなさい! あなたがいれば、もしかすると今度こそワルプルギスを倒すことができるかもしれない!」
ほむら「協力しないと、マスコミに、マリネラ国王が見滝原でバイオテロを敢行したってタレこむわよ!!」
パタリロ「うわーん!! 僕が何をしたっていうんだー!」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:33:09.51 ID:xxATwpR90
パタリロ「観光を敢行」
パタリロ「なんちゃって」
ドカッ!!
ほむら「はあ、はあ……」
パタリロ「それで? 今度こそ倒すことができるとはどういうことだ? 今までにも現れたことがあるのか、その」
パタリロ「ワルワルブス。じゃなくワリュピュリュビス。あれ?」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:34:17.71 ID:xxATwpR90
ほむら「ワルプルギス」
パタリロ「マチュピチュキス」
ほむら「ワルプルギス」
パタリロ「涙のキッス」
ほむら「マチュピチュキス」
パタリロ「だからワルプルギスだろう」ハッハッハ
ほむら「どういう耳をしているの!!」
パタリロ「こういう耳」
間者猫「マタ、フルイネタヲ」
ほむら「……! ……! ……!」ガン! ガン! ガン! ←(机を叩いてる音)
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:35:50.78 ID:xxATwpR90
パタリロ「で? どうなんだ。今までにも現れたことがあるのか」
ほむら「問題はそこよ」
パタリロ「どこだ」キョロキョロ
ほむら「放してー! 一度コイツを蜂の巣にしないと気がすまない!!」ホムー!
間者猫「マアマアマア、オサエテオサエテ」
パタリロ「まあまあ、そんなにすぐイライラするのは体によくない」
パタリロ「ここはひとつ、体に良い踊りをお教えしましょう」
ほむら「はあ?」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:37:33.68 ID:xxATwpR90
パタリロ「さあ皆さん! お手を拝借」
パパンがパン!
だっれが こっろした クックロービン!
間者猫「ア、ソーレ!」
だっれが こっろした クックロービン!
ほむら「あ、そーれ!」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:38:39.80 ID:xxATwpR90
ほむら「なっ!? 体が勝手に動いてしまった……!」
パタリロ「そういえば昔、クックロビン音頭が廃れた後に、ありが十ならいもむしゃ二十音頭ってのを考えたのだが」
パタリロ「一体どれだけの人が覚えているのだろうか」ウーム
間者猫「フルイナァ」
ゴチンッ!
ほむら「何の話をしているの!!」
ほむら「う……うう……! だから、だからね……!」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:39:43.98 ID:xxATwpR90
ほむら「私は! 未来から来たの!」
パタリロ「なんと……! するとお前はスーパージェッター!」
パタリロ「みらいのくにから~~やってきた~~♪ ちえとちからとゆうきのこ~~♪」
ほむら「中学生が1965年に放送してたアニメなんて知らないわよーー!!」ホムホムホム
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:41:27.39 ID:xxATwpR90
ほむらの話はこうだった
ほむらは元々体が弱く入院をしていたのだが、退院してまどか達の学校に通うことになったのだ
しかし、病院暮らしが長かった為に勉強も運動もダメダメで、友達もできずに死にたい、と思っていたときに魔女に襲われたというのだ
そんなときに、助けてくれたのが魔法少女である巴マミと鹿目まどかその人だった
ところが、最悪の魔女・ワルプルギスの夜との戦いでマミは死亡、程なくまどかも死んでしまったのだ
そして、ほむらは『まどかとの出会いをやり直したい』という願いで契約し、魔法少女になり、時間遡行の力を手に入れたのだという
ところが、次の時間軸でワルプルギスとの戦いの折に、今度はまどかが魔女となってしまったのだ
魔女とは、魔法少女の成れの果てで、魔法少女が絶望すると魔女に変貌するという
そして、まどかは魔法少女として抜群の素質をもっている代わりに、最悪の魔女になるというのだ
魔法少女と魔女のカラクリ。キュゥべえの陰謀に気付いたほむらは、まどかが生存する未来をつくるために、何度も時間ループを繰り返しているのだった
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:42:48.61 ID:xxATwpR90
パタリロ「何だって!? ソウルジェムが魔法少女の本体で、肉体はもぬけの殻だっていうのか!」
ほむら「そうよ。まあゾンビのようなものね、魔法少女って」
パタリロ「うーむ。どうして少女趣味なファンタジーにそういうブラックな設定をもってくるんだ」
ほむら「でも、あなたを見ていると、魔法少女の方がよっぽど人間らしいと思えてくるわ」
パタリロ「くぉらー! どういう意味じゃい!」
間者猫「マアマア」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:43:47.78 ID:xxATwpR90
パタリロ「それで? 魔法少女が絶望すると魔女になってしまうのか」
ほむら「その通り。希望が絶望に相転移する際に膨大なエネルギーが得られて、それをインキュベーターが回収しているのよ」
パタリロ「昔喫茶店で流行ったビデオゲームか」
ほむら「え?」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:44:38.11 ID:xxATwpR90
パタリロ「インベーダー」
間者猫「ウワァ、ベタナネタヲ」
ほむら「インキュベーター!! キュゥべえのことよ!!」
パタリロ「だからそう言ったじゃないか」ハハハハ
ほむら「……! ……! ……!」ガン! ガン! ガン!←(繰り返しになりますが、机を叩く音)
間者猫「イグスリ、ノミマス?」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:46:07.79 ID:xxATwpR90
パタリロ「まあ、胡散臭いやつだとは思ったんだ。姿かたちがあまりに思春期の少女のツボをつきすぎている」
ほむら「キュゥべえの見た目にだまされる魔法少女は後を絶たないわ」
パタリロ「しかし感情エネルギーか……考えたな」
パタリロ「僕もクリーンで無尽蔵に使えるエネルギーについてはいろいろ研究したが」
パタリロ「人間の感情をエネルギーに転用しようなんぞ、ついぞ思わなかったわい」
ほむら「クリーンだろうが無尽蔵だろうが、人の命を犠牲にするのは間違ってる」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:46:53.07 ID:xxATwpR90
パタリロ「それには僕も同意見だ。わかった、君達に協力しよう」
ほむら「本当!?」
間者猫「モウケニナラナイコトヲヤルナンテ、キミラシクナイナ」
パタリロ「まあ、乗りかかった船だ」
ほむら「この話は他言無用よ。大抵の魔法少女は、真実を知るだけで絶望してしまうから」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:47:55.08 ID:xxATwpR90
次の日・学校
ほむら(何だか教室の空気が色めいているわ)
ほむら(そこら中で、女の子同士がイチャイチャしてるし)
ほむら(ゆるゆり菌がクラス中に蔓延してしまったのね……)
まどか「あ、ほむらちゃんおはよー」ティヒヒ
さやか「転校生ー! 転校生はアタシの嫁になるのだー!」
仁美「いけませんわ、それは禁断の恋の形ですのよぉー!」キマシタワー!
まどか(ほむらちゃんかわいいなあ……あ、でもマミさんも捨てがたいかも)ウェヒヒヒ
ほむら「……」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:49:56.89 ID:xxATwpR90
そして、パタリロの魔女狩りを手伝う日々が始まった
パタリロ「死後の話をします」
パタリロ「あの世ー!」
エリー「キャァー」チュドーン!
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:50:28.11 ID:xxATwpR90
恐るべき力をもつ魔女達であったが
パタリロ「隣の空き地に塀ができったってね!」
エルザマリア「ヘェー?」
パタリロ「ブロック!」
間者猫「ヒッサツ! カンジャネコ!」
エルザマリア「ギャァー」ドギャァーン!
パタリロ達の持つ人間離れ(&猫離れ)した能力の前に為す術もなく倒れていった
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:51:46.27 ID:xxATwpR90
パタリロ「ふう。魔女と言っても大したことはないじゃないか」
パタリロ「これなら、そのアルハンブラの思い出とやらも楽勝だな」タッハッハ
間者猫「ワルプルギスダッテバ」
ほむら「……」ムズムズ←(ツッコもうとしたが、無駄だと気付いてこらえている)
ほむら「……油断しないで、ワルプルギスの強さは別格よ」
ほむら(とはいえ、本当に今回はいけるかも)
ほむら(邪魔な美樹さやかも、上条恭介にこだわらなくなったおかげで、契約しないし)
さやか「ほーむらー! チュウしよーよー!」
まどか「もうさやかちゃんたらー」ウェヒヒ
さやか「決めた! アタシ、キュゥべえと契約して、ほむらを彼女にする!」
ほむら(前言撤回。やっぱ今始末しようかしら)
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:53:06.09 ID:xxATwpR90
ほむホーム
パタリロ「腹が減ったー!」
ほむら「ちょっと待っててよ! ただでさえ大量に作らなきゃいけないのに!」ドッセイ!
パタリロ「待て、何を作っている?」
ほむら「え? それは……」
パタリロ「まさか、またオムライスを作って、ほむライスとか言うんじゃないだろうな?」
ほむら「贅沢言える立場か! 黙って食いなさい!」ドゲシ!
パタリロ「僕は国王だから舌が肥えているのだー!」
ほむら「肥えているのはおのれの体だー!!」ボカッ! ボカッ!
間者猫「ボクハ、カツオブシガアレバ」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:55:08.93 ID:xxATwpR90
マミホーム
ほむら「ワルプルギスの夜が来るわ」
マミ「何よ、やぶから棒に」
パタリロ「いいえ、壁から釘です」
ほむら「落語の粗忽の釘なんて知らないわよ!!」ドカッ!
マミ「あなたも大分毒されてきてるわね」
ほむら「自分で自分が嫌になるわ……」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:56:35.30 ID:xxATwpR90
マミ「それで? どうしてあなたにそんなことがわかるの? って聞いても、どうせ教えてはくれないのね」
ほむら「悪いけど」
マミ「それで、どうしようというの?」
ほむら「佐倉杏子を仲間に引き込む」
マミ「佐倉さんを? あなた佐倉さんと知り合いだったの?」
ほむら「違うわ。私が一方的に知ってるだけ」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:57:17.76 ID:xxATwpR90
マミ「確かに、彼女がいれば心強いけど……協力してくれるかしら」
ほむら「グリーフシードをいくらか渡せば協力してくれるんじゃないかしら」
マミ「そんなにチョロイ女じゃないでしょ」
ほむら「まあ何とかなるでしょ」
ほむら「あんたも協力しなさいよ」
パタリロ「全く、何で僕がそこまで」ゴクゴクムシャムシャズズー
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:58:18.11 ID:xxATwpR90
ほむら「紅茶とケーキを食べた分働きなさい!」
間者猫「ダカラ、チョットハエンリョシナッテ」
パタリロ「おおかあくわねえ」
ほむら「……」シラー
パタリロ「……」←(素晴らしいギャグの切り返しに感動して言葉もでないのだろうと思っている)
ほむら「……」←(どうせまた落語ネタなんだろうと気付いたが、興味ないから無視している)
マミ「……」←(変な空気に戸惑っているが、せっかく家に友達が遊びに来てくれるようになったので、下手に口は出さないようにしている)
間者猫「……」←(カツオブシ食べたいなと思っている)
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 19:59:49.83 ID:xxATwpR90
風見野
杏子「なんだぁー? 久しぶりだね、マミ」
マミ「久しぶりね、佐倉さん」
杏子「今更アタシに何の用さ?」
ズイッ
杏子「ん? 急に目の前が真っ暗になった……」
パタリロ「えい! パタちゃんのお尻(はぁと)」キャピッ
杏子「……!?」
杏子「ちょ! ぷはぁ! 離れろ!」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:00:31.02 ID:xxATwpR90
杏子「ちょっと! 何なのさ、このガキは!!」
パタリロ「パタリロ・ド・マリネールという者です。あなたは?」
杏子「あー、アタシ? アタシは佐倉杏子。魔法少女だよ」
パタリロ「僕はどちらかというと、かしわ餅の方が好きだが」
杏子「はあ?」
パタリロ「だって、桜餡子でしょ?」
杏子「きょうこ! あんこじゃなくてきょうこ!!」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:01:44.20 ID:xxATwpR90
杏子「ちょっとマミ! 本当何なのさ、このガキは!」
マミ「これでも一応、どこかの国の王様らしいわ」
杏子「はあー? 王様ぁ?」
ほむら「それはひとまず」
ほむら「置いとい」
ほむら「手」
マミ「本当、毒されてるわね」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:02:39.50 ID:xxATwpR90
ほむら「もうすぐ、見滝原にワルプルギスの夜が来る。私達と一緒に戦ってほしいの」
杏子「ワルプルギスの夜ぅ? あんたは何なのさ、今のマミの相棒?」
ほむら「別にそんなんじゃないわ。でも」
ほむら「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわね」
杏子「はいお疲れっしたー、さいならー」ノソノソ
マミ「暁美さん! 真面目にやりなさい!」
ほむら「うわーん! そんなつもりじゃなかったのにー!」ホムホムホム
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:03:34.25 ID:xxATwpR90
ほむら「ちょっと! 何とかしなさいよ!」
パタリロ「何で僕が」
ほむら「あんたが杏子をおちょくったのがいけないんでしょうがー!!」
パタリロ「仕方が無いな。それ!」ポイッ!
ばしゃっ!
杏子「うぇっぷ! 何これ! 何ぶっかけたのさ!」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:04:51.59 ID:xxATwpR90
パタリロ「ふっふっふ、高濃度のゆるゆり菌だ。さらに!」
パタリロ「このバンコランの眼力を再現したコンタクトレンズを、マミに装着させる!」
マミ「えっ!?」ソウチャク!
パタリロ「それで杏子を見つめてみろ!」
マミ「ええ……」ジー
シュボッ!
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:06:25.60 ID:xxATwpR90
杏子「あ……! ああ……!」ドキーン!
杏子「マミさん! 抱いて!!」ガバッ
マミ「」
ほむら「ちょっと、どうなっているのよあれ」
パタリロ「美少年キラーの異名を持つ、とある変態色魔の眼力を模倣したコンタクトレンズだ」
パタリロ「勿論この場合、装着する者に少女趣味がないと、眼力も意味は無いが」
パタリロ「当然、巴マミもゆるゆり菌に感染してるだろうから、効果があると思ったんだ」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:07:11.65 ID:xxATwpR90
ほむら「ちょ! そんな良いものがあるなら、何で今まで隠していたのよ!?」
パタリロ「聞かれなかったから」
ほむら「もーう! 答えがわかってるのに聞いてしまったわー!!」ホムホムホム
ほむら「後で私にもそのコンタクト寄越しなさいよ!」
パタリロ「それはやめておいたほうが」
ほむら「まだ死にたくないでしょ?」カチャ
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:07:57.01 ID:xxATwpR90
パタリロ「まあなんだ」
パタリロ「わかったから、そのベレッタM92Fをおろしたまえ」
杏子「本当はずっと、またマミさんとコンビ組みたいと思ってたんだ!!」
杏子「マミさんの為なら何でもする! 抱いてー!!」
マミ「」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:10:25.40 ID:xxATwpR90
その後
ほむら「というわけで佐倉杏子が仲間になったわ……」
杏子「マミさーん! マミさーん!」ガバチョー
マミ「」
まどか「情熱的な人ですね」ティヒヒ
さやか「あたしはほむら一筋だから、安心してよほむら!」
ほむら(頭が痛い)
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:12:28.35 ID:xxATwpR90
ほむら「そういえばマミの目を見たら、まどかもさやかも眼力にやられちゃうんじゃ……」ヒソヒソ
パタリロ「まどかとさやかには、眼力をシャットアウトするコンタクトを渡しといたから大丈夫だ」ヒソヒソ
ほむら「あと、何故私には眼力が効かないのかしら、助かってるけど」ヒソヒソ
パタリロ「元々変態色魔だからじゃないか?」ヒソヒソ
ほむら「誰が変態色魔よ!」
パタリロ「そのものズバリだろーがー!」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:13:26.37 ID:xxATwpR90
ワルプルギス当日
マミ「うふふ」ツヤツヤ
杏子「ふわ~あ」ツヤツヤ
ほむら「昨夜は お楽しみ でしたね」
ほむら「って、そうじゃなくて! 今日はワルプルギスが来るのよ!!」
杏子「大丈夫、大丈夫」
マミ「ベテラン魔法少女が3人もいれば、何とかなるわよ」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:14:02.23 ID:xxATwpR90
ほむら「何よあれ、巴マミも乗り気じゃない」
パタリロ「元々素質があったんじゃないか?」
パタリロ「プレイボーイならぬプレイガールだな」
ほむら「こんなんで、本当に大丈夫ー!?」ホムホムホム
パタリロ「まあまあ。今日の為に、僕も超科学兵器を沢山用意したんだ」
パタリロ「矢でも鉄砲でも持ってこーい!!」タッハッハ
間者猫「ボクモ、オヨバズナガラ、テツダウカラネ」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:15:10.12 ID:xxATwpR90
ほむら「来たわ!!」
ワルプルギス「アハハハハハハ」ドーン
パタリロ「」
間者猫「」
ほむら「どう? あれが超弩級の魔女・ワルプルギスの夜よ」
パタリロ「……! ……! ……!」バタバタバタ
ほむら「何? 聞こえないわ」
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:15:41.23 ID:xxATwpR90
パタリロ「何なんだ! あの化け物は!!」
ほむら「だから言ったじゃない。別格だって」
パタリロ「冗談じゃない! あんなのと戦ったら死んでしまう! 僕は逃げるぞ!」
ほむら「逃がすか! ここまで来たら一蓮托生よ!!」
パタリロー「うわーん!!」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:16:40.91 ID:xxATwpR90
戦いが始まった!
杏子「とぉりゃーー!!」ズバッ!
マミ「ティロ・ボレー!!」チュドーン!
ほむら「タンクローリーよ!!」ドカーン!
ワルプルギス「アハハハハハハ」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:17:42.74 ID:xxATwpR90
魔法少女達とパタリロの攻撃がワルプルギスの夜を襲う!!
パタリロ「プロトンガンと原始分解砲のダブルパンチを喰らわせてやる!」ビーム!
間者猫「ナンダカンダデ、タタカッテルジャナイカ」
パタリロ「こうなりゃ自棄じゃわい!!」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:19:11.63 ID:xxATwpR90
激しい攻撃がつづく!
ベテラン魔法少女3人とパタリロの超科学兵器が次々とワルプルギスの夜に炸裂した!
しかし、なんということであろう
恐るべき防御力を持つワルプルギスの夜には傷ひとつ、ついていなかったのだ
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:20:16.72 ID:xxATwpR90
ワルプルギス「アハハハハハハ」ズギャーン!
ほむら「きゃあああああ!!」
杏子「うわぁ!」
マミ「きゃぁぁぁぁぁ!」
ほむら「くっ……! やはりあいつには勝てないと言うの……?」
パタリロ「何てやつだ……これだけの攻撃を喰らわせてもピンピンしてるとは」
間者猫「マッタク、ハガタタナイ……」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:21:18.41 ID:xxATwpR90
ワルプルギス「アハハハハハハハ」
パタリロ「……ハッ」ピコーン!
パタリロ「おい! あいつは何故あんなに笑っているんだ!?」
ほむら「知らないわよ! よほど笑いの沸点が低いんじゃないの?」
パタリロ「おい! それは案外真実かもしれんぞ!」
ほむら「なっ! 何を真に受けてるの! どうするっていうのよ!」
パタリロ「見てろ! 奴を笑い死にさせてやる!」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:25:01.69 ID:xxATwpR90
チャンチャン♪ チャチャチャーン♪ ←(落語の出囃子)
ワルプルギス「アハハハハハハハ、アハハハハ……ハ?」ピタ
パタリロ「よく聞け! ワルプルギスの夜!! 毎度ばかばかしい笑いを一席」
ワルプルギス「アハハハハハ?」
パタリロ「わたくしどもの業界では不精者、なんてよく言いますが、不精会というのを……」
ワルプルギス「アッハハハハハハハハ」
パタリロ「なんでい? 藪から棒に。いいや、壁から釘です」
ワルプルギス「アハハハハアッハッハッハッハ」
パタリロ「馬鹿だねお前さん、親を忘れるやつがあるかい」
パタリロ「いいえ、酒を飲んだら我を忘れます」
パタリロ「おあとがよろしいようで」チャンチャン♪
ワルプルギス「アハハハハハハハハ」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:26:15.09 ID:xxATwpR90
杏子「本当にあんなので倒せるの~~?」
ほむら「期待はしないで」
ワルプルギス「アハハハハハハハハアハハハハハハハ……」
パタリロ「やったか!?」
マミ「うそ!?」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:27:04.76 ID:xxATwpR90
ワルプルギス「アハハハハハハ! アハハハハハハハ!!」ドギャーン!!
杏子「うわぁーー!」
ほむら「さっきより攻撃が激しくなってるーー!!」
マミ「避けきれない!」
ドカァーーーーーーン!!
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:28:13.97 ID:xxATwpR90
ほむら「くっ……!」
杏子「やべ……もう……」
マミ「限界……」
パタリロ「いかん!」
パタリロ「このままではソウルジェムが濁って、魔女化してしまうぞ!」
マミ「え?」
パタリロ「あ」
ほむら「馬鹿!!」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:29:28.56 ID:xxATwpR90
マミ「み……」
パタリロ「み?」
マミ「みんな死ぬしかないじゃない!!」ドタバタ!
杏子「わー! マミさん落ち着いてー!!」ガシッ!
ほむら「ちょっとぉー! どうするのよ!」
パタリロ「つい口が滑ったんだー!」ウワーン!
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:30:37.73 ID:xxATwpR90
まどか「みんな!」
さやか「大丈夫!?」
ほむら「あなた達……! 危険だから避難所にいなさいって言ったでしょ!」
さやか「だって、ほむらが心配だったんだもん!!」
ほむら「さやか……」
まどか「私……! 魔法少女になる!」
ほむら「駄目よ! それだけは……!」
ワルプルギス「アハハハハハハハ」ゴゴゴゴゴゴゴ
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:31:53.64 ID:xxATwpR90
まどか「魔法少女は魔女になるっていうんでしょ!?」
まどか「だったらワルプルギスを倒して、魔女になる前に自分でソウルジェムを砕くから!」
ほむら「ふざけないで! 駄目なものは駄目よ!!」
パタリロ「そうか!」ピコーン!
パタリロ「いや! いいぞ! そのまま契約して魔法少女になってしまえ!」
ほむら「何を言っているの!?」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:33:27.56 ID:xxATwpR90
パタリロ「ただし、少しの間だけ、魔女にならないように時間を稼いでいてくれ!」
パタリロ「僕は準備を整えてくる!」カサササササササ……
ほむら「ちょ! 行ってしまった……」
まどか「キュゥべえ! 私、魔法少女になる!」
まどか「みんなを助けたい! みんなを助ける力が欲しい!」
QB「君の願いはエントロピーを凌駕した!」
ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁ!!」
─────────── … ……
_________
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:34:28.52 ID:xxATwpR90
___ _
__
魔法少女となったまどかの力は圧倒的だった
まどか「てぇぇぇい!!」
ワルプルギス「ギャアアアアアアア」
その圧倒的な力によってワルプルギスはあっけなく倒れた
しかし
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:35:40.25 ID:xxATwpR90
まどか「くぅ…ふぁぁ……! ああ……!」ビクンビクン!
ほむら「駄目! いくらグリーフシードを使っても、ソウルジェムの穢れが止まらない!」
力を使い果たしたまどかのソウルジェムは、今にもグリーフシードへと変貌しそうだった
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:36:57.01 ID:xxATwpR90
QB(やったね。あの人間が何か企んでいるようだけど、ただの人間にこの状況を覆すことはできないよ)
キュゥべえはパタリロをただの人間と見くびったが、それは誤りだった
科学力において、パタリロは並みの人間をはるかに上回っている
それ以外においては、人間ですらないのだが
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:37:57.09 ID:xxATwpR90
ほむら(やっぱり今回もだめだった……ループを……)カシャ
パタリロ「はやまるなーーー!!」バタバタバタ
ほむら「パタリロ!? どこ行ってたのよ!」
パタリロ「魂抽出装置! これを造っていたんだ!」
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:38:39.05 ID:xxATwpR90
パタリロ「ソウルジェムは魔法少女の魂で、体はただの抜け殻だと言ったな!」
パタリロ「魔法少女の魂がグリーフシードに変わるには、ソウルジェムの状態でなきゃ駄目なはずだ!!」
ほむら「そんな設定あるのかしら」
パタリロ「この際、細かいことは気にするな!!」
パタリロ「とにかく魔女化する前に、この機械でソウルジェムから魂を抽出し、もとの体に戻す!」
QB「なっ!? そんなことができるわけがない!!」
パタリロ「僕の科学力を見くびるな! 人間の魂に関してはお前達よりよっぽど心得があるわい!!」
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:39:23.67 ID:xxATwpR90
パタリロ「それ!」スイッチオン!
ズビビビビビビ
まどか「ああ……!」
まどか「ん……あれ?」
まどか「私……どうしたんだろ?」
ほむら「まどか! 大丈夫!? 体は何ともない?」
まどか「ほむらちゃん? うん大丈夫だよ」
まどか「あれ? おかしいな、魔法少女に変身できなくなってる」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:40:39.88 ID:xxATwpR90
パタリロ「成功だーー!!」
マミ「人間に戻れるの……?」
QB「そんな馬鹿な……僕達の科学力をもってしても、魔法少女を人間に戻すなんて不可能なのに」
間者猫「パタリロクンヲ、フツウノニンゲンダト、カンガエタノガ、マチガイダッタネ」
パタリロ「さらに!!」
パタリロ「くぉらー! インキュベーター! お前にお客さんだぞ!」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:41:27.47 ID:xxATwpR90
アスタロト「お前か。人間の魂を勝手に横取りしていた不届き者というのは」
QB「誰だい? 君は」
アスタロト「魔界の大公爵、アスタロト」ゴゴゴゴゴゴ
QB(な、何だ……!? この僕がプレッシャーを感じている?)
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:42:22.90 ID:xxATwpR90
パタリロ「お前達の企みは、既に魔界にも至高界にも通達された」
パタリロ「おとなしく手を引かなければ、魔界と至高界の両方を相手にしなければならなくなるぞ」
パタリロ「インキュベーターがいくら発達した種族であろうと、本物の悪魔や天使には勝てまい」フフフ
QB「そんなわけのわからない脅しに屈すると思うのかい?」
アスタロト「面白い、やろうというのなら相手になってやろう」ニヤリ
QB「……!」ゾクッ
QB「わかった……検討しよう」
アスタロト「素直な子は好感が持てる」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:43:24.08 ID:xxATwpR90
パタリロ「いやぁ、助かりました」
アスタロト「全く。下僕の分際で私を呼び出しおって」
アスタロト「もっとも、今回はお前のおかげで魂を横取りされていた原因がわかったから、許してやる」
アスタロト「それじゃ私は帰る」
パタリロ「お気をつけてー」ヒラヒラ
間者猫「カエッテクルノガ、オソイトオモッタラ、カレヲヨビダシテイタンダネ」
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:44:22.80 ID:xxATwpR90
ほむら「……」ポカーン
パタリロ「あまりの展開の速さについていけないようだな」
ほむら「終わった、のね……」ホロッ
パタリロ「止まっていた時間がやっと動き出したんだ」
パタリロ「これからは君自身の人生を楽しむといい」
104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:46:17.59 ID:xxATwpR90
ほむら「そうね……」
ほむら「まどか! 好きよ! 愛してる!」ガバッ!
まどか「ふふふ、ほむらちゃんったらー」ポロ
パタリロ「あ! 衝撃で眼力遮断用コンタクトが……」
まどか「え?」
ほむら「え?」
マミ「」ジー
シュボッ!
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:47:08.60 ID:xxATwpR90
まどか「……!」ドッキーン!!
まどか「マミさーん!! 抱いて!!」
マミ「あらあら、鹿目さんったら」ウフフ
杏子「おい! マミさんはアタシだけのマミさんだ!」
まどか「そんなの絶対おかしいよ! マミさんはみんなのマミさんだよ!」
マミ「ほらほら喧嘩しないの」ウフフフフフ
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:48:03.43 ID:xxATwpR90
ほむら「ちょっとー!! どうしてくれるのよ!!」
パタリロ「僕のせいじゃない!」
ほむら「そうだ! コンタクトレンズ! マミと同じコンタクトを貸しなさい!」
パタリロ「ほれ」
ほむら「えい!」ソウチャク!
ほむら「まどか! 私の目を見て!」ガンリキ!
シュボッ!
まどか「……」
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:48:46.68 ID:xxATwpR90
まどか「マミさーん! やっぱりマミさんが良いー!!」
ほむら「何でよー!!」ホムホムホム!
パタリロ「素質の違いだな」
パタリロ「巴マミの方が単に魅力が上だったということだろう」
ほむら「そんなのってないわー!」
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:49:58.10 ID:xxATwpR90
さやか「ほむら! あたしはほむら一筋だから!」
ほむら「うれしくなーい!」
ほむら「全部あんたのせいよ! やっぱりマスコミにマリネラ国王がバイオテロを敢行したってタレこんでやる!」
パタリロ「うわーん!! 何でこうなるのだーー!!」
__
___ _
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:50:44.35 ID:xxATwpR90
_________
─────────── … ……
タマネギ「それで、その後、魔法少女達はどうなったんです」
パタリロ「僕の装置で人間に戻って、幸せに暮らしている」
タマネギ「そうでしょうか、修羅場が目に見えますね……」
パタリロ「瑣末なことだ。気にするな」ハハハ
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:54:19.99 ID:xxATwpR90
タマネギ「しかし、よく至高界や魔界が動きましたね」
パタリロ「魂の行き着く先として、魔界や至高界は絶対なのだ」
パタリロ「それに価値の高い魂を持つ歴史上の偉人も魔法少女だったりするからな」
パタリロ「あちらにとっても、看過できなかったのだろう」
タマネギ「例えば誰です?」
パタリロ「クレオパトラや卑弥呼、それにジャンヌ・ダルクなどだな」
タマネギ「うわお……中々のビッグネームが揃ってますね」
タマネギ「そんな昔から魔法少女が……」
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:55:44.42 ID:xxATwpR90
タマネギ「しかし珍しいですね。殿下が本当に儲けにならない人助けをしただなんて」
パタリロ「誰が儲けてないと言った?」
タマネギ「え?」
QB「やあ」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:57:01.53 ID:xxATwpR90
タマネギ「わーーー!!」
タマネギ「インキュベーターだー!!」
タマネギ「インベーダーゲーム」
パタリロ「もうええっちゅうに!」
タマネギ「キュゥべえって魔法少女の素質がある娘にしか見えないんじゃなかった?」
タマネギ「何故我々に見えるんだ?」
タマネギ「待て、それを言うなら殿下だって」
パタリロ「えーい! 細かいことをいちいちと!」
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:58:47.50 ID:xxATwpR90
QB「はい、約束通り装置のリース料、全部小銭で用意したよ」ジャラジャラジャラ
タマネギ「殿下、これはどういうことです?」
パタリロ「あの後、魔界・至高界とインキュベーターの間で、全ての魔法少女を人間に戻すとことが決定してな」
QB「でも僕達にそんな技術はないから、仕方なくパタリロ・ド・マリネールから装置を借りたんだよ」
タマネギ「なるほど、その代金ってわけですか……」
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:59:45.33 ID:xxATwpR90
パタリロ「たっはっはっは! 小銭が大漁じゃー!」ジャラジャラ
QB「全く。人間のお金への執着ってのは理解できないけど」
QB「より価値のある紙幣じゃなく、硬貨にこだわるのは、もっとわけがわからないよ」
タマネギ「殿下に関していえば、確かにわけがわかりませんけどね」
QB「魔法少女達の願いも据え置きだし、僕達は人間で言うところの大赤字だ」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 21:00:55.24 ID:xxATwpR90
パタリロ「まあまあ、宇宙のエネルギー問題は、少しずつ解決していこうじゃないか」
パタリロ「君達インキュベーターも職にあぶれて大変なら、是非今度マリネラにくるといい」タッハッハ
タマネギ「マリネラは宇宙人の出稼ぎ労働者が沢山いますから」
QB「こんなの絶対おかしいよ」
結局、最後に笑うのはパタリロです
ちゃん♪ ちゃん♪
おしまい
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 21:04:16.44 ID:xxATwpR90
ここまで読んでくれてありがとう!
パタリロを知ってる人がいて良かった!
パタリロなら魔法少女達を救ってくれると思って書きました
アスタロト様が実際こういう風に動いてくれるかはわかんないけど、許してね
>>111
ありがとうございます、最高の褒め言葉です
SS速報VIP:パタリロ「他人の気がしませんなあ」 ほむら「誰の顔がつぶれあんまんよ!」