4: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:28:40.57 ID:KxVb8YVB.net
千砂都 「うん。よくよく考えたらティアラってそんなに軽いのかなって」
すみれ 「言われてみると……確かに少し不思議かも、可可に聞いてみましょう。可可」
可可 「なんデスカ?」
すみれ 「ティアラって、もっと重いイメージだったけど、このティアラって軽いじゃない? その理由を聞きたいのだけど」
5: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:29:11.48 ID:KxVb8YVB.net
可可 「それはデスネ、そのティアラは特殊な素材で作ってるからデスヨ」
千砂都 「特殊な素材?」
可可 「ええ。万が一にも、壊れないように、軽くて丈夫なそれでいて光沢が美しい素材を使ってるのデスヨ」
すみれ 「可可……! 私のためにそこまで……!」 キューン
可可 「なっ! 違いマスヨ!?/// 可可は自分が作ったものが壊れるのが嫌だと思っただけで……」
千砂都 「ん? よく見たら、このティアラ、機械みたいなのがいくつか付いてない?」
可可 「あっ、それは警備装置デス」
すみれ 「警備装置!? そんなの付いてたの!?」
千砂都 「すごい……景観を損ねない程度の本当に小さな装置がいくつか付いてる」
可可 「万が一にも、盗まれたら大変デスカラネ」
すみれ 「可可……! 私のためにそこまで……!」 キューン
可可 「なっ! 違いマスヨ!?/// 可可は自分が作ったものが盗まれるのが嫌だと思っただけで……」
千砂都 「このやりとり、さっきも見たYo!」
すみれ 「……で、この装置はどういう機能が付いてるわけ?」
可可 「すみれ以外の人の悪意を感知したら自動的にさまざまな攻撃で対処してくれマス」
千砂都 「悪意を感知って……オーバーテクノロジーなんじゃ……」
可可 「まず、軽い電撃を喰らわして、バナナの皮で派手に転ばせたあと、グソクムシの歌が延々と流れマス」
千砂都 「なんて酷い、恐ろしいことを……!」
すみれ 「なんでグソクムシの歌が攻撃の一つとして入ってるのよ!?」
可可 「これで、すみれを危機に晒した相手はトラウマで、二度とすみれに危害を加えないはずデス……!」
すみれ 「でもちょっとやりすぎなんじゃないの?」
千砂都 「これ練習にも使えるかな……」
可可 「さらには、仲間を呼ばれないように、怪しい通信や映像は全部妨害できるジャミング……通称『ジャミングソクムシ』も導入されていて………」 ペラペラ
すみれ 「……」
すみれ (軽い電撃にバナナの皮でしょ? いや、ある程度加減はされてるのか? うーん、でも、誤作動とかあったら取り返しつかない程度には痛いだろうし……)
千砂都 「すみれちゃん」
すみれ 「!」
千砂都 「……あんまり否定しないであげて。可可ちゃんは、可可ちゃんなりにすみれちゃんのことを考えた結果だと思うし」
千砂都 「なによりそのための悪意感知装置でしょ? 誤作動は絶対ないよ。すみれちゃんが悪意に危害を与えかけられた時にだけ、発生する、そんな優しさの塊だよ、これは」
すみれ 「千砂都……」
すみれ (そうよね。可可は、私の身を案じてここまで丁寧に作ったんだから……なにより、そんな装置よりも、このティアラ自体が、あの時の私を救ってくれたから……)
すみれ 「それを否定しちゃいけないわよね」 ボソッ
すみれ 「ありがとう、可可」 ダキッ
可可 「へっ!?/// すみれ!?///」
すみれ 「あんたの気持ち、改めて感じたわ……このティアラ、前から大事にしてたけどもっと大切にする。絶対に離さない」
可可 「すみれ……」
すみれ 「……」 ギュッ
可可 「あなたは本当に大馬鹿モノデスネ……でも、ありがとうございます……可可、嬉しいデス」
すみれ 「……」
可可 「……」
千砂都 「……うんうん、二人仲良しで何より!」
~翌日~
かのん 「ふふふふふふふ」
かのん (私はまだ覚えてるよすみれちゃん! 私を捕まえて無理やり椅子に縛ったこと!)
かのん 「いくらグソクムシがバレてほしくないからってあれはやりすぎたよ……! だから今度は私がすみれちゃんを捕まえてロープで縛っちゃうよ~!!」
すみれ 「あら、かのん、にやにやしてどうしたの?」
かのん 「すみれちゃん覚悟~!!」 バッ
すみれ 「え?」
ビリビリビリビリビリ
かのん 「ゔぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!」
すみれ 「かのんーーー!?」
バナナ 「」
かのん 「バナナの皮!?」
スルッ
かのん 「ひてぶっ!」
すみれ 「だ、大丈夫、かのん!?」
グソクムシ~♪
グソクムシ~♪
かのん 「ごめ゙ん゙な゙ざい゙っ゙っ゙っ゙っ゙っ゙
グゾグム゙ジの゙がみ゙ざま゙!!!!」 ポロポロ
すみれ 「な、泣かないで、かのん!」 アセアセ
すみれ (やっぱり、やりすぎよ可可~~!!)
恋 「ぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」
恋 「『禁断のセカイ』クライマックスだったのにぃぃぃーーーーー!!!」
恋 「み゙れ゙な゙い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙」 ポロポロ
おわり
元スレ
可可 「それはデスネ、そのティアラは特殊な素材で作ってるからデスヨ」
千砂都 「特殊な素材?」
可可 「ええ。万が一にも、壊れないように、軽くて丈夫なそれでいて光沢が美しい素材を使ってるのデスヨ」
すみれ 「可可……! 私のためにそこまで……!」 キューン
可可 「なっ! 違いマスヨ!?/// 可可は自分が作ったものが壊れるのが嫌だと思っただけで……」
6: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:29:35.05 ID:KxVb8YVB.net
千砂都 「ん? よく見たら、このティアラ、機械みたいなのがいくつか付いてない?」
可可 「あっ、それは警備装置デス」
すみれ 「警備装置!? そんなの付いてたの!?」
千砂都 「すごい……景観を損ねない程度の本当に小さな装置がいくつか付いてる」
7: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:30:00.20 ID:KxVb8YVB.net
可可 「万が一にも、盗まれたら大変デスカラネ」
すみれ 「可可……! 私のためにそこまで……!」 キューン
可可 「なっ! 違いマスヨ!?/// 可可は自分が作ったものが盗まれるのが嫌だと思っただけで……」
千砂都 「このやりとり、さっきも見たYo!」
8: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:31:21.85 ID:KxVb8YVB.net
すみれ 「……で、この装置はどういう機能が付いてるわけ?」
可可 「すみれ以外の人の悪意を感知したら自動的にさまざまな攻撃で対処してくれマス」
千砂都 「悪意を感知って……オーバーテクノロジーなんじゃ……」
可可 「まず、軽い電撃を喰らわして、バナナの皮で派手に転ばせたあと、グソクムシの歌が延々と流れマス」
10: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:32:00.98 ID:KxVb8YVB.net
千砂都 「なんて酷い、恐ろしいことを……!」
すみれ 「なんでグソクムシの歌が攻撃の一つとして入ってるのよ!?」
可可 「これで、すみれを危機に晒した相手はトラウマで、二度とすみれに危害を加えないはずデス……!」
すみれ 「でもちょっとやりすぎなんじゃないの?」
千砂都 「これ練習にも使えるかな……」
11: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:32:56.63 ID:KxVb8YVB.net
可可 「さらには、仲間を呼ばれないように、怪しい通信や映像は全部妨害できるジャミング……通称『ジャミングソクムシ』も導入されていて………」 ペラペラ
すみれ 「……」
すみれ (軽い電撃にバナナの皮でしょ? いや、ある程度加減はされてるのか? うーん、でも、誤作動とかあったら取り返しつかない程度には痛いだろうし……)
千砂都 「すみれちゃん」
すみれ 「!」
12: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:33:28.31 ID:KxVb8YVB.net
千砂都 「……あんまり否定しないであげて。可可ちゃんは、可可ちゃんなりにすみれちゃんのことを考えた結果だと思うし」
千砂都 「なによりそのための悪意感知装置でしょ? 誤作動は絶対ないよ。すみれちゃんが悪意に危害を与えかけられた時にだけ、発生する、そんな優しさの塊だよ、これは」
すみれ 「千砂都……」
すみれ (そうよね。可可は、私の身を案じてここまで丁寧に作ったんだから……なにより、そんな装置よりも、このティアラ自体が、あの時の私を救ってくれたから……)
13: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:34:03.92 ID:KxVb8YVB.net
すみれ 「それを否定しちゃいけないわよね」 ボソッ
すみれ 「ありがとう、可可」 ダキッ
可可 「へっ!?/// すみれ!?///」
すみれ 「あんたの気持ち、改めて感じたわ……このティアラ、前から大事にしてたけどもっと大切にする。絶対に離さない」
14: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:34:21.78 ID:KxVb8YVB.net
可可 「すみれ……」
すみれ 「……」 ギュッ
可可 「あなたは本当に大馬鹿モノデスネ……でも、ありがとうございます……可可、嬉しいデス」
すみれ 「……」
可可 「……」
千砂都 「……うんうん、二人仲良しで何より!」
15: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:35:07.75 ID:KxVb8YVB.net
~翌日~
かのん 「ふふふふふふふ」
かのん (私はまだ覚えてるよすみれちゃん! 私を捕まえて無理やり椅子に縛ったこと!)
かのん 「いくらグソクムシがバレてほしくないからってあれはやりすぎたよ……! だから今度は私がすみれちゃんを捕まえてロープで縛っちゃうよ~!!」
すみれ 「あら、かのん、にやにやしてどうしたの?」
16: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:36:01.18 ID:KxVb8YVB.net
かのん 「すみれちゃん覚悟~!!」 バッ
すみれ 「え?」
ビリビリビリビリビリ
かのん 「ゔぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!」
すみれ 「かのんーーー!?」
バナナ 「」
かのん 「バナナの皮!?」
スルッ
かのん 「ひてぶっ!」
17: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:36:27.22 ID:KxVb8YVB.net
すみれ 「だ、大丈夫、かのん!?」
グソクムシ~♪
グソクムシ~♪
かのん 「ごめ゙ん゙な゙ざい゙っ゙っ゙っ゙っ゙っ゙
グゾグム゙ジの゙がみ゙ざま゙!!!!」 ポロポロ
すみれ 「な、泣かないで、かのん!」 アセアセ
すみれ (やっぱり、やりすぎよ可可~~!!)
18: 名無しで叶える物語 2022/11/06(日) 22:36:50.09 ID:KxVb8YVB.net
恋 「ぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」
恋 「『禁断のセカイ』クライマックスだったのにぃぃぃーーーーー!!!」
恋 「み゙れ゙な゙い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙」 ポロポロ
おわり
すみれ 「ティアラが風に飛んだことについて?」
可可「システムにはエアリアルという名前がついてマス」
可可「ガンダムです」