SS速報VIP:男「呪いのビデオ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295772317/1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 17:45:17.69 ID:jNKKJ8FAO
男「…見終わってしまった。」
男「何の変哲もないビデオだったなあ…」
女「そうですか?」
男「え?」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 20:14:12.83 ID:jNKKJ8FAO
男「あなたは?」
女「山村と申します。」
男「山村…。山村貞子さん?」
女「いかにも!」
男「早くない?」
女「せっかちなんです。」
男「思ってたより、綺麗ですね。」
貞子「誉めてると見せかけて失礼な発言ね。」
男「明日学校あるから寝るけど、貞子はどうするの?」
貞子「呼び捨てにしないで。井戸に帰る。」
男「そう。じゃあお休み。それから、」
貞子「?」
男「きみ、臭いよ。」
貞子「」
男「今日も学校つかれたな」
貞子「お帰り」
男「ただいま」
貞子「そういえば」
男「?」
貞子「家具がすくないね」
男「僕しかいないからね。実家にほとんどおいてきた」
貞子「なるほど。」
男「そういえば」
貞子「!」
男「今日はいいにおいだね。」
貞子「ふん。///」
もちろん>>1はリングらせんループバースデイ全部読んだんだよね?
>>10
りんぐりんぐ2らせんばーすでいしかない…
男「あのさ」
貞子「ん?」
男「ダビングすると増えるの?」
貞子「増えないよ。本物にしか現れない。あとのは全部似た人を雇ってる。」
男「ギャラは?」
貞子「ワタシ持ち。だから井戸の中で内職してる。」
男「世知辛いな。」
映画はあんまりアテにならないよよ…
貞子がふたなりって設定がないし…
とりあえず期待してます
俺の貞子設定ちがうからファンの方は嫌われるかも…
許して下さい。両性具有じゃなくて、女にするつもり…
男「年齢は?」
貞子「…秘密。」
男「俺より年上?」
貞子「…!」バシッ
男「いて。」
貞子「秘密、なの」
男「はい」
男「君はとしをとらないの?」
貞子「とらないよ。」
男「君は人間と違うところはある?」
貞子「呪ってる対象以外には私は見えないの。とか。」
男「ふーむ。呪われてるのか。」
貞子「まあね」エヘン!
男「…実感わかねー」
貞子「なぬ…orz」
男「段々わかるかもだしげんきだせ。」
貞子「お前良い奴だな。」
男「まあな。こう言えば大概のやつは喜ぶ。」
貞子「やっぱり前言撤回」
男「椿?」クンクン
貞子「正解」
男「ただいま」
貞子「…くさい」
男「剣道やってきたからな」
貞子「ふろいけ」
男「はいよ」
男「ただいま」ホカホカ
貞子「ねえ」
男「?」
貞子「今日どうだった?」
男「なにが?」
貞子「学校」
男「いつも通りだよ。男子と話したり、女子と話したり。」
貞子「そうか。(…女子か。)」
男「学校きたいのか?」
貞子「ちがう。」
男「へんなやつ。」
男「もし生き返れたらどうする?」
貞子「わからない。けど、困る。」
男「そっか。」
男、貞子「…」
男「話変わるけど」
貞子「?」
男「好きな色は?」
貞子「しろとくろ」
男「なるほど。」
貞子「?」
男「何でもない」
貞子「へんなやつ!」
男「言ってみたかったの?」
貞子「別に」///
貞子「生きていた頃、私は人付き合いが上手じゃなかったけれど、好きな人がいた。
でも私は裏切られてしまった。だから呪い続けているのかも」
男「唐突だなあ。」
貞子「お前は怯えないの?」
男「だって仕方ないし。…!」ダラダラ
貞子「…鼻血。」
男「うん。」
男、貞子「…」
男「いつも1日目からでるの?」
貞子「いや、初めてだよ。案外問題ないみたいだね。」
男「いい加減だなあ。」
貞子「内職が忙しいから早く殺ってしまいたいけど…一週間はあげないとかわいそう。」
男「優しいのか残酷なのか…。」
貞子「お化けですから。」
3日目。
男「ただいま」
貞子「お帰り。」
男「お、きれいになってる。」
貞子「掃除した」キラキラ
男「ありがとう。これあげる」
貞子「へあぴん…」
男「しろとくろだよ。」
貞子「つけるときないし!無駄金使ったな!」スタタタ…ピョン!
男「行ってしまった…ふふふ。」
……井戸の中……
貞子「えへへ///
…似合わないかなあ。」
貞子「似合うかなあ…」
男「さて、風呂にでも入るかn…」
貞子「!!」
男「付けてくれたんだ。(いないと思えば鏡でチェックしてたのか…)」
貞子「別に。髪が内職のとき邪魔だったから!」
男「何はともあれ似合ってるよ。」
貞子「~!」スタタタ…ピョン!
……井戸の中……
貞子「嬉しい…。
けどあいつはお化けが怖くないのかな?死ぬのが怖くないのかな?どうしてこんなに優しいの…?」
4日目
男「行ってきます。」
貞子「おい。」
男「ん?」
貞子「ありがとな」///
男「!…どういたしまして。じゃあね」
貞子「うむ…。」
ガチャン←ドアをしめる音
貞子「……寂しい、と思うのはおかしいな。
私はどうかしている…」
男「ただいま。」
貞子「お帰り。」
男「思ったんだけど、小さいテレビからでてこれるの?小さい貞子がでてくるの?」
貞子「そんな事ない。普通に出れる。というか普通に違うテレビからでる。」
男「なるほどね。」
貞子「寂しい、と感じたよ今日。お前が待ち遠しかった。私はどうかしている。」
男「…」
貞子「生まれたときから化け物扱いされた私をお前は普通の女の子として見てくれた。
髪の長い私にへあぴんをくれた。」
男「…。」
貞子「お前がどうしてこんな事をしてくれるか分からないけど、嬉しい。
…嬉しいしお前がかわいそうだ。私なんかに殺されるのはかわいそうだ。」
男「…。」
貞子「ビデオなんて見なければ良かったのに。」
男「…あのさ。俺はかわいそうじゃないし。
それにビデオをみたから君が照れたり笑ったりする所を見られた。
人生最後の一週間として素晴らしい時間をすごしているよ。後悔してないよ。人は裏切るものも中にはいるけど、そうじゃないものもいるから。
なんてな。喜んでくれたなら何よりだよ。」
貞子「ありがとう。」
5日目
男「おはようさん。」
貞子「おはよう。」
男「今日は学校休みだから家にいるよ。」
貞子「ふむふむ。」
男「いつもは何してるの?」
貞子「内職…」
男「そうか…」
貞子「お前、彼女いないのか?」
男「いたらこんな殺風景な部屋にすんでないしww」
貞子「ふむ。じゃあ家族は?」
男「死んじゃった。事故でね。」
貞子「わるい」
男「なにが?なにも悪くない。さて、なんかしよう。」
貞子「は?」
男「いや、なんかしようぜ。」
貞子「例えば?」
男「うーむ…>>35とか」
貞子の髪を切る
男「長いし、少し髪きろうか。」
貞子「え。切れるの?」
男「俺は器用と言われるぞ…!」
貞子「…じゃあお願い。」
~~~~~~
貞子「切りすぎないでね?」
男「はいはい」ジョギン!!
貞子「!?」
男「大丈夫大丈夫。」
貞子「もし失敗したら2日くらい早めるからね。」
男「…がんばるよ!」
貞子「♪」
男「ふう…(気に入ってるのかな)」
貞子「ありがとな」
男「はいはい。」
貞子「カワイくなったか!!?」
男「まえからね。」
貞子「そ、そうか!ははは!うれしくないぞ!」
男「はいはい。(かわいい…)」
貞子「お休み」
男「お休みね。」
~~~~~~
深夜。
貞子「ほんとにありがとう」チュッ
6日目
貞子「男!」
男「?」
貞子「すごく好きだ!」
男「!?」
貞子「彼女いないんだよな?」
男「いないけど。」
貞子「私じゃだめかな?」
男「わるいわけない。」
貞子「じゃあギュッとして」
男「…」ギュッ
貞子「もっと」
男「…」ギュッ
貞子「初めて抱きしめてもらった気がする。」
男「そっか…」
貞子「今日はずっと一緒にいろ。」
男「うむ。」
貞子「夜も一緒に寝てもいい?」
男「いいよ。」
貞子「やったあ!」
男「かわいい…(けどなんかおかしくないか?)」
~~~~~
深夜。
男「…」グッスリ
貞子「…」チュッ
貞子「今までありがとう。」
貞子「さよなら」
7日目。
男「ん…!いない…」
男「いない…?」
男「(ビデオが)」ガチャ…
~~~~~~~~~
…これでいいのかな?
男へ
ありがとう。
7日間、化け物の私に優しくしてくれて、人間扱いしてくれて。人生(?)発の体験ばかりだったよ。
多分私が呪いを続けてしまったのは裏切られてばかりで人間が憎かったからだと思う。前にも話したけど。
みんな汚いものだと。
でもそんな事なくて。
男は私を人間みたいに接してくれて、汚い人ばかりではない事を教えてくれた。
男がビデオを見てくれて良かった。これで、私は終われる。
本当にありがとう。大好きだよ。バイバイ。
~~~~~~~~
ザー…
男「…」
男「…そうか。」
男「良かった。もう誰も死なないし、内職もしなくていいし。」
男「天国いけたならいいなあ。」
貞子がいなくなって5年目。
男「成人式を迎えた…俺はもう大人だ…フフ」
キラッ
男「あのへあぴん…」
男「あのっ!」
女「なにか?」
男「いえ、人違いでした。すいません。」
男「あるわけないよな…」トボトボ…
男「はあ…」ポスッ
少女「…」ポスッ
男「あ、ごめんね~」
少女「…」コク←nod
男「…あれ?それ…」
少女「?」キラッ
男「君、いくつ?」
少女「5歳だよ」
男「…お名前は?」
少女「○○」
少女「○○」
男「…そっかあ!昔の好きな人に似てたから思わず聞いちゃったんだ。ごめんね~」
少女「ビデオ、最後までみてよね。」
男「!!?きみは?」
少女「。」タタタタタッ
男「いっちゃった…
ビデオには続きがあったのか…」タタタタタッ
~~~家。
男「…」ガチャン
~~~~~~~~~
ザー…
ガガガ
びっくりした?
男「ッ!」
えへ。このビデオを見終わったら私のことを忘れるからね。
男「…」
いつか、出会うことが出来たら、またギュッてしてね!なんてね
バイバイ
ザー…
男「…」
男「ビデオを見終わったら忘れてしまうってのはやっぱり…防ぎようがないよな…いや…ビデオ…か。
やってみる価値はあるかもしれない。」
~~~~~~~
さらに5年後。
男「朝か…会社だるいな…」
男「恋人ほしいなあ…」
男「あ…?これはなんだ?」
~~~~~~
会社。
後輩「先輩!」
男「んー?」
後輩「き、今日仕事のあと予定あるんですか?」
男「ないよ?」
後輩「あの…ごはん行きましょうよ」
男「いいよー。」
後輩「やた!」
男「ははは…(へんなやつ…意味が分からんな…)」
夜。
ガヤガヤ。
後輩「先輩!」
男「ん?」
後輩「先輩は彼女はいますか?」
男「いないけど?」
後輩「そっかあ!いやあ残念ですねえ!あはは!」
男「まあね(テンション上がったなww)」
後輩「す、好きな人は?」
男「いないよ。」
後輩「そうなんですか!勿体無い!」
男「あはは…」
~~~~~~
家。
男「後輩は賑やかで疲れるというか…悪い子ではないんだけどな…あれ?鍵どこだ?あ、あった」
ガチャン。
男「ふー…さっさと風呂はいってねよ…ん?」
男「DVD?」
ウィーン…
~~~~~
こんにちは。
元気か?
男「!?」
びっくりするよな。まさか自分からのビデオレターなんて。ごめんな。
男「俺だ…覚えてない…」
この映像は恐らくお前にとって昨日のお前になると思う。
なぜこんなことをしているかを今から説明するよ。
貞子を覚えてるか?
男「!?…思い出した…なんで忘れてたんだ…?」
貞子はお前に忘れさせるように、催眠のようなものをビデオにかけた。
だから思い出しても1時間ぐらいでまた完全にわすれてしまう。
いま俺は思い出してから30分たったくらいだ。
俺からすれば昨日の、お前からすれば一昨日の俺たちがこれと同じような映像を録画してそれを俺がみたから思い出してる。
このDVDをダビングして明日の自分にメッセージを残せ。
今日のお前はまた忘れるかもしれないが、明日、明後日は変わるかもしれない。
同じ映像よりも毎日変えていった方が変化を付けられるし。
俺もお前も貞子が大好きなんだからがんばろう。
じゃあ…
ガチャン…
男「…ふむ。」
どうしたものか。
一時間しか持たないのかあ…
迷ってる時間はなさそうだな。
ただ。ダビングはやめて、一枚ずつ使っていこう。
何回目かわかるようになるし。
「えっと、あしたの君へ…」
そうして。
未来へのメッセージは、録音されつづけた。
きづけば3年間、DVDは大量になり、ついにその日漸く気付くことになる。
それは、あまりに単純でそれ故気付くことを難しくしていた。
28歳。
男「引っ越しますた。」
男「はあ…ようやく片づいたな。28なんて中途半端な時に引っ越ししたのは、間違いだっただろうか…
でもそろそろ広い家に住みたかったのだ。」
男「さて、挨拶行かなきゃ…」
みんな、ただいま。
男「お隣さんは~っと。」ピンポーン!
ガチャ
中学女子「…。」
男「あー、あの隣に越してきた男と申します。あの、これ粗品ですが。よろしくね」
中「…」ペコリ
バタン。
男「無口だなあ…嫌われてるのかもしれないけど。」
男「かわいかったけど、どこかでみた気がするんだよな…」
その日の夜。また男はいつものようにDVDに気づいて、内容をみた。
そして、隣の中学生が誰かを理解した。
男「成人式の時にいた女の子だ…。」
そして生まれ変わった貞子であると確信した。
だが、男にはどうすることも出来なかった。
何故なら一時間がタイムリミットだから
という訳で、僕は隣の貞子さんに何も伝えられないまま、また朝を迎えた。
当然忘れている。
その事をその日の夜また気づき、その日は会いに行くことにした。
「夜分に申し訳ありません。」
貞子がでた。
「…。」
「貞子さんですか?」
「人違いです」
バタン。
どうしたものか。僕はとりあえず明日のためにDVDを更新し、寝た。
それから毎日会いに行った。そのたびすぐ閉めるくせに毎日出るのは何故だろう、と考えるふりをしてみる。
初めの日から曜日が一週する頃には態度が大分軟化してきた。
「こんばんは。」
「人違いでーす」
「まだ何も言ってませーん」
「人違いでーす」
「明日さ、予定空けといて。休みとったから。」
「人違いd…へ?わかりました!でも忘れちゃうくせに。」
「名案を思いついたんだ。じゃあまた。」
「うん。またね」
次の日。
休みをとった理由と約束をDVDで知り(ベッドからトイレまで隅々まで置いた。無論意地でも気づくため。)、秘策を知った。
僕はポータブルDVDプレイヤーと充電をたっぷりした予備の電池を大量に持ち、貞子の家に向かった。
まあ隣だけど。
「ばっかじゃないのー!」
それが貞子の第一声だった。
要するに僕の秘策とは一時間が過ぎる前にまたDVDをみて忘れない、というバカみたいな方法だ。
効果は試してあるから御安心を。
僕の家によんで一日中話した。というか一方的に約束を取り付けられた。10個くらい、いや11だったかな?とにかくたくさん。
それくらい良いけど。少ないくらいだ。
僕のすむ町は田舎に少しずつ現代化の波が寄せているような所だ。
要するに中途半端な町。
少し歩いた所にある公園へ二人でいった。
公園には小学生高学年と思われる少年少女が二人ブランコに座っていただけだった。微笑ましいな、と純粋に思う。
「あのさ、」
「どうした貞子」
「どうして、こんなにしてくれるの?」
「…」
「どうして?」
好きだからだよ。
「さあね。」
でも、
「ずっと一緒にいればわかるんじゃない?」
顔を真っ赤にしながら言う僕は貞子にはどううつるだろうか。と平静を装ってみる。
「ばか。」
貞子が飛び込んでくるから抱きしめた。
先ほどの少年少女は気づくと少年だけになっていた。こちらをびっくりした様子でみている。
ロリコンだと思われてるんだろうな、と泣きたくなったが我慢。なれなきゃいけないし。
しかし今日はもう送らなきゃ。そして何て話しかけよう、と
「貞子、そろそろ」
言った所で
背中を刺された。
放課後になりたくさんの同じ制服を着たクラスメイトが一斉に出口を目指している。僕もその一人だ。
そのクラスメイトの中で一際目立っているとびきりの美少女。○○さん。
いつも誰に話しかけられても無反応な変な子で、何で高校に入ることができたのかね。とおもう。
でも僕はこの子が好きだから、高校にきてくれてよかった。
今日こそ帰り道話しかけないと。
人がいなくなるまで少し後ろを歩きながら(僕は思春期なのです☆)昔の事件を思い出した。
四年前僕たちの通う高校の近くの公園で殺人事件があった。
被害者は二十八歳の男性。中学生と二人で公園にいるところを犯人に背中を数十カ所めったざしにされて死んだ。近くにいた中学生は錯乱して精神病院に入院していたらしい。
気になる殺人犯は、被害者の勤務する会社の後輩の女性。自分と被害者は交際しているという妄想抱いて中学生と仲がよかった被害者が許せなかったらしい。迷惑な話だ。やれやれ。
もっとも、こんなに詳しくニュースには報道されない。なぜこんな事をしっているのか、は今は置いといて。
…そろそろいいかな。
話しかけよう。
「久しぶり、貞子さん」
「!」
今までは何に対しても無反応だった貞子さんの初めてみる表情。かわいい
「男?」
「うん。約束を守りにきたよ」
「あいたかったよう…」
「よしよし。」
感動の再会かな。少しだけ差異があるけど。
「本当に男なの!?」
「そうだよ」うそだよ
「何で今まで会いに来てくれなかったの?」
「探してたんだよ」君を手に入れる方法を。
「おそいよ…!!」
「ごめんね、貞子さん。」
貞子さんとの会話で改めて貞子さんを手に入れた事を実感する。
案外難しかったな。僕は溜め息を一つついた。
夕焼けが大分濃くなっていた
僕はこの四年間苦労した。
四年前の事件は全国的に有名になった。
それは被害者の自宅から意味不明なDVDがたくさん出てきたからだ。それの殆どは警察に取られてしまったけど一部は裏に回された。そういうマニアには高く売れるから警察関係者が流したらしい。
僕は苦労してやっとそのDVDを見ることが出来た。そして全てを知った。少なくとも必要な事は。
確かに意味不明なDVDだったけど、あの日、事件寸前の会話を聞いていた僕には内容が理解できた。
彼女を何故か貞子と呼んでいた被害者は、どうやら貞子さんに好意を寄せていたようだ。貞子さんも被害者に同じ気持ちだった。
けれど被害者が殺された事がショックで、精神病院に入院した。その時「生まれ変わってまた会いに来てくれる」などの妄想にとりつかれてしまったらしい。被害者宅から発見されたDVDにも似たような言葉があった。
どうやら貞子と被害者は輪廻転生のようなものを信仰していたらしかった
僕はどうしても彼女が欲しかった。何をしてでも。彼女はそれくらい美しかった。
彼女と被害者…男との間のみの「貞子」というあだ名に彼女が反応するかは賭けだったけど、輪廻転生を信じている彼女ならと思い実行した。そして今日彼女を手に入れた。
「どうしたの?男」
あの日
事件のあったあの日公園で初めてみてからたまらなく欲しくなったこの子を
「何でもないよ」
ついに捕まえた。
「行こうか。」
どこへ?
「うん!」
夕焼けは消え失せ世界を闇が覆っていた。
終わり…かなwwww
一応終わりのつもりですが、続きとか需要ありますか?
ありますあります
お願いします
というわけで、2代目は公園にいた少年でしたな!
みんなすぐわかってしまうから僕のスートリーは安直ということかな…ww
続きは書かせて頂きますがどんな風にするかは考えますね~
僕の名前も考えてくれたら嬉しいな…なんて…
もし案があったらどちらも>>155までにおながいします
私はずっと彼のそばにいた。毎年バレンタインには彼だけに特別なものをあげたし、いつも可愛くいるように努力してた。
なのに。
朝起きて携帯の日付を確認する。
そして今日が2月14日であることを知った。つまり外で男女が茶色い食べ物を争奪する日である。なははは。ジョークというやつである。
…貞子さんはくれるかな。そんなことを考えながら学校へいく準備をした。今年は3年ぶりに平日のバレンタインだ。
貞子さんは普段から誰とも話さない。この間から僕と側にいることが多くなったけど。学校にも毎日同じ時刻にくる。時計のように規則正しく生きてるのかなあ…と家にいる時の彼女について物思いに耽る。…生きてるのかねえ。笑えない。
そんなことを考えていると「まだ来てないんだね○○さん。」
現れたのはいわゆる幼なじみというやつだ。おさななななじみくらい馴染みだが。
「赤い糸で結ばれてるから大丈夫さ」
「朝からうっとうしいやつ」
あからさまに嫌悪を突きつけてくる。因みに名前は勅使河原だ。てっしーと呼んであげてくれ。…僕が呼んだらボコボコにされそうだ。勅使河原の特徴を述べるとしたら、元々色素の薄い茶色い髪で背は低め。顔は黒目がちで鼻が低い。可愛い部類に入るとおもう。因みに貞子は可愛いというより美しいという感じだ。違いはわかるかな…。やれやれである。
噂をすれば貞子のお出ましである。もちろん今日もポーカーに使うよりマネキンに使った方が有効活用出来そうな能面顔で…お、こちらに近づいてきた。
「どうして他の女子と話してるの?」
「ごめんね」しっと?
「きもい」殴られた。グー。別段僕の鼻からペンキがでるわけでもないし、反省もしないけど。
反省の真似事をするだけだ
「ごめんね」
「どうして他の女子と話してるの?」
「いやあ、彼女から話してきたんだよ」
「私以外と話さなくても良いんだよ?」
「そうだね、ごめん」
「…」去って行かれた。やれやれである
「あの子、やばいよ」勅使河原が抽象的に貞子を中傷してくる。けしからん。
「勅使河原には迷惑かけないだろ?」
「そんな言い方しなくたって…」
「…はあ。」
「もういい。じゃあね」
「うん」何がなにやら。やれやれ。
バレンタインだからといって特別な授業があるわけでなく、放課後となった。
因みに僕の成績は中の上で貞子は不戦敗。ついでに勅使河原はトップクラスだ。僕の物語には関係ないけど。
「今朝渡せなかったから!」
背後から突然言われて、誰かすら分からず振り向く。
「主語ぬけてるよ。…これは?」
「…バレンタイン」まさかバレンタインをくれる訳ではないだろう。こいつは嘘つきだと思った。
なわけないけど。
あぁそう言えば今日は山吹色じゃなくて茶色のお菓子を男児にあたえニキビを作る日だったか。
僕の肌に嫉妬してるのか。やれやれ。じょーだんですよ。
「ありがとう勅使河原。」
「…うんじゃあね!」
なにかに焦ってるかのように走っていった。わけのわからん奴だ。
…貞子はもう家に帰ったようだ。余談だけど、貞子からはチョコを貰いました。うへへへ。
自分の頭の悪さ加減に絶望したけど僕も帰ることにした。
家に帰って(徒歩。とほほ。)、予習復習して(進学校である我が高校は予習復習を欠かすと痛い目みる。)、夕飯すませて風呂にはいったら11時。
僕は趣味がないから寝ることにした。
布団に入り、ふと勅使河原の事を考える。
僕が初めて貞子に会った日に勅使河原もいたんだよな。二人で遊んでて、勅使河原が怒って帰って。はて、何で怒ってたんだ?
でもあの時帰らなかったら勅使河原も惨殺を見るとこだった。
元が付くほど壊されてる人間はなかなか見られないし貴重な体験を見逃してかわいそうな奴。そうです。冗談です。
下らないこと考えていたら微睡みに呑み込まれた。
「好きです。私と付き合って…?」
小学生が付きあうなんてちゃんちゃら可笑しい、と思った。
「僕は勅使河原が好きじゃないから付き合えないよ」
僕はこの頃変化球を使わずにストレートな言動だった。
「そんな言い方…だいっきらい!」
あーあ。勅使河原が走り去ったので中学生くらいの女の子と大人の男の人が抱きつくのを見てみる。ロリコンだ。僕よりは女の子は年上だけど。
ちなみにここは近所の公園だ。勅使河原に突然呼び出されたからきてみたら、怒らせてしまった。やれやれである。
ぼーっとしてると公園に大人の女の人が入ってくるのがみえた。あ
さされた。
さされたさされたさされたさされたさされた
おんなのこがひめいをあげるおとこのひとからふんすいみたいにちがでるぼくはあせをかくまだおんなのひとはさしてるふいにおんなのこがこちらをみた
その時、現実に絶望して異常な目をした女の子が僕はどうしても欲しくなった。
携帯を見ると、2月15日。寝ていたらしい。
あの日の夢を見るなんて初めてだな。
勅使河原が好いていてくれた過去をすっかり忘れていて申し訳なく思いました。嘘です☆
少し早いけど起きるかな。
学校に行けば貞子に会えるから。
その日の朝のショートタイム貞子は現れなかった。
その代わりこの町に事件が再び起こり、被害者が貞子であることを伝えられた。やれやれである。
第2部スタートっぽく
この日の授業は覚えてない。寄り道をせずにうちに帰る。直ぐに着替えて家を出た。
学校の前を通るとき野球部の練習に伴って甲高い音がする。青春万歳。
そう言えば勅使河原は剣道部だったな。僕は帰宅部。無趣味なのだ。
家を出たものの当てはない。今疑われるとしたらふらふらしている僕だろう。皮肉なものである。
というか高校生が襲撃されたのに部活を続ける安全性を考えない本校…おかしいだろ
~~~~
夕方まであてもなく歩いた。夕焼けがまぶしいね☆
「何してるん?」
背後から突然話しかけられる。あーびっくりした。
「散歩」
「危ないよ。それとも君が犯人?」
「そりゃないぜ♪」
「キモイからやめなよ。じゃあまた明日。」
そう言って小さく手をふり去っていく勅使河原を見送った。
勅使河原こそどうして「危ないと知っていて夕方に出歩いている」のかはスルーしておいた。
聞かないほうがいいかもだし。
~~~~
やっと解放された私。
早く男に逢いたい。
きっと私を待っているから。
必ず私を待っているから。
とりあえず私の時間を奪った奴を排除しなきゃ。
もう少し待っててね♪ダーリン
~~~~~
貞子が襲われてからも順調に被害者はでましたー。しかも中学生ばかりを狙うロリコン殺人犯。
いやーんこゎーいととちくるってみる。なはは。
幸か不幸か未だに殺人犯には会えない。会っても何もできないと思うけど。それでも、仇くらいとりたいのだ。
犯人はだいたいわかっているから。
犯行が起きるのはいつもあの懐かしい公園付近。夕方から夜にかけてだ。
通りがかった無用心な少女たちを後ろからやっちまうという恐ろしい殺人だ。誰に殺されたか分からないのはイヤだなあ。
わかってもやだけど。
んで、今日僕は犯人だと思われる奴を呼び出した。場所はもちろん公園。
「なんかよう?こんな所に呼び出して…寒いんだけど。」
小柄な影が夕焼けで濃く地面に映される。
「ごめんね、勅使河原。」
今日できえて貰うよ
「別にいいけど…」
単刀直入に言おうか
「彼女を襲ったのは勅使河原だろ?」
「なんで私が○○さんを襲わなきゃいけないのよ。」
ほーら引っかかった。
「○○とは言ってないけど。」勅使河原がぴくっ!
「おそわれた彼女の背中にミミズばれのような傷があったよ。あれは竹刀で叩いた跡だよ。」
…こんなもの証拠になんかならないのに、勅使河原は自供し始めた。馬鹿だなあ。
「…○○さんが前から嫌いでいつも君のそばにいたからなぐっちゃった。君は私のものなのに」
「ずいぶん前にもう言ったはずだよ。勅使河原を好きにはならないって。僕は勅使河原を許さない。…多分そろそろくるんじゃないかな」
いい時刻だ。昔事件の起きた時のような濃い夕焼けがあたりを飲み込んでいた
「え…?なにが?」
別に彼女を警察に突き出すつもりはない。だって
どっかの殺人犯のようにすぐに社会に出てきてしまうから。
「ほら、きたよ。」
ゆらゆらとした足取りだけど確実に近づいてくる人影。
僕は自分のてを汚すつもりはない。でも勅使河原を消したい。
だんだん近づいてきて顔がはっきり見えてきた。予想通りあの事件で殺された男さんの後輩さんだー☆きゃっはー☆
この公園で中学生を殺しまくるって事件でピンとくる人って…この人しかいないっしょ!きらーん。
中学生を憎みまくってるこの人なら動機なんかありまくりだし。
今日ここに現れる確証はなかったけど、僕は運がいい。
やっぱり日頃の行いがいいからだな。嘘だけど。
なんて気取ってみる。赤面赤面。
中学生を憎みまくってる殺人犯と小柄で童顔な勅使河原。プラスしたらどうなるかなんて火を見るより明らかだ。
「!"#$%%\@?>!!!」
わけのわからない音を出しながら殺人犯が勅使河原を突き刺しまくっている。うわーぐろーい☆
これで一件落着。勅使河原に夢中なうちに僕は退散した。
…恨むなよ、勅使河原☆
~~~~
数日後、殺人犯は捕まった。あれだけ大胆な犯行なら今まで捕まらなかったのが奇跡。
結局、我が高校で出た被害者は「1」人だけとなった。めでたしめでたし。
というわけで放課後。
今日退院する彼女を迎えに行かねば。
「おそーい」ぼごぉ
いてえ。グーはいてえ。
退院した貞子さん。いやあ、竹刀じゃ死にませんよ☆ハハハ!
というわけで、まだまだ僕にだまされ続ける貞子さんなのでした。
ねむくて適当になったあ…
すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんおやすみなさい。
これでエンドでいいかなあ…
元スレ
男「あなたは?」
女「山村と申します。」
男「山村…。山村貞子さん?」
女「いかにも!」
男「早くない?」
女「せっかちなんです。」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 20:57:53.12 ID:jNKKJ8FAO
男「思ってたより、綺麗ですね。」
貞子「誉めてると見せかけて失礼な発言ね。」
男「明日学校あるから寝るけど、貞子はどうするの?」
貞子「呼び捨てにしないで。井戸に帰る。」
男「そう。じゃあお休み。それから、」
貞子「?」
男「きみ、臭いよ。」
貞子「」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 21:05:20.46 ID:jNKKJ8FAO
男「今日も学校つかれたな」
貞子「お帰り」
男「ただいま」
貞子「そういえば」
男「?」
貞子「家具がすくないね」
男「僕しかいないからね。実家にほとんどおいてきた」
貞子「なるほど。」
男「そういえば」
貞子「!」
男「今日はいいにおいだね。」
貞子「ふん。///」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 21:29:42.31 ID:tXVLa5gSO
もちろん>>1はリングらせんループバースデイ全部読んだんだよね?
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 22:06:27.54 ID:jNKKJ8FAO
>>10
りんぐりんぐ2らせんばーすでいしかない…
男「あのさ」
貞子「ん?」
男「ダビングすると増えるの?」
貞子「増えないよ。本物にしか現れない。あとのは全部似た人を雇ってる。」
男「ギャラは?」
貞子「ワタシ持ち。だから井戸の中で内職してる。」
男「世知辛いな。」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 22:31:31.34 ID:tXVLa5gSO
映画はあんまりアテにならないよよ…
貞子がふたなりって設定がないし…
とりあえず期待してます
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 23:10:46.72 ID:jNKKJ8FAO
俺の貞子設定ちがうからファンの方は嫌われるかも…
許して下さい。両性具有じゃなくて、女にするつもり…
男「年齢は?」
貞子「…秘密。」
男「俺より年上?」
貞子「…!」バシッ
男「いて。」
貞子「秘密、なの」
男「はい」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/23(日) 23:19:55.61 ID:jNKKJ8FAO
男「君はとしをとらないの?」
貞子「とらないよ。」
男「君は人間と違うところはある?」
貞子「呪ってる対象以外には私は見えないの。とか。」
男「ふーむ。呪われてるのか。」
貞子「まあね」エヘン!
男「…実感わかねー」
貞子「なぬ…orz」
男「段々わかるかもだしげんきだせ。」
貞子「お前良い奴だな。」
男「まあな。こう言えば大概のやつは喜ぶ。」
貞子「やっぱり前言撤回」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 00:13:40.88 ID:ySzperiAO
男「椿?」クンクン
貞子「正解」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 18:10:16.49 ID:ySzperiAO
男「ただいま」
貞子「…くさい」
男「剣道やってきたからな」
貞子「ふろいけ」
男「はいよ」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 18:16:52.99 ID:ySzperiAO
男「ただいま」ホカホカ
貞子「ねえ」
男「?」
貞子「今日どうだった?」
男「なにが?」
貞子「学校」
男「いつも通りだよ。男子と話したり、女子と話したり。」
貞子「そうか。(…女子か。)」
男「学校きたいのか?」
貞子「ちがう。」
男「へんなやつ。」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 18:20:45.75 ID:ySzperiAO
男「もし生き返れたらどうする?」
貞子「わからない。けど、困る。」
男「そっか。」
男、貞子「…」
男「話変わるけど」
貞子「?」
男「好きな色は?」
貞子「しろとくろ」
男「なるほど。」
貞子「?」
男「何でもない」
貞子「へんなやつ!」
男「言ってみたかったの?」
貞子「別に」///
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 18:29:44.87 ID:ySzperiAO
貞子「生きていた頃、私は人付き合いが上手じゃなかったけれど、好きな人がいた。
でも私は裏切られてしまった。だから呪い続けているのかも」
男「唐突だなあ。」
貞子「お前は怯えないの?」
男「だって仕方ないし。…!」ダラダラ
貞子「…鼻血。」
男「うん。」
男、貞子「…」
男「いつも1日目からでるの?」
貞子「いや、初めてだよ。案外問題ないみたいだね。」
男「いい加減だなあ。」
貞子「内職が忙しいから早く殺ってしまいたいけど…一週間はあげないとかわいそう。」
男「優しいのか残酷なのか…。」
貞子「お化けですから。」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 19:43:21.29 ID:ySzperiAO
3日目。
男「ただいま」
貞子「お帰り。」
男「お、きれいになってる。」
貞子「掃除した」キラキラ
男「ありがとう。これあげる」
貞子「へあぴん…」
男「しろとくろだよ。」
貞子「つけるときないし!無駄金使ったな!」スタタタ…ピョン!
男「行ってしまった…ふふふ。」
……井戸の中……
貞子「えへへ///
…似合わないかなあ。」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 22:01:39.74 ID:ySzperiAO
貞子「似合うかなあ…」
男「さて、風呂にでも入るかn…」
貞子「!!」
男「付けてくれたんだ。(いないと思えば鏡でチェックしてたのか…)」
貞子「別に。髪が内職のとき邪魔だったから!」
男「何はともあれ似合ってるよ。」
貞子「~!」スタタタ…ピョン!
……井戸の中……
貞子「嬉しい…。
けどあいつはお化けが怖くないのかな?死ぬのが怖くないのかな?どうしてこんなに優しいの…?」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 22:06:16.50 ID:ySzperiAO
4日目
男「行ってきます。」
貞子「おい。」
男「ん?」
貞子「ありがとな」///
男「!…どういたしまして。じゃあね」
貞子「うむ…。」
ガチャン←ドアをしめる音
貞子「……寂しい、と思うのはおかしいな。
私はどうかしている…」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/24(月) 22:22:56.36 ID:ySzperiAO
男「ただいま。」
貞子「お帰り。」
男「思ったんだけど、小さいテレビからでてこれるの?小さい貞子がでてくるの?」
貞子「そんな事ない。普通に出れる。というか普通に違うテレビからでる。」
男「なるほどね。」
貞子「寂しい、と感じたよ今日。お前が待ち遠しかった。私はどうかしている。」
男「…」
貞子「生まれたときから化け物扱いされた私をお前は普通の女の子として見てくれた。
髪の長い私にへあぴんをくれた。」
男「…。」
貞子「お前がどうしてこんな事をしてくれるか分からないけど、嬉しい。
…嬉しいしお前がかわいそうだ。私なんかに殺されるのはかわいそうだ。」
男「…。」
貞子「ビデオなんて見なければ良かったのに。」
男「…あのさ。俺はかわいそうじゃないし。
それにビデオをみたから君が照れたり笑ったりする所を見られた。
人生最後の一週間として素晴らしい時間をすごしているよ。後悔してないよ。人は裏切るものも中にはいるけど、そうじゃないものもいるから。
なんてな。喜んでくれたなら何よりだよ。」
貞子「ありがとう。」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/27(木) 21:08:28.05 ID:GYicEGoAO
5日目
男「おはようさん。」
貞子「おはよう。」
男「今日は学校休みだから家にいるよ。」
貞子「ふむふむ。」
男「いつもは何してるの?」
貞子「内職…」
男「そうか…」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/27(木) 21:32:58.20 ID:GYicEGoAO
貞子「お前、彼女いないのか?」
男「いたらこんな殺風景な部屋にすんでないしww」
貞子「ふむ。じゃあ家族は?」
男「死んじゃった。事故でね。」
貞子「わるい」
男「なにが?なにも悪くない。さて、なんかしよう。」
貞子「は?」
男「いや、なんかしようぜ。」
貞子「例えば?」
男「うーむ…>>35とか」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/27(木) 21:45:23.85 ID:I8u9qzAso
貞子の髪を切る
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/27(木) 21:53:45.38 ID:GYicEGoAO
男「長いし、少し髪きろうか。」
貞子「え。切れるの?」
男「俺は器用と言われるぞ…!」
貞子「…じゃあお願い。」
~~~~~~
貞子「切りすぎないでね?」
男「はいはい」ジョギン!!
貞子「!?」
男「大丈夫大丈夫。」
貞子「もし失敗したら2日くらい早めるからね。」
男「…がんばるよ!」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/27(木) 22:05:37.92 ID:GYicEGoAO
貞子「♪」
男「ふう…(気に入ってるのかな)」
貞子「ありがとな」
男「はいはい。」
貞子「カワイくなったか!!?」
男「まえからね。」
貞子「そ、そうか!ははは!うれしくないぞ!」
男「はいはい。(かわいい…)」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/28(金) 09:45:09.90 ID:ZPy451JAO
貞子「お休み」
男「お休みね。」
~~~~~~
深夜。
貞子「ほんとにありがとう」チュッ
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/28(金) 18:24:18.02 ID:ZPy451JAO
6日目
貞子「男!」
男「?」
貞子「すごく好きだ!」
男「!?」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/28(金) 19:28:38.15 ID:ZPy451JAO
貞子「彼女いないんだよな?」
男「いないけど。」
貞子「私じゃだめかな?」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/28(金) 20:42:44.76 ID:ZPy451JAO
男「わるいわけない。」
貞子「じゃあギュッとして」
男「…」ギュッ
貞子「もっと」
男「…」ギュッ
貞子「初めて抱きしめてもらった気がする。」
男「そっか…」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/28(金) 20:56:42.57 ID:ZPy451JAO
貞子「今日はずっと一緒にいろ。」
男「うむ。」
貞子「夜も一緒に寝てもいい?」
男「いいよ。」
貞子「やったあ!」
男「かわいい…(けどなんかおかしくないか?)」
48: ◆c9TtANKl56 2011/01/29(土) 01:22:44.20 ID:u3Bzpi7AO
~~~~~
深夜。
男「…」グッスリ
貞子「…」チュッ
貞子「今までありがとう。」
貞子「さよなら」
7日目。
男「ん…!いない…」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 18:55:46.30 ID:u3Bzpi7AO
男「いない…?」
男「(ビデオが)」ガチャ…
~~~~~~~~~
…これでいいのかな?
男へ
ありがとう。
7日間、化け物の私に優しくしてくれて、人間扱いしてくれて。人生(?)発の体験ばかりだったよ。
多分私が呪いを続けてしまったのは裏切られてばかりで人間が憎かったからだと思う。前にも話したけど。
みんな汚いものだと。
でもそんな事なくて。
男は私を人間みたいに接してくれて、汚い人ばかりではない事を教えてくれた。
男がビデオを見てくれて良かった。これで、私は終われる。
本当にありがとう。大好きだよ。バイバイ。
~~~~~~~~
ザー…
男「…」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 18:59:15.66 ID:u3Bzpi7AO
男「…そうか。」
男「良かった。もう誰も死なないし、内職もしなくていいし。」
男「天国いけたならいいなあ。」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 19:08:12.26 ID:u3Bzpi7AO
貞子がいなくなって5年目。
男「成人式を迎えた…俺はもう大人だ…フフ」
キラッ
男「あのへあぴん…」
男「あのっ!」
女「なにか?」
男「いえ、人違いでした。すいません。」
男「あるわけないよな…」トボトボ…
男「はあ…」ポスッ
少女「…」ポスッ
男「あ、ごめんね~」
少女「…」コク←nod
男「…あれ?それ…」
少女「?」キラッ
男「君、いくつ?」
少女「5歳だよ」
男「…お名前は?」
少女「○○」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 20:00:20.43 ID:u3Bzpi7AO
少女「○○」
男「…そっかあ!昔の好きな人に似てたから思わず聞いちゃったんだ。ごめんね~」
少女「ビデオ、最後までみてよね。」
男「!!?きみは?」
少女「。」タタタタタッ
男「いっちゃった…
ビデオには続きがあったのか…」タタタタタッ
~~~家。
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 20:04:46.09 ID:u3Bzpi7AO
男「…」ガチャン
~~~~~~~~~
ザー…
ガガガ
びっくりした?
男「ッ!」
えへ。このビデオを見終わったら私のことを忘れるからね。
男「…」
いつか、出会うことが出来たら、またギュッてしてね!なんてね
バイバイ
ザー…
男「…」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 23:56:18.70 ID:u3Bzpi7AO
男「ビデオを見終わったら忘れてしまうってのはやっぱり…防ぎようがないよな…いや…ビデオ…か。
やってみる価値はあるかもしれない。」
~~~~~~~
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/30(日) 13:32:31.70 ID:fbKT/+cAO
さらに5年後。
男「朝か…会社だるいな…」
男「恋人ほしいなあ…」
男「あ…?これはなんだ?」
~~~~~~
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/30(日) 13:37:04.76 ID:fbKT/+cAO
会社。
後輩「先輩!」
男「んー?」
後輩「き、今日仕事のあと予定あるんですか?」
男「ないよ?」
後輩「あの…ごはん行きましょうよ」
男「いいよー。」
後輩「やた!」
男「ははは…(へんなやつ…意味が分からんな…)」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/30(日) 21:47:20.77 ID:fbKT/+cAO
夜。
ガヤガヤ。
後輩「先輩!」
男「ん?」
後輩「先輩は彼女はいますか?」
男「いないけど?」
後輩「そっかあ!いやあ残念ですねえ!あはは!」
男「まあね(テンション上がったなww)」
後輩「す、好きな人は?」
男「いないよ。」
後輩「そうなんですか!勿体無い!」
男「あはは…」
~~~~~~
家。
男「後輩は賑やかで疲れるというか…悪い子ではないんだけどな…あれ?鍵どこだ?あ、あった」
ガチャン。
男「ふー…さっさと風呂はいってねよ…ん?」
男「DVD?」
ウィーン…
~~~~~
こんにちは。
元気か?
男「!?」
びっくりするよな。まさか自分からのビデオレターなんて。ごめんな。
男「俺だ…覚えてない…」
この映像は恐らくお前にとって昨日のお前になると思う。
なぜこんなことをしているかを今から説明するよ。
貞子を覚えてるか?
男「!?…思い出した…なんで忘れてたんだ…?」
75: ◆c9TtANKl56 2011/02/02(水) 22:58:56.43 ID:+gFVW+QAO
貞子はお前に忘れさせるように、催眠のようなものをビデオにかけた。
だから思い出しても1時間ぐらいでまた完全にわすれてしまう。
いま俺は思い出してから30分たったくらいだ。
俺からすれば昨日の、お前からすれば一昨日の俺たちがこれと同じような映像を録画してそれを俺がみたから思い出してる。
このDVDをダビングして明日の自分にメッセージを残せ。
今日のお前はまた忘れるかもしれないが、明日、明後日は変わるかもしれない。
同じ映像よりも毎日変えていった方が変化を付けられるし。
俺もお前も貞子が大好きなんだからがんばろう。
じゃあ…
ガチャン…
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/04(金) 22:11:57.66 ID:FYmX9PWAO
男「…ふむ。」
どうしたものか。
一時間しか持たないのかあ…
迷ってる時間はなさそうだな。
ただ。ダビングはやめて、一枚ずつ使っていこう。
何回目かわかるようになるし。
「えっと、あしたの君へ…」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/05(土) 19:49:32.92 ID:ky9RoH9AO
そうして。
未来へのメッセージは、録音されつづけた。
きづけば3年間、DVDは大量になり、ついにその日漸く気付くことになる。
それは、あまりに単純でそれ故気付くことを難しくしていた。
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/05(土) 22:53:12.05 ID:ky9RoH9AO
28歳。
男「引っ越しますた。」
97: ◆c9TtANKl56 2011/02/10(木) 22:45:30.35 ID:neeceK5AO
男「はあ…ようやく片づいたな。28なんて中途半端な時に引っ越ししたのは、間違いだっただろうか…
でもそろそろ広い家に住みたかったのだ。」
男「さて、挨拶行かなきゃ…」
みんな、ただいま。
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/10(木) 22:59:48.98 ID:neeceK5AO
男「お隣さんは~っと。」ピンポーン!
ガチャ
中学女子「…。」
男「あー、あの隣に越してきた男と申します。あの、これ粗品ですが。よろしくね」
中「…」ペコリ
バタン。
男「無口だなあ…嫌われてるのかもしれないけど。」
男「かわいかったけど、どこかでみた気がするんだよな…」
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/10(木) 23:24:54.14 ID:neeceK5AO
その日の夜。また男はいつものようにDVDに気づいて、内容をみた。
そして、隣の中学生が誰かを理解した。
男「成人式の時にいた女の子だ…。」
そして生まれ変わった貞子であると確信した。
だが、男にはどうすることも出来なかった。
何故なら一時間がタイムリミットだから
106: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 15:45:32.64 ID:dQ23y4yAO
という訳で、僕は隣の貞子さんに何も伝えられないまま、また朝を迎えた。
当然忘れている。
その事をその日の夜また気づき、その日は会いに行くことにした。
「夜分に申し訳ありません。」
貞子がでた。
「…。」
「貞子さんですか?」
「人違いです」
バタン。
どうしたものか。僕はとりあえず明日のためにDVDを更新し、寝た。
107: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 17:45:00.29 ID:dQ23y4yAO
それから毎日会いに行った。そのたびすぐ閉めるくせに毎日出るのは何故だろう、と考えるふりをしてみる。
初めの日から曜日が一週する頃には態度が大分軟化してきた。
「こんばんは。」
「人違いでーす」
「まだ何も言ってませーん」
「人違いでーす」
「明日さ、予定空けといて。休みとったから。」
「人違いd…へ?わかりました!でも忘れちゃうくせに。」
「名案を思いついたんだ。じゃあまた。」
「うん。またね」
108: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 17:49:36.24 ID:dQ23y4yAO
次の日。
休みをとった理由と約束をDVDで知り(ベッドからトイレまで隅々まで置いた。無論意地でも気づくため。)、秘策を知った。
僕はポータブルDVDプレイヤーと充電をたっぷりした予備の電池を大量に持ち、貞子の家に向かった。
まあ隣だけど。
109: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 17:58:21.98 ID:dQ23y4yAO
「ばっかじゃないのー!」
それが貞子の第一声だった。
要するに僕の秘策とは一時間が過ぎる前にまたDVDをみて忘れない、というバカみたいな方法だ。
効果は試してあるから御安心を。
113: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 19:17:54.36 ID:dQ23y4yAO
僕の家によんで一日中話した。というか一方的に約束を取り付けられた。10個くらい、いや11だったかな?とにかくたくさん。
それくらい良いけど。少ないくらいだ。
僕のすむ町は田舎に少しずつ現代化の波が寄せているような所だ。
要するに中途半端な町。
少し歩いた所にある公園へ二人でいった。
公園には小学生高学年と思われる少年少女が二人ブランコに座っていただけだった。微笑ましいな、と純粋に思う。
「あのさ、」
「どうした貞子」
「どうして、こんなにしてくれるの?」
「…」
「どうして?」
好きだからだよ。
「さあね。」
でも、
「ずっと一緒にいればわかるんじゃない?」
顔を真っ赤にしながら言う僕は貞子にはどううつるだろうか。と平静を装ってみる。
「ばか。」
貞子が飛び込んでくるから抱きしめた。
先ほどの少年少女は気づくと少年だけになっていた。こちらをびっくりした様子でみている。
ロリコンだと思われてるんだろうな、と泣きたくなったが我慢。なれなきゃいけないし。
しかし今日はもう送らなきゃ。そして何て話しかけよう、と
「貞子、そろそろ」
言った所で
背中を刺された。
118: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 20:54:12.82 ID:dQ23y4yAO
放課後になりたくさんの同じ制服を着たクラスメイトが一斉に出口を目指している。僕もその一人だ。
そのクラスメイトの中で一際目立っているとびきりの美少女。○○さん。
いつも誰に話しかけられても無反応な変な子で、何で高校に入ることができたのかね。とおもう。
でも僕はこの子が好きだから、高校にきてくれてよかった。
今日こそ帰り道話しかけないと。
119: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 21:06:08.54 ID:dQ23y4yAO
人がいなくなるまで少し後ろを歩きながら(僕は思春期なのです☆)昔の事件を思い出した。
四年前僕たちの通う高校の近くの公園で殺人事件があった。
被害者は二十八歳の男性。中学生と二人で公園にいるところを犯人に背中を数十カ所めったざしにされて死んだ。近くにいた中学生は錯乱して精神病院に入院していたらしい。
気になる殺人犯は、被害者の勤務する会社の後輩の女性。自分と被害者は交際しているという妄想抱いて中学生と仲がよかった被害者が許せなかったらしい。迷惑な話だ。やれやれ。
もっとも、こんなに詳しくニュースには報道されない。なぜこんな事をしっているのか、は今は置いといて。
…そろそろいいかな。
話しかけよう。
121: ◆c9TtANKl56 2011/02/11(金) 21:13:06.68 ID:dQ23y4yAO
「久しぶり、貞子さん」
「!」
今までは何に対しても無反応だった貞子さんの初めてみる表情。かわいい
「男?」
「うん。約束を守りにきたよ」
「あいたかったよう…」
「よしよし。」
感動の再会かな。少しだけ差異があるけど。
131: ◆c9TtANKl56 2011/02/12(土) 15:47:10.63 ID:49nji2KAO
「本当に男なの!?」
「そうだよ」うそだよ
「何で今まで会いに来てくれなかったの?」
「探してたんだよ」君を手に入れる方法を。
「おそいよ…!!」
「ごめんね、貞子さん。」
貞子さんとの会話で改めて貞子さんを手に入れた事を実感する。
案外難しかったな。僕は溜め息を一つついた。
夕焼けが大分濃くなっていた
133: ◆c9TtANKl56 2011/02/12(土) 16:11:27.77 ID:49nji2KAO
僕はこの四年間苦労した。
四年前の事件は全国的に有名になった。
それは被害者の自宅から意味不明なDVDがたくさん出てきたからだ。それの殆どは警察に取られてしまったけど一部は裏に回された。そういうマニアには高く売れるから警察関係者が流したらしい。
僕は苦労してやっとそのDVDを見ることが出来た。そして全てを知った。少なくとも必要な事は。
134: ◆c9TtANKl56 2011/02/12(土) 16:20:24.52 ID:49nji2KAO
確かに意味不明なDVDだったけど、あの日、事件寸前の会話を聞いていた僕には内容が理解できた。
彼女を何故か貞子と呼んでいた被害者は、どうやら貞子さんに好意を寄せていたようだ。貞子さんも被害者に同じ気持ちだった。
けれど被害者が殺された事がショックで、精神病院に入院した。その時「生まれ変わってまた会いに来てくれる」などの妄想にとりつかれてしまったらしい。被害者宅から発見されたDVDにも似たような言葉があった。
どうやら貞子と被害者は輪廻転生のようなものを信仰していたらしかった
135: ◆c9TtANKl56 2011/02/12(土) 16:31:18.39 ID:49nji2KAO
僕はどうしても彼女が欲しかった。何をしてでも。彼女はそれくらい美しかった。
彼女と被害者…男との間のみの「貞子」というあだ名に彼女が反応するかは賭けだったけど、輪廻転生を信じている彼女ならと思い実行した。そして今日彼女を手に入れた。
「どうしたの?男」
あの日
事件のあったあの日公園で初めてみてからたまらなく欲しくなったこの子を
「何でもないよ」
ついに捕まえた。
「行こうか。」
どこへ?
「うん!」
夕焼けは消え失せ世界を闇が覆っていた。
136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/12(土) 16:33:14.09 ID:49nji2KAO
終わり…かなwwww
一応終わりのつもりですが、続きとか需要ありますか?
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/12(土) 16:36:52.49 ID:+Fwc3rnDO
ありますあります
お願いします
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/12(土) 18:47:33.88 ID:49nji2KAO
というわけで、2代目は公園にいた少年でしたな!
みんなすぐわかってしまうから僕のスートリーは安直ということかな…ww
続きは書かせて頂きますがどんな風にするかは考えますね~
僕の名前も考えてくれたら嬉しいな…なんて…
もし案があったらどちらも>>155までにおながいします
153: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/13(日) 23:35:59.72 ID:CKJTdilAO
私はずっと彼のそばにいた。毎年バレンタインには彼だけに特別なものをあげたし、いつも可愛くいるように努力してた。
なのに。
154: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/13(日) 23:49:33.53 ID:CKJTdilAO
朝起きて携帯の日付を確認する。
そして今日が2月14日であることを知った。つまり外で男女が茶色い食べ物を争奪する日である。なははは。ジョークというやつである。
…貞子さんはくれるかな。そんなことを考えながら学校へいく準備をした。今年は3年ぶりに平日のバレンタインだ。
貞子さんは普段から誰とも話さない。この間から僕と側にいることが多くなったけど。学校にも毎日同じ時刻にくる。時計のように規則正しく生きてるのかなあ…と家にいる時の彼女について物思いに耽る。…生きてるのかねえ。笑えない。
そんなことを考えていると「まだ来てないんだね○○さん。」
現れたのはいわゆる幼なじみというやつだ。おさななななじみくらい馴染みだが。
「赤い糸で結ばれてるから大丈夫さ」
「朝からうっとうしいやつ」
あからさまに嫌悪を突きつけてくる。因みに名前は勅使河原だ。てっしーと呼んであげてくれ。…僕が呼んだらボコボコにされそうだ。勅使河原の特徴を述べるとしたら、元々色素の薄い茶色い髪で背は低め。顔は黒目がちで鼻が低い。可愛い部類に入るとおもう。因みに貞子は可愛いというより美しいという感じだ。違いはわかるかな…。やれやれである。
157: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/14(月) 22:13:00.71 ID:NMhGNL0AO
噂をすれば貞子のお出ましである。もちろん今日もポーカーに使うよりマネキンに使った方が有効活用出来そうな能面顔で…お、こちらに近づいてきた。
「どうして他の女子と話してるの?」
「ごめんね」しっと?
「きもい」殴られた。グー。別段僕の鼻からペンキがでるわけでもないし、反省もしないけど。
反省の真似事をするだけだ
159: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/14(月) 23:09:25.76 ID:NMhGNL0AO
「ごめんね」
「どうして他の女子と話してるの?」
「いやあ、彼女から話してきたんだよ」
「私以外と話さなくても良いんだよ?」
「そうだね、ごめん」
「…」去って行かれた。やれやれである
160: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/15(火) 18:03:31.12 ID:7v7ADocAO
「あの子、やばいよ」勅使河原が抽象的に貞子を中傷してくる。けしからん。
「勅使河原には迷惑かけないだろ?」
「そんな言い方しなくたって…」
「…はあ。」
「もういい。じゃあね」
「うん」何がなにやら。やれやれ。
161: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/15(火) 18:12:35.62 ID:7v7ADocAO
バレンタインだからといって特別な授業があるわけでなく、放課後となった。
因みに僕の成績は中の上で貞子は不戦敗。ついでに勅使河原はトップクラスだ。僕の物語には関係ないけど。
165: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/16(水) 17:27:06.35 ID:axYaBXPAO
「今朝渡せなかったから!」
背後から突然言われて、誰かすら分からず振り向く。
「主語ぬけてるよ。…これは?」
「…バレンタイン」まさかバレンタインをくれる訳ではないだろう。こいつは嘘つきだと思った。
なわけないけど。
あぁそう言えば今日は山吹色じゃなくて茶色のお菓子を男児にあたえニキビを作る日だったか。
僕の肌に嫉妬してるのか。やれやれ。じょーだんですよ。
「ありがとう勅使河原。」
「…うんじゃあね!」
なにかに焦ってるかのように走っていった。わけのわからん奴だ。
…貞子はもう家に帰ったようだ。余談だけど、貞子からはチョコを貰いました。うへへへ。
自分の頭の悪さ加減に絶望したけど僕も帰ることにした。
166: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/16(水) 17:35:27.15 ID:axYaBXPAO
家に帰って(徒歩。とほほ。)、予習復習して(進学校である我が高校は予習復習を欠かすと痛い目みる。)、夕飯すませて風呂にはいったら11時。
僕は趣味がないから寝ることにした。
布団に入り、ふと勅使河原の事を考える。
僕が初めて貞子に会った日に勅使河原もいたんだよな。二人で遊んでて、勅使河原が怒って帰って。はて、何で怒ってたんだ?
でもあの時帰らなかったら勅使河原も惨殺を見るとこだった。
元が付くほど壊されてる人間はなかなか見られないし貴重な体験を見逃してかわいそうな奴。そうです。冗談です。
169: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/16(水) 22:14:26.96 ID:axYaBXPAO
下らないこと考えていたら微睡みに呑み込まれた。
「好きです。私と付き合って…?」
小学生が付きあうなんてちゃんちゃら可笑しい、と思った。
「僕は勅使河原が好きじゃないから付き合えないよ」
僕はこの頃変化球を使わずにストレートな言動だった。
「そんな言い方…だいっきらい!」
あーあ。勅使河原が走り去ったので中学生くらいの女の子と大人の男の人が抱きつくのを見てみる。ロリコンだ。僕よりは女の子は年上だけど。
ちなみにここは近所の公園だ。勅使河原に突然呼び出されたからきてみたら、怒らせてしまった。やれやれである。
ぼーっとしてると公園に大人の女の人が入ってくるのがみえた。あ
さされた。
さされたさされたさされたさされたさされた
おんなのこがひめいをあげるおとこのひとからふんすいみたいにちがでるぼくはあせをかくまだおんなのひとはさしてるふいにおんなのこがこちらをみた
その時、現実に絶望して異常な目をした女の子が僕はどうしても欲しくなった。
170: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/16(水) 22:18:30.94 ID:axYaBXPAO
携帯を見ると、2月15日。寝ていたらしい。
あの日の夢を見るなんて初めてだな。
勅使河原が好いていてくれた過去をすっかり忘れていて申し訳なく思いました。嘘です☆
少し早いけど起きるかな。
学校に行けば貞子に会えるから。
171: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/16(水) 22:21:16.70 ID:axYaBXPAO
その日の朝のショートタイム貞子は現れなかった。
その代わりこの町に事件が再び起こり、被害者が貞子であることを伝えられた。やれやれである。
第2部スタートっぽく
173: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/17(木) 12:34:35.54 ID:K3Mjr00AO
この日の授業は覚えてない。寄り道をせずにうちに帰る。直ぐに着替えて家を出た。
学校の前を通るとき野球部の練習に伴って甲高い音がする。青春万歳。
そう言えば勅使河原は剣道部だったな。僕は帰宅部。無趣味なのだ。
家を出たものの当てはない。今疑われるとしたらふらふらしている僕だろう。皮肉なものである。
というか高校生が襲撃されたのに部活を続ける安全性を考えない本校…おかしいだろ
183: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/19(土) 19:43:36.37 ID:epLhCH5AO
~~~~
夕方まであてもなく歩いた。夕焼けがまぶしいね☆
「何してるん?」
背後から突然話しかけられる。あーびっくりした。
「散歩」
「危ないよ。それとも君が犯人?」
「そりゃないぜ♪」
「キモイからやめなよ。じゃあまた明日。」
そう言って小さく手をふり去っていく勅使河原を見送った。
勅使河原こそどうして「危ないと知っていて夕方に出歩いている」のかはスルーしておいた。
聞かないほうがいいかもだし。
184: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/19(土) 23:01:38.63 ID:epLhCH5AO
~~~~
やっと解放された私。
早く男に逢いたい。
きっと私を待っているから。
必ず私を待っているから。
とりあえず私の時間を奪った奴を排除しなきゃ。
もう少し待っててね♪ダーリン
~~~~~
185: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/20(日) 00:09:09.69 ID:uYSKnh2AO
貞子が襲われてからも順調に被害者はでましたー。しかも中学生ばかりを狙うロリコン殺人犯。
いやーんこゎーいととちくるってみる。なはは。
幸か不幸か未だに殺人犯には会えない。会っても何もできないと思うけど。それでも、仇くらいとりたいのだ。
犯人はだいたいわかっているから。
186: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/20(日) 00:16:48.96 ID:uYSKnh2AO
犯行が起きるのはいつもあの懐かしい公園付近。夕方から夜にかけてだ。
通りがかった無用心な少女たちを後ろからやっちまうという恐ろしい殺人だ。誰に殺されたか分からないのはイヤだなあ。
わかってもやだけど。
んで、今日僕は犯人だと思われる奴を呼び出した。場所はもちろん公園。
「なんかよう?こんな所に呼び出して…寒いんだけど。」
小柄な影が夕焼けで濃く地面に映される。
「ごめんね、勅使河原。」
今日できえて貰うよ
187: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/20(日) 00:26:28.18 ID:uYSKnh2AO
「別にいいけど…」
単刀直入に言おうか
「彼女を襲ったのは勅使河原だろ?」
「なんで私が○○さんを襲わなきゃいけないのよ。」
ほーら引っかかった。
「○○とは言ってないけど。」勅使河原がぴくっ!
「おそわれた彼女の背中にミミズばれのような傷があったよ。あれは竹刀で叩いた跡だよ。」
…こんなもの証拠になんかならないのに、勅使河原は自供し始めた。馬鹿だなあ。
「…○○さんが前から嫌いでいつも君のそばにいたからなぐっちゃった。君は私のものなのに」
「ずいぶん前にもう言ったはずだよ。勅使河原を好きにはならないって。僕は勅使河原を許さない。…多分そろそろくるんじゃないかな」
いい時刻だ。昔事件の起きた時のような濃い夕焼けがあたりを飲み込んでいた
188: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/20(日) 00:36:33.10 ID:uYSKnh2AO
「え…?なにが?」
別に彼女を警察に突き出すつもりはない。だって
どっかの殺人犯のようにすぐに社会に出てきてしまうから。
「ほら、きたよ。」
ゆらゆらとした足取りだけど確実に近づいてくる人影。
僕は自分のてを汚すつもりはない。でも勅使河原を消したい。
だんだん近づいてきて顔がはっきり見えてきた。予想通りあの事件で殺された男さんの後輩さんだー☆きゃっはー☆
この公園で中学生を殺しまくるって事件でピンとくる人って…この人しかいないっしょ!きらーん。
中学生を憎みまくってるこの人なら動機なんかありまくりだし。
今日ここに現れる確証はなかったけど、僕は運がいい。
189: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/20(日) 00:41:51.11 ID:uYSKnh2AO
やっぱり日頃の行いがいいからだな。嘘だけど。
なんて気取ってみる。赤面赤面。
中学生を憎みまくってる殺人犯と小柄で童顔な勅使河原。プラスしたらどうなるかなんて火を見るより明らかだ。
「!"#$%%\@?>!!!」
わけのわからない音を出しながら殺人犯が勅使河原を突き刺しまくっている。うわーぐろーい☆
これで一件落着。勅使河原に夢中なうちに僕は退散した。
…恨むなよ、勅使河原☆
190: 春原 ◆c9TtANKl56 2011/02/20(日) 00:50:35.27 ID:uYSKnh2AO
~~~~
数日後、殺人犯は捕まった。あれだけ大胆な犯行なら今まで捕まらなかったのが奇跡。
結局、我が高校で出た被害者は「1」人だけとなった。めでたしめでたし。
というわけで放課後。
今日退院する彼女を迎えに行かねば。
「おそーい」ぼごぉ
いてえ。グーはいてえ。
退院した貞子さん。いやあ、竹刀じゃ死にませんよ☆ハハハ!
というわけで、まだまだ僕にだまされ続ける貞子さんなのでした。
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/20(日) 00:51:29.76 ID:uYSKnh2AO
ねむくて適当になったあ…
すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんおやすみなさい。
これでエンドでいいかなあ…
SS速報VIP:男「呪いのビデオ?」