1: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 22:58:40 ID:faX3


白菊ほたる「ホタルーン」

松尾千鶴「チヅルーン」

関裕美「ヒロミーン」

岡崎泰葉「ヤスハーン」



2: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 22:59:17 ID:faX3


ほたる「泰葉ちゃんだけなんか違う」

千鶴「しょんぼり感が皆無」

裕美「騎馬民族めいた力強さだよ」

泰葉「ちくせう」

千鶴「オカザキ・ハン国の初代ハーンかな」

裕美「ヤス・ハーン(1530~79)」

ほたる「もう少し長生きしてほしい」

泰葉「勝手に早世させないで?」

裕美「11年に及ぶ大遠征の無理が祟ったんだね」

泰葉「聞いちゃいない」



3: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 22:59:45 ID:faX3


千鶴「ヤス・ハーン亡き後はサエ・ハーンが継いだんだけど」

泰葉「飛び火した」

ほたる「ヤス・ハーンの右腕だった周狐が実権を握ったの」

泰葉「分かりにくいなあ」

千鶴「やがて周狐はサエ・ハーンから王位を奪って」

裕美「シューコ・ハーンになったんだね」

泰葉「いつまで続くの?」

千鶴「そんな国を憂いていた町医者の洋子(ようし)がある日、一人の子供を拾うんだけど」

裕美「なんとその子はサエ・ハーンの忘れ形見だったんだ」

泰葉「貴種流離譚」

ほたる「名はヤスハといった」

泰葉「もう少し捻って」



4: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:00:08 ID:faX3


ほたる「洋子には捨て子を拾う癖があって」

泰葉「人聞きが悪い」

千鶴「ヤスハは同じく孤児だったダ・リーナとファレンと一緒にすくすくと育って」

泰葉「そっちにまで手を伸ばしちゃうんだ」

裕美「やがて16歳の誕生日を迎える頃に」

ほたる「シューコ・ハーンに呼び出されてしまう」

泰葉「大ピンチだよ」

ほたる「洋子『さあ起きて。わたしのかわいいヤスハ……』」

泰葉「これ以上物語を混線させないで」

千鶴「閑話休題」

泰葉「永遠に休んでて?」



5: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:00:39 ID:faX3


裕美「覚悟を決めたヤスハはダ・リーナ、ファレンと共に決起を決意するよ」

泰葉「展開が早いよ」

千鶴「洋子はこの日のために私兵を組織してたんだけど」

泰葉「やりたい放題」

ほたる「その名は木場民族」

泰葉「負ける気がしない」

裕美「とは言っても真奈美さん以外は烏合の衆だよ」

泰葉「真奈美さんが居ればなんとかなるんじゃないかな」



6: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:00:55 ID:faX3


千鶴「その後なんやかんやあって」

泰葉「なんやかんやで済むの?」

裕美「具体的にはダ・リーナが『戦争なんてくだらない!私のロックを聞きなよっ!』って言ったり」

泰葉「具体性が局所」

ほたる「ファレンが病に倒れたり」

泰葉「お約束だよ」

千鶴「数々の苦難を制してついにシューコ・ハーンの元に辿り着くヤスハ」

泰葉「なんやかんや」

ほたる「そこで衝撃の事実が発覚するよ」



7: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:01:16 ID:faX3


裕美「何とヤスハはシューコ・ハーンの娘だった」

泰葉「サエ・ハーンの忘れ形見だって設定はどこに行ったの?」

裕美「それがどこにも行ってないんだ」

泰葉「私はこの業界は素人だから詳しく教えてほしいな」

千鶴「実はシューコ・ハーンとサエ・ハーンの子だったんだ」

泰葉「どっちかは男の人の設定だったんだ」

ほたる「違うよ泰葉ちゃん。どっちも原典に忠実な女の子だよ」

泰葉「原典、とは?」



8: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:01:32 ID:faX3


ほたる「愛し合う女の子同士に子供ができないわけがないよ」

泰葉「ちきしょう!ほたるちゃんに妙なことを吹き込んだのは誰!?」

裕美「由里子さんが『男同士なら十分にあり得る』と言ってたから間違いないよ」

泰葉「間違いだらけだよ」

千鶴「異世界物にはよくあるって心さんが言ってたな」

泰葉「何で揃いも揃って手遅れなの?」

千鶴「まぁそれはそれとして」

泰葉「それはそれとしないで」



9: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:01:50 ID:faX3


裕美「衝撃の事実を前にしても中央管制室での首席蒸貴官ユカとのバトルを制したヤスハに迷いはなかったよ」

泰葉「そうきたかー」

ほたる「ヤスハの心は正に明鏡止水、その拳は止まらない」

千鶴「明鏡止水の境地に至り、金色のオーラを身に纏ったヤスハは遂に母の仇、シューコ・ハーンとの決戦に挑む」

裕美「母の仇として母に挑まなきゃならないなんて……」

ほたる「こんな不幸、私なら耐えられないよ……」

泰葉「起こり得ない不幸を想定しないで」

裕美「散っていった仲間たちの思いを胸に駆けるヤスハは正に黄金の弾丸だよ」

千鶴「つまりはゴールデンボールだね」



10: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:02:07 ID:faX3


ほたる「日本語に再翻訳すると」

泰葉「ちょっとやめないか。アイドルが口にして良い言葉じゃないよ」

ほたる「ヤスハとシューコ・ハーンのトークバトルショーは三日三晩に渡り繰り広げられたよ」

泰葉「トークバトルだったの?」

千鶴「最後はヤスハの『たまには親孝行しましょう』拳が炸裂」

泰葉「手を出しちゃったんだ」

裕美「長かった戦いよさらば!!」

泰葉「マッスルスパークだよ」



11: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:02:29 ID:faX3


千鶴「そしてオカザキ・ハン国の新国王に就任したヤスハは」

ほたる「世界征服を宣言しました」

泰葉「なんで?」

裕美「めでたしめでたし」

泰葉「めでたくない」

千鶴「泰葉ちゃん。復讐は何も生まないんだよ」

裕美「スッキリはするかもだけどね」

ほたる「征服王ヤスハ・ハーン誕生秘話」

泰葉「今までの茶番はなんだったの?」



12: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:02:48 ID:faX3


千鶴「ヤスハーンが騎馬民族っぽかったからだね」

裕美「何が不満だった?世界征服エンド?」

泰葉「そんな枝葉の問題じゃないかな」

ほたる「世界制服の方が良かった?」

裕美「それとも世界ブルマ?」

千鶴「泰葉ちゃんあざとい」

泰葉「なんで?」



13: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:03:12 ID:faX3


ほたる「話を戻すとね」

泰葉「戻さなくていいから」

千鶴「初代ヤス・ハーンの轍を踏まないよう、ヤスハ・ハーンは相当考えて征服戦を始めたの」

裕美「先に言っておくけど制服戦じゃないからね」

泰葉「だまらっしゃい」

ほたる「制服戦でもあるんだけどね」

泰葉「どういうこと?」



14: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:03:31 ID:faX3


千鶴「まず後方支援に親友のダ・リーナとファリナを置いた」

泰葉「生きてたんだ」

ほたる「散ったとは言ったけど死んだとは言わなかったもん」

泰葉「今更そんな細かいことはつっこまないけど」

裕美「にわかロッカーと病弱マエストロの二枚看板だよ」

泰葉「一度真剣に怒られて?」

千鶴「豊富な芸歴に裏打ちされた攻めの制服は百戦百勝」

泰葉「攻めの制服って何かな」

裕美「攻めの制服守りのブルマーだよ」

泰葉「答えになってないよ」



15: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:03:47 ID:faX3


ほたる「あざとさぁ……ですかね。子役時代から磨きに磨いた演技力を存分に発揮なさってました」

泰葉「なんなのその口調」

ほたる「もちろんすべてが順調というわけでもないよ」

裕美「ヤスハ・ハーンの芸歴を持ってしても苦戦する相手もいたんだ」

泰葉「私の芸歴が苦戦するとでも?」

千鶴「そこは突っかかってくるんだ」

裕美「泰葉ちゃんにとって芸歴は譲れないアイデンティティーだもん」



16: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:04:08 ID:faX3


千鶴「まずはミナミ・サーンだね。存在するだけでセクシャルが溢れ出すヴィーナスの艶姿にヤスハ・ハーン軍は総崩れとなったんだ」

泰葉「ぐぬぬ……」

裕美「泰葉ちゃん……」(ナデナデ)

ほたる「誰でも得手不得手はあるから……」(ナデナデ)

千鶴「次はアイリ・サーンだけど聞きたい?」

泰葉「……もういい」

裕美「思いのほかダメージが大きいよ」

ほたる「千鶴ちゃん。手加減してあげようよ」

千鶴「そうだね。そんな苦戦を強いながらもヤスハ・ハーンは確実に版図を広げたんだよ」

裕美「世界征服まであと一歩だよ」



17: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:04:22 ID:faX3


ほたる「世界征服を目前に控えてなお、ヤスハ・ハーンの表情は晴れなかったんだ」

裕美「それはなぜかって言うとね、ヤスハ・ハーンの心のなかではもう次の目標は決まってたんだよ」

泰葉「まさか宇宙征服とか言い出さないよね?」

千鶴「え?」

裕美「え?」

ほたる「え?」

泰葉「え?」



18: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:07:09 ID:faX3


裕美「泰葉ちゃん、ちょっと芸歴に胡座をかき過ぎじゃないかな」

ほたる「こんなの泰葉ちゃんじゃない。やすこや」

千鶴「あの尖ったナイフみたいだった泰葉ちゃんが髪型と同じくらい丸くなっちゃうなんて」

泰葉「ここまで言われる謂れはないと思うな」

ほたる「最後の決め台詞が台無しだよ」

泰葉「決め台詞?」

裕美「そうだよ。宇宙戦艦のブリッジで『ウサミン星まで後何マイル?』って呟くところだったのに」

ほたる「やっぱり髪型がこけしなのが問題なんじゃないかな」

千鶴「芸歴との決別のためにもこけしカットを改めなきゃ」

泰葉(プチンッ)



19: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:07:24 ID:faX3


ほたる(あれは本当に『凄惨』でした。マジギレした泰葉ちゃんの芸歴の粋を込めたお説教に私たちはただただ土下座をするしか無かったのです)

裕美(特に酷かったのは千鶴ちゃんで、眉毛と眉毛の間を油性ペンで繋げられて……。たまたま近くに居た心さんの化粧落としが無かったらどうなっていたか)



20: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:07:47 ID:faX3


泰葉「さて、若干の悶着はあったけど、そろそろ本題に戻ろうか」

ほたる「はい……」

裕美「はい……」

千鶴(シクシク……)ゴシゴシ

泰葉「少ししょんぼりした風な演技の話でここまで脱線するとは思わなかったよ」

裕美「あまりにもヤスハーンが強かったからね」

ほたる「一つの王国の興亡を語れてしまうレベルだったもん」



21: ◆xMUmPABXRw 23/01/25(水) 23:09:44 ID:5cyy


千鶴「まさかここまで見越した演技だったの?」ゴシゴシ

泰葉「むしろ何でここまでの即興話を語れたのかが疑問だよ」

ちづほたひろみ「GIRLS BE!ASSEMBLE!!」

泰葉「そう……」

千鶴「でもいい流れだったね。MCに使えるかも」

泰葉「何時間語るつもり?」

裕美「泰葉ちゃんがキレない限り!」

ほたる「カルシウムをいっぱい食べようね!」

泰葉「もしもし?時子さんですか?躾の仕方を教えてほしいんです。GIRLS BE って生意気な3人組なんですけど……」

(おわれ)


元スレ
【デレマス】オカザキ・ハン国興亡史【GBNS】