SS速報VIP:アクア「女神の名にかけて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532338650/1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 18:37:31.31 ID:igU4Dxb/0
アクア「カズマー、食事が出来たわよ」
シーーーン
アクア「カズマぁ~?」
シーーーーン
アクア「何よ!せっかくアクア様が呼びに来たっていうのに無視する事ないじゃない!!!」
アクア「カズマー、勝手に入るわy」ガチャ
カズマ「」
アクマ「っ!!?」ビク
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532338650
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 18:42:38.48 ID:igU4Dxb/0
イヤアアアアアアアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
めぐみん「っ!?」
ダクネス「なんだ、今の悲鳴…アクアか!!?」
ダッダッダッダッダッダッダ
めぐみん・ダクネス「「アクアっ!!」」
アクア「あ、わわわわわわわわーーー!!!」ガタガタ
めぐみん「どうしました、こんなに震えて?」
アクア「あ、あれぇ……」スッ
カズマ「」
めぐみん「なっ!?」
ダクネス「か、カズマぁっ!!?」
めぐみん「カズマ、どうして倒れてるんですか!!しっかりしてください、起きてください、カズマぁ!!?」ユサユサ
カズマ「」シーーン
ダクネス「落ち着け、めぐみん。それにあまりカズマを揺らすのは良くないぞ」
めぐみん「ダクネスはどうして落ち着いてられるんですか!?カズマが、カズマがぁっ!?」
ダクネス「だからこそ、落ち着けと言っている。ひとまず、死んでいるか、いないかを確認しよう」スッ
カズマ「」
めぐみん「ど、どうですか?」
ダクネス「脈はある。すると、意識がないだけかもしれないな」
めぐみん「き、気絶という事ですか…。ほっ、死んでいなくて安心しました」
ダクネス「だが、意識がないから、気だけは抜かない方がいい」
めぐみん「分かりました」
ダクネス「さて、カズマをこのままにしておく訳にもいかない。おい、アクア?」
アクア「あわわわわ」ガタガタ
めぐみん「まだ震えてます…」
ダクネス「はぁ~、しょうがない。」
ダクネス「おい、アクア!!」ポン
アクア「ひぃっ!? あっ、な、なに?」ビクッ
ダクネス「この状況で震えるのは分かるが、今はそうしてる場合じゃない! ひとまず、カズマをベッドに移そう。」
ダクネス「それから、アクアが回復魔法でカズマを治してくれ!」
アクア「うん…」コクッ
…………………………………
アクア「おまたせ。」ガチャ
めぐみん「あっ、アクア!」
ダクネス「で、カズマの様子はどうだ? どうして意識を失っていた?」
アクア「意識を失った原因は頭を打った事ね。幸い傷は軽かったからヒールで治しておいたし、ひとまず安定はしてるけど、ただ意識だけは本人の意思で戻るのを待つしかないわ」
めぐみん「それは、お疲れ様でした!」
ダクネス「だが、気になるのはどうしてカズマが意識を失っていたかだ…。」
めぐみん「どうせ、カズマの事です。誤って足でも滑らせたのでしょう」
ダクネス「ありえなくない話だが、何もないところで転ぶか、普通?」
アクア「……………」
ダクネス「んっ、どうした、アクア?」
アクア「いや、実はカズマの部屋に入った時、窓が開いてたのよ」
めぐみん「窓ですか? ですが、それはカズマが自然に開けたと考えれば…」
ダクネス「いや、アクアが入った時点で窓が開いていたというのもおかしい。」
めぐみん「どうしてですか?」
アクア「実はカズマ、窓を開ける事を嫌がるのよ。というのも除霊のアレがあった直後って問題もあって…」
めぐみん「あぁ。人形が大量に襲い掛かって来たアレですね。アクアの部屋に来た時、窓に大量に覗いてましたね……私もさすがにカズマ共々驚きましたよ」
ダクネス「ちなみに私は襲われる事を期待sアクア「はいはい、それはいいわよ」
ダクネス「はぅっ!?///」
めぐみん「つまりはカズマは人形が窓から覗いていたというトラウマから、窓を開けるのを嫌がってたという訳ですね。」
アクア「そういう事よ。つまり、窓を開けたのはカズマじゃなくて、別の誰かであって。推測すれば、その別の誰かが何かしらの目的でカズマの部屋に侵入し、そしてカズマは襲われて……」
ダクネス「くっ、襲われた挙句、頭を打って意識不明とは……なんという斬新なプレイだ///」ハァハァ
めぐみん「変態は放っておきましょう。」
アクア「ふっふっふ、ここは私の出番のようねぇ~。」
ダクネス「どうした、急に?」
アクア「この事件、私が解いてあげましょう……そう、女神の名にかけて!!!」
めぐみん「アクアー、そういうのはいいですよ」
アクア「ちょっとぉ、女神というのは本当n」
ダクネス「まぁまぁ、アクアもカズマが襲われたから気が動転しているのだろう。」
アクア「そう言うんじゃないってばぁっ!!?」
………………………………………
ダクネス「で、カズマを襲ったというその羨mではなく、憎き輩とは一体誰というのだ?」
アクア「私たちの中と、言いたいとこだけど、窓が開いている時点で外部犯という線が濃厚ね」
めぐみん「外部犯ですか? もしやモンスターか、魔王軍幹部では!?」
アクア「いや、両方なら私の気配がそう察知してるはずだから、ありえないわ」
ダクネス「では、一体誰だと?」
アクア「カズマと面識がある人物という可能性が高いわ。最も疑わしいのは、クリス、ゆんゆん、ウィズ、バニル……」
めぐみん「ですが、ウィズとバニルは魔王軍幹部ですよね? 先ほど、アクアは魔王軍幹部が居るのならば気配を察知しているはずだと仰っていたではないですか?」
ダクネス「いや、正確には元幹部だ。だから、魔王軍幹部ではなかろう」
ダクネス「それとアクア、今疑わしき人物の中にクリスの名があったが、それはありえないな」
アクア「どうして、あいつ盗賊だから、盗みに入ってもおかしくはないでしょ?」
ダクネス「それはそうだが。クリスならこんなこそこそと窓から侵入する輩ではない、むしろ堂々と入ってくるはずだ。それに性格からしてわざわざカズマを襲うなどというのもありえない話だ」
めぐみん「私からです。ゆんゆんもありえないでしょう」
アクア「なに、友達だからって庇い立てしてるのかしら?」
めぐみん「ち、ちがわい!? それに友達ではありませんよ! 私はただ気弱で、びくびくする憶病で、度胸も何もないゆんゆんは、絶対にないと言っているだけですよ!」
ダクネス「随分と好き放題言うなぁ…。」
めぐみん「当然ですよ!いくら私以上に才能があるからと言って、性格があんなゆんゆんにライバル視されても困るだけですし」
ダクネス(性格があんなって、めぐみんも爆裂、爆裂と拘る性格にも問題があると思うが…)←ドM変態クルセイダーに言われたくないbyカズマ
めぐみん「ちなみにゆんゆんは、カズマを襲うなどといったそんな非道な事は出来ないはず。以上です!」
アクア「う~ん。そうなるとますますわからないわねぇ~」
ダクネス「うむ、ではもう一人、サキュバスというのどうだ?」
アクア「あぁ、前に屋敷に侵入しようとして私が捕まえた奴ね。まっ、あの時はカズマのせいでみすみす逃がしちゃったけど…」
めぐみん「ですが、なぜサキュバスがカズマを?」
ダクネス「きっとカズマはサキュバスにあんな事やこんな事をっ/// その為、カズマは今度逆にサキュバスからあんな事こんな事をおぉーーっ!!//////」ハァハァ
めぐみん「ないですね。これは無視しましょう…」
ダクネス「はぅっ!?無視プレイとは、これはまたいいぞぉ、めぐみんっ!?/////」ハァハァ
めぐみん「変な言い方は止めてくださいよ!? まるで私がダクネスを苛めるのが趣味みたいな言い回しはっ!!?」
アクア「だけど、疑わしいと考えれば考えるほど、色々と出てくるのよ」
めぐみん「どういう意味ですか?」
アクア「他にいるのよ、疑わしい人物が、例えば荒くれ者とか、ダストとかいうチンピラとか、後はミスルギ(正確にはミツルギ)だったかしら?」
ダクネス「だが、そうなると分からないのは目的だ。なんの目的でカズマの部屋に侵入したか、だ!!」
アクア「そういやあ、それもあったわね」
めぐみん「これじゃあ、キリがないですよ」
ダクネス「何か、犯人が分かるような手かがりは残ってないのか?」
アクア「一応、カズマにヒールを掛ける時に部屋を見渡したけど、特にこれといった物はなかったわよ」
めぐみん「ますます、難しくなってきましたね」
カズマ「深く推理する必要はないぞ」ガチャ
アクア「っ!? カズマッ!!?」
ダクネス「お前、もう意識が戻ったのか!?」
めぐみん「というか、動いても大丈夫なんですか?!」
カズマ「あぁ、まだちょっとフラフラはするけどな」
アクア「ってか、深く推理する必要はないってどういう事よ?」
カズマ「あぁ、実は今回のは事故だ!」
めぐみん「えぇっ!?」
ダクネス「どういう事だ、カズマ?!」
カズマ「簡単に説明すると、俺が単にコケて頭を打っただけだって事だよ。」
ダクネス「そ、そうなのか!? では、窓が開いていたのは?」
カズマ「あぁ、それは俺が開けた、少し暑かったしな。ちなみに窓が開けられないってトラウマも既に克服したしな」
めぐみん「やっぱり私が言った通りではありませんか!!」
ダクネス「そうだったのか。私とした事が事故だと思わず、つい犯人説を考えてしまうとは…不覚だ!」
アクア「……………」
めぐみん「アクア、カズマは事故であぁいう事になったという事で推理は終わりにしましょう」
アクア「……………」
ダクネス「おい、アクア?」
アクア「あっ、ごめん、ついぼぉーっとしちゃったわ! そうね。私の勘違いだったようね………」
カズマ「しっかし、ドア越しから聞いてたけどよ、一方的に犯人説を唱えるのはあまりいいもんじゃないぜ!」
ダクネス「あぁ、そうだな」
めぐみん「そうですよ」
カズマ「だろ?」
三人「「「はははははっ!!!」」」
アクア「………………」
~その後~
カズマ「ふぅ~。あぶね、あぶね!! だけど、これでやっと気楽にアレww……ってあれ?」ゴソッ
カズマ「おかしいなぁ~?確か、この棚の当たりに隠しt」ゴソゴソ
アクア「探し物はこれかしら、カズマ?」スッ
カズマ「あ、アクアァーッ!!?」ビクッ
アクア「まったく、こんなサキュバスばかり載った汚らわしい本を隠したってバレバレなのよwwwwww」プークスクス
カズマ「な、なんで、それをっ!!?」
アクア「ホコリよ」
カズマ「ホコリ?」
アクア「あんたにヒールを掛けた時、あんたの利き手にホコリがびっしりついてたのよ! 片方の手にはホコリがついていないというに……」
アクア「で、部屋を見回した時、特に怪しいのは無かったけど、代わりに掃除していないホコリまれみの棚を見たのよ」
アクア「だから、あんたは利き手で棚を触った=棚に何かをしていた、という推理になった訳よ」
カズマ「まさか、それで棚を探って、その本を見つけたというのか!?」
アクア「食事の時、台所に行くと見せかけてあんたに部屋に言って棚を探り、見事に隠すようにしてあった、この本を見つけたって訳!」
アクア「んで、そこから更に推理すれば、あんたがこんな本を棚に隠していたという事は、これこそがカズマ、あんたが転んだ原因なんでしょ?」
カズマ「ば、バカな…。そんなので、なんで俺が転ぶt」
アクア「どうせ、本を見て興奮し、騒ごうとした拍子に転んだんでしょ! んで、転んだ本当の原因がバレる前に痛みに耐えながらも本を隠し、その直後に意識を失ったって事ね」
カズマ「くっ……。だって、サキュバスが載った本に興奮するあまりはしゃごうとして転ぶ、なんて知られたら嫌だろ!! 恥だろぉ、屈辱だろぉっ!?」
アクア「だからってねぇ……でも、こんないやらしい本を読んで怪我だ、なんてカズマらしいわねぇっ!」クスクス
カズマ「う、うるさいぞっ!?」
アクア「と、まぁ、こんな訳で女神の名にかけて、事件を解決させたわ。」
アクア「これにて、一件落着ってね!!」
完
元スレ
イヤアアアアアアアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
めぐみん「っ!?」
ダクネス「なんだ、今の悲鳴…アクアか!!?」
ダッダッダッダッダッダッダ
めぐみん・ダクネス「「アクアっ!!」」
アクア「あ、わわわわわわわわーーー!!!」ガタガタ
めぐみん「どうしました、こんなに震えて?」
アクア「あ、あれぇ……」スッ
カズマ「」
めぐみん「なっ!?」
ダクネス「か、カズマぁっ!!?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 18:51:19.81 ID:igU4Dxb/0
めぐみん「カズマ、どうして倒れてるんですか!!しっかりしてください、起きてください、カズマぁ!!?」ユサユサ
カズマ「」シーーン
ダクネス「落ち着け、めぐみん。それにあまりカズマを揺らすのは良くないぞ」
めぐみん「ダクネスはどうして落ち着いてられるんですか!?カズマが、カズマがぁっ!?」
ダクネス「だからこそ、落ち着けと言っている。ひとまず、死んでいるか、いないかを確認しよう」スッ
カズマ「」
めぐみん「ど、どうですか?」
ダクネス「脈はある。すると、意識がないだけかもしれないな」
めぐみん「き、気絶という事ですか…。ほっ、死んでいなくて安心しました」
ダクネス「だが、意識がないから、気だけは抜かない方がいい」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:13:01.55 ID:igU4Dxb/0
めぐみん「分かりました」
ダクネス「さて、カズマをこのままにしておく訳にもいかない。おい、アクア?」
アクア「あわわわわ」ガタガタ
めぐみん「まだ震えてます…」
ダクネス「はぁ~、しょうがない。」
ダクネス「おい、アクア!!」ポン
アクア「ひぃっ!? あっ、な、なに?」ビクッ
ダクネス「この状況で震えるのは分かるが、今はそうしてる場合じゃない! ひとまず、カズマをベッドに移そう。」
ダクネス「それから、アクアが回復魔法でカズマを治してくれ!」
アクア「うん…」コクッ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:32:12.62 ID:igU4Dxb/0
…………………………………
アクア「おまたせ。」ガチャ
めぐみん「あっ、アクア!」
ダクネス「で、カズマの様子はどうだ? どうして意識を失っていた?」
アクア「意識を失った原因は頭を打った事ね。幸い傷は軽かったからヒールで治しておいたし、ひとまず安定はしてるけど、ただ意識だけは本人の意思で戻るのを待つしかないわ」
めぐみん「それは、お疲れ様でした!」
ダクネス「だが、気になるのはどうしてカズマが意識を失っていたかだ…。」
めぐみん「どうせ、カズマの事です。誤って足でも滑らせたのでしょう」
ダクネス「ありえなくない話だが、何もないところで転ぶか、普通?」
アクア「……………」
ダクネス「んっ、どうした、アクア?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 00:57:51.76 ID:PjiexKxX0
アクア「いや、実はカズマの部屋に入った時、窓が開いてたのよ」
めぐみん「窓ですか? ですが、それはカズマが自然に開けたと考えれば…」
ダクネス「いや、アクアが入った時点で窓が開いていたというのもおかしい。」
めぐみん「どうしてですか?」
アクア「実はカズマ、窓を開ける事を嫌がるのよ。というのも除霊のアレがあった直後って問題もあって…」
めぐみん「あぁ。人形が大量に襲い掛かって来たアレですね。アクアの部屋に来た時、窓に大量に覗いてましたね……私もさすがにカズマ共々驚きましたよ」
ダクネス「ちなみに私は襲われる事を期待sアクア「はいはい、それはいいわよ」
ダクネス「はぅっ!?///」
めぐみん「つまりはカズマは人形が窓から覗いていたというトラウマから、窓を開けるのを嫌がってたという訳ですね。」
アクア「そういう事よ。つまり、窓を開けたのはカズマじゃなくて、別の誰かであって。推測すれば、その別の誰かが何かしらの目的でカズマの部屋に侵入し、そしてカズマは襲われて……」
ダクネス「くっ、襲われた挙句、頭を打って意識不明とは……なんという斬新なプレイだ///」ハァハァ
めぐみん「変態は放っておきましょう。」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 00:18:07.62 ID:pyG1heJU0
アクア「ふっふっふ、ここは私の出番のようねぇ~。」
ダクネス「どうした、急に?」
アクア「この事件、私が解いてあげましょう……そう、女神の名にかけて!!!」
めぐみん「アクアー、そういうのはいいですよ」
アクア「ちょっとぉ、女神というのは本当n」
ダクネス「まぁまぁ、アクアもカズマが襲われたから気が動転しているのだろう。」
アクア「そう言うんじゃないってばぁっ!!?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 00:29:49.24 ID:pyG1heJU0
………………………………………
ダクネス「で、カズマを襲ったというその羨mではなく、憎き輩とは一体誰というのだ?」
アクア「私たちの中と、言いたいとこだけど、窓が開いている時点で外部犯という線が濃厚ね」
めぐみん「外部犯ですか? もしやモンスターか、魔王軍幹部では!?」
アクア「いや、両方なら私の気配がそう察知してるはずだから、ありえないわ」
ダクネス「では、一体誰だと?」
アクア「カズマと面識がある人物という可能性が高いわ。最も疑わしいのは、クリス、ゆんゆん、ウィズ、バニル……」
めぐみん「ですが、ウィズとバニルは魔王軍幹部ですよね? 先ほど、アクアは魔王軍幹部が居るのならば気配を察知しているはずだと仰っていたではないですか?」
ダクネス「いや、正確には元幹部だ。だから、魔王軍幹部ではなかろう」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 00:42:39.65 ID:pyG1heJU0
ダクネス「それとアクア、今疑わしき人物の中にクリスの名があったが、それはありえないな」
アクア「どうして、あいつ盗賊だから、盗みに入ってもおかしくはないでしょ?」
ダクネス「それはそうだが。クリスならこんなこそこそと窓から侵入する輩ではない、むしろ堂々と入ってくるはずだ。それに性格からしてわざわざカズマを襲うなどというのもありえない話だ」
めぐみん「私からです。ゆんゆんもありえないでしょう」
アクア「なに、友達だからって庇い立てしてるのかしら?」
めぐみん「ち、ちがわい!? それに友達ではありませんよ! 私はただ気弱で、びくびくする憶病で、度胸も何もないゆんゆんは、絶対にないと言っているだけですよ!」
ダクネス「随分と好き放題言うなぁ…。」
めぐみん「当然ですよ!いくら私以上に才能があるからと言って、性格があんなゆんゆんにライバル視されても困るだけですし」
ダクネス(性格があんなって、めぐみんも爆裂、爆裂と拘る性格にも問題があると思うが…)←ドM変態クルセイダーに言われたくないbyカズマ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 00:50:52.89 ID:pyG1heJU0
めぐみん「ちなみにゆんゆんは、カズマを襲うなどといったそんな非道な事は出来ないはず。以上です!」
アクア「う~ん。そうなるとますますわからないわねぇ~」
ダクネス「うむ、ではもう一人、サキュバスというのどうだ?」
アクア「あぁ、前に屋敷に侵入しようとして私が捕まえた奴ね。まっ、あの時はカズマのせいでみすみす逃がしちゃったけど…」
めぐみん「ですが、なぜサキュバスがカズマを?」
ダクネス「きっとカズマはサキュバスにあんな事やこんな事をっ/// その為、カズマは今度逆にサキュバスからあんな事こんな事をおぉーーっ!!//////」ハァハァ
めぐみん「ないですね。これは無視しましょう…」
ダクネス「はぅっ!?無視プレイとは、これはまたいいぞぉ、めぐみんっ!?/////」ハァハァ
めぐみん「変な言い方は止めてくださいよ!? まるで私がダクネスを苛めるのが趣味みたいな言い回しはっ!!?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 01:00:50.62 ID:pyG1heJU0
アクア「だけど、疑わしいと考えれば考えるほど、色々と出てくるのよ」
めぐみん「どういう意味ですか?」
アクア「他にいるのよ、疑わしい人物が、例えば荒くれ者とか、ダストとかいうチンピラとか、後はミスルギ(正確にはミツルギ)だったかしら?」
ダクネス「だが、そうなると分からないのは目的だ。なんの目的でカズマの部屋に侵入したか、だ!!」
アクア「そういやあ、それもあったわね」
めぐみん「これじゃあ、キリがないですよ」
ダクネス「何か、犯人が分かるような手かがりは残ってないのか?」
アクア「一応、カズマにヒールを掛ける時に部屋を見渡したけど、特にこれといった物はなかったわよ」
めぐみん「ますます、難しくなってきましたね」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 01:10:39.50 ID:pyG1heJU0
カズマ「深く推理する必要はないぞ」ガチャ
アクア「っ!? カズマッ!!?」
ダクネス「お前、もう意識が戻ったのか!?」
めぐみん「というか、動いても大丈夫なんですか?!」
カズマ「あぁ、まだちょっとフラフラはするけどな」
アクア「ってか、深く推理する必要はないってどういう事よ?」
カズマ「あぁ、実は今回のは事故だ!」
めぐみん「えぇっ!?」
ダクネス「どういう事だ、カズマ?!」
カズマ「簡単に説明すると、俺が単にコケて頭を打っただけだって事だよ。」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 01:19:55.79 ID:pyG1heJU0
ダクネス「そ、そうなのか!? では、窓が開いていたのは?」
カズマ「あぁ、それは俺が開けた、少し暑かったしな。ちなみに窓が開けられないってトラウマも既に克服したしな」
めぐみん「やっぱり私が言った通りではありませんか!!」
ダクネス「そうだったのか。私とした事が事故だと思わず、つい犯人説を考えてしまうとは…不覚だ!」
アクア「……………」
めぐみん「アクア、カズマは事故であぁいう事になったという事で推理は終わりにしましょう」
アクア「……………」
ダクネス「おい、アクア?」
アクア「あっ、ごめん、ついぼぉーっとしちゃったわ! そうね。私の勘違いだったようね………」
カズマ「しっかし、ドア越しから聞いてたけどよ、一方的に犯人説を唱えるのはあまりいいもんじゃないぜ!」
ダクネス「あぁ、そうだな」
めぐみん「そうですよ」
カズマ「だろ?」
三人「「「はははははっ!!!」」」
アクア「………………」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 01:25:32.97 ID:pyG1heJU0
~その後~
カズマ「ふぅ~。あぶね、あぶね!! だけど、これでやっと気楽にアレww……ってあれ?」ゴソッ
カズマ「おかしいなぁ~?確か、この棚の当たりに隠しt」ゴソゴソ
アクア「探し物はこれかしら、カズマ?」スッ
カズマ「あ、アクアァーッ!!?」ビクッ
アクア「まったく、こんなサキュバスばかり載った汚らわしい本を隠したってバレバレなのよwwwwww」プークスクス
カズマ「な、なんで、それをっ!!?」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 01:35:57.82 ID:pyG1heJU0
アクア「ホコリよ」
カズマ「ホコリ?」
アクア「あんたにヒールを掛けた時、あんたの利き手にホコリがびっしりついてたのよ! 片方の手にはホコリがついていないというに……」
アクア「で、部屋を見回した時、特に怪しいのは無かったけど、代わりに掃除していないホコリまれみの棚を見たのよ」
アクア「だから、あんたは利き手で棚を触った=棚に何かをしていた、という推理になった訳よ」
カズマ「まさか、それで棚を探って、その本を見つけたというのか!?」
アクア「食事の時、台所に行くと見せかけてあんたに部屋に言って棚を探り、見事に隠すようにしてあった、この本を見つけたって訳!」
アクア「んで、そこから更に推理すれば、あんたがこんな本を棚に隠していたという事は、これこそがカズマ、あんたが転んだ原因なんでしょ?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 01:45:36.43 ID:pyG1heJU0
カズマ「ば、バカな…。そんなので、なんで俺が転ぶt」
アクア「どうせ、本を見て興奮し、騒ごうとした拍子に転んだんでしょ! んで、転んだ本当の原因がバレる前に痛みに耐えながらも本を隠し、その直後に意識を失ったって事ね」
カズマ「くっ……。だって、サキュバスが載った本に興奮するあまりはしゃごうとして転ぶ、なんて知られたら嫌だろ!! 恥だろぉ、屈辱だろぉっ!?」
アクア「だからってねぇ……でも、こんないやらしい本を読んで怪我だ、なんてカズマらしいわねぇっ!」クスクス
カズマ「う、うるさいぞっ!?」
アクア「と、まぁ、こんな訳で女神の名にかけて、事件を解決させたわ。」
アクア「これにて、一件落着ってね!!」
完
SS速報VIP:アクア「女神の名にかけて」