5: 代行ありがとうございます 2023/01/30(月) 23:33:46.94 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「あ、歩夢さん、いらしてたのですか?」
歩夢「」
栞子「歩夢さん?」
歩夢「…はっ」
歩夢「あ、栞子ちゃん、ごめんね」
6: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:34:14.75 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「どうかしましたか?」
栞子「体調がよくないのなら…」
歩夢「ううん、大丈夫!」
栞子「そうですか…無理はなさらないでくださいね」
歩夢「うん、ありがとう」
歩夢「それより栞子ちゃん、今ランジュちゃんと…」
栞子「あ…見られてましたか…お恥ずかしい」
栞子「ランジュがどうしてもと言うものでつい」
栞子「いえ、流された私も悪いのですが…」
歩夢「栞子ちゃんとランジュちゃんってそういう関係なの?」
栞子「そういう…とは?」
歩夢「その…さっきしてたことを、いつもしてるような」
栞子「はい、そうですけど…」
歩夢「そんな…」
栞子「あれ、歩夢さんに言ってませんでしたっけ?」
栞子「私とランジュのことは周知のことだと思ってましたが…」
歩夢「聞いてないよぉ」
栞子「そうですか。すみません」
栞子「では、改めて」
栞子「私とランジュは家同士の付き合いがあったため、小さいときから遊んでいた、幼馴染の関係です」
栞子「ランジュが香港に行っていた時期は少し疎遠になっていましたが、今は元通りに」
栞子「いえ、むしろ前より近くなったかもしれません」
歩夢「それでそのまま関係が進んで恋人同士になったんだね…」
栞子「はい?」
歩夢「え?」
栞子「…」
歩夢「…」
歩夢「栞子ちゃんとランジュちゃんは恋人関係…なんだよね?」
栞子「いえ、違いますが」
歩夢「んん?」
栞子「なぜそんな答えになるんでしょうか?」
歩夢「ごめん、私の見間違いだったかな?」
歩夢「さっき栞子ちゃんとランジュちゃんがキスをしてたように見えたんだけど…」
栞子「はい…そうですね」
栞子「歩夢さんに見られているとは迂闊でした」
栞子「もっと場所を選ばなくてはいけませんね」
歩夢「だよね、間違ってなかったよね…」
歩夢「ああいうの…ランジュちゃんと何回もしてるってことだよね?」
栞子「はい」
歩夢「つまり恋人同士ってことじゃないの?」
栞子「はい?」
歩夢「ん~…?」
栞子「私とランジュは別に恋愛関係にはありませんが…」
歩夢「栞子ちゃんって…誰とでもキスする人なの?」
栞子「まさか。そんなわけないじゃないですか」
栞子「ランジュが相手だからですよ」
歩夢「ん~…やっぱりランジュちゃんが特別な相手ってことだよね?」
栞子「はい、そうですね」
歩夢「でも恋人じゃないんだよね?」
栞子「先ほど言った通り、普通に幼馴染ですよ」
歩夢「ごめん…わからなくなってきた」
栞子「私何か変なこと言ってますか?」
歩夢「変というか…うーん…?」
歩夢「えっと…栞子ちゃんは進んでるね」
栞子「そうでしょうか?」
歩夢「うん。正直そういう経験には疎いと思ってたけど…」
栞子「そういう、とは?」
歩夢「ほら、さっきのキス…」
歩夢「私は、その、まだしたことないから…」
栞子「そうなのですか?」
栞子「てっきり、あの方と何度もしているものかと」
歩夢「え…」
歩夢「何言ってるの!?私とあの子はそんな関係じゃないし」
栞子「え、お2人は幼馴染ですよね?」
歩夢「そうだよ。ただの幼馴染だよ」
栞子「だとしたらキスくらいしませんか?」
歩夢「…え?」
歩夢「いやいや、しないよ!」
栞子「え?」
歩夢「ただの幼馴染って言ったじゃん!」
栞子「幼馴染なら普通キスはするでしょう?」
歩夢「…はい?」
歩夢「ん~…?」
歩夢「あれ…?」
栞子「何か私の発言に変なところありましたか?」
歩夢「えっと…」
歩夢「あれ、私がおかしい?」
栞子「何がですか?」
歩夢「ごめん、さっきのもう1回言ってもらえる?」
栞子「さっきの…というと、幼馴染とはキスをするというところですか?」
歩夢「そう、それ」
栞子「それが何か?」
歩夢「栞子ちゃんは幼馴染とキスをするのが普通だと思ってるの?」
栞子「はい」
栞子「…違うのですか?」
歩夢「普通は幼馴染相手にそこまではしないと思う」
栞子「え…!」
栞子「そんな…」
歩夢「少なくとも私とあの子はしたことないし、友達からも聞いたことない…かな」
栞子「では私がランジュとしていたことは…」
歩夢「幼馴染としてはちょっと…」
歩夢「ううん、だいぶ進んだ関係かな…って」
栞子「ちょっとランジュと話してきます」
歩夢「あ、待って!」
歩夢「ごめん、私も全部の幼馴染のことを知ってるわけじゃないから」
歩夢「中にはそういう幼馴染の関係があってもいいかも…」
歩夢「いいのかな…?」
栞子「やはりあまりよくないということですか?」
歩夢「ううん、栞子ちゃんとランジュちゃんで合意の上でしてるんでしょ?」
歩夢「さっき私に見られて恥ずかしがってたから、人前ですることじゃないとは思ってるんだし」
栞子「はい、人目は気にするようにと姉さんに言われましたから」
歩夢「じゃあ、2人の関係に私が外から何か言うのは違うんじゃないかと思う」
歩夢「ごめんね。気にしないで」
栞子「そうですか…ありがとうございます」
栞子「歩夢さんはあの方とキスをしたいとは思わないのですか?」
歩夢「え?うーん…」
歩夢「したいとはあんまり…」
歩夢「もちろん、あの子のことは好きだし、もし求められたら流されちゃうかもしれないけど…」
歩夢「やっぱりファーストキスは…その、恋愛的に好きな人としたいって言うか…」
栞子「幼馴染とのキスはファーストキスにならないでしょう?」
歩夢「え?」
歩夢「ファーストキスはファーストキスでしょ?」
栞子「それは恋人同士のキスを差すので、幼馴染同士のキスはカウントしないのではないですか?」
歩夢「幼馴染と恋人で違うの?」
栞子「違いますよ!」
栞子「恋人同士のキスは…その…舌を入れる、いわゆるフレンチキスでしょう?」
歩夢「あぁ…そういうこと…」
栞子「…また私の認識間違ってましたか?」
歩夢「うーん…一般的にはバードキスでもどっちでもファーストキスになるんじゃないかな?」
栞子「では私のファーストキスはすでに…」
歩夢「あ、でもそういうのは本人の意識の問題だから」
歩夢「例えばほら、事故で唇がぶつかっちゃったときはカウントしないとか」
歩夢「栞子ちゃんがランジュちゃんとのキスをファーストキスにカウントしなければ、まだってことなんだよ」
栞子「そうですか…それならよかったです」
歩夢「そっか…だとしたら…まだ、可能性あるんだ…」
栞子「何か言いましたか?」
歩夢「ううん、何でもない!」
歩夢「あ、えっと、栞子ちゃん…」
栞子「はい」
歩夢「その…ファーストキスって、だれかとする予定あったりするの?」
栞子「いえ、今のところは…」
歩夢「そう…」
栞子「歩夢さんはそういうのは…」
歩夢「わ、私もないよ」
栞子「そうですか、よかったです…」
歩夢「よかった?」
栞子「あ、すみません!なんでもありません!」
歩夢「…」
栞子「…」
歩夢「あ、えっと…」
栞子「はい…」
歩夢「ほら、そろそろホームルームの時間になっちゃうし…」
栞子「そう、ですね…」
栞子「では、また放課後に、お会いしましょう」
歩夢「うん…またね…」
おしまい
元スレ
栞子「どうかしましたか?」
栞子「体調がよくないのなら…」
歩夢「ううん、大丈夫!」
栞子「そうですか…無理はなさらないでくださいね」
歩夢「うん、ありがとう」
7: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:34:56.35 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「それより栞子ちゃん、今ランジュちゃんと…」
栞子「あ…見られてましたか…お恥ずかしい」
栞子「ランジュがどうしてもと言うものでつい」
栞子「いえ、流された私も悪いのですが…」
歩夢「栞子ちゃんとランジュちゃんってそういう関係なの?」
栞子「そういう…とは?」
歩夢「その…さっきしてたことを、いつもしてるような」
栞子「はい、そうですけど…」
歩夢「そんな…」
8: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:35:25.27 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「あれ、歩夢さんに言ってませんでしたっけ?」
栞子「私とランジュのことは周知のことだと思ってましたが…」
歩夢「聞いてないよぉ」
栞子「そうですか。すみません」
栞子「では、改めて」
栞子「私とランジュは家同士の付き合いがあったため、小さいときから遊んでいた、幼馴染の関係です」
栞子「ランジュが香港に行っていた時期は少し疎遠になっていましたが、今は元通りに」
栞子「いえ、むしろ前より近くなったかもしれません」
9: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:36:06.96 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「それでそのまま関係が進んで恋人同士になったんだね…」
栞子「はい?」
歩夢「え?」
栞子「…」
歩夢「…」
歩夢「栞子ちゃんとランジュちゃんは恋人関係…なんだよね?」
栞子「いえ、違いますが」
歩夢「んん?」
栞子「なぜそんな答えになるんでしょうか?」
10: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:36:55.18 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「ごめん、私の見間違いだったかな?」
歩夢「さっき栞子ちゃんとランジュちゃんがキスをしてたように見えたんだけど…」
栞子「はい…そうですね」
栞子「歩夢さんに見られているとは迂闊でした」
栞子「もっと場所を選ばなくてはいけませんね」
歩夢「だよね、間違ってなかったよね…」
11: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:37:42.44 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「ああいうの…ランジュちゃんと何回もしてるってことだよね?」
栞子「はい」
歩夢「つまり恋人同士ってことじゃないの?」
栞子「はい?」
歩夢「ん~…?」
栞子「私とランジュは別に恋愛関係にはありませんが…」
13: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:38:22.44 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「栞子ちゃんって…誰とでもキスする人なの?」
栞子「まさか。そんなわけないじゃないですか」
栞子「ランジュが相手だからですよ」
歩夢「ん~…やっぱりランジュちゃんが特別な相手ってことだよね?」
栞子「はい、そうですね」
14: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:39:08.89 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「でも恋人じゃないんだよね?」
栞子「先ほど言った通り、普通に幼馴染ですよ」
歩夢「ごめん…わからなくなってきた」
栞子「私何か変なこと言ってますか?」
歩夢「変というか…うーん…?」
15: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:39:46.22 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「えっと…栞子ちゃんは進んでるね」
栞子「そうでしょうか?」
歩夢「うん。正直そういう経験には疎いと思ってたけど…」
栞子「そういう、とは?」
歩夢「ほら、さっきのキス…」
歩夢「私は、その、まだしたことないから…」
栞子「そうなのですか?」
16: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:40:32.97 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「てっきり、あの方と何度もしているものかと」
歩夢「え…」
歩夢「何言ってるの!?私とあの子はそんな関係じゃないし」
栞子「え、お2人は幼馴染ですよね?」
歩夢「そうだよ。ただの幼馴染だよ」
栞子「だとしたらキスくらいしませんか?」
歩夢「…え?」
歩夢「いやいや、しないよ!」
栞子「え?」
歩夢「ただの幼馴染って言ったじゃん!」
18: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:41:14.08 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「幼馴染なら普通キスはするでしょう?」
歩夢「…はい?」
歩夢「ん~…?」
歩夢「あれ…?」
栞子「何か私の発言に変なところありましたか?」
歩夢「えっと…」
歩夢「あれ、私がおかしい?」
栞子「何がですか?」
19: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:41:56.21 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「ごめん、さっきのもう1回言ってもらえる?」
栞子「さっきの…というと、幼馴染とはキスをするというところですか?」
歩夢「そう、それ」
栞子「それが何か?」
歩夢「栞子ちゃんは幼馴染とキスをするのが普通だと思ってるの?」
栞子「はい」
栞子「…違うのですか?」
20: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:42:25.06 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「普通は幼馴染相手にそこまではしないと思う」
栞子「え…!」
栞子「そんな…」
歩夢「少なくとも私とあの子はしたことないし、友達からも聞いたことない…かな」
栞子「では私がランジュとしていたことは…」
歩夢「幼馴染としてはちょっと…」
歩夢「ううん、だいぶ進んだ関係かな…って」
21: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:43:04.71 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「ちょっとランジュと話してきます」
歩夢「あ、待って!」
歩夢「ごめん、私も全部の幼馴染のことを知ってるわけじゃないから」
歩夢「中にはそういう幼馴染の関係があってもいいかも…」
歩夢「いいのかな…?」
23: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:43:41.89 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「やはりあまりよくないということですか?」
歩夢「ううん、栞子ちゃんとランジュちゃんで合意の上でしてるんでしょ?」
歩夢「さっき私に見られて恥ずかしがってたから、人前ですることじゃないとは思ってるんだし」
栞子「はい、人目は気にするようにと姉さんに言われましたから」
歩夢「じゃあ、2人の関係に私が外から何か言うのは違うんじゃないかと思う」
歩夢「ごめんね。気にしないで」
栞子「そうですか…ありがとうございます」
24: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:44:22.23 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「歩夢さんはあの方とキスをしたいとは思わないのですか?」
歩夢「え?うーん…」
歩夢「したいとはあんまり…」
歩夢「もちろん、あの子のことは好きだし、もし求められたら流されちゃうかもしれないけど…」
歩夢「やっぱりファーストキスは…その、恋愛的に好きな人としたいって言うか…」
栞子「幼馴染とのキスはファーストキスにならないでしょう?」
歩夢「え?」
25: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:44:55.26 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「ファーストキスはファーストキスでしょ?」
栞子「それは恋人同士のキスを差すので、幼馴染同士のキスはカウントしないのではないですか?」
歩夢「幼馴染と恋人で違うの?」
栞子「違いますよ!」
栞子「恋人同士のキスは…その…舌を入れる、いわゆるフレンチキスでしょう?」
歩夢「あぁ…そういうこと…」
26: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:45:39.88 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「…また私の認識間違ってましたか?」
歩夢「うーん…一般的にはバードキスでもどっちでもファーストキスになるんじゃないかな?」
栞子「では私のファーストキスはすでに…」
歩夢「あ、でもそういうのは本人の意識の問題だから」
歩夢「例えばほら、事故で唇がぶつかっちゃったときはカウントしないとか」
歩夢「栞子ちゃんがランジュちゃんとのキスをファーストキスにカウントしなければ、まだってことなんだよ」
栞子「そうですか…それならよかったです」
27: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:46:20.51 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「そっか…だとしたら…まだ、可能性あるんだ…」
栞子「何か言いましたか?」
歩夢「ううん、何でもない!」
歩夢「あ、えっと、栞子ちゃん…」
栞子「はい」
歩夢「その…ファーストキスって、だれかとする予定あったりするの?」
栞子「いえ、今のところは…」
歩夢「そう…」
28: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:47:05.16 ID:NqWxh8fZ.net
栞子「歩夢さんはそういうのは…」
歩夢「わ、私もないよ」
栞子「そうですか、よかったです…」
歩夢「よかった?」
栞子「あ、すみません!なんでもありません!」
歩夢「…」
栞子「…」
29: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:47:50.79 ID:NqWxh8fZ.net
歩夢「あ、えっと…」
栞子「はい…」
歩夢「ほら、そろそろホームルームの時間になっちゃうし…」
栞子「そう、ですね…」
栞子「では、また放課後に、お会いしましょう」
歩夢「うん…またね…」
30: 名無しで叶える物語 2023/01/30(月) 23:48:27.28 ID:NqWxh8fZ.net
おしまい
歩夢「あ、栞子ちゃんだ。おは…えっ!?」
かとり「ね」
千歌「しないよ?」
曜「するよ」
穂乃果「しないよぉ…誰か穂乃果を助けてよぉ…毎日チュパチュパズロロってさあ…」