1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:00:21 ID:FHuYodoB0.net
弥彦「はっ! はっ!」ブンッ ブンッ
剣心「おお、弥彦。熱心に稽古してるでござるな」
弥彦「稽古しなきゃ、とても剣心には追いつけねえからな」
弥彦「奥義の“刃止め”“刃渡り”もまだまだ使いこなせてるのはいえねぇし、休んでられねーよ」
弥彦「はっ!」ブンッ
剣心「ふむ……」
剣心(稽古に励む弥彦を見ていたら、拙者の剣客としての心もうずうずしてきたでござるな)
7: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:03:49 ID:FHuYodoB0.net
剣心「弥彦」
弥彦「ん?」
剣心「今日は特別に、飛天御剣流奥義“天翔龍閃”を見せてやろう」
弥彦「え、いいのか!?」
剣心「弥彦を見てたら、拙者も久々に剣を振るいたくなったでござる」
弥彦「だけど、大丈夫なのか? 奥義は体に負担がかかるって――」
剣心「なに、一度ぐらいなら大丈夫でござるよ」
剣心「……」キンッ
弥彦(剣心が納刀した……)
弥彦(雪代縁を倒してからはあまり剣を振るわなくなったとはいえ、未だにすげえ剣気だ……!)
剣心「……」コォォ…
弥彦「……」ゴクッ
剣心(――今!!!)
ギュオッ!!!
弥彦(当たり前だけど全然見えねェ!)
ギュオオッ!!!
弥彦(一撃目を外された後の、最強の二撃目……!)
弥彦「やっぱ剣心は今でもすげェ――」
剣心「おろ?」
ギュオオオッ!!!
ギュオオオオオッ!!!
ギュオオオオオオオッ!!!
弥彦「どうした、剣心? いつまで回ってんだよ」
剣心「……」ギュオオオオッ!
剣心「止まらなくなっちまったでござる」ギュオオオオッ!
弥彦「は!?」
弥彦「いや、止まれるだろ!」
弥彦「自分の意志で剣を振って、踏み込んでるんだから!」
剣心「そのはずなのだが……」ギュオンッ!
剣心「久しぶりに奥義を撃ったせいなのか」ギュオンッ!
剣心「弾みがついて、止まらないのでござるよ」ギュオンッ!
弥彦「どういう理屈だよォ!」
弥彦「……ん?」ズズ…
弥彦(俺の体がどんどん引っぱられる……!)
剣心「おろ~」ギュオンッ!
弥彦「まさか……」
剣心「おろろ~」ギュオンッ!
弥彦(剣心が何周もしてるから、そのたびに空気を弾いて、真空の吸い寄せ効果がどんどん高まってるのか!?)
弥彦「どこかにつかまらねェと!」ガシッ
剣心「おろろ~」ギュオオオオンッ!
薫「きゃあああああっ!」ズルズルズル…
弥彦「あ、薫! どこかにつかまれ!」
薫「どうなってるのこれ!?」
弥彦「剣心が天翔龍閃を放ったら止まらなくなって、周りの物を吸い込み始めたんだよ!」
薫「意味が分からないわ!」
弥彦「俺も分かんねェ!」
薫「ちょっと剣心! 天翔龍閃を止めてよ!」
弥彦「このままじゃ、どんどん被害が広がっちまう!」
剣心「止めたいのはやまやまなのだが……」ギュオンッ!
剣心「これは……厳しいでござるな」ギュオンッ!
弥彦「諦めないでくれよ!」
妙「あらあら」ヒュルルルル
燕「きゃあああっ!」ヒュルルルル
薫「さっそく赤べこの二人が吸い寄せられて、飛んできたわ!」
弥彦「二人ともどこかにつかまれ!」
燕「弥彦君! これはいったい……!?」
弥彦「剣心がみんなを吸い込み始めたんだ!」
妙「あれま、大変やねえ」
薫「妙さんは相変わらずね……」
恵「なんなのこれ!?」ヒュルルルル
薫「恵さん!」
弥彦「会津に行った恵にも効果が及んでるのか!」
恵「弥彦君、説明してもらえる?」
弥彦「剣心が奥義でみんなを吸い込んでるんだ!」
恵「奥義……! 剣さん、お体は大丈夫!?」
剣心「大丈夫でござるよ」ギュオオオオッ!
左之助「うおおおおおっ!?」ヒュルルルル
弥彦「左之助も飛んできた!」
薫「海外に旅立ったばかりなのに……」
左之助「おいおい、これは何が起こってんだ?」
弥彦「剣心、奥義、吸い込んでる」
薫「弥彦、説明不足すぎるわ!」
弥彦「だんだん面倒になってきたんだよ」
操「きゃああああああっ!」ヒュルルル
蒼紫「……」ヒュルルル
薫「操ちゃん! 四乃森さん! 京都からはるばるいらっしゃい!」
操「薫さん、お久しぶり! って、どうなってんのこれ!?」
薫「えぇと、説明すると長くなるんだけど――」
蒼紫「緋村が久々に奥義を放ったら、弾みで止まれなくなり、延々と回転し始め」
蒼紫「空気を連続で弾くことによって、凄まじい吸引効果が発生したといったところか」
蒼紫「原理は分からんが、今のところ緋村に縁のある人間が特に被害を受けてるようだ」
弥彦「さすが蒼紫、バッチリ当たってるぜ……」
斎藤「……」ヒュルルルル
左之助「斎藤!」
弥彦「どこかの部署に異動になったらしいけど、吸い込まれたか……」
斎藤「チッ、なぜこんなことに――」
剣心「おろ~」ギュオオオオッ!
斎藤「阿呆が……」
弥彦「今回ばかりは同意せざるをえないぜ……」
縁「……」ヒュルルルル
オイボレ「ええじゃないか~」ヒュルルルル
宗次郎「あれ? 北に向かってたのに……」ヒュルルルル
安慈「収監されていたのだが……」ヒュルルルル
津南「取材していたら……」ヒュルルルル
伍兵衛「ひいいいいっ!」ヒュルルル
喜兵衛「いやぁぁぁぁっ!」ヒュルルル
署長「仕事中だったのに吸い込まれてしまいました」ヒュルルルル
弥彦「やべー! 吸い込みがどんどん激しくなってるぞ!」
薫「懐かしの顔から、もう会いたくない人まで、いっぱいだわ!」
剣心「止まらないでござる~!」ギュルルルルッ!
弥彦(このまま剣心が吸引力を高め続けたら、そのうち人だけでなく物も吸い込み始めるだろう……)
弥彦(そしたら、この町……いや国ごとメチャクチャになっちまう!)
弥彦(どうにかして止めねェと……! だけどどうしたらいいんだ……!)
「おい小僧、これは何が起こってんだ」
弥彦「てめーは……! 剣心の師匠!」
比古「昼寝してたらいきなり吸い寄せられて、東京まで来ちまった。事情を説明しろ」
弥彦「実は……かくかくしかじか」
比古「ったく、あのバカ弟子が……」
弥彦「てめーなら、ああなった剣心を止める方法知ってるだろ!」
弥彦「なんとかして止めてくれ!」
比古「簡単なことだ」
比古「回転してるなら、その中心――ようするに“軸”に一撃加えてやりゃ止まる」
弥彦「だったら早くやってくれよ!」
比古「だが、俺がやったら、あのバカ弟子は間違いなく死ぬ」
弥彦「え」
弥彦(そんな……剣心が死ぬ……!?)
薫「ウソ……」
比古「他にも腕利きが揃ってるようだが、そいつらがやっても死ぬだろうな」
左之助「くそ……!」
蒼紫「軸を叩くというのは、緋村を攻撃するのと同義だからな」
斎藤「天翔龍閃相手に手加減した一撃を浴びせるというのも困難だ」
比古「だからここは、この中で最もバカ弟子の動きを熟知してて一撃も軽い――」ガシッ
弥彦「え」
比古「おめーが止めてこい!」ブオンッ
弥彦「わああああああっ!!!」
剣心「おろ~」ギュオオオオッ!
弥彦(剣心……!)
弥彦(すまねェ……俺に奥義を見せてくれたから、こんなことになっちまって……)
弥彦(だから、お前は俺が止める!)
弥彦「でやぁぁぁっ!!!」
ズドォッ!!!
……
……
弥彦「と、止まった……!」
剣心「ありがとう、弥彦」
剣心「おぬしのおかげで助かったでござるよ」
弥彦「剣心……」
剣心「やはり、おぬしは拙者が見込んだ男でござる」ニッ
薫「剣心……お帰りなさい!」
左之助「間一髪だったな」
恵「剣さん、おめでとう」
燕「よかったです!」
妙「めでたしめでたしやねえ」
操「やったーっ!」
蒼紫「さて、京都に帰るか」
斎藤「次こんなことがあったら牙突を喰らわせてやる」
パチパチパチパチパチ…
弥彦「みんな、帰っていったな」
剣心「うむ、とんだ迷惑をかけてしまった」
弥彦「さ、俺たちも道場に入ってメシにしようぜ!」
剣心「そうでござ……うっ!」
弥彦「剣心!?」
弥彦(やっぱり、奥義の影響で体に負担が……!?)
剣心「回りすぎたせいで……今頃になって気分が悪く……」
剣心「吸い込んだ後は……どうやら……吐きそうでござる……」
弥彦「え」
オロロロロロロ…
~げろうに剣心 明治剣客嘔吐譚~ 完
元スレ
剣心「弥彦」
弥彦「ん?」
剣心「今日は特別に、飛天御剣流奥義“天翔龍閃”を見せてやろう」
弥彦「え、いいのか!?」
剣心「弥彦を見てたら、拙者も久々に剣を振るいたくなったでござる」
弥彦「だけど、大丈夫なのか? 奥義は体に負担がかかるって――」
剣心「なに、一度ぐらいなら大丈夫でござるよ」
9: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:06:27 ID:FHuYodoB0.net
剣心「……」キンッ
弥彦(剣心が納刀した……)
弥彦(雪代縁を倒してからはあまり剣を振るわなくなったとはいえ、未だにすげえ剣気だ……!)
剣心「……」コォォ…
弥彦「……」ゴクッ
剣心(――今!!!)
13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:09:15 ID:FHuYodoB0.net
ギュオッ!!!
弥彦(当たり前だけど全然見えねェ!)
ギュオオッ!!!
弥彦(一撃目を外された後の、最強の二撃目……!)
14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:12:26.352 ID:FHuYodoB0.net
弥彦「やっぱ剣心は今でもすげェ――」
剣心「おろ?」
ギュオオオッ!!!
ギュオオオオオッ!!!
ギュオオオオオオオッ!!!
弥彦「どうした、剣心? いつまで回ってんだよ」
剣心「……」ギュオオオオッ!
剣心「止まらなくなっちまったでござる」ギュオオオオッ!
弥彦「は!?」
18: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:15:28 ID:FHuYodoB0.net
弥彦「いや、止まれるだろ!」
弥彦「自分の意志で剣を振って、踏み込んでるんだから!」
剣心「そのはずなのだが……」ギュオンッ!
剣心「久しぶりに奥義を撃ったせいなのか」ギュオンッ!
剣心「弾みがついて、止まらないのでござるよ」ギュオンッ!
弥彦「どういう理屈だよォ!」
20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:18:32 ID:FHuYodoB0.net
弥彦「……ん?」ズズ…
弥彦(俺の体がどんどん引っぱられる……!)
剣心「おろ~」ギュオンッ!
弥彦「まさか……」
剣心「おろろ~」ギュオンッ!
弥彦(剣心が何周もしてるから、そのたびに空気を弾いて、真空の吸い寄せ効果がどんどん高まってるのか!?)
弥彦「どこかにつかまらねェと!」ガシッ
21: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:22:24 ID:FHuYodoB0.net
剣心「おろろ~」ギュオオオオンッ!
薫「きゃあああああっ!」ズルズルズル…
弥彦「あ、薫! どこかにつかまれ!」
薫「どうなってるのこれ!?」
弥彦「剣心が天翔龍閃を放ったら止まらなくなって、周りの物を吸い込み始めたんだよ!」
薫「意味が分からないわ!」
弥彦「俺も分かんねェ!」
23: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:25:14 ID:FHuYodoB0.net
薫「ちょっと剣心! 天翔龍閃を止めてよ!」
弥彦「このままじゃ、どんどん被害が広がっちまう!」
剣心「止めたいのはやまやまなのだが……」ギュオンッ!
剣心「これは……厳しいでござるな」ギュオンッ!
弥彦「諦めないでくれよ!」
24: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:28:19 ID:FHuYodoB0.net
妙「あらあら」ヒュルルルル
燕「きゃあああっ!」ヒュルルルル
薫「さっそく赤べこの二人が吸い寄せられて、飛んできたわ!」
弥彦「二人ともどこかにつかまれ!」
燕「弥彦君! これはいったい……!?」
弥彦「剣心がみんなを吸い込み始めたんだ!」
妙「あれま、大変やねえ」
薫「妙さんは相変わらずね……」
26: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:31:18 ID:FHuYodoB0.net
恵「なんなのこれ!?」ヒュルルルル
薫「恵さん!」
弥彦「会津に行った恵にも効果が及んでるのか!」
恵「弥彦君、説明してもらえる?」
弥彦「剣心が奥義でみんなを吸い込んでるんだ!」
恵「奥義……! 剣さん、お体は大丈夫!?」
剣心「大丈夫でござるよ」ギュオオオオッ!
29: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:34:24.934 ID:FHuYodoB0.net
左之助「うおおおおおっ!?」ヒュルルルル
弥彦「左之助も飛んできた!」
薫「海外に旅立ったばかりなのに……」
左之助「おいおい、これは何が起こってんだ?」
弥彦「剣心、奥義、吸い込んでる」
薫「弥彦、説明不足すぎるわ!」
弥彦「だんだん面倒になってきたんだよ」
30: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:37:50.061 ID:FHuYodoB0.net
操「きゃああああああっ!」ヒュルルル
蒼紫「……」ヒュルルル
薫「操ちゃん! 四乃森さん! 京都からはるばるいらっしゃい!」
操「薫さん、お久しぶり! って、どうなってんのこれ!?」
薫「えぇと、説明すると長くなるんだけど――」
蒼紫「緋村が久々に奥義を放ったら、弾みで止まれなくなり、延々と回転し始め」
蒼紫「空気を連続で弾くことによって、凄まじい吸引効果が発生したといったところか」
蒼紫「原理は分からんが、今のところ緋村に縁のある人間が特に被害を受けてるようだ」
弥彦「さすが蒼紫、バッチリ当たってるぜ……」
32: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:40:28.060 ID:FHuYodoB0.net
斎藤「……」ヒュルルルル
左之助「斎藤!」
弥彦「どこかの部署に異動になったらしいけど、吸い込まれたか……」
斎藤「チッ、なぜこんなことに――」
剣心「おろ~」ギュオオオオッ!
斎藤「阿呆が……」
弥彦「今回ばかりは同意せざるをえないぜ……」
33: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:45:53 ID:FHuYodoB0.net
縁「……」ヒュルルルル
オイボレ「ええじゃないか~」ヒュルルルル
宗次郎「あれ? 北に向かってたのに……」ヒュルルルル
安慈「収監されていたのだが……」ヒュルルルル
津南「取材していたら……」ヒュルルルル
伍兵衛「ひいいいいっ!」ヒュルルル
喜兵衛「いやぁぁぁぁっ!」ヒュルルル
署長「仕事中だったのに吸い込まれてしまいました」ヒュルルルル
弥彦「やべー! 吸い込みがどんどん激しくなってるぞ!」
薫「懐かしの顔から、もう会いたくない人まで、いっぱいだわ!」
36: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:47:39 ID:FHuYodoB0.net
剣心「止まらないでござる~!」ギュルルルルッ!
弥彦(このまま剣心が吸引力を高め続けたら、そのうち人だけでなく物も吸い込み始めるだろう……)
弥彦(そしたら、この町……いや国ごとメチャクチャになっちまう!)
弥彦(どうにかして止めねェと……! だけどどうしたらいいんだ……!)
「おい小僧、これは何が起こってんだ」
37: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:50:35 ID:FHuYodoB0.net
弥彦「てめーは……! 剣心の師匠!」
比古「昼寝してたらいきなり吸い寄せられて、東京まで来ちまった。事情を説明しろ」
弥彦「実は……かくかくしかじか」
比古「ったく、あのバカ弟子が……」
弥彦「てめーなら、ああなった剣心を止める方法知ってるだろ!」
弥彦「なんとかして止めてくれ!」
比古「簡単なことだ」
比古「回転してるなら、その中心――ようするに“軸”に一撃加えてやりゃ止まる」
弥彦「だったら早くやってくれよ!」
38: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:53:34 ID:FHuYodoB0.net
比古「だが、俺がやったら、あのバカ弟子は間違いなく死ぬ」
弥彦「え」
弥彦(そんな……剣心が死ぬ……!?)
薫「ウソ……」
比古「他にも腕利きが揃ってるようだが、そいつらがやっても死ぬだろうな」
左之助「くそ……!」
蒼紫「軸を叩くというのは、緋村を攻撃するのと同義だからな」
斎藤「天翔龍閃相手に手加減した一撃を浴びせるというのも困難だ」
40: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:57:07.079 ID:FHuYodoB0.net
比古「だからここは、この中で最もバカ弟子の動きを熟知してて一撃も軽い――」ガシッ
弥彦「え」
比古「おめーが止めてこい!」ブオンッ
弥彦「わああああああっ!!!」
剣心「おろ~」ギュオオオオッ!
41: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 18:59:21 ID:FHuYodoB0.net
弥彦(剣心……!)
弥彦(すまねェ……俺に奥義を見せてくれたから、こんなことになっちまって……)
弥彦(だから、お前は俺が止める!)
弥彦「でやぁぁぁっ!!!」
ズドォッ!!!
43: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 19:03:00.701 ID:FHuYodoB0.net
……
……
弥彦「と、止まった……!」
剣心「ありがとう、弥彦」
剣心「おぬしのおかげで助かったでござるよ」
弥彦「剣心……」
剣心「やはり、おぬしは拙者が見込んだ男でござる」ニッ
45: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 19:06:19.424 ID:FHuYodoB0.net
薫「剣心……お帰りなさい!」
左之助「間一髪だったな」
恵「剣さん、おめでとう」
燕「よかったです!」
妙「めでたしめでたしやねえ」
操「やったーっ!」
蒼紫「さて、京都に帰るか」
斎藤「次こんなことがあったら牙突を喰らわせてやる」
パチパチパチパチパチ…
46: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 19:09:15.868 ID:FHuYodoB0.net
弥彦「みんな、帰っていったな」
剣心「うむ、とんだ迷惑をかけてしまった」
弥彦「さ、俺たちも道場に入ってメシにしようぜ!」
剣心「そうでござ……うっ!」
弥彦「剣心!?」
弥彦(やっぱり、奥義の影響で体に負担が……!?)
48: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/06/20(土) 19:12:19.242 ID:FHuYodoB0.net
剣心「回りすぎたせいで……今頃になって気分が悪く……」
剣心「吸い込んだ後は……どうやら……吐きそうでござる……」
弥彦「え」
オロロロロロロ…
~げろうに剣心 明治剣客嘔吐譚~ 完
剣心「天翔龍閃を放ったら回転が止まらなくなっちまったでござる」