前作
男「夏の通り雨、神社にて」

少年「鯨の歌が響く夜」



SS速報VIP:男「慚愧の雨と山椒魚」
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/16(月) 18:49:42.63 ID:SDx1XQ8K0

男(……)ザッザッ

男(この川辺に来るのも……これで何度目だろうか)

男(前に来た時とは打って変わって、周りの木々は華やかな赤に染まっている)

男(俺の心はその赤とは対照的に、どんよりと沈んだ黒紅色のままだ)

男(時折ぴゅるり、と吹く冷たい風は、まるで俺を追い出そうとするかのようで)

男(俺はどこか情けなく、肩をすくめて近くの岩場に腰掛けた)

男(秋の美しい紅葉は、俺の心を素通りするばかりで、全く癒してはくれない)

男(ならば空だ、と見上げた先には、クリーム色の世界が広がっていた)

男「……雨か」

男(ぽつりと落ちて来た雨粒は、数分もしないうちに数を増していき)

男「……感傷に浸るのも許さないってか。仕方ない、ここで雨をしのぐか」スッ

男(俺は、近くの小さな洞穴で雨宿りをする事にしたのである)

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