9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/05(土) 11:52:23.86 ID:nrfCYLD00
『そんな優しくしないで。どんな顔すればいいの』
ライトブラウンの髪に端正な顔を縁取られた美少女は、
空色の瞳に大粒の涙を浮かべて言った。
俺は彼女をそっと抱きしめる。
『どうして優しくしちゃいけないんだ?俺はこんなにもお前のことが好きなのに』
腕の中の小さな体が震える。
『わたしも……お兄ちゃんのことが好き。大好き』
妹の告白が、胸にじんと染み渡る。
禁断の恋。許されざる愛。そんなことは分かっている。
でも自分の気持ちに嘘はつけない。俺は世界中の誰よりも妹を愛しているのだ。
『顔を上げて』
『ダメ。今のわたしの顔を見ないで』
いやいやする妹の顎先を持ち上げる。涙に濡れてなお、美貌は損なわれていない。
『綺麗だよ』
『お兄ちゃん……』
俺は朱に染まった妹の唇に、そっと自分の唇を合わせた――。
「っしゃ!CGコンプ!」
現実世界に帰還した俺は天井を仰いで快哉を叫んだ。
続きを読む